JP2531152Y2 - シールド掘進機のカッターヘッド - Google Patents
シールド掘進機のカッターヘッドInfo
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- JP2531152Y2 JP2531152Y2 JP1991015524U JP1552491U JP2531152Y2 JP 2531152 Y2 JP2531152 Y2 JP 2531152Y2 JP 1991015524 U JP1991015524 U JP 1991015524U JP 1552491 U JP1552491 U JP 1552491U JP 2531152 Y2 JP2531152 Y2 JP 2531152Y2
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- 238000009412 basement excavation Methods 0.000 description 28
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 6
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カッタービットを掘削
途中で交換可能なシールド掘進機のカッターヘッドに関
する。
途中で交換可能なシールド掘進機のカッターヘッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド掘進機の前面に回転自在
に配設されたカッターヘッドは、たとえば回転軸心から
90度毎に半径方向に伸びる4本の旋回スポークを備
え、この旋回スポークの前面に数十個のカッタービット
が取り付けられている。そしてこのカッタービットは、
一般に発進立坑から掘削を開始して到達立坑に到着する
まで継続して使用されている。
に配設されたカッターヘッドは、たとえば回転軸心から
90度毎に半径方向に伸びる4本の旋回スポークを備
え、この旋回スポークの前面に数十個のカッタービット
が取り付けられている。そしてこのカッタービットは、
一般に発進立坑から掘削を開始して到達立坑に到着する
まで継続して使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のように
カッタービットを交換することなく掘進させた場合、掘
削過程において著しい摩耗が生じていることがあり、こ
れはカッターの掘削能力低下につながり、これは油圧ゲ
ージ等で判断することができる。しかし、このカッター
ビットの摩耗が判断できても、現状ではカッタービット
の交換が困難であり、どうしても交換が必要な場合は、
切羽面の土質改良(硬化)を行って地盤の沈下を防止た
後、手堀りでカッターヘッド前部に空間を形成する工事
が必要となり、コストおよび工期の面から極めて不経済
である。
カッタービットを交換することなく掘進させた場合、掘
削過程において著しい摩耗が生じていることがあり、こ
れはカッターの掘削能力低下につながり、これは油圧ゲ
ージ等で判断することができる。しかし、このカッター
ビットの摩耗が判断できても、現状ではカッタービット
の交換が困難であり、どうしても交換が必要な場合は、
切羽面の土質改良(硬化)を行って地盤の沈下を防止た
後、手堀りでカッターヘッド前部に空間を形成する工事
が必要となり、コストおよび工期の面から極めて不経済
である。
【0004】本考案は、上記問題点を解決して、カッタ
ービットの摩耗を判断できた時点で、容易かつ迅速にカ
ッタービットの交換が可能なシールド掘進機のカッター
ヘッドを提供することを目的とする。
ービットの摩耗を判断できた時点で、容易かつ迅速にカ
ッタービットの交換が可能なシールド掘進機のカッター
ヘッドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本考案は、シールド本体前部でシールド本体軸心回
りに回転自在に配設されたセンター部材に、半径方向に
延びる複数の旋回スポークを設け、これら旋回スポーク
を長さ方向に沿うスポーク軸心回りに回転自在に構成す
るとともに、この旋回スポークの周囲複数面にそれぞれ
複数のカッタービットを長さ方向所定間隔毎に固着し、
前記カッタービットが前面に位置する状態で旋回スポー
クをセンター部材に固定可能なスポーク固定手段を設け
るとともに、旋回スポークをスポーク軸心回りに回転可
能なスポーク回転手段を設け、前記旋回スポークを掘削
面に対して前後方向へ移動自在に構成するとともに、前
記旋回スポークを前後方向へ出退させる出退手段を設け
たものである。
めに本考案は、シールド本体前部でシールド本体軸心回
りに回転自在に配設されたセンター部材に、半径方向に
延びる複数の旋回スポークを設け、これら旋回スポーク
を長さ方向に沿うスポーク軸心回りに回転自在に構成す
るとともに、この旋回スポークの周囲複数面にそれぞれ
複数のカッタービットを長さ方向所定間隔毎に固着し、
前記カッタービットが前面に位置する状態で旋回スポー
クをセンター部材に固定可能なスポーク固定手段を設け
るとともに、旋回スポークをスポーク軸心回りに回転可
能なスポーク回転手段を設け、前記旋回スポークを掘削
面に対して前後方向へ移動自在に構成するとともに、前
記旋回スポークを前後方向へ出退させる出退手段を設け
たものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、掘削途中でカッタービット
が摩耗したと判断された場合には、カッターヘッドの旋
回を停止し、出退手段により旋回スポークを掘削面から
後方へ後退させる。そして、スポーク固定手段を解除し
てスポーク回転手段により旋回スポークをスポーク軸心
回りに回転させ、摩耗したカッタービットを前面から後
面側に移動させると同時に新たなカッタービットを前面
に移動させ、スポーク固定手段により旋回スポークを固
定する。そして、出退手段によって、後退していた旋回
スポークを掘削面に対して前方へ突出させる。
が摩耗したと判断された場合には、カッターヘッドの旋
回を停止し、出退手段により旋回スポークを掘削面から
後方へ後退させる。そして、スポーク固定手段を解除し
てスポーク回転手段により旋回スポークをスポーク軸心
回りに回転させ、摩耗したカッタービットを前面から後
面側に移動させると同時に新たなカッタービットを前面
に移動させ、スポーク固定手段により旋回スポークを固
定する。そして、出退手段によって、後退していた旋回
スポークを掘削面に対して前方へ突出させる。
【0007】これにより摩耗したカッタービットを新た
なカッタービットに容易かつ迅速に交換することがで
き、カッタービット交換のための特別な工事や工期の延
長が不要になる。また、カッタービットの交換の際に
は、旋回スポークを掘削面から一旦後方へ後退させるこ
とができるため、カッタービットが掘削面から後方へ離
間し、したがって旋回スポークの回転がスムーズかつ確
実に行える。
なカッタービットに容易かつ迅速に交換することがで
き、カッタービット交換のための特別な工事や工期の延
長が不要になる。また、カッタービットの交換の際に
は、旋回スポークを掘削面から一旦後方へ後退させるこ
とができるため、カッタービットが掘削面から後方へ離
間し、したがって旋回スポークの回転がスムーズかつ確
実に行える。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1〜図4に基づ
いて説明する。このカッターヘッド1は、シールド本体
(図示せず)の軸心位置すなわちカッターヘッド1の旋
回軸心O1 位置から前方に突出されたセンター部材2
に、180度隔てた半径方向に2本の旋回スポーク3,
3がそれぞれ配設されたもので、旋回スポーク3の前面
と後面にそれぞれ長さ方向所定間隔毎に複数のカッター
ビット4A,4Bがそれぞれ固着されている。そしてこ
れら旋回スポーク3,3は前記センター部材2を構成す
る四角柱状の支持軸5により互いに連結され、支持軸5
の両端側が軸受部材6,6により旋回スポーク3の長さ
方向に沿うスポーク軸心O2 を中心として回転自在に支
持され、またこの支持軸5両端部にビット交換受動ギヤ
7,7がそれぞれ固定されている。
いて説明する。このカッターヘッド1は、シールド本体
(図示せず)の軸心位置すなわちカッターヘッド1の旋
回軸心O1 位置から前方に突出されたセンター部材2
に、180度隔てた半径方向に2本の旋回スポーク3,
3がそれぞれ配設されたもので、旋回スポーク3の前面
と後面にそれぞれ長さ方向所定間隔毎に複数のカッター
ビット4A,4Bがそれぞれ固着されている。そしてこ
れら旋回スポーク3,3は前記センター部材2を構成す
る四角柱状の支持軸5により互いに連結され、支持軸5
の両端側が軸受部材6,6により旋回スポーク3の長さ
方向に沿うスポーク軸心O2 を中心として回転自在に支
持され、またこの支持軸5両端部にビット交換受動ギヤ
7,7がそれぞれ固定されている。
【0009】前記支持軸5の後部には、シールド本体に
旋回軸心O1 を中心として回転自在でかつ旋回軸心O1
方向に出退自在に支持された旋回駆動軸8の先端部が締
結治具9を介して連結固定されている。そして、旋回駆
動軸8の基端部には、旋回受動ギヤ10が形成され、カ
ッター旋回用モーター11の出力軸に取り付けられた旋
回駆動ギヤ12が前記旋回受動ギヤ10に噛合されて、
カッター駆動用モーター11により旋回駆動軸8を介し
て旋回スポーク3を旋回駆動する用に構成されている。
旋回軸心O1 を中心として回転自在でかつ旋回軸心O1
方向に出退自在に支持された旋回駆動軸8の先端部が締
結治具9を介して連結固定されている。そして、旋回駆
動軸8の基端部には、旋回受動ギヤ10が形成され、カ
ッター旋回用モーター11の出力軸に取り付けられた旋
回駆動ギヤ12が前記旋回受動ギヤ10に噛合されて、
カッター駆動用モーター11により旋回駆動軸8を介し
て旋回スポーク3を旋回駆動する用に構成されている。
【0010】また、旋回駆動軸8の基端部には、回転継
手を介してシールド本体側に配設された駆動軸出退ジャ
ッキ13の出力軸が連結され、前記締結治具9を外した
後、駆動軸出退ジャッキ13を収縮して旋回駆動軸8を
後退させることにより、支持軸5をフリーにして旋回ス
ポーク3をスポーク軸心回りに回転させることができ
る。すなわちこの旋回駆動軸8はカッターヘッド旋回駆
動手段とカッタービット4Aまたは4Bが掘削面に対向
するように旋回スポーク7を固定するスポーク固定手段
Bとに兼用され、スポーク固定手段Bはこの旋回駆動軸
8と締結治具9と駆動軸出退ジャッキ13とで構成され
ている。
手を介してシールド本体側に配設された駆動軸出退ジャ
ッキ13の出力軸が連結され、前記締結治具9を外した
後、駆動軸出退ジャッキ13を収縮して旋回駆動軸8を
後退させることにより、支持軸5をフリーにして旋回ス
ポーク3をスポーク軸心回りに回転させることができ
る。すなわちこの旋回駆動軸8はカッターヘッド旋回駆
動手段とカッタービット4Aまたは4Bが掘削面に対向
するように旋回スポーク7を固定するスポーク固定手段
Bとに兼用され、スポーク固定手段Bはこの旋回駆動軸
8と締結治具9と駆動軸出退ジャッキ13とで構成され
ている。
【0011】さらに、シールド本体側には、前記軸受部
材6にそれぞれ出力軸が連結されたスポーク出退ジャッ
キ14が配設されるとともに、旋回スポーク3をスポー
ク軸心回りに回転させる2台のビット交換用モーター1
5が配設され、スポーク出退ジャッキ14を収縮して旋
回スポーク3を図1に示す掘削位置(イ)から図2に示
す後退位置(ロ)に後退させた時に、前記ビット交換受
動ギヤ7をそれぞれ噛合させるビット交換駆動ギヤ16
が配置され、このビット交換駆動ギヤ16はビット交換
用モーター15の出力軸に取り付けられている。
材6にそれぞれ出力軸が連結されたスポーク出退ジャッ
キ14が配設されるとともに、旋回スポーク3をスポー
ク軸心回りに回転させる2台のビット交換用モーター1
5が配設され、スポーク出退ジャッキ14を収縮して旋
回スポーク3を図1に示す掘削位置(イ)から図2に示
す後退位置(ロ)に後退させた時に、前記ビット交換受
動ギヤ7をそれぞれ噛合させるビット交換駆動ギヤ16
が配置され、このビット交換駆動ギヤ16はビット交換
用モーター15の出力軸に取り付けられている。
【0012】尚、前記スポーク出退ジャッキ14は、旋
回スポーク3を掘削位置(イ)と後退位置(ロ)との間
で前後方向へ出退させる出退手段の一例である。このよ
うにスポーク回転手段Cはビット交換用モーター15と
ビット交換駆動ギヤ16,ビット交換受動ギヤ7により
構成され、旋回スポーク3前面のカッタービット4Aが
摩耗したときに、ビット交換用モーター15によりビッ
ト交換駆動ギヤ16およびビット交換受動ギヤ7を介し
て旋回スポーク3をスポーク軸心O2 回りに180度回
転させて後面のカッタービット4Bを掘削面に対向する
ように回転移動させることができる。
回スポーク3を掘削位置(イ)と後退位置(ロ)との間
で前後方向へ出退させる出退手段の一例である。このよ
うにスポーク回転手段Cはビット交換用モーター15と
ビット交換駆動ギヤ16,ビット交換受動ギヤ7により
構成され、旋回スポーク3前面のカッタービット4Aが
摩耗したときに、ビット交換用モーター15によりビッ
ト交換駆動ギヤ16およびビット交換受動ギヤ7を介し
て旋回スポーク3をスポーク軸心O2 回りに180度回
転させて後面のカッタービット4Bを掘削面に対向する
ように回転移動させることができる。
【0013】前記センター部材2は前述した支持軸5や
軸受部材6,旋回交換受動ギヤ7,旋回駆動軸8等で構
成され、これらセンター部材2は前面をカバー体17で
覆われ、掘削土砂から隔離されている。
軸受部材6,旋回交換受動ギヤ7,旋回駆動軸8等で構
成され、これらセンター部材2は前面をカバー体17で
覆われ、掘削土砂から隔離されている。
【0014】上記構成において、カッター旋回用モータ
ー11を回転駆動してカッターヘッド1を旋回させ、シ
ールド掘進機を掘進してトンネルを掘削している途中
に、掘削距離の増大や土質の状況変化に起因して、カッ
タービット4Aが摩耗し掘削能力が低下すると、まずカ
ッターヘッド1の旋回を停止する。そして、スポーク出
退ジャッキ14を収縮して(同時に駆動軸出退ジャッキ
13を収縮または従動させる。)旋回スポーク3を掘削
位置(イ)から後退位置(ロ)に後退させ、ビット交換
受動ギヤ7をビット交換駆動ギヤ16に噛み合わせる。
ー11を回転駆動してカッターヘッド1を旋回させ、シ
ールド掘進機を掘進してトンネルを掘削している途中
に、掘削距離の増大や土質の状況変化に起因して、カッ
タービット4Aが摩耗し掘削能力が低下すると、まずカ
ッターヘッド1の旋回を停止する。そして、スポーク出
退ジャッキ14を収縮して(同時に駆動軸出退ジャッキ
13を収縮または従動させる。)旋回スポーク3を掘削
位置(イ)から後退位置(ロ)に後退させ、ビット交換
受動ギヤ7をビット交換駆動ギヤ16に噛み合わせる。
【0015】つぎに締結治具9を外して支持軸5と旋回
駆動軸8とを切り離し、駆動軸出退ジャッキ13を収縮
して旋回駆動軸8を支持軸5から離間させる。そして、
ビット交換用モーター15を起動してビット交換駆動ギ
ヤ16を回転させ、ビット交換受動ギヤ7および支持軸
5を介して旋回スポーク3をスポーク軸心O2 回りに1
80度回転させ、摩耗した前面のカッタービット4Aを
後面側に移動させると同時に後面の新たなカッタービッ
ト4Bを掘削面に対向するように回転移動させる。
駆動軸8とを切り離し、駆動軸出退ジャッキ13を収縮
して旋回駆動軸8を支持軸5から離間させる。そして、
ビット交換用モーター15を起動してビット交換駆動ギ
ヤ16を回転させ、ビット交換受動ギヤ7および支持軸
5を介して旋回スポーク3をスポーク軸心O2 回りに1
80度回転させ、摩耗した前面のカッタービット4Aを
後面側に移動させると同時に後面の新たなカッタービッ
ト4Bを掘削面に対向するように回転移動させる。
【0016】さらに、駆動軸出退ジャッキ13を進展
し、旋回駆動軸8の前端面を支持軸5に当て付けて締結
治具9を装着し、旋回駆動軸8と支持軸5とを連結固定
する。そして、スポーク出退ジャッキ14を進展して旋
回スポーク3を後退位置(ロ)から掘削位置(イ)に突
出させる。これにより新たなカッタービット4Bで掘削
を継続することができる。
し、旋回駆動軸8の前端面を支持軸5に当て付けて締結
治具9を装着し、旋回駆動軸8と支持軸5とを連結固定
する。そして、スポーク出退ジャッキ14を進展して旋
回スポーク3を後退位置(ロ)から掘削位置(イ)に突
出させる。これにより新たなカッタービット4Bで掘削
を継続することができる。
【0017】このように、カッタービット4Aの交換の
際には、旋回スポーク3を掘削面から一旦後方へ後退さ
せることができるため、掘削面にくい込んでいたカッタ
ービット4Aが掘削面から後方へ離間し、したがって旋
回スポーク3の回転がスムーズかつ確実に行える。
際には、旋回スポーク3を掘削面から一旦後方へ後退さ
せることができるため、掘削面にくい込んでいたカッタ
ービット4Aが掘削面から後方へ離間し、したがって旋
回スポーク3の回転がスムーズかつ確実に行える。
【0018】図5および図6は3本以上の旋回スポーク
23をセンター部材22から半径方向に配設する場合の
他の実施例を示し、上記実施例と同一の部材は同一の符
号を付し、説明は省略する。
23をセンター部材22から半径方向に配設する場合の
他の実施例を示し、上記実施例と同一の部材は同一の符
号を付し、説明は省略する。
【0019】すなわち、このカッターヘッド21は、た
とえば4本の旋回スポーク23が90度毎にセンター部
材22から半径方向に配設され、旋回スポーク23の基
端部に設けられた支持軸25が軸受体26にそれぞれス
ポーク軸心O2 を中心に回転自在に支持されている。ま
た、前記支持軸25にはビット交換受動ベベルギヤ27
がそれぞれ固定されている。そしてシールド本体に旋回
軸心O1 を中心として回転自在でかつ旋回軸心O1 方向
に出退自在に支持された旋回駆動軸28の先端が前記軸
受体26の後面に連結固定されており、この旋回駆動軸
28の先端部に、前記ビット交換受動ベベルギヤ27に
噛合するビット交換駆動ベベルギヤ38が取り付けられ
るとともに、その後部にビット交換中間ギヤ39が固定
されている。一方シールド本体側には、駆動軸出退ジャ
ッキ13を収縮して旋回スポーク23を図5に示す掘削
位置(イ)から図6に示す後退位置(ロ)に後退させた
時に、ビット交換中間ギヤ39が噛み合い可能な位置
に、ビット交換用モーター35の出力軸に取り付けられ
たビット交換駆動ギヤ36が配置されている。
とえば4本の旋回スポーク23が90度毎にセンター部
材22から半径方向に配設され、旋回スポーク23の基
端部に設けられた支持軸25が軸受体26にそれぞれス
ポーク軸心O2 を中心に回転自在に支持されている。ま
た、前記支持軸25にはビット交換受動ベベルギヤ27
がそれぞれ固定されている。そしてシールド本体に旋回
軸心O1 を中心として回転自在でかつ旋回軸心O1 方向
に出退自在に支持された旋回駆動軸28の先端が前記軸
受体26の後面に連結固定されており、この旋回駆動軸
28の先端部に、前記ビット交換受動ベベルギヤ27に
噛合するビット交換駆動ベベルギヤ38が取り付けられ
るとともに、その後部にビット交換中間ギヤ39が固定
されている。一方シールド本体側には、駆動軸出退ジャ
ッキ13を収縮して旋回スポーク23を図5に示す掘削
位置(イ)から図6に示す後退位置(ロ)に後退させた
時に、ビット交換中間ギヤ39が噛み合い可能な位置
に、ビット交換用モーター35の出力軸に取り付けられ
たビット交換駆動ギヤ36が配置されている。
【0020】尚、前記駆動軸出退ジャッキ13は、旋回
スポーク23を掘削位置(イ)と後退位置(ロ)との間
で前後方向へ出退させる出退手段の一例である。前記セ
ンター部材22は、支持軸25,軸受体26,旋回交換
受動ベベルギヤ27,旋回交換中間ギヤ39および旋回
駆動軸28で構成されている。またスポーク固定手段B
は、カッターヘッド旋回駆動手段と兼用の旋回駆動軸2
8および駆動軸出退ジャッキ13とで構成され、さらに
スポーク回転手段Cは、ビット交換用モーター35,ビ
ット交換駆動ギヤ36,ビット交換中間ギヤ39,ビッ
ト交換中間ベベルギヤ38およびビット交換受動ベベル
ギヤ27により構成されている。
スポーク23を掘削位置(イ)と後退位置(ロ)との間
で前後方向へ出退させる出退手段の一例である。前記セ
ンター部材22は、支持軸25,軸受体26,旋回交換
受動ベベルギヤ27,旋回交換中間ギヤ39および旋回
駆動軸28で構成されている。またスポーク固定手段B
は、カッターヘッド旋回駆動手段と兼用の旋回駆動軸2
8および駆動軸出退ジャッキ13とで構成され、さらに
スポーク回転手段Cは、ビット交換用モーター35,ビ
ット交換駆動ギヤ36,ビット交換中間ギヤ39,ビッ
ト交換中間ベベルギヤ38およびビット交換受動ベベル
ギヤ27により構成されている。
【0021】上記構成によれば、カッター旋回用モータ
ー11を回転駆動してカッターヘッド21を旋回させ、
シールド掘進機を掘進しトンネルを掘削している途中
に、掘削距離の増大や土質の状況変化に起因して、カッ
タービット4Aが摩耗し掘削能力が低下すると、まずカ
ッターヘッド21の旋回を停止する。そして、駆動軸出
退ジャッキ13を収縮させて旋回スポーク23を掘削位
置(イ)から後退位置(ロ)に後退させ、ビット交換中
間ギヤ39をビット交換駆動ギヤ36に噛み合わせると
ともに、カッター旋回用モーター11の旋回駆動ギヤ1
2から旋回受動ギヤ10を離脱させる。
ー11を回転駆動してカッターヘッド21を旋回させ、
シールド掘進機を掘進しトンネルを掘削している途中
に、掘削距離の増大や土質の状況変化に起因して、カッ
タービット4Aが摩耗し掘削能力が低下すると、まずカ
ッターヘッド21の旋回を停止する。そして、駆動軸出
退ジャッキ13を収縮させて旋回スポーク23を掘削位
置(イ)から後退位置(ロ)に後退させ、ビット交換中
間ギヤ39をビット交換駆動ギヤ36に噛み合わせると
ともに、カッター旋回用モーター11の旋回駆動ギヤ1
2から旋回受動ギヤ10を離脱させる。
【0022】つぎにビット交換用モーター35によりビ
ット交換駆動ギヤ36を介してビット交換中間ギヤ39
が回転され、さらにビット交換中間ベベルギヤ38およ
びビット交換受動ベベルギヤ27を介して旋回スポーク
23をスポーク軸心O2 回りに180度回転させること
により、摩耗した前面のカッタービット4Aを後面側に
移動させると同時に後面の新たなカッタービット4Bを
掘削面に対向させることができる。
ット交換駆動ギヤ36を介してビット交換中間ギヤ39
が回転され、さらにビット交換中間ベベルギヤ38およ
びビット交換受動ベベルギヤ27を介して旋回スポーク
23をスポーク軸心O2 回りに180度回転させること
により、摩耗した前面のカッタービット4Aを後面側に
移動させると同時に後面の新たなカッタービット4Bを
掘削面に対向させることができる。
【0023】さらに駆動軸出退ジャッキ13を進展して
軸受体26と共に旋回スポーク23を後退位置(ロ)か
ら掘削位置(イ)に突出させ、ビット交換中間ギヤ39
をビット交換駆動ギヤ36から離脱させるとともに、カ
ッター旋回用モーター11の旋回駆動ギヤ12に旋回受
動ギヤ10を噛み合わせる。これにより新たなカッター
ビット4Bで掘削を継続することができる。
軸受体26と共に旋回スポーク23を後退位置(ロ)か
ら掘削位置(イ)に突出させ、ビット交換中間ギヤ39
をビット交換駆動ギヤ36から離脱させるとともに、カ
ッター旋回用モーター11の旋回駆動ギヤ12に旋回受
動ギヤ10を噛み合わせる。これにより新たなカッター
ビット4Bで掘削を継続することができる。
【0024】このように、カッタービット4Aの交換の
際には、旋回スポーク23を掘削面から一旦後方へ後退
させることができるため、掘削面にくい込んでいたカッ
タービット4Aが掘削面から後方へ離間し、したがって
旋回スポーク23の回転がスムーズかつ確実に行える。
際には、旋回スポーク23を掘削面から一旦後方へ後退
させることができるため、掘削面にくい込んでいたカッ
タービット4Aが掘削面から後方へ離間し、したがって
旋回スポーク23の回転がスムーズかつ確実に行える。
【0025】
【考案の効果】以上に述べたごとく本考案によれば、掘
削途中でカッタービットが摩耗したと判断された場合に
は、カッターヘッドの旋回を停止し、出退手段により旋
回スポークを掘削面から後方へ後退させる。そして、ス
ポーク固定手段を解除してスポーク回転手段により旋回
スポークをスポーク軸心回りに回転させ、摩耗したカッ
タービットを前面から後面側に移動させると同時に新た
なカッタービットを前面に回転移動させ、スポーク固定
手段により旋回スポークを固定する。そして、出退手段
によって、後退していた旋回スポークを掘削面に対して
前方へ突出させる。
削途中でカッタービットが摩耗したと判断された場合に
は、カッターヘッドの旋回を停止し、出退手段により旋
回スポークを掘削面から後方へ後退させる。そして、ス
ポーク固定手段を解除してスポーク回転手段により旋回
スポークをスポーク軸心回りに回転させ、摩耗したカッ
タービットを前面から後面側に移動させると同時に新た
なカッタービットを前面に回転移動させ、スポーク固定
手段により旋回スポークを固定する。そして、出退手段
によって、後退していた旋回スポークを掘削面に対して
前方へ突出させる。
【0026】これにより摩耗したカッタービットを新た
なカッタービットに容易かつ迅速に交換することがで
き、カッタービット交換のための特別な工事や工期の延
長が不要になる。また、カッタービットの交換の際に
は、旋回スポークを掘削面から一旦後方へ後退させるこ
とができるため、カッタービットが掘削面から後方へ離
間し、したがって旋回スポークの回転がスムーズかつ確
実に行える。
なカッタービットに容易かつ迅速に交換することがで
き、カッタービット交換のための特別な工事や工期の延
長が不要になる。また、カッタービットの交換の際に
は、旋回スポークを掘削面から一旦後方へ後退させるこ
とができるため、カッタービットが掘削面から後方へ離
間し、したがって旋回スポークの回転がスムーズかつ確
実に行える。
【図1】本考案に係るカッターヘッドの一実施例を示す
掘削位置の概略側面図である。
掘削位置の概略側面図である。
【図2】同カッターヘッドの後退位置の概略側面図であ
る。
る。
【図3】同カッターヘッドの部分斜視図である。
【図4】図1に示すA−A矢視図である。
【図5】他の実施例のカッターヘッドの構成を示す掘削
位置の概略側面図である。
位置の概略側面図である。
【図6】同カッターヘッドの後退位置の概略側面図であ
る。
る。
O1 カッターヘッド旋回軸心 O2 スポーク軸心 B スポーク固定手段 C スポーク回転手段 1,21 カッターヘッド 2,22 センター部材 3,23 旋回スポーク 4A,4B カッタービット 5,25 支持軸 6 軸受部材 7 ビット交換受動ギヤ 9 締結治具 11 カッター駆動モーター 13 駆動軸出ジャッキ 14 スポーク出退ジャッキ 15,35 ビット交換用モーター 16,36 ビット交換駆動ギヤ 26 軸受体 27 ビット交換受動ベベルギヤ 36 ビット交換中間ギヤ 38 ビット交換中間ベベルギヤ 39 ビット交換中間ギヤ (イ) 掘削位置 (ロ) 後退位置
Claims (1)
- 【請求項1】 シールド本体前部でシールド本体軸心回
りに回転自在に配設されたセンター部材に、半径方向に
延びる複数の旋回スポークを設け、これら旋回スポーク
を長さ方向に沿うスポーク軸心回りに回転自在に構成す
るとともに、この旋回スポークの周囲複数面にそれぞれ
複数のカッタービットを長さ方向所定間隔毎に固着し、
前記カッタービットが前面に位置する状態で旋回スポー
クをセンター部材に固定可能なスポーク固定手段を設け
るとともに、旋回スポークをスポーク軸心回りに回転可
能なスポーク回転手段を設け、前記旋回スポークを掘削
面に対して前後方向へ移動自在に構成するとともに、前
記旋回スポークを前後方向へ出退させる出退手段を設け
たことを特徴とするシールド掘進機のカッターヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991015524U JP2531152Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | シールド掘進機のカッターヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991015524U JP2531152Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | シールド掘進機のカッターヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04112992U JPH04112992U (ja) | 1992-10-01 |
JP2531152Y2 true JP2531152Y2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=31902709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991015524U Expired - Lifetime JP2531152Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | シールド掘進機のカッターヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2531152Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109538212A (zh) * | 2018-12-06 | 2019-03-29 | 中建地下空间有限公司 | 一种回转式可变径包络成形全断面钻具 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63165395U (ja) * | 1987-04-15 | 1988-10-27 | ||
JPH01176198U (ja) * | 1988-05-27 | 1989-12-15 |
-
1991
- 1991-03-18 JP JP1991015524U patent/JP2531152Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04112992U (ja) | 1992-10-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |