JP2527517Y2 - 積層板 - Google Patents
積層板Info
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- JP2527517Y2 JP2527517Y2 JP11098491U JP11098491U JP2527517Y2 JP 2527517 Y2 JP2527517 Y2 JP 2527517Y2 JP 11098491 U JP11098491 U JP 11098491U JP 11098491 U JP11098491 U JP 11098491U JP 2527517 Y2 JP2527517 Y2 JP 2527517Y2
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- veneer
- wood fiber
- fiber
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- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、構造材料を始め建築の
表装、内装および家具等に使用される積層板に関する。
表装、内装および家具等に使用される積層板に関する。
【0002】
【従来技術】積層板は、単板をその繊維方向を互いに直
交にさせて積層接着した合板、単板の繊維方向を同一方
向に積層接着した平行合板(L.V.L.)などが知ら
れており、挽材では得られない大きな寸法の板を多量に
安定して供給することができ、しかも寸法安定性にも優
れているなど、現在の建築材料の一材料としてなくては
ならないものである。
交にさせて積層接着した合板、単板の繊維方向を同一方
向に積層接着した平行合板(L.V.L.)などが知ら
れており、挽材では得られない大きな寸法の板を多量に
安定して供給することができ、しかも寸法安定性にも優
れているなど、現在の建築材料の一材料としてなくては
ならないものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この合板は、
天然木材を薄く剥ぎ取った単板を積層接着し製造するた
め、天然資源の枯渇問題が世界的に大きく取り上げら
れ、原材料である原木を伐採することが困難になると共
に、原木の質が低下することによって、単板に使用する
良質の単板を多量に得ることが難しくなり、品質の良い
合板を多量に市場に供給することが困難となる。この問
題は今後ますます深刻化することが予測され、合板に代
わる代替え品の提供が熱望されている。
天然木材を薄く剥ぎ取った単板を積層接着し製造するた
め、天然資源の枯渇問題が世界的に大きく取り上げら
れ、原材料である原木を伐採することが困難になると共
に、原木の質が低下することによって、単板に使用する
良質の単板を多量に得ることが難しくなり、品質の良い
合板を多量に市場に供給することが困難となる。この問
題は今後ますます深刻化することが予測され、合板に代
わる代替え品の提供が熱望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、合板の代替え
品として使用できる新規な積層板を提供することを目的
として鋭意工夫の結果完成されたものである。
品として使用できる新規な積層板を提供することを目的
として鋭意工夫の結果完成されたものである。
【0005】すなわち本考案は、図1に示すような構成
であり、表面側より表層木質繊維層1、中層木質単板層
3、中層木質繊維層2、裏層木質単板層4の順で積層一
体化されてなる積層板であり、表層木質繊維層1が針葉
樹材を原料とする木質繊維からなり、中層木質繊維層2
が広葉樹材を原料とする木質繊維からなるものである。
であり、表面側より表層木質繊維層1、中層木質単板層
3、中層木質繊維層2、裏層木質単板層4の順で積層一
体化されてなる積層板であり、表層木質繊維層1が針葉
樹材を原料とする木質繊維からなり、中層木質繊維層2
が広葉樹材を原料とする木質繊維からなるものである。
【0006】積層板の中層木質単板層3および裏層木質
単板層4に用いる木質単板としては、針葉樹材、広葉樹
材の原木をロータリーレース、スライサーなど切削装置
