JP2500277Y2 - コ―ルドボックス造型機用ガス発生装置 - Google Patents
コ―ルドボックス造型機用ガス発生装置Info
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- JP2500277Y2 JP2500277Y2 JP1991102063U JP10206391U JP2500277Y2 JP 2500277 Y2 JP2500277 Y2 JP 2500277Y2 JP 1991102063 U JP1991102063 U JP 1991102063U JP 10206391 U JP10206391 U JP 10206391U JP 2500277 Y2 JP2500277 Y2 JP 2500277Y2
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- JP
- Japan
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- gas
- gas generator
- heater
- temperature detector
- amine
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Links
- 238000000465 moulding Methods 0.000 title claims 2
- 150000001412 amines Chemical class 0.000 claims 3
- 238000010926 purge Methods 0.000 claims 2
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 claims 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims 1
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水平割、垂直割のコア
ーボックスで中子を成形するに際し自硬性有機ガスを供
給するのに適したコールドボックス造型機用ガス発生装
置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から中子の成形法としてシェルモー
ルド法が多く用いられていた。このシェルモールド法
は、乾燥鋳物砂に熱硬化性フェノール樹脂を混合したも
のを加熱した金型上に落し込み、あるいは吹き込み金型
に接触した部分の鋳型砂中の樹脂が軟化、溶融し、やが
て硬化しはじめる。硬化層が希望する厚みになれば金型
を反転して未硬化の鋳型砂を排出するものである。この
ように鋳型砂であるコーテッドサンドは、乾燥状態で極
めて流動性がよく複雑な中子を容易に造ることができ、
しかもコーテッドサンドは保存性に富み長期の保存に耐
えるという優れた利点がある。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】ところが、金型を30
0℃近くに加熱する必要があるので加熱のためのエネル
ギーに費用がかかるばかりでなく、臭気が激しく、金型
の交換時には余熱が必要であるため、迅速な交換が困難
である。さらに金型加熱により金型の熱変形が生じるた
めバリが発生し、寸法精度の保持がきわめて困難である
など多くの問題点が残されている。 【0004】一方、このような問題点を解決する手段と
してコールドボックス法が開発された。この方法はフェ
ノール樹脂とポリイソシアネートが、アミンの存在下で
ウレタン樹脂となり、これが砂粒同士を粘結し硬化させ
るものである。この方法でもアミンは噴霧状であるため
硬化時間が長く、また中子内に多くの残留ガス残存し、
毒性の危険と臭気が激しく環境を悪化させるなどまだ問
題点が多くあり、普及が遅れている。 【0005】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、安全性の向上、省エ
ネルギー、生産性の向上、品質の向上、環境の改善など
を著しく向上し得るコールドボックス造型機用ガス発生
装置を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本考案のコールドボック
ス造型機用ガス発生装置は、触媒用液状アミンを収納し
加熱器と温度検知器を備えた加熱気化アミンガス発生器
と、該加熱気化アミンガス発生器にN2ガス又はCO2ガ
スを送給するための加熱器と温度検知器を備えたN2ガ
ス又はCO2ガス発生器と、加熱器と温度検知器を備え
一定圧を保持する混合ガスを収納せるガスタンクと、加
熱器と温度検知器を備えたパージエヤータンクと、上記
混合ガス又はパージエヤーをコアーボックスに送給する
ための送給ボックスを有することを特徴とするものであ
る。 【0007】 【実施例】以下本考案の実施例を図面に基いてさらに詳
細に説明する。第1図は機能説明図である。 【0008】触媒用液状アミン1を収納し加熱器2と温
度検知器3を備えた加熱気化アミンガス発生器4と、該
加熱気化アミンガス発生器4にN2ガス又はCO2ガスを
送給するための加熱器2と温度検知器3を備えたN2ガ
ス又はCO2ガス発生器5と、加熱器2と温度検知器3
を備え一定圧を保持する混合ガスを収納せるガスタンク
6と、加熱器2と温度検知器3を備えたパージエヤータ
ンク7と、上記混合ガス又はパージエヤーをコアーボッ
クス8に送給するための送給ボックス9を有する構成と
したものである。 【0009】以上の構成により次ぎに作用、効果を説明
する。まず触媒用液状アミン1を30℃に加熱し、キャ
リヤーガスとして45℃に加熱したN2ガス又はCO2ガ
スを圧力4kg/cm2で加熱気化アミンガス発生器4
に送給する。この混合ガスをガスタンク6に送給して7
0℃に加熱する。一方、ドライエヤーをパージエヤータ
ンク7に送給して90℃に加熱する。 【0010】ついで、送給ボックス9を介して、混練砂
を充填したコアーボックス8に混合ガスをガッシングす
る。このガッシングは、一次圧として1.5kg/cm
2で4秒間、二次圧として3.5kg/cm2で2秒間送
給した。その後、90℃のパージエヤーを圧力2kg/
cm2で10秒間送給しパージングを完了し混合ガスを
中子からほぼ完全に排出した。以上の操作を繰り返すこ
とにより高品質の中子を高効率で成形することができ
た。 【0011】 【考案の効果】本考案の効果を列記すると下記の通りで
ある。 1.液状アミンの使用量を従来の1/2に節減すること
ができた。 2.加熱完全気化方式であるため硬化時間を従来の1/
2にすることができた。 3.成形品にアミンガスの残留がないので、成形品置場
や成形機用のアミンガス局排装置が不要である。 4.触媒用キャリヤーガスに、N2ガス又はCO2ガスを
使用しているので火災等の危険がない。 5.中子内の残留ガスが完全に排出されるので臭気がな
く、環境が改善される。 6.造型スピードが従来の4倍に向上した。 このように多くの優れた効果を有する本考案のコールド
ボックス造型機用ガス発生装置は工業的に大きな効果を
もたらすものである。
ーボックスで中子を成形するに際し自硬性有機ガスを供
給するのに適したコールドボックス造型機用ガス発生装
置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から中子の成形法としてシェルモー
ルド法が多く用いられていた。このシェルモールド法
は、乾燥鋳物砂に熱硬化性フェノール樹脂を混合したも
のを加熱した金型上に落し込み、あるいは吹き込み金型
に接触した部分の鋳型砂中の樹脂が軟化、溶融し、やが
て硬化しはじめる。硬化層が希望する厚みになれば金型
を反転して未硬化の鋳型砂を排出するものである。この
ように鋳型砂であるコーテッドサンドは、乾燥状態で極
めて流動性がよく複雑な中子を容易に造ることができ、
しかもコーテッドサンドは保存性に富み長期の保存に耐
えるという優れた利点がある。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】ところが、金型を30
0℃近くに加熱する必要があるので加熱のためのエネル
ギーに費用がかかるばかりでなく、臭気が激しく、金型
の交換時には余熱が必要であるため、迅速な交換が困難
である。さらに金型加熱により金型の熱変形が生じるた
めバリが発生し、寸法精度の保持がきわめて困難である
など多くの問題点が残されている。 【0004】一方、このような問題点を解決する手段と
してコールドボックス法が開発された。この方法はフェ
ノール樹脂とポリイソシアネートが、アミンの存在下で
ウレタン樹脂となり、これが砂粒同士を粘結し硬化させ
るものである。この方法でもアミンは噴霧状であるため
硬化時間が長く、また中子内に多くの残留ガス残存し、
毒性の危険と臭気が激しく環境を悪化させるなどまだ問
題点が多くあり、普及が遅れている。 【0005】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、安全性の向上、省エ
ネルギー、生産性の向上、品質の向上、環境の改善など
を著しく向上し得るコールドボックス造型機用ガス発生
装置を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本考案のコールドボック
ス造型機用ガス発生装置は、触媒用液状アミンを収納し
加熱器と温度検知器を備えた加熱気化アミンガス発生器
と、該加熱気化アミンガス発生器にN2ガス又はCO2ガ
スを送給するための加熱器と温度検知器を備えたN2ガ
ス又はCO2ガス発生器と、加熱器と温度検知器を備え
一定圧を保持する混合ガスを収納せるガスタンクと、加
熱器と温度検知器を備えたパージエヤータンクと、上記
混合ガス又はパージエヤーをコアーボックスに送給する
ための送給ボックスを有することを特徴とするものであ
る。 【0007】 【実施例】以下本考案の実施例を図面に基いてさらに詳
細に説明する。第1図は機能説明図である。 【0008】触媒用液状アミン1を収納し加熱器2と温
度検知器3を備えた加熱気化アミンガス発生器4と、該
加熱気化アミンガス発生器4にN2ガス又はCO2ガスを
送給するための加熱器2と温度検知器3を備えたN2ガ
ス又はCO2ガス発生器5と、加熱器2と温度検知器3
を備え一定圧を保持する混合ガスを収納せるガスタンク
6と、加熱器2と温度検知器3を備えたパージエヤータ
ンク7と、上記混合ガス又はパージエヤーをコアーボッ
クス8に送給するための送給ボックス9を有する構成と
したものである。 【0009】以上の構成により次ぎに作用、効果を説明
する。まず触媒用液状アミン1を30℃に加熱し、キャ
リヤーガスとして45℃に加熱したN2ガス又はCO2ガ
スを圧力4kg/cm2で加熱気化アミンガス発生器4
に送給する。この混合ガスをガスタンク6に送給して7
0℃に加熱する。一方、ドライエヤーをパージエヤータ
ンク7に送給して90℃に加熱する。 【0010】ついで、送給ボックス9を介して、混練砂
を充填したコアーボックス8に混合ガスをガッシングす
る。このガッシングは、一次圧として1.5kg/cm
2で4秒間、二次圧として3.5kg/cm2で2秒間送
給した。その後、90℃のパージエヤーを圧力2kg/
cm2で10秒間送給しパージングを完了し混合ガスを
中子からほぼ完全に排出した。以上の操作を繰り返すこ
とにより高品質の中子を高効率で成形することができ
た。 【0011】 【考案の効果】本考案の効果を列記すると下記の通りで
ある。 1.液状アミンの使用量を従来の1/2に節減すること
ができた。 2.加熱完全気化方式であるため硬化時間を従来の1/
2にすることができた。 3.成形品にアミンガスの残留がないので、成形品置場
や成形機用のアミンガス局排装置が不要である。 4.触媒用キャリヤーガスに、N2ガス又はCO2ガスを
使用しているので火災等の危険がない。 5.中子内の残留ガスが完全に排出されるので臭気がな
く、環境が改善される。 6.造型スピードが従来の4倍に向上した。 このように多くの優れた効果を有する本考案のコールド
ボックス造型機用ガス発生装置は工業的に大きな効果を
もたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】機能説明図である。
【符号の説明】
1 触媒用液状アミン
2 加熱器
3 温度検知器
4 加熱気化アミンガス発生器
5 N2ガス又はCO2ガス発生器
6 ガスタンク
7 パージエヤータンク
8 コアーボックス
9 送給ボックス
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−16846(JP,A)
特開 昭52−44724(JP,A)
特公 昭48−32054(JP,B2)
特公 昭58−13253(JP,B2)
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 触媒用液状アミンを収納し加熱器と温度検知器を備えた
加熱気化アミンガス発生器と、該加熱気化アミンガス発
生器にN2ガス又はCO2ガスを送給するための加熱器と
温度検知器を備えたN2ガス又はCO2ガス発生器と、加
熱器と温度検知器を備え一定圧を保持する混合ガスを収
納せるガスタンクと、加熱器と温度検知器を備えたパー
ジエヤータンクと、上記混合ガス又はパージエヤーをコ
アーボックスに送給するための送給ボックスを有するこ
とを特徴とするコールドボックス造型機用ガス発生装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991102063U JP2500277Y2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | コ―ルドボックス造型機用ガス発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991102063U JP2500277Y2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | コ―ルドボックス造型機用ガス発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0549147U JPH0549147U (ja) | 1993-06-29 |
JP2500277Y2 true JP2500277Y2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=14317313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991102063U Expired - Lifetime JP2500277Y2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | コ―ルドボックス造型機用ガス発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500277Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2550337T3 (es) * | 2013-09-11 | 2015-11-06 | Lüber GmbH | Dispositivo y procedimiento para el endurecimiento de núcleos de fundición |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4832054A (ja) * | 1971-08-30 | 1973-04-27 | ||
CH603276A5 (ja) * | 1975-10-02 | 1978-08-15 | Werner Lueber | |
JPS5813253A (ja) * | 1981-07-15 | 1983-01-25 | Hitachi Ltd | 可変速流体継手 |
JPS6216846A (ja) * | 1985-07-17 | 1987-01-26 | Kao Corp | 鋳型硬化用ガス定量供給方法 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP1991102063U patent/JP2500277Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0549147U (ja) | 1993-06-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |