JP2514228B2 - 管継手用シ―ル部材 - Google Patents
管継手用シ―ル部材Info
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- Joints With Pressure Members (AREA)
- Joints With Sleeves (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,管継手における受口部と挿口部との間に介
装され,両者の間を液密にシールするシール部材が設け
られた管継手の接続構造に関する。
装され,両者の間を液密にシールするシール部材が設け
られた管継手の接続構造に関する。
(従来の技術) 例えば,建築物内に略鉛直状に水道管を堅配管する場
合には,実開昭61−175684号公報に開示されているよう
に,受口部に挿口部を挿入して管同士を接合する管継手
が使用される。堅配管する場合には,受口部が上方に開
口するように配管され,該受口部内に挿口部が上方から
挿入される。このような管継手では,受口部と挿口部と
の間に,ゴム等の弾性を有するシール部材が介在され
る。上記公報には,受口部内に円筒状のシール部材が配
設されている。該シール部材は,内周面に,内奥側内方
へ突出する環状舌片が設けられており,また,受口部の
開口側端面には,該舌片とは別に,内方へ突出する環状
の水切用ひだが設けられている。環状舌片及び水切用ひ
だは,挿口部が受口部内に挿入された場合に,それぞれ
が該挿口部外周面に密着する。このような状態で,環状
舌片は,受口部と挿口部との間を液密にシールし,水切
用ひだは,挿口部外周面を伝う水が該挿口部とシール部
材の開口端との間に溜まることを防止する。
合には,実開昭61−175684号公報に開示されているよう
に,受口部に挿口部を挿入して管同士を接合する管継手
が使用される。堅配管する場合には,受口部が上方に開
口するように配管され,該受口部内に挿口部が上方から
挿入される。このような管継手では,受口部と挿口部と
の間に,ゴム等の弾性を有するシール部材が介在され
る。上記公報には,受口部内に円筒状のシール部材が配
設されている。該シール部材は,内周面に,内奥側内方
へ突出する環状舌片が設けられており,また,受口部の
開口側端面には,該舌片とは別に,内方へ突出する環状
の水切用ひだが設けられている。環状舌片及び水切用ひ
だは,挿口部が受口部内に挿入された場合に,それぞれ
が該挿口部外周面に密着する。このような状態で,環状
舌片は,受口部と挿口部との間を液密にシールし,水切
用ひだは,挿口部外周面を伝う水が該挿口部とシール部
材の開口端との間に溜まることを防止する。
(発明が解決しようとする課題) 上記公報に開示されたシール部材では,水切用ひだが
環状舌片とは別体に構成されているため,該水切用ひだ
が経時的に材料劣化すると容易に破損するおそれがあ
る。挿口部に振動等が作用する場合には,該水切用ひだ
は,一層,容易に破損する。水切用ひだが破損すれば,
挿口部とシール部材の開口端との間に水が溜まり,挿口
部が金属管であれば,該挿口部が腐蝕する。
環状舌片とは別体に構成されているため,該水切用ひだ
が経時的に材料劣化すると容易に破損するおそれがあ
る。挿口部に振動等が作用する場合には,該水切用ひだ
は,一層,容易に破損する。水切用ひだが破損すれば,
挿口部とシール部材の開口端との間に水が溜まり,挿口
部が金属管であれば,該挿口部が腐蝕する。
本発明は上記従来の問題を解決するものであり,その
目的は,比較的簡潔な構成であって,長期にわたって挿
口部との間に水等が溜まることを防止し得る管継手用シ
ール部材を提供することにある。本発明の他の目的は,
挿口部と受口部とのシール性に優れた管継手の接続構造
を提供することにある。
目的は,比較的簡潔な構成であって,長期にわたって挿
口部との間に水等が溜まることを防止し得る管継手用シ
ール部材を提供することにある。本発明の他の目的は,
挿口部と受口部とのシール性に優れた管継手の接続構造
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は,先端に縮径部が設けられ,該縮径部の内周
面が湾曲面とされるとともに,段部が設けられた受口部
に,外周面に,受口部の縮径部の湾曲面に整合する湾曲
面を設けられるとともに,受口部の段差に整合する段部
が設けられた弾性を有する円筒状のシール本体部と,該
シール本体部の受口部開口側端部に,該端部から内奥側
内方へ突出するべく配設されており,その内周面が,該
受口部内へ挿入される挿口部外周面に密着する環状の舌
片と,該舌片の外周面に外方に突出するように配設され
ており,該舌片の内周面が挿口部外周面に密着した際
に,前記シール本体部内周面に押しつけられる押圧部
と,からなるシール部材を設けてなり,そのことにより
上記目的が達成される。
面が湾曲面とされるとともに,段部が設けられた受口部
に,外周面に,受口部の縮径部の湾曲面に整合する湾曲
面を設けられるとともに,受口部の段差に整合する段部
が設けられた弾性を有する円筒状のシール本体部と,該
シール本体部の受口部開口側端部に,該端部から内奥側
内方へ突出するべく配設されており,その内周面が,該
受口部内へ挿入される挿口部外周面に密着する環状の舌
片と,該舌片の外周面に外方に突出するように配設され
ており,該舌片の内周面が挿口部外周面に密着した際
に,前記シール本体部内周面に押しつけられる押圧部
と,からなるシール部材を設けてなり,そのことにより
上記目的が達成される。
(実施例) 以下に本発明を実施例について説明する。
第1図は本発明のシール部材を有する管継手の縦断面
図であり,本発明のシール部材10は,接続管20の一端部
に形成された受口部21内に配設される。該受口部21に
は,その端面の開口部21dから接続管30の挿口部31が挿
入される。該受口部21は,第2図に示すように,該受口
部21を除いた接続管20の管本体部22に連設されるテーパ
部21aを有する。該テーパ部21aは,管本体部22から徐々
に拡径されており,受口部21の中央部の一定の外径を有
する円筒状部21bに連なっている。該円筒状部21bは,受
口部21先端側の縮径部21cに連なっている。該縮径部21c
は,先端になるに連れて縮径するように円弧状に湾曲さ
れており,該縮径部21cの先端部に開口部21dが形成され
ている。円筒状部21bの内周面には段部21eが設けられて
いる。該受口部21は,内径および外径が一定の接続管20
の端部を2次加工により拡径して製造される。該2次加
工としてはバルジ加工,ヘラ加工,シェルエキスパンド
加工等が採用される。
図であり,本発明のシール部材10は,接続管20の一端部
に形成された受口部21内に配設される。該受口部21に
は,その端面の開口部21dから接続管30の挿口部31が挿
入される。該受口部21は,第2図に示すように,該受口
部21を除いた接続管20の管本体部22に連設されるテーパ
部21aを有する。該テーパ部21aは,管本体部22から徐々
に拡径されており,受口部21の中央部の一定の外径を有
する円筒状部21bに連なっている。該円筒状部21bは,受
口部21先端側の縮径部21cに連なっている。該縮径部21c
は,先端になるに連れて縮径するように円弧状に湾曲さ
れており,該縮径部21cの先端部に開口部21dが形成され
ている。円筒状部21bの内周面には段部21eが設けられて
いる。該受口部21は,内径および外径が一定の接続管20
の端部を2次加工により拡径して製造される。該2次加
工としてはバルジ加工,ヘラ加工,シェルエキスパンド
加工等が採用される。
該受口部21における円筒状部21bの先端側部分及び該
円筒状部21bの先端側部分に連なる縮径部21cは,内周側
部分を例えば切削加工することにより薄肉にされてい
る。
円筒状部21bの先端側部分に連なる縮径部21cは,内周側
部分を例えば切削加工することにより薄肉にされてい
る。
該受口部21の先端部における湾曲された縮径部21cの
曲率半径Rは,接続管20の管本体部22における外径D1お
よびその肉厚tにより定められ,例えば,接続管20の管
本体部22における外径D1が100mmの場合,加工性等か
ら,曲率半径Rは25mm程度とすることが好ましい。該縮
径部21cの先端開口部21dにおける湾曲角度αは,0度以
上,好ましくは20〜40度程度とされる。
曲率半径Rは,接続管20の管本体部22における外径D1お
よびその肉厚tにより定められ,例えば,接続管20の管
本体部22における外径D1が100mmの場合,加工性等か
ら,曲率半径Rは25mm程度とすることが好ましい。該縮
径部21cの先端開口部21dにおける湾曲角度αは,0度以
上,好ましくは20〜40度程度とされる。
本発明のシール部材10は,第1図に示すように,円筒
状のシール本体部11を有する。該シール本体部11は,前
記受口部21の円筒状部21bおよび縮径部21内に嵌合され
ており,該シール本体部11の外周面は,該シール本体部
11が嵌合された受口部21内周面に整合し得る形状になっ
ている。特に,シール本体部11の外周面にも,受口部21
の縮径部21cの湾曲面に整合する湾曲面が設けられると
ともに,受口部21の円筒状部21bの段部21eに整合する段
部が設けられ,この湾曲面と段部とが受口部21の縮径部
21の湾曲面と円筒状部21bの段部21eとにそれぞれ当接さ
れている。シール部材10を受口部21に嵌合するとき,シ
ール部材10の外面と受口部21の内面とにシール性充填剤
を塗布しておくと,この間のシール性が向上する。
状のシール本体部11を有する。該シール本体部11は,前
記受口部21の円筒状部21bおよび縮径部21内に嵌合され
ており,該シール本体部11の外周面は,該シール本体部
11が嵌合された受口部21内周面に整合し得る形状になっ
ている。特に,シール本体部11の外周面にも,受口部21
の縮径部21cの湾曲面に整合する湾曲面が設けられると
ともに,受口部21の円筒状部21bの段部21eに整合する段
部が設けられ,この湾曲面と段部とが受口部21の縮径部
21の湾曲面と円筒状部21bの段部21eとにそれぞれ当接さ
れている。シール部材10を受口部21に嵌合するとき,シ
ール部材10の外面と受口部21の内面とにシール性充填剤
を塗布しておくと,この間のシール性が向上する。
該シール本体部11の受口部21における開口部21d側の
端部には,環状の舌片12が一体的に配設されている。該
舌片12は,該シール本体部11の端部から内奥側の内方
へ,先細り状に突出しており,該舌片12の先端縁の内径
は,該シール部材10内へ挿入される挿口部31の外径D
2(従って,受口部21が形成された接続管20の管本体部2
2の外径D1)よりも十分に小さくなっている。従って,
該挿口部31がシール部材10内に挿入されると,該挿口部
31の外周面が舌片12の内周面に密着する。舌片12の先端
は先細り状となり尖っているのが好ましい。該舌片12の
シール本体部11の内周面に対向する外周面には,該シー
ル本体部11内周面側に突出する押圧部13が設けられてい
る。該押圧部13は,例えば断面半円状をした環状の突条
である。該押圧部13は,シール部材10内に挿口部31が挿
入されて,舌片12の内周面に該挿口部31外周面が密着さ
れると,シール本体部11の内周面に押付けられる。該押
圧部13が押付けられるシール本体部11内周面は,内奥側
になるに連れて徐々に縮径したテーパ状になっている。
端部には,環状の舌片12が一体的に配設されている。該
舌片12は,該シール本体部11の端部から内奥側の内方
へ,先細り状に突出しており,該舌片12の先端縁の内径
は,該シール部材10内へ挿入される挿口部31の外径D
2(従って,受口部21が形成された接続管20の管本体部2
2の外径D1)よりも十分に小さくなっている。従って,
該挿口部31がシール部材10内に挿入されると,該挿口部
31の外周面が舌片12の内周面に密着する。舌片12の先端
は先細り状となり尖っているのが好ましい。該舌片12の
シール本体部11の内周面に対向する外周面には,該シー
ル本体部11内周面側に突出する押圧部13が設けられてい
る。該押圧部13は,例えば断面半円状をした環状の突条
である。該押圧部13は,シール部材10内に挿口部31が挿
入されて,舌片12の内周面に該挿口部31外周面が密着さ
れると,シール本体部11の内周面に押付けられる。該押
圧部13が押付けられるシール本体部11内周面は,内奥側
になるに連れて徐々に縮径したテーパ状になっている。
該押圧部13は,シール部材10内に挿入される挿口部31
の外径D2よりも小径の円周上に位置される。該シール部
材10の挿口部31が挿入される側の端面の開口部の内径
は,挿口部31が挿入されない状態で,該受口部21におけ
る開口部21dの内径よりも若干小さくなっている。
の外径D2よりも小径の円周上に位置される。該シール部
材10の挿口部31が挿入される側の端面の開口部の内径
は,挿口部31が挿入されない状態で,該受口部21におけ
る開口部21dの内径よりも若干小さくなっている。
このような構成の管継手では,接続管20の受口部21と
接続管30の挿口部31とを接合する場合には,該挿口部31
の外周面には,予め,液状の滑剤が塗布される。そし
て,該挿口部31は,受口部21内に配設されたシール部材
10の舌片12内に挿入される。このとき,挿口部31外周面
に塗布された滑剤により挿口部31は円滑に舌片12内に挿
入されるが,滑剤の一部は舌片12に掻き取られ,シール
部材10の挿口部31が挿入される側の端面の開口部周縁部
に溜まる。また,受口部21とシール部材10との間にシー
ル性充填剤を塗布した場合には,この充填剤が同じ部所
にはみ出して固化40し,水切り効果が向上する。
接続管30の挿口部31とを接合する場合には,該挿口部31
の外周面には,予め,液状の滑剤が塗布される。そし
て,該挿口部31は,受口部21内に配設されたシール部材
10の舌片12内に挿入される。このとき,挿口部31外周面
に塗布された滑剤により挿口部31は円滑に舌片12内に挿
入されるが,滑剤の一部は舌片12に掻き取られ,シール
部材10の挿口部31が挿入される側の端面の開口部周縁部
に溜まる。また,受口部21とシール部材10との間にシー
ル性充填剤を塗布した場合には,この充填剤が同じ部所
にはみ出して固化40し,水切り効果が向上する。
挿口部31がシール部材10を貫通すると,第3図に示す
ように,該挿口部31外周面に,舌片12の内周面が密着す
ると共に,舌片12外周面に設けられた押圧部13がシール
本体部11のテーパ状内周面に押付けられる。また,シー
ル部材10は受口部21内に段部21eにより奥側へ移動しな
いように固定されている。これにより,シール本体部11
の外周面に湾曲面が設けられた舌片12配設側の端部が受
口部21の縮径部21cの湾曲形状に沿って移動し,該舌片1
2の内周面全体が挿口部31外周面に密着される。これに
より,シール部材10は,受口部21と該受口部21内に挿入
された挿口部31との間を,確実に液密にシールする。
ように,該挿口部31外周面に,舌片12の内周面が密着す
ると共に,舌片12外周面に設けられた押圧部13がシール
本体部11のテーパ状内周面に押付けられる。また,シー
ル部材10は受口部21内に段部21eにより奥側へ移動しな
いように固定されている。これにより,シール本体部11
の外周面に湾曲面が設けられた舌片12配設側の端部が受
口部21の縮径部21cの湾曲形状に沿って移動し,該舌片1
2の内周面全体が挿口部31外周面に密着される。これに
より,シール部材10は,受口部21と該受口部21内に挿入
された挿口部31との間を,確実に液密にシールする。
シール部材10の舌片12外周面に設けられた押圧部13の
大きさは,該シール部材10内に挿口部31が挿入された状
態で,該挿口部31内に水等が,1kg・f/cm2未満の低圧で
通流される際に,該押圧部13がシール本体部11内周面に
密接し,かつ,通流水の圧力が1kg・f/cm2以上になれ
ば,該押圧部13によるシール本体部11内周面への押付力
が20%程度上昇するように定められるのが好ましい。
大きさは,該シール部材10内に挿口部31が挿入された状
態で,該挿口部31内に水等が,1kg・f/cm2未満の低圧で
通流される際に,該押圧部13がシール本体部11内周面に
密接し,かつ,通流水の圧力が1kg・f/cm2以上になれ
ば,該押圧部13によるシール本体部11内周面への押付力
が20%程度上昇するように定められるのが好ましい。
該押圧部13の形状は,断面半円状に限定されず,断面
三角形状,断面矩形状等であってもよい。また,環状の
押圧部13は,舌片12の外周面に複数条配設してもよい。
三角形状,断面矩形状等であってもよい。また,環状の
押圧部13は,舌片12の外周面に複数条配設してもよい。
挿口部31を有する接続管30が金属管,あるいは金属管
内周面を合成樹脂管にて被覆した複合管の場合には,金
属管の腐蝕を防止するために,シール部材10が配設され
た受口部21の内奥部に,第1図に二点鎖線で示す環状の
パッキン50が装着される。該パッキン50は,ゴム等の弾
力性を有する材質にて構成され,該パッキン50にて受口
部21内に挿入された接続管30の挿口部31端面が突き当て
られる。これにより,該接続管30を構成する金属管の腐
蝕が防止される。
内周面を合成樹脂管にて被覆した複合管の場合には,金
属管の腐蝕を防止するために,シール部材10が配設され
た受口部21の内奥部に,第1図に二点鎖線で示す環状の
パッキン50が装着される。該パッキン50は,ゴム等の弾
力性を有する材質にて構成され,該パッキン50にて受口
部21内に挿入された接続管30の挿口部31端面が突き当て
られる。これにより,該接続管30を構成する金属管の腐
蝕が防止される。
(発明の効果) 本願の特許請求の範囲第1項記載の発明の管継手用シ
ール部材は,このように,シール本体部の外周面に,受
口部の縮径部の湾曲面に整合する湾曲面が設けられると
ともに,円筒状部の段部に整合する段部が設けられてお
り,且つ,舌片外周面に押圧部が設けらているため,該
シール部材内に,挿口部が挿入された場合に,シール本
体部は受口部内にその段部が円筒状部の段部に当接して
奥側に移動しないように固定され,これにより,シール
本体部の湾曲面が設けられた舌片配設側の端部が受口部
の縮径部の湾曲面に沿って移動し,該舌片の内周面全体
が挿口部の外周面に密着するとともに,舌片の外周面に
設けられた押圧部がシール本体部の内周面に押し付けら
れ,その反発力により舌片を挿口部の外周面に押圧する
とともにシール本体部を受口部の内周面に押圧して,受
口部と挿口部との間を液密にシールできる。従って,両
者の間に水等の液体が溜まることを防止するための特別
な手段を設ける必要がなく,簡潔な構造となる。該押圧
部により舌片内周面の全域が挿口部外周面に密着するた
め,該シール部材と挿口部とは長期にわたって安定的に
水密状態とされる。
ール部材は,このように,シール本体部の外周面に,受
口部の縮径部の湾曲面に整合する湾曲面が設けられると
ともに,円筒状部の段部に整合する段部が設けられてお
り,且つ,舌片外周面に押圧部が設けらているため,該
シール部材内に,挿口部が挿入された場合に,シール本
体部は受口部内にその段部が円筒状部の段部に当接して
奥側に移動しないように固定され,これにより,シール
本体部の湾曲面が設けられた舌片配設側の端部が受口部
の縮径部の湾曲面に沿って移動し,該舌片の内周面全体
が挿口部の外周面に密着するとともに,舌片の外周面に
設けられた押圧部がシール本体部の内周面に押し付けら
れ,その反発力により舌片を挿口部の外周面に押圧する
とともにシール本体部を受口部の内周面に押圧して,受
口部と挿口部との間を液密にシールできる。従って,両
者の間に水等の液体が溜まることを防止するための特別
な手段を設ける必要がなく,簡潔な構造となる。該押圧
部により舌片内周面の全域が挿口部外周面に密着するた
め,該シール部材と挿口部とは長期にわたって安定的に
水密状態とされる。
本願の特許請求の範囲第2項記載の発明の管継手用シ
ール部材は,更に,受口部の内奥部に装着され,該受口
部内に挿入される挿口部の端面が突き当てられる環状パ
ッキンを具備することにより,接続管を構成する金属管
の挿口部の端面に環状パッキンを密接させることができ
るので,その腐蝕を防止できる。
ール部材は,更に,受口部の内奥部に装着され,該受口
部内に挿入される挿口部の端面が突き当てられる環状パ
ッキンを具備することにより,接続管を構成する金属管
の挿口部の端面に環状パッキンを密接させることができ
るので,その腐蝕を防止できる。
第1図は本発明の管継手用シール部材を装着した受口部
の縦断面図,第2図はシール部材を取り除いた受口部の
縦断面図,第3図は第1図に示す受口部に挿口部を挿入
した状態の縦断面図である。 10……シール部材,11……シール本体部,12……舌片,13
……押圧部,20,30……接続管,21……受口部,21a……テ
