JP2025011219A - ヘルメット - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘルメットを提供すること。
【解決手段】ヘルメット(1)であって、ヘルメットは、外側シェル(2)と;ヘルメットの着用者の頭部の頂部の上に装着されるように構成されているヘッド・マウント(20)とを含み、ヘッド・マウントは、外側シェルの中に吊り下げられており、使用時に、ヘッド・マウントと外側シェルとの間に空気ギャップ(21)が提供されるようになっており;ヘルメットは、頭部係合デバイス(40)をさらに含み、頭部係合デバイスは、ヘッド・マウントの表面の上に装着されており、頭部係合デバイスは、ヘルメットの着用者の頭部に面するように構成されており、頭部係合デバイスがヘッド・マウントに対して移動することができるようになっており;低摩擦インターフェースが、ヘッド・マウントと頭部係合デバイスとの間に提供されている、ヘルメットである。
【選択図】図7
【解決手段】ヘルメット(1)であって、ヘルメットは、外側シェル(2)と;ヘルメットの着用者の頭部の頂部の上に装着されるように構成されているヘッド・マウント(20)とを含み、ヘッド・マウントは、外側シェルの中に吊り下げられており、使用時に、ヘッド・マウントと外側シェルとの間に空気ギャップ(21)が提供されるようになっており;ヘルメットは、頭部係合デバイス(40)をさらに含み、頭部係合デバイスは、ヘッド・マウントの表面の上に装着されており、頭部係合デバイスは、ヘルメットの着用者の頭部に面するように構成されており、頭部係合デバイスがヘッド・マウントに対して移動することができるようになっており;低摩擦インターフェースが、ヘッド・マウントと頭部係合デバイスとの間に提供されている、ヘルメットである。
【選択図】図7
Description
本発明は、ヘルメットに関する。
ヘルメットは、さまざまな活動において使用するものとして知られている。これらの活動は、戦闘目的および産業目的を含み、たとえば、兵士のための保護ヘルメット、および、たとえば、建築業者、鉱山労働者、または、産業用マシンのオペレーターによって使用される安全帽またはヘルメットなどを含む。また、ヘルメットは、スポーツ活動にも普及している。たとえば、保護ヘルメットは、アイスホッケー、サイクリング、モーター・サイクリング、モーター・カー・レーシング、スキー、スノーボード、スケート、スケートボード、馬術、アメリカンフットボール、ベースボール、ラグビー、サッカー、クリケット、ラクロス、登山、ゴルフ、エアソフト、ローラーダービー、およびペイントボールにおいて使用され得る。
ヘルメットは、固定されたサイズのものであることが可能であり、または、頭部の異なるサイズおよび形状にフィットするように調節可能であり得る。いくつかのタイプのヘルメットでは、たとえば、一般に、アイスホッケー・ヘルメットでは、ヘルメットの外側寸法および内側寸法を変化させるためにヘルメットのパーツを移動させることによって、調節可能性が提供され得る。これは、互いに対して移動することができる2つ以上のパーツを備えたヘルメットを有することによって実現され得る。他のケースでは、たとえば、一般に、サイクリング・ヘルメットでは、ヘルメットは、ヘルメットをユーザーの頭部に固定するための取り付けデバイスを設けられており、取り付けデバイスは、ヘルメットの主本体部またはシェルが同じサイズのままである状態で、ユーザーの頭部にフィットするように寸法が変化することが可能である。いくつかのケースでは、ヘルメットの中のコンフォート・パッディングは、取り付けデバイスとして作用することが可能である。また、取り付けデバイスは、複数の物理的に別個のパーツの形態で、たとえば、互いに相互接続されていない複数のコンフォート・パッドの形態で提供され得る。ユーザーの頭部の上にヘルメットを着座させるためのそのような取り付けデバイスは、ヘルメットを適切な場所にさらに固定するために、追加的なストラップ(たとえば、顎ストラップなど)とともに使用され得る。また、これらの調節メカニズムの組み合わせも可能である。
ヘルメットは、多くの場合、外側シェル(それは、通常、硬質であり、プラスチックまたは複合材料から作製されている)と、エネルギー吸収層(ライナーと称されることが多い)とから作製されている。他の配置では、(たとえば、ラグビースクラムキャップなど)、ヘルメットは、硬質の外側シェルを有していない場合があり、ヘルメットは、全体として可撓性である場合もある。いずれのケースにおいても、最近では、保護ヘルメットは、特定の法的要件を満たすように設計されなければならず、特定の法的要件は、とりわけ、特定の荷重において脳の重心に発生し得る最大加速度に関するものである。典型的に、テストが実施され、テストにおいて、ヘルメットを装備しているダミー頭蓋骨として知られているものが、頭部に向けて半径方向の打撃を受ける。これは、頭蓋骨に対して半径方向への打撃のケースにおいて、良好なエネルギー吸収能力を有する現代のヘルメットを結果として生じさせる。また、回転エネルギーを吸収するかもしくは消散させることによって、および/または、回転エネルギーというよりもむしろ並進エネルギーへと方向付けし直すことによって、斜めの打撃(すなわち、それは、接線方向の成分および半径方向の成分の両方を組み合わせている)から伝達されるエネルギーを減じるためのヘルメットを開発することが進められてきた(たとえば、WO2001/045526およびWO2011/139224(それらは、両方ともその全体が参照により本明細書に組み込まれている))。
(保護がない状態での)そのような斜めの衝撃は、脳の並進加速度および角加速度の両方を結果として生じさせる。角加速度は、脳が頭蓋骨の中で回転することを引き起こし、脳を頭蓋骨に接続している身体の要素に、また、脳自身に傷害を発生させる。
回転傷害の例は、軽度の外傷性脳損傷(MTBI)、たとえば、脳震とうなど、および、重度の外傷性脳損傷(STBI)、たとえば、硬膜下血腫(SDH)など、血管破裂の結果としての出血、およびびまん性軸索損傷(DAI)を含み、それは、脳組織の中の高い剪断変形の結果として神経線維が引き伸ばされ過ぎるものとして要約され得る。
持続期間、振幅、および増加レートなどのような、回転力の特質に応じて、脳震とう、SDH、DAI、または、これらの傷害の組み合わせのいずれかを負う可能性がある。一般的に言えば、SDHは、短い持続期間および大きい振幅の加速度のケースにおいて起こり、一方、DAIは、より長くより広範囲の加速度荷重のケースにおいて起こる。
斜めの衝撃によって引き起こされる脳に伝達される回転エネルギーを低減させることができる、WO2001/045526およびWO2011/139224に開示されているものなどのようなヘルメットにおいて、ヘルメットの2つのパーツは、斜めの衝撃に続いてスライディングインターフェースにおいて互いに対してスライドするように構成され得る。
いくつかのヘルメットでは、頭部取り付けデバイスが、硬質の外側シェルの中に吊り下げられており、硬質の外側シェルから分離されている。そのようなヘルメットは、製造するのに簡単で安価であり、特定のヘルメットの用途に対して半径方向の衝撃からの十分な保護を提供することが可能である。しかし、好ましくは、製造コストおよび/または労力を実質的に増加させることなく、たとえば、斜めの衝撃の場合に、そのようなヘルメットの性能を改善することが望ましい可能性がある。
本開示の態様によれば、ヘルメットであって、ヘルメットは、
外側シェルと;
ヘルメットの着用者の頭部の頂部の上に装着されるように構成されているヘッド・マウントと
を含み、
ヘッド・マウントは、外側シェルの中に吊り下げられており、使用時に、ヘッド・マウントと外側シェルとの間に空気ギャップが提供されるようになっており;
ヘルメットは、頭部係合デバイスをさらに含み、頭部係合デバイスは、ヘッド・マウントの表面の上に装着されており、頭部係合デバイスは、ヘルメットの着用者の頭部に面するように構成されており、頭部係合デバイスがヘッド・マウントに対して移動することができるようになっており;
低摩擦インターフェースが、ヘッド・マウントと頭部係合デバイスとの間に提供されている、ヘルメットが提供される。
外側シェルと;
ヘルメットの着用者の頭部の頂部の上に装着されるように構成されているヘッド・マウントと
を含み、
ヘッド・マウントは、外側シェルの中に吊り下げられており、使用時に、ヘッド・マウントと外側シェルとの間に空気ギャップが提供されるようになっており;
ヘルメットは、頭部係合デバイスをさらに含み、頭部係合デバイスは、ヘッド・マウントの表面の上に装着されており、頭部係合デバイスは、ヘルメットの着用者の頭部に面するように構成されており、頭部係合デバイスがヘッド・マウントに対して移動することができるようになっており;
低摩擦インターフェースが、ヘッド・マウントと頭部係合デバイスとの間に提供されている、ヘルメットが提供される。
ある配置では、頭部係合デバイスは、ヘッド・マウントに接続されている。
ある配置では、ヘッド・マウントは、複数のストラップを含み、複数のストラップは、ヘルメットの着用者の頭部の頂部を横切って延在するように構成されており、外側シェルの上の接続ポイントに接続されている。
ある配置では、ヘッド・マウントは、接続ポイントの対向する対の間に延在する複数のストラップを含む。
ある配置では、少なくとも2つのストラップは、互いに接続されている。
ある配置では、頭部係合デバイスは、ストラップのうちの1つと係合する少なくとも1つのコネクターによって、ヘッド・マウントに接続されている。
ある配置では、少なくとも1つのコネクターは、第1の端部および第2の端部を有しており、第1の端部および第2の端部は、両方とも、頭部係合デバイスの上のそれぞれの第1および第2の場所において、頭部係合デバイスに接合されており;ストラップが、頭部係合デバイスの上の第1の場所と第2の場所との間の領域において、コネクターと頭部係合デバイスとの間に位置付けされている。
ある配置では、ストラップは、コネクターのパーツにしっかりと固定されてはおらず、ストラップがコネクターに対してスライドすることができるようになっている。
ある配置では、コネクターは、材料の細長いセクションから、随意的に、コード、バンド、またはテープのうちの1つから形成されている。
ある配置では、複数のコネクターは、前記材料の別個のピースから形成されている。
ある配置では、複数のコネクターは、前記材料の単一ピースのセクションから形成されている。
ある配置では、ヘッド・マウントは、ヘルメットの後部に向かう方向に延在する、外側シェルの前部に接続されている少なくとも1つのストラップを含む。
ある配置では、頭部係合デバイスは、単一のコンポーネントとして提供されている。
ある配置では、頭部係合デバイスは、複数の別個のセクションから形成されている。
ある配置では、ヘッド・マウントは、少なくともヘルメットの着用者の額に係合するように構成されているヘッド・リングを含み;
頭部係合デバイスは、クラウン領域および前頭領域を含み、クラウン領域は、ヘルメットの着用者の頭部の頂部とヘッド・マウントとの間に位置付けされるように構成されており、前頭領域は、ヘッド・リングに隣接して位置付けされるように構成されている。
頭部係合デバイスは、クラウン領域および前頭領域を含み、クラウン領域は、ヘルメットの着用者の頭部の頂部とヘッド・マウントとの間に位置付けされるように構成されており、前頭領域は、ヘッド・リングに隣接して位置付けされるように構成されている。
ある配置では、頭部係合デバイスは、クラウン領域を前頭領域に接続する中間領域をさらに含む。
ある配置では、頭部係合デバイス前頭領域は、ヘルメットの着用者の額とヘッド・リングとの間に位置付けされている。
ある配置では、ヘッド・リングは、ヘルメットの着用者の額と頭部係合デバイスの前頭領域との間に位置付けされている。
ある配置では、ヘルメットは、ヘルメットの着用者の額に隣接して位置決めされている前方パッドをさらに含む。
ある配置では、前方パッドは、ヘッド・リング、頭部係合デバイスの前頭領域、および外側シェルのうちの少なくとも1つに接続されている。
ある配置では、前方パッドは、弾性的なコネクターによって接続されており、弾性的なコネクターは、前方パッドが接続されているコンポーネントに対して前方パッドが移動することを可能にするように構成されている。
ある配置では、頭部係合デバイスは、ヘルメットの着用者の頭部に面する頭部係合デバイスの表面の上に提供されている1つまたは複数のパッドを含む。
ある配置では、頭部係合デバイスは、材料のプレートを含み、材料のプレートは、随意的に、ヘルメットの着用者の頭部に一致するように形状決めされている。
ある配置では、頭部係合デバイスは、複数の孔を含み、複数の孔は、コネクターが頭部係合デバイスに接合するための場所および通気のうちの少なくとも1つを提供するように構成されている。
ある配置では、低摩擦インターフェースは、ヘッド・マウントの表面と頭部係合デバイスとの間の低摩擦係数によって提供されている。
ある配置では、ヘルメットに対する衝撃がないときに、空気ギャップによって提供される、着用者の頭部の頂部に対応する場所における外側シェルとヘッド・マウントとの間の分離は、少なくとも10mmであり、随意的に少なくとも15mmであり、随意的に少なくとも20mmであり、随意的に少なくとも30mmであり、随意的に少なくとも40mmである。
本発明は、添付の図を参照して、下記に詳細に説明されている。
図の中に示されているヘルメットの中のさまざまな層の厚さの割合は、明確化のために図面の中で誇張されており、当然のことながら、必要性および要求に応じて適合され得る。
図1は、斜めの衝撃に対する保護を提供するように意図された、WO01/45526に議論されている種類の第1のヘルメット1を示している。このタイプのヘルメットは、上記に議論されているヘルメットのタイプのいずれかであることが可能である。
保護ヘルメット1は、外側シェル2、および、外側シェル2の内側に配置されている内側シェル3によって構築されており、内側シェル3は、着用者の頭部との接触を意図している。
スライド層4(スライド促進体または低摩擦層とも呼ばれる)が、外側シェル2と内側シェル3との間に配置されており、それは、外側シェル2と内側シェル3との間の変位を可能にすることができる。とりわけ、下記に議論されているように、スライド層4またはスライド促進体は、衝撃の間の2つのパーツの間でスライドが起こることができるように構成され得る。たとえば、それは、ヘルメット1の着用者に関して生存可能であることが予期される、ヘルメット1に対する衝撃に関連付けられる力の下でのスライドを可能にするように構成され得る。いくつかの配置では、摩擦係数が0.001から0.3の間にあるようにおよび/または0.15を下回るように、スライド層4を構成することが望ましい可能性がある。
図1の描写において、1つまたは複数の接続部材5が、ヘルメット1の縁部部分の中に配置され得り、1つまたは複数の接続部材5は、外側シェル2および内側シェル3を相互接続している。いくつかの配置では、コネクターは、エネルギーを吸収することによって、外側シェル2と内側シェル3との間の相互の変位に対抗することが可能である。しかし、これは、必須ではない。さらに、この特徴が存在している場合でも、吸収されるエネルギーの量は、通常、衝撃の間に内側シェル3によって吸収されるエネルギーと比較して最小になっている。他の配置では、接続部材5は、全く存在していなくてもよい。
さらに、これらの接続部材5の場所は、変化させられ得る(たとえば、縁部部分から離れるように位置決めされており、また、スライド層4を通して外側シェル2および内側シェル3を接続している)。
外側シェル2は、好ましくは、さまざまなタイプの衝撃に耐えるために、比較的に薄くて強くなっている。外側シェル2は、たとえば、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、またはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)などのような、ポリマー材料から作製され得る。有利には、ポリマー材料は、ガラス繊維、アラミド、Twaron、炭素繊維、またはKevlarなどのような、材料を使用して、繊維強化され得る。
内側シェル3は、かなり厚くなっており、エネルギー吸収層として作用する。そうであるので、それは、頭部に対する衝撃を減衰または吸収することができる。それは、有利には、発泡ポリスチレン(EPS)、発泡ポリプロピレン(EPP)、発泡ポリウレタン(EPU)、ビニールニトリルフォームのようなフォーム材料;または、たとえば、ハニカム状の構造体を形成する他の材料;または、ブランド名Poron(商標)およびD3O(商標)の下で市販されているような、歪み速度感受性フォームから作製され得る。構築体は、たとえば、異なる材料の複数の層を伴って、異なる方式で変化させられ得り、それは、下記に出現する。
内側シェル3は、衝撃のエネルギーを吸収するために設計されている。ヘルメット1の他のエレメントは、限られた範囲内でそのエネルギーを吸収することとなるが(たとえば、硬質の外側シェル2、または、いわゆる、内側シェル3の中に設けられる「コンフォート・パッディング」)、それは、それらの主要な目的ではなく、エネルギー吸収へのそれらの貢献は、内側シェル3のエネルギー吸収と比較して最小である。実際に、コンフォート・パッディングなどのようないくつかの他のエレメントが、「圧縮可能な」材料から作製され得り、そうであるので、他の文脈において「エネルギーを吸収するもの」として考えられ得るが、ヘルメットの分野において、圧縮可能な材料は、必ずしも、ヘルメットの着用者への損傷を低減させる目的のために、衝撃の間にエネルギーの意味のある量を吸収する意味の「エネルギーを吸収するもの」ではないということがよく認識されている。
複数の異なる材料および実施形態が、スライド層4またはスライド促進体、たとえば、油、テフロン(登録商標)、マイクロスフェア、空気、ゴム、ポリカーボネート(PC)、フェルトなどのようなファブリック材料などとして使用され得る。そのような層は、おおよそ0.1~5mmの厚さを有することが可能であるが、選択される材料および望まれる性能に応じて、他の厚さも使用され得る。また、スライド層の数およびそれらの位置決めが変化させられ得り、この例は、(図3bを参照して)下記に議論されている。
接続部材5として、たとえば、プラスチックまたは金属の変形可能なストリップが使用され得り、それらは、適切な様式で、外側シェルおよび内側シェルの中にアンカー固定される。
図2は、保護ヘルメット1の機能的な原理を示しており、そこでは、ヘルメット1および着用者の頭蓋骨10は、半円筒形状であると仮定されており、頭蓋骨10は、長手方向軸線11の上に装着された状態になっている。捩じり力およびトルクは、ヘルメット1が斜めの衝撃Kを受けるときに、頭蓋骨10に伝達される。衝撃力Kは、保護ヘルメット1に対して、接線方向力KTおよび半径方向力KRの両方を生じさせる。この特定の文脈において、ヘルメットを回転させる接線方向力KTおよびその効果だけが関心のものである。
見られ得るように、力Kは、内側シェル3に対する外側シェル2の変位12を生じさせ、接続部材5は変形させられている。頭蓋骨10に伝達される捩じり力の大幅な低減が、そのような配置によって取得され得る。典型的な低減は、おおよそ25%であることが可能であるが、いくつかの場合では、90%程度の低減も可能であり得る。これは、内側シェル3と外側シェル2との間のスライド運動の結果であり、半径方向の加速度へと伝送されるエネルギーの量を低減させる。
また、スライド運動は、保護ヘルメット1の円周方向に起こることも可能であるが、これは示されていない。これは、外側シェル2と内側シェル3との間の円周方向の角度回転の結果としてのものである可能性がある(すなわち、衝撃の間に、外側シェル2は、内側シェル3に対して所定の円周方向の角度だけ回転させられ得る)。
また、保護ヘルメット1の他の配置も可能である。いくつかの可能な変形例が、図3に示されている。図3aでは、内側シェル3は、相対的に薄い外側層3’’および相対的に厚い内側層3’から構築される。外側層3’’は、好ましくは、内側層3’よりも硬質になっており、外側シェル2に対するスライドを促進させることを助ける。図3bでは、内側シェル3は、図3aのものと同じ様式で構築される。しかし、このケースでは、2つのスライド層4が存在しており、2つのスライド層4の間に、中間シェル6が存在している。2つのスライド層4は、そのように望まれる場合には、異なって具現化され得り、異なる材料から作製され得る。1つの可能性は、たとえば、内側スライド層においてよりも、外側スライド層において、より低い摩擦を有するということである。図3cでは、外側シェル2は、以前のものとは異なって具現化されている。このケースでは、より硬質の外側層2’’が、より軟質の内側層2’をカバーしている。内側層2’は、たとえば、内側シェル3と同じ材料であることが可能である。
図4は、WO2011/139224に議論されている種類の第2のヘルメット1を示しており、それは、また、斜めの衝撃に対する保護を提供することを意図している。また、このタイプのヘルメットは、上記に議論されているヘルメットのタイプのいずれかであることが可能である。
図4では、ヘルメット1は、図1のヘルメットの内側シェル3と同様のエネルギー吸収層3を含む。エネルギー吸収層3の外側表面は、エネルギー吸収層3と同じ材料から提供され得り(すなわち、追加的な外側シェルは存在しなくてもよい)、または、外側表面は、図1に示されているヘルメットの外側シェル2と同等のリジッド・シェル2(図5を参照)であることが可能である。そのケースでは、リジッド・シェル2は、エネルギー吸収層3とは異なる材料から作製され得る。図4のヘルメット1は、複数のベント7を有しており、複数のベント7は、随意的なものであり、エネルギー吸収層3および外側シェル2の両方を通って延在しており、それによって、ヘルメット1を通る空気フローを可能にする。
インターフェース層13(取り付けデバイスとも呼ばれる)が、着用者の頭部とインターフェースするために(および/または、ヘルメット1を着用者の頭部に取り付けるために)提供されている。先に議論されているように、これは、エネルギー吸収層3およびリジッド・シェル2のサイズが調節されることができないときに望ましい可能性がある。その理由は、それが、取り付けデバイス13のサイズを調節することによって、異なるサイズの頭部が収容されることを可能にするからである。取り付けデバイス13は、弾性的なまたは半弾性的なポリマー材料、たとえば、PC、ABS、PVC、またはPTFEなど、または、綿布などのような天然繊維材料から作製され得る。たとえば、テキスタイルのキャップまたはネットが、取り付けデバイス13を形成することが可能である。
取り付けデバイス13が、前方側、後方側、左側、および右側から延在するさらなるストラップ部分を備えたヘッド・バンド部分を含むものとして示されているが、取り付けデバイス13の特定の構成は、ヘルメットの構成にしたがって変化することが可能である。いくつかのケースでは、取り付けデバイスは、むしろ、連続的な(形状の)シートのようになっていることが可能であり、恐らく、孔またはギャップ(たとえば、ベント7の位置に対応している)を備えており、ヘルメットを通る空気フローを可能にする。
また、図4は、特定の着用者のための取り付けデバイス13のヘッド・バンドの直径を調節するための随意的な調節デバイス6を示している。他の配置では、ヘッド・バンドは、弾性的なヘッド・バンドであることが可能であり、そのケースでは、調節デバイス6は除外され得る。
スライド促進体4は、エネルギー吸収層3の半径方向内向きに提供されている。スライド促進体4は、エネルギー吸収層に対抗して、または、ヘルメットを着用者の頭部に取り付けるために提供されている取り付けデバイス13に対抗して、スライドするように適合されている。
スライド促進体4は、上記に議論されているものと同じ様式で、取り付けデバイス13に対してエネルギー吸収層3がスライドすることを支援するために提供されている。スライド促進体4は、低い摩擦係数を有する材料であることが可能であり、または、そのような材料によってコーティングされ得る。
そうであるので、図4のヘルメットにおいて、スライド促進体は、取り付けデバイス13に面するエネルギー吸収層3の最も内側の側面の上に提供され得り、または、それと一体化され得る。
しかし、スライド促進体4は、エネルギー吸収層3と取り付けデバイス13との間のスライド可能性を提供する同じ目的のために、取り付けデバイス13の外側表面の上に提供され得り、または、それと一体化され得るということが等しく考えられ得る。すなわち、特定の配置では、取り付けデバイス13自身は、スライド促進体4として作用するように適合され得り、また、低摩擦材料を含むことが可能である。
換言すれば、スライド促進体4は、エネルギー吸収層3の半径方向内向きに提供されている。また、スライド促進体は、取り付けデバイス13の半径方向外向きに提供され得る。
取り付けデバイス13がキャップまたはネット(上記に議論されているように)として形成されているときには、スライド促進体4は、低摩擦材料のパッチとして提供され得る。
低摩擦材料は、ワキシー・ポリマー、たとえば、ΡTFΕ、ABS、PVC、PC、ナイロン、PFA、EΕΡ、PE、およびUHMWPEなど、または、潤滑剤を注入され得る粉末材料であることが可能である。低摩擦材料は、ファブリック材料であることが可能である。議論されているように、この低摩擦材料は、スライド促進体およびエネルギー吸収層のいずれか一方または両方に適用され得る。
取り付けデバイス13は、図4の中の4つの固定部材5a、5b、5c、および5dなどのような、固定部材5によって、エネルギー吸収層3および/または外側シェル2に固定され得る。これらは、弾性的な、半弾性的な、または塑性的な方式で変形することによって、エネルギーを吸収するように適合され得る。しかし、これは、必須ではない。さらに、この特徴が存在している場合でも、吸収されるエネルギーの量は、通常、衝撃の間にエネルギー吸収層3によって吸収されるエネルギーと比較して最小になっている。
図4に示されている配置によれば、4つの固定部材5a、5b、5c、および5dは、第1および第2の部分8、9を有するサスペンション部材5a、5b、5c、5dであり、サスペンション部材5a、5b、5c、5dの第1の部分8は、取り付けデバイス13に固定されるように適合されており、サスペンション部材5a、5b、5c、5dの第2の部分9は、エネルギー吸収層3に固定されるように適合されている。
図5は、着用者の頭部の上に設置されているときの、図4の中のヘルメットと同様のヘルメットの配置を示している。図5のヘルメット1は、エネルギー吸収層3とは異なる材料から作製された硬質の外側シェル2を含む。図4とは対照的に、図5では、取り付けデバイス13は、2つの固定部材5a、5bによってエネルギー吸収層3に固定されており、2つの固定部材5a、5bは、弾性的に、半弾性的に、または塑性的に、エネルギーおよび力を吸収するように適合されている。
ヘルメットに対する回転力を生成させる前方斜めの衝撃Iが、図5に示されている。斜めの衝撃Iは、エネルギー吸収層3が取り付けデバイス13に対してスライドすることを引き起こす。取り付けデバイス13は、固定部材5a、5bによってエネルギー吸収層3に固定されている。明確化のために、2つだけのそのような固定部材が示されているが、実際には、多くのそのような固定部材が存在していることが可能である。固定部材5は、弾性的にまたは半弾性的に変形することによって、回転力を吸収することが可能である。他の配置では、変形は、塑性的であることも可能であり、さらには、固定部材5のうちの1つまたは複数の切断を結果として生じさせることも可能である。塑性的な変形のケースでは、少なくとも固定部材5は、衝撃の後に交換される必要があることとなる。いくつかのケースでは、固定部材5の中の塑性的な変形および弾性的な変形の組み合わせが起こることが可能であり、すなわち、いくつかの固定部材5は破断し、エネルギーを塑性的に吸収し、一方、他の固定部材は弾性的に変形し、力を吸収する。
一般的に、図4および図5のヘルメットにおいて、衝撃の間に、エネルギー吸収層3は、図1のヘルメットの内側シェルと同じ方式で、圧縮することによって、衝撃吸収体として作用する。外側シェル2が使用されている場合には、それは、エネルギー吸収層3にわたって衝撃エネルギーを広げることを助けることとなる。また、スライド促進体4は、取り付けデバイスとエネルギー吸収層との間のスライドを可能にすることとなる。これは、そうでなければ回転エネルギーとして脳に伝達されることとなるエネルギーを消散させるための制御された方式を可能にする。エネルギーは、摩擦熱、エネルギー吸収層変形、または、固定部材の変形もしくは変位によって、消散され得る。低減されたエネルギー伝達は、脳に影響を与える回転加速度の低減を結果として生じさせ、したがって、頭蓋骨の中の脳の回転を低減させる。MTBIおよびSTBI、たとえば、硬膜下血腫など、SDH、血管破裂、脳震とう、およびDAIを含む、回転傷害のリスクが、それによって低減される。
図6は、図1から図5に示されているものとは異なるタイプのヘルメットの断面を概略的に示している。図6に示されているものなどのようなヘルメット1では、ヘッド・マウント20が、外側シェル2の中に吊り下げられており、空気ギャップ21が外側シェル2とヘッド・マウント20との間に提供されるようになっている。ヘッド・マウント20は、コネクター25によって外側シェル2に接続され得る。このタイプのヘルメットは、たとえば、建設業者、鉱山労働者、または、産業機械のオペレーターなどによって、産業目的のために一般に使用されている。しかし、そのような配置に基づいたヘルメットは、他の目的のためにも使用され得る。いくつかの用途では、外側シェル2は、ポリマー材料(たとえば、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、高密度ポリエチレン(HDPE)、またはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)など)から作製された硬質のシェルであることが可能である。有利には、ポリマー材料は、ガラス繊維、アラミド、Twaron、炭素繊維、またはKevlarなどのような材料を使用して、繊維強化され得る。
以下の開示は、外側シェル2が硬質のシェルのみから形成されているヘルメット1の例に関するものであるが、開示されている配置は、他のヘルメット構成にも適用可能であるということが認識されるべきである。たとえば、外側シェルは、代替的にまたは追加的に、エネルギー吸収材料の層を含むことが可能である。そのようなエネルギー吸収材料は、たとえば、発泡ポリスチレン(EPS)、発泡ポリプロピレン(EPP)、発泡ポリウレタン(EPU)、ビニールニトリルフォームのようなフォーム材料から作製されるか、または、ハニカム状の構造体を形成する他の材料、もしくは、ブランド名Poron(商標)およびD3O(商標)の下で販売されているものなどのような、歪み速度感受性フォームから作製され得る。
使用される場合、エネルギー吸収材料の層は、着用者の頭部に面する硬質のシェルの表面の実質的にすべてにわたってシェルとして提供され得るが、通気孔も提供され得る。代替的にまたは追加的に、エネルギー吸収材料の局所化された領域が、硬質のシェルとヘッド・マウントとの間に提供され得る。たとえば、エネルギー吸収材料のバンドが、硬質のシェルの下側縁部の周りに提供され得り、および/または、エネルギー吸収材料のセクションが、着用者の頭部の頂部の上方に位置付けされるように提供され得る。
図6に示されているものなどのようなヘルメットでは、外側シェル2の内側表面とヘッド・マウント20との間に空気ギャップ21を提供することは、外側シェル2に対する衝撃によって引き起こされる荷重が着用者の頭部を横切って広げられることを保証することを意図している。とりわけ、荷重は、ヘルメット1に対する衝撃のポイントに隣接した着用者の頭部の上のポイントの上に局所化されない。その代わりに、荷重は、外側シェル2を横切って広がり、その後に、ヘッド・マウント20を横切って広がり、したがって、着用者の頭蓋骨を横切って広がる。
そのような衝撃の間に、衝撃のエネルギーは、空気ギャップのサイズを低減させる、ヘルメットのパーツ(たとえば、ヘッド・マウントなど)の変形によって吸収され得る。したがって、外側シェル2とヘッド・マウント20との間の空気ギャップ21のサイズは、ヘルメットが耐えるように設計されているヘルメットに対する衝撃の下で、ヘッド・マウント20が外側シェル2と接触しないことを保証するように選ばれ得り、すなわち、衝撃が硬質のシェルからヘッド・マウントへ直接的に伝送され得るように、空気ギャップ21が完全に排除されることがないことを保証するように選ばれ得る。
ある配置では、ヘルメット1は、ヘルメットに対する衝撃がないときに、着用者の頭部の頂部に対応する場所における外側シェル2とヘッド・マウント20との間の分離が、少なくとも10mm、随意的に少なくとも15mm、随意的に少なくとも20mm、随意的に少なくとも30mm、随意的に少なくとも40mmとなるように構成され得る。ヘルメット1が耐えるように設計されている衝撃の大きさ、ひいては、空気ギャップ21のサイズは、ヘルメット1の意図された使用に依存する可能性がある。ヘルメットの意図された使用に応じて、空気ギャップ21のサイズは、異なる場所において異なっていてもよいということが理解されるべきである。たとえば、空気ギャップ21は、それが着用者の頭部の頂部に対応する場所にあるときよりも、ヘルメットの前方、後方、または側部において、より小さくなっていることが可能である。
エネルギー吸収材料を含むヘルメット配置では、エネルギー吸収材料は、半径方向の衝撃に耐えるヘルメットの能力に貢献することが可能である。とりわけ、エネルギー吸収材料が着用者の頭部の頂部に対応する場所において外側シェル2とヘッド・マウント20との間の空気ギャップの中に位置付けされている配置では、ヘッド・マウントとエネルギー吸収層の表面との間のギャップは、外側シェルとヘッド・マウントとの間のギャップよりも小さくなることとなり、完全に排除され得るということが認識されることとなる。追加的に、半径方向の衝撃の場合のエネルギー吸収材料の貢献の結果として、エネルギー吸収材料がないときのものよりも、外側シェルとヘッド・マウントとの間のより小さなギャップが必要とされる可能性がある。
ヘッド・マウント20は、着用者の頭部(または、少なくとも着用者の頭部の頂部)に一致することができ、ヘルメットを着用者の頭部に装着し、または、ヘルメットを着用者の頭部に装着することに貢献するように機能することができる、任意の形態で提供され得る。いくつかの構成では、それは、ヘルメット1を着用者の頭部に固定することを支援することが可能であるが、これは、必須ではない。いくつかの配置では、ヘッド・マウント20は、着用者の頭部を少なくとも部分的に取り囲むヘッド・バンド(または、ヘッド・リング)を含むことが可能である。代替的にまたは追加的に、ヘッド・マウント20は、着用者の頭部の頂部を横切って延在する1つまたは複数のストラップを含むことが可能である。代替的にまたは追加的に、ヘッド・マウント20は、着用者の頭部の上側部分をカプセル化するキャップまたはシェルを含むことが可能である。ヘッド・マウントのパーツを形成するストラップまたはバンドは、ナイロンから形成され得る。代替的にまたは追加的に、他の材料も使用され得る。
図7は、図6に概略的に示されているタイプのヘルメットが、本開示にしたがった特徴を有している配置を示している。示されているように、ヘッド・マウントは、ヘルメットの着用者の頭部の頂部を横切って延在する複数のストラップ20を含む。ストラップ20は、複数の公知の方法のいずれかによって、外側シェル2への接続ポイントにおいて接続され得る。たとえば、外側シェル2は、ソケットを含むように成形され得り、コネクター25がソケットの中へ挿入され得る。
図7に示されている配置では、ヘッド・マウントは、2つのストラップ20から形成されており、2つのストラップ20は、1対のコネクター25の間にそれぞれの延在しており、1対のコネクター25は、ストラップ20がヘルメットの着用者の頭部を横切って延在するように位置決めされている。たとえば、第1のストラップ20は、左後方位置から右前方位置へ延在することが可能であり、第2のストラップ20は、右後方位置から左前方位置へ延在することが可能である。しかし、多くの他の配置も使用され得るということが認識されるべきである。たとえば、追加的なストラップが提供され得り、たとえば、着用者の頭部の頂部を横切って延在する3つの、4つの、または、それ以上のストラップが存在するようになっている。同様に、ヘルメット1の残りの部分へのストラップ20の接続ポイントの位置は、図7に示されているものとは異なっていてもよい。
たとえば、着用者の頭部の頂部において、異なるストラップ20が互いに近接している配置では、ストラップ20は、互いに接続されていなくてもよく、別のストラップに対する一方のストラップのいくらかの移動を許容する。他の配置では、ストラップは、それらが交差する場所において互いに接続され得る。さらなる配置では、ヘッド・マウントは、1つまたは複数のストラップを含むことが可能であり、1つまたは複数のストラップは、ヘルメット1の残りの部分への接続ポイントから、たとえば、ヘルメットの着用者の頭部の頂部に対応する場所において、それが他のストラップに接続されているポイントまで延在している。最後に、上述されたように、他の配置では、ヘッド・マウントは、ストラップ以外のコンポーネントから形成され得り、たとえば、ヘルメット1の着用者の頭部の頂部に装着され得るキャップまたはシェルから形成され得る。
図7に示されているように、ヘルメット1は、頭部係合デバイス40をさらに含む。頭部係合デバイス40は、着用者がヘルメット1を着用しているときに着用者の頭部に面するヘッド・マウント(すなわち、図7に示されている配置では、ストラップ20)の表面に装着されている。換言すれば、頭部係合デバイス40は、ヘッド・マウント20と外側シェル2との間に存在する空気ギャップとは、ヘッド・マウント20の反対側の側面に提供されている。
さらに詳細に下記に議論されているように、頭部係合デバイス40は、頭部係合デバイス40がヘッド・マウント20に対して移動することができるように装着されている。換言すれば、頭部係合デバイス40およびヘッド・マウント20は、互いにリジッドに接続されていない。頭部係合デバイス40は、上記に議論されているようなインターフェース層と同じ様式で(または、それと同様の様式で)機能することが可能である。ヘルメット1が着用者によって着用されている間に、ヘルメット1に斜めの衝撃が加わる場合に、頭部係合デバイス40がヘッド・マウント20に対して移動する能力は、着用者の頭部に対するヘルメット1の移動(たとえば、回転など)を可能にする。これは、たとえば、そのような衝撃からのヘルメットの着用者への損傷を低減させるなど、上記に議論されている利益を提供することが可能である。
低摩擦インターフェースが、ヘッド・マウント20と頭部係合デバイス40との間に提供され得る。これは、ヘルメット1の衝撃下において、ヘッド・マウント20に対する頭部係合デバイス40の移動を促進させることが可能である。
ヘッド・マウント20と頭部係合デバイス40との間の低摩擦インターフェースは、他のヘルメット配置に関して上記に議論されているものに対応する任意の方法によって実装され得る。たとえば、頭部係合デバイス40は、それとヘッド・マウント20との間に十分に低い係数摩擦を提供する材料から形成され得る。たとえば、それは、ポリプロピレン(PP)、ナイロン、ポリカーボネート(PC)、ポリケトン、または、任意の他の低摩擦材料(たとえば、上記に議論されているものなど)から形成され得る。ヘッド・マウントおよび頭部係合デバイスのうちの一方または両方を形成するための適切な材料選択によって、低摩擦インターフェースは、追加的なコンポーネントおよび/または表面処理の提供なしに提供され得る。
他の配置では、ヘッド・マウント20および頭部係合デバイス40の表面のうちの一方または両方は、それらが接触している場合に、別個のスライド促進体(たとえば、低摩擦材料のパッチまたは別の材料のコーティングなど)を提供され得り、それは、低摩擦係数を有する別のポリマー、または、ファブリック材料もしくはフェルトのセクションであることが可能であり、または、潤滑剤がそれに適用されるようにすることが可能である。
頭部係合デバイス40は、ヘッド・マウント20に対する頭部係合デバイス40の移動を許容する任意の適切な様式で、ヘルメット1に接続され得る。たとえば、頭部係合デバイス40は、たとえば、外側シェル2に対する頭部係合デバイス40の移動を許容するコネクターによって、外側シェル2に接続され得る。そのようなコネクターは、外側シェル2に対する頭部係合デバイス40の移動が必要とされるときに伸びることができる弾性的なコンポーネントを含むことが可能である。
ある配置では(たとえば、図7に示されているものなど)、頭部係合デバイス40は、ヘッド・マウントに接続され得り、たとえば、ヘッド・マウントのパーツである1つまたは複数のストラップ20に接続され得る。
頭部係合デバイス40がヘッド・マウントに接続されている場合、コネクター45が使用され得り、コネクター45は、それが接続されているヘッド・マウントのパーツに対する頭部係合デバイス40のいくらかの移動を許容する。
ある配置では、コネクター45は、第1および第2の端部46、47を有することが可能であり、第1および第2の端部46、47は、頭部係合デバイス40の上のそれぞれの第1および第2の場所において、頭部係合デバイス40に接合されており、また、ヘッド・マウントのストラップ20が頭部係合デバイス40の上の第1の場所と第2の場所との間の領域においてコネクター45と頭部係合デバイス40との間に位置付けされるように位置決めされている。そのような配置では、ストラップ20は、コネクター45の任意のパーツにしっかりと固定されていなくてもよく、ストラップがコネクター45に対してその長さ方向および/または横方向にスライドすることができるようになっている。しかし、頭部係合デバイス40は、ストラップ20から完全に除去されることを制限される。
そのような配置では、コネクター45は、ヘッド・マウントに対する頭部係合デバイスの移動が著しく低減されないように、したがって、ヘルメット1の機能を著しく妨げないように、それとストラップ20との間に十分に低い摩擦係数を提供する材料から形成され得り、または、その材料によってカバーされ得る。代替的にまたは追加的に、コネクター45は、弾性的な材料から形成され得り、コネクター45のパーツがストラップ20に対してスライドしない範囲において、ストラップが、たとえばコネクターが伸びることによって、頭部係合デバイス40に接合されているコネクター45の第1および第2のパーツ46、47に対して移動することができるようになっており、ヘッド・マウントに対する頭部係合デバイスの所望の移動を許容するようになっている。
