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JP2536108B2 - 洋上構造物の基礎構築方法 - Google Patents

洋上構造物の基礎構築方法

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Publication number
JP2536108B2
JP2536108B2 JP63317978A JP31797888A JP2536108B2 JP 2536108 B2 JP2536108 B2 JP 2536108B2 JP 63317978 A JP63317978 A JP 63317978A JP 31797888 A JP31797888 A JP 31797888A JP 2536108 B2 JP2536108 B2 JP 2536108B2
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JP
Japan
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caisson
assembly
constructing
ground
caisson assembly
Prior art date
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JP63317978A
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健治 柳屋
康之 早川
司 高橋
悟 獅子原
努 中尾
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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  • Foundations (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、洋上に超高層ビル等構造物の基礎を構築す
る方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、洋上にビル等の構造物を構築する場合、まず護
岸を構築した後、護岸の内側を土砂で埋め立てて地盤を
造成し、基礎の構築にかかる。超高層ビルの場合には、
まず矢板又は柱列壁或いは地中連続壁等により土留壁を
構築した後、その内側を支持地盤まで掘削し、この支持
地盤に直接基礎を置き構築して行く方法、或いは埋立て
地盤に支持地盤まで達する杭を打設し、この支持杭で支
持しながら構築して行く方法等がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、一般に埋立てに10年前後の期間がかか
り、埋立て地盤を造成した後も地盤沈下が長期間継続
し、建設したビルと地盤との取合い部或は地中の配管等
に障害を及ぼすことが多い。また、地震発生時、埋立て
地盤には、そこに建設したビルの支持強度に悪影響を及
ぼすいわゆる液状化現象が発生し易い。更に、埋立てで
環境汚染の問題も生じる等の不都合を免れなかった。
〔発明の目的〕
本発明は前記課題を解決するためになしたもので、埋
立てによらないで、洋上に超高層ビル等の基礎を短い工
期で構築できるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る洋上構造物の基礎構築方法は、第1図〜
第8図に示す如く、 ドックでオープンケーソン2を建造した後、該ケーソ
ン上部に上蓋3を取り付けて内部空気圧を調整してケー
ソン2を浮揚させ、洋上に引き出す工程. 複数個のケーソン2を所定の形状に接合して所定の位
置に沈設する工程. このケーソン集合体5から上蓋3を除去すると共に、
該ケーソン集合体5の上部に躯体コンクリート6を打ち
足しながら内部を掘削し、構造物8の支持に必要な地耐
力を有する支持地盤9までケーソン集合体5を沈設する
工程. ケーソン集合体5の底部に底盤コンクリート10を打設
する工程. ケーソン集合体5の上部に構造物8を構築し、これと
併行してケーソン集合体5の内部を構築する工程. 上記工程〜からなることを特徴としており、かかる
構成によって前記目的を達成するものである。
〔作 用〕
複数個のケーソン2から所定の形状及び大きさのケー
ソン集合体5が製作される。
次いで、ケーソン集合体5は上部に躯体コンクリート
6を打ち足しながら内部を掘削されて、躯体を損傷する
ことなく安心して支持地盤9まで沈設され、躯体と沈設
後造成された底盤とで支持地盤9により確実に支持され
る。
このようなケーソン集合体5の躯体内の梁(隔壁1)
を利用して上部に構造物8が構築され、その構築進捗度
に対応して十分な支持強度を確保しつつケーソン集合体
5内部の構築が行われる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第8図に沿って説
明する。
まず、第1図に示す如く、躯体部分が鋼殻又はコンク
リートで短形に製作された隔壁1を有するオープンケー
ソン(以下、単に“ケーソン”という。)2を図示しな
いドックで建造した後、第2図に示す如く、ケーソン2
の天端に上蓋3を着脱可能に取り付けてケーソン上部に
空気室Aを設け、その内部空気圧を調整してケーソン2
を浮揚させ、曳航等によりドッグ内から引き出す。
ケーソン2の建造時、ケーソン2を互いに接合可能な
接合手段4を取り付けておく。
次いで、第3図に示す如く、洋上で複数個のケーソン
2を浮揚させながら接合手段4を使って所定の形状に接
合した後、第4図に示す如く、このケーソン集合体5を
更に所定の位置まで移動させてから或いはそのままの位
置で沈設する。尚、図示しないがケーソン2を順次沈設
させて接合した後、ケーソン集合体5をそのままの位置
で或いは再浮揚させて更に所定の位置まで移動させてか
ら沈設しても良いことは言うまでもない。
ケーソン2又はケーソン集合体5の沈設は、隔壁1で
画成された各空気室Aの内部空気圧を調整することによ
り安定させながら徐々に行う。
第5図に示す如く、ケーソン集合体5の沈設後、上蓋
3を除去し、ケーソン集合体5の上部に躯体コンクリー
ト6を打ち足しながら内部を掘削機7等により掘削し、
構造物8の支持に必要な地耐力を有する支持地盤9まで
ケーソン集合体5を沈設する。尚、支持地盤9までの掘
削中、ケーソン集合体5の支持が不十分である場合に
は、エアジェット等を使用して掘削しながら、支持力が
得られる支持地盤9に達するまで上蓋3を除去せず、各
空気室Aの内部空気圧を調整してケーソン集合体5を安
定させて徐々に沈設する。掘削に伴い沈設が進んで上蓋
3が下がり過ぎた場合、上方に引き上げで再設置して使
用する。そして、支持地盤9に達した時点で上蓋3を除
去し、前記の掘削及び沈設を行う。
第6図に示す如く、ケーソン集合体5が支持地盤の所
定深度まで下がった時点で、ケーソン集合体5の底部に
底盤コンクリート10を打設し、先端中詰めを行う。
次いで、第7図に示す如く、ケーソン集合体5のケー
ソン躯体内の梁(隔壁1)を利用して超高層ビル等の構
造物8を構築する。これと併行して、ケーソン集合体5
内部の構築を進める。構築初期、ケーソン集合体5の自
重が浮力より小さいことがあるが、この場合はケーソン
集合体5の内部の水を全量排出せず一部残して浮力とバ
ラスさせておき、構造物8が建上がると共に、ケーソン
集合体5内から排水し、夫々の構築を行う。
第8図に示す如く、上部の構造物8の完成と同時に下
部のケーソン集合体5内も完成させる。
以上の構成において、一般に大規模な橋梁の基礎等で
は、一辺が50〜60m程度の短形ケーソンが使用されてい
るが、洋上都市構造物の基礎としては少なくとも一辺20
0m程度あることが必要である。このような大型のケーソ
ンを一度に製作することは難しいから、4〜8ブロック
に分割してケーソンを製作し、これらのケーソンを接合
して製作することになる。このケーソン集合体の製作方
法として、本発明では、前述した通り、ドックでケーソ
ン2を建造した後、該ケーソン上部に上蓋3を介して設
けられた空気室Aの内部空気圧を調整してケーソン2を
浮揚させ、洋上に引き出した後、接合手段4を使って複
数個のケーソン2を所定の形状に接合するから、洋上都
市構造物の基礎として所定の形状及び大きさのケーソン
集合体5が製作される。
ケーソン集合体5の製作後、ケーソン集合体5上部に
躯体コンクリート6を打ち足しながら内部を掘削し、構
造物8の支持に必要な地耐力を有する支持地盤9までケ
ーソン集合体5を沈設するが、この場合にも空気室Aの
内部空気圧を調整することによりケーソン集合体5を安
定させて徐々に沈設させるから、ケーソン集合体5が急
激に沈下したり、所定位置で止まらず水没したりするこ
とはなく、前記の沈設作業は確実に行われる。
ケーソン集合体5が支持地盤9の所定深度まで下がっ
た時点で、ケーソン集合体5の底部に底盤コンクリート
10を打設するから、ケーソン集合体5の躯体及び底盤は
支持地盤9により確実に支持される。
次いで、このようなケーソン集合体5の躯体内の梁
(隔壁1)を利用して超高層ビル等の構造物8を構築
し、これと併行して、ケーソン集合体5内部の構築を進
めるから、構造物8の基礎は構造物8の構築進捗度に対
応して十分な支持強度を確保しつつ無理なく能率良く構
築されることになる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、ケーソン上部に上蓋を
介して設けた空気室の内部空気圧を調整して行う洋上浮
揚及び沈設方法を有効に利用して、複数個のオープンケ
ーソンを洋上で所定形状に接合して支持地盤に設置した
後、このケーソン集合体の底部に底盤コンクリートを打
設して躯体及び底盤を介して地盤に確実に支持させ、し
かる後、ケーソン集合体の上部に構造物を構築しなが
ら、その構築進捗度に対応して十分な支持強度を確保し
つつ基礎を構築することができる。従って、洋上に構造
物の基礎を能率良く構築することができ、工期の大幅な
短縮が図れると共に、従来のような海洋汚染、地盤沈下
等の問題は生じない。また、構築した基礎はケーソン組
立て構造であるため、例えば交通アクセスとしての大断
面シールドトンネル発進・到着基地等に利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図、第5図、第6図、第
7図、第8図は本発明の一実施例を示す工程図である。 1……隔壁、2……オープンケーソン、3……上蓋、4
……接合手段、5……ケーソン集合体、6……躯体コン
クリート、7……掘削機、8……構造物、9……基礎、
10……底盤コンクリート.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02D 27/18 E02D 27/18 (72)発明者 獅子原 悟 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 中尾 努 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−34331(JP,A) 特開 昭53−80696(JP,A) 特開 昭56−20235(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドックでオープンケーソンを建造した
    後、該ケーソン上部に上蓋を介して設けられた空気室の
    内部空気圧を調整してケーソンを浮揚させ、洋上に引き
    出す工程. 複数個のケーソンを所定の形状に接合して所定の位置
    に沈設する工程. このケーソン集合体から上蓋を除去すると共に、該ケ
    ーソン集合体の上部に躯体コンクリートを打ち足しなが
    ら集合体内部を掘削し、構造物の支持に必要な地耐力を
    有する支持地盤までケーソン集合体を沈設する工程. ケーソン集合体底部に底盤コンクリートを打設する工
    程. ケーソン集合体の上部に構造物を構築し、これと併行
    してケーソン集合体内部を構築する工程. 上記工程〜からなることを特徴とする洋上構造物の
    基礎構築方法。
JP63317978A 1988-12-16 1988-12-16 洋上構造物の基礎構築方法 Expired - Fee Related JP2536108B2 (ja)

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JP4550208B2 (ja) * 2000-03-07 2010-09-22 東亜建設工業株式会社 既設ケーソン上に塔状の重量物用の基礎を構築した基礎構造

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