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JP2025025385A - ケミカルフィルタ - Google Patents

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JP2025025385A
JP2025025385A JP2023130107A JP2023130107A JP2025025385A JP 2025025385 A JP2025025385 A JP 2025025385A JP 2023130107 A JP2023130107 A JP 2023130107A JP 2023130107 A JP2023130107 A JP 2023130107A JP 2025025385 A JP2025025385 A JP 2025025385A
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JP2023130107A
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貴裕 山中
Takahiro Yamanaka
正志 望月
Masashi Mochizuki
卓司 池田
Takuji Ikeda
雅也 近藤
Masaya Kondo
義哉 佐野
Yoshiya Sano
浩志 宮本
Hiroshi Miyamoto
誠 茂田
Makoto Shigeta
広之 代田
Hiroyuki Shirota
季弥 橋本
Kimi Hashimoto
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Nitta Corp
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

【課題】寿命が長いケミカルフィルタを提供する。
【解決手段】ケミカルフィルタは、吸着作用または分解作用を有し、山部および谷部が形成されるようにプリーツ状に折られたろ材と、ろ材を収容可能に構成され、ガスの流れ方向における上流側および下流側に開口面が形成されるフィルタ枠と、を備える。ろ材は、フィルタ枠内において、山部および谷部の延びる方向がガスの流れ方向に沿う方向となるように配置される。フィルタ枠は、ガスの流れる速度が速い高速領域と、ガスの流れる速度が高速領域よりも遅い低速領域を有する。高速領域におけるろ材の空隙率は、低速領域におけるろ材の空隙率よりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスに含まれる所定成分を吸着または分解するケミカルフィルタに関する。
特許文献1は、ケミカルフィルタの一例を開示している。このケミカルフィルタは、例えば、クリーンルームの外気処理系統に配置される。ケミカルフィルタは、プリーツ状に折られたろ材と、ろ材を収容するフィルタ枠と、を備える。ろ材は、フィルタ枠内において、山部および谷部の延びる方向がガスの流れ方向に沿う方向となるように配置される。
(例えば、特許文献1の図10参照)。
特開平10-165730号公報
活性炭を吸着剤とする上記ケミカルフィルタによって、ガスに含まれる多成分を吸着する場合、吸着初期段階は、低沸点物質および高沸点物質の両方が吸着されるため、除去率は高い状態で維持される。しかし、時間の経過とともに、置換吸着現象が起こるため、吸着している低沸点物質が高沸点物質に置換され脱離する。吸着の最終段階になると、高沸点物質は吸着平衡状態となるため、ガスに含まれる低沸点物質の除去率が低下する。
例えば、半導体製造プロセスにおいては、外気およびウェハの洗浄液等に起因する低沸点物質を含むガスが露光工程において悪影響を及ぼすため、ガスに含まれる低沸点物質をできるだけ長い期間、好適に除去することが求められている。なお、ガスに含まれる所定成分を触媒によって分解するケミカルフィルタにおいても、触媒の活性が低下することをできるだけ抑制すること、換言すれば、寿命が長いことが好ましい。
本発明は、寿命が長いケミカルフィルタを提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係るケミカルフィルタは、吸着作用または分解作用を有し、山部および谷部が形成されるようにプリーツ状に折られたろ材と、前記ろ材を収容可能に構成され、ガスの流れ方向における上流側および下流側に開口面が形成されるフィルタ枠と、を備え、前記ろ材は、前記フィルタ枠内において、前記山部および前記谷部の延びる方向が前記ガスの流れ方向に沿う方向となるように配置され、前記フィルタ枠は、前記ガスの流れる速度が速い高速領域と、前記ガスの流れる速度が前記高速領域よりも遅い低速領域を有し、前記高速領域における前記ろ材の空隙率は、前記低速領域における前記ろ材の空隙率よりも小さい。
本願発明者は、ケミカルフィルタのフィルタ枠内には、ガスの流れる速度が速い高速領域と、ガスの流れる速度が高速領域よりも遅い低速領域とが存在することを見出した。例えば、高速領域におけるろ材の空隙率と、低速領域におけるろ材の空隙率とが、同じである場合、低速領域よりも高速領域におけるろ材の吸着剤が早く消費される。また、低速領域よりも高速領域におけるろ材の触媒の活性低下が早まる。このため、高速領域におけるろ材の吸着作用または分解作用が早く低下する。
第1観点に係るケミカルフィルタによれば、高速領域におけるろ材の空隙率は、低速領域におけるろ材の空隙率よりも小さいため、低速領域においてもガスが好適に流れる。例えば、吸着作用を有するろ材を備えるケミカルフィルタである場合、高速領域における吸着剤の消費が抑制されるため、ろ材全体としての吸着剤の消費の偏りが抑制される。高速領域におけるろ材への高沸点成分の吸着が低減された結果、高速領域におけるろ材の置換吸着現象が緩和される。吸着した低沸点物質の脱離が抑制されるため、ケミカルフィルタの寿命が長い。また、分解作用を有するろ材を備えるケミカルフィルタである場合、高速領域における触媒の活性低下が抑制されるため、ろ材全体としての触媒の活性低下の偏りが抑制される。このため、ケミカルフィルタの寿命が長い。
本発明の第2観点に係るケミカルフィルタは、第1観点に係るケミカルフィルタであって、前記高速領域における前記ろ材の空隙率は、前記低速領域における前記ろ材の空隙率の65%以上90%以下の範囲に含まれる。
第2観点に係るケミカルフィルタによれば、高速領域におけるろ材の空隙率が上記範囲に含まれるため、より長寿命となる。
本発明の第3観点に係るケミカルフィルタは、第1観点または第2観点に係るケミカルフィルタであって、前記ろ材は、吸着剤を含む。
第3観点に係るケミカルフィルタによれば、ガスに含まれる所定成分を好適に吸着できる。
本発明の第4観点に係るケミカルフィルタは、第3観点に係るケミカルフィルタであって、前記ガスに含まれる酸性成分、塩基成分、オゾン、および、過酸化水素の少なくとも1つを吸着できるように、前記吸着剤に添着される薬剤をさらに含む。
第4観点に係るケミカルフィルタによれば、酸性成分、塩基成分、オゾン、および、過酸化水素を好適に吸着できる。
本発明の第5観点に係るケミカルフィルタは、第3観点または第4観点に係るケミカルフィルタであって、前記吸着剤は、活性炭、イオン交換樹脂、モレキュラシーブ、活性アルミナ、シリカゲル、ゼオライト、または、金属有機構造体である。
本発明の第6観点に係るケミカルフィルタは、第1観点~第5観点のいずれか1つに係るケミカルフィルタであって、前記ろ材は、第1ろ材および第2ろ材を含む。
本発明の第7観点に係るケミカルフィルタは、第6観点に係るケミカルフィルタであって、前記第1ろ材と前記第2ろ材との間に配置される区画材をさらに含む。
第7観点に係るケミカルフィルタによれば、第1ろ材および第2ろ材のうちの一方の谷部が他方の山部の間に入り込むことが抑制される。
本発明の第8観点に係るケミカルフィルタは、第7観点に係るケミカルフィルタであって、前記区画材を構成する材料は、前記ろ材を構成する材料と同じである。
第8観点に係るケミカルフィルタによれば、ガスに含まれる所定成分を区画材によって吸着または分解できる。
本発明の第9観点に係るケミカルフィルタは、第1観点~第8観点のいずれか1つに係るケミカルフィルタであって、前記ろ材と前記フィルタ枠とは、一部が接合されている。
第9観点に係るケミカルフィルタによれば、フィルタ枠内におけるろ材の位置が安定する。
本発明のケミカルフィルタによれば、長寿命化を実現できる。
実施形態のケミカルフィルタの正面図。 図1のケミカルフィルタの背面図。 図1のケミカルフィルタの側面図。 図1のケミカルフィルタが備えるろ材の正面図。 図4のろ材の層構成の一例を示す断面図。 図1のフィルタ枠の正面図。 第1変形例のケミカルフィルタが備えるろ材の層構成の一例を示す断面図。 第1変形例の別の例のケミカルフィルタが備えるろ材の層構成の一例を示す断面図。 第2変形例のケミカルフィルタの正面図。 実施例および比較例のケミカルフィルタの諸元を示す表。 実施例および比較例のケミカルフィルタの試験結果を示す表。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るケミカルフィルタについて説明する。
[実施形態]
<1.ケミカルフィルタの構成>
図1は、本実施形態のケミカルフィルタ10(以下では、「フィルタ10」という)の正面図である。図2は、フィルタ10の背面図である。図3は、フィルタ10の側面図である。以下では、図1または図2におけるフィルタ10の上下方向を高さ方向と称し、フィルタ10の正面視または背面視において高さ方向と直交する方向を幅方向と称する。
フィルタ10は、例えば、クリーンルームの外気処理系統、クリーンルームの循環空調系統、半導体製造装置用クリーンブースに繋がるダクト、または、半導体製造装置に配置される。フィルタ10は、吸着初期段階において、吸着対象の成分を含むガス(以下では、「ガス」という)の一部の通過をある程度許容することによって、吸着初期段階の負荷を低減するように構成される。ガスは、高沸点物質および低沸点物質を含む。フィルタ10は、フィルタ枠20と、ろ材30と、区画材40と、を含む。
フィルタ枠20は、ろ材30および区画材40を収容する。フィルタ枠20の外郭形状は、任意に選択可能である。本実施形態では、フィルタ枠20の外郭形状は、ガスの流れ方向XAに延びる直方体である。フィルタ枠20の外郭形状は、立方体であってもよい。フィルタ枠20を構成する材料は、任意に選択可能である。フィルタ枠20を構成する材料は、例えば、ステンレス板、鉄板、アルミ板、または、樹脂である。
フィルタ枠20は、上板21、下板22、ならびに、上板21と下板22とを繋ぐ一対の側板23と、を有する。フィルタ枠20は、上板21、下板22、および、一対の側板23が一体的に形成されてもよく、別体で形成され接合されてもよい。上板21、下板22、および、一対の側板23によって囲まれる空間20Aには、ろ材30および区画材40が収容される。
フィルタ枠20は、長手方向の端部に開口面20X、20Yが形成されている。開口面20Xは、ガスの入口を構成する。開口面20Yは、ガスの出口を構成する。開口面20Xからフィルタ枠20の空間20Aに侵入したガスは、ろ材30によって吸着対象の成分が吸着される。ろ材30によって吸着対象の成分が吸着されたガスは、開口面20Yを通過してクリーンルーム等に流れる。
本実施形態では、ろ材30は、吸着作用を有する。ろ材30は、プリーツ状に折り曲げられた状態で、フィルタ枠20内に収容される。1つのフィルタ枠20に収容されるろ材30の数は、任意に選択可能である。本実施形態では、1つのフィルタ枠20内に3つのろ材30が収容される。1つのフィルタ枠20内には、1つ、2つ、または、4つ以上のろ材30が収容されてもよい。
3つのろ材30は、フィルタ枠20の高さ方向に並んで配置される。以下では、フィルタ枠20の高さ方向において、最も上方に配置されるろ材30を第1ろ材50と称し、第1ろ材50と隣接するろ材30を第2ろ材60と称し、最も下方に配置されるろ材を第3ろ材70と称する。第1ろ材50、第2ろ材60、および、第3ろ材70を特に区別しない場合、単にろ材30と称する。なお、フィルタ10が複数のろ材30を備える場合、複数のろ材30は、天地方向にガスが流れるように平置きされてもよい。
ろ材30は、複数の山部30X、および、複数の谷部30Yを有する。ろ材30は、山部30Xおよび谷部30Yの延びる方向が、ガスの流れ方向XAとなるようにフィルタ枠20内に配置される。このため、フィルタ枠20の開口面20X、20Yにおいては、ろ材30の断面形状が表れる。以下では、ろ材30のうちの1つの山部30Xが形成されるように折り曲げられた部分、および、1つの谷部30Yが形成されるように折り曲げられた部分を単位プリーツと称する場合がある。
山部30Xおよび谷部30Yの曲率半径Rは、任意に選択可能である。ガスの圧力損失を低減する観点、および、ガスに含まれる吸着対象の成分を好適に吸着する観点から、曲率半径Rは、0.7以上4.0以下の範囲に含まれることが好ましい。曲率半径Rが0.7以上である場合、単位プリーツの隙間にある程度の面積が確保されるため、フィルタ10の圧力損失が上昇することを抑制できる。曲率半径Rが4.0以下の場合、単位プリーツの隙間の面積が狭まるが、山部30Xおよび谷部30Yを多く形成することができる。また、曲率半径Rが4.0以下の場合、プリーツ状に折り曲げられる前のろ材30の幅方向の長さ(以下では、「ろ材30のプリーツ成形前長さ」という)を長くできる。曲率半径Rが4.0以下の場合、ろ材30の表面積が大きいため、ガスに含まれる吸着対象の成分を好適に吸着できる。複数の山部30Xの曲率半径R、および、複数の谷部30Yの曲率半径Rは、同じであってもよく、少なくとも一部が異なっていてもよい。
図4は、ろ材30の正面図である。フィルタ10の幅方向において、隣り合う山部30Xの間隔LAは、任意に選択可能である。ガスの圧力損失を低減する観点、および、ガスに含まれる吸着対象の成分を好適に吸着する観点から、間隔LAは、1mm以上5mm以下の範囲に含まれることが好ましく、1mm以上、2mm以下の範囲に含まれることがさらに好ましい。間隔LAが1mm以上である場合、隣り合う山部30Xの間隔が十分に広いため、フィルタ10の圧力損失が上昇することを抑制できる。間隔LAが5mm以下の場合、隣り合う山部30X同士の間隔が狭まるが、山部30Xおよび谷部30Yを多く形成できる。このため、ろ材30のプリーツ成形前長さを長くできる。間隔LAが5mm以下の場合、ろ材30の表面積が大きいため、ガスに含まれる吸着対象の成分を好適に吸着できる。なお、間隔LAは、幅方向において、隣り合う山部30Xの対向する根本同士の間隔である。間隔LAは、全ての山部30Xにおいて同じであってもよく、少なくとも一部が異なっていてもよい。
ろ材30の単位プリーツの高さLBは、任意に選択可能である。高さLBは、形成する山部30Xの数、および、谷部30Yの数に基づいて決められる。ろ材30の単位プリーツの高さLBは、一定であってもよく、部分的に異なっていてもよい。ろ材30の単位プリーツの高さLBが部分的に異なる場合、単位プリーツの高さLBの平均値を単位プリーツの高さLBとしてもよい。なお、プリーツ状に折り曲げられる前のろ材30がロール状である場合、単位プリーツの高さLB、山部30Xの数、および、谷部30Yの数に基づいてプリーツ成形前長さが決められることが好ましい。
図5は、ろ材30の層構成の一例を示す断面図である。ろ材30の厚さは、強度、プリーツの成形性、ならびに、吸着剤およびバインダー等の量の観点から、0.5mm以上2.5mm以下の範囲に含まれることが好ましい。ろ材30の厚さが0.5mm以上である場合、ろ材30の強度が高く、破損しにくい。ろ材30の厚さが2.5mm以下の場合、ろ材30の山部30Xおよび谷部30Yを多く形成することができる。ろ材30は、一対の不織布31、32と、一対の不織布31、32に挟まれる吸着層33と、を含む。
一対の不織布31、32を構成する材料は、吸着層33を保持できる材料であれば任意に選択可能である。一対の不織布31、32を構成する材料は、例えば、ポリエステル系の不織布である。
吸着層33は、吸着剤33Aとバインダー33Bとが所定の比率で混合された層である。吸着剤33Aは、少なくとも有機系物質を吸着できる材料が選択される。有機系物質は、例えば、アルコール、ハロゲン化炭化水素、炭化水素、脂肪酸類、脂肪酸エステル類、シラノール、シロキサン、および、有機リン化合物の少なくとも1つを含む。
吸着剤33Aは、例えば、活性炭、イオン交換樹脂、モレキュラシーブ(合成ゼオライト、カーボンモレキュラーシーブ等)、活性アルミナ、シリカゲル、ゼオライト、または、金属有機構造体である。本実施形態では、低沸点物質としてのイソプロピルアルコールを好適に吸着できるように、吸着剤33Aとして粒状活性炭(ヤシガラ)が用いられる。吸着剤33Aに代えて、ガスに含まれる分解対象の成分を分解する触媒が配置されてもよい。すなわち、ろ材30は、分解作用を有していてもよい。
吸着剤33Aは、酸性成分、塩基成分、オゾン、および、過酸化水素の少なくとも1つを吸着できるように薬剤が添着されていることが好ましい。酸性成分は、例えば、硫化水素、SOx、NOx、塩化水素、フッ化水素、酢酸、ギ酸、硝酸、または、硫酸である。塩基成分は、アンモニアまたはアミン系物質である。薬剤は、例えば、炭酸カリウムまたはリン酸である。
バインダー33Bは、一対の不織布31、32と、吸着剤33Aと、を接合する。バインダー33Bは、例えば、無添加ポリエチレンである。吸着剤33Aとバインダー33Bとが所定の比率で混合された混合物は、例えば、不織布31の表面に塗布される。混合物が塗布された不織布31には、不織布32が載せられ、所望の厚さとなるように、一対の不織布31、32、および、混合物がロールで加熱プレスされる。バインダー33Bが固まることによって、ろ材30が完成する。
第1ろ材50は、幅方向における両端部の単位プリーツの側面、および、複数の山部30Xの頂点の少なくとも一部が、フィルタ枠20と接着剤80(図1参照)で接合されていることが好ましい。接着剤80は、例えば、低アウトガスウレタン系接着剤である。本実施形態では、第1ろ材50の幅方向における両端部の単位プリーツの側面は、一対の側板23の内面と接着剤80によって接合される。第1ろ材50の全ての山部30Xの頂点は、上板21の内面と接着剤80によって接合される。
第2ろ材60は、幅方向における両端部の単位プリーツの側面の少なくとも一部が、フィルタ枠20と接着剤80で接合されていることが好ましい。本実施形態では、第2ろ材60の幅方向における両端部の単位プリーツの側面は、一対の側板23の内面と接着剤80によって接合される。
第3ろ材70は、幅方向における両端部の単位プリーツの側面、および、複数の谷部30Yの頂点の少なくとも一部が、フィルタ枠20と接着剤80(図1参照)で接合されていることが好ましい。本実施形態では、第3ろ材70の幅方向における両端部の単位プリーツの側面は、一対の側板23の内面と接着剤80によって接合される。第2ろ材60の全ての谷部30Yの頂点は、下板22の内面と接着剤80によって接合される。
区画材40は、フィルタ枠20において、例えば、第1ろ材50と第2ろ材60との間、および、第2ろ材60と第3ろ材70との間に配置される。第1ろ材50の複数の谷部30Yの頂点、第2ろ材60の複数の山部30Xおよび谷部30Yの頂点、ならびに、第3ろ材70の複数の山部30Xの頂点は、区画材40と接触する。
区画材40を構成する材料は、任意に選択可能である。ガスに含まれる吸着対象の成分を好適に吸着する観点から、区画材40を構成する材料は、ろ材30を構成する材料と同じであることが好ましい。区画材40を構成する材料は、ラス網または金属板であってもよい。
図6は、ろ材30および区画材40が配置されていない状態のフィルタ枠20の正面図である。図6では、ろ材30の位置の把握を容易にするため、ろ材30が配置され得る位置を二点鎖線で示している。本願発明者は、フィルタ枠20内には、ガスの流れる速度が速い高速領域RAと、ガスの流れる速度が高速領域RAよりも遅い低速領域RBとが存在することを見出した。本実施形態では、吸着された低沸点物質が脱離することを抑制するため、フィルタ10は、高速領域RAにおけるろ材30の空隙率が、低速領域RBにおけるろ材30の空隙率よりも小さくなるように構成される。
フィルタ枠20内において、高速領域RAおよび低速領域RBが存在する位置は、フィルタ10が設置される環境によって異なる。典型的な例では、フィルタ枠20の正面視または背面視において、高速領域RAは、フィルタ枠20の概ね中央を含む部分に存在する。低速領域RBは、高速領域RAの周囲に存在する。本実施形態では、第2ろ材60は、主として高速領域RAを含んで配置される。第2ろ材60が主として高速領域RAを含んで配置されるとは、例えば、第2ろ材60が高速領域RAの50%以上を含んで配置されることをいう。第1ろ材50および第3ろ材70は、主として低速領域RBを含んで配置される。第1ろ材50および第3ろ材70が主として低速領域RBを含んで配置されるとは、例えば、第1ろ材50および第3ろ材70が低速領域RBの50%以上を含んで配置されることをいう。フィルタ10は、主として高速領域RAを含んで配置される第2ろ材60の空隙率が低速領域RBを含んで配置される第1ろ材50および第2ろ材70の空隙率よりも小さくなるように構成される。本実施形態では、第1ろ材50、第2ろ材60、および、第3ろ材70の空隙率は、概ね一定である。第1ろ材50、第2ろ材60、および、第3ろ材70の空隙率は、部分的に異なっていてもよい。第1ろ材50、第2ろ材60、および、第3ろ材70の空隙率が部分的に異なる場合、第1ろ材50、第2ろ材60、および、第3ろ材70の空隙率は、それぞれの空隙率の平均値である。
本実施形態において、空隙率は、以下の式(1)によって定義される。
空隙率(%)=(1-{ろ材30の厚さ(mm)×山部30Xの数×2/フィルタ枠20の幅方向の内寸(mm)})×100・・・(1)
吸着された低沸点物質が脱離することを好適に抑制する観点から主として高速領域RAを含んで配置される第2ろ材60の空隙率は、主として低速領域RBを含んで配置される第1ろ材50および第3ろ材70の少なくとも一方の空隙率の65%以上90%以下の範囲に含まれることが好ましい。本実施形態では、第2ろ材60の空隙率は、第1ろ材50および第3ろ材70のそれぞれの空隙率の65%以上90%以下の範囲に含まれる。第2ろ材60の空隙率が、第1ろ材50および第3ろ材70の少なくとも一方の空隙率の65%以上である場合、フィルタ10の圧力損失が高くなることを抑制できる。第2ろ材60の空隙率が、第1ろ材50および第3ろ材70の少なくとも一方の空隙率の90%以下である場合、第2ろ材60の吸着作用の低下速度が緩やかになる。
第1ろ材50、第2ろ材60、および、第3ろ材70の単位プリーツの高さLBが同じである場合、プリーツ成形前長さが長い程、山部30Xおよび谷部30Yの数を多く形成できるため、ろ材30の空隙率は、小さい。すなわち、第1ろ材50、第2ろ材60、および、第3ろ材70の単位プリーツの高さLBが同じである場合、プリーツ成形前長さが短い程、山部30Xおよび谷部30Yの数が少なくなるため、ろ材30の空隙率は、大きい。
本実施形態では、第2ろ材60のプリーツ成形前長さは、第1ろ材50のプリーツ成形前長さ、および、第3ろ材70のプリーツ成形前長さよりも長い。本実施形態では、第1ろ材50のプリーツ成形前長さと、第3ろ材70のプリーツ成形前長さとは、等しい。本実施形態では、第1ろ材50、第2ろ材60、および、第3ろ材70の単位プリーツの高さLBは、同じである。このため、第2ろ材60の山部30Xおよび谷部30Yの数は、第1ろ材50の山部30Xおよび谷部30Yの数、および、第3ろ材70の山部30Xおよび谷部30Yの数よりも多い。
<2.ケミカルフィルタの作用>
開口面20Xからフィルタ枠20の空間20Aに侵入したガスは、山部30Xを構成する単位プリーツ、および、谷部30Yを構成する単位プリーツを通過する。ろ材30のプリーツ形状により、ごく一部のガスの吸着対象の成分は、ろ材30によって吸着されることなくフィルタ10を通過する。ろ材30への高沸点成分の吸着が低減し、置換吸着現象が緩和されるため、吸着した低沸点物質の脱離が抑制される。ろ材30によって吸着対象の成分が吸着されたガスは、開口面20Yを通過して、クリーンルーム等に流れる。
<3.ケミカルフィルタの効果>
<3-1>
ケミカルフィルタ10によれば、高速領域RAにおける第2ろ材60の空隙率は、低速領域RBにおける第1ろ材50および第3ろ材70の空隙率よりも小さいため、低速領域RBにおいてもガスが好適に流れる。ケミカルフィルタ10が吸着作用を有するろ材30を備える場合、高速領域RAにおける吸着剤33Aの消費が抑制されるため、ろ材30全体としての吸着剤33Aの消費の偏りが抑制される。高速領域RAにおける第2ろ材60への高沸点成分の吸着が低減された結果、置換吸着現象が緩和され、吸着した低沸点物質の脱離が抑制される。このため、ケミカルフィルタ10の寿命が長い。
<3-2>
ろ材30は、吸着剤33Aに薬剤が添着されているため、酸性成分、塩基成分、オゾン、および、過酸化水素を好適に吸着できる。
<3-3>
フィルタ10は、区画材40を備えるため、第1ろ材50の谷部30Yが第2ろ材60の隣り合う山部30Xの間に入り込むことが抑制される。
<3-4>
区画材40を構成する材料がろ材30を構成する材料と同じである場合、区画材40によっても、ガスに含まれる低沸点物質を吸着できる。
<3-5>
ろ材30とフィルタ枠20とは、接着剤80によって一部が接合されているため、フィルタ枠20内におけるろ材30の位置が安定する。
<3-6>
ろ材30の単位プリーツの隙間がフィルタ枠20の開口面20Xおよび開口面20Yに面しているため、開口面20Xからフィルタ枠20に侵入したガスは、プリーツを容易に通過できる。このため、フィルタ10の圧力損失を低減できる。なお、フィルタ10は、ファンフィルタユニットに好適に適用できる。
<3-7>
別の従来の低圧力損失ケミカルフィルタであるマット型フィルタ、換言すれば、発泡体を基材とし、活性炭ビーズ等の吸着剤を接着したフィルタでは、吸着剤の量を増加させることが困難である。本実施形態のフィルタ10は、一対の不織布31、32の間に吸着剤33Aが挟まれているため、吸着剤33Aの量を多く設計できる。
<3-8>
フィルタ10は、ろ材30をプリーツ状に折り曲げることによって成形できるため、さらに別の従来のハニカム型フィルタと比較して容易に製造できる。
<3-9>
ろ材30は、一対の不織布31、32の間に吸着剤33Aが挟まれているため、吸着剤33Aが脱離することが抑制される。このため、発塵性が低い。
<3-10>
ろ材30は、隣り合う山部30Xの間隔LAが不均一となるように変形し、単位プリーツの隙間が狭まることがある。本実施形態のフィルタ10のろ材30は、単位プリーツの隙間がフィルタ枠20の開口面20Xおよび開口面20Yに面している。このため、ろ材30が変形した場合であっても、例えば、櫛状の部材を単位プリーツの隙間に挿入することによって、単位プリーツの狭まった隙間を容易に広げることができる。
[4.変形例]
上記実施形態は本発明に関するケミカルフィルタが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に関するケミカルフィルタは、実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に実施形態の変形例の幾つかの例を示す。なお、以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲において、互いに組み合わせることができる。
<4-1.第1変形例>
上記実施形態において、ろ材30の構成は、任意に変更可能である。図7に示されるように、例えば、ろ材30は、吸着剤33Aのみによって構成されてもよい。この変形例では、吸着剤33Aは、例えば、活性炭繊維が用いられる。別の例では、ろ材30は、層構造を成さず、抄紙の過程で活性炭等の粉末をシートに絡みつかせて一体化させた状態で成形される担持シートであってもよい。さらに別の例では、図8に示されるように、ろ材30は、シート100に粉末状の吸着剤33Aまたは触媒33Cが担持された担持シートであってもよい。成形性の観点から、担持シートは、骨となるコシのあるシートと積層されることが好ましい。
<4-2.第2変形例>
上記実施形態において、図9に示されるように、フィルタ10は、第3ろ材70が省略されてもよい。この変形例では、例えば、幅方向における第1ろ材50および第2ろ材60の中央を含む部分は、高速領域RAに含まれる。幅方向における第1ろ材50および第2ろ材60の端部を含む部分は、低速領域RBに含まれる。
第2変形例において、第1ろ材50の高速領域RAにおける空隙率は、上記式(1)の「ろ材30の厚さ(mm)」を「第1ろ材50の高速領域RAに含まれる部分の厚さ(mm)」と置換し、「山部30Xの数」を「高速領域RAにおける山部30Xの数」と置換し、「フィルタ枠20の幅方向の内寸(mm)」を「高速領域RAにおけるフィルタ枠20の幅方向の内寸(mm)」と置換することによって定義される。
第2変形例において、第1ろ材50の低速領域RBにおける空隙率は、上記式(1)の「ろ材30の厚さ(mm)」を「第1ろ材50の低速領域RBに含まれる部分の厚さ(mm)」と置換し、「山部30Xの数」を「低速領域RBにおける山部30Xの数」と置換し、「フィルタ枠20の幅方向の内寸(mm)」を「低速領域RBにおけるフィルタ枠20の幅方向の内寸(mm)」と置換することによって定義される。
第2変形例において、第2ろ材60の高速領域RAにおける空隙率は、上記式(1)の「ろ材30の厚さ(mm)」を「第2ろ材60の高速領域RAに含まれる部分の厚さ(mm)」と置換し、「山部30Xの数」を「高速領域RAにおける山部30Xの数」と置換し、「フィルタ枠20の幅方向の内寸(mm)」を「高速領域RAにおけるフィルタ枠20の幅方向の内寸(mm)」と置換することによって定義される。
第2変形例において、第2ろ材60の低速領域RBにおける空隙率は、上記式(1)の「ろ材30の厚さ(mm)」を「第2ろ材60の低速領域RBに含まれる部分の厚さ(mm)」と置換し、「山部30Xの数」を「低速領域RBにおける山部30Xの数」と置換し、「フィルタ枠20の幅方向の内寸(mm)」を「低速領域RBにおけるフィルタ枠20の幅方向の内寸(mm)」と置換することによって定義される。
<4-3.第3変形例>
上記実施形態において、フィルタ10は、第2ろ材60および第3ろ材70が省略されてもよい。第3変形例では、例えば、幅方向における第1ろ材50の中央を含む部分は、高速領域RAに含まれる。幅方向における第1ろ材50の端部を含む部分は、低速領域RBに含まれる。第3変形例において、第1ろ材50の高速領域RAにおける空隙率、および、第1ろ材50の低速領域RBにおける空隙率の定義は、第2変形例と同様である。
<4-4.第4変形例>
上記実施形態において、複数のフィルタ10を組み合わせることもできる。例えば、第1空隙率を有するフィルタ10を主として高速領域RAを含んで配置し、第1空隙率よりも高い第2空隙率を有するフィルタ10を主として低速領域RBを含んで配置してもよい。
<4-5.第5変形例>
上記実施形態では、ろ材30とフィルタ枠20とは、一部が接着剤80によって接合されていたが、ろ材30とフィルタ枠20とは、一部が両面テープ等の他の接合手段によって接合されていてもよい。
<4-6.第6変形例>
上記実施形態では、区画材40は、フィルタ枠20の長手方向の概ね全体にわたり延びていたが、区画材40の長さは、フィルタ枠20の長手方向の長さよりも短くてもよい。
[5.実施例]
本願発明者(ら)は、実施例1、2、および、比較例1、2、3のケミカルフィルタ(以下では、「フィルタ」という)を製造し、ガスに含まれる低沸点物質の除去率を確認する試験を実施した。なお、以下では、説明の便宜上、実施例1、2、および、比較例1、2、3のフィルタを構成する要素のうち、実施形態と同じ要素には、実施形態と同様の符号を付して説明する。
実施例1、2、および、比較例1、2、3のフィルタが備えるろ材30の諸元は、次のとおりである。
一対の不織布31、32を構成する材料は、ポリエステル系不織布である。吸着剤33Aは、粒状活性炭(ヤシガラ)である。粒状活性炭の粒径は、0.25mm以上0.85mmの範囲に含まれる。粒状活性炭の封入量は、600g/m2である。バインダー33Bは、無添加ポリエチレンである。吸着層33における吸着剤33Aとバインダー33Bとの重量比は、吸着剤33Aが100重量部に対してバインダー33Bが18重量部である。ろ材30の全体の厚さは、1.9mm以上2.1mm以下の範囲に含まれる。
実施例1、2、および、比較例1、2、3のフィルタのその他の諸元は、図10に示されるとおりである。実施例1、2のフィルタは、実施形態のフィルタであり、第2ろ材60の空隙率が第1ろ材50の空隙率、および、第3ろ材70の空隙率よりも低くなるように構成されている。比較例1、2のフィルタは、第1ろ材50の空隙率、第2ろ材60の空隙率、および、第3ろ材70の空隙率が、同じとなるように構成される。比較例3のフィルタは、第2ろ材60の空隙率が、第1ろ材50の空隙率、および、第3ろ材70の空隙率よりも高くなるように構成される。なお、実施例1、2、および、比較例1、2、3のフィルタは、区画材40が配置されていない。なお、実施例1、2、および、比較例1、2、3のフィルタ枠20の寸法は、高さ170mm、幅170mm、奥行き270mmである。
試験では、実施例1、2、および、比較例1、2、3のフィルタに対して、高沸点物質および低沸点物質を含むガスを通過させ、低沸点物質の除去率を算出した。高沸点物質は、ヘキサンおよびベンゼンである。低沸点物質は、イソプロピルアルコールである。なお、ガスは、ヘキサン、ベンゼン、および、イソプロピルアルコールに加えて、他の任意の揮発性有機化合物を含む。
除去率RX(%)は、上流側平均濃度CAおよび下流側平均濃度CBに基づいて、以下の式(2)によって算出される。
RA(%)={(CA-CB)/CA}×100・・・(2)
上流側平均濃度CAは、実施例1、2のフィルタ、および、比較例1、2、3のフィルタを通過する前のガスに含まれる高沸点物質または低沸点物質の濃度である。下流側平均濃度CBは、実施例1、2のフィルタ、および、比較例1、2、3のフィルタを通過した後のガスに含まれる高沸点物質または低沸点物質の濃度である。
実施例1、2のフィルタ、および、比較例1、2、3のフィルタにおけるイソプロピルアルコールの上流側平均濃度CAは、50~75μg/m3の範囲に含まれる。ヘキサンの上流側平均濃度CAは、75~140μg/m3の範囲に含まれる。ベンゼンの上流側平均濃度CAは、25~50μg/m3の範囲に含まれる。
図11は、試験結果である。図11に示されるように、実施例1、2のフィルタは、イソプロピルアルコールの除去率が8日目ごろまで60%以上と高い割合であることが確認された。比較例1、2のフィルタは、イソプロピルアルコールの除去率が4日目ごろから60%未満となることが確認された。比較例3のフィルタは、イソプロピルアルコールの除去率が2日目ごろから60%未満となることが確認された。これは、実施例1、2のフィルタは、高速領域RAにおける第2ろ材60への高沸点成分の吸着が低減された結果、置換吸着現象が緩和され、吸着した低沸点物質の脱離が抑制されたためであると考えられる。このため、実施例1、2のフィルタは、比較例1、2、3のフィルタよりも寿命が長いことが確認された。
10 :ケミカルフィルタ
20 :フィルタ枠
20X:開口面
20Y:開口面
30 :ろ材
30X:山部
30Y:谷部
33A:吸着剤
40 :区画材
50 :第1ろ材
60 :第2ろ材

Claims (9)

  1. 吸着作用または分解作用を有し、山部および谷部が形成されるようにプリーツ状に折られたろ材と、
    前記ろ材を収容可能に構成され、ガスの流れ方向における上流側および下流側に開口面が形成されるフィルタ枠と、を備え、
    前記ろ材は、前記フィルタ枠内において、前記山部および前記谷部の延びる方向が前記ガスの流れ方向に沿う方向となるように配置され、
    前記フィルタ枠は、前記ガスの流れる速度が速い高速領域と、前記ガスの流れる速度が前記高速領域よりも遅い低速領域を有し、
    前記高速領域における前記ろ材の空隙率は、前記低速領域における前記ろ材の空隙率よりも小さい
    ケミカルフィルタ。
  2. 前記高速領域における前記ろ材の空隙率は、前記低速領域における前記ろ材の空隙率の65%以上90%以下の範囲に含まれる
    請求項1に記載のケミカルフィルタ。
  3. 前記ろ材は、吸着剤を含む
    請求項1または2に記載のケミカルフィルタ。
  4. 前記ガスに含まれる酸性成分、塩基成分、オゾン、および、過酸化水素の少なくとも1つを吸着できるように、前記吸着剤に添着される薬剤をさらに含む
    請求項3に記載のケミカルフィルタ。
  5. 前記吸着剤は、活性炭、イオン交換樹脂、モレキュラシーブ、活性アルミナ、シリカゲル、ゼオライト、または、金属有機構造体である
    請求項3に記載のケミカルフィルタ。
  6. 前記ろ材は、第1ろ材および第2ろ材を含む、
    請求項1または2に記載のケミカルフィルタ。
  7. 前記第1ろ材と前記第2ろ材との間に配置される区画材をさらに含む
    請求項6に記載のケミカルフィルタ。
  8. 前記区画材を構成する材料は、前記ろ材を構成する材料と同じである
    請求項7に記載のケミカルフィルタ。
  9. 前記ろ材と前記フィルタ枠とは、一部が接合されている
    請求項1または2に記載のケミカルフィルタ。
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