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JP2024531904A - 経時変化の緩和 - Google Patents

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JP2024531904A
JP2024531904A JP2024505580A JP2024505580A JP2024531904A JP 2024531904 A JP2024531904 A JP 2024531904A JP 2024505580 A JP2024505580 A JP 2024505580A JP 2024505580 A JP2024505580 A JP 2024505580A JP 2024531904 A JP2024531904 A JP 2024531904A
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アンドレーエフ、ボリス・ディミトロフ
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Abstract

本開示の態様は、経時変化を緩和するために、アイドルモードにおいて、信号経路の経時変化を制御する。一例では、信号経路の入力は、信号経路におけるデバイス(例えば、トランジスタ)の経時変化のバランスをとるために、複数のアイドル期間にわたって交互にローおよびハイに留められる。別の例では、クロック信号(例えば、低い周波数を有するクロック信号)が、信号経路におけるデバイス(例えば、トランジスタ)の経時変化のバランスをとるために、アイドル期間の間、信号経路に入力される。別の例では、信号経路の入力は、経時変化パターンに基づいて、各アイドル期間の間、ハイまたはローに留められる。【選択図】図2

Description

関連出願の相互参照
[0001] 本願は、2021年8月6日に米国特許庁に出願された非仮出願第17/396,046号の優先権および利益を主張し、その内容全体は、その全体が以下に完全に記載されているかのように、およびすべての適用可能な目的のために、本明細書に組み込まれる。
[0002] 本開示の態様は、一般に、経時変化(aging)に関し、より詳細には、経時変化の緩和(mitigation)に関する。
[0003] 回路は、バイアス温度不安定性(BTI:bias temperature instability)等の経時変化効果を被り得、これは、経時的に回路の性能を劣化させ得る。例えば、アイドルモード(idle mode)中の回路の信号経路(signal path)におけるBTIストレスは、経時的に信号経路におけるデューティサイクルシフト(duty-cycle shift)を引き起こし得、これは、回路におけるタイミング問題(例えば、タイミング違反)につながり得る。
[0004] 以下は、1つまたは複数の実装形態の基本的な理解を提供するために、そのような実装形態の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図される実装形態の広範な概観ではなく、また、すべての実装形態の主要または重要な要素を特定することも、任意またはすべての実装形態の範囲を定めることも意図しない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明への前置きとして、簡略化された形で1つまたは複数の実装形態のいくつかの概念を提示することである。
[0005] 第1の態様は、システムに関する。システムは、第1の入力と、第2の入力と、選択入力(select input)と、出力と、を有するマルチプレクサ(multiplexer)を含む。システムはまた、入力および出力を有する信号経路を含み、ここにおいて、信号経路の入力は、マルチプレクサの出力に結合される。システムは、マルチプレクサの第2の入力と、マルチプレクサの選択入力と、に結合されたコントローラ(controller)をさらに含み、ここにおいて、コントローラは、インジケータ入力(indicator input)を有する。コントローラは、インジケータ入力において、モードインジケータ信号(mode indicator signal)を受信することと、モードインジケータ信号が第1の論理値(logic value)を有する場合、マルチプレクサに、マルチプレクサの第1の入力を選択するように命令することと、モードインジケータ信号が第2の論理値を有する場合、マルチプレクサに、マルチプレクサの第2の入力を選択するように命令し、マルチプレクサの第2の入力に制御信号(control signal)を出力することと、を行うように構成され、この制御信号は、信号経路の入力をハイ(high)に留める(parked)か、またはロー(low)に留めるかを制御する。
[0006] 第2の態様は、システムに関する。システムは、信号入力と、クロック入力と、セット入力と、リセット入力と、出力と、を有するラッチ回路(latching circuit)を含む。システムはまた、入力および出力を有する信号経路を含み、ここにおいて、信号経路の入力は、ラッチ回路の出力に結合される。システムは、ラッチ回路のセット入力およびリセット入力に結合されたコントローラをさらに含み、ここにおいて、コントローラは、インジケータ入力を有する。コントローラは、インジケータ入力において、モードインジケータ信号を受信することと、モードインジケータ信号が第1の論理値を有する場合、セット入力およびリセット入力をデアサートすることと、モードインジケータ信号が第2の論理値を有する場合、セット入力およびリセット入力を使用して、信号経路の入力をハイに留めるか、またはローに留めるかを制御することと、を行うように構成される。
[0007] 第3の態様は、経時変化制御(aging control)のための方法に関する。方法は、アクティブモード(active mode)において、信号経路の入力に信号を入力することと、アイドルモードにおいて、信号経路の経時変化を制御することと、を含む。
[0008] 図1Aは、本開示のある特定の態様による、遅延回路(delay circuit)を含む信号経路の例を示す。 [0009] 図1Bは、本開示のある特定の態様による、信号経路の入力が、アイドルモードにおいてローに留められる例を示す。 [0010] 図1Cは、本開示のある特定の態様による、非対称の経時変化に起因する、信号経路におけるデューティサイクルシフトの例を例示する。 [0011] 図1Dは、本開示のある特定の態様による、信号経路の入力が、アイドルモードにおいてハイに留められる例を示す。 [0012] 図1Eは、本開示のある特定の態様による、非対称の経時変化に起因する、信号経路におけるデューティサイクルシフトの別の例を例示する。 [0013] 図2は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えた(with)マルチプレクサを含むシステムの例を示す。 [0014] 図3Aは、本開示のある特定の態様による、経時変化制御の例を例示するタイミング図である。 [0015] 図3Bは、本開示のある特定の態様による、経時変化制御の別の例を例示するタイミング図である。 [0016] 図4は、本開示のある特定の態様による、循環シフトレジスタ(circular shift register)を含むコントローラの例を示す。 [0017] 図5Aは、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えたマルチプレクサを含むシステムの別の例を示す。 [0018] 図5Bは、本開示のある特定の態様による、クロックゲーティング回路を含む、図5A中のシステムの例を示す。 [0019] 図5Cは、本開示のある特定の態様による、クロックゲーティング回路の例示的な実装形態を示す。 [0020] 図6は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えたマルチプレクサを含むシステムの別の例を示す。 [0021] 図7は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えたマルチプレクサを含むシステムの別の例を示す。 [0022] 図8は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えたマルチプレクサを含むシステムの別の例を示す。 [0023] 図9Aは、本開示のある特定の態様による、2つの信号経路のための経時変化制御を備えたシステムの例を示す。 [0024] 図9Bは、本開示のある特定の態様による、2つの信号経路のための経時変化制御を備えたシステムの別の例を示す。 [0025] 図10は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えたラッチ回路を含むシステムの例を示す。 [0026] 図11Aは、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えたラッチ回路を含むシステムの別の例を示す。 [0027] 図11Bは、本開示のある特定の態様による、クロックゲーティング回路を含む、図11A中のシステムの例を示す。 [0028] 図12は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えたマルチプレクサおよびラッチ回路を含むシステムの例を示す。 [0029] 図13は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えたシングルデータレート(SDR)-ダブルデータレート(DDR)コンバータを含むシステムの例を示す。 [0030] 図14は、本開示のある特定の態様による、コントローラの例示的な実装形態を示す。 [0031] 図15は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御信号(aging control signal)を出力するように構成されたマルチプレクサの例を示す。 [0032] 図16は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えたメモリインターフェース回路の例を示す。 [0033] 図17は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御を備えたメモリインターフェース回路の別の例を示す。 [0034] 図18は、本開示のある特定の態様による、経時変化制御の方法を例示するフローチャートである。
[0035] 添付の図面に関連して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成の説明として意図され、本明細書で説明される概念が実施され得る唯一の構成を表すようには意図されない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供することを目的とした特定の詳細を含む。しかしながら、これらの概念が、これらの特定の詳細なしで実施され得ることは、当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、周知の構造および構成要素が、このような概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形式で示される。
[0036] バイアス温度不安定性(BTI)等の経時変化効果は、経時的に回路の性能を劣化させ得る。例えば、アイドルモード中の回路の信号経路におけるBTIストレスは、経時的に信号経路におけるデューティサイクルシフトを引き起こし得、これは、回路におけるタイミング問題(例えば、タイミング違反)につながり得る。
[0037] 次に、BTIストレスにより引き起こされるデューティサイクルシフトの例が、図1A~図1Eを参照して説明される。図1Aは、信号経路105における信号を遅延させるための遅延回路115を含む信号経路105の例を示す。遅延回路115は、別の信号に対して信号のタイミングを調整するために、信号を遅延させるように構成され得る。信号は、クロック信号、データ信号、制御信号、アドレス信号、または別のタイプの信号であり得る。信号がクロック信号である例では、遅延回路115は、データキャプチャのためにデータ信号の遷移間でクロック信号のエッジをセンタリングするように、クロック信号のタイミングを調整するために使用され得る。信号がデータ信号である例では、遅延回路115は、データ信号を別のデータ信号と揃える(align)(例えば、データ信号間のスキューを低減する)ように、データ信号のタイミングを調整するために使用され得る。信号経路105がメモリシステム内にある例では、信号は、メモリデバイスのためのコマンド(例えば、書込みコマンド、読取りコマンド、リフレッシュコマンド、等)を含む制御信号、および/またはデータを書き込むかもしくは読み取るためのメモリデバイス内のアドレスを含むアドレス信号であり得る。
[0038] 遅延回路115は、直列に結合された遅延バッファ(delay buffer)120-1~120-4を含み得、ここで、遅延回路115の遅延は、遅延バッファ120-1~120-4の個々の遅延の合計に等しい。図1Aに示される例では、遅延バッファ120-1~120-4の各々は、トランジスタ125-1~125-4(例えば、n型電界効果トランジスタ)のそれぞれの1つと、トランジスタ130-1~130-4(例えば、p型電界効果トランジスタ)のそれぞれの1つと、を含むそれぞれの相補インバータを用いて実装される。しかしながら、遅延バッファ120-1~120-4の各々は、別のタイプの回路または論理ゲートを用いて実装され得ることを理解されたい。
[0039] 信号経路105がアクティブモードにあるとき、信号(例えば、データ信号、クロック信号、等)が、信号経路105の入力108において受信され、遅延回路115の遅延によって遅延される。結果として生じる遅延された信号は、信号経路105の出力110に結合された別の回路(図示せず)に出力され得る。
[0040] 信号経路105がアイドルモードにあるとき、信号経路105の入力108は、アイドル期間(idle period)の間、ハイまたはローに留められ得る(すなわち、保持され得る)。アクティブモードにおける信号がクロック信号である例では、信号経路105は、クロック信号がゲートされるときに、アイドルモードにあり得る。アクティブモードにおける信号がデータ信号である例では、信号経路105は、信号経路105の入力108においてデータトラフィックがないときに、アイドルモードにあり得る。
[0041] 図1Bは、入力108がアイドルモードにおいてロー(すなわち、論理0)に留められる例を示す。図1Bはまた、遅延バッファ120-1~120-4の各々の入力および出力における論理状態を示す。この例では、信号経路105の出力110は、アイドルモードではロー(すなわち、論理0)である。この例では、トランジスタ130-1、125-2、130-3、および125-4は、アイドルモードでオンにされ、トランジスタ125-1、130-2、125-3、および130-4は、アイドルモードでオフにされる。図1Bでは、アイドルモードでオンにされるトランジスタ130-1、125-2、130-3、および125-4は、太線で示されている。アイドルモードでオンにされるトランジスタ130-1、125-2、130-3、および125-4は、アイドルモードでストレスを受け、一方、アイドルモードでオフにされるトランジスタ125-1、130-2、125-3、および130-4は、アイドルモードでストレスを受けない。これは、アイドルモードでストレスを受けるトランジスタ130-1、125-2、130-3、および125-4が、アイドルモードでストレスを受けないトランジスタ125-1、130-2、125-3、および130-4よりも早く経時変化する、非対称の経時変化をもたらす。
[0042] この例では、非対称の経時変化は、アイドルモードでストレスを受けるトランジスタ130-1、125-2、130-3、および125-4のしきい値電圧をシフトさせ、出力110における立ち下がりエッジ遅延を、出力110における立ち上がりエッジ遅延に対して増大させる。立ち上がりエッジ遅延に対する立ち下がりエッジ遅延における増大は、信号経路105におけるデューティサイクルシフトを引き起こす。デューティサイクルシフトの例が、図1Cに示されるタイミング図に例示される。図1Cに示される例では、クロック信号150が、アクティブモードにおいて、信号経路105の入力108に入力される。この例では、入力108におけるクロック信号150は、50%のデューティサイクルを有する。図1Cはまた、クロック信号150が遅延回路115によって遅延された後の、信号経路105の出力110におけるクロック信号160を示す。遅延回路115は、出力110において、クロック信号160の立ち上がりエッジを遅延Tだけ遅延させ、クロック信号160の立ち下がりエッジを遅延Tだけ遅延させる。図1Cに示されるように、非対称の経時変化により、立ち下がりエッジの遅延Tは、立ち上がりエッジの遅延Tよりも長い。この例では、立ち下がりエッジのより長い遅延は、出力110におけるクロック信号160のデューティサイクルを増大させる(すなわち、出力110において、50%より大きいデューティサイクルをもたらす)。
[0043] 図1Bおよび図1Cに例示される例では、信号経路105の入力108は、アイドルモードにおいてローに留められる。非対称の経時変化はまた、信号経路105の入力108がアイドルモードにおいてハイに留められるケースでも発生する。この点について、図1Dは、入力108がアイドルモードにおいてハイ(すなわち、論理1)に留められる例を示す。図1Dはまた、遅延バッファ120-1~120-4の各々の入力および出力における論理状態も示す。この例では、信号経路105の出力110は、アイドルモードではハイ(すなわち、論理1)である。この例では、トランジスタ125-1、130-2、125-3、および130-4は、アイドルモードでオンにされ、トランジスタ130-1、125-2、130-3、および125-4は、アイドルモードでオフにされる。図1Dでは、アイドルモードでオンにされるトランジスタ125-1、130-2、125-3、および130-4は、太線で示されている。アイドルモードでオンにされるトランジスタ125-1、130-2、125-3、および130-4は、アイドルモードでストレスを受け、一方、アイドルモードでオフにされるトランジスタ130-1、125-2、130-3、および125-4は、アイドルモードでストレスを受けず、これは、アイドルモードにおいてストレスを受けるトランジスタ125-1、130-2、125-3、および130-4が、トランジスタ130-1、125-2、130-3、および125-4よりも早く経時変化する、非対称の経時変化をもたらす。
[0044] この例では、非対称の経時変化は、アイドルモードでストレスを受けるトランジスタ125-1、130-2、125-3、および130-4のしきい値電圧をシフトさせ、出力110における立ち上がりエッジ遅延を、出力110における立ち下がりエッジ遅延に対して増大させる。立ち下がりエッジ遅延に対する立ち上がりエッジ遅延における増大は、信号経路105におけるデューティサイクルシフトを引き起こす。デューティサイクルシフトの例が、図1Eに示されるタイミング図に例示される。図1Eに示される例では、クロック信号150は、アクティブモードにおいて、信号経路105の入力108に入力される。この例では、入力108におけるクロック信号150は、50%のデューティサイクルを有する。図1Eはまた、クロック信号150が遅延回路115によって遅延された後の、信号経路105の出力110におけるクロック信号180を示す。遅延回路115は、出力110において、クロック信号180の立ち上がりエッジを遅延Tだけ遅延させ、クロック信号180の立ち下がりエッジを遅延Tだけ遅延させる。図1Eに示されるように、非対称の経時変化により、立ち上がりエッジの遅延Tは、立ち下がりエッジの遅延Tよりも長い。この例では、立ち上がりエッジのより長い遅延は、出力110におけるクロック信号180のデューティサイクルを低減させる(すなわち、出力110において、50%より少ないデューティサイクルをもたらす)。
[0045] したがって、アイドルモードにおける非対称の経時変化は、経時的にデューティサイクルシフト(すなわち、デューティサイクル劣化)を引き起こす。デューティサイクルシフトは、信号経路105の入力108がアイドルモードにおいてローに留められるか、またはハイに留められるかに依存して、デューティサイクルを増大または低減させる。デューティサイクルに敏感なシステムでは、デューティサイクルシフトは、システムにおけるタイミング問題につながり得る。このようなシステムの例が、クロック信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの両方でデータがデータ信号からキャプチャされるダブルデータレート(DDR)システムである。この例では、非対称の経時変化によるデューティサイクルシフトは、システムにおけるタイミング違反につながり得る。
[0046] これに対処するために、本開示の様々な態様は、経時変化によるデューティサイクルシフトを緩和するために、アイドルモードにおける経時変化を制御する。一例では、各アイドル期間の間、信号経路の入力を同じ論理値に留める代わりに、入力は、信号経路におけるデバイス(例えば、トランジスタ)の経時変化のバランスをとり、したがって、非対称の経時変化によるデューティサイクルシフトを緩和するために、複数のアイドル期間にわたって交互にローおよびハイに留められる。別の例では、クロック信号(例えば、低い周波数を有する低速クロック信号)が、信号経路におけるデバイス(例えば、トランジスタ)の経時変化のバランスをとるために、アイドル期間の間、信号経路に入力される。別の例では、信号経路の入力は、経時変化パターン(例えば、プログラム可能な経時変化パターン)に基づいて、各アイドル期間の間、ハイまたはローに留められ得る。ある特定の態様では、経時変化パターンは、アクティブモードにおける信号経路の非対称の経時変化を補償するようにプログラムされ得る。ある特定の態様では、信号経路の入力に結合されたマルチプレクサが、アイドルモードにおける信号経路の経時変化を制御するために使用される。ある特定の態様では、信号経路の入力に結合されたラッチ回路(例えば、フリップフロップ)が、アイドルモードにおける信号経路の経時変化を制御するために使用される。ある特定の態様では、アイドルモードにおける信号経路の入力における論理値は、ラッチ回路のセット入力および/またはリセット入力を使用して制御され得る。本開示の上記の例示的な特徴および他の例示的な特徴は、以下でさらに説明される。
[0047] 本明細書で使用される場合、「ラッチ回路」は、ラッチ、フリップフロップ、レジスタ、等のような、1つまたは複数の論理値をラッチする/記憶するように構成された1つまたは複数の回路を含む。
[0048] 図2は、本開示のある特定の態様による、経時変化の緩和を備えたシステム205の例を示す。この例では、システム205は、信号経路210と、マルチプレクサ220と、コントローラ230と、を含む。
[0049] 信号経路210は、入力212と、出力214と、を有する。入力212は、アクティブモードにおいて信号を受信するように構成され得る。信号は、クロック信号、データ信号、制御信号、アドレス信号、または別のタイプの信号であり得る。信号経路210は、信号を遅延させるための遅延回路(例えば、遅延回路115)を含み得る。例えば、遅延回路は、以下でさらに説明されるように、別の信号に対して信号のタイミングを調整するために、信号を遅延させるように構成され得る。信号経路210は、遅延回路の代わりに、または遅延回路に加えて、1つまたは複数の他の回路を含み得ることを理解されたい。1つまたは複数の他の回路は、1つまたは複数の論理ゲート、順序論理回路、等を含み得る。信号経路210の出力214は、以下でさらに説明されるように、順序論理回路、ドライバ、パッド(pad)、または別の回路に結合され得る。
[0050] マルチプレクサ220は、第1の入力222と、第2の入力224と、選択入力226と、出力228と、を有する。マルチプレクサ220の出力228は、信号経路210の入力212に結合される。マルチプレクサ220は、選択入力226において受信された選択信号に基づいて、第1の入力222または第2の入力224を出力228に選択的に結合するように構成される。例えば、マルチプレクサ220は、選択信号が第1の論理値を有するとき、第1の入力222を出力228に結合し(すなわち、第1の入力222を選択し)、選択信号が第2の論理値を有するとき、第2の入力224を出力228に結合し得る(すなわち、第2の入力224を選択する)。第1の論理値が1であり得、第2の論理値が0であり得るか、またはその逆もあり得る。この例では、第1の入力222は、信号経路210のアクティブモードのための信号を受信するように構成される。上述されたように、信号は、クロック信号、データ信号、制御信号(コマンド信号とも呼ばれる)、アドレス信号、または別のタイプの信号であり得る。マルチプレクサ220は、図2において2つの入力(すなわち、第1の入力222および第2の入力224)を有して示されているが、マルチプレクサ220は、2つより多くの入力を含み得ることを理解されたい。
[0051] コントローラ230は、入力232と、第1の出力234と、第2の出力236と、を有する。入力232は、信号経路210がアイドルモードにあるかまたはアクティブモードにあるかをコントローラ230に示すインジケータ信号を受信するように構成され得る。この点について、入力232は、インジケータ入力と呼ばれ得る。一例では、インジケータ信号は、アイドルモードを示すための第1の論理値と、アクティブモードを示すための第2の論理値と、を有し得る。第1の論理値が1であり得、第2の論理値が0であり得るか、またはその逆もあり得る。
[0052] 信号経路210に入力される信号がクロック信号である例では、クロック信号は、アイドルモードにおいてゲートされ得る。この例では、インジケータ信号は、システム205におけるクロックゲーティングを制御する回路(図示せず)によって生成され得る。この例では、アイドルインジケート信号は、クロック信号がゲートされていないとき、アクティブモードを示し、クロック信号がゲートされているとき、アイドルモードを示し得る。信号経路210に入力される信号がデータ信号である例では、信号経路210は、信号経路210に到来するデータトラフィックがないとき、アイドルモードに入り得る。この例では、インジケータ信号は、システム205におけるデータトラフィックを制御する(例えば、管理する)回路(図示せず)によって生成され得る。この例では、インジケート信号は、到来するデータトラフィックがあるとき、アクティブモードを示し、到来するデータトラフィックがないとき、アイドルモードを示し得る。信号が制御信号(コマンド信号とも呼ばれる)である例では、信号経路210は、信号経路210に到来するコマンド(例えば、読取り/書込みコマンド)がないとき、アイドルであり得る。この例では、インジケート信号は、到来するコマンドがあるとき、アクティブモードを示し、到来するコマンドがないとき、アイドルモードを示し得る。
[0053] コントローラ230の第1の出力234は、マルチプレクサ220の第2の入力224に結合され、コントローラ230の第2の出力236は、マルチプレクサ220の選択入力226に結合される。コントローラ230は、第1の出力234において、経時変化制御信号を出力するように構成される。以下でさらに説明されるように、経時変化制御信号制御は、信号経路210の入力212が、アイドルモードにおいてハイに留められるか、またはローに留められるかを制御する制御信号である。コントローラ230は、マルチプレクサ220の入力選択を制御するために、第2の出力236において、選択信号を出力するように構成される。
[0054] アクティブモード(機能モードとも呼ばれる)では、コントローラ230は、選択信号を使用して、マルチプレクサ220に、第1の入力222を選択するように命令する(例えば、選択信号を第1の論理値に設定する)。その結果、マルチプレクサ220は、第1の入力222において受信された信号を、信号経路210の入力212に渡す。一例では、コントローラ230は、インジケータ信号がアクティブモードを示すとき、マルチプレクサ220に、第1の入力22を選択するように命令し得る。上述されたように、信号は、クロック信号、データ信号、制御信号、アドレス信号、または別のタイプの信号であり得る。信号がデータ信号である例では、信号経路210は、信号経路210が到来するデータトラフィックを受信しているとき、アクティブモードにあり得る。信号が制御信号である例では、信号経路210は、信号経路210がコマンド(例えば、読取り/書込みコマンド)を受信しているとき、アクティブモードにあり得る。
[0055] アイドルモードでは、コントローラ230は、マルチプレクサ220に、第2の入力224を選択するように命令する(例えば、選択信号を第2の論理値に設定する)。例えば、コントローラ230は、コントローラ230がアイドルモードを示すインジケータ信号を受信したとき、マルチプレクサ220に、第2の入力224を選択するように命令し得る。その結果、マルチプレクサ220は、コントローラ230の第1の出力234から出力された経時変化制御信号を、信号経路210の入力212に結合する。これは、コントローラ230が、以下でさらに説明されるように、経時変化制御信号を使用して、信号経路210の入力212において留められる論理値(すなわち、状態)を制御することによって、アイドルモードにおける信号経路210の経時変化を制御することを可能にする。
[0056] 図3Aは、ある特定の態様による、コントローラ230が、経時変化制御信号を使用して、アイドルモードにおける経時変化を制御する例を例示するタイミング図である。図3Aは、複数のアクティブ期間310-1~310-4および複数のアイドル期間320-1~320-4にわたる信号経路210の入力212における論理値305(すなわち、状態)を示す。この例では、アクティブモードにおける信号経路210に入力される信号は、クロック信号である。しかしながら、信号は、データ信号、制御信号、アドレス信号、または別のタイプの信号であり得ることを理解されたい。
[0057] 図3Aに示される例では、コントローラ230は、信号経路210におけるデバイス(例えば、トランジスタ)の経時変化のバランスをとるために、信号経路210の入力212を、アイドル期間320-1~320-4にわたって交互にローおよびハイに留める。例えば、コントローラ230は、経時変化制御信号を、連続するアイドル期間にわたって交互にローおよびハイに設定することによって、信号経路210の入力212を、連続するアイドル期間にわたって交互にローおよびハイに留め得る。コントローラ230は、(図3A中の例に示されるように)奇数アイドル期間(odd idle period)320-1および320-3の間、信号経路210の入力212をローに留め、偶数アイドル期間(even idle period)320-2および320-4の間、信号経路210の入力212をハイに留め得るか、または、奇数アイドル期間320-1および320-3の間、信号経路210の入力212をハイに留め、偶数アイドル期間320-2および320-4の間、信号経路210の入力212をローに留め得る。これを行うために、コントローラ230は、奇数アイドル期間320-1および320-3の間、経時変化制御信号をローに設定し、偶数アイドル期間320-2および320-4の間、経時変化制御信号をハイに設定し得るか、または、奇数アイドル期間320-1および320-3の間、経時変化制御信号をハイに設定し、偶数アイドル期間320-2および320-4の間、経時変化制御信号をローに設定し得る。
[0058] 多数のアイドル期間にわたって、奇数アイドル期間320-1および320-3の累積持続時間が、偶数アイドル期間320-2および320-4の累積持続時間にほぼ等しいと仮定すると、コントローラ230は、信号経路210の入力212を、経時的にアイドルモードにおいてほぼ等しい持続時間の間、ローおよびハイに留める。これは、信号経路210におけるデバイス(例えば、トランジスタ)の経時変化のバランスをとるのに役立ち、したがって、非対称の経時変化によって引き起こされる信号経路210におけるデューティサイクルシフトを低減する。
[0059] 図3Bは、ある特定の態様による、コントローラ230が、経時変化制御信号を使用して、アイドルモードにおける経時変化を制御する別の例を例示するタイミング図である。図3Bは、複数のアクティブ期間360-1~360-4および複数のアイドル期間370-1~370-4にわたる信号経路210の入力212における論理値350(すなわち、状態)を示す。この例では、アクティブモードにおける信号経路210に入力される信号は、クロック信号である。しかしながら、信号は、データ信号または別のタイプの信号であり得ることを理解されたい。
[0060] 図3Bに示される例では、コントローラ230は、アイドルモードにおける信号経路210に低速クロック信号を入力する。低速クロック信号は、アイドルモードにおける電力を低減するために、アクティブモードにおいて使用されるクロック信号の周波数よりもはるかに低い周波数を有し得る。例えば、低速クロック信号は、19.2MHz以下の周波数を有し得る。低速クロック信号は、コントローラ230に結合された低速クロックジェネレータ(図示せず)によって生成され得る。低速クロックジェネレータは、水晶発振器、または別のタイプのクロックジェネレータを用いて実装され得る。この例では、コントローラ230は、アイドルモードにおける低速クロック信号を経時変化制御信号として出力すること(すなわち、第1の出力234において低速クロック信号を出力すること)によって、信号経路210に低速クロック信号を入力し得る。この例では、低速クロック信号は、アイドルモードにおいて、信号経路210の入力212をハイとローとの間で交互にすることによって、信号経路210におけるデバイス(例えば、トランジスタ)の経時変化のバランスをとるのに役立つ。
[0061] ある特定の態様では、コントローラ230は、プログラム可能であり得る経時変化パターンに基づいて、アイドルモードにおける信号経路210の入力212を留め得る。例えば、経時変化パターンは、N個の連続するアイドル期間ごとに繰り返され得、ここで、Nは整数である。各N個の連続するアイドル期間について、経時変化パターンは、信号経路210の入力212がハイに留められるN個の連続するアイドル期間の数kと、信号経路210の入力212がローに留められるN個の連続するアイドル期間の数(すなわち、N-k)と、を示し得る。例えば、Nが8に等しい場合には、経時変化パターンは、8つの連続するアイドル期間ごとに繰り返される。この態様では、コントローラ230は、N個の連続するアイドル期間のうちのk個について、経時変化制御信号をハイに設定し、N個の連続するアイドル期間のうちのN-k個について、経時変化制御信号をローに設定することによって、経時変化パターンに基づいて経時変化を制御し得る。Nは、1より大きい整数であり得、kは、1以上の整数であり得、Nは、kより大きくあり得る。一例では、kおよびNは、コントローラ230におけるレジスタ235にパラメータとして記憶され得る。この例では、kおよびNは、レジスタ235にkおよびNの値を書き込むことによってプログラム可能であり得る。レジスタ235は、いくつかの実装形態では、省略され得ることを理解されたい。
[0062] ある特定の態様では、経時変化パターンは、Nビットのシーケンスによって指定される。これらの態様では、シーケンスにおける各ビットは、N個の連続するアイドル期間のうちの1つに対応し、各ビットは、N個の連続するアイドル期間のうちの対応する1つの間、信号経路210の入力212がハイに留められるか、またはローに留められるかを示す。例えば、1のビット値は、信号経路210の入力212が、対応するアイドル期間の間、ハイに留められることを示し得、0のビット値は、信号経路210の入力212が、対応するアイドル期間の間、ローに留められることを示し得るか、またはその逆もあり得る。例えば、ビットシーケンス11100000によって与えられる経時変化パターンは、入力212が、8つの連続するアイドル期間のうちの3つにわたってハイに留められ、8つの連続するアイドル期間のうちの5つにわたってローに留められることを示し得る。
[0063] ある特定の態様では、コントローラ230は、Nビットのシーケンスに基づいて経時変化制御信号の論理状態(すなわち、論理値)を設定することによって、Nビットのシーケンスに基づいて経時変化を制御し得、ここで、シーケンスにおける各ビットは、N個の連続するアイドル期間のそれぞれの1つに対応する。N個のアイドル期間の各々について、コントローラ230は、シーケンスにおける対応するビットが第1の論理値を有する場合、経時変化制御信号をハイに設定し、シーケンスにおける対応するビットが第2の論理値を有する場合、経時変化制御信号をローに設定し得る。第1の論理値が1であり得、第2の論理値が0であり得るか、またはその逆もあり得る。
[0064] コントローラ230は、経時変化パターンを指定するN(例えば、8)ビットのシーケンスをレジスタ235に記憶し得る。一例では、レジスタ235は、シーケンスにおけるビットを1つずつ出力するように構成された循環シフトレジスタを含み得る。この点について、図4は、ある特定の態様による、レジスタ235が循環シフトレジスタ410を含む例を示す。この例では、循環シフトレジスタ410は、記憶スロット415-1~415-N(記憶空間とも呼ばれる)を含み、ここで、記憶スロット415-1~415-Nの各々は、Nビットのシーケンスのうちの1ビットを保持し得る。循環シフトレジスタ410は、入力412と、出力414と、を有する。入力412は、以下にさらに説明されるように、循環シフトレジスタ410におけるビットのシフティングを制御するために使用される。出力414は、コントローラ230の第1の出力234に結合され、記憶スロット415-Nにおけるビットを出力するように構成される。
[0065] この例では、コントローラ230はまた、制御回路420も含む。制御回路420は、入力422と、第1の出力424と、第2の出力426と、を有する。入力422は、コントローラ230の入力232に結合され、上述されたインジケータ信号を受信するように構成される。第1の出力424は、循環シフトレジスタ410の入力412に結合され、以下でさらに説明されるように、制御回路420によって、循環シフトレジスタ410におけるビットをシフトするために使用される。第2の出力426は、コントローラ230の第2の出力236に結合され、制御回路420によって、マルチプレクサ220の入力選択を制御するために使用される。
[0066] 動作中、制御回路420は、(例えば、アイドル期間を示すアイドル信号が入力422において受信されたとき)第2の出力426を介して、マルチプレクサ220に、アイドルモードにおいて第2の入力224を選択するように命令するように構成される。第2の論理値が選択入力226に入力されたときに、マルチプレクサ220が第2の入力224を選択する例では、制御回路420は、第2の出力426を介して選択入力225に第2の論理値を出力することによって、マルチプレクサ220に、第2の入力224を選択するように命令し得る。制御回路420は、第2の出力426を介して、マルチプレクサ220に、アクティブモードにおいて第1の入力222を選択するように命令するように構成され得る。
[0067] アイドルモードでは、制御回路420は、循環シフトレジスタ410がN個のアイドル期間ごとに1回、Nビットのシーケンスにおける各ビットを出力するように、第1の出力424を介して、アイドル期間ごとに1ビット位置だけ循環シフトレジスタ410におけるビットをシフトするように構成され得る。例えば、制御回路420は、インジケータ信号がアイドルモードを示すたびに、循環シフトレジスタ410におけるビットを1ビット位置だけシフトし得る。シフトごとに、各記憶スロット415-1~415-Nにおけるビットは、循環シフトレジスタ410における次の記憶スロット415-1~415-Nにシフトアップされ得る。例えば、1つのシフトにおいて、記憶スロット415-1におけるビットは、記憶スロット415-2にシフトアップされ得、記憶スロット415-Nにおけるビットは、(記憶スロット415-Nから記憶スロット415-1にループバックする矢印によって示されるように)記憶スロット415-1にシフトバックされ得る。
[0068] したがって、この例では、循環シフトレジスタ410におけるビットは、循環シフトレジスタ410がN個のアイドル期間ごとに1回Nビットのシーケンスを通して循環するように、各アイドル期間について1ビット位置だけシフトされる。この例では、信号経路210の入力212は、循環シフトレジスタ410が第1のビット値を出力するとき、ハイに留められ得、信号経路210の入力212は、循環シフトレジスタ410が第2のビット値を出力するとき、ローに留められ得る。第1のビット値が1であり得、第2のビット値が0であり得るか、またはその逆もあり得る。
[0069] したがって、コントローラ230による経時変化制御は、例えば、Nビットのシーケンスにおけるビットを適宜プログラムすることによって、構成(例えば、プログラム)され得る。いくつかの使用ケースでは、信号経路210は、アクティブモードにおける非対称の経時変化を経験し得る。これらの使用ケースでは、経時変化パターンは、アクティブモードにおける信号経路210の非対称の経時変化を補償し、したがって、アクティブモードにおける非対称の経時変化によって引き起こされるデューティサイクルシフトを緩和するようプログラムされ得る。例えば、信号経路210の入力212が、アクティブモードにおけるローよりも、アクティブモードにおけるより長い持続時間の間ハイである場合には、経時変化パターンは、コントローラ230が、アクティブモードにおける非対称の経時変化を補償するために、信号経路210の入力212を、ハイより多くのアイドル期間の間、ローに留めるようにプログラムされ得る。同様に、信号経路210の入力212が、アクティブモードにおけるハイよりも、アクティブモードにおけるより長い持続時間の間ローである場合には、経時変化パターンは、コントローラ230が、アクティブモードにおける非対称の経時変化を補償するために、信号経路210の入力212を、ローより多くのアイドル期間の間、ハイに留めるようにプログラムされ得る。この例では、信号経路210の入力212が、アクティブモードにおいてハイおよびローである持続時間は、例えば、アクティブモードにおいて、システム205のシミュレーションを実行することによって決定され得る。この情報はまた、アクティブモードにおいて、信号経路210の入力212における論理状態を監視することと、監視された論理状態に基づいて、信号経路210の入力212がアクティブモードにおいてハイおよびローである持続時間を決定することと、によっても得られ得る。この情報が得られた後、経時変化パターンは、アクティブモードにおける非対称の経時変化を補償するために、それに応じてプログラムされ得る。
[0070] 図5Aは、上述された信号経路210と、マルチプレクサ220と、コントローラ230と、を含むシステム505の例を示す。システム505はまた、ドライバ510と、パッド520と、を含む。ドライバ510は、入力512と、出力514と、を有する。ドライバ510の入力512は、信号経路210の出力214に結合され、ドライバ510の出力514は、パッド520に結合される。ある特定の態様では、信号経路210、マルチプレクサ220、ドライバ510、およびパッド520は、チップ(すなわち、ダイ)上に集積され得、パッド520は、(例えば、プリント回路板(PCB)上に形成された)金属線を介して、別のチップに結合され得る。
[0071] ドライバ510は、アクティブモードにおいて、信号経路210から信号を受信し、受信された信号に基づいて、パッド520(したがって、金属線)を駆動するように構成され得る。例えば、ドライバ510は、受信された信号がハイであるとき、パッド520をハイに駆動し、受信された信号がローであるとき、パッド520をローに駆動するように構成され得る。代替として、ドライバ510は、受信された信号がハイであるとき、パッド520をローに駆動し、受信された信号がローであるとき、パッド520をハイに駆動するように構成され得る。ドライバ510は、パッド520をハイに駆動するためのプルアップトランジスタと、パッド520をローに駆動するためのプルダウントランジスタと、を用いて実装され得る。
[0072] 一例では、金属線(図示せず)は、パッド520と別のチップ(図示せず)との間に結合され得る。この例では、ドライバ510は、信号に基づいてパッド520(したがって、金属線)を駆動することによって、金属線を介して他のチップに信号を送信するように構成され得る。この例では、信号経路210およびドライバ510は、システム505の送信経路中に位置し得る。上述されたように、信号は、データ信号、クロック信号、制御信号、アドレス信号、または別のタイプの信号であり得る。
[0073] 図5Aの例では、信号経路210の出力214における論理状態は、複数のアイドル期間にわたってハイとローとの間でトグルし得る。これは、上述されたように、コントローラ230が、経時変化のバランスをとるために、信号経路210の入力212を交互にハイおよびローに留めるからである。いくつかの使用ケースでは、ドライバ510の入力512および/またはパッド520が、アイドルモードにおいてロー(すなわち、論理0)であることが望ましい。例えば、仕様は、パッド520に結合された伝送線(図示せず)がアイドルモードにおいてローに保持されるように、パッド520がアイドルモードにおいてローであることを要求し得る。これらのケースでは、クロックゲーティング回路540(クロックゲーティングセルとも呼ばれる)が、アイドルモードでの信号経路210の出力214におけるローとハイとの間のトグルから、ドライバ510およびパッド520を分離するために、信号経路210の出力214とドライバ510の入力512との間に結合され得、その例が、図5Bに示されている。
[0074] 図5Bに示される例では、クロックゲーティング回路540は、信号経路210の出力214に結合された信号入力542と、ドライバ510の入力512に結合された出力546と、コントローラ230の第3の出力530に結合された制御入力544と、を有する。この例では、コントローラ230は、第3の出力530を介して、クロックゲーティング回路540を選択的にゲートまたはゲート解除するように構成され得る。例えば、クロックゲーティング回路540は、第1の論理値が制御入力544に入力されたときにゲートし、第2の論理値が制御入力544に入力されたときにゲート解除するように構成され得る。この例では、コントローラ230は、クロックゲーティング回路540の制御入力544に第1の論理値を出力することによって、クロックゲーティング回路540をゲートし、クロックゲーティング回路540の制御入力544に第2の論理値を出力することによって、クロックゲーティング回路540をゲート解除し得る。この例では、第1の論理値が1であり得、第2の論理値が0であり得るか、またはその逆もあり得る。この例では、クロックゲーティング回路540は、クロックゲーティング回路540がゲートされるとき、出力546をローに留めるように構成され得る。
[0075] この例では、コントローラ230は、(例えば、コントローラ230が、入力232においてアイドルモードを示すインジケータ信号を受信したとき)アクティブモードにおいてクロックゲーティング回路540をゲート解除し、アイドルモードにおいてクロックゲーティング回路540をゲートするように構成され得る。この例では、クロックゲーティング回路540は、アイドルモードにおいて出力546をローに留め、これは、アイドルモードでの信号経路210の出力214におけるローとハイとの間のトグルから、ドライバ510およびパッド520を分離する。
[0076] 本開示は、図5Bに示される例に限定されないことを理解されたい。例えば、別の例では、クロックゲーティング回路540は、アイドルモードにおけるトグルからパッド520を分離するために、ドライバ510の出力514とパッド520との間に結合され得る。この例では、コントローラ230は、上述されたように、アイドルモードにおいてクロックゲーティング回路540をゲートし、アクティブモードにおいてクロックゲーティング回路540をゲート解除し得る。
[0077] クロックゲーティング回路540は、1つまたは複数の論理ゲートを用いて実装され得る。例えば、図5Cは、クロックゲーティング回路540がANDゲート570を含む例を示す。この例では、ANDゲート570の第1の入力が、信号入力542に結合され、ANDゲート570の第2の入力が、制御入力544に結合され、ANDゲート570の出力が、出力546に結合される。この例では、ANDゲート570は、制御入力544における論理値が1であるとき、クロックゲーティング回路540をゲート解除する。ANDゲート570は、制御入力544における論理値が0であるとき、クロックゲーティング回路540をゲートし、出力546をローに留める。一例では、ANDゲート570は、NANDゲートおよびインバータを用いて実装され得る。クロックゲーティング回路540は、図5Cに示される例に限定されず、クロックゲーティング回路540は、別のタイプの論理ゲートおよび/または論理ゲートの組合せを用いて実装され得ることを理解されたい。クロックゲーティング回路540は、図5Cに示されていない追加の構成要素(例えば、グリッチを防止するためのラッチ回路またはシンクロナイザ)を含み得ることも理解されたい。
[0078] 上記の例では、クロックゲーティング回路540は、クロックゲーティング回路540がゲートされるとき、出力546をローに留めるように構成される。しかしながら、本開示は、この例に限定されないことを理解されたい。例えば、いくつかの使用ケースでは、ドライバ510の入力512および/またはパッド520が、アイドルモードにおいてハイ(すなわち、論理1)であることが望ましくあり得る。これらのケースでは、クロックゲーティング回路540は、クロックゲーティング回路540がゲートされるとき、出力546をハイに留めるように構成される。これらのケースでは、クロックゲーティング回路540は、ORゲートまたは論理ゲートの組合せを用いて実装され得る。
[0079] 図6は、上述された信号経路210と、マルチプレクサ220と、コントローラ230と、を含むシステム605の例を示す。システム605はまた、信号入力612と、クロック入力614と、出力616と、を有するラッチ回路610(例えば、フリップフロップ)を含む。信号入力612は、信号経路210の出力214に結合される。この例では、アクティブモードにおける信号は、データ信号、制御信号、またはアドレス信号であり得る。
[0080] アクティブモードでは、ラッチ回路610は、信号入力612において、信号経路210からの信号を受信し、クロック入力614において、クロック信号(「Clk」とラベル付けされている)を受信するように構成される。ラッチ回路610は、クロック信号のエッジで信号の論理値をラッチ(すなわち、キャプチャ)し、出力616において、ラッチされた論理値を出力するように構成される。出力616は、ラッチされた論理値を受信するように構成された回路に結合され得る。回路は、別のラッチ回路、プロセッサ、データバッファ、等を含み得る。論理値をラッチするために使用されるクロック信号のエッジは、立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジであり得る。
[0081] 図7は、上述された信号経路210と、マルチプレクサ220と、コントローラ230と、ラッチ回路610と、を含むシステム705の例を示す。システム705はまた、パッド720と、受信機710と、を含む。受信機710は、入力712と、出力714と、を有する。受信機710の入力712は、パッド720に結合され、受信機710の出力714は、マルチプレクサ220の第1の入力222に結合される。ある特定の態様では、パッド720、受信機710、マルチプレクサ220、信号経路210、およびラッチ回路610は、チップ(すなわち、ダイ)上に集積され得、パッド720は、(例えば、プリント回路板(PCB)上に形成された)金属線を介して、別のチップに結合され得る。
[0082] 受信機710は、パッド720を介して、他のチップ(図示せず)から信号を受信するように構成され得る。受信機710は、(例えば、金属線における信号減衰を補償するために)受信された信号を増幅し得、および/または受信された信号に対して等化を実行し得る。受信機710は、マルチプレクサ220の第1の入力222に受信された信号を出力する。この例では、受信機710および信号経路210は、システム705の受信経路中に位置し得る。この例では、信号は、(例えば、他のチップによって金属線を介してパッド720に送信される)データ信号であり得る。
[0083] 図8は、上述された信号経路210と、マルチプレクサ220と、コントローラ230と、を含むシステム805の例を示す。システム805はまた、信号入力812と、クロック入力814と、出力816と、を有するラッチ回路810(例えば、フリップフロップ)を含む。クロック入力814は、信号経路210の出力214に結合される。この例では、アクティブモードにおける信号は、クロック信号である。
[0084] アクティブモードでは、ラッチ回路810は、信号入力812において、データ信号を受信し、クロック入力814において、信号経路210からのクロック信号を受信するように構成される。ラッチ回路810は、クロック信号のエッジでデータ信号の論理値をラッチ(すなわち、キャプチャ)し、出力816において、ラッチされた論理値を出力するように構成される。出力816は、ラッチされた論理値を受信するように構成された回路に結合され得る。回路は、別のラッチ回路、プロセッサ、データバッファ、等を含み得る。論理値をラッチするために使用されるクロック信号のエッジは、立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジであり得る。この例では、信号経路210は、クロック信号のタイミングを調整する(例えば、データ信号の遷移間でクロック信号のエッジをセンタリングする)ために、クロック信号を遅延させるように構成され得る。
[0085] 図8に示される例では、システム805はまた、マルチプレクサ220の第1の入力222に結合された出力822において、クロック信号を出力するように構成されたクロックソース820を含む。クロックソース820は、位相ロックループ(PLL)または別のタイプのクロックジェネレータを含み得る。クロックソース820は、マルチプレクサ220と同じチップ上に集積され得るか、または別個のチップ上に位置し得る。
[0086] 上述された例では、ラッチ回路810の信号入力812に入力される信号は、データ信号であるが、信号はまた、制御信号またはアドレス信号であり得ることも理解されたい。例えば、ラッチ回路810は、コマンドビットまたはアドレスビットをラッチするために使用され得る。
[0087] 図9Aは、上述された信号経路210と、マルチプレクサ220と、コントローラ230と、ラッチ回路810と、を含むシステム905の例を示す。システム905はまた、第2のマルチプレクサ920と、第2の信号経路910と、パッド940と、受信機930と、を含む。以下の図9Aの説明では、信号経路210は、第1の信号経路と呼ばれ、マルチプレクサ220は、第1のマルチプレクサと呼ばれる。
[0088] 第2の信号経路910は、入力912と、出力914と、を有し、ここで、出力914は、ラッチ回路810の信号入力812に結合される。第2の信号経路910は、図8を参照して上述されたデータ信号、制御信号、またはアドレス信号を遅延させるように構成され得る。
[0089] 第2のマルチプレクサ920は、第1の入力922と、第2の入力924と、選択入力926と、出力928と、を有する。第2のマルチプレクサ920の出力928は、第2の信号経路910の入力912に結合される。第2のマルチプレクサ920は、選択入力926において受信された選択信号に基づいて、第1の入力922または第2の入力924を出力928に選択的に結合するように構成される。例えば、第2のマルチプレクサ920は、選択信号が第1の論理値を有するとき、第1の入力922を出力928に結合し(すなわち、第1の入力922を選択し)、選択信号が第2の論理値を有するとき、第2の入力924を出力928に結合し得る(すなわち、第2の入力924を選択する)。図9Aに示される例では、第2の入力924は、コントローラ230の第1の出力234に結合され、したがって、コントローラ230から出力された経時変化制御信号を受信する。選択入力926は、コントローラ230の第2の出力236に結合され、したがって、コントローラ230から出力された選択信号を受信する。したがって、この例では、コントローラ230は、第1の信号経路210の経時変化と、第2の信号経路910の経時変化と、を制御する。この例では、第1の信号経路210と第2の信号経路910とのアイドル期間は、同じであり得る。しかしながら、図9Bを参照して以下にさらに説明されるように、これは必ずしもそうである必要はないことを理解されたい。
[0090] 受信機930は、入力932と、出力934と、を有する。受信機930の入力932は、パッド940に結合され、受信機930の出力934は、第2のマルチプレクサ920の第1の入力922に結合される。ある特定の態様では、パッド940、受信機930、第1のマルチプレクサ220、第2のマルチプレクサ920、第1の信号経路210、第2の信号経路910、およびラッチ回路810は、チップ(すなわち、ダイ)上に集積され得、パッド940は、(例えば、プリント回路板(PCB)上に形成された)金属線を介して、別のチップに結合され得る。
[0091] 受信機930は、パッド940を介して、他のチップ(図示せず)から信号(例えば、データ信号、制御信号、またはアドレス信号)を受信するように構成さる。受信機930は、(例えば、金属線における信号減衰を補償するために)受信された信号を増幅し得、および/または受信された信号に対して等化を実行し得る。受信機930は、第2のマルチプレクサ920の第1の入力922に受信された信号を出力する。この例では、受信機930および信号経路910は、システム905の受信経路中に位置し得る。
[0092] 上述されたように、この例では、コントローラ230は、第1の信号経路210の経時変化と、第2の信号経路910の経時変化と、を制御する。アクティブモードでは、コントローラ230は、第1のマルチプレクサ220に、それぞれの第1の入力222を選択するように命令し、第2のマルチプレクサ920に、それぞれの第1の入力922を選択するように命令する。アイドルモードでは、コントローラ230は、第1のマルチプレクサ220に、それぞれの第2の入力224を選択するように命令し、第2のマルチプレクサ920に、それぞれの第2の入力924を選択するように命令する。次いで、コントローラ230は、(例えば、図2を参照して上述された技法のいずれかを使用して)経時変化制御信号を使用して、第1の信号経路210および第2の信号経路910の経時変化を制御する。例えば、コントローラ230は、第1の信号経路210の入力212を、複数のアイドル期間にわたって交互にローおよびハイに留め、第2の信号経路910の入力912を、複数のアイドル期間にわたって交互にローおよびハイに留め得る。別の例では、コントローラ230は、上述されたように、経時変化パターン(例えば、Nビットのシーケンス)に基づいて、第1の信号経路210および第2の信号経路910の経時変化を制御し得る。
[0093] 図9Bは、ある特定の態様による、コントローラ230が、第1の信号経路210の経時変化と、第2の信号経路910の経時変化とを独立して制御し得る例を示す。この例では、コントローラ230は、第2の入力952と、第3の出力944と、第4の出力946と、を有し、これらは、第2の信号経路910の経時変化を制御するために使用される。以下の図9Bの説明では、入力232は、第1の入力と呼ばれる。
[0094] この例では、第3の出力944は、第2のマルチプレクサ920の第2の入力924に結合され、第4の出力946は、第2のマルチプレクサ920の選択入力926に結合される。第1の入力232は、第1の信号経路210のアイドル期間を示す第1のインジケータ信号を受信するように構成され、第2の入力942は、第2の信号経路910のアイドル期間を示す第2のインジケータ信号を受信するように構成される。第1の信号経路210のアイドル期間と第2の信号経路910のアイドル期間とは、時間的に重複し得る。この例では、コントローラ230は、第1の信号経路210の経時変化を制御するために、第1の出力234において第1の経時変化制御信号を出力し、第2の信号経路910の経時変化を制御するために、第3の出力944において第2の経時変化制御信号を出力するように構成される。
[0095] 次に、ある特定の態様による、コントローラ230の例示的な動作が説明される。第1の信号経路210のアクティブモードでは、コントローラ230は、第2の出力236を介して、第1のマルチプレクサ220に、第1の入力222を選択するように命令する。その結果、第1のマルチプレクサ220は、第1の入力222において受信されたクロック信号を、第1の信号経路210に渡す。
[0096] 第1の信号経路210のアイドルモードでは、コントローラ230は、第1のマルチプレクサ220に、第2の入力224を選択するように命令する。その結果、マルチプレクサ220は、コントローラ230の第1の出力234から出力された第1の経時変化制御信号を、マルチプレクサ220の第2の入力224に結合する。これは、図2を参照して上述されたように、コントローラ230が、第1の経時変化制御信号を使用して、アイドルモードにおける第1の信号経路210の経時変化を制御することを可能にする。この例では、コントローラ230は、第1の信号経路210がアイドルモードにあることを示す第1のインジケータ信号が第1の入力232において受信されたとき、第1の信号経路210がアイドルであると決定する。
[0097] 第2の信号経路910のアクティブモードでは、コントローラ230は、第4の出力946を介して、第2のマルチプレクサ920に、第1の入力922を選択するように命令する。その結果、第2のマルチプレクサ920は、第1の入力922において受信された信号(例えば、データ信号、制御信号、またはアドレス信号)を、第2の信号経路910に渡す。
[0098] 第2の信号経路910のアイドルモードでは、コントローラ230は、第2のマルチプレクサ920に、第2の入力924を選択するように命令する。その結果、第2のマルチプレクサ920は、コントローラ230の第3の出力944から出力された第2の経時変化制御信号を、第2の信号経路910の第2の入力924に結合する。これは、コントローラ230が、(例えば、図2を参照して上述された技法のいずれか1つを使用して)第2の経時変化制御信号を使用して、第2の信号経路のアイドルモードにおける第2の信号経路910の経時変化を制御することを可能にする。例えば、コントローラ230は、第2の信号経路910の入力912を、第2の信号経路910の複数のアイドル期間にわたって交互にローおよびハイに留め得る。別の例では、コントローラ230は、上述されたように、経時変化パターン(例えば、Nビットのシーケンス)に基づいて、第2の信号経路910の経時変化を制御し得る。この例では、コントローラ230は、第2の信号経路910がアイドルモードにあることを示す第2のインジケータ信号が第2の入力942において受信されたとき、第2の信号経路910がアイドルであると決定する。例えば、第2の信号経路910は、受信機930が例えばデータ信号の到来するデータトラフィックを受信していないとき、アイドルモードにあり得る。
[0099] 図10は、本開示のある特定の態様による、経時変化の緩和を用いるシステム1005を示す。この例では、システムは、信号経路1040と、ラッチ回路1010(例えば、フリップフロップ)と、コントローラ1030と、を含む。
[0100] 信号経路1040は、入力1042と、出力1044と、を有する。入力1042は、アクティブモードにおいて信号を受信するように構成され得る。信号は、データ信号、制御信号、アドレス信号、または別のタイプの信号であり得る。信号経路1040は、信号を遅延させるための遅延回路(例えば、遅延回路115)を含み得る。例えば、遅延回路は、以下でさらに説明されるように、別の信号に対して信号のタイミングを調整するために、信号を遅延させるように構成され得る。信号経路1040は、遅延回路の代わりに、または遅延回路に加えて、1つまたは複数の他の回路を含み得ることを理解されたい。1つまたは複数の他の回路は、1つまたは複数の論理ゲート、順序論理回路、等を含み得る。信号経路1040の出力1044は、以下でさらに説明されるように、順序論理回路、ドライバ、パッド、または別の回路に結合され得る。
[0101] ラッチ回路1010は、信号入力1012と、クロック入力1014と、セット入力1016と、リセット入力1018と、出力1020と、を有する。ラッチ回路1010の出力1020は、信号経路1040の入力1042に結合される。信号入力1012は、信号(例えば、データ信号、制御信号、またはアドレス信号)を受信するように構成され、クロック入力1014は、クロック信号(「Clk」とラベル付けされている)を受信するように構成される。ラッチ回路1010は、クロック信号のエッジで信号の論理値をラッチ(すなわち、キャプチャ)し、出力1020において、ラッチされた論理値を出力するように構成される。アクティブモードにおける信号がデータ信号である例では、信号入力1012は、データ入力と呼ばれ得る。
[0102] ラッチ回路1010は、セット入力1016がアサートされる(例えば、論理1がセット入力1016に入力される)と、セットするように構成される。セット入力1016がアサートされると、ラッチ回路1010の出力1020は、ハイ(すなわち、論理1)になる。ラッチ回路1010は、リセット入力1018がアサートされる(例えば、論理1がリセット入力1018に入力される)と、リセットするように構成される。リセット入力1018がアサートされると、ラッチ回路1010の出力1020は、ロー(すなわち、論理0)になる。
[0103] コントローラ1030は、入力1032と、第1の出力1034と、第2の出力1036と、を有する。入力1032は、信号経路1040がアイドルモードにあるときをコントローラ1030に示すインジケータ信号を受信するように構成され得る。信号経路1040に入力される信号がデータ信号である例では、信号経路1040は、信号経路1040に到来するデータトラフィックがないとき、アイドルモードに入り得る。この例では、インジケータ信号は、システム1005におけるデータトラフィックを制御する(例えば、管理する)回路(図示せず)によって生成され得る。コントローラ1030の第1の出力1034は、ラッチ回路1010のセット入力1016に結合され、コントローラの第2の出力1036は、ラッチ回路1010のリセット入力1018に結合される。以下でさらに説明されるように、コントローラ1030は、信号経路1040の入力1042(これは、ラッチ回路1010の出力1020に結合されている)が、アイドルモードにおいてハイに留められるか、またはローに留められるかを制御するために、ラッチ回路1010のセット入力1016およびリセット入力1018を使用する。
[0104] アクティブモード(機能モードとも呼ばれる)では、コントローラ1030は、ラッチ回路1010のセット入力1016およびリセット入力1018をデアサートする(例えば、セット入力1016とリセット入力1018との両方に論理0を入力する)。このケースでは、ラッチ回路1010は、クロック信号のエッジで信号(例えば、データ信号、制御信号、またはアドレス信号)の論理値をラッチし、ラッチされた論理値を信号経路1040に出力する。
[0105] アイドルモードでは、コントローラ1030は、ラッチ回路1010のセット入力1016およびリセット入力1018を使用して、信号経路1040の経時変化を制御する。コントローラ1030は、コントローラ1030の入力1032が、アイドルモードを示すインジケータ信号を受信したとき、信号経路1040がアイドルモードにあると決定し得る。この例では、コントローラ1030は、セット入力1016をアサートする(例えば、セット入力1016に論理1を入力する)ことによって、信号経路1040の入力1042をハイに留め得る。コントローラ1030は、リセット入力1018をアサートする(例えば、リセット入力1018に論理1を入力する)ことによって、信号経路1040の入力1042をローに留め得る。この例では、一度にセット入力1016およびリセット入力1018の一方がアサートされることに留意されたい。
[0106] アイドルモードでは、コントローラ1030は、図2を参照して上述された技法のいずれかを使用して、信号経路1040の経時変化を制御し得る。例えば、コントローラ1030は、ラッチ回路1010のセット入力1016およびリセット入力1018を、複数のアイドル期間にわたって交互にアサートすることによって、信号経路1040の入力1042を、複数のアイドル期間にわたって交互にローおよびハイに留め得る。例えば、コントローラ1030は、奇数アイドル期間の間、入力1042をローに留め、偶数アイドル期間の間、入力1042をハイに留め得、またはその逆もあり得る。この例では、コントローラ1030は、奇数アイドル期間の間、リセット入力1018をアサートし、偶数アイドル期間の間、セット入力1016をアサートし得るか、または、奇数アイドル期間の間、セット入力1016をアサートし、偶数アイドル期間の間、リセット入力1018をアサートし得る。
[0107] 別の例では、コントローラ1030は、上述されたように、経時変化パターンに基づいて、信号経路1040の経時変化を制御し得る。例えば、経時変化パターンは、N個の連続するアイドル期間ごとに繰り返され得、ここで、Nは整数である。各N個の連続するアイドル期間について、経時変化パターンは、信号経路1040の入力1042がハイに留められるN個の連続するアイドル期間の数kと、信号経路1040の入力1042がローに留められるN個の連続するアイドル期間の数(すなわち、N-k)と、を示し得る。例えば、Nが8に等しい場合には、経時変化パターンは、8つの連続するアイドル期間ごとに繰り返される。この態様では、コントローラ1030は、N個の連続するアイドル期間のうちのk個について、セット入力1016をアサートし、N個の連続するアイドル期間のうちのN-k個について、リセット入力1018をアサートすることによって、経時変化パターンに基づいて経時変化を制御し得る。Nは、1より大きい整数であり得、kは、1以上の整数であり得、Nは、kより大きくあり得る。一例では、kおよびNは、コントローラ1030におけるレジスタ1035にパラメータとして記憶され得る。この例では、kおよびNは、レジスタ1035にkおよびNの値を書き込むことによってプログラム可能であり得る。レジスタ1035は、いくつかの実装形態では、省略され得ることを理解されたい。
[0108] ある特定の態様では、経時変化パターンは、Nビットのシーケンスによって指定される。これらの態様では、シーケンスにおける各ビットは、N個の連続するアイドル期間のうちの1つに対応し、各ビットは、N個の連続するアイドル期間のうちの対応する1つの間、信号経路1040の入力1042がハイに留められるか、またはローに留められるかを示す。例えば、1のビット値は、信号経路1040の入力1042が、対応するアイドル期間の間、ハイに留められることを示し得、0のビット値は、信号経路1040の入力1042が、対応するアイドル期間の間、ローに留められることを示し得、またはその逆もあり得る。例えば、ビットシーケンス11100000によって与えられる経時変化パターンは、入力1042が、8つの連続するアイドル期間のうちの3つにわたってハイに留められ、8つの連続するアイドル期間のうちの5つにわたってローに留められることを示し得る。
[0109] ある特定の態様では、コントローラ1030は、Nビットのシーケンスに基づいてセット入力1016およびリセット入力1018を制御することによって、Nビットのシーケンスに基づいて経時変化を制御し得、ここで、シーケンスにおける各ビットは、N個の連続するアイドル期間のそれぞれの1つに対応する。N個のアイドル期間の各々について、コントローラ230は、シーケンスにおける対応するビットが第1の論理値を有する場合、入力1042をハイに留めるためにセット入力1016をアサートし、シーケンスにおける対応するビットが第2の論理値を有する場合、入力1042をローに留めるためにリセット入力1018をアサートし得る。第1の論理値が1であり得、第2の論理値が0であり得るか、またはその逆もあり得る。
[0110] 図11Aは、上述された信号経路1040と、ラッチ回路1010と、コントローラ1030と、を含むシステム1105の例を示す。システム1105はまた、ドライバ1110と、パッド1120と、を含む。ドライバ1110は、入力1112と、出力1114と、を有する。ドライバ1110の入力1112は、信号経路1040の出力1044に結合され、ドライバ1110の出力1114は、パッド1120に結合される。ある特定の態様では、信号経路1040、ラッチ回路1010、ドライバ1110、およびパッド1120は、チップ(すなわち、ダイ)上に集積され得、パッド1120は、(例えば、プリント回路板(PCB)上に形成された)金属線を介して、別のチップに結合され得る。
[0111] ドライバ1110は、アクティブモードにおいて、信号経路1040から信号を受信し、受信された信号に基づいて、パッド1120(したがって、金属線)を駆動するように構成され得る。例えば、ドライバ1110は、受信された信号がハイであるとき、パッド1120をハイに駆動し、受信された信号がローであるとき、パッド1120をローに駆動するように構成され得る。代替として、ドライバ1110は、受信された信号がハイであるとき、パッド1120をローに駆動し、受信された信号がローであるとき、パッド1120をハイに駆動するように構成され得る。ドライバ1110は、パッド1120をハイに駆動するためのプルアップトランジスタと、パッド1120をローに駆動するためのプルダウントランジスタと、を用いて実装され得る。
[0112] 図11Aの例では、信号経路1040の出力1044における論理状態は、複数のアイドル期間にわたってハイとローとの間でトグルし得る。これは、上述されたように、コントローラ1030が、経時変化のバランスをとるために、信号経路1040の入力1042を交互にハイおよびローに留めるからである。いくつかの使用ケースでは、ドライバ1110の入力1112および/またはパッド1120が、アイドルモードにおいてロー(すなわち、論理0)であることが望ましい。例えば、仕様は、パッド1120に結合された伝送線(図示せず)がアイドルモードにおいてローに保持されるように、パッド1120がアイドルモードにおいてローであることを要求し得る。これらのケースでは、クロックゲーティング回路1140(クロックゲーティングセルとも呼ばれる)が、アイドルモードでの信号経路1040の出力1044におけるローとハイとの間のトグルから、ドライバ1110およびパッド1120を分離するために、信号経路1040の出力1044とドライバ1110の入力1112との間に結合され得、その例が、図11Bに示されている。
[0113] 図11Bに示される例では、クロックゲーティング回路1140は、信号経路1040の出力1044に結合された信号入力1142と、ドライバ1110の入力1112に結合された出力1146と、コントローラ1030の第3の出力1130に結合された制御入力1144と、を有する。この例では、コントローラ1030は、第3の出力1130を介して、クロックゲーティング回路1140を選択的にゲートまたはゲート解除するように構成され得る。例えば、クロックゲーティング回路1140は、第1の論理値が制御入力1144に入力されたときにゲートし、第2の論理値が制御入力1144に入力されたときにゲート解除するように構成され得る。この例では、コントローラ1030は、クロックゲーティング回路1140の制御入力1144に第1の論理値を出力することによって、クロックゲーティング回路1140をゲートし、クロックゲーティング回路1140の制御入力1144に第2の論理値を出力することによって、クロックゲーティング回路1140をゲート解除し得る。この例では、第1の論理値が1であり得、第2の論理値が0であり得るか、またはその逆もあり得る。この例では、クロックゲーティング回路1140は、クロックゲーティング回路1140がゲートされるとき、出力1146をローに留めるように構成され得る。
[0114] この例では、コントローラ1030は、(例えば、コントローラ1030が、入力1032においてアイドルモードを示すインジケータ信号を受信したとき)アクティブモードにおいてクロックゲーティング回路1140をゲート解除し、アイドルモードにおいて、クロックゲーティング回路1140をゲートするように構成され得る。この例では、クロックゲーティング回路1140は、アイドルモードにおいて出力1146をローに留め、これは、アイドルモードでの信号経路1040の出力1044におけるのローとハイとの間のトグルから、ドライバ1110およびパッド1120を分離する。
[0115] 本開示は、図11Bに示される例に限定されないことを理解されたい。例えば、別の例では、クロックゲーティング回路1140は、アイドルモードにおけるトグルからパッド1120を分離するために、ドライバ1110の出力1114とパッド1120との間に結合され得る。この例では、コントローラ1030は、上述されたように、アイドルモードにおいてクロックゲーティング回路1140をゲートし、アクティブモードにおいてクロックゲーティング回路1140をゲート解除し得る。
[0116] 上記の例では、クロックゲーティング回路1140は、クロックゲーティング回路1140がゲートされるとき、出力1146をローに留めるように構成される。しかしながら、本開示は、この例に限定されないことを理解されたい。例えば、いくつかの使用ケースでは、ドライバ1110の入力1112および/またはパッド1120が、アイドルモードにおいてハイ(すなわち、論理1)であることが望ましくあり得る。これらのケースでは、クロックゲーティング回路1140は、クロックゲーティング回路1140がゲートされるとき、出力1146をハイに留めるように構成される。
[0117] 図12は、ある特定の態様による、図2に示された例示的なシステム205が、図10に示された例示的なシステム1005と組み合わせられた、システム1205の例を示す。以下の図12の説明では、信号経路210は、第1の信号経路と呼ばれ、信号経路1040は、第2の信号経路と呼ばれ、コントローラ230は、第1のコントローラと呼ばれ、コントローラ1030は、第2のコントローラと呼ばれる。
[0118] この例では、第1の信号経路210の出力214は、ラッチ回路1010のクロック入力1014に結合される。したがって、この例では、ラッチ回路1010をクロックする(clock)ために使用されるクロック信号は、第1の信号経路210を通って伝搬する。第1のコントローラ230は、図2を参照して上述されたように、第1の信号経路210のアイドルモードにおいて、第1の信号経路210の経時変化を制御する。第2のコントローラ1030は、図10を参照して上述されたように、第2の信号経路1040のアイドルモードにおいて、第2の信号経路1040の経時変化を制御する。第2の信号経路1040の出力1044は、ドライバ(例えば、ドライバ1110)、順序論理回路(例えば、フリップフロップ)、プロセッサ、または別のタイプの回路に結合され得る。
[0119] 図13は、上述された信号経路1040と、コントローラ1030と、を含むシステム1305の例を示す。システム1305はまた、本開示の態様による、シングルデータレート(SDR)-ダブルデータレート(DDR)コンバータ1310を含む。SDR-DDRコンバータ1310は、第1のラッチ回路1320と、第2のラッチ回路1340と、マルチプレクサ1360と、を含む。SDR-DDRコンバータ1310は、第1の入力1312っと、第2の入力1314と、出力1316と、を有する。第1の入力1312は、第1のデータ信号を受信するように構成され、第2の入力1314は、第2のデータ信号を受信するように構成される。第1のデータ信号が、奇数データビットを含み得、第2のデータ信号が、偶数データビットを含み得、またはその逆もあり得る。第1のデータ信号および第2のデータ信号は、クロック信号(「Clk」とラベル付けされている)の1期間当たり1つのデータビットをそれぞれ含み得る。したがって、この例では、第1のデータ信号および第2のデータ信号の各々は、シングルデータレート(すなわち、クロック信号の1期間当たり1ビット)でデータを送信する。SDR-DDRコンバータ1310の出力1316は、信号経路1040の入力1042に結合される。
[0120] 第1のラッチ回路1320は、信号入力1322と、クロック入力1324と、セット入力1326と、リセット入力1328と、出力1330と、を有する。信号入力1322は、SDR-DDRコンバータ1310の第1の入力1312に結合され、クロック入力1324は、クロック信号を受信するように構成される。第1のラッチ回路1320は、クロック信号の立ち上がりエッジで第1のデータ信号の論理値をラッチ(すなわち、キャプチャ)し、出力1330において、ラッチされた論理値を出力するように構成される。したがって、この例では、第1のラッチ回路1320は、立ち上がりエッジトリガラッチ回路(rising-edge triggered latching circuit)(ポジティブエッジトリガラッチ回路とも呼ばれる)である。
[0121] 第1のラッチ回路1320は、セット入力1326がアサートされる(例えば、論理1がセット入力1326に入力される)と、セットするように構成される。セット入力1326がアサートされると、出力1330はハイ(すなわち、論理1)になる。第1のラッチ回路1320は、リセット入力1328がアサートされる(例えば、論理1がリセット入力1328に入力される)と、リセットするように構成される。リセット入力1328がアサートされると、出力1330はロー(すなわち、論理0)になる。
[0122] 第2のラッチ回路1340は、信号入力1342と、クロック入力1344と、セット入力1346と、リセット入力1348と、出力1350と、を有する。信号入力1342は、SDR-DDRコンバータ1310の第2の入力1314に結合され、クロック入力1344は、クロック信号を受信するように構成される。第2のラッチ回路1340は、クロック信号の立ち下がりエッジで第2のデータ信号の論理値をラッチ(すなわち、キャプチャ)し、出力1350において、ラッチされた論理値を出力するように構成される。したがって、この例では、第2のラッチ回路1340は、立ち下がりエッジトリガラッチ回路(falling-edge triggered latching circuit)(ネガティブエッジトリガラッチ回路とも呼ばれる)である。
[0123] 第2のラッチ回路1340は、セット入力1346がアサートされる(例えば、論理1がセット入力1346に入力される)と、セットするように構成される。セット入力1346がアサートされると、出力1350はハイ(すなわち、論理1)になる。第2のラッチ回路1340は、リセット入力1348がアサートされる(例えば、論理1がリセット入力1348に入力される)と、リセットするように構成される。リセット入力1348がアサートされると、出力1350はロー(すなわち、論理0)になる。
[0124] マルチプレクサ1360は、第1の入力1362と、第2の入力1364と、選択入力1366と、出力1368と、を有する。第1の入力1362は、第1のラッチ回路1320の出力1330に結合され、第2の入力1364は、第2のラッチ回路1340の出力1350に結合され、選択入力1366は、クロック信号を受信するように構成され、出力1368は、SDR-DDRコンバータ1310の出力1316に結合される。
[0125] マルチプレクサ1360は、クロック信号がハイであるとき、第1のラッチ回路1320の出力1330を出力1368に結合し、クロック信号がローであるとき、第2のラッチ回路1340の出力1350を出力1368に結合するように構成される。したがって、クロック信号の各期間について、マルチプレクサ1360は、クロック信号がハイである期間の一部の間、第1のラッチ回路1320の出力1330から、ラッチされたデータビット(例えば、奇数データビット)を出力し、クロック信号がローである期間の一部の間、第2のラッチ回路1340の出力1350から、ラッチされたデータビット(例えば、偶数データビット)を出力する。したがって、マルチプレクサ1360は、出力1316において、クロック信号の1期間当たり2つのデータビットを出力し、したがって、出力1316において、ダブルデータレートでデータビットを出力する。
[0126] SDR-DDRコンバータ1310の出力1316は信号経路1040の入力1042に結合されるので、SDR-DDRコンバータ1310は、ダブルデータレートでデータビットを信号経路1040に出力する。信号経路1040の出力1044は、ドライバ(例えば、ドライバ1110)、順序論理回路(例えば、フリップフロップ)、プロセッサ、または別のタイプの回路に結合され得る。
[0127] この例では、コントローラ1030の第1の出力1034は、第1のラッチ回路1320のセット入力1326と、第2のラッチ回路1340のセット入力1346と、に結合される。コントローラ1030の第2の出力1036は、第1のラッチ回路1320のリセット入力1328と、第2のラッチ回路1340のリセット入力1348と、に結合される。
[0128] アクティブモード(機能モードとも呼ばれる)では、コントローラ1030は、第1のラッチ回路1320のセット入力1326およびリセット入力1328をデアサートし(例えば、セット入力1326とリセット入力1328との両方に論理0入力し)、第2のラッチ回路1340のセット入力1346およびリセット入力1348をデアサートする(例えば、セット入力1346とリセット入力1348との両方に論理0を入力する)。このケースでは、第1のラッチ回路1320は、クロック信号の立ち上がりエッジで第1のデータ信号の論理値(すなわち、データビット)をラッチし、ラッチされた論理値をマルチプレクサ1360の第1の入力1362に出力し、第2のラッチ回路1340は、クロック信号の立ち下がりエッジで第2のデータ信号の論理値(すなわち、データビット)をラッチし、ラッチされた論理値をマルチプレクサ1360の第2の入力1364に出力する。
[0129] アイドルモードでは、コントローラ1030は、信号経路1040の経時変化を制御する。コントローラ1030は、コントローラ1030の入力1032が、アイドルモードを示すインジケータ信号を受信したとき、信号経路1040がアイドルモードにあると決定し得る。この例では、コントローラ1030は、(例えば、第1の出力1034において論理1を出力することによって)第1のラッチ回路1320のセット入力1326をアサートし、第2のラッチ回路1340のセット入力1346をアサートすることによって、信号経路1040の入力1042をハイに留め得る。コントローラ1030は、(例えば、第2の出力1036において論理1を出力することによって)第1のラッチ回路1320のリセット入力1328をアサートし、第2のラッチ回路1340のリセット入力1348をアサートすることによって、信号経路1040の入力1042をローに留め得る。
[0130] アイドルモードでは、コントローラ1030は、図2を参照して上述された技法のいずれかを使用して、信号経路1040の経時変化を制御し得る。例えば、コントローラ1030は、信号経路1040の入力1042を、複数のアイドル期間にわたって交互にローおよびハイに留め得る。この例では、コントローラ1030は、入力1042を、奇数アイドル期間の間、ローに留め、偶数アイドル期間の間、ハイに留め得、またはその逆もあり得る。別の例では、コントローラ1030は、図10を参照して上述されたように、経時変化パターンに基づいて、信号経路1040の経時変化を制御し得る。
[0131] SDR-DDRコンバータ1310は、データ信号の例を使用して上述されたが、SDR-DDRコンバータ1310はまた、制御信号およびアドレス信号のために使用され得ることを理解されたい。
[0132] 上述されたように、コントローラ1030は、レジスタ1035に記憶されたNビットのシーケンスに基づいて、経時変化を制御し得る。一例では、レジスタ1035は、シーケンスにおけるビットを1つずつ出力するように構成された循環シフトレジスタを含み得る。この点について、図14は、ある特定の態様による、レジスタ1035が循環シフトレジスタ1410を含む例を示す。この例では、循環シフトレジスタ1410は、記憶スロット1415-1~1415-Nを含み、ここで、記憶スロット1415-1~1415-Nの各々は、Nビットのシーケンスのうちの1ビットを保持し得る。循環シフトレジスタ1410は、入力1412と、出力1414と、を有する。入力1412は、以下にさらに説明されるように、循環シフトレジスタ1410におけるビットのシフティングを制御するために使用される。出力1414は、記憶スロット415-Nにおけるビットを出力するように構成される。
[0133] この例では、コントローラ1030はまた、第1のマルチプレクサ1450と、第2のマルチプレクサ1460と、インバータ1470と、を含む。第1のマルチプレクサ1450は、循環シフトレジスタ1410の出力1414に結合された第1の入力1452と、論理0を受信するように構成された第2の入力1454と、コントローラ1030の第1の出力1034に結合された出力1458と、選択入力1456と、を有する。第2のマルチプレクサ1460は、インバータ1470を介して循環シフトレジスタ1410の出力1414に結合された第1の入力1462と、論理0を受信するように構成された第2の入力1464と、コントローラ1030の第2の出力1036に結合された出力1468と、選択入力1466と、を有する。
[0134] コントローラ1030はまた、制御回路1420を含む。制御回路1420は、入力1422と、第1の出力1424と、第2の出力1426と、を有する。入力1422は、コントローラ1030の入力1032に結合され、上述されたインジケータ信号を受信するように構成される。第1の出力1424は、循環シフトレジスタ1410の入力1412に結合され、以下でさらに説明されるように、制御回路1420によって、循環シフトレジスタ1410におけるビットをシフトするために使用される。第2の出力146は、第1のマルチプレクサ1450の選択入力1456と、第2のマルチプレクサ1460の選択入力1466と、に結合される。
[0135] 動作中、制御回路1420は、第2の出力1426を介して、第1のマルチプレクサ1450および第2のマルチプレクサ1460の各々に、アクティブモードにおいてそれぞれの第2の入力1454および1464を選択するように命令するように構成される。これは、第1のマルチプレクサ1450および第2のマルチプレクサ1460に、ラッチ回路1010のセット入力1016とリセット入力1018とに0を出力させ、これは、セット入力1016とリセット入力1018との両方をデアサートする。
[0136] 動作中、制御回路1420は、第2の出力1426を介して、第1のマルチプレクサ1450および第2のマルチプレクサ1460の各々に、アイドルモードにおいてそれぞれの第1の入力1452および1462を選択するように命令するように構成される。これは、セット入力1016を循環シフトレジスタ1410の出力1414に結合し、リセット入力1018を、インバータ1470を介して、循環シフトレジスタ1410の出力1414に結合する。したがって、リセット入力1018は、この例では、循環シフトレジスタ1410によって出力されたビットの反転を受信する。
[0137] アイドルモードでは、制御回路1420は、循環シフトレジスタ410がN個のアイドル期間ごとに1回、Nビットのシーケンスにおける各ビットを出力するように、第1の出力1424を介して、アイドル期間ごとに1ビット位置だけ循環シフトレジスタ410におけるビットをシフトするように構成され得る。例えば、制御回路1420は、インジケータ信号がアイドルモードを示すたびに、循環シフトレジスタ1410におけるビットを1ビット位置だけシフトし得る。シフトごとに、各記憶スロット1415-1~1415-Nにおけるビットは、循環シフトレジスタ1410における次の記憶スロット1415-1~1415-Nにシフトアップされ得る。例えば、1つのシフトにおいて、記憶スロット1415-1におけるビットは、記憶スロット1415-2にシフトアップされ得、記憶スロット415-Nにおけるビットは、(記憶スロット1415-Nから記憶スロット1415-1にループバックする矢印によって示されるように)記憶スロット1415-1にシフトバックされ得る。
[0138] したがって、この例では、循環シフトレジスタ1410におけるビットは、循環シフトレジスタ1410がN個のアイドル期間ごとに1回Nビットのシーケンスを通して循環するように、アイドル期間ごとに1ビット位置だけシフトされる。この例では、ラッチ回路1010の出力1020は、循環シフトレジスタ1410が1を出力するとき、ハイに留められ得る。これは、第1のマルチプレクサ1450が、ラッチ回路1010のセット入力1016に1を出力し、これは、セット入力1016をアサートし、第2のマルチプレクサが、ラッチ回路1010のリセット入力1018に0(すなわち、1の反転)を出力し、これは、リセット入力1018をデアサートするからである。また、この例では、ラッチ回路1010の出力1020は、循環シフトレジスタ1410が0を出力するとき、ローに留められ得る。これは、第1のマルチプレクサ1450が、ラッチ回路1010のセット入力1016に0を出力し、これは、セット入力1016をデアサートし、第2のマルチプレクサが、ラッチ回路1010のリセット入力1018に1(すなわち、0の反転)を出力し、これは、リセット入力1018をアサートするからである。
[0139] 図14に示されている例では、インバータ1470は、循環シフトレジスタ1410の出力1414と、第2のマルチプレクサ1460の第1の入力1462との間に結合される。しかしながら、本開示は、この例に限定されないことを理解されたい。他の実装形態では、インバータ1470は、循環シフトレジスタ1410の出力1414と、第1のマルチプレクサ1450の第1の入力1452との間に結合され得る。この例では、ラッチ回路1010の出力1020は、循環シフトレジスタ1410が1を出力するとき、ローに留められ得、ラッチ回路1010の出力1020は、循環シフトレジスタ1410が0を出力するとき、ハイに留められ得る。
[0140] 図15は、本開示のある特定の態様による、経時変化の緩和を備えたシステム1505の別の例を示す。この例では、システム1505は、上述された信号経路210と、マルチプレクサ220と、コントローラ230と、を含む。システム1505はまた、第2のマルチプレクサ1520を含む。以下の図15の説明では、マルチプレクサ220は、第1のマルチプレクサ220と呼ばれる。
[0141] 第2のマルチプレクサ1520は、第1の入力1522と、第2の入力1524と、選択入力1526と、出力1528と、を有する。第2のマルチプレクサ1520の出力1528は、第1のマルチプレクサ220の第2の入力224に結合され、第2のマルチプレクサ1520の選択入力1526は、コントローラ230の第1の出力234に結合される。第2のマルチプレクサ1520の第1の入力1522は、論理0を受信するように構成され、第2のマルチプレクサ1520の第2の入力1524は、論理1を受信するように構成される。例えば、第1の入力1522は、第1の入力1522を接地することによって、論理0を受信し得、第2の入力1524は、第2の入力1524を供給レールに結合することによって、論理1を受信し得る。
[0142] アイドルモードでは、第2のマルチプレクサ1520は、経時変化制御信号を受信するように構成される。上述されたように、ある特定の態様では、経時変化制御信号は、複数のアイドル期間にわたって、1(すなわち、ハイ)と0(すなわち、ロー)との間で交互し得るか、または、経時変化パターンに基づいて、1(すなわち、ハイ)と0(すなわち、ロー)との間で切り替わり得る。次いで、第2のマルチプレクサ1520は、経時変化制御信号の論理状態に基づいて、第1の入力1522における論理0または第2の入力1524における論理1を選択し、出力1528において、論理0および論理1のうちの選択された1つを出力し得る。例えば、第2のマルチプレクサ1520は、経時変化制御信号が0であるとき、第1の入力1522における論理0を選択し、経時変化制御信号が1であるとき、第2の入力1524における論理1を選択し得、またはその逆もあり得る。
[0143] アイドルモードでは、第1のマルチプレクサ220は、第2の入力224において、第2のマルチプレクサ1520から論理0および論理1のうちの選択された1つを受信するように構成される。第1のマルチプレクサ220の第2の入力224は、上述されたように、アイドルモードにおいて選択されるので、第1のマルチプレクサ220は、論理0および論理1のうちの選択された1つを、信号経路210の入力212に渡す。例えば、論理0が選択されると、信号経路の入力212は、アイドルモードにおいてローに留められ、論理1が選択されると、信号経路の入力212は、アイドルモードにおいてハイに留められる。したがって、この例では、第2のマルチプレクサ1520の出力は、第1のマルチプレクサ220の第2の入力224に経時変化制御信号を供給する。
[0144] 上述されたように、信号経路210、信号経路910、および信号経路1040は各々、遅延回路をそれぞれ含み得る。例えば、信号経路210、信号経路910、および信号経路1040は、直列に接続された遅延バッファ120-1~120-4を含む遅延回路120をそれぞれ含み得る。図1Aの例では、4つの遅延バッファ120-1~120-4が示されているが、信号経路は、異なる数の遅延バッファを含み得ることを理解されたい。図1Aは、遅延バッファ120-1~120-4がインバータを用いて実装される例を示しているが、遅延バッファ120-1~120-4は、この例に限定されず、遅延バッファ120-1~120-4は、他のタイプの遅延バッファを用いて実装され得ることを理解されたい。
[0145] ある特定の態様では、信号経路(例えば、信号経路210、信号経路910、または信号経路1040)は、(例えば、データ信号および/またはクロック信号のタイミングを調整するために)調整可能な遅延を有する遅延回路を含み得る。例えば、遅延回路は、遅延バッファと、遅延バッファのうちのどれが遅延回路の入力と出力との間に結合されるかを制御するように構成されたスイッチング回路と、を含み得る。この例では、遅延回路の遅延は、スイッチング回路を使用して、遅延回路の入力と出力との間に結合される遅延バッファの数を制御することによって調整され得る。スイッチング回路は、スイッチ、論理ゲート、マルチプレクサ、またはこれらの任意の組合せを含み得る。
[0146] 図16は、本開示の態様による経時変化制御が使用され得るメモリインターフェース回路1600の例を示す。しかしながら、本開示は、メモリインターフェース回路1600に限定されず、他のタイプの回路において使用され得ることを理解されたい。メモリインターフェース回路1600は、1つまたは複数のプロセッサ(例えば、中央処理ユニット(CPU)コア、グラフィックス処理ユニット(GPU)、等)に、メモリデバイス(図示せず)へのアクセスを提供するように構成され得る。メモリデバイスは、ダブルデータレート(DDR)ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)または別のタイプのメモリデバイスであり得る。
[0147] メモリインターフェース回路1600は、以下でさらに説明されるように、メモリインターフェース回路1600のための経時変化制御動作を実行するように構成されたコントローラ1690を含む。メモリインターフェース回路1600はまた、第1のパッド1610と、第2のパッド1612と、第3のパッド1614と、第4のパッド1616と、第1の受信機1620と、第2の受信機1624と、第1のドライバ1622と、第2のドライバ1626と、第3のドライバ1627と、第4のドライバ1628と、を含む。図16の例では、第1のパッド1610は、データ信号(「DQ」とラベル付けされている)のために使用され、第2のパッド1612は、データストローブ信号(data strobe signal)(「DQS」とラベル付けされている)のために使用され、第3のパッド1614は、クロック信号(「CK」とラベル付けされている)のために使用され、第4のパッド1616は、コマンド/アドレス信号(「CA」とラベル付けされている)のために使用される。第1のパッド1610、第2のパッド1612、第3のパッド1614、および第4のパッド1616は、それぞれの金属線(使用されない)を介して、メモリデバイス(図示せず)に結合される。図16では、例示を簡単にするために、第1のパッド1610に対応する1つのデータラインが示されているが、メモリインターフェース回路1600は、複数のデータ信号を並列に送信および/または受信するために、複数のデータラインを並列に含み得ることを理解されたい。
[0148] 第1の受信機1620の入力および第1のドライバ1622の出力は、第1のパッド1610に結合される。第2の受信機1624の入力および第2のドライバ1626の出力は、第2のパッド1612に結合される。第3のドライバ1627の出力は、第3のパッド1614に結合され、第4のドライバ1628の出力は、第4のパッド1616に結合される。第1の受信機1620は、第1のパッド1610を介して、メモリデバイスからデータ信号を受信するように構成され得る。第1の受信機1620は、受信されたデータ信号を増幅するように構成され得る。第1のドライバ1622は、データ信号を受信し、データ信号をメモリデバイスに送信するために、データ信号を用いて第1のパッド1610を駆動するように構成され得る。第2の受信機1624は、第2のパッド1612を介して、メモリデバイスからデータストローブ信号を受信するように構成され得る。第2のドライバ1626は、データストローブ信号を受信し、データストローブ信号をメモリデバイスに送信するために、データストローブ信号を用いて第2のパッド1612を駆動するように構成され得る。データストローブ信号は、データ信号からデータビットをキャプチャするために使用されるクロック信号であり得る。第3のドライバ1627は、クロック信号を受信し、クロック信号をメモリデバイスに送信するために、クロック信号を用いて第3のパッド1614を駆動するように構成され得る。第4のドライバ1628は、コマンド/アドレス(CA)信号を受信し、CA信号をメモリデバイスに送信するために、CA信号を用いて第4のパッド1616を駆動するように構成され得る。この例では、第3のパッド1614から送信されるクロック信号は、CA信号からコマンドビットおよび/またはアドレスビットをキャプチャするために使用され得る。
[0149] メモリインターフェース回路1600はまた、第1のマルチプレクサ1630と、第1の信号経路1650と、第2のマルチプレクサ1640と、第2の信号経路1654と、第2のマルチプレクサ1640と、第3の信号経路1657と、第3のマルチプレクサ1675と、第4の信号経路1660と、第4のマルチプレクサ1680と、第5の信号経路1663と、第6の信号経路1666と、第1のSDR-DDRコンバータ1670と、第2のSDR-DDRコンバータ1685と、を含む。第1の信号経路1650、第2の信号経路1654、第3の信号経路1657、第4の信号経路1660、第5の信号経路1663、および第6の信号経路1666の各々は、それぞれの信号を遅延させるための遅延回路(例えば、遅延回路115)を含み得る。
[0150] 第1のマルチプレクサ1630は、第1の受信機1620の出力に結合された第1の入力1632と、コントローラ1690に結合された第2の入力1634と、コントローラ1690に結合された選択入力1636と、出力1638と、を有する。第1の信号経路1650は、第1のマルチプレクサ1630の出力1638に結合された入力1651と、出力1652と、を有する。
[0151] 第1のSDR-DDRコンバータ1670は、データソース(図示せず)に結合された、第1の信号入力1671-1および第2の信号入力1671-2を有する。第1のSDR-DDRコンバータ1670はまた、コントローラ1690に結合されたセット入力1672と、コントローラ1690に結合されたリセット入力1673と、出力1674と、を有する。第2の信号経路1654は、第1のSDR-DDRコンバータ1670の出力1674に結合された入力1655と、第1のドライバ1622の入力に結合された出力1656と、を有する。
[0152] 第2のマルチプレクサ1640は、第2の受信機1624の出力に結合された第1の入力1642と、コントローラ1690に結合された第2の入力1644と、コントローラ1690に結合された選択入力1646と、出力1648と、を有する。第3の信号経路1657は、第2のマルチプレクサ1640の出力1648に結合された入力1658と、出力1659と、を有する。
[0153] 第3のマルチプレクサ1675は、データストローブソース(図示せず)に結合された第1の入力1676と、コントローラ1690に結合された第2の入力1677と、コントローラ1690に結合された選択入力1678と、出力1679と、を有する。第4の信号経路1660は、第3のマルチプレクサ1675の出力1679に結合された入力1661と、第2のドライバ1626の入力に結合された出力1662と、を有する。
[0154] 第4のマルチプレクサ1680は、クロックソース(図示せず)に結合された第1の入力1681と、コントローラ1690に結合された第2の入力1682と、コントローラ1690に結合された選択入力1683と、出力1684と、を有する。第5の信号経路1663は、第4のマルチプレクサ1680の出力1684に結合された入力1664と、第3のドライバ1627の入力に結合された出力1665と、を有する。
[0155] 第2のSDR-DDRコンバータ1685は、コマンド/アドレスソース(図示せず)に結合された、第1の信号入力1686-1および第2の信号入力1686-2を有する。第2のSDR-DDRコンバータ1685はまた、コントローラ1690に結合されたセット入力1687と、コントローラ1690に結合されたリセット入力1688と、出力1689と、を有する。第6の信号経路1666は、第2のSDR-DDRコンバータ1685の出力1689に結合された入力1667と、第4のドライバ1628の入力に結合された出力1668と、を有する。
[0156] 次に、ある特定の態様に従って、メモリインターフェース回路1600の例示的な動作が説明される。
[0157] 書込み動作の間、第1のSDR-DDRコンバータ1670は、メモリデバイスに書き込まれるべきデータを受信し得る。例えば、第1のSDR-DDRコンバータ1670は、シングルデータレート(SDR)における2つ以上のデータ信号でデータを受信し得、ここで、データ信号のうちの第1のものが、奇数データビットを含み得、データ信号のうちの第2のものが、偶数ビットを含み得る。この例では、第1のSDR-DDRコンバータ1670は、第1の信号入力1671-1を介して、データ信号のうちの第1のものを受信し、第2の信号入力1671-2を介して、データ信号のうちの第2のものを受信し得る。
[0158] 第1のSDR-DDRコンバータ1670は、SDRにおけるデータ信号をダブルデータレート(DDR)におけるデータ信号に変換し、DDRにおけるデータ信号を出力1674において出力し得る。一例では、第1のSDR-DDRコンバータ1670は、例示的なSDR-DDRコンバータ1310を用いて実装され得る。DDRにおけるデータ信号は、第2の信号経路1654を介して第1のドライバ1622に伝搬し、第1のドライバ1622は、第1のパッド1610を介して、メモリデバイスにDDRにおけるデータ信号を送信する。この例では、第2の信号経路1654は、(例えば、データ信号を、並列データラインにおける他の1つまたは複数のデータ信号(図示せず)と揃えるために)データ信号を遅延させ得る。上述されたように、他のデータラインは、例示を簡単にするために、図16には示されていない。
[0159] 書込み動作の間、第3のマルチプレクサ1675は、第1の入力1676において、データストローブ信号を受信し得る。コントローラ1690は、第3のマルチプレクサ1675がデータストローブ信号を第4の信号経路1660に出力するように、第3のマルチプレクサ1675に、第1の入力1676を選択するように命令する。データストローブ信号は、DDRにおけるデータ信号の半分の周波数を有し得る(すなわち、DDRにおけるデータ信号は、データストローブ信号の期間ごとに2つのデータビットを含む)。データストローブ信号は、第4の信号経路1660を介して第2のドライバ1626に伝搬し、第2のドライバ1626は、第2のパッド1612を介して、メモリデバイスにデータストローブ信号を送信する。この例では、第4の信号経路1660は、(例えば、DDRにおけるデータ信号に対してデータストローブ信号のタイミングを調整するために)データストローブ信号を遅延させ得る。
[0160] 読取り動作の間、第1の受信機1620は、第1のパッド1610を介して、メモリデバイスから読取りデータを含むデータ信号を受信し得る。コントローラ1690は、データ信号が第1のマルチプレクサ1630を通って第1の信号経路1650に伝搬することを可能にするために、第1のマルチプレクサ1630に、第1の入力1632を選択するように命令し得る。第1の信号経路1650は、読取りデータをメモリコントローラ(図示せず)に出力し得、これは、データ信号におけるデータをバッファし、メモリデバイスからのデータを要求したプロセッサにこのデータを送り得る。
[0161] 読取り動作の間、第2の受信機1624は、第2のパッド1612を介して、メモリデバイスからデータストローブ信号を受信し、受信されたデータストローブ信号を、第2のマルチプレクサ1640の第1の入力1642に出力し得る。コントローラ1690は、第2のマルチプレクサ1640がデータストローブ信号を第3の信号経路1657に出力するように、第2のマルチプレクサ1640に、第1の入力1642を選択するように命令する。データストローブ信号は、第3の信号経路1657を介してメモリコントローラ(図示せず)に伝搬し、ここで、メモリコントローラは、メモリデバイスから受信されたデータ信号における読取りデータをキャプチャするために、データストローブ信号を使用し得る。この例では、第3の信号経路1657は、(例えば、受信されたデータ信号に対してデータストローブ信号のタイミングを調整するために)データストローブ信号を遅延させ得る。
[0162] 第2のSDR-DDRコンバータ1685は、メモリデバイスのためのコマンドおよび/またはアドレス情報を受信し得る。例えば、第2のSDR-DDRコンバータ1685は、シングルデータレート(SDR)における2つ以上の制御/アドレス(CA)信号でコマンドおよび/またはアドレス情報を受信し得、ここで、CA信号のうちの第1のものが、奇数ビットを含み得、CA信号のうちの第2のものが、偶数ビットを含み得る。この例では、第2のSDR-DDRコンバータ1685は、第1の信号入力1686-1を介して、CA信号のうちの第1のものを受信し、第2の信号入力1686-2を介して、CA信号のうちの第2のものを受信し得る。
[0163] 第2のSDR-DDRコンバータ1685は、SDRにおけるCA信号をダブルデータレート(DDR)におけるCA信号に変換し、DDRにおけるCA信号を出力1689において出力し得る。一例では、第2のSDR-DDRコンバータ1685は、例示的なSDR-DDRコンバータ1310を用いて実装され得る。DDRにおけるCA信号は、第6の信号経路1666を介して第4のドライバ1628に伝搬し、第4のドライバ1628は、第4のパッド1616を介して、メモリデバイスにDDRにおけるCA信号を送信する。
[0164] 第4のマルチプレクサ1680は、第1の入力1681において、クロック信号を受信し得る。コントローラ1690は、第4のマルチプレクサ1680がクロック信号を第5の信号経路1663に出力するように、第4のマルチプレクサ1680に、第1の入力1681を選択するように命令する。クロック信号は、第5の信号経路1663を介して第3のドライバ1627に伝搬し、第3のドライバ1627は、第3のパッド1614を介して、メモリデバイスにクロック信号を送信する。メモリデバイスは、CA信号からコマンド/アドレスビットをキャプチャするために、クロック信号を使用し得る。
[0165] 書込み動作の場合、メモリコントローラ(図示せず)は、メモリデバイスにデータを書き込む要求をプロセッサ(図示せず)から受信し得る。これに応答して、メモリコントローラは、書込みコマンドと、書き込まれるべきデータについての書込みアドレスと、を含むCA信号を生成する。第2のSDR-DDRコンバータ1685は、第1の信号入力1686-1および第2の信号入力1686-2を介して、SDRにおけるCA信号を受信し、SDRにおけるCA信号をDDRにおけるCA信号に変換し、DDRにおけるCA信号を出力1689において出力する。CA信号は、第6の信号経路1666を通って第4のドライバ1628に伝搬し、第4のドライバ1628は、第4のパッド1616を介して、メモリデバイスにCA信号を送信する。
[0166] 読取り動作の場合、メモリコントローラ(図示せず)は、プロセッサ(図示せず)から読取り要求を受信し得る。これに応答して、メモリコントローラは、メモリデバイスから読み取られるべきデータについての読取りコマンドおよび読取りアドレスを含むCA信号を生成する。第2のSDR-DDRコンバータ1685は、第1の信号入力1686-1および第2の信号入力1686-2を介して、SDRにおけるCA信号を受信し、SDRにおけるCA信号をDDRにおけるCA信号に変換し、DDRにおけるCA信号を出力1689において出力する。CA信号は、第6の信号経路1666を通って第4のドライバ1628に伝搬し、第4のドライバ1628は、第4のパッド1616を介して、メモリデバイスにCA信号を送信する。
[0167] メモリコントローラはまた、ハウスキーピング動作(例えば、リフレッシュ動作)を実行するためのコマンドを含むCA信号を生成し得る。このケースでは、メモリコントローラは、メモリデバイスのためのハウスキーピングコマンド(例えば、リフレッシュコマンド)を含むCA信号を生成する。第2のSDR-DDRコンバータ1685は、第1の信号入力1686-1および第2の信号入力1686-2を介して、SDRにおけるCA信号を受信し、SDRにおけるCA信号をDDRにおけるCA信号に変換し、DDRにおけるCA信号を出力1689において出力する。CA信号は、第6の信号経路1666を通って第4のドライバ1628に伝搬し、第4のドライバ1628は、第4のパッド1616を介して、メモリデバイスにCA信号を送信する。
[0168] コントローラ1690は、以下でさらに説明されるように、メモリインターフェース回路1600のアクティビティに基づいて、メモリインターフェース回路1600のための経時変化制御動作を実行するように構成され得る。ある特定の態様では、コントローラ1690は、メモリインターフェース回路1600の動作を示す1つまたは複数の信号を入力1692において受信し得る。コントローラ1690は、上述された例示的なコントローラ230および/またはコントローラ1030の1つまたは複数のインスタンスで実装され得る。
[0169] 書込み動作の間、第1の信号経路1650および第3の信号経路1657は、アイドルであり得、一方、第2の信号経路1654、第4の信号経路1660、第5の信号経路1663、および第6の信号経路1666は、アクティブである。換言すれば、読取りデータ経路および読取りデータストローブ経路(これは、それぞれ、第1の信号経路1650および第3の信号経路1657を含む)は、書込み動作の間はアイドルモードにあり得る。このケースでは、コントローラ1690は、書込み動作を示す信号をメモリコントローラから受信し得る。これに応答して、コントローラ1690は、第2の信号経路1654、第4の信号経路1660、第5の信号経路1663、および第6の信号経路1666がアクティブである間、第1の信号経路1650および第3の信号経路1657のための経時変化制御動作を実行し得る。
[0170] この点について、コントローラ1690は、選択入力1636を介して、第1のマルチプレクサ1630に、第2の入力1634を選択するように命令し得る。次いで、コントローラ1690は、(例えば、上述された例示的な技法のいずれかを使用して)第1の信号経路1650の経時変化を制御するために、第1のマルチプレクサ1630の第2の入力1634に経時変化制御信号を入力し得る。例えば、経時変化制御信号は、第1の信号経路1650の入力1651を、複数のアイドル期間にわたって交互にハイおよびローに留め得る、(例えば、循環シフトレジスタ410に記憶された)経時変化パターンに基づいて、第1の信号経路1650の経時変化を制御し得る、等。
[0171] コントローラ1690はまた、選択入力1646を介して、第2のマルチプレクサ1640に、第2の入力1644を選択するように命令し得る。次いで、コントローラ1690は、(例えば、上述された例示的な技法のいずれかを使用して)第3の信号経路1657の経時変化を制御するために、第2のマルチプレクサ1640の第2の入力1644に経時変化制御信号を入力し得る。例えば、経時変化制御信号は、第3の信号経路1657の入力1658を、複数のアイドル期間にわたって交互にハイおよびローに留め得る、(例えば、循環シフトレジスタ410に記憶された)経時変化パターンに基づいて、第3の信号経路1657の経時変化を制御し得る、等。
[0172] 読取り動作の間、第2の信号経路1654および第4の信号経路1660は、アイドルであり得、一方、第1の信号経路1650、第3の信号経路1657、第5の信号経路1663、および第6の信号経路1666は、アクティブである。換言すれば、書込みデータ経路および書込みデータストローブ経路(これは、それぞれ、第2の信号経路1654および第4の信号経路1660を含む)は、読取り動作の間はアイドルモードにあり得る。このケースでは、コントローラ1690は、読取り動作を示す信号をメモリコントローラから受信し得る。これに応答して、コントローラ1690は、第1の信号経路1650、第3の信号経路1657、第5の信号経路1663、および第6の信号経路1666がアクティブである間、第2の信号経路1654および第4の信号経路1660のための経時変化制御動作を実行し得る。
[0173] この点について、コントローラ1690は、(例えば、上述された例示的な技法のいずれかを使用して)第1のSDR-DDRコンバータ1670のセット入力1672およびリセット入力1673を使用して、第2の信号経路1654の経時変化を制御し得る。例えば、コントローラ1690は、セット入力1672をアサートすることによって、第2の信号経路1654の入力1655をハイに留め、リセット入力1673をアサートすることによって、第2の信号経路1654の入力1655をローに留め得る。この例では、コントローラ1690は、例えば、第2の信号経路1654の入力1655を、第2の信号経路1654の複数のアイドル期間にわたって交互にハイおよびローに留めることによって、経時変化を制御し得る。別の例では、コントローラ1690は、経時変化パターンに基づいて、第2の信号経路1654の経時変化を制御し得る。
[0174] コントローラ1690はまた、選択入力1678を介して、第3のマルチプレクサ1675に、第2の入力1677を選択するように命令し得る。次いで、コントローラ1690は、(例えば、上述された例示的な技法のいずれかを使用して)第4の信号経路1660の経時変化を制御するために、第3のマルチプレクサ1675の第2の入力1677に経時変化制御信号を入力し得る。例えば、経時変化制御信号は、第4の信号経路1660の入力1661を、複数のアイドル期間にわたって交互にハイおよびローに留め得る、(例えば、循環シフトレジスタ410に記憶された)経時変化パターンに基づいて、第4の信号経路1660の経時変化を制御し得る、等。
[0175] ハウスキーピング動作(例えば、リフレッシュ動作)中、読取り動作および書込み動作に関連付けられた第1の信号経路1650、第2の信号経路1654、第3の信号経路1657、および第4の信号経路1660は、アイドルであり得、一方、第5の信号経路1663および第6の信号経路1666は、メモリデバイスにハウスキーピングコマンド(例えば、リフレッシュコマンド)を送るために、アクティブであり得る。換言すれば、書込みデータ経路、書込みデータストローブ経路、読取りデータ経路、および読取りデータストローブ経路は、ハウスキーピング動作の間はアイドルであり得る。このケースでは、コントローラ1690は、メモリコントローラからハウスキーピング動作を示す信号を受信し得る。これに応答して、コントローラ1690は、第1の信号経路1650、第2の信号経路1654、第3の信号経路1657、および第4の信号経路1660のための経時変化制御動作を実行し得る。例えば、コントローラ1690は、書込み動作について上述された方法で、第1の信号経路1650および第3の信号経路1657のための経時変化制御動作を実行し得る。コントローラ1690はまた、読取り動作について上述された方法で、第2の信号経路1654および第4の信号経路1660のための経時変化制御動作を実行し得る。
[0176] トラフィックアイドルモードまたはクロック停止パワーダウン(CSPD)モードの間、CA、CK、DQおよびDQS経路は、すべてアイドルである。このケースでは、コントローラ1690は、メモリコントローラからトラフィックアイドルモードまたはCSPDモードを示す信号を受信し得る。これに応答して、コントローラ1690は、第1の信号経路1650、第2の信号経路1654、第3の信号経路1657、第4の信号経路1660、第5の信号経路1663、および第6の信号経路1666のための経時変化制御動作を実行し得る。コントローラ1690は、上述された方法で、第1の信号経路1650、第2の信号経路1654、第3の信号経路1657、および第4の信号経路1660のための経時変化制御動作を実行し得る。
[0177] コントローラ1690は、(例えば、上述された例示的な技法のいずれかを使用して)第2のSDR-DDRコンバータ1685のセット入力1687およびリセット入力1688を使用して、第6の信号経路1666の経時変化を制御し得る。例えば、コントローラ1690は、セット入力1687をアサートすることによって、第6の信号経路1666の入力1667をハイに留め、リセット入力1688をアサートすることによって、第6の信号経路1666の入力1667をローに留め得る。この例では、コントローラ1690は、例えば、第6の信号経路1666の入力1667を、複数のアイドル期間にわたって交互にハイおよびローに留めることによって、経時変化を制御し得る。別の例では、コントローラ1690は、経時変化パターンに基づいて、第6の信号経路1666の経時変化を制御し得る。
[0178] コントローラ1690はまた、選択入力1683を介して、第4のマルチプレクサ1680に、第2の入力1682を選択するように命令し得る。次いで、コントローラ1690は、(例えば、上述された例示的な技法のいずれかを使用して)第5の信号経路1663の経時変化を制御するために、第4のマルチプレクサ1680の第2の入力1682に経時変化制御信号を入力し得る。例えば、経時変化制御信号は、第5の信号経路1663の入力1664を、複数のアイドル期間にわたって交互にハイおよびローに留め得る、(例えば、循環シフトレジスタ410に記憶された)経時変化パターンに基づいて、第5の信号経路1663の経時変化を制御し得る、等。
[0179] クロックフリーランニングモード(clock free running mode)の間、クロック信号は、コマンドトラフィックがない状態で、実行されていることがある。これは、例えば、メモリデバイスをクロック信号と同期させておくために行われ得る。このモードでは、第5の信号経路1663は、クロック信号のためにアクティブのままであり、一方、第1の信号経路1650、第2の信号経路1654、第3の信号経路1657、第4の信号経路1660、および第6の信号経路1666は、アイドルである。このケースでは、コントローラ1690は、メモリコントローラからクロックフリーランニングモードを示す信号を受信し得る。これに応答して、コントローラ1690は、上述された方法で、第1の信号経路1650、第2の信号経路1654、第3の信号経路1657、第4の信号経路1660、および第6の信号経路1666のための経時変化制御動作を実行し得る。
[0180] 図17は、本開示の態様による経時変化制御が使用され得るメモリインターフェース回路1900の別の例を示す。メモリインターフェース回路1900は、上述された第1のマルチプレクサ1630と、第2のマルチプレクサ1640と、第3のマルチプレクサ1675と、第4のマルチプレクサ1680と、第1の信号経路1650と、第2の信号経路1654と、第3の信号経路1657と、第4の信号経路1660と、第5の信号経路1663と、第6の信号経路1666と、第1の受信機1620と、第2の受信機1624と、第1のドライバ1622と、第2のドライバ1626と、第3のドライバ1627と、第4のドライバ1628と、第1のパッド1610と、第2のパッド1612と、第3のパッド1614と、第4のパッド1616と、コントローラ1690と、を含む。メモリインターフェース回路1900はまた、第5のマルチプレクサ1710と、第6のマルチプレクサ1720と、を含む。
[0181] 第5のマルチプレクサ1710は、データ信号を受信するように構成された第1の入力1712と、コントローラ1690に結合された第2の入力1714と、コントローラ1690に結合された選択入力1716と、第2の信号経路1654の入力1655に結合された出力1718と、を有する。一例では、第1の入力1712は、第1のSDR-DDRコンバータ1670(図17に図示せず)からデータ信号を受信し得、ここで、第5のマルチプレクサ1710の第1の入力1712は、第1のSDR-DDRコンバータ1670の出力1674に結合される。しかしながら、本開示は、この例に限定されないことを理解されたい。
[0182] 第6のマルチプレクサ1720は、CA信号を受信するように構成された第1の入力1722と、コントローラ1690に結合された第2の入力1724と、コントローラ1690に結合された選択入力1726と、第6の信号経路1666の入力1667に結合された出力1728と、を有する。一例では、第1の入力1722は、第2のSDR-DDRコンバータ1685(図17に図示せず)からデータ信号を受信し得、ここで、第6のマルチプレクサ1720の第1の入力1722は、第2のSDR-DDRコンバータ1685の出力1689に結合される。しかしながら、本開示は、この例に限定されないことを理解されたい。
[0183] 書込み動作の間、コントローラ1690は、選択入力1716を介して、第5のマルチプレクサ1710に、第1の入力1712を選択するように命令する。これは、第5のマルチプレクサ1710が、メモリデバイスに書き込まれるべきデータを含むデータ信号を受信し、データ信号を第2の信号経路1654の入力1655に渡すことを可能にする。
[0184] 読取り動作、ハウスキーピング動作、トラフィックアイドルモード、またはCSPDモードの間、コントローラ1690は、選択入力1716を介して、第5のマルチプレクサ1710に、第2の入力1714を選択するように命令し得る。次いで、コントローラ1690は、(例えば、上述された例示的な技法のいずれかを使用して)第2の信号経路1654の経時変化を制御するために、第5のマルチプレクサ1710の第2の入力1714に経時変化制御信号を入力し得る。例えば、経時変化制御信号は、第2の信号経路1654の入力1655を、複数のアイドル期間にわたって交互にハイおよびローに留め得る、(例えば、循環シフトレジスタ410に記憶された)経時変化パターンに基づいて、第2の信号経路1654の経時変化を制御し得る、等。
[0185] 読取り動作、書込み動作、またはハウスキーピング動作の間、コントローラ1690は、選択入力1726を介して、第6のマルチプレクサ1720に、第1の入力1722を選択するように命令し得る。これは、第6のマルチプレクサ1720が、コマンドおよび/またはアドレス情報を含むCA信号を受信し、CA信号を第6の信号経路1666の入力1667に渡すことを可能にする。
[0186] トラフィックアイドルモード、CSPDモード、またはクロックフリーランニングモードの間、コントローラ1690は、選択入力1726を介して、第6のマルチプレクサ1720に、第2の入力1724を選択するように命令し得る。次いで、コントローラ1690は、(例えば、上述された例示的な技法のいずれかを使用して)第6の信号経路1666の経時変化を制御するために、第6のマルチプレクサ1720の第2の入力1724に経時変化制御信号を入力し得る。例えば、経時変化制御信号は、第6の信号経路1666の入力1667を、複数のアイドル期間にわたって交互にハイおよびローに留め得る、(例えば、循環シフトレジスタ410に記憶された)経時変化パターンに基づいて、第6の信号経路1666の経時変化を制御し得る、等。
[0187] 図18は、ある特定の態様による、経時変化制御のための方法1800を例示するフローチャートである。
[0188] ブロック1810では、アクティブモードにおいて、信号が、信号経路の入力に入力される。例えば、信号は、データ信号、クロック信号、制御信号、またはアドレス信号を含み得る。信号経路は、信号経路210、信号経路1040、第1の信号経路1650、第2の信号経路1654、第3の信号経路1657、第4の信号経路1660、第5の信号経路1663、または第6の信号経路1666のうちのいずれか1つに対応し得る。信号経路は、遅延回路(例えば、遅延回路115)を含み得る。いくつかの例では、信号は、マルチプレクサ(例えば、マルチプレクサ220、マルチプレクサ920、第1のマルチプレクサ1630、第2のマルチプレクサ1640、第3のマルチプレクサ1675、第4のマルチプレクサ1680、第5のマルチプレクサ1710、もしくは第6のマルチプレクサ1720)またはラッチ回路(例えば、ラッチ回路1010、第1のラッチ回路1320、もしくは第2のラッチ回路1340)によって、信号経路に入力され得る。
[0189] ブロック1820では、アイドルモードにおいて、信号経路の経時変化が制御される。経時変化は、コントローラ(例えば、コントローラ230、1030、または1690)によって、制御され得る。
[0190] ある特定の態様では、アイドルモードにおいて、信号の経時変化を制御することは、信号の入力を、複数の連続するアイドル期間にわたって交互にハイおよびローに留めることを含む。ある特定の態様では、連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含む。これらの態様では、信号経路の入力を交互にハイおよびローに留めることは、奇数アイドル期間の各々の間、信号経路の入力をローに留めることと、偶数アイドル期間の各々の間、信号経路の入力をハイに留めることと、を含み得るか、または、奇数アイドル期間の各々の間、信号経路の入力をハイに留めることと、偶数アイドル期間の各々の間、信号経路の入力をローに留めることと、を含み得る。
[0191] ある特定の態様では、アイドルモードにおいて、信号経路の経時変化を制御することは、N個の連続するアイドル期間のうちのk個の間、信号経路の入力をハイに留めることと、N個の連続するアイドル期間のうちのN-k個の間、信号経路の入力をローに留めることと、を含み、ここで、kは、1以上の整数であり、Nは、kより大きい整数である。
[0192] ある特定の態様では、方法1800はまた、レジスタ(例えば、レジスタ235またはレジスタ1035)にビットのシーケンスを記憶することを含み得、ビットのシーケンスにおけるビットの各々は、アイドルモードにおけるN個の連続するアイドル期間のうちのそれぞれの1つに対応する。これらの態様では、アイドルモードにおいて、信号経路の経時変化を制御することは、N個の連続するアイドル期間の各1つについて、ビットのシーケンスにおける対応するビットが第1のビット値を有する場合、アイドル期間の間、信号経路の入力をハイに留めることと、ビットのシーケンスにおける対応するビットが第2のビット値を有する場合、アイドル期間の間、信号経路の入力をローに留めることと、を含み得る。第1のビット値が1であり得、第2のビット値が0であり得るか、または、第1のビット値が0であり得、第2の論理ビットが1であり得る。
[0193] ある特定の態様では、アイドルモードにおいて、信号経路の経時変化を制御することは、信号経路の入力にクロック信号を入力することを含む。クロック信号は、図3Bを参照して上述された低速クロック信号に対応し得る。
[0194] 実装例が、以下の番号付けされた条項において説明されている。
[0195] 条項1.システムであって、
[0196] 第1の入力と、第2の入力と、選択入力と、出力と、を有するマルチプレクサと、
[0197] 入力および出力を有する信号経路と、ここにおいて、前記信号経路の前記入力は、前記マルチプレクサの前記出力に結合され、
[0198] 前記マルチプレクサの前記第2の入力と、前記マルチプレクサの前記選択入力と、に結合されたコントローラと、ここにおいて、前記コントローラは、インジケータ入力を有し、前記コントローラは、
[0199] 前記インジケータ入力において、モードインジケータ信号を受信することと、
[0200] 前記モードインジケータ信号が第1の論理値を有する場合、前記マルチプレクサに、前記マルチプレクサの前記第1の入力を選択するように命令することと、
[0201] 前記モードインジケータ信号が第2の論理値を有する場合、前記マルチプレクサに、前記マルチプレクサの前記第2の入力を選択するように命令し、前記マルチプレクサの前記第2の入力に制御信号を出力することと、前記制御信号は、前記信号経路の前記入力をハイに留めるか、またはローに留めるかを制御する、
を行うように構成される、システム。
[0202] 条項2.前記マルチプレクサの前記第1の入力は、データ信号、クロック信号、コマンド信号、またはアドレス信号を受信するように構成される、条項1に記載のシステム。
[0203] 条項3.前記信号経路は、遅延回路を備える、条項1または2に記載のシステム。
[0204] 条項4.前記遅延回路は、直列に結合された遅延バッファを備える、条項3に記載のシステム。
[0205] 条項5.前記第1の論理値は、前記システムがアクティブモードにあることを示し、前記第2の論理値は、前記システムがアイドルモードにあることを示す、条項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
[0206] 条項6.前記モードインジケータ信号が前記第2の論理値を有するとき、前記コントローラは、複数の連続するアイドル期間にわたって、前記制御信号を交互にハイおよびローに設定するように構成される、条項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
[0207] 条項7.前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記コントローラは、
[0208] 前記奇数アイドル期間の各々の間、前記制御信号をローに設定することと、
[0209] 前記偶数アイドル期間の各々の間、前記制御信号をハイに設定することと、
を行うように構成される、条項6に記載のシステム。
[0210] 条項8.前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記コントローラは、
[0211] 前記奇数アイドル期間の各々の間、前記経時変化制御信号をハイに設定することと、
[0212] 前記偶数アイドル期間の各々の間、前記経時変化制御信号をローに設定することと、
を行うように構成される、条項6に記載のシステム。
[0213] 条項9.前記モードインジケータ信号が前記第2の論理値を有するとき、前記コントローラは、
[0214] N個の連続するアイドル期間のうちのk個の間、前記制御信号をハイに設定することと、
[0215] 前記N個の連続するアイドル期間のうちのN-k個の間、前記制御信号をローに設定することと、
を行うように構成され、
[0216] ここにおいて、kは、1以上の整数であり、Nは、kより大きい整数である、条項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
[0217] 条項10.前記コントローラは、ビットのシーケンスをレジスタに記憶するように構成され、前記ビットのシーケンスにおける前記ビットの各々は、アイドルモードにおけるN個の連続するアイドル期間のそれぞれの1つに対応し、前記N個の連続するアイドル期間の各1つについて、前記コントローラは、
[0218] 前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第1のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記制御信号をハイに設定することと、
[0219] 前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第2のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記制御信号をローに設定することと、
を行うように構成される、条項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
[0220] 条項11.前記制御信号は、クロック信号を備える、条項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
[0221] 条項12.
[0222] パッドと、
[0223] 入力および出力を有する受信機と、ここにおいて、前記受信機の前記入力は、前記パッドに結合され、前記受信機の前記出力は、前記マルチプレクサの前記第1の入力に結合される、
をさらに備える、条項1~11のいずれか一項に記載のシステム。
[0224] 条項13.
[0225] パッドと、
[0226] 入力および出力を有するドライバと、ここにおいて、前記ドライバの前記入力は、前記信号経路の前記出力に結合され、前記ドライバの前記出力は、前記パッドに結合される、
をさらに備える、条項1~12のいずれか一項に記載のシステム。
[0227] 条項14.
[0228] 信号入力と、クロック入力と、出力と、を有するラッチ回路をさらに備え、ここにおいて、前記信号入力は、前記信号経路の前記出力に結合される、条項1~12のいずれか一項に記載のシステム。
[0229] 条項15.
[0230] 信号入力と、クロック入力と、出力と、を有するラッチ回路をさらに備え、ここにおいて、前記クロック入力は、前記信号経路の前記出力に結合される、条項1~12のいずれか一項に記載のシステム。
[0231] 条項16.前記コントローラは、
[0232] 入力および出力を有する循環シフトレジスタと、ここにおいて、前記循環シフトレジスタの前記出力は、前記マルチプレクサの前記第2の入力に結合され、
[0233] 入力と、第1の出力と、第2の出力と、を有する制御回路と、ここにおいて、前記制御回路の前記入力は、前記インジケータ入力に結合され、前記制御回路の前記第1の出力は、前記マルチプレクサの前記選択入力に結合され、前記制御回路の前記第2の出力は、前記循環シフトレジスタの前記入力に結合される、
を備える、条項1~10および12~15のいずれか一項に記載のシステム。
[0234] 条項17.
[0235] 前記循環シフトレジスタは、ビットを記憶することと、前記循環シフトレジスタの前記出力において、前記ビットを1つずつ出力することと、を行うように構成され、
[0236] 前記制御回路は、
[0237] 前記制御回路の前記入力を介して、前記モードインジケータ信号を受信することと、
[0238] 前記モードインジケータ信号が前記第1の論理値を有する場合、前記マルチプレクサに、前記第1の入力を選択するように命令することと、
[0239] 前記モードインジケータ信号が前記第2の論理値を有する場合、前記第1の出力を介して、前記マルチプレクサに、前記第2の入力を選択するように命令し、前記第2の出力を介して、前記循環シフトレジスタに、前記循環シフトレジスタにおける前記ビットをシフトさせるように命令することと、
を行うように構成される、条項16に記載のシステム。
[0240] 条項18.システムであって、
[0241] 信号入力と、クロック入力と、セット入力と、リセット入力と、出力と、を有するラッチ回路と、
[0242] 入力および出力を有する信号経路と、ここにおいて、前記信号経路の前記入力は、前記ラッチ回路の前記出力に結合され、
[0243] 前記ラッチ回路の前記セット入力および前記リセット入力に結合されたコントローラと、ここにおいて、前記コントローラは、インジケータ入力を有し、前記コントローラは、
[0244] 前記インジケータ入力において、モードインジケータ信号を受信することと、
[0245] 前記モードインジケータ信号が第1の論理値を有する場合、前記セット入力および前記リセット入力をデアサートすることと、
[0246] 前記モードインジケータ信号が第2の論理値を有する場合、前記セット入力および前記リセット入力を使用して、前記信号経路の前記入力をハイに留めるか、またはローに留めるかを制御することと、
を行うように構成される、
を備えるシステム。
[0247] 条項19.前記第1の論理値は、前記システムがアクティブモードにあることを示し、前記第2の論理値は、前記システムがアイドルモードにあることを示す、条項18に記載のシステム。
[0248] 条項20.前記ラッチ回路の前記信号入力は、データ信号、コマンド信号、またはアドレス信号を受信するように構成される、条項18または19に記載のシステム。
[0249] 条項21.前記信号経路は、遅延回路を備える、条項18~20のいずれか一項に記載のシステム。
[0250] 条項22.前記遅延回路は、直列に結合された遅延バッファを備える、条項21に記載のシステム。
[0251] 条項23.前記モードインジケータが前記第2の論理値を有するとき、前記コントローラは、複数の連続するアイドル期間にわたって、前記セット入力と前記リセット入力とを交互にアサートするように構成される、条項18~22のいずれか一項記載のシステム。
[0252] 条項24.前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記コントローラは、
[0253] 前記奇数アイドル期間の各々の間、前記セット入力をアサートすることと、
[0254] 前記偶数アイドル期間の各々の間、前記リセット入力をアサートすることと、
を行うように構成される、条項23に記載のシステム。
[0255] 条項25.前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記コントローラは、
[0256] 前記奇数アイドル期間の各々の間、前記リセット入力をアサートすることと、
[0257] 前記偶数アイドル期間の各々の間、前記セット入力をアサートすることと、
を行うように構成される、条項23に記載のシステム。
[0258] 条項26.前記モードインジケータ信号が前記第2の論理値を有するとき、前記コントローラは、
[0259] N個の連続するアイドル期間のうちのk個の間、前記セット入力をアサートすることと、
[0260] 前記N個の連続するアイドル期間のうちのN-k個の間、前記リセット入力をアサートすることと、
を行うように構成され、
[0261] ここにおいて、kは、1以上の整数であり、Nは、kより大きい整数である、条項18~22のいずれか一項に記載のシステム。
[0262] 条項27.前記コントローラは、ビットのシーケンスをレジスタに記憶するように構成され、前記ビットのシーケンスにおける前記ビットの各々は、アイドルモードにおけるN個の連続するアイドル期間のそれぞれの1つに対応し、前記N個の連続するアイドル期間の各1つについて、前記コントローラは、
[0263] 前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第1のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記セット入力をアサートすることと、
[0264] 前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第2のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記リセット入力をアサートすることと、
を行うように構成される、条項18~22のいずれか一項に記載のシステム。
[0265] 条項28.
[0266] パッドと、
[0267] 入力および出力を有する受信機と、ここにおいて、前記受信機の前記入力は、前記パッドに結合され、前記受信機の前記出力は、前記ラッチ回路の前記信号入力に結合される、
をさらに備える、条項18~27のいずれか一項に記載のシステム。
[0268] 条項29.
[0269] パッドと、
[0270] 入力および出力を有するドライバと、ここにおいて、前記ドライバの前記入力は、前記信号経路の前記出力に結合され、前記ドライバの前記出力は、前記パッドに結合される、
をさらに備える、条項18~28のいずれか一項に記載のシステム。
[0271] 条項30.経時変化制御のための方法であって、
[0272] アクティブモードにおいて、前記信号経路の入力に信号を入力することと、
[0273] アイドルモードにおいて、前記信号経路の経時変化を制御することと、
を備える方法。
[0274] 条項31.前記信号は、データ信号、クロック信号、制御信号、またはアドレス信号を備える、条項30に記載の方法。
[0275] 条項32.前記信号経路は、遅延回路を備える、条項30または31に記載の方法。
[0276] 条項33.前記遅延回路は、直列に結合された遅延バッファを備える、条項32に記載の方法。
[0277] 条項34.前記アイドルモードにおいて、前記信号の前記経時変化を制御することは、複数の連続するアイドル期間にわたって、前記信号の前記入力を交互にハイおよびローに留めることを備える、条項30~33のいずれか一項に記載の方法。
[0278] 条項35.前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記信号経路の前記入力を交互にハイおよびローに留めることは、
[0279] 前記奇数アイドル期間の各々の間、前記信号経路の前記入力をローに留めることと、
[0280] 前記偶数アイドル期間の各々の間、前記信号経路の前記入力をハイに留めることと、
を備える、条項34に記載の方法。
[0281] 条項36.前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記信号経路の前記入力を交互にハイおよびローに留めることは、
[0282] 前記奇数アイドル期間の各々の間、前記信号経路の前記入力をハイに留めることと、
[0283] 前記偶数アイドル期間の各々の間、前記信号経路の前記入力をローに留めることと、
を備える、条項34に記載の方法。
[0284] 条項37.前記アイドルモードにおいて、前記信号経路の経時変化を制御することは、
[0285] N個の連続するアイドル期間のうちのk個の間、前記信号経路の前記入力をハイに留めることと、
[0286] 前記N個の連続するアイドル期間のうちのN-k個の間、前記信号経路の前記入力をローに留めることと、
を備え、
[0287] ここにおいて、kは、1以上の整数であり、Nは、kより大きい整数である、条項30~33のいずれか一項に記載の方法。
[0288] 条項38.ビットのシーケンスをレジスタに記憶することをさらに備え、前記ビットのシーケンスにおける前記ビットの各々は、前記アイドルモードにおけるN個の連続するアイドル期間のそれぞれの1つに対応し、ここにおいて、前記アイドルモードにおいて、前記信号経路の経時変化を制御することは、前記N個の連続するアイドル期間の各1つについて、
[0289] 前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第1のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記信号経路の前記入力をハイに留めることと、
[0290] 前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第2のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記信号経路の前記入力をローに留めることと、
を備える、条項30~33のいずれか一項に記載の方法。
[0291] 条項39.前記信号経路の経時変化を制御することは、前記信号経路の前記入力にクロック信号を入力することを備える、条項30~33のいずれか一項に記載の方法。
[0292] 本開示は、本開示の態様を説明するために上記で使用された例示的な用語に限定されないことを理解されたい。例えば、遅延回路は、遅延ライン、遅延チェーン、遅延要素、または別の用語でも呼ばれ得る。別の例では、パッドは、ピン、または別の用語でも呼ばれ得る。インジケータ信号は、モードインジケータ信号とも呼ばれ得ることも理解されたい。
[0293] コントローラ230、コントローラ1030、およびコントローラ1690は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートハードウェア構成要素(例えば、論理ゲート)、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを用いてそれぞれ実装され得る。プロセッサは、機能を実行するためのコードを備えるソフトウェアを実行することによって、本明細書で説明された機能を実行し得る。ソフトウェアは、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、光ディスク、および/または磁気ディスク等の、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。
[0294] 本開示内では、「例示的(exemplary)」という用語は、「例、事例、または例示を提供する」という意味で使用される。本明細書で「例示的」なものとして説明される任意の実装形態または態様は、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきでない。同様に、「態様」という用語は、本開示の態様のすべてが、説明された特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。「結合される(coupled)」という用語は、本明細書では、2つの構造間の直接的または間接的な電気的結合を指すために使用される。「接地」という用語は、DC接地またはAC接地を指し得、したがって、「接地」という用語は、両方の可能性をカバーすることも理解されたい。
[0295] 本開示の先の説明は、いかなる当業者であっても、本開示の製造または使用を可能にするように提供される。本開示への様々な修正は、当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の変形形態にも適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明された例に限定されるようには意図されず、本明細書で開示された原理および新規な特徴に合致する最も広い範囲を与えられることとなる。

Claims (39)

  1. システムであって、
    第1の入力と、第2の入力と、選択入力と、出力と、を有するマルチプレクサと、
    入力および出力を有する信号経路と、ここにおいて、前記信号経路の前記入力は、前記マルチプレクサの前記出力に結合され、
    前記マルチプレクサの前記第2の入力と、前記マルチプレクサの前記選択入力と、に結合されたコントローラと、ここにおいて、前記コントローラは、インジケータ入力を有し、前記コントローラは、
    前記インジケータ入力において、モードインジケータ信号を受信することと、
    前記モードインジケータ信号が第1の論理値を有する場合、前記マルチプレクサに、前記マルチプレクサの前記第1の入力を選択するように命令することと、
    前記モードインジケータ信号が第2の論理値を有する場合、前記マルチプレクサに、前記マルチプレクサの前記第2の入力を選択するように命令し、前記マルチプレクサの前記第2の入力に制御信号を出力することと、前記制御信号は、前記信号経路の前記入力をハイに留めるか、またはローに留めるかを制御する、
    を行うように構成される、システム。
  2. 前記マルチプレクサの前記第1の入力は、データ信号、クロック信号、コマンド信号、またはアドレス信号を受信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記信号経路は、遅延回路を備える、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記遅延回路は、直列に結合された遅延バッファを備える、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記第1の論理値は、前記システムがアクティブモードにあることを示し、前記第2の論理値は、前記システムがアイドルモードにあることを示す、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記モードインジケータ信号が前記第2の論理値を有するとき、前記コントローラは、複数の連続するアイドル期間にわたって、前記制御信号を交互にハイおよびローに設定するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記コントローラは、
    前記奇数アイドル期間の各々の間、前記制御信号をローに設定することと、
    前記偶数アイドル期間の各々の間、前記制御信号をハイに設定することと、
    を行うように構成される、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記コントローラは、
    前記奇数アイドル期間の各々の間、前記経時変化制御信号をハイに設定することと、
    前記偶数アイドル期間の各々の間、前記経時変化制御信号をローに設定することと、
    を行うように構成される、請求項6に記載のシステム。
  9. 前記モードインジケータ信号が前記第2の論理値を有するとき、前記コントローラは、
    N個の連続するアイドル期間のうちのk個の間、前記制御信号をハイに設定することと、
    前記N個の連続するアイドル期間のうちのN-k個の間、前記制御信号をローに設定することと、
    を行うように構成され、
    ここにおいて、kは、1以上の整数であり、Nは、kより大きい整数である、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記コントローラは、ビットのシーケンスをレジスタに記憶するように構成され、前記ビットのシーケンスにおける前記ビットの各々は、アイドルモードにおけるN個の連続するアイドル期間のそれぞれの1つに対応し、前記N個の連続するアイドル期間の各1つについて、前記コントローラは、
    前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第1のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記制御信号をハイに設定することと、
    前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第2のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記制御信号をローに設定することと、
    を行うように構成される、請求項1に記載のシステム。
  11. 前記制御信号は、クロック信号を備える、請求項1に記載のシステム。
  12. パッドと、
    入力および出力を有する受信機と、ここにおいて、前記受信機の前記入力は、前記パッドに結合され、前記受信機の前記出力は、前記マルチプレクサの前記第1の入力に結合される、
    をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  13. パッドと、
    入力および出力を有するドライバと、ここにおいて、前記ドライバの前記入力は、前記信号経路の前記出力に結合され、前記ドライバの前記出力は、前記パッドに結合される、
    をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  14. 信号入力と、クロック入力と、出力と、を有するラッチ回路をさらに備え、ここにおいて、前記信号入力は、前記信号経路の前記出力に結合される、請求項1に記載のシステム。
  15. 信号入力と、クロック入力と、出力と、を有するラッチ回路をさらに備え、ここにおいて、前記クロック入力は、前記信号経路の前記出力に結合される、請求項1に記載のシステム。
  16. 前記コントローラは、
    入力および出力を有する循環シフトレジスタと、ここにおいて、前記循環シフトレジスタの前記出力は、前記マルチプレクサの前記第2の入力に結合され、
    入力と、第1の出力と、第2の出力と、を有する制御回路と、ここにおいて、前記制御回路の前記入力は、前記インジケータ入力に結合され、前記制御回路の前記第1の出力は、前記マルチプレクサの前記選択入力に結合され、前記制御回路の前記第2の出力は、前記循環シフトレジスタの前記入力に結合される、
    を備える、請求項1に記載のシステム。
  17. 前記循環シフトレジスタは、ビットを記憶することと、前記循環シフトレジスタの前記出力において、前記ビットを1つずつ出力することと、を行うように構成され、
    前記制御回路は、
    前記制御回路の前記入力を介して、前記モードインジケータ信号を受信することと、
    前記モードインジケータ信号が前記第1の論理値を有する場合、前記マルチプレクサに、前記第1の入力を選択するように命令することと、
    前記モードインジケータ信号が前記第2の論理値を有する場合、前記第1の出力を介して、前記マルチプレクサに、前記第2の入力を選択するように命令し、前記第2の出力を介して、前記循環シフトレジスタに、前記循環シフトレジスタにおける前記ビットをシフトさせるように命令することと、
    を行うように構成される、請求項16に記載のシステム。
  18. システムであって、
    信号入力と、クロック入力と、セット入力と、リセット入力と、出力と、を有するラッチ回路と、
    入力および出力を有する信号経路と、ここにおいて、前記信号経路の前記入力は、前記ラッチ回路の前記出力に結合され、
    前記ラッチ回路の前記セット入力および前記リセット入力に結合されたコントローラと、ここにおいて、前記コントローラは、インジケータ入力を有し、前記コントローラは、
    前記インジケータ入力において、モードインジケータ信号を受信することと、
    前記モードインジケータ信号が第1の論理値を有する場合、前記セット入力および前記リセット入力をデアサートすることと、
    前記モードインジケータ信号が第2の論理値を有する場合、前記セット入力および前記リセット入力を使用して、前記信号経路の前記入力をハイに留めるか、またはローに留めるかを制御することと、
    を行うように構成される、
    を備えるシステム。
  19. 前記第1の論理値は、前記システムがアクティブモードにあることを示し、前記第2の論理値は、前記システムがアイドルモードにあることを示す、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記ラッチ回路の前記信号入力は、データ信号、コマンド信号、またはアドレス信号を受信するように構成される、請求項18に記載のシステム。
  21. 前記信号経路は、遅延回路を備える、請求項18に記載のシステム。
  22. 前記遅延回路は、直列に結合された遅延バッファを備える、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記モードインジケータが前記第2の論理値を有するとき、前記コントローラは、複数の連続するアイドル期間にわたって、前記セット入力と前記リセット入力とを交互にアサートするように構成される、請求項18に記載のシステム。
  24. 前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記コントローラは、
    前記奇数アイドル期間の各々の間、前記セット入力をアサートすることと、
    前記偶数アイドル期間の各々の間、前記リセット入力をアサートすることと、
    を行うように構成される、請求項23に記載のシステム。
  25. 前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記コントローラは、
    前記奇数アイドル期間の各々の間、前記リセット入力をアサートすることと、
    前記偶数アイドル期間の各々の間、前記セット入力をアサートすることと、
    を行うように構成される、請求項23に記載のシステム。
  26. 前記モードインジケータ信号が前記第2の論理値を有するとき、前記コントローラは、
    N個の連続するアイドル期間のうちのk個の間、前記セット入力をアサートすることと、
    前記N個の連続するアイドル期間のうちのN-k個の間、前記リセット入力をアサートすることと、
    を行うように構成され、
    ここにおいて、kは、1以上の整数であり、Nは、kより大きい整数である、請求項18に記載のシステム。
  27. 前記コントローラは、ビットのシーケンスをレジスタに記憶するように構成され、前記ビットのシーケンスにおける前記ビットの各々は、アイドルモードにおけるN個の連続するアイドル期間のそれぞれの1つに対応し、前記N個の連続するアイドル期間の各1つについて、前記コントローラは、
    前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第1のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記セット入力をアサートすることと、
    前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第2のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記リセット入力をアサートすることと、
    を行うように構成される、請求項18に記載のシステム。
  28. パッドと、
    入力および出力を有する受信機と、ここにおいて、前記受信機の前記入力は、前記パッドに結合され、前記受信機の前記出力は、前記ラッチ回路の前記信号入力に結合される、
    をさらに備える、請求項18に記載のシステム。
  29. パッドと、
    入力および出力を有するドライバと、ここにおいて、前記ドライバの前記入力は、前記信号経路の前記出力に結合され、前記ドライバの前記出力は、前記パッドに結合される、
    をさらに備える、請求項18に記載のシステム。
  30. 経時変化制御のための方法であって、
    アクティブモードにおいて、前記信号経路の入力に信号を入力することと、
    アイドルモードにおいて、前記信号経路の経時変化を制御することと、
    を備える方法。
  31. 前記信号は、データ信号、クロック信号、制御信号、またはアドレス信号を備える、請求項30に記載の方法。
  32. 前記信号経路は、遅延回路を備える、請求項30に記載の方法。
  33. 前記遅延回路は、直列に結合された遅延バッファを備える、請求項32に記載の方法。
  34. 前記アイドルモードにおいて、前記信号の前記経時変化を制御することは、複数の連続するアイドル期間にわたって、前記信号の前記入力を交互にハイおよびローに留めることを備える、請求項30に記載の方法。
  35. 前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記信号経路の前記入力を交互にハイおよびローに留めることは、
    前記奇数アイドル期間の各々の間、前記信号経路の前記入力をローに留めることと、
    前記偶数アイドル期間の各々の間、前記信号経路の前記入力をハイに留めることと、
    を備える、請求項34に記載の方法。
  36. 前記連続するアイドル期間は、奇数アイドル期間と、偶数アイドル期間と、を含み、前記信号経路の前記入力を交互にハイおよびローに留めることは、
    前記奇数アイドル期間の各々の間、前記信号経路の前記入力をハイに留めることと、
    前記偶数アイドル期間の各々の間、前記信号経路の前記入力をローに留めることと、
    を備える、請求項34に記載の方法。
  37. 前記アイドルモードにおいて、前記信号経路の経時変化を制御することは、
    N個の連続するアイドル期間のうちのk個の間、前記信号経路の前記入力をハイに留めることと、
    前記N個の連続するアイドル期間のうちのN-k個の間、前記信号経路の前記入力をローに留めることと、
    を備え、
    ここにおいて、kは、1以上の整数であり、Nは、kより大きい整数である、請求項30に記載の方法。
  38. ビットのシーケンスをレジスタに記憶することをさらに備え、前記ビットのシーケンスにおける前記ビットの各々は、前記アイドルモードにおけるN個の連続するアイドル期間のそれぞれの1つに対応し、ここにおいて、前記アイドルモードにおいて、前記信号経路の経時変化を制御することは、前記N個の連続するアイドル期間の各1つについて、
    前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第1のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記信号経路の前記入力をハイに留めることと、
    前記ビットのシーケンスにおける前記対応するビットが第2のビット値を有する場合、前記アイドル期間の間、前記信号経路の前記入力をローに留めることと、
    を備える、請求項30に記載の方法。
  39. 前記信号経路の経時変化を制御することは、前記信号経路の前記入力にクロック信号を入力することを備える、請求項30に記載の方法。
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