JP2515070Y2 - コール・イン・チューブ・ドライヤ - Google Patents
コール・イン・チューブ・ドライヤInfo
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- JP2515070Y2 JP2515070Y2 JP1993004009U JP400993U JP2515070Y2 JP 2515070 Y2 JP2515070 Y2 JP 2515070Y2 JP 1993004009 U JP1993004009 U JP 1993004009U JP 400993 U JP400993 U JP 400993U JP 2515070 Y2 JP2515070 Y2 JP 2515070Y2
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- JP
- Japan
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- dried
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- rotary cylinder
- tube
- cylinder
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- Coke Industry (AREA)
- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、コール・イン・チュ
ーブ・ドライヤの改善に関する。
ーブ・ドライヤの改善に関する。
【0002】
【従来の技術】 スチームなどの加熱媒体が流通する傾
斜姿勢の回転円筒体1内に、これの軸線方向に沿い、か
つ、粉粒体状の被乾燥物を傾斜上段から傾斜下端方向に
流通させる多数のチューブ(図示略)を配設内蔵させた
図7で示すようなコール・イン・チューブ・ドライヤに
あっては、前記回転円筒体1の傾斜上端部上方に配設し
た多段傾斜板2を構成する最上段の傾斜板2の上方に、
粉粒体状の被乾燥物を供給するベルトコンベア3の供給
端が接続されており、一方、回転円筒体1の傾斜下端の
下部に、調湿された被乾燥物を排出回収する出口フード
4が設けられていた。即ち、被乾燥物は回転円筒体1の
傾斜上段上部に供給され、傾斜下端下部より排出回収す
るように構成されている。(例えば、特開平1−230
916号公報)
斜姿勢の回転円筒体1内に、これの軸線方向に沿い、か
つ、粉粒体状の被乾燥物を傾斜上段から傾斜下端方向に
流通させる多数のチューブ(図示略)を配設内蔵させた
図7で示すようなコール・イン・チューブ・ドライヤに
あっては、前記回転円筒体1の傾斜上端部上方に配設し
た多段傾斜板2を構成する最上段の傾斜板2の上方に、
粉粒体状の被乾燥物を供給するベルトコンベア3の供給
端が接続されており、一方、回転円筒体1の傾斜下端の
下部に、調湿された被乾燥物を排出回収する出口フード
4が設けられていた。即ち、被乾燥物は回転円筒体1の
傾斜上段上部に供給され、傾斜下端下部より排出回収す
るように構成されている。(例えば、特開平1−230
916号公報)
【0003】このように、多段傾斜板による被乾燥物の
供給手段は、被乾燥物が付着,堆積しない勾配以上の傾
斜角を有する多段傾斜板の最上段への供給をする手段で
ある。そして、均一、かつ、高い充填率を得るために、
傾斜板の位置,段数,傾斜板の先端形状やバランスウエ
ートによる詰まり防止の工夫の他に、チューブに入りき
らずに落下する被乾燥物をリサイクルする掻上装置によ
り再度多段傾斜板へと戻るフィードバック機能により、
チューブへ均等な供給を可能としようとするものであ
る。即ち、傾斜板の配置は、旋回通過するチューブの数
が均等となる位置であって、被乾燥物がチューブの入口
へ入り易い形状とし、局部堆積を生じない時は下の段へ
流れるように、また、局部的に供給不足の時は管板面と
傾斜板の間隙を狭くするためのバランスウエートによる
自己調整を行なえる構造としてある。また、多段傾斜板
による供給手段の他に、放射構造のベーンを入口管板面
に配し、周辺に掻上機能を有する供給手段もある。
供給手段は、被乾燥物が付着,堆積しない勾配以上の傾
斜角を有する多段傾斜板の最上段への供給をする手段で
ある。そして、均一、かつ、高い充填率を得るために、
傾斜板の位置,段数,傾斜板の先端形状やバランスウエ
ートによる詰まり防止の工夫の他に、チューブに入りき
らずに落下する被乾燥物をリサイクルする掻上装置によ
り再度多段傾斜板へと戻るフィードバック機能により、
チューブへ均等な供給を可能としようとするものであ
る。即ち、傾斜板の配置は、旋回通過するチューブの数
が均等となる位置であって、被乾燥物がチューブの入口
へ入り易い形状とし、局部堆積を生じない時は下の段へ
流れるように、また、局部的に供給不足の時は管板面と
傾斜板の間隙を狭くするためのバランスウエートによる
自己調整を行なえる構造としてある。また、多段傾斜板
による供給手段の他に、放射構造のベーンを入口管板面
に配し、周辺に掻上機能を有する供給手段もある。
【0004】また、回転円筒体の出口において、乾燥用
キャリヤ空気と調湿された被乾燥物とを分離するため
に、前述したように出口フードを設けたことにより、被
乾燥物は出口フードの下部から排出回収される。この排
出回収手段としては、マテリアルシール性を発揮するた
めの方法として、例えばスクリューフィーダ5が採用さ
れる。また、出口フードは結露による腐食や被乾燥物の
付着,堆積防止のため、スチームトレース構造とし、フ
ィーダのスパンを短くするため下部をホッパー状に絞る
構造としている。例えば、被乾燥物の移送用ベルトコン
ベア6を地上1mとするとき、順次スクリューフィーダ
高さ,出口フード高さを加算して回転円筒体の出口高さ
が決められる。(例えば、1992年7月発行の川崎重
工技報・114号P.103〜P.112参照)
キャリヤ空気と調湿された被乾燥物とを分離するため
に、前述したように出口フードを設けたことにより、被
乾燥物は出口フードの下部から排出回収される。この排
出回収手段としては、マテリアルシール性を発揮するた
めの方法として、例えばスクリューフィーダ5が採用さ
れる。また、出口フードは結露による腐食や被乾燥物の
付着,堆積防止のため、スチームトレース構造とし、フ
ィーダのスパンを短くするため下部をホッパー状に絞る
構造としている。例えば、被乾燥物の移送用ベルトコン
ベア6を地上1mとするとき、順次スクリューフィーダ
高さ,出口フード高さを加算して回転円筒体の出口高さ
が決められる。(例えば、1992年7月発行の川崎重
工技報・114号P.103〜P.112参照)
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 粉粒体状の被乾燥物
の移送に対して普遍的に使用されるベルトコンベアは、
被乾燥物の荷こぼれを生じない搬送勾配と速度以下とし
て設計される。搬送勾配は被乾燥物の物性に依存し、特
に流動性や噴流性の大きいものは小さく選定される。例
えば、搬送勾配が15°であった場合、10mの揚程を
得るため乗り継ぎ高さ2.6mとすれば、結局12.6
mの揚程を必要とし、12.6×cot15°=47m
の搬送距離を要し、設備費のみならず、広大な敷地を必
要とする。若し、47mの搬送を直線で得ることが配置
的に不可能な場合、複数のベルトコンベアを乗り継ぐ
か、あるいは、特殊な荷上げ装置例えば、バケットコン
ベアなどを採用することになる。何れの場合も搬送に要
する設備費用の負担が大きいので、これを軽減するため
には乾燥システムが必要とする揚程を小さくすることが
必要である。
の移送に対して普遍的に使用されるベルトコンベアは、
被乾燥物の荷こぼれを生じない搬送勾配と速度以下とし
て設計される。搬送勾配は被乾燥物の物性に依存し、特
に流動性や噴流性の大きいものは小さく選定される。例
えば、搬送勾配が15°であった場合、10mの揚程を
得るため乗り継ぎ高さ2.6mとすれば、結局12.6
mの揚程を必要とし、12.6×cot15°=47m
の搬送距離を要し、設備費のみならず、広大な敷地を必
要とする。若し、47mの搬送を直線で得ることが配置
的に不可能な場合、複数のベルトコンベアを乗り継ぐ
か、あるいは、特殊な荷上げ装置例えば、バケットコン
ベアなどを採用することになる。何れの場合も搬送に要
する設備費用の負担が大きいので、これを軽減するため
には乾燥システムが必要とする揚程を小さくすることが
必要である。
【0006】本考案の目的は、回転円筒体に対して紛粒
体状の被乾燥物を低部で供給し、高部から排出すること
により装置の据付高さを低下させ、工事費用,付帯設備
費の低減と、メンテナンス性,安全性などが合理的に図
れるコール・イン・チューブ・ドライヤを提供すること
にある。
体状の被乾燥物を低部で供給し、高部から排出すること
により装置の据付高さを低下させ、工事費用,付帯設備
費の低減と、メンテナンス性,安全性などが合理的に図
れるコール・イン・チューブ・ドライヤを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、スチーム
などの加熱媒体が流通する傾斜姿勢の回転円筒体内に、
これの軸線方向に沿い、かつ、粉粒体状の被乾燥物を傾
斜上端から傾斜下端方向に流通させる多数のチューブを
配設内蔵させ、一方、前記回転円筒体の傾斜下端に設け
たリング状トラフに被乾燥物の掻上手段を設けたコール
・イン・チューブ・ドライヤにおいて、前記回転円筒体
の傾斜上端側下部に被乾燥物の搬送供給手段を接続する
とともに、前記掻上手段の上位に被乾燥物の排出回収手
段である回収シュートを設け、この回収シュートの下端
には被乾燥物をコンベアに供給するスクリューフィーダ
を接続することにより、前記回転円筒体の据付高さを低
下させたことにより達成される。
などの加熱媒体が流通する傾斜姿勢の回転円筒体内に、
これの軸線方向に沿い、かつ、粉粒体状の被乾燥物を傾
斜上端から傾斜下端方向に流通させる多数のチューブを
配設内蔵させ、一方、前記回転円筒体の傾斜下端に設け
たリング状トラフに被乾燥物の掻上手段を設けたコール
・イン・チューブ・ドライヤにおいて、前記回転円筒体
の傾斜上端側下部に被乾燥物の搬送供給手段を接続する
とともに、前記掻上手段の上位に被乾燥物の排出回収手
段である回収シュートを設け、この回収シュートの下端
には被乾燥物をコンベアに供給するスクリューフィーダ
を接続することにより、前記回転円筒体の据付高さを低
下させたことにより達成される。
【0008】
【実施例】 次に、図面について本考案実施例の詳細を
説明する。図1は本願考案のコール・イン・チューブ・
ドライヤの正面図、図2は回転円筒体の傾斜上端側のリ
ング状トラフ部の断面図、図3は回転円筒体の傾斜下端
側のリング状トラフ部の断面図、図4は被乾燥物の排出
回収部の説明図、図5はチューブ部の一部断面図、図6
は回転円筒体の傾斜下端側の正面図である。
説明する。図1は本願考案のコール・イン・チューブ・
ドライヤの正面図、図2は回転円筒体の傾斜上端側のリ
ング状トラフ部の断面図、図3は回転円筒体の傾斜下端
側のリング状トラフ部の断面図、図4は被乾燥物の排出
回収部の説明図、図5はチューブ部の一部断面図、図6
は回転円筒体の傾斜下端側の正面図である。
【0009】11は、前後の機台12,13間に橋架的
に、かつ、前部を上向き傾斜姿勢に軸架した回転円筒体
で、この回転円筒体11の内部には、これの軸線方向に
そった多数のチューブ14を配設内蔵するとともに、こ
の多数のチューブの前後端部は前記回転円筒体11の前
後に設けた管板15,16に貫通支持されている。前記
回転円筒体11の管板15,16の中心部には、この回
転円筒体11の中心軸線にそった中空構造のトラニオン
・ジャーナル17,18が設けられており、この両トラ
ニオン・ジャーナル17,18はボールベアリングなど
の軸受構造体19,20により前記機台12,13上に
軸支せしめられるとともに、前方のトラニオン・ジャー
ナル17には、前記機台12上に設置した駆動モータ
(図示略)を接続し、前記回転円筒体11が軸駆動され
るように構成されている。また、トラニオン・ジャーナ
ルによる軸受,駆動方式の代わりにロータリーキルン用
のタイヤ式支持,旋回,駆動方式もある。
に、かつ、前部を上向き傾斜姿勢に軸架した回転円筒体
で、この回転円筒体11の内部には、これの軸線方向に
そった多数のチューブ14を配設内蔵するとともに、こ
の多数のチューブの前後端部は前記回転円筒体11の前
後に設けた管板15,16に貫通支持されている。前記
回転円筒体11の管板15,16の中心部には、この回
転円筒体11の中心軸線にそった中空構造のトラニオン
・ジャーナル17,18が設けられており、この両トラ
ニオン・ジャーナル17,18はボールベアリングなど
の軸受構造体19,20により前記機台12,13上に
軸支せしめられるとともに、前方のトラニオン・ジャー
ナル17には、前記機台12上に設置した駆動モータ
(図示略)を接続し、前記回転円筒体11が軸駆動され
るように構成されている。また、トラニオン・ジャーナ
ルによる軸受,駆動方式の代わりにロータリーキルン用
のタイヤ式支持,旋回,駆動方式もある。
【0010】前述のように構成されたコール・イン・チ
ューブ・ドライヤにおいて本願考案は、前記回転円筒体
11の傾斜上端側下部に、紛粒体状の被乾燥物供給用の
ベルトコンベア21端を接続したものである。前記回転
円筒体11の傾斜上端側にはリング状トラフ22が設け
てあり、ベルトコンベア21から連続的に供給された被
乾燥物を掻上ブレード23にて上部へ掻き上げる。ま
た、前記リング状トラフ22の大きさは、被乾燥物の供
給量と循環する量に見合うサイズとして決めるが、大型
のコール・イン・チューブ・ドライヤでは、リング状ト
ラフ22のサイズが大きくなると伝熱不足を生じ、被乾
燥物が付着しチューブへの供給に影響を与えるので、図
2、または、図3で示すように、リング状トラフ22の
外周全域に、スチームトレース24、または、スチーム
ジャケット25を設け、被乾燥物の接触する部分が沸点
を超える温度に維持させる。尚、前記リング状トラフに
代え、多数の傾斜板,多段のベーンとしてもよく、ま
た、これらを適宜組み合わせ使用することもできる。
ューブ・ドライヤにおいて本願考案は、前記回転円筒体
11の傾斜上端側下部に、紛粒体状の被乾燥物供給用の
ベルトコンベア21端を接続したものである。前記回転
円筒体11の傾斜上端側にはリング状トラフ22が設け
てあり、ベルトコンベア21から連続的に供給された被
乾燥物を掻上ブレード23にて上部へ掻き上げる。ま
た、前記リング状トラフ22の大きさは、被乾燥物の供
給量と循環する量に見合うサイズとして決めるが、大型
のコール・イン・チューブ・ドライヤでは、リング状ト
ラフ22のサイズが大きくなると伝熱不足を生じ、被乾
燥物が付着しチューブへの供給に影響を与えるので、図
2、または、図3で示すように、リング状トラフ22の
外周全域に、スチームトレース24、または、スチーム
ジャケット25を設け、被乾燥物の接触する部分が沸点
を超える温度に維持させる。尚、前記リング状トラフに
代え、多数の傾斜板,多段のベーンとしてもよく、ま
た、これらを適宜組み合わせ使用することもできる。
【0011】更に、本願考案のコール・イン・チューブ
・ドライヤは、前記回転円筒体11の傾斜下部側上部に
調湿された被乾燥物の排出回収手段を接続したものであ
る。図4〜図6について被乾燥物の排出回収手段につい
て説明する。前記全てのチューブ14の傾斜下端開口部
にはこの開口の約半分を閉塞するキャップ26が設けて
あり、図4のように、チューブ14が回転円筒体11の
上位にあるときは調湿済みの被乾燥物の流出を阻止し、
下位にあるときに被乾燥物が流出されるように構成され
ている。このようにチューブ14からの被乾燥物の排出
落下高さが低くなると、発塵量が少く作業環境がよくな
るとともに、回転円筒体11の傾斜下端側に設けたリン
グ状トラフ27,掻上プレード28の損耗,減少,リン
グ状トラフ27の小型化が図れるようにしたものであ
る。
・ドライヤは、前記回転円筒体11の傾斜下部側上部に
調湿された被乾燥物の排出回収手段を接続したものであ
る。図4〜図6について被乾燥物の排出回収手段につい
て説明する。前記全てのチューブ14の傾斜下端開口部
にはこの開口の約半分を閉塞するキャップ26が設けて
あり、図4のように、チューブ14が回転円筒体11の
上位にあるときは調湿済みの被乾燥物の流出を阻止し、
下位にあるときに被乾燥物が流出されるように構成され
ている。このようにチューブ14からの被乾燥物の排出
落下高さが低くなると、発塵量が少く作業環境がよくな
るとともに、回転円筒体11の傾斜下端側に設けたリン
グ状トラフ27,掻上プレード28の損耗,減少,リン
グ状トラフ27の小型化が図れるようにしたものであ
る。
【0012】29は、前記回転円筒体11の傾斜下端側
に設けた前記リング状トラフ27の上位に向け開口せる
回収シュートで、該回収シュート29の下端はスクリュ
ーフィーダ30の搬送上流側に接続する。図1における
31は前記スクリューフィーダ30の搬送下流側に接続
されるコンベアである。また、図6に示すように、回転
円筒体11の回転により下位から上位方向に向け追従回
転する部位、詳しくは、回転円筒体11に対する時計の
約7時半部位から11時の部位範囲に前記リング状トラ
フ27の内側に近接する円弧状のシール板32を配設す
るとともに、このシール板32の上端を前記回収シュー
ト29の上部一側に連結したものである。図中33は被
乾燥物の飛散防止板である。前記チューブ14の傾斜下
端開口部にとりつけたキャップ26の作用で下位のチュ
ーブ14から排出された被乾燥物は、下位のリング状ト
ラフ27部に回収されながら順次上昇する。上昇途中で
前記シール板32の誘導作用で被乾燥物は落ちこぼれる
ことなく回収シュート29の上端開口に投入せしめら
れ、該回収シュート29を流下した被乾燥物はスクリュ
ーフィーダ30,コンベア31を介して所要の個所に搬
送される。
に設けた前記リング状トラフ27の上位に向け開口せる
回収シュートで、該回収シュート29の下端はスクリュ
ーフィーダ30の搬送上流側に接続する。図1における
31は前記スクリューフィーダ30の搬送下流側に接続
されるコンベアである。また、図6に示すように、回転
円筒体11の回転により下位から上位方向に向け追従回
転する部位、詳しくは、回転円筒体11に対する時計の
約7時半部位から11時の部位範囲に前記リング状トラ
フ27の内側に近接する円弧状のシール板32を配設す
るとともに、このシール板32の上端を前記回収シュー
ト29の上部一側に連結したものである。図中33は被
乾燥物の飛散防止板である。前記チューブ14の傾斜下
端開口部にとりつけたキャップ26の作用で下位のチュ
ーブ14から排出された被乾燥物は、下位のリング状ト
ラフ27部に回収されながら順次上昇する。上昇途中で
前記シール板32の誘導作用で被乾燥物は落ちこぼれる
ことなく回収シュート29の上端開口に投入せしめら
れ、該回収シュート29を流下した被乾燥物はスクリュ
ーフィーダ30,コンベア31を介して所要の個所に搬
送される。
【0013】
【考案の効果】 上述のように本考案の構成によれば、
次のような効果が得られる。回転円筒体の傾斜上端側下
部に被乾燥物の搬送供給手段を接続し、一方、回転円筒
体の傾斜下端に調湿された被乾燥物の掻上手段を設ける
とともに、この掻上手段の上位に被乾燥物の排出回収手
段である回収シュートを設け、この回収手段の下端に被
乾燥物をコンベアに供給することにより、前記回転円筒
体の据付高さを従来技術に比べ著しく低下させることが
できる。従来の方法では乾燥操作で発生する排気ガスは
出口フード(図7の4)から強制排気して、集塵機を経
由して放棄するために出口フードはシール性の高い結露
防止のスチームトレースや保温を必要としたのである
が、本考案では回転円筒体の傾斜上端、ならびに傾斜下
端のリング状トラフがすでに結露防止の覆いの一部を構
成した円筒であるから、入口と出口の開孔部を円板で被
うことにより、はるかに容易にシールすることが可能で
ある。従って、重量物の据付高さの低減は据付重機をは
じめとする工事費の低減のみならず、付帯設備の低減,
メンテナンス性,機械基礎の軽量化などの副次的なメリ
ットがあるし、搬送供給手段,搬出手段の縮小化に伴な
い、例えば、既設ベルトコンベアラインに割り込む配置
としたコール・イン・チューブ・ドライヤを増設するこ
とも可能となり、設置面積を大巾に削減できるなど経済
的効果は大きい。
次のような効果が得られる。回転円筒体の傾斜上端側下
部に被乾燥物の搬送供給手段を接続し、一方、回転円筒
体の傾斜下端に調湿された被乾燥物の掻上手段を設ける
とともに、この掻上手段の上位に被乾燥物の排出回収手
段である回収シュートを設け、この回収手段の下端に被
乾燥物をコンベアに供給することにより、前記回転円筒
体の据付高さを従来技術に比べ著しく低下させることが
できる。従来の方法では乾燥操作で発生する排気ガスは
出口フード(図7の4)から強制排気して、集塵機を経
由して放棄するために出口フードはシール性の高い結露
防止のスチームトレースや保温を必要としたのである
が、本考案では回転円筒体の傾斜上端、ならびに傾斜下
端のリング状トラフがすでに結露防止の覆いの一部を構
成した円筒であるから、入口と出口の開孔部を円板で被
うことにより、はるかに容易にシールすることが可能で
ある。従って、重量物の据付高さの低減は据付重機をは
じめとする工事費の低減のみならず、付帯設備の低減,
メンテナンス性,機械基礎の軽量化などの副次的なメリ
ットがあるし、搬送供給手段,搬出手段の縮小化に伴な
い、例えば、既設ベルトコンベアラインに割り込む配置
としたコール・イン・チューブ・ドライヤを増設するこ
とも可能となり、設置面積を大巾に削減できるなど経済
的効果は大きい。
【図1】 本願考案のコール・イン・チューブ・ドライ
ヤの正面図である。
ヤの正面図である。
【図2】 回転円筒体の傾斜上端側のリング状トラフ部
の断面図である。
の断面図である。
【図3】 回転円筒体の傾斜下端側のリング状トラフ部
の断面図である。
の断面図である。
【図4】 被乾燥物の排出回収部の説明図である。
【図5】 チューブ部の一部断面図である。
【図6】 回転円筒体の傾斜下端側の正面図である。
【図7】 従来例の正面図である。
11 回転円筒体 12 機台(入口側) 13 機台(出口側) 14 チューブ 15 管板(入口側) 16 管板(出口側) 17 トラニオン・ジャーナル 18 トラニオン・ジャーナル 19 軸受構造体 20 軸受構造体 21 ベルトコンベア 22 リング状トラフ 23 掻上ブレード 24 スチームトレース 25 スチームジャケット 26 キャップ 27 リング状トラフ 28 掻上ブレード 29 回収シュート 30 スクリューフィーダ 31 コンベア 32 シール板
Claims (1)
- 【請求項1】 スチームなどの加熱媒体が流通する傾斜
姿勢の回転円筒体内に、これの軸線方向に沿い、かつ、
粉粒体状の被乾燥物を傾斜上端から傾斜下端方向に流通
させる多数のチューブを配設内蔵させ、一方、前記回転
円筒体の傾斜下端に設けたリング状トラフに被乾燥物の
掻上手段を設けたコール・イン・チューブ・ドライヤに
おいて、前記回転円筒体の傾斜上端側下部に被乾燥物の
搬送供給手段を接続するとともに、前記掻上手段の上位
に被乾燥物の排出回収手段である回収シュートを設け、
この回収シュートの下端には被乾燥物をコンベアに供給
するスクリューフィーダを接続することにより、前記回
転円筒体の据付高さを低下させたことを特徴とするコー
ル・イン・チューブ・ドライヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993004009U JP2515070Y2 (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | コール・イン・チューブ・ドライヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993004009U JP2515070Y2 (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | コール・イン・チューブ・ドライヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0659792U JPH0659792U (ja) | 1994-08-19 |
JP2515070Y2 true JP2515070Y2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=11572983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993004009U Expired - Fee Related JP2515070Y2 (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | コール・イン・チューブ・ドライヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515070Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170134306A (ko) | 2015-04-10 | 2017-12-06 | 츠키시마기카이가부시키가이샤 | 횡형 회전식 건조기에 의한 건조 방법 및 건조 시스템 |
US9897376B2 (en) | 2014-03-31 | 2018-02-20 | Tsukishima Kikai Co., Ltd | Drying method for processing material and horizontal rotary dryer |
US10371444B2 (en) | 2015-09-15 | 2019-08-06 | Tsukishima Kikai Co., Ltd. | Drying method for terephthalic acid and horizontal rotary dryer |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0759709B2 (ja) * | 1987-09-03 | 1995-06-28 | 三井鉱山株式会社 | 石炭の調湿方法 |
-
1993
- 1993-01-18 JP JP1993004009U patent/JP2515070Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0659792U (ja) | 1994-08-19 |
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