JP2513258B2 - 新規なα,β−不飽和ケトン化合物 - Google Patents
新規なα,β−不飽和ケトン化合物Info
- Publication number
- JP2513258B2 JP2513258B2 JP31645787A JP31645787A JP2513258B2 JP 2513258 B2 JP2513258 B2 JP 2513258B2 JP 31645787 A JP31645787 A JP 31645787A JP 31645787 A JP31645787 A JP 31645787A JP 2513258 B2 JP2513258 B2 JP 2513258B2
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- JP
- Japan
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- compound
- unsaturated ketone
- ketone compound
- novel
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は新規なα,β−不飽和ケトン化合物に関する
ものである。さらに詳しくは、特願昭62−167526号、特
願昭62−167638号、特願昭62−169548号、特願昭62−18
1744号、特願62−185284号等に記載の除草剤を製造する
上で有用な製造原料である一般式〔I〕 〔式中、Xは低級ハロアルキル基または低級ハロアルコ
キシ基を表わし、R1およびR2は水素原子またはメチル基
を表わす。〕 で示されるα,β−不飽和ケトン(以下、本発明化合物
と記す。)を提供するものである。
ものである。さらに詳しくは、特願昭62−167526号、特
願昭62−167638号、特願昭62−169548号、特願昭62−18
1744号、特願62−185284号等に記載の除草剤を製造する
上で有用な製造原料である一般式〔I〕 〔式中、Xは低級ハロアルキル基または低級ハロアルコ
キシ基を表わし、R1およびR2は水素原子またはメチル基
を表わす。〕 で示されるα,β−不飽和ケトン(以下、本発明化合物
と記す。)を提供するものである。
まず、本発明化合物の製造法について説明する。
本発明化合物は一般式〔II〕 〔式中、X,R1およびR2は前記と同じ意味を表わす。〕 で示されるアルデヒド化合物と1−トリフェニルホスホ
ラニリデン−2−プロパノンとを反応させることにより
製造することができる。該反応は通常不活性溶媒中で行
われ、反応温度は0℃から使用される溶媒の沸点の範囲
まで、反応時間は1〜10時間が一般的である。用いられ
る溶媒としては例えば、テトラヒドロフラン、ベンゼ
ン、トルエン、クロロホルム、ジクロロエタン、酢酸エ
チル等があげられる。反応に用いられる試剤の量は、一
般式〔II〕で示される化合物1当量に対して1−トリフ
ェニルホスホラニリデン−2−プロパノンは通常1〜1.
1当量である。反応終了後は溶媒を減圧下に除去し、ジ
エチルエーテル、ヘキサン等の有機溶媒で目的物を抽出
し、副生したトリフェニルホスフィンオキシドをろ去す
るなどの通常の後処理を行う。必要によりクロマトグラ
フィーなどの操作を行うこともできる。
ラニリデン−2−プロパノンとを反応させることにより
製造することができる。該反応は通常不活性溶媒中で行
われ、反応温度は0℃から使用される溶媒の沸点の範囲
まで、反応時間は1〜10時間が一般的である。用いられ
る溶媒としては例えば、テトラヒドロフラン、ベンゼ
ン、トルエン、クロロホルム、ジクロロエタン、酢酸エ
チル等があげられる。反応に用いられる試剤の量は、一
般式〔II〕で示される化合物1当量に対して1−トリフ
ェニルホスホラニリデン−2−プロパノンは通常1〜1.
1当量である。反応終了後は溶媒を減圧下に除去し、ジ
エチルエーテル、ヘキサン等の有機溶媒で目的物を抽出
し、副生したトリフェニルホスフィンオキシドをろ去す
るなどの通常の後処理を行う。必要によりクロマトグラ
フィーなどの操作を行うこともできる。
このようにして得られる本発明化合物のいくつかを第
1表に示す。
1表に示す。
本発明化合物を製造する際の原料化合物である一般式
〔II〕で示される化合物は下記のようにして製造するこ
とができる。
〔II〕で示される化合物は下記のようにして製造するこ
とができる。
〔式中、X,R1およびR2は前記と同じ意味を表わす。〕 即ち、置換ベンゼンチオールとα,β−不飽和アルデ
ヒドとを塩基触媒の存在下に付加反応を行わせることに
より製造することができる。
ヒドとを塩基触媒の存在下に付加反応を行わせることに
より製造することができる。
本発明化合物は下記の経路により、有用な除草性化合
物に導くことができる。
物に導くことができる。
〔式中、X,R1およびR2は前記と同じ意味を表わし、R3は
低級アルキル基または低級アルコキシメチル基を表わ
し、R4はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基また
はハロアルケニル基を表わす。〕 即ち、本発明化合物をマロン酸ジエステルと金属アル
コキシドの存在下に反応させて環化し、次にアルカリ溶
液中で加水分解さらに脱炭酸を行い、次いで4−ジメチ
ルアミノピリジン等の触媒の存在下にアセトニトリル等
の不活性溶媒中で酸無水物と反応させることによってア
シル化反応を行い、最後にO−置換ヒドロキシルアミン
と反応させることにより除草性化合物に導かれる。
低級アルキル基または低級アルコキシメチル基を表わ
し、R4はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基また
はハロアルケニル基を表わす。〕 即ち、本発明化合物をマロン酸ジエステルと金属アル
コキシドの存在下に反応させて環化し、次にアルカリ溶
液中で加水分解さらに脱炭酸を行い、次いで4−ジメチ
ルアミノピリジン等の触媒の存在下にアセトニトリル等
の不活性溶媒中で酸無水物と反応させることによってア
シル化反応を行い、最後にO−置換ヒドロキシルアミン
と反応させることにより除草性化合物に導かれる。
次に、具体例にて本発明化合物の製造例を示すが、本
発明は下記の例のみに限定されるものではない。
発明は下記の例のみに限定されるものではない。
製造例1 10gの3−(4−トリフルオロメチルフェニルチオ)
プロピオンアルデヒドと15gの1−トリフェニルホスホ
ラニリデン−2−プロパノンとを50mlのクロロホルムに
溶かし氷冷下で8時間撹拌した。次いで減圧下にクロロ
ホルムを除去し、残渣にジエチルエーテルを加えて不溶
物をろ去した。ろ液よりエーテルを減圧下に除去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
酢酸エチル:ヘキサン=1:3)にて処理し、9.9gの6−
(4−トリフルオロメチルフェニルチオ)−3−ヘキセ
ン−2−オンを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm)7.46(4H,ABq)、6.79(1H,dt)、6.11(1H,
d)、3.3〜2.5(4H,m)、2.22(3H,s) 上記の方法に準じて製造された本発明化合物のいくつ
かを第2表に示す。
プロピオンアルデヒドと15gの1−トリフェニルホスホ
ラニリデン−2−プロパノンとを50mlのクロロホルムに
溶かし氷冷下で8時間撹拌した。次いで減圧下にクロロ
ホルムを除去し、残渣にジエチルエーテルを加えて不溶
物をろ去した。ろ液よりエーテルを減圧下に除去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
酢酸エチル:ヘキサン=1:3)にて処理し、9.9gの6−
(4−トリフルオロメチルフェニルチオ)−3−ヘキセ
ン−2−オンを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm)7.46(4H,ABq)、6.79(1H,dt)、6.11(1H,
d)、3.3〜2.5(4H,m)、2.22(3H,s) 上記の方法に準じて製造された本発明化合物のいくつ
かを第2表に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 〔式中、Xは低級ハロアルキル基または低級ハロアルコ
キシ基を表わし、R1およびR2は水素原子またはメチル基
を表わす。〕 で示されるα,β−不飽和ケトン化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31645787A JP2513258B2 (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 新規なα,β−不飽和ケトン化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31645787A JP2513258B2 (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 新規なα,β−不飽和ケトン化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01157948A JPH01157948A (ja) | 1989-06-21 |
JP2513258B2 true JP2513258B2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=18077306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31645787A Expired - Lifetime JP2513258B2 (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 新規なα,β−不飽和ケトン化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2513258B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU609560B2 (en) * | 1988-01-07 | 1991-05-02 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Beta-hydroxyketone and its production |
DE59102422D1 (de) * | 1990-10-19 | 1994-09-08 | Basf Ag | Ungesättigte Cyclohexenonoximether. |
-
1987
- 1987-12-14 JP JP31645787A patent/JP2513258B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01157948A (ja) | 1989-06-21 |
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