JP2532142Y2 - レシプロ型内燃機関 - Google Patents
レシプロ型内燃機関Info
- Publication number
- JP2532142Y2 JP2532142Y2 JP1992062641U JP6264192U JP2532142Y2 JP 2532142 Y2 JP2532142 Y2 JP 2532142Y2 JP 1992062641 U JP1992062641 U JP 1992062641U JP 6264192 U JP6264192 U JP 6264192U JP 2532142 Y2 JP2532142 Y2 JP 2532142Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- internal combustion
- combustion engine
- end surface
- reciprocating internal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims description 12
- 238000004880 explosion Methods 0.000 description 18
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 239000002360 explosive Substances 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリンダヘッドに設
けられた点火プラグの点火によるシリンダ内の瞬間爆発
圧力を効率良く受けることができるレシプロ型内燃機関
のピストン構造に関する。
けられた点火プラグの点火によるシリンダ内の瞬間爆発
圧力を効率良く受けることができるレシプロ型内燃機関
のピストン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレシプロ型内燃機関のピストン構
造は、図2に示すようなものであった。すなわち、シリ
ンダヘッド1に設けられた点火プラグ2に対向するピス
トン3Aの上端面31Aが平坦面に形成されていた。
造は、図2に示すようなものであった。すなわち、シリ
ンダヘッド1に設けられた点火プラグ2に対向するピス
トン3Aの上端面31Aが平坦面に形成されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このように
ピストン3Aの上端面31Aが平坦面に形成されている
と、点火プラグ2による点火爆発時にこの瞬間爆発圧力
が平坦面からなるピストン3Aの上端面31Aの全面に
同時に且つ均等に伝わらないので、この瞬間爆発圧力を
効率良く受けることができないといった問題があった。
ピストン3Aの上端面31Aが平坦面に形成されている
と、点火プラグ2による点火爆発時にこの瞬間爆発圧力
が平坦面からなるピストン3Aの上端面31Aの全面に
同時に且つ均等に伝わらないので、この瞬間爆発圧力を
効率良く受けることができないといった問題があった。
【0004】このために、ピストン3Aの小型化を行う
ことができず、ひいてはエンジン全体の構造を小型化す
る障害ともなっていた。この考案は、上記従来の実情に
鑑みてなされたものであって、シリンダヘッドに設けら
れた点火プラグの点火によるシリンダ内の瞬間爆発圧力
を効率良く受けることができて大きい出力を得ることが
でき、また従来のものと比べて同じ出力でのピストンの
形状を小さくすることができ、ひいてはエンジン全体の
小型化を図ることができるレシプロ型内燃機関のピスト
ン構造を提供することを目的としている。
ことができず、ひいてはエンジン全体の構造を小型化す
る障害ともなっていた。この考案は、上記従来の実情に
鑑みてなされたものであって、シリンダヘッドに設けら
れた点火プラグの点火によるシリンダ内の瞬間爆発圧力
を効率良く受けることができて大きい出力を得ることが
でき、また従来のものと比べて同じ出力でのピストンの
形状を小さくすることができ、ひいてはエンジン全体の
小型化を図ることができるレシプロ型内燃機関のピスト
ン構造を提供することを目的としている。
【0005】この考案は、上記目的を達成する手段とし
て、シリンダヘッドに設けられた点火プラグに対向する
ピストンの上端面を凹球面に形成し、且つ、前記シリン
ダヘッドの前記ピストンの上端面に対向する面を中央が
深くなった凹部面に形成した。
て、シリンダヘッドに設けられた点火プラグに対向する
ピストンの上端面を凹球面に形成し、且つ、前記シリン
ダヘッドの前記ピストンの上端面に対向する面を中央が
深くなった凹部面に形成した。
【0006】
【作用】このように、ピストンの上端面を凹球面に形成
してあることによって、シリンダヘッドに設けられた点
火プラグの点火による瞬間爆発圧力をこの凹球面からな
るピストンの上端面の全面で同時に且つ均等に受けるこ
ととなるとともに、大きい面積で爆発圧力を受けること
となり、この瞬間爆発圧力を効率良く受けることができ
る。
してあることによって、シリンダヘッドに設けられた点
火プラグの点火による瞬間爆発圧力をこの凹球面からな
るピストンの上端面の全面で同時に且つ均等に受けるこ
ととなるとともに、大きい面積で爆発圧力を受けること
となり、この瞬間爆発圧力を効率良く受けることができ
る。
【0007】このことによって、エンジンの出力を大き
くすることができる一方、ピストンの形状を小さくする
ことが可能で、エンジンの小型化を図ることができる。
くすることができる一方、ピストンの形状を小さくする
ことが可能で、エンジンの小型化を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、この考案に係るレシプロ型内燃機関の
ピストン構造の実施例を、図面に基づいて説明する。図
1はこの考案に係るレシプロ型内燃機関のピストン構造
の一実施例を示す縦断面図である。
ピストン構造の実施例を、図面に基づいて説明する。図
1はこの考案に係るレシプロ型内燃機関のピストン構造
の一実施例を示す縦断面図である。
【0009】この考案に係るレシプロ型内燃機関のピス
トン構造は、図1に示すように、シリンダヘッド1に設
けられた点火プラグ2に対向するピストン3の上端面3
1を凹球面に形成してなるものである。尚、図中符号4
はシリンダ、符号5はコンロッド、符号6はクランクシ
ャフト、符号7は吸気バルブ、符号8は排気バルブ、符
号9はウォータージャケットを示している。尚、図1よ
り明らかなように、シリンダヘッド1のピストン3の上
端面31に対向する面は、中央が深くなった凹部面に形
成されたものを用いている。
トン構造は、図1に示すように、シリンダヘッド1に設
けられた点火プラグ2に対向するピストン3の上端面3
1を凹球面に形成してなるものである。尚、図中符号4
はシリンダ、符号5はコンロッド、符号6はクランクシ
ャフト、符号7は吸気バルブ、符号8は排気バルブ、符
号9はウォータージャケットを示している。尚、図1よ
り明らかなように、シリンダヘッド1のピストン3の上
端面31に対向する面は、中央が深くなった凹部面に形
成されたものを用いている。
【0010】次に上記構成のレシプロ型内燃機関のピス
トン構造とシリンダヘッドとの作用について説明する。
今、ピストン3の上部にガソリンが吸入されるととも
に、空気が吸気されて、シリンダ4内が圧縮工程を完了
した時点で、点火プラグ2が点火されると、瞬時にシリ
ンダ4内に爆発が起こり、この爆発圧力によってピスト
ン3が押されて下降し、クランクシャフトが回転起動さ
れる。
トン構造とシリンダヘッドとの作用について説明する。
今、ピストン3の上部にガソリンが吸入されるととも
に、空気が吸気されて、シリンダ4内が圧縮工程を完了
した時点で、点火プラグ2が点火されると、瞬時にシリ
ンダ4内に爆発が起こり、この爆発圧力によってピスト
ン3が押されて下降し、クランクシャフトが回転起動さ
れる。
【0011】このとき、点火プラグ2の点火による瞬時
爆発圧力は、凹球面からなるピストン3の上端面31の
全面に同時に且つ均等に伝わる。したがって、凹球面か
らなるピストン3の上端面31の周端部に伝わる爆発圧
力は、従来の平坦面からなるピストン3Aの上端面31
Aに伝わる爆発圧力より大きいものとなり、よって、ピ
ストンの垂直方向に働くベクトルも大きいものとなる。
爆発圧力は、凹球面からなるピストン3の上端面31の
全面に同時に且つ均等に伝わる。したがって、凹球面か
らなるピストン3の上端面31の周端部に伝わる爆発圧
力は、従来の平坦面からなるピストン3Aの上端面31
Aに伝わる爆発圧力より大きいものとなり、よって、ピ
ストンの垂直方向に働くベクトルも大きいものとなる。
【0012】また、凹球面からなるピストン3の上端面
31では大きい面積で爆発圧力を受けることとなる。こ
のように、凹球面からなるピストン3の上端面31で瞬
間爆発圧力を効率良く受けることができて、エンジンの
出力を大きくすることができる。一方、ピストンの形状
を小さくすることができて、これに伴うコンロッド5と
クランクシャフト6の小型化を図ることができて、エン
ジン全体の大きさを小さくすることができる。
31では大きい面積で爆発圧力を受けることとなる。こ
のように、凹球面からなるピストン3の上端面31で瞬
間爆発圧力を効率良く受けることができて、エンジンの
出力を大きくすることができる。一方、ピストンの形状
を小さくすることができて、これに伴うコンロッド5と
クランクシャフト6の小型化を図ることができて、エン
ジン全体の大きさを小さくすることができる。
【0013】また、図1より明らかなように、このレシ
プロ型内燃機関では、シリンダヘッド1に設けられた点
火プラグ2に対向するピストン3の上端面31を凹球面
に形成し、且つ、シリンダヘッド1のピストン3の上端
面31に対向する面を中央が深くなった凹部面に形成し
てあるので、ピストン3の上端面31と、シリンダヘッ
ド1のピストン3の上端面に対向する面とは、凹球面と
凹部面とが向き合う形状になる。このため、点火プラグ
2の点火による瞬間爆発圧力を、この凹球面と凹部面と
の協動により、シリンダ4の側面方向ではなく、ピスト
ン3の上端面31方向へ、より効率よく、受けることが
できる。このことによって、燃料の節約を図ることがで
きる。
プロ型内燃機関では、シリンダヘッド1に設けられた点
火プラグ2に対向するピストン3の上端面31を凹球面
に形成し、且つ、シリンダヘッド1のピストン3の上端
面31に対向する面を中央が深くなった凹部面に形成し
てあるので、ピストン3の上端面31と、シリンダヘッ
ド1のピストン3の上端面に対向する面とは、凹球面と
凹部面とが向き合う形状になる。このため、点火プラグ
2の点火による瞬間爆発圧力を、この凹球面と凹部面と
の協動により、シリンダ4の側面方向ではなく、ピスト
ン3の上端面31方向へ、より効率よく、受けることが
できる。このことによって、燃料の節約を図ることがで
きる。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、シリンダヘッドに設けられた点火プラグの点火によ
るシリンダ内の瞬間爆発圧力を効率良く受けることがで
きて大きい出力を得ることができ、また従来のものと比
べて同じ出力でのピストンの形状を小さくすることがで
き、ひいてはエンジン全体の小型化を図ることができる
等の効果を奏する。
ば、シリンダヘッドに設けられた点火プラグの点火によ
るシリンダ内の瞬間爆発圧力を効率良く受けることがで
きて大きい出力を得ることができ、また従来のものと比
べて同じ出力でのピストンの形状を小さくすることがで
き、ひいてはエンジン全体の小型化を図ることができる
等の効果を奏する。
【図1】この発明に係るレシプロ型内燃機関のピストン
構造を示す縦断面図である。
構造を示す縦断面図である。
【図2】従来のレシプロ型内燃機関のピストン構造を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
1 シリンダヘッド 2 点火プラグ 3 ピストン 31 上端面(凹球面)
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダヘッドに設けられた点火プラグに
対向するピストンの上端面を凹球面に形成し、且つ、前
記シリンダヘッドの前記ピストンの上端面に対向する面
を中央が深くなった凹部面に形成したことを特徴とする
レシプロ型内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992062641U JP2532142Y2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | レシプロ型内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992062641U JP2532142Y2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | レシプロ型内燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625538U JPH0625538U (ja) | 1994-04-08 |
JP2532142Y2 true JP2532142Y2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=13206164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992062641U Expired - Lifetime JP2532142Y2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | レシプロ型内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532142Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55105032A (en) * | 1979-02-08 | 1980-08-12 | Wakachiku Kensetsu Kk | Formation of basic structure in poor subsoil |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP1992062641U patent/JP2532142Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0625538U (ja) | 1994-04-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960924 |