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JP2532197Y2 - プログラムシャッタ - Google Patents

プログラムシャッタ

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Publication number
JP2532197Y2
JP2532197Y2 JP1990013288U JP1328890U JP2532197Y2 JP 2532197 Y2 JP2532197 Y2 JP 2532197Y2 JP 1990013288 U JP1990013288 U JP 1990013288U JP 1328890 U JP1328890 U JP 1328890U JP 2532197 Y2 JP2532197 Y2 JP 2532197Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
motor
pulse
reference pulse
rotation
aperture
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1990013288U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03105824U (ja
Inventor
義行 大関
Original Assignee
株式会社コパル
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社コパル filed Critical 株式会社コパル
Priority to JP1990013288U priority Critical patent/JP2532197Y2/ja
Publication of JPH03105824U publication Critical patent/JPH03105824U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2532197Y2 publication Critical patent/JP2532197Y2/ja
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は絞り羽根とシャッタ羽根を兼用するセクタを
正逆回転可能なステップモータによって開閉駆動する様
にしたプログラムシャッタの改良に関し,より詳細に
は,口径値を任意に制御する口径値制御や,シャッタの
開口特性線図の傾斜を自由に制御する多速プログラムを
導入するのに際して,より望ましい制御を行える様にし
たプログラムシャッタに関する。
【従来の技術】
従来より,絞り羽根とシャッタ羽根を共通のセクタで
兼用したプログラムシャッタが広く知られており,特に
近年では正逆回転可能なステップモータを駆動源として
セクタを開閉駆動する様にしたものが広く普及してい
る。 周知の通り,ステップモータは,駆動パルスの位相順
序によって回転方向を,駆動パルスのパルス幅によって
回転速度を,駆動パルスの積算数によって回転量を,各
々制御することが出来る。 従って,ステップモータがプログラムシャッタの駆動
源として広く使用されるのに伴って,機構的な調整部材
の介在なしに,駆動パルスの制御のみによって,細分化
された任意の口径値を得たり,シャッタ開口特性線図の
傾斜を任意に設定する多段プログラム制御等を行いたい
という要望が高まってきている。
【考案が解決しようとする問題点】
さて,細分化された任意の口径値制御を行うために
は,ステップモータを多極化することによってステップ
回転角を狭くすることが考えられるが,シャッタ駆動用
のモータとしての配置スペースの制約からモータの多極
化には限界がある。 又,極数の少ないモータを使用しても,モータの回転
をセクタに伝達する伝達列の減速比を大きくすれば,口
径値の細分化は可能であるが,減速比の増大に伴って開
口速度が遅くなるという問題が生じる。勿論,モータを
駆動するパルスの周期を短縮することができれば,開口
速度の遅延化は回避できるが,高速パルスに対するモー
タの追従能力の限界からパルス周期の短縮化にも限界が
ある。 更に,多段プログラム制御に際しても,高速開口時に
もモータが追従できる様に伝達列の減速比を設定した場
合には,低速開口時において開口波形がギザギザにみだ
れ,円滑な開口を行えないという問題もある。
【問題点を解決するための手段】 本考案はこの様な問題点に鑑みてなされたものであ
り,小極のステップモータを使用しながら開口径の多段
設定や多段プログラム制御を円滑に行えるプログラムシ
ャッタを提供することを目的とする。 本考案は:作動位置に対応して露出用開口を形成する
複数のセクタと:駆動パルスのパルス位相に対応して正
逆両方向にステップ回転するステップモータと:該ステ
ップモータの正方向の回転を前記複数のセクタに伝達し
て前記セクタを開口作動させるとともに,該ステップモ
ータの逆方向の回転を前記複数のセクタに伝達して前記
セクタを閉鎖作動させる伝達機構と:被写界輝度情報を
入力する被写界輝度入力手段とを具備し:該被写界輝度
入力手段から入力された被写界輝度情報に応じて前記ス
テップモータの回転を制御して前記セクタの開閉動作を
制御する様にしたプログラムシャッタを前提として:入
力された被写界輝度情報に対応した開口径データと露出
秒時データとを発生する開口データ発生手段と:前記ス
テップモータの1ステップ角の時間幅を自然数分割した
基準パルスを発生する基準パルス発生手段と:該基準パ
ルスに同期して多値化されるとともに,モータの回転方
向に対応して位相順序が異なるモータ駆動信号を発生す
るモータ駆動手段と:前記ステップモータの正転作動開
始後に,前記開口データ発生手段が発生した前記開口径
データが示す開口径が得られるタイミングで前記モータ
駆動手段が発生する多値化されたモータ駆動信号の値を
ホールドするとともに,前記開口データ発生手段が発生
した前記露出秒時データが示す露出秒時が得られるタイ
ミングで前記モータ駆動手段が発生するモータ駆動信号
の位相順序を反転させるタイミング制御手段とを具備す
ることによって開口径の任意な設定に対応するものであ
り:更に上記を前提として前記基準パルス発生手段が発
生する基準パルスのパルス周期を可変とすることにより
多段プログラム制御に対応するものである。
【作用】
本考案のプログラムシャッタでは,ステップモータに
は1ステップ角の時間幅をn分割した基準パルスが発生
する毎に多値化されたモータ駆動信号が供給され,ステ
ップモータはモータ駆動信号の多値化された値に対応し
て1ステップ角内をn分割した中間角度を補完ステップ
として回転し,多値化された駆動信号の値がホールドさ
れると,その時の回転角度で停止するので,1ステップ角
内の中間角度でも任意の口径値を制御できる。又,基準
パルスのパルス周期を可変とすれば開口線図を可変とす
ることができ,その際に本願では1ステップ角内を中間
補完しながら回転するので,基準パルスのパルス幅を長
くすることによって開口線図の傾斜を緩やかにしても開
口波形の乱れは少ない。
【実施例】
以下図面を参照して本考案の1実施例を詳細に説明す
る。 第1図は本考案の1実施例に係るセクタシャッタの駆
動力伝達列を示す平面図,第2図は上記ステップモータ
のモータ取付状態を示す平面図である。又,第3図は第
2図の断面図であるが,その切断面は必ずしも直線的な
ものではなく,第2図中に示される軸状部材の中心線を
通過する折線で切断されている。 先ず,地板1の概ね中央部に形成された露出用アパー
チュア1aは初期状態においては地板1上の軸1bに揺動自
在に軸支されたセクタ2・3によって遮蔽されている。 次に,4は地板1上の軸1cに揺動自在に軸支されたカム
レバーであり,カムレバー4の源動端に形成されたギア
4aは後述のステップモータの出力ピニオン5と噛合し,
カムレバー4の従動端にはカム溝4bが形成されている。 又,地板1上の軸1dにはカム連動レバー6が揺動自在
に軸支されている。カム連動レバー6の表面には源動端
として上記のカム溝4bに追従するカムフォロア6aが植設
され,カム連動レバー6の裏面には従動端としてボス6b
・6cが植設されている。尚,本明細書においては源動端
及び従動端という用語は必ずしも軸を中心にした左右両
端を意味せず,駆動力の伝達列を構成する要素部材にお
いても駆動力を受け入れる側を源動端,源動端から受け
入れた駆動力によって作動する側を従動端と表記するこ
とにする。 ボス6b・6cは地板1に形成されたスロット1e・1fを各
々貫通して,セクタ2・3に形成された長孔2a・3aと各
々係合している。尚,第3図において7は羽根押え板で
ある。 しかして,図示する初期状態から出力ピニオン5を左
旋させて,カムレバー4を軸1cを中心に右旋させると,
カム連動レバー6はカムフォロア6aがカム溝4bに追従し
ながら軸1dを中心に左旋する。従って,セクタ2は長孔
2aがボス6bに係合されながら軸1bを中心に左旋し,セク
タ3は長孔3aがボス6cに係合されながら軸1bを中心に右
旋して,アパーチュア1aを開口させる。 尚,本実施例の特徴点として出力ピニオン5の回転角
とセクタ2・3によって形成される露出用開口のアパー
チュアバリューAvの変化段数が対応する様に,カム溝4b
の形状が定められている。 地板1の表面に植設された柱体8・9の先端には螺子
孔8a・9aが形成され,ステップモータ10を搭載するため
のモータ固定プレート11がビス12・13によって柱体8・
9の先端に固定されている。 次に,第2図・第3図において10aはモータフランジ
であり,モータフランジ10aの中央部には固定軸10bが垂
直にカシメ嵌合され,この固定軸10bの先端部は地板1
に形成された孔部1gに挿入されている。 固定軸10bの周囲には適宜数の磁極10cが固着されたロ
ータ10dが回転自在に配設されており,ロータ10dの先端
部分に既述の出力ピニオン5が形成されている。 フランジ10aの下端面にはロータ10dに固着された磁極
10cを周囲から覆う様に同数のA相側ステータ10eAとB
相側ステータ10eBが溶着され,ステータ10eAには励磁用
のコイル10fAが,ステータ10eBには励磁用のコイル10fB
が設けられている。 しかして,コイル10fA(B)に駆動パルスを供給して
ステータ10eA(B)の着磁状態を逐次反転させると,ロ
ータ10dの磁極10cとステータ10eA(B)間に生じる磁力
が変遷し,ロータ10dは固定軸10bの周囲を回転すること
になる。 そして,本実施例では,その特徴点として多値化され
た駆動信号をコイル10fA(B)に対して供給することに
より,ステータ10eA(B)の着磁力を段階的に増減させ
ることにより,ロータ10dを1ステップ角の範囲内で更
にn分割して回転させる様になされている。 次に,フランジ10aには固定軸10bの軸芯から等距離を
隔てて,ビス10g・10hが螺合される螺子孔10i・10jが形
成されている。又,モータ固定プレート11には固定軸10
bの軸芯とビス10g・10h迄の距離を半径とする円弧状の
スロット10k・10lが形成されており,固定軸10bの頭部
はモータ固定プレート11に形成された孔部11aの内周に
沿って摺動自在に隙間嵌めされている。従って,ビス10
g・10hを緩めた状態でフランジ10aはスロット10k・10l
の範囲内で固定軸10bを中心とした弧回が可能である。
尚,固定軸10bの頭部にはスクリュードライバを差し込
むためのスリワリ10mが形成されている。 上記の様に,本実施例はステップモータ10に対して多
値化された駆動信号を供給することにより,ロータを1
ステップ角の範囲内で更にn分割して回転させることを
特徴とするものであり,かかる動作をなす制御系の構成
を第4図のブロック図に示す。 先ず,10は既述のステップモータであり,ステップモ
ータ10は電圧変換回路20から加えられるA相の駆動信号
Aと電圧変換回路21から加えられるB相の駆動信号Bに
よって回転する。 電圧変換回路20(21)は基本的には各々対応するプリ
セットカウンタ22(23)の計数値を重み付けられた電圧
に変換するDA変換回路を包含するものであり,従って,
プリセットカウンタ22(23)を上限値と下限値の間にお
いて周期的にアップダウンさせれば,電圧変換回路20
(21)は多値化された正弦波状の電圧信号を発生する。 そして,本実施例では電圧変換回路20が発生する多値
化された駆動信号と電圧変換回路21が発生する多値化さ
れた電圧信号の位相順序を制御することによってステッ
プモータ10の回転方向を制御する様にしている。 次に,24は制御動作をなすマイクロプロセッサ(MPU)
であり,MPU24にはレリーズスイッチ25,被写界輝度情報
の入力源となる測光回路26,例えば低速モード・中速モ
ード・高速モードの何れかを選択するモードセレクタ27
が接続される。 又,28はデータテーブルであり,データテーブル28に
は測光回路26から入力された被写界輝度とモードセレク
タ27から入力された速度モードに対応して決定される開
口径と露出秒時の組み合わせデータが予め記憶されてい
る。 次に,29はデータテーブル28から読み出された開口径
をプリセット値としてダウンカウントして計数値が
「0」でホールド信号Hを発生する停止タイミングカウ
ンタ,30はデータテーブル28から読み出された露出秒時
をプリセット値としてダウンカウントして計数値が
「0」で反転信号Rを発生する停止タイミングカウンタ
を示す。 又,31は基準パルスを発生する発振器である。発振器3
1はMPU24が出力するモード切換信号Mによって作動する
スイッチング回路32によって選択された外付けの抵抗に
対応して発振周波数が変動する様に構成されている。 発振器31が発生する基準パルスはパルス切換ゲート33
(34)に対して供給されており,パルス切換ゲート33
(34)は基準パルスをプリセットカウンタ22(23)のカ
ウントアップ入力U又はカウントダウン入力Dの何れか
に供給し,或いは基準パルスの供給を遮断する。パルス
切換ゲート33(34)の状態はゲート切換回路35(36)に
よって制御される。 先ず,ゲート切換回路35(36)はMPU24が起動信号S
を発生すると基準パルスがカウントアップ入力Uに加え
られる様にパルス切換ゲート33(34)を制御する。 又,ゲート切換回路35(36)は停止タイミングカウン
タ29がホールド信号Hを発生すると基準パルスを遮断す
る様にパルス切換ゲート33(34)を制御する。 又,ゲート切換回路35(36)はプリセットカウンタ22
(23)が上限値又は下限値に達した時にオアゲート37
(38)の出力が立ち上がると基準パルスの出力方向が反
転する様にパルス切換ゲード33(34)を制御する。 更に,ゲート切換回路35(36)には,反転タイミング
カウンタ30が発生した反転信号によってワンショト回路
39が発生するパルス信号がオアゲート37(38)の出力と
オア結線されて加えられており,ワンショト回路39が発
生するパルス信号によっても基準パルスの出力方向が反
転する様にパルス切換ゲード33(34)を制御する。 又,40(41)は初期起動時のプリセットカウンタ22(2
3)のプリセット値を設定する設定器であり,MPU24が起
動信号Sを立ち上げたタイミングでワンショト回路42が
プリセット信号PEを発生すると,プリセットカウンタ22
(23)にはプリセット値が設定される。尚,本実施例で
は,設定器40には中間値が,設定器41には下限値が,各
々設定されている。 次に,上記事項や第5図のフローチャート及び第6図
のタイムチャートを参照して本実施例の動作を説明す
る。 先ず,組み込み時にはステップモータ10の初期位置と
セクタ2・3の初期位置の調整がなされる。 初期調整時にはビス10g・10hは緩められており,フラ
ンジ10aはスロット10k・10lの範囲内で固定軸10bを中心
とした弧回が可能である。 この状態で固定軸10bの頭部に形成されたスリワリ10m
にドライバ等を差し込み固定軸10bを回転させると,固
定軸10bはフランジ10aにカシメ嵌合されるとともにステ
ータ10eA(B)はフランジ10aの下面に溶着されている
ので,フランジ10aとステータ10eA(B)が固定軸10bと
一体になって回転する。 さて,ステップモータ10は非通電時にあってもステー
タ10eA(B)がロータ10dの磁極10cに吸着される静的安
定位置があるので,上記の様にしてステータ10eA(B)
が回転すると,ロータ10dもその静的安定位置を維持す
るために固定軸10bの周囲を回転する。 従って,ロータ10dの先端に形成された出力ピニオン
5も回転し,カムレバー4もギア4aが出力ピニオン5と
のギア連結により軸1cを中心にして揺動する。従って,
カム連動レバー6もカムフォロア6aがカム溝4bに追従し
ながら軸1dを中心にして揺動し,セクタ2・3も軸1bを
中心にして揺動する。そして,セクタ2・3が所望され
る初期位置になった状態で固定軸10bを固定したままで
ビス10g・10hを締め込むと,フランジ10aはモータ固定
プレート11に強固に螺着され,初期位相の調整が終了す
る。 先ず,電源の投入に応答してMPU24はモードセレクタ2
7の出力によってスイッチング回路32を制御して発振器3
1が発生する基準パルスの周期を設定した後に測光回路2
6から入力された被写界輝度を読み込む。 撮影者によってレリーズスイッチ25がストロークされ
ると,MPU24はデータテーブル28から被写界輝度と速度モ
ードに対応して決定される開口値と露出秒時を読み出
し,開口値に対応した数値を停止タイミングカウンタ29
に,露出秒時に対応した数値を反転タイミングカウンタ
30に,各々プリセットする。 その後,MPU24は公知の手法によって合焦動作をなした
後に起動信号Sを立ち上げる。 起動信号Sが立ち上がったタイミングでワンショト回
路42が発生するプリセット信号PEが加えられるとプリセ
ットカウンタ22(23)には各々設定器40(41)に設定さ
れているプリセット値が設定される。 又,起動信号Sが立ち上がることによってゲート切換
回路35(36)はパルス切換ゲート33(34)を制御して発
振器31が発生する基準パルスをプリセットカウンタ22
(23)のカウンタアップ入力Uに加えるので,第6図に
も明らかな様にプリセットカウンタ22は中間値から,プ
リセットカウンタ23は下限値から,各々カウントアップ
動作を開始する。 プリセットカウンタ22(23)の計数値は各々電圧変換
回路20(21)によって計数値に対応した電圧信号に変換
されるので,電圧変換回路20(21)はステップ状の駆動
信号A(B)を各々ステップモータ10のA相(B相)入
力に加える。 又,プリセットカウンタ22(23)のカウントアップ動
作において,計数値が上限値に達した時にオアゲート37
(38)の出力によってゲート切換回路35(36)はパルス
切換ゲート33(34)を切り換えて基準パルスをカウント
ダウン入力Dに供給するのでプリセットカウンタ22(2
3)はカウントダウン動作に移行する。 同様に,プリセットカウンタ22(23)のカウントダウ
ン動作において,計数値が下限値に達した時にオアゲー
ト37(38)の出力によってゲート切換回路35(36)はパ
ルス切換ゲート33(34)を切り換えて基準パルスをカウ
ントアップ入力Uに供給するのでプリセットカウンタ22
(23)はカウントアップ動作に移行する。 従って,プリセットカウンタ22(23)の計数値に対応
した電圧変換回路20(21)の電圧値を適宜調整すれば,
電圧変換回路20(21)がステップモータ10に供給するス
テップ状の駆動信号A(B)を正弦波状にすることがで
きる。 尚,本実施例では,プリセットカウンタ22が中間値か
ら,プリセットカウンタ23が下限値からカウントアップ
する結果として,起動時には第6図からも明らかな様に
A相の方が位相が90度進んだ正弦波状のステップ電圧が
ステップモータ10に供給されることになる。 従って,初期位置からステップモータ10に対して駆動
信号A(B)を8ステップ分供給する間に,A相側のステ
ータ10eAの着磁力はステップ毎に「0」から最大値まで
上昇し,B相側のステータ10eBの着磁力はステップ毎に最
大値から「0」まで下降するので,着磁力のステップ順
次の変遷に伴ってロータ10dはステップ回転する。 尚,本実施例ではこの時のロータ10dの回転方向を正
方向とする。 周知の通り,A相側のステータ10eAの着磁力を「0」か
ら最大値まで上昇させるとともに,B相側のステータ10eB
の着磁力を最大値から「0」まで下降させる間を,2相励
磁方式の場合は1ステップで,1−2相励磁方式の場合は
中間ステップを含めて2ステップで回転するので,本実
施例の場合には,2相励磁方式のステップ角を基準とした
場合には1ステップ角を8分割したことになり,1−2相
励磁方式のステップ角を基準とした場合には1ステップ
角を4分割して回転することになる。 この様にしてロータ10dが正転すると,出力ピニオン
5も第1図において反時計方向に回転し,ギア4aを介し
てカムレバー4は軸1cを中心に右旋する。又,カム連動
レバー6はカムフォロア6aがカム溝4bに追従しながら軸
1dを中心にして左旋する。従って,ボス6bは長孔2aを係
合しながらセクタ2を軸1bを中心に左旋させ,ボス6cは
長孔3aを係合しながらセクタ3を軸1bを中心に右旋さ
せ,露出用アパーチュア1aを開口する。 この時,カム溝4bの形状に起因して,第4図に示す様
に,出力ピニオン5が4ステップ(1−2相励磁方式の
場合における1ステップ角に相当する角度)左旋する毎
にセクタ2・3によって形成される露出用開口は,アパ
ーチュアバリューが一段ずつ変化する様に開口する。 一方,発振器31が発生する基準パルスは停止タイミン
グカウンタ29及び反転タイミングカウンタ30にも供給さ
れており,これらのカウンタは基準パルスによってカウ
ントダウンする。 そして,先ず,停止タイミングカウンタ29は計数値が
「0」になるとホールド信号Hを立ち上げ,ゲート切換
回路35(36)はパルス切換ゲート33(34)を遮断する。 従って,プリセットカウンタ22(23)の計数値はその
位置で停止し,電圧変換回路20(21)が出力する駆動信
号A(B)のレベルもその時点でホールドされるので,
セクタ2・3も停止する。尚,第6図ではF4と1/2で停
止した例を示しているが,本実施例では1/4段刻みの制
御が可能なことはいうまでもない。 一方,反転タイミングカウンタ30は更にカウントダウ
ン動作を続けており,反転タイミングカウンタ30は計数
値が「0」になると反転信号Rを立ち上げる。反転信号
Rが立ち上がったタイミングでワンショト回路39が発生
するパルスはゲート切換回路35(36)に加えられるの
で,ゲート切換回路35(36)はパルス切換ゲート33(3
4)を制御して基準パルスの供給先を反転させる。第6
図の例では,プリセットカウンタ22はカウントアップ動
作の途中でホールドされているのでパルス切換ゲート33
は基準パルスをプリセットカウンタ22のカウントダウン
入力に加え,プリセットカウンタ23はカウントダウン動
作の途中でホールドされているのでパルス切換ゲート34
は基準パルスをプリセットカウンタ23のカウントアップ
入力に加える。 従って,この時点から駆動信号A・BはB相の位相が
90度進んだステップ状の正弦波形となるので,出力ピニ
オン5は第1図において時計方向に回転し,ギア4aを介
してカムレバー4は軸1cを中心に左旋する。従って,カ
ム連動レバー6はカムフォロア6aがカム溝4bに追従しな
がら軸1dを中心にして右旋し,ボス6bは長孔2aを係合し
ながらセクタ2を軸1bを中心に右旋させ,ボス6cは長孔
3aを係合しながらセクタ3を軸1bを中心に左旋させ,初
期位置まで反転した時点で露出用アパーチュア1aが遮蔽
されて露出動作が終了する。 尚,上記ではF4と1/2でホールドした後に閉鎖動作を
する例を示したが,ホールド信号Hが反転信号よりも遅
くない限り同一タイミングでも差し支えない。 又,上記では絞り間を1/4段に分割する様にした例を
示したが,プリセットカウンタ22・23や電圧変換回路20
・21の設定段数によって分割段数を変更することも可能
である。 又,上記では開口速度を3段階に調整可能にした例を
示したが,開口速度は発振器の基準周期に依存するの
で,任意に設定できる。 又,上記では開口時と閉鎖時を同一の基準パルスで駆
動する様にした例を示したが,遮蔽時のパルス時間を短
くすることによって閉鎖速度を速くしても良い。 又,上記ではカムレバー4の源動端が出力ピニオン5
に直接的に連結されるとともに,カム連動レバー6の従
動端がセクタ2・3と直接的に連結された例を示した
が,カムレバー4の源動端と出力ピニオン5の間にギア
列等を設けたり,カム連動レバー6の従動端とセクタ2
・3との間にレバーを設けることによって,間接的な連
結を行う様にしても良い。 更に,上記においては,モータに多値化された電圧信
号を供給する様にした例を示したが,モータの構造によ
っては多値化された電流信号を供給するケースも考えら
れる。
【効果】
以上説明した様に,本考案によれば,極数の少ないモ
ータを使用しても,開口速度の遅延やモータの脱調を招
来することなく,細分化された任意の口径制御を行うこ
とが可能となり,又,基準パルスのパルス幅を延ばして
開口速度を低下させても開口線図の乱れは少なく,所謂
多段プログラムの導入も容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例に係るセクタシャッタの駆動
力伝達列を示す平面図,第2図は上記ステップモータの
モータ取付状態を示す平面図,第3図は第2図の断面
図,第4図は本考案の制御システムの一例を示すブロッ
ク図,第5図は本考案の制御動作例を示すフローチャー
ト,第6図は上記実施例のタイムチャート。 1a…露出用アパーチュア 2・3…セクタ、4…カムレバー 4a…ギア、4b…カム溝 5…出力ピニオン 6…カム連動レバー、6a…カムフォロア 10…ステップモータ 20・21…電圧変換回路 22・23…プリセットカウンタ 24…MPU、26…測光回路 27…モードセレクタ 29…停止タイミングカウンタ 30…反転タイミングカウンタ 31…発振器、32…スイッチング回路 33・34…パルス切換ゲート 35・36…ゲート切換回路

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動位置に対応して露出用開口を形成する
    複数のセクタと, 駆動パルスのパルス位相に対応して正逆両方向にステッ
    プ回転するステップモータと, 該ステップモータの正方向の回転を前記複数のセクタに
    伝達して前記セクタを開口作動させるとともに,該ステ
    ップモータの逆方向の回転を前記複数のセクタに伝達し
    て前記セクタを閉鎖作動させる伝達機構と, 被写界輝度情報を入力する被写界輝度入力手段とを具備
    し, 該被写界輝度入力手段から入力された被写界輝度情報に
    応じて前記ステップモータの回転を制御して前記セクタ
    の開閉動作を制御する様にしたプログラムシャッタにお
    いて, 入力された被写界輝度情報に対応した開口径データと露
    出秒時データとを発生する開口データ発生手段と, 前記ステップモータの1ステップ角の時間幅を自然数分
    割した基準パルスを発生する基準パルス発生手段と, 該基準パルスに同期して多値化されるとともに,モータ
    の回転方向に対応して位相順序が異なるモータ駆動信号
    を発生するモータ駆動手段と, 前記ステップモータの正転作動開始後に,前記開口デー
    タ発生手段が発生した前記開口径データが示す開口径が
    得られるタイミングで前記モータ駆動手段が発生する多
    値化されたモータ駆動信号の値をホールドするととも
    に,前記開口データ発生手段が発生した前記露出秒時デ
    ータが示す露出秒時が得られるタイミングで前記モータ
    駆動手段が発生するモータ駆動信号の位相順序を反転さ
    せるタイミング制御手段とを具備するプログラムシャッ
    タ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプログラムシャッタにおい
    て, 前記基準パルス発生手段が発生する基準パルスのパルス
    周期を可変としたことを特徴とするプログラムシャッ
    タ。
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