JP2024544312A - チャネルを含む失禁用品 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、体の排泄物を吸収するための使い捨ての成人用の失禁用品、例えばおむつパンツ、おむつブリーフ又は失禁パッドに関する。
そのような製品は、通常は、吸収体を有する吸収パッドを含む。吸収パッドは、単一層又は多層設計であり得るとともに、体の方を向いているトップシートと体から離れる方を向いているバックシートとを有する。
吸収体は、合成又は天然繊維、例えばセルロース繊維及び超吸収性材料、特に超吸収性ポリマー(SAP)を含むことが多い。SAPは尿などの体液のための極めて高い吸収能力を有する。有効なSAPは追加的にまた、吸収された尿を圧力下で凝固させ得る。SAPは、したがって使用中、吸収体の再濡れを減少させるのに極めて大きく寄与する。高SAP含量及び比較的低い繊維含量の吸収体が、したがって開発されてきた。しかしながら、高SAP含量の吸収体は、使用中、噴出として生じている尿、すなわち極めて短時間で大量の尿が吸収体により吸収されなければならない場合には、不利である。既に膨らんだSAPは、ゲルブロッキングとして知られているもののリスクを特に負い、その結果尿はSAPにより十分に速やかに吸収されず、また尿の中間貯蔵のための空間も存在しない。多くのSAPを含む吸収剤層を備えた吸収体は、したがって、典型的にはSAPを含まない体の方を向いている取得分散層(ADL)として知られているものを有することが多い。典型的なADLは、有利には多量の尿を速やかに吸収することができ、いわば、ADLの下に配置されたSAP含有吸収剤層が尿を吸収及び永続的に貯蔵し得るまで中間でそれを貯蔵する。しかしながら、ADLのみを通じてこの機能を確保するために、対応して多量の材料が必要とされ、このことは着用の快適さを損ない得るとともに製品の製造費の負担をかけ得る。
代替形態として又はADLに加えて、異なった形の切欠き、特にチャネル状の切欠きを有する吸収体が開発されてきた。そのような切欠きはまた、噴出状の尿の量を吸収するのに好適であり、したがってゲルブロッキングの問題に対抗する。使用中、そのような切欠きはまた、有利には必要な3次元造形に寄与するように思われる。しかしながら、先行技術から既知の解決策は、使用中それらが、問題となっている吸収体のために切欠きから始まった吸収体の裂け又は破壊のために、問題となっている吸収体の制御されていない変形又はさらには望ましくない損傷の原因となるというリスクを負う。最後になるが他に劣らず重要なことには、SAP含有吸収剤パイルにおける既知の切欠きは消費者により製品の欠陥とみなされることが多い。
したがって、先行技術の欠点を回避する成人用の失禁用品を提供することが本発明の目的であった。
この目的は、体の排泄物を吸収するための使い捨ての失禁用品であって、吸収パッドを含み、吸収パッドが吸収体を有し、吸収体が吸収体の前端から後端へ長さLAにわたって延在し、吸収体が第1吸収剤層を含み、第1吸収剤層が超吸収性ポリマー(SAP)を含み、第1吸収剤層が、長手方向に方向付けられるとともに長さLKを有する少なくとも1つのチャネルを有し、チャネルが、厚さ方向において第1吸収剤層を貫通して延在する切欠きを含む又は当該切欠きから形成され、チャネルが吸収体の長手方向中心軸に配置され、チャネルの長さLKが吸収体の長さLAの最大で30%であり、吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKが吸収体の中央部分における吸収体の最小幅BAの最大で22%であり、チャネルの面積範囲が吸収体の面積範囲の0.5%~5.0%である失禁用品により達成される。
SAP含有第1吸収剤層における少なくとも1つのチャネルは有利には、尿などの体液の最初の吸収を可能にするとともに、前記流体が吸収体の隣接する領域及び/又はパイル内に転送されることを可能にする。さらに、ゲルブロッキングにより引き起こされる液体蓄積及び失禁用品の漏れのリスクが低下する。
チャネルは中央部分において少なくとも局所的に、特に全体が配置される。
この発明との関連において、中央部分は、吸収体の、失禁用品の長手方向において配置されるとともに吸収体の前部分と後部分との間に延在する領域として理解されるべきである。後部分及び前部分は各々、長手方向における吸収体の範囲の4分の1に対応する。吸収体の中央部分は長手方向における吸収体の範囲の半分に対応する。
この発明との関連において、「長手方向に方向付けられている」という言葉は、チャネルの長さLKが吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKより大きい、すなわち失禁用品の長手方向におけるチャネルの最大範囲が吸収体の中央部分における失禁用品の横断方向のその最大範囲より大きいということを意味する。発明者は、長手方向における液体の迅速な伝達のために、特に、チャネルであってそれらの失禁用品の長手方向の範囲が失禁用品の横断方向におけるそれらの範囲より大きいチャネルが、この場合においてチャネルにおいて吸収された液体は吸収体の後及び/又は前部分の領域のさらに先へ速やかに到達し得るため有利であることを発見した。長手方向におけるチャネルの向きはまた、吸収体が、使用中に有利な3次元形状をより容易に採用することを可能にする。この点において、吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKに対するチャネルの長さLKの比が3~15、特に4~12、より詳細には5~10の値を有することが有利であることも証明されている。
さらに、吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKに対するチャネルの長さLKの比が吸収体の中央部分における吸収体の最小幅BAに対する吸収体の長さLAの比よりも高い値を有することが有利であることが証明されている。
少なくとも1つのチャネルは好ましくは、失禁用品の長手方向において直線的に延びる。結果として、液体は失禁用品の長手方向においてチャネルにおいてあまり妨げられることなく広がり得る。
しかしながら、当業者により適切であると認められる波状、鋸歯状又は弓形チャネル設計又は他の任意のチャネル設計も考えられる。
少なくとも1つのチャネルはチャネル輪郭線により境界を定められたチャネル形状を有する。特に長方形、アーモンド形又は楕円形チャネルが、長手方向及び横断方向においてより均一なそれらの実質的に直線をなす又は弓形のチャネル輪郭線のためにそれらが製造及び/又は使用状況における負荷により良好に耐えることができ、結果として、吸収体の損傷のリスクが低減し得ることから、有利であることが証明されている。
しかしながら、他のチャネル形状、例えば骨形、T字形、三角形、星形又は分岐状もまた考えられる。
吸収体は典型的には、その長手方向中心軸に関して実質的に鏡面対称的である。失禁用品の長手方向中心軸に関して鏡面対称的である失禁用品の例において、吸収体の長手方向中心軸は失禁用品の長手方向中心軸に対応する。しかしながら、失禁用品はその長手方向中心軸に関して対照的であるのとは異なって設計されてもよい。
上述のとおり、少なくとも1つのチャネルは吸収体の長手方向中心軸に配置される。
吸収体の長手方向中心軸でのチャネルのそのような配置構成は、チャネルにおいて吸収された液体がチャネルの両側で吸収体の吸収剤材料に同様に近づくことができ、したがってより一様に吸収され得るという利点を提供する。これは有利には着用の快適さを向上させることを可能にする。
液体分散をさらに向上させるために、少なくとも1つのチャネルは好ましくは、吸収体の長手方向中心軸に関して中心に、特に吸収体の長手方向中心軸に関して鏡面対称的に配置される。結果として、使用中、チャネルの両側での吸収剤材料の一様でない膨張及び着用快適さの関連する低下が減少し得る。
このような配置構成はまた、ユーザが製品の欠陥と考えるリスクをさらに低下させる。
上述のとおり、少なくとも1つのチャネルは、厚さ方向において第1吸収剤層を貫通して延在する切欠きを含む又は当該切欠きから形成される。
切欠きにはしたがって実質的に吸収剤材料が無い。この目的のために、チャネルは、吸収剤材料の省略又は特に切削若しくはパンチング若しくはブラッシングによる吸収剤材料の除去により形成され得る。
第1吸収剤層のエンボス加工又は圧縮により形成されたチャネルが先行技術においてよく知られている。本発明による切欠きには、吸収を遅らせる又は減少させる吸収剤材料の圧縮がチャネルの領域において生じないという点でエンボス加工又は圧縮より利点がある。
切欠きは好ましくは、厚さ方向において第1吸収剤層を完全に貫通して延在する。これは、チャネルの所与の面積範囲で、厚さ方向における切欠きの完全な伸長を有するチャネルの容積が最大値をとることができ、チャネルはしたがって、最大量の液体を吸収することが可能であるという利点を提供する。
代替的実施形態において、切欠きは厚さ方向において部分的にのみ第1吸収剤層を通じて延在し得る。
好ましい実施形態において、チャネルの長さLKは吸収体の長さLAの最大で25%、特に最大で22%、特に最大で20%、特に少なくとも10%である。チャネルの無い領域、特に吸収体の前及び/又は後部分における吸収剤の損傷のリスクはしたがって有利にはさらに減少する。
さらに、ユーザによるチャネルの知覚可能性及び製品の欠陥のように見えるリスクは、さらに低下し得る。
この発明との関連において、チャネルの長さLKは失禁用品の長手方向におけるチャネルの最大範囲として理解されるべきである。
吸収体の長さLAは失禁用品の長手方向における吸収体の最大範囲として理解されるべきである。
好ましくは、チャネルの面積範囲は吸収体の面積範囲の0.5~3.0%、特に0.6~3.0%である。これは、ユーザの皮膚と使用中にチャネルにおいて生じる体液との間のあり得る接触領域を有利には減少させ、その結果として例えば尿を原因とする皮膚の炎症のリスクを低下させることができる。
チャネルの面積範囲は、失禁用品が平らになるように広げられたときに、チャネル輪郭線内に配置されるとともにチャネル輪郭線により境界を定められる面積として理解されるべきである。
好ましい実施形態において、吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKは吸収体の中央部分における吸収体の最小幅BAの最大で20%、特に最大で18%、特に少なくとも4%である。
この発明との関連において、吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKは、吸収体の中央部分における失禁用品の横断方向のチャネルの最大範囲として理解されるべきである。
吸収体の中央部分における吸収体の最小幅BAは吸収体の中央部分における失禁用品の横断方向における吸収体の最小範囲として理解されるべきである。
この発明との関連において、吸収体の中央部分における吸収体の最小幅BAは、中央部分内の吸収体の長手方向中心軸に対して直角に測定されるべきである。
さらなる好ましい例示的実施形態において、吸収体の前端からのチャネルの距離は吸収体の長さLAの少なくとも20%であり、吸収体の後端からのチャネルの距離は吸収体の長さLAの少なくとも30%である。結果として、使用状況において、前及び/又は後部分における吸収体の望ましくない変形は有利には減少し得る。例えば、後部分において、長手方向の折り畳みの形成及び、特に座っているときの着用の快適さの結果としての低下が相殺され得る。
これは有利には、特に体の排泄物が噴出状に生じるときに、過度に迅速な転送、したがって吸収体の後及び/又は前領域における漏れのリスクを低下させることを可能にする。
さらに、チャネルを製品の欠陥と誤って捉えることが有利にはさらに減少し得るが、その理由は吸収体の後及び/又は前部分のかなりより平らな造形がチャネルを中央部分におけるよりもそこでより視覚的に目立たせるからである。
さらに好ましくは、吸収体の前端からのチャネルの距離は吸収体の後端からのチャネルの距離より小さい。これは、失禁用品の後領域における向上した漏えい保護に寄与するとともに排泄された尿がより容易にチャネルに近づくことを可能にする。
好ましい実施形態において、中央部分における吸収体の長手方向エッジらの横断方向におけるチャネルの距離は、吸収体の中央部分における吸収体の最小幅BAの少なくとも30%、特に少なくとも35%、特に少なくとも40%である。中央部分における吸収体の長手方向エッジからのチャネルの距離は、横断方向における中央部分内の吸収体の長手方向エッジからのチャネルの最短距離として理解されるべきである。
これは有利には、チャネルの側部に比較的大きい吸収能力があり、したがって、排尿が複数回の連続的に起こる場合及びより大きい液体容積の個々の発生の場合の両方において、存在する液体量が制御されたやり方で吸収され得るため、使用中の側方漏えいのリスクを低下させることを可能にする。
吸収体は長方形、三角形、楕円、T字形、解剖学的砂時計形、非対称又は当業者にとって好適と思われる他の任意の形状であり得る。
吸収体及び/又は第1吸収剤層は一様の厚さ及び/又は一様の密度を有し得ることがここで言及されるべきである。吸収体及び/又は第1吸収剤層が厚さプロファイル又は高さプロファイル又は密度プロファイルを有することも考えられる。
さらに好ましくは、失禁用品は両側で実質的に長手方向に延びる股伸縮手段を有し、チャネルからの股伸縮手段の距離KSは、吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKの少なくとも3倍、特に少なくとも4倍、特に少なくとも5倍、特に少なくとも6倍、特に少なくとも7倍、特に少なくとも8倍、特に最大で12倍である。
使用中、長手方向に延びる股伸縮手段は有利には望ましい3次元造形に寄与する。さらに、このサイズの距離KSは使用中のチャネルの制御されていない変形及び/又は損傷のリスクを低下させ得る。そのような距離KSはまた、チャネルを通じた効率的な液体転送とチャネルの側部への向上した吸収との間のバランスがとれた比を有利には支持し得る。
距離KSはここで、チャネル輪郭線と、股伸縮手段であって、各々失禁用品が平らになるように広げられたときにチャネル輪郭線に最も近い吸収パッドの側方長手方向エッジに向かってチャネル輪郭線に最も近い股伸縮手段との間で横断方向に測定される最短距離として理解されるべきである。
股伸縮手段は先行技術においては根本的に既知であるとともに慣習となっている。使用される股伸縮手段は、先行技術において既知であるとともに当業者に好適にとって好適と思われる任意の弾性材料、例えば弾性のある糸又は弾性のある発泡材料であり得る。
この場合において、失禁用品の両側には各々、1つ又は複数の股伸縮手段、特に1つ~3つの股伸縮手段が設けられ得る。
好ましくは、股伸縮手段からのチャネルの距離KSは股伸縮手段間の距離ASの少なくとも30%、特に少なくとも35%、特に少なくとも40%である。
ここで、特に股伸縮手段によりかけられる力の結果としてのチャネルの制御されていない変形及び/又は損傷のリスクは、有利にはさらに低下し得る。
この発明との関連において、股伸縮手段間の距離ASは、2つの股伸縮手段であって、各々失禁用品が平らになるように広げられたときに吸収パッドの側方長手方向エッジに向かってチャネル輪郭線に最も近い2つの股伸縮手段間で横断方向において測定される距離として理解されるべきである。
好ましい実施形態において、第1吸収剤層は少なくとも10重量パーセント、特に少なくとも15重量パーセント、特に少なくとも20重量パーセント、特に少なくとも25重量パーセント、特に最大で60重量パーセント、特に最大で50重量パーセント、特に最大で40重量パーセントのSAPを含む。
第1吸収剤層のさらなる構成要素は先行技術から既知の材料、例えばセルロース繊維(「綿毛」)又はプラスチック繊維であり得る。
好ましいSAP含有量でのブレンドの利点は、第1吸収剤層がSAPにより体液を永続的に凝固させることができ、結果として、再濡れがSAPの無い吸収体と比較すると減少するという点である。同時に、「ゲルブロッキング」及び着用の快適さが損なわれるリスクが、極めて高いSAP含有量の吸収体と比較すると低下し得る。
有利な実施形態において、SAPは第1吸収剤層において一様に分布するように配置される。
これには、例えば、SAPは第1吸収剤層の1つ又は複数のさらなる材料と予め一様に混合され得、比較的困難である高い機械速度でのSAPの別個の計量された追加及び/又は配置は不要となり得るため、製造における利点がある。
典型的には、SAP材料は、0.9重量%生理食塩水のその重量の少なくとも15倍、特に20倍を吸収し得る(NWSP 242.0.R2(15)に従って測定される)。
SAPは、例えば粒子状又は繊維状又は平ら又は泡沫状であり得る。
さらに、SAPは、実質的に均質なポリマー材料又は2つ以上のポリマー材料の混合物を含み得る又はこれらからなり得る。
好ましくは、第1吸収剤層の面積範囲は、吸収体の面積範囲の少なくとも70%、特に少なくとも75%、特に少なくとも80%、特に少なくとも85%に対応する。
したがって有利には、吸収体の、体の方を向いている側の主たる部分にSAPが設けられ、特に前記流体が噴出として当たった場合であっても、体液がチャネルからさらに離れた領域において速やかに永続的に拘束され得ることが可能となる。さらに、皮膚接触領域の大部分にわたる失禁用品の再漏れも改良され得る。
さらに好ましくは、吸収体は第2吸収剤層を有し、第2吸収剤層は第1吸収剤層の、使用中体から離れる方を向いている側に配置される。
第2吸収剤層及び正確には体の方を向いている側にはないその配置構成は、有利には、SAP含有第1吸収剤層により再漏れの制御を損なうこと無しに吸収体の全体としての吸収能力を増大させる。
第2吸収剤層は有利には、失禁用品のよりやわらかい触感がバックシート側から達成されるため、特に失禁用品が体に接触する場合よりも大きい着用の快適さをもたらす。
追加的な吸収剤層もまた、触感がより厚い吸収体及び認識される漏れのリスクを減らすことに対する一部のユーザのニーズに配慮するものである。
第2吸収剤層は好ましくは厚さ方向において貫通して延在する切欠きを含まない。
これは、第1吸収剤層のチャネルが第2吸収剤層により覆われる、すなわち使用中あまり視覚的に認識可能ではないという利点を提供する。
さらに好ましくは、第2吸収剤層は20重量パーセント未満、特に15重量パーセント未満、より詳細には10重量パーセント未満、より詳細には5重量パーセント未満のSAPを含む。特に、第2吸収剤層にはSAPが無い。
これは、吸収体の、体から離れる方を向いている側での有利なよりやわらかい触感、したがって着用の快適さの向上をもたらす。
さらに、第2吸収剤層内での液体転送及び/又は第1吸収剤層への液体の排出が向上し得る。
吸収パッドの、以下でより詳細に説明される、実質的に液不透過性のバックシート、特に液不透過性バックシートフィルムを損傷し得るとともに失禁用品からの漏れの原因となり得る研磨力を粒子状材料がかけ得ることは当業者にはさらに既知である。したがって、第2吸収剤層はまた、失禁用品の製造プロセスにおいて又は使用中にバックシートフィルムに損害を与えるリスクが低下するという利点を提供する。
第2吸収剤層は好ましくは、先行技術においてよく知られている材料、例えばセルロース繊維(「綿毛」)又はプラスチック繊維又はその混合物を含み得る又はこれからなり得る。異なる材料の、特に不織布材料の1つ又は複数の層を配置することにより吸収体の第2吸収剤層を形成することが追加的に考えられる。
さらに好ましくは、第1吸収剤層の面積範囲は、第2吸収剤層の面積範囲の少なくとも70%、特に少なくとも75%、特に少なくとも80%、特に少なくとも85%である。
これには、よりやわらかい触感の第2吸収剤層が、吸収体の、体から離れる方を向いている側でSAP含有第1吸収剤層を完全に覆うことができ、したがって失禁用品の着用の快適さを向上させ得るという利点がある。さらに、SAP、したがって又はSAPの吸収能力が、比較的大きい領域にわたって分散され、したがって使用中、膨らんだSAP「島状部」を原因とする局所的に固い点の形成が防がれ得る。
好ましい実施形態において、吸収パッドは少なくとも1つの取得分散層(ADL)を有し、ADLは好ましくはチャネルを完全に覆う。
ADLにより完全に覆われるチャネルは、使用中の再濡れの減少、したがって着用の快適さの向上及び皮膚刺激のリスクの低下という利点を提供する。代替形態として、ADLはまた、チャネルを部分的にのみ覆ってもよい。
ADLを備えた吸収パッドの場合において、尿などの体液は有利には、第1吸収剤層に及び/又はチャネル内により速やかに吸収、分散、及び転送され得る。
ADLはしたがって、好ましくは、吸収体の、体の方を向いている側に、特に以下でより詳細に説明されたトップシートと第1吸収剤層との間に配置される。
ADLは技術分野において既知であり、典型的には繊維状材料、特に不織布材料からなる。
繊維は元来は天然又は合成であり得るとともに、画定された長さ(ステープル繊維)であり得る又は連続的(「無端」)であり得る又は現場で形成され得る。繊維は単一ポリマー又はポリマーブレンド(単一成分繊維)から又は2つ以上の単一ポリマー及び/又はポリマーブレンド(多成分繊維)から形成され得る。
多成分繊維は、2つ以上の単一部分を含む断面を有し、これらの部分の各々は異なるポリマー又は異なるポリマーブレンドを含む。多成分繊維という用語は、限定されるものではないが、二成分繊維を含む。多成分繊維の様々な構成要素は、実質的に異なる領域における繊維の断面にわたって配置されるとともに、繊維の長さにわたって連続的に延在する。多成分繊維は、例えば、同軸下位部分、コア・シース下位部分、サイドバイサイド下位部分、半径方向下位部分、島状下位部分などを含む任意の形状又は配置構成の2つ以上の異なる構成要素の下位領域を含む全体的な断面を有し得る。
「コア/シース構造」を有する二成分繊維は、2つの分離した部分であって、各々ポリマー又はポリマーブレンドからなる2つの分離した部分を含む断面を有し、シースポリマー又はシースポリマーブレンド構成要素はコアポリマー又はコアポリマー-ブレンド構成要素の周りに配置される。
不織布材料の基本重量は一般にグラム毎平方メートル(g/m2)で特定される。
好ましい実施形態において、ADLは多成分繊維、特に二成分繊維、より詳細にはポリエステル含有二成分繊維、Bico/PES繊維として知られているものを含む。多成分繊維、特に二成分繊維は好ましくは、円形又は三つに分岐した断面を有する。
二成分繊維の構成要素の好ましい組合せは、ポリエチレンテレフタレート(PET)/ポリエチレン(PE)、PET/ポリプロピレン(PP)、PET/ポリエステルコポリマー(CoPET)、ポリ乳酸(PLA)/ポリラクチドコポリマー(COPLA)、PLA/PE及びPLA/PPである。
代替形態として、ADLのように、架橋セルロース繊維など化学的に修飾されたセルロース繊維から作られた材料を使用することが技術分野において既知である。
ADLはまた、例えば穿孔フィルム又は発泡体など他の材料を含み得る又はこれらからなり得る。
ADLは好ましくはまた、厳密に1つの層、任意選択的にまた2つ以上の同一の又は異なる層を含み得る又はこれからなり得る。多層ADLは別個の液体取得及び分散層、すなわち異なる機能を有する層を有し得る。代替形態として、1つ又は複数の同じ層が、の液体取得及び液体分散の両方の機能のために提供され得る。
ADLは、吸収体を実質的に完全に又は部分的にのみ覆うことができ、これはしたがって、平らなときの失禁用品の長手方向及び/又は横断方向において吸収体の第1吸収剤層及び/又は第2吸収剤層と実質的に同じ面積範囲を有することも、これより少なくとも局所的により小さい範囲を有することもできる。好ましくは、ADLは、吸収体の第1吸収剤層及び/又は第2吸収剤層を、その面積領域の5~100%の範囲、特に10~90%の範囲、より詳細には15~80%の範囲、より詳細には15~70%の範囲にわたり覆う。
好ましくは、ADLは少なくとも、使用中に排尿液体が高確率で失禁用品に当たる領域(排尿領域)において配置される。特に、ADLは吸収体の横断中心軸の領域上及び内に延在する。
好ましくは、チャネルの面積範囲はADLの面積範囲の2~15%、特に3~12%である。
これには、ADLがチャネルをより良好に覆うことができ、チャネルがユーザにとってより認識可能でなくなるという利点がある。さらに、ADLは有利には、吸収された体液をチャネル内にのみならず、チャネルに隣接する吸収剤材料に直接転送することができ、その結果、液体はより速やかに永続的に拘束される。
好ましい実施形態において、第1吸収剤層は第1基本重量の第1領域と第2基本重量の第2領域とを有し、第1基本重量は、第2基本重量より大きい、特に少なくとも40%大きい、より詳細には少なくとも50%大きい、より詳細には少なくとも70%大きい、より詳細には少なくとも100%大きい。
吸収体の構成要素、例えば吸収剤パイルの基本重量は、一般にグラム毎平方メートル(g/m2)で特定される。
このような方法で、吸収性能が精密に調整され得るように、第1領域は第2領域よりも高い吸収能力及びより低い程度の再漏れを有し得る。
好ましくは、第1領域は第2領域に囲まれる。さらに好ましくは、第1領域は少なくとも1つの排尿領域を覆う。
これには、特に典型的にはより多量の液体が生じる領域、すなわち例えば排尿領域において、典型的にはより少ない液体が生じる領域よりも高い吸収能力が提供され得るという利点がある。
好ましい実施形態において、チャネルは第1領域に全体が配置される。チャネルにより吸収されたより多量の液体は、したがって有利には、全ての側で吸収能力のより高い第1領域へ転送され得るとともにそこで比較的速やかに吸収され得る。
さらに好ましくは、吸収パッドは単一のチャネルを有する。
これにより有利には、吸収パッドが、吸収剤材料が複数の切欠きにより穿孔された場合よりも高い安定性を有することが可能になる。さらに、吸収体が損傷を受けているとユーザにより認識されるリスクがさらに低下し得る。
代替的実施形態において、吸収パッドは2つ以上のチャネル、特に2~5つ、より詳細には厳密に2つのチャネルを有し得る。
好ましい例示的実施形態によると、吸収パッド及び/又は吸収体は、エンボス加工された部分又は圧縮ライン、特に長手方向に方向付けられたエンボス加工された部分又は圧縮ライン、より詳細には、少なくとも1つのチャネルの両側で少なくとも横方向に配置されたエンボス加工された部分又は圧縮ラインを追加的に有し得る。そのようなエンボス加工された部分はさらに、使用中の失禁用品の造形を支持することができ、着用の快適さを向上させ、及び/又は液体転送及び分散を向上させる。
好ましい実施形態において、吸収パッドは少なくとも局所的に透液性のトップシートと実質的に液不透過性のバックシートとを有し、吸収体はトップシートとバックシートとの間に配置され、特に、トップシート及び/又はバックシートは、吸収体のエッジを超えて横断方向及び/又は長手方向に延在して、張り出しを形成する。
好ましくは、張り出しは、実質的に吸収剤材料を含まない。これは、失禁用品の品質が高レベルであるという認識を高め得るとともに漏れ保護についてのユーザの信頼を高め得る。
バックシートは、特に、通気性があるが、実質的に液密であるフィルム材料を含み得る又はこれから形成され得る。トップシートは好ましくは、不織布ベースの、少なくとも局所的に透液性の材料から少なくとも局所的に形成される。
本明細書で使用される際、「失禁用品」という用語は、体が排出した様々な滲出液を吸収する及び包含するために、液体を吸収する及び/又は囲むウエアラブルデバイス、特に着用者に取り付けられた又は着用者の体の近くにあるデバイスを指す。好適な、非限定的な例は、オープンタイプのおむつ、クローズドタイプのおむつ、失禁ライナ、失禁パッド及び失禁ブリーフである。
タイプ又は実施形態に依存して、失禁用品は、先行技術においてよく知られている1つ又は複数のさらなる特徴、例えばサイドパーツ、閉鎖システム、ウィング、伸縮性付与材、漏れ保護システム(例えばカフ)、湿気インジケータ、ラベリング手段、視覚的又は触覚的要素、皮膚ケア又は悪臭防止物質又は組成物、締結手段(例えば接着剤、フック)及びまた当業者にとって既知の又は適切と思われる他の特徴を含み得る。
使用のための失禁パッド又は失禁ライナの場合において、失禁用品は衣料品又は固定用パンツの対に挿入され得るかそこに取り外し可能に締結され得る。このような場合、失禁用品は、先行技術においてよく知られた、失禁用品の、衣料品の方を向いた面にある1つ又は複数の接着面など、衣料品又は固定用パンツへの取り外し可能な締結のための締結手段を含み得る。
このタイプの失禁用品は、サイドウィングであって、使用中、衣料品の周りに及び衣料品に配置され得る及び/又はそれ自体股領域においてそれに締結され得るサイドウィングを備えて又は備えずに設計され得る。
例えばオープンタイプのおむつ又は失禁ブリーフの場合において、失禁用品は、側部おむつ耳状部であって、後及び/又は前領域に、接着面及び/又はフックアンドループ閉鎖具など先行技術においてよく知られた締結手段を含み得るとともに、使用中、ユーザの体の周りに臀部の円周の方向において配置される側部おむつ耳状部を有し得る。典型的には、側部おむつ耳状部は、使用構成においておむつを取り外し可能に固定するために互いに又は失禁用品の標的面に重ねられる。
おむつは、吸収パッドの構成要素の好適な未加工品、特にトップシート及び/又はバックシートにより提供されてもよい。代替形態として、おむつ耳状部は、吸収パッドの側方長手方向エッジに、特にトップシート及びバックシートにより形成された張り出しに接合された別個の構成要素であってもよい。
例えばクローズドタイプ(「パンツタイプ」)のおむつの場合において、失禁用品は典型的には腹部構成要素と背部構成要素とを有し、それらの間に吸収パッドが配置される。腹部構成要素及び背部構成要素の側稜は、しばしば製造者により、取り外し不可能に、ときにはまた取り外し可能にサイドシームを形成するために、互いに接続される。
さらなる実施形態によると、吸収体は1つ又は複数の吸収体シース層を有し得る。
この発明との関連において、吸収体シース層は、典型的には吸収体の吸収剤材料と1つ又は複数の他の構成要素、例えば吸収パッドのバックシート、トップシート及び/又はADLとの間に配置される、吸収体の追加的な面積構成要素であると理解されるべきである。吸収体シース層は例えば、不織布材料を含んでもこれからなってもよく、典型的には低容積及び/又は高密度を有してもよい。これらは典型的には少なくとも局所的に透液性であり、完全に又は部分的に吸収剤材料を覆う又は吸収剤材料を囲む。吸収体シース層は実質的に吸収体の吸収剤材料と直接接触し、及び/又は、少なくとも局所的に吸収体の外面を形成する。そのような吸着体シース層は、接着剤などのバインダにより吸収剤材料に少なくとも局所的に接続され得る。吸収体シース層の典型的な機能は、吸収パッド内での吸収剤材料、特に粒子状SAP材料の制御されていない移動を減少させるが、その際に使用中に吸収されることになる体液を中間で貯蔵することも吸収剤材料へのその通路を妨げることもしないことである。したがって、吸収体シース層は、ADL又は典型的にはSAP及び/又はセルロース繊維を含む吸収体の層など吸収パッドの他の構成要素とは区別されるべきである。
