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JP2536202B2 - 光磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

光磁気記録媒体の製造方法

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JP2536202B2
JP2536202B2 JP1331064A JP33106489A JP2536202B2 JP 2536202 B2 JP2536202 B2 JP 2536202B2 JP 1331064 A JP1331064 A JP 1331064A JP 33106489 A JP33106489 A JP 33106489A JP 2536202 B2 JP2536202 B2 JP 2536202B2
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silicon nitride
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一彦 林
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、磁性多層膜と初期補助磁界を用いるオーバ
ライト可能な光磁気記録媒体の製造方法に関する。
[従来の技術] 近年、初期補助磁界と磁性多層膜を用いることによ
り、情報の重ね書きを可能にする光磁気記録方式が注目
されている。この方式は、 (a)記録媒体として、垂直異方性を有する第1層を記
録再生層とし、垂直異方性を有する第2層を記録補助層
とする多層光磁気記録媒体を使用すること、 (b)前記記録媒体を移動させること、 (c)初期補助磁界を印加することによって、記録前に
前記記録補助層の磁化のみを上向きまたは下向きのいず
れか一方に揃えておくこと、 (d)レーザビームを前記記録媒体に照射すること、 (e)前記レーザビームの強度を記録すべき2値化情報
に従って、パルス状に変調すること、 (f)前記レーザビームを照射した前記記録媒体部分に
記録磁界を印加すること、 (g)前記パルス状に変調したレーザビームの強度が高
レベルの時に上向き磁化を有するビットと下向き磁化を
有するビットのいずれか一方のビットを形成させ、レー
ザビームの強度が低レベルの時に他方のビットを形成さ
せること、 からなることを特徴とする重ね書き可能な記録方法であ
る(例えば特開昭62−175948号公報参照)。
[発明が解決しようとする課題] オーバライト可能な磁性多層膜媒体のうち、パラタイ
プ(Pタイプ)と呼ばれる媒体は、記録層の磁化情報を
記録補助層に転写することが必要であるので、そのM−
Hループは低レベルのレーザ照射時の温度では、第2図
に示したような反転磁界を1段階しかもたないループで
なければならない。しかるに、2層間の結合力が弱すぎ
ると第3図に示したような2段階のループになり、オー
バライトができなくなる。
また、オーバライト可能な磁性多層膜媒体のうち、ア
ンチパラタイプ(Aタイプ)と呼ばれる媒体は、M−H
ループが低レベルのレーザ照射時の温度では第4図に示
したような3段階の反転磁界を持つループでなければな
らない。しかるに、2層間の結合力が弱すぎると第5図
に示したような2段階のループになり、オーバライトが
できなくなる。
本発明は以上述べたような従来の課題を解決するため
になされたもので、磁性多層膜間の結合力を適当な値に
強めたオーバライト可能な光磁気記録媒体の製造方法を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、基板上にスペーサ層を形成した後、該スペ
ーサ層上に磁性多層膜を形成し、次いで該磁性多層膜上
に保護層を形成することよりなるオーバライト可能な光
磁気記録媒体の製造方法において、スペーサ層を形成し
た後、逆スパッタを行い、次いで磁性多層膜を形成する
ことを特徴とする光磁気記録媒体の製造方法である。
[作用] 磁性多層膜を有するパラタイプの光磁気記録媒体が第
3図に示したような2段階のループになるのは、記録再
生層と記録補助層の間の結合力が弱すぎるためである。
そこで、第1の磁性層を成膜する前に、基板上に形成さ
れたスペーサ層に逆スパッタを行うと、上記の2層間の
結合力が強まり、第2図に示したような1段階の反転磁
界を有するM−Hループをもつオーバライト可能な磁性
多層膜が得られる。
また、磁性多層膜を有するアンチパラタイプの光磁気