を用いて切削して得られる針葉樹単板および広葉樹単板
を用いることができる。
単板層4に用いる木質単板としては、針葉樹材、広葉樹
材の原木をロータリーレース、スライサーなど切削装置
を用いて切削して得られる針葉樹単板および広葉樹単板
を用いることができる。
【0007】針葉樹単板、広葉樹単板は板厚が0.2m
m以上、好ましくは0.5〜5.5mmのものが用いら
れる。板厚が0.2mm以下であると、積層板としての
機械的強度の向上に付与しない。0.5mm以上のもの
であれば強度の向上に付与する。また、5.5mm以上
になると単板の水分の吸放湿に伴う収縮膨張が積層板と
しての寸法安定化に影響を及ぼすものとなる。
m以上、好ましくは0.5〜5.5mmのものが用いら
れる。板厚が0.2mm以下であると、積層板としての
機械的強度の向上に付与しない。0.5mm以上のもの
であれば強度の向上に付与する。また、5.5mm以上
になると単板の水分の吸放湿に伴う収縮膨張が積層板と
しての寸法安定化に影響を及ぼすものとなる。
【0008】中層木質単板層3と裏層木質単板層4の繊
維方向は互いに平行あるいは直交するように配すること
ができる。しかし一般に木質単板は、吸放湿することに
より単板の繊維方向に平行方向の収縮膨張に比べ、繊維
方向に垂直方向の収縮膨張が5から20倍と大きく、繊
維方向に対し平行方向と垂直方向との変化率が大きく異
なる。
維方向は互いに平行あるいは直交するように配すること
ができる。しかし一般に木質単板は、吸放湿することに
より単板の繊維方向に平行方向の収縮膨張に比べ、繊維
方向に垂直方向の収縮膨張が5から20倍と大きく、繊
維方向に対し平行方向と垂直方向との変化率が大きく異
なる。
【0009】このため、中層木質単板層3と裏層木質単
板層4の繊維方向を直交するように配置することによ
り、吸放湿による単板の繊維方向に対し垂直方向への収
縮膨張の動きをお互いに抑制する効果が生じ、積層板の
長さ方向と幅方向の収縮膨張が均等となり、積層板とし
ての寸法安定性に優れたものとなる。
板層4の繊維方向を直交するように配置することによ
り、吸放湿による単板の繊維方向に対し垂直方向への収
縮膨張の動きをお互いに抑制する効果が生じ、積層板の
長さ方向と幅方向の収縮膨張が均等となり、積層板とし
ての寸法安定性に優れたものとなる。
【0010】さらに、裏層木質単板層4の繊維方向が、
積層板の長さ方向と平行となるように配することによ
り、機械的強度の面において、木質単板は繊維方向に平
行方向に曲げ強度および引っ張り強度が強いという性質
を有するため、本考案の長さ方向に曲げ荷重が掛かった
際に、裏面側において生ずる引っ張り負荷に対する耐久
性が向上し、積層板としての長さ方向の曲げ強さに優れ
た特性を有するものとなる。
積層板の長さ方向と平行となるように配することによ
り、機械的強度の面において、木質単板は繊維方向に平
行方向に曲げ強度および引っ張り強度が強いという性質
を有するため、本考案の長さ方向に曲げ荷重が掛かった
際に、裏面側において生ずる引っ張り負荷に対する耐久
性が向上し、積層板としての長さ方向の曲げ強さに優れ
た特性を有するものとなる。
【0011】このため、一般に長さ方向端部を下地構造
材により支持するよう施工する床材のように、長さ方向
の曲げ強度が要求される基板として用いるのに非常に適
した板材となる。
材により支持するよう施工する床材のように、長さ方向
の曲げ強度が要求される基板として用いるのに非常に適
した板材となる。
【0012】また、中層木質単板層3および裏層木質単
板層4に用いる木質単板として、フェノール樹脂処理、
アセチル化処理、エステル化処理、ホルマル化処理、P
EG(ポリエチレングリコール)処理または、WPC化
処理(樹脂含浸)等の処理を施し寸法安定性および機械
的性質の向上を図ったものを用いることにより、積層板
の曲げ強度、寸法安定性はさらに優れたものが得られ
る。
板層4に用いる木質単板として、フェノール樹脂処理、
アセチル化処理、エステル化処理、ホルマル化処理、P
EG(ポリエチレングリコール)処理または、WPC化
処理(樹脂含浸)等の処理を施し寸法安定性および機械
的性質の向上を図ったものを用いることにより、積層板
の曲げ強度、寸法安定性はさらに優れたものが得られ