ーパ部,21b……円筒状部,21c……縮径部,21d……開口
部,31……挿口部。
の縦断面図,第2図はシール部材を取り除いた受口部の
縦断面図,第3図は第1図に示す受口部に挿口部を挿入
した状態の縦断面図である。 10……シール部材,11……シール本体部,12……舌片,13
……押圧部,20,30……接続管,21……受口部,21a……テ
ーパ部,21b……円筒状部,21c……縮径部,21d……開口
部,31……挿口部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭55−48949(JP,Y2)
Claims (2)
- 【請求項1】先端に縮径部が設けられ,該縮径部の内周
面が湾曲面とされるとともに,段部が設けられた受口部
に, 外周面に,受口部の縮径部の湾曲面に整合する湾曲面を
設けられるとともに,受口部の段差に整合する段部が設
けられた弾性を有する円筒状のシール本体部と, 該シール本体部の受口部開口側端部に,該端部から内奥
側内方へ突出するべく配設されており,その内周面が,
該受口部内へ挿入される挿口部外周面に密着する環状の
舌片と, 該舌片の外周面に外方に突出するように配設されてお
り,該舌片の内周面が挿口部外周面に密着した際に,前
記シール本体部内周面に押しつけられる押圧部と, からなるシール部材を設けることを特徴とする管継手の
接続構造。 - 【請求項2】受口部の内奥部に装着され,該受口部内に
挿入される挿口部の側端が突き当てられる環状パッキン
を具備する特許請求の範囲第1項記載の管継手の接続構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63096385A JP2514228B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | 管継手用シ―ル部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63096385A JP2514228B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | 管継手用シ―ル部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01269788A JPH01269788A (ja) | 1989-10-27 |
JP2514228B2 true JP2514228B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=14163495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63096385A Expired - Fee Related JP2514228B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | 管継手用シ―ル部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514228B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0732278U (ja) * | 1993-11-24 | 1995-06-16 | 株式会社竹中工務店 | 異径管接合継手 |
JP6019365B2 (ja) * | 2013-10-29 | 2016-11-02 | 兵神装備株式会社 | 吐出システムの製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5548949U (ja) * | 1978-09-27 | 1980-03-31 |
-
1988
- 1988-04-19 JP JP63096385A patent/JP2514228B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01269788A (ja) | 1989-10-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |