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JP2025036898A - インストルメントパネルの取付構造 - Google Patents

インストルメントパネルの取付構造 Download PDF

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JP2025036898A
JP2025036898A JP2023143534A JP2023143534A JP2025036898A JP 2025036898 A JP2025036898 A JP 2025036898A JP 2023143534 A JP2023143534 A JP 2023143534A JP 2023143534 A JP2023143534 A JP 2023143534A JP 2025036898 A JP2025036898 A JP 2025036898A
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JP2023143534A
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宗士 岩本
Soshi Iwamoto
崇広 川添
Takahiro Kawazoe
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

Figure 2025036898000001
【課題】インストルメントパネルを車体構造物に取り付ける取付剛性を向上させる。
【解決手段】インストルメントパネルの取付構造は、アッパパネル10の外側部に設けられ、ロアパネル20に係合するための第1係合部17と、アッパパネル10の車両室内に面するアッパ主面部12の前方側に位置するロアパネル20に設けられ、アッパ主面部12に対向するように上下方向に延びる縦壁部22と、縦壁部22に設けられ、ステアリングサポートメンバの外側部に接合される第1接合部23と、第1接合部23に対して車幅方向に隣接するように縦壁部22に設けられ、第1係合部17が係合される第1被係合部24と、を有している。
【選択図】図9

Description

本発明は、インストルメントパネルの取付構造に関する。
車両室の前部には、インストルメントパネルが配置されている。インストルメントパネルには、例えば、車速等を表示する表示装置や、運転者等の乗員が操作可能な車載器等が、設置されている。インストルメントパネルについて、例えば、特許文献1に開示されているように、アッパパネルと、ロアパネルと、を有し、これらの境界が、インストルメントパネルの側部に配置されている構造が知られている。
また、上記例の構造のように、ロアパネルとアッパパネルとの境界が、ユーザから見える場合、当該境界は、外観品質に影響を及ぼすため、ロアパネル及びアッパパネルは、高精度に組み立てられる必要がある。ロアパネルは、アッパパネルを支持した状態で、車体構造物に取り付けられる場合がある。そのため、ロアパネルは、例えばステアリングサポートメンバのような剛性の高い部材に取り付けられることが多い。
特許第5991238号公報
また、上記例のように、車幅方向の寸法が比較的長い車両の場合、インストルメントパネルの全体の寸法が大きくなる。当該寸法の増大に伴い、インストルメントパメルの側部に設けられる上記境界の車両前後方向の長さは、長くなる可能性がある。そのため、ロアパネル及びアッパパネルをより高精度に組み立てるために、例えば、アッパパネルとロアパネルと境界付近におけるインストルメントパネルの取付構造の剛性を高める必要がある。そのような場合、特に、ロアパネルが車体構造物に取り付けられる取付剛性を高めることが望ましい。
一方で、インストルメントパネルの側部の裏側には、例えば、空調ダクト及び電子機器が配置される。そのため、これらの部材や装置は、ロアパネル及びアッパパネルの境界の付近に密集して配置される可能性がある。ロアパネル及びアッパパネルの境界がインストルメントパネルの側部に設けられるような構造において、上記したロアパネルの取付構造の剛性を高めるようとすると、十分なスペースを確保することが困難な場合がある。
また、取付剛性を高めて組付け精度を向上させるために、形状が複雑な取付構造とするのでは、組立の能率が低下する可能性がある。そのため、ロアパネル及びアッパパネルの組立は、なるべく容易に行えることが望ましい。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、インストルメントパネルを車体構造物に取り付ける取付剛性を向上させることが可能なインストルメントパネルの取付構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係るインストルメントパネルの取付構造は、車両室内の前部に配置されるインストルメントパネルと、前記インストルメントパネルの車両前方側に配置されるステアリングサポートメンバと、を有し、前記インストルメントパネルは、アッパパネルと、該アッパパネルの下部に配置されるロアパネルと、を有している、インストルメントパネルの取付構造であって、前記アッパパネルの車幅方向外側部に設けられ、前記ロアパネルに係合するための第1係合部と、前記アッパパネルの車両室内に面する主面部の前方側に位置する前記ロアパネルに設けられ、前記主面部に対向するように車両上下方向に延びる縦壁部と、前記縦壁部に設けられ、前記ステアリングサポートメンバの車幅方向外側部に接合される第1接合部と、前記第1接合部に対して車幅方向に隣接するように前記縦壁部に設けられ、前記第1係合部が係合される第1被係合部と、を有している。
本発明によれば、インストルメントパネルを車体構造物に取り付ける取付剛性を向上させることが可能となる。
本発明に係るインストルメントパネルの取付構造の一実施形態を示す斜視図である。 図1のインストルメントパネルの側部を車両室内から見た正面図である。 図2のガーニッシュを取り外した状態を車両室外側から見た斜視図である。 図3のアッパパネルの上下方向の中間部の断面を含む斜視図である。 図4の断面よりやや上方に位置する断面を含む拡大斜視図である。 図1のインナパネルを省略した状態を車両室外側から見た斜視図である。 図6のガーニッシュを取り外した状態を示す斜視図である。 図7の第2接合部及びその周辺を拡大して示す正面図である。 図6のガーニッシュを取り外した状態を車両室内側から見た斜視図である。 図9のインストルメントパネル及びステアリングサポートメンバを車両前方側且つ車両室外側から見た斜視図である。 図9のアッパパネルを取り外した状態を、車両室外側から見た斜視図である。 図1のアッパパネルを単体で示す右側面図である。
以下、本発明に係るインストルメントパネル1の取付構造の一実施形態について、図面(図1~図12)を参照しながら説明する。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印R及び矢印Lは、乗員が車両前方を見たときの右側及び左側を示している。また、矢印Uは、車両上下方向における上方を示している。
本実施形態のインストルメントパネル1の取付構造は、車両室内の前部に配置されるインストルメントパネル1と、インストルメントパネル1の車両前方側に配置されるステアリングサポートメンバ30と、を有しており、インストルメントパネル1を、ステアリングサポートメンバ30等に取り付けるための構造である。また、インストルメントパネル1の取付構造は、インストルメントパネル1の車幅方向側部に設けられている。
本実施形態のインストルメントパネル1は、図1及び図2に示すように、アッパパネル10と、該アッパパネル10の下部に配置されるロアパネル20と、を有している。当該取付構造は、アッパパネル10の車幅方向外側部に設けられ、ロアパネル20に係合するための第1係合部17と、アッパパネル10の車両室内に面するアッパ主面部12(主面部)の前方側に位置するロアパネル20に設けられ、該アッパ主面部12に対向するように車両上下方向に延びる縦壁部22と、該縦壁部22に設けられ、ステアリングサポートメンバ30の車幅方向外側部に接合される第1接合部23と、該第1接合部23に対して車幅方向に隣接するように縦壁部22に設けられ、第1係合部17が係合される第1被係合部24と、を有している。
また、アッパ主面部12の下部には、ロアパネル20に接合される第2接合部13が設けられ、第1係合部17の下方に位置するアッパパネル10には、ロアパネル20に係合される第2係合部18が設けられている。
以下、本実施形態のインストルメントパネル1の取付構造の詳細について説明する。
インストルメントパネル1は、図1~図3に示すように、車両室の前部において、車幅方向の一方端から他方端まで延びる樹脂製に部材であり、車両室内に面する主面部12,21と、主面部(この例ではアッパ主面部12)の上端から前方に向かって、例えば、フロントガラス(図示せず)の下部まで延びている天面部11と、を有している。また、インストルメントパネル1は、上記したように、アッパパネル10と、ロアパネル20と、を有している。
先ず、アッパパネル10について説明する。図1、図6及び図9に示すように、アッパパネル10は、ロアパネル20の上部に配置され、ロアパネル20及びステアリングサポートメンバ30に取り付けられている。アッパパネル10は、天面部11と、アッパ主面部12と、アッパ側壁部15と、アッパフランジ部16と、を有している。天面部11は、インストルメントパネル1の上部に配置される部分であり、アッパ主面部12の上端から前方に向かって、例えば、フロントガラス(図示せず)の下部まで延びている部分である。天面部11の多くの部分は、車両室内に露出する意匠面である。
アッパ主面部12は、インストルメントパネル1の主面部の上部を構成する部分であり、車載器が取り付けられる複数の開口部と、ガーニッシュ45及びオーナメント等の装飾部材が取り付けられる部分と、車両室内に露出している部分と、を有している。例えば、車両室内に露出している部分は、意匠面となる。
アッパ側壁部15は、図6及び図10に示すように、アッパ主面部12の車幅方向外側端から車両前方に延びている部分であり、車両の幅方向外側部に設けられ且つ車幅方向外側に面している。詳細には、アッパ側壁部15は、アッパ主面部12の車幅方向外側部に配置され、車幅方向外側に面している外壁面を有している。外壁面は、例えば、サイドドアが開いているとき、車両外側から見える部分で、意匠面である。
アッパフランジ部16は、図6及び図8に示すように、アッパ側壁部15の前端から車幅方向外側に突出している部分である。詳細には、アッパフランジ部16は、アッパ側壁部15の外側面の前端から車幅方向外側に突出し、サイドドア開口部5の開口縁に沿って上下方向に延びている。また、アッパフランジ部16は、アッパ側壁部15の外壁面と同様に、サイドドアが開いているとき、車両外側から見える部分で、意匠面である。
なお、図3~図5に示すように、アッパ側壁部15の前部及びアッパフランジ部16は、サイドドア開口部5の前部に配置されており、アッパフランジ部16には、サイドドア開口部5の縁に沿って配置されるオープニングトリム6が取り付けられている。なお、図4及び図5では、オープニングトリム6の外側の形状、及び断面形状は、模式的に示している。
また、本実施形態では、アッパパネル10の車幅方向外側部には、ロアパネル20に係合するための第1係合部17が設けられている。また、第1係合部17の下方に位置するアッパパネル10には、ロアパネル20に係合される第2係合部18が設けられている。この例では、図12に示すように、第1係合部17及び第2係合部18は、アッパフランジ部16に設けられている。
さらに、アッパ主面部12の下部には、ロアパネル20に接合される第2接合部13が設けられている。第2接合部13は、第2係合部18よりも車両前方側に配置されている。この例では、第2接合部13は、アッパ側壁部15の前部に対して、車幅方向内側に位置するアッパ主面部12に設けられている。例えば、第2接合部13には、スクリュー13a等の締結部材が挿入可能な貫通孔が設けられている。また、この例では、図7~図9に示すように、スクリュー13aが取り付けられる貫通孔の車幅方向外側に位置決め孔14が形成されている。なお、ロアパネル20のロア主面部21には、位置決め突起29が設けられ、位置決め孔14に挿入されている。
第1係合部17は、図12に示すように、アッパ主面部12の前側(裏側)の部分における車幅方向外側から、車両前方に突出する係止爪17aを有している。また、係止爪17aは、車両前方に向かうに従い車両下方に傾斜している。この例の係止爪17aの上端及び下端は、当該傾斜方向に傾斜し、平行である。係止爪17aを含む第1係合部17が、ロアパネル20に係合する状態については、後で説明する。
第2係合部18は、図12に示すように、第1係合部17の下方に間隔を空けて配置されている。第2係合爪は、差込爪18aを有しており、該差込爪18aは、アッパ主面部12の前側(裏側)の部分における車幅方向外側で、第1係合部17の下方側の部分から、車両前方に突出している。また、差込爪18aの上端は、係止爪17aの上端と同様に、車両前方に向かうに従い車両下方に傾斜している。本実施形態では、係止爪17aの上端、及び、差込爪18aの上端は、車両前方に向かうに従い車両下方に傾斜し、ほぼ平行である。差込爪18aを含む第2係合部18が、ロアパネル20に係合する状態については、後で説明する。
次に、ロアパネル20について説明する。図7及び図11に示すように、ロアパネル20は、ステアリングサポートメンバ30に取り付けられる部材であって、ロア主面部21と、縦壁部22と、ロア側壁部25と、ロアフランジ部26と、を有している。ロア主面部21は、インストルメントパネル1の主面部の下部を構成する部分であり、車載器が取り付けられる複数の開口部と、ガーニッシュ45及びオーナメント等の装飾部材が取り付けられる部分と、車両室内に露出している部分と、を有している。例えば、車両室内に露出している部分は、意匠面となる。また、ロア主面部21の車幅方向外側部には、アッパパネル10の第2接合部13が接合されている。この例では、ロア主面部21には、スクリュー13a等が挿入可能な穴部(図示せず)が設けられ、第2接合部13が接合されている。
縦壁部22は、図9及び図11に示すように、ロア主面部21の車幅方向外側部の上部から車両上方に延びている。また、縦壁部22は、ロア主面部21の後端(車両室内側の端部)よりも車両前方に配置されている。アッパパネル10の後述するアッパ主面部12(主面部)の前方側に配置されている。また、縦壁部22は、第2接合部13が接合される穴部よりも車両後方に配置されている。縦壁部22には、第1接合部23及び第1被係合部24が設けられている。縦壁部22の詳細については、後で説明する。
ロア側壁部25は、図1及び図2に示すように、車両の幅方向外側部に設けられ且つ車幅方向外側に面している。詳細には、ロア側壁部25は、ロア主面部21の車幅方向外側部に配置され、車幅方向外側に面している外壁面を有している。外壁面は、例えば、サイドドアが開いているとき、車両外側から見える部分で、意匠面である。
ロアフランジ部26は、ロア側壁部25の前端から車幅方向外側に突出している部分であり、縦壁部22の車幅方向外側部における下部に接続されている。詳細には、ロアフランジは、ロア側壁部25の外側面の前端から車幅方向外側に突出し、サイドドア開口部5の開口縁に沿って上下方向に延びている。また、ロアフランジ部26は、ロア側壁部25の外壁面と同様に、サイドドアが開いているとき、車両外側から見える部分で、意匠面である。
なお、図3及び図4に示すように、ロア側壁部25の前部及びロアフランジ部26は、サイドドア開口部5の前部に配置されており、ロアフランジ部26には、アッパフランジ部16と同様に、サイドドア開口部5の縁に沿って配置されるオープニングトリム6が取り付けられている。
本実施形態では、ロア側壁部25の上端、及び、アッパ側壁部15の下端は、ロアパネル20とアッパパネル10との境界ライン40を構成している。また、ロアフランジ部26の上端及びアッパフランジ部16の下端も、境界ライン40の一部を構成している。
本実施形態のように、剛性の高いステアリングサポートメンバ30に接合される第1接合部23に隣接するように第1被係合部24を設けることにより、アッパパネル10におけるロアパネル20への取付剛性を向上させることが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、インストルメントパネル1を車体構造物に取り付ける取付剛性を向上させることが可能となる。
その結果、アッパパネル10及びロアパネル20の配置が安定するため、車幅方向端に配置されるオープニングトリム6の浮き上がり等も抑制することが可能となる。また、アッパパネル10及びロアパネル20が所定位置で安定して配置可能であるため、アッパパネル10とロアパネル20との境界の外観品質も向上する。
本実施形態では、第1係合部17、第2係合部18、及び、第2接合部13は、側面視で、直角三角形を構成するように配置されている。例えば、図7に示すように、第1被係合部24の係止孔24a、後述する差込孔28、及び、第2接合部13のスクリュー13aが螺号される穴部を頂点とする三角形が形成されているとよい。
第1係合部17と第2係合部18との間には、鉛直方向に延びる仮想辺を有し、第2係合部18と第2接合部13との間には、水平方向に延びる仮想辺を有している。このように第1係合部17、第2係合部18、及び、第2接合部13を配置することで、各部材の接続状態を、より安定させることが可能となる。その結果、アッパパネル10とロアパネル20との境界の外観品質をさらに向上させることが可能となる。
続いて、ステアリングサポートメンバ30について説明する。ステアリングサポートメンバ30は、インストルメントパネル1の車両前方側に配置される部材で、ハンドル、ステアリングシャフト、及びステアリングコラム等を、直接的又は間接的に支持するための部材で、剛性の高い部材である。ステアリングサポートメンバ30は、図7及び図10に示すように、パイプ部材31と、サイドブラケット32と、アッパブラケット37と、を有している。
パイプ部材31は、図10に示すように、車幅方向に延び、例えば円形の横断面を有する部材で、金属材料により形成される剛性の高い部材である。図示による説明は省略するが、パイプ部材31の車幅方向中間部には、複数のステーが設けられ、当該ステーの後部には、インストルメントパネル1の例えばロアパネル20が取り付けられている。
サイドブラケット32は、車両上下方向に延び、サイドブラケット32の車両上下方向中間部にパイプ部材31が取り付けられ、サイドブラケット32の上部には、車幅方向内側に突出する内側フランジ36が設けられている。本実施形態のサイドブラケット32は、パイプ部材31の車幅方向外側部に接合されている金属製の部材であって、パイプ部材31の側部を車体側部に取り付けるための部材である。サイドブラケット32は、車体側部に配置される例えばインナパネル2等の車体構造物に接合されている。
サイドブラケット32は、図10に示すように、車幅方向外側に面する外面部33を有し、外面部33の前端は車両上下方向に延び、上端は車両前後方向に延びている。サイドブラケット32の車両上下方向の中間部に、パイプ部材31の車幅方向外側端部が接合されている。例えば、サイドブラケット32は、パイプ部材31に端部に、アーク溶接等により接合されているとよい。
パイプ部材31の上方に位置するサイドブラケット32には、図7及び図10に示すように、ボルト34a等により車体構造物に締結される上側締結部34が設けられている。また、パイプ部材31の下方に位置するサイドブラケット32には、上側締結部34と同様に、車体構造物にボルト35aにより締結される下側締結部35が設けられている。サイドブラケット32は、上側締結部34及び下側締結部35で、インナパネル2等の車体構造物に締結されている。そのため、ステアリングサポートメンバ30の車幅方向外側部は、高い取付剛性で、車体構造物に取り付けられている。また、パイプ部材31は、車幅方向両側の車体構造物を繋ぐ剛性の高い骨格部材として機能している。
また、サイドブラケット32の上部には、図10に示すように、車幅方向内側に突出している内側フランジ36が設けられている。内側フランジ36は、サイドブラケット32の外面部33の上端に一体的に形成されている。内側フランジ36は、車両上方に面する平坦な上面を有している。
アッパブラケット37は、内側フランジ36に接合される底面部38と、該底面部38の後端から上方に延び、第1接合部23が接合される後壁部39と、を有している。アッパブラケット37は、底面部38と後壁部39とにより、側面視でL字状を構成している。本実施形態のアッパブラケット37は、サイドブラケット32の上部に接合されているブラケットで、アッパブラケット37には、アッパパネル10の後方側に配置され、ロアパネル20の縦壁部22の第1接合部23が接合される。
サイドブラケット32は、例えば、パイプ部材31から後方に延びるステー等の部材に比べて、剛性が高い。当該サイドブラケット32に、アッパブラケット37を介して、第1接合部23が接合されていることにより、ロアパネル20は、高い支持力で支持されることが可能となる。剛性の高いサイドブラケット32に、アッパパネル10及びロアパネル20が繋がるため、インストルメントパネル1の全体の支持剛性も向上する。そのため、アッパパネル10及びロアパネル20の境界ライン40のずれを抑制することが可能となり、境界ライン40の外観品質も向上する。
ここで、ロアパネル20の縦壁部22の第1接合部23が、アッパパネル10に接合される構造について詳細に説明する。
図10に示すように、アッパブラケット37の底面部38は、車両下方に面する下面を有しており、下面の車幅方向の外側部は、内側フランジ36に接合されている。底面部38は、内側フランジ36に、例えばスポット溶接により溶接されるとよい。また、底面部38の車幅方向両側には、上方に突出するフランジが設けられ、底面部38の強度を確保している。
アッパブラケット37の後壁部39の車幅方向両側には、前方に突出するフランジが設けられ、後壁部39の強度を確保している。なお、後壁部39のフランジと、底面部38のフランジは、連続するように形成されている。アッパブラケット37の後壁部39は、車両前後方向に貫通する貫通孔を有している。貫通孔が形成される部分は、剛性を確保するために、厚肉に形成されている。なお、肉厚の部分は、別体の部品を取り付けてもよいし、後壁部39と一体的に構成してもよい。
一方で、ロアパネル20の第1接合部23は、貫通孔(図示せず)が形成されている。図5及び図10に示すように、第1接合部23の前部と、アッパブラケット37の後壁部39の後壁面とを当接させ、第1接合部23の貫通孔と後壁部39の貫通孔を連通させボルト等の締結部材23aを挿通させることにより、第1接合部23と後壁部39とは、締結されている。サイドブラケット32の上側締結部34等の取付剛性の高い部位の付近に、ロアパネル20が接合されるため、ロアパネル20の取付状態を、より安定させることが可能となる。
続いて、アッパパネル10の第1係合部17がロアパネル20の第1被係合部24に係合する状態、及び、アッパパネル10の第2係合部18がロアパネル20に係合する状態について、説明する。
第1被係合部24は、第1接合部23に対して車幅方向に隣接するように縦壁部22に設けられている。第1被係合部24は、係止爪17aが貫通した状態で係止される係止孔24aを有している。係止孔24aは、図7及び図11に示すように、上下方向に延びている。また、係止孔24aが形成される縦壁部22の壁面は、上方に向かうに従い前方に傾斜している。すなわち、第1係止孔24aは、前傾する壁面に形成されている。係止孔24aの内壁の上部は、係止爪17aの上端の傾斜方向に沿って傾斜し、係止孔24aの内壁の下部は、係止爪17aの下端の傾斜方向に沿って傾斜している。なお、前傾する壁面の傾斜方向は、係止爪17aの傾斜方向に直交するとよい。
また、本実施形態では、図11に示すように、縦壁部22における第1被係合部24の下方側には、差込爪18aが貫通する差込孔28が形成されている。縦壁部22の車幅方向外側部は、ロアフランジ部26の上方に配置される部分であって、ロアフランジ部26の後面(意匠面)よりも前方側にずれて配置され、車両上下方向に延びている。差込孔28は、ロアフランジ部26の上方に隣接して配置される貫通孔で、車両上下方向に延びている。差込孔28の内壁の上部は、差込爪18aの上端の傾斜方向に沿って傾斜しており、差込孔28の内壁の下部は、差込爪18aの下端と同様に水平に形成されている。
本実施形態では、図6及び図7に示すように、アッパパネル10の天面部11の車幅方向外側部には、フロントピラートリムを取り付けるためのピラー取付用開口部11aが設けられている。インストルメントパネル1の車幅方向外側部の裏側には、空調ダクト3等、多くの部材が配置されるため、メンテナンス作業が困難な場合がある。
これに対して、本実施形態では、ピラー取付用開口部11aの下方には、係止爪17a及び差込爪18aが貫通する係止孔24a及び差込孔28が配置されている。そのため、天面部11のピラー取付用開口部11aから作業者が手を挿入し、係止孔24aを貫通する係止爪17aの先端、及び、差込孔28を貫通する差込爪18aの先端を、後方に押すことで、アッパパネル10とロアパネル20との係合を解除することが可能である。そのため、本実施形態では、インストルメントパネル1のメンテナンスを容易に行うことが可能である。
また、係止孔24a及び差込孔28が、縦壁部22の外側部で、ロアフランジ部26の上方に配置されているため、アッパパネル10がロアパネル20に対して、車幅方向や上下方向のずれることや歪みが発生することを抑制することが可能となる。さらに、境界ライン40の位置が安定することで、アッパフランジ部16及びロアフランジ部26に沿って配置されるオープニングトリム6が車幅方向や上下方向のずれることや、オープニングトリムに歪みが発生することを抑制することが可能となる。
係止爪17aの上端及び差込爪18aの上端が、上記のように傾斜しているので、組付け性能が向上する。例えば、前突等により水平方向に衝撃荷重が作用して、アッパパネル10が水平方向且つ後方側に移動しようとするとき、係止爪17aの上端及び差込爪18aの上端が傾斜していることにより、係止孔24a及び差込孔28の縁に、係止爪17a等が引っ掛かるため、アッパパネル10がロアパネル20から外れにくい構造とすることが可能となる。また、係止爪17a等の傾斜により、ロアパネル20に対するアッパパネル10の前後方向の位置を規制しやすくすることが可能となる。
また、本実施形態では、差込爪18aの下端は、ロアパネル20のロア側壁部25とアッパパネル10のアッパ側壁部15との境界ライン40に沿って延びているとよい。このように差込爪18aの下端が、境界ライン40に沿うことで差込爪18aを差込孔28に差し込む作業を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態のインストルメントパネル1は、図2及び図6に示すように、第2接合部13を車両後方側から覆い、アッパパネル10及びロアパネル20の境界を跨ぐように配置されるガーニッシュ45を有している。この例のガーニッシュ45は、アッパ主面部12とロア主面部21との境界のうち、車幅方向外側部を跨ぐように配置されており、当該境界を覆っている。
ロアパネル20とアッパパネル10は、車幅方向に延びているため、境界も車幅方向に沿って形成される。ガーニッシュ45は、第2接合部13のスクリュー13aを車両室内から視認できない状態として外観品質を向上させ、さらに、車幅方向に沿って延びる境界ライン40の一部を覆うため、境界ライン40を安定させる構造を簡素化することが可能となる。
本実施形態では、アッパパネル10のアッパ主面部12の車幅方向外側部には、空調用の開口部が設けられている。第1接合部23は、アッパブラケット37等に接合されるため、空調ダクト3に干渉することなく、ロアパネル20を車体構造物に接合できる。そのため、ロアパネル20及びアッパパネル10の車幅方向外側部の構造を複雑化することなく、安定した取付構造を得ることが可能となる。
また、本実施形態では、アッパパネル10の車幅方向外側部における後部は、境界ライン40の後端から車両後方に向かうに従い車両上方に傾斜している。また、ロアパネル20の車幅方向外側部における後部は、境界ライン40の後端から車両後方に向かうに従い車両下方に傾斜している。ガーニッシュ45の車幅方向外側部の前部には、角部が形成されており、当該角部の頂点は、境界ライン40の後端に接続されるように配置されている。本実施形態では、上記のように、アッパパネル10とロアパネル20の境界ライン40は、安定して配置されるため、ガーニッシュ45との境界も精度よく配置することが可能となる。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、縦壁部22は、ロアパネル20に一体的に設けられているが、これに限らない。ロアパネル20と別体としてもよい。第1接合部は、第1被係合部の車幅方向内側に配置されているが、これに限らない。第1接合部及び第1被係合部とは、隣接して配置されていればようので、例えば、上下に隣接するように配置してもよい。
また、上記実施形態では、締結部材として、スクリュー13aやボルト等を用いているが、クリップ等を適用することも可能である。
1 インストルメントパネル
2 インナパネル
3 空調ダクト
5 サイドドア開口部
6 オープニングトリム
10 アッパパネル
11 天面部
11a ピラー取付用開口部
12 アッパ主面部(主面部)
13 第2接合部
13a スクリュー
14 位置決め孔
15 アッパ側壁部
16 アッパフランジ部
17 第1係合部
17a 係止爪
18 第2係合部
18a 差込爪
20 ロアパネル
21 ロア主面部
22 縦壁部
23 第1接合部
23a 締結部材
24 第1被係合部
24a 係止孔
25 ロア側壁部
26 ロアフランジ部
28 差込孔
29 位置決め突起
30 ステアリングサポートメンバ
31 パイプ部材
32 サイドブラケット
33 外面部
34 上側締結部
34a ボルト
35 下側締結部
35a ボルト
36 内側フランジ
37 アッパブラケット
38 底面部
39 後壁部
40 境界ライン
45 ガーニッシュ


Claims (7)

  1. 車両室内の前部に配置されるインストルメントパネルと、前記インストルメントパネルの車両前方側に配置されるステアリングサポートメンバと、を有し、
    前記インストルメントパネルは、アッパパネルと、該アッパパネルの下部に配置されるロアパネルと、を有している、インストルメントパネルの取付構造であって、
    前記アッパパネルの車幅方向外側部に設けられ、前記ロアパネルに係合するための第1係合部と、
    前記アッパパネルの車両室内に面する主面部の前方側に位置する前記ロアパネルに設けられ、前記主面部に対向するように車両上下方向に延びる縦壁部と、
    前記縦壁部に設けられ、前記ステアリングサポートメンバの車幅方向外側部に接合される第1接合部と、
    前記第1接合部に対して車幅方向に隣接するように前記縦壁部に設けられ、前記第1係合部が係合される第1被係合部と、
    を有していることを特徴とする、インストルメントパネルの取付構造。
  2. 前記主面部の下部には、前記ロアパネルに接合される第2接合部が設けられ、
    前記第1係合部の下方に位置する前記アッパパネルには、前記ロアパネルに係合される第2係合部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のインストルメントパネルの取付構造。
  3. 前記アッパパネルは、前記主面部の車幅方向外側端から車両前方に延びるアッパ側壁部と、該アッパ側壁部の前端から車幅方向外側に突出するアッパフランジ部と、を有し、
    前記ロアパネルは、車幅方向外側部に設けられ且つ車幅方向外側に面しているロア側壁部と、該ロア側壁部の前端から車幅方向外側に突出するロアフランジ部と、を有し、
    前記ロアフランジ部は、前記縦壁部の車幅方向外側部における下部に接続され、
    前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記アッパフランジ部に設けられ、
    前記ロア側壁部の上端、及び、前記アッパ側壁部の下端は、前記ロアパネルと前記アッパパネルとの境界ラインを構成していることを特徴とする、請求項2に記載のインストルメントパネルの取付構造。
  4. 前記第1係合部は、車両前方に突出する係止爪を有し、前記第1被係合部は、前記係止爪が貫通した状態で係止される係止孔を有し、前記第2係合部は、車両前方に突出する差込爪を有しており、
    前記縦壁部における前記第1被係合部の下方側には、前記差込爪が貫通する差込孔が形成されており、
    前記係止爪の上端、及び、前記差込爪の上端は、車両前方に向かうに従い車両下方に傾斜していることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載のインストルメントパメルの取付構造。
  5. 前記ステアリングサポートメンバは、車幅方向に延びているパイプ部材と、該パイプ部材の車幅方向外側端に取り付けられ、且つ車体側部に取り付けられているサイドブラケットと、該サイドブラケットの上部に接合され、前記アッパパネルの後方に配置されるアッパブラケットと、を有し、
    前記第1接合部は、前記アッパブラケットに接合されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のインストルメントパネルの取付構造。
  6. 前記サイドブラケットは、車両上下方向に延び、前記サイドブラケットの車両上下方向中間部に前記パイプ部材が取り付けられ、前記サイドブラケットの上部には、車幅方向内側に突出する内側フランジが設けられており、
    前記アッパブラケットは、前記内側フランジに接合される底面部と、該底面部の後端から上方に延び、前記第1接合部が接合される後壁部と、を有していることを特徴とする、請求項5に記載のインストルメントパネルの取付構造。
  7. 前記インストルメントパネルは、前記第2接合部を車両後方側から覆い、前記アッパパネル及び前記ロアパネルの境界を跨ぐように配置されるガーニッシュを、さらに有していることを特徴とする、請求項2に記載のインストルメントパネルの取付構造。

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