JP2025008834A - 内燃機関の排気装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内燃機関の排気装置に関する。
内燃機関から排出される排気ガスを大気中に排出する内燃機関の排気装置として、特許文献1に示す車両用排気系構造が知られている。
この車両用排気系構造は、排気ガスの流れ方向の上流側から順に配置された第1触媒装置、第2触媒装置、排気熱回収器および消音装置を有する。
これに加えて、車両用排気系構造は、第2触媒装置と排気熱回収器とを連結する第1の排気管と、排気熱回収器と消音装置とを連結する第2の排気管と、消音装置の下流側に設けられた下流側排気管とを備えており、下流側排気管は、上流側から下流側に向かうにつれて上方に傾斜している。
ところで、エンジンの燃焼行程で生じる排気ガスに含まれる未燃炭化水素は、第1触媒装置および第2触媒装置により酸化されて水が生成されるが、排気ガス温度が高いため、水は蒸発して水蒸気として大気開放部から排出される。
ところが、運転中にエンジンが休止するハイブリッド車両等にあっては、排気管、消音器および排気熱回収装置を含んだ排気系構造の温度が低下し易いので、排気系構造で発生する凝縮水の量が増加する。
ここで、凝縮水は、排気ガス流によって下流側排気管まで運ばれて最終的に下流側排気管の大気開放部から排出される。
しかしながら、従来の車両用排気系構造にあっては、排気管が上流側から下流側に向かうにつれて上方に傾斜しているため、排気ガスの流れによって傾斜部を登り切れない凝縮水が傾斜部の上流側に滞留し易い。
このため、傾斜部の上流側において気相と液相が混在する気液二相流となり、排気ガスが凝縮水に衝突することによって凝縮水の流動音が発生するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、排気管を流れる排気ガスから凝縮水を分離して気液二相流による凝縮水の流動音を低減できる内燃機関の排気装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、内燃機関から排出される排気ガスが流れる排気通路と、排気ガスを大気中に放出する排出口とを有する排気管と、前記排気管に取付けられ、排気音を消音する消音器とを有する排気部材とを備えた内燃機関の排気装置であって、前記排気管の少なくとも下部に、水を貯留可能な受け部材が設けられており、前記排気管は、前記排気通路と前記受け部材とを連通する貫通孔を有することを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、排気管を流れる排気ガスから凝縮水を分離して気液二相流による凝縮水の流動音を低減できる。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関の排気装置は、内燃機関から排出される排気ガスが流れる排気通路と、排気ガスを大気中に放出する排出口とを有する排気管と、排気管に取付けられ、排気音を消音する消音器とを有する排気部材とを備えた内燃機関の排気装置であって、排気管の少なくとも下部に、水を貯留可能な受け部材が設けられており、排気管は、排気通路と受け部材とを連通する貫通孔を有する。
これにより、本発明の一実施の形態に係る内燃機関の排気装置は、排気管を流れる排気ガスから凝縮水を分離して気液二相流による凝縮水の流動音を低減できる。
以下、本発明に係る内燃機関の排気装置の実施例について、図面を用いて説明する。
図1、図2は、本発明に係る第1の実施例の内燃機関の排気装置を示す図である。
図1、図2は、本発明に係る第1の実施例の内燃機関の排気装置を示す図である。
図1、図2において、上下前後左右方向は、以下のように規定する。
クランク軸に沿う方向をエンジンの左右方向とする。クランク軸と水平面内で直交する方向をエンジンの前後方向とし、エンジンに対して触媒コンバータが配置される側を前、その反対側を後とする。
クランク軸に沿う方向をエンジンの左右方向とする。クランク軸と水平面内で直交する方向をエンジンの前後方向とし、エンジンに対して触媒コンバータが配置される側を前、その反対側を後とする。
気筒の中心軸に沿う方向をエンジンの上下方向とし、シリンダヘッド側を上、オイルパン側を下とする。
まず、構成を説明する。
図1において、ハイブリッド車両に搭載される内燃機関としてのエンジン1は、図示しないモータと共に駆動源を構成しており、エンジン1は、シリンダブロック2、シリンダヘッド3、シリンダヘッドカバー4およびオイルパン5を有する。
図1において、ハイブリッド車両に搭載される内燃機関としてのエンジン1は、図示しないモータと共に駆動源を構成しており、エンジン1は、シリンダブロック2、シリンダヘッド3、シリンダヘッドカバー4およびオイルパン5を有する。
シリンダブロック2には図示しない複数の気筒が設けられており、気筒は、エンジン1の左右方向に並んで設置されている。エンジン1は、気筒の中心軸2Cが上下方向に延びるように設置されている。
気筒にはそれぞれ図示しないピストンが収容されており、ピストンは、図示しないコネクティングロッドを介してクランク軸6に連結されている。クランク軸6は、左右方向に延びる回転中心軸6aを有し、回転中心軸6a回りに回転する。
ピストンは、気筒内で往復運動することにより、コネクティングロッドを介してクランク軸6を回転させる。
一方、ハイブリッド車両にはモータが設けられている。モータは、図示しない減速機構を介してクランク軸6に接続されており、図示しないクラッチ機構の接続によりモータの駆動力がクランク軸6に伝達される。これにより、エンジン1による走行とモータによる走行が実行される。
シリンダヘッド3には各気筒にそれぞれ連通する図示しない複数の吸気ポートと、吸気ポートの上流側に設けられ、複数の吸気ポートに連通する図示しない吸気マニホールドとが設けられている。
吸気マニホールドに吸入された空気は、吸気マニホールドから吸気ポートを通して各気筒に分配される。
シリンダヘッド3には各気筒にそれぞれ連通する図示しない複数の排気ポートと、排気ポートの下流側に設けられ、複数の排気ポートに連通する排気マニホールドとが設けられている。
気筒内で燃焼された排気ガスは、排気ポートから排気マニホールドに集合して排出された後、排気マニホールドからシリンダヘッド3の外部に排出される。
シリンダヘッド3には排気装置10が接続されており、排気装置10は、触媒コンバータ11、上流側排気管12、消音器13および下流側排気管14を備えている。
触媒コンバータ11の上流端は、シリンダヘッド3に接続されている。触媒コンバータ11は、排気マニホールドに連通する排気通路11aと、排気通路11a内に設けられた三元触媒11Aとを有する。
触媒コンバータ11は、三元触媒11Aによって排気ガス中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素化合物(NOx)等の大気汚染物質を浄化する。
上流側排気管12は、触媒コンバータ11の下流端に接続されている。上流側排気管12は、排気通路11aに連通して排気通路11aから排出された排気ガスが流れる排気通路12aを有する。
オイルパン5には凹部5aが形成されており、上流側排気管12は、凹部5aを通過することにより、オイルパン5の下端よりも上方に配置されている。
消音器13は、上流側排気管12の下流端に接続されており、シリンダヘッド3から排出される排気ガスの排気音(脈動音)を消音する。
上流側排気管12と消音器13は、水平方向に配置されており、上流側排気管12と消音器13を流れる排気ガスは、水平方向に流れる。なお、上流側排気管12と消音器13は、水平方向に配置されるものに限定されない。
下流側排気管14は、消音器13の下流端に接続されており、下流側排気管14には消音器13から排出される排気ガスが流れる排気通路14aが形成されている。
下流側排気管14の下流端には排出口14bが設けられており、排気通路14aを流れる排気ガスは、排出口14bから大気中に放出される。
ここで、上流、下流とは、排気ガスや吸入空気の流れ方向に対して上流、下流を表し、例えば、消音器13に対して上流側排気管12は、上流側に位置し、上流側排気管12に対して消音器13は下流側に位置する。本実施例の上流側排気管12と下流側排気管14は、排気管を構成する。
下流側排気管14には水平排気管部14Aと傾斜排気管部14Bとが形成されている。水平排気管部14Aは、消音器13から水平方向に直線状に延びている。
傾斜排気管部14Bは、消音器13よりも下流側に位置しており、水平排気管部14Aの下流端に連絡される上流端14cから後側上方に傾斜している。
すなわち、傾斜排気管部14Bは、上流端14cから下流端14dに向かって上方に傾斜しており、上流端14cに対して下流端14dが上方に位置している。本実施例の傾斜排気管部14Bは、傾斜部を構成する。
図1、図2に示すように、下流側排気管14の下部には半割り形状の受け部材15が取付けられており、受け部材15は、水平排気管部14Aの全体と傾斜排気管部14Bの上流側とを下方から覆っている。
具体的には、受け部材15は、水平排気管部14Aの下方を覆うように水平排気管部14Aに取付けられ、水平排気管部14Aに沿って延びる水平半割り部15Aと、傾斜排気管部14Bの下方を覆うように傾斜排気管部14Bに取付けられ、傾斜排気管部14Bに沿って延びる傾斜半割り部15Bとを有する。
受け部材15は、傾斜排気管部14Bの上流端14cを含み、傾斜排気管部14Bの上流端14cから水平排気管部14Aの全体と、傾斜排気管部14Bの上流端14cから傾斜排気管部14Bの上流側とに配置されている。
より具体的には、受け部材15は、上流端15c(水平半割り部15Aの上流端15c)が消音器13に接続されており、下流端15d(傾斜半割り部15Bの下流端15d)が傾斜排気管部14Bの下流側まで延びている。
水平半割り部15Aの下端15eは、傾斜排気管部14Bの上流端14cから消音器13に向かうに従って下方に傾斜している。
受け部材15は、円周方向の左上端15a、右上端15bおよび下流端15dが下流側排気管14に固定されるとともに、上流端15cが消音器13に固定されることにより、消音器13と下流側排気管14とに取付けられている。
水平排気管部14Aの全体と傾斜排気管部14Bの上流側には貫通孔16(図2参照)が形成されている。貫通孔16は、水平排気管部14Aと傾斜排気管部14Bの円周方向の下側に形成されており、上下方向で受け部材15に対向している。
つまり、貫通孔16は、水平排気管部14Aと傾斜排気管部14Bの延びる方向(前後方向)および円周方向において受け部材15が配置される範囲に所定の間隔で形成されており、貫通孔16は、排気通路14aと受け部材15とを連通している。
水平排気管部14Aおよび傾斜排気管部14Bと受け部材15との間には隙間17が形成されており、排気通路14aに貯留される凝縮水は貫通孔16から受け部材15に排出される。つまり、隙間17は、貫通孔16から排出される凝縮水を受容する空間を構成している。
また、受け部材15は、上流端15cが消音器13に固定されているとともに、円周方向の左上端15a、右上端15bおよび下流端15dが下流側排気管14に固定されているので、上流端15cおよび下流端15dが隙間17を密閉している。これにより、受け部材15の上流端15cおよび下流端15dから凝縮水が漏出しない。
次に、作用を説明する。
エンジンの燃焼行程で生じる排気ガスに含まれる未燃炭化水素は、触媒コンバータ11により酸化されて水が生成されるが、ハイブリッド車両においては、運転中にエンジン1が休止するため、排気装置10の温度が低下し易く、排気装置10で発生する凝縮水の量が増加する。
エンジンの燃焼行程で生じる排気ガスに含まれる未燃炭化水素は、触媒コンバータ11により酸化されて水が生成されるが、ハイブリッド車両においては、運転中にエンジン1が休止するため、排気装置10の温度が低下し易く、排気装置10で発生する凝縮水の量が増加する。
モータ走行時にはモータの回転によってクランク軸6が回転し、排気装置10に排気ガスが排出されるが、排気ガスが低温であるので、凝縮水が下流側排気管14から排出され難く、下流側排気管14に残留する。
つまり、上流側排気管12や消音器13の内部で発生する凝縮水は、下流側排気管14に流動し易いが、下流側に行くほど排気ガスの流速が遅くなるので、凝縮水が下流側排気管14に残留し易い。
本実施例のエンジン1の排気装置10は、下流側排気管14の下方に、凝縮水(水)を貯留可能な受け部材15が取付けられており、下流側排気管14は、排気通路14aと受け部材15とを連通する貫通孔16を有する。
これにより、触媒コンバータ11を通過して下流側排気管14の内部で発生した凝縮水を、貫通孔16を通して受け部材15に排出することができる。このため、下流側排気管14を流れる排気ガスから凝縮水を分離して気液二相流の発生を抑制でき、気液二相流による凝縮水の流動音を低減できる。
ここで、上流側排気管12、消音器13および下流側排気管14の内部に凝縮水が生成された場合に、上流側排気管12、消音器13および下流側排気管14が水平に配置される場合や下流側に向かって傾斜している場合では、排気ガス流によって下流側排気管14の排出口14bから凝縮水が排出され易く、流動音の原因となるような凝縮水の滞留が抑制され易い。
換言すれば、凝縮水は、排気通路が下流側に向かって上方に傾斜する傾斜部分の手前(上流側)に滞留し易い。
本実施例の排気装置10によれば、下流側排気管14は、上流端14cから下流端14dに向かって上方に傾斜する傾斜排気管部14Bを有し、受け部材15は、傾斜排気管部14Bの上流端14cを含み、傾斜排気管部14Bの上流端14cから水平排気管部14Aの全体と、傾斜排気管部14Bの上流端14cから傾斜排気管部14Bの上流側とに配置されている。
これにより、凝縮水の溜まり易い傾斜排気管部14Bの上流端14cよりも上流側で凝縮水を受け部材15に排出でき、下流側排気管14を流れる排気ガスから凝縮水をより効果的に分離して気液二相流の発生をより効果的に抑制でき、気液二相流による凝縮水の流動音をより効果的に低減できる。
また、本実施例の受け部材15は、下流側排気管14の下部に半割り形状の受け部材15が取付けられているので、下流側排気管14の円周方向における受け部材15の設置範囲を短くできる。このため、受け部材15の重量が増加することを防止して、排気装置10の重量が増加することを抑制できる。
ここで、消音器13よりも上流側に受け部材15を設けた場合には、消音器13よりも上流側で発生した凝縮水の流動音は消音器13で低減できる。これにより、受け部材15を設けることによる凝縮水の流動音の低減効果は小さい。
本実施例の排気装置10によれば、傾斜排気管部14Bは、消音器13よりも下流側に形成されている。これにより、消音器13を通過した後に発生した排気音は、基本的に低減し難いので、消音器13よりも下流側に溜まった凝縮水の流動音の低減効果は小さい。
本実施例の排気装置10は、傾斜排気管部14Bが消音器13よりも下流側に形成されており、傾斜排気管部14Bと水平排気管部14Aに受け部材15を設けたので、下流側排気管14を流れる排気ガスから凝縮水をより効果的に分離して気液二相流の発生をより効果的に抑制でき、気液二相流による凝縮水の流動音をより効果的に低減できる。
また、消音器13よりも下流側に受け部材15を設けたので、下流側排気管14から下方に放射される排気音を受け部材15によって消音することができる。
また、本実施例の排気装置10によれば、受け部材15の上流端15cは、消音器13に接続されており、受け部材15の下端15eは、傾斜排気管部14Bの上流端14cから消音器13に向かうに従って下方に傾斜している。
これにより、排出口14bから排出できない凝縮水を傾斜半割り部15Bから水平半割り部15Aに流下させた後、水平半割り部15Aの底面に沿って消音器13側に集めることができる。
このため、エンジン1の始動後に、下流側に比べて排気ガスの温度が高い上流側において、凝縮水を排気ガスの熱によって効率よく蒸発させることができる。
図3、図4は、本発明に係る第2の実施例の内燃機関の排気装置を示す図であり、第1の実施例と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図3、図4に示すように、下流側排気管14の下部には円筒形状の受け部材21が取付けられており、受け部材21は、水平排気管部14Aの全体と傾斜排気管部14Bの上流側とを円周方向から覆っている。
具体的には、受け部材21は、水平排気管部14Aの円周方向と延びる方向の全体を覆い、水平排気管部14Aに沿って延びる水平円筒部21Aと、傾斜排気管部14Bの上流側で傾斜排気管部14Bの円周方向全体を覆い、傾斜排気管部14Bに沿って延びる傾斜円筒部21Bとを有する。
受け部材21は、傾斜排気管部14Bの上流端14cを含み、傾斜排気管部14Bの上流端14cから水平排気管部14Aの全体と、傾斜排気管部14Bの上流端14cから傾斜排気管部14Bの上流側とに配置されている。
より具体的には、受け部材21は、上流端21b(水平円筒部21Aの上流端21b)が消音器13に接続されており、下流端21c(傾斜円筒部21Bの下流端21c)が傾斜排気管部14Bの下流側まで延びている。
水平円筒部21Aの下端21dは、傾斜排気管部14Bの上流端14cから消音器13に向かうに従って下方に傾斜している。
図4に示すように、水平排気管部14Aの全体と傾斜排気管部14Bの上流側には貫通孔22が形成されている。貫通孔22は、水平排気管部14Aと傾斜排気管部14Bの円周方向および前後方向で受け部材21に対向している。
つまり、貫通孔22は、水平排気管部14Aと傾斜排気管部14Bの延びる方向および円周方向において受け部材21が配置される範囲に所定の間隔で形成されており、貫通孔22は、排気通路14aと受け部材21とを連通している。
水平排気管部14Aおよび傾斜排気管部14Bと受け部材21との間には隙間23が形成されており、排気通路14aに貯留される凝縮水は貫通孔22から受け部材21に排出される。つまり、隙間23は、貫通孔22から排出される凝縮水を受容する空間を構成している。
また、受け部材21は、上流端21bが消音器13に固定されるとともに、下流端21cが下流側排気管14に固定されることにより、一定の大きさの隙間23を形成するようにして消音器13および下流側排気管14に取付けられている。
また、受け部材21は、上流端21bおよび下流端21cにより、隙間23を密閉しており、受け部材21の上流端21bおよび下流端21cから凝縮水が漏出しない。
次に、作用を説明する。
本実施例のエンジン1の排気装置10は、下流側排気管14の下方に、凝縮水(水)を貯留可能な受け部材21が取付けられており、下流側排気管14は、排気通路14aと受け部材21とを連通する貫通孔22を有する。
本実施例のエンジン1の排気装置10は、下流側排気管14の下方に、凝縮水(水)を貯留可能な受け部材21が取付けられており、下流側排気管14は、排気通路14aと受け部材21とを連通する貫通孔22を有する。
これにより、触媒コンバータ11を通過して下流側排気管14の内部で発生した凝縮水を、貫通孔22を通して受け部材21に排出することができる。このため、下流側排気管14を流れる排気ガスから凝縮水を分離して気液二相流の発生を抑制でき、気液二相流による凝縮水の流動音を低減できる。
また、本実施例の排気装置10によれば、下流側排気管14は、上流端14cから下流端14dに向かって上方に傾斜する傾斜排気管部14Bを有し、受け部材21は、傾斜排気管部14Bの上流端14cを含み、傾斜排気管部14Bの上流端14cから水平排気管部14Aの全体と、傾斜排気管部14Bの上流端14cから傾斜排気管部14Bの上流側とに配置されている。
これにより、凝縮水の溜まり易い傾斜排気管部14Bの上流端14cよりも上流側において凝縮水を受け部材21に排出でき、下流側排気管14を流れる排気ガスから凝縮水をより効果的に分離して気液二相流の発生をより効果的に抑制でき、気液二相流による凝縮水の流動音をより効果的に低減できる。
また、本実施例の排気装置10は、消音器13よりも下流側に、下流側排気管14の円周方向全体を覆う受け部材21を設けたので、下流側排気管14から放射される排気音を受け部材21によってより効果的に消音することができる。
また、本実施例の排気装置10によれば、受け部材21の上流端21bは、消音器13に接続されており、受け部材21の下端21dは、傾斜排気管部14Bの上流端14cから消音器13に向かうに従って下方に傾斜している。
これにより、排出口14bから排出できない凝縮水を傾斜円筒部21Bから水平円筒部21Aに流下させた後、水平円筒部21Aの底面に沿って消音器13側に集めることができる。
このため、エンジン1の始動後に、下流側に比べて排気ガスの温度が高い上流側において、凝縮水を排気ガスの熱によって効率よく蒸発させることができる。
なお、上記各実施例の受け部材15、21は、傾斜排気管部14Bの上流端14cを含み、傾斜排気管部14Bの上流端14cから水平排気管部14Aの全体と、傾斜排気管部14Bの上流端14cから傾斜排気管部14Bの上流側とに配置されているが、傾斜排気管部14Bの上流端14cを含み、少なくとも傾斜排気管部14Bの上流端14cから水平排気管部14A(下流側排気管14)の下流側に配置されていればよい。
また、排気装置10の構成部品のレイアウトは、上記各実施例に限定されるものではない。少なくとも消音器13よりも下流側に傾斜排気管部14Bと受け部材15、21とが設置されている排気装置10であればよい。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく調整が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...エンジン(内燃機関)、12...上流側排気管(排気管)、13...消音器、14...下流側排気管(排気管)、14a...排気通路、14B...傾斜排気管部(傾斜部)、14b...排出口、14c...上流端(傾斜部の上流端)、15,21...受け部材、15e,21d...下端(受け部材の下端)、16,22...貫通孔
Claims (4)
- 内燃機関から排出される排気ガスが流れる排気通路と、排気ガスを大気中に放出する排出口とを有する排気管と、
前記排気管に取付けられ、排気音を消音する消音器とを有する排気部材とを備えた内燃機関の排気装置であって、
前記排気管の少なくとも下部に、水を貯留可能な受け部材が設けられており、
前記排気管は、前記排気通路と前記受け部材とを連通する貫通孔を有することを特徴とする内燃機関の排気装置。 - 前記排気管は、排気ガスの流れ方向の上流端から下流端に向かって上方に傾斜する傾斜部を有し、
前記受け部材は、前記傾斜部の上流端を含み、少なくとも前記傾斜部の上流端から前記排気管の上流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気装置。 - 前記傾斜部は、前記消音器よりも下流側に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気装置。
- 前記受け部材の上流端は、前記消音器に接続されており、
前記受け部材の下端は、前記傾斜部の上流端から前記消音器に向かうに従って下方に傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の排気装置。
Priority Applications (1)
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JP2023111385A JP2025008834A (ja) | 2023-07-06 | 2023-07-06 | 内燃機関の排気装置 |
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- 2023-07-06 JP JP2023111385A patent/JP2025008834A/ja active Pending
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