JP2519727Y2 - 鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部構造 - Google Patents
鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部構造Info
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- JP2519727Y2 JP2519727Y2 JP1990001969U JP196990U JP2519727Y2 JP 2519727 Y2 JP2519727 Y2 JP 2519727Y2 JP 1990001969 U JP1990001969 U JP 1990001969U JP 196990 U JP196990 U JP 196990U JP 2519727 Y2 JP2519727 Y2 JP 2519727Y2
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- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 title claims description 15
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 11
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 10
- 239000004567 concrete Substances 0.000 claims description 7
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、主に高強度コンクリートおよび高強度鉄
筋を使用した鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部構
造に関する。
筋を使用した鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部構
造に関する。
一般に、鉄筋コンクリート構造の建物において、鉄筋
およびコンクリートとして高強度鉄筋(SD60以上)と高
強度コンクリート(Fc=600kg/cm2以上)を使用した場
合、普通の鉄筋およびコンクリートを使用した場合より
も強度が著しく向上するが、その一方で部材応力は全体
に大きくなり、特に柱と梁との接合部には相当大きな応
力が生じる。このため、通常の断面サイズでは鉄筋の被
りを充分確保できないために、主筋端部では定着不足を
きたす。
およびコンクリートとして高強度鉄筋(SD60以上)と高
強度コンクリート(Fc=600kg/cm2以上)を使用した場
合、普通の鉄筋およびコンクリートを使用した場合より
も強度が著しく向上するが、その一方で部材応力は全体
に大きくなり、特に柱と梁との接合部には相当大きな応
力が生じる。このため、通常の断面サイズでは鉄筋の被
りを充分確保できないために、主筋端部では定着不足を
きたす。
このことは、柱・梁接合部でも同じで、この部分の荷
重−変形曲線はいわゆるスリップ型の構造性能を示し、
梁主筋が抜け出すおそれがある。
重−変形曲線はいわゆるスリップ型の構造性能を示し、
梁主筋が抜け出すおそれがある。
このため、鉄筋コンクリート構造の建物に高強度コン
クリートを使用する場合には、柱・梁接合部における鉄
筋の被りを充分に確保できるように柱径を相当割り増し
する必要があるため、室内空間が柱や梁などの構造体に
よって相当狭められてしまうだけでなく、部材断面を割
り増しした分だけコンクリートの使用量も多くなってし
まい、高強度コンクリートを使用したメリットを充分に
発揮できないことが多い。
クリートを使用する場合には、柱・梁接合部における鉄
筋の被りを充分に確保できるように柱径を相当割り増し
する必要があるため、室内空間が柱や梁などの構造体に
よって相当狭められてしまうだけでなく、部材断面を割
り増しした分だけコンクリートの使用量も多くなってし
まい、高強度コンクリートを使用したメリットを充分に
発揮できないことが多い。
この考案は、以上の課題を解決するためになされたも
ので、高強度コンクリートを使用するメリットを最大限
に発揮できるようにした鉄筋コンクリート構造物の柱・
梁接合部構造を提供することを目的とする。
ので、高強度コンクリートを使用するメリットを最大限
に発揮できるようにした鉄筋コンクリート構造物の柱・
梁接合部構造を提供することを目的とする。
この考案に係る鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合
部構造は、鉄筋コンクリート構造物の柱と梁との接合部
のコンクリート中に、前記柱の外径より小径のリング状
に形成されたフープ部とこのフープ部の内側に十字形に
交差して配置され、かつ前記フープ部の内側部に固着さ
れた複数枚の補強用ウェブ部とを有して形成してあっ
て、前記梁の梁主筋を前記柱と梁との接合部に定着する
定着金具を設置し、前にフープ部に前記梁主筋が貫通す
る複数個の切欠きを形成するとともに、この切欠きの外
側又は内側、或いは外側および内側の両側に、前記梁主
筋にその側方から螺合して取り付けてあって、前記梁主
筋を前記定着金具に固定する複数個の開口付き定着ナッ
トを固着して構成されている。
部構造は、鉄筋コンクリート構造物の柱と梁との接合部
のコンクリート中に、前記柱の外径より小径のリング状
に形成されたフープ部とこのフープ部の内側に十字形に
交差して配置され、かつ前記フープ部の内側部に固着さ
れた複数枚の補強用ウェブ部とを有して形成してあっ
て、前記梁の梁主筋を前記柱と梁との接合部に定着する
定着金具を設置し、前にフープ部に前記梁主筋が貫通す
る複数個の切欠きを形成するとともに、この切欠きの外
側又は内側、或いは外側および内側の両側に、前記梁主
筋にその側方から螺合して取り付けてあって、前記梁主
筋を前記定着金具に固定する複数個の開口付き定着ナッ
トを固着して構成されている。
以下、この考案に係る鉄筋コンクリート構造物の柱・
梁接合部構造を図示する一実施例に基いて説明する。
梁接合部構造を図示する一実施例に基いて説明する。
鉄筋コンクリート構造の柱1と梁2との接合部に、梁
2のコンクリート中に配筋された複数本の上下梁主筋3,
3が貫通する位置に対応して、この上下梁主筋3,3を柱1
と梁2との接合部に定着する定着金具4,4がそれぞれ水
平に埋設されている。
2のコンクリート中に配筋された複数本の上下梁主筋3,
3が貫通する位置に対応して、この上下梁主筋3,3を柱1
と梁2との接合部に定着する定着金具4,4がそれぞれ水
平に埋設されている。
定着金具4は柱1の外径より小径の四角形のリング状
に形成されたフープ部4aと、このフープ部4aの内側に十
字形に交差して配置され、かつフープ部4aの内側部に固
着された複数枚の補強用ウェブ部5とを有して形成され
ている(第1,2,3,8および第9図参照)。
に形成されたフープ部4aと、このフープ部4aの内側に十
字形に交差して配置され、かつフープ部4aの内側部に固
着された複数枚の補強用ウェブ部5とを有して形成され
ている(第1,2,3,8および第9図参照)。
フープ部4aには梁主筋3がそれぞれ側方から貫通可能
な複数個の貫通孔6が横方向に一定間隔おきに形成さ
れ、かつ各貫通孔6の内側又は外側、或いは内側および
外側の両側に梁主筋3と螺合する複数個の定着ナット7
が溶接することにより取り付けられている。
な複数個の貫通孔6が横方向に一定間隔おきに形成さ
れ、かつ各貫通孔6の内側又は外側、或いは内側および
外側の両側に梁主筋3と螺合する複数個の定着ナット7
が溶接することにより取り付けられている。
そして、上下梁主筋3,3は柱1と梁2との接合部にお
いて定着金具4の貫通孔6を貫通し、かつ定着ナット7
と螺合するこよって定着金具4に固定されている。
いて定着金具4の貫通孔6を貫通し、かつ定着ナット7
と螺合するこよって定着金具4に固定されている。
また、定着金具4のフープ部4aに貫通孔6の代わり
に、梁主筋3を側方から貫通した状態に設置可能な切欠
き8を形成し、かつ各切欠き8の内側又は外側、或いは
内側および外側の両側に定着ナット7の代わりに、梁主
筋3を側方から螺合できるように開口部を有する開口付
き定着ナット9を取り付けることにより(第7図,9図参
照)、梁主筋3,3を配筋した後でも定着金具4を容易に
設置することができる。
に、梁主筋3を側方から貫通した状態に設置可能な切欠
き8を形成し、かつ各切欠き8の内側又は外側、或いは
内側および外側の両側に定着ナット7の代わりに、梁主
筋3を側方から螺合できるように開口部を有する開口付
き定着ナット9を取り付けることにより(第7図,9図参
照)、梁主筋3,3を配筋した後でも定着金具4を容易に
設置することができる。
このような構成によって、梁2の梁主筋3,3は柱1と
梁2との接合部に確実・強固に定着され、よって柱1と
梁2とが強固に接合されている。
梁2との接合部に確実・強固に定着され、よって柱1と
梁2とが強固に接合されている。
この考案に係る鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合
部構造は、以上説明した構成からなり、特に柱と梁との
接合部のコンクリート中に柱と梁とを接合するために埋
設された接合金具が、柱の外形に沿って前記柱の外径よ
り小径のリング状に形成されたフープ部と、このフープ
部の内側に十字形に交差して配置されかつ、前記フープ
部に固着された複数枚の補強用ウェブ部とを有して形成
されているので、容易に変形してしまうようなことはな
く、きわめて簡単な方法で梁主筋を柱と梁との接合部に
確実・強固に定着でき、したがって柱とはりとを強固に
接合できる効果がある。
部構造は、以上説明した構成からなり、特に柱と梁との
接合部のコンクリート中に柱と梁とを接合するために埋
設された接合金具が、柱の外形に沿って前記柱の外径よ
り小径のリング状に形成されたフープ部と、このフープ
部の内側に十字形に交差して配置されかつ、前記フープ
部に固着された複数枚の補強用ウェブ部とを有して形成
されているので、容易に変形してしまうようなことはな
く、きわめて簡単な方法で梁主筋を柱と梁との接合部に
確実・強固に定着でき、したがって柱とはりとを強固に
接合できる効果がある。
また、定着金具のフープ部に梁主筋が貫通する複数個
の切欠きを形成するとともに、この切欠きの外側又は内
側、或いは外側および内側の両側に、前記梁主筋にその
側方から螺合して取り付けられ、前記梁主筋を前記定着
金具に固定する複数個の開口付き定着ナットが固着され
ているので、特に梁主筋を柱と梁との接合部に配筋する
際に、梁主筋を開口付き定着ナットにあえて端部から螺
合せず、開口付き定着ナットの側方から螺合して定着金
具に取り付けることができ、このため梁主筋の配筋およ
び固定をきわめて簡単な方法で確実・強固に行うことが
できる効果がある。
の切欠きを形成するとともに、この切欠きの外側又は内
側、或いは外側および内側の両側に、前記梁主筋にその
側方から螺合して取り付けられ、前記梁主筋を前記定着
金具に固定する複数個の開口付き定着ナットが固着され
ているので、特に梁主筋を柱と梁との接合部に配筋する
際に、梁主筋を開口付き定着ナットにあえて端部から螺
合せず、開口付き定着ナットの側方から螺合して定着金
具に取り付けることができ、このため梁主筋の配筋およ
び固定をきわめて簡単な方法で確実・強固に行うことが
できる効果がある。
したがって、高強度コンクリートを使用する場合で
も、柱および梁の部材断面をあえて割り増ししなくても
良く、高強度コンクリートのメリットを最大限に発揮で
き、材料費も節約できる効果がある。
も、柱および梁の部材断面をあえて割り増ししなくても
良く、高強度コンクリートのメリットを最大限に発揮で
き、材料費も節約できる効果がある。
第1図〜第7図は、この考案に係る鉄筋コンクリート構
造物の柱・梁接合部構造の一実施例を示し、第1図〜第
4図は鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部の横断面
図、第5図はその縦断面図、第6図、第7図、第8図お
よび第9図は定着金具の斜視図である。 1……柱、2……梁、3……上下梁主筋、4……定着金
具、5……ウェブ部、6……貫通孔、7……定着ナッ
ト、8……切欠き、9……開口付き定着ナット。
造物の柱・梁接合部構造の一実施例を示し、第1図〜第
4図は鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部の横断面
図、第5図はその縦断面図、第6図、第7図、第8図お
よび第9図は定着金具の斜視図である。 1……柱、2……梁、3……上下梁主筋、4……定着金
具、5……ウェブ部、6……貫通孔、7……定着ナッ
ト、8……切欠き、9……開口付き定着ナット。
Claims (1)
- 【請求項1】鉄筋コンクリート構造物の柱と梁との接合
部のコンクリート中に、前記柱の外径より小径のリング
状に形成されたフープ部とこのフープ部の内側に十字形
に交差して配置され、かつ前記フープ部の内側部に固着
された複数枚の補強用ウェブ部とを有して形成してあっ
て、前記梁の梁主筋を前記柱と梁との接合部に定着する
定着金具を設置し、前記フープ部に前記梁主筋が貫通す
る複数個の切欠きを形成するとともに、この切欠きの外
側又は内側、或いは外側および内側の両側に、前記梁主
筋にその側方から螺合して取り付けてあって、前記梁主
筋を前記定着金具に固定する複数個の開口付き定着ナッ
トを固着してなることを特徴とする鉄筋コンクリート構
造物の柱・梁接合部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990001969U JP2519727Y2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990001969U JP2519727Y2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0393502U JPH0393502U (ja) | 1991-09-24 |
JP2519727Y2 true JP2519727Y2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=31505853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990001969U Expired - Lifetime JP2519727Y2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519727Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5413625A (en) * | 1977-07-01 | 1979-02-01 | Kobe Steel Ltd | Method of building assembled reinforcement beam |
JPS6320722U (ja) * | 1986-07-25 | 1988-02-10 | ||
JPS6461140A (en) * | 1987-09-01 | 1989-03-08 | Mitsubishi Electric Corp | Data transmission equipment |
-
1990
- 1990-01-12 JP JP1990001969U patent/JP2519727Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0393502U (ja) | 1991-09-24 |
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