JP2556726Y2 - 屋根構造とその屋根構造における接続部材 - Google Patents
屋根構造とその屋根構造における接続部材Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋根の勾配方向に沿っ
た姿勢の複数の支持部材を勾配方向に並べて設置し、そ
れら支持部材に、勾配方向に直交する横方向に並置する
屋根板のうち横方向で対向する2つの屋根板の対向端部
を載置支持させ、前記支持部材に、前記屋根板の対向端
部間からの水を受止めて勾配方向に沿って流下案内する
排水溝を形成し、勾配方向で隣合う支持部材のうち勾配
方向上方に位置する上側の支持部材の排水溝から勾配方
向下方に位置する下側支持部材の排水溝に水を流下案内
する連通手段を設けてある屋根構造とその屋根構造にお
ける接続部材に関する。
た姿勢の複数の支持部材を勾配方向に並べて設置し、そ
れら支持部材に、勾配方向に直交する横方向に並置する
屋根板のうち横方向で対向する2つの屋根板の対向端部
を載置支持させ、前記支持部材に、前記屋根板の対向端
部間からの水を受止めて勾配方向に沿って流下案内する
排水溝を形成し、勾配方向で隣合う支持部材のうち勾配
方向上方に位置する上側の支持部材の排水溝から勾配方
向下方に位置する下側支持部材の排水溝に水を流下案内
する連通手段を設けてある屋根構造とその屋根構造にお
ける接続部材に関する。
【0002】
【従来の技術】上記屋根構造では、勾配方向の長さが大
なる屋根を形成することができ、そのような屋根構造と
して従来では、図13に示すように、勾配方向で隣合う
支持部材6に於ける排水溝形成部6Bの対向端面間にシ
ーリング材22を充填することで、上側の支持部材6の
排水溝6aから下側の支持部材6の排水溝6aに水を流
下案内する連通手段を構成していた。
なる屋根を形成することができ、そのような屋根構造と
して従来では、図13に示すように、勾配方向で隣合う
支持部材6に於ける排水溝形成部6Bの対向端面間にシ
ーリング材22を充填することで、上側の支持部材6の
排水溝6aから下側の支持部材6の排水溝6aに水を流
下案内する連通手段を構成していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
によるときは、シーリング材の充填の不手際等により、
シーリング材と排水溝形成部の端面との接着不良による
隙間ができると漏水事故を発生し、また、シーリング材
の内面が凸凹であると水溜が生じるので、シーリング材
の充填に細心の注意と高度な熟練技能が必要で、作業性
が悪いといった欠点があった。本考案の目的は、作業性
良く施工できる屋根構造と、それに有用な接続部材とを
提供する点にある。
によるときは、シーリング材の充填の不手際等により、
シーリング材と排水溝形成部の端面との接着不良による
隙間ができると漏水事故を発生し、また、シーリング材
の内面が凸凹であると水溜が生じるので、シーリング材
の充填に細心の注意と高度な熟練技能が必要で、作業性
が悪いといった欠点があった。本考案の目的は、作業性
良く施工できる屋根構造と、それに有用な接続部材とを
提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案による屋根構造の
特徴構成は、前記連通手段を構成するに、樋状で、一端
部において前記上側の支持部材における排水溝形成部の
下端部にそれの外面に重なる状態で嵌合接続し、かつ、
他端部において下側の支持部材の排水溝内に嵌合する弾
性樹脂製の接続部材を設けてある点にある。
特徴構成は、前記連通手段を構成するに、樋状で、一端
部において前記上側の支持部材における排水溝形成部の
下端部にそれの外面に重なる状態で嵌合接続し、かつ、
他端部において下側の支持部材の排水溝内に嵌合する弾
性樹脂製の接続部材を設けてある点にある。
【0005】本考案による接続部材の第1の特徴構成
は、弾性樹脂から樋状に形成され、前記の屋根構造にお
ける上側の支持部材の排水溝形成部の下端部にそれの外
面に重なる状態で嵌合接続するための嵌合接続部を一端
部に有し、かつ、前記の屋根構造における下側の支持部
材の排水溝内に嵌合するための嵌合部を他端部に有する
点にある。
は、弾性樹脂から樋状に形成され、前記の屋根構造にお
ける上側の支持部材の排水溝形成部の下端部にそれの外
面に重なる状態で嵌合接続するための嵌合接続部を一端
部に有し、かつ、前記の屋根構造における下側の支持部
材の排水溝内に嵌合するための嵌合部を他端部に有する
点にある。
【0006】本考案による接続部材の第2の特徴構成
は、前記上側の支持部材への嵌合接続部の内面に突起を
形成してある点にある。
は、前記上側の支持部材への嵌合接続部の内面に突起を
形成してある点にある。
【0007】本考案による接続部材の第3の特徴構成
は、前記下側の支持部材への排水溝形成部の上端側から
挿入させる挿入部を設けてある点にある。
は、前記下側の支持部材への排水溝形成部の上端側から
挿入させる挿入部を設けてある点にある。
【0008】
【作用】本考案の屋根構造によれば、上側の支持部材の
排水溝内を流下してきた水は、その支持部材の排水溝形
成部に接続の接続部材に受入れられて流下し、下側の支
持部材の排水溝内に至る。そして、接続部材を上側の支
持部材における排水溝形成部の下端部にそれの外面に重
なる状態で嵌合接続させて、接続部材の上端を排水溝形
成部の下側よりも上方に位置させてあるから、接続部材
と排水溝形成部とに隙間があっても、排水溝形成部の下
端を回り込んでその隙間に入り込んだ水が外部に漏出す
るには接続部材の上端を乗り越える必要があり、隙間を
伝って水が漏れることはない。しかも、接続部材を下側
の支持部材の排水溝内に嵌合させて、下側の支持部材に
おける排水溝形成部の上端を接続部材の下端よりも上方
に位置させてあるから、前記と同様に、接続部材と排水
溝形成部とに隙間があっても、接続部材の下端を回り込
んでその隙間に入り込んだ水が外部に漏出するには排水
溝形成部の上端を乗り越える必要があり、隙間を伝って
水が漏れることはない。換言すれば、漏水のない状態に
隣合う支持部材の排水溝同士を接続しながらも、接続部
材を支持部材の排水溝形成部に接着する要がなく、嵌合
させるだけで良い。
排水溝内を流下してきた水は、その支持部材の排水溝形
成部に接続の接続部材に受入れられて流下し、下側の支
持部材の排水溝内に至る。そして、接続部材を上側の支
持部材における排水溝形成部の下端部にそれの外面に重
なる状態で嵌合接続させて、接続部材の上端を排水溝形
成部の下側よりも上方に位置させてあるから、接続部材
と排水溝形成部とに隙間があっても、排水溝形成部の下
端を回り込んでその隙間に入り込んだ水が外部に漏出す
るには接続部材の上端を乗り越える必要があり、隙間を
伝って水が漏れることはない。しかも、接続部材を下側
の支持部材の排水溝内に嵌合させて、下側の支持部材に
おける排水溝形成部の上端を接続部材の下端よりも上方
に位置させてあるから、前記と同様に、接続部材と排水
溝形成部とに隙間があっても、接続部材の下端を回り込
んでその隙間に入り込んだ水が外部に漏出するには排水
溝形成部の上端を乗り越える必要があり、隙間を伝って
水が漏れることはない。換言すれば、漏水のない状態に
隣合う支持部材の排水溝同士を接続しながらも、接続部
材を支持部材の排水溝形成部に接着する要がなく、嵌合
させるだけで良い。
【0009】本考案の接続部材の第1の特徴構成によれ
ば、上側の支持部材の排水溝形成部に嵌合接続部を嵌合
接続させ、かつ、下側の支持部材の排水溝内に嵌合部を
嵌合させるだけで、上下で隣合う支持部材の排水溝同士
を漏水のない状態に接続することができる。
ば、上側の支持部材の排水溝形成部に嵌合接続部を嵌合
接続させ、かつ、下側の支持部材の排水溝内に嵌合部を
嵌合させるだけで、上下で隣合う支持部材の排水溝同士
を漏水のない状態に接続することができる。
【0010】本考案による接続部材の第2の特徴構成に
よれば、突起により嵌合接続部の排水溝形成部への密着
を防止して、排水溝形成部との隙間を確保できるので、
毛管現象による隙間での水の移動、つまり、隙間を介す
る漏水を確実に防止できる。
よれば、突起により嵌合接続部の排水溝形成部への密着
を防止して、排水溝形成部との隙間を確保できるので、
毛管現象による隙間での水の移動、つまり、隙間を介す
る漏水を確実に防止できる。
【0011】本考案による接続部材の第3の特徴構成に
よれば、下側の支持部材における排水溝形成部の挿入部
への挿入により、接続部材を支持部材に保持させること
ができるので、支持部材を設置する前にその支持部材に
接続部材を先付けすることができる。
よれば、下側の支持部材における排水溝形成部の挿入部
への挿入により、接続部材を支持部材に保持させること
ができるので、支持部材を設置する前にその支持部材に
接続部材を先付けすることができる。
【0012】
【考案の効果】従って、本考案によれば、勾配方向で隣
合う支持部材の排水溝の連通接続を簡単、かつ、確実に
行えて、作業性良く施工することができる屋根構造を提
供できるに至った。
合う支持部材の排水溝の連通接続を簡単、かつ、確実に
行えて、作業性良く施工することができる屋根構造を提
供できるに至った。
【0013】また、施工性に勝れた接続部材や、施工性
及び漏水防止性に勝れた接続部材、高所作業を減らして
作業性をより一層、向上出来る接続部材を提供できるに
至った。
及び漏水防止性に勝れた接続部材、高所作業を減らして
作業性をより一層、向上出来る接続部材を提供できるに
至った。
【0014】
【実施例】屋根は、図3に示すように平面視形状が矩形
のもので、対角線のうちの一方のものに沿った方向が勾
配方向となっている。前記勾配方向を矢印(イ)で示
す。矢印(イ)の頭が下である。そして、屋根は、矩形
のガラス板を利用した複数の屋根板1を勾配方向及びそ
れに直交する横方向に並べて構成されている。
のもので、対角線のうちの一方のものに沿った方向が勾
配方向となっている。前記勾配方向を矢印(イ)で示
す。矢印(イ)の頭が下である。そして、屋根は、矩形
のガラス板を利用した複数の屋根板1を勾配方向及びそ
れに直交する横方向に並べて構成されている。
【0015】前記屋根板1の取付け手段は、図3及び図
4に示すように、勾配方向に沿った姿勢の複数の支持枠
を横方向に間隔を隔てて配設し、隣合う支持枠間の夫々
に、横方向に沿った姿勢の横材2を勾配方向に間隔を隔
てて配設し、図9、図10に示すように、横方向で隣合
う屋根板1の端部を支持枠に、勾配方向で隣合う屋根板
1の端部を横材2に夫々載置支持させ、支持枠及び横材
2にねじ3で取付けた押え板4、5で屋根板1の端部を
支持枠及び横材2に押付け固定する手段である。前記支
持枠は、図3に示すように、勾配方向に沿った姿勢の複
数の支持部材(以下マリオンと称する。)6を勾配方向
に並べて設置することで構成されており、勾配方向に並
ぶマリオン6は、図9に示すように、それらの下側に勾
配方向に沿った姿勢で設置した鋼材利用の縦向き屋根フ
レーム材F1 上にボルト・ナット7で固定されている。
前記横材2は、それの下側に配置するように横方向で隣
合う前記縦向き屋根フレーム材F1 間に架設した鋼材利
用の横向き屋根フレーム材F2 上にボルト・ナット8で
固定されている。
4に示すように、勾配方向に沿った姿勢の複数の支持枠
を横方向に間隔を隔てて配設し、隣合う支持枠間の夫々
に、横方向に沿った姿勢の横材2を勾配方向に間隔を隔
てて配設し、図9、図10に示すように、横方向で隣合
う屋根板1の端部を支持枠に、勾配方向で隣合う屋根板
1の端部を横材2に夫々載置支持させ、支持枠及び横材
2にねじ3で取付けた押え板4、5で屋根板1の端部を
支持枠及び横材2に押付け固定する手段である。前記支
持枠は、図3に示すように、勾配方向に沿った姿勢の複
数の支持部材(以下マリオンと称する。)6を勾配方向
に並べて設置することで構成されており、勾配方向に並
ぶマリオン6は、図9に示すように、それらの下側に勾
配方向に沿った姿勢で設置した鋼材利用の縦向き屋根フ
レーム材F1 上にボルト・ナット7で固定されている。
前記横材2は、それの下側に配置するように横方向で隣
合う前記縦向き屋根フレーム材F1 間に架設した鋼材利
用の横向き屋根フレーム材F2 上にボルト・ナット8で
固定されている。
【0016】そして、前記マリオン6は、図6乃至図9
に示すように、縦向き屋根フレーム材F1 に載置してボ
ルト・ナット7で固定される取付け部6Aと、屋根板1
の対向端部間からの水(漏水)を受止めて勾配方向に沿
って流下案内する排水溝6aを形成するように前記取付
部6Aの上部に連設した排水溝形成部6Bと、屋根板1
下面での結露水を受入れて勾配方向に流下案内する結露
排水溝を形成するように前記取付部6Aから横方向に突
出させた一対の溝形成部6Cと、前記排水溝6aを幅方
向で二分するように排水溝形成部6Bに立上げ連設した
リブ状の押え板取付部6Dとを備える形状に構成された
アルミニウムの引き抜き成型品である。また、前記横材
2も、図10に示すように、横向き屋根フレーム材F2
に載置してボルト・ナット8で固定される取付部2A
と、屋根材1の対向端部間からの水を受止めて横方向に
流下案内する排水溝2aを形成するように前記取付部2
Aの上部に連設した排水溝形成部2Bと、屋根板1下面
での結露水を受け入れて横方向に流下案内する結露排出
溝を形成するように取付部2Aから勾配方向に突出させ
た一対の溝形成部2Cと、前記排水溝2aを幅方向で二
分するように排水溝形成部2Bに立上げ連設したリブ状
の押え取付部2Dとを備える形状に構成されたアルミニ
ウムの引抜き成型品である。前記マリオン6、横材2は
ともに、排水溝形成部6B,2Bの側壁上端で屋根板1
を載置するものであって、側壁上端には、屋根板1を載
置するゴム製等の成型シール9が嵌込み装着されてい
る。
に示すように、縦向き屋根フレーム材F1 に載置してボ
ルト・ナット7で固定される取付け部6Aと、屋根板1
の対向端部間からの水(漏水)を受止めて勾配方向に沿
って流下案内する排水溝6aを形成するように前記取付
部6Aの上部に連設した排水溝形成部6Bと、屋根板1
下面での結露水を受入れて勾配方向に流下案内する結露
排水溝を形成するように前記取付部6Aから横方向に突
出させた一対の溝形成部6Cと、前記排水溝6aを幅方
向で二分するように排水溝形成部6Bに立上げ連設した
リブ状の押え板取付部6Dとを備える形状に構成された
アルミニウムの引き抜き成型品である。また、前記横材
2も、図10に示すように、横向き屋根フレーム材F2
に載置してボルト・ナット8で固定される取付部2A
と、屋根材1の対向端部間からの水を受止めて横方向に
流下案内する排水溝2aを形成するように前記取付部2
Aの上部に連設した排水溝形成部2Bと、屋根板1下面
での結露水を受け入れて横方向に流下案内する結露排出
溝を形成するように取付部2Aから勾配方向に突出させ
た一対の溝形成部2Cと、前記排水溝2aを幅方向で二
分するように排水溝形成部2Bに立上げ連設したリブ状
の押え取付部2Dとを備える形状に構成されたアルミニ
ウムの引抜き成型品である。前記マリオン6、横材2は
ともに、排水溝形成部6B,2Bの側壁上端で屋根板1
を載置するものであって、側壁上端には、屋根板1を載
置するゴム製等の成型シール9が嵌込み装着されてい
る。
【0017】前記マリオン6と横材2との取合部Aは、
図8,図9に示すように、横材2における排水溝形成部
2Bの両端部夫々をマリオン6の排水溝6aに入り込み
配置して、横材2の排水溝2a内の水をマリオン6の排
水溝6aに排出し、横材2における溝形成部2Cの両端
をマリオン6の溝形成部6Cの上方で切欠いて、横材2
の結露排出溝内の結露をマリオン6の結露排出溝に排出
するように構成されている。
図8,図9に示すように、横材2における排水溝形成部
2Bの両端部夫々をマリオン6の排水溝6aに入り込み
配置して、横材2の排水溝2a内の水をマリオン6の排
水溝6aに排出し、横材2における溝形成部2Cの両端
をマリオン6の溝形成部6Cの上方で切欠いて、横材2
の結露排出溝内の結露をマリオン6の結露排出溝に排出
するように構成されている。
【0018】そして、図1、図2、図8に示すように、
勾配方向で隣合うマリオン6のうち勾配方向上方に位置
する上側のマリオン6の排水溝6aから勾配方向下方に
位置する下側のマリオン6の排水溝6aに水を流下案内
する連通手段と、上側のマリオン6の結露排出溝から下
側のマリオン6の結露排出溝に水を流下案内する結露用
連通手段とを設けてある。
勾配方向で隣合うマリオン6のうち勾配方向上方に位置
する上側のマリオン6の排水溝6aから勾配方向下方に
位置する下側のマリオン6の排水溝6aに水を流下案内
する連通手段と、上側のマリオン6の結露排出溝から下
側のマリオン6の結露排出溝に水を流下案内する結露用
連通手段とを設けてある。
【0019】前記連通手段は、図6、図7にも示すよう
に、樋状で、一端部において上側のマリオン6における
排水溝形成部6Bの下端部にそれの外面に重なる状態で
嵌合接続し、かつ、他端部に、おいて下側のマリオン6
における排水溝6a内に嵌合する弾性樹脂製の接続部材
10から構成されている。この接続部材10は、下側の
マリオン6における排水溝形成部6Bの上端側から挿入
させる挿入部10Aを備えている。この接続部材10の
うち上側のマリオン6における排水溝形成部6Bへの嵌
合接続部10Bは、それ自身の弾性力で排水溝形成部6
Bに保持可能なものであり、その内面に、底面、側面に
わたる突起としての突条10aの複数が勾配方向に間隔
を隔てて形成されている。つまり、突条10aが排水溝
形成部6Bの外面に接当して、内面と外面との間に毛管
現象が発生するのを阻止するように内面全体の外面への
密着が防止されているとともに、内面と外面との間での
勾配方向の水の流れを阻止する堰として突条10aが作
用するように構成されている。他方、接続部材10のう
ち嵌合部10Cは、排水溝形成部6Bの外面、つまり下
面、両外側面に密着している。なお、勾配方向での差込
みにより嵌合接続部10Bを排水溝形成部6Bに嵌合さ
せるように、上側のマリオン6の下端部のうち嵌合接続
部10Bが差込みに伴って当たる部分には切欠き11が
形成されている。他方、下側のマリオン6の下端部につ
いても、同様に、差込みに伴って嵌合部10C及び挿入
部10Aが当たる部分には切欠き12が形成されてい
る。前記弾性樹脂としてEPTゴムを具体例に挙げるこ
とができるが、弾性樹脂は、弾性を有するゴムや合成樹
脂である。前記結露用連通手段は、図2、図8に示すよ
うに、上側のマリオン6における溝形成部6Cの下端部
と、下側のマリオン6における溝形成部6Cの上端部と
にわたって流下板13を渡し、それを溝形成部6Cにリ
ベット14で固着して構成されており、流下板13の上
下両端面と溝形成部6Cの上面(結露排出溝の底面)と
の角部には、それら間に水が入ることを防止する断面形
状が三角形のシール15が設置されている。
に、樋状で、一端部において上側のマリオン6における
排水溝形成部6Bの下端部にそれの外面に重なる状態で
嵌合接続し、かつ、他端部に、おいて下側のマリオン6
における排水溝6a内に嵌合する弾性樹脂製の接続部材
10から構成されている。この接続部材10は、下側の
マリオン6における排水溝形成部6Bの上端側から挿入
させる挿入部10Aを備えている。この接続部材10の
うち上側のマリオン6における排水溝形成部6Bへの嵌
合接続部10Bは、それ自身の弾性力で排水溝形成部6
Bに保持可能なものであり、その内面に、底面、側面に
わたる突起としての突条10aの複数が勾配方向に間隔
を隔てて形成されている。つまり、突条10aが排水溝
形成部6Bの外面に接当して、内面と外面との間に毛管
現象が発生するのを阻止するように内面全体の外面への
密着が防止されているとともに、内面と外面との間での
勾配方向の水の流れを阻止する堰として突条10aが作
用するように構成されている。他方、接続部材10のう
ち嵌合部10Cは、排水溝形成部6Bの外面、つまり下
面、両外側面に密着している。なお、勾配方向での差込
みにより嵌合接続部10Bを排水溝形成部6Bに嵌合さ
せるように、上側のマリオン6の下端部のうち嵌合接続
部10Bが差込みに伴って当たる部分には切欠き11が
形成されている。他方、下側のマリオン6の下端部につ
いても、同様に、差込みに伴って嵌合部10C及び挿入
部10Aが当たる部分には切欠き12が形成されてい
る。前記弾性樹脂としてEPTゴムを具体例に挙げるこ
とができるが、弾性樹脂は、弾性を有するゴムや合成樹
脂である。前記結露用連通手段は、図2、図8に示すよ
うに、上側のマリオン6における溝形成部6Cの下端部
と、下側のマリオン6における溝形成部6Cの上端部と
にわたって流下板13を渡し、それを溝形成部6Cにリ
ベット14で固着して構成されており、流下板13の上
下両端面と溝形成部6Cの上面(結露排出溝の底面)と
の角部には、それら間に水が入ることを防止する断面形
状が三角形のシール15が設置されている。
【0020】前記屋根板1は、図9乃至図11に示すよ
うに、厚さ方向に間隔を隔てて配置した二枚のガラス板
1A(複層ガラス)から成る。ガラス板1Aの外周部に
は、ガラス板1A間を対外的に密封するシリコーンシー
ラント等のシール材16が施されている。前記屋根板1
と押え板4,5との間のシールは、それら間にシリコー
ンシーラント等のシール材17を充填することで構成し
てあり、シール材17のうち、横材2に載置された勾配
方向上方の屋根板1とそれに対応する押え板4との間の
ものは、図10に示すように、屋根板1上を流下してき
た水を押え板4上に案内する傾斜面を有する、また、前
記取合部Aでは、図5、図9、図11に示すように、横
材2に対応する押え板4の端をマリオン6に対応する押
え板5から離し、横材2に対応する押え板4の端とマリ
オン6に対応する押え板5との間に屋根板1間を塞ぐシ
ール材18を、それの上面が押え板4、5よりも低く位
置する状態に配置することにより、マリオン6に対応す
る押え板5の両側に流水溝19を形成てある。なお、マ
リオン6の端とそれに対応する押え板5の端とは、図
4、図5に示すように、互いに勾配方向に位置をずらし
て配置されている。20は、屋根板1の下端を受けるセ
ッティングブロックであり、21は、前記マリオン6の
押え板取付部6Dに取付けたフックであり、これは、メ
ンテナンス作業時に命綱の掛け止め部として用いられ
る。
うに、厚さ方向に間隔を隔てて配置した二枚のガラス板
1A(複層ガラス)から成る。ガラス板1Aの外周部に
は、ガラス板1A間を対外的に密封するシリコーンシー
ラント等のシール材16が施されている。前記屋根板1
と押え板4,5との間のシールは、それら間にシリコー
ンシーラント等のシール材17を充填することで構成し
てあり、シール材17のうち、横材2に載置された勾配
方向上方の屋根板1とそれに対応する押え板4との間の
ものは、図10に示すように、屋根板1上を流下してき
た水を押え板4上に案内する傾斜面を有する、また、前
記取合部Aでは、図5、図9、図11に示すように、横
材2に対応する押え板4の端をマリオン6に対応する押
え板5から離し、横材2に対応する押え板4の端とマリ
オン6に対応する押え板5との間に屋根板1間を塞ぐシ
ール材18を、それの上面が押え板4、5よりも低く位
置する状態に配置することにより、マリオン6に対応す
る押え板5の両側に流水溝19を形成てある。なお、マ
リオン6の端とそれに対応する押え板5の端とは、図
4、図5に示すように、互いに勾配方向に位置をずらし
て配置されている。20は、屋根板1の下端を受けるセ
ッティングブロックであり、21は、前記マリオン6の
押え板取付部6Dに取付けたフックであり、これは、メ
ンテナンス作業時に命綱の掛け止め部として用いられ
る。
【0021】〔別実施例〕 〔1〕 上記実施例では、屋根板1として二枚のガラス
板1A、つまり、複層ガラスから成るものを示したが、
屋根板1としては、一枚のガラス板から成るものであっ
ても良い。また、アクリル板等のガラス以外の材質のも
のであっても良い。 〔2〕 上記実施例では、突起10aとして突条を示し
たが、突起10aとしては、図12に示すように、互い
に独立して点在する複数のものであっても良い。
板1A、つまり、複層ガラスから成るものを示したが、
屋根板1としては、一枚のガラス板から成るものであっ
ても良い。また、アクリル板等のガラス以外の材質のも
のであっても良い。 〔2〕 上記実施例では、突起10aとして突条を示し
たが、突起10aとしては、図12に示すように、互い
に独立して点在する複数のものであっても良い。
【0022】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】要部の縦断側面図
【図2】要部の縦断側面図
【図3】マリオンと横材との配置を示す全体の平面図
【図4】要部の平面図
【図5】要部の拡大平面図
【図6】要部(接続部材)の斜視図
【図7】要部(接続部材)の斜視図
【図8】要部の切欠き拡大平面図
【図9】図5でのA―A断面図
【図10】図5でのB―B断面図
【図11】図5でのC―C断面図
【図12】別実施例を示す要部断面図
【図13】従来例を示す要部の断面図
1 屋根板 6 支持部材 6a 排水溝 6B 排水溝形成部 10 接続部材 10a 突起 10A 挿入部 10B 嵌合接続部
Claims (4)
- 【請求項1】 屋根の勾配方向に沿った姿勢の複数の支
持部材(6)を勾配方向に並べて設置し、それら支持部
材(6)に、勾配方向に直交する横方向に並置する屋根
板(1)のうち横方向で対向する2つの屋根板(1)の
対向端部を載置支持させ、前記支持部材(6)に、前記
屋根板(1)の対向端部間からの水を受止めて勾配方向
に沿って流下案内する排水溝(6a)を形成し、勾配方
向で隣合う支持部材(6)のうち勾配方向上方に位置す
る上側の支持部材(6)の排水溝(6a)から勾配方向
下方に位置する下側の支持部材(6)の排水溝(6a)
に水を流下案内する連通手段を設けてある屋根構造であ
って、前記連通手段を構成するに、樋状で、一端部にお
いて前記上側の支持部材(6)における排水溝形成部
(6B)の下端部にそれの外面に重なる状態で嵌合接続
し、かつ、他端部において下側の支持部材(6)の排水
溝(6a)内に嵌合する弾性樹脂製の接続部材(10)
を設けてある屋根構造。 - 【請求項2】 弾性樹脂から樋状に形成され、請求項1
記載の屋根構造における上側の支持部材(6)の排水溝
形成部(6B)の下端部にそれの外面に重なる状態で嵌
合接続するための嵌合接続部(10B)を一端部に有
し、かつ、請求項1記載の屋根構造における下側の支持
部材(6)の排水溝形成部(6B)の外側に嵌合するた
めの嵌合部(10C)を他端部に有する接続部材。 - 【請求項3】 前記上側の支持部材(6)への嵌合接続
部(10B)の内面に突起(10a)を形成してある請
求項2記載の接続部材。 - 【請求項4】 前記下側の支持部材(6)の排水溝形成
部(6B)の上端側から挿入させる挿入部(10A)を
設けてある請求項2又は3記載の接続部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2747291U JP2556726Y2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 屋根構造とその屋根構造における接続部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2747291U JP2556726Y2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 屋根構造とその屋根構造における接続部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04122116U JPH04122116U (ja) | 1992-11-02 |
JP2556726Y2 true JP2556726Y2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=31911754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2747291U Expired - Fee Related JP2556726Y2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 屋根構造とその屋根構造における接続部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556726Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7004446B2 (ja) * | 2017-07-28 | 2022-01-21 | 日鉄鋼板株式会社 | 縦葺屋根構造及び縦葺材 |
JP7181658B2 (ja) * | 2020-07-30 | 2022-12-01 | 株式会社アルミックイマイ | トップライトにおける方立部材のシールレスジョイント工法および同シールレスジョイント構造 |
JP7084645B2 (ja) * | 2020-07-30 | 2022-06-15 | 株式会社アルミックイマイ | トップライトにおける方立部材のシールレスジョイント工法および同シールレスジョイント構造 |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP2747291U patent/JP2556726Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04122116U (ja) | 1992-11-02 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |