[go: up one dir, main page]

JP2025505454A - 建築部材を接着する接着剤転写フィルムを用いて屋根システムを構築する方法 - Google Patents

建築部材を接着する接着剤転写フィルムを用いて屋根システムを構築する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2025505454A
JP2025505454A JP2024545906A JP2024545906A JP2025505454A JP 2025505454 A JP2025505454 A JP 2025505454A JP 2024545906 A JP2024545906 A JP 2024545906A JP 2024545906 A JP2024545906 A JP 2024545906A JP 2025505454 A JP2025505454 A JP 2025505454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive body
adhesive
planar surface
layer
building board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2024545906A
Other languages
English (en)
Inventor
タン,ジアンシェン
ボナ マーティ,
リンヨン ソン,
Original Assignee
ホルシム テクノロジー エルティーディー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ホルシム テクノロジー エルティーディー filed Critical ホルシム テクノロジー エルティーディー
Publication of JP2025505454A publication Critical patent/JP2025505454A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D11/00Roof covering, as far as not restricted to features covered by only one of groups E04D1/00 - E04D9/00; Roof covering in ways not provided for by groups E04D1/00 - E04D9/00, e.g. built-up roofs, elevated load-supporting roof coverings
    • E04D11/02Build-up roofs, i.e. consisting of two or more layers bonded together in situ, at least one of the layers being of watertight composition
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D5/00Roof covering by making use of flexible material, e.g. supplied in roll form
    • E04D5/14Fastening means therefor
    • E04D5/148Fastening means therefor fastening by gluing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

Figure 2025505454000001
屋根システムを構築する方法であって、該方法が(i)接着剤転写フィルム複合材を屋根基材に適用する工程であって、接着剤転写フィルム複合材は、第1の平面及び第2の平面を有する接着剤本体と、接着剤本体の第2の平面に取り外し可能に取り付けられた剥離部材とを備え、接着剤本体は、キャリア層を有さず、接着剤本体は、アクリレート系ポリマーの架橋ネットワークを含み、この適用する工程により、接着剤本体の第1の平面が屋根基材に固定される、工程と、(ii)剥離部材を取り外し、それにより接着剤本体の第2の平面を露出させる工程と、(iii)接着剤本体の第2の平面に建築要素を適用し、それにより建築要素を基材に接着させる工程とを含む、方法。
【選択図】図1

Description

本出願は、2022年2月4日に出願された米国仮特許出願第63/306,699号の利益を主張し、その全体が引用することにより本明細書の一部をなす。
本発明の実施の形態は、接着剤転写フィルム及び建築部材の接着におけるその使用を提供する。特定の実施の形態は、転写フィルムを用いて屋根システム内の断熱ボード等の建築用ボードの1つ以上の層を接着することを含む、屋根システムを構築する方法に関する。
感圧接着剤が建設業に使用されてきた。例えば、低勾配又は平坦な屋根の建設においては、感圧接着剤の層を含むポリマー単層膜が使用されてきた。感圧接着剤は、膜を下層面に固定するために使用される。膜は屋根システムの耐候性層をもたらす。これらの複合膜は、いわゆる「ピールアンドスティック(peel-and-stick)」法によって有利に設置される。ピールアンドスティック法を用いることで、設置時間及び労力の削減、並びに相当な揮発性有機化合物を使用することなく接着システムを形成し得ることを含む多くの利点が実現される。
また、工場環境内では感圧接着剤を膜に適用するための効率的な技術が利用可能であるため、感圧接着剤を担持する膜の構築は比較的簡単である。例えば、感圧接着剤は、比較的一般的なコーティング技術を用い、ホットメルト組成物として膜の表面に効率的に適用することができる。
多くの平坦又は低勾配の屋根システムには、ルーフデッキと膜との間に配置される建築用ボードの1つ以上の層も含まれることが当業者には理解される。多くの状況において、これには、例えば断熱ボードの2つ以上の層と、断熱ボード層を保護するためのカバーボードの層とを含む多層アセンブリが含まれることがある。多くの場合、ボードストックと称される断熱ボードは、厚さが約2インチ~約4インチの範囲であることが多いポリイソシアヌレート発泡体を含み得る。これらのボードは通例、発泡体を挟む対向するフェーサーも担持する。多層屋根システムにおいては、最下層の断熱層がルーフデッキに機械的に締結されることが多く、カバーボード層を含む後続の層は、例えば低発泡(low-rise foam)接着剤を用いて有利に接着することができる。
建築用ボードを所定の位置に接着することが望まれる場合、低発泡接着剤が一般に使用されるが、ボードのフェーサーに感圧接着剤を工場で適用することも提案されている。言い換えると、感圧接着剤層を担持する膜と同様、建築用ボードもピールアンドスティック設置法を用いて設置することができる。しかしながら、感圧接着剤層を担持する建築用ボードには幾つかの欠点がある。第一に、例えばフォームコアの構築前に感圧接着剤を適用することは困難である。言い換えると、フェーサーをフォームに接合する前に感圧接着剤をフェーサーに適用する試みは、発泡プロセスに伴う熱のために困難であることが判明している。また、感圧接着剤の存在は、ボードを所望のサイズに切断及びトリミングすることを含むボードの仕上げを失敗させる可能性がある。結果として、工場で適用された感圧接着剤層を担持する建築用ボードは、ボードの構築後に感圧接着剤層を適用することで構築されることが多く、かなり時間のかかるプロセスが必要となる。
本発明の1つ以上の実施の形態は、屋根システムを構築する方法であって、該方法が、(i)接着剤転写フィルム複合材を屋根基材に適用する工程であって、接着剤転写フィルム複合材は、第1の平面及び第2の平面を有する接着剤本体(adhesive body)と、接着剤本体の第2の平面に取り外し可能に取り付けられた剥離部材とを備え、接着剤本体は、キャリア層を有さず、接着剤本体は、アクリレート系ポリマーの架橋ネットワークを含み、この適用する工程により、接着剤本体の第1の平面が屋根基材に固定される、工程と、(ii)剥離部材を取り外し、それにより接着剤本体の第2の平面を露出させる工程と、(iii)接着剤本体の第2の平面に建築要素を適用し、それにより建築要素を基材に接着させる工程とを含む、方法を提供する。
本発明の更に他の実施の形態は、屋根システムを構築するプロセスであって、該プロセスが、(i)ルーフデッキに機械的に固定された断熱ボードの第1の層を備える屋根システムを準備する工程であって、該断熱ボードの第1の層が露出面を含む、工程と、(ii)断熱ボードの第1の層の露出面の一部に転写フィルム複合材を適用する工程であって、転写フィルム複合材は、第1の平面及び第2の平面を有する接着剤本体と、該接着剤本体の第2の平面に取り外し可能に取り付けられた任意の剥離部材とを備え、この適用する工程は、接着剤本体の第1の平面を断熱ボードの層の露出面の一部に接合することを含む、工程と、(iii)任意に、任意の剥離部材を取り外し、それにより接着剤本体の第2の平面を露出させる工程と、(iv)接着剤本体の第2の平面に建築用ボードを適用し、それにより建築用ボードを該建築用ボードの層の一部に接着させる工程とを含む、プロセスを提供する。
本発明に用いられる接着複合材の透視図である。 本発明に用いられる接着複合材の透視図である。 本発明によるプロセスの概要を示す流れ図である。 本発明の実施形態に従って構築された屋根システムの横断面図である。
本発明の実施形態は、少なくとも一部には、接着剤転写フィルムの発見、及び建築物の建設、特に平坦又は低勾配の屋根用の屋根システムの構築におけるその使用に基づく。接着剤転写フィルムは、感圧接着剤の層を含む。建設業に使用される、バッキング層又はキャリア層と称されることもある基材を含む接着テープが従来技術により企図されるが、基材、すなわちバッキング層を含まない本発明の接着フィルムが、特に屋根表面への建築部材の固定において技術的利点をもたらすことが予期せず見出された。任意の特定の理論に束縛されることを望むものではないが、バッキング層と接着剤組成物との組合せが存在しないことが、従来技術に優る利点を与えると考えられる。結果として、本発明の実施形態は、本発明の接着剤転写フィルムを用いて屋根システムの部材等の建築部材を設置する方法も提供する。さらに、本発明の実施形態は、本発明の接着剤転写フィルムが、建築用ボードを屋根システムのルーフデッキ又は下位層に固定するのに有用であるという発見に関する。工場で適用された感圧接着剤層を有する建築用ボードの使用が従来技術により企図されるが、屋根システムの現場建設時に転写フィルムを使用することで、工場で適用された感圧接着剤層を担持する建築用ボードの使用に伴う不利点が克服される。
転写フィルム複合材
上記の通り、接着剤転写フィルムが本発明の実施に用いられる。1つ以上の実施形態において、接着剤転写フィルムは、接着剤本体と剥離部材とを備える複合材内に提供され得る接着剤本体を含む。この点で、接着剤本体13と剥離部材23とを備える複合材11を示す図1を参照することができる。接着剤本体13は概して、第1の平面15及び対向する第2の平面17を含むシートの形態であり得る。剥離部材23は、第1の接触面25及び対向する第2の面27を含む。剥離部材23の第1の接触面25は、接着剤本体13の第2の平面17に取り外し可能に取り付けられる。1つ以上の実施形態において、剥離部材23は、接触面25を介して、接着剤本体13の第2の平面17の少なくとも実質的に全てと接触する。
1つ以上の実施形態において、複合材は、設置場所(例えば、屋根の現場)にロールの形態で提供される。ロールが有用であるためには、ロールを展開して、屋根システム内の所定の位置に設置することが可能でなければならないことが当業者には理解される。したがって、剥離部材の性質が重要である。例えば、図1に示すように、複合材が単一の剥離部材を備える場合、剥離部材の両面が接着剤本体から剥離されるように適合されている。言い換えると、当業者には理解されるように、複合材11を巻き取るために、接着剤本体13の第1の平面15が、巻取りの際に剥離部材23の上面27と接触する。
他の実施形態においては、複合材は、対向する2つの剥離部材を備える。この点に関して、接着剤本体13、第1の剥離部材23及び第2の剥離部材33を備える複合材11’を示す図2を参照されたい。第1の剥離部材23は、接触面25及び対向面27を含む。第2の剥離部材33は、接触面37及び対向面35を含む。剥離部材23の接触面25は、接着剤本体13の第1の面17に取り外し可能に取り付けられる。同様に、剥離部材33の接触面37は、接着剤本体13の第1の面15に取り外し可能に取り付けられる。
接着剤本体
1つ以上の実施形態において、接着剤層13と称されることもある接着剤本体13は、感圧接着剤を含む。1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、実質的に感圧接着剤であり、例えば、接着剤本体は、感圧接着剤の均一な(又は実質的に均一な)塊を含んでいてもよい。100%の接着剤本体に言及することもできる。1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、多くのテープにおいて一般に基材又はキャリア層として働く、織物バッキング等のバッキング基材を有しない。
組成の観点から、接着剤本体は、単一の化学成分を含んでいてもよく、又は他の実施形態においては、接着剤本体は、感圧接着剤を形成するために一緒に作用する化学成分の混合物であってもよい。
1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、主要なポリマー成分として、エチレン-プロピレン-ジエンゴム、エチレン-プロピレンゴム、ポリクロロプレン及び/又はブチルゴム等のゴムを含む。ゴムをベースとした例示的な感圧接着剤組成物は、米国特許第9,296,927号、同第9,068,038号、同第8,347,932号及び同第5,859,114号(引用することにより本明細書の一部をなす)に開示されている。
他の実施形態においては、接着剤本体は、ホットメルト感圧接着剤組成物を含む。本発明の実施に用いることができる例示的なホットメルト感圧接着剤組成物としては、アクリルポリマー、ブチルゴム、エチレン酢酸ビニル、天然ゴム、ニトリルゴム、シリコーンゴム、スチレンブロックコポリマー、エチレン-プロピレン-ジエンゴム、アタクチックポリアルファオレフィン及び/又はビニルエーテルポリマーをベースとする組成物が挙げられる。感圧接着剤組成物は、これらのベースポリマーと組み合わせて、限定されるものではないが、粘着付与樹脂、ワックス、酸化防止剤及び可塑剤等の様々な補足構成成分を含むことができる。本発明の実施に有用な感圧接着剤は、例えば米国特許第8,968,853号(引用することにより本明細書の一部をなす)に記載されているように、当該技術分野において既知である。
特定の実施形態において、接着剤本体は、硬化ホットメルト感圧接着剤である。本発明の実施に有用な硬化感圧接着剤は、例えば、国際公開第2015/042258号(引用することにより本明細書の一部をなす)に記載されているように、当該技術分野において既知である。
1つ以上の実施形態において、硬化感圧接着剤層の形成に使用することができる硬化型ホットメルト接着剤は、アクリル系ホットメルト接着剤であってもよい。1つ以上の実施形態において、アクリル系ホットメルト接着剤は、アクリレート系ポリマー又はポリアクリレートエラストマーと称されることもあるポリアクリレートである。1つ以上の実施形態において、アクリル系ホットメルト接着剤は、2つ以上の化学的に異なるポリアクリレートを含むことができる。1つ以上の実施形態において、有用なポリアクリレートは、式:
Figure 2025505454000002
(式中、各Rは、個々に水素又はヒドロカルビル基であり、各Rは、個々にヒドロカルビル基である)によって定義される1つ以上の単位を含む。ホモポリマーの場合、ポリマー全体にわたり、各R及びRはそれぞれ、各単位において同じである。コポリマーの場合、少なくとも2つの異なるR及び/又は2つの異なるRがポリマー鎖中に存在する。
1つ以上の実施形態において、ヒドロカルビル基は、例えばアルキル基、シクロアルキル基、置換シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、置換シクロアルケニル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、アルカリル基、アリル基及びアルキニル基を含み、各基は、1個の炭素原子、すなわち基を形成するのに適切な最小数の炭素原子から約20個の炭素原子までの範囲で炭素原子を含む。これらのヒドロカルビル基は、窒素原子、酸素原子、ホウ素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子を含むが、これらに限定されないヘテロ原子を含んでいてもよい。特定の実施形態において、各Rは、少なくとも4個の炭素原子を有するアルキル基である。特定の実施形態において、Rは水素であり、Rはブチル、2-エチルヘキシル及びそれらの混合物からなる群から選択される。
1つ以上の実施形態において、本発明の実施における接着剤本体の形成に有用なポリアクリレートは、0℃未満、他の実施形態においては-20℃未満、他の実施形態においては-30℃未満のガラス転移温度(Tg)を特徴とし得る。これらの実施形態又は他の実施形態において、有用なポリアクリレートは、約-70℃~約0℃、他の実施形態においては約-50℃~約-10℃、他の実施形態においては約-40℃~約-20℃のTgを特徴とし得る。
1つ以上の実施形態において、本発明の実施における接着剤として有用なポリアクリレートは、約100kg/モル~約350kg/モル、他の実施形態においては約150kg/モル~約270kg/モル、他の実施形態においては約180kg/モル~約250kg/モルの数平均分子量を特徴とし得る。
1つ以上の実施形態において、本発明の実施における接着剤として有用なポリアクリレートは、約20000cps~約70000cps、他の実施形態においては約30000cps~約60000cps、他の実施形態においては約40000cps~約50000cpsの150℃でのブルックフィールド粘度を特徴とし得る。
本発明の実施における接着剤として有用なポリアクリレートの具体例としては、ポリ(ブチルアクリレート)及びポリ(2-エチルヘキシルアクリレート)が挙げられる。これらのポリアクリレートは、光開始剤、溶媒、可塑剤、並びに天然樹脂及び炭化水素樹脂等の樹脂とともに配合することができる。当業者であれば、望ましいコーティング組成物を容易に配合することができる。有用なコーティング組成物は、例えば米国特許第6,720,399号、同第6,753,079号、同第6,831,114号、同第6,881,442号及び同第6,887,917号(引用することにより本明細書の一部をなす)に開示されている。
他の実施形態においては、ポリアクリレートは、光開始剤として働く重合単位を含んでいてもよい。これらの単位は、アセトフェノン誘導体又はベンゾフェノン誘導体を含む共重合可能な光開始剤から誘導することができる。これらのポリアクリレートエラストマー及びそれから形成されるコーティング組成物は、米国特許第7,304,119号及び同第7,358,319号(引用することにより本明細書の一部をなす)に開示されているように既知である。
有用な接着剤組成物は、当該技術分野において市販されている。例えば、有用な接着剤としては、商品名acResin(BASF)で入手可能なもの、商品名AroCure(Ashland Chemical)、Loctite Duro-Tak(Henkel)及びNovaMeltRC(NovaMelt)で入手可能なものが挙げられる。1つ以上の実施形態において、これらのホットメルト接着剤は、UV光によって硬化(すなわち、架橋)することができる。
1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、硬化ポリアクリレートを実質的に含む。言い換えると、接着剤本体は、可塑剤等の他の構成成分を実質的に含まない。1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、接着剤本体の総重量をベースとして90wt%超、他の実施形態においては95wt%超、他の実施形態においては99wt%超の硬化ポリアクリレートを含む。
1つ以上の実施形態において、硬化型接着剤は、下でより詳細に論考するように、剥離部材に適用した後に少なくとも部分的に硬化する。1つ以上の実施形態において、接着剤は、硬化前の形態に熱加工可能でない程度まで硬化する。これらの実施形態又は他の実施形態において、硬化した接着剤は、架橋した無限ポリマーネットワークを特徴とする。少なくとも部分的に硬化している間、1つ以上の実施形態の接着剤層は、硫黄若しくは硫黄架橋、及び/又はフェノール化合物若しくはフェノール残基架橋等の硬化性残留物を本質的に含まない。1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、ゲル含有量に基づいて定量することができる硬化度を特徴とする。当業者には理解されるように、ゲル含有量は、溶媒抽出後の不溶性物質のレベルに基づいて決定することができ、これは、本明細書の目的上、4時間の抽出後の沸点でTHFを用いた溶媒抽出を指す。これらの抽出技術は、例えばソックスレー抽出装置を用いて行うことができる。1つ以上の実施形態において、硬化接着剤層のゲル含有量は、4時間後のTHFの沸点でのTHF抽出に基づいて、50重量%超、他の実施形態においては55重量%超、他の実施形態において60重量%超である。これらの実施形態又は他の実施形態において、ゲル含有量は95%未満、他の実施形態においては90%未満、他の実施形態においては85%未満、他の実施形態においては80%未満である。1つ以上の実施形態において、ゲル含有量は、約50重量%~約95重量%、他の実施形態においては約55重量%~約90重量%、他の実施形態においては約60重量%~約85重量%である。
1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、UV硬化、電子ビーム硬化及び熱硬化を含むが、これらに限定されない1つ以上の硬化技術を用いて硬化することができる。特定の実施形態において、UV硬化が用いられ、この点に関して、米国特許出願公開第2016/0230392号、同第2017/0015083号、同第2017/0114543号、同第2019/0071872号、同第2019/0316359号及び同第2020/0299965号(引用することにより本明細書の一部をなす)を参照することができる。
1つ以上の実施形態において、接着剤本体の硬化特性は、接着剤本体の厚さを通して実質的に均一である。言い換えると、接着剤本体の厚さに沿った任意の所与の点における硬化度は、相当には変化せず、これは、そうでなければ本発明の実施に相当の影響を及ぼすよりも小さい偏差を指す。他の実施形態においては、硬化度は、膜の厚さを通して一方の平面から他方の平面まで硬化連続体が存在するように変化する。これらの実施形態において、一方の平面での硬化度は対向する平面での硬化度よりも相当に大きく、接着剤特性は、本発明の実施及びその結果を変化させる程度まで対向面で相当に異なる。
1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、固体の接着剤塊として特徴付けられる。他の実施形態においては、接着剤本体はセル状体であり、例えば、接着剤本体は発泡している。接着剤本体が発泡している場合、接着剤本体は、0.3g/cm超、他の実施形態においては0.5g/cm超、他の実施形態においては0.7g/cm超の密度を特徴とし得る。これらの実施形態又は他の実施形態において、接着剤本体は、1.06g/cm未満、他の実施形態においては1.03g/cm未満、他の実施形態においては1.0g/cm未満の密度を特徴とし得る。1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、約0.3g/cm~約1.06g/cm、他の実施形態においては約0.5g/cm~約1.03g/cm、他の実施形態においては約0.7g/cm~約1.0g/cmの密度を特徴とし得る。
接着剤本体の寸法
1つ以上の実施形態において、接着剤本体(例えば本体13)は、25μm超、他の実施形態においては50μm超、他の実施形態においては75μm超、他の実施形態においては100μm超の厚さを有する。これらの実施形態又は他の実施形態において、接着剤本体は、2000μm未満、他の実施形態においては1750μm未満、他の実施形態においては1500μm未満、他の実施形態においては1250μm未満、他の実施形態においては1000μm未満の厚さを有し得る。1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、約25μm~約2000μm、他の実施形態においては約50μm~約1750μm、他の実施形態においては約75μm~約1500μm、他の実施形態においては約100μm~約1250μmの厚さを有する。1つ以上の実施形態において、接着剤本体の厚さは、接着剤本体の幅にわたって実質的に一定である。例えば、1つ以上の実施形態において、厚さは、5%未満、他の実施形態においては3%未満、他の実施形態においては1.5%未満変化する。
1つ以上の実施形態において、接着剤本体(例えば本体13)は、30cm超、他の実施形態においては45cm超、他の実施形態においては60cm超、他の実施形態においては75cm超の幅を有する。これらの実施形態又は他の実施形態において、接着剤本体は、15m未満、他の実施形態においては12m未満、他の実施形態においては9m未満、他の実施形態においては6m未満の幅を有し得る。1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、約30cm~約15m、他の実施形態においては約45cm~約12m、他の実施形態においては約60cm~約9m、他の実施形態においては約75cm~約6mの幅を有する。
1つ以上の実施形態において、複合材は、ロールの形態で提供され、したがって、接着剤本体(例えば本体13)は、広範にわたる長さを有し得る。1つ以上の実施形態において、接着剤本体は30cm超、他の実施形態においては6m超、他の実施形態においては10m超、他の実施形態においては50m超の長さを有する。これらの実施形態又は他の実施形態において、接着剤本体は、900m未満、他の実施形態においては750m未満、他の実施形態においては600m未満、他の実施形態においては300m未満、他の実施形態においては100m未満の長さを有し得る。1つ以上の実施形態において、接着剤本体は、約30cm~約900m、他の実施形態においては約6m~約750m、他の実施形態においては約10m~約600m、他の実施形態においては約20m~約300mの長さを有する。
剥離部材
1つ以上の実施形態において、剥離部材と称されることもある剥離ライナー(例えば、ライナー23及びライナー33)は、ポリマーフィルム又は押出物を含む。このポリマーフィルム又は押出物は、単一のポリマー層を含んでいてもよく、又は互いに積層若しくは共押出された2つ以上のポリマー層を含んでいてもよい。他の実施形態においては、剥離ライナーは、ポリマーフィルム又はコーティングが上に適用されたセルロース系基材を含み、このフィルム又はコーティングは、ポリマー層と称されることもある。
本発明に用いられる転写フィルム複合材は通例、ロールの形態で設置場所に提供されるため、剥離部材の性質及び構成は、この様式の輸送、保管及び配送を容易にする。例えば、転写フィルム複合材が単一の剥離部材を備える場合、図1を参照して上に一般的に説明したように、剥離部材の両方の平面は、接着剤本体に取り外し可能に接着又は取り付けられるように適合される。言い換えると、剥離部材の両方の平面は、接着剤本体から剥離されるように適合される。
ポリマーフィルム又は押出物である剥離ライナーの形成に適した材料としては、ポリプロピレン、ポリエステル、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリスチレン又は耐衝撃性ポリスチレンが挙げられる。セルロース系剥離ライナー上にポリマー層を形成するのに適した材料としては、シロキサン系材料、ブタジエン系材料、有機物質(例えば、スチレン-ブタジエンゴムラテックス)、及び上記のフィルム又は押出物を形成するのに用いられるそれらのポリマー材料が挙げられる。これらのポリマー材料は、高い耐湿性、加工及び保管中の温度変動に対する良好な耐性、並びに耐引裂性及び耐皺性の増大を含む多数の有利な特性をもたらすことができる。上で言及したフィルム及び材料は、剥離剤(例えば、シリコーン)でコーティングされていてもよい。
1つ以上の実施形態において、剥離部材は、約15μm~約80μm、他の実施形態においては約15μm~約150μm、他の実施形態においては約18μm~約75μm、他の実施形態においては約18μm~約100μm、他の実施形態においては約20μm~約50μmの厚さを特徴とする。
屋根システムを構築する方法
上で提唱したように、本発明の方法では、建築用ボード等の1つ以上の建築用物品を屋根システムに固定するために接着剤転写フィルムを用いる。これらの方法は概して、接着剤本体の平面を屋根基材に接触させることと、剥離部材を取り外して、接着剤本体の上部平面を露出させることと、建築用物品を接着剤本体の上面に接触させることとを含む。そうすることで、建築用物品を屋根基材に接着する。
本発明の1つ以上の実施形態の方法を、図3を参照してより詳細に説明することができる。1つ以上の実施形態によると、設置プロセス101は、接着剤転写フィルム複合材のロールを準備する工程103と、基材と称されることもある屋根の表面上にロールを位置決めする工程105とを含む。プロセスは、ロールを展開する工程107を更に含み、これはロールを広げる工程と称されることもある。複合材が上部剥離部材及び下部剥離部材を備える場合、プロセスは、接着剤本体の表面を屋根基材に接触させることができるように、下部剥離部材を取り外す工程109を含んでいてもよい。複合材が単一の剥離部材を備える場合、剥離部材を接着剤本体の上面に取り外し可能に接着させることができ、したがって、複合材を広げる行為によって、剥離部材を取り外す必要なしに接着剤本体を基材に直接接触させ得ることが当業者には理解される。接着剤本体の下面が露出すると、プロセスは、接着剤(ひいては、設置される建築用ボード)の設置が望まれる位置で、接着剤本体の下面を基材と接触させる工程111を含む。複合材を広げる行為が、接着剤本体を基材に接触させることと一緒に(すなわち同時に)行われ得ることが当業者には理解される。接着剤本体を所望の位置で基材と接触させた状態で、プロセスは、上部剥離部材に力を加え、それにより接着剤本体と基材との間の接着を高める任意の工程113に続く。プロセスは、上部剥離部材を取り外す工程115に続き、これにより接着剤本体の上部平面が露出し、建築用ボードを接着剤本体の上面と接触させる工程117が可能となる。建築用ボードを接着剤本体と接触させた後、建築用ボードに力(例えば圧力)を加える工程119によって、ボードと接着剤本体との間の接着及び接着剤本体と基材との間の接着を強化することができる。
当業者には理解されるように、複合材の性質は、設置プロセスの様々な工程を行う順序に影響を及ぼし得る。例えば、複合材が単一の剥離部材を含む場合(すなわち、上部剥離部材のみを含む場合)、プロセスでは、広げる工程109と、接着剤を基材に接触させる工程111とを同時に行うことが可能である(例えば、広げる工程の間に接着剤を接触させる)。圧力を加える工程113も同様に、展開及び接触の工程と一緒に行うことができる。言い換えると、複合材ロールを展開し、接着剤本体の露出部分が基材と接触すると、複合材ロールを広げ、基材に接触する場所の下流の位置でローラー等によって力を加えることができる。
屋根システム
本発明の方法と一緒に接着剤転写フィルムを使用することで、独特の屋根システムが提供される。本発明による例示的な屋根システムを、ルーフデッキ203上に建設された屋根システム201を示す図4を参照して説明することができる。断熱ボードの第1の層205がルーフデッキ203の上に配置される。当業者には理解されるように、第1の断熱層205は、千鳥状パターン等の当該技術分野において従来用いられ得るパターンで配置された複数の断熱ボード(ボードストックと称されることもある)を備えていてもよい。図4に具体的に示すように、層205は、第1のボード205A及び第2のボード205Bを含む。断熱ボードの第1の層205は、任意に機械的締結具221、221’を介してルーフデッキ203に固定されていてもよい。
本発明による層205に適用された接着フィルム231の層が、(デッキ203に対して)上に配置され、第1の層205に接着している。断熱ボードの任意の第2の層209が、(デッキ203に対して)上に配置され、接着フィルム231に接着している。層205と同様に、層209は、当該技術分野において従来用いられ得るパターンで配置された(例えば、層内の他のボードに対して水平方向にずらされ、第1の層205のボードに対して垂直方向にずらされた)複数の断熱ボードを含む。図4に具体的に示すように、層209は、第1のボード209A、第2のボード209B及び第3のボード209Cを含む。本発明によると、ボードの単一層内の2つ以上のボードが、共通のフィルム接着剤を介して基材(すなわち、下位層)に固定されることが理解されよう。図4に具体的に示すように、第2の断熱層209に対して、ボード209A、209B及び209Cは、共通の接着フィルム231を介して基材(すなわち、断熱ボードの第1の層205)に接着することができる。
本発明による層209に適用された接着フィルム233の層が、(デッキ203に対して)上に配置され、第2の層209に接着している。任意のカバーボード層213、(デッキ203に対して)上に配置され、接着フィルム233に接着している。層205及び層209と同様に、層213は、当該技術分野において従来用いられ得るパターンで配置された(例えば、層内の他のボードに対して水平方向にずらされ、第2の層209のボードに対して垂直方向にずらされた)複数のカバーボードを含む。図4に具体的に示すように、層213は、第1のカバーボード213A及び第2のカバーボード213Bを含む。第2の層209及び接着フィルム231と同様に、本発明は、層213のカバーボードの2つ以上が、共通の接着フィルム233を介して層209に接着されることを提供する。
膜層217が(デッキ203に対して)カバーボード層213の上に配置される。膜層217が、建築構造物を保護するための遮水層を形成するために貼り合わせた複数の膜パネルから形成され得ることが当業者には理解される。当該技術分野において既知の様々な技術を用いることで、膜層217を直接的又は間接的のいずれかでルーフデッキに固定することができる。例えば、膜層217、特に層217の個々の膜パネルは、ルーフデッキ203に機械的に取り付けることができる。代替的には、膜層217の膜パネルは、カバーボード層213等の下層の基材に接着することができる。例えば、層217の様々なパネルは、感圧層を担持することができる。
建築用ボード
上で説明したように、本発明の実施形態に従って構築することができる屋根システムは、建築用ボードの2つ以上の層を備える。これらの建築用ボードとしては、断熱ボード(ボードストックとも称される)及びカバーボードを挙げることができるが、これらに限定されない。断熱ボードは、発泡体の対向する平面上に任意のフェーサーを有する発泡体を含むボードストックを備えていてもよい。カバーボードとしては、ファイバーボード、メゾナイトボード、ウォールボード、石膏ボード、DensDeck等の石膏製品、パーライトボード及び高密度フォームボードを挙げることができる。断熱ボードと同様に、これらのカバーボードは、ボードの対向する平面にフェーサーを担持することができる。
発泡体
上記のように、本発明の実施に用いられる建築用ボードは、発泡体を含んでいてもよい。1つ以上の実施形態において、建築用ボードの発泡体は、断熱フォームを含み得る。使用され得る断熱フォームの例としては、発泡ポリスチレン、例えば発泡スチロール(expanded polystyrene)、並びにポリウレタンフォーム及び/又はポリイソシアヌレートフォームが挙げられる。特定の実施形態において、発泡体は、ポリイソシアヌレートフォーム又はポリウレタンフォームである。当業者には理解されるように、ポリイソシアヌレートフォーム及び/又はポリウレタンフォームは、イソシアネート含有化合物を含む第1の流れとイソシアネート反応性化合物を含む第2の流れとを混合することによって製造することができる。従来の専門用語を使用すると、第1の流れ(すなわち、イソシアネート含有化合物を含む流れ)は、A側流、A側反応物流又は単にA流と称されることもある。同様に、第2の流れ(すなわち、イソシアネート反応性化合物を含む流れ)は、B側流、B側反応物流又は単にB流と称されることもある。いずれにせよ、発生する反応により、1つ以上の速度論的及び/又は熱力学的特性に従い、一定期間にわたって発泡するフォームが生成する。したがって、特に指定がない限り、発泡中のフォームという用語は、ポリウレタン反応物及び/又はポリイソシアヌレート反応物の混合物が硬化前の状態であり、反応混合物が相当に不動である(例えば、もはや流動性でない)ことを指すことが理解される。
1つ以上の実施形態において、いずれかの流れが、難燃剤、界面活性剤、発泡剤、触媒、乳化剤/可溶化剤、充填剤、殺真菌剤、帯電防止物質及びそれらの2つ以上の混合物を含むが、これらに限定されない付加的な成分を担持していてもよい。
A側流
1つ以上の実施形態において、A側流は、イソシアネート含有化合物のみを含有し得る。1つ以上の実施形態において、複数のイソシアネート含有化合物がA側に含まれていてもよい。他の実施形態においては、A側流は、限定されるものではないが、難燃剤、界面活性剤、発泡剤及び他の非イソシアネート反応性成分等の他の構成成分を含有していてもよい。1つ以上の実施形態において、A側に添加される補足構成成分は、非イソシアネート反応性である。
ポリイソシアヌレート建築用ボードの製造に有用な好適なイソシアネート含有化合物は、当該技術分野において一般に既知であり、本発明の実施形態は、任意の特定のイソシアネート含有化合物の選択によって限定されない。有用なイソシアネート含有化合物には、ポリイソシアネートが含まれる。有用なポリイソシアネートとしては、2,4’-異性体、2,2’-異性体及び4,4’-異性体、並びにそれらの混合物の形態のジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネートが挙げられる。ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及びそのオリゴマーの混合物は、「粗」又はポリマーMDIと称されることもあり、これらのポリイソシアネートは、2超のイソシアネート官能基を有することがある。他の例としては、2,4’-異性体及び2,6’-異性体、並びにそれらの混合物の形態のトルエンジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、並びに1,4'-ジイソシアナトベンゼンが挙げられる。例示的なポリイソシアネート化合物としては、ポリマーRubinate 1850(Huntsmen Polyurethanes)、ポリマーLupranate M70R(BASF)及びポリマーMondur 489N(Bayer)が挙げられる。
B側流
1つ以上の実施形態において、B側流は、イソシアネート反応性化合物のみを含み得る。1つ以上の実施形態において、複数のイソシアネート反応性化合物がB側に含まれていてもよい。他の実施形態においては、B側流は、限定されるものではないが、難燃剤、界面活性剤、発泡剤及び他の非イソシアネート含有成分等の他の構成成分を含有していてもよい。特定の実施形態において、B側は、イソシアネート反応性化合物及び発泡剤を含む。これらの実施形態又は他の実施形態において、B側は、難燃剤、触媒、乳化剤/可溶化剤、界面活性剤、充填剤、殺真菌剤、帯電防止物質、水、及び当該技術分野において常用の他の成分を含んでいてもよい。
例示的なイソシアネート反応性化合物は、ポリオールである。ポリオール又はポリオール化合物という用語には、ジオール、ポリオール及びグリコールが含まれ、これらは、当該技術分野において一般に既知であるように水を含有していてもよい。ポリエーテルポリオール及びポリエステルポリオールと同様に、第一級アミン及び第二級アミンが適している。有用なポリエステルポリオールとしては、無水フタル酸ベースのPS-2352(Stepen)、無水フタル酸ベースのポリオールPS-2412(Stepen)、テレフタル酸ベースのポリオール3522(Kosa)及びブレンドポリオールTR 564(Oxid)が挙げられる。有用なポリエーテルポリオールとしては、スクロース、グリセリン及びトルエンジアミンをベースとするものが挙げられる。グリコールの例としては、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール及びエチレングリコールが挙げられる。好適な第一級アミン及び第二級アミンとしては、限定されるものではないが、エチレンジアミン及びジエタノールアミンが挙げられる。1つ以上の実施形態において、ポリエステルポリオールが用いられる。1つ以上の実施形態において、本発明は、ポリエーテルポリオールが殆ど存在しない状態で実施することができる。或る特定の実施形態においては、成分は、ポリエーテルポリオールを有しない。
触媒
イソシアネートとポリオールとの間の重合反応、及びポリイソシアヌレートフォームが所望される場合の遊離イソシアネート基間の三量化反応を開始すると考えられる触媒を用いることができる。両方の反応を促進する触媒もあるが、両方の反応を達成するために2つ以上の触媒を用いてもよい。有用な触媒としては、アルカリ金属とカルボン酸又はフェノールとの塩、例えばオクタン酸カリウム;アルキル基、アリール基又はアラルキル基で任意に置換された縮合性フェノール、オキソ化合物及び第二級アミンの単核又は多核マンニッヒ塩基;第三級アミン、例えばペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA)、2,4,6-トリス[(ジメチルアミノ)メチル]フェノール、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N-メチルモルホリン及びN-エチルモルホリン;塩基性窒素化合物、例えば水酸化テトラアルキルアンモニウム、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属フェノレート及びアルカリ金属アルコレート;並びに有機金属化合物、例えばカルボン酸のスズ(II)塩、スズ(IV)化合物、及び有機鉛化合物、例えばナフテン酸鉛及びオクタン酸鉛が挙げられる。
界面活性剤、乳化剤及び可溶化剤
界面活性剤、乳化剤及び/又は可溶化剤も、発泡剤とイソシアネート成分及びポリオール成分との相溶性を高めるためにポリウレタンフォーム及びポリイソシアヌレートフォームの製造に用いられ得る。界面活性剤は、2つの目的に役立つことができる。第一に、界面活性剤は、全ての成分を乳化/可溶化し、完全に反応させるのを助けることができる。第二に、界面活性剤は、セルの核生成及びセルの安定化を促進することができる。
例示的な界面活性剤としては、シリコーンコポリマー、又はシリコーンポリマーに結合した有機ポリマーが挙げられる。界面活性剤は、両方の機能を果たすことができるが、乳化/可溶化を維持するのに十分な乳化剤/可溶化剤、並びに良好なセルの核生成及びセルの安定化を得るのに最低限の量の界面活性剤を使用することにより、乳化/可溶化を確実にすることも有用であり得る。界面活性剤の例としては、Pelronの界面活性剤9920、Goldschmidtの界面活性剤B8522及びGE 6912が挙げられる。米国特許第5,686,499号及び同第5,837,742号が、様々な有用な界面活性剤を示すために、引用することにより本明細書の一部をなす。
好適な乳化剤/可溶化剤としては、DABCO Ketene 20AS(Air Products)及びTergitol NP-9(ノニルフェノール+9モルのエチレンオキシド)が挙げられる。
難燃剤
特にフォームがペンタン異性体等の可燃性発泡剤を含有する場合に、難燃剤をポリウレタンフォーム及びポリイソシアヌレートフォームの製造に使用することができる。有用な難燃剤としては、トリ(モノクロロプロピル)ホスフェート(別名トリス(クロロプロピル)ホスフェート)、トリ-2-クロロエチルホスフェート(別名トリス(クロロエチル)ホスフェート)、ホスホン酸、メチルエステル、ジメチルエステル及びジエチルエステルが挙げられる。米国特許第5,182,309号が、有用な発泡剤を示すために、引用することにより本明細書の一部をなす。
発泡剤
有用な発泡剤としては、イソペンタン、n-ペンタン、シクロペンタン、アルカン、(シクロ)アルカン、ハイドロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、フルオロカーボン、フッ素化エーテル、アルケン、アルキン、二酸化炭素、ハイドロフルオロオレフィン(HFO)及び希ガスが挙げられる。
反応物の量
イソシアヌレートは、六員環を形成する3つのイソシアネートの三量体反応生成物である。NCO基(イソシアネート含有化合物又はA側から供給される)とイソシアネート反応性基(イソシアネート含有化合物又はB側から供給される)との当量比は、指数又はISO指数と称されることもある。NCO当量とイソシアネート反応性基当量とが等しい場合、指数は1.00であり、これは指数100と称され、混合物は化学量論的に等しいと言われる。NCO当量とイソシアネート反応性基当量との比率が増加するにつれ、指数が増加する。指数が約150を超えると、三量体化していない多くのポリウレタン結合が残っていたとしても、物質は一般にポリイソシアヌレートフォームとして知られる。指数が約150を下回ると、幾つかのイソシアヌレート結合が存在していたとしても、フォームは一般にポリウレタンフォームとして知られる。本明細書の目的上、ポリイソシアヌレート及びポリウレタンへの言及は、特定のISO指数に言及しない限り、区別なく用いられる。
1つ以上の実施形態において、それぞれのA側流及びB側流内のイソシアネート反応性化合物に対するイソシアネート含有化合物の濃度は、150超、他の実施形態においては170超、他の実施形態においては190超、他の実施形態においては210超、他の実施形態においては220超、他の実施形態においては250超のISO指数を有するフォーム製品を提供するように調整される。これらの実施形態又は他の実施形態において、それぞれのA側流及びB側流内のイソシアネート反応性化合物に対するイソシアネート含有化合物の濃度は、400未満、他の実施形態においては350未満、他の実施形態においては300未満のISO指数を有するフォーム製品を提供するように調整される。1つ以上の実施形態において、それぞれのA側流及びB側流内のイソシアネート反応性化合物に対するイソシアネート含有化合物の濃度は、約150~約400、他の実施形態においては約170~約350、他の実施形態においては約190~約330、他の実施形態においては約220~約280のISO指数を有するフォーム製品を提供するように調整される。
アルカン発泡剤が用いられる1つ以上の実施形態において、本発明によるポリイソシアヌレートフォーム建築用ボードの製造に使用されるアルカン発泡剤(例えば、ペンタン)の量は、用いられるイソシアネート反応性化合物(例えば、ポリオール)の量を参照して記載され得る。例えば、1つ以上の実施形態において、ポリオール100pbw当たり12重量部(pbw)超、他の実施形態においては14pbw超、他の実施形態においては18pbw超のアルカン発泡剤を使用することができる。これらの実施形態又は他の実施形態において、ポリオール100pbw当たり40pbw未満、他の実施形態においては36pbw未満、他の実施形態においては33pbw未満のアルカン発泡剤を使用することができる。1つ以上の実施形態において、ポリオール100重量部当たり約12pbw~約40pbw、他の実施形態においては約14pbw~約36pbw、他の実施形態においては約18pbw~約33pbwのアルカン発泡剤を使用することができる。
ハイドロフルオロオレフィン発泡剤が用いられる1つ以上の実施形態において、本発明によるポリイソシアヌレートフォーム建築用ボードの製造に使用されるハイドロフルオロオレフィン発泡剤の量は、用いられるイソシアネート反応性化合物(例えば、ポリオール)の量を参照して記載され得る。例えば、1つ以上の実施形態において、ポリオール100pbw当たり15重量部(pbw)超、他の実施形態においては18pbw超、他の実施形態においては20pbw超のハイドロフルオロオレフィン発泡剤を使用することができる。これらの実施形態又は他の実施形態において、ポリオール100pbw当たり50pbw未満、他の実施形態においては45pbw未満、他の実施形態においては40pbw未満のハイドロフルオロオレフィン発泡剤を使用することができる。1つ以上の実施形態において、ポリオール100重量部当たり約15pbw~約50pbw、他の実施形態においては約18pbw~約45pbw、他の実施形態においては約20pbw~約40pbwのハイドロフルオロオレフィン発泡剤を使用することができる。
1つ以上の実施形態において、本発明によるポリイソシアヌレートフォーム建築用ボードの製造に使用される界面活性剤(例えば、シリコーンコポリマー)の量は、用いられるイソシアネート反応性化合物(例えば、ポリオール)の量を参照して記載され得る。例えば、1つ以上の実施形態において、ポリオール100pbw当たり1.0重量部(pbw)超、他の実施形態においては1.5pbw超、他の実施形態においては2.0pbw超の界面活性剤を使用することができる。これらの実施形態又は他の実施形態において、ポリオール100pbw当たり5.0pbw未満、他の実施形態においては4.0pbw未満、他の実施形態においては3.0pbw未満の界面活性剤を使用することができる。1つ以上の実施形態において、ポリオール100重量部当たり約1.0pbw~約5.0pbw、他の実施形態においては約1.5pbw~約4.0pbw、他の実施形態においては約2.0pbw~約3.0pbwの界面活性剤を使用することができる。
1つ以上の実施形態において、本発明によるポリイソシアヌレートフォーム建築用ボードの製造に使用される難燃剤(例えば、液体リン酸塩)の量は、用いられるイソシアネート反応性化合物(例えば、ポリオール)の量を参照して記載され得る。例えば、1つ以上の実施形態において、ポリオール100pbw当たり5重量部(pbw)超、他の実施形態においては10pbw超、他の実施形態においては12pbw超の難燃剤を使用することができる。これらの実施形態又は他の実施形態において、ポリオール100pbw当たり30pbw未満、他の実施形態においては25pbw未満、他の実施形態においては20pbw未満の難燃剤を使用することができる。1つ以上の実施形態において、ポリオール100重量部当たり約5pbw~約30pbw、他の実施形態においては約10pbw~約25pbw、他の実施形態においては約12pbw~約20pbwの難燃剤を使用することができる。
1つ以上の実施形態において、本発明の実施において用いられる触媒(複数の場合もある)の量は、過度の実験又は計算なしに当業者によって容易に決定され得る。実際に、所望の触媒の量に影響を与える様々なプロセスパラメーターが当業者には認識される。また、用いられる触媒の量は、所望の指数等の様々な所望の特性を達成するために変化させることができる。
発泡体の特性
上に示したように、発泡体は、ポリウレタンフォーム及び/又はポリイソシアヌレートフォームを含み得る。当該技術分野において一般に理解されるように、フォームは、セルの端部及び面を形成する固体ストラット又はプレートの相互接続ネットワークを含み得るセル構造である。これらのセル構造は、1つ以上の実施形態において、0.8未満、他の実施形態においては0.5未満、他の実施形態においては0.3未満である「相対密度」によっても定義することができる。当業者には理解されるように、「相対密度」とは、セル材料の密度をセル壁が作製される固体の密度で除算したものを指す。相対密度が増加するにつれ、セル壁が厚くなり、細孔空間が縮小し、或る時点でセル構造から、孤立した細孔を含む固体としてよりよく定義されるものへと移行する。
1つ以上の実施形態において、発泡体は比較的低い密度を特徴とする。1つ以上の実施形態において、このフォームは、2.5ポンド/立方フィート(12kg/m)未満、他の実施形態においては2.0ポンド/立方フィート(9.8kg/m)未満、他の実施形態においては1.9ポンド/立方フィート(9.3kg/m)未満、更に他の実施形態においては1.8ポンド/立方フィート(8.8kg/m)未満である、ASTM C303に従って定義される密度を有することができる。1つ以上の実施形態において、フォームは、1.50ポンド/立方フィート(7.32kg/m)超、任意に1.55ポンド/立方フィート(7.57kg/m)超の密度を有することを特徴とし得る。
他の実施形態においては、発泡体は比較的高い密度を特徴とする。1つ以上の実施形態において、フォームは、ASTM C303に従って決定されるように、2.5ポンド/立方フィート(12.2kg/m)超のASTM C303によって定義される密度を有し、他の実施形態においては、密度は2.8ポンド/立方フィート(13.7kg/m)超、他の実施形態においては3.0ポンド/立方フィート(14.6kg/m)超、更に他の実施形態においては3.5ポンド/立方フィート(17.1kg/m)超である。1つ以上の実施形態において、密度は20ポンド/立方フィート(97.6kg/m)未満、他の実施形態においては10ポンド/立方フィート(48.8kg/m)未満、他の実施形態においては6ポンド/立方フィート(29.3kg/m)未満、他の実施形態においては5.9ポンド/立方フィート(28.8kg/m)未満、他の実施形態においては5.8ポンド/立方フィート(28.3kg/m)未満、他の実施形態においては5.7ポンド/立方フィート(27.8kg/m)未満、他の実施形態においては5.6ポンド/立方フィート(27.3kg/m)未満、更に他の実施形態においては5.5ポンド/立方フィート(26.9kg/m)未満であり得る。
1つ以上の実施形態において、発泡体は所望のISO指数を特徴とする。当業者には理解されるように、ISO指数はPIR/PUR比に相関し、150超、他の実施形態においては180超、他の実施形態においては200超、他の実施形態においては220超、他の実施形態においては240超、他の実施形態においては260超、他の実施形態においては270超、他の実施形態においては285超、他の実施形態においては300超、他の実施形態においては315超、他の実施形態においては325超の既知の指数の標準フォームを用いたIR分光法によって決定することができる(PIR/PUR比3がISO指数300となることに留意されたい)。これらの実施形態又は他の実施形態において、フォームは350未満、他の実施形態においては300未満、他の実施形態においては275未満、他の実施形態においては250未満、他の実施形態においては225未満、他の実施形態においては200未満のISO指数を特徴とし得る。
建築用ボードのフェーサー
建築用ボードのフェーサーは、同じであっても又は異なっていてもよい。1つ以上の実施形態において、フェーサーは、様々な材料又は組成物を含むことができ、その多くは当該技術分野において既知又は常用である。有用なフェーサーとしては、アルミニウム箔、セルロース系繊維、強化セルロース系繊維、クラフト紙、被覆ガラス繊維マット、非被覆ガラス繊維マット、チョップドガラス及びそれらの組合せを含むものが挙げられる。有用なフェーサー材料は、米国特許第6,774,071号、同第6,355,701号、同第RE36674号、同第6,044,604号及び同第5,891,563号(引用することにより本明細書の一部をなす)に記載されているように既知である。
フェーサー材料の厚さは様々であってもよく、例えば、厚さ約0.01インチ~約1.00インチ(0.025cm~2.54cm)、又は他の実施形態においては厚さ約0.015インチ~約0.050インチ(0.04cm~0.13cm)、又は他の実施形態においては厚さ約0.015インチ~約0.030インチ(0.04cm~0.07cm)であり得る。フェーサー材料は、ファイバーボード、パーライトボード又は石膏ボード等、より頑強又は硬質の材料を含むこともできる。硬質フェーサーの厚さは様々であってもよく、例えば、硬質フェーサーの厚さは、約0.2インチ~約1.5インチ(0.51cm~3.8cm)、又は他の実施形態においては約0.25インチ~約1.0インチ(0.64cm~2.54cm)であり得る。
1つ以上の実施形態において、フェーサーは任意である。したがって、1つ以上の実施形態において、建築用ボードは、フェーサーレス(facerless)であってもよい。フェーサーレス建築用ボードを製造可能であることは、米国特許第6,117,375号(引用することにより本明細書の一部をなす)に記載されているように既知である。
他の実施形態においては、フェーサーは木材ボード、パーティクルボード又はファイバーボード等の一般に固体の材料であり得る。1つ以上の実施形態において、フェーサーは合板、ルアン(luan)ボード又は配向性ストランドボード(OSB)等の木材ボードである。他の実施形態においては、フェーサーボードは、パーティクルボード又はファイバーボード、例えばファイバーボード、メゾナイトボード、ウォールボード、石膏ボード、DensDeck等の石膏製品、パーライトボード、及び高密度フォームボードである。
他の屋根システムの構成要素
本発明の実施は、任意の特定のルーフデッキの選択によって限定されるものではない。したがって、本発明のルーフィングシステムは、様々なルーフデッキを含み得る。例示的なルーフデッキとしては、コンクリートパッド、スチールデッキ、木造梁及び発泡コンクリートデッキが挙げられる。
本発明の実施は同様に、任意の防水層又は膜の選択によって限定されるものではない。当該技術分野において既知のように、環境曝露(例えば耐候性膜)、特に雨又は雪の形態の環境水分からルーフィングシステムを保護するために、幾つかの膜を用いることができる。有用な膜には、単層ルーフィング膜として知られているものが含まれる。有用な保護膜には、ポリマー膜が含まれる。有用なポリマー膜には、熱可塑性材料及び熱硬化性材料の両方が含まれる。例えば、当該技術分野において既知のように、ポリ(エチレン-コ-プロピレン-コ-ジエン)ターポリマーゴム又はポリ(エチレン-コ-プロピレン)コポリマーゴムから作製された膜を使用することができる。これらの材料から作製されたルーフィング膜は、米国特許第6,632,509号、同第6,615,892号、同第5,700,538号、同第5,703,154号、同第5,804,661号、同第5,854,327号、同第5,093,206号及び同第5,468,550号(引用することにより本明細書の一部をなす)に記載されているように当該技術分野において既知である。他の有用なポリマー膜としては、様々な熱可塑性ポリマー又はポリマー複合材から作製されたものが挙げられる。例えば、熱可塑性オレフィン(すなわちTPO)、熱可塑性加硫物(すなわちTPV)又はポリ塩化ビニル(PVC)材料を使用することができる。
ルーフィング膜へのこれらの材料の使用は、米国特許第6,502,360号、同第6,743,864号、同第6,543,199号、同第5,725,711号、同第5,516,829号、同第5,512,118号及び同第5,486,249号(引用することにより本明細書の一部をなす)に記載されているように当該技術分野において既知である。1つ以上の実施形態において、膜には、ASTM D4637-03及び/又はASTM D6878-03によって定義されるものが含まれる。
更に他の実施形態においては、保護膜には、ビチューメン又はアスファルトの膜が含まれ得る。一実施形態においては、これらのアスファルト膜は、屋根に適用されるアスファルトシートから得られる。これらのアスファルトルーフィング膜は、米国特許第6,579,921号、同第6,110,846号及び同第6,764,733号(引用することにより本明細書の一部をなす)に記載されているように当該技術分野において既知である。他の実施形態においては、保護膜は、屋根への加熱アスファルトの適用によって得ることができる。
ルーフィングシステムの他の層又は要素は、本発明の実施によって除外されるものではない。例えば、当該技術分野において既知のように、別の材料の層を保護膜の上に適用することができる。多くの場合、これらの材料は電磁放射線、特にUV光の形態の放射線への曝露から保護膜を保護するために適用される。場合によっては、バラスト材料が保護膜上に適用される。多くの場合、このバラスト材料は、単に岩、石又は砂利の形態の骨材を含み、米国特許第6,487,830号が、この点で引用することにより本明細書の一部をなす。
本発明の範囲及び趣旨から逸脱しない様々な修正及び変更が、当業者には明らかになるであろう。本発明は、本明細書に記載される例示的な実施形態に正当に限定されるものではない。
本発明の更に他の実施の形態は、屋根システムを構築する方法であって、該方法が、(i)ルーフデッキに機械的に固定された断熱ボードの第1の層を備える屋根システムを準備する工程であって、該断熱ボードの第1の層が露出面を含む、工程と、(ii)断熱ボードの第1の層の露出面の一部に転写フィルム複合材を適用する工程であって、転写フィルム複合材は、第1の平面及び第2の平面を有する接着剤本体と、該接着剤本体の第2の平面に取り外し可能に取り付けられた任意の剥離部材とを備え、この適用する工程は、接着剤本体の第1の平面を断熱ボードの層の露出面の一部に接合することを含む、工程と、(iii)任意に、任意の剥離部材を取り外し、それにより接着剤本体の第2の平面を露出させる工程と、(iv)接着剤本体の第2の平面に建築用ボードを適用し、それにより建築用ボードを該建築用ボードの層の一部に接着させる工程とを含む、方法を提供する。
他の実施形態においては、複合材は、対向する2つの剥離部材を備える。この点に関して、接着剤本体13、第1の剥離部材23及び第2の剥離部材33を備える複合材11’を示す図2を参照されたい。第1の剥離部材23は、接触面25及び対向面27を含む。第2の剥離部材33は、接触面37及び対向面35を含む。剥離部材23の接触面25は、接着剤本体13の第の面17に取り外し可能に取り付けられる。同様に、剥離部材33の接触面37は、接着剤本体13の第1の面15に取り外し可能に取り付けられる。
当業者には理解されるように、複合材の性質は、設置プロセスの様々な工程を行う順序に影響を及ぼし得る。例えば、複合材が単一の剥離部材を含む場合(すなわち、上部剥離部材のみを含む場合)、プロセスでは、広げる工程10と、接着剤を基材に接触させる工程111とを同時に行うことが可能である(例えば、広げる工程の間に接着剤を接触させる)。圧力を加える工程113も同様に、展開及び接触の工程と一緒に行うことができる。言い換えると、複合材ロールを展開し、接着剤本体の露出部分が基材と接触すると、複合材ロールを広げ、基材に接触する場所の下流の位置でローラー等によって力を加えることができる。
例示的なイソシアネート反応性化合物は、ポリオールである。ポリオール又はポリオール化合物という用語には、ジオール、ポリオール及びグリコールが含まれ、これらは、当該技術分野において一般に既知であるように水を含有していてもよい。ポリエーテルポリオール及びポリエステルポリオールと同様に、第一級アミン及び第二級アミンが適している。有用なポリエステルポリオールとしては、無水フタル酸ベースのPS-2352(Stepan)、無水フタル酸ベースのポリオールPS-2412(Stepen)、テレフタル酸ベースのポリオール3522(Kosa)及びブレンドポリオールTR 564(Oxid)が挙げられる。有用なポリエーテルポリオールとしては、スクロース、グリセリン及びトルエンジアミンをベースとするものが挙げられる。グリコールの例としては、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール及びエチレングリコールが挙げられる。好適な第一級アミン及び第二級アミンとしては、限定されるものではないが、エチレンジアミン及びジエタノールアミンが挙げられる。1つ以上の実施形態において、ポリエステルポリオールが用いられる。1つ以上の実施形態において、本発明は、ポリエーテルポリオールが殆ど存在しない状態で実施することができる。或る特定の実施形態においては、成分は、ポリエーテルポリオールを有しない。

Claims (30)

  1. 屋根システムを構築する方法であって、該方法が、
    (i)接着剤転写フィルム複合材を屋根基材に適用する工程であって、前記接着剤転写フィルム複合材は、第1の平面及び第2の平面を有する接着剤本体と、該接着剤本体の第2の平面に取り外し可能に取り付けられた剥離部材とを備え、前記接着剤本体は、キャリア層を有さず、前記接着剤本体は、アクリレート系ポリマーの架橋ネットワークを含み、前記適用する工程により、前記接着剤本体の第1の平面が前記屋根基材に固定される、工程と、
    (ii)前記剥離部材を取り外し、それにより前記接着剤本体の第2の平面を露出させる工程と、
    (iii)前記接着剤本体の第2の平面に建築要素を適用し、それにより前記建築要素を前記基材に接着させる工程と、
    を含む、方法。
  2. 前記接着剤転写フィルム複合材を適用する工程が、前記接着剤転写フィルム複合材をロールの形態で準備することと、前記接着剤転写フィルム複合材のロールを広げることと、前記接着剤平面体の第1の平面を前記基材に接合することとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記基材がルーフデッキ、断熱ボード、カバーボード及び既存の膜からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記基材が建築用ボードの第1の層である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記建築用ボードの第1の層が所定の位置に機械的に締結される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記建築要素がカバーボード、断熱ボード及び膜パネルからなる群から選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記基材がルーフデッキであり、該ルーフデッキがコンクリートデッキ、波形金属デッキ及びウッドデッキからなる群から選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記接着剤本体がUV硬化ポリアクリレート接着剤を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記接着剤本体が、25℃で24時間後に該接着剤本体の5%未満がキシレンに溶解する硬化度を特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記接着剤本体が約25μm~約2000μmの厚さを有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記接着剤本体が約30cm~約15mの幅を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記接着剤本体が組成的に均一である、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記接着剤本体が、前記本体の第1の平面をUV照射に供することによりUV硬化される、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記接着剤本体の第1の平面の硬化特性が、前記接着剤本体の第2の平面の硬化特性とは異なる、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記接着剤本体が発泡している、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 屋根システムを構築するプロセスであって、該プロセスが、
    (i)ルーフデッキに機械的に固定された断熱ボードの第1の層を備える屋根システムを準備する工程であって、前記断熱ボードの第1の層が露出面を含む、工程と、
    (ii)前記断熱ボードの第1の層の露出面の一部に転写フィルム複合材を適用する工程であって、前記転写フィルム複合材は、第1の平面及び第2の平面を有する接着剤本体と、該接着剤本体の第2の平面に取り外し可能に取り付けられた任意の剥離部材とを備え、前記適用する工程は、前記接着剤本体の第1の平面を前記断熱ボードの層の露出面の一部に接合することを含む、工程と、
    (iii)任意に、前記任意の剥離部材を取り外し、それにより前記接着剤本体の第2の平面を露出させる工程と、
    (iv)前記接着剤本体の第2の平面に建築用ボードを適用し、それにより該建築用ボードを該建築用ボードの層の一部に接着させる工程と、
    を含む、プロセス。
  17. 前記接着剤本体の第2の平面に建築用ボードを適用する工程により、上部平面を有する建築用ボードの第2の層が形成され、
    (v)上部平面を有する前記建築用ボードの第2の層の一部に転写フィルム複合材を適用する工程であって、前記転写フィルム複合材は、第1の平面及び第2の平面を有する接着剤本体と、前記接着剤本体の第2の平面に取り外し可能に取り付けられた任意の剥離部材とを備え、前記転写フィルム複合材は、キャリア層を有さず、前記適用する工程は、前記接着剤本体の第1の平面を、上部平面を有する前記建築用ボードの第2の層の一部に接合することを含む、工程と、
    (vi)任意に、前記任意の剥離部材を取り外し、それにより前記接着剤本体の第2の平面を露出させる工程と、
    (vii)前記接着剤本体の第2の平面に建築用ボードを適用し、それにより前記建築用ボードを前記建築用ボードの第2の層の一部に接着させ、それにより建築用ボードの第3の層を形成する工程と、
    を更に含む、請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記建築用ボードの第2の層又は前記建築用ボードの第3の層の上に膜システムを適用する工程を更に含む、請求項16又は17に記載のプロセス。
  19. 前記適用する工程が、前記接着剤転写フィルム複合材をロールの形態で準備することと、前記接着剤転写フィルム複合材のロールを広げることと、前記接着剤平面体の第1の平面を前記基材に接合することとを含む、請求項16~18のいずれか一項に記載のプロセス。
  20. 前記建築用ボードの第3の層を作製するために用いられる建築用ボードがカバーボードである、請求項16~19のいずれか一項に記載のプロセス。
  21. 前記建築用ボードの第2の層を作製するために用いられる建築用ボードが断熱ボードである、請求項16~20のいずれか一項に記載のプロセス。
  22. 前記建築用ボードの第2の層を作製するために用いられる建築用ボードがカバーボードである、請求項16~20のいずれか一項に記載のプロセス。
  23. 前記接着剤本体がUV硬化ポリアクリレート接着剤を含む、請求項16~22のいずれか一項に記載のプロセス。
  24. 前記接着剤本体が、25℃で24時間後に該接着剤本体の5%未満がキシレンに溶解する硬化度を特徴とする、請求項16~23のいずれか一項に記載のプロセス。
  25. 前記接着剤本体が約25μm~約890μmの厚さを有する、請求項16~24のいずれか一項に記載のプロセス。
  26. 前記接着剤本体が約30cm~約15mの幅を有する、請求項16~25のいずれか一項に記載のプロセス。
  27. 前記接着剤本体が組成的に均一である、請求項16~26のいずれか一項に記載のプロセス。
  28. 前記接着剤本体が、前記本体の第1の平面をUV照射に供することによりUV硬化される、請求項16~27のいずれか一項に記載のプロセス。
  29. 前記接着剤本体の第1の平面の硬化特性が、前記接着剤本体の第2の平面の硬化特性とは異なる、請求項16~28のいずれか一項に記載のプロセス。
  30. 前記接着剤本体が発泡している、請求項16~29のいずれか一項に記載のプロセス。
JP2024545906A 2022-02-04 2023-02-06 建築部材を接着する接着剤転写フィルムを用いて屋根システムを構築する方法 Pending JP2025505454A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202263306699P 2022-02-04 2022-02-04
US63/306,699 2022-02-04
PCT/US2023/062048 WO2023150751A1 (en) 2022-02-04 2023-02-06 Method for constructing a roof system using adhesive transfer films adhering construction components

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2025505454A true JP2025505454A (ja) 2025-02-26

Family

ID=85979617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024545906A Pending JP2025505454A (ja) 2022-02-04 2023-02-06 建築部材を接着する接着剤転写フィルムを用いて屋根システムを構築する方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP4473171A1 (ja)
JP (1) JP2025505454A (ja)
CN (1) CN118632964A (ja)
MX (1) MX2024009275A (ja)
WO (1) WO2023150751A1 (ja)

Family Cites Families (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE161865T1 (de) 1989-04-24 1998-01-15 Hans Wilhelm Huetzen Verfahren zur herstellung eines halogenkohlenwasserstoff freien polyurethanisolierschaumstoffs
US5093206A (en) 1990-03-09 1992-03-03 E. I. Du Pont De Nemours And Company Curable laminated article of epdm elastomer and ethylene-containing polymer
US5242970A (en) 1991-04-24 1993-09-07 Bridgestone Corporation Rooftop curable heat seamable roof sheeting and method for covering roofs
US5260111A (en) 1991-08-08 1993-11-09 Bridgestone Corporation Thermoplastic films for heat seaming roof sheeting and method for covering roofs
US5516829A (en) 1992-08-10 1996-05-14 Davis; James A. Heat seamable flame retardant roof sheeting with highly crystalline thermoplasticity promoters and method for covering roofs
US5468550A (en) 1994-06-06 1995-11-21 Bridgestone/Firestone, Inc. EPDM roofing membrane with improved burn resistivity
US5859114A (en) 1994-10-27 1999-01-12 Bridgestone/Firstone, Inc. Adhesive tape compositions and method for covering roofs
EP0736640A1 (en) 1995-03-31 1996-10-09 Bridgestone/Firestone, Inc. Mineral filled EDPM membrane compositions with improved adhesion performance
US5635014A (en) 1995-06-19 1997-06-03 Gr Systems Press apparatus and methods for fusing overlapped thermoplastic sheet materials
US5686499A (en) 1995-10-27 1997-11-11 Basf Corporation Polyurethane foams containing high levels of silicone-containing surfactant polymer to improve flame retardance and aged K-factors
US5837742A (en) 1995-10-27 1998-11-17 Basf Corporation Method of making a polyurethane foam having improved flame retardance and aged k-factors
US5804661A (en) 1996-02-21 1998-09-08 Bridgestone/Firestone, Inc. EPDM flashing compositions
US5703154A (en) 1996-07-11 1997-12-30 Bridgestone/Firestone, Inc. Premolded pipe flashing compositions
EP0831185A3 (en) 1996-09-23 1999-03-03 Bridgestone/Firestone, Inc. Roofing members without auxiliary facers and related methods
US5891563A (en) 1996-10-08 1999-04-06 Bridgestone/Firestone, Inc. Polyisocyanurate boards with reduced moisture absorbency and lower air permeability and related methods
US5854327A (en) 1997-06-27 1998-12-29 Bridgestone/Firestone, Inc. Mineral-filled roofing membrane compositions and uses therefor
US6140383A (en) 1998-04-23 2000-10-31 Johns Manville International, Inc. Process for manufacturing rigid polyisocyanurate foam products
BR9909944A (pt) 1998-04-30 2000-12-26 Uniroyal Chem Co Inc Forro de telhado
US6632509B1 (en) 1998-05-06 2003-10-14 Bfs Diversified Products, Llc Fire retardant EPDM roofing membrane compositons for use on high-sloped roofs
CA2279304A1 (en) 1998-07-30 2000-01-30 W.P. Hickman Systems Inc. Built-up roofing systems and methods
US6774071B2 (en) 1998-09-08 2004-08-10 Building Materials Investment Corporation Foamed facer and insulation boards made therefrom
US6615892B2 (en) 1998-11-20 2003-09-09 Omnova Solutions Inc. Method and apparatus for seaming wide panels of EPDM membrane to form a composite EPDM roofing membrane
US6764733B1 (en) 1999-01-26 2004-07-20 Carlisle Management Company Hot bitumen compatible EPDM roofing sheet
EP1147255A1 (en) 1999-01-27 2001-10-24 Polyphalt Inc. Modified bituminous composition for roof membranes
US6487830B2 (en) 2001-01-24 2002-12-03 Bfs Diversified Products, Llc Reflective ballasted roofing system and method
US6502360B2 (en) 2001-03-27 2003-01-07 Thantex Specialties, Inc. Single-ply roofing membrane with laminated, skinned nonwoven
DE10145229A1 (de) 2001-09-13 2004-08-12 Tesa Ag Verarbeitung von Acrylat-Hotmelts mittels reaktiver Extrusion
DE10149077A1 (de) 2001-10-05 2003-04-24 Tesa Ag Verfahren zur Herstellung UV-vernetzbarer Acrylathaftklebemassen
DE10149084A1 (de) 2001-10-05 2003-06-18 Tesa Ag UV-vernetzbare Acrylathaftschmelzhaftkleber mit enger Molekulargewichtsverteilung
DE10150486A1 (de) 2001-10-16 2003-04-24 Basf Ag Copolymerisierbare Photoinitiatoren für UV-vernetzbare Klebstoffe
US6743864B2 (en) 2002-03-12 2004-06-01 Basell Poliolefine Italia S.P.A. Polyolefin compositions having high tenacity
DE10221402A1 (de) 2002-05-14 2003-11-27 Tesa Ag Kontinuierliches zweistufiges Verfahren zur Herstellung von lösemittelfreien Polyacrylat-Schmelzhaftklebern
US6887917B2 (en) 2002-12-30 2005-05-03 3M Innovative Properties Company Curable pressure sensitive adhesive compositions
US7234284B2 (en) * 2003-03-04 2007-06-26 Innovative Adhesives Company Composition and method for roofing material installation
US8347932B2 (en) 2005-02-09 2013-01-08 Firestone Building Products Company, Llc Roof seam tape applicator
MX336782B (es) 2010-04-29 2016-02-02 Firestone Building Prod Co Llc Composicion adhesiva sensible a la presion, extruible y metodos para preparar la misma.
WO2012065145A1 (en) 2010-11-12 2012-05-18 Firestone Building Products Company, Llc Extrudable pressure sensitive non-black adhesive composition and methods for preparing the same
US8968853B2 (en) 2012-11-07 2015-03-03 Firestone Building Products Company, Llc Pressure-sensitive adhesives including expandable graphite
JP2016514734A (ja) * 2013-03-15 2016-05-23 ファイアストン ビルディング プロダクツ カンパニー エルエルシー 接着剤及びこれを使用して調製した接着屋根葺き系
US10132082B2 (en) 2013-09-18 2018-11-20 Firestone Building Products Co., LLC Peel and stick roofing membranes with cured pressure-sensitive adhesives
CA2941239C (en) 2014-03-07 2022-12-06 Firestone Building Products Co., LLC Roofing membranes with pre-applied, cured, pressure-sensitive seam adhesives
US20170210091A1 (en) * 2014-07-18 2017-07-27 Firestone Building Products Co., LLC Construction boards having a pressure-sensitive adhesive layer
WO2017165868A1 (en) 2016-03-25 2017-09-28 Firestone Building Products Co., LLC Fully-adhered roof system adhered and seamed with a common adhesive
US20210198527A1 (en) * 2016-05-14 2021-07-01 Firestone Building Products Company, Llc Adhesive-backed composite insulation boards with vacuum-insulated capsules

Also Published As

Publication number Publication date
EP4473171A1 (en) 2024-12-11
WO2023150751A1 (en) 2023-08-10
MX2024009275A (es) 2024-08-09
CN118632964A (zh) 2024-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200299968A1 (en) High density polyurethane and polyisocyanurate construction boards and composite boards
US9221234B2 (en) High density polyurethane and polyisocyanurate construction boards and composite boards
CA3023933C (en) Adhesive-backed composite insulation boards with vacuum-insulated capsules
US20210198527A1 (en) Adhesive-backed composite insulation boards with vacuum-insulated capsules
US10450741B2 (en) Construction boards with coated inorganic facer
US11999833B2 (en) Process for producing isocyanate-based foam construction boards
JP7258879B2 (ja) ポリウレタン系断熱ボード
US10870987B1 (en) Isocyanate-based foam construction boards
JP2025505454A (ja) 建築部材を接着する接着剤転写フィルムを用いて屋根システムを構築する方法
US20210095090A1 (en) Isocyanate-based foam construction boards
WO2024200428A1 (en) Roof system with adhered construction boards

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241007