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JP2534386Y2 - バルブケーシング - Google Patents

バルブケーシング

Info

Publication number
JP2534386Y2
JP2534386Y2 JP2033292U JP2033292U JP2534386Y2 JP 2534386 Y2 JP2534386 Y2 JP 2534386Y2 JP 2033292 U JP2033292 U JP 2033292U JP 2033292 U JP2033292 U JP 2033292U JP 2534386 Y2 JP2534386 Y2 JP 2534386Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
groove
communication port
valve
valve casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2033292U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0572632U (ja
Inventor
武司 金子
Original Assignee
株式会社ナブコ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ナブコ filed Critical 株式会社ナブコ
Priority to JP2033292U priority Critical patent/JP2534386Y2/ja
Publication of JPH0572632U publication Critical patent/JPH0572632U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2534386Y2 publication Critical patent/JP2534386Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Valve Housings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばブレーキ用マス
タシリンダに一体的に組み付けられる液圧制御弁のよう
に、予めカートリッジ化されるバルブに好適なバルブケ
ーシングに関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】例えば、実開平3−96
263号公報の制動液圧制御弁では、正常時のブレーキ
作動中に後輪側圧力が一定液圧以上となると、後輪側圧
力の液圧を制御し液圧の上昇を、前輪に対して一定の比
で減じ、制動力の安定を図っている。一方、非常時に前
輪側圧力が上昇しない場合は後輪側圧力を比較的高い液
圧で液圧制御し、前輪側失陥時の制動不足を補うフェー
ルセーフ付きの液圧制御弁であり、この液圧制御弁はマ
スタシリンダの側壁に設けられている取付孔に取り付け
られる。
【0003】しかし、この液圧制御弁は図5に示すよう
にバルブケーシング60の左端面外側には、取付孔への
組込時連通口62と取付孔内との間の通路を確保するた
めに溝63が設けられているが、その外端はケ−シング
64の外周面上に開口している。このため、環状の密封
部材65(O−リング)を装着するときは、ケーシング
64の外周面上を滑らせて、所定の位置に装着する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように、構成では
O−リングを所定位置に装着する場合、バルブケーシン
グ端部に形成された溝のエッジによりO−リングの内周
が傷付けられる恐れがある。このO−リングの傷は密封
不良の原因となり、液漏れが生じるおそれがある。ま
た、ケーシングを金属材料製とした場合には、溝を切削
加工することから、ケーシング製造時の工程が増大し、
コストアップを招くという問題もある。
【0005】本考案は上記問題に鑑みてなされ、バルブ
ケーシングの外周にO−リングを装着する場合に、O−
リングに傷が付くことなく装着でき、更に生産工程を減
らすことのできるバルブケーシングを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的は、内部に
は、可動体及びこの可動体の移動に応じて開閉される弁
機構を収容するための空所が設けられ、端面の外側に
は、前記空所に連通する連通口が開口するとともにその
連通口の軸線を横断する方向に延びる溝が設けられ、外
周には、環状の密封部材を装着されて、少なくともその
密封部材を装着した部分から前記端面側を取付孔内に挿
入され、これにより前記取付孔内に前記連通口及び前記
溝を介して前記空所と連通する流体通路を区画するバル
ブケーシングにおいて、前記連通口及び前記溝が設けら
れる部分を、残余の部分とは別体として形成したバルブ
ケーシング、によって達成される。
【0007】
【作用】バルブケーシングの連通口及び溝が設けられて
いる部分を残余の部分とは別体としたので、残余の部分
に連通口の軸線を横断する方向に延びる溝を形成する必
要がなくなり、密封部材をバルブケーシングの外周に装
着する場合に、密封部材の内周に傷がつくことはない。
【0008】
【実施例】以下、本考案の第1実施例によるバルブケー
シングについて図面を参照して説明する。
【0009】図1は本実施例によるバルブケーシングを
示し、このバルブケーシング1は図において部分的に示
すマスタシリンダ10の本体側壁部に形成されたハウジ
ング11内に収容される。このバルブケーシング1は第
1ケーシング2と第2ケーシング3とからなり、第2ケ
ーシング3は筒状の形をした第1ケーシング2の左端開
口に設けられた孔に圧入されることによって一体的に組
み込まれている。
【0010】ケーシング2がケーシング3に組み込まれ
たことにより形成された内孔には段付ピストン5が設
けられ、この段付ピストン5は左端部が第2ケーシング
3に形成された段付孔6の第1中径孔部7及び第1小径
孔部8に収容され、右端部が第1ケーシング2に形成さ
れた第2中径孔部12及び第2大径孔部13に収容され
ており、この段付ピストン5とケーシング2、3との間
にはO−リング17、18、19によってシールされて
いる。
【0011】O−リング18とO−リング19との間に
は、入口室24に通じる出口室20が画成され、これら
の室2024は段付ピストン5に形成された径方向貫
通孔21及び軸方向の貫通孔22からなるT字状の通路
23を介して連絡されている。
【0012】入口室24は第2ケーシング3内に設けら
れ、その内部に段付形状の弁体25がその肩部15をば
ね27の付勢力により筒状の保持部材26に当接して設
けられている。ばね27は弁体25の肩部15と板材4
0との間に圧縮状態で張設され、この弁体25を保持部
材26に付勢させている。ばね27の径は図に示すよう
に両端部で小さく、中央部で大きく形成されており、こ
の中央部では保持部材26の内壁に摺接し、ばね27の
両端がそれぞれ段付形状の弁体25の肩部15と板材4
0とで受けられている。弁体25は入口室24を二つに
区画するが、弁体に設けられた貫通孔16により、これ
らの間での液の流通は常時可能である。
【0013】板材40は合成樹脂材料からなり、第2ケ
ーシング3の段付孔6の入口室24の入口側開口に設け
られた凹所33に嵌合される。図1乃至図3に示すよう
に板材40は中央部に連通口41が形成された環状部材
であり、第2ケーシング3より小径であり、外径は凹所
33の内径と同径であり、厚さは凹所33の深さよりも
大きい。また、一方の面には連通口41の軸線を横断し
て、十字形状の溝46が形成されている。この板材40
が第2ケーシング3の凹所33に嵌合されたときは、突
出部42が第2ケーシング3の左端面より突出し、蓋部
材43と当接する。これにより溝46が通路となり、連
通口16は溝46と入口室24とを連通する。
【0014】O−リング17とO−リング18とによっ
てシールされる第1ケーシング2の内孔には予負荷ば
ね28が圧縮状態で張設され、一端は第2ケーシングの
外壁に、他端は段付ピストン5のフランジ部29に係止
され、これにより段付ピストン5は非作動時に出口室2
0側に常時付勢されている。段付ピストン5はこのばね
28のばね力に抗した場合はケーシング2、3内を摺動
し、その左端に形成されたテーパ部が弁体25に着座す
る。これにより入口室24と通路23とが遮断される。
第1ケーシング2の右端には段付ピストン5を案内する
ガイド部材30が嵌合されている。
【0015】第1ケーシング2の外周部に環状溝35、
36が形成され、また第2ケーシング3の外周部にも環
状溝34が形成されている。これらのそれぞれの環状溝
34、35、36には環状のO−リング37、38、3
9が装着されている。板材40の外径は、第2ケーシン
グ3の外径よりも小径となっており、すなわち、O−リ
ング37の装着時には板材40の外周部と接することな
く、O−リング37を装着することができ、装着時にそ
の内周に傷が付かないようにしている。
【0016】上述したように本実施例によるバルブケー
シング1は図1に示すように、ハウジング11内に蓋部
材43により保持される。この蓋部材43と板材40と
の境界部にはマスタシリンダからの圧液が供給される第
1通路44が設けられ、蓋部材43の壁部とで形成され
た通路である溝46は、この第1通路44と連接されて
いる。ブレーキ作動中はマスタシリンダ10側から供給
された液圧がこの第1通路44、溝46及び連通口41
を通り、入口室24に供給される。また、出口室20
形成された径方向貫通孔21に連接される第2通路45
は後輪側ブレーキ装置に連絡している。他方、前輪側ブ
レーキ装置に対してはこれと別に段付ピストン5の右端
側に設けられている制御室から液圧が供給されてい
る。
【0017】以上、本考案の第1実施例によるバルブケ
ーシング1の構成について説明したが、次にその作用に
ついて説明する。
【0018】ブレーキ操作によりマスタシリンダ10側
からの液圧が第1通路44に供給され、更に溝46、連
通口41、入口室24、T字状の通路23及び第2通路
45を通り図示されていない後輪側ブレーキ装置に連絡
する。他方、制御室側にも液圧が供給されて、図示さ
れていない前輪側ブレーキ装置に液圧が供給されると共
に、段付ピストン5の右端部を押圧する力F2 が働く。
バルブケーシング1内では所定圧力に達すると、段付ピ
ストン5がO−リング17、18によるシール部分D1,
2 の差面積分に入口室24内の液圧を乗じた力F1
が、段付ピストン5を左方へ押圧する。これらの力の和
Fがばね28のばね力に対して大きくなると、段付ピス
トン5は左方向に移動し、弁体25の弁座に着座し、入
口室24から出口室20への液圧の供給が阻止され後輪
側ブレーキ装置の液圧制御が開始される。この時弁体2
5の振動により異音が発生する場合があるが、ばね27
の中央部が保持部材26の内壁に摺接していることか
ら、その摩擦力により振動をなくし、異音の発生を防止
している。
【0019】以上のように作用するバルブケーシング1
は、組立時にO−リング37を装着して予めカートリッ
ジ化された後にマスタシリンダ10のハウジング11内
に組み込まれる。バルブケーシング1にはマスタシリン
ダ10からの液圧の供給口の通路として、第2ケーシン
グ3の左端面周部に従来において形成されていた、鋭利
な角部を有する溝の切削加工を必要としない。それに代
わる溝46を有する板材40が設けられるが、板材40
は合成樹脂材料からなり、その加工は第2ケーシング3
を金属材料とし、溝を切削加工したものと比べ、容易に
成型でき作業の手間を省くことができる。
【0020】また、その液圧の通路となる溝46が形成
されている板材40の外径が、第2ケーシング3の外径
よりも小さく形成されている。この構成により、バルブ
ケーシング1にO−リング37を装着するときに、この
O−リング37の内周が板材40に形成されている突出
部42の角部に触れることもなく、第2ケーシング3の
外周上を滑らかに容易にすべらせて装着することができ
る。これにより、O−リングに傷が付くこともなくな
り、密封不良が生じるのを防止できる。本実施例では、
特に板材40を先に取りつけて、後からO−リング37
を取りつける時に有効である。また、O−リング37を
先に第2ケーシング3に装着し、後から板材40を取り
つける場合は、板材40の外径を第2ケーシング3とほ
ぼ同一径としても、O−リング37に傷が付くことはな
い。
【0021】以下、本考案の第2実施例におけるバルブ
ケーシングについて説明する。尚、第1実施例の構成と
同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説
明を省略する。
【0022】図4は第1実施例と同様に第1ケーシング
2内に形成されている孔に圧入された第2ケーシング5
0を示す。第2ケーシング50は図において、左端側を
筒状かつ凸状に形成され、その小径部56の外径をO−
リング37の内径とほぼ同等に形成されている。キャッ
プ部材51は断面が略コの字形状の合成樹脂材料でな
り、そのコの字の内周部に第2ケーシング50の小径部
56の先端が嵌め込まれている。キャップ部材51の弁
体25の左端側と対向する面には、入口室24と連通す
る連通口52が開口されている。また、キャップ部材5
1の左端部には外径がキャップ部材51の外径よりも小
径の環状の突出部54が設けられ、これに溝53が径方
向に形成されている。連通口52はこの溝53と入口室
24とを連通する。
【0023】以上、本考案の第2実施例によるバルブケ
ーシングの構成について説明したが、本実施例では、O
−リング37を先に第2ケーシング50の小径部56に
装着して、後からキャップ部材51を嵌め込めば、O−
リング37の内周に傷が付くことはない。また、第2ケ
ーシング50に第1実施例のようにO−リング装着用の
環状溝を加工する必要はない。更に、環状溝がないこと
から、その角部にO−リング37の内周に触れて傷が付
くことはない。
【0024】以上、本考案の各実施例について説明した
が、勿論、本考案はこれらに限定されることなく、本考
案の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0025】例えば、以上の第1実施例における板材4
0及び第2実施例におけるキャップ部材51を合成樹脂
材料としたが、これを金属製としてもよい。
【0026】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によればバル
ブケーシングの外周面上にO−リングを装着する場合に
O−リングの内周を傷付けることはないので、シール不
良を起こすおそれがなくなる。また、残余の部分にマス
タシリンダからの液圧を導入するための溝を形成する必
要がなく、切削加工の工程を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例によるバルブケーシングが
マスタシリンダに装着されているところを示す正面図で
ある。
【図2】同バルブケーシングに板材が嵌め込まれている
ところを示す側面図である。
【図3】同斜視図である。
【図4】本考案の第2実施例のバルブケーシングの正面
図である。
【図5】従来例によるバルブケーシングを示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 バルブケーシング 5 段付ピストン24 入口室 37 O−リング 40 板材 41 連通口 46 溝 51 キャップ部材 52 連通口 55 溝

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部には、可動体及びこの可動体の移動
    に応じて開閉される弁機構を収容するための空所が設け
    られ、端面の外側には、前記空所に連通する連通口が開
    口するとともにその連通口の軸線を横断する方向に延び
    る溝が設けられ、外周には、環状の密封部材を装着され
    て、少なくともその密封部材を装着した部分から前記端
    面側を取付孔内に挿入され、これにより前記取付孔内に
    前記連通口及び前記溝を介して前記空所と連通する流体
    通路を区画するバルブケーシングにおいて、前記連通口
    及び前記溝が設けられる部分を、残余の部分とは別体と
    して形成したバルブケーシング。
  2. 【請求項2】 前記連通口及び前記溝が設けられる部分
    を、合成樹脂材料とした請求項1に記載のバルブケーシ
    ング。
JP2033292U 1992-03-04 1992-03-04 バルブケーシング Expired - Lifetime JP2534386Y2 (ja)

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JP2033292U JP2534386Y2 (ja) 1992-03-04 1992-03-04 バルブケーシング

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JP2033292U JP2534386Y2 (ja) 1992-03-04 1992-03-04 バルブケーシング

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Publication Number Publication Date
JPH0572632U JPH0572632U (ja) 1993-10-05
JP2534386Y2 true JP2534386Y2 (ja) 1997-04-30

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JP2033292U Expired - Lifetime JP2534386Y2 (ja) 1992-03-04 1992-03-04 バルブケーシング

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