JP2515591Y2 - 調理用シート - Google Patents
調理用シートInfo
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- cooking
- fluororesin
- heat
- ptfe
- sheet
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Links
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Landscapes
- Baking, Grill, Roasting (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は耐久性に優れる調理用シートに関するもので
ある。
ある。
(従来の技術) ガスオーブン、電子レンジ等で各種食品を調理する場
合や、ベルトグリル、コンベアオーブン等で大規模に調
理する場合、食品の調理器具への焦げつき防止のために
シートを介在させることがある。
合や、ベルトグリル、コンベアオーブン等で大規模に調
理する場合、食品の調理器具への焦げつき防止のために
シートを介在させることがある。
調理に用いる焦げつき防止シートとしては、ガラスク
ロスに、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと称
す)を含浸焼成したものが知られている(実公昭55−49
720号公報)。
ロスに、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと称
す)を含浸焼成したものが知られている(実公昭55−49
720号公報)。
(考案が解決しようとする課題) この焦げつき防止シートは調理器具および食品の両者
に対し非接着性に優れており好ましいものであるが、油
を使用する調理の場合の耐久性に難があった。
に対し非接着性に優れており好ましいものであるが、油
を使用する調理の場合の耐久性に難があった。
即ち、この焦げつき防止シートは調理に際し油を使用
した場合、油が内部に浸透し易く、しかも一端内部に浸
透した油は除去が困難であるばかりでなく、浸透部分が
「シミ」になり外観が損なわれることがあった。そし
て、更に、シート内部に浸透した油は比較的短期間で酸
化され、調理する食品の風味を損なったり、カビが発生
したりすることもあった。
した場合、油が内部に浸透し易く、しかも一端内部に浸
透した油は除去が困難であるばかりでなく、浸透部分が
「シミ」になり外観が損なわれることがあった。そし
て、更に、シート内部に浸透した油は比較的短期間で酸
化され、調理する食品の風味を損なったり、カビが発生
したりすることもあった。
従って、本考案は油が浸透し難く、耐久性のある調理
用シートを提供することを目的とする。
用シートを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る調理用シートはフッ素樹脂を含浸して成
る耐熱性布の表面にPTFEフィルムを積層せしめて成るこ
とを特徴とするものである。
る耐熱性布の表面にPTFEフィルムを積層せしめて成るこ
とを特徴とするものである。
また、本考案の他の態様に係る調理用シートは、耐熱
性布とPTFE層を熱融着性フッ素樹脂層を介して積層して
成ることを特徴とするものである。
性布とPTFE層を熱融着性フッ素樹脂層を介して積層して
成ることを特徴とするものである。
以下、図面を参照しながら本考案の実例を説明する。
第1図において、1はガラスクロス、ガラス繊維の不織
布、ステンレスメッシュ、等の厚さが約20〜200μmの
耐熱性布であり、PTFE、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体(PFA)、等のフッ素樹脂が含浸され、更に、焼成
されている。
第1図において、1はガラスクロス、ガラス繊維の不織
布、ステンレスメッシュ、等の厚さが約20〜200μmの
耐熱性布であり、PTFE、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体(PFA)、等のフッ素樹脂が含浸され、更に、焼成
されている。
耐熱性布へのフッ素樹脂の含浸焼成は、例えば、耐熱
性布をフッ素樹脂濃度約20〜60重量%のディスパージョ
ン中に浸漬して引上げることにより、該布にフッ素樹脂
を含浸せしめ、次いでこれをフッ素樹脂の融点以上の温
度に加熱することにより、分散媒を除去すると共に焼成
する方法により行うことができる。
性布をフッ素樹脂濃度約20〜60重量%のディスパージョ
ン中に浸漬して引上げることにより、該布にフッ素樹脂
を含浸せしめ、次いでこれをフッ素樹脂の融点以上の温
度に加熱することにより、分散媒を除去すると共に焼成
する方法により行うことができる。
そして、耐熱性布へのフッ素樹脂の含浸率を大きくす
る場合には上記の浸漬および加熱を繰り返し行えばよ
い。なお、含浸率(%)は耐熱性布に含浸したフッ素樹
脂の重量を耐熱性布の重量で除いた値に100を乗じて求
められる。
る場合には上記の浸漬および加熱を繰り返し行えばよ
い。なお、含浸率(%)は耐熱性布に含浸したフッ素樹
脂の重量を耐熱性布の重量で除いた値に100を乗じて求
められる。
かようにフッ素樹脂の含浸焼成せしめられた耐熱性布
1の両面には、厚さ約5〜100μmのPTFEフィルム2が
積層されている。
1の両面には、厚さ約5〜100μmのPTFEフィルム2が
積層されている。
フッ素樹脂含浸耐熱性布1とPTFEフィルム2との積層
強度を向上させるため、第2図に示すように両者の間に
熱融着性フッ素樹脂(FEP、PFA等)層3を介在せしめる
こともできる。
強度を向上させるため、第2図に示すように両者の間に
熱融着性フッ素樹脂(FEP、PFA等)層3を介在せしめる
こともできる。
上記実例ではいずれもフッ素樹脂ディスパージョンを
用いて耐熱性布にフッ素樹脂を含浸せしめたが、本考案
はディスパージョンの使用は必ずしも必要ではない。例
えば、耐熱性布の両面上に各々熱融着性フッ素樹脂フィ
ルムおよびPTFEフィルムを重ね合わせて加熱加圧するこ
とにより、第3図に示すように耐熱性布4とPTFE層2を
熱融着性フッ素樹脂層3を介して積層一体化した構造と
することもできる。
用いて耐熱性布にフッ素樹脂を含浸せしめたが、本考案
はディスパージョンの使用は必ずしも必要ではない。例
えば、耐熱性布の両面上に各々熱融着性フッ素樹脂フィ
ルムおよびPTFEフィルムを重ね合わせて加熱加圧するこ
とにより、第3図に示すように耐熱性布4とPTFE層2を
熱融着性フッ素樹脂層3を介して積層一体化した構造と
することもできる。
(考案の効果) 本考案に係る調理用シートは、耐熱性布の表面にPTFE
フィルムを配置せしめてあるので、非接着性を有すると
共に内部に油が浸透し難く、耐久性に優れているという
利点がある。
フィルムを配置せしめてあるので、非接着性を有すると
共に内部に油が浸透し難く、耐久性に優れているという
利点がある。
(実施例) 以下、実施例により、本考案を更に詳細に説明する。
実施例1 厚さ約50μmのガラスクロスをPTFE濃度50重量%の水
性ディスパージョン中に浸漬して引上げ、380℃で3分
間加熱し、分散媒として水を除去すると共にPTFEを焼成
する。
性ディスパージョン中に浸漬して引上げ、380℃で3分
間加熱し、分散媒として水を除去すると共にPTFEを焼成
する。
次に、このPTFE含浸ガラスクロス(厚さ約70μm)の
両面に厚さ25μmのPTFEフィルムおよび厚さ0.1mmのス
テンレス箔を各々配置する。
両面に厚さ25μmのPTFEフィルムおよび厚さ0.1mmのス
テンレス箔を各々配置する。
そして、温度380℃、圧力5kg/cm2の条件で5分間加熱
加圧し、ガラスクロスとPTFEフィルムを融着一体化し、
室温まで冷却した後ステンレス箔を除去して第1図に示
すのと同構造の調理用シート(厚さ約110μm)を得
た。
加圧し、ガラスクロスとPTFEフィルムを融着一体化し、
室温まで冷却した後ステンレス箔を除去して第1図に示
すのと同構造の調理用シート(厚さ約110μm)を得
た。
実施例2 厚さ約160μmのステンレスメッシュ(100メッシュ)
をPFA濃度50重量%の水性ディスパージョン中に浸漬し
て引上げ、380℃で3分間加熱し、分散媒としての水を
除去すると共にPFAを焼成する。
をPFA濃度50重量%の水性ディスパージョン中に浸漬し
て引上げ、380℃で3分間加熱し、分散媒としての水を
除去すると共にPFAを焼成する。
次に、このPFA含浸ステンレスメッシュ(厚さ約170μ
m)の両面に厚さ10μmのPFAフィルムおよび厚さ50μ
mのPTFEフィルムを各々配置する。
m)の両面に厚さ10μmのPFAフィルムおよび厚さ50μ
mのPTFEフィルムを各々配置する。
そして、これを温度380℃の熱ロール間(この時3kg/c
m2で加圧される)を通し、ステンレスメッシュとPTFEフ
ィルムをPFAフィルムを介して融着一体化し、第2図に
示すのと同構造の調理用シート(厚さ約280μm)を得
た。
m2で加圧される)を通し、ステンレスメッシュとPTFEフ
ィルムをPFAフィルムを介して融着一体化し、第2図に
示すのと同構造の調理用シート(厚さ約280μm)を得
た。
実施例3 厚さ約100μmのガラスクロスの両面上に厚さ25μm
のPFAフィルムおよび厚さ50μmのPTFEフィルムを各々
重ね合わせる。そして、これを温度380℃の熱ロール間
(このとき、3kg/cm2で加圧される)を通し融着一体化
させて、第3図に示すのと同構造の調理用シートを得
た。
のPFAフィルムおよび厚さ50μmのPTFEフィルムを各々
重ね合わせる。そして、これを温度380℃の熱ロール間
(このとき、3kg/cm2で加圧される)を通し融着一体化
させて、第3図に示すのと同構造の調理用シートを得
た。
比較例 実施例1と同様にしてPTFE含浸ガラスクロスから成る
調理用シートを作成した。
調理用シートを作成した。
上記実施例1〜3で得られた調理用シートをフライパ
ンの底に敷いて、重量約150gのハンバーグを調理したと
ころ、200個調理後においてもシート内部への油の浸透
は認められず、耐久性の優れていることが確認された。
一方、比較例のシートでも同様な調理をしたところ、3
〜5個の調理で早くもシート内部への油の浸透が認めら
れた。
ンの底に敷いて、重量約150gのハンバーグを調理したと
ころ、200個調理後においてもシート内部への油の浸透
は認められず、耐久性の優れていることが確認された。
一方、比較例のシートでも同様な調理をしたところ、3
〜5個の調理で早くもシート内部への油の浸透が認めら
れた。
第1図〜第3図はいずれも本考案に係る調理用シートの
実例を示す正面図である。 1……フッ素樹脂含浸耐熱性布 2……PTFEフィルム、4……耐熱性布
実例を示す正面図である。 1……フッ素樹脂含浸耐熱性布 2……PTFEフィルム、4……耐熱性布
Claims (2)
- 【請求項1】フッ素樹脂を含浸して成る耐熱性布の表面
にポリテトラフルオロエチレンフィルムを積層して成る
調理用シート。 - 【請求項2】耐熱性布とポリテトラフルオロエチレン層
を熱融着性フッ素樹脂層を介して積層して成る調理用シ
ート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10262990U JP2515591Y2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 調理用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10262990U JP2515591Y2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 調理用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0460140U JPH0460140U (ja) | 1992-05-22 |
JP2515591Y2 true JP2515591Y2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=31847033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10262990U Expired - Lifetime JP2515591Y2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 調理用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515591Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4521364B2 (ja) * | 2006-02-17 | 2010-08-11 | ダイキン工業株式会社 | 不燃性照明カバー |
US20090049996A1 (en) * | 2007-08-24 | 2009-02-26 | Manuel Calzada | Thin film cooking and food transfer devices and methods |
JP5388793B2 (ja) * | 2009-10-23 | 2014-01-15 | 株式会社オリエント | 加熱調理用シート、加熱調理用容器及び加熱調理用セット |
WO2014129480A1 (ja) * | 2013-02-19 | 2014-08-28 | 日東電工株式会社 | 仮接着用樹脂、仮接着用樹脂層、仮接着用樹脂層付き硬質基板、薄膜基板積層体および薄膜基板加工処理プロセス |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP10262990U patent/JP2515591Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0460140U (ja) | 1992-05-22 |
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