JP2527123B2 - 高所作業用安全索の保持構造及び保持器 - Google Patents
高所作業用安全索の保持構造及び保持器Info
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- JP2527123B2 JP2527123B2 JP5031384A JP3138493A JP2527123B2 JP 2527123 B2 JP2527123 B2 JP 2527123B2 JP 5031384 A JP5031384 A JP 5031384A JP 3138493 A JP3138493 A JP 3138493A JP 2527123 B2 JP2527123 B2 JP 2527123B2
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- pole
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高所作業用安全索の保持
構造及び保持器に関し、特には建設工事等の高所作業に
おいて、作業員の安全を確保するための安全索(命綱)
を安全、かつ、確実に保持するための新規な構造に関す
る。
構造及び保持器に関し、特には建設工事等の高所作業に
おいて、作業員の安全を確保するための安全索(命綱)
を安全、かつ、確実に保持するための新規な構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高層建築物施工や橋梁構築工事その他鉄
塔構築等の高所作業に当たっては、高所作業員が命綱を
連結して作業をすることが義務付けられている。この命
綱は作業員の腰に巻いた安全帯に所定長さの安全ロープ
を連結し、その安全ロープの端部に掛け止め具を連結し
てなり、この掛け止め具を安全索(親綱:作業領域に張
り巡らしたワイヤー)に掛け留め高所における各種作業
を行う。そしてこの安全索は建物の躯体等の高所構成部
材の骨柱間において一定間隔で立設したポールに支持さ
れている(実公平2−46920号公報参照)。
塔構築等の高所作業に当たっては、高所作業員が命綱を
連結して作業をすることが義務付けられている。この命
綱は作業員の腰に巻いた安全帯に所定長さの安全ロープ
を連結し、その安全ロープの端部に掛け止め具を連結し
てなり、この掛け止め具を安全索(親綱:作業領域に張
り巡らしたワイヤー)に掛け留め高所における各種作業
を行う。そしてこの安全索は建物の躯体等の高所構成部
材の骨柱間において一定間隔で立設したポールに支持さ
れている(実公平2−46920号公報参照)。
【0003】このポールは下端部に躯体の鉄骨等の高所
構成部材を咬持する万力等を有し、上端部にワイヤーロ
ープを挿通し又は締結するための環状体を取り付けてあ
る。
構成部材を咬持する万力等を有し、上端部にワイヤーロ
ープを挿通し又は締結するための環状体を取り付けてあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
安全索の設備は比較的長い期間取り外ししない処では、
取付け最初に十分な配慮がなされ、頑丈な構造となるも
のの、鉄骨組立、仮設備架設撤去、山留支保工の設置撤
去等きわめて足場が不安定で使用期間も短いものについ
ては、おろそかになりがちである。また、安全索の設備
をしていても、それが満足な施設と言い得ない場合が多
い。
安全索の設備は比較的長い期間取り外ししない処では、
取付け最初に十分な配慮がなされ、頑丈な構造となるも
のの、鉄骨組立、仮設備架設撤去、山留支保工の設置撤
去等きわめて足場が不安定で使用期間も短いものについ
ては、おろそかになりがちである。また、安全索の設備
をしていても、それが満足な施設と言い得ない場合が多
い。
【0005】すなわち、躯体の骨柱等の高所構成部材を
咬持する金具にターンバックルを介して一対の骨柱間に
ワイヤーロープを張設した安全索の場合、アンカーとな
る金具の取付間距離が大きいと、作業員が万一落下した
場合、ワイヤーロープのたわみ量が大きく、作業員の腰
に巻いた安全帯に連結した安全ロープの長さと、落下に
よる安全索のたわみの長さを加えた落下高さが、作業員
の体重と加味して作業員に加わるため、安全ロープが切
断されなくとも、かなりの衝撃が人体に加わるために、
2次的な災害を発生することがある。
咬持する金具にターンバックルを介して一対の骨柱間に
ワイヤーロープを張設した安全索の場合、アンカーとな
る金具の取付間距離が大きいと、作業員が万一落下した
場合、ワイヤーロープのたわみ量が大きく、作業員の腰
に巻いた安全帯に連結した安全ロープの長さと、落下に
よる安全索のたわみの長さを加えた落下高さが、作業員
の体重と加味して作業員に加わるため、安全ロープが切
断されなくとも、かなりの衝撃が人体に加わるために、
2次的な災害を発生することがある。
【0006】また、躯体の骨梁等の高所構成部材を咬持
して固定するポールを所要間隔で立設し、そのポールの
上端部に設けた環状体にワイヤーロープを挿通して張設
しただけの安全索の場合、落下高さはポールの間隔の設
定如何により軽減できるものの、作業員がどの位置で作
業をするかによってポールに加わる力が異なる。
して固定するポールを所要間隔で立設し、そのポールの
上端部に設けた環状体にワイヤーロープを挿通して張設
しただけの安全索の場合、落下高さはポールの間隔の設
定如何により軽減できるものの、作業員がどの位置で作
業をするかによってポールに加わる力が異なる。
【0007】さらに、安全索がワイヤーロープを環状体
に連結していないで単に挿通してあるだけの場合には、
両端部にあるポールにより多くの荷重が掛かり、それら
のポールが破損することも有り得るため、安全性が充分
でない。また、1本の連続したワイヤーロープを使用す
るため、張設作業に時間がかかり、実用的でない。
に連結していないで単に挿通してあるだけの場合には、
両端部にあるポールにより多くの荷重が掛かり、それら
のポールが破損することも有り得るため、安全性が充分
でない。また、1本の連続したワイヤーロープを使用す
るため、張設作業に時間がかかり、実用的でない。
【0008】上記いずれの場合にも、条件を十分に考慮
して計算のうえ設備すれば万が一の場合でも、それに十
分に対処できることは勿論のことであるが、そのような
十分な設備をすることは、時間と労力が掛かり、かつ、
短期工事や工事場所によってはおざなりにされたり、心
情的についおろそかにされがちである。
して計算のうえ設備すれば万が一の場合でも、それに十
分に対処できることは勿論のことであるが、そのような
十分な設備をすることは、時間と労力が掛かり、かつ、
短期工事や工事場所によってはおざなりにされたり、心
情的についおろそかにされがちである。
【0009】そこで、本発明は上記従来の事情に鑑み
て、高所作業員の安全を確保するための安全索を簡単に
張設でき、しかも安全、かつ、確実に保持するための新
規な高所作業用安全索の保持構造及び保持器を提供す
る。
て、高所作業員の安全を確保するための安全索を簡単に
張設でき、しかも安全、かつ、確実に保持するための新
規な高所作業用安全索の保持構造及び保持器を提供す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、高所構成部材の一部に係止して所定間隔で
固定して立設する複数の保持器に、それぞれ独立して所
定長さの安全索を繰り出し、かつ、巻取り自在に逆回転
防止機構を設けて収納し、安全索を引き出し隣接する保
持器の上端部に設けた係止環に引掛けて保持器間に適度
に緊張させて必要以上に伸びないスパンにて張設し、該
安全索に作業員の安全ロープを連結して作業員の転落及
び転落時の2次的災害を防止できるようにした高所作業
用安全索の保持構造を提供する。
するために、高所構成部材の一部に係止して所定間隔で
固定して立設する複数の保持器に、それぞれ独立して所
定長さの安全索を繰り出し、かつ、巻取り自在に逆回転
防止機構を設けて収納し、安全索を引き出し隣接する保
持器の上端部に設けた係止環に引掛けて保持器間に適度
に緊張させて必要以上に伸びないスパンにて張設し、該
安全索に作業員の安全ロープを連結して作業員の転落及
び転落時の2次的災害を防止できるようにした高所作業
用安全索の保持構造を提供する。
【0011】また、高所構成部材のエッジ部等に締め付
けて咬持する固定具と、該固定具に着脱可能に連結さ
れ、安全索の巻取り繰り出し可能な逆回転防止機構付ド
ラムを収納したケースと、該ケースに連結して前記安全
索を挿通し所定高さに伸びるポールと、該ポールの端部
に固定した係止環と、該ポールの上端部に安全索をポー
ルと直交方向へ延伸するために設けたガイドパイプとか
らなる高所作業用安全索の保持器の構成を提供する。更
にガイドパイプの縁部をアール仕上げしてなる構成、及
び逆回転防止機構付ドラムはハンドルを有する軸にラチ
ェット車を軸着し、該ラチェット車の歯部に係脱する爪
をケースに揺動可能に軸着してなる構成を提供する。
けて咬持する固定具と、該固定具に着脱可能に連結さ
れ、安全索の巻取り繰り出し可能な逆回転防止機構付ド
ラムを収納したケースと、該ケースに連結して前記安全
索を挿通し所定高さに伸びるポールと、該ポールの端部
に固定した係止環と、該ポールの上端部に安全索をポー
ルと直交方向へ延伸するために設けたガイドパイプとか
らなる高所作業用安全索の保持器の構成を提供する。更
にガイドパイプの縁部をアール仕上げしてなる構成、及
び逆回転防止機構付ドラムはハンドルを有する軸にラチ
ェット車を軸着し、該ラチェット車の歯部に係脱する爪
をケースに揺動可能に軸着してなる構成を提供する。
【0012】
【作用】上記構成の本発明によれば、適度に緊張した安
全索に作業員の安全ロープを連結し所要作業をし、万一
作業員が落下した場合、安全ロープの長さの落下距離で
済み、しかも、複数の保持器が均分して落下荷重を受
け、作業員に過大な衝撃が加わらない。即ち、各保持器
の中に安全索を内臓し、各保持器の間に張設される安全
索をそれぞれ独立したものとしたため、万一作業者が転
落した場合でも、落下距離を短くして、作業者にかかる
肉体的負担を軽減でき、しかもの荷重を複数の保持器に
て均等に受けることができて安全である。
全索に作業員の安全ロープを連結し所要作業をし、万一
作業員が落下した場合、安全ロープの長さの落下距離で
済み、しかも、複数の保持器が均分して落下荷重を受
け、作業員に過大な衝撃が加わらない。即ち、各保持器
の中に安全索を内臓し、各保持器の間に張設される安全
索をそれぞれ独立したものとしたため、万一作業者が転
落した場合でも、落下距離を短くして、作業者にかかる
肉体的負担を軽減でき、しかもの荷重を複数の保持器に
て均等に受けることができて安全である。
【0013】そして、保持器は万力等の強力な締結具で
高所構成部材を咬持する。安全索の張設と緊張は、逆回
転防止機構付ドラムに巻回した安全索を、逆回転防止機
構を外して繰り出し、又は逆回転防止機構を設定して緊
張させる。
高所構成部材を咬持する。安全索の張設と緊張は、逆回
転防止機構付ドラムに巻回した安全索を、逆回転防止機
構を外して繰り出し、又は逆回転防止機構を設定して緊
張させる。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を図に基づき説明す
る。先づ本発明にかかる保持器30の構成を説明する。
図1及び図2に示すように、高所構成部材であるH型鋼
27のエッジ部を咬持するコ字形の固定具1にねじ2を
直交して螺合し、ねじ2を回転する万力等の締結具3を
設ける。締結具3は中折れ可能なハンドル4を備えたワ
ンウエイクラッチをねじ2の頭部に連結してなる。そし
て固定具1にはケース8を連結する筒形の連結部5を設
ける。
る。先づ本発明にかかる保持器30の構成を説明する。
図1及び図2に示すように、高所構成部材であるH型鋼
27のエッジ部を咬持するコ字形の固定具1にねじ2を
直交して螺合し、ねじ2を回転する万力等の締結具3を
設ける。締結具3は中折れ可能なハンドル4を備えたワ
ンウエイクラッチをねじ2の頭部に連結してなる。そし
て固定具1にはケース8を連結する筒形の連結部5を設
ける。
【0015】連結部5はケース8の挿入基部7を嵌合し
てそれらの両者に挿入する連結ピン6を有する。連結ピ
ン6は先端部が折れ曲がって抜け止めとなるように回動
可能な端部6aを軸6bで連結してある。
てそれらの両者に挿入する連結ピン6を有する。連結ピ
ン6は先端部が折れ曲がって抜け止めとなるように回動
可能な端部6aを軸6bで連結してある。
【0016】そして、挿入基部7と溶接等にて一体に連
結したケース8は円形であり、そのケース8の軸芯にラ
チェット9を有する軸20を軸受22で回転自在に挿入
するとともに、このラチェット9に係脱する爪10を揺
動可能に設ける。そしてケース8には所定長さのポール
13を連結部5と所定の角度を有して溶接等にて一体に
連結する。
結したケース8は円形であり、そのケース8の軸芯にラ
チェット9を有する軸20を軸受22で回転自在に挿入
するとともに、このラチェット9に係脱する爪10を揺
動可能に設ける。そしてケース8には所定長さのポール
13を連結部5と所定の角度を有して溶接等にて一体に
連結する。
【0017】軸20には、図3に示すように、基部23
を軸着して中折れ可能なハンドル11が取り付けられて
いる。そのハンドル11の端部を挟んで固定する挟着具
12がポール13の基部に取り付けられている。この挟
着具12と同様にハンドル4の端部を固定するための挟
着具14がポール13に突設されている。そして、ケー
ス8内で軸20にドラム21が一体で回転可能に固定さ
れ、そのドラム21にはワイヤロープ等の安全索19の
一端部が止着されて所定の長さ(実施例で約5m)で巻
回されている。
を軸着して中折れ可能なハンドル11が取り付けられて
いる。そのハンドル11の端部を挟んで固定する挟着具
12がポール13の基部に取り付けられている。この挟
着具12と同様にハンドル4の端部を固定するための挟
着具14がポール13に突設されている。そして、ケー
ス8内で軸20にドラム21が一体で回転可能に固定さ
れ、そのドラム21にはワイヤロープ等の安全索19の
一端部が止着されて所定の長さ(実施例で約5m)で巻
回されている。
【0018】安全索19はポール13の中を通り、上端
部に装着したガイドパイプ17を貫通し外部に延伸して
他端部にフック24が連結されている。ガイドパイプ1
7は安全索19をポール13と直交する方向へ導出する
ために曲管からなり、ポール13に挿入してねじ25で
固定した管26と連結されている。このガイドパイプ1
7の縁部はアール仕上げされて安全索19に荷重がかか
っても安全索19を傷つけることがないようにしてあ
る。そして、ポール13の上端部には逆U字形の係止環
16が固定して取り付けられている。
部に装着したガイドパイプ17を貫通し外部に延伸して
他端部にフック24が連結されている。ガイドパイプ1
7は安全索19をポール13と直交する方向へ導出する
ために曲管からなり、ポール13に挿入してねじ25で
固定した管26と連結されている。このガイドパイプ1
7の縁部はアール仕上げされて安全索19に荷重がかか
っても安全索19を傷つけることがないようにしてあ
る。そして、ポール13の上端部には逆U字形の係止環
16が固定して取り付けられている。
【0019】係止環16の上部にはロープ等を挿通して
係止するためのスプリング状に2〜3回巻いた鋼線から
なる係止具18が連結され、これと同様の係止具15が
ポール13の略中央部の側面に固定して取り付けられて
いる。
係止するためのスプリング状に2〜3回巻いた鋼線から
なる係止具18が連結され、これと同様の係止具15が
ポール13の略中央部の側面に固定して取り付けられて
いる。
【0020】次に上記実施例の作用を説明すると、図6
に示すように、高所作業場におけるH型鋼27のエッジ
部に複数の保持器30を安全索19が必要以上に伸びな
い程度のスパン、即ち作業員が落下しても2次的災害を
防止できるような所定間隔で取付固定する。すなわち、
図1及び図2に示す、固定具1でH型鋼27のエッジ部
を挟着しハンドル4を回転してねじ2をH型鋼27に締
め付け固定することによりポール13を立設し、その締
め付け固定が終わるとハンドル4の端部を挟着具14に
挟み込んで作業員の通行の邪魔にならないようにしてお
く。
に示すように、高所作業場におけるH型鋼27のエッジ
部に複数の保持器30を安全索19が必要以上に伸びな
い程度のスパン、即ち作業員が落下しても2次的災害を
防止できるような所定間隔で取付固定する。すなわち、
図1及び図2に示す、固定具1でH型鋼27のエッジ部
を挟着しハンドル4を回転してねじ2をH型鋼27に締
め付け固定することによりポール13を立設し、その締
め付け固定が終わるとハンドル4の端部を挟着具14に
挟み込んで作業員の通行の邪魔にならないようにしてお
く。
【0021】なお、H型鋼27のエッジ部が横向きでな
く上向きであるときは、ピン6を抜いて挿入基部7を連
結部5から引き抜き、固定具1を90度旋回させて同様
に固定し、再び両者を嵌合してピン6を挿入すれば、図
2に仮想線で示すように固定具1の向きを変えることが
できる(仮想線に示す場合においては、図の右方が上方
となる)。即ち、固定具1の固定方向を変換することに
より、固定するH型鋼が横であっても縦であっても固定
することができるのである。
く上向きであるときは、ピン6を抜いて挿入基部7を連
結部5から引き抜き、固定具1を90度旋回させて同様
に固定し、再び両者を嵌合してピン6を挿入すれば、図
2に仮想線で示すように固定具1の向きを変えることが
できる(仮想線に示す場合においては、図の右方が上方
となる)。即ち、固定具1の固定方向を変換することに
より、固定するH型鋼が横であっても縦であっても固定
することができるのである。
【0022】さらに、左端の保持器30に隣接してH型
鋼27に前記固定具1と似た構造の固定具44を締結し
て固定する。この固定具44は図4,図5に示すよう
に、H型鋼27のエッジ部を咬持できるコ字型の金具か
らなる本体40にねじ42をハンドル43で締め付け可
能に螺合するとともに、本体40に係止環部41を溶接
等にて連結して支保索45の両端部に連結したフック4
6,46等を引掛けることができるようになっている。
鋼27に前記固定具1と似た構造の固定具44を締結し
て固定する。この固定具44は図4,図5に示すよう
に、H型鋼27のエッジ部を咬持できるコ字型の金具か
らなる本体40にねじ42をハンドル43で締め付け可
能に螺合するとともに、本体40に係止環部41を溶接
等にて連結して支保索45の両端部に連結したフック4
6,46等を引掛けることができるようになっている。
【0023】そこで、所定長さのワイヤロープの両端部
にフック46,46を連結してなる支保索45でこの固
定具44と図6中の左端の保持器30とをそれぞれ連結
する。すなわち、支保索45の一端部のフック46を固
定具44の係止環部41に、他端部のフック46を第1
の保持器30の係止環16に引掛けるのである。支保索
45の傾斜角度は約45度がよい。
にフック46,46を連結してなる支保索45でこの固
定具44と図6中の左端の保持器30とをそれぞれ連結
する。すなわち、支保索45の一端部のフック46を固
定具44の係止環部41に、他端部のフック46を第1
の保持器30の係止環16に引掛けるのである。支保索
45の傾斜角度は約45度がよい。
【0024】ついで、左端の保持器30のガイドパイプ
17の端末にあるフック24を引いて安全索9を引き出
し、そのフック24を左から2番目の保持器30の係止
環16に引掛けて固定する。そして安全索19を適度に
緊張させるために、ハンドル11を回転してドラム21
を回し、引き出された安全索19をドラム21に巻き取
る。なお、ハンドル11を使用した後は中折れさせて端
部を挟着具12で固定して作業員の通行に支障しないよ
うにしておく。
17の端末にあるフック24を引いて安全索9を引き出
し、そのフック24を左から2番目の保持器30の係止
環16に引掛けて固定する。そして安全索19を適度に
緊張させるために、ハンドル11を回転してドラム21
を回し、引き出された安全索19をドラム21に巻き取
る。なお、ハンドル11を使用した後は中折れさせて端
部を挟着具12で固定して作業員の通行に支障しないよ
うにしておく。
【0025】ハンドル11が回転して軸20が回転する
とラチェット9が爪10を撥ねながら回転し、ドラム2
1が回転して安全索19がドラム21に巻取られるが、
安全索19が伸び出そうとしても爪10がラチェット9
に係合し、安全索19が繰り出されることはなく、した
がって、安全索19の適度の張りを得ることができる。
とラチェット9が爪10を撥ねながら回転し、ドラム2
1が回転して安全索19がドラム21に巻取られるが、
安全索19が伸び出そうとしても爪10がラチェット9
に係合し、安全索19が繰り出されることはなく、した
がって、安全索19の適度の張りを得ることができる。
【0026】ついで、左から2番目の保持器30のガイ
ドパイプ17の端末にあるフック24を引いて安全索1
9を引き出し、そのフック24を図6中の左から3番目
の保持器30の係止環16に引掛けて固定する。そして
安全索19を適度に緊張させるために、ハンドル11を
回転してドラム21を回し、引き出された安全索19を
ドラム21に巻き取る。
ドパイプ17の端末にあるフック24を引いて安全索1
9を引き出し、そのフック24を図6中の左から3番目
の保持器30の係止環16に引掛けて固定する。そして
安全索19を適度に緊張させるために、ハンドル11を
回転してドラム21を回し、引き出された安全索19を
ドラム21に巻き取る。
【0027】さらに、図6中左から3番目の保持器30
のガイドパイプ17の端末にあるフック24を引いて安
全索19を引き出し、そのフック24を図6中の右端の
保持器30の係止環16に引掛けて固定する。そして安
全索19を適度に緊張させるために、ハンドル11を回
転してドラム21を回し、引き出された安全索19をド
ラム21に巻き取る。かかる作業を繰り返して作業領域
に応じて必要な安全索19を張設する。
のガイドパイプ17の端末にあるフック24を引いて安
全索19を引き出し、そのフック24を図6中の右端の
保持器30の係止環16に引掛けて固定する。そして安
全索19を適度に緊張させるために、ハンドル11を回
転してドラム21を回し、引き出された安全索19をド
ラム21に巻き取る。かかる作業を繰り返して作業領域
に応じて必要な安全索19を張設する。
【0028】そして、最後に右端の保持器30に隣接し
てH型鋼27に前記固定具44と同じ構造の固定具44
を締結して固定し、その固定具44と右端の保持器30
との間を、その保持器30の安全索19を引き出してそ
のフック24を係止環部41に引掛け、ハンドル11を
回して適度に緊張させる。安全索19の傾斜角度は約4
5度がよい。なお、係止具15,18に適宜のロープを
挿通して保持器30の支持を補強してもよい。
てH型鋼27に前記固定具44と同じ構造の固定具44
を締結して固定し、その固定具44と右端の保持器30
との間を、その保持器30の安全索19を引き出してそ
のフック24を係止環部41に引掛け、ハンドル11を
回して適度に緊張させる。安全索19の傾斜角度は約4
5度がよい。なお、係止具15,18に適宜のロープを
挿通して保持器30の支持を補強してもよい。
【0029】かくして、図7に示すように、作業員50
がその腰に巻いた安全帯51に連結した所定長さの安全
ロープ52の端部にあるフック53を、所要の部位の安
全索19に引掛けて作業をするのである。そして、万
一、作業員50が落下したときは、フック53が連結さ
れている安全索19はその保持器30から繰り出される
こともなく適度に緊張した状態を保ち、また、隣接する
他の保持器30と連係しているために、他の保持器30
と均等して荷重を受けることができ、作業員50を安全
に吊支できる。
がその腰に巻いた安全帯51に連結した所定長さの安全
ロープ52の端部にあるフック53を、所要の部位の安
全索19に引掛けて作業をするのである。そして、万
一、作業員50が落下したときは、フック53が連結さ
れている安全索19はその保持器30から繰り出される
こともなく適度に緊張した状態を保ち、また、隣接する
他の保持器30と連係しているために、他の保持器30
と均等して荷重を受けることができ、作業員50を安全
に吊支できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、保持器に
安全索を所定長さで巻取り自在に収納し、その安全索の
引き出し端部を隣接する他の保持器に連結することとし
たため、万一作業員が落下することがあっても、保持器
間の安全索はそれぞれ適度に緊張し、かつ、独立してい
るから安全索のたわみ量が少ないため、作業員の腰に連
結した安全ロープの長さ程度の落下距離で済む。
安全索を所定長さで巻取り自在に収納し、その安全索の
引き出し端部を隣接する他の保持器に連結することとし
たため、万一作業員が落下することがあっても、保持器
間の安全索はそれぞれ適度に緊張し、かつ、独立してい
るから安全索のたわみ量が少ないため、作業員の腰に連
結した安全ロープの長さ程度の落下距離で済む。
【0031】また、その落下荷重は複数の保持器で均等
に受け止められるから、作業員に過大な肉体的負担が生
じることや、両端部の保持器のみに過大な荷重が掛か
り、それらが破損し損傷するようなことは防止される。
に受け止められるから、作業員に過大な肉体的負担が生
じることや、両端部の保持器のみに過大な荷重が掛か
り、それらが破損し損傷するようなことは防止される。
【0032】しかも、保持器内に安全索を巻取り引き出
し自在に収納したから、安全索と保持器とが常に一体で
あるために、分離することなく、取扱・取付作業や輸送
において便利である。
し自在に収納したから、安全索と保持器とが常に一体で
あるために、分離することなく、取扱・取付作業や輸送
において便利である。
【0033】そのうえ、保持器の固定部とポール部とを
分離可能に連結して、固定部の取付角度を変えることが
できるから、H型鋼の向きが横向きでなく縦向きであっ
てもH型鋼に締結固定できる。
分離可能に連結して、固定部の取付角度を変えることが
できるから、H型鋼の向きが横向きでなく縦向きであっ
てもH型鋼に締結固定できる。
【図1】本発明にかかる保持器の一実施例を示す一部断
面正面図。
面正面図。
【図2】本発明にかかる保持器の一実施例を示す側面
図。
図。
【図3】要部断面正面図。
【図4】端部固定具の側面図。
【図5】端部固定具の正面図。
【図6】保持器と安全索の張索模式図。
【図7】高所作業場所における保持器の配置模式図。
1…固定具 2…ねじ 3…締結具 4,11…ハンドル 5…連結部 6…連結ピン 7…挿入基部 8…ケース 9…ラチェット 10…爪 12,14…挟着具 15,18…係止具 13…ポール 16…係止環 17…ガイドパイプ 19…安全索 20…軸 21…ドラム 27…高所構成部材(H型鋼)
Claims (4)
- 【請求項1】 高所構成部材の一部に係止して所定間隔
で固定して立設する複数の保持器に、それぞれ独立して
所定長さの安全索を繰り出し、かつ、巻取り自在に逆回
転防止機構を設けて収納し、安全索を引き出し隣接する
保持器の上端部に設けた係止環に引掛けて保持器間に適
度に緊張させて必要以上に伸びないスパンにて張設し、
該安全索に作業員の安全ロープを連結して作業員の転落
及び転落時の2次的災害を防止できるようにしたことを
特徴とする高所作業用安全索の保持構造。 - 【請求項2】 高所構成部材のエッジ部等に締め付けて
咬持する固定具と、該固定具に着脱可能に連結され、安
全索の巻取り繰り出し可能な逆回転防止機構付ドラムを
収納したケースと、該ケースに連結して前記安全索を挿
通し所定高さに伸びるポールと、該ポールの端部に固定
した係止環と、該ポールの上端部に安全索をポールと直
交方向へ延伸するために設けたガイドパイプとからなる
ことを特徴とする高所作業用安全索の保持器。 - 【請求項3】 ガイドパイプの縁部をアール仕上げして
なる請求項2記載の高所作業用安全索の保持器。 - 【請求項4】 逆回転防止機構付ドラムはハンドルを有
する軸にラチェット車を軸着し、該ラチェット車の歯部
に係脱する爪をケースに揺動可能に軸着してなる請求項
2又は3記載の高所作業用安全索の保持器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5031384A JP2527123B2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 高所作業用安全索の保持構造及び保持器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5031384A JP2527123B2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 高所作業用安全索の保持構造及び保持器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06218072A JPH06218072A (ja) | 1994-08-09 |
JP2527123B2 true JP2527123B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=12329769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5031384A Expired - Lifetime JP2527123B2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | 高所作業用安全索の保持構造及び保持器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527123B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0407587A4 (en) * | 1988-09-30 | 1992-03-11 | Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho | Pressure sensor |
JP3853780B2 (ja) * | 2003-05-08 | 2006-12-06 | ホリーエンジニアリング株式会社 | 親綱支柱 |
JP4964315B2 (ja) * | 2010-03-02 | 2012-06-27 | 藤井電工株式会社 | 親綱展開具とそれを用いた作業方法 |
JP5506043B2 (ja) * | 2010-07-27 | 2014-05-28 | 三谷セキサン株式会社 | 落下防止装置及びそれを用いた落下防止方法 |
CN110230409A (zh) * | 2019-07-12 | 2019-09-13 | 中国化学工程第十一建设有限公司 | 一种安全绳防护组件及其应用的安全防护结构 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5968752A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-18 | Fuji Electric Co Ltd | 電子写真用セレン感光体 |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP5031384A patent/JP2527123B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06218072A (ja) | 1994-08-09 |
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