JP2526002Y2 - 磁気ヘッド支持体の固定構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 計算桟システムの外部記憶装置に用いられる磁気ディ
スク装置における磁気ヘッド支持体の固定構造に関し、 磁気ヘッド支持体のアームに対する固定力の向上を目
的とし、 磁気ディスク装置の磁気ヘッド、ジンバル、ロードビ
ーム、スペーサからなる２組の磁気ヘッド支持体をアー
ムの上下面にそれぞれ固定する磁気ヘッド支持体のアー
ムへの取付構造において、スペーサ及びロードビーム根
本部にねじ取付用のバカ穴を４個以上有し、アーム側も
ロードビームのねじ取付用のバカ穴に対応したねじ穴を
持ち、上下の磁気ヘッド支持体は互いに干渉しない２個
ずつのねじ穴を用いて固定するように構成する。

〔産業上の利用分野〕

本考案は計算桟システムの外部記憶装置に用いられる
磁気ディスク装置における磁気ヘッド支持体の固定構造
に関する。

〔従来の技術〕

第２図は従来の磁気ディスク装置を示す図である。こ
れは筐体１の中に記録媒体である複数枚の磁気ディスク
２がモータにより回動駆動される軸３に取付けられ、こ
の磁気ディスク２に対して情報の書き込み又は読み出し
を行なう磁気ヘッド４が磁気ヘッド支持体５及びアーム
６を介してキャリッジ７に支持されており、該キャリッ
ジが磁気ヘッド４を磁気ディスク２の任意のトラック８
に位置決めすることができるようになっている。

このような磁気ディスク装置において、従来の磁気ヘ
ッド支持体５のアーム６に対する固定構造は、第３図
（ａ）及び（ｂ）に示すように、磁気ヘッド４、ジンバ
ル９、ロードビーム10、スペーサ11等よりなる磁気ヘッ
ド支持体の１対が、その一番根本部のロードビーム10を
スペーサ11を挟んでアーム６の上下面にねじ12を用いて
１箇所又は２個所をねじ止めしているのが一般的であ
る。この場合上下のロードビームは第３図（ｃ）の断面
図に示すようにアーム６の同一のねじ穴を用いており、
ねじ12の有効長さはアーム６の厚さの1/2以下である。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記従来の磁気ヘッド支持体の固定構造では、最近の
磁気ディスク装置の小型化による媒体（磁気ディスク）
間隔の縮小に伴いアーム６の厚さが薄くなったためロー
ドビーム10を固定するためのねじ孔の長さが短くなり、
充分な締付固定力が得られないという問題がある。

本考案は磁気ヘッド支持体のアームに対する固定力の
向上を可能とした磁気ヘッド支持体の固定構造を提供す
ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案の磁気ヘッド支持
体の固定構造は、磁気ディスク装置の磁気ヘッド４、ジ
ンバル９、ロードビーム10、スペーサ11からなる２組の
磁気ヘッド支持体5,5′をアーム６の上下面にそれぞれ
固定する磁気ヘッド支持体のアームへの取付構造におい
て、スペーサ11及びロードビーム10根本部のねじ取付用
のバカ穴13を４個以上有し、アーム６側もロードビーム
のねじ取付用のバカ穴13に対応したねじ穴Ａ〜Ｄを持
ち、上下の磁気ヘッド支持体5,5′は互いに干渉しない
２個ずつのねじ穴A,CとB,Dを用いて固定したことを特徴
とする。

〔作用〕

スペーサ11及びロードビーム10根本部に４個以上のね
じ取付用のバカ穴13を設けると共に、そのねじ取付用の
バカ穴13に対応してアーム６側にねじ穴Ａ〜Ｄを設け、
アーム６に対する上下のロードビーム10の固定は、互い
に干渉しない２個ずつのねじ穴A,CとB,Dを用い、ねじ12
によりそれぞれ固定することにより、ねじの長さはアー
ム６の厚さと等しくでき、従来に比して十分大きな固定
力を得ることができる。

〔実施例〕

第１図は本考案の実施例を示す図であり、（ａ）は斜
視図、（ｂ）はａ図のb-b線における断面図である。

本実施例では磁気ヘッド４、ジンバル９、ロードビー
ム10、スペーサ11等よりなる磁気ヘッド支持体のロード
ビーム10の根本部とスペーサ11にそれぞれ４個のねじ取
付用のバカ穴13が設けられ、このバカ穴13に対応してア
ーム６には４個のねじ穴Ａ〜Ｄが設けられており、アー
ム６の上面に取付けられるヘッド支持体５は、アーム６
の２個のねじ穴Ａ及びＣを用い、ねじ12で締付固定さ
れ、またアーム６の下面に取付けられるヘッド支持体
５′は、アーム６の前記A,C以外のねじ穴Ｂ及びＤを用
い、ねじ12で締付固定されている。

このように構成された本実施例は、アーム６の上面及
び下面に取付けられる磁気ヘッド支持体がそれぞれ別の
ねじ穴を使用して固定されるため、ねじ12の有効長さを
アーム６の厚さと等しくすることができ、第３図で説明
した従来例に比し十分大きな固定力を得ることができ
る。

〔考案の効果〕

以上説明した様に、本考案によれば、アームの上面及
び下面にそれぞれねじ固定される磁気ヘッド支持体を、
それぞれ別のねじ穴を使用してねじ固定することによ
り、締付ねじはアームの全厚さを有効に利用することが
でき、従来に比し固定力の向上が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す図、 第２図は従来の磁気ディスク装置を示す図、 第３図は従来の磁気ヘッド支持体の固定構造を示す図で
ある。 図において、 ４は磁気ヘッド、5,5′は磁気ヘッド支持体、６はアー
ム、９はジンバル、10ロードビーム、11はスペーサ、12
はねじ、13はバカ穴、Ａ〜Ｄはねじ穴 を示す。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】磁気ディスク装置の磁気ヘッド（４）、ジ
   ンバル（９）、ロードビーム（10）、スペーサ（11）か
   らなる２組の磁気ヘッド支持体（5,5′）をアーム
   （６）の上下面にそれぞれ固定する磁気ヘッド支持体の
   アームへの取付構造において、 スペーサ（11）及びロードビーム（10）根本部にねじ取
   付用のバカ穴（13）を４個以上有し、アーム（６）側も
   ロードビームのねじ取付用のバカ穴（13）に対応したね
   じ穴（Ａ〜Ｄ）を持ち、上下の磁気ヘッド支持体（5,
   5′）は互いに干渉しない２個ずつのねじ穴（A,CとB,
   D）を用いて固定したことを特徴とする磁気ヘッド支持
   体の固定構造。