JP2557321B2 - ゴミの焼却及び熱エネルギー運用の設備 - Google Patents
ゴミの焼却及び熱エネルギー運用の設備Info
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- JP2557321B2 JP2557321B2 JP6140647A JP14064794A JP2557321B2 JP 2557321 B2 JP2557321 B2 JP 2557321B2 JP 6140647 A JP6140647 A JP 6140647A JP 14064794 A JP14064794 A JP 14064794A JP 2557321 B2 JP2557321 B2 JP 2557321B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一種のゴミの焼却及び
熱エネルギー運用の設備に関し、特に一種の焼却炉の炉
床の上方に、相互に直列且つ冷却水の通る鉄管或いは耐
熱材料棒を横にあるいは縦に並べて形成する格子を設け
て、これを中に入れたゴミの堆積による高く薄いゴミの
壁の形成に供する設備に関する。
熱エネルギー運用の設備に関し、特に一種の焼却炉の炉
床の上方に、相互に直列且つ冷却水の通る鉄管或いは耐
熱材料棒を横にあるいは縦に並べて形成する格子を設け
て、これを中に入れたゴミの堆積による高く薄いゴミの
壁の形成に供する設備に関する。
【0002】
【従来の技術】廃棄物の処理は世界的な兆候として資源
回収の方向に向かっている。ゴミの再利用としては、熱
エネルギー資源とするのが最たるものであり、エネルギ
ー回収率を高めることにより、設備の運営資金を赤字か
ら黒字に転じることができ、ゴミ公害を無くすことがで
きる。従来の伝統的なゴミ焼却炉の熱エネルギー運用設
備は焼却炉中に設けられ、ゴミを炉床に入れた後、炉床
下面に空気を通じさせるものである。ただし、ゴミがま
だ湿っているときは、迅速に火を起こすことができず、
ゴミの乾燥を待って燃焼開始できる。このほか、燃焼に
より発生する燃焼ガス温度は空気より遙かに高く、その
密度は空気より小さく、一旦炉床を離れると、炉床に戻
る機会は極めて少ない。このため、燃焼ガス中の残存す
る酸素が再度ゴミと接触して燃焼することは非常に少な
い。ゆえに、高い空気比は下げることができず、燃焼ガ
ス温度もまた大幅に上げることはできなかった。
回収の方向に向かっている。ゴミの再利用としては、熱
エネルギー資源とするのが最たるものであり、エネルギ
ー回収率を高めることにより、設備の運営資金を赤字か
ら黒字に転じることができ、ゴミ公害を無くすことがで
きる。従来の伝統的なゴミ焼却炉の熱エネルギー運用設
備は焼却炉中に設けられ、ゴミを炉床に入れた後、炉床
下面に空気を通じさせるものである。ただし、ゴミがま
だ湿っているときは、迅速に火を起こすことができず、
ゴミの乾燥を待って燃焼開始できる。このほか、燃焼に
より発生する燃焼ガス温度は空気より遙かに高く、その
密度は空気より小さく、一旦炉床を離れると、炉床に戻
る機会は極めて少ない。このため、燃焼ガス中の残存す
る酸素が再度ゴミと接触して燃焼することは非常に少な
い。ゆえに、高い空気比は下げることができず、燃焼ガ
ス温度もまた大幅に上げることはできなかった。
【0003】空気比は、その含水率及び燃えやすさの程
度に影響を受けるほか、さらに、空気と充分に接触でき
るかどうかによって定まる。一般的には、燃焼時の燃料
の空気との接触面積が大きくなるほど均一になる。かつ
燃えやすく含水率が少ないものは、空気比は比較的小さ
い。反対に燃料と空気接触面積が比較的小さく、かつ燃
えやすさが劣っている場合、即ち着火点が低い場合に
は、含水率は高く、よって空気比は比較的大きくなる。
度に影響を受けるほか、さらに、空気と充分に接触でき
るかどうかによって定まる。一般的には、燃焼時の燃料
の空気との接触面積が大きくなるほど均一になる。かつ
燃えやすく含水率が少ないものは、空気比は比較的小さ
い。反対に燃料と空気接触面積が比較的小さく、かつ燃
えやすさが劣っている場合、即ち着火点が低い場合に
は、含水率は高く、よって空気比は比較的大きくなる。
【0004】例えば、天然ガスをボイラ内でできるだけ
速やかに空気と均一に混合すると、両者の間の接触面積
が大きくなり、かつ天然ガスは非常に燃えやすく、また
水分を含まないため、空気比は、僅かに1.08あれば
足り、その燃焼は激烈である。次に、石炭のように、揮
発性物質を含有するものを例にとると、これも、非常に
燃えやすく、水分も少ない。しかし塊状を呈するため
に、その空気との接触面積は、上記天然ガスに比べて小
さく、空気比は、天然ガスの場合よりわずかに高く、約
1.25程度である。さらに、甘蔗の絞り滓もまた燃え
やすく、その形状ゆえに炉床上にあって空気と接触する
面接も比較的大きい。但し、含水率が高いものでは45
%にまで達し、ゆえに旧式のボイラのボイラ室に入れた
のち、ある時間を経て乾燥、着火することができる。空
気比は高く、1.5%程度である。
速やかに空気と均一に混合すると、両者の間の接触面積
が大きくなり、かつ天然ガスは非常に燃えやすく、また
水分を含まないため、空気比は、僅かに1.08あれば
足り、その燃焼は激烈である。次に、石炭のように、揮
発性物質を含有するものを例にとると、これも、非常に
燃えやすく、水分も少ない。しかし塊状を呈するため
に、その空気との接触面積は、上記天然ガスに比べて小
さく、空気比は、天然ガスの場合よりわずかに高く、約
1.25程度である。さらに、甘蔗の絞り滓もまた燃え
やすく、その形状ゆえに炉床上にあって空気と接触する
面接も比較的大きい。但し、含水率が高いものでは45
%にまで達し、ゆえに旧式のボイラのボイラ室に入れた
のち、ある時間を経て乾燥、着火することができる。空
気比は高く、1.5%程度である。
【0005】ただし、現在では甘蔗の絞り滓を燃料とす
るボイラには、散布式ストーカ(Spreader S
toker)が設けられ、甘蔗の絞り滓をボイラに送る
時にボイラ室中に散布し、これが一旦炉床上に落ちる
と、すぐに着火して燃焼する。故に空気比は、1.25
程度に下がる。
るボイラには、散布式ストーカ(Spreader S
toker)が設けられ、甘蔗の絞り滓をボイラに送る
時にボイラ室中に散布し、これが一旦炉床上に落ちる
と、すぐに着火して燃焼する。故に空気比は、1.25
程度に下がる。
【0006】ゴミ中の可燃物の燃えやすさおよびその散
らばり方は、上述の甘蔗の絞り滓と似ている。但し、そ
の含水率は比較的高く、空気比もまた高い。台北市の総
合ゴミについていえば、LHV 1182kcal/k
g、可燃物の占める割合は29%、含水率56%であ
る。この種の高い含水率を有するゴミを伝統的なゴミ焼
却炉中で焼却すると、その空気比は約2.0である。湿
ったゴミをこのように旧式のゴミ焼却炉で焼却すると
き、ゴミは、焼却炉に入れらると管或いは棒で形成され
た格子の周囲に高く薄いゴミの壁を形成し、1000℃
以上の以上の炉中で1〜2時間加熱乾燥された後、炉床
上に下ろされる。このゴミはすでは非常に乾燥されてい
るため、一旦空気と接触すると、猛烈に燃焼し、その空
気比は1.3程度に下げることができる。このほか、燃
焼ガスが炉床を上昇後、さらに面積の大きいゴミの壁と
接触し、燃焼ガス中の余った酸素が部分的にゴミと結合
してこれを燃焼し、その空気比を1.2程度に下げるこ
とができる。その燃焼ガスの温度はこれにより大幅に上
昇する。
らばり方は、上述の甘蔗の絞り滓と似ている。但し、そ
の含水率は比較的高く、空気比もまた高い。台北市の総
合ゴミについていえば、LHV 1182kcal/k
g、可燃物の占める割合は29%、含水率56%であ
る。この種の高い含水率を有するゴミを伝統的なゴミ焼
却炉中で焼却すると、その空気比は約2.0である。湿
ったゴミをこのように旧式のゴミ焼却炉で焼却すると
き、ゴミは、焼却炉に入れらると管或いは棒で形成され
た格子の周囲に高く薄いゴミの壁を形成し、1000℃
以上の以上の炉中で1〜2時間加熱乾燥された後、炉床
上に下ろされる。このゴミはすでは非常に乾燥されてい
るため、一旦空気と接触すると、猛烈に燃焼し、その空
気比は1.3程度に下げることができる。このほか、燃
焼ガスが炉床を上昇後、さらに面積の大きいゴミの壁と
接触し、燃焼ガス中の余った酸素が部分的にゴミと結合
してこれを燃焼し、その空気比を1.2程度に下げるこ
とができる。その燃焼ガスの温度はこれにより大幅に上
昇する。
【0007】通常、燃焼ガスの温度が高くなるほど、蒸
気動力発電系統中における熱エネルギーが物理的エネル
ギー、電気エネルギーに転換される比率は高くなる。石
炭、石油、あるいは天然ガスの燃焼による火力発電でい
うと、その燃焼ガス温度は1540℃(2800°F)
まで達し、熱エネルギーの電気エネルギーへの転換率は
約40%である。しかし普通ゴミ焼却に熱量運用の設備
を連接して発生する燃焼ガスの温度はただ850℃であ
り、その熱エネルギーの電気エネルギーへの転換率は2
0%に落ちる。各種の焼却炉で発生する各種の異なる燃
焼ガスの温度から、その熱エネルギーの電気エネルギー
への転換率は、上述の数字に従って、数学的方法で計算
できる。
気動力発電系統中における熱エネルギーが物理的エネル
ギー、電気エネルギーに転換される比率は高くなる。石
炭、石油、あるいは天然ガスの燃焼による火力発電でい
うと、その燃焼ガス温度は1540℃(2800°F)
まで達し、熱エネルギーの電気エネルギーへの転換率は
約40%である。しかし普通ゴミ焼却に熱量運用の設備
を連接して発生する燃焼ガスの温度はただ850℃であ
り、その熱エネルギーの電気エネルギーへの転換率は2
0%に落ちる。各種の焼却炉で発生する各種の異なる燃
焼ガスの温度から、その熱エネルギーの電気エネルギー
への転換率は、上述の数字に従って、数学的方法で計算
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一種
のゴミの焼却及び熱エネルギー運用の設備を提供し、ゴ
ミの焼却炉内における加熱乾燥時間を増し、また燃焼ガ
スとの接触の機会を増すことで空気比を大幅に下降し、
大幅に燃焼ガス温度を上昇し、よって設備のエネルギー
回収を高めることである。
のゴミの焼却及び熱エネルギー運用の設備を提供し、ゴ
ミの焼却炉内における加熱乾燥時間を増し、また燃焼ガ
スとの接触の機会を増すことで空気比を大幅に下降し、
大幅に燃焼ガス温度を上昇し、よって設備のエネルギー
回収を高めることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一種のゴミの
焼却及び熱エネルギー運用の設備を提供し、主に一つの
焼却炉とボイラから構成し、該焼却炉とボイラを燃焼ガ
スの通気道で互いに連接し、その特徴は、焼却炉内には
冷却水を通した鉄管或いは耐熱材料の棒で形成した格子
を設け、ゴミが格子に逐次堆積して薄い壁を作り、下降
することによってゴミの加熱乾燥時間、及び燃焼ガスの
接触する機械を増やし、空気比を下げ、燃焼ガスの温度
を上げてエネルギー回収を増やすことである。
焼却及び熱エネルギー運用の設備を提供し、主に一つの
焼却炉とボイラから構成し、該焼却炉とボイラを燃焼ガ
