JP2024526111A - 硬質ポリウレタンまたはポリイソシアヌレート発泡体の製造 - Google Patents
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Abstract
硬質ポリウレタンまたはポリイソシアヌレート発泡体の製造
2つ以上のイソシアネート官能基を有する少なくとも1つの有機ポリイソシアネートを、少なくとも1つのポリオール、水および少なくとも1つの乳化剤を含むイソシアネート反応性混合物と接触させる工程を含む硬質PUまたはPIR発泡体の製造方法であり、
前記乳化剤は、少なくとも1つのアルコキシル化芳香族アルコールを含み、親芳香族アルコールは、少なくとも6個かつ最大でも40個の炭素原子と、少なくとも1つのOH官能基とを有し、前記親芳香族アルコールの炭素原子の最大でも1/5は芳香族でなく、
前記親芳香族アルコール中の少なくとも1つの芳香族単位は、OH官能基を有していなければならない、方法。
【選択図】なし
2つ以上のイソシアネート官能基を有する少なくとも1つの有機ポリイソシアネートを、少なくとも1つのポリオール、水および少なくとも1つの乳化剤を含むイソシアネート反応性混合物と接触させる工程を含む硬質PUまたはPIR発泡体の製造方法であり、
前記乳化剤は、少なくとも1つのアルコキシル化芳香族アルコールを含み、親芳香族アルコールは、少なくとも6個かつ最大でも40個の炭素原子と、少なくとも1つのOH官能基とを有し、前記親芳香族アルコールの炭素原子の最大でも1/5は芳香族でなく、
前記親芳香族アルコール中の少なくとも1つの芳香族単位は、OH官能基を有していなければならない、方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、ポリウレタン(PU)およびポリイソシアヌレート(PIR)、特に硬質PUまたはPIR発泡体の分野に関する。より具体的には、本発明は、特定の乳化剤を用いた硬質PUまたはPIR発泡体の製造、さらにそれより製造された発泡体の使用に関する。本発明は、硬質PUまたはPIR発泡体に関する。
本明細書の文脈におけるポリウレタン(PU)は特に、ポリイソシアネートとポリオールとの反応により得られる生成物を意味すると理解される。ポリウレタンに加えて、さらなる官能基、例えばウレトジオン、カルボジイミド、イソシアヌレート、アロファネート、ビウレット、尿素および/またはウレトンイミンもその反応において生成され得る。したがって、PUは、本発明の目的では、単にポリウレタンだけでなく、ポリイソシアヌレートと、ポリ尿素と、ウレトジオン、カルボジイミド、アロファネート、ビウレットおよびウレトンイミン基を含むポリイソシアネート反応生成物とも意味すると理解される。ポリイミドは含まれない。
本明細書の文脈において、ポリウレタン発泡体(PU発泡体)は特に、ポリイソシアネートとポリオールをベースとする反応生成物として得られる発泡体を意味すると理解される。同名のポリウレタンに加えて、アロファネート、ビウレット、尿素、カルボジイミド、ウレトジオン、イソシアヌレートまたはウレトンイミンなどのさらなる官能基も同様に生成され得る。
ポリイソシアヌレート発泡体(PIR発泡体)、特に硬質ポリイソシアヌレート発泡体も同様に古くから知られており、従来技術に記載されている。これらは典型的には同様に、ポリイソシアネートとポリオール、好ましくはポリエステルポリオールおよびポリエーテルポリオールとの反応により製造され、イソシアネート指数は好ましくは180以上である。この方法では、イソシアネートと反応性水素原子を有する化合物との反応の結果として、ウレタン構造が形成される。そしてさらに、イソシアネート基同士の反応により、さらにイソシアヌレート構造、またはイソシアネート基と他の基、例えばポリウレタン基との反応から生じるさらなる構造も形成される。
本発明は、より具体的には、使用されるべきポリオールまたはイソシアネート反応性混合物の組成に関する。1つまたは複数の発泡剤がイソシアネート反応性混合物に添加されることが好ましい。
発泡剤は、例えば水やギ酸のように化学的に反応性であるか、あるいはその沸点により反応中に蒸発し、結果として発泡を引き起こすかまたは助長する物理的発泡剤である。物理的発泡剤は、炭化水素、ハロゲン化炭化水素などである。これは知られている。
多くの場合、発泡剤は、イソシアネート反応性混合物中で限られた範囲でしか混和しないので、混合物を製造する際、透明な成分は得られず、代わりに濁ったエマルションが得られ、これは今度は相分離の問題も伴う。つまり、多くの場合、発泡剤が分離してしまう。イソシアネート反応性混合物は、イソシアネート以外に、反応混合物全体のさらなる成分、すなわち、難燃剤、触媒、場合によっては染料、安定剤、場合によっては気泡調整剤なども含むことが多いため、そのような相分離はとりわけ有害である。
この濁りや相分離の問題を回避するために、さまざまな乳化剤が使用され得る。発泡剤を含有するイソシアネート反応性混合物の安定性を改善するための乳化剤の使用に関するさまざまな刊行物が知られている。
米国特許第6262136号明細書には、標準圧力で気体であるフッ素含有発泡剤を含有するポリオール混合物が記載されている。この文献では、発泡剤をポリオールに可溶化するためにフェノールまたはアルキルフェノールが使用されている。発泡剤は、HFC134、HCFC-124、HCFC-22である。
米国特許第9290604号明細書では、PU発泡体を製造するための水吹き反応混合物中の乳化剤として、アルキルエトキシレートの混合物を使用している。
非混和性ポリオール用の乳化剤としてのアルキルエトキシレートの使用は、国際公開第2018/089768号パンフレットに記載されており、反応混合物から軟質発泡体が製造されている。
米国特許第9290604号明細書では、PU発泡体を製造するための水吹き反応混合物中の乳化剤として、エトキシル化ノニルフェノールを使用している。
エトキシル化ノニルフェノールは、ハロゲン化発泡剤を含有するPU配合物として、ドイツ特許第3632915号明細書にも記載されている。
国際公開第2020/231603号パンフレットには、ポリエステルポリオールと発泡剤としての炭化水素とを含有するポリオール混合物の貯蔵安定性を改善するための非イオン性界面活性剤の使用が記載されている。その界面活性剤は、アルキルエトキシレート、またはさまざまなアルキレンオキシドをベースとするブロック共重合体である。
米国特許第4595711号明細書には、ハロゲン化発泡剤の使用を容易にするため、またはポリオール混合物中でのハロゲン化発泡剤の溶解性/乳化性を改善するためのノニルフェノールアルコキシレートの使用が記載されている。
本発明の目的は、貯蔵安定性が向上したイソシアネート反応性混合物を提供し、これらを硬質ポリウレタンまたはポリイソシアヌレート発泡体の製造に使用できるようにすることであった。
驚くべきことだが、例えばフェノールまたはナフトールなどの特定の芳香族アルコールをベースとするアルコキシレートを使用することにより、本目的を達成できるようになることが分かった。
前述の目的を達成する本発明の主題事項は、少なくとも1つのイソシアネートを、少なくとも1つのポリオール、水および少なくとも1つの乳化剤を含むイソシアネート反応性混合物と接触させる工程を含む硬質PUまたはPIR発泡体の製造方法であり、
イソシアネートとして、2つ以上のイソシアネート官能基を有する1つまたは複数の有機ポリイソシアネートを使用し、
乳化剤は、少なくとも1つのアルコキシル化芳香族アルコールを含み、親芳香族アルコールは、少なくとも6個かつ最大でも40個の炭素原子と、少なくとも1つのOH官能基とを有し、親芳香族アルコールの炭素原子の最大でも1/5は芳香族でなく、
親芳香族アルコール中の少なくとも1つの芳香族単位は、OH官能基を有していなければならない、方法である。
イソシアネートとして、2つ以上のイソシアネート官能基を有する1つまたは複数の有機ポリイソシアネートを使用し、
乳化剤は、少なくとも1つのアルコキシル化芳香族アルコールを含み、親芳香族アルコールは、少なくとも6個かつ最大でも40個の炭素原子と、少なくとも1つのOH官能基とを有し、親芳香族アルコールの炭素原子の最大でも1/5は芳香族でなく、
親芳香族アルコール中の少なくとも1つの芳香族単位は、OH官能基を有していなければならない、方法である。
したがって、本発明による乳化剤は、特定の芳香族アルコールのアルコキシレートである。「親芳香族アルコール」とは、特定の芳香族アルコールがアルコキシル化された後に「アルコキシル化芳香族アルコール」となることを意味する。
本発明の好ましい実施形態によれば、芳香族アルコールはエトキシル化されている。
アルコキシル化芳香族アルコールの適切で有効な構造は、出発アルコール (=親芳香族アルコール)としてのフェノールに基づいており、以下の構造を有している。
式中、R1は水素、メチル、エチルまたはフェニルである。したがって、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはスチレンオキシドが好ましくはアルコキシル化に使用され得る。
nは2~200、好ましくは3~150、特に好ましくは4~100の数である。
nは2~200、好ましくは3~150、特に好ましくは4~100の数である。
本発明のさらに好ましい実施形態では、芳香族アルコールのエトキシレートが使用されている。これは、フェノールを用いて説明される。
親出発アルコールは、
例えば、1つまたは複数のOH官能基を有するベンゼン、好ましくはフェノール、ピロカテコールまたはレゾルシノールなど;
例えば、1つまたは複数のOH官能基を有するベンゼン、好ましくはフェノール、ピロカテコールまたはレゾルシノールなど;
例えば、OH官能基を有する多環式芳香族系、好ましくは1-ナフトールまたは2-ナフトールなど;
例えば、結合芳香族系、好ましくはクミルフェノール、ビフェノール、ビスフェノールAまたはビスフェノールFなど;または
(式中、R2はメチルまたは水素である。)
例えば、スチレン化フェノール、好ましくはモノ-、ジ-またはトリスチリルフェノールなど
の芳香族アルコールをベースにしている。
本明細書では、2,4,6-トリス(1-フェニルエチル)フェノール、2,4-ビス(1-フェニルエチル)フェノールおよびp-(1-フェニルエチル)フェノールを例示する。
例えば、スチレン化フェノール、好ましくはモノ-、ジ-またはトリスチリルフェノールなど
の芳香族アルコールをベースにしている。
本明細書では、2,4,6-トリス(1-フェニルエチル)フェノール、2,4-ビス(1-フェニルエチル)フェノールおよびp-(1-フェニルエチル)フェノールを例示する。
スチレンとフェノールとの反応から生じるさらなる異性体も使用され得る。
親芳香族アルコール中の少なくとも1つの芳香族単位がOH官能基を有していなければならない。親芳香族アルコールは、6~40個の炭素原子を有し得る。この場合、共役(多環)芳香族系(ナフタレン)が存在していてもよく、または2つ以上の芳香族系が互いに結合していてもよく(ビスフェノール)、親芳香族アルコールの炭素原子の最大でも1/5は芳香族ではない。
出発アルコールの炭素原子の数比を例として説明する。上に示したトリスチリルフェノールの構造式では、合計30個の炭素原子があり、そのうち6個の炭素原子は芳香族ではなく、24個の炭素原子は芳香族である。このことから、炭素原子の1/5が芳香族でないことが分かる。
出発アルコールの炭素原子の数比を例として説明する。上に示したトリスチリルフェノールの構造式では、合計30個の炭素原子があり、そのうち6個の炭素原子は芳香族ではなく、24個の炭素原子は芳香族である。このことから、炭素原子の1/5が芳香族でないことが分かる。
親芳香族アルコールの炭素原子の最大数は40、好ましくは35、より好ましくは30である。
好ましくは、親芳香族アルコールには6個を超える炭素原子が存在し、特に好ましくは8個を超える炭素原子が存在する。
トリスチリルフェノール、ナフトールまたはフェノールなどのモノアルコールのアルコキシレートが好ましい。ナフトールのアルコキシレートが特に好ましい。
ポリエーテル鎖中のエチレンオキシドの割合は、アルキレンオキシド全体に対し、好ましくは80%を超え、または90%を超える。純粋なエトキシレートが特に好ましい。
本発明の好ましい実施形態では、アルコキシル化芳香族アルコールは、
(i)1つまたは複数のOH官能基を有する単環式芳香族アルコール、好ましくはフェノール、ピロカテコールまたはレゾルシノール、
(ii)1つまたは複数のOH官能基を有する多環式芳香族系、好ましくは1-ナフトールまたは2-ナフトール、
(iii)1つまたは複数のOH官能基を有する結合芳香族系、好ましくはビフェノール、ビスフェノールA、ビスフェノールFまたはクミルフェノール、および/または
(iv)スチレン化フェノール、好ましくは2,4,6-トリス(1-フェニルエチル)フェノール、2,4-ビス(1-フェニルエチル)フェノールまたはp-(1-フェニルエチル)フェノール
をベースとしている。
(i)1つまたは複数のOH官能基を有する単環式芳香族アルコール、好ましくはフェノール、ピロカテコールまたはレゾルシノール、
(ii)1つまたは複数のOH官能基を有する多環式芳香族系、好ましくは1-ナフトールまたは2-ナフトール、
(iii)1つまたは複数のOH官能基を有する結合芳香族系、好ましくはビフェノール、ビスフェノールA、ビスフェノールFまたはクミルフェノール、および/または
(iv)スチレン化フェノール、好ましくは2,4,6-トリス(1-フェニルエチル)フェノール、2,4-ビス(1-フェニルエチル)フェノールまたはp-(1-フェニルエチル)フェノール
をベースとしている。
本発明のさらに好ましい実施形態では、使用されるアルコキシル化芳香族アルコールは、1分子当たり4~100個のアルコキシ基を有する。
本発明の好ましい実施形態では、使用されるアルコキシル化芳香族アルコールは、計算上のHLB値が10を超え、特に12を超え、特に14を超える。適切な上限値は20である。
HLB値とその計算自体はすでに知られている。乳化剤は通常、親水性構成要素と親油性構成要素との組み合わせで構成されている。したがって、例えば、アルコールエトキシレートでは、ヒドロキシ末端ポリエーテル部分を親水性構成要素と、出発アルコールを親油性構成要素と考えることができる。HLB値とも呼ばれる「親水性親油性バランス」は、各構成要素のモル質量比率に由来する。これは、下記の式に従って計算できる。
HLB値は一般に1~20の範囲内で変動する。親水性構成要素の割合が高くなるほど、HLB値も高くなる。したがって、異なる乳化剤を相互に比較できる。
この方法は、エチレンオキシド単位の各重量割合を5で割ることにより、エトキシレートに対して非常に容易に使用できる。したがって、例えば、脂肪族アルコール、ノニルフェノールをベースとするエトキシレートと、本発明によるアルコールエトキシレートとをそれらのHLB値に応じて互いに比較することができる。
この方法は、エチレンオキシド単位の各重量割合を5で割ることにより、エトキシレートに対して非常に容易に使用できる。したがって、例えば、脂肪族アルコール、ノニルフェノールをベースとするエトキシレートと、本発明によるアルコールエトキシレートとをそれらのHLB値に応じて互いに比較することができる。
本発明による乳化剤の混合物を使用することもできる。本発明の好ましい実施形態では、少なくとも2つのアルコキシル化芳香族アルコールが使用され、好ましくはエトキシル化フェノールおよびエトキシル化ナフトールを含有する少なくとも2つのアルコキシル化芳香族アルコールが使用される。
イソシアネート反応性混合物が、2質量%~30質量%の水と、1質量%~30質量%の乳化剤と、もしあれば3質量%未満のノニルフェノールエトキシレートとを含有する場合が本発明のさらに好ましい実施形態である。これらの質量%値は、有機ポリイソシアネート以外の使用される全成分の合計に対する値である。
イソシアネート反応性混合物が難燃剤を含有する場合も本発明のさらに好ましい実施形態である。
イソシアネート反応性混合物が難燃剤を含有する場合も本発明のさらに好ましい実施形態である。
イソシアネート反応性混合物が少なくとも1つの触媒を含む場合も本発明のさらに好ましい実施形態である。
本発明による乳化剤が、担体媒体または溶媒中の反応混合物に添加される場合も同様に本発明の好ましい実施形態である。
したがって、本発明による乳化剤は、好ましくは、乳化剤含有配合物として使用できる。
したがって、乳化剤含有配合物は、担体媒体または溶媒も含有し得る。これらには特に、合成および/または天然由来のグリコール、他のアルコキシレートおよび/または油が含まれる。最大で15%の水も乳化剤含有配合物中に存在し得る。「他のアルコキシレート」とは、これらのアルコキシレートが本発明によるアルコキシル化芳香族アルコールの定義に含まれないことを意味する。
したがって、乳化剤含有配合物は、担体媒体または溶媒も含有し得る。これらには特に、合成および/または天然由来のグリコール、他のアルコキシレートおよび/または油が含まれる。最大で15%の水も乳化剤含有配合物中に存在し得る。「他のアルコキシレート」とは、これらのアルコキシレートが本発明によるアルコキシル化芳香族アルコールの定義に含まれないことを意味する。
原則として、使用される担体媒体は、溶媒として適したすべての物質であり得る。好ましい例には、合成および/または天然由来のグリコール、他のアルコキシレートおよび/または油が含まれる。プロトン性または非プロトン性の溶媒を使用することができる。本発明による乳化剤含有配合物は、異なる担体媒体を有する組成物の一部としても使用され得る。
本発明はさらに、
(a)20重量%~100重量%未満、好ましくは25重量%~95重量%、特に好ましくは30重量%~90重量%の少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの、本発明によるかつ上で規定した通りのアルコキシル化芳香族アルコール、
(b)0重量%~30重量%、好ましくは1重量%~20重量%、特に好ましくは2重量%~10重量%の水、
(c)0重量%~80重量%、好ましくは5重量%~75重量%、特に好ましくは10重量%~70重量%の担体媒体
を含み、
(b)と(c)の合計が0重量%を超える、乳化剤含有配合物を提供する。
(a)20重量%~100重量%未満、好ましくは25重量%~95重量%、特に好ましくは30重量%~90重量%の少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの、本発明によるかつ上で規定した通りのアルコキシル化芳香族アルコール、
(b)0重量%~30重量%、好ましくは1重量%~20重量%、特に好ましくは2重量%~10重量%の水、
(c)0重量%~80重量%、好ましくは5重量%~75重量%、特に好ましくは10重量%~70重量%の担体媒体
を含み、
(b)と(c)の合計が0重量%を超える、乳化剤含有配合物を提供する。
本発明はさらに、少なくとも1つのポリオールと、水と、少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの、本発明によるかつ上で規定した通りのアルコキシル化芳香族アルコールとを含むイソシアネート反応性混合物を含む組成物であり、そのイソシアネート反応性混合物は、2質量%~30質量%の水と、1質量%~30質量%の乳化剤と、もしあれば3質量%未満のノニルフェノールエトキシレートと、必要に応じて、好ましくは必須的に難燃剤とを含む組成物を提供する。これらの質量%値は、有機ポリイソシアネート以外の使用される全成分の合計に対する値である。
本発明はさらに、イソシアネート成分と、イソシアネート反応性混合物と、必要に応じて気泡安定剤、発泡剤、触媒とを含む、硬質ポリウレタンまたはポリイソシアヌレート発泡体製造用組成物を提供する。その組成物は、イソシアネート反応性混合物の貯蔵安定性を改善することが好ましい少なくとも1つの乳化剤を含んでいる。その乳化剤は、少なくとも1つのアルコキシル化芳香族アルコールを含んでおり、親芳香族アルコールは少なくとも6個かつ最大でも40個の炭素原子と少なくとも1つのOH官能基とを有し、親芳香族アルコールの炭素原子の最大でも1/5は芳香族ではない。
したがって、本発明による解決策により、極めて高品質な硬質PUまたはPIR発泡体ベース製品、例えば建築用断熱材を製造すること、および硬質PUまたはPIR発泡体の製造方法をより効率的にすることできる。
好ましい用途は主にスプレー発泡体であり、それは、適用後、連続気泡または独立気泡、好ましくは連続気泡であり得る。
特に連続気泡スプレー発泡体では、一般に大量の水が発泡剤として使用されるため、水の乳化は重要な目的である。
本発明の好ましい実施形態では、完成したポリウレタン発泡体中の本発明による乳化剤の総質量割合は、0.05重量%~20重量%、好ましくは0.1重量%~15重量%である。
本発明の好ましい実施形態では、本発明による組成物は、水および/または発泡剤、必要に応じて硬質ポリウレタンまたはポリイソシアヌレート発泡体の製造に有利に使用可能な少なくとも1つの難燃剤および/またはさらなる添加剤を含む。
本発明による特に好ましい組成物は、以下の成分を含む。
(a)イソシアネート反応性化合物、特にポリオール、
(b)少なくとも1つのポリイソシアネートおよび/またはポリイソシアネートプレポリマー、
(c)少なくとも1つ、好ましくは2つの本発明によるかつ上記の乳化剤、
(d)触媒、
(必要に応じて)シロキサンまたは他の界面活性剤をベースとする発泡体安定化成分、
(f)1つまたは複数の発泡剤、
(g)難燃剤、充填剤などのさらなる(任意の)添加剤。
(a)イソシアネート反応性化合物、特にポリオール、
(b)少なくとも1つのポリイソシアネートおよび/またはポリイソシアネートプレポリマー、
(c)少なくとも1つ、好ましくは2つの本発明によるかつ上記の乳化剤、
(d)触媒、
(必要に応じて)シロキサンまたは他の界面活性剤をベースとする発泡体安定化成分、
(f)1つまたは複数の発泡剤、
(g)難燃剤、充填剤などのさらなる(任意の)添加剤。
成分(a)、(c)、(d)、(e)、(f)および(g)は、少なくとも1つの上記のような本発明による乳化剤を含むイソシアネート反応性混合物の構成要素を形成し得る。
本発明はさらに、好ましくはイソシアネート反応性混合物の貯蔵安定性を改善し、その結果、硬質ポリウレタンまたはポリイソシアヌレート発泡体の製造におけるイソシアネート反応性混合物の使用特性を改善するための、硬質ポリウレタンまたはポリイソシアヌレート発泡体の製造におけるイソシアネート反応性混合物用の乳化剤としての、特に上記のような本発明による組成物を用いた、本発明による乳化剤および/または乳化剤含有配合物の使用を提供する。
本発明はさらに、ポリオールと水と必要に応じて難燃剤とを含むイソシアネート反応性混合物の貯蔵安定性を改善するための乳化剤としての、上で規定したような1つ、好ましくは少なくとも2つのアルコキシル化芳香族アルコールの使用を提供する。
本発明はさらに、本発明による方法により製造される硬質ポリウレタンまたはポリイソシアヌレート発泡体を提供する。これは、連続気泡水吹きスプレー発泡体であることが好ましい。
本明細書の文脈内で使用され得る個々の使用可能な構成要素((a)~(g)と見なす)を以下にさらに詳細に説明する。本発明による乳化剤である成分(c)についてはすでに詳細に説明された。
適切なイソシアネート反応性化合物(a)は特にポリオールである。本発明の目的に適したポリオールは、2つ以上のイソシアネート反応性基、好ましくはOH基を有するすべての有機物質、またその配合物である。好ましいポリオールは、すべてのポリエーテルポリオール、および/またはポリエステルポリオール、および/またはヒドロキシル含有脂肪族ポリカーボネート、具体的にはポリエーテルポリカーボネートポリオール、および/または「天然油系ポリオール」(NOP)として知られ、ポリウレタン系、特にポリウレタンコーティング、ポリウレタンエラストマーまたは発泡体の製造に慣例的に使用される天然由来のポリオールである。ポリオールは通常、好ましくは1.8~8の官能価と、好ましくは500~15,000の範囲の数平均分子量を有する。OH価が10~1,200mgKOH/gの範囲であるポリオールを使用するのが通例である。
例えば、ポリエーテルポリオールを使用することができる。これらは、既知の方法、例えば、触媒としてのアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシドまたはアミンの存在下でアルキレンオキシドをアニオン重合し、結合した形で好ましくは2個または3個の反応性水素原子を含有する少なくとも1つの出発分子を添加することより、あるいはルイス酸、例えば五塩化アンチモンまたは三フッ化ホウ素エーテラートの存在下でのアルキレンオキシドのカチオン重合により、あるいは二重金属シアン化物触媒作用により調製することができる。適切なアルキレンオキシドは、アルキレンラジカル中に2~4個の炭素原子を含有する。例としては、テトラヒドロフラン、1,3-プロピレンオキシドおよび1,2-または2,3-ブチレンオキシドが挙げられ、エチレンオキシドおよび1,2-プロピレンオキシドを使用することが好ましい。アルキレンオキシドは、個々に、累積的に、ブロックで、交互に連続して、または混合物として使用され得る。使用される出発分子は特に、その分子内に少なくとも2個、好ましくは2~8個のヒドロキシル基または少なくとも2個の第一級アミノ基を有する化合物であり得る。使用される出発分子は、例えば、水、二価、三価または四価のアルコール、例えばエチレングリコール、プロパン-1,2-および-1,3-ジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヒマシ油など、高級多官能性ポリオール、特に糖化合物、例えばグルコース、ソルビトール、マンニトールおよびスクロース、多価フェノール、レゾール、例えばフェノールとホルムアルデヒドのオリゴマー縮合生成物およびフェノール、ホルムアルデヒドおよびジアルカノールアミンのマンニッヒ縮合物、およびメラミン、またはアミン、例えばアニリン、EDA、TDA、MDAおよびPMDA、より好ましくはTDAおよびPMDAなどであり得る。適切な出発分子は、ポリウレタンの製造において得られるポリエーテルポリオールの各応用分野に応じて選択される。
例えば、ポリエステルポリオールを使用することができる。これらは、好ましくは2~12個の炭素原子を有する、多塩基性脂肪族または芳香族カルボン酸のエステルをベースとしている。脂肪族カルボン酸の例は、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、マレイン酸およびフマル酸である。芳香族カルボン酸の例は、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸および異性体のナフタレンジカルボン酸である。ポリエステルポリオールは、これらの多塩基性カルボン酸と、多価アルコール、好ましくは、2~12個、より好ましくは2~6個の炭素原子を有するジオールまたはトリオール、好ましくはトリメチロールプロパンおよびグリセロールと、の縮合により得られる。
例えば、ポリエーテルポリカーボネートポリオールを使用することができる。これらは、カーボネートが結合した形で二酸化炭素を含有するポリオールである。二酸化炭素は、化学工業の多くのプロセスにおいて副生成物として大量に生成されるため、アルキレンオキシド重合におけるコモノマーとして二酸化炭素を使用することは、商業的観点から特に興味深い。ポリオール中のアルキレンオキシドを二酸化炭素で部分的に置換すると、ポリオールの製造コストを明らかに削減できる可能性がある。さらに、コモノマーとしてのCO2の使用は、この反応が温室効果ガスのポリマーへの転化をもたらすため、環境的に非常に望ましい。触媒を用いた、アルキレンオキシドおよび二酸化炭素のH-官能性出発物質への添加によるポリエーテルポリカーボネートポリオールの調製は、古くから知られている。さまざまな触媒系が使用され得る。第一世代は、例えば米国特許第3900424号明細書または米国特許第3953383号明細書に記載されているような、不均一の亜鉛塩またはアルミニウム塩のものであった。さらに、単核および二核金属錯体は、CO2とアルキレンオキシドとの共重合に成功裏に使用されてきた(国際公開第2010/028362号パンフレット、国際公開第2009/130470号パンフレット、国際公開第2013/022932号パンフレットまたは国際公開第2011/163133号パンフレット)。二酸化炭素とアルキレンオキシドの共重合のための触媒系の最も重要な類は、DMC触媒とも呼ばれる二重金属シアン化物触媒の類である(米国特許公開第4500704号明細書、国際公開第2008/058913号パンフレット)。適切なアルキレンオキシドおよびH-官能性出発物質は、上述のように、カーボネートを含まないポリエーテルポリオールの調製にも使用されるものである。
例えば、再生可能原料をベースとするポリオール、「天然油系ポリオール」(NOP)を使用することが可能である。ポリウレタン発泡体製造用のNOPは、原油価格の上昇を背景に、石油、石炭、ガスといった化石資源の長期的な可用性が限られていることから、関心が高まっており、すでにこのような出願で何度も記載されている(国際公開第2005/033167号パンフレット、米国特許公開第2006/0293400号明細書、国際公開第2006/094227号パンフレット、国際公開第2004/096882号パンフレット、米国特許公開第2002/0103091号明細書、国際公開第2006/116456号パンフレット、および欧州特許公開第1678232号明細書)。今、多数のそのようなポリオールがさまざまな製造業者から市場において入手可能である(国際公開第2004/020497号パンフレット、米国特許公開第2006/0229375号明細書、国際公開第2009/058367号パンフレット)。ベース原料(例:大豆油、パーム油、またはヒマシ油)とその後の処理に応じて、さまざまな特性プロファイルを持つポリオールが得られる。本質的に2つのグループに区別できる:(a)ポリウレタンの製造において100%使用できるように修飾された再生可能原料をベースとするポリオール(国際公開第2004/020497号パンフレット、米国特許公開第2006/0229375号明細書)、(b)その処理と特性のために、一定の割合までしか石油化学系ポリオールを置換することができない再生可能原料をベースとするポリオール(国際公開第2009/058367号パンフレット)。
使用できるポリオールのさらなる群は、例えば「充填ポリオール」(ポリマーポリオール)の群である。これらの特徴は、それらが固形分含有量が40%以上となるまで分散固体有機充填剤が含んでいる点である。使用可能なポリオールには、SAN、PUDおよびPIPAポリオールが含まれる。SANポリオールは、スチレン-アクリロニトリル(SAN)をベースとする分散コポリマーを含む高反応性ポリオールである。PUDポリオールは、同様に分散した形でポリ尿素を含む高反応性ポリオールである。PIPAポリオールは、例えば、従来ポリオール中でのイソシアネートとアルカノールアミンとのその場反応により生成される、分散ポリウレタンを含む高反応性ポリオールである。
配合物の指数として、すなわち、イソシアネート反応性基(例:OH基、NH基)に対するイソシアネート基の化学量論比に100を乗じたものとして表される、イソシアネートとポリオールの好ましい比率ハ、10~1000、好ましくは40~700、より好ましくは50~600、特に好ましくは60~550の範囲である。指数100は、反応性基のモル比が1:1であることを表す。
使用されるイソシアネート(b)は、好ましくは、2つ以上のイソシアネート官能基を有する1つまたは複数の有機ポリイソシアネートである。使用されるポリオールは、好ましくは、2つ以上のイソシアネート反応性基を有する1つまたは複数のポリオールである。
本発明の目的に適したイソシアネート(b)は、少なくとも2つのイソシアネート基を含有するすべてのイソシアネートである。一般に、それ自体既知の全ての脂肪族、脂環式、アリール脂肪族、好ましくは芳香族の多官能性イソシアネートを使用することが可能である。イソシアネート消費成分の合計に対して60~200モル%の範囲内のイソシアネートを使用することが特に好ましい。
具体例は、アルキレン基中に4~12個の炭素原子を有するアルキレンジイソシアネート、例えば、ドデカン1,12-ジイソシアネート、2-エチルテトラメチレン1,4-ジイソシアネート、2-メチルペンタメチレン1,5-ジイソシアネート、テトラメチレン1,4-ジイソシアネート、好ましくはヘキサメチレン1,6-ジイソシアネート(HMDI)、シクロヘキサン1,3-および1,4-ジイソシアネートなどの脂環式ジイソシアネートとこれらの異性体のすべての混合物、1-イソシアナト-3,3,5-トリメチル-5-イソシアナトメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネートまたは略してIPDI)、ヘキサヒドロトリレン2,4-および2,6-ジイソシアネートと対応する異性体混合物、好ましくは芳香族ジイソシアネートおよびポリイソシアネート、例えばトルエン2,4-および2,6-ジイソシアネート(TDI)と対応する異性体混合物、ナフタレンジイソシアネート、ジエチルトルエンジイソシアネート、ジフェニルメタン2,4’-および2,2’-ジイソシアネート(MDI)とポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート(粗MDI)との混合物、粗MDIとトルエンジイソシアネート(TDI)との混合物である。有機ジイソシアネートおよびポリイソシアネートは、個別にまたはそれらの混合物の形で使用され得る。同様に、ジイソシアネートの対応する「オリゴマー」(イソシアヌレート、ビウレット、ウレトジオンをベースとするIPDI三量体)を使用することも可能である。さらに、上記のイソシアネートをベースとするプレポリマーの使用も可能である。
変性イソシアネートと呼ばれる、ウレタン、ウレトジオン、イソシアヌレート、アロファネートおよび他の基の組み込みにより変性されたイソシアネートを使用することも可能である。
特に適しており、したがって本発明の好ましい実施形態の文脈において特に好ましく使用され得る使用可能な有機ポリイソシアネートは、トルエンジイソシアネートのさまざまな異性体(純粋な形の、またはさまざまな組成物の異性体混合物としてのトルエン2,4-および2,6-ジイソシアネート(TDI))、ジフェニルメタン4,4’-ジイソシアネート(MDI)、「粗MDI」または「ポリマーMDI」(MDIの4,4’異性体と、2,4’および2,2’異性体と、2つより多い環を有する生成物とを含む)、そしてまた、主として2,4’および4,4’異性体混合物から構成される「純粋MDI」と呼ばれる二環生成物、およびそれらに由来するプレポリマーである。特に適切なイソシアネートの例は、例えば、欧州特許公開第1712578号明細書、欧州特許公開第1161474号明細書、国際公開第00/58383号パンフレット、米国特許公開第2007/0072951号明細書、欧州特許公開第1678232号明細書および国際公開第2005/085310号パンフレットに詳述されており、これらは参照されることにより本明細書の一部を構成する。
本明細書の文脈における適切な触媒(d)は、イソシアネートと、OH官能基、NH官能基または他のイソシアネート反応性基およびイソシアネート自体と、の反応を促進することができるすべての化合物である。例えば、アミン(環式、非環式;モノアミン、ジアミン、1つまたは複数のアミノ基を有するオリゴマー)、アンモニウム化合物、有機金属化合物および金属塩、好ましくはカリウム、スズ、鉄、亜鉛またはビスマスの金属塩などの先行技術から知られている慣習的な触媒を使用することが好ましい。特に、触媒として、1つを超える成分の混合物を使用することが可能である。
成分(e)として、例えばSiを含まない界面活性剤、あるいは例えば有機変性シロキサンを使用することが可能である。
このような物質の硬質発泡体での使用は知られている。本明細書の文脈では、泡の生成(安定化、気泡制御、気泡連続など)を補助するすべての化合物を使用することが可能である。これらの化合物は、従来技術から十分によく知られている。
本明細書の文脈において使用可能な対応するシロキサンは、例えば次の特許明細書に記載されている:中国特許公開第103665385号明細書、中国特許公開第103657518号明細書、中国特許公開第103055759号明細書、中国特許公開第103044687号明細書、米国特許公開第2008/0125503号明細書、米国特許公開第2015/0057384号明細書、欧州特許公開第1520870号明細書、欧州特許公開第1211279号明細書、欧州特許公開第0867464号明細書、欧州特許公開第0867465号明細書、欧州特許公開第0275563号明細書。上述の文献は、参照により本明細書に組み込まれ、本発明の開示内容の一部を構成するとみなされる。ポリエーテル変性シロキサンの使用が特に好ましい。
発泡剤(f)は、どの発泡プロセスが使用されるかに応じて、場合により使用される。化学および物理発泡剤を使用することが可能である。発泡剤の選択は、系の性質に大きく左右される。
特に好ましい実施形態では、HFOは発泡剤として使用されない。
使用される任意の物理発泡剤は、適切な沸点を有する対応する化合物であり得る。同様に、場合により、NCO基と反応してガス、例えば水またはギ酸を放出する化学発泡剤を使用することも可能である。発泡剤の例は、液化CO2、窒素、空気、揮発性液体、例えば炭素数3、4または5の炭化水素、好ましくはシクロ-、イソ-およびn-ペンタン、ハイドロフルオロカーボン、好ましくはHFC245fa、HFC134aおよびHFC365mfc、ヒドロクロロフルオロカーボン、好ましくはHCFC141b、ヒドロフルオロオレフィン(HFO)またはヒドロハロオレフィン、例えば1234ze、1234yf、1233zd(E)または1336mzzなど、酸素含有化合物、例えばギ酸メチル、アセトンおよびジメトキシメタン、または塩素化炭化水素、好ましくはジクロロメタンおよび1,2-ジクロロエタンである。
本発明の目的に適した含水量は、水の他に1つまたは複数の発泡剤が使用されるか否かに左右される。純水発泡体の場合、値は1~30pphpが好ましい。他の発泡剤をさらに使用する場合、水の使用量は、好ましくは0.1~5pphpに低減される。
純水発泡体配合物が好ましいため、この場合、物理発泡剤の割合は非常に低いか、あるいは物理発泡剤が存在しないことが好ましい。
使用され得る任意の添加剤(g)には、従来技術から知られており、ポリウレタン、特にポリウレタン発泡体の製造に使用されるすべての物質、例えば、架橋剤および鎖延長剤、酸化的分解に対する安定剤(酸化防止剤として知られる)、難燃剤、界面活性剤、殺生剤、気泡精製添加剤、気泡連続剤、固体充填剤、帯電防止添加剤、核剤、増粘剤、染料、顔料、カラーペースト、香料および乳化剤などが含まれる。
硬質PUまたはPIR発泡体を製造するための本発明による方法は、既知の方法、例えば手動混合、または好ましくは発泡機により行うことができる。発泡機を用いて本方法を実施する場合は、高圧または低圧の発泡機を使用することが可能である。本発明による方法は、バッチ式または連続的に実施されることができる。
本明細書の文脈における好ましい硬質ポリウレタンまたはポリイソシアヌレート発泡体配合物は、5~900kg/m3の発泡体密度をもたらし、好ましくは表1に示す組成を有する。
本発明による方法のさらに好ましい実施形態および構成については、本発明による組成物に関連してすでに上述した詳細も参照される。
すでに述べたように、本発明はさらに、述べた方法により得られる硬質PUまたはPIR発泡体を提供する。
硬質PUまたはPIR発泡体は、確立された専門用語である。軟質発泡体と硬質発泡体との既知の基本的な違いとして、軟質発泡体は弾性特性を示すため、変形が可逆的である。対照的に、硬質発泡体は恒久的に変形される。本明細書の文脈において、硬質PUまたはPIR発泡体は特に、DIN 53421:1984-06および/またはDIN EN ISO 604:2003-12に準拠した圧縮強度が有利には20kPa以上、好ましくは80kPa以上、好ましくは100kPa以上、より好ましくは150kPa以上、特に好ましくは180kPa以上である、DIN 7726:1982-05に準拠した発泡体を意味すると理解される。
さらに好ましい実施形態では、連続気泡発泡体は、本発明による方法により生成される。
本発明に従って生成される発泡体は、好ましくは3kg/m3~300kg/m3、好ましくは4~250kg/m3、特に好ましくは5~200kg/m3、特に7~150kg/m3の密度を有する。具体的には、連続気泡発泡体が得られ得る。本明細書の文脈において特に好ましい連続気泡硬質PUまたはPIR発泡体は、25kg/m3以下、好ましくは20kg/m3以下、特に好ましくは15kg/m3以下、特に10kg/m3以下の密度を有する。これらの低い発泡体密度は、スプレー発泡体に求められることが多い。
本明細書の文脈において、独立気泡含有量、したがって連続気泡含有量は、ピクノメーターによりDIN ISO 4590:2016-12に準拠して測定されることが好ましい。
DIN 14315-1:2013-04は、PU発泡体、その中の噴霧可能なPU発泡体(スプレー発泡体とも呼ばれる)に関するさまざまな仕様を定めている。発泡体は、他のパラメータの中でも特に、独立気泡含有量により分類される。
一般に、比較的連続の気泡発泡体(CCC1およびCCC2)よりも比較的独立の気泡発泡体(CCC3およびCCC4)を使用すると、より良いラムダ値が得られる。連続気泡発泡体は低密度で製造可能であるが、独立気泡発泡体は、ポリマーマトリックスが大気圧に耐えられるほど安定するようにするために、より高い密度を必要とする。
本明細書の文脈において好ましいPUまたはPIR発泡体は、連続気泡の硬質PUまたはPIR発泡体である。本明細書の文脈における連続気泡の硬質PUまたはPIR発泡体は、独立気泡の割合が有利には50%以下、好ましくは20%以下、特に10%以下であり、本明細書の文脈における独立気泡含有量は、ピクノメーターによりDIN ISO 4590:2016-12に準拠して測定されることが好ましい。これは、これらの発泡体がDIN 14315-1:2013-04の仕様に準拠してカテゴリCCC2または好ましくはCCC1に分類されることを意味する。
本発明による硬質PUまたはPIR発泡体は、断熱材、断熱発泡体、ルーフライナー、包装用発泡体もしくはスプレー発泡体として、またはそれらの製造のために使用されることができる。
本発明はさらに、スプレー発泡体としての、冷凍技術、冷凍装置、建設部門、自動車部門、造船部門および/または電子工学部門における断熱材としての硬質PUまたはPIR発泡体の使用を提供する。
本発明の主題事項は、上に記載され、以下に例として記載されるが、本発明がこれらの例示的な実施形態に限定されることを意図するものではない。範囲、一般式または化合物群が記載されている場合、これらは、明示的に記述されている対応する範囲または化合物群だけでなく、個々の値(範囲)または化合物を除くことによって得られるすべての部分範囲および部分化合物群も包含することを意図している。本明細書の文脈において文献が引用される場合、その内容全体、特にその文献が引用された文脈を構成する主題事項に関して、本発明の開示内容の一部を構成することを意図している。別段の記載がない限り、パーセンテージは重量%である。平均値が記載されている場合、別段の記載がない限り、これらは重量平均である。測定により特定されたパラメータが記載されている場合、別段の記載がない限り、その測定は、温度25℃、圧力101325Paで実施されている。
次の実施例は、本発明を例として説明するものであり、本発明を実施例で引用される実施形態に限定する意図はなく、本発明の適用範囲は、明細書および特許請求の範囲の全体から明らかである。
イソシアネート反応性組成物は、以下の原料を使用して製造された。
‐モル質量6000g/モル、官能価3で第一級OH基を有するポリエーテルポリオール
-Fyrol TCPP:ICL社製のリン酸トリス(2-クロロイソプロピル)
-Evonik Operations GmbH社製のPOLYCAT(登録商標)31、アミン触媒
-Evonik Operations GmbH社製のPOLYCAT(登録商標)140、アミン触媒
-Evonik Operations GmbH社製のPOLYCAT(登録商標)142、アミン触媒
-Evonik Operations GmbH社製のTEGOSTAB(登録商標)B8580、泡安定化Si界面活性剤
-Fyrol TCPP:ICL社製のリン酸トリス(2-クロロイソプロピル)
-Evonik Operations GmbH社製のPOLYCAT(登録商標)31、アミン触媒
-Evonik Operations GmbH社製のPOLYCAT(登録商標)140、アミン触媒
-Evonik Operations GmbH社製のPOLYCAT(登録商標)142、アミン触媒
-Evonik Operations GmbH社製のTEGOSTAB(登録商標)B8580、泡安定化Si界面活性剤
乳化剤:
本明細書に記載されるアルコキシレートは、既知の方法により調製することができる。
本明細書に記載されるアルコキシレートは、既知の方法により調製することができる。
乳化剤A(発明性なし)
OH官能基あたり6個のEO単位を有するイソトリデカノール
OH官能基あたり6個のEO単位を有するイソトリデカノール
乳化剤B:ナフトール系(発明性あり)
OH官能基あたり11個のエチレンオキシド単位を有する2-ナフトール
OH官能基あたり11個のエチレンオキシド単位を有する2-ナフトール
乳化剤C(発明性あり)
OH官能基あたり4個のエチレンオキシド単位をフェノールと、OH官能基あたり11個のエチレンオキシド単位を有する2-ナフトールと、の比が2:8である混合物
OH官能基あたり4個のエチレンオキシド単位をフェノールと、OH官能基あたり11個のエチレンオキシド単位を有する2-ナフトールと、の比が2:8である混合物
乳化剤D(発明性あり)
OH官能基あたり4個のエチレンオキシド単位を有するフェノールと、OH 官能基あたり11個のエチレンオキシド単位を有する2-ナフトールと、水と、の比が17:78:5である混合物
OH官能基あたり4個のエチレンオキシド単位を有するフェノールと、OH 官能基あたり11個のエチレンオキシド単位を有する2-ナフトールと、水と、の比が17:78:5である混合物
乳化剤E(発明性あり)
OH官能基あたり12個のエチレンオキシド単位を有する4-クミルフェノール
OH官能基あたり12個のエチレンオキシド単位を有する4-クミルフェノール
イソシアネート反応性混合物の調製
表に記載されている成分(重量部での値)をビーカーに秤量し、ディスクスターラー(直径6cm)を用いて1000rpmで30秒間混合した。次に、これらの混合物50mLを密閉可能な測定用ガラスシリンダーに移し、その混合物を観察し、保管中に発泡剤が蒸発しないようにした。相分離が生じた場合には、目盛により分離相の層厚を容易に読み取ることができる。
乳化剤B~Eを含む本発明によるイソシアネート反応性組成物は、室温で14日間保管した後でも相分離を全く示さない。
Claims (14)
- 少なくとも1つのイソシアネートを、少なくとも1つのポリオール、水および少なくとも1つの乳化剤を含むイソシアネート反応性混合物と接触させる工程を含む硬質PUまたはPIR発泡体の製造方法であり、
前記イソシアネートとして、2つ以上のイソシアネート官能基を有する1つまたは複数の有機ポリイソシアネートを使用し、
前記乳化剤は、少なくとも1つのアルコキシル化芳香族アルコールを含み、親芳香族アルコールは、少なくとも6個かつ最大でも40個の炭素原子と、少なくとも1つのOH官能基とを有し、前記親芳香族アルコールの炭素原子の最大でも1/5は芳香族でなく、
前記親芳香族アルコール中の少なくとも1つの芳香族単位は、OH官能基を有していなければならない、方法。 - 前記芳香族アルコールはエトキシル化されている、請求項1記載の方法。
- 前記アルコキシル化芳香族アルコールは、
(i)1つまたは複数のOH官能基を有する単環式芳香族アルコール、好ましくはフェノール、ピロカテコールまたはレゾルシノール、
(ii)1つまたは複数のOH官能基を有する多環式芳香族系、好ましくは1-ナフトールまたは2-ナフトール、
(iii)1つまたは複数のOH官能基を有する結合芳香族系、好ましくはクミルフェノール、ビフェノール、ビスフェノールAまたはビスフェノールF、および/または
(iv)スチレン化フェノール、好ましくは2,4,6-トリス(1-フェニルエチル)フェノール、2,4-ビス(1-フェニルエチル)フェノールまたはp-(1-フェニルエチル)フェノール
をベースとする、請求項1または請求項2記載の方法。 - 好ましくはエトキシル化フェノールとエトキシル化ナフトールとを含む、少なくとも2つのアルコキシル化芳香族アルコールを使用する、請求項1~請求項3のいずれか一項記載の方法。
- 使用する前記アルコキシル化芳香族アルコールは、1分子当たり4~100個のアルコキシ基を有する、請求項1~請求項4のいずれか一項記載の方法。
- 使用する前記アルコキシル化芳香族アルコールは、計算上のHLB値が10~20、好ましくは10を超え、好ましくは12を超え、特に14を超える、請求項1~請求項5のいずれか一項記載の方法。
- 前記イソシアネート反応性混合物は、2質量%~30質量%の水と、1質量%~30質量%の乳化剤と、もしあれば3質量%未満のノニルフェノールエトキシレートとを含む、請求項1~請求項6のいずれか一項記載の方法。
- 前記イソシアネート反応性混合物は、難燃剤を含む、請求項1~請求項7のいずれか一項記載の方法。
- 前記イソシアネート反応性混合物は、少なくとも1つの触媒を含む、請求項1~請求項8のいずれか一項記載の方法。
- 少なくとも1つのポリオールと、水と、少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの請求項1~請求項6のいずれか一項記載のアルコキシル化芳香族アルコールとを含むイソシアネート反応性混合物を含む組成物であり、
前記イソシアネート反応性混合物は、2質量%~30質量%の水と、1質量%~30質量%の乳化剤と、もしあれば3質量%未満のノニルフェノールエトキシレートと、必要に応じて、好ましくは必須的に難燃剤とを含む、組成物。 - (a)20重量%~100重量%未満、好ましくは25重量%~95重量%、特に好ましくは30重量%~90重量%の少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの請求項1~請求項6のいずれか一項、特に請求項4記載のアルコキシル化芳香族アルコール、
(b)0重量%~30重量%、好ましくは1重量%~20重量%、特に好ましくは2重量%~10重量%の水、
(c)0重量%~80重量%、好ましくは5重量%~75重量%、特に好ましくは10重量%~70重量%の担体媒体
を含み、
前記(b)と前記(c)の合計が0重量%を超える、乳化剤含有配合物。 - ポリオールと水と必要に応じて難燃剤とを含むイソシアネート反応性混合物の貯蔵安定性を改善するための乳化剤としての、1つ、好ましくは少なくとも2つの請求項1~請求項6のいずれか一項、好ましくは請求項4記載のアルコキシル化芳香族アルコールの使用。
- 請求項1~請求項9のいずれか一項記載の方法により製造された硬質PUまたはPIR発泡体。
- 連続気泡の水発泡スプレー発泡体である、硬質PUまたはPIR発泡体。
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