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JP2529404Y2 - 水分測定装置用の気化装置 - Google Patents

水分測定装置用の気化装置

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Publication number
JP2529404Y2
JP2529404Y2 JP11798290U JP11798290U JP2529404Y2 JP 2529404 Y2 JP2529404 Y2 JP 2529404Y2 JP 11798290 U JP11798290 U JP 11798290U JP 11798290 U JP11798290 U JP 11798290U JP 2529404 Y2 JP2529404 Y2 JP 2529404Y2
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JP
Japan
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boat
sample
vaporizer
moisture
heating chamber
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Expired - Lifetime
Application number
JP11798290U
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English (en)
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JPH0475955U (ja
Inventor
元治 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsui Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Matsui Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsui Manufacturing Co Ltd filed Critical Matsui Manufacturing Co Ltd
Priority to JP11798290U priority Critical patent/JP2529404Y2/ja
Publication of JPH0475955U publication Critical patent/JPH0475955U/ja
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Publication of JP2529404Y2 publication Critical patent/JP2529404Y2/ja
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  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、合成樹脂材料、セラミック材料、医薬品
材料等の粉粒体などの材料(試料)の水分量(水分率)
を測定する水分測定装置用の気化装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の水分測定装置用の気化装置としては、本出願
人は、既に特願平2−142874号明細書記載のものを提案
した。
すなわち、このものは、試料出入口から取り入れた粉
粒体などの試料をボートに収容して、該ボートを往復移
動手段により加熱室内に移動して加熱処理し、加熱室内
で試料を加熱したときに発生する水分を窒素ガスと一緒
に滴定セル内に導入する一方、前記ボートを後退し用済
後の試料を排出するようにしてある。また、試料出入口
やボート等の本体部は回転駆動手段により反転可能とし
てあるとともに、前記用済後の試料はボート反転時に上
方からノッカーで叩き外部に排出するようにしたもので
ある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、上記特願平2−142874号明細書記載のもの
では、試料はノッカーで叩き落すものであるため、 (イ)加熱室での加熱により溶けるような樹脂ペレット
等の試料は、ボートの内壁面に頑固に溶着したりして、
前記ノッカーではなかなか落ちなかった。
(ロ)ボート内の試料を乾燥する加熱室と本体部の空室
との間には空間があって、本体部内の残存水分が加熱室
に移行してしまう虞れがあり、このため試料の水分量の
測定精度が正確に行い難い虞れもあった。
この考案は、上記問題点をことごとく解消したものを
提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、この考案は、試料出入口か
ら取り入れた粉粒体などの試料をボートに収容して、該
ボートを往復移動手段により加熱室内に移動して加熱処
理し、加熱室内で試料を加熱したときに発生する水分を
窒素ガスと一緒に滴定セル内に導入する一方、前記ボー
トを後退し用済後の試料を排出するようにした水分測定
装置用の気化装置であって、前記ボートには付着等した
試料を強制的に掻き落す掻き落し機構を有する構成を採
っている。
ボートは全部又は少なくとも試料収納室がテフロンな
どの剥離性に富む素材で形成する方が好ましい。
少なくとも試料出入口及びボート等の本体部は回転駆
動手段により反転可能に構成することもできる。
ボートは上部を開口した収納室を有するとともに、掻
き落し機構は往復移動手段の一部を兼ねるロッド先端に
固定され、かつ前記ボート内を前後動する掻き落し部材
とすることもできる。
加熱室と本体部とは、ボートを加熱室に移動した時
に、シール機構により両者が気密的に分割構成されるよ
うにするとよい。
回転駆動手段の回転中心線とボートの回転中心線とは
偏心し、ボート等の本体部の反転時にはボートの前端面
が固定側の受筒体の後端面に当接するとともに、掻き落
し機構が前進可能とすることもできる。
〔作用〕
試料出入口から取り入れた試料をボートに収容し、該
ボートを往復移動手段により加熱室内に送り加熱処理
し、加熱室内で発生する試料の水分を窒素ガスと一緒に
滴定セル内に導入して所定の水分測定を行う。
ボート内に溶着などした粉粒体などの試料は、用済後
に、例えばボート内を前進後退する掻き落し部材からな
る掻き落し機構により、強制的に掻き落すことができ
る。
測定終了後の試料は、試料出入口及びボート等の本体
部を回転駆動手段により反転可能にすること等により、
自動的に連続して外部に排出できるため、水分量の測定
工程から排出工程に至る全工程を連続して自動化し、オ
ンライン化できる。しかも、1つの測定終了時から次回
の測定開始時までの待機時間も短縮でき、水分測定時間
の短縮化ができる。
さらに、加熱室と本体部とをシール機構が気密的に仕
切るため、本体部内の残存水分が加熱室に移行すること
を防止し、試料の水分量の測定精度が向上される。
〔実施例〕
この考案の一実施例を第1図ないし第11図に基づいて
以下に説明する。
本考案の水分測定装置用の気化装置は、例えば第11図
に示した水分測定装置のシステム例の一部に採用される
ものであり、その他のシステム中に採用できるのは勿論
である。
第11図において、(1)は粉粒体材料等を収納する貯
槽(試料供給源)で、この貯槽(1)はブロワとヒータ
ーを備えた乾燥ホッパー、或いは単なる貯蔵タンクであ
ってもよく任意である。貯槽(1)内に収容された材料
は排出シュート(2)を通じて下方に排出され、成形機
等の受部に導入される。この経路から材料の一部を試料
(M)としサンプリングし、この試料(M)を輸送管
(3)を介して輸送するようになっている。サンプリン
グは任意構造のサンプリング装置(4)によりなされる
が、排出シュート(2)内の材料をブロワやコンプレッ
サなどの空気源(5)のエア(除湿エア又は不活性ガス
でもよい)によって輸送管(3)内に送り込み、輸送管
(3)を介して次工程に送り込むようになっている。
輸送管(3)を介して空気源(5)の気力により気力
輸送された試料(M)は、ロードセル等の計量手段
(6)で計量されてのち、開閉可能なダンパー(7)を
経てシュート(8)に導かれ、同シュート(8)より次
の気化装置(10)に導かれるようになっている。前記計
量データは演算処理装置(100)で読み取られる。
気化装置(10)は、第1図ないし第11図に示すよう
に、ベース(11)上にL字状の2つのブラケット(1
2)、(13)が相対向するように固定されている。一方
のブラケット(12)には上部に孔(12a)が明けられ、
この孔(12a)にブッシュ(12b)とルーロン(12c)を
介して内側から支持体(14)のブッシュ(14a)が嵌装
され、該ブッシュ(14a)にロータリーアクチュエータ
等の回転駆動手段(25)の駆動軸(25a)が固定されて
いる。
他方のブラケット(13)は、前記ブラケット(12)よ
り低い高さとし、該ブラケット(13)の上部には、ブラ
ケット(12)側に向けた受筒部(15a)を突設した受筒
部(15)が、ボルト(16)などにより連結してある。受
筒部(15a)の内部には水平に連通孔(15b)が形成され
ている。それゆえ、上記ブラケット(13)、受筒体(1
5)及びブラケット(12)は回転することなく固定され
るものである。
ブラケット(12)とブラケット(13)(受筒体(1
5))間には、ブッシュ(12b)および受筒体(15))の
受筒部(15a)を介して反転体(20)、往復移動手段(2
2)のロッド(26)およびパイプ(21)が水平軸まわり
に回転可能に支持されている。この反転体(20)は、段
付筒状のもので、内部に空間(20a)が形成されている
とともにこの空間(20a)に通じる連通口(20b)が周部
に開けられている。この連通口(20b)が垂直上向き
(第4図)と垂直下向き(第3図)とに向きを変えられ
るようになっている。反転体(20)の先端部の段筒部は
受筒体(15)の受筒部(15a)にルーロン(17)を介し
て外嵌めされているとともに、その外周にはオイルシー
ル(18)が介装されて密閉状態に保ちながら反転体(2
0)の回転を支持するようになっている。
パイプ(21)は、円筒体で、その下側(反転時は上側
に向く)に溝状の切欠(21c)が形成されているととも
に、他端である基部は、支持体(14)の嵌合溝部(14
b)内に嵌め込ませて支持されている。
該パイプ(21)の切欠(21c)には、支持体(14)の
嵌合溝部(14b)下方側と反転体(20)下側間に垂設さ
れた往復移動手段ともなるシリンダ(23)の軸ブラケッ
ト(24)を挿入し往復摺動するようにしている。
ブラケット(12)には、反転体(20)を回転動作させ
るロータリアクチュエーター等の回転駆動手段(25)が
取り付けられ、同アクチュエータ−(25)の駆動軸(25
a)を介して支持体(14)及びプイプ(21)を回転させ
るとともにシリンダー(23)、反転体(20)及び後述す
るボートも回転させるようになっている。
前記軸ブラケット(24)の上部にはロッド(26)が固
定され、ロッド(26)の先端(26a)は軸受(27)を介
して反転体(20)の空間(20a)に常時臨ませており、
ロッドレスタイプのシリンダ(23)を駆動して、前記軸
ブラケット(24)及びロッド(26)を前進後退し、ロッ
ド(26)先端側に設けたボート(32)を加熱室(42)に
出し入れするようにしてある。
ロッド(26)の先端(26a)には、棒状その他任意形
状の掻き落し機構たる掻き落し部材(30)が連結されて
おり、該掻き落し部材(30)の先端(30a)はボート(3
2)の基部から収納室(33)内を前後動するようにし
て、同収納室(33)内に付着などした試料(M)を強制
的に掻き落すようにしてある。
前述のパイプ(21)、シリンダ(23)、軸ブラケット
(24)、ロッド(26)および掻き落し部材(30)は、往
復移動手段(22)を構成する。
ボート(32)は、水分測定用の試料(M)が収容され
るように上方(反転時は下方)が開口され有底の収納室
(33)が形成されており、反転体(20)の連通口(20
b)とヒータ(41)で加熱される加熱室(42)内との間
を往復動可能であって、前記連通口(20b)がボート(3
2)の収納室(33)と連通した状態で前述したように反
転体(20)と共に反転可能としてある。また、ボート
(32)の底部(32a)にはピン(34)を立設し、このピ
ン(34)を掻き落し部材(30)の先端(30a)下側に形
成したガイド溝(30b)に臨ませている。そして、掻き
落し部材(30)の基端側とボート(32)の基端部との間
にはバネ(31)を取り付け、このバネ(31)の付勢力に
より第1図及び第4図示の如く前記ピン(34)はガイド
溝(30b)の先端部に常時係止されている。このピン(3
4)とガイド溝(30b)との係止状態はボート(32)を加
熱室(42)に前進するときでも同一である(第2図参
照) ボート(32)は、正転状態時には反転体(20)の空間
(20a)及び加熱室(42)間を前後動するようにしてあ
る。第2図示の如く加熱室(42)に前進させたボート
(32)内の試料(M)を加熱処理してから、第1図示の
如く後退して第3図示の如くボート(32)等の本体部を
反転し、ボート(32)内の用済後の試料(M)を排出す
る。この反転状態時における用済後の試料(M)の排出
時に前記掻き落し機構(30)が作動できるようにしてあ
る。
すなわち、第1図、第2図及び第4図に示す如く、回
動駆動手段(25)の回転中心線(L)とボート(32)の
回転中心線(l)とは偏心しており、第3図に示す如く
ボート(32)等の反転時には、ボート(32)の前端面
(32b)が固定側である受筒体(15)の後端面(15c)に
当接するとともに、掻き落し機構(30)がガイド溝(30
b)のストロークだけ前進し、該ボート(32)に付着等
していた用済後の試料(M)を掻き落すことができる。
掻き落し部材(30)のストローク長さは適宜設計変更で
きる。
第2図示の如く、加熱室(42)を本体部とは、ボート
(32)を加熱室(42)に移動した時に、シール機構(3
5)により両者が気密的に分割されるように構成してあ
る。シール機構(35)は、反転体(20)の先端部に嵌装
したシール(35a)と、ロボット(26)の先端(26a)外
周に嵌装したシール(35b)とからなっている。
ボート(32)は、全部又は少なくとも収納室(33)が
テフロン等の剥離性に富む素材で形成してある。
少なくとも試料出入口(61)及びボート(32)等の本
体部は回転駆動手段(25)により反転可能に構成してあ
るが、反転しない構成も実施できる。
第4図において、固定側である受筒体(15)の左側に
は、ヒータ(41)と加熱室(42)を備えた加熱手段(4
0)が取付板(43)、(44)により取り付けてある。加
熱室(42)の先端(前端)は滴定セル(45)と連通接続
している。
滴定セル(45)は、この実施例ではカールフィシャー
試薬を用いた電量方式を採用しており、加熱室(42)で
加熱された試料(M)の水分を窒素ガスと一緒に導管
(46)より滴定セル(45)内に通すとともに、同滴定セ
ル(45)内に電極を挿入して電気分解し、その電気量の
変化を水分量として読み取るようにしてある。なお、容
量方式その他の方式で測定する構成も採用できるのは勿
論である。
反転体(20)の前部上面には給排用ケース(50)がボ
ルト(51)等で固定してある。この給排用ケース(50)
は、内部に円筒状の空間(52)を有しこの空間(52)が
通口(53)を通じて反転体(20)の連通口(20b)に連
通するとともに、同空間(52)は給排用容器(60)の試
料出入口(61)と連通されている。この試料出入口(6
1)は試料(M)を供給する手段である前記シュート
(8)の下端出口に下方から臨むようにされ、反転体
(20)とともに反転するようにされている。この反転
は、給排用ケース(50)が反転体(20)の上側にボルト
(51)等で固定されているからである。
前記給排用容器(60)は、外周が円筒状で前記給排用
ケース(50)の空間(52)内に嵌まり合う構成としてあ
り、同給排用容器(60)は試料を直接に収容可能なよう
に試料出入口(61)が形成されているとともに、試料出
入口(61)が上方に向いた正転状態(第1図の2点鎖線
参照)と下方に向いた反転状態(第1図の実線参照)と
になるように構成されている。また、給排用容器(60)
は、空間(52)の中で直線的に往復して動作でき、試料
出入口(61)が連通口(20b)にそれぞれ対応できるよ
うにもなっている。これらの回転および直線往復動作
は、給排用容器(60)に取り付けられたスイングシリン
ダ等の駆動手段(62)によって行われる。(63)はスイ
ングシリンダの回転軸である。
なお、受筒体(15)には連通孔(15b)に連通する窒
素ガス等の不活性ガスのパージ口(15d)が形成され、
このパージ口(15d)から反転体(20)と加熱室(42)
と給排用ケース(50)と給排用容器(60)の空間内に、
乾燥された窒素ガス或いは乾燥空気等の不活性ガスが導
入されるようになっている。このパージ口(15d)には
窒素ガス等の不活性ガス供給源(70)(第1図参照)が
接続されている。
給排用ケース(50)には第1図、第7図、第10図等に
示す如く、通口(53)から正立状態の給排用容器(60)
の底面(60a)に形成された連通孔(60b)を介して連通
するガス排出口(54)が形成されている。前記ガス排出
口(54)の下方には空間(52)と連通した弁孔(56)が
形成され、該弁孔(56)にバネ(57)により常時下方に
付勢された弁棒(58)が嵌装されている。この弁棒(5
8)の下部には第10図に示すような排気通路(58a)が形
成され、弁孔(56)を介してガス排出口(54)と連通す
るようにしてある。弁棒(58)の肩部には弁孔(56)内
壁面の弁座(56a)に着座可能なパッキン(59)が嵌装
されている。
従って、窒素ガス等の不活性ガスの置換時には、給排
用容器(60)は駆動手段(スイングシリンダー)(62)
により、第1図の鎖線位置から実線位置で正立状態の前
進位置にあり、パージ口(15d)からの窒素ガス等の不
活性ガスは、連通孔(15b)から連通口(20b)、連通孔
(60b)を経て排気通路(58a)、弁孔(56)及びガス排
出口(54)から系外に排出されるようになっている(第
1図、第10図参照)。このときパッキン(59)は弁座
(56a)から離間している。これにより、給排用容器(6
0)の試料出入口(61)等に入った外気の水分を排除し
て試料の水分だけを測定できるようにし、水分測定の精
度の向上を図っている。逆に、給排用容器(60)が第2
図及び第7図の実線で示す如く、反転状態時には、給排
用容器(60)の底面(60a)が、弁棒(58)の底部をバ
ネ(57)の付勢力に抗して押し上げるため、前記パッキ
ン(59)が弁座(56a)に着座してガス排出口(54)を
閉弁する。このとき、ガスは排気されない。
一方、試料の水分測定時には、試料を収容したボート
(32)を往復移動手段(22)により第2図の実線位置・
第4図の仮想線のボート(32)位置まで移動し、パージ
口(15d)から導入された不活性ガスは、第2図示の如
く反転体(20)側のシール(35a)とロッド(26)側の
シール(35b)とからなるシール機構(35)により気密
に保持された受筒体(15)の連通孔(15b)及び加熱室
(42)内のみに通され、この導入された不活性ガスは加
熱室(42)で加熱された試料から気化して発生する水分
とともに滴定セル(45)に供給され、水分測定が乾燥し
た環境下で行え精度よく測定できるようになっている。
また、反転体(20)には、第1図及び第2図に示すよ
うに同反転体(20)の連通口(20b)内に臨むように排
出検知センサー(28)が設けられている。このセンサー
(28)はボート(32)および反転体(20)が反転した時
に収納室(33)を通じて試料が排出されるのを確認する
ためのものである。
第3図、第4図〜第8図、第11図に示した(80)は用
済後の試料を収容する排材受皿である。
本実施例の作用を以下に説明する。
測定しようとする試料(M)をシュート(8)から計
量手段(6)等によりコントロールしながら、一定量づ
つ気化装置(10)の試料出入口(61)に供給する。その
時、第1図や第4図に示すように、給排用容器(60)
は、鎖線の如く正転状態位置にある。つまり気化装置
(10)の中心(回転駆動手段(25)の回転中心線
(L))よりも上方で後退位置にあって、試料出入口
(61)が上向きで、ボート(32)は第1図の如く後退し
てボート(32)の収納室(33)も上向きの状態である。
そこで、シュート(8)から試料(M)が排出される
と、試料出入口(61)を通って第1図の鎖線の給排用容
器(60)内に収容される。
その後、給排用容器(60)は、その駆動手段(62)に
より第1図の実線位置まで前進され、かつ第2図の実線
で示す如く反転される。
なお、この反転前に窒素ガスがパージされ、試料出入
口(61)内部の外気の水分を除去することで、非常に精
度良く測定できる。反転体(20)および加熱室(42)内
は密閉された状態にあり、給排用容器(60)の反転によ
り、試料は通口(53)および連通口(20b)を通じてボ
ート(32)内に入れられる(第4図参照)。
次に、第2図の如くシリンダ(23)からなる往復移動
手段(22)によりロッド(26)が前進して、ボート(3
2)は第2図の実線(第4図の鎖線)の如く試料を収容
したまま加熱室(42)内に進出する。加熱室(42)内が
ヒータ(41)で加熱されると、試料に含まれる水分は蒸
発し、これが窒素ガスとともに滴定セル(45)内に導か
れる。これに基づき、試料の水分が測定され、計量値と
の関係で水分率が演算処理装置(100)を通じて演算、
表示される。
その後、ボート(32)は第4図の鎖線位置から実線位
置まで後退させられる。このボート(32)が連通口(20
b)に一致したときロータリアクチュエーター等の回転
駆動手段(25)により動作が開始される。同回転駆動手
段(25)は、反転体(20)と支持体(14)と給排用ケー
ス(50)とともに反転させる。これにより、ボート(3
2)、給排用ケース(50)、給排用容器(60)は第3図
の如く反転する。反転によりボート(32)内の試料(正
確には廃棄物)は連通口(20b)および通口(53)を通
じて給排用容器(60)内に入れられる。この時、ボート
(32)内に溶着などした試料は掻き落し機構(30)によ
り強制的に掻き落すことができる。この給排用容器(6
0)は更に後退するとともに反転させられ、これによ
り、給排用容器(60)の試料出入口(61)から用済後の
試料が下方の排材受皿(80)に自動滴に排出される。排
出検知センサー(28)はこの排出状況を確認することに
有効となる。これらがすべて完了すると、前記反転は、
正転状態に切り変えられる。
前記動作を繰り返して、試料の水分量の測定・用済後
の試料の排出を自動的にかつ連続して迅速に行える。
〔考案の効果〕
この考案によれば、 (1)ボードには付着等した試料を強制的に掻き落す掻
き落し機構を有することから、ボートの内壁面に頑固に
付着した試料でも簡単にかつ迅速に除去することができ
る。
また、1つの判定終了時から次回の測定開始時までの
待機時間も短縮でき、水分測定時間の短縮化ができる。
上記効果は、例えば、請求項第(3)項のように、少
なくとも試料出入口及びボート等の本体部は回転駆動手
段により反転可能に構成することにより、請求項第
(4)項のように、ボートは上部を開口した収納室を有
するとともに、掻き落し機構は往復移動手段の一部を兼
ねるロッド先端に固定され、かつ前記ボート内を前後動
する掻き落し部材として構成することにより、請求項第
(6)項のように、回動駆動手段の回転中心線とボート
