JP2025040700A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】送風機の氷結の抑制を図ることができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫は、貯蔵室と、貯蔵室の後方に位置し、貯蔵室を冷却するための冷気を生成する冷却器が設けられる冷却器室と、冷却器室内の冷気を貯蔵室に供給する送風機と、冷却器の前方を覆う覆い部と、を備え、覆い部は、覆い部を前後方向に貫通して形成され送風機が収容される開口部と、開口部が設けられる面から後方に突出して形成された突出部と、を有し、突出部は、開口部の下方に位置し前方から後方に向かって下方に傾斜する傾斜部と、傾斜部の左右方向の両側であって左右方向から見た場合に傾斜部と重なる位置に設けられた遮断部と、を有し、遮断部の前後方向の寸法は、傾斜部の前後方向の寸法以上である。
【選択図】図7
【解決手段】冷蔵庫は、貯蔵室と、貯蔵室の後方に位置し、貯蔵室を冷却するための冷気を生成する冷却器が設けられる冷却器室と、冷却器室内の冷気を貯蔵室に供給する送風機と、冷却器の前方を覆う覆い部と、を備え、覆い部は、覆い部を前後方向に貫通して形成され送風機が収容される開口部と、開口部が設けられる面から後方に突出して形成された突出部と、を有し、突出部は、開口部の下方に位置し前方から後方に向かって下方に傾斜する傾斜部と、傾斜部の左右方向の両側であって左右方向から見た場合に傾斜部と重なる位置に設けられた遮断部と、を有し、遮断部の前後方向の寸法は、傾斜部の前後方向の寸法以上である。
【選択図】図7
Description
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫に関して、冷却器を内部に配置する冷却器収容室を構成する収容室カバー部材の内部に送風機を設けているものが知られている。収容室カバー部材は、冷却器の前方に位置しており、送風機と冷却器との間には空間が形成されている。
ところで、従来構成では、収容室カバー部材のうち、送風機と冷却器との間に位置する部分が水平面状に形成されており、水が溜まりやすい形状である。このため、冷却器の除霜時に生じる除霜水が当該水平面状の部分に掛かると、そのまま残水してしまい冷却器の動作によって氷結が発生する場合がある。そして、送風機を巻き込んだ大きな氷結に成長することで、不具合を生じるおそれがある。このように、従来構成では、送風機の氷結を抑制する点において改善の余地があった。
そこで、本実施形態は、送風機の氷結の抑制を図ることができる冷蔵庫を提供する。
実施形態の冷蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室の後方に位置し、前記貯蔵室を冷却するための冷気を生成する冷却器が設けられる冷却器室と、前記冷却器室内の前記冷気を前記貯蔵室に供給する送風機と、前記冷却器の前方を覆う覆い部と、を備え、前記覆い部は、前記覆い部を前後方向に貫通して形成され前記送風機が収容される開口部と、前記開口部が設けられる面から後方に突出して形成された突出部と、を有し、前記突出部は、前記開口部の下方に位置し前方から後方に向かって下方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部の左右方向の両側であって左右方向から見た場合に前記傾斜部と重なる位置に設けられた遮断部と、を有し、前記遮断部の前後方向の寸法は、前記傾斜部の前後方向の寸法以上である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
冷蔵庫1は、図1及び図2に示すように、前面が開口した縦長矩形箱状の冷蔵庫本体10内に複数の貯蔵室を有して構成されている。以下の説明では、冷蔵庫本体10の開口側を冷蔵庫1の前側とし、開口とは反対側を冷蔵庫1の後側とする。また、冷蔵庫1を図1の姿勢で床面に設置した場合における重力方向に対する上下方向を、冷蔵庫1の上下方向とする。冷蔵庫1を前方から見た場合における左右方向を、冷蔵庫1の左右方向つまり幅方向とし、冷蔵庫1の前後方向を、冷蔵庫1の奥行方向とする。
冷蔵庫1は、図1及び図2に示すように、前面が開口した縦長矩形箱状の冷蔵庫本体10内に複数の貯蔵室を有して構成されている。以下の説明では、冷蔵庫本体10の開口側を冷蔵庫1の前側とし、開口とは反対側を冷蔵庫1の後側とする。また、冷蔵庫1を図1の姿勢で床面に設置した場合における重力方向に対する上下方向を、冷蔵庫1の上下方向とする。冷蔵庫1を前方から見た場合における左右方向を、冷蔵庫1の左右方向つまり幅方向とし、冷蔵庫1の前後方向を、冷蔵庫1の奥行方向とする。
冷蔵庫1は、冷蔵庫本体10を主体に構成されている。冷蔵庫本体10は、前面が開口した断熱性を有する矩形の箱体で構成されている。冷蔵庫本体10は、主に鋼板製の外箱101と合成樹脂製の内箱102とで構成されている。外箱101と内箱102との間には、例えば発泡断熱材の一例である硬質発泡ウレタンや、断熱部材の一例である真空断熱パネル等の断熱材が設けられている。冷蔵庫本体10は、貯蔵物を貯蔵するための複数の貯蔵室で区分されている。
冷蔵庫1は、貯蔵室として、例えば冷蔵室11、野菜室12、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15を備えている。冷蔵室11及び野菜室12は、いずれも冷蔵温度帯の貯蔵室であり、例えば1~5℃程度に冷却される。一方、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15は、冷凍温度帯の貯蔵室であり、例えば-18℃以下に冷却される。冷蔵温度帯及び冷凍温度帯は、貯蔵物を冷蔵又は冷凍して収容するのに適した温度帯である。
冷蔵室11は、冷蔵庫本体10の最上段に設けられている。冷蔵室11は、特別室16が設けられている。特別室16は、冷蔵室11内において、冷蔵室11内の大部分の温度帯である冷蔵温度帯とは異なる温度帯に維持可能に構成されている。特別室16は、例えば内部を例えば0℃前後のいわゆるチルド温度帯に維持可能なチルド室として構成できる。特別室16は、冷蔵室11内の最下段に設けられている。野菜室12は、冷蔵室11の下方に設けられている。製氷室13及び小冷凍室14は、野菜室12の下方にあって、左右に並べて設けられている。そして、冷凍室15は、製氷室13及び小冷凍室14の下方、つまり冷蔵庫本体10の最下段に設けられている。
冷蔵庫1は、右側冷蔵室扉21a、左側冷蔵室扉21b、野菜室扉22、製氷室扉23、小冷凍室扉24、及び冷凍室扉25を備えている。各扉21a~25は、例えば金属製又は合成樹脂製の枠部材の内部に断熱材を充填して構成されている。右側冷蔵室扉21a及び左側冷蔵室扉21bは、例えば観音開きのヒンジ開閉式扉であって、冷蔵室11の前側の開口を開閉する。冷蔵庫1は、観音式の扉21a、21bを備える構成に限らず、いわゆる片開き式の扉を備える構成であってもよい。野菜室扉22、製氷室扉23、小冷凍室扉24、及び冷凍室扉25は、いずれも引出し式であって、それぞれ野菜室12、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15の前側の開口を開閉する。詳細は図示しないが、野菜室12、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15は、それぞれ野菜室扉22、製氷室扉23、小冷凍室扉24、及び冷凍室扉25と一体的に出し入れ可能な容器を有している。
冷蔵庫本体10は、図2に示すように、断熱仕切り壁17及び非断熱仕切り壁18を有している。断熱仕切り壁17は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12と、冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15とを断熱した状態で上下方向に仕切っている。非断熱仕切り壁18は、冷蔵温度帯の貯蔵室11、12内において、冷蔵室11と野菜室12とを断熱せずに上下方向に仕切っている。そのため、冷蔵室11と野菜室12とは、それぞれ熱的に相互に繋がっている。
冷蔵庫1は、図2に示すように、冷凍サイクル30を備えている。冷凍サイクル30は、周知の構成であるため詳細は図示しないが、圧縮機31、冷蔵冷却器32、冷凍冷却器33、図示しない切替弁、凝縮器、及び膨張弁等を含んで構成されている。圧縮機31は、例えば冷蔵庫1の底部の図示しない機械室に設けられている。圧縮機31は、各貯蔵室11~15の冷却に用いられる冷媒を圧縮する。圧縮機31によって圧縮された冷媒は、冷蔵冷却器32及び冷凍冷却器33に供給される。また、圧縮機31の駆動が停止した状態では、いずれの冷却器32、33にも冷媒が供給されないため、各貯蔵室11~15の冷却が停止した状態となる。
冷蔵冷却器32は、冷蔵用送風機34とともに、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室11及び野菜室12の後方に設けられている。冷蔵冷却器32及び冷蔵用送風機34は、冷蔵室11及び野菜室12を冷却するための冷気を生成し、その冷気を冷蔵室11及び野菜室12内へ供給する機能を有する。冷凍冷却器33は、冷凍用送風機35とともに、冷凍温度帯の貯蔵室である製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15の後方に設けられている。冷凍冷却器33及び冷凍用送風機35は、製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15を冷却するための冷気を生成し、その冷気を製氷室13、小冷凍室14、及び冷凍室15内へ供給する機能を有する。圧縮機31及び送風機34、35は、図示しない制御装置に電気的に接続されており、制御装置によって動作が制御される。なお、冷蔵庫1は、2つの冷却器32、33を備える構成に限らず、1つの冷却器で各貯蔵室11~15を冷却するための冷気を生成する構成としてもよい。
図2に示すように、冷凍冷却器33の下方には、排水樋36が設けられている。排水樋36は、冷凍冷却器33の除霜時に発生する除霜水を受ける。排水樋36で受けた除霜水は、排水樋36に接続された図示しない排水ホースを介して庫外の機械室に排出される。また、冷凍冷却器33と排水樋36との間には、加熱部37が設けられている。加熱部37は、図示しない外部の電源からの電力供給を受けて発熱することで、冷凍冷却器33の除霜を行う機能を有する。加熱部37の動作は、制御部によって制御される。
加熱部37は、例えばプレートヒータで構成されており、冷凍冷却器33に付着した霜を融解する。また、加熱部37は、排水樋36で受けた冷凍冷却器33の除霜時に発生する除霜水が、排水樋36内で凍結することを防止して当該除霜水が液体の状態で排水樋36から排出されるようにする。なお、加熱部37は、例えばパイプヒータやガラス管ヒータ等で構成され、冷凍冷却器33の周囲この場合冷凍冷却器33の前方、後方、及び下方に設けられる加熱装置を含んで構成できる。
また、冷蔵庫1は、図2に示すように、背面部41及び覆い部50を備えている。背面部41は、冷凍温度帯の貯蔵室13、14、15の後方であって、貯蔵室13、14、15と内箱102との間に設けられている。背面部41と内箱102との間には、冷気経路42が形成されている。冷気経路42は、冷凍冷却器33によって生成された冷気を貯蔵室13、14、15内に供給するための通路である。冷気経路42内に流入した冷気は、冷凍用送風機35によって供給され冷気経路42内を通過していく。背面部41には、吹き出し口41aが設けられている。吹き出し口41aは、背面部41を厚み方向に貫いて形成され、貯蔵室13、14、15と冷気経路42とを連通している。吹き出し口41aは、冷気経路42を流れる冷気を貯蔵室13、14、15内に供給するためのものである。
また、吹き出し口41aの下方には、吸込み口41bが設けられている。この場合、吸込み口41bは、背面部41の下部であって、背面部41と内箱102との間に形成されている。吸込み口41bは、例えば冷凍冷却器33の下方に位置している。吸込み口41bは、貯蔵室13、14、15と冷気経路42とを連通している。吸込み口41bは、吹き出し口41aを介して貯蔵室13、14、15内に供給されて、貯蔵室13、14、15を通過した空気や貯蔵物に含まれる湿気等を冷凍冷却器33へ戻すためのものである。冷凍冷却器33によって生成された冷気は、冷気経路42内を通り吹き出し口41aから貯蔵室13、14、15に流出する。そして、貯蔵室13、14、15を冷却した冷気は、貯蔵室13、14、15内の空気や貯蔵物に含まれる湿気とともに吸込み口41bから冷凍冷却器33に戻される。
背面部41は、仕切部材411及び断熱部材412を有している。仕切部材411は、例えば合成樹脂製で、背面部41の前面側に設けられている。仕切部材411は、貯蔵室13、14、15の背面の一部を構成している。断熱部材412は、例えば発泡スチロール等の発泡断熱材で構成されており、背面部41の後面側に設けられている。断熱部材412は、仕切部材411に取り付けられている。
覆い部50は、例えば発泡スチロール等の発泡断熱材で構成されている。覆い部50は、背面部41の後方に位置しており、冷気経路42を前後方向に仕切っている。覆い部50は、冷凍冷却器33の前方に位置しており、冷凍冷却器33の前方を覆っている。この場合、覆い部50と内箱102との間には、冷却器室61が形成されている。冷却器室61は、貯蔵室13、14、15の後方に位置しており、冷凍冷却器33が設けられている。冷却器室61は、冷気経路42の一部を構成している。覆い部50は、吸込み口41bから冷却器室61内に吸い込まれ冷凍冷却器33を通過する空気を、上下方向この場合上方に導く。そして、冷却器室61内の空気は、冷凍用送風機35によって送風される。
覆い部50は、開口部51及び突出部52を有している。開口部51は、図2及び図3等に示すように、覆い部50の上部寄りに位置し、覆い部50を前後方向つまり厚み方向に貫通して形成されている。開口部51は、例えば略矩形状に構成されており、冷凍用送風機35が収容可能である。つまり、冷凍用送風機35は、覆い部50の途中部分に設けられている。本実施形態では、開口部51は、底面511が覆い部50の幅方向この場合左右方向の内側から外側に向かって下方に傾斜するように、水平に対して傾斜している。
図3及び図4に示すように、開口部51の周囲には、規制部材53が設けられている。規制部材53は、冷凍用送風機35が開口部51に収容された状態で、冷凍用送風機35の前後方向への移動を規制するためのものである。規制部材53は、前後方向に所定の厚みを有して構成されている。規制部材53は、前側規制部材531及び後側規制部材532を含んで構成されている。前側規制部材531は、図3に示すように、例えば開口部51の下部中央寄りに設けられている。前側規制部材531は、冷凍用送風機35の前面に接触しており、冷凍用送風機35の前方への移動を規制する。後側規制部材532は、図4に示すように、例えば開口部51の外周の一部に沿って形成されており、複数設けられている。後側規制部材532は、例えば内周が円弧状に形成されている。また、後側規制部材532は、内面が短辺となるように、略台形状の断面形状で構成されている。後側規制部材532は、冷凍用送風機35の背面に接触しており、冷凍用送風機35の後方への移動を規制する。
突出部52は、覆い部50の背面側であって開口部51が設けられる面501から後方に突出して形成されている。突出部52は、覆い部50と内箱102との間の空間を前後方向に部分的に縮小させる。図5及び図6に示すように、突出部52は、冷凍冷却器33の一部と対向している。したがって、突出部52は、覆い部50と内箱102との間の空間のうち冷凍冷却器33が設けられた領域を前後方向に縮小させる。これにより、冷却器室61内に供給された空気を冷凍冷却器33に効率良く接触させることができる。本実施形態では、突出部52の左右方向の寸法は、冷凍冷却器33の左右方向の寸法よりも大きい。また、突出部52の上端は、冷凍冷却器33の上端よりも下方に位置している。
次に、冷凍冷却器33周辺の構成を詳細に説明する。上述した冷凍サイクル30では、圧縮機31によって圧縮された冷媒は、上流側冷媒配管381を介して冷凍冷却器33に供給される。上流側冷媒配管381は、冷凍冷却器33の上流側に接続され、冷凍冷却器33に冷媒を供給する。この場合、上流側冷媒配管381は、例えば冷凍冷却器33の左側の上端付近に接続され、上方にU字状に折り曲げられて、冷凍冷却器33の上方において冷凍冷却器33の左右方向この場合右方向に沿って延びている。そして、上流側冷媒配管381は、前後方向において冷凍用送風機35及び開口部51と重なる位置に設けられている。上流側冷媒配管381は、冷媒配管として機能する。
また、冷凍冷却器33の下流側は、下流側冷媒配管382が接続されている。下流側冷媒配管382は、例えば冷凍冷却器33の左側の下端部付近に接続され、上方に折り曲げられて、冷凍冷却器33の上方において冷凍冷却器33の左右方向この場合右方向に沿って延びている。下流側冷媒配管382の途中部分には、気液分離器39が設けられている。気液分離器39は、冷凍冷却器33を流れた後の冷媒を、液体の冷媒と気体の冷媒に分離する機能を有する。
冷凍冷却器33は、端板331、冷媒管332、及び複数の放熱部333を有している。端板331は、図6に示すように、冷凍冷却器33の左右方向の両端部にそれぞれ設けられている。端板331は、上下方向及び前後方向に沿う板状の部材で構成されている。冷媒管332は、例えばアルミニウム製であって、圧縮機31から供給される冷媒が流れる。冷媒管332は、冷媒入口332a及び冷媒出口332bを有している。冷媒入口332aは、冷媒が流入する入口である。冷媒出口332bは、冷媒が流出する出口である。冷媒入口332aは、冷凍冷却器33の上方側であってかつ前方側に設けられている。冷媒入口332aは、上流側冷媒配管381に接続されている。冷媒出口332bは、冷凍冷却器33の下方側であってかつ前方側に設けられている。冷媒出口332bは、下流側冷媒配管382に接続されている。冷媒出口332bは、冷媒入口332aよりも冷凍用送風機35から離れた位置に設けられている。換言すれば、冷媒入口332aは、冷媒出口332bよりも冷凍用送風機35から近い位置に設けられている。
冷媒管332は、左右方向に蛇行して形成されており、上下方向に複数段例えば5段で構成されている。冷媒管332の左右方向の折り返し部は、それぞれ各端板331の外側に位置している。本実施形態では、冷媒管332の最上段の折り返し部332cは、前後方向にU字状に折り返して構成されている。そして、最上段に位置する冷媒管332は、前後方向に平行に並んで左右方向に沿って延びている。また、最上段に位置する冷媒管332の一部は、前後方向において冷凍用送風機35及び開口部51と重なっている。つまり、前後方向において、冷凍冷却器33と冷凍用送風機35及び開口部51とは、少なくとも一部が重なっている。
複数の放熱部333は、例えばアルミニウム製であって、上下方向及び前後方向に沿う板状の部材で構成されている。複数の放熱部333は、2つの端板331の間に、左右方向に互いに間隔をあけて設けられている。複数の放熱部333は、左右方向において例えば等間隔あるいは不等間隔で設けられている。また、複数の放熱部333は、上下方向に複数段例えば5段に分かれて構成されている。複数の放熱部333には、冷媒管332が貫通して取り付けられている。なお、冷媒管332及び放熱部333の段数は、5段に限られず、4段等の他の段数で構成できる。また、図5等において、図面を見やすくするために、放熱部333の符号は一部のみ付しており、その他の放熱部333の符号は省略している。
ここで、例えば冷凍冷却器33に付着した霜を融解する除霜時には、圧縮機31の駆動が停止され冷凍冷却器33への冷媒の供給を停止しつつ、冷凍用送風機35が駆動される。除霜時には、例えば内箱102の壁面や冷媒配管381、382等から垂れ落ちた水滴が冷凍冷却器33の上部に掛かることがある。このとき、冷凍用送風機35の駆動によって、冷凍冷却器33の上部に掛かった水滴や冷却器室61内を移動する空気に含まれる水分が冷凍用送風機35周辺に付着することがある。そして、冷凍用送風機35周辺に水滴が付着した状態で、冷却運転つまり圧縮機31の駆動によって冷凍冷却器33への冷媒の供給が行われると、当該水滴が冷凍用送風機35を巻き込んだ氷結に成長する可能性がある。このため、冷凍用送風機35周辺に残水が生じないように排水性を確保することが重要である。
そこで、本実施形態では、覆い部50の突出部52は、図4等に示すように、突出部本体521、傾斜部522、遮断部523、及び外側傾斜部524を有している。突出部本体521は、背面視した場合に、例えば全体として略L字状に屈曲して形成されている。突出部本体521の形状は、これに限られず、全体として略矩形状等であってもよい。傾斜部522は、開口部51の下方に位置し、開口部51の底面511から連続して形成されている。傾斜部522は、前方から後方に向かって下方に傾斜している。また、傾斜部522は、図7に示すように、冷凍冷却器33の上端よりも下方に位置している。
ここで、傾斜部522の排水性能は、傾斜部522の水平に対する傾斜角度が大きいほど向上するが、角度が大きくなりすぎると傾斜部522の深さが大きくなり傾斜部522上に氷結が発生した場合に氷が溶けにくくなる場合がある。そこで、本実施形態では、傾斜部522の水平に対する傾斜角度は、例えば10度以上45度以下程度に設定されている。これにより、傾斜部522上の残氷を抑制しつつ、排水性を確保できる。
傾斜部522の上部には、伝熱部71が設けられている。伝熱部71は、例えばアルミテープ等の熱伝導性を有する粘着テープで構成されている。伝熱部71は、図7等に示すように、突出部本体521、傾斜部522、及び開口部51の底面511にわたって固定されている。伝熱部71は、加熱部37から放出される熱を冷凍用送風機35に伝えるためのものである。これにより、冷凍用送風機35周辺における氷結の成長を効果的に抑制できる。
また、図4の破線で示す領域には、本体側伝熱部72を設けることができる。本体側伝熱部72は、伝熱部71と同様の部材この場合熱伝導性を有する粘着テープで構成されている。本体側伝熱部72は、突出部本体521の形状に沿って形成されており、突出部本体521に固定されている。本体側伝熱部72は、加熱部37から放出される熱を伝熱部71に伝達する機能を有する。本体側伝熱部72を設けることで、加熱部37の熱をより効果的に伝熱部71を介して冷凍用送風機35周辺に伝えることができる。
遮断部523は、突出部本体521の上面521aから上方に突出して形成されている。遮断部523は、傾斜部522の左右方向の両側であって左右方向から見た場合に傾斜部522と重なる位置に設けられている。遮断部523の前後方向の寸法は、傾斜部522の前後方向の寸法以上である。本実施形態では、遮断部523の前後方向の寸法は、傾斜部522の前後方向の略同一である。そして、遮断部523は、突出部本体521と同一面上に位置するように設定されている。遮断部523は、傾斜部522から突出部52の左右方向への水の移動を遮断するためのものである。この場合、遮断部523は、傾斜部522に沿った壁を構成している。遮断部523は、例えば後側規制部材532の一部に対応して設けられており、開口部51の下部側に位置する後側規制部材532と連続して形成できる。これにより、覆い部50の製造性を向上できる。
外側傾斜部524は、突出部本体521の上面521aであって遮断部523の外側に設けられている。外側傾斜部524は、図9に示すように、前方から後方に向かって下方に傾斜している。外側傾斜部524の前後方向の寸法は、傾斜部522及び遮断部523の前後方向の寸法と略同一に設定されている。本実施形態では、外側傾斜部524は、突出部本体521の上面521aのうち遮断部523が設けられる部分以外の全域に設けられている。そして、外側傾斜部524の左右方向の端部は、冷凍冷却器33の左右方向の端部よりも外側に位置している。これにより、冷凍冷却器33から除霜水の一部が突出部本体521側に掛かったとしても、外側傾斜部524を介して下方に排水できるため、突出部本体521の上面521aにおける残水を抑制できる。
また、覆い部50は、連通孔54を有する。連通孔54は、覆い部50を前後方向に貫通して形成され、開口部51と冷却器室61とを連通している。連通孔54は、図4及び図8に示すように、遮断部523と外側傾斜部524との間に設けられている。本実施形態では、連通孔54は、例えば傾斜部522の左側に位置している。上述したように、開口部51の底面511は、覆い部50の左右方向の内側から外側に向かって下方に傾斜している。このため、連通孔54を覆い部50の左右方向の外側に位置する傾斜部522の左側に設けることで、開口部51の底面511上を流れた水を、連通孔54を介して開口部51の外部に適切に排出できる。このような構成において、傾斜部522、外側傾斜部524、及び連通孔54から排出された水は、冷凍冷却器33の下方に位置する排水樋36に流れて、その後庫外に排出される。
以上説明した実施形態によれば、冷蔵庫1は、貯蔵室13、14、15と、冷却器室61と、冷凍用送風機35と、覆い部50と、を備える。冷却器室61は、貯蔵室13、14、15の後方に位置し、貯蔵室13、14、15を冷却するための冷気を生成する冷凍冷却器33が設けられる。冷凍用送風機35は、冷却器室61内の冷気を貯蔵室13、14、15に供給する。覆い部50は、冷凍冷却器33の前方を覆う。覆い部50は、開口部51及び突出部52を有する。開口部51は、覆い部50を前後方向に貫通して形成され冷凍用送風機35が収容される。突出部52は、開口部51が設けられる面501から後方に突出して形成されている。突出部52は、傾斜部522及び遮断部523を有する。傾斜部522は、開口部51の下方に位置し前方から後方に向かって下方に傾斜する。遮断部523は、傾斜部522の左右方向の両側であって左右方向から見た場合に傾斜部522と重なる位置に設けられている。そして、遮断部523の前後方向の寸法は、傾斜部522の前後方向の寸法以上である。
ここで、冷凍冷却器33に付着した霜を除去する際に生じる除霜水の一部が、冷却器室61内の空気の流れ等の影響により冷凍用送風機35に付着することがある。そこで、覆い部50に傾斜部522を設けることで、例えば開口部51を介して冷凍用送風機35に付着した除霜水を、傾斜部522から円滑に排出できる。これにより、突出部52上の残水を抑制し、冷凍冷却器33と冷凍用送風機35との間の氷結の発生を抑制できる。また、遮断部523によって傾斜部522からの覆い部50の左右方向への水の移動を分断できるため、氷結の成長を防ぐことができる。よって、冷凍用送風機35の氷結を抑制できる。
突出部52は、外側傾斜部524を更に有する。外側傾斜部524は、遮断部523の左右方向の外側に位置する。外側傾斜部524は、突出部52の上面521aの一部を構成し、前方から後方に向かって下方に傾斜する。これによれば、外側傾斜部524によって、突出部52の上面521aにおける除霜水の排出を促進できる。これにより、覆い部50に氷結が発生することを抑制できるため、冷凍用送風機35周辺の氷結を抑制できる。
外側傾斜部524の左右方向の端部は、冷凍冷却器33の左右方向の端部よりも外側に位置している。これによれば、冷凍冷却器33の除霜時に発生する除霜水の一部を、外側傾斜部524から効果的に排出できる。これにより、冷凍用送風機35周辺の氷結をより一層抑制できる。
覆い部50は、連通孔54を更に有する。連通孔54は、覆い部50を前後方向に貫通して形成され、開口部51と冷却器室61とを連通する。連通孔54は、遮断部523と外側傾斜部524との間に設けられている。これによれば、連通孔54を介して冷凍用送風機35内の水を冷却器室61側に排出できる。そして、連通孔54を通った水は、外側傾斜部524に沿って下方に排出される。これにより、冷凍用送風機35内の残水を抑制できる。結果として、冷凍用送風機35の氷結を抑制できる。
前後方向において、冷凍冷却器33と冷凍用送風機35とは、少なくとも一部が重なっている。これによれば、冷凍冷却器33と冷凍用送風機35との位置関係を近くすることで効率的な熱交換を実現しつつ、冷凍用送風機35の氷結を抑制できる。
冷蔵庫1は、冷媒配管381を更に備える。冷媒配管381は、冷凍冷却器33に接続され、冷凍冷却器33に冷媒を供給する。冷媒配管381は、冷凍冷却器33の上方であってかつ前後方向において冷凍用送風機35と重なる位置に設けられている。これによれば、冷媒配管381を冷凍冷却器33の上方に位置することで、冷凍冷却器33の上方が冷えやすくなる。これにより、効率的な熱交換を実現しつつ、冷凍用送風機35の氷結を抑制できる。
冷凍冷却器33は、冷媒配管381と接続されて冷媒が流入する冷媒入口332aを有する。冷媒入口332aは、冷凍冷却器33の上方側に位置している。これによれば、冷凍冷却器33のうち冷えやすい部分である冷媒入口332aを冷凍冷却器33の上方側に位置することで、冷気を効率良く冷凍用送風機35側に移動させることができる。これにより、効率的な熱交換を実現しつつ、冷凍用送風機35の氷結を抑制できる。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…冷蔵庫、13、14、15…貯蔵室、33…冷凍冷却器(冷却器)、35…冷凍用送風機(送風機)、50…覆い部、51…開口部、52…突出部、522…傾斜部、523…遮断部、61…冷却器室
Claims (7)
- 貯蔵室と、
前記貯蔵室の後方に位置し、前記貯蔵室を冷却するための冷気を生成する冷却器が設けられる冷却器室と、
前記冷却器室内の前記冷気を前記貯蔵室に供給する送風機と、
前記冷却器の前方を覆う覆い部と、を備え、
前記覆い部は、前記覆い部を前後方向に貫通して形成され前記送風機が収容される開口部と、前記開口部が設けられる面から後方に突出して形成された突出部と、を有し、
前記突出部は、前記開口部の下方に位置し前方から後方に向かって下方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部の左右方向の両側であって左右方向から見た場合に前記傾斜部と重なる位置に設けられた遮断部と、を有し、
前記遮断部の前後方向の寸法は、前記傾斜部の前後方向の寸法以上である、
冷蔵庫。 - 前記突出部は、前記遮断部の左右方向の外側に位置する外側傾斜部を更に有し、
前記外側傾斜部は、前記突出部の上面の一部を構成し前方から後方に向かって下方に傾斜する、
請求項1の冷蔵庫。 - 前記外側傾斜部の左右方向の端部は、前記冷却器の左右方向の端部よりも外側に位置している、
請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記覆い部は、前記覆い部を前後方向に貫通して形成され前記開口部と前記冷却器室とを連通する連通孔を更に有し、
前記連通孔は、前記遮断部と前記外側傾斜部との間に設けられている、
請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前後方向において、前記冷却器と前記送風機とは、少なくとも一部が重なっている、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記冷却器に接続され前記冷却器に冷媒を供給する冷媒配管を更に備え、
前記冷媒配管は、前記冷却器の上方であってかつ前後方向において前記送風機と重なる位置に設けられている、
請求項5に記載の冷蔵庫。 - 前記冷却器は、前記冷媒配管と接続されて冷媒が流入する冷媒入口を有し、
前記冷媒入口は、前記冷却器の上方側に位置している、
請求項6に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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JP2023147656A Pending JP2025040700A (ja) | 2023-09-12 | 2023-09-12 | 冷蔵庫 |
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2023
- 2023-09-12 JP JP2023147656A patent/JP2025040700A/ja active Pending
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