る。
【0013】さらに、木質単板としてリン酸アンモニウ
ム、リン窒素化合物、ハロゲン化合物、スルファミン
酸、ホウ酸などの難燃化薬剤による処理を施した単板を
用いることにより防火機能をも有する積層板が得られ
る。これらの処理は、防火薬剤に単板を浸漬する方法、
薬剤を塗布する方法あるいは加圧、減圧下で薬剤を注入
することにより行なわれる。
ム、リン窒素化合物、ハロゲン化合物、スルファミン
酸、ホウ酸などの難燃化薬剤による処理を施した単板を
用いることにより防火機能をも有する積層板が得られ
る。これらの処理は、防火薬剤に単板を浸漬する方法、
薬剤を塗布する方法あるいは加圧、減圧下で薬剤を注入
することにより行なわれる。
【0014】また積層板の表層木質繊維層1としては、
松、杉、桧等の針葉樹材の原木または廃材を切削した木
材チップを常法により解繊して得られる針葉樹材を原料
とする木質繊維を圧締成型した比重0.4以上好ましく
は0.5以上の木質繊維層で、単独ではハードボード、
MDF等として知られているものである。
松、杉、桧等の針葉樹材の原木または廃材を切削した木
材チップを常法により解繊して得られる針葉樹材を原料
とする木質繊維を圧締成型した比重0.4以上好ましく
は0.5以上の木質繊維層で、単独ではハードボード、
MDF等として知られているものである。
【0015】また、中層木質繊維層2としては、ラワ
ン、カポール、栗、ポプラ等の広葉樹材を原料として常
法により解繊して得られた木質繊維を用い、表層木質繊
維層1と同様に圧締成型したものである。
ン、カポール、栗、ポプラ等の広葉樹材を原料として常
法により解繊して得られた木質繊維を用い、表層木質繊
維層1と同様に圧締成型したものである。
【0016】また、この表層木質繊維層1および中層木
質繊維層2には、針葉樹材または広葉樹材を原料として
木質繊維板を製造する際に生じるサンダーダスト、ソー
ダスト、チップダスト等の屑材を混入し用いることもで
きる。
質繊維層2には、針葉樹材または広葉樹材を原料として
木質繊維板を製造する際に生じるサンダーダスト、ソー
ダスト、チップダスト等の屑材を混入し用いることもで
きる。
【0017】これら表層木質繊維層1および中層木質繊
維層2は、それぞれ単独で含水率1%当たりの寸法変化
率が長さ方向と幅方向が均等で0.03〜0.04%と
優れた安定性を有するものであるため、前記中層木質単
板層3と裏層木質単板層4をその繊維方向が直交するよ
うに配することによる木質単板層同志の収縮膨張の抑制
作用に、木質繊維層の安定性が加えられることにより、
さらに寸法安定性に優れた性質を有する積層板となり、
積層板としての吸放湿による寸法変化率が含水率1%当
たり0.02〜0.03%という優れた寸法安定性を有
する合板の性能に匹敵するものである。
維層2は、それぞれ単独で含水率1%当たりの寸法変化
率が長さ方向と幅方向が均等で0.03〜0.04%と
優れた安定性を有するものであるため、前記中層木質単
板層3と裏層木質単板層4をその繊維方向が直交するよ
うに配することによる木質単板層同志の収縮膨張の抑制
作用に、木質繊維層の安定性が加えられることにより、
さらに寸法安定性に優れた性質を有する積層板となり、
積層板としての吸放湿による寸法変化率が含水率1%当
たり0.02〜0.03%という優れた寸法安定性を有
する合板の性能に匹敵するものである。
【0018】また、機械的強度の面において、木質繊維
層は木質単板よりも比重が高く圧縮および剪断強度が優
れている。特に針葉樹材を原料とする木質繊維は、繊維
が細く長いため繊維間の絡み合いが強く同一の熱圧条件
で圧締した場合は、広葉樹材を原料とする木質繊維を用
いたものに比べ、比重が高く、圧縮強度、曲げ強度共に
優れた性質を有する。
層は木質単板よりも比重が高く圧縮および剪断強度が優
れている。特に針葉樹材を原料とする木質繊維は、繊維
が細く長いため繊維間の絡み合いが強く同一の熱圧条件
で圧締した場合は、広葉樹材を原料とする木質繊維を用
いたものに比べ、比重が高く、圧縮強度、曲げ強度共に
優れた性質を有する。
【0019】このため、このような針葉樹材を原料とす
る木質繊維からなる木質繊維層を表層木質繊維層として
配することにより、表面への鉄球の落下試験、ハイヒー
ルおよびキャスター等による局所的に荷重が加わっても
凹みにくいという優れた特性を有する。
る木質繊維からなる木質繊維層を表層木質繊維層として
配することにより、表面への鉄球の落下試験、ハイヒー
ルおよびキャスター等による局所的に荷重が加わっても
凹みにくいという優れた特性を有する。
【0020】また、本考案の積層板に曲げ荷重が掛かっ
た際に、表面側において平面方向の圧縮の付加が作用す
るが、表層木質繊維層1が、優れた平面方向の耐圧縮性
能を示し、積層板としての長さ方向および幅方向におけ
る曲げ強さに優れた特性を有するものとなる。
た際に、表面側において平面方向の圧縮の付加が作用す
るが、表層木質繊維層1が、優れた平面方向の耐圧縮性
能を示し、積層板としての長さ方向および幅方向におけ
る曲げ強さに優れた特性を有するものとなる。
【0021】また、表層木質繊維層1は針葉樹材を原料
とする木質繊維からなり、広葉樹材を原料とする木質繊
維に比べ繊維が細く長く白色系であるため、表層木質繊
維層1は、表面が平滑で白色系となり、その後の表面化
粧として塗装による表面化粧処理および薄い突板、化粧
紙などの接着化粧処理を施すのに、任意の色調の化粧材
を用いることができる。
とする木質繊維からなり、広葉樹材を原料とする木質繊
維に比べ繊維が細く長く白色系であるため、表層木質繊
維層1は、表面が平滑で白色系となり、その後の表面化
粧として塗装による表面化粧処理および薄い突板、化粧
紙などの接着化粧処理を施すのに、任意の色調の化粧材
を用いることができる。
【0022】また、平滑性および加工性にも優れている
ため、化粧シートの貼着あるいは塗装処理等を施しても
優れた仕上がりが得られ、また、任意方向への切削加工
が容易に施すことができる。
ため、化粧シートの貼着あるいは塗装処理等を施しても
優れた仕上がりが得られ、また、任意方向への切削加工
が容易に施すことができる。
【0023】また、中層木質繊維層2として、安価な広
葉樹材を原料とする木質繊維を用いることにより、積層
板としてのコストを下げることが可能となり、広葉樹材
を原料とする木質繊維は、針葉樹材を原料とする木質繊
維に比べ、繊維が太く短いため、これを圧締して得られ
る木質繊維層は、吸放湿による寸法変化が非常に小さい
ものとなる。
葉樹材を原料とする木質繊維を用いることにより、積層
板としてのコストを下げることが可能となり、広葉樹材
を原料とする木質繊維は、針葉樹材を原料とする木質繊
維に比べ、繊維が太く短いため、これを圧締して得られ
る木質繊維層は、吸放湿による寸法変化が非常に小さい
ものとなる。
【0024】このような木質繊維層を中層木質単板層3
と裏層木質単板層4との間に配することにより、積層板
としての寸法安定性がさらに優れたものとなる。
と裏層木質単板層4との間に配することにより、積層板
としての寸法安定性がさらに優れたものとなる。
【0025】また、表層木質繊維層1および中層木質繊
維層2に用いる木質繊維層として、フェノール樹脂処
理、アセチル化処理、エステル化処理、ホルマル化処
理、PEG(ポリエチレングリコール)処理または、W
PC化処理(樹脂含浸)等の処理を施し寸法安定性およ
び機械的性質の向上を施したものを用いることにより、
積層板の曲げ強度、寸法安定性はさらに優れたものが得
られる。
維層2に用いる木質繊維層として、フェノール樹脂処
理、アセチル化処理、エステル化処理、ホルマル化処
理、PEG(ポリエチレングリコール)処理または、W
PC化処理(樹脂含浸)等の処理を施し寸法安定性およ
び機械的性質の向上を施したものを用いることにより、
積層板の曲げ強度、寸法安定性はさらに優れたものが得
られる。
【0026】これらの処理は、例えば、松、杉、桧等の
針葉樹材またはラワン、カポール、栗、ポプラなどの広
葉樹材をチップにした後、常法に従い解繊し、乾燥した
木質繊維の段階で常法により上記の処理を行ない、得ら
れた木質繊維を用いて木質繊維層を製造することによっ
てなされる。
針葉樹材またはラワン、カポール、栗、ポプラなどの広
葉樹材をチップにした後、常法に従い解繊し、乾燥した
木質繊維の段階で常法により上記の処理を行ない、得ら
れた木質繊維を用いて木質繊維層を製造することによっ
てなされる。
【0027】さらに、木質繊維層としてリン酸アンモニ
ウム、リン窒素化合物、ハロゲン化合物、スルファミン
酸、ホウ酸などの難燃化薬剤による処理を施した木質繊
維を用いることにより防火機能をも有する積層板が得ら
れる。これらの処理は、前記寸法安定性および機械的性
質向上の処理と同様に行なわれる。
ウム、リン窒素化合物、ハロゲン化合物、スルファミン
酸、ホウ酸などの難燃化薬剤による処理を施した木質繊
維を用いることにより防火機能をも有する積層板が得ら
れる。これらの処理は、前記寸法安定性および機械的性
質向上の処理と同様に行なわれる。
【0028】本考案の積層板は、例えば、予め製造した
木質繊維板および木質単板を用い、表面側より表層木質
繊維層1、中層木質単板層3、中層木質繊維層2、裏層
木質単板層4の順で接着剤を介して積層し、常法に従い
プレスすることにより得られる。
木質繊維板および木質単板を用い、表面側より表層木質
繊維層1、中層木質単板層3、中層木質繊維層2、裏層
木質単板層4の順で接着剤を介して積層し、常法に従い
プレスすることにより得られる。
【0029】また、木質繊維板の製造工程において、フ
ォーミング装置により接着剤を塗布乾燥された木質繊維
をスクリーンベルト上に堆積したものを一定寸法に切断
し仮圧締することにより得られる木質繊維マットを用
い、表面側に接着剤を塗布した木質単板の上に該木質繊
維マットを載せ、さらにその上に表裏面に接着剤を塗布
した木質単板を載せ、最後に木質繊維マットを載せた
後、熱圧プレスすることにより積層板を製造することが
できる。
ォーミング装置により接着剤を塗布乾燥された木質繊維
をスクリーンベルト上に堆積したものを一定寸法に切断
し仮圧締することにより得られる木質繊維マットを用
い、表面側に接着剤を塗布した木質単板の上に該木質繊
維マットを載せ、さらにその上に表裏面に接着剤を塗布
した木質単板を載せ、最後に木質繊維マットを載せた
後、熱圧プレスすることにより積層板を製造することが
できる。
【0030】この方法は従来の木質繊維板の製造ライン
をそのまま利用することもでき、熱圧締も一回(ワンシ
ョット)で積層板ができるなど工業的に有利な方法であ
る。
をそのまま利用することもでき、熱圧締も一回(ワンシ
ョット)で積層板ができるなど工業的に有利な方法であ
る。
【0031】また、得られた積層板の木質繊維層と木質
単板との間の接着力も非常に優れたものが得られる。
単板との間の接着力も非常に優れたものが得られる。
【0032】他に、スクリーンベルト上に木質単板を乗
せフォーミング装置に挿入し、該木質単板上に広葉樹材
を原料とする木質繊維を堆積し次に木質繊維上に木質単
板をのせた後、さらにフォーミング装置にて針葉樹材を
原料とする木質繊維を堆積した後、一定間隔に切断し、
仮圧締し熱圧プレスするか、切断することなく仮圧締し
連続して熱圧締した後切断することにより積層板にする
か、あるいはフォーミング装置によりスクリーンベルト
上に針葉樹材を原料とする木質繊維を堆積した後、木質
繊維上に木質単板をのせ、次に木質単板上にフォーミン
グ装置にて広葉樹材を原料とする木質繊維を堆積し、更
に木質繊維上に木質単板をのせた後一定幅に切断し仮圧
締し熱圧プレスするか、切断することなく仮圧締し連続
プレスした後切断することにより積層板とする方法が考
えられる。
せフォーミング装置に挿入し、該木質単板上に広葉樹材
を原料とする木質繊維を堆積し次に木質繊維上に木質単
板をのせた後、さらにフォーミング装置にて針葉樹材を
原料とする木質繊維を堆積した後、一定間隔に切断し、
仮圧締し熱圧プレスするか、切断することなく仮圧締し
連続して熱圧締した後切断することにより積層板にする
か、あるいはフォーミング装置によりスクリーンベルト
上に針葉樹材を原料とする木質繊維を堆積した後、木質
繊維上に木質単板をのせ、次に木質単板上にフォーミン
グ装置にて広葉樹材を原料とする木質繊維を堆積し、更
に木質繊維上に木質単板をのせた後一定幅に切断し仮圧
締し熱圧プレスするか、切断することなく仮圧締し連続
プレスした後切断することにより積層板とする方法が考
えられる。
【0033】このような、木質繊維マットを用いた方
法、あるいは木質単板の上に木質繊維を堆積した後に、
一括プレスする方法において、中層木質単板層の厚さを
2mm厚以上の単板で構成することにより、プレスした
際に中層木質単板層が波打状に変形することがなく好ま
しい。
法、あるいは木質単板の上に木質繊維を堆積した後に、
一括プレスする方法において、中層木質単板層の厚さを
2mm厚以上の単板で構成することにより、プレスした
際に中層木質単板層が波打状に変形することがなく好ま
しい。
【0034】また、本考案の積層板の表面に必要により
化粧シートを接着する。接着する化粧シートとしては、
例えば厚み0.2−3mm程度の天然木材を切削して得
られる天然突板、人工突板、および不織布、紙、合成樹
脂シートを裏打ちした突板シート、または、20−40
g/m2の化粧紙、32−500g/m2の不織布、5
0g/m2のパーチメント紙等の柄模様印刷や単色の塗
装が施されたもの、あるいは、化粧シート接着後、上塗
り工程を設けることもできる。
化粧シートを接着する。接着する化粧シートとしては、
例えば厚み0.2−3mm程度の天然木材を切削して得
られる天然突板、人工突板、および不織布、紙、合成樹
脂シートを裏打ちした突板シート、または、20−40
g/m2の化粧紙、32−500g/m2の不織布、5
0g/m2のパーチメント紙等の柄模様印刷や単色の塗
装が施されたもの、あるいは、化粧シート接着後、上塗
り工程を設けることもできる。
【0035】これら化粧シートの接着は、熱可塑性接着
剤例えば酢酸ビニル樹脂等に耐水性向上のために熱硬化
性樹脂または尿素粉末等を混入したものを用いることが
できる。
剤例えば酢酸ビニル樹脂等に耐水性向上のために熱硬化
性樹脂または尿素粉末等を混入したものを用いることが
できる。
【0036】また、本考案の積層板は、突板単板を貼着
した場合でも、積層板表面の表層木質繊維層1の吸放湿
による収縮膨張が小さいため突板単板に割れが生ずるこ
とがない。また、針葉樹材を原料とする木質繊維が白色
系であるため、その上に施す化粧シートとして、任意の
色調のものを選択することができる。
した場合でも、積層板表面の表層木質繊維層1の吸放湿
による収縮膨張が小さいため突板単板に割れが生ずるこ
とがない。また、針葉樹材を原料とする木質繊維が白色
系であるため、その上に施す化粧シートとして、任意の
色調のものを選択することができる。
【0037】
【考案の効果】本考案による積層板は、従来の合板の単
板の一部を木質繊維層におきかえ、これら木質繊維層は
単板として使用できない欠点のある原木を小さく破砕あ
るいは解繊したものを用いて得られるものであるため、
資源の有効利用となり自然破壊の防止に役立つことがで
きる。
板の一部を木質繊維層におきかえ、これら木質繊維層は
単板として使用できない欠点のある原木を小さく破砕あ
るいは解繊したものを用いて得られるものであるため、
資源の有効利用となり自然破壊の防止に役立つことがで
きる。
【0038】また、中層木質単板層3と裏層木質単板層
2を繊維方向が直交するように配することにより幅方向
および長さ方向の寸法安定性に優れ、機械的強度も長さ
方向および幅方向共に曲げ強度に優れ、これら単板層の
間および表裏面に木質繊維層が配されることによりさら
に寸法安定性の優れたものとなる。
2を繊維方向が直交するように配することにより幅方向
および長さ方向の寸法安定性に優れ、機械的強度も長さ
方向および幅方向共に曲げ強度に優れ、これら単板層の
間および表裏面に木質繊維層が配されることによりさら
に寸法安定性の優れたものとなる。
【0039】特に中層木質単板層と裏層木質単板層の間
に、吸放湿による寸法安定性に優れた、広葉樹材を原料
とする木質繊維からなる木質繊維層を配することにより
さらに寸法安定性が向上する。
に、吸放湿による寸法安定性に優れた、広葉樹材を原料
とする木質繊維からなる木質繊維層を配することにより
さらに寸法安定性が向上する。
【0040】また、本考案の積層板表面に曲げ荷重がか
かった際に、この曲げ荷重は、表面側において圧縮付
加、裏面側において引っ張り付加となって作用するが、
針葉樹材を原料とする木質繊維からなる表層木質繊維層
の平面方向の圧縮強度が優れ、裏面側の裏層木質単板層
が引っ張り強度が優れるため、総合的に曲げ強度が優れ
た積層板となる。
かった際に、この曲げ荷重は、表面側において圧縮付
加、裏面側において引っ張り付加となって作用するが、
針葉樹材を原料とする木質繊維からなる表層木質繊維層
の平面方向の圧縮強度が優れ、裏面側の裏層木質単板層
が引っ張り強度が優れるため、総合的に曲げ強度が優れ
た積層板となる。
【0041】また、裏層木質単板層の繊維方向を積層板
の長さ方向に平行とすることにより、特に長さ方向の曲
げ強度が優れたものとなる。
の長さ方向に平行とすることにより、特に長さ方向の曲
げ強度が優れたものとなる。
【0042】また、積層板の表面は針葉樹材を原料とす
る木質繊維層により構成されるため、厚さ方向の圧縮強
度が強く、平滑性にも優れ、色調も白色系であるため、
化粧シートの貼着あるいは塗装処理を施しても優れた仕
上がりが得られ、また、任意方向への切削加工が容易に
施すことができる。さらに、表層木質繊維層は吸放湿に
よる収縮膨張が小さいため、表面に突板シートを貼着し
ても割れが生じにくいなど優れた特性を有するものであ
る。
る木質繊維層により構成されるため、厚さ方向の圧縮強
度が強く、平滑性にも優れ、色調も白色系であるため、
化粧シートの貼着あるいは塗装処理を施しても優れた仕
上がりが得られ、また、任意方向への切削加工が容易に
施すことができる。さらに、表層木質繊維層は吸放湿に
よる収縮膨張が小さいため、表面に突板シートを貼着し
ても割れが生じにくいなど優れた特性を有するものであ
る。
【図1】 本考案積層板の断面図、
1:表層木質繊維層、2:中層木質繊維層、3:中層木
質単板層、4:裏層木質単板層。
質単板層、4:裏層木質単板層。
Claims (3)
- 【請求項1】 表面側より表層木質繊維層1、中層木質
単板層3、中層木質繊維層2、裏層木質単板層4の順で
積層一体化されてなる積層板の、表層木質繊維層1が針
葉樹材を原料とする木質繊維からなり、中層木質繊維層
2が広葉樹材を原料とする木質繊維からなることを特徴
とする積層板。 - 【請求項2】 中層木質単板層3と裏層木質単板層4の
繊維方向が直交するように配されてなる請求項1記載の
積層板。 - 【請求項3】 裏層木質単板層4の繊維方向が積層板の
長手方向と平行方向に配されてなる請求項1記載の積層
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11098491U JP2527517Y2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 積層板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11098491U JP2527517Y2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 積層板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544527U JPH0544527U (ja) | 1993-06-15 |
JP2527517Y2 true JP2527517Y2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=14549459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11098491U Expired - Lifetime JP2527517Y2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 積層板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527517Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-21 JP JP11098491U patent/JP2527517Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544527U (ja) | 1993-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |