JP2559174Y2 - 被梱包物の梱包構造 - Google Patents
被梱包物の梱包構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被梱包物を緩衛材と共
に梱包箱内に収納梱包するために使用される被梱包物の
梱包構造に関するものである。
に梱包箱内に収納梱包するために使用される被梱包物の
梱包構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば段ボール箱のように、
被梱包物を梱包するために使用される梱包箱内には、上
記被梱包物以外に緩衝材も該被梱包物と共に収納梱包す
ることによって、輸送中における被梱包物の割れや欠け
等の損傷を防止するようにしている。そして、この緩衝
材としては従来より、その弾力性に着目して発泡スチロ
ールが頻繁に使用されている。例えば、図7に示す従来
の被梱包物の梱包構造では、洗面化粧台に固定されるミ
ラーキャビネット50が、該ミラーキャビネット50の
両側に配設される緩衝材51と共に梱包箱52内に収納
梱包されてなるものであり、これらの緩衝材51は、そ
れぞれ段ボール紙により箱状に成形された箱体51a
と、この箱体51aの内側面に貼付されてなる複数の発
泡スチロール板51bとから構成され、該発泡スチロー
ル板51bの弾性力により上記ミラーキャビネット50
を保護するようにしている。なお、この梱包箱52内に
は、上記緩衝材51以外にミラー53を保護するために
段ボール紙からなる緩衝板54も配設され、この緩衝板
54の主面にも上記発泡スチロール板54aが貼付され
ている。
被梱包物を梱包するために使用される梱包箱内には、上
記被梱包物以外に緩衝材も該被梱包物と共に収納梱包す
ることによって、輸送中における被梱包物の割れや欠け
等の損傷を防止するようにしている。そして、この緩衝
材としては従来より、その弾力性に着目して発泡スチロ
ールが頻繁に使用されている。例えば、図7に示す従来
の被梱包物の梱包構造では、洗面化粧台に固定されるミ
ラーキャビネット50が、該ミラーキャビネット50の
両側に配設される緩衝材51と共に梱包箱52内に収納
梱包されてなるものであり、これらの緩衝材51は、そ
れぞれ段ボール紙により箱状に成形された箱体51a
と、この箱体51aの内側面に貼付されてなる複数の発
泡スチロール板51bとから構成され、該発泡スチロー
ル板51bの弾性力により上記ミラーキャビネット50
を保護するようにしている。なお、この梱包箱52内に
は、上記緩衝材51以外にミラー53を保護するために
段ボール紙からなる緩衝板54も配設され、この緩衝板
54の主面にも上記発泡スチロール板54aが貼付され
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、近年資源の
有効利用乃至は産業廃棄物の処理問題更には環境問題等
を巡って、上記発泡スチロールの使用を控える気運が高
い。これは、発泡スチロールが石油の加工により製造さ
れるものであり、一度成形した後に再度使用する,所謂
リサイクルを行うことが非常に困難であるばかりではな
く、焼却することにより焼却炉が高温となること及び焼
却に伴う有害物質が発生すること等の理由が挙げられ
る。この点、上記緩衝材51は、段ボール紙からなる箱
体51aと発泡スチロール板51bとからなるものであ
ることから、廃棄物として処理する場合には、必ず上記
箱体51aから発泡スチロール板51bを剥がさなけれ
ばならない。なお、こうした段ボール紙からなる箱体5
1aと発泡スチロール板51bとにより緩衛材51を使
用するのではなく、従来より頻繁に使用されている発泡
スチロールのみによる図示しない緩衝材を使用する方法
がある。このような緩衝材を使用すれば、上述したよう
に箱体51aから発泡スチロール板51bを剥がす作業
が不要となる。しかし、このような緩衝材では、上述し
た焼却処理の点で問題があるばかりではなく、被梱包物
と共に梱包箱内に収納梱包して、この梱包箱を多数段積
載すると、上記発泡スチロールからなる緩衝材の弾性力
により部分的に押し潰されることとなり、やがて多数段
の梱包箱が転倒してしまうという課題が残る。
有効利用乃至は産業廃棄物の処理問題更には環境問題等
を巡って、上記発泡スチロールの使用を控える気運が高
い。これは、発泡スチロールが石油の加工により製造さ
れるものであり、一度成形した後に再度使用する,所謂
リサイクルを行うことが非常に困難であるばかりではな
く、焼却することにより焼却炉が高温となること及び焼
却に伴う有害物質が発生すること等の理由が挙げられ
る。この点、上記緩衝材51は、段ボール紙からなる箱
体51aと発泡スチロール板51bとからなるものであ
ることから、廃棄物として処理する場合には、必ず上記
箱体51aから発泡スチロール板51bを剥がさなけれ
ばならない。なお、こうした段ボール紙からなる箱体5
1aと発泡スチロール板51bとにより緩衛材51を使
用するのではなく、従来より頻繁に使用されている発泡
スチロールのみによる図示しない緩衝材を使用する方法
がある。このような緩衝材を使用すれば、上述したよう
に箱体51aから発泡スチロール板51bを剥がす作業
が不要となる。しかし、このような緩衝材では、上述し
た焼却処理の点で問題があるばかりではなく、被梱包物
と共に梱包箱内に収納梱包して、この梱包箱を多数段積
載すると、上記発泡スチロールからなる緩衝材の弾性力
により部分的に押し潰されることとなり、やがて多数段
の梱包箱が転倒してしまうという課題が残る。
【0004】そこで、本考案は、上述した従来の緩衝材
を使用した被梱包物の梱包構造が有する課題を解決する
ために提案されたものであって、被梱包物を保護すると
言う緩衝材としての機能を充分発揮するとともに、被梱
包物への装着性も良好となり、簡単且つ低コストにて製
造でき、さらには産業廃棄物として処理する必要が無
く、ひいては資源の有効利用及び環境破壊の防止等に貢
献することができる緩衝材を提供することを目的とする
ものである。
を使用した被梱包物の梱包構造が有する課題を解決する
ために提案されたものであって、被梱包物を保護すると
言う緩衝材としての機能を充分発揮するとともに、被梱
包物への装着性も良好となり、簡単且つ低コストにて製
造でき、さらには産業廃棄物として処理する必要が無
く、ひいては資源の有効利用及び環境破壊の防止等に貢
献することができる緩衝材を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、一面を開放させ
た開放部を有する直方体形状の緩衝材であって、梱包箱
を構成する側板部に面対向される側板部と、この側板部
に形成された第1の折曲部を介してL字状に折曲されて
なる上板部と、この上板部と面対向してなるとともに上
記側板部に形成された第2の折曲部を介してL字状に折
曲されてなる下板部と、上記側板部の一側側及び他側側
に形成され上記第1の折曲部及び第2の折曲部を折曲す
ることにより該側板部の一側及び他側から梱包箱の側板
部方向に突出されてなる複数のリブと、を備えてなると
ともに段ボール紙からなる緩衝材を、被梱包物の一側側
及び他側側に挿入して被梱包物の両側に取り付けた状態
で梱包箱内に梱包されてなることを特徴とするものであ
る。
成するために提案されたものであって、一面を開放させ
た開放部を有する直方体形状の緩衝材であって、梱包箱
を構成する側板部に面対向される側板部と、この側板部
に形成された第1の折曲部を介してL字状に折曲されて
なる上板部と、この上板部と面対向してなるとともに上
記側板部に形成された第2の折曲部を介してL字状に折
曲されてなる下板部と、上記側板部の一側側及び他側側
に形成され上記第1の折曲部及び第2の折曲部を折曲す
ることにより該側板部の一側及び他側から梱包箱の側板
部方向に突出されてなる複数のリブと、を備えてなると
ともに段ボール紙からなる緩衝材を、被梱包物の一側側
及び他側側に挿入して被梱包物の両側に取り付けた状態
で梱包箱内に梱包されてなることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】本考案に係る被梱包物の梱包構造によれば、被
梱包物の両側に取り付けられる緩衝材は、複数のリブの
先端が梱包箱を構成する側板部の内側面に当接するの
で、該緩衝材を構成する側板部と上記梱包箱の側板部と
の間には、リブの突出長さの緩衝空間が形成され、この
緩衝空間により梱包箱内に梱包された被梱包物は輸送途
中等における割れや欠けを回避することができる。ま
た、この緩衝材は、段ボール紙からなるものであって、
発泡スチロールを使用するものではないので低コストで
製造することができるとともに、産業廃棄物として処理
する必要がないばかりか再利用することが可能となり、
さらには、上記リブは、段ボール紙をコ字状に折曲する
作業によって側板部から突出するように構成されている
ので、極めて簡単に製造することができる。さらに、こ
の考案に係る被梱包物の梱包構造によれば、被梱包物の
左右両側に上記緩衝材がそれぞれ取り付けられるもので
あることから、被梱包物に対して極めて簡単に取り付け
ることができるばかりではなく、該被梱包物の長さ又は
幅が異なる場合であっても、該被梱包物の長さ等に影響
されない。すなわち、この被梱包物の梱包構造によれ
ば、被梱包物の一側から他側までの長さが長い場合であ
っても確実に梱包することができ、また、被梱包物の幅
が各緩衝材の長さよりも短い場合であっても梱包するこ
とができる。さらに、この構造によれば、被梱包物の両
側に取り付けられた上記各緩衝材は、輸送途中における
振動や衝撃等により、位置ずれを生ずる(例えば、一方
の緩衝材が他方の緩衝材方向に移動してしまう)ことが
なく、このために、梱包箱内で被梱包物の一側側のみが
衝撃等から緩衝され、他側側では緩衝されない等の危険
性がない。
梱包物の両側に取り付けられる緩衝材は、複数のリブの
先端が梱包箱を構成する側板部の内側面に当接するの
で、該緩衝材を構成する側板部と上記梱包箱の側板部と
の間には、リブの突出長さの緩衝空間が形成され、この
緩衝空間により梱包箱内に梱包された被梱包物は輸送途
中等における割れや欠けを回避することができる。ま
た、この緩衝材は、段ボール紙からなるものであって、
発泡スチロールを使用するものではないので低コストで
製造することができるとともに、産業廃棄物として処理
する必要がないばかりか再利用することが可能となり、
さらには、上記リブは、段ボール紙をコ字状に折曲する
作業によって側板部から突出するように構成されている
ので、極めて簡単に製造することができる。さらに、こ
の考案に係る被梱包物の梱包構造によれば、被梱包物の
左右両側に上記緩衝材がそれぞれ取り付けられるもので
あることから、被梱包物に対して極めて簡単に取り付け
ることができるばかりではなく、該被梱包物の長さ又は
幅が異なる場合であっても、該被梱包物の長さ等に影響
されない。すなわち、この被梱包物の梱包構造によれ
ば、被梱包物の一側から他側までの長さが長い場合であ
っても確実に梱包することができ、また、被梱包物の幅
が各緩衝材の長さよりも短い場合であっても梱包するこ
とができる。さらに、この構造によれば、被梱包物の両
側に取り付けられた上記各緩衝材は、輸送途中における
振動や衝撃等により、位置ずれを生ずる(例えば、一方
の緩衝材が他方の緩衝材方向に移動してしまう)ことが
なく、このために、梱包箱内で被梱包物の一側側のみが
衝撃等から緩衝され、他側側では緩衝されない等の危険
性がない。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係る被梱包物の梱包構造の実
施例について図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、説明の都合上、先ず、この梱包構造を構成する緩衝
材について説明し、その後に梱包構造について説明す
る。
施例について図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、説明の都合上、先ず、この梱包構造を構成する緩衝
材について説明し、その後に梱包構造について説明す
る。
【0008】この緩衛材1は、段ボール紙が折曲されて
細長い箱体に形成されてなるものであり、図1に示すよ
うに、梱包箱に面対向される側板部2と、この側板部2
の一側に形成された第1の折曲部3を介してL字状に折
曲されてなる上板部4と、この上板部4と面対向してな
るとともに上記側板部2の他側に形成された第2の折曲
部5を介してL状に折曲されてなる下板部6と、上記上
板部4の上下両端に第3又は第4の折曲部7,8を介し
て連続してなり、この緩衝材1の前端又は後端とされる
第1及び第2のフラップ9,10と、上記下板部6の前
端及び後端にそれぞれ形成された第5又は第6の折曲部
11,12を介して連続してなり、上記第1又は第2の
フラップ9,10と面接合される第3及び第4のフラッ
プ13,14とから概略構成されている。なお、上記側
板部2の長さは、この緩衝材1が被梱包物と共に収納梱
包される梱包箱を構成する側板部の長さと略同一の長さ
とされている。
細長い箱体に形成されてなるものであり、図1に示すよ
うに、梱包箱に面対向される側板部2と、この側板部2
の一側に形成された第1の折曲部3を介してL字状に折
曲されてなる上板部4と、この上板部4と面対向してな
るとともに上記側板部2の他側に形成された第2の折曲
部5を介してL状に折曲されてなる下板部6と、上記上
板部4の上下両端に第3又は第4の折曲部7,8を介し
て連続してなり、この緩衝材1の前端又は後端とされる
第1及び第2のフラップ9,10と、上記下板部6の前
端及び後端にそれぞれ形成された第5又は第6の折曲部
11,12を介して連続してなり、上記第1又は第2の
フラップ9,10と面接合される第3及び第4のフラッ
プ13,14とから概略構成されている。なお、上記側
板部2の長さは、この緩衝材1が被梱包物と共に収納梱
包される梱包箱を構成する側板部の長さと略同一の長さ
とされている。
【0009】すなわち、この緩衝材1は、図2に示す展
開図のように、段ボール紙が略H字状に切断加工されて
なるものであり、中央に形成された細長状の部分が上記
側板部2であり、また上記上板部4と下板部6とは、こ
の側板部2の左右両側にそれぞれ図中破線で示す第1又
は第2の折曲部3,5を介して連続してなる部位であ
る。また、上記第1及び第2のフラップ9,10は、上
記上板部4の上下両端に第3又は第4の折曲部7,8を
介して連続してなる部位であり、同様に上記下板部6の
上下両端に第5又は第6の折曲部11,12を介して連
続してなるのが上記第3及び第4のフラップ13,14
である。
開図のように、段ボール紙が略H字状に切断加工されて
なるものであり、中央に形成された細長状の部分が上記
側板部2であり、また上記上板部4と下板部6とは、こ
の側板部2の左右両側にそれぞれ図中破線で示す第1又
は第2の折曲部3,5を介して連続してなる部位であ
る。また、上記第1及び第2のフラップ9,10は、上
記上板部4の上下両端に第3又は第4の折曲部7,8を
介して連続してなる部位であり、同様に上記下板部6の
上下両端に第5又は第6の折曲部11,12を介して連
続してなるのが上記第3及び第4のフラップ13,14
である。
【0010】そしで、上記上板部4と下板部6とには、
それぞれ図1に示すように、該上板部4又は下板部6と
連続してなる複数のリブ20,21が形成されている。
これらのリブ20,21は、全て同じ長さからなり、該
上板部4と連続してなる複数のリブ20と、下板部6と
連続してなる複数のリブ21とはそれぞれ面対向してな
る。すなわち、これらのリブ20,21は、図2に示す
展開図のように、前記側板部2に複数のコ字状のスリッ
ト20a,21aを形成し、前記第1又は第2の折曲部
3,5を介して上板部4又は下板部6をL字状に折曲す
ることにより、図1に示すように、側板部2の両側から
突出されたものである。
それぞれ図1に示すように、該上板部4又は下板部6と
連続してなる複数のリブ20,21が形成されている。
これらのリブ20,21は、全て同じ長さからなり、該
上板部4と連続してなる複数のリブ20と、下板部6と
連続してなる複数のリブ21とはそれぞれ面対向してな
る。すなわち、これらのリブ20,21は、図2に示す
展開図のように、前記側板部2に複数のコ字状のスリッ
ト20a,21aを形成し、前記第1又は第2の折曲部
3,5を介して上板部4又は下板部6をL字状に折曲す
ることにより、図1に示すように、側板部2の両側から
突出されたものである。
【0011】また、上記第1乃至第4の各フラップ9,
10,13,14は、図2に示すように、それぞれ同一
形状となされてなるが、それぞれの幅は、前記上板部4
又は下板部6の一側端から前記各リブ20,21の先端
までの長さと同じ長さとされている一方、第3,第4及
び第5,第6のそれぞれ折曲部7,8,11,12の長
さは、上板部4又は下板部6の幅と同じ幅とされてい
る。換言すれば、第1乃至第4の各フラップ9,10,
13,14は、それぞれ一側側から他側側に上記各リブ
20,21の長さと同じ長さのスリット9a,10a,
13a,14aが形成されている。したがって、各フラ
ップ9,10,13,14は、図1に示すように組み立
てられた際、上板部4または下板部6の下端から各リブ
20,21の上端までの長さと同じ長さとなされ、後述
するような梱包箱の角部における衝撃を有効に緩衝し得
る。なお、この図2に示す展開図の段ボール紙を図1に
示す緩衝材1として組み立てる手順について簡単に説明
すると、先ず、上板部4及び下板部6を、該上板部4と
下板部6とが互いに面対向するようにそれぞれ第1又は
第2の折曲部3,5からL字状に折曲する。この折曲に
より各リブ20,21は、側板部2の両側から突出させ
られる。次に、前記第1及び第3の各フラップ9,13
を第3又は第5の各折曲部7,11からL字状に折曲さ
せ両フラップ9,13を図示しない接着材又はステイプ
ラー等により重ね合わせる。同様に、第2及び第4の各
フラップ10,14も重ね合わせる。以上の手順により
図1に示す緩衝材1が完成する。
10,13,14は、図2に示すように、それぞれ同一
形状となされてなるが、それぞれの幅は、前記上板部4
又は下板部6の一側端から前記各リブ20,21の先端
までの長さと同じ長さとされている一方、第3,第4及
び第5,第6のそれぞれ折曲部7,8,11,12の長
さは、上板部4又は下板部6の幅と同じ幅とされてい
る。換言すれば、第1乃至第4の各フラップ9,10,
13,14は、それぞれ一側側から他側側に上記各リブ
20,21の長さと同じ長さのスリット9a,10a,
13a,14aが形成されている。したがって、各フラ
ップ9,10,13,14は、図1に示すように組み立
てられた際、上板部4または下板部6の下端から各リブ
20,21の上端までの長さと同じ長さとなされ、後述
するような梱包箱の角部における衝撃を有効に緩衝し得
る。なお、この図2に示す展開図の段ボール紙を図1に
示す緩衝材1として組み立てる手順について簡単に説明
すると、先ず、上板部4及び下板部6を、該上板部4と
下板部6とが互いに面対向するようにそれぞれ第1又は
第2の折曲部3,5からL字状に折曲する。この折曲に
より各リブ20,21は、側板部2の両側から突出させ
られる。次に、前記第1及び第3の各フラップ9,13
を第3又は第5の各折曲部7,11からL字状に折曲さ
せ両フラップ9,13を図示しない接着材又はステイプ
ラー等により重ね合わせる。同様に、第2及び第4の各
フラップ10,14も重ね合わせる。以上の手順により
図1に示す緩衝材1が完成する。
【0012】そこで、以下、上述した構成に係る緩衝材
1を用いた被梱包物の梱包構造について、説明する。上
記緩衝材1は、図3に示すように、被梱包物であるミラ
ーキャビネット50の両側にそれぞれ一つずつ固定さ
れ、ミラー53を保護するための厚手の保護シート23
とともに梱包箱52内に収納される。これによって、図
4に示すように、上記緩衝材1を構成する各リブ20,
21の先端は、上記梱包箱52の側板部52aの内側面
に当接し、該梱包箱52の側板部52aと、この緩衝材
1を構成する側板部2との間には上記リブ20,21の
長さと同じ長さの緩衝スペースが形成される。したがっ
て、この緩衝スペースにより、梱包箱52内に梱包され
たミラーキャビネット50は、輸送途中等における損傷
を免れることができる。特に、本実施例を構成する緩衝
材1では、図1に示すように、前端及び後端はそれぞれ
第1及び第3のフラップ9,13又は第2及び第4のフ
ラップ10,14が重なり合っており、これらのフラッ
プ9,10,13,14は、梱包箱52の角部に位置さ
れて梱包されるので、輸送途中において頻繁に生ずる角
部の潰れによるミラーキャビネット50の破損を有効に
解消することができる。また、上記ミラーキャビネット
50の両側に対する上記各緩衝材1,1の取付作業は、
単に各緩衝材1,1をミラーキャビネット50の両側か
ら挿入させるのみで足り極めて簡単であるとともに、該
ミラーキャビネット50の長さが長い場合であっても短
い場合であっても該緩衝材1,1を確実に取り付けるこ
とができ、また、該ミラーキャビネット50の幅が各緩
衝材1,1の長さよりも短い場合 であっても取り付ける
ことができる。
1を用いた被梱包物の梱包構造について、説明する。上
記緩衝材1は、図3に示すように、被梱包物であるミラ
ーキャビネット50の両側にそれぞれ一つずつ固定さ
れ、ミラー53を保護するための厚手の保護シート23
とともに梱包箱52内に収納される。これによって、図
4に示すように、上記緩衝材1を構成する各リブ20,
21の先端は、上記梱包箱52の側板部52aの内側面
に当接し、該梱包箱52の側板部52aと、この緩衝材
1を構成する側板部2との間には上記リブ20,21の
長さと同じ長さの緩衝スペースが形成される。したがっ
て、この緩衝スペースにより、梱包箱52内に梱包され
たミラーキャビネット50は、輸送途中等における損傷
を免れることができる。特に、本実施例を構成する緩衝
材1では、図1に示すように、前端及び後端はそれぞれ
第1及び第3のフラップ9,13又は第2及び第4のフ
ラップ10,14が重なり合っており、これらのフラッ
プ9,10,13,14は、梱包箱52の角部に位置さ
れて梱包されるので、輸送途中において頻繁に生ずる角
部の潰れによるミラーキャビネット50の破損を有効に
解消することができる。また、上記ミラーキャビネット
50の両側に対する上記各緩衝材1,1の取付作業は、
単に各緩衝材1,1をミラーキャビネット50の両側か
ら挿入させるのみで足り極めて簡単であるとともに、該
ミラーキャビネット50の長さが長い場合であっても短
い場合であっても該緩衝材1,1を確実に取り付けるこ
とができ、また、該ミラーキャビネット50の幅が各緩
衝材1,1の長さよりも短い場合 であっても取り付ける
ことができる。
【0013】なお、上記第1の実施例を構成する緩衝材
1では、側板部2の両側にそれぞれ4つする緩衝材1に
形成されるべきリブの数は、少なくとも複数のリブが設
けられているものであれば上記実施例に限定されるもの
ではない。また、上記実施例を構成する緩衝材1では、
側板部2の上下両端にフラップを設けないものを図示し
て説明したが、例えば、本考案を構成する緩衝材の他の
例として、図6に示す緩衝材30のように、中央に設け
られた側板部31の上下両端にそれぞれ第5及び第6の
フラップ32,33を設けてなるものであっても良い。
このような緩衝材30によれば、複数のリブ34が形成
されている上板部36の一端と連続してなる第1のフラ
ップ38と、複数のリブ35が形成されている下板部3
7の一端と連続してなる第3のフラップ40は、上記第
5のフラップ32と重ね合わせられ、また、上記上板部
36の他端と連続してなる第2のフラップ39と、下板
部37の他端と連続してなる第4のフラップ41とは、
上記第6のフラップ33と重ね合わせられるので、一層
強固に被梱包物たるミラーキャビネット50を保護する
ことができる。
1では、側板部2の両側にそれぞれ4つする緩衝材1に
形成されるべきリブの数は、少なくとも複数のリブが設
けられているものであれば上記実施例に限定されるもの
ではない。また、上記実施例を構成する緩衝材1では、
側板部2の上下両端にフラップを設けないものを図示し
て説明したが、例えば、本考案を構成する緩衝材の他の
例として、図6に示す緩衝材30のように、中央に設け
られた側板部31の上下両端にそれぞれ第5及び第6の
フラップ32,33を設けてなるものであっても良い。
このような緩衝材30によれば、複数のリブ34が形成
されている上板部36の一端と連続してなる第1のフラ
ップ38と、複数のリブ35が形成されている下板部3
7の一端と連続してなる第3のフラップ40は、上記第
5のフラップ32と重ね合わせられ、また、上記上板部
36の他端と連続してなる第2のフラップ39と、下板
部37の他端と連続してなる第4のフラップ41とは、
上記第6のフラップ33と重ね合わせられるので、一層
強固に被梱包物たるミラーキャビネット50を保護する
ことができる。
【0014】
【考案の効果】上記実施例の説明からも明らかなよう
に、本考案に係る被梱包物の梱包構造によれば、緩衝材
に形成された複数のリブの先端は梱包箱を構成する側板
部の内側面に当接するので、緩衝材を構成する側板部と
上記梱包箱の側板部との間には、該緩衡材のリブの長さ
と同じ長さの緩衝空間が形成され、この緩衝空間により
梱包箱内に梱包された被梱包物は輸送途中等における割
れや欠け等の損傷を有効に回避することができる。ま
た、この緩衝材は、段ボール紙からなるものであって、
発泡スチロールを全く使用するものではないので低コス
トで製造することができるとともに、産業廃棄物として
処理する必要がないばかりか再利用することも可能とな
り、さらには、上記複数のリブは、段ボール紙をコ字状
に折曲する作業によって側板部から突出するように構成
されているので、極めて簡単に製造することができる。
さらに、この考案に係る被梱包物の梱包構造によれば、
被梱包物の左右両側に上記緩衝材がそれぞれ取り付けら
れるものであることから、被梱包物に対して極めて簡単
に取り付けることができるばかりではなく、該被梱包物
の長さ又は幅が異なる場合であっても、該被梱包物の長
さ等に影響されない。すなわち、この被梱包物の梱包構
造によれば、被梱包物の一側から他側までの長さが長い
場合であっても確実に梱包することができ、また、被梱
包物の幅が各緩衝材の長さよりも短い場合であっても梱
包することができる。さらに、この構造によれば、被梱
包物の両側に取り付けられた上記各緩衝材は、輸送途中
における振動や衝撃等により、位置ずれを生ずる(例え
ば、一方の緩衝材が他方の緩衝材方向に移動してしま
う)ことがなく、このために、梱包箱内で被梱包物の一
側側のみが衝撃等から緩衝され、他側側では緩衝されな
い等の危険性がない。
に、本考案に係る被梱包物の梱包構造によれば、緩衝材
に形成された複数のリブの先端は梱包箱を構成する側板
部の内側面に当接するので、緩衝材を構成する側板部と
上記梱包箱の側板部との間には、該緩衡材のリブの長さ
と同じ長さの緩衝空間が形成され、この緩衝空間により
梱包箱内に梱包された被梱包物は輸送途中等における割
れや欠け等の損傷を有効に回避することができる。ま
た、この緩衝材は、段ボール紙からなるものであって、
発泡スチロールを全く使用するものではないので低コス
トで製造することができるとともに、産業廃棄物として
処理する必要がないばかりか再利用することも可能とな
り、さらには、上記複数のリブは、段ボール紙をコ字状
に折曲する作業によって側板部から突出するように構成
されているので、極めて簡単に製造することができる。
さらに、この考案に係る被梱包物の梱包構造によれば、
被梱包物の左右両側に上記緩衝材がそれぞれ取り付けら
れるものであることから、被梱包物に対して極めて簡単
に取り付けることができるばかりではなく、該被梱包物
の長さ又は幅が異なる場合であっても、該被梱包物の長
さ等に影響されない。すなわち、この被梱包物の梱包構
造によれば、被梱包物の一側から他側までの長さが長い
場合であっても確実に梱包することができ、また、被梱
包物の幅が各緩衝材の長さよりも短い場合であっても梱
包することができる。さらに、この構造によれば、被梱
包物の両側に取り付けられた上記各緩衝材は、輸送途中
における振動や衝撃等により、位置ずれを生ずる(例え
ば、一方の緩衝材が他方の緩衝材方向に移動してしま
う)ことがなく、このために、梱包箱内で被梱包物の一
側側のみが衝撃等から緩衝され、他側側では緩衝されな
い等の危険性がない。
【図1】図1は、本考案の第1の実施例を構成する緩衝
材の外観を示す斜視図である。
材の外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す緩衝材の展開図である。
【図3】図3は、図1及び図2に示す緩衝材を用いてミ
ラーキャビネットを梱包箱内に梱包する状態を分解して
示す斜視図である。
ラーキャビネットを梱包箱内に梱包する状態を分解して
示す斜視図である。
【図4】図4は、リブにより梱包箱内に緩衝空間が形成
されている状態を示す縦断面図である。
されている状態を示す縦断面図である。
【図5】図5は、第1及び第3のフラップが梱包箱の角
部に配設されている状態を示す縦断面図である。
部に配設されている状態を示す縦断面図である。
【図6】図6は、本考案を構成する緩衝材の他の例を示
す展開図である。
す展開図である。
【図7】図7は、従来の被梱包物の梱包構造を分解して
示す斜視図である。
示す斜視図である。
1 緩衝材 2 側板部3 第1の折曲部 4 上板部5 第2の折曲部 6 下板部 20 リブ 21 リブ 30 緩衝材 31 側板部 36 上板部 37 下板部 34 リブ 35 リブ 50 ミラーキャビネット 52 梱包箱 52a 側板部
Claims (1)
- 【請求項1】 一面を開放させた開放部を有する直方体
形状の緩衝材であって、 梱包箱を構成する側板部に面対向される側板部と、 この側板部に形成された第1の折曲部を介してL字状に
折曲されてなる上板部と、 この上板部と面対向してなるとともに上記側板部に形成
された第2の折曲部を介してL字状に折曲されてなる下
板部と、 上記側板部の一側側及び他側側に形成され上記第1の折
曲部及び第2の折曲部を折曲することにより該側板部の
一側及び他側から梱包箱の側板部方向に突出されてなる
複数のリブと、 を備えてなるとともに段ボール紙からなる緩衝材を、被
梱包物の一側側及び他側側に挿入して被梱包物の両側に
取り付けた状態で梱包箱内に梱包されてなることを特徴
とする被梱包物の梱包構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992012977U JP2559174Y2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 被梱包物の梱包構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992012977U JP2559174Y2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 被梱包物の梱包構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565823U JPH0565823U (ja) | 1993-08-31 |
JP2559174Y2 true JP2559174Y2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=11820287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992012977U Expired - Lifetime JP2559174Y2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 被梱包物の梱包構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559174Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2592959Y2 (ja) * | 1992-02-28 | 1999-03-31 | 東罐興業株式会社 | 包装用クッション |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6010721U (ja) * | 1983-07-04 | 1985-01-24 | エーザイ株式会社 | 緩衝効果を有する包装箱 |
JPH0718582Y2 (ja) * | 1990-11-15 | 1995-05-01 | 株式会社テック | 包装用緩衝体 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP1992012977U patent/JP2559174Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0565823U (ja) | 1993-08-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |