JP2529684Y2 - 鉄道レール固定具 - Google Patents
鉄道レール固定具Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はトンネル工事に好適に使
用できる鉄道レール固定具に関し、更に詳しくは、鉄道
レールの位置や2本のレールの間隔(軌条幅)の調整が
容易な鉄道レール固定具に関する。
用できる鉄道レール固定具に関し、更に詳しくは、鉄道
レールの位置や2本のレールの間隔(軌条幅)の調整が
容易な鉄道レール固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルの掘削時やトンネル内面の覆工
時にはトンネル内に鉄道レールを敷設し、レール上で台
車等を走行させて資材等の運搬を行うのが一般的であ
る。この場合、トンネルの掘削時とトンネル内面の覆工
時では搬入出可能な台車等のサイズが異なってくるの
で、台車のサイズ等に合わせて鉄道レールの軌条幅を変
更することがしばしば必要になる。
時にはトンネル内に鉄道レールを敷設し、レール上で台
車等を走行させて資材等の運搬を行うのが一般的であ
る。この場合、トンネルの掘削時とトンネル内面の覆工
時では搬入出可能な台車等のサイズが異なってくるの
で、台車のサイズ等に合わせて鉄道レールの軌条幅を変
更することがしばしば必要になる。
【0003】従来より、T型鋼や横向きにしたH型鋼を
枕木部材として使用し、その上に敷設した断面略I字型
の鉄道レールを固定する鉄道レール固定具が使用されて
いるが、従来の鉄道レール固定具は枕木部材に形成した
孔または切欠きを利用して枕木部材に取り付ける構成と
なっている。
枕木部材として使用し、その上に敷設した断面略I字型
の鉄道レールを固定する鉄道レール固定具が使用されて
いるが、従来の鉄道レール固定具は枕木部材に形成した
孔または切欠きを利用して枕木部材に取り付ける構成と
なっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述したように、従来
の鉄道レール固定具は枕木部材に形成した孔または切欠
きを利用して枕木部材に取り付ける構成となっているた
め、鉄道レールを枕木部材上の任意の位置に設置するこ
とができない。このため、台車のサイズ等に合わせて鉄
道レールの軌条幅を変更する必要があるときは枕木部材
毎変更する必要があり、多大な労力と作業効率の低下を
招いていた。
の鉄道レール固定具は枕木部材に形成した孔または切欠
きを利用して枕木部材に取り付ける構成となっているた
め、鉄道レールを枕木部材上の任意の位置に設置するこ
とができない。このため、台車のサイズ等に合わせて鉄
道レールの軌条幅を変更する必要があるときは枕木部材
毎変更する必要があり、多大な労力と作業効率の低下を
招いていた。
【0005】したがって、本考案の目的は、鉄道レール
の位置や2本のレールの間隔(軌条幅)の調整が容易な
鉄道レール固定具を提供することにある。
の位置や2本のレールの間隔(軌条幅)の調整が容易な
鉄道レール固定具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の考案は、
板状の頂面部を有する枕木部材の上に敷設される鉄道レ
ールのベースフランジ部を該枕木部材に固定するための
鉄道レール固定具であって、鉄道レールの両側でベース
フランジ部の上面を押さえる一対のレール押さえ部材
と、両レール押さえ部材の下部同士を枕木部材の頂面部
の下方で締結する締結部材とを備え、レール押さえ部材
には枕木部材の側縁部に係合する係合溝が形成されてい
ることを特徴とする。
板状の頂面部を有する枕木部材の上に敷設される鉄道レ
ールのベースフランジ部を該枕木部材に固定するための
鉄道レール固定具であって、鉄道レールの両側でベース
フランジ部の上面を押さえる一対のレール押さえ部材
と、両レール押さえ部材の下部同士を枕木部材の頂面部
の下方で締結する締結部材とを備え、レール押さえ部材
には枕木部材の側縁部に係合する係合溝が形成されてい
ることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の考案は、請求項1記載の鉄
道レール固定具において、締結部材が両レール押さえ部
材の下部に穿設した孔を貫通するボルトと、このボルト
に螺合するナットとからなることを特徴とする。
道レール固定具において、締結部材が両レール押さえ部
材の下部に穿設した孔を貫通するボルトと、このボルト
に螺合するナットとからなることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の考案は、板状の頂面部を有
する枕木部材の上に平行に敷設される2本の断面略I字
型の鉄道レールのベースフランジ部を該枕木部材に固定
するための鉄道レール固定具であって、各鉄道レールの
両側でベースフランジ部の上面を押さえる2組の各々一
対のレール押さえ部材と、2組の両レール押さえ部材の
下部同士を枕木部材の頂面部の下方で締結する締結部材
とを備え、レール押さえ部材には枕木部材の頂面部の側
縁に係合する係合溝が形成され、締結部材が鉄道レール
の内側のレール押さえ部材の位置を規制するストッパを
備えていることを特徴とする。
する枕木部材の上に平行に敷設される2本の断面略I字
型の鉄道レールのベースフランジ部を該枕木部材に固定
するための鉄道レール固定具であって、各鉄道レールの
両側でベースフランジ部の上面を押さえる2組の各々一
対のレール押さえ部材と、2組の両レール押さえ部材の
下部同士を枕木部材の頂面部の下方で締結する締結部材
とを備え、レール押さえ部材には枕木部材の頂面部の側
縁に係合する係合溝が形成され、締結部材が鉄道レール
の内側のレール押さえ部材の位置を規制するストッパを
備えていることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の考案は、請求項3記載の鉄
道レール固定具において、締結部材が両端部にねじ部を
有し且つ2組の各々一対のレール押さえ部材の下部に穿
設した孔を貫通して延びる連結棒と、この連結棒のねじ
部に螺合するナットとを有し、ストッパが連結棒に設け
られており、ストッパとナットとにより各々一対のレー
ル押さえ部材を締結することを特徴とする。
道レール固定具において、締結部材が両端部にねじ部を
有し且つ2組の各々一対のレール押さえ部材の下部に穿
設した孔を貫通して延びる連結棒と、この連結棒のねじ
部に螺合するナットとを有し、ストッパが連結棒に設け
られており、ストッパとナットとにより各々一対のレー
ル押さえ部材を締結することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の鉄道レール固定具においては、
両レール押さえ部材の下部を締結部材で締め付けると両
レール押さえ部材間が狭ばまることにより鉄道レールの
ベースフランジ部が両レール押さえ部材の頂面部と枕木
部材の頂面部との間に挟持される。また、このときレー
ル押さえ部材は係合溝の箇所で枕木部材の頂面部の側縁
に係合しているので、両レール押さえ部材の下部を締結
部材で締め付けると、両レール押さえ部材が係合溝の箇
所で枕木部材の頂面部にかじり付く。したがって、枕木
部材に溝穴や切欠きを設ける必要がなく、締結部材で締
結された両レール押さえ部材を介して鉄道レールを枕木
部材の頂面部上の所望の位置にクランプ固定することが
できる。
両レール押さえ部材の下部を締結部材で締め付けると両
レール押さえ部材間が狭ばまることにより鉄道レールの
ベースフランジ部が両レール押さえ部材の頂面部と枕木
部材の頂面部との間に挟持される。また、このときレー
ル押さえ部材は係合溝の箇所で枕木部材の頂面部の側縁
に係合しているので、両レール押さえ部材の下部を締結
部材で締め付けると、両レール押さえ部材が係合溝の箇
所で枕木部材の頂面部にかじり付く。したがって、枕木
部材に溝穴や切欠きを設ける必要がなく、締結部材で締
結された両レール押さえ部材を介して鉄道レールを枕木
部材の頂面部上の所望の位置にクランプ固定することが
できる。
【0011】請求項2記載の鉄道レール固定具において
は、締結部材がボルトとナットからなるので、安価に製
造でき、レール押さえ部材の締結および解放作業を一般
的な工具のみで簡単に行うことができる。
は、締結部材がボルトとナットからなるので、安価に製
造でき、レール押さえ部材の締結および解放作業を一般
的な工具のみで簡単に行うことができる。
【0012】請求項3記載の鉄道レール固定具において
は、請求項1記載の鉄道レール固定具と同様に、枕木部
材に溝穴や切欠きを設ける必要がなく、締結部材で締結
された各一対のレール押さえ部材を介して2本の鉄道レ
ールを枕木部材の頂面部上の所望の位置にクランプ固定
することができる。しかも、締結部材が鉄道レールの内
側のレール押さえ部材の位置を規制するストッパを備え
ているので、2本の鉄道レールの軌条幅を一定に保った
まま枕木部材の頂面部上の所望の位置にクランプ固定す
ることができる。
は、請求項1記載の鉄道レール固定具と同様に、枕木部
材に溝穴や切欠きを設ける必要がなく、締結部材で締結
された各一対のレール押さえ部材を介して2本の鉄道レ
ールを枕木部材の頂面部上の所望の位置にクランプ固定
することができる。しかも、締結部材が鉄道レールの内
側のレール押さえ部材の位置を規制するストッパを備え
ているので、2本の鉄道レールの軌条幅を一定に保った
まま枕木部材の頂面部上の所望の位置にクランプ固定す
ることができる。
【0013】請求項4記載の鉄道レール固定具は構造が
簡単で安価に製造できると共に、レール押さえ部材の締
結および解放作業を一般的な工具のみで簡単に行うこと
ができる。
簡単で安価に製造できると共に、レール押さえ部材の締
結および解放作業を一般的な工具のみで簡単に行うこと
ができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例につき
説明する。
説明する。
【0015】図1〜図4は本考案の一実施例を示したも
のである。これらの図を参照すると、鉄道レール20は
ベースフランジ部21と縦壁部22と頭部23とからな
り、断面略I字型に形成されている。この鉄道レール2
0を載置するための枕木部材10は板状の頂面部11と
縦壁部12とを有しており、例えばH型鋼からなる。
のである。これらの図を参照すると、鉄道レール20は
ベースフランジ部21と縦壁部22と頭部23とからな
り、断面略I字型に形成されている。この鉄道レール2
0を載置するための枕木部材10は板状の頂面部11と
縦壁部12とを有しており、例えばH型鋼からなる。
【0016】本考案の特徴をなす鉄道レール固定具は枕
木部材10の頂面部11の上に敷設された鉄道レール2
0を枕木部材10に固定するためのもので、鉄道レール
20の両側でベースフランジ部21の上面24,25を
押さえる一対のレール押さえ部材30と、両レール押さ
え部材30の下部同士を枕木部材10の頂面部11の下
方で締結する締結部材35とを備えている。レール押さ
え部材30は縦板部32と頂面部31とを有し、断面略
L字形に屈曲形成されている。レール押さえ部材30の
頂面部31の下面にはベースフランジ部21の上面2
4,25に当接する凸部33が形成されている。レール
押さえ部材30の縦板部32には枕木部材10の頂面部
11の側縁に係合する係合溝34が形成されている。
木部材10の頂面部11の上に敷設された鉄道レール2
0を枕木部材10に固定するためのもので、鉄道レール
20の両側でベースフランジ部21の上面24,25を
押さえる一対のレール押さえ部材30と、両レール押さ
え部材30の下部同士を枕木部材10の頂面部11の下
方で締結する締結部材35とを備えている。レール押さ
え部材30は縦板部32と頂面部31とを有し、断面略
L字形に屈曲形成されている。レール押さえ部材30の
頂面部31の下面にはベースフランジ部21の上面2
4,25に当接する凸部33が形成されている。レール
押さえ部材30の縦板部32には枕木部材10の頂面部
11の側縁に係合する係合溝34が形成されている。
【0017】締結部材35は両レール押さえ部材30の
下部に穿設した孔36を貫通するボルト39と、このボ
ルト39に螺合するナット37,38とからなる。な
お、ナットは1つでもよいが、この実施例ではゆるみ防
止のためにダブルナット構成とされている。
下部に穿設した孔36を貫通するボルト39と、このボ
ルト39に螺合するナット37,38とからなる。な
お、ナットは1つでもよいが、この実施例ではゆるみ防
止のためにダブルナット構成とされている。
【0018】上記構成の鉄道レール固定具においては、
両レール押さえ部材30の下部をボルト39とナット3
7,38で締め付けると、図4に示すように、両レール
押さえ部30材間が狭ばまることにより鉄道レール20
のベースフランジ部21が両レール押さえ部材30の頂
面部31と枕木部材10の頂面部11との間に挟持され
る。また、このときレール押さえ部材30は係合溝34
の箇所で枕木部材10の頂面部11の側縁に係合してい
るので、両レール押さえ部材30の下部をボルト39と
ナット37,38で締め付けると、両レール押さえ部材
30が係合溝34の箇所で枕木部材10の頂面部11に
かじり付く。したがって、枕木部材10に溝穴や切欠き
を設ける必要がなく、ボルト39とナット37,38か
らなる締結部材で締結された両レール押さえ部材30を
介して鉄道レール20を枕木部材10の頂面部11上の
所望の位置にクランプ固定することができる。
両レール押さえ部材30の下部をボルト39とナット3
7,38で締め付けると、図4に示すように、両レール
押さえ部30材間が狭ばまることにより鉄道レール20
のベースフランジ部21が両レール押さえ部材30の頂
面部31と枕木部材10の頂面部11との間に挟持され
る。また、このときレール押さえ部材30は係合溝34
の箇所で枕木部材10の頂面部11の側縁に係合してい
るので、両レール押さえ部材30の下部をボルト39と
ナット37,38で締め付けると、両レール押さえ部材
30が係合溝34の箇所で枕木部材10の頂面部11に
かじり付く。したがって、枕木部材10に溝穴や切欠き
を設ける必要がなく、ボルト39とナット37,38か
らなる締結部材で締結された両レール押さえ部材30を
介して鉄道レール20を枕木部材10の頂面部11上の
所望の位置にクランプ固定することができる。
【0019】また、上記構成の鉄道レール固定具におい
ては、締結部材がボルト39とナット37,38からな
るので、安価に製造でき、レール押さえ部材30の締結
および解放作業を一般的な工具のみで簡単に行うことが
できる。
ては、締結部材がボルト39とナット37,38からな
るので、安価に製造でき、レール押さえ部材30の締結
および解放作業を一般的な工具のみで簡単に行うことが
できる。
【0020】図5は本考案の他の実施例を示したもので
ある。図4に示す実施例では、ボルト39のねじ部がレ
ール押さえ部材30の孔36の内面に接触するので、ボ
ルト39とナット37,38を締め込んだときにレール
押さえ部材30がボルト39のねじ山を潰す可能性があ
る。そこで、図5に示す実施例ではナット38にレール
押さえ部材30の孔36に遊嵌するスリーブ40を一体
に形成することにより、ボルト39のねじ山を保護して
る。他の構成は上記実施例と同様である。したがって、
この実施例ではボルト39のねじ山を潰す虞れのない鉄
道レール固定具を提供できる。
ある。図4に示す実施例では、ボルト39のねじ部がレ
ール押さえ部材30の孔36の内面に接触するので、ボ
ルト39とナット37,38を締め込んだときにレール
押さえ部材30がボルト39のねじ山を潰す可能性があ
る。そこで、図5に示す実施例ではナット38にレール
押さえ部材30の孔36に遊嵌するスリーブ40を一体
に形成することにより、ボルト39のねじ山を保護して
る。他の構成は上記実施例と同様である。したがって、
この実施例ではボルト39のねじ山を潰す虞れのない鉄
道レール固定具を提供できる。
【0021】なお、この実施例ではナット38にスリー
ブ40を一体に形成したが、同様の目的を達成するため
に、スリーブと一体のナットの代わりに一端にフランジ
部を有するスリーブを用いてもよい。
ブ40を一体に形成したが、同様の目的を達成するため
に、スリーブと一体のナットの代わりに一端にフランジ
部を有するスリーブを用いてもよい。
【0022】図6は本考案の他の実施例を示したもの
で、締結部材35のボルト39の基部41を一方のレー
ル押さえ部材30にかしめ固定したことを特徴とする。
