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JP2025011886A - 識別システム、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

識別システム、制御方法及び制御プログラム Download PDF

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JP2025011886A
JP2025011886A JP2023114290A JP2023114290A JP2025011886A JP 2025011886 A JP2025011886 A JP 2025011886A JP 2023114290 A JP2023114290 A JP 2023114290A JP 2023114290 A JP2023114290 A JP 2023114290A JP 2025011886 A JP2025011886 A JP 2025011886A
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忠信 大滝
Tadanobu Otaki
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Konami Amusement Co Ltd
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Abstract

Figure 2025011886000001
【課題】遊技媒体の利用場面に多様性を持たせて、ユーザの獲得意欲を向上させる。
【解決手段】物理的な遊技媒体CPの特定に用いられる特定部分SPと、遊技媒体に固有の固有部分UPとを有する遊技媒体を識別する識別システム100は、遊技媒体を撮影して得られる遊技媒体の撮影データであって、固有部分の画像を含む撮影データを取得する取得部42Aと、特定部分を用いた特定処理を行わずに、遊技媒体を識別するための識別用情報D1と撮影データとに基づいて、撮影された遊技媒体の外観的特徴に対応する遊技媒体を識別する識別部42Bとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、物理的な遊技媒体の特定に用いられる特定部分を有する遊技媒体を、この特定部分を用いた特定処理を行わずに識別する識別システム等に関する。
特許文献1には、ゲームシステムにおいて、ゲーム機の筐体の内部で印刷されたキャラクタカードが排出される構成が開示されている。このキャラクタカードには、キャラクタの情報を含む二次元バーコードが含まれている。そして、ゲーム機のバーコードリーダを通じてキャラクタカードの情報を読み込むことにより、キャラクタがゲーム中に再現される。また、コード情報を読み取り可能な携帯電話においても、キャラクタカードの二次元バーコードに基づいて、キャラクタがゲーム中に再現される。
特許文献2には、ゲームシステムにおいて、ゲーム装置が、データキャリアの表面に印刷するプリンタを備える構成が開示されている。そして、道具情報を記録したグッズカードの出力が選択された場合には、道具情報をデータキャリアの不揮発性メモリに書き込むとともに、カードの表面上に印刷する。また、ゲーム装置は、スロットにグッズカードが挿入されている場合、グッズカードに記録されている道具情報を読み出す。さらに、家庭のゲーム装置でゲームをする場合でも、グッズカードを用いることにより、釣りゲームを楽しむことができる。この場合、家庭用のゲーム装置が、データキャリアからのデータの読み出し及び書き込みを行うリーダ/ライタを備えている。
特許文献3には、ゲームシステムにおいて、アーケードゲーム機においてゲームを行って、2次元バーコードが記述されたカードを獲得できる構成が開示されている。この2次元バーコードは、携帯電話機に搭載されたカメラによって撮影できる。そして、2次元バーコードが読み取られると、バーコード変換部で変換したテキストデータがゲームサーバ装置に送信される。また、ゲームサーバ装置の制御部は、携帯電話機からカードデータを受信すると、カード情報をデータベースに格納する。そして、制御部は、携帯ゲーム機からカード情報の配信の要求があると、カード情報を読み出して、携帯ゲーム機に読み出したキャラクタのデータを送信する。
特開2013-046746号公報 特開2002-186782号公報 特開2007-289458号公報
特許文献1から3に記載されているシステムでは、ユーザが、カード又はデータキャリア等の遊技媒体を獲得し、獲得した遊技媒体を使用してゲームをプレイしている。そのために、ゲーム機では、二次元バーコードを読み込むこと、又はデータキャリアからデータを読み出すこと等の、遊技媒体の特定処理が行われる。これらの特定処理による特定方法は、ゲーム毎に固有である。そのため、ユーザが獲得した遊技媒体は、特定のゲーム機、又は当該ゲーム機と協働するゲーム装置で使用する以外に利用方法が存在しない。このように、遊技媒体の利用場面が限られているため、ユーザが遊技媒体を獲得するメリットを感じ難く、ユーザの獲得意欲を向上させることが難しい。
また、例えば、店舗におけるゲーム機の入れ替えがあった場合、又はゲームのサービス提供が終了した場合には、ユーザが遊技媒体を利用する場所又は機会がなくなってしまう。このような場合には、遊技媒体を獲得していたユーザに不満を感じさせる可能性がある。さらに、遊技媒体の利用場面がなくなる可能性があることは、ユーザの獲得意欲を減退させる恐れがある。そこで、遊技媒体の利用場面に多様性を持たせて、ユーザの獲得意欲を向上させる手段が求められている。
一態様に係る識別システムは、物理的な遊技媒体の特定に用いられる特定部分と、前記遊技媒体に固有の固有部分とを有する前記遊技媒体を識別する識別システムであって、前記遊技媒体を撮影して得られる前記遊技媒体の撮影データであって、前記固有部分の画像を含む撮影データを取得する取得部と、前記特定部分を用いた特定処理を行わずに、前記遊技媒体を識別するための識別用情報と前記撮影データとに基づいて、撮影された前記遊技媒体の外観的特徴に対応する前記遊技媒体を識別する識別部とを備える。
また、他の一態様に係る制御方法は、物理的な遊技媒体の特定に用いられる特定部分と、前記遊技媒体に固有の固有部分とを有する前記遊技媒体を識別すると共に、コンピュータを有する識別システムの制御方法であって、前記コンピュータは、前記遊技媒体を撮影して得られる前記遊技媒体の撮影データであって、前記固有部分の画像を含む撮影データを取得し、前記特定部分を用いた特定処理を行わずに、前記遊技媒体を識別するための識別用情報と前記撮影データとに基づいて、撮影された前記遊技媒体の外観的特徴に対応する前記遊技媒体を識別する。
また、他の一態様に係る制御プログラムは、物理的な遊技媒体の特定に用いられる特定部分と、前記遊技媒体に固有の固有部分とを有する前記遊技媒体を識別すると共に、コンピュータを有する識別システムの制御プログラムであって、前記コンピュータに、前記遊技媒体を撮影して得られる前記遊技媒体の撮影データであって、前記固有部分の画像を含む撮影データを取得させ、前記特定部分を用いた特定処理を行わずに、前記遊技媒体を識別するための識別用情報と前記撮影データとに基づいて、撮影された前記遊技媒体の外観的特徴に対応する前記遊技媒体を識別させる。
システムの全体構成を示す概略図。 サービスの概要の説明図。 システムの概略ブロック図。 遊技媒体の一例を示す概略平面図。 識別処理のフローチャート。 提示処理のフローチャート。
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態において説明する寸法、材料、形状及び構成要素の相対的な位置は任意に設定でき、本発明が適用される装置又は方法の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に具体的に記載された実施形態に限定されない。なお、以下の説明において、識別情報は、文字、数字、記号、画像、又はこれらの組み合わせによって構成されるデータであり、識別情報と紐付けられた識別対象を一意に特定する。
図1に示すように、物理的な遊技媒体を識別する識別システム100は、センターサーバ20を備える。このセンターサーバ20は、サーバ装置として機能する。また、センターサーバ20には、所定のネットワーク50を介してゲーム機30が接続可能であり、クライアント装置として機能する。一例として、ゲーム機30は、店舗31等の所定の施設に設置されている。さらに、識別システム100は、ネットワーク50を介してセンターサーバ20と接続可能なゲーム装置の一例としてユーザ端末40を備える。なお、ゲーム機30は識別システム100に含まれていないが、含めることも可能である。また、ユーザ端末40と接続されるサーバ装置と、ゲーム機30に接続されるサーバ装置とが異なっていてもよい。以下の説明では、両サーバ装置が同じセンターサーバ20である例について主に説明する。
センターサーバ20は、複数のコンピュータとしてのサーバユニット21が組み合わされることにより一台の論理的なサーバ装置として構成されている。ただし、単一のサーバユニット21によりセンターサーバ20が構成されてもよい。あるいは、クラウドコンピューティングを利用して論理的にセンターサーバ20が構成されてもよい。センターサーバ20は、ゲーム機30又はゲーム機30のユーザと、ユーザ端末40又はユーザ端末40とに対して、ゲーム用の各種サービスを提供する。このサービスは、ネットワーク50を介してゲーム機30のプログラム或いはデータを配信し、更新する配信サービスを含んでいる。センターサーバ20は、この配信サービスを通じて、各ゲーム機30及びユーザ端末40にゲームの提供に必要な各種のプログラム或いはデータを適宜に配信する。
ゲーム用のサービスは、ユーザの識別情報をセンターサーバ20が受け取って、そのユーザを認証するサービスを含んでいてもよい。また、ゲーム用のサービスは、認証したユーザのプレイデータをセンターサーバ20が受け取って保存するサービスを含んでいてもよい。さらに、ゲーム用のサービスは、センターサーバ20が保存するプレイデータを提供するサービスを含んでいてもよい。その他に、ゲーム用のサービスは、ネットワーク50を介して複数のユーザが共通のゲームをプレイする際に、センターサーバ20がユーザ同士をマッチングするサービスを含んでいてもよい。また、ゲーム用のサービスは、センターサーバ20がユーザから料金を徴収するサービスを含んでいてもよい。
センターサーバ20は、ネットワーク50を介してユーザ端末40のユーザに各種のWebサービスを提供してもよい。このWebサービスは、ゲーム機30が提供するゲームに関する各種のゲーム用情報を提供するサービス、各ユーザ端末40に各種データ或いはソフトウェアを配信するサービス、ユーザによる情報発信、交換、及び共有のための交流の場を提供するサービス、及び各ユーザを識別するためのユーザ識別IDを付与するサービスを含んでいてもよい。また、ソフトウェアを配信するサービスは、データ等のアップデートを含んでいる。
ネットワーク50は、センターサーバ20に対してゲーム機30及びユーザ端末40をそれぞれ接続できるように構成されている。一例として、ネットワーク50は、TCP/IPプロトコルを利用してネットワーク通信を実現するように構成されている。具体的には、ローカルエリアネットワーク52が、センターサーバ20及びゲーム機30のそれぞれと、インターネット51とを接続している。そして、WANとしてのインターネット51とローカルエリアネットワーク52とが、ルータ53を介して接続されている。
ユーザ端末40も、インターネット51に接続されるように構成されている。代替的に、ゲーム機30と店舗31のルータ53との間にローカルサーバが設置されていてもよい。ゲーム機30は、このローカルサーバを介して、センターサーバ20と通信可能に接続できる。センターサーバ20のサーバユニット21は、ローカルエリアネットワーク52に代えて又は加えてインターネット51により、相互に接続されていてもよい。また、ネットワーク50は、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、その他の通信回線、及びそれらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
ゲーム機30は、所定の対価である料金の支払いと引き換えに、対価に対応した範囲でユーザにゲームをプレイさせる商業用ゲーム機又は業務用ゲーム機である。このゲーム機30は、アーケードゲーム機と呼ばれることがある。また、ゲーム機30はコンピュータ装置であり、多数のユーザにゲームを繰り返しプレイさせて収益を上げることを主たる目的として、店舗31に設置される。
ゲーム機30は、遊技媒体の一例として物理的なカードを排出し、排出したカードを使用するゲームを提供する。ゲーム機30から獲得できる遊技媒体は、有体物であり、カードに代えてフィギュア、あみぐるみ、タグ、及びメダル等であってもよい。例えば、ゲーム機30は、キャラクタへの指示及び育成を通じて、監督としての役割をプレイするシミュレーション形式の野球ゲームを提供する。排出されるカードは各選手に対応しており、各選手がゲーム中に再現され、ユーザは各選手への指示及び育成を通じて監督としての役割をプレイする。代替的に、ゲーム機30は、野球ゲーム以外の各種の他のゲームを提供してもよい。一例として、他のゲームは、対戦型のカードゲーム、音楽ゲーム、ボードゲーム、麻雀ゲーム、RPGゲーム、競馬ゲーム、格闘ゲーム、パズルゲーム、クイズゲーム、及びサッカー等のスポーツゲーム等である。以下では、ゲーム機30が、カードを使用する野球ゲームを提供する場合を主に説明する。
ゲーム装置の一例であるユーザ端末40は、ネットワーク接続が可能でありかつユーザの個人用途に供されるコンピュータ装置である。例えば、ユーザ端末40は、据置型又はブック型のパーソナルコンピュータ40A、及び携帯電話(スマートフォンを含む)のようなモバイル端末装置40Bを含む。その他にも、据置型の家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、及び携帯型タブレット端末装置等の各種のコンピュータ装置が、ユーザ端末40に含まれる。ユーザ端末40は、各種のコンピュータソフトウェアを実装することにより、センターサーバ20が提供する種々のサービスをユーザに享受させることが可能である。以下では、ユーザ端末40がモバイル端末装置40Bである場合を主に説明する。
[サービスの概要]
次に、図2を参照して、本実施形態に係る識別システム100が提供するサービスの概要を説明する。ユーザがゲーム機30においてゲームをプレイする場合、ユーザはユーザ認証を行い、ゲーム機30はユーザのユーザ識別IDを取得する。また、ゲームがプレイされる場合、ゲーム機30は、物理的な遊技媒体の一例である選手カードCPを排出する。このとき、ゲーム機30は、選手カードCPの媒体識別情報の一例としてカード識別IDを生成する。そして、ゲーム機30は、ユーザのユーザ識別IDと排出した選手カードCPのカード識別IDとを関連付けたユーザ情報を生成する。さらに、ゲーム機30はユーザ情報をセンターサーバ20に送信し、センターサーバ20はユーザ情報を記憶する。
ゲーム機30は、表示装置としてのモニタ11と、入力装置としてのコントロールパネル12と、選手カードCPを排出する排出部として機能するプリンタユニット13とを備えている。モニタ11は、野球ゲームのゲーム画面を表示し、野球ゲームをプレイするユーザの正面に配置されている。コントロールパネル12は、モニタ11の下方に配置され、ゲームに関するユーザの操作又は指示を受け付け、若しくはゲームに必要な情報をユーザから取得する。また、コントロールパネル12は、選手カードCPから情報を読み取る読取装置としてカード読取部14を備えている。
プリンタユニット13は、選手カードCPに所定の印刷を施して、払出口から選手カードCPを排出する。また、プリンタユニット13は、選手カードCPを排出するとともに、所定の印刷が施されたシール等の貼付物を排出してもよい。この貼付物は、ユーザが選手カードCPに貼り付けることができる。さらに、プリンタユニット13は、3Dプリントによって選手カードCPを形成してもよい。代替的に、排出部は、予め印刷が施された選手カードCPを払出口から排出する選手カードCPの払出ユニットであってもよい。
物理的な遊技媒体は、当該遊技媒体の特定に用いられる特定部分SPと、各遊技媒体に固有の固有部分UPとを有している。特定部分SP及び固有部分UPは、遊技媒体の一部である物理的な部分である。選手カードCPの固有部分UPは、各遊技媒体に固有の画像、記号、文字列、模様、及び色等が印刷されている印刷面である。例えば、選手カードCPの表面には、選手カードCPに対応付けられるべき選手の画像、名前、能力、及びその他の選手情報が、ユーザが視認可能な態様で印刷されている。代替的に、固有部分UPは、エンボス加工による凹凸形状、又は刻印された文字列等であってもよい。
選手カードCPの特定部分SPは、読取標識が印刷されている印刷面である。例えば、選手カードCPを裏返した裏面には、赤外光の波長域でのみ観察可能な読取標識が、特定部分SPの一例としてステルス印刷されている。また、特定部分SPは、QRコード(登録商標)、バーコード、又はICタグであってもよい。ただし、イメージセンサを有するデジタルカメラを用いて遊技媒体を特定する場合、特定精度を高めるために、二次元コード又はステルス印刷された標識が用いられることが特に多い。
選手カードCPは、野球ゲームをプレイするためにユーザによって使用される。そのため、ゲーム機30は、カード読取部14を備えている。一例として、読取標識には、各遊技媒体を識別する媒体識別情報と対応付けられた固有のパターンが含まれている。媒体識別情報は、カード毎にユニークに設定されており、一例としてカード識別IDである。代替的に、媒体識別情報は、カードの名称等の媒体名、カードに印刷されている選手名等のオブジェクト名、又は媒体若しくはオブジェクトの番号等であってもよい。そして、カード読取部14が固有のパターンを読み取ることにより、選手カードCPのカード識別IDを特定される。また、固有のパターンを読み取ることにより、カード識別IDに対応付けられた選手の状態パラメータの基本値が判別される。
ゲーム機30は、認証用媒体に保持されたユーザごとにユニークな認証情報を読み取るリーダを備えている。また、ゲーム機30は、押釦スイッチ等の物理的な操作装置、及びゲームに必要な対価を徴収する対価徴収装置を備えていてもよい。この対価徴収装置は、現金、代替硬貨、メダル、電子通貨、仮想通貨、又はポイント等を利用して、ユーザからゲームの対価の少なくとも一部を徴収する。対価徴収装置は、電子通貨の残量を記録するカード媒体を介して、対価を徴収してもよい。
図2に示す例では、遊技媒体は、ゲーム機30から排出されたカードとしての選手カードCPである。そして、識別システム100は、ゲーム機30とは異なりかつゲームを提供するゲーム装置としてユーザ端末40を備える。このユーザ端末40は、図3に示すゲーム制御部42Dを有している。そして、ゲーム制御部42Dは、識別部42Bによる識別結果に基づいて決定される選手カードCPに応じてゲームを制御する。
具体的に、ユーザは、ゲーム機30が排出した選手カードCPを、ゲーム機30において使用して野球ゲームをプレイする。これとは別の利用方法として、ユーザは、ユーザ端末40によって選手カードCPを撮影し、選手カードCPが識別される。そして、ユーザは、ユーザ端末40において、選手カードCPを利用して、選手カードCPに対応するキャラクタが登場するゲームをプレイできる。このように、識別システム100では、遊技媒体の特定部分SPを用いた特定処理を行わずに、遊技媒体が識別される。
すなわち、ゲーム機30においては、選手カードCPの読取標識を用いた読取処理を行って選手カードCPが識別される。一方、選手カードCPを撮影して利用する場面では、選手カードCPの画像を用いて選手カードCPが識別される。そのため、ユーザ端末40が、特定部分SPを用いた特定処理、すなわち読取標識を用いた読取処理を行うための機能を有していなくとも、ユーザは、選手カードCPを利用したゲームをプレイできる。これにより、特定部分SPを用いた特定処理の影響を受けずに、遊技媒体を他のゲーム装置で使用できる。例えば、ユーザ端末40が有するカメラ44を遊技媒体の識別に使用できる。そのため、特別な機能又は機器がなくても、容易に遊技媒体の識別を実現できる。
このような識別システム100によれば、遊技媒体の利用場面に多様性を持たせることができる。そのため、ユーザが遊技媒体を獲得するメリットを感じるので、遊技媒体の獲得意欲を向上させることができる。さらに、店舗31におけるゲーム機30の入れ替えがあった場合、又はゲームのサービス提供が終了した場合であっても、ユーザは遊技媒体を利用できる。そのため、遊技媒体の利用機会の喪失を防止して、遊技媒体の獲得意欲の減退を抑制できる。また、サービス提供が終了していない場合であっても、ユーザはゲーム機30とは異なる装置において遊技媒体を利用できるというメリットを享受できる。
なお、ゲーム機30においてプレイできるゲームと、ユーザ端末40においてプレイできるゲームとが異なっていてもよい。一例として、ユーザ端末40では、野球ゲームではなく、対戦型のカードゲームをプレイできてもよい。また、ユーザ端末40では、遊技媒体の利用によってキャラクタが追加されることに加えて又は代えて、ゲームの中で使用できるアイテム又は楽曲等が付与されてもよい。さらに、ユーザ端末40では、ゲームの中で特典が付与されてもよく、特別なイベントが発生してもよい。
また、ゲーム機30とは異なる他の装置での遊技媒体の利用態様は、ゲームでの使用には限定されない。例えば、他の装置では、利用する遊技媒体に対応する仮想カード、ゲームにおいて使用できる通貨、又はアイテム等のゲーム媒体を獲得できてもよい。また、他の装置がカードの排出機である場合には、利用する遊技媒体に対応するカード、又は新しい他のゲームにおいて使用可能なカードが排出されてもよい。さらに、他の装置がアーケードゲーム機であってもよい。また、ユーザ端末40における遊技媒体の識別結果が、他の装置(例えばセンターサーバ20)に、保存されるのみであってもよい。
[制御系]
次に、図3を参照して、識別システム100の制御系について説明する。識別システム100のセンターサーバ20は、センターサーバ20を制御するサーバ制御部22と、センターサーバ20の制御用のプログラムを記憶したサーバ記憶部23とを有している。そして、サーバ制御部22は、所定のプログラムに従って各種の演算処理及び動作制御を実行するプロセッサと、その他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータとして構成されている。ただし、識別システム100は、センターサーバ20を含まずに、ユーザ端末40のみを備えていてもよい。
一例として、プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、又はMPU(Micro-Processing Unit)であり、サーバ記憶部23に記憶されたプログラムに基づいて、装置全体を制御すると共に、各種処理についても統括的に制御する。また、サーバ記憶部23は、プロセッサが動作するためのシステムワークメモリであるRAM(Random Access Memory)、並びにプログラム及びシステムソフトウェアを格納するROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を含む。
サーバ制御部22には、所定の指令及びデータを入力するキーボード若しくは各種スイッチを含む操作装置が、有線接続又は無線接続されている。また、サーバ制御部22には、装置の入力状態、設定状態、計測結果、及び各種情報を表示する表示装置が、有線接続又は無線接続されている。さらに、サーバ制御部22は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、CF(Compact Flash)カード、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬記憶媒体、又はインターネット上のサーバ等の外部記憶媒体に記憶されたプログラムに従って制御を行うこともできる。
サーバ記憶部23は、ハードディスク及び半導体記憶装置等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な非一時的記憶媒体)を含んだ外部記憶装置である。サーバ記憶部23は、一の記憶ユニット上に全てのデータを保持してもよいし、複数の記憶ユニットにデータを分散して記憶してもよい。また、サーバ記憶部23は、各種のサービスの提供に必要なサーバ用データも記憶している。このサーバ用データは、ユーザ端末40が提供する野球ゲーム用の各種のデータ、及び遊技媒体の識別に用いる各種のデータを含んでいる。一例として、サーバ用データは、識別用情報D1、ユーザ情報、ユーザ識別情報、媒体情報、媒体識別情報、及びゲーム情報等の各種データを含んでいる。
例えば、媒体情報は、野球ゲーム用の各媒体に関連付けられる情報を管理するためのカードデータを含んでいる。このカードデータでは、各カードを識別するためにカード毎にユニークなカード識別IDと、各カードの情報とが関連付けられている。また、媒体識別情報は、各遊技媒体を識別するように設定された、遊技媒体毎にユニークな情報であり、一例として、所定の文字又は記号によって構成されるカード識別IDである。また、ゲーム情報は、野球ゲームの各選手を定義するパラメータを管理するためのキャラクタデータを含んでいる。このキャラクタデータは、各選手を識別するために選手毎にユニークなキャラクタIDと、各選手のパラメータとが対応付けられている。
遊技媒体に付されているパラメータは、程度を示す情報であり、媒体識別情報に対応付けられている。例えば、パラメータは、数字、アルファベット、又は記号等によって表される。一例として、パラメータは、遊技媒体の価値であるレアリティ又は価格である。また、パラメータは、遊技媒体に対応するオブジェクト(例えば選手)の、能力値若しくはレベルの程度、能力の有無、又は状態の程度等を示す情報であってもよい。
識別システム100のユーザ端末40は、ユーザ端末40を制御する端末制御部42と、端末制御部42の制御プログラムPGを記憶した端末記憶部43とを有している。また、ユーザ端末40は、遊技媒体を撮影する撮影装置の一例であるカメラ44を有している。例えば、カメラ44は、CCDイメージセンサを備えた公知のデジタルカメラである。また、ユーザ端末40は、入力表示装置の一例として、タッチパネル45を有している。ただし、ユーザ端末40は、入力表示装置に代えて表示装置と入力装置とを有していてもよい。例えば、ユーザ端末40は、入力装置の一例としてのキーボード等を有していてもよい。また、ユーザ端末40は、表示装置の一例として液晶パネル等を有していてもよい。さらに、ユーザ端末40は、ゲーム音声などを出力する音声出力装置を有している。
端末制御部42は、所定のプログラムに従って各種の演算処理及び動作制御を実行するプロセッサと、その他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータとして構成されている。一例として、プロセッサは、CPU、又はMPUであり、端末記憶部43に記憶された制御プログラムPGに基づいて、装置全体を制御すると共に、各種処理についても統括的に制御する。さらに、端末制御部42は、CD、DVD、CFカード、及びUSBメモリ等の可搬記憶媒体、又はインターネット上のサーバ等の外部記憶媒体に記憶された制御プログラムPGに従って制御を行うこともできる。
端末記憶部43は、プロセッサが動作するためのシステムワークメモリであるRAM、並びにプログラム及びシステムソフトウェアを格納するROM、HDD及びSSD等の記憶装置を含む。また、端末記憶部43は、ハードディスク及び半導体記憶装置等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な非一時的記憶媒体)を含んだ外部記憶装置である。そして、端末記憶部43は、制御プログラムPGとともに、遊技媒体を識別するための識別用情報D1と、ゲーム制御に用いられるゲームデータD2とを記憶している。例えば、ユーザ端末40は、識別用情報D1及びゲームデータD2をセンターサーバ20からダウンロードする。さらに、端末記憶部43は、各種のプログラム及びデータを記憶しており、一例としてカメラ44による撮影に用いられる撮影プログラムを記憶している。
例えば、識別用情報D1は、それぞれの遊技媒体の外観的特徴と、遊技媒体を識別する媒体識別情報とが紐付けられた情報である。具体的に、遊技媒体の外観的特徴は、遊技媒体の固有部分UPの外観的特徴である。一例として、外観的特徴は、遊技媒体に印刷されているキャラクタの顔の目、鼻、並びに口等の特徴点の位置、形状、及び大きさ等である。また、外観的特徴は、各遊技媒体の特徴的部分であるキャラクタ等を含む画像であってもよい。この場合、識別用情報D1は、各遊技媒体の画像に関する画像データと、媒体識別情報とが紐付けられた情報であってもよい。
ゲームデータD2は、制御プログラムPGに従ってユーザに所定のゲームをプレイさせるためのデータである。ゲームデータD2は、例えば、野球ゲーム用の各種の画像を表示するための画像データ、各種のBGMを再生するためのBGMデータ、及びユーザのプレイデータといった各種のデータを含んでいる。ユーザのプレイデータは、ユーザのプレイ履歴(例えば過去の実績)等の各ユーザに固有の内容を次回以降に引き継ぐためデータである。また、ゲームデータD2は、センターサーバ20から配信されたキャラクタデータ及びカードデータを含んでいる。
端末制御部42は、論理的装置として、取得部42Aと、識別部42Bと、抽出部42Cと、ゲーム制御部42Dとを備えている。これらの論理的装置は、端末制御部42のハードウェア資源と、ソフトウェア資源としての制御プログラムPGとの組合せによって実現される。
取得部42Aは、遊技媒体を撮影して得られる遊技媒体の撮影データであって、固有部分UPの画像を含む撮影データを取得する。一例として、取得部42Aは、カメラ44によって撮影された撮影データを取得する。この場合、カメラ44によって撮影された撮影データは、端末記憶部43に記憶されていてもよい。また、取得部42Aがカメラ44を起動して、撮影データを取得してもよい。さらに、取得部42Aは、カメラ44とは異なる撮影装置によって撮影された撮影データを取得してもよい。この場合、取得部42Aは、ユーザ端末40とは別の外部装置から撮影データ受信して取得してもよい。また、撮影データは、静止画のデータであっても、動画のデータであってもよい。
識別部42Bは、遊技媒体の特定部分SPを用いた特定処理を行わずに遊技媒体を識別する。そして、識別部42Bは、遊技媒体を識別するための識別用情報D1と撮影データとに基づいて、撮影された遊技媒体の外観的特徴に対応する遊技媒体を識別する。例えば、抽出部42Cは、取得部42Aが取得した撮影データを解析して外観的特徴を抽出する。そして、識別部42Bは、識別用情報D1を参照して、撮影された遊技媒体の外観的特徴に対応する遊技媒体を検索することにより、遊技媒体を識別する。具体的に、識別部42Bは、撮影された遊技媒体の外観的特徴を抽出部42Cから取得して、識別用情報D1に含まれる外観的特徴と比較する。そして、識別部42Bは、撮影された遊技媒体と近似する外観的特徴に紐付けられた媒体識別情報を、識別用情報D1の中から特定する。これにより、識別部42Bは、媒体識別情報に対応する遊技媒体を示す情報を識別結果として出力する。一例として、識別部42Bは、識別結果として、遊技媒体の名称、遊技媒体の画像、又はカード識別ID等の媒体識別情報等を出力する。
このように、識別部42Bは、撮影データに基づいて、少なくとも一つの遊技媒体を識別する。そして、識別部42Bは、一つの遊技媒体を識別できた場合には、この遊技媒体を、出力すべき媒体識別情報に対応する遊技媒体として決定する。例えば、ユーザは、ユーザ端末40において選手カードCPを利用する時に、カメラ44によって選手カードCPを撮影する。そして、識別部42Bは、撮影して得られる撮影データに基づいて、各選手カードCPを識別する。ここで、選手カードCPは、ゲーム機30において選手カードCPの特定に用いられる特定部分SPとしての読取標識が印刷された印刷面を有している。しかし、識別部42Bは、特定部分SPを用いた特定処理を行わずに、撮影データを用いて各選手カードCPを識別する。
これにより、特定処理の方法、及び特定処理に要する装置又は機能に関わらずに、各選手カードCPを識別してユーザ端末40等の他のプラットフォームにおいて利用できる。そのため、選手カードCPの利用場面に多様性を持たせて、ユーザの獲得意欲を向上させることができる。特に、物理的な遊技媒体を、この遊技媒体を排出したゲーム機30とは異なる他の装置において、事後的に利用する場合に、遊技媒体を有効的に利用できる。例えば、遊技媒体を排出したゲーム機30が提供するサービスが終了した場合に、遊技媒体を有効的に利用できる。また、ユーザが利用可能な地域にゲーム機30が存在しなくなった場合に、ユーザが獲得した遊技媒体を有効的に利用できる。さらに、異なる種類のゲームに使用する遊技媒体を、それぞれの特定部分SPを用いた特定処理の方法に関わらず識別できる。
遊技媒体の識別は、機械学習によって作成されるAI(Artificial Intelligence)を利用して行われてもよい。一例として、制御プログラムPGは、遊技媒体を撮影して得られる画像データである入力データと、これに対する正解とを組み合わせたデータセットを教師データとする深層学習によって得られた学習済モデルを含んでいてもよい。識別部42Bは、この学習済モデルを用いて、撮影データを入力して出力される外観的特徴に対応する遊技媒体を、遊技媒体の印刷に用いる画像データ群を含む識別用情報D1を参照して識別する。学習の具体例として、事前に各選手カードCPに印刷されているオブジェクト(例えば、キャラクタ、テキスト、及び模様等)を撮影して得られる画像データと、遊技媒体の印刷に用いる画像データとを組み合わせたデータセットが用いられる。
また、識別部42Bは、複数の遊技媒体の画像が含まれる撮影データを用いて、複数の遊技媒体を同時に識別してもよい。さらに、識別部42Bは、遊技媒体を撮影している途中で、遊技媒体を識別してもよい。また、識別部42Bは、ユーザ端末40とは異なる装置から受信したデータを用いて識別する場合に、撮影されて得られた撮影データであるか否かを判定してもよい。例えば、識別部42Bは、背景を含まない画像データは、撮影データではないと判定する。そして、識別部42Bは、撮影データではない場合には、遊技媒体の識別を行わない。これにより、画像生成プログラムによる生成等の、撮影以外の方法によって生成された画像データが不正に使用されることを防止できる。
さらに、識別部42Bは、遊技媒体の識別結果として複数の遊技媒体が識別された場合に、複数の遊技媒体のいずれかを決定する。そして、識別部42Bは、決定した遊技媒体の媒体識別情報を出力する。この決定された遊技媒体を用いて、ユーザ端末40におけるゲームの制御が行われる。図4には、複数の遊技媒体の例として、同一選手であるが互いに異なる三枚の選手カードCPが示されている。具体的に、第一カードCP1、第二カードCP2、及び第三カードCP3は、いずれも「A 太郎」選手のカードである。しかし、第一カードCP1は、選手が日本チームに所属しているときのカードであり、そのレアリティは「SR」であり、背番号は「6」である。また、第二カードCP2は、選手が大阪チームに所属しているときのカードであり、そのレアリティは「R」であり、背番号は「16」である。そして、第三カードCP3は、選手が埼玉チームに所属しているときのカードであり、そのレアリティは「N」であり、背番号は「18」である。
第一カードCP1、第二カードCP2、及び第三カードCP3には、固有部分UPに、いずれも「A 太郎」選手の画像が印刷されている。そのため、カードの外観的特徴、例えば選手の顔の外観的特徴が近似しており、識別精度が低下し易い。さらに、カードに印刷されているオブジェクトの撮影データを用いて識別する場合には、光の反射等によって識別精度が低下し易い。そのため、識別部42Bは、識別結果として、第一カードCP1、第二カードCP2、及び第三カードCP3の三つの選手カードCPであると識別する可能性がある。この場合、識別部42Bは、三つの選手カードCPのいずれかをランダムで決定し、その媒体識別情報を出力する。これにより、識別精度が低下し易い場面であっても、特定の遊技媒体を示す情報を出力して、他の装置において遊技媒体を利用できる。
代替的に、識別部42Bは、所定のルールに従って遊技媒体を決定して、この決定した遊技媒体の媒体識別情報を出力してもよい。例えば、所定のルールは、複数の遊技媒体のそれぞれのパラメータに基づくルールである。一例として、所定のルールは、最もパラメータが高い遊技媒体、最もパラメータが低い遊技媒体、又はパラメータが中間値若しくは中央値である遊技媒体を決定するというルールである。
さらに、識別部42Bは、遊技媒体の識別結果に応じて、複数の遊技媒体を含む遊技媒体群に対して共通して紐付けられている少なくとも一つの遊技媒体を決定してもよい。そして、識別部42Bは、決定した遊技媒体の媒体識別情報を出力する。この決定された遊技媒体を用いて、ユーザ端末40におけるゲームの制御が行われる。例えば、遊技媒体群は、図4に示す第一カードCP1から第三カードCP3の遊技媒体群によって構成されている。この遊技媒体群には、所定のレアリティの「A 太郎」選手のカードが、共通して紐付けられている。そして、識別部42Bは、識別結果が第一カードCP1から第三カードCP3の少なくとも一つを示す場合には、当該共通して紐付けられているカードを決定する。ユーザ端末40においては、この決定されたカードを用いてゲームの制御が行われる。
これにより、遊技媒体群に含まれる少なくとも一部の遊技媒体が、他の装置において使用できなくとも、共通して紐付けられている遊技媒体が使用できれば、他の装置において遊技媒体を利用できる。したがって、他の装置のためのゲーム用のデータとして、一部の遊技媒体に対応するデータのみを準備すればよい。そのため、遊技媒体が利用される他の装置において、使用されるデータ量を抑制できる。
例えば、第一カードCP1及び第二カードCP2をユーザ端末40が提供するゲームにおいて使用できず、第三カードCP3のみが使用できる場合がある。この場合、第一カードCP1及び第二カードCP2を識別した識別部42Bが、識別結果に基づいて第三カードCP3を決定して、その媒体識別情報を出力する。これにより、ユーザは、第一カードCP1及び第二カードCP2を利用して、ユーザ端末40が提供するゲームにおいて、第三カードCP3を使用できる。
また、遊技媒体群には、当該技媒体群に含まれている遊技媒体が紐付けられている。例えば、共通の選手キャラクタに対応する選手カードCPからなる遊技媒体群に、当該遊技媒体群に含まれる一つの選手カードCPが紐付けられていてもよい。代替的に、紐付けられている少なくとも一つの遊技媒体は、遊技媒体群に含まれていなくともよい。この場合、オブジェクト、種類、又はパラメータ等が遊技媒体群と共通する遊技媒体が紐付けられていてもよい。遊技媒体の種類が共通している例として、共通のチームに所属する選手カードCPからなる遊技媒体群に、このチームを代表する選手に対応する一つの選手カードCPが紐付けられていてもよい。他の例として、共通のゲーム機30において使用できる複数の遊技媒体からなる遊技媒体群に、他のアーケードゲーム機において使用できる遊技媒体が紐付けられていてもよい。
また、上記のように紐付けられている遊技媒体を決定することによって、識別精度に応じて、複数の遊技媒体が識別されることと、一つの遊技媒体が識別されることとが生じる場合であっても、特定の遊技媒体を示す情報を出力して、他の装置において遊技媒体を利用できる。なお、遊技媒体群を構成する複数の遊技媒体は、遊技媒体に対応するオブジェクト(例えば選手等)が共通する。他の例として、遊技媒体群を構成する複数の遊技媒体は、遊技媒体の種類(例えばチーム、ポジション又は属性等)、又は遊技媒体のパラメータ(例えばレアリティ等)が共通する。また、一つの遊技媒体が紐付けられていることに代えて、複数の遊技媒体が一つの遊技媒体群に紐付けられていてもよい。
また、識別部42Bは、外観的特徴に対応する遊技媒体を識別できなかった場合に、識別できなかった原因及び原因の解消方法の少なくとも一方をユーザへ提示する。例えば、識別部42Bは、撮影データを解析して、識別できなかった原因を判定する。一例として、撮影データにおいて、選手カードCPに印刷されている選手の顔の部分に、反射光が写り込んでいることがある。この場合、識別部42Bは、識別できなかった原因として、「光が写り込んでいます」という文字列をタッチパネル45に表示させる。さらに、識別部42Bは、当該原因の解消方法として、「光が写らないように撮影して下さい」という文字列をタッチパネル45に表示させる。
これにより、遊技媒体を識別できなかった場合に、識別部42Bが原因を判定した上で原因及び原因の解消方法を提示できる。そのため、原因を排除する作業をユーザへ促して識別制度の低下を抑制できる。なお、識別部42Bは、上記提示を行う場合に、文字列に代えて画像を表示させてもよく、画像に代えて動画を表示させてもよい。また、識別部42Bは、特定の原因又は特定の解消方法を示すような、番号、コード、又は記号等を表示させてもよい。さらに、識別部42Bは、上記提示を行う場合に、表示装置に表示させる態様に代えて、音声出力装置に音声を出力させてもよい。
また、識別部42Bは、遊技媒体の識別結果として複数の遊技媒体が識別された場合に、複数の遊技媒体の少なくとも一つを選択肢としてユーザへ提示してもよい。そして、識別部42Bは、ユーザが選択した選択肢が示す遊技媒体を決定し、当該遊技媒体の媒体識別情報を出力する。この選択された遊技媒体に応じて、ユーザ端末40におけるゲームの制御が行われる。例えば、識別部42Bは、図4に示す第一カードCP1から第三カードCP3が識別された場合に、第一カードCP1から第三カードCP3を選択肢としてユーザへ提示する。なお、識別部42Bは、複数の遊技媒体の全てを選択肢として提示してもよく、複数の遊技媒体の一部を選択肢として提示してもよい。
一例として、識別部42Bは、第一カードCP1から第三カードCP3の画像を、タッチパネル45に表示させる。そして、ユーザがいずれか一つの画像をタッチ操作すると、識別部42Bは、タッチ操作された位置に対応する選手カードCPの媒体識別情報を出力する。これにより、複数の遊技媒体が識別された場合であっても、特定の遊技媒体を示す情報を出力して、他の装置において遊技媒体を利用できる。なお、識別部42Bは、上記選択肢として、画像に代えて文字列を表示させてもよく、画像に代えて動画を表示させてもよい。また、識別部42Bは、上記選択肢として、特定の遊技媒体を示すような、番号、コード、又は記号等を表示させてもよい。さらに、識別部42Bは、上記選択肢を提示する場合に、表示装置に表示させる態様に代えて、音声出力装置に音声を出力させてもよい。
上記選択肢を提示する場合に、識別部42Bは、遊技媒体のパラメータに基づいて選択肢を提示してもよい。例えば、識別部42Bは、複数の遊技媒体同士のパラメータが異なる場合に、パラメータが低い遊技媒体を、選択肢としてユーザへ提示する。具体的に、識別部42Bは、複数の遊技媒体が識別された場合に、複数の遊技媒体の中からパラメータが低い複数の遊技媒体を選択肢として提示する。図4の例では、識別部42Bが、パラメータの一例であるレアリティが所定の基準よりも低い第二カードCP2と第三カードCP3を、選択肢として提示する。
これに対して、ゲームの中で使用されるカードとして、パラメータが高いカードの利用割合が増えてしまうと、ゲームの難易度のバランスに影響する可能性がある。しかし、パラメータが低いカードを選択肢として提示すれば、パラメータが高いカードが増えないので、この影響を抑制できる。さらに通常のユーザは、パラメータが高いカードを希望する可能性が高い。そのため、ユーザは、パラメータが低いカードが間違って提示されたならば、改めてカードを識別する作業を行う。これにより、ユーザによる自発的な再識別を促すことができる。
代替的に、識別部42Bは、複数の遊技媒体の中からパラメータが高い複数の遊技媒体を選択肢として提示してもよい。この場合、図4の例では、識別部42Bが、レアリティが所定の基準よりも高い第一カードCP1と第二カードCP2を、選択肢として提示する。通常のユーザは、パラメータが高いカードを希望する可能性が高い。そのため、パラメータが高いカードが提示されるならば、不満を持つことがない。また、識別部42Bは、複数の遊技媒体の中から中間値又は中央値のパラメータを選択肢として提示してもよい。例えば、中間値又は中央値のレアリティが「R」である場合、識別部42Bは、レアリティが「R」である遊技媒体を選択肢として提示する。これにより、ゲームの難易度のバランスへ与える影響を抑えつつ、ユーザが抱く不満を低減できる。
代替的に、識別部42Bは、遊技媒体の識別結果として複数の遊技媒体が識別された場合に、遊技媒体を自動的に決定してもよい。一例として、予めユーザは、複数の遊技媒体の中から選択されるべき遊技媒体を決定するための決定基準を設定する。例えば、最もパラメータが高い遊技媒体を選択する等の、決定基準が設定される。そして、識別部42Bは、この決定基準に従って、自動的に遊技媒体を決定する。
また、識別部42Bは、遊技媒体の識別結果として複数の遊技媒体が識別された場合に、遊技媒体のパラメータに基づいてユーザへエラーを提示してもよい。例えば、識別部42Bは、複数の遊技媒体同士のパラメータの差が所定の程度に達する場合に、エラーを提示する。一例として、このエラーを示す情報は、再撮影の指示、エラーが生じた旨、識別できない旨、識別された遊技媒体のパラメータが利用対象外である旨、又は撮影した遊技媒体が識別対象外である旨等を表示する文字列である。具体的に、所定の程度が二段階に設定されていて、図4に示す三枚のカードが識別された場合、識別部42Bは、第一カードCP1と第三カードCP3とのレアリティの差を算出する。そして、この差が二段階であるので、識別部42Bは、所定の程度に達した判断してエラーを提示する。エラーが提示された場合、ユーザは、改めてカードを識別する作業を行う。
これにより、複数の遊技媒体が識別された場合に、ユーザへカードを再識別する作業を促して、パラメータが高い遊技媒体が選択されやすくなることを防止できる。代替的に識別部42Bは、複数の遊技媒体の少なくとも一つのパラメータが所定の基準に達した場合に、ユーザへエラーを提示してもよい。なお、識別部42Bは、エラーとして、画像に代えて文字列を表示させてもよく、画像に代えて動画を表示させてもよい。また、識別部42Bは、エラーとして、特定のエラー内容を示すような、番号、コード、又は記号等を表示させてもよい。さらに、識別部42Bは、上記エラーを提示する場合に、表示装置に表示させる態様に代えて、音声出力装置に音声を出力させてもよい。
抽出部42Cは、撮影データから遊技媒体の外観的特徴を抽出する。そして、識別部42Bは、撮影データに基づく識別として、抽出された外観的特徴を用いて各遊技媒体を識別する。代替的に、抽出部42Cが省略されてもよい。この場合、識別部42Bは、撮影データに含まれる遊技媒体の画像と、識別用情報D1に含まれる遊技媒体の画像とを比較して遊技媒体を識別してもよい。一例として、識別部42Bは、撮影データに含まれる画像の色の配置パターンと、識別用情報D1に含まれる画像の色の配置パターンとを比較して遊技媒体を識別してもよい。
ゲーム制御部42Dは、識別部42Bによる識別結果に基づいて決定される遊技媒体に応じてゲームを制御する。具体的に、ゲーム制御部42Dは、識別結果に基づいて決定される選手カードCPを示す媒体識別情報を、識別部42Bから取得する。そして、ゲーム制御部42Dは、当該媒体識別情報によって示される選手カードCPに応じて、ゲームの進行に必要な各種の演算制御を実行する。例えば、ゲームデータD2には、ゲーム機30が提供する各ゲームで使用する遊技媒体の媒体識別情報に紐付けた利用情報が含まれている。そして、ゲーム制御部42Dは、利用情報に基づいてゲームを制御するか、又はゲームの進行に変化を与える処理を行う。
一例として、利用情報においては、ユーザ端末40においてプレイされるゲームに登場する選手等のゲームオブジェクトが、媒体識別情報に紐付けられている。そして、ゲーム制御部42Dは、識別部42Bによって決定された選手カードCPを示す媒体識別情報に基づいて、紐づけられているゲームオブジェクトが登場するようにゲームを制御する。他の例として、利用情報においては、ユーザ端末40においてプレイされるゲームに発生するイベント等の特典が、媒体識別情報に紐付けられている。そして、ゲーム制御部42Dは、識別部42Bによって決定された選手カードCPを示す媒体識別情報に基づいて、紐づけられているイベントが発生するようにゲームを制御する。
また、ゲーム制御部42Dは、センターサーバ20のサーバ制御部22が提供するサービスを享受するための処理を実行する。例えば、ゲーム制御部42Dは、センターサーバ20からゲーム用のデータを受信して、ゲームデータD2をアップデートする。
[処理のフロー]
図5及び図6を参照して、識別部42Bが実行する処理について説明する。なお、図5は、識別部42Bが実行する識別処理の概略的なフローチャートである。また、図6は、識別処理中に行われる提示処理の概略的なフローチャートである。代替的に、提示処理は、識別処理が終了した後に実行されてもよい。
図5に示すように、ユーザがカメラ44によって遊技媒体を撮影すると、遊技媒体を撮影して得られる遊技媒体の撮影データを、取得部42Aが取得する(S101)。そして、抽出部42Cは、撮影データから遊技媒体の外観的特徴を抽出する(S102)。続いて、識別部42Bは、遊技媒体を識別するための識別用情報D1と撮影データとに基づいて、撮影された遊技媒体の外観的特徴に対応する遊技媒体を識別する(S103)。ここで、外観的特徴に対応する遊技媒体を識別でき識別が終了した場合には(S104でYES)、次のステップに進む。
複数の遊技媒体が識別されている場合(S105でYES)、識別部42Bは、複数の遊技媒体の少なくとも一つを選択肢としてユーザへ提示する(S106)。そして、識別部42Bは、ユーザが選択した選択肢が示す遊技媒体を決定し(S107)、その媒体識別情報を出力する。一方、一つの遊技媒体を識別できた場合(S105でNO)、識別部42Bは、この遊技媒体を、出力すべき媒体識別情報に対応する遊技媒体として決定する(S107)。
その後、全ての遊技媒体の識別が終了していれば(S108でYES)、識別処理が終了する。そして、ゲーム制御部42Dは、識別部42Bによる識別結果に基づいて決定される遊技媒体に応じてゲームを制御するゲーム処理を行う。一方、一部の遊技媒体の識別が終了していない場合(S108でNO)、ユーザはカメラ44によって他の遊技媒体を撮影する。そして、全ての遊技媒体の識別がするまで識別処理が繰り返される。なお、ゲーム制御部42Dは、任意のタイミングでゲーム処理を行ってもよい。例えば、ユーザが遊技媒体を撮影している状態において、遊技媒体の位置及び姿勢の少なくとも一方を変化させることをトリガーとして、ゲーム制御部42Dがゲーム処理を行ってもよい。また、遊技媒体の識別が終了した後に、ユーザの操作(例えば、タッチパネル45へのタッチ操作)をトリガーとして、ゲーム制御部42Dがゲーム処理を行ってもよい。
また、識別が終了しなかった場合(S104でNO)、例えば外観的特徴に対応する遊技媒体を識別できなかった場合には、識別部42Bは提示処理を実行する(S109)。図6に示すように、提示処理においては、外観的特徴に対応する遊技媒体を識別できなかった場合(S201でYES)、識別部42Bは、識別できなかった原因の解消方法をユーザへ提示する(S202)。なお、識別部42Bは、解消方法に代えて又は加えて、識別できなかった原因をユーザへ提示してもよい。その後、図5に示すフローへ戻り、ユーザがカメラ44によって遊技媒体を撮影すると、遊技媒体を撮影して得られる遊技媒体の撮影データを、取得部42Aが取得する(S101)。
一方、遊技媒体を識別できたが(S201でNO)、エラーを提示するために識別が終了できない場合がある。例えば、識別部42Bが、識別された複数の遊技媒体同士のパラメータの差が所定の程度に達すると判定した場合には、識別が終了できない。この場合、識別部42Bは、ユーザへエラーを提示する(S203)。その後、図5に示すフローへ戻り、ユーザがカメラ44によって遊技媒体を撮影すると、遊技媒体を撮影して得られる遊技媒体の撮影データを、取得部42Aが取得する(S101)。
以上説明した識別システム100によれば、ゲーム機30において用いられる特定処理の方法及び特定処理に要する装置又は機能に関わらずに、各遊技媒体を識別して他の装置において利用できる。そのため、遊技媒体の利用場面に多様性を持たせて、ユーザの獲得意欲を向上させることができる。特に、物理的な遊技媒体を、この遊技媒体を排出したゲーム機30とは異なる他の装置において、事後的に利用する場合に、遊技媒体を有効的に利用できる。
以上、各実施形態を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、各実施形態及び各変形形態、並びに各実施形態又は各変形形態に含まれる技術的手段は、本発明に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
例えば、遊技媒体の撮影に使用する撮影装置と、当該遊技媒体の撮影データを利用したゲームをプレイするゲーム装置とが異なっていてもよい。一例として、モバイル端末装置40Bを撮影装置として用いて、パーソナルコンピュータ40Aにおいてゲームをプレイしてもよい。この場合、遊技媒体の撮影と識別処理とは、モバイル端末装置40Bにおいて行われる。そして、モバイル端末装置40Bは、識別部42Bによる識別結果に基づいて決定される遊技媒体を示す情報(例えば媒体識別情報)を、センターサーバ20へアップロードする。その後、パーソナルコンピュータ40Aは、当該情報を取得して、取得した情報に基づいてゲームを制御する。
さらに、センターサーバ20が、取得部42A、識別部42B、抽出部42C、及びゲーム制御部42Dの少なくとも一つを有していてもよい。例えば、センターサーバ20が取得部42A、識別部42B、及び抽出部42Cを有しており、ユーザ端末40がゲーム制御部42Dを有していてもよい。この場合、センターサーバ20及びユーザ端末40が、協働して識別システム100として機能する。そして、センターサーバ20の取得部42Aは、ユーザ端末40において撮影された遊技媒体の撮影データを取得する。また、センターサーバ20の識別部42Bは、遊技媒体を識別して、識別結果に基づいて決定される遊技媒体を示す情報をユーザ端末40に送信する。
さらに、センターサーバ20が、取得部42A、識別部42B、抽出部42C、及びゲーム制御部42Dを有していてもよい。例えば、センターサーバ20のゲーム制御部42Dは、ユーザ端末40を介してユーザへゲームを提供する。そして、センターサーバ20の取得部42Aは、ユーザ端末40において撮影された遊技媒体の撮影データを取得する。また、センターサーバ20の識別部42Bは、遊技媒体を識別して、識別結果に基づいて決定される遊技媒体を示す情報をユーザ端末40に送信する。そして、センターサーバ20のゲーム制御部42Dは、識別部42Bによる識別結果に基づいて決定される遊技媒体に応じてゲームを制御する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。なお、各態様の理解を容易にするため、添付図面に図示された参照符号を付記する。ただし、参照符号は、本発明を図示の形態に限定する意図で付記するものではない。
(付記1)
物理的な遊技媒体CPの特定に用いられる特定部分SPと、前記遊技媒体CPに固有の固有部分UPとを有する前記遊技媒体CPを識別する識別システム100であって、
前記遊技媒体CPを撮影して得られる前記遊技媒体CPの撮影データであって、前記固有部分UPの画像を含む撮影データを取得する取得部42Aと、
前記特定部分SPを用いた特定処理を行わずに、前記遊技媒体CPを識別するための識別用情報D1と前記撮影データとに基づいて、撮影された前記遊技媒体CPの外観的特徴に対応する前記遊技媒体CPを識別する識別部42Bとを備える、識別システム100。
(付記2)
前記識別用情報D1は、それぞれの前記遊技媒体CPの前記外観的特徴と、前記遊技媒体CPを識別する媒体識別情報とが紐付けられた情報であり、
前記識別部42Bは、前記識別用情報D1を参照して前記外観的特徴に対応する前記遊技媒体CPを検索することにより、前記遊技媒体CPを識別する、付記1に記載の識別システム100。
(付記3)
前記遊技媒体CPの識別結果として複数の遊技媒体CPが識別された場合に、前記識別部42Bは、前記複数の遊技媒体CPのいずれかを決定する、付記1又は2に記載の識別システム100。
(付記4)
前記識別部42Bは、前記遊技媒体CPの識別結果に応じて、複数の前記遊技媒体CPを含む遊技媒体群に対して共通して紐付けられている少なくとも一つの遊技媒体CPを決定する、付記1又は2に記載の識別システム100。
(付記5)
前記識別部42Bは、前記外観的特徴に対応する前記遊技媒体CPを識別できなかった場合に、識別できなかった原因及び前記原因の解消方法の少なくとも一方をユーザへ提示する、付記1から4のいずれか一項に記載の識別システム100。
(付記6)
前記識別部42Bは、前記遊技媒体CPの識別結果として複数の遊技媒体CPが識別された場合に、前記複数の遊技媒体CPの少なくとも一つを選択肢としてユーザへ提示する、付記1又は2に記載の識別システム100。
(付記7)
前記識別部42Bは、前記遊技媒体CPのパラメータに基づいて前記選択肢を提示する、付記6に記載の識別システム100。
(付記8)
前記識別部42Bは、前記複数の遊技媒体CP同士の前記パラメータが異なる場合に、前記パラメータが低い前記遊技媒体CPを、前記選択肢として前記ユーザへ提示する、付記7に記載の識別システム100。
(付記9)
前記識別部42Bは、前記遊技媒体CPの識別結果として複数の遊技媒体CPが識別された場合に、前記遊技媒体CPのパラメータに基づいてユーザへエラーを提示する、付記1又は2に記載の識別システム100。
(付記10)
前記識別部42Bは、前記複数の遊技媒体CP同士の前記パラメータの差が所定の程度に達する場合に、前記エラーを提示する、付記9に記載の識別システム100。
(付記11)
前記遊技媒体CPは、ゲーム機30から排出されたカードCPであり、
前記識別システム100は、前記ゲーム機30とは異なりかつゲームを提供するゲーム装置40を備え、
前記ゲーム装置40は、ゲーム制御部42Dを有しており、
前記ゲーム制御部42Dは、前記識別部42Bによる識別結果に基づいて決定される遊技媒体CPに応じて前記ゲームを制御する、付記1から10のいずれか一項に記載の識別システム100。
(付記12)
前記ゲーム装置40は、前記遊技媒体CPを撮影する撮影装置44を有している、付記11に記載の識別システム100。
(付記13)
物理的な遊技媒体CPの特定に用いられる特定部分SPと、前記遊技媒体CPに固有の固有部分UPとを有する前記遊技媒体CPを識別すると共に、コンピュータ42を有する識別システム100の制御方法であって、
前記コンピュータ42は、
前記遊技媒体CPを撮影して得られる前記遊技媒体CPの撮影データであって、前記固有部分UPの画像を含む撮影データを取得し、
前記特定部分SPを用いた特定処理を行わずに、前記遊技媒体CPを識別するための識別用情報D1と前記撮影データとに基づいて、撮影された前記遊技媒体CPの外観的特徴に対応する前記遊技媒体CPを識別する、制御方法。
(付記14)
物理的な遊技媒体CPの特定に用いられる特定部分SPと、前記遊技媒体CPに固有の固有部分UPとを有する前記遊技媒体CPを識別すると共に、コンピュータ42を有する識別システム100の制御プログラムPGであって、
前記コンピュータ42に、
前記遊技媒体CPを撮影して得られる前記遊技媒体CPの撮影データであって、前記固有部分UPの画像を含む撮影データを取得させ、
前記特定部分SPを用いた特定処理を行わずに、前記遊技媒体CPを識別するための識別用情報D1と前記撮影データとに基づいて、撮影された前記遊技媒体CPの外観的特徴に対応する前記遊技媒体CPを識別させる、制御プログラムPG。
付記1及び2に記載の識別システム100、付記13に記載の制御方法、及び付記14に記載の制御プログラムPGによれば、ゲーム機30において用いられる特定処理の方法及び特定処理に要する装置又は機能に関わらずに、各遊技媒体を識別して他の装置において利用できる。そのため、遊技媒体の利用場面に多様性を持たせて、ユーザの獲得意欲を向上させることができる。特に、物理的な遊技媒体を、この遊技媒体を排出したゲーム機30とは異なる他の装置において、事後的に利用する場合に、遊技媒体を有効的に利用できる。
さらに、付記3に記載の識別システム100によれば、識別精度が低下し易い場面であっても、特定の遊技媒体を示す情報を出力して、他の装置において遊技媒体を利用できる。また、付記4に記載の識別システム100によれば、遊技媒体群に含まれる少なくとも一部の遊技媒体が、他の装置において使用できなくとも、共通して紐付けられている遊技媒体が使用できれば、他の装置において遊技媒体を利用できる。また、付記5に記載の識別システム100によれば、原因を排除する作業をユーザへ促して識別制度の低下を抑制できる。
また、付記6から8に記載の識別システム100によれば、複数の遊技媒体が識別された場合であっても、特定の遊技媒体を示す情報を出力して、他の装置において遊技媒体を利用できる。また、付記9及び10に記載の識別システム100によれば、複数の遊技媒体が識別された場合に、ユーザへカードを再識別する作業を促して、パラメータが高い遊技媒体が選択されやすくなることを防止できる。また、付記11及び12に記載の識別システム100によれば、ゲーム機30において用いられる特定処理の方法及び特定処理に要する装置又は機能に関わらずに、各カードを識別して他のゲーム装置において利用できる。そのため、カードの利用場面に多様性を持たせて、ユーザの獲得意欲を向上させることができる。
30 :ゲーム機
40 :ユーザ端末(ゲーム装置)
42 :端末制御部(コンピュータ)
42A :取得部
42B :識別部
42D :ゲーム制御部
44 :カメラ(撮影装置)
100 :識別システム
CP :選手カード(遊技媒体)
D1 :識別用情報
PG :制御プログラム
SP :特定部分
UP :固有部分

Claims (14)

  1. 物理的な遊技媒体の特定に用いられる特定部分と、前記遊技媒体に固有の固有部分とを有する前記遊技媒体を識別する識別システムであって、
    前記遊技媒体を撮影して得られる前記遊技媒体の撮影データであって、前記固有部分の画像を含む撮影データを取得する取得部と、
    前記特定部分を用いた特定処理を行わずに、前記遊技媒体を識別するための識別用情報と前記撮影データとに基づいて、撮影された前記遊技媒体の外観的特徴に対応する前記遊技媒体を識別する識別部とを備える、識別システム。
  2. 前記識別用情報は、それぞれの前記遊技媒体の前記外観的特徴と、前記遊技媒体を識別する媒体識別情報とが紐付けられた情報であり、
    前記識別部は、前記識別用情報を参照して前記外観的特徴に対応する前記遊技媒体を検索することにより、前記遊技媒体を識別する、請求項1に記載の識別システム。
  3. 前記遊技媒体の識別結果として複数の遊技媒体が識別された場合に、前記識別部は、前記複数の遊技媒体のいずれかを決定する、請求項1又は2に記載の識別システム。
  4. 前記識別部は、前記遊技媒体の識別結果に応じて、複数の前記遊技媒体を含む遊技媒体群に対して共通して紐付けられている少なくとも一つの遊技媒体を決定する、請求項1又は2に記載の識別システム。
  5. 前記識別部は、前記外観的特徴に対応する前記遊技媒体を識別できなかった場合に、識別できなかった原因及び前記原因の解消方法の少なくとも一方をユーザへ提示する、請求項1又は2に記載の識別システム。
  6. 前記識別部は、前記遊技媒体の識別結果として複数の遊技媒体が識別された場合に、前記複数の遊技媒体の少なくとも一つを選択肢としてユーザへ提示する、請求項1又は2に記載の識別システム。
  7. 前記識別部は、前記遊技媒体のパラメータに基づいて前記選択肢を提示する、請求項6に記載の識別システム。
  8. 前記識別部は、前記複数の遊技媒体同士の前記パラメータが異なる場合に、前記パラメータが低い前記遊技媒体を、前記選択肢として前記ユーザへ提示する、請求項7に記載の識別システム。
  9. 前記識別部は、前記遊技媒体の識別結果として複数の遊技媒体が識別された場合に、前記遊技媒体のパラメータに基づいてユーザへエラーを提示する、請求項1又は2に記載の識別システム。
  10. 前記識別部は、前記複数の遊技媒体同士の前記パラメータの差が所定の程度に達する場合に、前記エラーを提示する、請求項9に記載の識別システム。
  11. 前記遊技媒体は、ゲーム機から排出されたカードであり、
    前記識別システムは、前記ゲーム機とは異なりかつゲームを提供するゲーム装置を備え、
    前記ゲーム装置は、ゲーム制御部を有しており、
    前記ゲーム制御部は、前記識別部による識別結果に基づいて決定される遊技媒体に応じて前記ゲームを制御する、請求項1又は2に記載の識別システム。
  12. 前記ゲーム装置は、前記遊技媒体を撮影する撮影装置を有している、請求項11に記載の識別システム。
  13. 物理的な遊技媒体の特定に用いられる特定部分と、前記遊技媒体に固有の固有部分とを有する前記遊技媒体を識別すると共に、コンピュータを有する識別システムの制御方法であって、
    前記コンピュータは、
    前記遊技媒体を撮影して得られる前記遊技媒体の撮影データであって、前記固有部分の画像を含む撮影データを取得し、
    前記特定部分を用いた特定処理を行わずに、前記遊技媒体を識別するための識別用情報と前記撮影データとに基づいて、撮影された前記遊技媒体の外観的特徴に対応する前記遊技媒体を識別する、制御方法。
  14. 物理的な遊技媒体の特定に用いられる特定部分と、前記遊技媒体に固有の固有部分とを有する前記遊技媒体を識別すると共に、コンピュータを有する識別システムの制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記遊技媒体を撮影して得られる前記遊技媒体の撮影データであって、前記固有部分の画像を含む撮影データを取得させ、
    前記特定部分を用いた特定処理を行わずに、前記遊技媒体を識別するための識別用情報と前記撮影データとに基づいて、撮影された前記遊技媒体の外観的特徴に対応する前記遊技媒体を識別させる、制御プログラム。
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