記録媒体が第5図に示したような2段階のループになる
のは、記録再生層と記録補助層の間の結合力が弱すぎる
ためである。そこで、第1の磁性層を成膜する前に、基
板上に形成されたスペーサ層に逆スパッタを行うと、上
記の2層間の結合力が強まり、第4図に示したような3
段階の反転磁界を有するM−Hループをもつオーバライ
ト可能な磁性多層膜が得られる。
[実施例] 第1図は本発明の方法によって製造される光磁気記録
多層膜媒体の部分断面図である。媒体構成は、基板1/ス
ペーサ層2/第1の磁性層3/第2の磁性層4/第3の磁性層
5/保護層6である。ここで、基板1としては、ポリカー
ボネート樹脂,エポキシ樹脂またはガラスを用いた基板
等を使用する。基板はグルーブ付きでもグルーブなしで
も構わない。また、ガラスの上に紫外線硬化樹脂等でグ
ルーブを形成させたものでもよい。スペーサ層2および
保護層6としては、珪素の窒化物,珪素の酸化物,タン
タルの酸化物,アルミニウムの窒化物,アルミニウムの
酸化物等が使用できる。また、第1の磁性層3,第2の磁
性層4および第3の磁性層5は、希土類と遷移金属の組
み合わせからなるアモルファス合金薄膜である。この場
合、希土類としては、例えばTb,Gd,Dy,Nd,Ho等の中から
単独または複数の元素、遷移金属としては、Fe,Co,Ni等
の中から単独または複数の元素を用いる。また、少量の
Ti,Mo等を添加することも可能である。
実施例1 ポリカーボネート基板/窒化珪素スパッタ/逆スパッ
タ/TbFe合金スパッタ/NdFeCo合金スパッタ/TbFeCo合金
スパッタ/窒化珪素スパッタという順序で成膜した媒体
(パラタイプ)の場合 はじめに比較例として、ポリカーボネート(グルーブ
付き)基板/窒化珪素(800Å)/TbFe合金(1000Å)/N
dFeCo合金(60Å)/TbFeCo合金(1000Å)/窒化珪素
(800Å)という膜構成の媒体をスペーサ層の窒化珪素
を逆スパッタすることなしに作製した。成膜はすべてRF
マグネトロンスパッタ装置の連続スパッタによる。TbFe
層,NdFeCo層およびTbFeCo層の単層における25℃での諸
特性を第1表に示す。
この媒体のカーループは、低レベルのレーザを照射し
たときの媒体の温度100℃では、第3図に示すような2
段階の反転磁界を持つループとなった。TbFe合金層とTb
FeCo合金層間の磁気的結合力が弱すぎるためである。
次に、同じ膜構成の媒体を、TbFe層をスパッタする前
に、ポリカーボネート基板上に成膜した窒化珪素を逆ス
パッタするという工程を入れて成膜した。逆スパッタ条
件は、パワー200W,時間20分である。逆スパッタによ
り、ポリカーボネート基板上に成膜された830Åの窒化
珪素のうち、30Åの窒化珪素がスパッタにより飛散し
た。
この媒体のカーループは、100℃では第2図に示すよ
うな1段階の反転磁界を持つループになった。TbFe合金
層とTbFeCo合金層間の磁気的結合力が窒化珪素層(スペ
ーサ層)の逆スパッタにより強められたためである。こ
の結果、低レベルのレーザを照射したときに、TbFeCo層
(記録補助層)の磁化情報がTbFe層(記録層)に転写さ
れるようになり、オーバライトが可能になった。
実施例2 ポリカーボネート基板/窒化珪素スパッタ/逆スパッ
タ/TbFeCo合金スパッタ/NdFeCo合金スパッタ/TbFe合金
スパッタ/窒化珪素スパッタという順序で成膜した媒体
(パラタイプ)の場合 はじめに比較例として、ポリカーボネート(グルーブ
付き)基板/窒化珪素(800Å)/TbFeCo合金(600Å)/
NdFeCo合金(60Å)/TbFe合金(1200Å)/窒化珪素(8
00Å)という膜構成の媒体をスペーサ層の窒化珪素を逆
スパッタすることなしに作製した。成膜はすべてRFマグ
ネトロンスパッタ装置の連続スパッタによる。TbFe層,N
dFeCo層およびTbFeCo層の単層における25℃での諸特性
を第2表に示す。
この媒体のカーループは、低レベルのレーザを照射し
たときの媒体の温度100℃では、第3図に示すような2
段階の反転磁界を持つループとなった。TbFe合金層とTb
FeCo合金層間の磁気的結合力が弱すぎるためである。
次に、同じ膜構成の媒体を、TbFeCo層をスパッタする
前に、ポリカーボネート基板上に成膜した窒化珪素を逆
スパッタするという工程を入れて成膜した。逆スパッタ
条件は、パワー200W,時間20分である。逆スパッタによ
り、ポリカーボネート基板上に成膜された830Åの窒化
珪素のうち、30Åの窒化珪素がスパッタにより飛散し
た。
この媒体のカーループは、100℃では第2図に示すよ
うな1段階の反転磁界を持つループになった。TbFe合金
層とTbFeCo合金層間の磁気的結合力が窒化珪素層(スペ
ーサ層)の逆スパッタにより強められたためである。こ
の結果、低レベルのレーザを照射したときに、TbFeCo層
(記録補助層)の磁化情報がTbFe層(記録層)に転写さ
れるようになり、オーバライトが可能になった。
実施例3 ポリカーボネート基板/窒化珪素スパッタ/逆スパッ
タ/GdTbFeCo合金スパッタ/NdFeCo合金スパッタ/TbFeCo
合金スパッタ/窒化珪素スパッタという順序で成膜した
媒体(パラタイプ)の場合 はじめに比較例として、ポリカーボネート(グルーブ
付き)基板/窒化珪素(800Å)/GdTbFeCo合金(500
Å)/NdFeCo合金(100Å)/TbFeCo合金(1000Å)/窒
化珪素(800Å)という膜構成の媒体をスペーサ層の窒
化珪素を逆スパッタすることなしに作製した。成膜はす
べてRFマグネトロンスパッタ装置の連続スパッタによ
る。TbFeCo層,NdFeCo層およびGdTbFeCo層の単層におけ
る25℃での諸特性を第3表に示す。
この媒体のカーループは、低レベルのレーザを照射し
たときの媒体の温度130℃では、第3図に示すような2
段階の反転磁界を持つループとなった。TbFeCo合金層と
GdTbFeCo合金層間の磁気的結合力が弱すぎるためであ
る。
次に、同じ膜構成の媒体を、GdTbFeCo層をスパッタす
る前に、ポリカーボネート基板上に成膜した窒化珪素を
逆スパッタするという工程を入れて成膜した。逆スパッ
タ条件は、パワー100W,時間40分である。逆スパッタに
より、ポリカーボネート基板上に成膜された830Åの窒
化珪素のうち、30Åの窒化珪素がスパッタにより飛散し
た。
この媒体のカーループは、130℃では第2図に示すよ
うな1段階の反転磁界を持つループになった。TbFeCo合
金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結合力が窒化珪素層
(スペーサ層)の逆スパッタにより強められたためであ
る。この結果、低レベルのレーザを照射したときに、Gd
TbFeCo層(記録補助層)の磁化情報がTbFeCo層(記録
層)に転写されるようになり、オーバライトが可能にな
った。
実施例4 エポキシ基板/窒化珪素スパッタ/逆スパッタ/GdDyF
eCo合金スパッタ/GdNdFeCo合金スパッタ/DyFeCo合金ス
パッタ/窒化珪素スパッタという順序で成膜した媒体
(パラタイプ)の場合 はじめに比較例として、エポキシ樹脂(グルーブ付
き)基板/窒化珪素(800Å)/GdDyFeCo合金(430Å)/
GdNdFeCo合金(80Å)/DyFeCo合金(800Å)/窒化珪素
(800Å)という膜構成の媒体をスペーサ層の窒化珪素
を逆スパッタすることなしに作製した。成膜はすべてRF
マグネトロンスパッタ装置の連続スパッタによる。GdDy
FeCo層,GdNdFeCo層およびDyFeCo層の単層における25℃
での諸特性を第4表に示す。
この媒体のカーループは、低レベルのレーザを照射し
たときの媒体の温度150℃では、第3図に示すような2
段階の反転磁界を持つループとなった。DyFeCo合金層と
GdDyFeCo合金層間の磁気的結合力が弱すぎるためであ
る。
次に、同じ膜構成の媒体を、GdDyFeCo層をスパッタす
る前に、エポキシ基板上に成膜した窒化珪素を逆スパッ
タするという工程を入れて成膜した。逆スパッタ条件
は、パワー100W,時間20分である。逆スパッタにより、
エポキシ樹脂基板上に成膜された815Åの窒化珪素のう
ち、15Åの窒化珪素がスパッタにより飛散した。
この媒体のカーループは、130℃では第2図に示すよ
うな1段階の反転磁界を持つループになった。DyFeCo合
金層とGdDyFeCo合金層間の磁気的結合力が窒化珪素層
(スペーサ層)の逆スパッタにより強められたためであ
る。この結果、低レベルのレーザを照射したときに、Gd
DyFeCo層(記録補助層)の磁化情報がDyFeCo層(記録
層)に転写されるようになり、オーバライトが可能にな
った。
実施例5 ポリカーボネート基板/酸化珪素スパッタ/逆スパッ
タ/GdTbFeCo合金スパッタ/NdFeCo合金スパッタ/TbFeCo
合金スパッタ/酸化珪素スパッタという順序で成膜した
媒体(パラタイプ)の場合 はじめに比較例として、ポリカーボネート(グルーブ
付き)基板/酸化珪素(800Å)/GdTbFeCo合金(300
Å)/NdFeCo合金(100Å)/TbFeCo合金(700Å)/酸化
珪素(800Å)という膜構成の媒体をスペーサ層の酸化
珪素を逆スパッタすることなしに作製した。成膜はすべ
てRFマグネトロンスパッタ装置の連続スパッタによる。
TbFeCo層,NdFeCo層およびGdTbFeCo層の単層における25
℃での諸特性を第5表に示す。
この媒体のカーループは、低レベルのレーザを照射し
たときの媒体の温度130℃では、第3図に示すような2
段階の反転磁界を持つループとなった。TbFeCo合金層と
GdTbFeCo合金層間の磁気的結合力が弱すぎるためであ
る。
次に、同じ膜構成の媒体を、GdTbFeCo層をスパッタす
る前に、ポリカーボネート基板上に成膜した酸化珪素を
逆スパッタするという工程を入れて成膜した。逆スパッ
タ条件は、パワー100W,時間60分である。逆スパッタに
より、ポリカーボネート基板上に成膜された830Åの酸
化珪素のうち、30Åの酸化珪素がスパッタにより飛散し
た。
この媒体のカーループは、130℃では第2図に示すよ
うな1段階の反転磁界を持つループになった。TbFeCo合
金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結合力が酸化珪素層
(スペーサ層)の逆スパッタにより強められたためであ
る。この結果、低レベルのレーザを照射したときに、Gd
TbFeCo層(記録補助層)の磁化情報がTbFeCo層(記録
層)に転写されるようになり、オーバライトが可能にな
った。
実施例6 ポリカーボネート基板/酸化タンタルスパッタ/逆ス
パッタ/GdTbFeCo合金スパッタ/NdFeCo合金スパッタ/TbF
eCo合金スパッタ/酸化タンタルスパッタという順序で
成膜した媒体(パラタイプ)の場合 はじめに比較例として、ポリカーボネート(グルーブ
付き)基板/酸化タンタル(800Å)/GdTbFeCo合金(30
0Å)/NdFeCo合金(100Å)/TbFeCo合金(700Å)/酸
化タンタル(800Å)という膜構成の媒体をスペーサ層
の酸化タンタルを逆スパッタすることなしに作製した。
成膜はすべてRFマグネトロンスパッタ装置の連続スパッ
タによる。TbFeCo層,NdFeCo層およびGdTbFeCo層の単層
における25℃での諸特性を第6表に示す。
この媒体のカーループは、低レベルのレーザを照射し
たときの媒体の温度130℃では、第3図に示すような2
段階の反転磁界を持つループとなった。TbFeCo合金層と
GdTbFeCo合金層間の磁気的結合力が弱すぎるためであ
る。
次に、同じ膜構成の媒体を、GdTbFeCo層をスパッタす
る前に、ポリカーボネート基板上に成膜した酸化タンタ
ルを逆スパッタするという工程を入れて成膜した。逆ス
パッタ条件は、パワー100W,時間60分である。逆スパッ
タにより、ポリカーボネート基板上に成膜された830Å
の酸化タンタルのうち、30Åの酸化タンタルがスパッタ
により飛散した。
この媒体のカーループは、130℃では第2図に示すよ
うな1段階の反転磁界を持つループになった。TbFeCo合
金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結合力が酸化タンタル
層(スペーサ層)の逆スパッタにより強められたためで
ある。この結果、低レベルのレーザを照射したときに、
GdTbFeCo層(記録補助層)の磁化情報がTbFeCo層(記録
層)に転写されるようになり、オーバライトが可能にな
った。
実施例7 ポリカーボネート基板/窒化珪素スパッタ/逆スパッ
タ/GdTbFeCo合金スパッタ/NdFeCo合金スパッタ/TbFeCo
合金スパッタ/窒化珪素スパッタという順序で成膜した
媒体(アンチパラタイプ)の場合 はじめに比較例として、ポリカーボネート(グルーブ
付き)基板/窒化珪素(800Å)/GdTbFeCo合金(400
Å)/NdFeCo合金(100Å)/TbFeCo合金(800Å)/窒化
珪素(800Å)という膜構成の媒体をスペーサ層の窒化
珪素を逆スパッタすることなしに作製した。成膜はすべ
てRFマグネトロンスパッタ装置の連続スパッタによる。
TbFeCo層,NdFeCo層およびGdTbFeCo層の単層における25
℃での諸特性を第7表に示す。
この媒体のカーループは、低レベルのレーザを照射し
たときの媒体の温度130℃では、第5図に示すような2
段階の反転磁界を持つループとなった。TbFeCo合金層と
GdTbFeCo合金層間の磁気的結合力が弱すぎるためであ
る。
次に、同じ膜構成の媒体を、GdTbFeCo層をスパッタす
る前に、ポリカーボネート基板上に成膜した窒化珪素を
逆スパッタするという工程を入れて成膜した。逆スパッ
タ条件は、パワー100W,時間40分である。逆スパッタに
より、ポリカーボネート基板上に成膜された830Åの窒
化珪素のうち、30Åの窒化珪素がスパッタにより飛散し
た。
この媒体のカーループは、130℃では第4図に示すよ
うな3段階の反転磁界を持つループになった。TbFeCo合
金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結合力が窒化珪素層
(スペーサ層)の逆スパッタにより強められたためであ
る。この結果、低レベルのレーザを照射したときに、Gd
TbFeCo層(記録補助層)の磁化情報がTbFeCo層(記録
層)に転写されるようになり、オーバライトが可能にな
った。
実施例8 ポリカーボネート基板/窒化珪素スパッタ/逆スパッ
タ/GdDyFeCo合金スパッタ/GdNdFeCo合金スパッタ/DyFeC
o合金スパッタ/窒化珪素スパッタという順序で成膜し
た媒体(アンチパラタイプ)の場合 はじめに比較例として、ポリカーボネート(グルーブ
付き)基板/窒化珪素(800Å)/GdDyFeCo合金(430
Å)/GdNdFeCo合金(80Å)/DyFeCo合金(800Å)/窒
化珪素(800Å)という膜構成の媒体をスペーサ層の窒
化珪素を逆スパッタすることなしに作製した。成膜はす
べてRFマグネトロンスパッタ装置の連続スパッタによ
る。GdDyFeCo層,GdNdFeCo層およびDyFeCo層の単層にお
ける25℃での諸特性を第8表に示す。
この媒体のカーループは、低レベルのレーザを照射し
たときの媒体の温度150℃では、第5図に示すような2
段階の反転磁界を持つループとなった。DyFeCo合金層と
GdDyFeCo合金層間の磁気的結合力が弱すぎるためであ
る。
次に、同じ膜構成の媒体を、GdDyFeCo層をスパッタす
る前に、ポリカーボネート基板上に成膜した窒化珪素を
逆スパッタするという工程を入れて成膜した。逆スパッ
タ条件は、パワー100W,時間30分である。逆スパッタに
より、ポリカーボネート基板上に成膜された825Åの窒
化珪素のうち、25Åの窒化珪素がスパッタにより飛散し
た。
この媒体のカーループは、130℃では第4図に示すよ
うな3段階の反転磁界を持つループになった。DyFeCo合
金層とGdDyFeCo合金層間の磁気的結合力が窒化珪素層
(スペーサ層)の逆スパッタにより強められたためであ
る。この結果、低レベルのレーザを照射したときに、Gd
DyFeCo層(記録補助層)の磁化情報がDyFeCo層(記録
層)に転写されるようになり、オーバライトが可能にな
った。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の方法によれば光磁気記
録媒体の記録層と記録補助層の間の磁気的結合力をオー
バライトができるような適当な値に強くすることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法によって製造される光磁気記録媒
体の一例の部分断面図、第2図は本発明の方法により得
られたパラタイプのオーバライト用光磁気記録媒体のM
−Hループを示す特性図、第3図は従来技術によるパラ
タイプのオーバライト用光磁気記録媒体のM−Hループ
を示す特性図、第4図は本発明の方法により得られたア
ンチパラタイプのオーバライト用光磁気記録媒体のM−
Hループを示す特性図、第5図は従来技術によるアンチ
パラタイプのオーバライト用磁気記録媒体のM−Hルー
プを示す特性図である。 1…基板、2…スペーサ層 3…第1の磁性層、4…第2の磁性層 5…第3の磁性層、6…保護層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にスペーサ層を形成した後、該スペ
    ーサ層上に磁性多層膜を形成し、次いで該磁性多層膜上
    に保護層を形成することよりなるオーバライト可能な光
    磁気記録媒体の製造方法において、スペーサ層を形成し
    た後、逆スパッタを行い、次いで磁性多層膜を形成する
    ことを特徴とする光磁気記録媒体の製造方法。
JP1331064A 1989-12-22 1989-12-22 光磁気記録媒体の製造方法 Expired - Lifetime JP2536202B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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