図7に示されているものなどのような配置では、コネクター45は、材料の細長いセクションから形成され得る。たとえば、コネクター45は、コード、バンド、またはテープの形状の材料のセクションから形成され得る。そのような材料は、たとえば、断面に関して概して丸形または長方形になっていることが可能である。コネクターは、弾性的な材料から形成され得り、それは、上記に説明されているように、ヘルメット1に対して衝撃が加えられた場合のコネクターの機能にとって有益である可能性があり、および/または、ヘルメット1の組み立てを促進させることが可能である。ある配置では、コネクター45は、ファブリックの層によってコーティングされている弾性的な材料から形成され得る。コネクター45は、代替的にまたは追加的に、シリコーン、ゴム、または、別の弾性的なプラスチック材料から形成され得る。
コネクター(たとえば、上記に議論されているものなど)は、たとえば、接着剤または機械的な方法(たとえば、スナップフィット接続など)を含む任意の適切な方法によって、第1および第2の場所において、頭部係合デバイス40に接合され得る。代替的に、細長い材料の2つの端部が、互いに結び付けられ得り、および/または、少なくとも1つの端部が、それを固定するためにヘルメット1のパーツに結び付けられ得る。
ある配置では、概略的に図8から図10に示されているように、コネクター45を形成するために使用される材料50の長さは、比較的に短いバー51などのようなコンポーネントによって終端され得る。バー51は、バー51の長さが材料の細長い長さに対して所定の角度(随意的に、垂直)にあるように、細長い材料50に接続されている。図9に示されているように、組み立ての間に、バー51は、頭部係合デバイス40の中の孔41を通して、長さ方向に挿入され得る。しかし、図9に示されているように、バー51は、その後に、頭部係合デバイス40の表面に対して自然に自分自身を配向させることとなり、バー51が孔を通過して戻ることができないようになっている。そのような配置では、頭部係合デバイス40の中の孔41は、バー51の断面よりも大きくなるが、バー51の長さよりも小さくなるように構成され得るということが認識されることとなる。
ある配置では(たとえば、図7に示されているものなど)、ストラップ20は、ストラップ20がヘルメットの着用者の頭部とは頭部係合デバイス40の反対側にあるように、頭部係合デバイス40に接続されている。したがって、コネクター45も、大部分は、ヘルメットの着用者の頭部とは頭部係合デバイス40の反対側にある。上記に議論されているような、および、図8から図10に示されているようなコネクター配置では、コネクター45は、コネクター45を形成する材料の長さが、ストラップ20が接触している側から頭部係合デバイス40の中の孔41を通って延在するように構成され得り、ヘルメットの着用者の頭部に面する頭部係合デバイス40の表面の上にバー51が位置決めされるという結果を伴う。
これが望ましくない場合には、たとえば、それがヘルメットの着用者の快適性に影響を与える場合には、または、審美的な理由のために、または、コネクター45への損傷のリスクおよび/もしくは改ざんのリスクを低減させるために、バー51を隠すことが望ましい場合には、第2の孔41が、コネクターを固定するために使用されるそれぞれの場所において、頭部係合デバイス40の中に提供され得る。そのような配置では、材料の長さは、コネクターがストラップと係合している領域から1つの孔を通過し、2つの孔41の間の頭部係合デバイス40のセクションを横切って通過し、次いで、第2の孔を通過することが可能である。そのような配置では、バー51は、ストラップ20と頭部係合デバイス40の同じ側に保持されており、すなわち、着用者の頭部とは頭部係合デバイス40の反対側に保持されている。
ある配置では、それぞれのコネクター45は、細長い材料のそれ自身の別個のセクションから形成され得る。代替的に、1つまたは複数のコネクター45は、細長い材料の単一ピースのセクションから形成され得る。たとえば、複数のコネクター45は、上記に対応する様式で形成され得るが、コネクター45が頭部係合デバイス40に接合する場所におけるバー51の代わりに、細長い材料が、別のコネクター45まで延在することも可能である。ある配置では、頭部係合デバイス40をヘッド・マウントに接続するために使用されるコネクター45のすべてが、単一の長さの細長い材料から形成され得る。
図7に示されているように、ヘッド・マウントが、外側シェル2の上の2つの接続ポイントの間でヘルメットの着用者の頭部を横切って延在するストラップ20を含む配置では、1対のコネクター45が、頭部係合デバイス40の反対側にあるそれぞれのストラップ20のために提供され得る。同様に、少なくとも1つのコネクター45(随意的に、1対のコネクター45)が、それぞれのストラップ20のために提供され得る。しかし、これは、必須ではない。たとえば、図11に示されているように、より少ない接続部が、頭部係合デバイス40とヘッド・マウント(たとえば、ストラップ20など)との間に提供され得る。図11に示されている配置では、たとえば、コネクター45は、ヘルメット1の後方にのみ提供され得る。
図12は、頭部係合デバイス40を接続するための代替的な配置を示している。示されているように、頭部係合デバイス40は、孔60を含むことが可能であり、ヘッド・マウントのパーツであるストラップ20が、孔60を通過することが可能である。
上記に議論されているように、頭部係合デバイス40を接続するための他の配置が、代替的にまたは追加的に使用され得る。たとえば、弾性的に変形可能なコネクターが、ヘッド・マウントと頭部係合デバイス40との間に提供され得り、コネクターの第1のパーツが、ヘッド・マウントのパーツ(たとえば、ストラップ20など)に固定され、コネクターの第2のパーツが、頭部係合デバイス40のパーツに固定されるようになっている。ヘッド・マウントに対する頭部係合デバイスの移動は、コネクターの引き伸ばしおよび/または他の変形によって可能にされ得る。そのようなコネクターは、互いに向かい合うヘッド・マウントおよび頭部係合デバイスの表面のうちの一方または両方に固定され得る。コネクターは、任意の適切な手段によって(たとえば、フックおよびループ材料によるもの、ならびに/または、接着剤によるものを含む)、ヘッド・マウントおよび頭部係合デバイスのうちの一方または両方に固定され得る。
図7、図11、および図12に示されている配置に示されているように、頭部係合デバイス40は、単一のコンポーネント(たとえば、材料の単一の層など)として提供され得る。しかし、これは、そうである必要はない。たとえば、頭部係合デバイスは、複数の別個のセクションから形成され得る。別個のセクションは、分離したままであることが可能であり、たとえば、ヘッド・マウントおよび/またはヘルメット1の他のパーツに別個に接続され得る。代替的に、2つ以上のセクションは、ヘルメットの組み立ての間に接続され得る。ある配置では、頭部係合デバイスの別個のセクションは、ヘッド・マウントを形成する(または、ヘッド・マウントのパーツである)ストラップ20のそれぞれ(または、ストラップ20のサブセット)に接続され得る。
ある配置では、頭部係合デバイス(または、その1つもしくは複数のパーツ)は、射出成形または真空成形によって形成され得る。したがって、それは、ヘルメットの着用者の頭部の形状に一致する形状を有するように形成され得る。
ヘルメット1の配置では(たとえば、図7に示されているものなど)、ヘッド・マウントは、ヘッド・リング30を含むことが可能であり、ヘッド・リング30は、少なくともヘルメットの着用者の額に係合しており、着用者の頭部を実質的に取り囲むことが可能である。そのようなヘッド・リング30は、ヘッド・マウント(たとえば、ストラップ20など)の残りの部分とは別個に、ヘルメット1に接続され得るということが認識されるべきである。代替的に、ヘッド・リング30は、ストラップ20によってヘルメット1に接続され得る。さらなる代替例として、ストラップ20は、ヘッド・リング30によってヘルメット1の残りの部分に接続され得る。
ヘルメット1がヘッド・リング30を含む配置では、頭部係合デバイス40は、クラウン領域43および前頭領域44を含むことが可能であり、クラウン領域43は、ヘルメットの着用者の頭部の頂部とヘッド・マウント(たとえば、ストラップ20など)との間に位置付けされるように構成されており、前頭領域44は、少なくともヘルメットの着用者の額の領域において、ヘッド・リング30に隣接して位置付けされるように構成されている。頭部係合デバイスの前頭領域44は、頭部係合デバイス40の他のセクションがヘッド・マウント(たとえば、使用される場合にはストラップ20など)の他のセクションに対して移動することができるように配置されているのと同じ様式で、それに隣接しているヘッド・リングの部分に対してそれがスライドすることができるように配置され得る。
頭部係合デバイスの前頭領域44は、たとえば、一方のパーツが別のパーツに対して移動することを許容するように構成されているコネクターによって、ヘッド・リングおよび/または外側シェル2に接続され得り、ヘッド・リング30に対する頭部係合デバイス40の前頭領域44の移動を可能にする。代替的にまたは追加的に、頭部係合デバイス40の前頭領域44は、頭部係合デバイス40の中間領域48を介して、ヘルメット1に接続され得る。とりわけ、頭部係合デバイス40の中間領域48は、前頭領域44をクラウン領域43に接続することが可能である。ある配置では、頭部係合デバイスのクラウン領域43、中間領域48、および前頭領域44は、単一のプレートの材料から一体的に形成され得る。
図7に示されているように、ある配置では、頭部係合デバイス40の前頭領域44は、たとえば、アーム49の形態で、ヘッド・リング30に沿って延在することが可能である。したがって、頭部係合デバイスのそれぞれのアーム49は、頭部係合デバイスのクラウン領域43の側部に隣接しているが、結合されていない可能性がある。随意的な配置において、1つまたは複数の補強材が、頭部係合デバイス40のそれぞれのアーム49と頭部係合デバイスのクラウン領域43の隣接するパーツとの間に提供され得る。これは、ヘルメットに対する衝撃の下でクラウン領域43と頭部係合デバイス40のアーム49との間のギャップが増加する程度を低減させるために提供され得る。
頭部係合デバイス40のクラウン領域43とアーム49との間の補強材は、頭部係合デバイスの残りの部分と一体的に形成され得る。代替的にまたは追加的に、補強材は、(たとえば、頭部係合デバイスを形成するために上記に議論されている材料のいずれかから形成されている)材料のプレートの形態で提供され得り、それは、それぞれの端部において、頭部係合デバイス40のクラウン領域43およびアーム49に接続されている。材料のプレートは、任意の都合の良い手段(たとえば、フックおよびループ接続、スナップフィット接続、ならびに/または接着剤を含む)によって、頭部係合デバイス40のクラウン領域43およびアーム49に接続され得る。コネクターは、材料のプレートが異なるサイズのヘルメットのための補強材として使用され得るように調節可能であり得る。
頭部係合デバイスの中間領域48は、それがクラウン領域43を前頭領域44に接続する以上の追加的な機能を果たすように構成され得る。とりわけ、ヘルメット1の前方に向けての衝撃の場合、中間領域48は、ヘルメットの着用者の額が外側シェル2の前頭領域に接触することを防止することを支援することが可能である。たとえば、これは、ある配置(たとえば、図7に示されているものなど)において、着用者の頭部の前部が2つのストラップ20の間を通過する傾向を低減させることが可能である。
そのような配置は必須ではないということが認識されるべきである。ヘッド・マウントを形成するために使用されるストラップ20は、いかなる場合でもそのような潜在的な問題を回避するように位置決めされ得る。たとえば、十分な数のストラップ20によって、および/または、十分に幅の広いストラップによって、問題が回避されるかまたは最小化される可能性がある。代替的にまたは追加的に、ヘルメットの前部から延在するストラップ20が提供され得る。
代替的にまたは追加的に、頭部係合デバイスのための追加的なサポートが提供され得り、それは、着用者の頭部(ひいては、頭部係合デバイス)が2つのストラップおよび/またはヘッド・リングの間のギャップを通過する傾向を改善することが可能である。そのようなサポートは、(たとえば、頭部係合デバイスを形成するために上記に議論されている材料のいずれかから形成されている)材料のプレートの形態で提供され得る。サポートは、2つのストラップの間の場所において、ヘッド・リングに接続され得る。そのようなサポートは、たとえば、ヘルメットのいずれかの側部、ヘルメットの前部、および、ヘルメットの後部のうちの1つまたは複数に提供され得る。サポートは、任意の都合の良い手段(たとえば、フックおよびループ接続、スナップフィット接続、ならびに/または接着剤を含む)によって、ヘッド・リングに接続され得る。
図13に示されているような配置では、頭部係合デバイス40のクラウン領域43が、ヘルメット1の着用者の頭部に面するヘッド・マウント(たとえば、ストラップ20など)の側面に提供されているが、前頭領域48は、ヘッド・リング30の反対側に提供され得る。したがって、そのような配置は、ヘッド・リング30がヘルメットの着用者の額と頭部係合デバイスの前頭領域48との間に位置決めされるように構成され得る。
そのような配置は、(少なくとも額の領域における)ヘッド・リング30が比較的に軟質および/または可撓性である場合に有益である可能性がある。そのような配置では、頭部係合デバイス40の前頭領域48と着用者の額に隣接するヘッド・リング30のパーツとの間の低摩擦インターフェースが、外側シェル2の前方領域に対するヘッド・リング30(ひいては、着用者の額)の移動を可能にすることとなる。示されているように、頭部係合デバイス40の前頭領域48は、コネクター49によってヘッド・リング30に接続され得る。そのようなコネクターは、上記に議論されているものと同様であるか、または、接続されているコンポーネント間の相対的な移動を許容するコネクターの別の適切な形態と同様であることが可能である。
図14および図15に示されているように、1つまたは複数のパッド66、67が、ヘルメット1に提供され得る。たとえば、頭部係合デバイス40の前頭領域44を含む上記に議論されている構成のいずれかのヘルメットにおいて、前方パッド66が、ヘルメットの着用者の額に隣接するように位置決めされ得る。ヘルメット1の構成に応じて、前方パッドは、ヘッド・リング30、頭部係合デバイス40の前頭領域44、および外側シェル2のうちの1つまたは複数に接続され得る。
たとえば、頭部係合デバイス40の前頭領域44がヘッド・リング30とヘルメットの着用者の額との間に提供されている配置では、前方パッド66は、頭部係合デバイス40の前頭領域44に直接的に接続され得る。そのような配置では、頭部係合デバイス40の前頭領域44は、前方パッド66と係合することができる突起部またはフック68を含むことが可能である。
代替的にまたは追加的に、前方パッド66は、ヘッド・リング30の上に形成されたフックまたは突起部70と係合する弾性的なコネクター69によって、ヘッド・リング30に接続され得る。そのような構成では、弾性的なコネクター69は、前方パッド66がヘッド・リング30に対して移動することができるように十分に伸びることができるように構成されている。
代替的にまたは追加的に、前方パッド66は、ファブリックのセクションを含むことが可能であり、それは、随意的に、弾性的に変形可能であり、それは、外向きにおよびヘッド・リング30の反対側の周りに延在している。次いで、前方パッド66は、たとえば、フックまたはループ材料のセクションによるフックおよびループ接続によって、ヘッド・リングに接続され得り、フックまたはループ材料のセクションは、それぞれ、前方パッド66のファブリック延長部に提供されており、ヘッド・リング30の表面に接着されている。代替的に、前方パッド66のファブリック延長部は、ヘッド・リング30の上に形成されたフックまたは突起部と係合する弾性的なコネクターを含むことが可能である。
前方パッド66のファブリック延長部がヘッド・リングの反対側に延在した状態の配置は、好適である可能性がある。その理由は、それが改善された審美的な外観を有することが可能であり、また、ヘッド・リングおよび頭部係合デバイスの縁部をカバーするファブリックが、縁部に対するヘルメット着用者の皮膚の擦傷のリスクを低減させることができるからである。そのうえ、頭部係合デバイス40が衝撃の下でヘッド・リングに対して移動するときに、ヘッド・リング30のセクションは、もはや頭部係合デバイスによってカバーされない可能性がある。しかし、ファブリックは、ヘッド・リング30に対してスライドすることが可能であり、さらなる移動が提供されることを可能にする。
ヘッド・リング30のパーツがヘルメットの着用者の額と頭部係合デバイス40の前頭領域48との間に提供されている配置では(たとえば、図13に示されているものなど)、前方パッドは、ヘッド・リング30に直接的に接続され得る。代替的にまたは追加的に、それは、弾性的なコネクターによって、外側シェル2および/または頭部係合デバイス40の前頭領域48に接続され得る。
ある配置では、1つまたは複数のパッド67は、頭部係合デバイス40の他のパーツの上に(たとえば、頭部係合デバイス40のクラウン領域43の上に)提供され得る。そのようなパッド67は、ヘルメットの着用者のための快適性を改善するように機能し、および/または、着用者の頭部からの頭部係合デバイス40の分離を提供するように機能し、通気を推進することが可能である。図14に示されているように、パッド67は、たとえば、頭部係合デバイス40をヘッド・マウントに接続するためにコネクター45が提供されている場所とそれらが重ならないように位置決めされ得る。代替的にまたは追加的に、1つまたは複数のパッド67は、コネクター45をカバーするように位置決めされ得る。
図14に示されているように、1つまたは複数の孔43が、頭部係合デバイス40の中に提供され得る。そのような孔は、着用者の頭部と、ヘッド・マウント20と外側シェル2との間のギャップ21との間の通気を推進することが可能である。
上記に議論されているように、また、頭部係合デバイス40は、コネクターと係合するために使用される1つまたは複数の孔41を含むことが可能である。したがって、頭部係合デバイス40は、通気を提供するかまたはコネクターと係合するかのいずれかのために機能することができる孔を提供され得るということが認識されるべきである。代替的に、異なる孔が、特定の機能のために提供され得る。
また、孔41がコネクターとの係合のために提供される場合、頭部係合デバイス40は、ヘルメットの特定の設計の中に頭部係合デバイス40をフィットさせるために、コネクターとの係合のために必要な場所に孔41を提供され得るということが認識されるべきである。代替的に、頭部係合デバイス40は、複数のヘルメット設計および/またはヘルメットサイズのいずれにおいても係合デバイス40が据え付けられることを可能にするように位置決めされた複数の孔41を提供され得る。
Claims (27)
- ヘルメットであって、前記ヘルメットは、
外側シェルと;
前記ヘルメットの着用者の頭部の頂部の上に装着されるように構成されているヘッド・マウントと
を含み、
前記ヘッド・マウントは、前記外側シェルの中に吊り下げられており、使用時に、ヘッド・マウントと前記外側シェルとの間に空気ギャップが提供されるようになっており;
前記ヘルメットは、頭部係合デバイスをさらに含み、前記頭部係合デバイスは、前記ヘッド・マウントの表面の上に装着されており、前記頭部係合デバイスは、前記ヘルメットの前記着用者の頭部に面するように構成されており、前記頭部係合デバイスが、前記ヘッド・マウントと前記外側シェルとの間に存在する前記空気ギャップとは前記ヘッド・マウントの反対側の側面に提供されるようになっており、前記頭部係合デバイスが前記ヘッド・マウントに対して移動することができるようになっており;
低摩擦インターフェースが、前記ヘルメットの衝撃下において、前記ヘッド・マウントに対する前記頭部係合デバイスの移動を可能にするように、前記ヘッド・マウントと前記頭部係合デバイスとの間に提供されており
前記頭部係合デバイスは、材料のプレートを含み、前記材料のプレートは、前記ヘルメットの前記着用者の前記頭部に一致するように形状決めされている、ヘルメット。 - 前記材料のプレートは、前記着用者の前記の形状に一致するように成形または形成されている、請求項1に記載のヘルメット。
- 前記材料のプレートは、射出成形または真空成形によって形成されている、請求項1に記載のヘルメット。
- 前記頭部係合デバイスは、前記ヘッド・マウントに接続されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のヘルメット。
- 前記ヘッド・マウントは、複数のストラップを含み、前記複数のストラップは、前記ヘルメットの着用者の前記頭部の前記頂部を横切って延在するように構成されており、前記外側シェルの上の接続ポイントに接続されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のヘルメット。
- 前記ヘッド・マウントは、接続ポイントの対向する対の間に延在する複数のストラップを含む、請求項5に記載のヘルメット。
- 少なくとも2つのストラップは、互いに接続されている、請求項5または6に記載のヘルメット。
- 前記頭部係合デバイスは、前記ストラップのうちの1つと係合する少なくとも1つのコネクターによって、前記ヘッド・マウントに接続されている、請求項5から7のいずれか一項に記載のヘルメット。
- 前記少なくとも1つのコネクターは、第1の端部および第2の端部を有しており、前記第1の端部および前記第2の端部は、両方とも、前記頭部係合デバイスの上のそれぞれの第1および第2の場所において、前記頭部係合デバイスに接合されており;ストラップが、前記頭部係合デバイスの上の前記第1の場所と前記第2の場所との間の領域において、前記コネクターと前記頭部係合デバイスとの間に位置付けされている、請求項8に記載のヘルメット。
- 前記ストラップは、前記コネクターのパーツにしっかりと固定されてはおらず、前記ストラップが前記コネクターに対してスライドすることができるようになっている、請求項8または9に記載のヘルメット。
- 前記コネクターは、材料の細長いセクションから、随意的に、コード、バンド、またはテープのうちの1つから形成されている、請求項9または10に記載のヘルメット。
- 複数のコネクターは、前記材料の別個のピースから形成されている、請求項11に記載のヘルメット。
- 複数のコネクターは、前記材料の単一ピースのセクションから形成されている、請求項11または12に記載のヘルメット。
- 前記ヘッド・マウントは、前記ヘルメットの後部に向かう方向に延在する、前記外側シェルの前部に接続されている少なくとも1つのストラップを含む、請求項5から13のいずれか一項に記載のヘルメット。
- 前記頭部係合デバイスは、単一のコンポーネントとして提供されている、請求項1から14のいずれか一項に記載のヘルメット。
- 前記頭部係合デバイスは、複数の別個のセクションから形成されている、請求項1から15のいずれか一項に記載のヘルメット。
- 前記ヘッド・マウントは、少なくとも前記ヘルメットの着用者の額に係合するように構成されているヘッド・リングを含み;
前記頭部係合デバイスは、クラウン領域および前頭領域を含み、前記クラウン領域は、前記ヘルメットの着用者の前記頭部の前記頂部と前記ヘッド・マウントとの間に位置付けされるように構成されており、前記前頭領域は、前記ヘッド・リングに隣接して位置付けされるように構成されている、請求項1から16のいずれか一項に記載のヘルメット。 - 前記頭部係合デバイスは、前記クラウン領域を前記前頭領域に接続する中間領域をさらに含む、請求項17に記載のヘルメット。
- 前記頭部係合デバイス前記前頭領域は、前記ヘルメットの前記着用者の前記額と前記ヘッド・リングとの間に位置付けされている、請求項17または18に記載のヘルメット。
- 前記ヘッド・リングは、前記ヘルメットの前記着用者の前記額と前記頭部係合デバイスの前記前頭領域との間に位置付けされている、請求項17または18に記載のヘルメット。
- 前記ヘルメットは、前記ヘルメットの前記着用者の前記額に隣接して位置決めされている前方パッドをさらに含む、請求項17から20のいずれか一項に記載のヘルメット。
- 前記前方パッドは、前記ヘッド・リング、前記頭部係合デバイスの前記前頭領域、および前記外側シェルのうちの少なくとも1つに接続されている、請求項21に記載のヘルメット。
- 前記前方パッドは、弾性的なコネクターによって接続されており、前記弾性的なコネクターは、前記前方パッドが接続されているコンポーネントに対して前記前方パッドが移動することを可能にするように構成されている、請求項22に記載のヘルメット。
- 前記頭部係合デバイスは、前記ヘルメットの着用者の前記頭部に面する前記頭部係合デバイスの表面の上に提供されている1つまたは複数のパッドを含む、請求項1から23のいずれか一項に記載のヘルメット。
- 前記頭部係合デバイスは、複数の孔を含み、前記複数の孔は、コネクターが前記頭部係合デバイスに接合するための場所および通気のうちの少なくとも1つを提供するように構成されている、請求項1から24のいずれか一項に記載のヘルメット。
- 前記低摩擦インターフェースは、前記ヘッド・マウントの前記表面と前記頭部係合デバイスとの間の低摩擦係数によって提供されている、請求項1から25のいずれか一項に記載のヘルメット。
- 前記ヘルメットに対する衝撃がないときに、前記空気ギャップによって提供される、着用者の前記頭部の前記頂部に対応する場所における前記外側シェルと前記ヘッド・マウントとの間の分離は、少なくとも10mmであり、随意的に少なくとも15mmであり、随意的に少なくとも20mmであり、随意的に少なくとも30mmであり、随意的に少なくとも40mmである、請求項1から26のいずれか一項に記載のヘルメット。
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