JP2533584Y2 - パワーユニット揺動型車輌 - Google Patents
パワーユニット揺動型車輌Info
- Publication number
- JP2533584Y2 JP2533584Y2 JP1987117958U JP11795887U JP2533584Y2 JP 2533584 Y2 JP2533584 Y2 JP 2533584Y2 JP 1987117958 U JP1987117958 U JP 1987117958U JP 11795887 U JP11795887 U JP 11795887U JP 2533584 Y2 JP2533584 Y2 JP 2533584Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake
- air
- power unit
- engine
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 本考案は、エンジンを含むパワーユニットが車体に揺
動自在に支持されたパワーユニット揺動型車輌に係り、
特にエンジンへの供給空気の空気取入口の配置の改良に
関し、スクーター、ファミリーバイク、ソフトバイク等
と言われるいわゆるステップスルータイプの自動二輪
車、スリータと言われる三輪車、その他のパワーユニッ
ト揺動型車輌に利用できる。
動自在に支持されたパワーユニット揺動型車輌に係り、
特にエンジンへの供給空気の空気取入口の配置の改良に
関し、スクーター、ファミリーバイク、ソフトバイク等
と言われるいわゆるステップスルータイプの自動二輪
車、スリータと言われる三輪車、その他のパワーユニッ
ト揺動型車輌に利用できる。
従来のこの種車輌において、エンジンに燃焼用空気を
供給するエアクリーナは、パワーユニットのユニットケ
ースに取り付けられ、かつ、このエアクリーナの空気取
入口は、エアクリーナから突設されたダクトの開放端と
されている。このダクトの開放端は、リアボディカバー
内に直接開口され、かつ、その配置位置は他の部品との
取り合い等の関係から地上およびエンジンに比較的近い
位置とされている。このような構成の一例としては、実
開昭58-104352号公報に記載されたものがある。
供給するエアクリーナは、パワーユニットのユニットケ
ースに取り付けられ、かつ、このエアクリーナの空気取
入口は、エアクリーナから突設されたダクトの開放端と
されている。このダクトの開放端は、リアボディカバー
内に直接開口され、かつ、その配置位置は他の部品との
取り合い等の関係から地上およびエンジンに比較的近い
位置とされている。このような構成の一例としては、実
開昭58-104352号公報に記載されたものがある。
このため、従来のエアクリーナにあっては、車輪によ
る砂ぼこり等の塵埃および雨水等を吸い込み易い位置に
空気取入口を設けていた。
る砂ぼこり等の塵埃および雨水等を吸い込み易い位置に
空気取入口を設けていた。
本考案の目的は、塵埃等が少なく、かつ、外気温と同
等の温度の空気を吸い込むことのできるパワーユニット
揺動型車輌のエアクリーナを提供することにある。
等の温度の空気を吸い込むことのできるパワーユニット
揺動型車輌のエアクリーナを提供することにある。
本考案は、車体のシート前部下方にステップフロアを
有し、かつ前記車体の前記シート後部下方にエンジンを
含むパワーユニットを揺動自在に支持するとともに、前
記パワーユニット前面側の前記シート前端下面の直下か
ら前記ステップフロアまでをボディセンターカバーで覆
ったパワーユニット揺動型車輌において、前記ボディセ
ンターカバーの後方にラゲッジボックスを配置し、エン
ジン吸気の空気取入口を前記シート下方に配置された前
記ボディセンターカバーの上部に設け、この空気取入口
に連通する吸気ダクトを前記ラゲッジボックスと前記ボ
ディセンターカバーとの間に形成するとともに前記空気
取入口から前記ボディセンターカバーの内面に沿って下
方に延ばし、この吸気ダクトの下端を前記エンジンの吸
気側エアクリーナまで延びる吸気パイプに連結したこと
を特徴とするパワーユニット揺動型車輌である。
有し、かつ前記車体の前記シート後部下方にエンジンを
含むパワーユニットを揺動自在に支持するとともに、前
記パワーユニット前面側の前記シート前端下面の直下か
ら前記ステップフロアまでをボディセンターカバーで覆
ったパワーユニット揺動型車輌において、前記ボディセ
ンターカバーの後方にラゲッジボックスを配置し、エン
ジン吸気の空気取入口を前記シート下方に配置された前
記ボディセンターカバーの上部に設け、この空気取入口
に連通する吸気ダクトを前記ラゲッジボックスと前記ボ
ディセンターカバーとの間に形成するとともに前記空気
取入口から前記ボディセンターカバーの内面に沿って下
方に延ばし、この吸気ダクトの下端を前記エンジンの吸
気側エアクリーナまで延びる吸気パイプに連結したこと
を特徴とするパワーユニット揺動型車輌である。
また、本考案において、前記吸気ダクトと前記吸気パ
イプとの間には、エアチャンバを設けることもできる。
イプとの間には、エアチャンバを設けることもできる。
このような本考案では、エンジンに吸入される空気
は、ボディセンターカバーの上部に設けられた空気取入
口から吸い込まれ、吸気ダクト、吸気パイプ、および、
エアクリーナ等を介してエンジン内に入る。
は、ボディセンターカバーの上部に設けられた空気取入
口から吸い込まれ、吸気ダクト、吸気パイプ、および、
エアクリーナ等を介してエンジン内に入る。
ここで、シートの直下となるボディセンターカバーの
上部から空気を取り入れるので、エンジン内取り入れら
れる空気は、車輪等に巻き上げられた砂ぼこり等が少な
く、かつ、エンジンに加熱されていないものとなり、エ
ンジンには、清浄かつ低温の空気が送り込まれるように
なる。
上部から空気を取り入れるので、エンジン内取り入れら
れる空気は、車輪等に巻き上げられた砂ぼこり等が少な
く、かつ、エンジンに加熱されていないものとなり、エ
ンジンには、清浄かつ低温の空気が送り込まれるように
なる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第4図には本考案をステップスルー型自
動二輪車に適用した実施例が示されている。全体構成を
示す第1図において、車体10は、フレーム11を備え、こ
のフレーム11の前部に設けられたヘッドパイプ12にはフ
ロントフォーク13が回動自在に取り付けられ、このフロ
ントフォーク13にはフロントショック14およびピボット
アーム15を介して前輪16が取り付けられている。また、
フレーム11の後部は二股に分岐されたリアパイプ17とさ
れ、このリアパイプ17は、その前部、中央部および後部
の3点においてそれぞれクロスメンバ18A,18B,18Cによ
り連結され、補強されている。
動二輪車に適用した実施例が示されている。全体構成を
示す第1図において、車体10は、フレーム11を備え、こ
のフレーム11の前部に設けられたヘッドパイプ12にはフ
ロントフォーク13が回動自在に取り付けられ、このフロ
ントフォーク13にはフロントショック14およびピボット
アーム15を介して前輪16が取り付けられている。また、
フレーム11の後部は二股に分岐されたリアパイプ17とさ
れ、このリアパイプ17は、その前部、中央部および後部
の3点においてそれぞれクロスメンバ18A,18B,18Cによ
り連結され、補強されている。
前記車体10の前部において、フロントカバー21および
インナーボックス22からなるレッグシールド23がフレー
ム11に取り付けられるとともに、このインナーボックス
22の下部にはステップ部分であるステップフロア24の一
端が連結され、このフロア24の他端上側にはボディセン
ターカバー25が立設され、さらにフレーム11の後部のリ
アパイプ17には、ボディセンターカバー25の後方におい
てラゲッジボックス26が支持されている。このラゲッジ
ボックス26のフレーム11への支持は、ラゲッジボックス
26の下面両側にわたって長手方向に形成された凹部26A
(第2図参照)にリアパイプ17が嵌合されるとともに、
ラゲッジボックス26の後部に突設された一対のリブ26B
の下面にリアパイプ17の後端のクロスメンバ18Cが当接
されることにより行われる。また、リブ26Bにはリアフ
ェンダ27が一体に成形されるとともに、このリアフェン
ダ27上にはバッテリケース28が形成され、さらにリアフ
ェンダ27上には比較的軽量の部材であるバッテリ29およ
びオイルタンク30等が支持されている。このようにリア
フェンダ27で軽量の部材を支持することにより、リアパ
イプ17は後方突出部が短くされ、軽量化されている。
インナーボックス22からなるレッグシールド23がフレー
ム11に取り付けられるとともに、このインナーボックス
22の下部にはステップ部分であるステップフロア24の一
端が連結され、このフロア24の他端上側にはボディセン
ターカバー25が立設され、さらにフレーム11の後部のリ
アパイプ17には、ボディセンターカバー25の後方におい
てラゲッジボックス26が支持されている。このラゲッジ
ボックス26のフレーム11への支持は、ラゲッジボックス
26の下面両側にわたって長手方向に形成された凹部26A
(第2図参照)にリアパイプ17が嵌合されるとともに、
ラゲッジボックス26の後部に突設された一対のリブ26B
の下面にリアパイプ17の後端のクロスメンバ18Cが当接
されることにより行われる。また、リブ26Bにはリアフ
ェンダ27が一体に成形されるとともに、このリアフェン
ダ27上にはバッテリケース28が形成され、さらにリアフ
ェンダ27上には比較的軽量の部材であるバッテリ29およ
びオイルタンク30等が支持されている。このようにリア
フェンダ27で軽量の部材を支持することにより、リアパ
イプ17は後方突出部が短くされ、軽量化されている。
前記ラゲッジボックス26の上部にはシート31が配置さ
れ、このシート31はその前端部でヒンジ32を介してラゲ
ッジボックス26に開閉可能に支持されている。前述のボ
ディセンターカバー25はシート31の前端下面の直下まで
延出している。ラゲッジボックス26内にはヘルメット33
の他、小物が入るようになっている。また、ラゲッジボ
ックス26の周囲にはリアボディカバー35が設けられてい
る。
れ、このシート31はその前端部でヒンジ32を介してラゲ
ッジボックス26に開閉可能に支持されている。前述のボ
ディセンターカバー25はシート31の前端下面の直下まで
延出している。ラゲッジボックス26内にはヘルメット33
の他、小物が入るようになっている。また、ラゲッジボ
ックス26の周囲にはリアボディカバー35が設けられてい
る。
前記レッグシールド23、ステップフロア24およびボデ
ィセンターカバー25により囲まれた空間によって脚部収
納空間38が構成されている。
ィセンターカバー25により囲まれた空間によって脚部収
納空間38が構成されている。
前記ラゲッジボックス26の下方位置において、パワー
ユニット40がリンク機構70の支持軸71を介してフレーム
11の下部に揺動自在に支持され、これによりパワーユニ
ット40は車体10に揺動自在とされている。このパワーユ
ニット40は、エンジン41、図示しない動力伝達機構を内
蔵したユニットケース42、このユニットケース42に回転
自在に支持された後輪43、およびエンジン41に排気管44
を介して連接されユニットケース42とは後輪43を挟んで
反対側に配設された排気マフラ45を備えており、このユ
ニットケース42の後部とフレーム11の後端クロスメンバ
18Cとの間にはリアクッション46が設けられている。
ユニット40がリンク機構70の支持軸71を介してフレーム
11の下部に揺動自在に支持され、これによりパワーユニ
ット40は車体10に揺動自在とされている。このパワーユ
ニット40は、エンジン41、図示しない動力伝達機構を内
蔵したユニットケース42、このユニットケース42に回転
自在に支持された後輪43、およびエンジン41に排気管44
を介して連接されユニットケース42とは後輪43を挟んで
反対側に配設された排気マフラ45を備えており、このユ
ニットケース42の後部とフレーム11の後端クロスメンバ
18Cとの間にはリアクッション46が設けられている。
前記パワーユニット40のユニットケース42の後部に
は、エアクリーナ50がブラケット51を介して支持されて
いる。このエアクリーナ50は、第3図にも示されるよう
に、内部にスポンジ、濾紙等からなるエアクリーナエレ
メント52を備え、このエレメント52の一側、下流側は途
中にキャブレタ53を有するコネクティングパイプ54を介
してエンジン41に連結されている。一方、エレメント52
の他側、上流側には、吸気パイプ55の一端が連結される
とともに、この吸気パイプ55の他端近傍であって前記リ
ンク機構70の上方位置近傍にはコルゲートパイプ状の可
撓性部56が一体に形成されている。さらに、吸気パイプ
55の他端部である空気取入部55Aは、前記ラゲッジボッ
クス26の下方においてラゲッジボックス26の下面の一部
を利用して形成されたエアチャンバ57の側面に固定さ
れ、チャンバ57内に開口されている。チャンバ57の前面
に形成された角穴57Aには、ゴム等の可撓性部材から形
成された連結ダクト58の一端の連結部58Aが嵌合され、
この連結ダクト58の他端開口部は、前記ボディセンター
カバー25の内面およびラゲッジボックス26の前部外面に
それぞれ形成された各一対のリブ25A,26Cで囲まれた吸
気ダクト59(第4図参照)の下端に連結されている。こ
の吸気ダクト59は、連結ダクト58との連結部分から上方
へ延び、ボディセンターカバー25の上部に設けられた空
気取入口59Aに連通している。空気取入口59Aは、シート
31の前端下面の直下に開口されている。これにより、エ
アクリーナ50には、吸気ダクト59の空気取入口59Aから
ダクト59内を通り、さらに連結ダクト58およびエアチャ
ンバ57内を通って空気が取り入れられるようになってい
る。そして、これらの吸気ダクト59、連結ダクト58、エ
アチャンバー57、および、吸気パイプ55が、エアクリー
ナ50に至る吸気経路を形成している。
は、エアクリーナ50がブラケット51を介して支持されて
いる。このエアクリーナ50は、第3図にも示されるよう
に、内部にスポンジ、濾紙等からなるエアクリーナエレ
メント52を備え、このエレメント52の一側、下流側は途
中にキャブレタ53を有するコネクティングパイプ54を介
してエンジン41に連結されている。一方、エレメント52
の他側、上流側には、吸気パイプ55の一端が連結される
とともに、この吸気パイプ55の他端近傍であって前記リ
ンク機構70の上方位置近傍にはコルゲートパイプ状の可
撓性部56が一体に形成されている。さらに、吸気パイプ
55の他端部である空気取入部55Aは、前記ラゲッジボッ
クス26の下方においてラゲッジボックス26の下面の一部
を利用して形成されたエアチャンバ57の側面に固定さ
れ、チャンバ57内に開口されている。チャンバ57の前面
に形成された角穴57Aには、ゴム等の可撓性部材から形
成された連結ダクト58の一端の連結部58Aが嵌合され、
この連結ダクト58の他端開口部は、前記ボディセンター
カバー25の内面およびラゲッジボックス26の前部外面に
それぞれ形成された各一対のリブ25A,26Cで囲まれた吸
気ダクト59(第4図参照)の下端に連結されている。こ
の吸気ダクト59は、連結ダクト58との連結部分から上方
へ延び、ボディセンターカバー25の上部に設けられた空
気取入口59Aに連通している。空気取入口59Aは、シート
31の前端下面の直下に開口されている。これにより、エ
アクリーナ50には、吸気ダクト59の空気取入口59Aから
ダクト59内を通り、さらに連結ダクト58およびエアチャ
ンバ57内を通って空気が取り入れられるようになってい
る。そして、これらの吸気ダクト59、連結ダクト58、エ
アチャンバー57、および、吸気パイプ55が、エアクリー
ナ50に至る吸気経路を形成している。
第1図中、前記ステップフロア24の下方位置には、燃
料タンク61が配設されてフレーム11に支持され、さら
に、この燃料タンク61の近傍においてフレーム11にはス
タンド64がスタンドステー65を介して回動可能に支持さ
れている。
料タンク61が配設されてフレーム11に支持され、さら
に、この燃料タンク61の近傍においてフレーム11にはス
タンド64がスタンドステー65を介して回動可能に支持さ
れている。
次に、本実施例の作用について説明する。
エンジン41の始動に伴う必要空気の供給は、エアクリ
ーナ50を介して行われるが、このエアクリーナ50への空
気の取り入れは、ステップスルータイプの車輌に特有の
脚部収納空間38の後方のボディセンターカバー25の上部
から行われる。すなわち、ボディセンターカバー25の上
部とシート31の前部下方との間に形成された空気取入口
59Aから吸気ダクト59内へ矢印ように空気が取り入れら
れ、この空気は連結ダクト58および吸気パイプ55を介し
てエアクリーナ50のエアクリーナエレメント52の上流に
導入される。
ーナ50を介して行われるが、このエアクリーナ50への空
気の取り入れは、ステップスルータイプの車輌に特有の
脚部収納空間38の後方のボディセンターカバー25の上部
から行われる。すなわち、ボディセンターカバー25の上
部とシート31の前部下方との間に形成された空気取入口
59Aから吸気ダクト59内へ矢印ように空気が取り入れら
れ、この空気は連結ダクト58および吸気パイプ55を介し
てエアクリーナ50のエアクリーナエレメント52の上流に
導入される。
一方、車輌の走行に伴いパワーユニット40は、リンク
機構70の支持軸71の部分を揺動中心として揺動し、これ
に伴いエアクリーナ50も揺動するが、エアクリーナ50に
連結された吸気パイプ55はその一部に可撓性部56を有す
るため、この可撓性部56が撓むことによってエアクリー
ナ50の揺動に対応する。この際、可撓性部材56は、リン
ク機構70の支持軸71の近傍に配置されているため、その
撓み量は少なく、吸気パイプ55の管長の変化はほとんど
生じることはない。
機構70の支持軸71の部分を揺動中心として揺動し、これ
に伴いエアクリーナ50も揺動するが、エアクリーナ50に
連結された吸気パイプ55はその一部に可撓性部56を有す
るため、この可撓性部56が撓むことによってエアクリー
ナ50の揺動に対応する。この際、可撓性部材56は、リン
ク機構70の支持軸71の近傍に配置されているため、その
撓み量は少なく、吸気パイプ55の管長の変化はほとんど
生じることはない。
前述のような本実施例によれば、車体10に揺動自在な
パワーユニット40のエンジン41に対する空気の取り入れ
を、シート31の下方でボディセンターカバー25の上部に
ある吸気ダクト59の空気取入口59Aから行うようにした
から、レッグシールド23、ステップフロア24等により区
画されて走行に伴う塵埃等が入り込むことのきわめて少
ない脚部収納空間38からエンジン供給用空気を吸い込む
ことができ、塵埃等の吸い込みが極めて少なく、かつ、
エンジン41の放熱の影響もない。また、空気取入口59A
は、シート31の下面に近接して設けられているから雨水
が侵入することがない。さらに、吸気ダクト59は、ボデ
ィセンターカバー25とラゲッジボックス26とにそれぞれ
一体に設けられた各一対のリブ25A,26Cにより形成され
るから、構造も簡単で安価に作成できる。
パワーユニット40のエンジン41に対する空気の取り入れ
を、シート31の下方でボディセンターカバー25の上部に
ある吸気ダクト59の空気取入口59Aから行うようにした
から、レッグシールド23、ステップフロア24等により区
画されて走行に伴う塵埃等が入り込むことのきわめて少
ない脚部収納空間38からエンジン供給用空気を吸い込む
ことができ、塵埃等の吸い込みが極めて少なく、かつ、
エンジン41の放熱の影響もない。また、空気取入口59A
は、シート31の下面に近接して設けられているから雨水
が侵入することがない。さらに、吸気ダクト59は、ボデ
ィセンターカバー25とラゲッジボックス26とにそれぞれ
一体に設けられた各一対のリブ25A,26Cにより形成され
るから、構造も簡単で安価に作成できる。
また、パワーユニット40とともに揺動するエアクリー
ナ50の揺動に対し、パワーユニット40の支持軸71の近傍
に設けた可撓性部56で対応するようにしたから、パワー
ユニット40の揺動に伴う吸気管長の変化も極めて少なく
て済み、エンジン性能へ影響を与えることはほとんどな
い。
ナ50の揺動に対し、パワーユニット40の支持軸71の近傍
に設けた可撓性部56で対応するようにしたから、パワー
ユニット40の揺動に伴う吸気管長の変化も極めて少なく
て済み、エンジン性能へ影響を与えることはほとんどな
い。
さらに、吸気パイプ55の可撓性部56をリンク機構70の
上方近傍に配置したから、車輌の走行に伴う跳ね石ある
いは路面の突出部等が吸気パイプ55に当たるのをリンク
機構70で防ぐことができる。
上方近傍に配置したから、車輌の走行に伴う跳ね石ある
いは路面の突出部等が吸気パイプ55に当たるのをリンク
機構70で防ぐことができる。
また、第1図において、矢印Sで示すように、走行風
はスタンドステー65の間からエンジン41の上部へ流れ、
エンジン41を有効に冷却できる。
はスタンドステー65の間からエンジン41の上部へ流れ、
エンジン41を有効に冷却できる。
さらに、吸気ダクト59の下流側にエアチャンバ57を設
け、このエアチャンバ57を介して吸気ダクト59と吸気パ
イプ55とを連結したので、空気取入口59Aからエアクリ
ーナ50に至る吸気経路の流動抵抗が低減され、吸入空気
量を大きくできる。
け、このエアチャンバ57を介して吸気ダクト59と吸気パ
イプ55とを連結したので、空気取入口59Aからエアクリ
ーナ50に至る吸気経路の流動抵抗が低減され、吸入空気
量を大きくできる。
しかも、エアチャンバ57は、ラッゲジボックス26の下
のデッドスペースに設けたので、デッドスペースの有効
利用を図ることができる。
のデッドスペースに設けたので、デッドスペースの有効
利用を図ることができる。
なお、本考案は、前記実施例の構成に限定されるもの
ではなく、本考案の目的を達成できる範囲の変形は本考
案に含まれるものである。例えば、対象車輌としては二
輪車に限られるものではなく、後輪を二輪とした三輪
車、その他の車輌にも適用でき、要するに車体に対して
揺動自在なパワーユニットを備える型式の車輌であれば
よい。また、本考案において、吸気パイプ55の可撓性部
56は、パイプ55の一部に限らず全部としてもよいが、全
部とするとパワーユニット40の揺動に伴う吸気パイプ55
の撓みがその全長におよぶ可能性があり、吸気管長の変
化を生じさせることがあるため、前記実施例の構成の方
が有利である。
ではなく、本考案の目的を達成できる範囲の変形は本考
案に含まれるものである。例えば、対象車輌としては二
輪車に限られるものではなく、後輪を二輪とした三輪
車、その他の車輌にも適用でき、要するに車体に対して
揺動自在なパワーユニットを備える型式の車輌であれば
よい。また、本考案において、吸気パイプ55の可撓性部
56は、パイプ55の一部に限らず全部としてもよいが、全
部とするとパワーユニット40の揺動に伴う吸気パイプ55
の撓みがその全長におよぶ可能性があり、吸気管長の変
化を生じさせることがあるため、前記実施例の構成の方
が有利である。
本考案によれば、パワーユニットのエンジンに供給さ
れる空気中の塵埃、雨水、路面からの水等を極めて少な
くできるとともに、温度も外気温と同等にできるという
効果がある。
れる空気中の塵埃、雨水、路面からの水等を極めて少な
くできるとともに、温度も外気温と同等にできるという
効果がある。
第1図ないし第4図には本考案の実施例が示され、第1
図は全体構成を示す一部を省略した縦断面側面図、第2
図はその要部の分解斜視図、第3図および第4図はそれ
ぞれ第1図の略III-III線およびIV-IV線に沿う拡大断面
図である。 10……車体、25……ボディセンターカバー、26……ラゲ
ッジボックス、31……シート、38……脚部収納空間、40
……パワーユニット、50……エアクリーナ、55……吸気
パイプ、56……可撓性部、57……エアチャンバ、59……
吸気ダクト、59A……空気取入口。
図は全体構成を示す一部を省略した縦断面側面図、第2
図はその要部の分解斜視図、第3図および第4図はそれ
ぞれ第1図の略III-III線およびIV-IV線に沿う拡大断面
図である。 10……車体、25……ボディセンターカバー、26……ラゲ
ッジボックス、31……シート、38……脚部収納空間、40
……パワーユニット、50……エアクリーナ、55……吸気
パイプ、56……可撓性部、57……エアチャンバ、59……
吸気ダクト、59A……空気取入口。
Claims (2)
- 【請求項1】車体のシート前部下方にステップフロアを
有し、かつ前記車体の前記シート後部下方にエンジンを
含むパワーユニットを揺動自在に支持するとともに、前
記パワーユニット前面側の前記シート前端下面の直下か
ら前記ステップフロアまでをボディセンターカバーで覆
ったパワーユニット揺動型車輌において、 前記ボディセンターカバーの後方にラゲッジボックスを
配置し、エンジン吸気の空気取入口を前記シート下方に
配置された前記ボディセンターカバーの上部に設け、こ
の空気取入口に連通する吸気ダクトを前記ラゲッジボッ
クスと前記ボディセンターカバーとの間に形成するとと
もに前記空気取入口から前記ボディセンターカバーの内
面に沿って下方に延ばし、この吸気ダクトの下端を前記
エンジンの吸気側エアクリーナまで延びる吸気パイプに
連結したことを特徴とするパワーユニット揺動型車輌。 - 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項において、
前記吸気ダクトと前記吸気パイプとの間にエアチャンバ
を設けたことを特徴とするパワーユニット揺動型車輌。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987117958U JP2533584Y2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | パワーユニット揺動型車輌 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987117958U JP2533584Y2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | パワーユニット揺動型車輌 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6422692U JPS6422692U (ja) | 1989-02-06 |
JP2533584Y2 true JP2533584Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=31361886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1987117958U Expired - Lifetime JP2533584Y2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | パワーユニット揺動型車輌 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2533584Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1987
- 1987-07-31 JP JP1987117958U patent/JP2533584Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6422692U (ja) | 1989-02-06 |
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