前述した実施例のように一対のレール押さえ部材30を
ボルト39の頭部とナット38との間で締め付ける場
合、ボルト39の空回りを防止するために、ナット38
とボルト39の頭部とに工具を係合することを特徴とす
るが必要になる。これに対し、図6の実施例では、締結
部材35のボルト39の基部41が一方のレール押さえ
部材30にかしめ固定されているので、ナット38,3
7等に係合する工具のみで確実に締付け作業を行うこと
ができる。なお、同様の目的を達成するために、ボルト
39を一方のレール押さえ部材30に溶接固定したり、
一方のレール押さえ部材30にボルト39の角形頭部が
嵌合する係合穴を形成してもよい。
で、締結部材35のボルト39の基部41を一方のレー
ル押さえ部材30にかしめ固定したことを特徴とする。
前述した実施例のように一対のレール押さえ部材30を
ボルト39の頭部とナット38との間で締め付ける場
合、ボルト39の空回りを防止するために、ナット38
とボルト39の頭部とに工具を係合することを特徴とす
るが必要になる。これに対し、図6の実施例では、締結
部材35のボルト39の基部41が一方のレール押さえ
部材30にかしめ固定されているので、ナット38,3
7等に係合する工具のみで確実に締付け作業を行うこと
ができる。なお、同様の目的を達成するために、ボルト
39を一方のレール押さえ部材30に溶接固定したり、
一方のレール押さえ部材30にボルト39の角形頭部が
嵌合する係合穴を形成してもよい。
【0023】図7は本考案の更に他の実施例を示したも
のである。この実施例の鉄道レール固定具は、板状の頂
面部11を有する枕木部材10の上に平行に敷設される
2本の断面略I字型の鉄道レール20,20のベースフ
ランジ部21,21を該枕木部材10に固定するための
もので、各鉄道レール20の両側でベースフランジ部2
1の上面を押さえる2組の各々一対のレール押さえ部材
30,30と、2組の両レール押さえ部材30,30の
下部同士を枕木部材の頂面部の下方で締結する締結部材
35とを備えている。前述した実施例と同様に、各レー
ル押さえ部材303には枕木部材10の頂面部11の側
縁に係合する係合溝34が形成されている。一方、この
実施例の締結部材35は、両端部にねじ部45を有し且
つ2組の各々一対のレール押さえ部材の下部に穿設した
孔36を貫通して延びる連結棒42と、この連結棒42
の両端のねじ部45に螺合するナット46,47とを有
し、連結棒42には鉄道レール20,20の内側のレー
ル押さえ部材30の位置を規制するストッパ43,43
が固着されている。
のである。この実施例の鉄道レール固定具は、板状の頂
面部11を有する枕木部材10の上に平行に敷設される
2本の断面略I字型の鉄道レール20,20のベースフ
ランジ部21,21を該枕木部材10に固定するための
もので、各鉄道レール20の両側でベースフランジ部2
1の上面を押さえる2組の各々一対のレール押さえ部材
30,30と、2組の両レール押さえ部材30,30の
下部同士を枕木部材の頂面部の下方で締結する締結部材
35とを備えている。前述した実施例と同様に、各レー
ル押さえ部材303には枕木部材10の頂面部11の側
縁に係合する係合溝34が形成されている。一方、この
実施例の締結部材35は、両端部にねじ部45を有し且
つ2組の各々一対のレール押さえ部材の下部に穿設した
孔36を貫通して延びる連結棒42と、この連結棒42
の両端のねじ部45に螺合するナット46,47とを有
し、連結棒42には鉄道レール20,20の内側のレー
ル押さえ部材30の位置を規制するストッパ43,43
が固着されている。
【0024】この実施例では、ストッパ43とナット3
7,38との間に一対のレール押さえ部材30,30の
下部をはさみ、ナット37,38を締め込むことによ
り、各々一対のレール押さえ部材30,30を締結する
ことができる。したがって、前述した各鉄道レール固定
具と同様に、枕木部材10に溝穴や切欠きを設ける必要
がなく、締結部材35で締結された各一対のレール押さ
え部材30,30を介して2本の鉄道レール20を枕木
部材10の頂面部11上の所望の位置にクランプ固定す
ることができる。しかも、締結部材35が鉄道レール2
0の内側のレール押さえ部材30,30の位置を規制す
るストッパ43を備えているので、2本の鉄道レール2
0の軌条幅Dを一定に保ったまま枕木部材10の頂面部
11上の所望の位置にクランプ固定することができる。
7,38との間に一対のレール押さえ部材30,30の
下部をはさみ、ナット37,38を締め込むことによ
り、各々一対のレール押さえ部材30,30を締結する
ことができる。したがって、前述した各鉄道レール固定
具と同様に、枕木部材10に溝穴や切欠きを設ける必要
がなく、締結部材35で締結された各一対のレール押さ
え部材30,30を介して2本の鉄道レール20を枕木
部材10の頂面部11上の所望の位置にクランプ固定す
ることができる。しかも、締結部材35が鉄道レール2
0の内側のレール押さえ部材30,30の位置を規制す
るストッパ43を備えているので、2本の鉄道レール2
0の軌条幅Dを一定に保ったまま枕木部材10の頂面部
11上の所望の位置にクランプ固定することができる。
【0025】この実施例ではストッパ43は連結棒42
に固着されているが、例えば、ストッパ43をナットで
構成し、連結棒42に形成したねじ部に螺合させて位置
調整可能にすることもでき、このように構成すれば、ス
トッパ43の位置調整により軌条幅Dを調整することが
できる。さらに、連結棒42は全長にわたり外周にねじ
を形成したものであってもよい。このような連結棒42
を用いた場合、図7に示す2本の鉄道レール20,20
の内側に別の鉄道レールを敷設する必要があるときは、
連結棒42に螺合させたナットによって2組の各々一対
のレール押さえ部材30,30の間の別の一対のレール
押さえ部材30,30を所望位置で締結することができ
る。
に固着されているが、例えば、ストッパ43をナットで
構成し、連結棒42に形成したねじ部に螺合させて位置
調整可能にすることもでき、このように構成すれば、ス
トッパ43の位置調整により軌条幅Dを調整することが
できる。さらに、連結棒42は全長にわたり外周にねじ
を形成したものであってもよい。このような連結棒42
を用いた場合、図7に示す2本の鉄道レール20,20
の内側に別の鉄道レールを敷設する必要があるときは、
連結棒42に螺合させたナットによって2組の各々一対
のレール押さえ部材30,30の間の別の一対のレール
押さえ部材30,30を所望位置で締結することができ
る。
【0026】
【考案の効果】以上の説明から明かなように、本考案に
よれば、枕木部材に溝穴や切欠きを設ける必要がなく、
締結部材で締結された両レール押さえ部材を介して鉄道
レールを枕木部材の頂面部上の所望の位置に容易にクラ
ンプ固定することができるので、鉄道レールの位置や2
本のレールの間隔(軌条幅)の調整が容易な鉄道レール
固定具を提供することができる。
よれば、枕木部材に溝穴や切欠きを設ける必要がなく、
締結部材で締結された両レール押さえ部材を介して鉄道
レールを枕木部材の頂面部上の所望の位置に容易にクラ
ンプ固定することができるので、鉄道レールの位置や2
本のレールの間隔(軌条幅)の調整が容易な鉄道レール
固定具を提供することができる。
【図1】本考案の一実施例に係る鉄道レール固定具の使
用状態を示す斜視図。
用状態を示す斜視図。
【図2】図1に示す鉄道レール固定具を図中矢印A方向
に見た正面図。
に見た正面図。
【図3】図1に示す鉄道レール固定具を図中矢印B方向
に見た側面図。
に見た側面図。
【図4】図1に示す鉄道レール固定具の図3中C−C線
に沿った断面図。
に沿った断面図。
【図5】本考案の他の実施例を示す図4と同様の断面
図。
図。
【図6】本考案の他の実施例を示す図4と同様の断面
図。
図。
【図7】本考案の更に別の実施例に係る鉄道レール固定
具の使用状態を示す正面図。
具の使用状態を示す正面図。
10 枕木部材 11 枕木部材の頂面部 20 鉄道レール 21 ベースフランジ部 30 レール押さえ部材 34 係合溝 35 締結部材 36 孔 37,38 ナット 39 ボルト 40 スリーブ 42 連結棒 43 ストッパ 46,47 ナット
Claims (4)
- 【請求項1】 板状の頂面部を有する枕木部材の上に敷
設される鉄道レールのベースフランジ部を該枕木部材に
固定するための鉄道レール固定具であって、鉄道レール
の両側でベースフランジ部の上面を押さえる一対のレー
ル押さえ部材と、両レール押さえ部材の下部同士を枕木
部材の頂面部の下方で締結する締結部材とを備え、レー
ル押さえ部材には枕木部材の頂面部の側縁に係合する係
合溝が形成されていることを特徴とする鉄道レール固定
具。 - 【請求項2】 締結部材が両レール押さえ部材の下部に
穿設した孔を貫通するボルトと、このボルトに螺合する
ナットとからなることを特徴とする請求項1記載の鉄道
レール固定具。 - 【請求項3】 板状の頂面部を有する枕木部材の上に平
行に敷設される2本の断面略I字型の鉄道レールのベー
スフランジ部を該枕木部材に固定するための鉄道レール
固定具であって、各鉄道レールの両側でベースフランジ
部の上面を押さえる2組の各々一対のレール押さえ部材
と、2組の両レール押さえ部材の下部同士を枕木部材の
頂面部の下方で締結する締結部材とを備え、レール押さ
え部材には枕木部材の頂面部の側縁に係合する係合溝が
形成され、締結部材が鉄道レールの内側のレール押さえ
部材の位置を規制するストッパを備えていることを特徴
とする鉄道レール固定具。 - 【請求項4】 締結部材が両端部にねじ部を有し且つ2
組の各々一対のレール押さえ部材の下部に穿設した孔を
貫通して延びる連結棒と、この連結棒のねじ部に螺合す
るナットとを有し、ストッパが連結棒に設けられてお
り、ストッパとナットとにより各々一対のレール押さえ
部材を締結することを特徴とする請求項3記載の鉄道レ
ール固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2918493U JP2529684Y2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 鉄道レール固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2918493U JP2529684Y2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 鉄道レール固定具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682101U JPH0682101U (ja) | 1994-11-25 |
JP2529684Y2 true JP2529684Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=12269128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2918493U Expired - Fee Related JP2529684Y2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | 鉄道レール固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529684Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108774928B (zh) * | 2018-07-18 | 2023-07-28 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种非对称侧向扣压钢轨扣件系统 |
CN110886156A (zh) * | 2019-12-15 | 2020-03-17 | 湘潭市恒欣实业有限公司 | 一种轨道对接接头固定卡座 |
-
1993
- 1993-05-07 JP JP2918493U patent/JP2529684Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0682101U (ja) | 1994-11-25 |
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