対照的に、吸収体は好ましくは吸収体シース層を有しない。このような方法で、体液を永続的に貯蔵することを意図された吸収体の層内への体液の転送は向上する。
好ましい実施形態において、チャネルは、吸収体の後端より吸収体の前端のより近くに配置される。この発明との関連において、これは、失禁用品が、吸収体の前及び/又は後端に対するチャネル位置の決定のために広がった状態にされるということを意味すると理解されるべきである。必要に応じて、股伸縮手段又は他の任意選択的に存在する伸縮手段は場合により無効にされ得る。チャネルをその長手方向範囲において二分する横断軸MKが決められるべきである。チャネルは、チャネルをその長手方向範囲において二分する横断軸MKが吸収体の横断中心軸と吸収体の前端との間に配置される、吸収体の後端よりも吸収体の前端のより近くに配置されることが検討されるべきである。
好ましくは、第1吸収剤層の前端からのチャネルの距離は、第1吸収剤層の後端からのチャネルの距離の最大で95%、特に最大で90%、より詳細には最大で80%、より詳細には最大で70%である。
これは使用中の失禁用品の有利な3次元造形を支持する。これはまた、後部分における再濡れに良い影響を及ぼす。
好ましい実施形態において、チャネルは吸収パッドの後端よりも吸収パッドの前端の近くに配置される。チャネルは、チャネルをその長手方向範囲において二分する横断軸MKが吸収パッドの横断中心軸と吸収パッドの前端との間に位置しなければならない場合、吸収パッドの後端よりも吸収パッドの前端の近くに配置されることが検討されるべきである。
有利には、チャネルは使用中尿が当たる領域(排尿領域)において失禁用品の長手方向において配置される。
これによりチャネルが体液を速やかに吸収することが可能となり、したがって失禁用品の表面に液体がたまるリスクが低下する。
さらに好ましくは、股伸縮手段は吸収パッドの後端よりも吸収パッドの前端の近くに配置される。
これは、吸収パッドがユーザの生体構造により良好に適合し得るように、望ましい3次元造形をさらに積極的に支持する。
ここで意味していることは、吸収パッドの後端からの、長手方向において股伸縮手段を二分する横断軸MSの距離SHは、吸収パッドの前端からの、長手方向において股伸縮手段を二分する横断軸MSの距離SVより大きいということである。言及された距離SH及びSVは、失禁用品が平らになるように広げられたときに測定される。この目的のために、股伸縮手段は伸張状態を呈し得る。
さらなる特徴、本発明の詳細及び利点は、添付の特許請求の範囲から並びに本発明の好ましい実施形態及び例の図示及び以下の説明から明らかとなる。図面においては、以下のとおりである。
図1a、1b及び1cは、体の排泄物を吸収するための使い捨ての例示的な失禁用品を、正確な縮尺ではなく概略的に示す。失禁用品1は、吸収体4を有する吸収パッド7からなる失禁ライナである。吸収体4は、吸収体4の前端4aから後端4bへの長さLAにわたって延在するとともに第1吸収剤層5を有する。第1吸収剤層5は、超吸収性ポリマー(SAP)(図1b及び1cにおいて参照符号20により示される)と、長手方向11に方向付けられるとともに長さLKを有するチャネルとを含む。チャネル16の長さLKは、吸収体4の中央部分32におけるチャネル16の幅BKより大きい、すなわち、失禁用品1の長手方向11におけるチャネル16の最大範囲は、吸収体4の中央部分32における失禁用品1の横断方向10におけるチャネル16の最大範囲より大きい。
吸収体4の中央部分32におけるチャネル16の幅BKは、吸収体4の中央部分32における失禁用品1の横断方向10におけるチャネル16の最大範囲である。吸収体4の中央部分32における吸収体4の最小幅BAは、吸収体4の中央部分32における失禁用品1の横断方向10における吸収体4の最小範囲であるとともに、中央部分32内の吸収体4の長手方向中心軸35に対して直角に測定される。
チャネル16は、横断方向10において、中央部分32における吸収体4の長手方向エッジ24からの距離23を有する。さらに、チャネル16は吸収体4の前端4aからの距離12及び吸収体4の後端4bからの距離13を有する。
チャネル16は、チャネル16をその長手方向範囲において二分する横断軸MKを有する。横断軸MKは吸収体4の横断中心軸36と吸収体4の前端4aとの間に配置される。チャネル16はしたがって、吸収体4の後端4bよりも吸収体4の前端4aの近くに配置される。
この例示的実施形態において、吸収体4の横断中心軸36は吸収パッド7の横断中心軸36aに対応する。したがって、横断軸MKはまた吸収パッド7の横断中心軸36aと吸収パッド7の前端7aとの間に位置しなければならない。チャネル16はしたがって吸収パッド7の後端7bよりも吸収パッド7の前端7aの近くに配置される。
失禁用品は任意選択的に1つ又は複数のさらなるチャネル及び/又はエンボス加工された部分及び/又は圧縮された部分を有し得る。本例において、吸収パッド7は単一のチャネル16を有する。この例示的実施形態において、チャネル16は、切欠きであって、厚さ方向(図1b及び1cにおいて参照符号21により示される)に第1吸収剤層5を貫通して延在するとともに吸収体4の長手方向中心軸35に配置される切欠きから形成される。この場合において、吸収体4の長手方向中心軸35は失禁用品1の長手方向中心軸に対応し、チャネル16は吸収体4の長手方向中心軸35に対して中心に、したがって吸収体4の長手方向中心軸35に対して鏡面対称的に配置される。
この場合において、チャネル16は中央部分32において全体が配置される。中央部分32は、吸収体4の、失禁用品1の長手方向11において配置される領域であるとともに、吸収体4の前部分31と後部分33との間に延在する。後部分33及び前部分31は各々、長手方向11における吸収体4の範囲の4分の1に対応する。吸収体4の中央部分32は長手方向11における吸収体4の範囲の半分に対応する。
代替形態として、チャネルはまた中央部分において部分的にのみ、したがって前部分において部分的に及び/又は後部分において部分的に配置されてもよい。
本例において、1つのチャネル16は失禁用品1の長手方向11において直線的に延びる。しかしながら、他の、例えば波形、鋸歯状又は弓形チャネル設計もまた考えられる。
チャネル16は、チャネル輪郭線17により境界を定められた長方形チャネル形状を有する。他のチャネル形、例えばアーモンド形、楕円、骨形、T字形、三角形、星形又は分岐状もまた考えられる。
この例示的実施形態において、吸収体は解剖学的砂時計形である。代替形態として、吸収体はまた、例えば長方形、三角形、楕円、T字形又は非対称であり得る。
第1吸収剤層5の面積範囲は本例において、吸収体の面積範囲の100%に対応する。代替形態として、例えば吸収体が図3a及び3bを参照してより詳細に説明される第2吸収剤層を含む場合、第1吸収剤層の面積範囲は吸収体の面積範囲の100%未満になり得る。
失禁用品1において、吸収体4の前端4aは第1吸収剤層5の前端5aに対応し、吸収体4の後端4bは第1吸収剤層5の後端5bに対応する。第1吸収剤層5の前端5aからのチャネル16の距離は第1吸収剤層5の後端5bからのチャネル16の距離の70%未満である。
この例示的実施形態において、吸収パッド7は、合せてシャーシ8を形成する透液性トップシート2と実質的に液不透過性のバックシート3とを有し、これらの間に吸収体4が配置される。シャーシ8は解剖学的砂時計形である。例えば長方形シャーシもまた可能である。トップシート2及びバックシート3は、横断方向10及び長手方向11に、吸収体4のそれぞれのエッジを越えて、すなわち吸収体周辺ライン25を越えて延在し、張り出しを形成する。
図1b及び1cに示されるとおり、第1吸収剤層5はこの例示的実施形態において吸収剤材料、例えばSAP20及び繊維19を含むが、トップシート2及びバックシート3から形成された張り出し8は、含まない。本例において、繊維19はセルロース繊維であり、SAP20は粒子状SAPである。吸収体4は吸収体シース層を有しない。
例示的な失禁用品は任意選択的に、さらなる特徴、例えばウィング、伸縮性付与材、漏れ保護システム(例えばカフ)、湿気インジケータ、ラベリング手段、視覚的又は触覚的要素、皮膚ケア又は悪臭防止物質又は組成物、締結手段(例えば接着剤、フック)及びまた当業者にとって既知の又は適切と思われる他の特徴を含み得る。
図2a及び2bに示された例示的な失禁用品1a(失禁ライナとしても実現される)は、図1a、1b及び1cを参照して説明された特徴に加えて、両側で実質的に長手方向11に延びる股伸縮手段18を有する。股伸縮手段18はチャネル16からの距離KSを有する。チャネル16からの股伸縮手段18の距離KSは、吸収体4の中央部分におけるチャネルの幅BKの8倍である。この例示的実施形態において、2つの股伸縮手段18は2つの側の各々に配置される。代替形態として、失禁用品はまた、各側に1つのみ又は3つ以上の股伸縮手段を有してもよい。
各場合において、距離KSは、チャネル輪郭線17と、股伸縮手段18aであって、各場合において、吸収パッド7の、失禁用品1aが平らになるように広げられたときにチャネル輪郭線17に最も近い側方長手方向エッジ22に向かってチャネル輪郭線17に最も近い股伸縮手段18aとの間で横断方向10において測定されることになる最短距離に対応する。
例示的な失禁用品1aの場合において、股伸縮手段は弾性のある糸の形で提供される。しかしながら、代替的弾性材料、例えば弾性のある発泡材料もまた考えられる。
本例において、股伸縮手段18は弓形に及び吸収体4及び第1吸収剤層5の外側に延びる。代替形態として、股伸縮手段はまた、第1吸収剤層及び/又は吸収体内で直線的に及び/又は少なくとも部分的に延びてもよい。
股伸縮手段18は距離ASを有する。股伸縮手段間の距離AS18は、失禁用品1aが平らになるように広げられたときに吸収パッド7の側方長手方向エッジ22に向かってチャネル輪郭線17に各々最も近い2つの股伸縮手段18a間で横断方向10において測定される距離に対応する。股伸縮手段18aからのチャネル16の距離KSは本例においては股伸縮手段18a間の距離ASの46%である。
ここで、特に股伸縮手段によりかけられる力の結果としての、チャネルに対する制御されていない変形及び/又は損傷のリスクは、有利にはさらに低下し得る。
長手方向11において股伸縮手段18を二分する横断軸MSが見られ得る。吸収パッド7の後端7bと横断軸MSとの間の距離SHは吸収パッド7の前端7aと横断軸MSとの間の距離SVより大きい。本例において、股伸縮手段18はしたがって、吸収パッド7の後端7bよりも吸収パッド7の前端7aの近くに配置される。言及された距離SH及びSVは失禁用品1aが平らになるように広げられたときに測定される。この目的のために、股伸縮手段18は伸張状態を呈する。
図3a及び3bに示された例示的な失禁用品1b(同様に失禁ライナ)は、図1a、1b及び1cを参照して説明された特徴に加えて、第2吸収剤層6を有する。第2吸収剤層6は、第1吸収剤層5の、使用中体から離れる方を向いている側28に配置される。本例において、第2吸収剤層は、第1吸収剤層5よりも長手方向11及び横断方向10においてさらに拡張されている。第2吸収剤層6の面積範囲は吸収体4の面積範囲に対応する。第1吸収剤層5の面積範囲はしたがって吸収体4の面積範囲よりも小さいとともに、吸収体4の面積範囲及び第2吸収剤層6の90%である。代替形態として、第1吸収剤層及び第2吸収剤層はまた長手方向及び/又は横断方向において同じ距離拡張されてもよく、又は第1吸収剤層は、第2吸収剤層よりも長手方向及び/又は横断方向においてさらに拡張されてもよい。
第2吸収剤層6は厚さ方向21において貫通して延在する切欠きを有さず、したがってチャネルを有しない。さらに、第2吸収剤層6は繊維19、すなわちセルロース繊維からなり、SAP20が無い。
第2吸収剤層を第1吸収剤層の近くに配置することは、第1吸収剤層から第2吸収剤層内への少量のSAPの望ましくない移動がもたらされ得る低い確率があることが当業者には明らかである。本発明との関連において、SAPは、製造者により任意選択の第2吸収剤層に配置されることは意図されず、いずれの場合も、第2吸収剤層は本例において5重量パーセント未満のSAPを含む。
図4a及び4bに示された例示的な失禁用品1cは、失禁ライナとして実現されるとともに、図1a、1b及び1cを参照して説明された特徴に加えて、ADL15を有する。
ADL15はチャネル16を完全に覆う。ADLが排尿領域においてなど局所的にのみチャネルを覆うこともまた考えられる。
本例において、ADL15は厚さ方向21において、トップシート2と第1吸収剤層5との間、すなわちトップシート2と吸収体4との間に配置される。代替形態として、1つのADL又は1つ又は複数のさらなるADLが第1吸収剤層とバックシートとの間に配置されてもよい。
例示的な失禁用品1cにおいて、チャネル16の面積範囲はADL15の面積範囲の5%である。
ADL15は単一層設計のものであるとともに不織布材料からなる。当業者にとって好適と考えられる他の材料又は材料ブレンドから作られたADLなど、1つ又は複数の多層ADLもまた考えられる。
図5a及び5bに示された例示的な失禁用品1d(同様に失禁ライナ)は図1a、1b及び1cを参照して説明された特徴を有する。さらに、第1吸収剤層5はg/m2単位の第1基本重量の第1領域26とg/m2単位の第2基本重量の第2領域27とを有し、第1基本重量は第2基本重量より大きい。本例において、第2基本重量は第1基本重量より100%大きい。
この変形形態において、第1領域26は第2領域27に全体が囲まれる。第1領域が第2領域に部分的にのみ、例えば第1吸収剤層の前及び/又は後領域において、囲まれることも考えられる。
チャネル16は第1領域26に全体が配置される。代替形態として、チャネルはまた第1領域において部分的にのみ配置されてもよい。
本例において、チャネル16は第1領域26に全体が囲まれる。チャネルが第1領域に部分的にのみ囲まれることも考えられる。
例示的な失禁用品1dにおいて、第1領域26は第2領域27と同じ密度と第2領域27より厚さ方向21においてより大きい範囲とを有する。しかしながら、代替形態として、第1領域はまた、第2領域より大きい密度、及び/又は第2領域と同じ厚さ方向21における範囲を有することができる。
本発明による失禁用品の相対的寸法及びさらなる特徴が、例示的実施形態の2つの変形形態に基づき以下でより詳細に説明される。
例示的実施形態の第1変形形態において、失禁用品は、透液性トップシートと、実質的に液不透過性のバックシートと挿入された吸収体とを含む吸収パッド、並びに両側にある、トップシート及びバックシートにより形成された張り出しにおける、吸収体の外側にある、トップシートとバックシートとの間の、各々弾性のある糸の形の2つの股伸縮手段からなる失禁ライナ、すなわち上で言及された図に記載されたカテゴリの用品である。吸収体は第1吸収剤層と、第1吸収剤層の、使用中体から離れる方を向いている側に配置された第2吸収剤層とを含む。第1吸収剤層は、SAPとセルロース繊維とからなる吸収剤材料から形成される。さらに、第1吸収剤層は、長手方向に方向付けられているとともに厚さ方向において貫通して延在する切欠きにより形成されたチャネルを含む。第2吸収剤層はセルロース繊維からなるとともに、SAPが無く、厚さ方向において貫通して延在する切欠きを有しない。失禁ライナは不織布材料からなるADLをさらに含む。不織布材料は、ステープル繊維の形の合成二成分繊維を含む。吸収体は吸収体シース層を有しない。
この第1変形形態において、チャネルの長さLKは吸収体の長さLAの16%である。吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKは吸収体の中央部分における吸収体の最小幅BAの6%であり、チャネルの面積範囲は吸収体の面積範囲の0.8%である。吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKに対するチャネルの長さLKの比は9の値を有する。吸収体の前端からのチャネルの距離は吸収体の長さLAの31%であり、吸収体の後端からのチャネルの距離は吸収体の長さLAの53%である。吸収体の前端からのチャネルの距離は、したがって吸収体の後端からのチャネルの距離より小さい。この第1変形形態において、中央部分における吸収体の長手方向エッジからの横断方向におけるチャネルの距離は吸収体の中央部分における吸収体の最小幅BAの47%である。第1吸収剤層は29重量パーセントのSAPを含む。
第1吸収剤層の面積範囲は吸収体の面積範囲及び第2吸収剤層の面積範囲の81%である。第1吸収剤層の前端からのチャネルの距離は第1吸収剤層の後端からのチャネルの距離の57%である。
吸収体の前端からの、長手方向範囲においてチャネルを二分する横断軸MKの距離は220mmであり、吸収体の後端からの横断軸MKの距離は340mmである。チャネルはしたがって、吸収体の後端よりも吸収体の前端の近くに配置される。
吸収パッドの前端からの、長手方向範囲においてチャネルを二分する横断軸MKの距離は250mmであり、吸収パッドの後端からの横断軸MKの距離は370mmである。チャネルはしたがって吸収パッドの後端よりも吸収パッドの前端の近くに配置される。
チャネルからの股伸縮手段の距離KSは吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKの10倍である。第1変形形態において、股伸縮手段からのチャネルの距離KSは股伸縮手段間の距離ASの48%である。
第1吸収剤層の面積範囲は吸収体の面積範囲及び第2吸収剤層の81%である。
チャネルの面積範囲はADLの面積範囲の4%である。
第1吸収剤層は、240g/m2の第1基本重量の第1領域と115g/m2の第2基本重量の第2領域とを有し、第1基本重量は第2基本重量より109%大きい。
チャネルは第1領域に全体が配置されるとともに第1領域に全体が囲まれる。
例示的実施形態の第2変形形態において、失禁用品は、この場合において、透液性トップシート2と、実質的に液不透過性のバックシート3と、挿入された吸収体4とを含む長方形吸収パッド7、並びに両側にある、トップシート2及びバックシート3により形成された張り出しにおける、吸収体4の外側にある、トップシート2とバックシート3との間の、弾性のある糸の形の各々3つの股伸縮手段(図示せず)を有する、クローズドタイプの、パンツタイプのおむつ、したがってサイドシームが解かれた後であり平らになるように広げられた構成において図6に概略的に示された失禁パンツ1eとして知られているものである。吸収パッド7は、製造者により側部領域44において両側で互いに接続されてサイドシームを形成する腹部構成要素40と背部構成要素41とに固定されるとともにそれらの間に配置される。吸収体4は、第1吸収剤層5と、第1吸収剤層の、使用中体から離れる方を向いている側に配置された第2吸収剤層(図6には示さず)とを含む。第1吸収剤層5は、SAP及びセルロース繊維からなる吸収剤材料から形成される。さらに、第1吸収剤層5は、長手方向に方向付けられているとともに厚さ方向において貫通して延在する切欠きにより形成されるチャネル(図示せず)を含む。第2吸収剤層は、セルロース繊維からなるとともにSAPが無く、厚さ方向において貫通して延在する切欠きを有しない。失禁パンツは、トップシートと第1吸収剤層との間に配置されるとともに不織布材料からなるADL15をさらに含む。不織布材料は、ステープル繊維の形の合成二成分繊維を含む。吸収体4は吸収体シース層を有しない。
この第2変形形態において、チャネルの長さLKは吸収体4の長さLAの16%である。吸収体の中央部分におけるチャネルの幅BKは吸収体4の中央部分における吸収体4の最小幅BAの13%であり、チャネルの面積範囲は吸収体4の面積範囲の1.6%である。吸収体4の中央部分におけるチャネルの幅BKに対するチャネルの長さLKの比は6の値を有する。吸収体4の前端からのチャネルの距離は吸収体の長さLA4の30%であり、吸収体4の後端からのチャネルの距離は吸収体の長さLA4の54%である。吸収体4の前端からのチャネルの距離は、吸収体4の後端からのチャネルの距離より小さい。この第2変形形態において、中央部分における吸収体4の長手方向エッジからの横断方向におけるチャネルの距離は、吸収体4の中央部分における吸収体4の最小幅BAの44%である。第1吸収剤層5は36重量パーセントのSAPを含む。
第1吸収剤層の面積範囲は吸収体の面積範囲及び第2吸収剤層の面積範囲の90%である。第1吸収剤層の前端からのチャネルの距離は第1吸収剤層の後端からのチャネルの距離の55%である。
吸収体4の前端からの、長手方向範囲においてチャネルを二分する横断軸MKの距離は220mmであり、吸収体4の後端からの、長手方向範囲においてチャネルを二分する横断軸MKの距離は360mmである。チャネルはしたがって吸収体4の後端よりも吸収体4の前端の近くに配置される。
吸収パッド7の前端からの横断軸MKの距離は250mmであり、吸収パッド7の後端からの横断軸MKの距離は390mmである。チャネルは、したがって吸収パッド7の後端よりも吸収パッド7の前端の近くに配置される。
チャネルからの股伸縮手段の距離KSは、吸収体4の中央部分におけるチャネルの幅BKの6倍である。第2変形形態において、股伸縮手段からのチャネルの距離KSは、股伸縮手段間の距離ASの46%である。
第1吸収剤層5の面積範囲は吸収体4の面積範囲の90%である。チャネルの面積範囲はADL15の面積範囲の6%である。
第1吸収剤層5は833g/m2の第1基本重量の第1領域及び416.5g/m2の第2基本重量の第2領域を有し、第1基本重量は第2基本重量より100%大きい。
チャネルは、第1領域に全体が配置されるとともに第1領域に全体が囲まれる。
図7において概略的にのみ示されているのは、閉鎖要素43を担持する横方向に突出する後部サイドパーツ42(しばしばおむつ耳状部とも呼ばれる)が吸収パッド7の後部側方長手方向エッジに接合された失禁ブリーフ1fである。「パンツタイプ」おむつとは対照的に、このオープンおむつタイプは通常は、解剖学上の条件に依存して異なる範囲で後部サイドパーツ42が失禁ブリーフの前領域の外側と重ねられるとともに特に接着剤又は機械的閉鎖要素43によりそこに取り外し可能に固定されるような方法で、体に施される。図示の場合において、後部サイドパーツ42は弾性構成要素45を有する。吸収パッド7の特徴は、図6を参照して説明された吸収パッドのものに対応する。図6とは対照的に、図7による失禁ブリーフ1fの場合における吸収パッド7及び第1吸収剤層5は、しかしながら、解剖学的砂時計形であり長方形ではない。
Claims (24)
- 体の排泄物を吸収するための使い捨ての失禁用品(1)であって、吸収パッド(7)を含み、前記吸収パッド(7)が吸収体(4)を有し、前記吸収体(4)が前記吸収体(4)の前端(4a)から後端(4b)へ長さLAにわたって延在し、前記吸収体(4)が第1吸収剤層(5)を含み、前記第1吸収剤層(5)がSAP(20)を含み、前記第1吸収剤層(5)が、長手方向(11)に方向付けられるとともに長さLKを有する少なくとも1つのチャネル(16)を有し、前記チャネル(16)が、厚さ方向(21)において前記第1吸収剤層(5)を貫通して延在する切欠きを含む又は前記切欠きから形成され、前記チャネル(16)が前記吸収体(4)の長手方向中心軸(35)に配置され、前記チャネル(16)の前記長さLKが前記吸収体(4)の前記長さLAの最大で30%であり、前記吸収体(4)の中央部分(32)における前記チャネル(16)の幅BKが、前記吸収体(4)の前記中央部分(32)における前記吸収体(4)の最小幅BAの最大で22%であり、前記チャネル(16)の面積範囲が前記吸収体(4)の面積範囲の0.5%~5.0%である、失禁用品(1)。
- 前記チャネル(16)の前記長さLKが、前記吸収体(4)の前記長さLAの最大で25%、特に最大で22%、特に最大で20%、特に少なくとも10%である、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記チャネル(16)の面積範囲が、前記吸収体(4)の前記面積範囲の0.5~3.0%、特に0.6~3.0%である、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記吸収体(4)の前記中央部分(32)における前記チャネル(16)の前記幅BKが、前記吸収体(4)の前記中央部分(32)における前記吸収体(4)の前記最小幅BAの最大で20%、特に最大で18%、特に少なくとも4%である、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記吸収体(4)の前記前端(4a)からの前記チャネル(16)の距離(12)が、前記吸収体(4)の前記長さLAの少なくとも20%であり、前記吸収体(4)の前記後端(4b)からの前記チャネル(16)の距離(13)が、前記吸収体(4)の前記長さLAの少なくとも30%である、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記中央部分(32)における前記吸収体(4)の長手方向エッジ(24)からの横断方向(10)における前記チャネル(16)の距離(23)が、前記吸収体(4)の前記中央部分(32)における前記吸収体(4)の前記最小幅BAの少なくとも30%、特に少なくとも35%、特に少なくとも40%である、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記失禁用品が、両側で実質的に前記長手方向(11)に延びる股伸縮手段(18)を有し、前記チャネル(16)からの前記股伸縮手段(18)の距離KSが、前記吸収体(4)の前記中央部分(32)における前記チャネル(16)の前記幅BKの少なくとも3倍、特に少なくとも4倍、特に少なくとも5倍、特に少なくとも6倍、特に少なくとも7倍、特に少なくとも8倍、特に最大で12倍である、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記股伸縮手段(18)からの前記チャネル(16)の前記距離KSが、前記股伸縮手段(18)間の距離ASの少なくとも30%、特に少なくとも35%、特に少なくとも40%である、請求項7に記載の失禁用品。
- 前記第1吸収剤層(5)が、少なくとも10重量パーセント、特に少なくとも15重量パーセント、特に少なくとも20重量パーセント、特に少なくとも25重量パーセント、特に最大で60重量パーセント、特に最大で50重量パーセント、特に最大で40重量パーセントのSAP(20)を含む、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記第1吸収剤層(5)の面積範囲が、前記吸収体(4)の前記面積範囲の少なくとも70%、特に少なくとも75%、特に少なくとも80%、特に少なくとも85%に対応する、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記吸収体(4)が第2吸収剤層(6)を有し、前記第2吸収剤層(6)が前記第1吸収剤層(5)の、使用中体から離れる方を向いている側(28)に配置される、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記第2吸収剤層(6)が、前記厚さ方向(21)において貫通して延在する切欠きを含まない、請求項11に記載の失禁用品。
- 前記第2吸収剤層(6)が、20重量パーセント未満、特に15重量パーセント未満、より詳細には10重量パーセント未満、より詳細には5重量パーセント未満のSAP(20)を含み、特にSAP(20)が無いことを特徴とする、請求項11に記載の失禁用品。
- 前記第1吸収剤層(5)の前記面積範囲が、前記第2吸収剤層(6)の面積範囲の少なくとも70%、特に少なくとも75%、特に少なくとも80%、特に少なくとも85%である、請求項11に記載の失禁用品。
- 前記吸収パッド(7)が少なくとも1つの取得分散層(ADL)(15)を有し、前記ADL(15)が好ましくは前記チャネル(16)を完全に覆うことを特徴とする、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記チャネル(16)の前記面積範囲が、前記ADL(15)の面積範囲の2~15%、特に3~12%である、請求項15に記載の失禁用品。
- 前記第1吸収剤層(5)が、第1基本重量の第1領域(26)と第2基本重量の第2領域(27)とを有し、前記第1基本重量が、前記第2基本重量より大きい、特に少なくとも40%大きい、より詳細には少なくとも50%大きい、より詳細には少なくとも70%大きい、より詳細には少なくとも100%大きい、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記チャネル(16)が前記第1領域(26)に全体が配置される、請求項17に記載の失禁用品。
- 前記吸収パッド(7)が単一のチャネル(16)を有する、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記吸収パッド(7)が少なくとも局所的に透液性のトップシート(2)と実質的に液不透過性のバックシート(3)とを有し、前記吸収体(4)が前記トップシート(2)と前記バックシート(3)との間に配置され、特に、前記トップシート(2)及び/又は前記バックシート(3)が、前記吸収体(4)の前記エッジを超えて前記横断方向(10)及び/又は前記長手方向(11)に延在して、張り出しを形成する、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記吸収体(4)が吸収体シース層を有しない、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記チャネル(16)が、前記吸収体(4)の前記後端(4b)より前記吸収体(4)の前記前端(4a)の近くに配置される、請求項1に記載の失禁用品。
- 前記第1吸収剤層(5)の前端(5a)からの前記チャネル(16)の距離が、前記第1吸収剤層(5)の後端(5b)からの前記チャネル(16)の距離の最大で95%、特に最大で90%、より詳細には最大で80%、より詳細には最大で70%である、請求項1~22のいずれか一項に記載の失禁用品。
- 前記股伸縮手段(18)が、前記吸収パッド(7)の後端(7b)より前記吸収パッド(7)の前端(7a)の近くに配置される、請求項7に記載の失禁用品。
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