JP2558804B2 - 回転電機の回転子の製造方法 - Google Patents
回転電機の回転子の製造方法Info
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- JP2558804B2 JP2558804B2 JP63091579A JP9157988A JP2558804B2 JP 2558804 B2 JP2558804 B2 JP 2558804B2 JP 63091579 A JP63091579 A JP 63091579A JP 9157988 A JP9157988 A JP 9157988A JP 2558804 B2 JP2558804 B2 JP 2558804B2
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- Japan
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- rotor
- electric machine
- grooves
- rotating electric
- shaft
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、回転電機の回転子の製造方法に関する。
(従来の技術) 一般に回転電機として、種々の原理のものが製作利用
されてきているが、最も一般的でよく使われているもの
に誘導電動機がある。この誘導電動機の回転子は、溝を
有する積層鉄心に、溝を貫通するアルミニウム材のロー
トルバーと積層鉄心両端部に配設するエンドリングを同
時にダイキャストマシンで、ダイキャスト成形したもの
が多い。
されてきているが、最も一般的でよく使われているもの
に誘導電動機がある。この誘導電動機の回転子は、溝を
有する積層鉄心に、溝を貫通するアルミニウム材のロー
トルバーと積層鉄心両端部に配設するエンドリングを同
時にダイキャストマシンで、ダイキャスト成形したもの
が多い。
このようにて製作された回転子は、ダイキャスト金型
が必要なので、量産しないとコストメリットが出ない。
が必要なので、量産しないとコストメリットが出ない。
従って、生産台数の少ない特殊なものには、不向きで
ある。また、そのように設計できないものもある。例え
ば、150W−200000R/Mの様な、少容量超々高速回転電機
になると、エンドリングや積層鉄心が回転中に破壊した
り、さらに軸受を空気軸受、磁気軸受などを利用しなけ
ればならないため、その軸径は回転子外径と段差なしの
丸棒状にしなければならない。従って、軸材に直接ロー
トルバー用の溝やエンドリング用の溝を掘って、銅バー
を叩き込み、エンドリングを嵌め、銀ロー付けをして、
回転子を形成している。
ある。また、そのように設計できないものもある。例え
ば、150W−200000R/Mの様な、少容量超々高速回転電機
になると、エンドリングや積層鉄心が回転中に破壊した
り、さらに軸受を空気軸受、磁気軸受などを利用しなけ
ればならないため、その軸径は回転子外径と段差なしの
丸棒状にしなければならない。従って、軸材に直接ロー
トルバー用の溝やエンドリング用の溝を掘って、銅バー
を叩き込み、エンドリングを嵌め、銀ロー付けをして、
回転子を形成している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記のようにして製作された誘導電動機
の回転子においても、超々高速回転には耐えることがで
きない。即ち、叩きこみや嵌込みによる工作精度の不安
定さが有り、またこのような高速回転においては銀ロー
付けの信頼性がなく、また工数もかかる。
の回転子においても、超々高速回転には耐えることがで
きない。即ち、叩きこみや嵌込みによる工作精度の不安
定さが有り、またこのような高速回転においては銀ロー
付けの信頼性がなく、また工数もかかる。
本発明は上記の欠点に鑑みなされたものであり、超々
高速回転に適した堅牢でかつ製作時間の短縮できる回転
電機の回転子の製造方法を提供することにある。
高速回転に適した堅牢でかつ製作時間の短縮できる回転
電機の回転子の製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本発明においては、回
転子軸の外周に延びる複数の溝とこの溝の両端に外接す
るリング状の溝とを配設し、軸方向の溝内にロートルバ
ーをリング状の溝内に複数に分割したエンドリングを埋
設し、前記回転子軸の外周を真空シールせるキャンにて
包被し、さらに高温、高圧雰囲気にて加圧を行い、軸、
ロートルバーおよびエンドリングを固相接合し一体化す
る方法により回転電機の回転子を製造する。
転子軸の外周に延びる複数の溝とこの溝の両端に外接す
るリング状の溝とを配設し、軸方向の溝内にロートルバ
ーをリング状の溝内に複数に分割したエンドリングを埋
設し、前記回転子軸の外周を真空シールせるキャンにて
包被し、さらに高温、高圧雰囲気にて加圧を行い、軸、
ロートルバーおよびエンドリングを固相接合し一体化す
る方法により回転電機の回転子を製造する。
(作用) このようにして製造された回転電機の回転子において
は、回転子軸にロートルバーおよびエンドリングが高
温、高圧雰囲気により、各材料相互に一体に固相接合さ
れるため、極めて堅牢な超々高速回転においても信頼性
の高い回転子を得ることができる。
は、回転子軸にロートルバーおよびエンドリングが高
温、高圧雰囲気により、各材料相互に一体に固相接合さ
れるため、極めて堅牢な超々高速回転においても信頼性
の高い回転子を得ることができる。
(実施例) 以下本発明の一実施例について第1図ないし第3図を
参照して説明する。
参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例による回転子の外観図、第
2図および第3図はその製造過程を示すモデル図であ
り、第2図は、第3図のY−Y線に沿う横断面図、第3
図は、第2図のX−X線に沿う縦断面図である。回転子
軸(1)の外周には軸方向に延びる複数の溝(3)とこ
の溝(3)の両端にはリング状の溝(4)が設けられて
おり、軸方向に設けられた溝(3)にロートルバー
(2)を配設し、このロートルバー(2)の両端のリン
グ状の溝(4)にエンドリング(5)を配設し、それら
をキャン(6)で包被したのち、高温(例えば800〜950
℃)および高圧(例えば500〜1000kgf/cm2)雰囲気にて
加圧(1〜2時間)を行い、回転子軸(1)、ロートル
バー(2)およびエンドリング(5)をキャン(6)と
共に固相接合し、一体化する。
2図および第3図はその製造過程を示すモデル図であ
り、第2図は、第3図のY−Y線に沿う横断面図、第3
図は、第2図のX−X線に沿う縦断面図である。回転子
軸(1)の外周には軸方向に延びる複数の溝(3)とこ
の溝(3)の両端にはリング状の溝(4)が設けられて
おり、軸方向に設けられた溝(3)にロートルバー
(2)を配設し、このロートルバー(2)の両端のリン
グ状の溝(4)にエンドリング(5)を配設し、それら
をキャン(6)で包被したのち、高温(例えば800〜950
℃)および高圧(例えば500〜1000kgf/cm2)雰囲気にて
加圧(1〜2時間)を行い、回転子軸(1)、ロートル
バー(2)およびエンドリング(5)をキャン(6)と
共に固相接合し、一体化する。
このようにして回転子を製作することにより各部材が
固相接合され一体化し強固に密着するので、高速回転運
動に対し、堅牢で信頼性の高い回転子となり、機械的な
バランスや電機的特性がよくなる。
固相接合され一体化し強固に密着するので、高速回転運
動に対し、堅牢で信頼性の高い回転子となり、機械的な
バランスや電機的特性がよくなる。
尚、本発明は上記実施例に限るものではなく、例えば
比較的強度を要しない場合にはキャンを削り取ってもよ
い。また回転子軸の外周部分は、積層鉄心でもよい。さ
らに溝の形状は、図示した長方形断面でも正方形断面で
も、楔形断面の場合でも上記実施例と同様の効果が得ら
れる。
比較的強度を要しない場合にはキャンを削り取ってもよ
い。また回転子軸の外周部分は、積層鉄心でもよい。さ
らに溝の形状は、図示した長方形断面でも正方形断面で
も、楔形断面の場合でも上記実施例と同様の効果が得ら
れる。
以上説明したように、本発明によれば回転子軸の外周
に軸方向に延びる複数の溝とこの溝の両端にリング状の
溝とを設けてこれらの溝にロートルバーとエンドリング
を配設したのち、回転子軸にキャンを被せ真空シールし
不活性ガス内で、高温高圧を与える事により、各部材
が、固相接合し一体化するので、堅牢で、機械的バラン
スがよく、電気的特性のよい信頼性の高い回転電機の回
転子を製造することができる。
に軸方向に延びる複数の溝とこの溝の両端にリング状の
溝とを設けてこれらの溝にロートルバーとエンドリング
を配設したのち、回転子軸にキャンを被せ真空シールし
不活性ガス内で、高温高圧を与える事により、各部材
が、固相接合し一体化するので、堅牢で、機械的バラン
スがよく、電気的特性のよい信頼性の高い回転電機の回
転子を製造することができる。
第1図は、本発明の一実施例による回転子の外観図、第
2図は、第1図の回転子の製造過程を説明するための横
断面図、第3図は、第1図の回転子の製造過程を説明す
るための縦断面図である。 1……回転子軸、2……ロートルバー 3、4……溝、5……エンドリング 6……キャン
2図は、第1図の回転子の製造過程を説明するための横
断面図、第3図は、第1図の回転子の製造過程を説明す
るための縦断面図である。 1……回転子軸、2……ロートルバー 3、4……溝、5……エンドリング 6……キャン
Claims (1)
- 【請求項1】回転子軸の外周に軸方向に延びる複数の溝
とこの溝の両端に外接するリング状の溝とを設け、軸方
向に設けた前記溝内にロートルバーを、リング状の前記
溝内にエンドリングを埋設した後、前記回転子軸の外周
を真空シールせるキャンにて包被し、さらに高温、高圧
雰囲気にて加圧を行い、軸、ロートルバーおよびエンド
リングを固相接合し一体化することを特徴とする回転電
機の回転子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63091579A JP2558804B2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 回転電機の回転子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63091579A JP2558804B2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 回転電機の回転子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01264550A JPH01264550A (ja) | 1989-10-20 |
JP2558804B2 true JP2558804B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=14030451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63091579A Expired - Lifetime JP2558804B2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 回転電機の回転子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558804B2 (ja) |
-
1988
- 1988-04-15 JP JP63091579A patent/JP2558804B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01264550A (ja) | 1989-10-20 |
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