JP2025042054A - Head-up display device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、視認者に対して虚像及び実像を切り替えつつ所望の表示を行うヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。 The present invention relates to a head-up display device that displays a desired image to the viewer by switching between a virtual image and a real image.
従来、例えば特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置が知られている。このヘッドアップディスプレイ装置では、表示器からの光によりスクリーンに表示された表示像を透光部材へと反射させる構成において、結像光学系の光学焦点とスクリーンとの間の前後位置関係を変更することで、虚像が透光部材の外に視認される状態と、実像が透光部材の内側に視認される状態と、の表示切替を行う。
A head-up display device, for example, described in
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、観察者が虚像又は実像を切り替えて観察する場合には、被観察物、2面コーナーリフレクタアレイ及び反射部材の相互の位置関係を機械的に変化させる必要があり、虚像と実像との切り替えをスムーズに行うのが困難であると共に、装置が大型化してしまい搭載性が悪くなるという問題がある。
However, with the technology described in
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、運転状況に応じて実像と虚像とを瞬時に切り替えて使い分けることが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention was made in consideration of the above problems, and aims to provide a head-up display device that can instantly switch between a real image and a virtual image depending on the driving situation.
本発明は、射出口17を有し、前記射出口17から表示光Lを透光部材WSに向けて射出することで前記表示光Lが表す表示像の虚像VI及び実像RIを視認させるヘッドアップディスプレイ装置1であって、表示素子121と、前記表示素子121よりも光路に沿って前記射出口17側に設けられると共に射出する光の偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替え可能な切替素子122と、を備え、光源11が出射した光を透過させると共に前記表示像を表示する表示部12と、前記表示部12に表示された前記表示像を表す光を前記透光部材WSに向けて反射させる反射部13と、前記切替素子122を制御する制御部15と、を有し、前記反射部13は、第1偏光となる第1光線L1を反射すると共に第2偏光となる第2光線L2を透過する第1ミラー131と、前記第2光線L2を反射する第2ミラー132と、を含み、前記第1ミラー131及び前記第2ミラー132は、前記表示素子121が前記第1光線L1を出射するときは、前記透光部材WS及び前記反射部13を含む結像光学系の光学焦点Fと前記表示部12との間の位置関係が、前記表示部12が前記光学焦点Fよりも前記射出口17側となる第1状態となり、前記表示素子121が前記第2光線L2を出射するときは、前記表示部12が前記光学焦点Fよりも前記光源11側となる第2状態となるように配置されており、前記第1ミラー131と前記第2ミラー132は、凹面形状を備えており、前記第1ミラー131の曲率半径R1は、前記第2ミラー132の曲率半径R2よりも大きいことを特徴とする。
The present invention relates to a head-up
本発明によれば、表示部を機械的に動かすことなく、表示部から射出される表示光の偏光状態を切り替えることで、表示部とミラーの距離(光路長)を変え、虚像と実像とをスムーズに切り替えることが可能になる。 According to the present invention, it is possible to change the distance (optical path length) between the display unit and the mirror by switching the polarization state of the display light emitted from the display unit without mechanically moving the display unit, thereby smoothly switching between a virtual image and a real image.
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置という)において虚像を生成する場合の構成を示す図、図2は、本実施形態に係るHUD装置において実像を生成する場合の構成を示す図である。
(First embodiment of the present invention)
A first embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. Fig. 1 is a diagram showing a configuration in which a virtual image is generated in a head-up display device (hereinafter, referred to as a HUD device) according to this embodiment, and Fig. 2 is a diagram showing a configuration in which a real image is generated in the HUD device according to this embodiment.
図1及び図2において、HUD装置1は、例えば配線基板に実装された可視波長域の光を出す発光ダイオードからなり、白色の光を発する光源11と、当該光源11から入射した光で画像を生成し、射出する光の偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替えて表示する表示部12と、表示部12に表示された表示像を表す表示光L(図1の場合は虚像VIの表示像を表す表示光L1、図2の場合は実像RIの表示像を表す表示光L2)をウィンドシールドWS(透光部材)に向けて反射する反射部13と、表示部12における表示内容の制御、並びに第1偏光及び第2偏光の切り替え制御を行う制御部15とを備え、これらが筐体16に収容される。筐体16には表示光Lが射出される開口部17(射出口)が設けられ、当該開口部17には内部を保護するためのカバーガラス18が配置される。ウィンドシールドWSは投光部材の一例、開口部17は射出口の一例である。
1 and 2, the
HUD装置1は、車両CのウィンドシールドWSの下方(例えばインストゥルメントパネルの内部)に配置され、表示光L(L1,L2)を出射し、ウィンドシールドWSへ投影する。表示光LはHUD装置1の内部の光源11及び表示部12で生成される。表示部12から射出する表示光Lは反射部13を伝って、筐体16の開口部17からカバーガラス18を通して出射される。車両Cの乗員DRは、ウィンドシールドWSに反射した表示光Lを視認することで、ウィンドシールドWSの奥側に図1に示すような虚像VIや手前側に図2に示すような実像RIを視認することができる。
The
図1に示す虚像VIには、例えば車両Cの速度やエンジン回転数と言った車両情報、ターンバイターンや地図などの経路案内表示、ブラインドスポットインジケータ、制限速度超過警告などの警告表示など、乗員DRへ注意喚起する必要性が高い情報が、当該乗員DRから見てウィンドシールドWSの向こう側に表示される。また、図2に示す実像RIには、例えばエンタメコンテンツ、乗員DRをサポートするアシスタントやエージェント、それらを示すキャラクターなどが、乗員DRから見てウィンドシールドWSの手前側に表示される。これらの表示により、視点移動及び眼の焦点距離調整の必要が低減された運転環境が提供される。虚像VIや実像RIにはこれらの情報を示す文字やアイコンの他、背景部分も含まれており、乗員DRからの平面視ではこれは例えば略矩形状をなしている。 In the virtual image VI shown in FIG. 1, information that is highly necessary to alert the occupant DR, such as vehicle information such as the speed and engine rpm of the vehicle C, route guidance displays such as turn-by-turn and maps, blind spot indicators, and warning displays such as speed limit exceeding warnings, are displayed on the other side of the windshield WS as seen by the occupant DR. In addition, in the real image RI shown in FIG. 2, entertainment content, assistants and agents that support the occupant DR, and characters representing them are displayed in front of the windshield WS as seen by the occupant DR. These displays provide a driving environment that reduces the need to move the viewpoint and adjust the focal length of the eyes. The virtual image VI and real image RI include background parts as well as characters and icons that indicate this information, and are, for example, approximately rectangular in shape when viewed in a planar view from the occupant DR.
ここで、光源11及び表示部12の構成について説明する。図3は、本実施形態に係るHUD装置1における光源11及び表示部12の構造を示す模式図である。図3に示すように、光源11よりも光路に沿って射出口側に表示部12が設けられる。表示部12は、例えばTFT(Thin Film Transistor)型の表示素子121と、当該表示素子121よりも光路に沿って射出口側に設けられ、射出する表示光Lの偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替える切替素子122とを備える。
Here, the configuration of the
なお、例えば第1偏光をS偏光とし、第2偏光をP偏光としてもよいし、その逆でもよい。また、S偏光やP偏光に限らず、第1偏光と第2偏光とのそれぞれの偏光角が異なる状態であればよく、例えば偏光角が少なくとも22.5度以上異なるものであるのが望ましい。 For example, the first polarized light may be S polarized light and the second polarized light may be P polarized light, or vice versa. In addition, it is not limited to S polarized light and P polarized light, as long as the polarization angles of the first polarized light and the second polarized light are different, and it is preferable that the polarization angles differ by at least 22.5 degrees, for example.
また、図1及び図2に示すように、表示部12は、迷光(光源11から漏れた光)や外光(外から入ってくる光)を表示光Lの光路から除外する対策のために、表示光Lの光線の軸(光軸)方向に対して傾斜して配置されることが望ましい。
As shown in Figures 1 and 2, it is also desirable to arrange the
表示素子121は、図4において後述する表示制御部21に接続されており、当該表示制御部21から送られる信号にしたがって任意の形状の図形を表す光を形成する。また、切替素子122は、表示素子121から射出される光線の中で特定の偏光、具体的には上述した第1偏光や第2偏光である光線だけを抽出すると共に、それらを切り替える処理を行う。切替素子122は、図4において後述する表示部駆動部22に接続されており、当該表示部駆動部22から送られる信号にしたがって偏光の切り替えを行う。
The
なお、切替素子122による偏光の切り替えは電気的な処理で行うようにしてもよいし、偏光板や波長板を表示素子121の射出口側に配置し、光軸方向を中心軸方向として、当該中心軸に対して所定の角度で物理的に回転させることで偏光の切り替えを行ってもよい。いずれの場合であっても、上記表示部駆動部22の制御により偏光の切り替えが行われる。
The switching of polarization by the
反射部13は、凹面形状を有するミラーからなる第1ミラー131、第2ミラー132及び第3ミラー133を備える。第1ミラー131は、第1偏光となる表示光L1(第1光線)を反射すると共に第2偏光となる表示光L2(第2光線)を透過する。第2ミラー132は、第1ミラー131を透過する表示光L2(第2光線)を反射するミラーである。第1ミラー131及び第2ミラー132で反射したそれぞれの表示光L1,L2は、第3ミラー133に導かれ、当該第3ミラー133で反射してウィンドシールドWSに射出され、乗員DRがそれぞれの表示像を視認することが可能となる。表示光L1は第1光線の一例、表示光L2は第2光線の一例である。
The reflecting
なお、本来であれば、表示部12からは無数の光線が出ているが、説明を簡単にするために、表示部12の中心から射出され、アイボックス中心を通る光を代表光線と称して記号をLとして記載する。また、図1及び図2、並びに後述する図7においては、表示部12の中心から射出される代表光線を実線、表示部12の上端部から射出される光線を一点鎖線、表示部12の下端部から射出される光線を二点鎖線で示している。
In reality, there are countless light rays emitted from the
また、図2に示すように、第1ミラー131は表示光L2を透過するミラーであることから、第2ミラー132で反射した表示光L2についても当然に第2ミラー132がある背面側から正面側に透過することが可能となっている。すなわち、図2に示すように、第1ミラー131を透過した表示光L2は、第2ミラー132で反射し、再び第1ミラー131を透過して第3ミラー133に導かれる。このことから、第2ミラー132を第1ミラー131の背面側に近接して配置することが可能となり、筐体16が大型化してしまうことを防止することができる。
In addition, as shown in FIG. 2, since the
ここで例えば、第1偏光をS偏光(第1ミラー131に対するS偏光)とし、第2偏光をP偏光(第1ミラー131に対するP偏光)とし、第1ミラー131を当該第1ミラー131に対してS偏光の光線を反射すると共にP偏光の光線を透過するミラーとし、第2ミラー132を第1ミラー131に対してP偏光の光線を反射すると共にS偏光の光線を透過するミラーとする。このような構成の場合、S偏光である表示光L1は第1ミラー131で反射され、第3ミラー133に導かれる。P偏光である表示光L2は第1ミラー131を透過し、第2ミラー132で反射され、第3ミラー133に導かれる。このような反射部13の構成、及び表示光L1,L2の偏光を設定することで、それぞれの表示光L1,L2が異なる表示像を生成することが可能となる。
Here, for example, the first polarized light is S polarized light (S polarized light relative to the first mirror 131), the second polarized light is P polarized light (P polarized light relative to the first mirror 131), the
図1における表示光L1が表す表示像と図2における表示光L2が表す表示像について具体的に説明する。図2に示すように、第2ミラー132は凹面形状を有したミラーであり、第2ミラー132、第3ミラー133及びウィンドシールドWSを1つの光学系とみなしたときに、表示部12の位置がその光学系の焦点距離の外側(表示光Lに対して前段側)となる第2状態になるような曲率半径を有している。これにより、第2偏光の光を射出させる場合、第2ミラー132、第3ミラー133及びウィンドシールドWSで反射された光は実像RIとして乗員DRに視認される。
The display image represented by the display light L1 in FIG. 1 and the display image represented by the display light L2 in FIG. 2 will be specifically described. As shown in FIG. 2, the
また、図1に示すように、第1ミラー131も凹面形状を有したミラーであるが、第2ミラー132の曲率半径R2よりも大きい曲率半径R1(R1>R2)を有しており、第1ミラー131、第3ミラー133及びウィンドシールドWSを1つの光学系とみなしたときに、表示部12の位置がその光学系の焦点距離の内側(表示光Lに対して後段側)となる第1状態になるような曲率半径を有している。これは、凹面形状を有するミラーの曲率半径が大きい場合は、焦点距離が当該ミラーから遠くなり、曲率半径が小さい場合は、焦点距離が当該ミラーから近くなることから、焦点距離を遠くする第1ミラー131の方が曲率半径が大きくなっている。これにより、第1偏光の光を射出させる場合、第1ミラー131、第3ミラー133及びウィンドシールドWSで反射された光は虚像VIとして乗員DRに視認される。なお、図1及び図2において光学焦点をFで示している。
As shown in FIG. 1, the
すなわち、例えば乗員DRから見てウィンドシールドWSの奥側に虚像VIを視認させたいような場合は、表示部12の切替素子122が、表示光Lを第1偏光である表示光L1として射出するように切り替え、第1ミラー131、第3ミラー133及びウィンドシールドWSで構成される結像光学系により表示光L1が表す表示像をウィンドシールドWSに表示する。また、例えば乗員DRから見てウィンドシールドWSの手前側に実像RIを視認させたいような場合は、表示部12の切替素子122が、表示光Lを第2偏光である表示光L2として射出するように切り替え、第2ミラー132、第3ミラー133及びウィンドシールドWSで構成される結像光学系により表示光L2が表す表示像をウィンドシールドWSに表示する。
That is, for example, when it is desired that the virtual image VI be viewed from the rear side of the windshield WS as seen by the occupant DR, the switching
なお、図1及び図2においては、第1ミラー131を凹面形状を有するミラーとして記載しているが、第1ミラー131、第3ミラー133及びウィンドシールドWSを1つの光学系とみなしたときに、表示部12の位置がその光学系の焦点距離の内側(表示光Lに対して後段側)になる条件を満たすものであれば、平面形状を有するミラーや凸面形状を有するミラーとしてもよい。
In addition, in Figures 1 and 2, the
このような第1ミラー131及び第2ミラー132の形状並びに配置とし、さらに表示光L1及び表示光L2の偏光を制御することで、乗員DRが視認する表示像を虚像VIと実像RIとに切り替えて表示することが可能となる。
By configuring the
なお、図1及び図2においては、第3ミラー133を凹面形状を有するミラーとして記載しているが、平面形状を有するミラーや凸面形状を有するミラーとしてもよく、虚像VIを表示する場合も実像RIを表示する場合も、表示光L1,L2が同じ第3ミラー133を経由して照射されることから、倍率を持たない形状であってもよい。
In addition, in Figures 1 and 2, the
また、第3ミラー133が凹面形状を有する場合は、その曲率半径R3が第1ミラー131の曲率半径R1及び第2ミラー132の曲率半径R2よりも大きい曲率半径R3を有することが望ましい(R3>R1、R3>R2)。この理由としては、第3ミラー133の倍率が高いと光学系全体の焦点距離が当該第3ミラー133に近くなることで、虚像VIが乗員DRの遠方に大きく表示される状態になると共に、実像RIが乗員DRから遠ざかって小さく表示される状態となることから、特に実像RIの視認性が低下してしまう可能性があり、第3ミラー133を上記構成にすることでこのような視認性の低下を防止することができるためである。
In addition, when the
図4は、本実施形態に係るHUD装置1における画像生成部(以下、Picture Generation Unit:PGUという)の構成を示す機能ブロック図である。なお、図4においては、本願発明に直接関連する必要最小限の構成のみを記載したものであり、その他の公知の構成については省略する。図4において、PGU10は、制御部15と光源11と表示部12とを備える。制御部15は、例えば車速センサ、ナビゲーション装置、RADAR(Radio Detecting and Ranging)、LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)などの各種デバイス30から送られる情報に基づいて、任意の形状の図形を表す光を生成するように表示部12に命令を出す表示制御部21と、例えば運転モード(手動運転、自動運転)を切り替えるスイッチ20から送信される信号に基づいて、偏光方向の切り替え制御を行う表示部駆動部22とを備える。
Figure 4 is a functional block diagram showing the configuration of the image generating unit (hereinafter referred to as Picture Generation Unit: PGU) in the
また、表示部12は、表示制御部21から送られる信号にしたがって任意の形状の図形を表す光を形成するTFT型の表示素子121と、表示部駆動部22から送られる信号にしたがって、射出する表示光Lを第1偏光の表示光L1又は第2偏光の表示光L2のいずれかに切り替える切替素子122とを備える。
The
図4の構成において、例えば手動運転時には、表示部駆動部22が切替素子122を第1偏光である表示光L1が射出されるように切替制御する。このとき、表示制御部21は、上述したような車両情報、経路案内情報、警告表示などを表す表示光L1を生成するように表示素子121を制御する。また、例えば自動運転時には、表示部駆動部22が切替素子122を第2偏光である表示光L2が射出されるように切替制御する。このとき、表示制御部21は、上述したような乗員DRをサポートするアシスタントやエージェント、それらを示すキャラクターなどを表す表示光L2を生成するように表示素子121を制御する。
In the configuration of FIG. 4, for example, during manual driving, the display
このように、本実施形態に係るHUD装置1においては、虚像VIを表示させたい場合は、偏光を制御する表示部12にて光源11の偏光状態を第1ミラー131で反射される偏光状態にすることにより、表示光L1は第1ミラー131で反射され、第3ミラー133に入射し、第3ミラー133で反射されてウィンドシールドWSに入射し、当該ウィンドシールドWSで反射し、遠方表示可能な虚像VIとなる。実像RIを表示させたい場合は、偏光を制御する表示部12にて光源11の偏光状態を第1ミラー131で透過される偏光状態にすることにより、表示光L2は第1ミラー131を透過し、第2ミラー132で反射され、再び第1ミラー131を透過して第3ミラー133に入射し、第3ミラー133で反射され、ウィンドシールドWSに入射し、当該ウィンドシールドWSで反射して実像RIとなる。このとき、第2ミラー132は凹面形状を有しており、ミラー光学系の焦点距離を、表示部12とミラー光学系間距離よりも短くすることにより、実像RIが生成される。つまり、表示部12を機械的に動かすことなく、表示部12から射出される表示光Lの偏光状態を切り替えることで、表示部12とミラーの距離(光路長)を変え、虚像VIと実像RIとをスムーズに切り替えることが可能になる。
In this way, in the
また、第1ミラー131及び第2ミラー132が曲面形状を有する場合に、第1ミラー131の曲率半径R1が第2ミラー132の曲率半径R2よりも大きいため、虚像VIを表示する表示光L1の光路では、第1ミラー131の焦点距離が表示部12と第1ミラー131との距離よりも長く、虚像VIを生成することが可能となり、実像RIを表示する表示光L2の光路では、第2ミラー132の焦点距離が表示部12と第2ミラー132との距離よりも短く、実像RIを生成することが可能となる。
In addition, when the
さらに、第3ミラー133の倍率が高すぎると、光学系全体の焦点距離がミラーに近くなり、虚像VIがより大きくなり遠方に表示される一方、実像RIはより小さく乗員DRから遠ざかって表示され視認性が低下する恐れがあるが、本実施形態のように第3ミラー133の曲率半径R3を、第1ミラー131の曲率半径R1及び第2ミラー132の曲率半径R2よりも大きくすることで、上記問題を回避することができる。
Furthermore, if the magnification of the
(本発明の第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態において第1の実施形態と重複する説明は省略する。
Second Embodiment of the Invention
A second embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. Descriptions of the second embodiment that overlap with the first embodiment will be omitted.
第1の実施形態に係るHUD装置1のように、虚像VIと実像RIとを状況に応じて切り替える場合に、遠方にある虚像VIの表示領域は路面に対して傾斜した状態(例えば、路面との角度が45°未満の寝た状態)で表示し、近方にある実像RIの表示領域は路面に対して立った状態(例えば、路面との角度が45°以上で、より具体的には垂直に立った状態)で表示したい場合がある。例えば、路面との角度が45°未満である虚像VIの表示領域は、路面に表示内容が展開されているように見えるため、ナビゲーションなどを行うときには路面に表示内容が重畳して見え、直感的な情報提示が可能になるという利点がある。一方、路面との角度が45°以上である近方の実像RIの表示領域は、自動運転や停車中にエンタメコンテンツ等を見るという場面で使うことが想定され、路面に対して立った状態で表示されることで視認性が向上するという利点がある。
When switching between the virtual image VI and the real image RI according to the situation, as in the
第1の実施形態における図1及び図2において示したように、表示部12は、迷光や外光を表示光Lの光路から除外する対策のために、表示光Lの光線の軸方向に対して傾斜して配置される。ここで、表示部12は、光軸に対して略45度傾けて配置される。このとき、光軸方向において、表示部12の上側が第1ミラー131側となるように傾斜させることで、虚像VIを路面に対して傾斜するように表示することができる。これにより、上述したように、虚像VIが路面に展開されているような直感的な情報提示が可能となるが、実像RIの路面に対する傾斜角度にも影響を及ぼしてしまい、実像RIを路面に対して垂直に立っているように表示することができない。このような問題は、虚像VIと実像RIとの表示の切り替えに応じて表示部12のチルト角を機械的に変更することで解決することが可能であるが、本実施形態においては、表示部12のチルト角を機械的に変更することなく、遠方に表示される虚像VIを路面に対して傾斜して表示し、近方に表示される実像RIを路面に対して垂直に立っているように表示する構成となっている。
1 and 2 in the first embodiment, the
図5は、本実施形態に係るHUD装置1の第1ミラー131及び第2ミラー132の構造を示す第1の断面図である。図5(A)は第1ミラー131を側面から見た場合の断面図、図5(B)は第2ミラー132を側面から見た場合の断面図である。図5(A)に示すように、第1ミラー131の上側の曲率半径R1Uは、下側の曲率半径R1Lよりも大きく形成されている(R1U>R1L)。また、図5(B)に示すように、第2ミラー132についても上側の曲率半径R2Uは、下側の曲率半径R2Lよりも大きく形成されている(R2U>R2L)。
Figure 5 is a first cross-sectional view showing the structure of the
図1に示す構成において、虚像VIを表示する場合、表示像の下側(表示部12の上側に相当)は第1ミラー131の曲率半径が大きい部分(R1U)で反射した表示光L1が結像した像となるため、投影距離が乗員DRから見て手前側になる。一方、表示像の上側(表示部12の下側に相当)は第1ミラー131の曲率半径が小さい部分(R1L)で反射した表示光L1が結像した像となるため、投影距離が乗員DRから見て奥側になる。すなわち、第1ミラー131を図5(A)に示す構造とすることで、光軸に対する虚像VIの傾きを光軸に対する表示部12の傾きよりも大きくすることができるので、虚像VIを路面に対して45°未満(第1角度)に傾斜して表示する。
1, when the virtual image VI is displayed, the lower side of the display image (corresponding to the upper side of the display unit 12) is an image formed by the display light L1 reflected by the part (R1U) of the
また、図2に示す構成において、実像RIを表示する場合、表示像の下側(表示部12の下側に相当:図1の場合とは光学焦点Fの位置が異なるため画像の上下左右が反転し図1の場合と逆になる)は第2ミラー132の曲率半径が大きい部分(R2U)で反射した表示光L2が結像した像となるため、投影距離が乗員DRから見て奥側になる。一方、表示像の上側(表示部12の上側に相当:上記と同様の理由)は第2ミラー132の曲率半径が小さい部分(R2L)で反射した表示光L2が結像した像となるため、投影距離が乗員DRから見て手前側になる。すなわち、第2ミラー132を図5(B)に示す構造とすることで、光軸に対する実像RIの傾きを光軸に対する表示部12の傾きよりも小さくすることができるので、実像RIを路面に対して45°以上(第2角度)で(ここでは特に、垂直に立っているように)表示する。
2, when the real image RI is displayed, the lower side of the display image (corresponding to the lower side of the display unit 12: the position of the optical focus F is different from that in FIG. 1, so the top, bottom, left and right of the image are inverted, and the image is the opposite of that in FIG. 1) is an image formed by the display light L2 reflected by the part (R2U) of the
また、遠方にある虚像VIの表示領域を路面に対して垂直に表示させ、近方にある実像RIの表示領域も路面に対して垂直に表示させたい場合もある。このような場合は、第1ミラー131及び第2ミラー132を図6に示す構造とすることで実現することができる。
In addition, there may be cases where it is desired to display the display area of a distant virtual image VI perpendicular to the road surface, and to display the display area of a nearby real image RI perpendicular to the road surface as well. In such cases, this can be achieved by configuring the
図6は、本実施形態に係るHUD装置1の第1ミラー131及び第2ミラー132の構造を示す第2の断面図、図7は、本実施形態に係るHUD装置1において図6に示す第1ミラー131及び第2ミラー132を用いて虚像VIを生成する場合の構成を示す図である。
Figure 6 is a second cross-sectional view showing the structure of the
図6(A)は第1ミラー131を側面から見た場合の断面図、図6(B)は第2ミラー132を側面から見た場合の断面図である。図6(A)において、第1ミラー131の上側の曲率半径R1Uは、下側の曲率半径R1Lよりも小さく形成されている(R1U<R1L)。すなわち、図7に示すように、虚像VIを表示する場合、表示像の下側(表示部12の上側に相当)は第1ミラー131の曲率半径が小さい部分(R1U)で反射した表示光L1が結像した像となるため、投影距離が乗員DRから見て奥側になる。一方、表示像の上側(表示部12の下側に相当)は第1ミラー131の曲率半径が大きい部分(R1L)で反射した表示光L1が結像した像となるため、投影距離が乗員DRから見て手前側になる。すなわち、第1ミラー131を図6(A)に示す構造とすることで、虚像VIを路面に対して45°以上(第1角度)で(ここでは特に、垂直に立っているように)表示する。
6(A) is a cross-sectional view of the
また、図6(B)においては、図5(B)の場合と同様に、第2ミラー132の上側の曲率半径R2Uが、下側の曲率半径R2Lよりも大きく形成されている(R2U>R2L)。これにより、図2に示すように、表示像の下側が第2ミラー132の曲率半径が大きい部分(R2U)で反射した表示光L2が結像した像となるため、投影距離が乗員DRから見て奥側となり、表示像の上側は第2ミラー132の曲率半径が小さい部分(R2L)で反射した表示光L2が結像した像となるため、投影距離が乗員DRから見て手前側になる。すなわち、図7に示した虚像VIの場合と略同一の傾斜角とし、実像RIが路面に対して45°以上(第2角度)で(ここでは特に、垂直に立っているように)表示する。
In FIG. 6B, as in FIG. 5B, the radius of curvature R2U of the upper side of the
第1ミラー131及び第2ミラー132を図6に示す構造とすることで、遠方に表示される虚像VIも近方に表示される実像RIも、いずれも路面に対して垂直に立っているように表示することが可能となる。
By configuring the
このように、本実施形態に係るHUD装置1においては、第1ミラー131の上側の曲率半径R1Uが下側の曲率半径R1Lより大きく、第2ミラー132の上側の曲率半径R2Uが下側の曲率半径R2Lよりも大きくすることで、1つの表示部12で、チルト角を変えることなく、路面に対して傾斜する虚像VIと路面に対して垂直な実像RIを表示することができる。
In this way, in the
また、第1ミラー131の上側の曲率半径R1Uが下側の曲率半径R1Lよりも小さく、第2ミラー132の上側の曲率半径R2Uが下側の曲率半径R2Lよりも大きくすることで、1つの表示部12で、チルト角を変えることなく、路面に対して垂直な虚像VIと実像RIとを表示することができる。
In addition, by making the radius of curvature R1U of the upper side of the
さらに、表示部12は、表示光Lの光線の軸方向に対して傾斜して配置されることで、迷光や外光を表示光Lの光路から除外することができ、表示品質を上げることができる。
Furthermore, by positioning the
なお、各実施形態において、表示部12を表示光Lの光線の軸方向に対して傾斜する配置を示したが、傾斜させずに光線の軸線方向に対し直交して配置されてもよい。すなわち、虚像VIの路面に対する傾斜角を大きくしたい場合は、図1や図5で示したように、表示部12の上側が第1ミラー131側となるように傾斜して配置し、虚像VIの路面に対する傾斜角をそれほど大きくする必要がない場合は、表示部12を光線の軸線方向に対し直交して配置すればよい。
In each embodiment, the
また、第1ミラー131及び第2ミラー132の曲率半径については、第1ミラー131又は第2ミラー132のうちの少なくとも一方のミラーについて、上側の曲率半径と下側の曲率半径とを異ならせることで、虚像VIの傾斜角(第1角度)と実像RIの傾斜角(第2角度)とを互いに異ならせる構成であればよい。すなわち、(1)R1U>R1L、(2)R1U<R1L、(3)R2U>R2L、(4)R2U<R2L、(5)R1U>R1L、且つ、R2U>R2L、(6)R1U>R1L、且つ、R2U<R2L、(7)R1U<R1L、且つ、R2U>R2L、(8)R1U<R1L、且つ、R2U<R2L、の8パターンの組み合わせから表示像が所望の傾斜となる組み合わせを任意に選択するようにしてもよい。このとき、表示部12を表示光Lの光線の軸方向に対し傾斜(例えば、表示部12の上側が第1ミラー131側となるように傾斜)して配置してもよいし、表示光Lの光線の軸方向に対し直交して配置してもよい。
In addition, the radii of curvature of the
さらに、第1ミラー131及び第2ミラー132の曲率半径について、第1ミラー131又は第2ミラー132のうちの少なくとも一方のミラーについて、上側の曲率半径と下側の曲率半径とを異ならせることで、虚像VIの傾斜角(第1角度)と実像RIの傾斜角(第2角度)とを略同一にする構成としてもよい。すなわち、(1)R1U>R1L、(2)R1U<R1L、(3)R2U>R2L、(4)R2U<R2L、(5)R1U>R1L、且つ、R2U>R2L、(6)R1U>R1L、且つ、R2U<R2L、(7)R1U<R1L、且つ、R2U>R2L、(8)R1U<R1L、且つ、R2U<R2L、の8パターンの組み合わせから表示像が所望の傾斜となる組み合わせを任意に選択するようにしてもよい。このとき、表示部12を表示光Lの光線の軸方向に対し傾斜(例えば、表示部12の上側が第1ミラー131側となるように傾斜)して配置してもよいし、表示光Lの光線の軸方向に対し直交して配置してもよい。
Furthermore, the radii of curvature of the
第1ミラー131及び第2ミラー132の曲率半径、並びに表示部12の傾斜角の組み合わせ方について、図5ないし図7に示した構成以外のいくつかの具体例を以下に示す。第1の例として、表示部12を上側が第1ミラー131側となるように傾斜して配置し、第2ミラー132についてのみ、上側の曲率半径が下側の曲率半径より大きくなる構造(図5(B)の構造)とし、虚像VIを路面に対して45°未満(第1角度)に傾斜しつつ、実像RIを路面に対して45°以上(第2角度)の立った状態で表示してもよい。これにより虚像VIを確実に傾斜させた状態で表示しつつ、実像RIを確実に立った状態で表示することができる。
Below are some concrete examples of combinations of the radii of curvature of the
第2の例として、表示部12を上側が第1ミラー131側となるように傾斜して配置し、第1ミラー131及び第2ミラー132のいずれについても、上側の曲率半径が下側の曲率半径より小さくなる構造(R1U<R1L、R2U<R2L)にすることで、虚像VIを路面に対して90°以上(第1角度)(例えば乗員DRから見て少し前屈みに立った状態)で表示しつつ、実像RIを路面に対して45°以上(第2角度)(例えば乗員DRから見て少しだけ奥側に傾斜した状態)で表示してもよい。
As a second example, the
第3の例として、表示部12を表示光Lの光線の軸方向に対し直交して配置し、第1ミラー131についてのみ、上側の曲率半径が下側の曲率半径より大きくなる構造(図5(A)の構造)とし、虚像VIを路面に対して45°未満(第1角度)に傾斜しつつ、実像RIを路面に対して45°以上(第2角度)の立った状態で表示してもよい。これにより虚像VIを確実に傾斜させた状態で表示しつつ、実像RIを確実に立った状態で表示することができる。
As a third example, the
第4の例として、表示部12を表示光Lの光線の軸方向に対し直交して配置し、第1ミラー131については、上側の曲率半径が下側の曲率半径より大きくなる構造(図5(A)の構造)とし、第2ミラー132については、上側の曲率半径が下側の曲率半径より小さくなる構造(R2U<R2L)とし、虚像VIを路面に対して45°未満(第1角度)に傾斜しつつ、実像RIも路面に対して45°未満(第2角度)に傾斜した状態で表示してもよい。これにより虚像VI及び実像RIを確実に傾斜させた状態で表示することができる。
As a fourth example, the
なお、上記においては、第1ミラー131及び第2ミラー132の上側の曲率半径と下側の曲率半径とを異ならせる構造について説明したが、各ミラーの上側端部から下側端部に向かって曲率半径が連続的に変化している構造としてもよい。
In the above, a structure has been described in which the radius of curvature of the upper side and the radius of curvature of the lower side of the
(本発明のその他の実施形態)
本実施形態に係るHUD装置1の他の実施形態として以下の付記を示す。
Other Embodiments of the Invention
The following supplementary notes are given as other embodiments of the
(付記1)射出口17を有し、前記射出口17から表示光Lを透光部材WSに向けて射出することで前記表示光Lが表す表示像の虚像VI及び実像RIを視認させるヘッドアップディスプレイ装置1であって、表示素子121と、前記表示素子121よりも光路に沿って前記射出口17側に設けられると共に射出する光の偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替え可能な切替素子122と、を備え、光源11が出射した光を透過させると共に前記表示像を表示する表示部12と、前記表示部12に表示された前記表示像を表す光を前記透光部材WSに向けて反射させる反射部13と、前記切替素子122を制御する制御部15と、を有し、前記反射部13は、第1偏光となる第1光線L1を反射すると共に第2偏光となる第2光線L2を透過する第1ミラー131と、前記第2光線L2を反射する第2ミラー132と、を含み、前記第1ミラー131及び前記第2ミラー132は、前記表示素子121が前記第1光線L1を出射するときは、前記透光部材WS及び前記反射部13を含む結像光学系の光学焦点Fと前記表示部12との間の位置関係が、前記表示部12が前記光学焦点Fよりも前記射出口17側となる第1状態となり、前記表示素子121が前記第2光線L2を出射するときは、前記表示部12が前記光学焦点Fよりも前記光源11側となる第2状態となるように配置されており、前記第2ミラー132は、凹面形状を備えていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
(Note 1) A head-up
(付記2)前記第1ミラーは、凹面形状を備えていることを特徴とする付記1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 2) The head-up display device according to
(付記3)前記反射部13は、前記第1ミラー131で反射された前記第1光線L1、及び、前記第1ミラー131を透過し前記第2ミラー132で反射された前記第2光線L2、を前記透光部材WSに向けて反射させる第3ミラー133をさらに含み、前記第3ミラー133は、凹面形状を備えていることを特徴とする付記2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 3) The head-up display device according to appendix 2, further comprising a
(付記4)前記第1ミラー131は、凹面形状を備えており、前記第1ミラー131の曲率半径は、前記第2ミラー132の曲率半径よりも大きいことを特徴とする付記1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 4) The head-up display device according to
(付記5)前記反射部13は、前記第1ミラー131で反射された前記第1光線L1、及び、前記第1ミラー131を透過し前記第2ミラー132で反射された前記第2光線L2、を前記透光部材WSに向けて反射させる第3ミラー133をさらに含み、前記第3ミラー133の曲率半径は、前記第1ミラー131の曲率半径よりも大きいことを特徴とする付記4記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 5) The head-up display device according to appendix 4, further comprising a
(付記6)前記第3ミラー133の曲率半径は、前記第2ミラー132の曲率半径よりも大きいことを特徴とする付記5記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 6) The head-up display device according to appendix 5, characterized in that the radius of curvature of the
(付記7)射出口17を有し、前記射出口17から表示光Lを透光部材WSに向けて射出することで前記表示光Lが表す表示像の虚像VI及び実像RIを視認させるヘッドアップディスプレイ装置1であって、表示素子121と、前記表示素子121よりも光路に沿って前記射出口17側に設けられると共に射出する光の偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替え可能な切替素子122と、を備え、光源11が出射した光を透過させると共に前記表示像を表示する表示部12と、前記表示部12に表示された前記表示像を表す光を前記透光部材WSに向けて反射させる反射部13と、前記切替素子122を制御する制御部15と、を有し、前記反射部13は、第1偏光となる第1光線L1を反射すると共に第2偏光となる第2光線L2を透過する第1ミラー131と、前記第2光線L2を反射する第2ミラー132と、を含み、前記第1ミラー131及び前記第2ミラー132は、前記表示素子121が前記第1光線L1を出射するときは、前記透光部材WS及び前記反射部13を含む結像光学系の光学焦点Fと前記表示部12との間の位置関係が、前記表示部12が前記光学焦点Fよりも前記射出口17側となる第1状態となり、前記表示素子121が前記第2光線L2を出射するときは、前記表示部12が前記光学焦点Fよりも前記光源11側となる第2状態となるように配置されており、前記第1ミラー131及び前記第2ミラー132のうち少なくとも一方の、上側の曲率半径(R1U,R2U)と下側の曲率半径(R1L,R2L)とが互いに異なることで、当該第1ミラー131及び当該第2ミラー132は、前記第1状態において視認させる前記虚像VIの路面に対する第1角度と、前記第2状態において視認させる前記実像RIの路面に対する第2角度とが、互いに異なるように構成されていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 7) A head-up
(付記8)前記表示部12は、光路の軸線方向に対し傾斜して配置されていることを特徴とする付記1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 8) The head-up display device according to
(付記9)前記表示部12は、上側が前記第1ミラー131側となるように傾斜して配置されており、前記第2ミラー132の上側の曲率半径R2Uが下側の曲率半径R2Lよりも大きいことで、前記第1状態における前記虚像VIの前記第1角度が45°未満、前記第2状態における前記実像RIの前記第2角度が45°以上となるように構成されていることを特徴とする付記2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 9) The head-up display device described in appendix 2 is characterized in that the
(付記10)前記第1ミラー131の上側の曲率半径R1Uが下側の曲率半径R1Lよりも大きいことを特徴とする付記3記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 10) A head-up display device as described in Appendix 3, characterized in that the radius of curvature R1U of the upper side of the
(付記11)前記表示部12は、上側が前記第1ミラー131側となるように傾斜して配置されており、前記第1ミラー131の上側の曲率半径R1Uが下側の曲率半径R1Lよりも小さく、前記第2ミラー132の上側の曲率半径R2Uが下側の曲率半径R2Lよりも小さいことで、第1状態における前記虚像VIの前記第1角度が90°以上、前記第2状態における前記実像RIの前記第2角度が45°以上となるように構成されていることを特徴とする付記2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 11) The head-up display device according to appendix 2, characterized in that the
(付記12)前記表示部12は、光路の軸線方向に対し直交して配置されていることを特徴とする付記1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 12) The head-up display device according to
(付記13)前記第1ミラー131の上側の曲率半径R1Uが下側の曲率半径R1Lよりも大きいことで、前記第1状態における前記虚像VIの前記第1角度が45°未満、前記第2状態における前記実像RIの前記第2角度が45°以上となるように構成されていることを特徴とする付記6記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 13) The head-up display device described in Appendix 6 is characterized in that the radius of curvature R1U of the upper side of the
(付記14)射出口17を有し、前記射出口17から表示光Lを透光部材WSに向けて射出することで前記表示光Lが表す表示像の虚像VI及び実像RIを視認させるヘッドアップディスプレイ装置1であって、表示素子121と、前記表示素子121よりも光路に沿って前記射出口17側に設けられると共に射出する光の偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替え可能な切替素子122と、を備え、光源11が出射した光を透過させると共に前記表示像を表示する表示部12と、前記表示部12に表示された前記表示像を表す光を前記透光部材WSに向けて反射させる反射部13と、前記切替素子122を制御する制御部15と、を有し、前記反射部13は、第1偏光となる第1光線L1を反射すると共に第2偏光となる第2光線L2を透過する第1ミラー131と、前記第2光線L2を反射する第2ミラー132と、を含み、前記第1ミラー131及び前記第2ミラー132は、前記表示素子121が前記第1光線L1を出射するときは、前記透光部材WS及び前記反射部13を含む結像光学系の光学焦点Fと前記表示部12との間の位置関係が、前記表示部12が前記光学焦点Fよりも前記射出口17側となる第1状態となり、前記表示素子121が前記第2光線L2を出射するときは、前記表示部12が前記光学焦点Fよりも前記光源11側となる第2状態となるように配置されており、前記第1ミラー131及び前記第2ミラー132の、上側の曲率半径(R1U,R2U)と下側の曲率半径(R1L,R2L)とが互いに異なることで、当該第1ミラー131及び当該第2ミラー132は、前記第1状態において視認させる前記虚像VIの路面に対する第1角度と、前記第2状態において視認させる前記実像RIの路面に対する第2角度とが、互いに略同一となるように構成されていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 14) A head-up
(付記15)前記表示部12は、光路の軸線方向に対し傾斜して配置されていることを特徴とする付記8記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 15) The head-up display device according to appendix 8, wherein the
(付記16)前記表示部12は、上側が前記第1ミラー131側となるように傾斜して配置されており、前記第1ミラー131の上側の曲率半径R1Uが下側の曲率半径R1Lよりも小さく、前記第2ミラー132の上側の曲率半径R2Uが下側の曲率半径R2Lよりも大きいことで、前記第1状態における前記虚像VIの前記第1角度が45°以上、前記第2状態における前記実像RIの前記第2角度が45°以上となるように構成されていることを特徴とする付記9記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 16) The head-up display device according to appendix 9, characterized in that the
(付記17)前記表示部12は、光路の軸線方向に対し直交して配置されていることを特徴とする付記8記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 17) The head-up display device according to appendix 8, characterized in that the
(付記18)前記第1ミラー131の上側の曲率半径R1Uが下側の曲率半径R1Lよりも大きく、前記第2ミラー132の上側の曲率半径R2Uが下側の曲率半径R2Lよりも小さいことで、前記第1状態における前記虚像VIの前記第1角度が45°未満、前記第2状態における前記実像RIの前記第2角度が45°未満となるように構成されていることを特徴とする付記11記載のヘッドアップディスプレイ装置。
(Appendix 18) The head-up display device according to
C 車両
DR 乗員
F 光学焦点
L(L1,L2) 表示光
VI 虚像
RI 実像
R1~R3 曲率半径
WS ウィンドシールド
1 HUD装置
10 PGU
11 光源
12 表示部
13 反射部
15 制御部
16 筐体
17 開口部
18 カバーガラス
20 スイッチ
21 表示制御部
22 表示部駆動部
30 各種デバイス
121 表示素子
122 切替素子
131 第1ミラー
132 第2ミラー
133 第3ミラー
C Vehicle DR Occupant F Optical focus L (L1, L2) Display light VI Virtual image RI Real image R1 to R3 Radius of
REFERENCE SIGNS
Claims (3)
表示素子と、前記表示素子よりも光路に沿って前記射出口側に設けられると共に射出する光の偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替え可能な切替素子と、を備え、光源が出射した光を透過させると共に前記表示像を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記表示像を表す光を前記透光部材に向けて反射させる反射部と、
前記切替素子を制御する制御部と、
を有し、
前記反射部は、
前記第1偏光となる第1光線を反射すると共に前記第2偏光となる第2光線を透過する第1ミラーと、
前記第2光線を反射する第2ミラーと、
を含み、
前記第1ミラー及び前記第2ミラーは、
前記表示素子が前記第1光線を出射するときは、前記透光部材及び前記反射部を含む結像光学系の光学焦点と前記表示部との間の位置関係が、前記表示部が前記光学焦点よりも前記射出口側となる第1状態となり、
前記表示素子が前記第2光線を出射するときは、前記表示部が前記光学焦点よりも前記光源側となる第2状態となるように配置されており、
前記第1ミラーと前記第2ミラーは、凹面形状を備えており、
前記第1ミラーの曲率半径は、前記第2ミラーの曲率半径よりも大きい
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。 A head-up display device having an emission port, and emitting display light from the emission port toward a light-transmitting member to allow a virtual image and a real image of a display image represented by the display light to be visually recognized,
a display section including a display element and a switching element that is provided on the exit side along the optical path from the display element and is capable of switching the polarization of the emitted light between a first polarization and a second polarization that are different from each other, the display section transmitting light emitted by a light source and displaying the display image;
a reflecting section that reflects light representing the display image displayed on the display section toward the light-transmitting member;
A control unit that controls the switching element;
having
The reflecting portion is
a first mirror that reflects a first light beam having the first polarization and transmits a second light beam having the second polarization;
a second mirror that reflects the second light beam;
Including,
The first mirror and the second mirror are
when the display element emits the first light beam, a positional relationship between an optical focal point of an imaging optical system including the light-transmitting member and the reflecting portion and the display portion is in a first state in which the display portion is closer to the exit port than the optical focal point,
When the display element emits the second light beam, the display unit is disposed in a second state in which the display unit is closer to the light source than the optical focus,
the first mirror and the second mirror have a concave shape;
A head-up display device, wherein the radius of curvature of the first mirror is larger than the radius of curvature of the second mirror.
前記第1ミラーで反射された前記第1光線、及び、前記第1ミラーを透過し前記第2ミラーで反射された前記第2光線、を前記透光部材に向けて反射させる第3ミラーをさらに含み、
前記第3ミラーの曲率半径は、前記第1ミラーの曲率半径よりも大きい
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。 The reflecting portion is
a third mirror that reflects the first light beam reflected by the first mirror and the second light beam transmitted through the first mirror and reflected by the second mirror toward the light-transmitting member,
2. The head-up display device according to claim 1, wherein the radius of curvature of the third mirror is larger than the radius of curvature of the first mirror.
ことを特徴とする請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。 3. The head-up display device according to claim 2, wherein the radius of curvature of the third mirror is larger than the radius of curvature of the second mirror.
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