JP2025041208A - 電線ドラム、及び、ドラム付き電線 - Google Patents
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Abstract
【課題】中古電線を繰り返し再利用することに適した電線ドラム、及び、その電線ドラムに電線が巻き付けられたドラム付き電線を提供すること。
【解決手段】電線ドラム1は、電線2を巻き付けることになる筒状の外周面を有する胴部10と、その外周面から胴部10の外側に向けて延び且つ胴部10の周方向に並ぶように設けられる複数の把持部30と、を備える。複数の把持部30が設けられる位置は、胴部10の軸方向において、胴部10の一端からその位置までの間隔LAと、胴部10の他端からその位置までの間隔LBと、が異なる位置である。
【選択図】図4
【解決手段】電線ドラム1は、電線2を巻き付けることになる筒状の外周面を有する胴部10と、その外周面から胴部10の外側に向けて延び且つ胴部10の周方向に並ぶように設けられる複数の把持部30と、を備える。複数の把持部30が設けられる位置は、胴部10の軸方向において、胴部10の一端からその位置までの間隔LAと、胴部10の他端からその位置までの間隔LBと、が異なる位置である。
【選択図】図4
Description
本発明は、電線を巻き付けることになる電線ドラム、及び、電線ドラムに電線が巻き付けられたドラム付き電線に関する。
従来から、電線の保管や運搬等のための電線ドラムや、電線ドラムに電線が巻き付けられたドラム付き電線が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
一般に、家屋や工場等の建築物に電線を配索する際、新品の電線が巻き付けられた電線ドラムから配索経路に対応した長さの電線が引き出されて切断された後、の配索経路に沿って電線が配置される。これに対し、例えば、屋外の工事現場等に電気設備を設置するための仮設電気工事では、一般に、中古品の電線(以下、中古電線という。)が用いられる。中古電線の保管や運搬にも、電線ドラムが用いられる。中古電線を出来る限り繰り返し再利用するべく、仮設電気工事では、一般に、中古電線の長さが実際の配索経路に対して過剰であっても、中古電線を切断することなく、中古電線の全体が電線ドラムから引き出されて用いられる。このとき、中古電線の長さが過剰であることに起因し、中古電線の一端と他端との間の中間部分が弛んで、その中間部分が地面や工事器具等に接触する場合がある。このような接触に起因して電線の中間部分が損傷しても、損傷した部分を切除すれば、中古電線を再利用すること自体は不可能ではない。しかし、実際には、その切除に伴って中古電線の長さが短くなるため、中古電線の再利用が困難になる。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、中古電線を繰り返し再利用することに適した電線ドラム、及び、その電線ドラムに電線が巻き付けられたドラム付き電線を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電線ドラム及びドラム付き電線は、以下を特徴としている。
電線を巻き付けることになる筒状の外周面を有する胴部と、
前記外周面から前記胴部の外側に向けて延び且つ前記胴部の周方向に並ぶように設けられる複数の把持部と、を備える、
電線ドラムであること。
前記外周面から前記胴部の外側に向けて延び且つ前記胴部の周方向に並ぶように設けられる複数の把持部と、を備える、
電線ドラムであること。
前記電線ドラムと、
前記電線ドラムが有する前記胴部の前記外周面に巻き付けられる電線と、を備え、
前記電線は、
前記胴部の軸方向における、前記胴部の一端と前記複数の前記把持部との間、及び、前記胴部の他端と前記複数の前記把持部との間、の双方において、前記外周面に巻き付けられる、
ドラム付き電線であること。
前記電線ドラムが有する前記胴部の前記外周面に巻き付けられる電線と、を備え、
前記電線は、
前記胴部の軸方向における、前記胴部の一端と前記複数の前記把持部との間、及び、前記胴部の他端と前記複数の前記把持部との間、の双方において、前記外周面に巻き付けられる、
ドラム付き電線であること。
本発明の電線ドラム及びドラム付き電線によれば、電線ドラムは、筒状の外周面を有する胴部と、胴部の外周面に周方向に並ぶように設けられた複数の把持部と、を備える。そのため、例えば、胴部の一端と複数の把持部が設けられた位置との間(以下、胴部の一端側という。)に、電線(中古電線)の一端から所定の長さの部分を巻き付け、胴部の他端と複数の把持部が設けられた位置との間(以下、胴部の他端側という。)に、電線の残りの部分を巻き付けておけば、仮設電気工事において、電線の一端を配電盤等に向けて引き出すとともに、電線の他端を電気機器等に向けて引き出し、且つ、電線の中間部分を電線ドラムに巻き付けたまま、電線の配索を行うことができる。このとき、例えば、作業者は、把持部を掴んで電線ドラムを回転させることで、容易に電線を電線ドラムから引き出すことができる。更に、例えば、作業者は、電線の一端側の部分と他端側の部分を識別するための目印として把持部を用いることができる。更に、仮設電気工事の完了後、作業者は、把持部を掴んで電線ドラムを回転させることで、容易に電線を電線ドラムに巻き取ることができる。よって、電線の中間部分の損傷を避けながら、電線を仮設電気工事に用いることができる。したがって、本構成の電線ドラムは、中古電線を繰り返し再利用することに適している。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電線ドラム1(図1等参照)、及び、電線ドラム1に電線2が巻き付けられた本実施形態に係るドラム付き電線3(図4参照)について説明する。本発明の実施形態に係る電線ドラム1及びドラム付き電線3は、典型的には、土木・建築等の工事現場へ電気設備を設置するための仮設電気工事に使用される(図5参照)。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電線ドラム1(図1等参照)、及び、電線ドラム1に電線2が巻き付けられた本実施形態に係るドラム付き電線3(図4参照)について説明する。本発明の実施形態に係る電線ドラム1及びドラム付き電線3は、典型的には、土木・建築等の工事現場へ電気設備を設置するための仮設電気工事に使用される(図5参照)。
図1~図3に示すように、電線ドラム1は、円筒状の胴部10と、胴部10の軸方向の両端部に取り付けられる一対の円板状の鍔部20と、胴部10の外周面から胴部10の径方向外側に向けて突出し且つ胴部10の周方向に並ぶように設けられる複数の把持部30と、を備える。以下、説明の便宜上、胴部10の軸方向、径方向及び周方向をそれぞれ、単に、「軸方向」、「径方向」及び「周方向」と呼ぶこともある。
胴部10は、その外周面に電線2が巻き付けられる機能を果たす部材である。胴部10は、典型的には軽量なプラスチックで構成される。
一対の鍔部20は、胴部10の軸方向両端の開口を塞ぎ、胴部10の軸方向両端部から径方向外側に突出し、且つ、着脱可能に、胴部10の軸方向両端部に同軸的に取り付けられる。鍔部20は、ドラム付き電線3の搬送時等において、胴部10の外周面に巻き付けられた電線2が胴部10の軸方向外側に逸脱することを抑制する機能を果たす。鍔部20も、典型的には軽量なプラスチックで構成される。各鍔部20の中心部には、軸方向(板厚方向)に貫通する貫通孔21が形成されている。貫通孔21には、電線ドラム1(ドラム付き電線3)を回転可能に支持するスタンド50の支持軸51が挿通されることになる(図5参照)。
複数(本例では、4つ)の把持部30は、図2及び図3に示すように、胴部10の外周面の軸方向中央より一端側(図2にて右側)寄りの同じ軸方向位置にて、周方向に等間隔を空けて並ぶように設けられる。以下、胴部10において、胴部10の軸方向の一端(図2において右端)から把持部30が設けられた位置までの軸方向範囲を「一端側領域10A」と呼び、胴部10の軸方向の他端(図2において左端)から把持部30が設けられた位置までの軸方向範囲を「他端側領域10B」と呼ぶ。一端側領域10Aの軸方向長さLAは、他端側領域10Bの軸方向長さLBより、小さい(図2参照)。本例では、各把持部30は、胴部10の外周面における軸方向に同じ且つ周方向に間隔を空けた一対の位置から径方向外側に延びる一対の棒状の脚部31と、一対の脚部31の延出端同士を連結するように周方向に延びる棒状の連結部32と、で構成されており、略U字状の形状を有している。把持部30は、典型的には、強度が高いステンレスで構成される。把持部30は、電線2を電線ドラム1から引き出す際や巻き取る際に作業者が掴む部位として機能する。把持部30が略U字状の形状を有することで、作業者が把持部30を掴んで電線ドラム1を回転させることが容易になり、電線2を電線ドラム1に巻き取る作業の作業性が向上する。把持部30は、更に、電線2の一端側領域10Aに巻き付けられている部分と他端側領域10Bに巻き付けられている部分とを識別するための目印としても機能し得る。
把持部30は、図3に示すように、一対の脚部31に対応して胴部10に形成された一対の貫通孔11に胴部10の外周面側から一対の脚部31を挿通し、胴部10の内周面側にて留め具40(例えば、ボルト等)を用いて一対の脚部31を胴部10に固定することで、着脱可能に胴部10に固定されている。留め具40を用いた把持部30の胴部10への固定作業は、胴部10から鍔部20を外した状態で、作業者が胴部10の中空部に手を差し込むことで、容易に実行可能である。胴部10の外周面からの把持部30の径方向外側への突出高さH2(図2及び図3参照)は、胴部10の外周面からの鍔部20の径方向外側への突出高さH1(図2参照)より、小さい。更に、把持部30の突出高さH2が、留め具40による脚部31の延在方向の固定位置を調整することによって調整可能であるように、把持部30及び留め具40が構成されていてもよい。
以上の構成を有する電線ドラム1(図1~図3参照)に電線2が巻き付けられることで、ドラム付き電線3が得られる(図4参照)。電線ドラム1に巻き付けられる電線2としては、中古品の電線(以下、中古電線という。)が想定されている。図4に示す例では、電線2は、まず、胴部10の一端側領域10Aの外周面に、一端側領域10Aの軸方向の一端から他端(図4にて右端から左端)に向けて、一端側(図4にて右側)からみて時計回りに螺旋状に巻き付けられ(即ち、「一重巻き」され)、次いで、周方向に隣接する一対の把持部30間の隙間を通過して(跨いで)胴部10の他端側領域10Bに移行し、他端側領域10Bの外周面に、一端側(図4にて右側)からみて時計回りに多重巻きされる。他端側領域10Bの外周面への多重巻きは、例えば、他端側領域10Bの軸方向の一端から他端(図4にて右端から左端)までの螺旋状の巻き付けと、他端側領域10Bの軸方向の他端から一端(図4にて左端から右端)までの螺旋状の巻き付けとを交互に繰り返すことで、なされる。ここで、一端側領域10Aへの電線2の巻きの向きと、他端側領域10Bへの電線2の巻きの向きとが同じ向きとなっているのは、両者の巻きの向きを逆向きとすると、巻きの向きが切り替わる箇所にて電線2に作用する負荷(応力)が過大となる可能性があるためである。
上述のように、一端側領域10Aの軸方向長さLAが他端側領域10Bの軸方向長さLBより小さいこと、並びに、一端側領域10Aで電線2が一重巻きされ、他端側領域10Bでは電線2が多重巻きされることに起因して、図4に示す例では、一端側領域10Aに巻き付けられている電線2の長さが、他端側領域10Bに巻き付けられている電線2の長さより、小さい。一端側領域10Aに巻き付けられる電線2の長さは、例えば、仮設電気工事の際に電線ドラム1を配電盤60(図5参照)の近くに配置して用いる場合を想定して、電線ドラム1と配電盤60との間を繋ぐための最小限の長さ(典型的には、5m~10m)に設定される。他端側領域10Bに巻き付けられる電線2の長さは、例えば、仮設電気工事の際に電線ドラム1と電気機器70との間を繋ぐために必要と想定される長さより十分に大きい長さに設定される。
図4に示すドラム付き電線3は、例えば、図5に示すように、土木・建築等の工事現場へ電気設備を設置するための仮設電気工事に使用される。図5に示す例では、配電盤60の近くの地面4に置かれたスタンド50の支持軸51に電線ドラム1の一対の貫通孔21が挿通されることで、ドラム付き電線3が、配電盤60の近くで、スタンド50に回転可能に支持されている。電線ドラム1の一端側領域10Aに巻き付けられている電線2の一端(図5にて右端)が、配電盤60に向けて引き出されて配電盤60に接続され、且つ、電線ドラム1の他端側領域10Bに巻き付けられている電線2の他端(図5にて左端)が、電気機器70に向けて引き出されて電気機器70に接続されている。配電盤60は、電線5を介して電柱(図示省略)に設けられた変圧器と電気的に接続されている。これにより、電柱に設けられた変圧器から、電線5、配電盤60、及び電線2をこの順に介して、電気機器70に給電される。
図5に示す例では、一端側領域10Aに巻き付けられている電線2の長さが、電線ドラム1と配電盤60との間を繋ぐための最小限の長さに設定されているので、電線ドラム1と配電盤60とを繋ぐ電線2について、その中間部分が大きく弛むことで当該中間部分が地面4や周辺の工事器具等に接触して損傷する事態が発生していない。他端側領域10Bに巻き付けられている電線2の長さは、電線ドラム1と電気機器70との間を繋ぐために必要と想定される長さより十分に大きい長さに設定されているものの、電線ドラム1と電気機器70とを繋ぐ電線2の余剰部分が電線ドラム1の他端側領域10Bに巻き付けられたままの状態となっている。このため、電線ドラム1と電気機器70とを繋ぐ電線2についても、その中間部分が大きく弛むことで当該中間部分が地面4や周辺の工事器具等に接触して損傷する事態が発生していない。更に、他端側領域10Bに巻き付けられている電線2を電気機器70に向けて引き出すとき、引き出しの途中に電線2が把持部30が設けられた位置を軸方向にまたぐことで、電線2の引き出しが困難になることが生じにくい。
仮設電気工事の完了後、作業者は、把持部30を掴んで電線ドラム1を回転させることで、電線ドラム1と配電盤60とを繋ぐ電線2を電線ドラム1の一端側領域10Aに巻き取り、且つ、電線ドラム1と電気機器70とを繋ぐ電線2を電線ドラム1の他端側領域10Bに巻き取ることが可能である。よって、電線2の中間部分の地面4や周辺の工事器具等への接触に起因する損傷を避けながら、電線2を仮設電気工事に用いることができる。
(本実施形態の主要な効果)
以上、本実施形態に係る電線ドラム1及びドラム付き電線3によれば、筒状の胴部10と、胴部10の外周面に周方向に並ぶように設けられた複数の把持部30と、を備える。そのため、例えば、胴部10の一端と把持部30が設けられた位置との間(一端側領域10A)に、電線2(中古電線)の一端から所定の長さの部分を巻き付け、電線2の残りの部分を、胴部10の他端と把持部30が設けられた位置との間(他端側領域10B)に巻き付けておけば、仮設電気工事において、電線2の一端を配電盤60等に向けて引き出すとともに、電線2の他端を電気機器70等に向けて引き出して、電線2の中間部分を電線ドラム1に巻き付けたまま、電線2の配索を行うことができる。このとき、作業者は、電線2の一端側領域10Aに巻き付けられている部分と他端側領域10Bに巻き付けられている部分とを識別するための目印として把持部30を用いることができる。更に、仮設電気工事の完了後、作業者は、把持部30を掴んで電線ドラム1を回転させることで、容易に電線2を電線ドラム1に巻き取ることができる。よって、電線2の中間部分の損傷を避けながら、電線2を仮設電気工事に用いることができる。したがって、本実施形態に係る電線ドラム1及びドラム付き電線3は、中古電線を繰り返し再利用することに適している。
以上、本実施形態に係る電線ドラム1及びドラム付き電線3によれば、筒状の胴部10と、胴部10の外周面に周方向に並ぶように設けられた複数の把持部30と、を備える。そのため、例えば、胴部10の一端と把持部30が設けられた位置との間(一端側領域10A)に、電線2(中古電線)の一端から所定の長さの部分を巻き付け、電線2の残りの部分を、胴部10の他端と把持部30が設けられた位置との間(他端側領域10B)に巻き付けておけば、仮設電気工事において、電線2の一端を配電盤60等に向けて引き出すとともに、電線2の他端を電気機器70等に向けて引き出して、電線2の中間部分を電線ドラム1に巻き付けたまま、電線2の配索を行うことができる。このとき、作業者は、電線2の一端側領域10Aに巻き付けられている部分と他端側領域10Bに巻き付けられている部分とを識別するための目印として把持部30を用いることができる。更に、仮設電気工事の完了後、作業者は、把持部30を掴んで電線ドラム1を回転させることで、容易に電線2を電線ドラム1に巻き取ることができる。よって、電線2の中間部分の損傷を避けながら、電線2を仮設電気工事に用いることができる。したがって、本実施形態に係る電線ドラム1及びドラム付き電線3は、中古電線を繰り返し再利用することに適している。
更に、胴部10の一端側領域10Aの軸方向長さLAが、胴部10の他端側領域10Bの軸方向長さLBより小さく、且つ、一端側領域10Aに巻き付けられている電線2の長さが、他端側領域10Bに巻き付けられている電線2の長さより、小さい。そのため、例えば、電線ドラム1を配電盤60等の近くに配置して用いる場合、電線ドラム1と配電盤60等との間を繋ぐための最小限の長さの電線2を、胴部10の一端側領域10Aに巻き付け、残りの十分に長い電線2を胴部10の他端側領域10Bに巻き付けるように、電線ドラム1を用いることができる。これにより、残りの電線2を電線ドラム1から電気機器70等に向けて引き出すとき、引き出しの途中に電線2が把持部30が設けられた位置をまたぐことで、電線2の引き出しが困難になることが生じにくい。よって、電線ドラム1を用いた配索作業の作業性が向上する。
更に、把持部30が、一対の脚部31と、一対の脚部31同士を連結する連結部32と、を有する。即ち、把持部30がU字状の形状を有する。これにより、作業者が把持部30を掴んで電線ドラム1を回転させることが容易になり、電線2を電線ドラム1に巻き取る作業の作業性が向上する。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、複数の把持部30の突出高さH2が全て同じである(図3参照)。これに対し、図6に示すように、複数の把持部30のうちの一部の把持部30Aの突出高さH2と、複数の把持部30のうちの前記一部以外の把持部30Bの突出高さH2とが異なっていてもよい。これにより、電線ドラム1に巻き付ける電線2が短い場合には、把持部30A及び把持部30Bの双方を電線2の巻き取りに用い、電線2が長い場合には、把持部30A及び把持部30Bのうちの突出高さH2が高い把持部30Bのみを電線2の巻き取りに用いることができる。全ての把持部30の突出高さH2を必要以上に高くする場合に比べ、電線ドラム1の重量やコストを低減できる。
更に、上記実施形態では、把持部30は、胴部10の外周面に固定されて筒外側に延びる一対の棒状の脚部31と、一対の脚部31の同士を連結する棒状の連結部32と、で構成されたU字状の形状を有している(図3参照)。これに対し、図7に示すように、把持部30が、胴部10の外周面に固定されて筒外側に延びる棒状の1本の脚部31のみで構成されてもよい。更には、図8に示すように、把持部30が、胴部10の外周面に固定されて筒外側に延びる棒状の脚部31と、脚部31の延出端から胴部10の軸方向に延びる延出部33と、で構成されたL字状の形状を有していてもよい。これにより、胴部10に巻き付けられた電線2が意図せず胴部10から離れることを、把持部30の延出部33で抑制することができる。更に、電線ドラム1に電線2を巻き取るとき、作業者が把持部30の延出部33を容易に掴むことができる。
ここで、上述した本発明に係る電線ドラム1及びドラム付き電線3の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[7]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
電線(2)を巻き付けることになる筒状の外周面を有する胴部(10)と、
前記外周面から前記胴部(10)の外側に向けて延び且つ前記胴部(10)の周方向に並ぶように設けられる複数の把持部(30)と、を備える、
電線ドラム(1)。
電線(2)を巻き付けることになる筒状の外周面を有する胴部(10)と、
前記外周面から前記胴部(10)の外側に向けて延び且つ前記胴部(10)の周方向に並ぶように設けられる複数の把持部(30)と、を備える、
電線ドラム(1)。
上記[1]の構成の電線ドラムは、筒状の外周面を有する胴部と、胴部の外周面に周方向に並ぶように設けられた複数の把持部と、を備える。そのため、例えば、胴部の一端と複数の把持部が設けられた位置との間(以下、胴部の一端側という。)に、電線(中古電線)の一端から所定の長さの部分を巻き付け、胴部の他端と複数の把持部が設けられた位置との間(以下、胴部の他端側という。)に、電線の残りの部分を巻き付けておけば、仮設電気工事において、電線の一端を配電盤等に向けて引き出すとともに、電線の他端を電気機器等に向けて引き出し、且つ、電線の中間部分を電線ドラムに巻き付けたまま、電線の配索を行うことができる。このとき、例えば、作業者は、把持部を掴んで電線ドラムを回転させることで、容易に電線を電線ドラムから引き出すことができる。更に、例えば、作業者は、電線の一端側の部分と他端側の部分を識別するための目印として把持部を用いることができる。更に、仮設電気工事の完了後、作業者は、把持部を掴んで電線ドラムを回転させることで、容易に電線を電線ドラムに巻き取ることができる。よって、電線の中間部分の損傷を避けながら、電線を仮設電気工事に用いることができる。したがって、本構成の電線ドラムは、中古電線を繰り返し再利用することに適している。
[2]
上記[1]に記載の電線ドラム(1)において、
前記複数の前記把持部(30)が設けられる位置は、
前記胴部(10)の軸方向において、前記胴部(10)の一端から当該位置までの間隔(LA)と、前記胴部(10)の他端から当該位置までの間隔(LB)と、が異なる位置である、
電線ドラム(1)。
上記[1]に記載の電線ドラム(1)において、
前記複数の前記把持部(30)が設けられる位置は、
前記胴部(10)の軸方向において、前記胴部(10)の一端から当該位置までの間隔(LA)と、前記胴部(10)の他端から当該位置までの間隔(LB)と、が異なる位置である、
電線ドラム(1)。
上記[2]の構成の電線ドラムによれば、胴部の一端側の間隔と、胴部の他端側の間隔と、が異なる。そのため、例えば、電線ドラムを配電盤等の近くに配置して用いる場合、電線ドラムと配電盤等との間を繋ぐための最小限の長さの電線を、胴部の一端側に巻き付け、残りの十分に長い電線を胴部の他端側に巻き付けるように、電線ドラムを用いることができる。これにより、残りの電線を電線ドラムから電気機器等に向けて引き出すとき、引き出しの途中に電線が把持部が設けられた位置をまたぐことで、電線の引き出しが困難になることが生じにくい。よって、電線ドラムを用いた配索作業の作業性が向上する。
[3]
上記[1]に記載の電線ドラム(1)において、
前記複数の前記把持部(30)の少なくとも一つは、
前記外周面に固定されて前記外側に延びる一対の脚部(31)と、前記一対の前記脚部(31)を連結する連結部(32)と、を有する、
電線ドラム(1)。
上記[1]に記載の電線ドラム(1)において、
前記複数の前記把持部(30)の少なくとも一つは、
前記外周面に固定されて前記外側に延びる一対の脚部(31)と、前記一対の前記脚部(31)を連結する連結部(32)と、を有する、
電線ドラム(1)。
上記[3]の構成の電線ドラムによれば、少なくとも一つの把持部が、一対の脚部と、一対の脚部を連結する連結部と、を有する。即ち、把持部がU字状の形状を有する。これにより、作業者が把持部を掴んで電線ドラムを回転させることが容易になり、電線を電線ドラムに巻き取る作業の作業性が向上する。
[4]
上記[1]に記載の電線ドラム(1)において、
前記複数の前記把持部(30)は、
前記胴部(10)の径方向における前記外周面から前記把持部(30)の延出端までの間隔(H2)が異なる一の前記把持部(30A)と他の前記把持部(30B)とを、含む、
電線ドラム(1)。
上記[1]に記載の電線ドラム(1)において、
前記複数の前記把持部(30)は、
前記胴部(10)の径方向における前記外周面から前記把持部(30)の延出端までの間隔(H2)が異なる一の前記把持部(30A)と他の前記把持部(30B)とを、含む、
電線ドラム(1)。
上記[4]の構成の電線ドラムによれば、一の把持部と他の把持部とで、胴部の外周面から把持部の延出端までの間隔(以下、突出高さという。)が異なる。これにより、電線ドラムに巻き付ける電線が短い場合には、一の把持部及び他の把持部の双方を電線の巻き取りに用い、電線が長い場合には、一の把持部及び他の把持部のうちの突出高さが高い方を用いることができる。全ての把持部の突出高さを必要以上に高くする場合に比べ、電線ドラムの重量やコストを低減できる。
[5]
上記[1]に記載の電線ドラム(1)において、
前記複数の前記把持部(30)の少なくとも一つは、
前記外周面に固定されて前記外側に延びる脚部(31)と、前記脚部(31)から前記胴部(10)の軸方向に延びる延出部(33)と、を有する、
電線ドラム(1)。
上記[1]に記載の電線ドラム(1)において、
前記複数の前記把持部(30)の少なくとも一つは、
前記外周面に固定されて前記外側に延びる脚部(31)と、前記脚部(31)から前記胴部(10)の軸方向に延びる延出部(33)と、を有する、
電線ドラム(1)。
上記[5]の構成の電線ドラムによれば、少なくとも一つの把持部が、胴部の外周面から延びる脚部と、脚部から胴部の軸方向に延びる延出部と、を有する。即ち、把持部がL字状の形状を有する。これにより、胴部に巻き付けられた電線が意図せず胴部から離れることを、把持部の延出部で抑制することができる。更に、電線ドラムに電線を巻き取るとき、作業者が把持部の延出部を容易に掴むことができる。
[6]
上記[1]~上記[5]の何れか一つに記載の電線ドラム(1)と、
前記電線ドラム(1)が有する前記胴部(10)の前記外周面に巻き付けられる電線(2)と、を備え、
前記電線(2)は、
前記胴部(10)の軸方向における、前記胴部(10)の一端と前記複数の前記把持部(30)との間(10A)、及び、前記胴部(10)の他端と複数の前記把持部(30)との間(10B)、の双方において、前記外周面に巻き付けられる、
ドラム付き電線(3)。
上記[1]~上記[5]の何れか一つに記載の電線ドラム(1)と、
前記電線ドラム(1)が有する前記胴部(10)の前記外周面に巻き付けられる電線(2)と、を備え、
前記電線(2)は、
前記胴部(10)の軸方向における、前記胴部(10)の一端と前記複数の前記把持部(30)との間(10A)、及び、前記胴部(10)の他端と複数の前記把持部(30)との間(10B)、の双方において、前記外周面に巻き付けられる、
ドラム付き電線(3)。
上記[6]の構成のドラム付き電線によれば、電線ドラムは、筒状の胴部と、胴部の外周面に周方向に並ぶように設けられた複数の把持部と、を備える。そのため、胴部の一端側に、電線(中古電線)の一端から所定の長さの部分を巻き付け、電線の残りの部分を、胴部の他端側に巻き付けることで、仮設電気工事において、電線の一端を配電盤等に向けて引き出すとともに、電線の他端を電気機器等に向けて引き出して、電線の中間部分を電線ドラムに巻き付けたまま、電線の配索を行うことができる。このとき、作業者は、電線の一端側の部分と他端側の部分を識別するための目印として把持部を用いることができる。更に、仮設電気工事の完了後、作業者は、把持部を掴んで電線ドラムを回転させることで、容易に電線を電線ドラムに巻き取ることができる。よって、電線の中間部分の損傷を避けながら、電線を仮設電気工事に用いることができる。したがって、本構成のドラム付き電線は、中古電線を繰り返し再利用することに適している。
[7]
上記[6]に記載のドラム付き電線(3)において、
前記胴部(10)の前記一端と前記複数の前記把持部(30)との間(10A)において前記外周面に巻き付けられる前記電線(2)の長さと、前記胴部(10)の前記他端と前記複数の前記把持部(30)との間(10B)において前記外周面に巻き付けられる前記電線(2)の長さと、が異なる、
ドラム付き電線(3)。
上記[6]に記載のドラム付き電線(3)において、
前記胴部(10)の前記一端と前記複数の前記把持部(30)との間(10A)において前記外周面に巻き付けられる前記電線(2)の長さと、前記胴部(10)の前記他端と前記複数の前記把持部(30)との間(10B)において前記外周面に巻き付けられる前記電線(2)の長さと、が異なる、
ドラム付き電線(3)。
上記[7]の構成のドラム付き電線によれば、胴部の一端側に巻き付けられる電線の長さと、胴部の他端側に巻き付けられる電線の長さと、が異なる。そのため、例えば、電線ドラムを配電盤等の近くに配置して用いる場合、電線ドラムと配電盤等との間を繋ぐための最小限の長さの電線を、胴部の一端側に巻き付け、残りの十分に長い電線を胴部の他端側に巻き付けるように、ドラム付き電線を用いることができる。これにより、残りの電線を電線ドラムから電気機器等に向けて引き出すとき、引き出しの途中に電線が把持部が設けられた位置をまたぐことで、電線の引き出しが困難になることが生じにくい。よって、ドラム付き電線を用いた配索作業の作業性が向上する。
1 電線ドラム
2 電線
3 ドラム付き電線
10 胴部
30 把持部
31 脚部
32 連結部
33 延出部
2 電線
3 ドラム付き電線
10 胴部
30 把持部
31 脚部
32 連結部
33 延出部
Claims (7)
- 電線を巻き付けることになる筒状の外周面を有する胴部と、
前記外周面から前記胴部の外側に向けて延び且つ前記胴部の周方向に並ぶように設けられる複数の把持部と、を備える、
電線ドラム。 - 請求項1に記載の電線ドラムにおいて、
前記複数の前記把持部が設けられる位置は、
前記胴部の軸方向において、前記胴部の一端から当該位置までの間隔と、前記胴部の他端から当該位置までの間隔と、が異なる位置である、
電線ドラム。 - 請求項1に記載の電線ドラムにおいて、
前記複数の前記把持部の少なくとも一つは、
前記外周面に固定されて前記外側に延びる一対の脚部と、前記一対の前記脚部を連結する連結部と、を有する、
電線ドラム。 - 請求項1に記載の電線ドラムにおいて、
前記複数の前記把持部は、
前記胴部の径方向における前記外周面から前記把持部の延出端までの間隔が異なる一の前記把持部と他の前記把持部とを、含む、
電線ドラム。 - 請求項1に記載の電線ドラムにおいて、
前記複数の前記把持部の少なくとも一つは、
前記外周面に固定されて前記外側に延びる脚部と、前記脚部から前記胴部の軸方向に延びる延出部と、を有する、
電線ドラム。 - 請求項1~請求項5の何れか一項に記載の電線ドラムと、
前記電線ドラムが有する前記胴部の前記外周面に巻き付けられる電線と、を備え、
前記電線は、
前記胴部の軸方向における、前記胴部の一端と前記複数の前記把持部との間、及び、前記胴部の他端と前記複数の前記把持部との間、の双方において、前記外周面に巻き付けられる、
ドラム付き電線。 - 請求項6に記載のドラム付き電線において、
前記胴部の前記一端と前記複数の前記把持部との間において前記外周面に巻き付けられる前記電線の長さと、前記胴部の前記他端と前記複数の前記把持部との間において前記外周面に巻き付けられる前記電線の長さと、が異なる、
ドラム付き電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023148360A JP2025041208A (ja) | 2023-09-13 | 2023-09-13 | 電線ドラム、及び、ドラム付き電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023148360A JP2025041208A (ja) | 2023-09-13 | 2023-09-13 | 電線ドラム、及び、ドラム付き電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2025041208A true JP2025041208A (ja) | 2025-03-26 |
Family
ID=95105123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023148360A Pending JP2025041208A (ja) | 2023-09-13 | 2023-09-13 | 電線ドラム、及び、ドラム付き電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2025041208A (ja) |
-
2023
- 2023-09-13 JP JP2023148360A patent/JP2025041208A/ja active Pending
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