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JP2025009454A - 通信装置、方法、およびプログラム - Google Patents

通信装置、方法、およびプログラム Download PDF

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JP2025009454A JP2023112470A JP2023112470A JP2025009454A JP 2025009454 A JP2025009454 A JP 2025009454A JP 2023112470 A JP2023112470 A JP 2023112470A JP 2023112470 A JP2023112470 A JP 2023112470A JP 2025009454 A JP2025009454 A JP 2025009454A
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Abstract

Figure 2025009454000001
【課題】通信装置にとって適切でないタイミングでの帯域移動が行われる可能性を低減する通信装置を提供する。
【解決手段】通信装置は、外部アクセスポイントから指示された第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて、外部の装置に対して第2の無線通信で用いられる通信方式を指示する指示手段を備える。前記指示手段は、前記通信装置の状態が条件を満たす場合には、前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示し、前記通信装置の状態が前記条件を満たさない場合には、前記外部の装置に対する前記第2の無線通信で用いられる通信方式の指示を行わない。
【選択図】図7

Description

本発明は、無線通信が可能な通信装置、方法、およびプログラムに関する。
近年、無線通信技術として無線LANが広く使用されている。従来のPCや携帯端末のみならず、さまざまな電子機器において無線LAN通信機能を備え、その機能を拡充する動きがある。これに伴い、無線LAN通信機能に対応することにより、PCやスマートフォンと無線LAN通信を行い、文書の印刷データやスキャンデータ、その他の各種データを無線で転送する画像形成装置も一般的になっている。無線LANに関しては、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11で、その通信規格が規定されている。無線LANでは、2.4GHz帯、5GHz帯および6GHz帯の周波数帯が使用可能であり、2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯のそれぞれに通信チャネルが割り当てられる。
無線LAN通信機器は2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯に対応できるモデルの場合、これらは2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯に割り当てられた通信チャネルを使用して無線LAN通信を行うことができる。このうち、2.4GHz帯は、使用可能な周波数帯域が狭く、使用可能なチャネル数が少ない。このため、無線LAN機器同士の通信の混雑による混信、干渉に加えて、Bluetooth、Zigbeeなど他の通信方式を採用した機器からの混信、干渉が存在する。さらに、電子レンジなどの機器の動作時の妨害波による影響も広く知られている。このようなことから、2.4GHz帯では通信品質の低下が起こりやすい場合がある。一方、5GHz帯や6GHz帯は使用可能な周波数帯域が広いことから、使用可能なチャネル数が多い。このため、上記のような他の機器からの混信、干渉、妨害波による影響は受けにくく、2.4GHz帯に比較して、比較的良好な無線LANの通信品質が得られるとされている。従って、無線LAN通信時の通信品質を監視して、通信品質の低下を検出した場合は、通信品質の良好な通信チャネルに切り換えることにより通信品質を改善し、通信スループットを改善することがある。
また、無線LANでは、無線LANアクセスポイントと無線端末の間で無線通信する方式(インフラモード)と、無線端末間で無線通信を行う方式(ダイレクトモード)が規定されている。無線インフラモード通信は、親機である無線LANアクセスポイントが周波数帯を決定して通信を行うものである。複数台の通信機器を無線LAN経由でインターネットへ接続する場合に用いる一般的な通信方式である。無線ダイレクトモード通信は、アクセスポイントを介さず、親機である無線端末と子機である無線端末の間だけで通信を行うものである。インフラモードと同様に親機が周波数帯を決定する。1対1の閉じられた環境で通信を行うためインターネットへ接続することはできないが、比較的簡易な操作で通信設定を確立することができるため、家電機器などで積極的に採用されている。
特許文献1では、無線インフラモード通信において無線LANアクセスポイントから受信した通信チャネル切り替えの指示に応じ、2.4GHz帯から5GHz帯へとチャネル変更を実施することが記載されている。また、特許文献1では、その際、同時に、画像形成装置が親機となるダイレクトモード通信においても2.4GHz帯から5GHz帯へ帯域移動を実施することが記載されている。
特開2015-142243号公報
無線LANアクセスポイントの通信状況に基づいて判断された帯域移動指示をダイレクトモード通信にも適用する場合、通信装置にとって適切ではないタイミングでの帯域移動が行われることがある。
本発明は、通信装置にとって適切でないタイミングでの帯域移動が行われる可能性を低減する通信装置、方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る通信装置は、通信装置であって、前記通信装置と外部アクセスポイントとの間で第1の無線通信を実行する第1通信手段と、前記通信装置をアクセスポイントとして、前記通信装置と外部の装置との間で第2の無線通信を実行する第2通信手段と、前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて、前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示する指示手段と、を備え、前記指示手段は、前記通信装置の状態が条件を満たす場合には、前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示し、前記通信装置の状態が前記条件を満たさない場合には、前記外部の装置に対する前記第2の無線通信で用いられる通信方式の指示を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、通信装置にとって適切でないタイミングでの帯域移動が行われる可能性を低減することができる。
通信システムの構成を示す図である。 画像形成装置の構成を示すブロック図である。 無線LAN処理部の構成を示すブロック図である。 装置間で行われる処理のシーケンス図である。 装置間で行われる処理のシーケンス図である。 画像形成装置において実行される処理を示すフローチャートである。 画像形成装置において実行される処理を示すフローチャートである。 通信チャネルの切替えの実行可否の判定基準を示す図である。 通信チャネルの切替えの実行可否の判定基準を示す図である。 通信チャネルの切替えの実行可否の判定基準を示す図である。 通信チャネルの切替えの実行可否の判定基準を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態における通信システムの構成の一例を示す図である。図1の通信システムは、無線インフラモード通信と無線ダイレクトモード通信を同時に実施可能な通信環境として実現されるものである。まず、無線インフラモード通信を行う構成について説明する。無線LANアクセスポイント1は、無線インフラモード通信における親機の役割をするものである。無線LANの規格に準拠したデータ通信全体を制御し、自らもデータ通信を実施するものである。無線LANアクセスポイント1とは例えば、アクセスポイント機能を実行可能なルータである。本実施形態では、無線LANアクセスポイント1を、画像形成装置2の外部にあるアクセスポイントという意味で特に「外部アクセスポイント」と呼ぶ。
本実施形態では、画像形成装置2を、例えば、コピー機能、スキャン機能、及び印刷機能などの機能を備える一般的な複合機(Multifunctoinal Pripheral:MFP)として説明する。また、画像形成装置2を、インクジェット記録方式を採用したインクジェット記録装置として説明する。しかしながら、画像形成装置2は、電子写真方式等、他の記録方式が採用された記録装置であっても良い。さらに画像形成装置2は、無線LAN通信の機能を持ち、無線インフラモード通信における子機の役割として動作し、無線LANアクセスポイント1との通信を行う。無線LANアクセスポイント1及び画像形成装置2は、無線インフラモード通信経路3により通信を行う。
本実施形態では、無線LANアクセスポイント1及び画像形成装置2は一例として、無線LAN通信規格における、2.4GHz帯の通信チャネル及び5GHz帯の通信チャネルに対応しており、これらの通信チャネルを使用して通信を行う。2.4GHz帯は、使用可能な周波数帯域が狭く、使用可能なチャネル数が少ない。このため、無線LAN機器同士の通信の混雑による混信、干渉に加えて、Bluetooth、Zigbeeなど他の通信方式を採用した機器からの混信、干渉が存在する。さらに、電子レンジなどの機器の動作時の妨害波による影響も広く知られている。このようなことから、2.4GHz帯では通信品質の低下が起こりやすい場合がある。一方、5GHz帯は使用可能な周波数帯域が広いことから、使用可能なチャネル数が多い。このため、上記のような他の機器からの混信、干渉、妨害波による影響は受けにくく、2.4GHz帯に比較して、比較的良好な無線LANの通信品質が得られるとされている。本実施形態における無線LANアクセスポイント1は、通信状況を監視し、無線通信環境の変化に応じて、通信チャネルを切り換える機能を備えている。すなわち、無線LANアクセスポイント1は、通信品質(通信スループットなど)を改善するために通信チャネルの切り換えが必要と判断すると、画像形成装置2に対して、切り換え先の通信チャネルを通知し、通信チャネルの切り換えを指示することができる。
PC4は、無線LANアクセスポイント1が備える、有線LAN回線5を介して、無線LANアクセスポイント1に接続された情報処理装置である。画像形成装置2は、PC4が生成した印刷データを有線LAN回線5、無線LANアクセスポイント1、及び無線インフラモード通信経路3を介して受信し、印刷することができる。また、画像形成装置2は、スキャンしたスキャンデータを無線インフラモード通信経路3、無線LANアクセスポイント1、及び有線LAN回線5を介して、PC4に対して送信し、PC4にスキャンデータを送信することができる。
次に、無線ダイレクトモード通信を行う構成について説明する。画像形成装置2は例えば、コピー機能、スキャン機能、及び印刷機能などの機能を備える一般的なインクジェット記録方式のMFPである。さらに画像形成装置2は、無線LAN通信の機能を持ち、無線ダイレクトモード通信における親機の役割をすることが可能である。画像形成装置2は、無線LANの規格に準拠したデータ通信全体を制御し、自らもデータ通信を実施する。
携帯端末6は例えばスマートフォン等の情報処理装置であり、無線ダイレクトモード通信における子機の役割をし、画像形成装置2との通信を行う。画像形成装置2及び携帯端末6は、無線ダイレクトモード通信経路7により通信を行う。一例として、画像形成装置2及び携帯端末6は、無線LAN通信規格における、2.4GHz帯の通信チャネル及び5GHz帯の通信チャネルに対応しており、これらの通信チャネルを使用して通信を行う。
なお、本実施形態における画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1による通信チャネル切り換え指示を受信し、更にその指示を用いて、自らと携帯端末6との間に構築した通信チャネルを同様に切り換える機能を備えている。すなわち、無線LANアクセスポイント1が、通信品質を改善するために通信チャネルの切り換えが必要と判断する。その後、その指示を受けた画像形成装置2は、更に携帯端末6に対して、切り換え先の通信チャネルを通知して、通信チャネルの切り換えを指示することができる。
画像形成装置2は、携帯端末6が生成した印刷データを無線ダイレクトモード通信経路7を介して受信し、印刷することができる。また、画像形成装置2は、スキャンしたスキャンデータを無線ダイレクトモード通信経路7を介して携帯端末6に対して送信し、携帯端末6にスキャンデータを送信することができる。画像形成装置2による印刷では、携帯端末6が生成した印刷データを印刷する際に印刷品質の設定を行うことができる。すなわち、携帯端末6に具備された画像形成装置2に対応するドライバにより印刷データを生成する際に、印刷品質として例えば“高”、“中”、“低”として段階的に印刷品質を指定して印刷データを生成することができる。この際に、印刷品質が高いほど高精細な画像処理を行うため、印刷データ量は大きくなり、無線ダイレクト通信経路7を介して通信する通信データ量は大きくなる。
また、画像形成装置2では、スキャンしたスキャンデータを携帯端末7に送信する際にスキャン画像の品質を設定できる。すなわち、画像形成装置2でスキャンを行う際にスキャン解像度(読取解像度)をdpi(dots per inch)値により設定することができる。dpi値が大きいほどスキャン解像度が高くなる。画像形成装置2は、設定されたスキャン解像度によりスキャンを行い、スキャンデータを生成する。この際に、スキャン解像度が高いほど高精細な画像読取りを行うため、スキャンデータ量は大きくなり、無線ダイレクト通信経路7を介して通信する通信データ量は大きくなる。
図2は、画像形成装置2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。制御部21は、CPU21a、メモリ21bを備えており、各部の動作を制御する。CPU21aは、記憶装置23に記憶されているプログラム23aを読み出して実行するプロセッサである。本実施形態における画像形成装置2の動作は例えば、CPU21aがプログラム23aを読み出して実行することにより実現される。プログラム23aは、制御部21に後述する各種処理を実行させるためのプログラムである。なお、詳しくは後述するが、プログラム23aには、無線LAN処理部26を使用して無線LAN通信を行う際の通信制御プログラムが含まれている。メモリ21bは、CPU21aがプログラムを実行する際に伴う一時的なデータなどを記憶するワークメモリとして動作する。
操作パネル22は、ユーザによる操作を受け付けるための構成を備えている。すなわち操作パネル22は、例えば液晶パネルなどで構成され各種情報を表示する表示部22aと、表示部22aに対するユーザ操作を入力する操作入力部22bとを含んで構成される。記憶装置23は、各種プログラムやデータ、情報を記憶する記憶装置である。記憶装置23はプログラム23aを記憶している。
読取処理部24は、原稿画像を光学的に読み取ってスキャンデータを生成する処理部である。読取処理部24は、不図示の原稿載置台に載置された1ページ分の原稿を読取部に搬送してページ先頭から1ラインずつ読み取る原稿搬送部や、読取部で読み取られた原稿画像を画像データに変換してスキャンデータを生成する画像データ出力部などを備えている。
印刷処理部25は、画像データに基づき印刷処理を実行することで印刷物を出力する処理部である。例えば、インク滴を吐出して記録を行う記録ヘッド(不図示)をキャリッジに搭載し、キャリッジを往復移動させながら、用紙等の記録媒体を1枚ずつ搬送して、記録媒体上に印刷画像を形成する。また、印刷処理部25は、印刷された印刷物を排出する印刷物搬送部なども備えている。
無線LAN処理部26は、無線LANアクセスポイント1及び携帯端末6と無線LAN通信を行う。具体的には例えば、無線LAN処理部26は、IEEE802.11規格に定められた無線LAN通信方式に従って、データパケットの送信、受信の処理を行う。
図3は、無線LAN処理部26のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。無線LAN通信制御部26aは、制御部21とのインタフェースとして動作し、制御部21からの指示により、無線LAN処理部26の各部を制御しながら無線LAN通信を行う。ベースバンド処理部26bは、無線LAN通信方式に基づき、デジタルデータの変復調や誤り訂正処理を行う。5GHzRF処理部26cは、5GHz帯で無線LAN通信方式によるRF信号の送受信処理を行う回路として構成される。具体的には、5GHzRF処理部26cは、VCO、ミキサ、パワーアンプ、フィルタ等を有する送信回路と、LNA、VCO、ミキサ、フィルタ等を有する受信回路を備える。なお、VCOは、Voltage Controlled Oscillatorの略語であり、LNAは、Low Noise Amplifierの略語である。本実施形態では、5GHzRF処理部26cは、5GHz帯で無線LAN通信方式によるRF信号の送受信処理を行う回路として説明するが、6GHz帯で無線LAN通信方式によるRF信号の送受信処理を実行可能な回路として構成されても良い。
2.4GHzRF処理部26dは、2.4GHz帯で無線LAN通信方式によるRF信号の送受信処理を行う回路として構成される。2.4GHzRF処理部26dは、VCO、ミキサ、パワーアンプ、フィルタ等を有する送信回路と、LNA、VCO、ミキサ、フィルタ等を有する受信回路を備える。切換部26eはアンテナ26fを5GHzRF処理部26c及び2.4GHzRF処理部26dのどちらに接続するかを切り換えるためのスイッチであり、切換制御部26gによって制御される。
切換制御部26gは、無線LAN通信制御部26aの指示に従い、5GHz帯と2.4GHz帯との間の通信の切り換えを行う。すなわち、切換制御部26gは、切換部26eのスイッチを切り換えると同時に、5GHzRF処理部26cもしくは2.4GHzRF処理部26dの送受信回路を有効にする。従って、上述の切換え制御により、5GHz帯と2.4GHz帯のいずれの通信チャネルにおいても、送受信が可能となる。アンテナ26fは、無線LAN通信を行うためのアンテナであり、5GHz帯及び2.4GHz帯の各周波数帯域において無線通信可能なデュアルバンドアンテナである。
以下に、無線LAN処理部26を用いた無線通信を実行するモードや接続方式について説明する。
<ダイレクト接続方式について>
ダイレクト接続とは、無線LANアクセスポイント1等の外部装置を介さずに装置同士が直接、無線接続する形態を指す。ダイレクト接続は、Peer to Peer接続(P2P接続)ともいう。画像形成装置2は、接続モードの1つとして、ダイレクト接続により通信するためのモード(ダイレクト接続モード)で動作可能である。Wi-Fi通信において、ダイレクト接続により通信するためのモードにはソフトウェアAPモードやWi-Fi Direct(WFD)モード等、複数のモードが存在する。
WFDによって、ダイレクト接続を実行するモードをWFDモードという。WFDはWi-Fi Allianceによって策定された規格であり、IEEE802.11シリーズの通信規格に含まれる規格である。WFDモードでは機器探索コマンドにより通信相手となる機器が探索された後に、P2Pのグループオーナー(GO)と、P2Pのクライアントの役割を決定した上で、残りの無線接続の処理を行うことになる。グループオーナーはWi-Fiの親局(親機)に相当し、クライアントはWi-Fiの子局(子機)に相当する。この役割決定は、GO Negotiationと呼ばれる。なお役割決定が行われる前の状態のWFDモードでは、画像形成装置2は、親局でも子局でもない状態である。具体的には、まず通信を行う機器との間で、一方の機器が、機器探索コマンドを発行し、WFDモードで接続する機器を探索する。通信相手となる他方の機器が探索されると、両者の間で、互いの機器で供給可能なサービスや機能に関する情報を確認する。なお、この機器供給情報確認はオプションであり、必須ではない。この機器供給情報確認フェーズは、例えばP2PのProvision Discoveryに対応する。次にこの機器供給情報を互いに確認することで、どちらがP2Pのクライアントとなり、どちらがP2Pのグループオーナーとなるかを決定する。クライアントとグループオーナーが決定すると、両者の間で、WFDによる通信を行うためのパラメータを交換する。交換したパラメータに基づいて、クライアントとグループオーナーとの間で残りの無線接続の処理、IP接続の処理を行う。なおWFDモードでは、画像形成装置2は、上述したGO Negotiationを実行せずに、画像形成装置2が必ずGOとして動作していても良い。すなわち画像形成装置2は、Autonomous GOモードであるWFDモードとして動作しても良い。また画像形成装置2がWFDモードで動作している状態とは即ち例えば、WFDによる接続が確立されていないが画像形成装置2がGOとして動作している状態や、WFDによる接続が確立されており且つ画像形成装置2がGOとして動作している状態である。
ソフトウェアAPモードでは、通信を行う機器(例えば、携帯端末6と画像形成装置2)との間で、一方の機器(例えば、携帯端末6)が、各種サービスを依頼する役割を果たすクライアントとなる。そして、もう一方の機器(例えば、画像形成装置2)が、Wi-Fiにおけるアクセスポイントの機能をソフトウェアの設定により実現する。ソフトウェアAPはWi-Fiの親局に相当し、クライアントはWi-Fiの子局に相当する。ソフトウェアAPモードでは、クライアントは、機器探索コマンドによりソフトウェアAPとなる機器を探索する。ソフトウェアAPが探索されると、クライアントとソフトウェアAPとの間で残りの無線接続の処理(無線接続の確立等)を経て、その後、IP接続の処理(IPアドレスの割当等)を行うことになる。なお、クライアントとソフトウェアAPとの間で無線接続を実現する場合に送受信されるコマンドやパラメータについては、Wi-Fi規格で規定されているものを用いればよく、ここでの説明は省略する。
本実施形態では、画像形成装置2がダイレクト接続を確立・維持している場合、画像形成装置2は、自装置が属するネットワーク内で親局として動作する。なお、親局とは無線ネットワークを構築する装置であり、無線ネットワークへの接続に用いられるパラメータを子局に対して提供する装置である。無線ネットワークへの接続に用いられるパラメータとは、例えば、親局が利用するチャネルに関するパラメータである。子局は、当該パラメータを受信することで、親局が利用しているチャネルを用いて、親局が構築している無線ネットワークに接続する。ダイレクト接続モードにおいては、画像形成装置2が親局として動作するため、ダイレクト接続モードにおける通信にいずれの周波数帯を用いるのか、及びいずれのチャネルを用いるのかを、画像形成装置2が決定することが可能である。本実施形態では一例として、画像形成装置2は、ダイレクト接続モードにおける通信に、2.4GHzの周波数帯に対応するチャネルと、5GHzの周波数帯に対応するチャネルとを使用可能であるものとする。
<インフラストラクチャ(インフラ)接続方式について>
インフラ接続は、通信を行う機器(例えば、PC4と画像形成装置2)のネットワークを統括するアクセスポイント(例えば、無線LANアクセスポイント1)と接続し、機器同士がアクセスポイントを介して通信するための接続形態である。画像形成装置2は、接続モードの1つとして、インフラ接続で通信するためのモード(インフラ接続モード)でも動作可能である。
インフラ接続において、各機器は機器探索コマンドによりアクセスポイントを探索する。アクセスポイントが探索されると、機器とアクセスポイントとの間で残りの無線接続の処理(無線接続の確立等)を経て、その後、IP接続の処理(IPアドレスの割当等)を行うことになる。なお、機器とアクセスポイントとの間で無線接続を実現する場合に送受信されるコマンドやパラメータについては、Wi-Fi規格で規定されているものを用いればよく、ここでの説明は省略する。
本実施形態において画像形成装置2がインフラ接続で動作する際は無線LANアクセスポイント1が親局、画像形成装置2が子機として動作する。すなわち本実施形態では、インフラ接続は、子機として動作する画像形成装置2と親機として動作する無線LANアクセスポイント1との間の接続を指す。画像形成装置2がインフラ接続を確立しており、且つPC6も無線LANアクセスポイント1とのインフラ接続を確立している場合、画像形成装置2とPC4との間で、無線LANアクセスポイント1を介した通信が可能となる。インフラ接続における通信に使用されるチャネルは、無線LANアクセスポイント1により決定されるため、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1により決定されたチャネルを使用してインフラ接続における通信を実行する。本実施形態では一例として、画像形成装置2は、インフラ接続における通信に、2.4GHzの周波数帯に対応するチャネルと、5GHzの周波数帯に対応するチャネルとを使用可能であるものとする。なお画像形成装置2は、インフラ接続における通信には、5GHzの周波数帯のうちDFS(Dynamic Frequency Selection)帯に対応するチャネルも使用可能である。なお、PC4は、画像形成装置2と無線LANアクセスポイント1を介して通信するためには、無線LANアクセスポイント1によって形成され、PC4が属するネットワーク上に、画像形成装置2が属していることを認識する必要がある。
次に、図4を用いて、本実施形態の無線LANアクセスポイント1と画像形成装置2と携帯端末6の間の無線LAN通信の通信フローについて説明を行う。上述したように、無線LANアクセスポイント1は、通信状況を監視し、無線通信環境の変化に応じて、通信チャネルを切り換える機能を備えている。無線LANアクセスポイント1は、自身が親機として制御する無線インフラモード通信経路3において、通信品質を改善するための通信チャネル切り換えが必要と判断するとする。その場合、無線LANアクセスポイント1は、子機である画像形成装置2に対して切り換え先の通信チャネルを通知し、通信チャネルの切り換えを指示する。更に、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1から受信した指示を用いて、自身が親機として制御する無線ダイレクトモード通信経路7を介して子機である携帯端末6に対し、切り換え先の通信チャネルを通知し、通信チャネルの切り換えを指示する。
画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1から無線インフラモード通信経路3の通信チャネル切り換え指示を受信する。本実施形態では、画像形成装置2がその通信チャネル切替え指示に応じて、携帯端末6との間に構築した無線ダイレクトモード通信経路7の通信チャネルを切り換えるケースと、通信チャネルを切り換えないケースとがある。
図4は、上述の通信チャネルを切り換えるケースの通信フローを示すシーケンス図である。S61では、無線LANアクセスポイント1と画像形成装置2は、無線インフラモードでデータ通信を行っている。本ケースでは、無線LANアクセスポイント1は、通信環境の変化により、通信品質を改善するために通信チャネルの切り換えが必要と判断する。すると、S62では、無線LANアクセスポイント1は、画像形成装置2に対して切り換え先の通信チャネルを指定して通信チャネル切り換え指示を行う。例えば、2.4GHz帯から5GHz帯への通信チャネルの切り替えが指示される。
S63では、画像形成装置2は通信チャネルの切り換えを承認する場合は、無線LANアクセスポイント1に対して切り換え承認を通知する。S64では、画像形成装置2は、S62で指定された通信チャネルで通信を行うために通信チャネルの切り換え処理を行う。この後、S65では、無線LANアクセスポイント1及び画像形成装置2は、切り換え後の通信チャネルで無線インフラモード通信を継続する。また、画像形成装置2と携帯端末6は、S66で、無線ダイレクトモードでデータ通信を行っている。
S67では、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からS62で受信した通信チャネル切り替え指示に応じて、携帯端末6に対して切り替え先の通信チャネルを指定して通信チャネル切り替え指示を行うべきか否かを判定する。本ケースでは、画像形成装置2は、無線ダイレクトモード通信の通信チャネル切り換えを行うと判定する。その判定基準については後述する。
S68では、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からS62で受信した通信チャネル切り替え指示を用いて、携帯端末6に対して切り替え先の通信チャネルを指定して通信チャネル切り替え指示を行う。例えば、2.4GHz帯から5GHz帯への通信チャネルの切り替えが指示される。携帯端末6は、通信チャネルの切り換えを承認する場合は、S69で画像形成装置2に対して切り換え承認を通知する。
S70で、携帯端末6は、S68で指定された通信チャネルで通信を行うために通信チャネルの切り換え処理を行う。この後、S71では、画像形成装置2及び携帯端末6は、切り換え後の通信チャネルで無線ダイレクトモード通信を継続する。
図5は、通信チャネルを切り換えないケースの通信フローを示すシーケンス図である。
S71では、無線LANアクセスポイント1と画像形成装置2は、無線インフラモードでデータ通信を行っている。本ケースでは、無線LANアクセスポイント1は、通信環境の変化により、通信品質を改善するために通信チャネルの切り換えが必要と判断する。すると、S72では、無線LANアクセスポイント1は、画像形成装置2に対して切り換え先の通信チャネルを指定して通信チャネル切り換え指示を行う。例えば、2.4GHz帯から5GHz帯への通信チャネルの切り替えが指示される。
S73では、画像形成装置2は通信チャネルの切り換えを承認する場合は、無線LANアクセスポイント1に対して切り換え承認を通知する。S74では、画像形成装置2は、S72で指定された通信チャネルで通信を行うために通信チャネルの切り換え処理を行う。この後、S75では、無線LANアクセスポイント1及び画像形成装置2は、切り換え後の通信チャネルで無線インフラモード通信を継続する。また、画像形成装置2と携帯端末6は、S76で、無線ダイレクトモードでデータ通信を行っている。
S77では、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からS72で受信した通信チャネル切り替え指示を用いて、携帯端末6に対して切り替え先の通信チャネルを指定して通信チャネル切り替え指示を行うべきか否かを判定する。本ケースでは、画像形成装置2は、無線ダイレクトモード通信の通信チャネル切り換えを行わないと判定する。その判定基準については後述する。
S78では、画像形成装置2及び携帯端末6は、通信チャネルの切り換え処理を行わず、現在使用している通信チャネルで無線ダイレクトモード通信を継続する。
次に、上述のフローにおける画像形成装置2の動作をフローチャートを用いて説明する。
図6は、画像形成装置2において実行されるフローチャートである。図6の処理は例えば、CPU21aがプログラム23aを読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1から通信チャネル切り換えの指示を受けた後、自機の状態に応じて、携帯端末6との間に構築した無線ダイレクトモード通信のチャネル切り替えを実行するか否かを判定する。図6の処理は例えば、画像形成装置2が起動すると開始される。
S501では、制御部21は、画像形成装置2と携帯端末6の間の通信状態を取得する。S501で取得される通信状態については図8で後述する。
S502では、制御部21は、S501で取得された通信状態に基づいて、無線LANアクセスポイント1から通信チャネルの切り換え指示を受けた際に、携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切り換えを実行するか否かを判定する。
S502で無線ダイレクト通信における通信チャネルの切り換えを実行すると判定された場合はS503に進む。S503では、制御部21は、記憶装置23の所定の記憶領域に、無線LANアクセスポイント1からの通信チャネルの切り換え指示に応じて、携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行することを示す「切り換え承認」を設定する。その際の設定は例えばフラグのオン/オフにより行われても良い。その後、S501に戻る。
S502で無線ダイレクト通信における通信チャネルの切り換えを実行しないと判定された場合はS504に進む。S504では、制御部21は、記憶装置23の所定の記憶領域に、無線LANアクセスポイント1からの通信チャネルの切り換え指示に応じて、携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行しないことを示す「切り換え拒否」を設定する。その際の設定は例えばフラグのオン/オフにより行われても良い。その後、S501に戻る。
上記のように、図6の処理は例えば、画像形成装置2が起動すると、一定の時間間隔で繰り返し行われる。即ち、S501で取得される画像形成装置の状態に応じて適宜、所定の記憶領域に記憶された「切替え承認」もしくは「切替え拒否」の設定情報が変化していく。
次に、図7は、画像形成装置2において実行される処理を示すフローチャートである。図7の処理は例えば、CPU21aがプログラム23aを読み出して実行することにより実現される。図7の処理は、画像形成装置2が無線LANアクセスポイント1との間の無線インフラモード通信と、携帯端末6との間の無線ダイレクトモード通信とを同時に行っている際に実行される。ここでは、制御部21は、無線LAN処理部26の各部を制御して、無線LANアクセスポイント1との無線LAN通信により決定された、所定の通信方式及び通信チャネルにより、無線LANアクセスポイント1と無線LAN通信を行っているとする。
S601では、制御部21は、無線LAN処理部26により、無線LANアクセスポイント1から通信チャネルの切り換え指示があるか否かを判定する。通信チャネルの切り換えの指示があると判定された場合はS602に進む。通信チャネルの切り換え指示がないと判定された場合は、制御部21は、無線LAN処理部26による無線LAN通信をそのまま継続してS601からの処理を繰り返す。
S602では、制御部21は、無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切り換えを実行するか否かを判定する。これは、図4のS67、図5のS77に対応する。制御部21は、記憶装置23の所定の記憶領域に設定されている設定情報を読み出す。読み出した設定情報が「切換え承認」である場合は、無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切替えを実行すると判定され、S603に進む。
S603では、制御部21は、無線LAN制御部26により、無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切り換えを行う。すなわち、制御部21は、無線LAN通信制御部26aを介して、切換制御部26gにより、5GHzRF処理部26c、2.4GHzRF処理部26d、切換部26eを制御する。そして、無線LANアクセスポイント1から指示された切り換え先の通信チャネルに変更する。また、S603では、制御部21は、無線LAN制御部26により、携帯端末6に対して通信チャネルの切替え指示を送信する。これは、図4のS68に対応する。S604では、制御部21は、無線LAN処理部26により、S603で切り換えた、切り換え先の通信チャネルで携帯端末6との無線ダイレクトモード通信を継続する。これは、図4のS71に対応する。その後、S601からの処理を繰り返す。
一方、読み出した設定情報が「切替え拒否」である場合は、無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切替えを実行しないと判定され、S605に進む。S605では、制御部21は、無線LAN制御部26により、無線ダイレクトモードにおける通信チャネルの切り換えを行わずに、現在の通信チャネルでそのまま無線ダイレクトモードにおける通信を継続する。すなわち、制御部21は、無線LAN通信制御部26aを介した、切換制御部26gによる切り換え制御を行わずに、5GHzRF処理部26c、2.4GHzRF処理部26d、切換部26eの設定はそのままで無線ダイレクトモード通信を継続する。これは、図5のS78に対応する。その後、S601からの処理を繰り返す。
以上の説明に基づいて、画像形成装置2が無線LANアクセスポイント1から通信チャネルの切り換え指示を受けた際に、携帯端末6との間に確立した無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切り換えを実行するか否かの判定基準について説明する。
図8は、無線ダイレクトモードにおける通信チャネルの切替えの実行可否の判定基準の一例を示す図である。図8は、画像形成装置2から携帯端末6に対して実行するキャリアセンスの各状態を、無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切り替えの実行可否を判定する基準とするテーブルの一例である。キャリアセンスとは、無線LANの親機と子機の間で通信チャネルを確立可能であるかをチェックするための信号およびそのチェック処理を指す。キャリアセンスを実行することにより、データ送信を行う前に同一チャネルが使用可能であるのかを判定することが可能である。仮に、他の通信が行われていたり、データ通信が行えない環境である場合、親機は一定期間を空けた後にキャリアセンスを再実行する。本実施形態におけるキャリアセンスは、無線LAN通信制御部26aを介して、切換制御部26gが、5GHzRF処理部26c、2.4GHzRF処理部26d、切換部26eを制御することにより実行される。
以下に、各条件に対して、図6のフローチャートで示した、無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切り換えの実行可否の判定がどのように行われるのかについて説明する。
状態71は、画像形成装置2が携帯端末6との間の無線ダイレクトモード通信での使用を予定している通信チャネル上においてキャリアセンスを実行した状態を示している。状態71は特に、既に同一チャネル上で他の通信が行われているもしくはデータ通信が行えない環境であることが判明した状態を示している。このように他の通信が行われている場合、画像形成装置2は一定期間を空けた上でキャリアセンスを繰り返し実行する。本実施形態では、キャリアセンスを連続で5回実行しても通信チャネルが使用できない状況であるならば(実行回数が所定値未満)、その通信チャネルへの切り替えは不可能と判定する。図6のS501で状態71が通信状態として取得された場合、S502で無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切り替えを実行しないと判定され、S504で「切替え拒否」が設定される。
状態72は、キャリアセンスを実行し、使用予定の通信チャネルが空いていると判断された状態を示している。本実施形態では、当該通信チャネル上で他の通信が行われていたとしても、キャリアセンスを連続で4回実行するまでにチャネルが解放された場合は、当該通信チャネルへの切り替えは実行可能と判定する。図6のS501で状態72が通信状態として取得された場合、S502で無線ダイレクトモード通信の通信チャネルの切り替えを実行すると判定され、S503で「切替え承認」が設定される。なお、判定基準は、図8に示す基準に限られず、連続発生回数の所定値が5回でなく、他の値であっても良い。
以上のように、本実施形態によれば、適切ではないタイミングでの帯域移動や無線ダイレクトモード通信上、不利となる周波数帯への帯域移動が行われる可能性を低減させることができる。なお、本実施形態では、5GHz帯に対する通信チャネルに切り替えることを説明したが、6GHz帯への通信チャネルに切り替えるようにしても良い。
[第2実施形態]
第1実施形態と異なる点について第2実施形態を説明する。図9は、無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切替えの実行可否の判定基準の一例を示す図である。図9は、画像形成装置2から発行したビーコンに対する携帯端末6の応答状況を、無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えの実行可否を判定する基準とするテーブルの一例である。
無線LANにおけるビーコンとは、定期的に親機から子機に対して存在を通知する目的で発行される信号である。ビーコンを受信した子機と親機は互いに交信を複数回繰り返すことにより、相互に通信対象として認証し、通信チャネルを確立できるようになる。親機が送信したビーコンに対して子機からの返信状況を監視することでその通信チャネルが使用可能であるのかを判定することが可能である。仮に、他の通信が行われていたり、データ通信が行えない環境である場合は、子機からのビーコンに対する返信が滞ることとなる。本実施形態におけるビーコンの発信は、無線LAN通信制御部26aを介して、切換制御部26gが、5GHzRF処理部26c、2.4GHzRF処理部26d、切換部26eを制御することにより実現される。
状態81は、画像形成装置2が、携帯端末6との間の無線ダイレクトモード通信での使用を予定している通信チャネル上において、ビーコンの発信を行った状態を示している。状態81は特に、既に同一チャネル上で他の通信が行われているもしくはデータ通信が行えない環境であることが判明した状態を示している。本実施形態では、画像形成装置2が発信したビーコンに対する応答を5秒以上受信できない場合、その通信チャネルはデータ通信には使用できないと判定し、通信チャネル切り替えは不可能と判定する。図6のS501で状態81が通信状態として取得された場合、S502で無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切り替えを実行しないと判定され、S504で「切替え拒否」が設定される。
状態82は、画像形成装置2によるビーコンの発信と、その後に携帯端末6との間で交信が行われた結果、使用予定の通信チャネルが空いていると判定された状態を示している。本実施形態では、その通信チャネルが一時的に通信に不適な状況であったとしても、ビーコンに対して携帯端末6からの返信が5秒未満で行われた場合は、その通信チャネルへの切り替えは実行可能と判定する。図6のS501で状態82が通信状態として取得された場合、S502で無線ダイレクトモード通信における通信チャネルの切り替えを実行すると判定され、S503で「切替え承認」が設定される。なお、判定基準は、図8に示す基準に限られず、応答までの時間の閾値が5秒でなく、他の値であっても良い。
以上のように、本実施形態によれば、発信したビーコンに対する携帯端末6からの返信に基づいて、適切ではないタイミングでの帯域移動や無線ダイレクトモード通信上、不利となる周波数帯への帯域移動が行われる可能性を低減させることができる。
[第3実施形態]
以下、第1及び第2実施形態と異なる点について説明する。図10は、無線ダイレクトモードにおける通信チャネルの切替えの実行可否の判定基準の一例を示す図である。なお、本実施形態では、図6のS501において通信状態の代わりに以下に説明するような画像形成装置2のジョブの実行状態が取得される。
本実施形態における通信チャネルの切り替え処理は、無線LAN通信制御部26aを介して、切換制御部26gにより、5GHzRF処理部26c、2.4GHzRF処理部26d、切換部26eを制御することにより実現される。
状態91は、画像形成装置2がスタンバイ中で、プリントジョブまたはスキャンジョブの待機中の状態を示している。この場合、画像形成装置2は、プリントジョブまたはスキャンジョブの実行中の状態ではない。そのため、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からの通信チャネルの切り換え指示に応じて、携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行すると判定する。即ち、図6のS503で「切替え承認」が設定される。
状態92及び状態93は、画像形成装置2がプリントジョブの実行中の状態である。すなわち、制御部21は、無線LAN処理部26により、携帯端末6から受信した印刷データを用いて印刷処理部25を制御して印刷処理を行っている。ここで、状態92は、携帯端末6から通知された印刷品質設定が高品質である場合である。この場合、携帯端末6から受信する印刷データのデータ量は多く、受信がしばらく継続する。そのため、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からの通信チャネルの切り換え指示に応じて、携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行すると判定する。即ち、図6のS503で「切替え承認」が設定される。
一方、状態93は、携帯端末6から通知された印刷品質設定が中品質または低品質である場合である。この場合、画像形成装置2が携帯端末6から受信する印刷データのデータ量は多くない。そのため、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からの通信チャネルの切り換え指示に応じて、携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行しないと判定する。即ち、図6のS504で「切替え拒否」が設定される。
状態94は、画像形成装置2は印刷中ではあるが、記録媒体が無くなった状態あるいはインクが無くなった状態であり、印刷動作の中断中の状態である。すなわち、制御部21は、印刷処理部25の印刷動作を中断して、記録媒体の追加あるいはインクの追加を待機している待機中の状態である。そのため、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からの通信チャネルの切り換え指示に応じて、携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行すると判定する。即ち、図6のS503で「切替え承認」が設定される。
状態95及び状態96は、画像形成装置2がスキャンジョブの実行中の状態である。すなわち、制御部21は、読取制御部24によりスキャン原稿を読み取り、無線LAN処理部26を制御し、携帯端末6へスキャンデータを送信している。ここで、状態95は、スキャン解像度の設定が300dpi以上である場合である。この場合、画像形成装置2が携帯端末6へ送信するスキャンデータ量は多く、スキャンデータの送信はしばらく継続する。そのため、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からの通信チャネルの切り換え指示に応じて携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行すると判定する。即ち、図6のS503で「切替え承認」が設定される。
一方、状態96は、スキャン解像度の設定が300dpi未満である場合である。この場合、画像形成装置2が携帯端末6へ送信するスキャンデータ量は少なく、スキャンデータの送信の継続は長くない。そのため、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からの通信チャネルの切り換えに応じて、携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行しないと判定する。即ち、図6のS504で「切替え拒否」が設定される。
状態97は、画像形成装置2はスキャン中ではあるが、1ページの原稿のスキャンが終わり、次のページをセットしている最中であり、スキャン動作の中断中の状態である。この場合、画像形成装置2はスキャンの動作状態ではなく待機状態である。そのため、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からの通信チャネルの切り換え指示に応じて、携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行すると判定する。即ち、図6のS503で「切替え承認」が設定される。
以上のように、状態92、状態95においては、まだ受信すべき印刷データ、または送信すべきスキャンデータが多量であり、しばらく携帯端末6とのデータ通信が継続することが想定される。そのため、無線LANアクセスポイント1から通信チャネルの切り換え指示があった場合は、その切り換え指示に応じた携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行して、通信スループットを改善する。それにより、状態92、状態95で要求される通信スループットを満たすことができ、要求される速度での印刷、スキャンが維持される可能性を高くすることができる。
一方、状態93、状態96においては、受信すべき印刷データ、または送信すべきスキャンデータは少なく、携帯端末6とのデータ通信量は比較的少ないことが想定される。そのため、無線LANアクセスポイント1から通信チャネルの切り換え指示があっても、その切り換え指示に応じた携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行しない。無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行せずに現在の通信スループットで動作を継続しても、要求される速度での印刷、スキャンが維持される可能性が高いからである。
以上のように、本実施形態によれば、画像形成装置2の状態に基づいて、適切ではないタイミングでの帯域移動や無線ダイレクトモード通信上、不利となる周波数帯への帯域移動が行われる可能性を低減させることができる。
[第4実施形態]
以下、第1~第3実施形態と異なる点について説明する。図11は、無線ダイレクトモードにおける通信チャネルの切替えの実行可否の判定基準の一例を示す図である。なお、本実施形態では、図6のS501において通信状態の代わりに以下に説明するような状態が取得される。
本実施形態では、一般にDFS(Dynamic Frequency Selection)と呼ぶ気象レーダ探索処理の結果を判定基準としている。無線LANの5GHz帯の電波は気象レーダと周波数が近接しているため、互いに干渉する可能性がある。本実施形態では、この事態を防止するために、DFS機能を用いて5GHz帯におけるデータ通信を実施する前に気象レーダの有無をチェックすることで、2.4GHz帯から5GHz帯への通信チャネル切り替えの実行可否を判定する。
本実施形態におけるDFS処理は、無線LAN通信制御部26aを介して、切換制御部26gが、5GHzRF処理部26c、2.4GHzRF処理部26d、切換部26eを制御することにより実現される。
状態101は、携帯端末6との間の無線ダイレクトモード通信での使用を予定している5GHz帯の通信チャネル上においてDFS処理を行った結果、気象レーダの電波が検出された状態を示している。画像形成装置2は、気象レーダの電波を検出した場合、その通信チャネルはデータ通信には使用できないと判定する。そして、画像形成装置2は、無線LANアクセスポイント1からの通信チャネルの切り換え指示に応じて、携帯端末6との間の無線ダイレクト通信における通信チャネルの切替えを実行しないと判定する。即ち、図5のS504で「切替え拒否」が設定される。
状態102は、携帯端末6との間の無線ダイレクトモード通信での使用を予定している5GHz帯の通信チャネル上においてDFS処理を行った結果、気象レーダの電波が検出されなかった状態を示している。画像形成装置2は、その通信チャネルはデータ通信には使用できる可能性があると判定し、さらなる詳細判定を実行する。ここで詳細判定とは、第1~第3実施形態で説明したキャリアセンス処理の結果に基づいた判定、ビーコンへの応答時間に基づいた判定、画像形成装置2の状態に基づく判定である。
以上のように、本実施形態によれば、DFS処理の結果に基づいて、適切ではないタイミングでの帯域移動や無線ダイレクトモード通信上、不利となる周波数帯への帯域移動が行われる可能性を低減させることができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本実施形態の開示は、以下の通信装置、方法およびプログラムを含む。
(項目1)
通信装置であって、
前記通信装置と外部アクセスポイントとの間で第1の無線通信を実行する第1通信手段と、
前記通信装置をアクセスポイントとして、前記通信装置と外部の装置との間で第2の無線通信を実行する第2通信手段と、
前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて、前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示する指示手段と、
を備え、
前記指示手段は、前記通信装置の状態が条件を満たす場合には、前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示し、
前記通信装置の状態が前記条件を満たさない場合には、前記外部の装置に対する前記第2の無線通信で用いられる通信方式の指示を行わない、
ことを特徴とする通信装置。
(項目2)
前記外部アクセスポイントからの指示は、前記第1の無線通信で用いられている第1の通信方式を第2の通信方式に切り替える切替え指示であることを特徴とする項目1に記載の通信装置。
(項目3)
前記外部アクセスポイントから前記切替え指示を受信する受信手段と、
前記受信手段により前記切替え指示を受信した後、前記通信装置の状態が前記条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
をさらに備えることを特徴とする項目2に記載の通信装置。
(項目4)
前記判定手段により前記通信装置の状態が前記条件を満たすと判定された場合、前記指示手段は、前記外部の装置に対して、前記第2の無線通信で用いられている前記第1の通信方式を前記第2の通信方式に切り替えるよう指示することを特徴とする項目3に記載の通信装置。
(項目5)
前記受信手段により前記切替え指示を受信した後、前記第1の無線通信で用いられている前記第1の通信方式を前記第2の通信方式に切り替える切替え手段をさらに備えることを特徴とする項目3又は4に記載の通信装置。
(項目6)
前記判定手段による判定は、前記切替え手段による切替えの後に行われることを特徴とする項目5に記載の通信装置。
(項目7)
前記通信装置の状態とは、前記通信装置の通信状態を含むことを特徴とする項目2乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。
(項目8)
前記条件は、前記第2の通信方式による通信上でのキャリアセンスの実行の回数が所定値未満であることを特徴とする項目7に記載の通信装置。
(項目9)
前記条件は、前記第2の通信方式により前記通信装置から発信された信号に対する前記外部の装置の応答時間が所定値未満であることを特徴とする項目7に記載の通信装置。
(項目10)
前記通信装置の状態とは、ジョブの実行状態を含むことを特徴とする項目2乃至9のいずれか1項に記載の通信装置。
(項目11)
前記条件は、前記ジョブが実行中でないことを含むことを特徴とする項目10に記載の通信装置。
(項目12)
前記ジョブが実行中でないとは、前記ジョブの待機中、前記ジョブの中断中の少なくともいずれかを含むことを特徴とする項目11に記載の通信装置。
(項目13)
前記条件は、所定のジョブが実行中であることを特徴とする項目10に記載の通信装置。
(項目14)
前記ジョブは、第1ジョブと、前記第1ジョブよりも通信量が多い第2ジョブとを含み、
前記所定のジョブは、前記第2ジョブであることを特徴とする項目13に記載の通信装置。
(項目15)
前記ジョブがプリントジョブの場合、前記第2ジョブは、印刷品質が前記第1ジョブよりも高く設定されているジョブであることを特徴とする項目14に記載の通信装置。
(項目16)
前記ジョブがスキャンジョブの場合、前記第2ジョブは、読取解像度が前記第1ジョブよりも高く設定されているジョブであることを特徴とする項目14に記載の通信装置。
(項目17)
前記第2の通信方式は、前記第1の通信方式よりも周波数帯域が広い通信方式であることを特徴とする項目2乃至16のいずれか1項に記載の通信装置。
(項目18)
前記第1の無線通信は、インフラモードによる無線通信であることを特徴とする項目1乃至17のいずれか1項に記載の通信装置。
(項目19)
前記第2の無線通信は、ダイレクトモードによる無線通信であることを特徴とする項目1乃至18のいずれか1項に記載の通信装置。
(項目20)
通信装置において実行される方法であって、
前記通信装置と外部アクセスポイントとの間で第1の無線通信を実行する第1通信工程と、
前記通信装置をアクセスポイントとして、前記通信装置と外部の装置との間で第2の無線通信を実行する第2通信工程と、
前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて、前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示する指示工程と、
を有し、
前記指示工程では、前記通信装置の状態が条件を満たす場合には、前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示し、
前記通信装置の状態が前記条件を満たさない場合には、前記外部の装置に対する前記第2の無線通信で用いられる通信方式の指示を行わない、
ことを特徴とする方法。
(項目21)
項目1乃至19のいずれか1項に記載の通信装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1 無線LANアクセスポイント: 2 画像形成装置: 6 携帯端末: 21 制御部: 21a CPU: 21b メモリ

Claims (21)

  1. 通信装置であって、
    前記通信装置と外部アクセスポイントとの間で第1の無線通信を実行する第1通信手段と、
    前記通信装置をアクセスポイントとして、前記通信装置と外部の装置との間で第2の無線通信を実行する第2通信手段と、
    前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて、前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示する指示手段と、
    を備え、
    前記指示手段は、前記通信装置の状態が条件を満たす場合には、前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示し、
    前記通信装置の状態が前記条件を満たさない場合には、前記外部の装置に対する前記第2の無線通信で用いられる通信方式の指示を行わない、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記外部アクセスポイントからの指示は、前記第1の無線通信で用いられている第1の通信方式を第2の通信方式に切り替える切替え指示であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記外部アクセスポイントから前記切替え指示を受信する受信手段と、
    前記受信手段により前記切替え指示を受信した後、前記通信装置の状態が前記条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記判定手段により前記通信装置の状態が前記条件を満たすと判定された場合、前記指示手段は、前記外部の装置に対して、前記第2の無線通信で用いられている前記第1の通信方式を前記第2の通信方式に切り替えるよう指示することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記受信手段により前記切替え指示を受信した後、前記第1の無線通信で用いられている前記第1の通信方式を前記第2の通信方式に切り替える切替え手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  6. 前記判定手段による判定は、前記切替え手段による切替えの後に行われることを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記通信装置の状態とは、前記通信装置の通信状態を含むことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  8. 前記条件は、前記第2の通信方式による通信上でのキャリアセンスの実行の回数が所定値未満であることを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記条件は、前記第2の通信方式により前記通信装置から発信された信号に対する前記外部の装置の応答時間が所定値未満であることを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  10. 前記通信装置の状態とは、ジョブの実行状態を含むことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  11. 前記条件は、前記ジョブが実行中でないことを含むことを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記ジョブが実行中でないとは、前記ジョブの待機中、前記ジョブの中断中の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項11に記載の通信装置。
  13. 前記条件は、所定のジョブが実行中であることを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
  14. 前記ジョブは、第1ジョブと、前記第1ジョブよりも通信量が多い第2ジョブとを含み、
    前記所定のジョブは、前記第2ジョブであることを特徴とする請求項13に記載の通信装置。
  15. 前記ジョブがプリントジョブの場合、前記第2ジョブは、印刷品質が前記第1ジョブよりも高く設定されているジョブであることを特徴とする請求項14に記載の通信装置。
  16. 前記ジョブがスキャンジョブの場合、前記第2ジョブは、読取解像度が前記第1ジョブよりも高く設定されているジョブであることを特徴とする請求項14に記載の通信装置。
  17. 前記第2の通信方式は、前記第1の通信方式よりも周波数帯域が広い通信方式であることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  18. 前記第1の無線通信は、インフラモードによる無線通信であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  19. 前記第2の無線通信は、ダイレクトモードによる無線通信であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  20. 通信装置において実行される方法であって、
    前記通信装置と外部アクセスポイントとの間で第1の無線通信を実行する第1通信工程と、
    前記通信装置をアクセスポイントとして、前記通信装置と外部の装置との間で第2の無線通信を実行する第2通信工程と、
    前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて、前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示する指示工程と、
    を有し、
    前記指示工程では、前記通信装置の状態が条件を満たす場合には、前記外部アクセスポイントから指示された前記第1の無線通信で用いられる通信方式に基づいて前記外部の装置に対して前記第2の無線通信で用いられる通信方式を指示し、
    前記通信装置の状態が前記条件を満たさない場合には、前記外部の装置に対する前記第2の無線通信で用いられる通信方式の指示を行わない、
    ことを特徴とする方法。
  21. 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の通信装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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