の回転中心線とは偏心し、ボート等の本体部の反転時に
はボートの前端面が固定側の受筒体の後端面に当接する
とともに、掻き落し機構が前進可能として構成すること
により、より一層効果的に達成することができる。
(2)請求項(5)項のように、加熱室と本体部とは、
ボートを加熱室に移動した時に、シール機構により両者
が気密的に分割構成されるようにしてあるから、加熱室
と本体部とをシール機構が気密的に仕切るため、本体部
内の残存水分が加熱室に移行することを防止し、試料の
水分量の測定精度が向上される。
(3)請求項第(2)項のように、ボートは全部又は少
なくとも試料収納室がテフロンなどの剥離性に富む素材
で形成すると、剥離性がよくなるため、ボート内壁に試
料が付着しみくい利点がある。
【図面の簡単な説明】
図はいずれもこの考案の実施例を示す。 第1図は正転状態でボートが後退位置にある要部縦断面
図、 第2図は正転状態でボートが前進位置にある要部縦断面
図、 第3図は反転状態でボートが後退位置にある全体の縦断
面図、 第4図は正転状態でボートが前進位置にある全体の縦断
面図、 第5図は第4図の平面図、 第6図は第4図VI−VI線に沿う側面図、 第7図は第4図VII−VII線に沿う断面図、 第8図は第4図VIII−VIII線に沿う側面図、 第9図は第4図IX−IX線に沿う側面図、 第10図は弁棒が開弁時の弁棒近傍の縦断面図、 第11図は本考案の適用例を示す全体のシルテ図である。 (10)……気化装置、(14)……支持体、(15)……受
筒体、(15b)……連通孔、(15d)……パージ口、(2
0)……反転体、(20b)……連通口、(22)……往復移
動手段、(25)……回転駆動手段、(30)……掻き落し
機構(掻き落し部材)、(32)……ボート、(33)……
収納室、(35)……シール機構、(40)……加熱手段、
(42)……加熱室、(45)……滴定セル、(50)……給
排用ケース、(53)……通口、(54)……ガス排出口、
(58)……弁棒、(60)……給排用容器、(61)……試
料出入口、(62)……給排用容器の駆動手段、(L)…
…回動駆動手段の回転中心線、(l)……ボートの回転
中心線、(M)……試料。

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料出入口(61)から取り入れた粉粒体な
    どの試料(M)をボート(32)に収容して、該ボート
    (32)を往復移動手段(22)により加熱室(42)内に移
    動して加熱処理し、加熱室(42)内で試料(M)を加熱
    したときに発生する水分を窒素ガスと一緒に滴定セル
    (45)内に導入する一方、前記ボート(32)を後退し用
    済後の試料(M)を排出するようにした水分測定装置用
    の気化装置であって、 前記ボート(32)には付着等した試料(M)を強制的に
    掻き落す掻き落し機構(30)を有することを特徴とする
    水分測定装置用の気化装置。
  2. 【請求項2】ボート(32)は全部又は少なくとも試料収
    納室(33)がテフロンなどの剥離性に富む素材で形成さ
    れている請求項(1)項記載の水分測定装置用の気化装
    置。
  3. 【請求項3】少なくとも試料出入口(61)及びボート
    (32)等の本体部は回転駆動手段(25)により反転可能
    に構成してある請求項第(1)項又は第(2)項記載の
    水分測定装置用の気化装置。
  4. 【請求項4】ボート(32)は上部を開口した収納室(3
    3)を有するとともに、掻き落し機構(30)は往復移動
    手段(22)の一部を兼ねるロッド(26)先端に固定さ
    れ、かつ前記ボート(32)内を前後動する掻き落し部材
    としてある請求項第(1)項ないし第(3)項のいずれ
    かに記載の水分測定装置用の気化装置。
  5. 【請求項5】加熱室(42)と本体部とは、ボート(32)
    を加熱室(42)に移動した時に、シール機構(35)によ
    り両者が気密的に分割構成されるようにしてある請求項
    第(1)項ないし第(4)項のいずれかに記載の水分測
    定装置用の気化装置。
  6. 【請求項6】回転駆動手段(25)の回転中心線(L)と
    ボート(32)の回転中心線(l)とは偏心し、ボート
    (32)等の本体部の反転時にはボート(32)の前端面
    (32b)が固定側の受筒体(15)の後端面(15c)に当接
    するとともに、掻き落し機構(30)が前進可能としてあ
    る請求項第(3)項ないし第(5)項のいずれかに記載
    の水分測定装置用の気化装置。
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