JP2509899B2 - 延縄捲取装置における幹縄捲取ドラム - Google Patents
延縄捲取装置における幹縄捲取ドラムInfo
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- JP2509899B2 JP2509899B2 JP6036292A JP3629294A JP2509899B2 JP 2509899 B2 JP2509899 B2 JP 2509899B2 JP 6036292 A JP6036292 A JP 6036292A JP 3629294 A JP3629294 A JP 3629294A JP 2509899 B2 JP2509899 B2 JP 2509899B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は延縄漁業における幹縄の
捲取装置に関するものである。
捲取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】延縄漁業においては、図1に示すように
揚縄した延縄のテグス幹縄を軸線の垂直な固定捲取ドラ
ムに捲着収納し、投縄時にこの捲着した幹縄を繰出機に
より捲取ドラムからその上方のガイドローラーを介して
上方にスピン状に繰出すことが行なわれている。
揚縄した延縄のテグス幹縄を軸線の垂直な固定捲取ドラ
ムに捲着収納し、投縄時にこの捲着した幹縄を繰出機に
より捲取ドラムからその上方のガイドローラーを介して
上方にスピン状に繰出すことが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが前記固定捲取
ドラムに捲着されている幹縄が繰出され、次第にその捲
取量が少なくなるにつれ、幹縄の固定捲取ドラムの上部
フランジに対する接触抵抗が大きくなり円滑に繰出され
なくなると共に幹縄の摩擦損傷も烈しくなる欠陥があ
り、しかもこの傾向はその上方に配置されたガイドロー
ラーの位置が低くなると一層大きくなるため従来はガイ
ドローラーの位置も上部フランジ上方の少なくとも約3
mの高さを必要としており、船体の安定性にも好ましく
ない問題点があった。本発明はこれらの現状に鑑み、幹
縄の固定捲取ドラムからの繰出し作用が円滑にできるよ
うにした延縄捲取装置における幹縄捲取ドラムを提供す
ることを目的とするものである。
ドラムに捲着されている幹縄が繰出され、次第にその捲
取量が少なくなるにつれ、幹縄の固定捲取ドラムの上部
フランジに対する接触抵抗が大きくなり円滑に繰出され
なくなると共に幹縄の摩擦損傷も烈しくなる欠陥があ
り、しかもこの傾向はその上方に配置されたガイドロー
ラーの位置が低くなると一層大きくなるため従来はガイ
ドローラーの位置も上部フランジ上方の少なくとも約3
mの高さを必要としており、船体の安定性にも好ましく
ない問題点があった。本発明はこれらの現状に鑑み、幹
縄の固定捲取ドラムからの繰出し作用が円滑にできるよ
うにした延縄捲取装置における幹縄捲取ドラムを提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、幹縄を捲着する軸線が垂直な固定捲取ドラ
ムにおいて捲着胴部の上部に設けたフランジの上側に捲
着胴部から繰出される幹縄が直接接触するフランジ径よ
り僅かに大径のガイドリングを設け、該ガイドリングを
モーター又は幹縄の繰出力で回動するようにしたことを
要旨とするものである。また前記固定捲取ドラムはその
幹縄捲着胴部を上下に区分するように中間部にもフラン
ジを設け、該フランジの上側にも前記同様のガイドリン
グを設けることもできる。
するために、幹縄を捲着する軸線が垂直な固定捲取ドラ
ムにおいて捲着胴部の上部に設けたフランジの上側に捲
着胴部から繰出される幹縄が直接接触するフランジ径よ
り僅かに大径のガイドリングを設け、該ガイドリングを
モーター又は幹縄の繰出力で回動するようにしたことを
要旨とするものである。また前記固定捲取ドラムはその
幹縄捲着胴部を上下に区分するように中間部にもフラン
ジを設け、該フランジの上側にも前記同様のガイドリン
グを設けることもできる。
【0005】
【作用】本発明は、固定捲取ドラムに捲着されている幹
縄が繰出機で上方にスピン状に繰出される場合に、モー
ター又は幹縄の繰出力で回動するガイドリングの回動作
用が上方にスピン状に繰出される幹縄を捲着胴部から直
接に回動案内し、捲着量が減少することによる幹縄の繰
出抵抗を軽減し繰出し作用を円滑に行なう。しかしてこ
の場合固定捲取ドラムの捲着胴部の中間部にも区分する
ようにフランジを設けるときは夫々の区分毎に捲着した
幹縄を夫々に設けたガイドリングの回動作用によって幹
縄を回動案内して繰出し作用を円滑にする。
縄が繰出機で上方にスピン状に繰出される場合に、モー
ター又は幹縄の繰出力で回動するガイドリングの回動作
用が上方にスピン状に繰出される幹縄を捲着胴部から直
接に回動案内し、捲着量が減少することによる幹縄の繰
出抵抗を軽減し繰出し作用を円滑に行なう。しかしてこ
の場合固定捲取ドラムの捲着胴部の中間部にも区分する
ようにフランジを設けるときは夫々の区分毎に捲着した
幹縄を夫々に設けたガイドリングの回動作用によって幹
縄を回動案内して繰出し作用を円滑にする。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明すると、
船上に軸線が垂直になるように設置された固定捲取ドラ
ム1の捲着胴部2の上部にはフランジ3が固着されると
共にその中心部には下部に油圧モーター4を有する回転
軸5が上方に突出するように設けられ、該回転軸5の突
出部には前記フランジ3の径より僅かに大径のガイドリ
ング6が保持杆7及び取付板8を介してフランジ3と略
同一の高さになるように固着され、幹縄Aの繰出し速度
と略同じ速度で回動するように形成されている。しかし
て前記固定捲取ドラム1の上方には案内カバー9及びガ
イドローラー10が設けられ、捲着されたテグス幹縄A
を上方に繰出し案内するように構成されていると共に該
繰出された幹縄Aは更にガイドパイプ11・11及び案
内ローラー12・12を介して繰出機13に案内されて
投縄されるように構成されている。
船上に軸線が垂直になるように設置された固定捲取ドラ
ム1の捲着胴部2の上部にはフランジ3が固着されると
共にその中心部には下部に油圧モーター4を有する回転
軸5が上方に突出するように設けられ、該回転軸5の突
出部には前記フランジ3の径より僅かに大径のガイドリ
ング6が保持杆7及び取付板8を介してフランジ3と略
同一の高さになるように固着され、幹縄Aの繰出し速度
と略同じ速度で回動するように形成されている。しかし
て前記固定捲取ドラム1の上方には案内カバー9及びガ
イドローラー10が設けられ、捲着されたテグス幹縄A
を上方に繰出し案内するように構成されていると共に該
繰出された幹縄Aは更にガイドパイプ11・11及び案
内ローラー12・12を介して繰出機13に案内されて
投縄されるように構成されている。
【0007】従って繰出機13によって幹縄Aを固定捲
取ドラム1から繰出すときは、油圧モーター4でガイド
リング6を略繰出機13の繰出し速度と同速度で回動す
ると、幹縄Aはフランジ3に殆んど接触することなく直
接にガイドリング6の回動作用でスピン方向に回動案内
しながら上方に繰出されて繰出し作用時の繰出抵抗を軽
減しながら円滑に繰出機13に誘導され投縄できると共
に直上のガイドローラー10の高さも低い位置に設置で
き操業の安全性にも寄与することができる。
取ドラム1から繰出すときは、油圧モーター4でガイド
リング6を略繰出機13の繰出し速度と同速度で回動す
ると、幹縄Aはフランジ3に殆んど接触することなく直
接にガイドリング6の回動作用でスピン方向に回動案内
しながら上方に繰出されて繰出し作用時の繰出抵抗を軽
減しながら円滑に繰出機13に誘導され投縄できると共
に直上のガイドローラー10の高さも低い位置に設置で
き操業の安全性にも寄与することができる。
【0008】前記実施例はガイドリング6を油圧モータ
ーで強制回動するようにしたものであるが、ガイドリン
グ6をフランジ3に回動可能に支持して幹縄Aの繰出力
で回動するようにすることもできる。図4に示す実施例
は、固定捲取ドラム1を上下に区分して夫々の捲着胴部
2・2′の上部に設けたフランジ3・3′の上側に夫々
ガイドリング6・6′を回転軸5・5′を介して油圧モ
ーター4・4′で回動するように設けたものであり、ま
た図6に示す実施例はフランジ3の上側には油圧モータ
ー4で駆動されるガイドリング6を、フランジ3′の上
側には回転軸5″を介して回動自在のガイドリング6
を、フランジ3′の上側には回転軸5″を介して回動自
在のガイドリング6″を夫々設けたものであり、幹縄の
長さが短いときや長大な幹縄を上下に分割して捲着する
ときに夫々の捲着胴部2・2′に捲着された幹縄Aの繰
出抵抗を軽減して投縄するようにしたものである。なお
図中14は区分した捲着胴部2における下部フランジで
ある。
ーで強制回動するようにしたものであるが、ガイドリン
グ6をフランジ3に回動可能に支持して幹縄Aの繰出力
で回動するようにすることもできる。図4に示す実施例
は、固定捲取ドラム1を上下に区分して夫々の捲着胴部
2・2′の上部に設けたフランジ3・3′の上側に夫々
ガイドリング6・6′を回転軸5・5′を介して油圧モ
ーター4・4′で回動するように設けたものであり、ま
た図6に示す実施例はフランジ3の上側には油圧モータ
ー4で駆動されるガイドリング6を、フランジ3′の上
側には回転軸5″を介して回動自在のガイドリング6
を、フランジ3′の上側には回転軸5″を介して回動自
在のガイドリング6″を夫々設けたものであり、幹縄の
長さが短いときや長大な幹縄を上下に分割して捲着する
ときに夫々の捲着胴部2・2′に捲着された幹縄Aの繰
出抵抗を軽減して投縄するようにしたものである。なお
図中14は区分した捲着胴部2における下部フランジで
ある。
【0009】
【発明の効果】本発明は固定捲取ドラムに捲着されてい
る幹縄は上部のフランジに殆んど接触することなく回動
するガイドリングで直接に回動案内されて上方にスピン
状に繰出されるので、従来のように捲着量が少なくなる
ことによる繰出抵抗の増大を防止して繰出し作用を円滑
かつ容易に行なうことができると共に幹縄の摩耗損傷も
防止でき、しかも前記繰出抵抗の減少は固定捲取ドラム
の上方に設置するガイドローラーの位置も低くすること
ができ、船体の安定性を増大し、延縄漁業を能率良くか
つ安全に行なうことができる。
る幹縄は上部のフランジに殆んど接触することなく回動
するガイドリングで直接に回動案内されて上方にスピン
状に繰出されるので、従来のように捲着量が少なくなる
ことによる繰出抵抗の増大を防止して繰出し作用を円滑
かつ容易に行なうことができると共に幹縄の摩耗損傷も
防止でき、しかも前記繰出抵抗の減少は固定捲取ドラム
の上方に設置するガイドローラーの位置も低くすること
ができ、船体の安定性を増大し、延縄漁業を能率良くか
つ安全に行なうことができる。
【0010】本発明は前記ガイドリングをモーターで積
極的に回動することにより、幹縄の繰出抵抗を一層軽減
することができ、繰出し作用を迅速かつ円滑に行なうこ
とがきでる。また本発明においてガイドリングを幹縄の
繰出力を利用して行なうときは、特別な動力を要しない
で幹縄の繰出抵抗を軽減でき、構成の簡易化と動力の節
減を図ることができる。
極的に回動することにより、幹縄の繰出抵抗を一層軽減
することができ、繰出し作用を迅速かつ円滑に行なうこ
とがきでる。また本発明においてガイドリングを幹縄の
繰出力を利用して行なうときは、特別な動力を要しない
で幹縄の繰出抵抗を軽減でき、構成の簡易化と動力の節
減を図ることができる。
【図1】本発明の正面図。
【図2】同要部の縦断正面図。
【図3】同要部の平面図。
【図4】本発明の第2実施例の要部の縦断正面図。
【図5】図4のA−A線平面図。
【図6】本発明の第3実施例の要部の縦断正面図。
1 固定捲取ドラム 2・2′ 捲着胴部 3・3′ フランジ 4・4′ 油圧モーター 5・5′・5″ 回転軸 6・6′・6″ ガイドリング
Claims (3)
- 【請求項1】 幹縄を捲着する軸線が垂直な固定捲取ド
ラムにおいて捲着胴部の上部に設けたフランジの上側に
捲着胴部から繰出される幹縄が直接接触するフランジ径
より僅かに大径のガイドリングを回動するように設けた
ことを特徴とする延縄捲取装置における幹縄捲取ドラ
ム。 - 【請求項2】 ガイドリングをモーターで回動するよう
にした請求項1記載の延縄捲取装置における幹縄捲取ド
ラム。 - 【請求項3】 ガイドリングを幹縄の繰出力で回動する
ようにした請求項1記載の延縄捲取装置における幹縄捲
取ドラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6036292A JP2509899B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 延縄捲取装置における幹縄捲取ドラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6036292A JP2509899B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 延縄捲取装置における幹縄捲取ドラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07222546A JPH07222546A (ja) | 1995-08-22 |
JP2509899B2 true JP2509899B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=12465738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6036292A Expired - Fee Related JP2509899B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 延縄捲取装置における幹縄捲取ドラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2509899B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP6036292A patent/JP2509899B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07222546A (ja) | 1995-08-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |