JP2533657B2 - パネル部品のフランジ加工方法 - Google Patents
パネル部品のフランジ加工方法Info
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- JP2533657B2 JP2533657B2 JP1278162A JP27816289A JP2533657B2 JP 2533657 B2 JP2533657 B2 JP 2533657B2 JP 1278162 A JP1278162 A JP 1278162A JP 27816289 A JP27816289 A JP 27816289A JP 2533657 B2 JP2533657 B2 JP 2533657B2
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- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims description 13
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 3
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- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車のフードアウタパネルに代表される
ようなパネル部品の周縁部にフランジ曲げ加工を施す方
法に関する。
ようなパネル部品の周縁部にフランジ曲げ加工を施す方
法に関する。
従来の技術 例えば第5図および第6図に示す自動車のフードアウ
タパネルPにおいては、相手側のフードインナパネルと
のヘミング結合のためにその全周にフランジ部F1,F2,F3
が折曲成形される。このフランジ部F1,F2,F3の加工は例
えば第7図および第8図に示すプレス型を用いて一工程
で行われ、パネルPの後端部および両側部のフランジ部
F2,F3が上ホルダ2側のセクショナルダイ4と下型とし
てのポンチ5またはコラプスポンチ6との協働によって
成形されるのに対し、パネルPの前端のフランジ部F1は
上ホルダ2側のスライドカム7に固定されたセクショナ
ルダイ8とポンチ5との協働によって成形される。3は
上ホルダ2とともに上型1を構成するパッド、9はポン
チ5に固定されてスライドカム7を駆動するためのドラ
イブカムである。
タパネルPにおいては、相手側のフードインナパネルと
のヘミング結合のためにその全周にフランジ部F1,F2,F3
が折曲成形される。このフランジ部F1,F2,F3の加工は例
えば第7図および第8図に示すプレス型を用いて一工程
で行われ、パネルPの後端部および両側部のフランジ部
F2,F3が上ホルダ2側のセクショナルダイ4と下型とし
てのポンチ5またはコラプスポンチ6との協働によって
成形されるのに対し、パネルPの前端のフランジ部F1は
上ホルダ2側のスライドカム7に固定されたセクショナ
ルダイ8とポンチ5との協働によって成形される。3は
上ホルダ2とともに上型1を構成するパッド、9はポン
チ5に固定されてスライドカム7を駆動するためのドラ
イブカムである。
成形完了後、上型1が上昇するのを待ってポンチ5内
に内蔵されたリフタ10で成形品たるパネルPを押し上げ
ることになるが、それに先立ってエアシリンダ11により
コラプスポンチ6を第7図の矢印m1方向にスライドさ
せ、このスライド量だけパネルP全体を矢印m1方向にシ
フトさせる。これにより初めてパネルPの前端のフラン
ジ部F1とポンチ5との干渉が回避されて、パネルPをポ
ンチ1の上方に押し上げることが可能となる。
に内蔵されたリフタ10で成形品たるパネルPを押し上げ
ることになるが、それに先立ってエアシリンダ11により
コラプスポンチ6を第7図の矢印m1方向にスライドさ
せ、このスライド量だけパネルP全体を矢印m1方向にシ
フトさせる。これにより初めてパネルPの前端のフラン
ジ部F1とポンチ5との干渉が回避されて、パネルPをポ
ンチ1の上方に押し上げることが可能となる。
ここで、第8図および第9図に示すようにフランジ部
F2,F3に対応するポンチ5の周縁部には、上ホルダ2の
昇降動作に応じて上下動するフランジリフタ12が設けら
れる。このフランジリフタ12は、セクショナルダイ4側
のプッシャーピン13に当接するネストブロック14および
リフタプレート15を有しており、ネストブロック14はポ
ンチ5上に投入されたパネルPの端部を当接させること
でフランジ加工前のパネルPを位置決めする役目をし、
またリフタプレート15は、加工後のフランジ部F2,F3の
先端に当接してこれを押し上げて、ポンチ5からフラン
ジ部F2,F3を離脱させる役目をする(このフランジリフ
タ12の構造は例えば実開昭61−82716号に開示されてい
る)。
F2,F3に対応するポンチ5の周縁部には、上ホルダ2の
昇降動作に応じて上下動するフランジリフタ12が設けら
れる。このフランジリフタ12は、セクショナルダイ4側
のプッシャーピン13に当接するネストブロック14および
リフタプレート15を有しており、ネストブロック14はポ
ンチ5上に投入されたパネルPの端部を当接させること
でフランジ加工前のパネルPを位置決めする役目をし、
またリフタプレート15は、加工後のフランジ部F2,F3の
先端に当接してこれを押し上げて、ポンチ5からフラン
ジ部F2,F3を離脱させる役目をする(このフランジリフ
タ12の構造は例えば実開昭61−82716号に開示されてい
る)。
また、ポンチ5の一部は第8図および第10図に示すよ
うに補助ポンチ16として分割されており、この補助ポン
チ16は、上記のコラプスポンチ6のスライド動作に際し
て該コラプスポンチ6との干渉を防止するために第10図
の矢印m3方向にストロークSだけスライド変位する。
うに補助ポンチ16として分割されており、この補助ポン
チ16は、上記のコラプスポンチ6のスライド動作に際し
て該コラプスポンチ6との干渉を防止するために第10図
の矢印m3方向にストロークSだけスライド変位する。
発明が解決しようとする課題 上記のような従来のプレス型構造においては、パネル
Pの投入に際してパネルPの後端部および両側部につい
ては前述したフランジリフタ12のネストブロック14に当
接して位置決めされるものの、パネルPの前端部(フラ
ンジ部F1が成形される部分)についてはその位置を規制
するものが存在しないために第11図に示すように位置ず
れQが生じやすく、フランジ長さ等がばらついて形状精
度の向上が望めない。
Pの投入に際してパネルPの後端部および両側部につい
ては前述したフランジリフタ12のネストブロック14に当
接して位置決めされるものの、パネルPの前端部(フラ
ンジ部F1が成形される部分)についてはその位置を規制
するものが存在しないために第11図に示すように位置ず
れQが生じやすく、フランジ長さ等がばらついて形状精
度の向上が望めない。
そこで、例えば第12図に示すようにフランジ部F1とな
るべき部分にもネストブロック17を設置するとともに、
このネストブロック17にパネルPの端部を当接させて位
置決めを行い、セクショナルダイ8(第7図)によるフ
ランジ成形時には上型1の下降変位に応じてネストブロ
ック17を下降させてセクショナルダイ8との干渉を回避
するようにした構造が考えられる。
るべき部分にもネストブロック17を設置するとともに、
このネストブロック17にパネルPの端部を当接させて位
置決めを行い、セクショナルダイ8(第7図)によるフ
ランジ成形時には上型1の下降変位に応じてネストブロ
ック17を下降させてセクショナルダイ8との干渉を回避
するようにした構造が考えられる。
しかしながらこの構造によると、第12図に示すように
フランジ成形後のパネルPを水平移動させた上で上方に
押し上げようとすると、フランジ部F1とネストブロック
17とが干渉してしまってパネルPを上方に抜くことがで
きず、実用上なおも問題を残している。
フランジ成形後のパネルPを水平移動させた上で上方に
押し上げようとすると、フランジ部F1とネストブロック
17とが干渉してしまってパネルPを上方に抜くことがで
きず、実用上なおも問題を残している。
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記のような可動式のネ
ストブロックの採用を前提とした上で、フランジ成形前
のパネル部品の位置決めを行うことができ、しさもフラ
ンジ成形後の下型からのパネル部品の抜き取りを容易に
行うことができるフラジ加工方法を提供することにあ
る。
で、その目的とするところは、上記のような可動式のネ
ストブロックの採用を前提とした上で、フランジ成形前
のパネル部品の位置決めを行うことができ、しさもフラ
ンジ成形後の下型からのパネル部品の抜き取りを容易に
行うことができるフラジ加工方法を提供することにあ
る。
課題を解決するための手段 本発明は、トリム加工後のパネル部品の端部を下型側
のネストブロックに当接させて位置決めした上でパネル
部品を上下型により加圧拘束し、これら上下型によって
駆動されるスライドカムを前記加圧拘束方向に対し所定
角度傾斜した方向から前進させてスライドカムと下型と
の協働によりパネル部品の端部にフランジ部を折曲成形
し、フランジ部が折曲成形されたパネル部品を下型上方
に取り出すにあたって前記フランジ部と下型との干渉を
回避するべくパネル部品を水平移動させるようにした方
法であって、フランジ部が成形されるパネル部品の端部
に、上下型による加圧拘束状態で斜め下方を指向する局
部的な余剰舌片部を予め一体に形成しておき、余剰舌片
部の端面を下型側に設けられた上下動可能なネストブロ
ックの鉛直な縦壁面に当接させてパネル部品を下型上に
位置決めする工程と、スライドカムと下型との協働によ
りフランジ部を折曲成形する際に、スライドカムの前進
変位に応じてネストブロックを押し下げつつ同時にスラ
イドカムと下型とに設けた切刃同士のせん断作用により
余剰舌片部を切断除去する工程とを含んでいる。そし
て、前記フランジ成形後のフランジ部と下型との干渉を
回避するのに必要なパネル部品の水平方向移動量をl1と
し、余剰舌片部の先端面が当接するネストブロックの縦
壁面と下型とのなす水平方向距離であって且つフランジ
成形後のパネル部品が水平移動可能な距離をl2としたと
き、前記余剰舌片部の突出長さはl2>l1の関係を満たす
ような長さに設定されている。
のネストブロックに当接させて位置決めした上でパネル
部品を上下型により加圧拘束し、これら上下型によって
駆動されるスライドカムを前記加圧拘束方向に対し所定
角度傾斜した方向から前進させてスライドカムと下型と
の協働によりパネル部品の端部にフランジ部を折曲成形
し、フランジ部が折曲成形されたパネル部品を下型上方
に取り出すにあたって前記フランジ部と下型との干渉を
回避するべくパネル部品を水平移動させるようにした方
法であって、フランジ部が成形されるパネル部品の端部
に、上下型による加圧拘束状態で斜め下方を指向する局
部的な余剰舌片部を予め一体に形成しておき、余剰舌片
部の端面を下型側に設けられた上下動可能なネストブロ
ックの鉛直な縦壁面に当接させてパネル部品を下型上に
位置決めする工程と、スライドカムと下型との協働によ
りフランジ部を折曲成形する際に、スライドカムの前進
変位に応じてネストブロックを押し下げつつ同時にスラ
イドカムと下型とに設けた切刃同士のせん断作用により
余剰舌片部を切断除去する工程とを含んでいる。そし
て、前記フランジ成形後のフランジ部と下型との干渉を
回避するのに必要なパネル部品の水平方向移動量をl1と
し、余剰舌片部の先端面が当接するネストブロックの縦
壁面と下型とのなす水平方向距離であって且つフランジ
成形後のパネル部品が水平移動可能な距離をl2としたと
き、前記余剰舌片部の突出長さはl2>l1の関係を満たす
ような長さに設定されている。
作用 この方法によると、フランジ成形に先立って、予め一
体成形されている余剰舌片部をネストブロックに当接さ
せることで下型に対するパネル部品の位置決めがなさ
れ、位置決めされたパネル部品を上下型で加圧拘束した
以降は余剰舌片部はその機能を失う。
体成形されている余剰舌片部をネストブロックに当接さ
せることで下型に対するパネル部品の位置決めがなさ
れ、位置決めされたパネル部品を上下型で加圧拘束した
以降は余剰舌片部はその機能を失う。
そこで、下型とスライドカムとの協働によるフランジ
成形の際に同時に上記の余剰舌片部を切断除去する。そ
の結果、下型とネストブロックの間には、下型とフラン
ジ部との干渉を回避するべくパネル部品を水平移動させ
るのに必要十分な空間が確保され、ネストブロックがパ
ネル部品の位置決め機能を有しながらも同時に無理のな
いパネル部品の下型上方への取り出しが加工となる。
成形の際に同時に上記の余剰舌片部を切断除去する。そ
の結果、下型とネストブロックの間には、下型とフラン
ジ部との干渉を回避するべくパネル部品を水平移動させ
るのに必要十分な空間が確保され、ネストブロックがパ
ネル部品の位置決め機能を有しながらも同時に無理のな
いパネル部品の下型上方への取り出しが加工となる。
実施例 第1図は本発明の一実施例を示す構成説明図であっ
て、従来例と共通する部分には同一符号を付してある。
て、従来例と共通する部分には同一符号を付してある。
第1図に示すように、下型としてのポンチ5のうちフ
ランジ成形部5aの下方には切断加工用の切刃21を有する
切刃ブロック22を一体に固定し、セクショナルダイ8に
は切刃ブロック22側の切刃21に対応する切刃23を形成し
てある。
ランジ成形部5aの下方には切断加工用の切刃21を有する
切刃ブロック22を一体に固定し、セクショナルダイ8に
は切刃ブロック22側の切刃21に対応する切刃23を形成し
てある。
さらに、ポンチ5にはコイルスプリング24にて上方に
付勢されたネストブロック25を上下動可能に設ける一
方、セクショナルダイ8が取り付けられたスライドカム
7にはネストブロック25側のローラ26に接触するアーム
27を一体に設けてある。上記のローラ26およびアーム27
はスライドカム7のスライド変位に応じてネストブロッ
ク25を押し下げるために設けられているもので、ネスト
ブロック25の押し下げが開始されるタイミングは、後述
するようにパッド3がパネル部品たるフードアウタパネ
ル(以下、単にパネルという)Pを加圧拘束した以降と
なるように設定される。
付勢されたネストブロック25を上下動可能に設ける一
方、セクショナルダイ8が取り付けられたスライドカム
7にはネストブロック25側のローラ26に接触するアーム
27を一体に設けてある。上記のローラ26およびアーム27
はスライドカム7のスライド変位に応じてネストブロッ
ク25を押し下げるために設けられているもので、ネスト
ブロック25の押し下げが開始されるタイミングは、後述
するようにパッド3がパネル部品たるフードアウタパネ
ル(以下、単にパネルという)Pを加圧拘束した以降と
なるように設定される。
このような型構造によるフランジ成形の手順は、従来
同様にポンチ5上にパネルPを載置した上で成形を行う
ことになるが、それに先立って前工程のトリム工程では
第2図に示すようにフランジ部F1となるべきパネルPの
前端部に切り残しをつくり、実質的にパネルPの前端部
に予め局部的な余剰舌片部Sを一体に成形しておく。
同様にポンチ5上にパネルPを載置した上で成形を行う
ことになるが、それに先立って前工程のトリム工程では
第2図に示すようにフランジ部F1となるべきパネルPの
前端部に切り残しをつくり、実質的にパネルPの前端部
に予め局部的な余剰舌片部Sを一体に成形しておく。
そして、第3図に示すようにパネルPの前端の余剰舌
片部Sの先端面をネストブロック25の鉛直な縦壁面25a
に当接させて位置決めした上で上型1を下降させる。こ
の時、パネルPの後端部および両側部については従来と
同様に第9図に示したフランジリフタ12によって位置決
めされる。
片部Sの先端面をネストブロック25の鉛直な縦壁面25a
に当接させて位置決めした上で上型1を下降させる。こ
の時、パネルPの後端部および両側部については従来と
同様に第9図に示したフランジリフタ12によって位置決
めされる。
上型1が下降すると最初にパッド3がポンチ5上のパ
ネルPを加圧拘束し(第3図)、なおも上型1が下降す
るとネストブロック25が第1図のアーム27によって徐々
に押し下げられる一方、セクショナルダイ8がポンチ5
のフランジ成形部5aに対してスライドカム7ごと前進す
る。
ネルPを加圧拘束し(第3図)、なおも上型1が下降す
るとネストブロック25が第1図のアーム27によって徐々
に押し下げられる一方、セクショナルダイ8がポンチ5
のフランジ成形部5aに対してスライドカム7ごと前進す
る。
セクショナルダイ8が前進すると、第1図に示すよう
に切刃ブロック22とセクショナルダイ8の切刃21,23同
士が噛み合って両者のせん断作用により余剰舌片部Sが
切断除去され、さらにそれに続いてポンチ5のフランジ
成形部5aとセクショナルダイ8との協働によりフランジ
部F1が折曲成形される。
に切刃ブロック22とセクショナルダイ8の切刃21,23同
士が噛み合って両者のせん断作用により余剰舌片部Sが
切断除去され、さらにそれに続いてポンチ5のフランジ
成形部5aとセクショナルダイ8との協働によりフランジ
部F1が折曲成形される。
フランジ部F1の成形が完了すると、上型1の上昇によ
りセクショナルダイ8がスライドカム7ごと後退すると
ともにそれに併せてネストブロック25も上昇し、最後に
パッド30がパネルPから離間する。
りセクショナルダイ8がスライドカム7ごと後退すると
ともにそれに併せてネストブロック25も上昇し、最後に
パッド30がパネルPから離間する。
そしてパネルPは、成形されたフランジ部F1とフラン
ジ成形部5aとの干渉を回避するべく従来と同様に第7図
に示したコラプスポンチ6によって所定量だけ第4図の
ネストブロック25側(第4図の矢印m1方向)に水平移動
された上、リフタ10(第7図)によってポンチ5の上方
に押し上げられる。
ジ成形部5aとの干渉を回避するべく従来と同様に第7図
に示したコラプスポンチ6によって所定量だけ第4図の
ネストブロック25側(第4図の矢印m1方向)に水平移動
された上、リフタ10(第7図)によってポンチ5の上方
に押し上げられる。
この時、先の余剰舌片部品Sの存在により、ポンチ5
のフランジ成形部5aに対するネストブロック25の位置が
従来よりも低いばかりでなく、フランジ部F1の長さl1す
なわちフランジ部F1とポンチ成形部5aとの干渉を回避す
るのに必要なパネルPの水平方向移動量l1に対して、フ
ランジ成形部5aの先端とネストブロック25の縦壁面25a
との間の寸法l2すなわち先に余剰舌片部Sの先端面が当
接したネストブロック25の縦壁面25aとフランジ成形部5
aとのなす水平方向距離(パネルPが水平方向移動可能
な距離)l2の方が大きいために、パネルPを水平移動さ
せたとしてもフランジ部F1がネストブロック25と干渉す
ることなくパネルPはスムーズにポンチ5の上方に押し
上げられる。
のフランジ成形部5aに対するネストブロック25の位置が
従来よりも低いばかりでなく、フランジ部F1の長さl1す
なわちフランジ部F1とポンチ成形部5aとの干渉を回避す
るのに必要なパネルPの水平方向移動量l1に対して、フ
ランジ成形部5aの先端とネストブロック25の縦壁面25a
との間の寸法l2すなわち先に余剰舌片部Sの先端面が当
接したネストブロック25の縦壁面25aとフランジ成形部5
aとのなす水平方向距離(パネルPが水平方向移動可能
な距離)l2の方が大きいために、パネルPを水平移動さ
せたとしてもフランジ部F1がネストブロック25と干渉す
ることなくパネルPはスムーズにポンチ5の上方に押し
上げられる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、パネル部品の端部に予
め余剰舌片部を一体に成形しておき、この余剰舌片部を
ネストブロックに当接させて位置決めした上で、フラン
ジ部を折曲成形するのと同時に上記の余剰舌片部を切断
除去するようにしたことにより、ネストブロックがフラ
ンジ成形前のパネル部品の位置決め機能を有しながらも
成形後のフランジ部がネストブロックと干渉することが
ないので、フランジ成形後のパネル部品の取り出し容易
性を確保しつつパネル部品の形状精度の向上が図れる。
め余剰舌片部を一体に成形しておき、この余剰舌片部を
ネストブロックに当接させて位置決めした上で、フラン
ジ部を折曲成形するのと同時に上記の余剰舌片部を切断
除去するようにしたことにより、ネストブロックがフラ
ンジ成形前のパネル部品の位置決め機能を有しながらも
成形後のフランジ部がネストブロックと干渉することが
ないので、フランジ成形後のパネル部品の取り出し容易
性を確保しつつパネル部品の形状精度の向上が図れる。
第1図は本発明の一実施例を示す図でフランジ成形が完
了した直後の断面図、第2図はフランジ成形前のパネル
部品の斜視図、第3図はフランジ成形前のパネル部品が
下型上に位置決めされた状態を示す断面図、第4図はフ
ランジ成形後のパネル部品が下型上で水平移動した状態
を示す断面図、第5図はフランジ成形後のパネル部品の
斜視図、第6図(A),(B),(C)は第5図のa−
a線,b−b線およびc−c線に沿う断面図、第7図は従
来のフランジ成形用のプレス型の断面図、第8図は第7
図の下型の平面説明図、第9図は第8図におけるフラン
ジリフタの断面図、第10図は第8図のD−D線に沿う断
面図、第11図および第12図は従来の成形法による不具合
を説明するための要部断面図である。 1……上型、5……下型としてのポンチ、7……スライ
ドカム、8……セクショナルダイ、21,23……切刃、22
……切刃ブロック、25……ネストブロック、27……アー
ム、F1,F2,F3……フランジ部、P……パネル部品として
のフードアウタパネル、S……余剰舌片部。
了した直後の断面図、第2図はフランジ成形前のパネル
部品の斜視図、第3図はフランジ成形前のパネル部品が
下型上に位置決めされた状態を示す断面図、第4図はフ
ランジ成形後のパネル部品が下型上で水平移動した状態
を示す断面図、第5図はフランジ成形後のパネル部品の
斜視図、第6図(A),(B),(C)は第5図のa−
a線,b−b線およびc−c線に沿う断面図、第7図は従
来のフランジ成形用のプレス型の断面図、第8図は第7
図の下型の平面説明図、第9図は第8図におけるフラン
ジリフタの断面図、第10図は第8図のD−D線に沿う断
面図、第11図および第12図は従来の成形法による不具合
を説明するための要部断面図である。 1……上型、5……下型としてのポンチ、7……スライ
ドカム、8……セクショナルダイ、21,23……切刃、22
……切刃ブロック、25……ネストブロック、27……アー
ム、F1,F2,F3……フランジ部、P……パネル部品として
のフードアウタパネル、S……余剰舌片部。
Claims (1)
- 【請求項1】トリム加工後のパネル部品の端部を下型側
のネストブロックに当接させて位置決めした上でパネル
部品を上下型により加圧拘束し、これら上下型によって
駆動されるスライドカムを前記加圧拘束方向に対し所定
角度傾斜した方向から前進させてスライドカムと下型と
の協働によりパネル部品の端部にフランジ部を折曲成形
し、フランジ部が折曲成形されたパネル部品を下型上方
に取り出すにあたって前記フランジ部と下型との干渉を
回避するべくパネル部品を水平移動させるようにした方
法であって、 フランジ部が成形されるパネル部品の端部に、上下型に
よる加圧拘束状態で斜め下方を指向する局部的な余剰舌
片部を予め一体に形成しておき、 余剰舌片部の端面を下型側に設けられた上下動可能なネ
ストブロックの鉛直な縦壁面に当接させてパネル部品を
下型上に位置決めする工程と、 スライドカムと下型との協働によりフランジ部を折曲成
形する際に、スライドカムの前進変位に応じてネストブ
ロックを押し下げつつ同時にスライドカムと下型とに設
けた切刃同士のせん断作用により余剰舌片部を切断除去
する工程とを含んでなり、 前記フランジ成形後のフランジ部と下型との干渉を回避
するのに必要なパネル部品の水平方向移動量をl1とし、
余剰舌片部の先端面が当接するネストブロックの縦壁面
と下型とのなす水平方向距離であって且つフランジ成形
後のパネル部品が水平移動可能な距離をl2としたとき、
前記余剰舌片部の突出長さはl2>l1の関係を満たすよう
な長さに設定されていることを特徴とするパネル部品の
フランジ加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1278162A JP2533657B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | パネル部品のフランジ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1278162A JP2533657B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | パネル部品のフランジ加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03142019A JPH03142019A (ja) | 1991-06-17 |
JP2533657B2 true JP2533657B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=17593451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1278162A Expired - Lifetime JP2533657B2 (ja) | 1989-10-25 | 1989-10-25 | パネル部品のフランジ加工方法 |
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JP (1) | JP2533657B2 (ja) |
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-
1989
- 1989-10-25 JP JP1278162A patent/JP2533657B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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