JP2556840Y2 - 飲料注出装置 - Google Patents
飲料注出装置Info
- Publication number
- JP2556840Y2 JP2556840Y2 JP1993008036U JP803693U JP2556840Y2 JP 2556840 Y2 JP2556840 Y2 JP 2556840Y2 JP 1993008036 U JP1993008036 U JP 1993008036U JP 803693 U JP803693 U JP 803693U JP 2556840 Y2 JP2556840 Y2 JP 2556840Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid tank
- cooling
- space
- evaporator
- disposed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、冷蔵庫内に収納した
容器から注出した濃縮原液と、冷却機構を介して冷却さ
れた水等の飲料とを混合して飲用に供する装置におい
て、前記冷却機構を利用して濃縮原液容器を冷却するよ
うにした飲料注出装置に関するものである。
容器から注出した濃縮原液と、冷却機構を介して冷却さ
れた水等の飲料とを混合して飲用に供する装置におい
て、前記冷却機構を利用して濃縮原液容器を冷却するよ
うにした飲料注出装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】ジュース等の濃縮原液を冷却水により稀釈
して飲用に供する装置として、飲料注出装置が知られて
いる。この飲料注出装置の基本構造を一例として述べれ
ば、濃縮原液を貯留した容器を収納する冷蔵庫を備え、
該冷蔵庫内に収納した濃縮原液容器から所要量の原液を
飲料混合部に注出するよう構成されている。また、冷凍
機構から導出した蒸発器を内部に配設した液槽に、該蒸
発器を浸漬させる量の冷却液が貯えられ、蒸発器に冷媒
を循環供給して該蒸発器を冷却することにより、冷却液
の一部を蒸発器の周囲に氷結させるようになっている。
更に、この液槽内には、前記蒸発器と所定間隔離間する
と共に冷却液中に浸漬するよう飲料冷却管が配設され、
該飲料冷却管の一端は外部水道系に連通接続されると共
に、他端は開閉弁を介して前記飲料混合部に接続され
る。すなわち、外部水道系から飲料冷却管に供給された
水道水は、前記液槽内に配設された部分を通過する際に
前記冷却液との熱交換により冷却される。そして、濃縮
原液容器中の原液を混合部に所要量だけ注出することに
より、該混合部で飲料冷却管からの冷却水により稀釈さ
れて飲用に供される。
して飲用に供する装置として、飲料注出装置が知られて
いる。この飲料注出装置の基本構造を一例として述べれ
ば、濃縮原液を貯留した容器を収納する冷蔵庫を備え、
該冷蔵庫内に収納した濃縮原液容器から所要量の原液を
飲料混合部に注出するよう構成されている。また、冷凍
機構から導出した蒸発器を内部に配設した液槽に、該蒸
発器を浸漬させる量の冷却液が貯えられ、蒸発器に冷媒
を循環供給して該蒸発器を冷却することにより、冷却液
の一部を蒸発器の周囲に氷結させるようになっている。
更に、この液槽内には、前記蒸発器と所定間隔離間する
と共に冷却液中に浸漬するよう飲料冷却管が配設され、
該飲料冷却管の一端は外部水道系に連通接続されると共
に、他端は開閉弁を介して前記飲料混合部に接続され
る。すなわち、外部水道系から飲料冷却管に供給された
水道水は、前記液槽内に配設された部分を通過する際に
前記冷却液との熱交換により冷却される。そして、濃縮
原液容器中の原液を混合部に所要量だけ注出することに
より、該混合部で飲料冷却管からの冷却水により稀釈さ
れて飲用に供される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記飲料注出装置で
は、冷蔵庫内に蒸発器を配設し、該蒸発器により内部空
間を冷却して濃縮原液容器を保冷するよう構成してい
る。この蒸発器は、前記液槽内に配設した蒸発器の冷凍
機構に接続され、両蒸発器を1基の冷凍機構によって制
御するようになっている。この場合において、冷凍機構
は液槽に配設した蒸発器の周囲に所要量の氷が成長する
と冷凍運転を停止するよう設定されており、このときに
は冷蔵庫の内部空間を冷却し得なくなる欠点がある。そ
こで、該内部空間の温度上昇を抑えるため、液槽内の蒸
発器に所要量の氷が成長した以後に、冷凍機構をショー
トサイクルで運転することが考えられる。しかし、この
場合には蒸発器への着氷量(蓄氷量)が規定量より多くな
ってしまい、該氷が前記飲料冷却管に近接し、この結果
として該冷却管内の水が氷結するおそれがあった。更
に、冷蔵庫内に蒸発器を配設すると、内部空間のスペー
ス効率が低下すると共に装置が大型化し、またコストが
嵩む難点も指摘される。
は、冷蔵庫内に蒸発器を配設し、該蒸発器により内部空
間を冷却して濃縮原液容器を保冷するよう構成してい
る。この蒸発器は、前記液槽内に配設した蒸発器の冷凍
機構に接続され、両蒸発器を1基の冷凍機構によって制
御するようになっている。この場合において、冷凍機構
は液槽に配設した蒸発器の周囲に所要量の氷が成長する
と冷凍運転を停止するよう設定されており、このときに
は冷蔵庫の内部空間を冷却し得なくなる欠点がある。そ
こで、該内部空間の温度上昇を抑えるため、液槽内の蒸
発器に所要量の氷が成長した以後に、冷凍機構をショー
トサイクルで運転することが考えられる。しかし、この
場合には蒸発器への着氷量(蓄氷量)が規定量より多くな
ってしまい、該氷が前記飲料冷却管に近接し、この結果
として該冷却管内の水が氷結するおそれがあった。更
に、冷蔵庫内に蒸発器を配設すると、内部空間のスペー
ス効率が低下すると共に装置が大型化し、またコストが
嵩む難点も指摘される。
【0004】前記問題に対処するものとして、冷蔵庫の
内部に液槽を収納し、該液槽自体により冷蔵庫の内部空
間を冷却する装置が提案されている。しかし、冷蔵庫内
に液槽を収納すると、該液槽の分だけ内部空間は狭くな
り、限られたスペースの有効利用が図られない欠点があ
る。また、液槽の収納により無駄な空間を生じ、エネル
ギー効率が低下することに起因して、冷凍機構の運転効
率が低下する難点も指摘される。更に、冷蔵庫の内部に
液槽を収納する構成では、冷蔵庫と液槽との間の水に対
するシールが必要となり、組立てが煩雑となる欠点もあ
った。
内部に液槽を収納し、該液槽自体により冷蔵庫の内部空
間を冷却する装置が提案されている。しかし、冷蔵庫内
に液槽を収納すると、該液槽の分だけ内部空間は狭くな
り、限られたスペースの有効利用が図られない欠点があ
る。また、液槽の収納により無駄な空間を生じ、エネル
ギー効率が低下することに起因して、冷凍機構の運転効
率が低下する難点も指摘される。更に、冷蔵庫の内部に
液槽を収納する構成では、冷蔵庫と液槽との間の水に対
するシールが必要となり、組立てが煩雑となる欠点もあ
った。
【0005】
【考案の目的】この考案は、前述した従来技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、冷蔵庫における冷却空間の有効利
用を図ると共に、該空間内を短時間で効率的に冷却し得
る飲料注出装置を提供することを目的とする。
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、冷蔵庫における冷却空間の有効利
用を図ると共に、該空間内を短時間で効率的に冷却し得
る飲料注出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本考案は、濃縮原液容
器を収納する冷却空間を内部に画成した冷蔵部と、この
冷蔵部に隣接して配設され、所要量の冷却液を貯蔵する
液槽と、冷凍機構から導出され、前記液槽内に配設され
て冷却液に浸漬される蒸発器と、飲料供給源に連通接続
し、前記液槽内に配設されて冷却液に浸漬される冷却管
とを備え、前記濃縮原液容器から注出した濃縮原液と、
前記冷却管を介して冷却供給される飲料とを混合するよ
うにした飲料注出装置において、前記冷蔵部に開設さ
れ、前記液槽の一側面を前記冷却空間に露出させる開口
部と、前記冷却空間に露出する液槽の一側面に配設され
た複数のフィンと、 前記複数のフィンを囲繞する上下に
開口するカバー体と、前記冷蔵部の内部に配設した送風
ファンとからなり、 前記送風ファンを回転させることに
よって、前記冷却空間内の空気を、前記カバー体の内部
へ導入して液槽の一側面およびフィン群に接触させつつ
循環させるよう構成したことを特徴とする。
所期の目的を好適に達成するため本考案は、濃縮原液容
器を収納する冷却空間を内部に画成した冷蔵部と、この
冷蔵部に隣接して配設され、所要量の冷却液を貯蔵する
液槽と、冷凍機構から導出され、前記液槽内に配設され
て冷却液に浸漬される蒸発器と、飲料供給源に連通接続
し、前記液槽内に配設されて冷却液に浸漬される冷却管
とを備え、前記濃縮原液容器から注出した濃縮原液と、
前記冷却管を介して冷却供給される飲料とを混合するよ
うにした飲料注出装置において、前記冷蔵部に開設さ
れ、前記液槽の一側面を前記冷却空間に露出させる開口
部と、前記冷却空間に露出する液槽の一側面に配設され
た複数のフィンと、 前記複数のフィンを囲繞する上下に
開口するカバー体と、前記冷蔵部の内部に配設した送風
ファンとからなり、 前記送風ファンを回転させることに
よって、前記冷却空間内の空気を、前記カバー体の内部
へ導入して液槽の一側面およびフィン群に接触させつつ
循環させるよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【実施例】次に、本考案に係る飲料注出装置につき、好
適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明す
る。
適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明す
る。
【0008】図1は、実施例に係る飲料注出装置の概略
構成を示す縦断側面図であって、該装置10は、前面側
に大きく開放する外箱12と、この外箱12内に所要の
間隙を保持して組込まれ、同じく前面側に大きく開放す
る内箱14と、両箱12,14間に充填した発泡ウレタ
ン等の断熱材16とからなる断熱構造の冷蔵庫18を有
している。この冷蔵庫18における前記内箱14に内部
画成した冷却空間20には、被冷却物である複数(実施
例では3個)の濃縮原液容器22が着脱自在に収納され
るよう構成されている。
構成を示す縦断側面図であって、該装置10は、前面側
に大きく開放する外箱12と、この外箱12内に所要の
間隙を保持して組込まれ、同じく前面側に大きく開放す
る内箱14と、両箱12,14間に充填した発泡ウレタ
ン等の断熱材16とからなる断熱構造の冷蔵庫18を有
している。この冷蔵庫18における前記内箱14に内部
画成した冷却空間20には、被冷却物である複数(実施
例では3個)の濃縮原液容器22が着脱自在に収納され
るよう構成されている。
【0009】前記冷蔵庫18の前面には、図1に示す如
く、当該冷蔵庫18に開設した開口部18aと対応し
て、該開口部18aを開閉自在に閉塞する断熱扉24が
配設されている。また、冷蔵庫18の後面側に所要寸法
の開口部18bが開設され、後述する液槽26の一側面
(露出面)26aが開口部18bを介して冷却空間20内
に臨むよう構成されている。更に、前記内箱14には、
開口部18bの上方に臨む位置に送風ファン28が配設
され、該送風ファン28は冷却空間20から吸い込んだ
空気を、液槽26の露出面26aに接触させつつ循環さ
せるよう構成されている。なお送風ファン28は、冷却
空間20内に配設したサーモ62によりON−OFF制
御され、空間内温度を一定に保ち得るよう構成されてい
る。
く、当該冷蔵庫18に開設した開口部18aと対応し
て、該開口部18aを開閉自在に閉塞する断熱扉24が
配設されている。また、冷蔵庫18の後面側に所要寸法
の開口部18bが開設され、後述する液槽26の一側面
(露出面)26aが開口部18bを介して冷却空間20内
に臨むよう構成されている。更に、前記内箱14には、
開口部18bの上方に臨む位置に送風ファン28が配設
され、該送風ファン28は冷却空間20から吸い込んだ
空気を、液槽26の露出面26aに接触させつつ循環さ
せるよう構成されている。なお送風ファン28は、冷却
空間20内に配設したサーモ62によりON−OFF制
御され、空間内温度を一定に保ち得るよう構成されてい
る。
【0010】前記冷却空間20に着脱自在に収納される
濃縮原液容器22には、その底部に放出口22aが突設
され、該放出口22aは、冷却空間20に配設した対応
の注出機構部30に接続されるようになっている。各注
出機構部30は、冷蔵庫18の外部に配設したギヤード
モータ32により駆動され、濃縮原液容器22から所要
量の濃縮原液を飲料混合部34に注出するよう構成され
ている。そして、該混合部34で後述する冷却管44か
ら供給される冷却水により濃縮原液が稀釈されて飲用に
供される。
濃縮原液容器22には、その底部に放出口22aが突設
され、該放出口22aは、冷却空間20に配設した対応
の注出機構部30に接続されるようになっている。各注
出機構部30は、冷蔵庫18の外部に配設したギヤード
モータ32により駆動され、濃縮原液容器22から所要
量の濃縮原液を飲料混合部34に注出するよう構成され
ている。そして、該混合部34で後述する冷却管44か
ら供給される冷却水により濃縮原液が稀釈されて飲用に
供される。
【0011】前記冷蔵庫18の後側には、水等の冷却液
36が所要量だけ貯蔵された液槽26が配設され、該液
槽26の冷蔵庫18を指向する一部が前記開口部18b
内に臨んで、前記冷却空間20を画成する内箱14の内
壁面と液槽26の露出面26aとが一致するよう位置決
めされている。液槽26内には、図1および図2に示す
如く、コイル状に形成した蒸発器38が内壁面に近接す
る位置に配置され、該蒸発器38は装置本体40に配設
した冷凍機構42に連通接続されている。また蒸発器3
8の内側には、水等の飲料の冷却管44をその中途にお
いて巻回させた熱交換コイル44aが配設され、該冷却
管44の一端は図示しない外部水道系に連通接続され、
他端は前記飲料混合部34に開閉弁46を介して連通接
続されている(図3参照)。なお、前記冷却液36は、蒸
発器38および冷却管44が水没する量だけ液槽26に
貯蔵される。すなわち、蒸発器38に冷媒を循環させて
強制冷却することにより、冷却液36の一部が該蒸発器
38の周囲に氷結し、この氷層48により冷却液36が
冷却される。そして、冷却管44の熱交換コイル44a
中に水を通過させれば、水は冷却液36との熱交換がな
されて冷却される。なお、液槽26はステンレス等の熱
良導性金属板を材質として形成されると共に、冷蔵庫1
8の後方に延出する部位は断熱材50で被覆されてい
る。
36が所要量だけ貯蔵された液槽26が配設され、該液
槽26の冷蔵庫18を指向する一部が前記開口部18b
内に臨んで、前記冷却空間20を画成する内箱14の内
壁面と液槽26の露出面26aとが一致するよう位置決
めされている。液槽26内には、図1および図2に示す
如く、コイル状に形成した蒸発器38が内壁面に近接す
る位置に配置され、該蒸発器38は装置本体40に配設
した冷凍機構42に連通接続されている。また蒸発器3
8の内側には、水等の飲料の冷却管44をその中途にお
いて巻回させた熱交換コイル44aが配設され、該冷却
管44の一端は図示しない外部水道系に連通接続され、
他端は前記飲料混合部34に開閉弁46を介して連通接
続されている(図3参照)。なお、前記冷却液36は、蒸
発器38および冷却管44が水没する量だけ液槽26に
貯蔵される。すなわち、蒸発器38に冷媒を循環させて
強制冷却することにより、冷却液36の一部が該蒸発器
38の周囲に氷結し、この氷層48により冷却液36が
冷却される。そして、冷却管44の熱交換コイル44a
中に水を通過させれば、水は冷却液36との熱交換がな
されて冷却される。なお、液槽26はステンレス等の熱
良導性金属板を材質として形成されると共に、冷蔵庫1
8の後方に延出する部位は断熱材50で被覆されてい
る。
【0012】また、前記液槽26の上部にモータ52が
倒立配置され、該モータ52により回転される撹拌羽根
54が冷却液36中に浸漬されている。従って、モータ
52により撹拌羽根54を回転させることにより、液槽
26内の冷却液36が撹拌されて熱交換コイル44a中
を通過する水を効率的に冷却することができる。また、
液槽26内に検知手段56が配設され、該検知手段56
により蒸発器38の周囲に成長する着氷量を検出して、
前記冷凍機構42を運転制御するよう設定されている。
倒立配置され、該モータ52により回転される撹拌羽根
54が冷却液36中に浸漬されている。従って、モータ
52により撹拌羽根54を回転させることにより、液槽
26内の冷却液36が撹拌されて熱交換コイル44a中
を通過する水を効率的に冷却することができる。また、
液槽26内に検知手段56が配設され、該検知手段56
により蒸発器38の周囲に成長する着氷量を検出して、
前記冷凍機構42を運転制御するよう設定されている。
【0013】前記冷蔵庫18の冷却空間20に臨む液槽
26の露出面26aには、図1に示す如く、縦方向に延
在する複数のフィン58が、図2に示す如く、横方向に
所定間隔離間して並列に配設されている。また該露出面
26aには、このフィン群を囲繞して上下に開口するカ
バー体60が配設され、前記送風ファン28から吹き出
された空気が、上部開口を介してカバー体60に導入さ
れるよう構成してある。そしてカバー体60内を流下す
る空気は、露出面26aおよびフィン58と接触して熱
交換を行なって冷却され、カバー体60の下部開口から
冷気として冷却空間20に吹き出される。なお、カバー
体60から吹き出された冷気は、図1に示す如く、前記
濃縮原液容器22の下方および注出機構部30や飲料混
合部34の配設個所を流動した後、再び送風ファン28
に吸い込まれる。
26の露出面26aには、図1に示す如く、縦方向に延
在する複数のフィン58が、図2に示す如く、横方向に
所定間隔離間して並列に配設されている。また該露出面
26aには、このフィン群を囲繞して上下に開口するカ
バー体60が配設され、前記送風ファン28から吹き出
された空気が、上部開口を介してカバー体60に導入さ
れるよう構成してある。そしてカバー体60内を流下す
る空気は、露出面26aおよびフィン58と接触して熱
交換を行なって冷却され、カバー体60の下部開口から
冷気として冷却空間20に吹き出される。なお、カバー
体60から吹き出された冷気は、図1に示す如く、前記
濃縮原液容器22の下方および注出機構部30や飲料混
合部34の配設個所を流動した後、再び送風ファン28
に吸い込まれる。
【0014】
【実施例の作用】次に、実施例に係る飲料注出装置の作
用につき以下説明する。前記液槽26に配設した蒸発器
38に、前記冷凍機構42から冷媒が循環供給され、該
蒸発器38が冷却される。また、前記モータ52により
撹拌羽根54が回転され、液槽26に貯蔵されている冷
却液36は蒸発器38と接触しつつ撹拌されて冷却さ
れ、該蒸発器38の周囲に徐々に氷結するに至る。
用につき以下説明する。前記液槽26に配設した蒸発器
38に、前記冷凍機構42から冷媒が循環供給され、該
蒸発器38が冷却される。また、前記モータ52により
撹拌羽根54が回転され、液槽26に貯蔵されている冷
却液36は蒸発器38と接触しつつ撹拌されて冷却さ
れ、該蒸発器38の周囲に徐々に氷結するに至る。
【0015】前記蒸発器38の周囲に氷層48が成長す
ると、熱良導性金属板を材質とする液槽26自体が冷却
される。この液槽26の露出面26aは、図1に示す如
く、前記冷蔵庫18の冷却空間20内に露出しているの
で、該露出面26aを介して冷却空間20が冷却され
る。また、前記内箱14に配設した送風ファン28の回
転により、冷却空間20内の空気が前記カバー体60内
に上部開口を介して強制的に吹き込まれ、この空気は前
記フィン58および露出面26aと接触して冷却された
後、冷気として下部開口を介して冷却空間20に吹き出
される。この冷気は、冷却空間20に収納されている各
濃縮原液容器22を冷却した後、前記送風ファン28に
吸い込まれて再びカバー体60に向けて吹き出される循
環を繰返す。これにより、冷却空間20は短時間で効率
的に冷却され、収納した濃縮原液容器22を保冷するこ
とができる。
ると、熱良導性金属板を材質とする液槽26自体が冷却
される。この液槽26の露出面26aは、図1に示す如
く、前記冷蔵庫18の冷却空間20内に露出しているの
で、該露出面26aを介して冷却空間20が冷却され
る。また、前記内箱14に配設した送風ファン28の回
転により、冷却空間20内の空気が前記カバー体60内
に上部開口を介して強制的に吹き込まれ、この空気は前
記フィン58および露出面26aと接触して冷却された
後、冷気として下部開口を介して冷却空間20に吹き出
される。この冷気は、冷却空間20に収納されている各
濃縮原液容器22を冷却した後、前記送風ファン28に
吸い込まれて再びカバー体60に向けて吹き出される循
環を繰返す。これにより、冷却空間20は短時間で効率
的に冷却され、収納した濃縮原液容器22を保冷するこ
とができる。
【0016】前記蒸発器38の周囲に氷結する氷層48
が所要量に達すると、前記検知手段56が検出し、該蒸
発器38への冷媒の循環供給が停止される。この場合に
おいて、図1に示す如く、氷層48は液槽26の内壁面
にも接触しているので、前記蒸発器38への冷媒供給が
停止しても、該液槽26自体は氷槽48により冷却され
る。そして、この液槽26の露出面26aが、前記冷却
空間20に臨んでいるので、該露出面26aと冷却空間
20内の空気との熱交換により該冷却空間20は引続き
冷却される。しかも、前記送風ファン28により冷却空
間20内の空気を露出面26aやフィン58に接触させ
つつ循環させるので、冷却空間20内は効率的に冷却さ
れ、濃縮原液容器22を低温に保つことができる。ま
た、送風ファン28は前記サーモ62によりON−OF
F制御され、冷却空間20内は一定温度に保持される。
が所要量に達すると、前記検知手段56が検出し、該蒸
発器38への冷媒の循環供給が停止される。この場合に
おいて、図1に示す如く、氷層48は液槽26の内壁面
にも接触しているので、前記蒸発器38への冷媒供給が
停止しても、該液槽26自体は氷槽48により冷却され
る。そして、この液槽26の露出面26aが、前記冷却
空間20に臨んでいるので、該露出面26aと冷却空間
20内の空気との熱交換により該冷却空間20は引続き
冷却される。しかも、前記送風ファン28により冷却空
間20内の空気を露出面26aやフィン58に接触させ
つつ循環させるので、冷却空間20内は効率的に冷却さ
れ、濃縮原液容器22を低温に保つことができる。ま
た、送風ファン28は前記サーモ62によりON−OF
F制御され、冷却空間20内は一定温度に保持される。
【0017】前記冷却管44に水を供給すると、該水が
前記熱交換コイル44aを通過する際に冷却液36との
間で熱交換して冷却される。従って、前記注出機構部3
0の作動により飲料混合部34に所要量の濃縮原液を注
出すると共に、前記開閉弁46を開放して冷却水を該混
合部34に供給すれば、ここで濃縮原液は冷却水により
稀釈されて飲用に供される。
前記熱交換コイル44aを通過する際に冷却液36との
間で熱交換して冷却される。従って、前記注出機構部3
0の作動により飲料混合部34に所要量の濃縮原液を注
出すると共に、前記開閉弁46を開放して冷却水を該混
合部34に供給すれば、ここで濃縮原液は冷却水により
稀釈されて飲用に供される。
【0018】このように、本実施例に係る飲料注出装置
によれば、冷蔵庫18の冷却空間20内には液槽26の
露出面26aのみが臨んでいるだけであるので、冷却空
間20内のスペースを有効利用することができる。ま
た、蒸発器は1基のみで足りるので、冷凍回路が単純と
なり、製造コストを低廉にし得る。更に、サーモ62に
より送風ファン28を運転制御することにより、該ファ
ン28を効率的に運転することができ、液槽26内の氷
層48を長持ちさせ得る。従って、冷凍機構42の効率
的な運転を達成し、ランニングコストを低く抑えること
ができるものである。しかも、氷層48の量を検知手段
56により正確に制御し得るので、熱交換コイル44a
内の水を氷結させるおそれもない。
によれば、冷蔵庫18の冷却空間20内には液槽26の
露出面26aのみが臨んでいるだけであるので、冷却空
間20内のスペースを有効利用することができる。ま
た、蒸発器は1基のみで足りるので、冷凍回路が単純と
なり、製造コストを低廉にし得る。更に、サーモ62に
より送風ファン28を運転制御することにより、該ファ
ン28を効率的に運転することができ、液槽26内の氷
層48を長持ちさせ得る。従って、冷凍機構42の効率
的な運転を達成し、ランニングコストを低く抑えること
ができるものである。しかも、氷層48の量を検知手段
56により正確に制御し得るので、熱交換コイル44a
内の水を氷結させるおそれもない。
【0019】
【考案の効果】以上に述べた如く、本考案に係る飲料注
出装置によれば、冷蔵部の濃縮原液容器が収納される冷
却空間に、冷却液を貯蔵した液槽の一側面を露出するよ
う構成したことにより、該空間を液槽の露出面により冷
却することができる。すなわち、冷蔵部の冷却空間には
液槽の露出面のみが臨んでいるだけであるので、冷蔵部
の内部スペースを有効に利用することができる。また、
冷蔵部内に無駄な空間を生じないので、エネルギー効率
を向上させ得る。更に、液槽の露出面に送風ファンを介
して強制的に空気を接触させつつ循環させるので、冷却
空間内を短時間で効率的に冷却することが可能である。
出装置によれば、冷蔵部の濃縮原液容器が収納される冷
却空間に、冷却液を貯蔵した液槽の一側面を露出するよ
う構成したことにより、該空間を液槽の露出面により冷
却することができる。すなわち、冷蔵部の冷却空間には
液槽の露出面のみが臨んでいるだけであるので、冷蔵部
の内部スペースを有効に利用することができる。また、
冷蔵部内に無駄な空間を生じないので、エネルギー効率
を向上させ得る。更に、液槽の露出面に送風ファンを介
して強制的に空気を接触させつつ循環させるので、冷却
空間内を短時間で効率的に冷却することが可能である。
【0020】前記液槽の露出面に複数のフィンを設けて
伝熱面積を大きく稼ぐことにより、冷却空間内の効率的
な冷却を達成し、ランニングコストを低減し得る。更
に、冷蔵部と液槽とをシールする必要がないので、該冷
蔵部と液槽とを別体として組立てた後、両者を容易に合
体させることが可能となる。
伝熱面積を大きく稼ぐことにより、冷却空間内の効率的
な冷却を達成し、ランニングコストを低減し得る。更
に、冷蔵部と液槽とをシールする必要がないので、該冷
蔵部と液槽とを別体として組立てた後、両者を容易に合
体させることが可能となる。
【図1】 実施例に係る飲料注出装置の概略縦断側面図
である。
である。
【図2】 実施例に係る飲料注出装置の概略横断平面図
である。
である。
【図3】 冷却水の冷却系および給水系を示す説明図で
ある。
ある。
18 冷蔵庫,18b 開口部,20 冷却空間 22 濃縮原液容器,26 液槽,26a 露出面 28 送風ファン,36 冷却液,58 フィン 60 カバー体
Claims (1)
- 【請求項1】 濃縮原液容器(22)を収納する冷却空間(2
0)を内部に画成した冷蔵部(18)と、この冷蔵部(18)に隣
接して配設され、所要量の冷却液(36)を貯蔵する液槽(2
6)と、冷凍機構(42)から導出され、前記液槽(26)内に配
設されて冷却液(36)に浸漬される蒸発器(38)と、飲料供
給源に連通接続し、前記液槽(26)内に配設されて冷却液
(36)に浸漬される冷却管(44)とを備え、前記濃縮原液容
器(22)から注出した濃縮原液と、前記冷却管(44)を介し
て冷却供給される飲料とを混合するようにした飲料注出
装置において、 前記冷蔵部(18)に開設され、前記液槽(26)の一側面(26
a)を前記冷却空間(20)に露出させる開口部(18b)と、前記冷却空間(20)に露出する液槽(26)の一側面(26a)に
配設された複数のフィン(58)と、 前記複数のフィン(58)を囲繞する上下に開口するカバー
体(60)と、 前記冷蔵部(18)の内部に配設した送風ファン(28)とから
なり、 前記 送風ファン(28)を回転させることによって、前記冷
却空間(20)内の空気を、前記カバー体(60)の内部へ導入
して液槽(26)の一側面(26a)およびフィン群に接触させ
つつ循環させるよう構成したことを特徴とする飲料注出
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993008036U JP2556840Y2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 飲料注出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993008036U JP2556840Y2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 飲料注出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0659775U JPH0659775U (ja) | 1994-08-19 |
JP2556840Y2 true JP2556840Y2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=11682120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993008036U Expired - Lifetime JP2556840Y2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 飲料注出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556840Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015117041A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 富士電機株式会社 | 飲料供給装置 |
CN105982552A (zh) * | 2015-03-06 | 2016-10-05 | 富士电机株式会社 | 饮料供给装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4610145A (en) * | 1984-09-21 | 1986-09-09 | Arzberger William A | Post mix fruit juice dispenser |
-
1993
- 1993-02-03 JP JP1993008036U patent/JP2556840Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0659775U (ja) | 1994-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1517102B1 (en) | Refrigerator with icemaker | |
US6964177B2 (en) | Refrigerator with icemaker | |
US6269653B1 (en) | Portable device for refrigerating beverages | |
JP2556840Y2 (ja) | 飲料注出装置 | |
US4272968A (en) | Convertible dispenser | |
JP3807958B2 (ja) | ビール等の清涼飲料水のディスペンサー | |
CN217952796U (zh) | 一种具有制冰功能的便携式冰箱 | |
JP2548468Y2 (ja) | 飲料注出装置 | |
US20200284505A1 (en) | Rapid cooling device | |
JP2007255828A (ja) | 飲料ディスペンサ | |
JP2001355945A (ja) | 製氷装置及びこの装置を備えた冷凍冷蔵庫 | |
JP3970620B2 (ja) | 蓄氷式飲料ディスペンサ | |
JP3768077B2 (ja) | 飲料ディスペンサ | |
JP7591821B2 (ja) | 飲料ディスペンサ | |
RU2367857C1 (ru) | Способ охлаждения питьевой воды для автомата дозированного разлива напитков и установка для охлаждения питьевой воды | |
KR0171927B1 (ko) | 음료수 냉각장치 | |
JP4225470B2 (ja) | 飲料ディスペンサ | |
JP2003012092A (ja) | 飲料ディスペンサ | |
JPS609908Y2 (ja) | 自動販売機用ウオ−タバス | |
JPS6035413Y2 (ja) | 半冷凍飲料水製造装置 | |
CN210463752U (zh) | 快速降温机 | |
JPS6217914Y2 (ja) | ||
JP2003130510A (ja) | 製氷装置及びこの装置を備えた冷凍冷蔵庫 | |
JPS6130136Y2 (ja) | ||
JPS587558B2 (ja) | 飲料供給装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |