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JP2025025058A - 超音波接合装置およびワイヤハーネス - Google Patents

超音波接合装置およびワイヤハーネス Download PDF

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JP2025025058A
JP2025025058A JP2023129500A JP2023129500A JP2025025058A JP 2025025058 A JP2025025058 A JP 2025025058A JP 2023129500 A JP2023129500 A JP 2023129500A JP 2023129500 A JP2023129500 A JP 2023129500A JP 2025025058 A JP2025025058 A JP 2025025058A
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Abstract

【課題】超音波接合時に端子付き電線の端子に伝播される振動を抑制できる超音波接合装置およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。【解決手段】超音波接合装置1は、軸線方向Xに沿って延在する複数の端子付き電線10のそれぞれの芯線W1を、軸線方向Xと交差する高さ方向Zの両側から挟持した状態で超音波振動を印加することにより芯線W1同士を超音波接合する超音波接合部2と、超音波接合部2の少なくとも軸線方向Xの一方側に設けられ、高さ方向Zの両側から複数の端子付き電線10を保持する電線ホルダ4と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、超音波接合装置およびワイヤハーネスに関する。
従来の超音波接合装置に関する技術として、例えば、特許文献1には、複数の電線の芯線を軸線方向と交差する高さ方向の両側から挟持した状態で超音波振動を印加することにより芯線同士を超音波接合する超音波接合部と、超音波接合部を間に挟むように軸線方向および高さ方向と交差する幅方向の両側に一対で設けられたギャザー(電線ホルダ)と、を備えた電線接合装置が開示されている。
特開2022-136634号公報
ところで、上述した特許文献1に記載の超音波接合装置では、例えば、端子付き電線を超音波接合する場合に、超音波接合時の振動が端子付き電線の電線を通って端子に伝播し、ひいては端子の機能が低下してしまう虞があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、超音波接合時に端子付き電線の端子に伝播される振動を抑制できる超音波接合装置およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る超音波接合装置は、軸線方向に沿って延在する複数の端子付き電線のそれぞれの芯線を、前記軸線方向と交差する高さ方向の両側から挟持した状態で超音波振動を印加することにより前記芯線同士を超音波接合する超音波接合部と、前記超音波接合部の少なくとも前記軸線方向の一方側に設けられ、前記高さ方向の両側から前記複数の端子付き電線を保持する電線ホルダと、を備える。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、軸線方向に沿って延在する芯線および当該芯線を覆う絶縁被覆を有した電線と、前記電線の一端部に露出した前記芯線と接合された端子と、をそれぞれ有した複数の端子付き電線と、前記複数の端子付き電線のそれぞれの前記電線の他端部に露出した前記芯線同士が超音波接合された分岐接続部と、前記分岐接続部の少なくとも前記軸線方向の一方側に設けられ、前記複数の端子付き電線のそれぞれの前記電線のうち少なくとも前記絶縁被覆同士が接合された電線接合部と、を備える。
本発明に係る超音波接合装置およびワイヤハーネスは、例えば、複数の端子付き電線のうち電線ホルダによって保持される部分(電線接合部)が芯線同士の超音波接合時に伝播される超音波によって互いに接合され、これにより端子付き電線のそれぞれの端子に伝播される振動を減衰することができる。すなわち、超音波接合部(分岐接続部)の少なくとも軸線方向の一方側に設けられた電線ホルダ(電線接合部)が、複数の端子付き電線のそれぞれの芯線から端子に向かって伝播される振動を減衰する振動減衰部として機能しうる。この結果、超音波接合装置およびワイヤハーネスは、超音波接合時に端子付き電線の端子に伝播される振動を抑制できる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るワイヤハーネスの例示的な平面図である。 図2は、実施形態に係るワイヤハーネスの例示的な模式図であって、分岐接続部の保護部材およびコネクタのハウジングが取り外された状態の図である。 図3は、実施形態に係るワイヤハーネスの端子の例示的な断面図である。 図4は、実施形態に係る超音波接合装置の例示的な断面図である。 図5は、実施形態に係る超音波接合装置によるワイヤハーネスの超音波接合時の例示的な模式図である。 図6は、変形例に係るワイヤハーネスの例示的な模式図であって、分岐接続部の保護部材およびコネクタのハウジングが取り外された状態の図である。 図7は、変形例に係る超音波接合装置によるワイヤハーネスの超音波接合時の例示的な模式図である。
以下、本発明に係る実施形態および変形例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態および変形例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態および変形例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るワイヤハーネスWHの平面図であり、図2は、ワイヤハーネスWHの模式図であって、分岐接続部20の保護部材40およびコネクタ5のハウジング50が取り外された状態の図である。図1、2に示される本実施形態のワイヤハーネスWHは、自動車等の車両に組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ5等で複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。
本実施形態のワイヤハーネスWHは、複数(ここでは、四つ)の端子付き電線10と、複数の端子付き電線10の芯線W1(図2参照)同士が超音波接合された分岐接続部20と、複数の端子付き電線10の少なくとも絶縁被覆W2同士が互いに接合された電線接合部30と、を備えている。複数の端子付き電線10は、それぞれ、電線Wと、電線Wの一端部Waに露出した芯線W1と接合された端子15と、を含んで構成される。
分岐接続部20は、それぞれの電線Wの他端部Wbに露出した芯線W1同士が超音波接合されたものであり、保護部材40(図1参照)によって覆われている。電線接合部30は、分岐接続部20を間に挟むように当該分岐接続部20の両側に一対で設けられたものである。そして、本実施形態のワイヤハーネスWHは、分岐接続部20の芯線W1同士の超音波接合時に伝播される超音波によって電線接合部30が接合されることによって、端子付き電線10の分岐接続部20(芯線W1)から端子15に向かって伝播される振動の減衰を図ったものである。以下、各図を参照してワイヤハーネスWHの各構成について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸線方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。ここでは、軸線方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、相互に略直交する。軸線方向Xは、典型的には、端子付き電線10の電線Wが延在する延在方向、端子付き電線10の端子15の長手方向に相当する。幅方向Yは、典型的には、端子付き電線10の端子15の幅方向に相当する。高さ方向Zは、典型的には、端子付き電線10の端子15の厚さ方向(上下方向)に相当する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、端子付き電線10の端子15が電線Wに組み付けられた状態での方向として説明する。
図2に示されるように、端子付き電線10のそれぞれの電線Wは、例えば、導電性を有する線状の複数の芯線W1と、当該芯線W1の外側を覆う絶縁性を有する絶縁被覆W2と、を含んで構成される。電線Wは、絶縁被覆W2で芯線W1を被覆した絶縁電線である。本実施形態の芯線W1は、導電性を有する金属素線を複数束ねた芯線であるが、当該複数の金属素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。
絶縁被覆W2は、芯線W1の外周側を被覆する電線被覆である。絶縁被覆W2は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PPやPVC、架橋PE等。耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。)等を押出成形することによって形成される。電線Wは、軸線方向Xに沿って線状に延在し、軸線方向X(延在方向)に対してほぼ同じ径で延びるように形成される。
また、電線Wは、例えば、芯線W1の断面形状(軸線方向Xと交差する断面形状)が略円形状、絶縁被覆W2の断面形状が略円環形状に形成されており、全体として略円形状の断面形状に形成される。電線Wは、芯線W1の一端部Waおよび他端部Wbにおいて、絶縁被覆W2が剥ぎ取られており、当該絶縁被覆W2から露出している芯線W1の一端部Waに端子15が取り付けられると共に、当該露出している芯線W1の他端部Wbが超音波接合される。
端子15は、例えば、導電性を有する金属材で構成された雌型の端子金具であり、図1に示されるコネクタ5のハウジング50の内部に保持される。端子15は、例えば、電気接続部15a(図2参照)と、芯線圧着部15bと、被覆圧着部15cと、を含んで構成される。電気接続部15aと芯線圧着部15bと被覆圧着部15cとは、全体が一体で導電性を有する金属部材によって構成される。
具体的には、端子15は、一枚の板金を、電気接続部15a、芯線圧着部15b、および被覆圧着部15cの各部に対応した形状にあわせて打ち抜き加工、プレス加工、折り曲げ加工等の各種加工によって成形することで各部が立体的に一体で形成される。端子15は、例えば、軸線方向Xの中央側(分岐接続部20側)から両端側に向かって、被覆圧着部15c、芯線圧着部15b、電気接続部15aの順で並んで相互に連結される。
被覆圧着部15cは、電線Wの一端部Waにおける絶縁被覆W2と端子15とを圧着する部分である。被覆圧着部15cは、例えば、軸線方向Xに沿って延在する平板状の底壁と、当該底壁と交差する一対のバレル片部と、を含んで構成される。そして、被覆圧着部15cは、一対のバレル片部の間に配置された電線Wの一端部Waの外側を包んで絶縁被覆W2に対して加締められ圧着される。ここでは、被覆圧着部15cは、いわゆるBクリンプと称される加締め圧着がなされるものとして示されているが、この例には限定されない。
芯線圧着部15bは、電線Wの一端部Waにおける芯線W1と端子15とを圧着する部分である。芯線圧着部15bは、例えば、軸線方向Xに沿って延在する平板状の底壁と、当該底壁と交差する一対のバレル片部と、を含んで構成される。芯線圧着部15bは、一対のバレル片部の間に配置された電線Wの一端部Waの外側を包んで芯線W1に対して加締められ圧着される。ここでは、芯線圧着部15bは、被覆圧着部15cと同様にいわゆるBクリンプと称される加締め圧着がなされるものとして示されているが、この例には限定されない。
また、芯線圧着部15bは、電線Wの芯線W1に対して加締められ圧着されることで、当該芯線W1と電気的に接続される。芯線圧着部15bは、電気接続部15aと被覆圧着部15cとの間に介在し、当該電気接続部15aと被覆圧着部15cとを連結している。端子15は、電気接続部15aと被覆圧着部15cとが芯線圧着部15bを介して互いに接続され、電気接続部15aは、芯線圧着部15bを介して電線Wの芯線W1と電気的に接続され導通される。
図3は、ワイヤハーネスWHの端子15の断面図である。図3に示されるように、電気接続部15aは、コネクタ5と嵌合する相手側コネクタの雄端子と電気的に接続される部分である。すなわち、本実施形態の電気接続部15aは、相手側コネクタの雄端子と接続される雌端子として構成される。電気接続部15aは、例えば、相手側コネクタの雄端子を当該電気接続部15a側に付勢するバネ状の接点部材15dを含み、当該接点部材15dを介して雄端子と電気的に接続される。
ここで、接点部材15dは、例えば、分岐接続部20(図2参照)の超音波接合時に端子15に伝播される振動によって高さ方向Zに沿って弾性変形してしまう虞があり、このような過剰な変形が繰り返された場合に端子15の機能が低下してしまう虞がある。その点、本実施形態によれば、後述する超音波接合装置1の電線ホルダ4および当該電線ホルダ4に保持される電線接合部30によって端子付き電線10のそれぞれの端子15に伝播される振動を減衰することが可能である。これにより、接点部材15dの変形を抑制でき、ひいては端子15の機能が低下してしまうことを抑制できる。
上記のように構成される端子付き電線10は、電線Wの一端部Waに露出した芯線W1と端子15の芯線圧着部15b(図2参照)とが圧着され、かつ電線Wの絶縁被覆W2と端子15の被覆圧着部15cとが圧着されることで、端子15が電線Wに固定される。そして、端子付き電線10は、端子15の電気接続部15aに相手側コネクタの雄端子が電気的に接続される。また、端子付き電線10は、電線Wの他端部Wbに露出した芯線W1同士が後述する超音波接合装置1によって互いに超音波接合される。
図4は、超音波接合装置1の断面図である。図4に示されるように、超音波接合装置1は、例えば、超音波接合部2と、電線ホルダ4と、を含んで構成される。超音波接合部2は、端子付き電線10(図5参照)のそれぞれの芯線W1を高さ方向Zの両側から挟持した状態で超音波振動を印加することにより芯線W1同士を超音波接合するものである。超音波接合部2は、例えば、不図示の振動源と接続されたホーンHと、ホーンHに対して高さ方向Zに対向して配置されたアンビルAと、を有している。
超音波接合部2は、ホーンHとアンビルAとの間で端子付き電線10の芯線W1同士を超音波接合することにより、分岐接続部20を形成する。本実施形態では、例えば、分岐接続部20の軸線方向Xの一方側に位置された二つの端子付き電線10と、分岐接続部20の軸線方向Xの他方側に位置された二つの端子付き電線10と、が分岐接続部20を介して互いに一体化される。
なお、本実施形態では、ホーンHがアンビルAに対して高さ方向Zの下方側に配置されている場合が例示されるが、この例には限定されず、例えば、ホーンHがアンビルAに対して高さ方向Zの上方側に配置されてもよい。ホーンHは、端子付き電線10のそれぞれの他端部Wbに露出した芯線W1をアンビルAとの間で加圧しながら超音波振動を加え、芯線W1同士を相対的に摺動させることで超音波接合する。これにより、複数の端子付き電線10が分岐接続部20を介して一体化されたワイヤハーネスWHが製造される。
電線ホルダ4は、端子付き電線10(図5参照)のそれぞれの電線Wを高さ方向Zの両側から保持するものである。本実施形態では、電線ホルダ4は、超音波接合部2を間に挟むように軸線方向Xの両側に一対で設けられている。すなわち、電線ホルダ4は、端子付き電線10のそれぞれの端子15(一端部Wa)と分岐接続部20(他端部Wb)との間に介在するように設けられている。電線ホルダ4は、例えば、高さ方向Zに互いに分割可能な一対の保持部4a、4bをそれぞれ有している。
一対の保持部4a、4bは、例えば、電線Wの外周面に沿った円弧状(半円状)に形成される。すなわち、一対の保持部4a、4bは、軸線方向Xと交差する断面形状が、電線W側に向けて開放される略U字状に形成される。電線ホルダ4は、一対の保持部4a、4bの内側に複数の電線Wが挿通された状態で、当該電線Wの絶縁被覆W2の外側を包むように保持する。なお、電線ホルダ4は、この例には限定されず、例えば、軸線方向Xと交差する断面形状が、電線W側に向けて開放される略C字状や略O字状に形成される一つの部品で構成されてもよい。
図5は、超音波接合装置1によるワイヤハーネスWHの超音波接合時の模式図である。図5に示されるように、ワイヤハーネスWHを製造する場合、まず、端子付き電線10のそれぞれの他端部Wbに露出した芯線W1同士を超音波接合部2のホーンHとアンビルAとの間にセットする。次に、超音波接合部2の軸線方向Xの両側に一対の電線ホルダ4を配置し、当該電線ホルダ4によって端子付き電線10のそれぞれの電線Wを絶縁被覆W2ごと狭持する。
次に、超音波接合部2のホーンHとアンビルAとによって端子付き電線10のそれぞれの芯線W1同士を超音波接合し、分岐接続部20を形成する。このとき、ホーンHによって印加される超音波は、電線ホルダ4で複数の電線Wの絶縁被覆W2同士を密着させることで、絶縁被覆W2と芯線W1との間で位相差が生じ、そこでエネルギーを消費して電線W同士を接合させる。これにより、複数の電線Wのうち少なくとも絶縁被覆W2同士が接合された電線接合部30が形成される。
ここで、電線接合部30は、一対の電線ホルダ4に挟持された状態で分岐接続部20から伝播される超音波によって少なくとも絶縁被覆W2同士が接合される。このため、図5では、分岐接続部20を間に挟んだ軸線方向Xの両側でそれぞれ二本の電線Wが一本の電線Wに一体化された状態で示されると共に、電線ホルダ4によって径方向に凹まされた状態で示されている。すなわち、図5は、超音波接合部2のホーンHとアンビルAとによる分岐接続部20の超音波接合後の状態を示した図である。
なお、本実施形態では、電線接合部30は、分岐接続部20から伝播される超音波によって少なくとも絶縁被覆W2同士が接合されているが、この例には限定されず、例えば、絶縁被覆W2を突き破って芯線W1同士がさらに接合される構成でもよい。電線接合部30は、例えば、分岐接続部20から伝播される超音波の強度によって、絶縁被覆W2同士のみが接合される場合と、絶縁被覆W2同士に加えて芯線W1同士も接合される場合と、を含みうる。
このように、本実施形態によれば、電線ホルダ4によって端子付き電線10のそれぞれの電線Wを保持することにより、電線Wの末端に設けられた端子15に伝わる超音波を軽減することができる。このため、端子15の上述した接点部材15dの変形を抑制でき、ひいては端子15の機能が低下してしまうことを抑制できる。また、ホーンHとアンビルAとによって芯線W1を接合する分岐接続部20の近傍で絶縁被覆W2ないし芯線W1の接合を行うことにより、分岐接続部20への電線Wの引張りや振動などのストレスを低減できる。これにより、芯線W1の剥離が抑制され、ひいては電気的接続信頼性の向上に繋がる。
以上のように、本実施形態の超音波接合装置1は、軸線方向Xに沿って延在する複数の端子付き電線10のそれぞれの芯線W1を高さ方向Zの両側から挟持した状態で超音波振動を印加することにより芯線W1同士を超音波接合する超音波接合部2と、超音波接合部2を間に挟むように軸線方向Xの両側に一対で設けられ、高さ方向Zの両側から複数の端子付き電線10を保持する電線ホルダ4と、を備える。この構成により、超音波接合装置1は、例えば、複数の端子付き電線10のうち電線ホルダ4によって保持される部分(電線接合部30)が芯線W1同士の超音波接合時に伝播される超音波によって互いに接合され、これにより端子付き電線10のそれぞれの端子15に伝播される振動を減衰することができる。すなわち、超音波接合部2(芯線W1)を間に挟むように軸線方向Xの両側に一対で設けられた電線ホルダ4が、複数の端子付き電線10のそれぞれの芯線W1から端子15に向かって伝播される振動を減衰する振動減衰部として機能しうる。この結果、超音波接合装置1は、超音波接合時に端子付き電線10の端子15に伝播される振動を抑制できる。
また、本実施形態のワイヤハーネスWHは、軸線方向Xに沿って延在する芯線W1および当該芯線W1を覆う絶縁被覆W2を有した電線Wと、電線Wの一端部Waに露出した芯線W1と接合された端子15と、をそれぞれ有した複数の端子付き電線10と、複数の端子付き電線10のそれぞれの電線Wの他端部Wbに露出した芯線W1同士が超音波接合された分岐接続部20と、分岐接続部20を間に挟むように軸線方向Xの両側に一対で設けられ、複数の端子付き電線10のそれぞれの電線Wのうち少なくとも絶縁被覆W2同士が接合された電線接合部30と、を備える。この構成により、ワイヤハーネスWHは、例えば、電線接合部30が分岐接続部20の芯線W1同士の超音波接合時に伝播される超音波によって互いに接合され、これにより端子付き電線10のそれぞれの端子15に伝播される振動を減衰することができる。すなわち、分岐接続部20を間に挟むように軸線方向Xの両側に一対で設けられた電線接合部30が、複数の端子付き電線10のそれぞれの芯線W1(他端部Wb)から端子15(一端部Wa)に向かって伝播される振動を減衰する振動減衰部として機能しうる。この結果、ワイヤハーネスWHは、超音波接合時に端子付き電線10の端子15に伝播される振動を抑制できる。
また、本実施形態のワイヤハーネスWHでは、電線接合部30は、分岐接続部20の超音波接合時に伝播される超音波によって複数の端子付き電線10のそれぞれの電線Wのうち少なくとも絶縁被覆W2同士が接合される。この構成により、ワイヤハーネスは、例えば、電線接合部30が分岐接続部20の芯線W1同士の超音波接合時に伝播される超音波によって互いに接合され、これにより超音波接合時に端子付き電線10の端子15に伝播される振動をより確実に抑制できる。
[変形例]
図6は、変形例に係るワイヤハーネスWHの模式図であって、分岐接続部20の保護部材40およびコネクタ5のハウジング50が取り外された状態の図である。図6に示されるワイヤハーネスWHは、上記実施形態のワイヤハーネスWHと同様の構成を備えている。よって、ワイヤハーネスWHは、当該同様の構成に基づく上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
ただし、本変形例では、図6に示されるように、二つの端子付き電線10によってワイヤハーネスWHが構成されている点が上記実施形態と相違している。すなわち、本変形例では、ワイヤハーネスWHは、二つの端子付き電線10と、二つの端子付き電線10の他端部Wbにおける芯線W1同士が超音波接合された分岐接続部20と、二つの端子付き電線10の少なくとも絶縁被覆W2同士が互いに接合された電線接合部30と、を備えている。電線接合部30は、分岐接続部20の軸線方向Xの一方側、すなわち分岐接続部(他端部Wb)と二つの端子付き電線10のそれぞれの端子15(一端部Wa)と間に設けられる。
図7は、変形例に係る超音波接合装置1AによるワイヤハーネスWHの超音波接合時の模式図である。図7に示されるように、本変形例では、超音波接合装置1Aは、超音波接合部2と、一つの電線ホルダ4と、を含んで構成される。電線ホルダ4は、二つの端子付き電線10のそれぞれの電線Wを高さ方向Zの両側から保持するものである。本変形例では、電線ホルダ4は、超音波接合部2の軸線方向Xの一方側に設けられている。すなわち、電線ホルダ4は、二つの端子付き電線10のそれぞれの端子15(一端部Wa)と分岐接続部20(他端部Wb)との間に介在するように設けられている。
このように、電線接合部30および電線ホルダ4は、分岐接続部20および超音波接合部2の軸線方向Xの一方側のみに設けられる構成でもよい。この構成によっても、超音波接合装置1AおよびワイヤハーネスWHは、例えば、電線接合部30が分岐接続部20の芯線W1同士の超音波接合時に伝播される超音波によって互いに接合され、これにより端子付き電線10のそれぞれの端子15に伝播される振動を減衰することができる。この結果、超音波接合装置1AおよびワイヤハーネスWHは、超音波接合時に端子付き電線10の端子15に伝播される振動を抑制できる。
なお、上記変形例では、超音波接合装置1Aによって二つの端子付き電線10が超音波接合され、上記実施形態では、超音波接合装置1によって四つの端子付き電線10が超音波接合された場合が例示されたが、この例には限定されず、例えば、三つや、五つ以上の端子付き電線10が超音波接合されてもよい。
以上、本発明の実施形態および変形例が例示されたが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1、1A 超音波接合装置
2 超音波接合部
4 電線ホルダ
10 端子付き電線
15 端子
20 分岐接続部
30 電線接合部
A アンビル
H ホーン
W 電線
W1 芯線
W2 絶縁被覆
Wa 一端部
Wb 他端部
WH ワイヤハーネス
X 軸線方向
Z 高さ方向

Claims (5)

  1. 軸線方向に沿って延在する複数の端子付き電線のそれぞれの芯線を、前記軸線方向と交差する高さ方向の両側から挟持した状態で超音波振動を印加することにより前記芯線同士を超音波接合する超音波接合部と、
    前記超音波接合部の少なくとも前記軸線方向の一方側に設けられ、前記高さ方向の両側から前記複数の端子付き電線を保持する電線ホルダと、
    を備えた、超音波接合装置。
  2. 前記電線ホルダは、前記超音波接合部を間に挟むように前記軸線方向の両側に一対で設けられる、
    請求項1に記載の超音波接合装置。
  3. 軸線方向に沿って延在する芯線および当該芯線を覆う絶縁被覆を有した電線と、前記電線の一端部に露出した前記芯線と接合された端子と、をそれぞれ有した複数の端子付き電線と、
    前記複数の端子付き電線のそれぞれの前記電線の他端部に露出した前記芯線同士が超音波接合された分岐接続部と、
    前記分岐接続部の少なくとも前記軸線方向の一方側に設けられ、前記複数の端子付き電線のそれぞれの前記電線のうち少なくとも前記絶縁被覆同士が接合された電線接合部と、
    を備えた、ワイヤハーネス。
  4. 前記電線接合部は、前記分岐接続部を間に挟むように前記軸線方向の両側に一対で設けられる、
    請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記電線接合部は、前記分岐接続部の超音波接合時に伝播される超音波によって前記複数の端子付き電線のそれぞれの前記電線のうち少なくとも前記絶縁被覆同士が接合される、
    請求項3または4に記載のワイヤハーネス。
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