JP2025027301A - Vehicle instrument panel structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用インストルメントパネル構造に関する。 The present invention relates to a vehicle instrument panel structure.
従来、例えば特許文献1には、携帯端末を充電する非接触式の充電部を備えた充電器を車両の内装部材に設けた構成が開示されている。この充電器は、充電部に対向して携帯端末を載せる載置面に、携帯端末を保持する保持部材を複数備えており、保持部材は、充電部の中心に対して点対称となる位置に設けられている。このような充電器を車室のセンターコンソールに設けることで、携帯端末の移動を抑制しながら、充電器に対して携帯端末の配置・持出しを容易に行うことができるようにしている。
For example,
しかしながら、上記従来の充電器が車両の内装部材(センターコンソール)に設けられた構造については、非接触式の充電に対応していない携帯端末(以下、「携帯型電子機器」とする)や、充電器の保持部材の配置に対して幅方向のサイズが適合しない携帯型電子機器を、車室内で充電することが困難であるという課題がある。また、センターコンソールがない車両(例えば、運転席と助手席が繋がった車両など)には対応できない構造になっている。さらに、センターコンソール上で移動が抑制された状態にある携帯型電子機器では、充電中に発生する熱がこもって温度が上昇しやすい。高温の状態で充電を継続した場合、携帯型電子機器のバッテリ劣化を招くだけでなく、内部回路の故障を引き起こす可能性もあり、改善の余地があった。 However, the above-mentioned conventional charger structure installed in the vehicle's interior member (center console) has the problem that it is difficult to charge inside the vehicle cabin a mobile terminal (hereinafter referred to as "portable electronic device") that does not support non-contact charging, or a portable electronic device whose width size does not match the arrangement of the charger's holding member. In addition, the structure is not compatible with vehicles that do not have a center console (for example, a vehicle in which the driver's seat and passenger seat are connected). Furthermore, portable electronic devices that are restricted from moving on the center console are prone to temperature rise due to the heat generated during charging being trapped. Continuing charging in a high temperature state not only causes battery deterioration of the portable electronic device, but may also cause internal circuit failure, leaving room for improvement.
本発明は上記の点に着目してなされたもので、多様な携帯型電子機器を車室内で簡便に充電でき、かつ、充電中の発熱による携帯型電子機器の温度上昇を抑制可能な車両用インストルメントパネル構造を提供することを目的とする。 The present invention has been made with the above in mind, and aims to provide a vehicle instrument panel structure that allows a variety of portable electronic devices to be easily charged inside the vehicle cabin and that can suppress the temperature rise of the portable electronic devices due to heat generation during charging.
上記の目的を達成するため本発明の一態様は、車室内における車両前方側に配置され車幅方向に延びるインストルメントパネルと、前記インストルメントパネルの車両後方を臨む主面部に形成され、空調風が車室内に向けて吹き出される送風口と、携帯型電子機器が電気的に接続され該携帯型電子機器への給電機能を有する接続ポートを、前記主面部に取り付けるための接続ポート取付部と、を備えた車両用インストルメントパネル構造を提供する。この車両用インストルメントパネル構造において、前記インストルメントパネルは、前記主面部から車両後方に向かって延び、前記携帯型電子機器を載置可能に構成されたトレイ部を含み、前記主面部は、前記トレイ部における前記携帯型電子機器の載置面の前縁から車両上方に向かって延びる縦壁を有し、前記接続ポート取付部は、前記縦壁に設けられており、前記送風口は、前記縦壁の車幅方向範囲内で前記縦壁よりも車両上方、かつ、前記載置面の後縁よりも車両前方に配置されている。 In order to achieve the above object, one aspect of the present invention provides a vehicle instrument panel structure including an instrument panel disposed on the vehicle front side in the vehicle interior and extending in the vehicle width direction, an air outlet formed on a main surface of the instrument panel facing the vehicle rear, through which conditioned air is blown toward the vehicle interior, and a connection port attachment portion for attaching a connection port to the main surface, to which a portable electronic device is electrically connected and which has a function of supplying power to the portable electronic device. In this vehicle instrument panel structure, the instrument panel includes a tray portion that extends from the main surface toward the vehicle rear and is configured to be able to place the portable electronic device, the main surface portion has a vertical wall that extends from a front edge of a surface of the tray portion on which the portable electronic device is placed toward the vehicle upper side, the connection port attachment portion is provided on the vertical wall, and the air outlet is disposed above the vertical wall within a vehicle width range of the vertical wall and forward of the rear edge of the surface.
本発明に係る車両用インストルメントパネル構造によれば、多様な携帯型電子機器を車室内で簡便に充電でき、かつ、充電中の発熱による携帯型電子機器の温度上昇を抑制することが可能である。 The vehicle instrument panel structure of the present invention allows various portable electronic devices to be easily charged inside the vehicle cabin, and also makes it possible to suppress the temperature rise of the portable electronic devices due to heat generation during charging.
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用インストルメントパネル構造の要部を車両後方の斜め左側から見た斜視図である。また、図2は、図1のA-A線断面図である。なお、以下で説明する各図において、矢印F方向は、車両前後方向で前方を示している。また、矢印U方向は車両上下方向で上方を示している。さらに、矢印R方向および矢印L方向は、車室内から車両前方を見たときの右方および左方を示している。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
Fig. 1 is a perspective view of a main part of a vehicle instrument panel structure according to an embodiment of the present invention, as viewed obliquely from the left rear of the vehicle. Fig. 2 is a cross-sectional view taken along line A-A in Fig. 1. In each of the figures described below, the direction of arrow F indicates the front in the longitudinal direction of the vehicle. The direction of arrow U indicates the upward direction in the vertical direction of the vehicle. Furthermore, the directions of arrow R and arrow L indicate the right and left when looking at the front of the vehicle from inside the vehicle cabin.
図1および図2において、本実施形態による車両用インストルメントパネル構造が適用された車両は、車室R内における車両前方側にインストルメントパネル1を備えている。インストルメントパネル1は、車室R内における車両幅方向の全幅に亘って配置されている。インストルメントパネル1は、樹脂製の部材であり、車両後方を臨む主面部11と、車両上方を臨む上面部12と、を有している。
In Figures 1 and 2, a vehicle to which the vehicle instrument panel structure according to this embodiment is applied has an
主面部11は、車両の図示しない運転席および助手席に対向するように設けられている。本実施形態では、主面部11の右側後方に運転席が配置されており、主面部11の左側後方に助手席が配置されている。ただし、運転席および助手席の配置は、上記一例に限定されず左右が逆の関係であってもよい。上面部12は、主面部11の上部から車両前方に広がっている。インストルメントパネル1の内部(車室Rの外側の空間)には、車両幅方向に延びるステアリングサポートメンバ7が配置されており(図2)、このステアリングサポートメンバ7にインストルメントパネル1が取り付けられている。
The
主面部11の上側部分には、車両に搭載された空調装置(図示せず)により温度等が調整された空気(以下、「空調風」とする)W1,W2を車室R内に送風するための送風用開口部13が形成されている(図2)。送風用開口部13の車両前側(車室Rとは反対側)には、空調装置に繋がるダクト3の終端部が取り付けられている。ダクト3は、送風用開口部13付近において、車両後方に向かうに従い車両上方に傾斜して延びている。送風用開口部13の車両後方(車室Rの方向)には、空調風W1,W2の風向や風量を調整するためのレジスター4が設けられている。レジスター4は、後述するレジスターカバー14に取り付けられている。このような主面部11の上側部分の構造では、空調装置からの空調風W1,W2が、ダクト3を流れ、送風用開口部13およびレジスター4を後方斜め上向きに通過して、車室R内に向けて吹き出される。
An air-blowing
本実施形態では、主面部11における助手席に対向する左上側部分に、2つの助手席レジスター4,4’(送風用開口部13,13’)が車幅方向に間隔を空けて配設されている(図1)。レジスター4(送風用開口部13)は、車幅方向中央側に位置し、レジスター4’(送風用開口部13’)は、車幅方向外側に位置している。これらのレジスター4,4’は、空調風W1,W2を助手席に座る乗員の上半身に向けて送風することが可能である。なお、本実施形態では、車幅方向中央側のレジスター4が本発明の「送風口」に相当する。
In this embodiment, two passenger seat registers 4, 4' (
主面部11における助手席に対向する左下側部分には、グローブボックス用開口部15が形成されている(図1および図2)。グローブボックス用開口部15は、車両前後方向に開口した略矩形状の形状を有している。グローブボックス用開口部15の内側には、グローブボックス5が開閉可能に収納されている。グローブボックス5は、助手席に座る乗員が腕を伸ばして容易に開閉操作できる位置に設けられている。グローブボックス用開口部15の車両上方には、トレイ部16が設けられている。
A
トレイ部16は、主面部11における助手席に対向する左側の上下方向中間部分から車両後方に向かって延びている。トレイ部16の先端(後端)は、レジスター4よりも車両後方かつ車両下方に位置している(図2)。トレイ部16は、主面部11における左端部分から車幅方向中央部分に亘って概ね水平方向に広がる平坦な載置面16Aを有している。載置面16Aの車両下方側には、複数のリブを有するトレイ補強部材16Bが設けられており、載置面16Aの面剛性が高められている。本実施形態では、トレイ部16が、主面部11における車幅方向中央部分に設けられているシフトユニットSよりも車両上方に配置されている(図1)。
The
載置面16Aの後縁は、車幅方向に沿って略直線状に延びている(図1)。載置面16Aの車幅方向外側縁(左縁)は、車両前後方向に沿って略直線状に延びている。載置面16Aの前縁は、車幅方向に沿って延び、車幅方向の中間位置で前後方向の段差が設けられている。載置面16Aの前縁における車幅方向内側(右側)部分は、車幅方向外側(左側)部分よりも車両後方に位置している。前縁の段差の位置は、後述する縦壁17における傾斜面17Cの車幅方向外側端の位置に対応している。載置面16Aの車幅方向内側縁(右縁)は、車両後方に向かうに従い車幅方向内側(右側)に傾斜して延びている。このようなトレイ部16の構造において、前述したレジスター4は、載置面16Aの後縁よりも車両前方に配置されている(図2)。レジスター4と載置面16Aの後縁と間の車両前後方向の距離D1は、例えば60mm前後とするのが好ましいが、これに限定されない。
The rear edge of the
トレイ部16における載置面16Aの後縁および車幅方向外側縁(左縁)には、突縁部分16Cが設けられている(図1および図2)。突縁部分16Cは、載置面16Aから車両上方側に突出し、載置面16Aの後縁および車幅方向外側縁に沿って連続して延びている。突縁部分16Cは、トレイ部16に載置された物品の落下を防止するとともに、後述するようにレジスター4から吹き出される空調風W1,W2のうち、冷房機能により低温に調整された空調風(冷気)W1を載置面16A上に導く役割を有している。なお、突縁部分16Cは、載置面16Aの少なくとも後縁に沿って設けられていればよい。
A
載置面16A上における車幅方向の中央部には、載置面16Aから車両上方側に突出し、車両前後方向に延びる凸形状部分16Dが形成されている(図1)。凸形状部分16Dは、載置面16Aの前縁における段差の位置(縦壁17における傾斜面17Cの位置)に対応させて配置されている。この凸形状部分16Dにより、トレイ部16の載置面16Aは、右側領域A1と左側領域A2とに区分される。右側領域A1は、携帯型電子機器6(図1および図2の二点鎖線)のサイズに応じた面積を有し、左側領域A2は、右側領域A1よりも広い面積を有している。なお、右側領域A1および左側領域A2の詳細については後述する。
At the center of the
トレイ部16における載置面16Aの前縁および車幅方向内側縁(右縁)は、主面部11の前述した縦壁17に接合している(図1)。縦壁17は、載置面16Aの前縁から車両上方に向かって延びる前壁部17Aと、載置面16Aの車幅方向内側縁から車両上方に向かって延びる側壁部17Bと、を有している。
The front edge and the inner edge (right edge) in the vehicle width direction of the
前壁部17Aは、載置面16Aの前縁およびレジスターカバー14の下縁の間に位置しており、載置面16Aの前縁における段差から右側の部分に隣接する箇所には傾斜面17Cが形成されている(図1および図2)。傾斜面17Cは、載置面16Aの前縁の右側部分から、車両上方に向かうに従い車両前方に傾斜して延びている。前壁部17Aにおける傾斜面17Cよりも車幅方向外側には、載置面16Aの前縁における段差から左側の部分から車両上方に向かって延びる鉛直面17Dが設けられている。傾斜面17Cおよび鉛直面17Dの間は、段差面17Eによって接続されている。傾斜面17Cの車幅方向内側端(右端)部分は、側壁部17Bの前端部分に繋がっている。本実施形態では、主面部11の縦壁17における前壁部17Aの傾斜面17Cに、USBポート8を取り付けるためのUSBポート取付部18が設けられている。
The
USBポート8は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型電子機器6がケーブル等を介して電気的に接続されるポートである。USBポート8は、車両内部の電気配線を介して車載バッテリ(図示せず)に接続されている。USBポート8は、ケーブル等を介して電気的に接続された携帯型電子機器6に対して車載バッテリからの電力を供給する給電機能を有している。なお、USBポート8は、給電機能に加えて、車両に搭載されている各種電子機器と携帯型電子機器6との間でのデータ転送機能などを有していてもよい。
The
本実施形態では、2個のUSBポート8を1組としたユニットが、USBポート取付部18に取り付けられている。USBポート取付部18は、主面部11の縦壁17における前壁部17Aの傾斜面17Cに、前記ユニットの外形に対応した略矩形状の開口を形成して構成されている(図2)。前記ユニットは、各USBポート8の接続口が車室R側に露出するようにUSBポート取付部18に挿通されて固定されている。これにより、各USBポート8の接続口が傾斜面17Cの傾斜角に従って車両後方斜め上を向いた状態となっている。なお、本実施形態では、USBポート8が本発明の「接続ポート」に相当し、USBポート取付部18が本発明の「接続ポート取付部」に相当している。
In this embodiment, a unit consisting of two
USBポート取付部18に固定されたユニットは、インストルメントパネル1内で前後方向にある程度の幅D2が必要になるため(図2)、USBポート8の車両後方側に配置されるトレイ部16の載置面16Aの前後方向幅に制約が生じ得る。しかし、前壁部17Aの一部分に傾斜面17Cを形成して、残りの部分の鉛直面17Dよりも傾斜面17Cが車両後方に位置するようにすることで、鉛直面17Dの後方に配置される載置面16Aの前後方向幅を広いままとすることができる。
The unit fixed to the USB
ここで、本実施形態におけるUSBポート取付部18の配置について図3も参照しながら詳しく説明する。
図3は、USBポート8の周辺を拡大して車両後方から見た後面図である。図2および図3に示すように、USBポート取付部18は、レジスター4の車幅方向範囲内でレジスター4よりも車両下方かつ車両前方に配置されている。すなわち、USBポート取付部18は、車両後方から見て、レジスター4の車幅方向両端から車両下方に延ばした2本の鉛直線(図3の一点鎖線)の間に位置するように配置されている。また、USBポート取付部18は、車両側方から見て、レジスター4よりも車両前方に配置されている(図2)。本実施形態では、前述したようにトレイ部16における載置面16Aの後縁よりも車両前方にレジスター4が配置されており、そのレジスター4よりも更に車両前方にUSBポート取付部18が配置されていることになる。
Here, the arrangement of the USB
3 is a rear view of the
図1に戻り、インストルメントパネル1の車幅方向中央部には、例えば、ナビゲーションシステム等の車載器9が搭載されている。車載器9は、そのディスプレイ面が車両後方を向くように配置されており、インストルメントパネル1の主面部11よりも車両後方にディスプレイ面が位置している。このような車載器9の配置に対応して、インストルメントパネル1には、主面部11から車載器9に向かって車両後方に延びる延出部19が設けられている。延出部19は、車載器9の外周面を囲むように形成されており、その後端部分には車載器カバー20が取り付けられている。車載器カバー20には、車載器9のディスプレイ面に対応した開口部の他に、運転席側に対応した運転席レジスター21などが取り付けられている。
Returning to FIG. 1, an on-
具体的に、延出部19は、車幅方向の両側面19A、上面19Bおよび下面19Cを有している(図1および図3)。延出部19における助手席側の側面(左側面)19Aには、前述したレジスターカバー14の車幅方向内側端部(右側端部)が接合されている。レジスターカバー14は、延出部19の側面19Aから車幅方向外側に向かって主面部11の車幅方向外側端部まで延びている(図1)。レジスターカバー14は、車両前方側に開口した略U字形の横断面形状を有している(図2)。レジスターカバー14の下縁とトレイ部16の載置面16Aの前縁との間には、縦壁17の前壁部17Aが位置している(図1および図2)。
Specifically, the
延出部19の下面19Cには、縦壁17の側壁部17Bの上端部分が接合されている(図1および図3)。つまり、縦壁17の側壁部17Bは、トレイ部16の載置面16Aの車幅方向内側縁(右縁)から車両上方に向かって延出部19の下面19Cまで延びている。側壁部17Bの前端部分は、前壁部17Aの傾斜面17Cの右端部分と連結している(図1)。
The upper end portion of the
上記のような延出部19周辺の構造において、レジスターカバー14と縦壁17の側壁部17Bとは、延出部19における助手席側の側面(左側面)19Aおよび下面19Cで形成されるコーナー部分19Dを介して繋がっている。そして、USBポート取付部18が設けられている前壁部17Aの傾斜面17Cは、レジスターカバー14と、側壁部17Bと、延出部19のコーナー部分19Dとにそれぞれ繋がっている。このため、傾斜面17Cは、高い剛性を有している。
In the structure around the
次に、本実施形態による車両用インストルメントパネル構造の作用効果について説明する。
上記のような構造のインストルメントパネル1が設けられている車両の乗員は、主面部11の縦壁17に設けられているUSBポート8にケーブル等を介して携帯型電子機器6を接続することにより、USBポート8の給電機能を利用して携帯型電子機器6の充電を行うことが可能である。本実施形態では、USBポート取付部18が縦壁17における前壁部17Aの傾斜面17Cに設けられており、USBポート8の接続口が車両後方斜め上を向いた状態となっているので、USBポート8へのケーブル等の挿し込みや抜き取りを容易に行うことができる。また、USBポート取付部18が設けられる傾斜面17Cは、前述したように高い剛性を有しているので、USBポート8へのケーブル等の挿抜時に生じ得る傾斜面17Cの変形が抑えられる。
Next, the operation and effect of the vehicle instrument panel structure according to this embodiment will be described.
An occupant of a vehicle having an
USBポート8の直近には、トレイ部16の載置面16Aの右側領域A1が設けられているので、その右側領域A1に充電中の携帯型電子機器6を載せておくことができる。載置面16Aの右側領域A1は、主面部11における助手席側の部分から車幅方向中央に搭載されている車載器9の下方に位置する部分まで入り込んでいるので、助手席に座る乗員だけでなく運転席に座る乗員も手が届きやすい位置にある。特に、トレイ部16がシフトユニットSよりも車両上方に配置されていることにより、運転席に座る乗員が載置面16Aの右側領域A1に向けて腕を伸ばした際に、シフトユニットSが邪魔にならない構造になっている。また、トレイ部16がグローブボックス5の車両上方に配置されていれば、乗員が助手席または運転席に座った際に、概ね腕を伸ばした高さに載置面16Aが位置するようになるので、トレイ部16の利便性が高まる。
The right area A1 of the
充電中の携帯型電子機器6は、前述したように発熱によって温度が上昇する。特に、夏季などにおいては車室R内の温度も上昇するので、充電中の携帯型電子機器6の温度が高くなりやすい。このような状況では、通常、車両に搭載された空調装置を冷房動作させて温度を低下させた空気が車室R内に導入される。このとき、レジスター4から車室R内に向けて吹き出される空調風(冷気)W1は、図2の点線矢印に示すように、空調装置を暖房動作させて温度を上昇させた空調風(暖気)W2よりも重くなる。このため、冷気W1は、レジスター4の車両下方に配置されているトレイ部16の載置面16A(右側領域A1)側に流れ込みやすくなる。このようなトレイ部16の載置面16A側への冷気W1の流れ込みは、載置面16Aの後縁に沿って突縁部分16Cが設けられていることでより効果的に発生する。
As described above, the temperature of the portable
トレイ部16の載置面16A側へ流れ込んだ冷気W1は、携帯型電子機器6の載置スペース内を流動および/または滞留するようになる。このような冷気W1の流れによって、トレイ部16に載置された携帯型電子機器6を冷却する効果が生じるため、充電中の発熱による携帯型電子機器の温度上昇を抑制することができる。特に、USBポート取付部18が、レジスター4の車幅方向範囲内でレジスター4よりも車両下方かつ車両前方に配置されるようにすれば、充電の際、USBポート8の近傍に携帯型電子機器6を置くことになるので、レジスター4の真下に携帯型電子機器6が配置されやすくなる。これにより、充電中の携帯型電子機器6を効率良く冷却することが可能になる。なお、冷気W1による携帯型電子機器6の冷却効果は、充電中の発熱だけに限らず、使用(動作)中の発熱に対しても有効である。
The cold air W1 that flows into the
一方、冬季などにおいて空調装置を暖房動作させて温度を上昇させた空調風(暖気)W2が車室R内に導入される場合には、レジスター4から車室R内に向けて吹き出される暖気W2が前述した冷気W1よりも軽いので、トレイ部16よりも車両後方側に流れやくなる(図2の点矢印)。つまり、レジスター4からの暖気W2が、携帯型電子機器6の載置スペース内を流動および/または滞留し難い構造になっているため、充電中の携帯型電子機器6において暖気W2による温度上昇が発生するのを回避することができる。
On the other hand, in winter or other seasons, when the air conditioner is operated in heating mode to raise the temperature of conditioned air (warm air) W2, the warm air W2 blown out from the
また、本実施形態では、車両の走行中、トレイ部16の載置面16Aの右側領域A1に載置された携帯型電子機器6がトレイ部16から落下するのを抑制可能な構造が実現されている。携帯型電子機器6のトレイ部16からの落下は、主にトレイ部16の突縁部分16Cによって抑制されている。以下、本実施形態における携帯型電子機器6の落下抑制構造について、図4も参照しながら詳しく説明する。
In addition, in this embodiment, a structure is realized that can prevent the portable
図4は、本実施形態におけるトレイ部16を車両上方から見た平面図である。
トレイ部16の載置面16Aの右側領域A1には、矩形の平面形状を有する携帯型電子機器6が、図4の二点鎖線に示すような位置に載置され得る。このような携帯型電子機器6の載置状態において、携帯型電子機器6の車幅方向外側(左側)に位置する一辺6Aは、トレイ部16の凸形状部分16Dに当接し、かつ、携帯型電子機器6の車両前側かつ車幅方向内側(右側)に位置する頂点(角部)6Cは、縦壁17の側壁部17Bの下端部分に当接する。或いは、携帯型電子機器6の車両後側に位置する他辺6Bは、トレイ部16の突縁部分16Cに当接し、かつ、携帯型電子機器6の前記頂点(角部)6Cは、縦壁17の側壁部17Bの下端部分に当接する。
FIG. 4 is a plan view of the
In the right area A1 of the
このように平面形状が矩形の携帯型電子機器6の1つの辺6A(または6B)とそれに対向する1つの頂点6Cとの各位置が定められることで、様々なサイズの携帯型電子機器6について、車両の走行中における前後方向および左右方向の移動を阻止することができるようになる。これにより、車両の走行状態が変化して携帯型電子機器6に車両後方を向く慣性力が作用しても、携帯型電子機器6がトレイ部16の突縁部分16Cを乗り越えて車室R内に落下するのを抑制することが可能になる。換言すると、トレイ部16の載置面16Aの後縁に沿って突縁部分16Cを設けるとともに、トレイ部16の凸形状部分16Dの長手方向と、縦壁17の側壁部17Bおよびトレイ部16の載置面16Aの交線の方向とが非平行となるような構造とすることによって、携帯型電子機器6のサイズが多少異なっていても、携帯型電子機器6のトレイ部16からの落下を抑制することができる。
By determining the positions of one
また、凸形状部分16Dの長手方向に対して側壁部17Bが傾斜しているので、携帯型電子機器6と側壁部17Bの間に形成される隙間6Dを利用して、充電用ケーブルのコネクタを携帯型電子機器6に差し込むスペースを確保することも可能である。さらに、トレイ部16の載置面16Aが凸形状部分16Dによって右側領域A1と左側領域A2に区分されていることで、左側領域A2には、例えば、ティッシュボックスなどの携帯型電子機器6よりもサイズの大きな物品6’を載置することもできる。
In addition, because the
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、インストルメントパネル1の主面部11における縦壁17の前壁部17Aに傾斜面17Cが形成され、その傾斜面17CにUSBポート取付部18が設けられる一例を示したが、傾斜面17Cが形成されていない縦壁17の鉛直面にUSBポート取付部18を設けるようにしてもよい。
Although the embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to the above-mentioned embodiment, and various modifications and changes are possible based on the technical concept of the present invention.
For example, in the above-described embodiment, an example is shown in which an
また、上述した実施形態では、USBポート8がインストルメントパネル1に設けられる一例を説明したが、USBポートとは異なる給電機能を備えた任意の接続ポートがインストルメントパネル1に設置される場合に本発明の構造は有効である。
In the above embodiment, an example was described in which the
さらに、上述した実施形態では、トレイ部16が突縁部分16Cを有する一例を示したが、突縁部分16Cがトレイ部16に設けられていなくても、送風口(レジスター4)がトレイ部の載置面の後縁よりも前方に配置されていれば、空調風(冷気)による携帯型電気機器の冷却効果を得ることが可能である。
In addition, in the above-described embodiment, an example was shown in which the
1…インストルメントパネル
11…主面部
12…上面部
13…送風用開口部
14…レジスターカバー
15…グローブボックス用開口部
16…トレイ部
16A…載置面
16B…トレイ補強部材
16C…突縁部分
16D…凸形状部分
17…縦壁
17A…前壁部
17B…側壁部
17C…傾斜面
17D…鉛直面
17E…段差面
18…USBポート取付部(接続ポート取付部)
19…延出部
19A…側面
19B…上面
19C…下面
19D…コーナー部分
20…車載器カバー
21…運転席レジスター
3…ダクト
4…助手席レジスター(送風口)
5…グローブボックス
6…携帯型電子機器
7…ステアリングサポートメンバ
8…USBポート(接続ポート)
9…車載器
R…車室
S…シフトユニット
W1…冷気(空調風)
W2…暖気(空調風)
REFERENCE SIGNS
19:
5...
9... Vehicle-mounted device R... Vehicle compartment S... Shift unit W1... Cold air (air-conditioned air)
W2: Warm air (air conditioning)
Claims (7)
前記インストルメントパネルの車両後方を臨む主面部に形成され、空調風が車室内に向けて吹き出される送風口と、
携帯型電子機器が電気的に接続され該携帯型電子機器への給電機能を有する接続ポートを、前記主面部に取り付けるための接続ポート取付部と、
を備えた車両用インストルメントパネル構造であって、
前記インストルメントパネルは、前記主面部から車両後方に向かって延び、前記携帯型電子機器を載置可能に構成されたトレイ部を含み、
前記主面部は、前記トレイ部における前記携帯型電子機器の載置面の前縁から車両上方に向かって延びる縦壁を有し、
前記接続ポート取付部は、前記縦壁に設けられており、
前記送風口は、前記縦壁の車幅方向範囲内で前記縦壁よりも車両上方、かつ、前記載置面の後縁よりも車両前方に配置されている、車両用インストルメントパネル構造。 an instrument panel disposed in a front side of the vehicle interior and extending in a vehicle width direction;
an air outlet formed on a main surface of the instrument panel facing a rear side of the vehicle, the air outlet being configured to blow conditioned air toward a vehicle interior;
a connection port attachment portion for attaching a connection port, which is electrically connected to a portable electronic device and has a function of supplying power to the portable electronic device, to the main surface portion;
A vehicle instrument panel structure comprising:
the instrument panel includes a tray portion extending from the main surface portion toward the rear of the vehicle and configured to be able to place the portable electronic device thereon;
the main surface portion has a vertical wall extending from a front edge of a surface of the tray portion on which the portable electronic device is placed toward an upper portion of the vehicle,
The connection port attachment portion is provided on the vertical wall,
The air outlet is disposed above the vertical wall within a vehicle width range of the vertical wall and forward of a rear edge of the placement surface.
前記主面部から、前記インストルメントパネルの車幅方向中央部後方に配置された車載器に向かって延びる延出部と、
前記延出部の車幅方向の側面から車幅方向外側に向かって延び、前記送風口に対応する位置にレジスターが取り付けられるレジスターカバーと、を含み、
前記縦壁は、
前記載置面の前縁および前記レジスターカバーの下縁の間に位置し、前記接続ポート取付部が設けられる前壁部と、
前記載置面の車幅方向内側縁から車両上方に向かって前記延出部の下面まで延びる側壁部と、を含み、
前記レジスターカバーおよび前記側壁部は、前記延出部の側面および下面で形成されるコーナー部分を介して繋がっている、請求項1に記載の車両用インストルメントパネル構造。 The instrument panel includes:
an extension portion extending from the main surface portion toward an on-board device disposed at a rear of a central portion of the instrument panel in a vehicle width direction;
a register cover that extends from a side surface of the extension portion in the vehicle width direction toward an outer side in the vehicle width direction and to which a register is attached at a position corresponding to the air outlet,
The vertical wall is
a front wall portion located between a front edge of the mounting surface and a lower edge of the register cover, the front wall portion being provided with the connection port attachment portion;
a side wall portion extending from an inner edge of the mounting surface in the vehicle width direction toward the upper side of the vehicle to a lower surface of the extension portion,
2. The vehicle instrument panel structure according to claim 1, wherein the register cover and the side wall portion are connected via a corner portion formed by the side surface and the lower surface of the extension portion.
前記トレイ部は、前記開口部の車両上方に配置されている、請求項1に記載の車両用インストルメントパネル構造。 the instrument panel includes an opening formed in the main surface portion and in which a passenger-side glove box is installed,
The vehicle instrument panel structure according to claim 1 , wherein the tray portion is disposed above the opening portion.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023131985A JP2025027301A (en) | 2023-08-14 | 2023-08-14 | Vehicle instrument panel structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023131985A JP2025027301A (en) | 2023-08-14 | 2023-08-14 | Vehicle instrument panel structure |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2025027301A true JP2025027301A (en) | 2025-02-27 |
Family
ID=94733714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023131985A Pending JP2025027301A (en) | 2023-08-14 | 2023-08-14 | Vehicle instrument panel structure |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2025027301A (en) |
-
2023
- 2023-08-14 JP JP2023131985A patent/JP2025027301A/en active Pending
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