スの通気道で互いに連接し、その特徴は、焼却炉内には
冷却水を通した鉄管或いは耐熱材料の棒で形成した格子
を設け、ゴミが格子に逐次堆積して薄い壁を作り、下降
することによってゴミの加熱乾燥時間、及び燃焼ガスの
接触する機械を増やし、空気比を下げ、燃焼ガスの温度
を上げてエネルギー回収を増やすことである。
【0010】
【作用】設備内の焼却炉内の炉床の上方に直列の鉄管あ
るいはチタン等の耐熱材料の棒を横に並べるか或いは立
てて格子を形成し、よって焼却炉に入れられたゴミを堆
積して高くて薄く崩れないゴミの壁を形成する。
るいはチタン等の耐熱材料の棒を横に並べるか或いは立
てて格子を形成し、よって焼却炉に入れられたゴミを堆
積して高くて薄く崩れないゴミの壁を形成する。
【0011】作業開始のとき、冷却水を蒸気鉄管中に通
して鉄管の焼損を防ぐ。もし格子に耐熱材料の棒を使用
した場合は、鉄管のように冷却する必要がない。格子で
囲まれた空間は非常に大きいため、よって焼却炉内に入
れられたゴミは格子内に1〜2時間残って冷やされ、漸
次格子底部から落ち、そののち、ローラに下ろされ、ロ
ーラの回転により炉床上に下ろされ、焼却される。
して鉄管の焼損を防ぐ。もし格子に耐熱材料の棒を使用
した場合は、鉄管のように冷却する必要がない。格子で
囲まれた空間は非常に大きいため、よって焼却炉内に入
れられたゴミは格子内に1〜2時間残って冷やされ、漸
次格子底部から落ち、そののち、ローラに下ろされ、ロ
ーラの回転により炉床上に下ろされ、焼却される。
【0012】炉床上に下ろされたゴミは非常に乾燥して
おり、その空気比は約1.3で充分である。同時に鉄管
製の格子の形成する面は、地面と垂直あるいは傾斜状を
呈し、燃焼に必要な空気は、炉床底部から供給され、焼
却により発生する燃焼ガスは炉床からゴミの壁に沿って
上昇し、ゴミの壁を超えた後、下降して燃焼ガスの通路
を通ってボイラに進入する。
おり、その空気比は約1.3で充分である。同時に鉄管
製の格子の形成する面は、地面と垂直あるいは傾斜状を
呈し、燃焼に必要な空気は、炉床底部から供給され、焼
却により発生する燃焼ガスは炉床からゴミの壁に沿って
上昇し、ゴミの壁を超えた後、下降して燃焼ガスの通路
を通ってボイラに進入する。
【0013】焼却炉の高さが高く、ゴミが構成する面積
が大きいために、燃焼ガスの上に、或いは下に流動する
とき、燃焼ガスがゴミと何度も接触することができる。
が大きいために、燃焼ガスの上に、或いは下に流動する
とき、燃焼ガスがゴミと何度も接触することができる。
【0014】また、燃焼により発生する燃焼ガス中には
なお30%の余剰空気が存在し、その余剰空気によりゴ
ミを燃焼することができる。
なお30%の余剰空気が存在し、その余剰空気によりゴ
ミを燃焼することができる。
【0015】このため本発明の設備を利用した場合、そ
の空気比は1.2以下まで下げることができる。これに
より燃焼ガスの温度も大幅に上昇し、焼却場の蒸気動力
発電系統の熱効率も、また大幅に増加し、以上によりエ
ネルギー回収効率を高めるという目的を達成することが
できる。
の空気比は1.2以下まで下げることができる。これに
より燃焼ガスの温度も大幅に上昇し、焼却場の蒸気動力
発電系統の熱効率も、また大幅に増加し、以上によりエ
ネルギー回収効率を高めるという目的を達成することが
できる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の構造図である。本発明のゴミ
の焼却及び熱エネルギー運用の設備は、主に一つの焼却
炉(1)とボイラ(2)から構成される。
の焼却及び熱エネルギー運用の設備は、主に一つの焼却
炉(1)とボイラ(2)から構成される。
【0017】上記焼却炉(1)は、大部分が地下に設け
られ、その頂端には、ゴミ分配器(11)を設け、てコ
ンベヤ(3)が搬送するゴミ溜め穴(4)のゴミを受け
取る。また、該焼却炉(1)には数個のスクイーザ(1
2)を設け、同時に焼却炉内のスクイーザ(12)の真
下に格子(13)を設ける。該格子(13)は直列の鉄
管或いはチタンのような耐熱材料の棒を横に、あるいは
縦に並べて形成する。
られ、その頂端には、ゴミ分配器(11)を設け、てコ
ンベヤ(3)が搬送するゴミ溜め穴(4)のゴミを受け
取る。また、該焼却炉(1)には数個のスクイーザ(1
2)を設け、同時に焼却炉内のスクイーザ(12)の真
下に格子(13)を設ける。該格子(13)は直列の鉄
管或いはチタンのような耐熱材料の棒を横に、あるいは
縦に並べて形成する。
【0018】この格子(13)の形成する面は、地面と
垂直あるいは僅かに傾斜状を呈し、また格子(13)の
底端にはそれぞれゴミローラ(14)、及び炉床(1
5)を設け、該炉床(15)の底部には空気分配管(1
6)を設け、同時に焼却炉(1)の底端には螺旋状コン
ベヤ(17)を設け、かつ側壁には燃料噴射ノズル(1
8)を設け、該燃料噴射ノズル(18)と燃料オイルタ
ンク(181)前の燃料ポンプ(182)に燃料管(1
83)により連接する。
垂直あるいは僅かに傾斜状を呈し、また格子(13)の
底端にはそれぞれゴミローラ(14)、及び炉床(1
5)を設け、該炉床(15)の底部には空気分配管(1
6)を設け、同時に焼却炉(1)の底端には螺旋状コン
ベヤ(17)を設け、かつ側壁には燃料噴射ノズル(1
8)を設け、該燃料噴射ノズル(18)と燃料オイルタ
ンク(181)前の燃料ポンプ(182)に燃料管(1
83)により連接する。
【0019】ボイラ(2)は、焼却炉(1)が発生する
炭素の黒煙が内部に比較的長い時間滞留するため、完全
に灰化でき、一般に、焼却炉(1)の位置より高く地上
に設けられ、かつ両者を燃焼ガスの通路(5)で連接す
る。ボイラ(2)設備は、一般のボイラと同様である。
すなわち、内部に空気予熱器(21)と、これと連接す
る蒸気再熱器(22)と高圧飽和蒸気発生器(23)等
を設ける。上記空気予熱器(21)の外側端と送風器
(211)を連接し、もう一端を送気管(212)で焼
却炉(1)の空気分配管(16)に連接する。これによ
り一つの空気搬送管路を形成する。また上記蒸気再熱器
(22)は過熱蒸気管(221)でタービン(222)
に連接し、該タービン(222)は発電機(6)を搭載
するほか、復水器(223)、さらに復水回収タンク
(224)と連接し、同時に該復水回収タンク(22
4)は、冷却水管(225)で格子(13)底部の管材
と連接する。また格子(13)頂端の管材はボイラ供給
管(231)で高圧ボイラ給水ポンプ(232)と組み
合わせ、上記高圧飽和蒸気発生器(23)と連接する。
以上のように、一つのボイラ給水、蒸気及び熱量運用の
管路を形成する。煙路室(24)はボイラ(2)の下面
に設け、同時に該煙路室(24)は外部で煙路(24
1)で排煙浄化塔(7)と煙突(8)に連接する。
炭素の黒煙が内部に比較的長い時間滞留するため、完全
に灰化でき、一般に、焼却炉(1)の位置より高く地上
に設けられ、かつ両者を燃焼ガスの通路(5)で連接す
る。ボイラ(2)設備は、一般のボイラと同様である。
すなわち、内部に空気予熱器(21)と、これと連接す
る蒸気再熱器(22)と高圧飽和蒸気発生器(23)等
を設ける。上記空気予熱器(21)の外側端と送風器
(211)を連接し、もう一端を送気管(212)で焼
却炉(1)の空気分配管(16)に連接する。これによ
り一つの空気搬送管路を形成する。また上記蒸気再熱器
(22)は過熱蒸気管(221)でタービン(222)
に連接し、該タービン(222)は発電機(6)を搭載
するほか、復水器(223)、さらに復水回収タンク
(224)と連接し、同時に該復水回収タンク(22
4)は、冷却水管(225)で格子(13)底部の管材
と連接する。また格子(13)頂端の管材はボイラ供給
管(231)で高圧ボイラ給水ポンプ(232)と組み
合わせ、上記高圧飽和蒸気発生器(23)と連接する。
以上のように、一つのボイラ給水、蒸気及び熱量運用の
管路を形成する。煙路室(24)はボイラ(2)の下面
に設け、同時に該煙路室(24)は外部で煙路(24
1)で排煙浄化塔(7)と煙突(8)に連接する。
【0020】本発明の焼却作業の概略情況は、焼却開始
時に、まずコンベヤ(3)を駆動し、ゴミをゴミ溜め穴
(4)からゴミ分配器(11)中に搬送し、ゴミを平均
的に数個のスクイーザ(12)内に落とし、ゴミを押圧
した後、平均的に焼却炉(1)中の格子(13)内に落
とす。ゴミが格子(13)内に堆積し、満杯になった
時、復水回収タンク(224)の冷却水を冷却水管(2
25)で格子(13)の鉄管内に送り、流動を開始す
る。並びに送風器(211)を駆動し、空気を空気予熱
器(21)及び送風管(212)を経由して炉床(1
5)底部の空気分配管(16)に送る。そののち燃料ポ
ンプ(182)を駆動し、燃料オイルを加圧して燃料管
(183)を経由して燃料噴射ノズル(18)で焼却炉
(1)内に噴射し、点火燃焼(燃料オイルが燃焼開始の
時、燃焼補助2時間の後停止)し、並びにゴミローラ
(14)と炉床(15)を回転させ、ゴミを漸次炉床
(15)上に落とし、炉床(15)上で燃焼させる。炉
床(15)に残った炉灰は炉床(15)の回転により螺
旋状コンベヤ(17)に落ち、焼却炉(1)外に運び出
される。焼却により発生する高温の燃焼ガスは密度が低
いため、速やかに炉床(15)から上昇し、その途中
で、格子(13)の回りに形成されたゴミの壁に何度も
接触した後、上昇して焼却炉(1)上端のスクイーザ
(12)付近に到る。但しゴミが押し出し方式で焼却炉
(1)内に進入するため、スクイーザ(12)内には燃
焼ガスがさらに上昇するのに充分な隙間がない。このた
め燃焼ガスはゴミの壁の上端に達した後、折り返して下
降し、燃焼ガスの通路(5)を通過し、ボイラ(2)へ
と進入する。この燃焼ガスは、高圧飽和蒸気発生器(2
3)内の水と、蒸気再熱器(22)中の高圧蒸気を加熱
した後、その温度が大幅に下降し、さらにボイラ(2)
内の煙路室(24)に進入し、空気予熱器(21)内の
空気を加熱した後、その温度は約280℃となって煙路
ガスとなり、その後煙路(241)を経由して排煙浄化
塔(7)に進入し、浄化された後、さらに煙突(8)か
ら排出される。
時に、まずコンベヤ(3)を駆動し、ゴミをゴミ溜め穴
(4)からゴミ分配器(11)中に搬送し、ゴミを平均
的に数個のスクイーザ(12)内に落とし、ゴミを押圧
した後、平均的に焼却炉(1)中の格子(13)内に落
とす。ゴミが格子(13)内に堆積し、満杯になった
時、復水回収タンク(224)の冷却水を冷却水管(2
25)で格子(13)の鉄管内に送り、流動を開始す
る。並びに送風器(211)を駆動し、空気を空気予熱
器(21)及び送風管(212)を経由して炉床(1
5)底部の空気分配管(16)に送る。そののち燃料ポ
ンプ(182)を駆動し、燃料オイルを加圧して燃料管
(183)を経由して燃料噴射ノズル(18)で焼却炉
(1)内に噴射し、点火燃焼(燃料オイルが燃焼開始の
時、燃焼補助2時間の後停止)し、並びにゴミローラ
(14)と炉床(15)を回転させ、ゴミを漸次炉床
(15)上に落とし、炉床(15)上で燃焼させる。炉
床(15)に残った炉灰は炉床(15)の回転により螺
旋状コンベヤ(17)に落ち、焼却炉(1)外に運び出
される。焼却により発生する高温の燃焼ガスは密度が低
いため、速やかに炉床(15)から上昇し、その途中
で、格子(13)の回りに形成されたゴミの壁に何度も
接触した後、上昇して焼却炉(1)上端のスクイーザ
(12)付近に到る。但しゴミが押し出し方式で焼却炉
(1)内に進入するため、スクイーザ(12)内には燃
焼ガスがさらに上昇するのに充分な隙間がない。このた
め燃焼ガスはゴミの壁の上端に達した後、折り返して下
降し、燃焼ガスの通路(5)を通過し、ボイラ(2)へ
と進入する。この燃焼ガスは、高圧飽和蒸気発生器(2
3)内の水と、蒸気再熱器(22)中の高圧蒸気を加熱
した後、その温度が大幅に下降し、さらにボイラ(2)
内の煙路室(24)に進入し、空気予熱器(21)内の
空気を加熱した後、その温度は約280℃となって煙路
ガスとなり、その後煙路(241)を経由して排煙浄化
塔(7)に進入し、浄化された後、さらに煙突(8)か
ら排出される。
【0021】ボイラ給水、蒸気流路及び熱量運用につい
ては、冷却水が冷却水管(225)を経て2列の直列の
格子(13)に進入し、速やかに格子(13)の管材を
冷却し、これにより管材が高温の燃焼ガスにより焼損す
ることを防ぐ。なお、この格子(13)をチタンのよう
な耐熱材料の棒で構成するときは、冷却水管(225)
は直接ボイラ供水管(231)に連接する。冷却水の格
子(13)を通過した後の温度は大幅に上昇し、ボイラ
供水管(231)と高圧ボイラ給水ポンプ(232)を
経て、高圧飽和蒸気発生器(23)に進入し、熱を受け
て高圧飽和蒸気になり、さらに蒸気再熱器(22)で加
熱され、高温高圧の過熱蒸気となり、過熱蒸気管(22
1)を経てタービン(222)に進入し、発電機(6)
を推動して発電させ、その後高圧の過熱蒸気は低圧の廃
蒸気となり、タービン(222)より排出される。その
復水器(223)内に進入し、冷却後復水となり、復水
回収タンク(224)に溜められ、この復水を格子(1
3)の鉄管の冷却及びボイラ(2)への給水に利用す
る。
ては、冷却水が冷却水管(225)を経て2列の直列の
格子(13)に進入し、速やかに格子(13)の管材を
冷却し、これにより管材が高温の燃焼ガスにより焼損す
ることを防ぐ。なお、この格子(13)をチタンのよう
な耐熱材料の棒で構成するときは、冷却水管(225)
は直接ボイラ供水管(231)に連接する。冷却水の格
子(13)を通過した後の温度は大幅に上昇し、ボイラ
供水管(231)と高圧ボイラ給水ポンプ(232)を
経て、高圧飽和蒸気発生器(23)に進入し、熱を受け
て高圧飽和蒸気になり、さらに蒸気再熱器(22)で加
熱され、高温高圧の過熱蒸気となり、過熱蒸気管(22
1)を経てタービン(222)に進入し、発電機(6)
を推動して発電させ、その後高圧の過熱蒸気は低圧の廃
蒸気となり、タービン(222)より排出される。その
復水器(223)内に進入し、冷却後復水となり、復水
回収タンク(224)に溜められ、この復水を格子(1
3)の鉄管の冷却及びボイラ(2)への給水に利用す
る。
【0022】空気移送の流路では、空気が送風器(21
1)により送られ空気予熱器(21)に進入し、燃焼ガ
ス或いは煙路ガスで予熱されて200℃になった後、送
気管(212)により炉床(15)底部の空気分配管
(16)に引きこまれ、平均して炉床(15)上に供給
される。焼却炉(1)内の温度が極めて高いため、炉床
(15)上のゴミはすでに乾燥しており、よって空気が
焼却炉(1)に進入すると、酸素が速やかに炉床(1
5)上のゴミと結合し、猛烈な燃焼作用が起こる。
1)により送られ空気予熱器(21)に進入し、燃焼ガ
ス或いは煙路ガスで予熱されて200℃になった後、送
気管(212)により炉床(15)底部の空気分配管
(16)に引きこまれ、平均して炉床(15)上に供給
される。焼却炉(1)内の温度が極めて高いため、炉床
(15)上のゴミはすでに乾燥しており、よって空気が
焼却炉(1)に進入すると、酸素が速やかに炉床(1
5)上のゴミと結合し、猛烈な燃焼作用が起こる。
【0023】本発明の構造の特徴は、焼却炉(1)内
の、炉床(15)上方に格子(13)を設けた構造であ
り、これによりゴミが焼却炉(1)内に落とされると高
くて薄いゴミの壁を形成し、よってゴミを炉床(15)
に落として焼却する前に、長時間の滞留させることで完
全に乾燥状態とし、焼却により発生する燃焼ガスの温度
を大幅に高め、よってエネルギー回収を増加できること
である。同時に、ゴミが非常に湿っている場合にも補助
燃料がいらない。本発明のゴミ処理の具体的な効果につ
いては後に述べる。
の、炉床(15)上方に格子(13)を設けた構造であ
り、これによりゴミが焼却炉(1)内に落とされると高
くて薄いゴミの壁を形成し、よってゴミを炉床(15)
に落として焼却する前に、長時間の滞留させることで完
全に乾燥状態とし、焼却により発生する燃焼ガスの温度
を大幅に高め、よってエネルギー回収を増加できること
である。同時に、ゴミが非常に湿っている場合にも補助
燃料がいらない。本発明のゴミ処理の具体的な効果につ
いては後に述べる。
【0024】同時に、本発明の格子(13)の配列が高
くなるほど、焼却炉(1)内に堆積するゴミの壁の高さ
も高くなり、ゴミの乾燥がより徹底され、焼却により発
生する燃焼ガスの温度もより高くなる。このほか、格子
(13)の配列が炉床(15)に向かって傾斜するほ
ど、燃焼ガスが上昇あるいは下降する際のゴミの壁との
接触機会が多くなり、その内の余剰酸素がさらにゴミと
結合して燃焼する機会もまた多くなり、燃焼ガスの温度
もまたそれに従って高くなる。
くなるほど、焼却炉(1)内に堆積するゴミの壁の高さ
も高くなり、ゴミの乾燥がより徹底され、焼却により発
生する燃焼ガスの温度もより高くなる。このほか、格子
(13)の配列が炉床(15)に向かって傾斜するほ
ど、燃焼ガスが上昇あるいは下降する際のゴミの壁との
接触機会が多くなり、その内の余剰酸素がさらにゴミと
結合して燃焼する機会もまた多くなり、燃焼ガスの温度
もまたそれに従って高くなる。
【0025】格子(13)の下面の、ゴミを落とすゴミ
ローラ(14)は、その回転が速くなるほど、ゴミが格
子(13)内に滞留する時間が短くなり、ゴミの乾燥が
不完全となる。そのため焼却により発生する燃焼ガスの
温度も低くなる。反対にゴミローラ(14)の回転が緩
慢になるほど、ゴミの格子(13)内における滞留時
間、すなわち乾燥時間が長くなり、ゴミはよく乾燥す
る。これによりゴミの焼却により発生する燃焼ガスの温
度も高くなる。
ローラ(14)は、その回転が速くなるほど、ゴミが格
子(13)内に滞留する時間が短くなり、ゴミの乾燥が
不完全となる。そのため焼却により発生する燃焼ガスの
温度も低くなる。反対にゴミローラ(14)の回転が緩
慢になるほど、ゴミの格子(13)内における滞留時
間、すなわち乾燥時間が長くなり、ゴミはよく乾燥す
る。これによりゴミの焼却により発生する燃焼ガスの温
度も高くなる。
【0026】かつ、エネルギー回収を高めて発電量を増
加するために、燃焼温度を高めることが重要な目標であ
る。このため、焼却炉(1)中の温度は極めて高く、1
500℃にまで達する。このような高温下では、格子
(13)を構成する鉄管中に、連続的な通水による冷却
が行われない場合は、鉄管は容易に熱により焼損し、焼
却炉(1)内の全てのゴミの壁が崩れてしまう。よって
本発明の焼却炉の有する特殊効果もまた消失する。な
お、格子(13)をチタン等耐熱材料の棒で形成した場
合、冷却の必要はない。
加するために、燃焼温度を高めることが重要な目標であ
る。このため、焼却炉(1)中の温度は極めて高く、1
500℃にまで達する。このような高温下では、格子
(13)を構成する鉄管中に、連続的な通水による冷却
が行われない場合は、鉄管は容易に熱により焼損し、焼
却炉(1)内の全てのゴミの壁が崩れてしまう。よって
本発明の焼却炉の有する特殊効果もまた消失する。な
お、格子(13)をチタン等耐熱材料の棒で形成した場
合、冷却の必要はない。
【0027】次に、本発明のゴミの焼却及び熱エネルギ
ー運用の設備を用いた具体的な成果について述べる。
ー運用の設備を用いた具体的な成果について述べる。
【0028】都市区域の総合ゴミ(低発熱量1182K
cal/Kg、プラスチック12%、乾燥植物繊維17
%、水分56%、不可燃物15%)を例にとり、本発明
の設備を使用し、炉床に送り込む空気を予熱して200
℃とした場合、その空気比は1.2以下に下げることが
できる。これにより、発生する燃焼ガスの温度は、計算
によると約1215℃にまで高められた(毎1Kgのゴ
ミの焼却で、燃焼ガス中の各種気体の量は、おおよそ、
二酸化炭素0.462Kg、水0.695Kg、窒素
1.505Kg、酸素0.076Kg、塩化水素0.0
7Kg)、蒸気動力発電系統中、そのエネルギー回収効
率は30.6%である。このほかゴミ焼却に必要な空気
余剰比、すなわち空気比は2.0から1.2程度に下が
る。ゆえに煙路ガスが付帯する廃熱はこれに伴って減少
する。相対的に、加熱蒸気循環の正味熱量は比較的多
い。
cal/Kg、プラスチック12%、乾燥植物繊維17
%、水分56%、不可燃物15%)を例にとり、本発明
の設備を使用し、炉床に送り込む空気を予熱して200
℃とした場合、その空気比は1.2以下に下げることが
できる。これにより、発生する燃焼ガスの温度は、計算
によると約1215℃にまで高められた(毎1Kgのゴ
ミの焼却で、燃焼ガス中の各種気体の量は、おおよそ、
二酸化炭素0.462Kg、水0.695Kg、窒素
1.505Kg、酸素0.076Kg、塩化水素0.0
7Kg)、蒸気動力発電系統中、そのエネルギー回収効
率は30.6%である。このほかゴミ焼却に必要な空気
余剰比、すなわち空気比は2.0から1.2程度に下が
る。ゆえに煙路ガスが付帯する廃熱はこれに伴って減少
する。相対的に、加熱蒸気循環の正味熱量は比較的多
い。
【0029】ゴミを伝統的な設備を用いて焼却すると
き、燃えかすの中の未燃焼の可燃物は、可燃物全体の7
%を占め、炉体の放射による損失熱量は、約1,077
Kcalとすると、低発熱量1182×(100%−7
%)×(100%−2%)、各種気体量(Kg)は、二
酸化炭素0.430、水0.695、窒素2.508、
酸素0.381、塩化水素0.07である。煙路ガス排
出温度280℃でその廃熱損失は約330Kcal、燃
えかすに付帯される熱損失は約6.8Kcal(燃えか
す0.15Kg、可燃物の未燃焼部分0.02Kg、比
熱約0.2、離炉温度200℃)である。これにより、
加熱蒸気動力循環に用いることができる熱量は740K
cal(正味熱量=1077−330−6.8)であ
る。その燃焼ガス温度は945℃であり、蒸気動力循環
発生の熱効率は約22.5%である。ゆえに、伝統的な
設備で焼却すると、1Kg毎に発生する電力は0.19
36KWH(740Kcal×22.5%÷860)で
ある。
き、燃えかすの中の未燃焼の可燃物は、可燃物全体の7
%を占め、炉体の放射による損失熱量は、約1,077
Kcalとすると、低発熱量1182×(100%−7
%)×(100%−2%)、各種気体量(Kg)は、二
酸化炭素0.430、水0.695、窒素2.508、
酸素0.381、塩化水素0.07である。煙路ガス排
出温度280℃でその廃熱損失は約330Kcal、燃
えかすに付帯される熱損失は約6.8Kcal(燃えか
す0.15Kg、可燃物の未燃焼部分0.02Kg、比
熱約0.2、離炉温度200℃)である。これにより、
加熱蒸気動力循環に用いることができる熱量は740K
cal(正味熱量=1077−330−6.8)であ
る。その燃焼ガス温度は945℃であり、蒸気動力循環
発生の熱効率は約22.5%である。ゆえに、伝統的な
設備で焼却すると、1Kg毎に発生する電力は0.19
36KWH(740Kcal×22.5%÷860)で
ある。
【0030】同一の都市部の総合ゴミを本発明の提供す
る設備で焼却すると、ゴミ中の可燃物が完全に灰化する
だけでなく、煙路ガス中の、窒素、酸素の量は前述のよ
うになり、大幅に減少(1Kgのゴミを焼却する毎に、
発生する各気体の量は二酸化炭素0.462Kg、水
0.695Kg、窒素1.505Kg、酸素0.076
Kg、塩化水素0.07Kg)する。これにより、煙路
から排出される熱損失は約242.6Kcalであり、
燃えかすが付帯する熱損失は約6Kcalである。ゆえ
に、1Kgのゴミ焼却を終えた毎に、加熱蒸気循環の熱
は909.8Kcal(1182Kcal×0.98−
242.6−6)である。よの焼却が発生する燃焼ガス
の温度は1215℃で、発生する蒸気動力循環熱効率は
約30.6%である。ゆえに、本発明の提供する設備で
台北市のゴミを焼却するとき、1Kg毎に発生する電力
は約0.324KWHであり、電力発生量は増加して6
7%程度に達する。
る設備で焼却すると、ゴミ中の可燃物が完全に灰化する
だけでなく、煙路ガス中の、窒素、酸素の量は前述のよ
うになり、大幅に減少(1Kgのゴミを焼却する毎に、
発生する各気体の量は二酸化炭素0.462Kg、水
0.695Kg、窒素1.505Kg、酸素0.076
Kg、塩化水素0.07Kg)する。これにより、煙路
から排出される熱損失は約242.6Kcalであり、
燃えかすが付帯する熱損失は約6Kcalである。ゆえ
に、1Kgのゴミ焼却を終えた毎に、加熱蒸気循環の熱
は909.8Kcal(1182Kcal×0.98−
242.6−6)である。よの焼却が発生する燃焼ガス
の温度は1215℃で、発生する蒸気動力循環熱効率は
約30.6%である。ゆえに、本発明の提供する設備で
台北市のゴミを焼却するとき、1Kg毎に発生する電力
は約0.324KWHであり、電力発生量は増加して6
7%程度に達する。
【0031】以上のような、新規の、卓越した新型の設
備を採用し、欧米のゴミ(低発熱量2340Kcal/
Kg、成分はプラスチック4%、乾燥植物繊維51%、
水分25%、不可燃物20%)を焼却するとき、燃焼ガ
ス温度は1570℃にまで達し、その発生する高温、高
圧蒸気動力循環、熱エネルギーを転換して機械的エネル
ギー、電気エネルギーの効率は40%の高さに達する。
備を採用し、欧米のゴミ(低発熱量2340Kcal/
Kg、成分はプラスチック4%、乾燥植物繊維51%、
水分25%、不可燃物20%)を焼却するとき、燃焼ガ
ス温度は1570℃にまで達し、その発生する高温、高
圧蒸気動力循環、熱エネルギーを転換して機械的エネル
ギー、電気エネルギーの効率は40%の高さに達する。
【0032】
【発明の効果】本発明の設備を利用した場合、その空気
比は1.2以下まで下げることができる。これにより燃
焼ガスの温度も大幅に上昇し、焼却場の蒸気動力発電系
統の熱効率も、また大幅に増加し、以上によりエネルギ
ー回収効率を高めるという目的を達成することができ
る。
比は1.2以下まで下げることができる。これにより燃
焼ガスの温度も大幅に上昇し、焼却場の蒸気動力発電系
統の熱効率も、また大幅に増加し、以上によりエネルギ
ー回収効率を高めるという目的を達成することができ
る。
【図1】本発明の構造図である。
(1)焼却炉 (2)ボイラ (3)コンベヤ
(4)ゴミ溜め穴 (5)燃焼ガスの通路 (6)発電機 (7)排煙
浄化塔 (8)煙突 (11)ゴミ分配器 (12)スクイーザ (1
3)格子 (14)ゴミローラ (15)炉床 (16)空気
分配管 (17)螺旋状コンベヤ (18)燃料噴射ノズル
(21)空気予熱器 (22)蒸気再熱器 (23)高圧飽和蒸気発生器
(24)煙路室 (181)燃料オイルタンク (182)燃料ポンプ
(183)燃料管 (211)送風器 (212)送気管 (221)
過熱蒸気管 (222)タービン (223)復水器 (22
4)復水回収タンク (225)冷却水管 (231)ボイラ供水管 (232)高圧ボイラ給水ポンプ (241)煙路
(4)ゴミ溜め穴 (5)燃焼ガスの通路 (6)発電機 (7)排煙
浄化塔 (8)煙突 (11)ゴミ分配器 (12)スクイーザ (1
3)格子 (14)ゴミローラ (15)炉床 (16)空気
分配管 (17)螺旋状コンベヤ (18)燃料噴射ノズル
(21)空気予熱器 (22)蒸気再熱器 (23)高圧飽和蒸気発生器
(24)煙路室 (181)燃料オイルタンク (182)燃料ポンプ
(183)燃料管 (211)送風器 (212)送気管 (221)
過熱蒸気管 (222)タービン (223)復水器 (22
4)復水回収タンク (225)冷却水管 (231)ボイラ供水管 (232)高圧ボイラ給水ポンプ (241)煙路
Claims (1)
- 【請求項1】 焼却炉(1)とボイラ(2)より構成
し、 上記焼却炉(1)の頂端に、コンベヤ(3)がゴミ溜め
穴(4)内に搬送したゴミを受け取るゴミ分配器(1
1)と、複数のスクイーザー(12)を設け、焼却炉
(1)の内部中央付近の炉床(15)上方に格子(1
3)を設け、焼却炉(1)の底端にはゴミローラ(1
4)と炉床(15)をそれぞれ設け、炉床(15)底部
には空気分配管(16)を設け、同時に焼却炉(1)の
底端には螺旋状コンベヤ(17)を設け、且つ側壁には
燃料噴射ノズル(18)を設け、燃料オイルタンク(1
81)の前の燃料ボンブ(182)と燃料管(183)
により連接し、 上記ボイラ(2)は、上記焼却炉(1)と燃焼ガスの通
路(5)で連接し、内部に空気予熱器(21)と、互い
に連接する蒸気再熱器(22)と、高圧飽和蒸気発生器
(23)等を設け、そのうち空気予熱器(21)の外側
端と送風器(211)を連接し、もう一端を送気管(2
12)で焼却炉(1)の空気分配管(16)に連接し、
一つの空気搬送管路を形成し、また上記蒸気再熱器(2
2)は過熱蒸気管(221)でタービン(222)に連
接し、該タービン(222)は発電機(6)を搭載ずる
ほか、廃蒸気の復水器(223)、さらに復水回収タン
ク(224)と連接し、同時に該復水回収タンク(22
4)には、冷却水管(225)を連接し、ボイラ供水管
(231)を高圧ボイラ給水ポンプ(232)と組み合
わぜてこれに上記高圧飽和蒸気発生器(23)を連接
し、一つのボイラ給水、蒸気及び熱量運用の管路を形成
し、さらに煙路室(24)をボイラ(2)の後面に設
け、同時に該煙路室(24)は外部で煙路(241)で
排煙浄化塔(7)と煙突(8)に連接し、 その特徴は、 上記焼却炉(1)内部中央の炉床(15)上方に格子
(13)を設け、該格子(13)は、直列の鉄管或いは
チタンのような耐熱材料の棒を横に、あるいは縦に並べ
て形成し、該格子(13)の底端と頂端の管材をそれぞ
れ冷却水管(225)、ボイラ供水管(231)に連接
し、これにより格子(13)の中空の管材内に冷却水を
通し、格子(13)を上記耐熱材料の棒で形成した場合
には、冷却水管(225)を直接ボイラ供水管(23
1)と連接することである、ゴミの焼却及び熱エネルギ
ー運用の設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6140647A JP2557321B2 (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | ゴミの焼却及び熱エネルギー運用の設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6140647A JP2557321B2 (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | ゴミの焼却及び熱エネルギー運用の設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07318032A JPH07318032A (ja) | 1995-12-08 |
JP2557321B2 true JP2557321B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=15273525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6140647A Expired - Fee Related JP2557321B2 (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | ゴミの焼却及び熱エネルギー運用の設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557321B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101667676B1 (ko) * | 2015-08-31 | 2016-10-28 | (주)지알텍 | 플라스틱 연소기를 이용한 열병합 발전 장치 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5165234A (en) * | 1974-12-02 | 1976-06-05 | Nissan Motor | Nainenkikanno kunenhiseigyosochi |
US3970644A (en) * | 1975-11-24 | 1976-07-20 | American Cyanamid Company | Heat stabilizers for polyvinyl chloride (β-amino-β-arylacrylamides) |
JPS52149602A (en) * | 1976-06-08 | 1977-12-12 | Kubota Ltd | Multistage pump impeller fixing system |
JPS55158411A (en) * | 1979-05-26 | 1980-12-09 | Takashi Mamiya | Incinerator |
JPS5946264A (ja) * | 1982-09-08 | 1984-03-15 | Nippon Mejifuijitsukusu Kk | 分子中にキレ−ト形成基とアミノ基またはアルキルアミノ基を有する新規化合物 |
-
1994
- 1994-05-20 JP JP6140647A patent/JP2557321B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07318032A (ja) | 1995-12-08 |
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