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JP2024510502A - 血漿カリクレインのイミダゾピリジニル阻害剤 - Google Patents

血漿カリクレインのイミダゾピリジニル阻害剤 Download PDF

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JP2024510502A
JP2024510502A JP2023557351A JP2023557351A JP2024510502A JP 2024510502 A JP2024510502 A JP 2024510502A JP 2023557351 A JP2023557351 A JP 2023557351A JP 2023557351 A JP2023557351 A JP 2023557351A JP 2024510502 A JP2024510502 A JP 2024510502A
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ジョセリン フィンク,サラ
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Abstract

本発明は、血漿カリクレインの阻害剤として有用であり、そのための所望の特性を示す化合物及びその組成物を提供する。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2021年3月17日に出願された米国仮出願第63/162,494号の利益を主張し、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
I.背景技術
血漿カリクレイン(PKa)は、凝固XIIa因子によってその触媒的活性形態に変換され、先天性炎症性反応及び血液凝固の内在性カスケードに寄与する血液中のセリンプロテアーゼチモーゲンである。in vivoでこの経路の活性化をもたらすメカニズムには、活性化血小板から放出されるポリホスフェートとの相互作用及びPKaの主要な生理的阻害因子であるC1阻害因子(C1-INH)の欠損症が含まれる。高分子量キニノゲンのPKa媒介切断は、強力な血管拡張因子及びブラジキニン2受容体を活性化する炎症誘発性ノナペプチドブラジキニン(BK)を生成する。その後のカルボキシペプチダーゼによるBKの切断は、des-Arg9-BKを生成し、これがB1受容体を活性化する。B1受容体とB2受容体は両方とも、血管、グリア、及び神経の細胞型によって発現され、最も高いレベルの網膜発現が神経節細胞層及び内核層及び外核層で検出される。B1及びB2受容体の活性化は、血管拡張を引き起こし、血管透過性を増加させる。
PKaはまた、多数の障害、例えば、手、肢、顔、腹部、尿生殖路、及び喉頭に影響を及ぼす炎症の疼痛性の予測不可能な再発性発作によって特性化される常染色体優性疾患である遺伝性血管性浮腫(HAE)に関連する。HAEの有病率は、不確定であるが、50,000人当たり約1症例であると推定され、人種群間の公知の差はない。HAEは、PKa、ブラジキニン、及び血液中の他のセリンプロテアーゼを阻害するC1-INHの欠損(I型)または機能不全(II型)レベルによって引き起こされる。遺伝性血管性浮腫(HAE)を有する個体は、C1-INHを欠損しており、その結果、過剰なブラジキニンの生成を起こし、次に、このことが、有痛性、消耗性、かつ潜在的に致死性の腫脹発作を引き起こす。処置されないままだと、HAEは、主に上気道閉塞により40%という高い死亡率をもたらし得る。
II.発明の概要
本開示は、血漿カリクレインに結合し、その活性を効率的に阻害する多数の化合物の開発に少なくとも部分的に基づく。したがって、本明細書では、血漿カリクレインを標的とするための及び/または血漿カリクレイン媒介疾患及び障害を処置するための化合物及びその使用、ならびに本明細書に開示される化合物を調製するための新規の中間体及びプロセスが提供される。本開示はまた、そのいずれか1つを含む薬学的組成物、及び処置、特に自己免疫疾患、例えば、HAEの処置のための本明細書における化合物または組成物の使用まで拡張する。
いくつかの実施形態では、本発明は、式(I)の化合物:
Figure 2024510502000001
またはその薬学的に許容可能な塩(式中、Cy、Cy、L、L’、R、R、R、R、R、及びRの各々は、本明細書におけるクラス及びサブクラスで、単独及び組み合わせの両方で定義及び記載されている)を提供する。所定の実施形態では、本発明は、本明細書におけるクラス及びサブクラスで定義及び記載される、式(I)~(VI-c)の化合物を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明はまた、式(I)~(VI-c)の化合物を使用する方法を提供する。
有利には、本開示の化合物は、治療剤としての使用のための治療的活性及び適切なレベルのバイオアベイラビリティ及び/または適切な半減期を有する。
III.発明を実施するための形態
A.定義
本発明の化合物には、一般に上記に記載されるものを含み、ならびに本明細書において開示されるクラス、サブクラス、及び化学種によってさらに例示される。本明細書で使用される場合、以下の定義が、特に明記しない限り適用されるものとする。本発明の目的のため、化学元素は、the Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75th Edに従って特定される。また、有機化学の一般的原理は、“Organic Chemistry”,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito:1999、及び“March’s Advanced Organic Chemistry”,5th Ed.,Ed.:Smith,M.B.and March,J.,John Wiley & Sons,New York:2001(これらの内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。
本明細書において使用される略語は、化学及び生物学分野の範囲内でのそれらの通常の意味を有する。本明細書において記載される化学構造及び式は、化学分野において公知の化学原子価の標準規則に従って構築される。
用語「脂肪族」または「脂肪族基」は、本明細書で使用される場合、完全に飽和であり、または1つ以上の不飽和単位を含有する直鎖(すなわち、非分岐)または分岐、置換または非置換炭化水素鎖、または完全に飽和であり、または1つ以上の不飽和単位を含有するが、芳香族ではない単環式炭化水素もしくは二環式炭化水素(本明細書で「カルボシクリル」、「脂環式」または「シクロアルキル」とも称される)であって、分子の残部への単一の結合点を有するものを意味する。別途特定されない限り、脂肪族基は、1~6個の脂肪族炭素原子を含有する。いくつかの実施形態では、脂肪族基は、1~5個の脂肪族炭素原子を含有する。いくつかの実施形態では、脂肪族基は、1~4個の脂肪族炭素原子を含有する。いくつかの実施形態では、脂肪族基は、1~3個の脂肪族炭素原子を含有し、さらなる他の実施形態では、脂肪族基は、1~2個の脂肪族炭素原子を含有する。いくつかの実施形態では、「脂環式」(または「カルボシクリル(carbocyclyl)」もしくは「シクロアルキル」)は、完全に飽和であり、または1つ以上の不飽和単位を含有する単環式C~C炭化水素であって、芳香族ではなく、分子の残部への単一の結合点を有するものを指す。好適な脂肪族基としては、直鎖または分岐、置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル基、及びそれらのハイブリッド、例えば、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、または(シクロアルキル)アルケニルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロ原子」は、1個以上の酸素、硫黄、窒素、リンまたはケイ素(窒素、硫黄、リン、もしくはケイ素の任意の酸化形態;任意の塩基性窒素の四級化形態;または複素環の置換可能な窒素、例えば、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)、またはNR(N置換されたピロリジニルにおけるような)を含む)を意味する。
本明細書で使用される場合、用語「不飽和」は、部位が1つ以上の不飽和単位を有することを意味する。
用語「アルキレン」は、二価アルキル基を指す。「アルキレン鎖」は、ポリメチレン基、すなわち、-(CH-であり、式中、nは、正の整数であり、好ましくは1~6、1~4、1~3、1~2、または2~3である。置換されたアルキレン鎖は、1個以上のメチレン基水素原子が置換基で置き換えられているポリメチレン基である。好適な置換基としては、置換された脂肪族基について以下に記載されるものが挙げられる。
用語「ハロゲン」は、F、Cl、Br、またはIを意味する。
用語「アリール」は、合計5~10個の環員を有する単環系及び二環系を指し、ここで、この系の少なくとも1個の環が芳香族であり、この系の各環が3~7個の環員を有する。用語「アリール」は、用語「アリール環」と互換的に使用され得る。いくつかの実施形態では、8~10員の二環式アリール基は、任意に置換されたナフチル環である。本発明の所定の実施形態では、「アリール」は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラシル等が含まれるが、これらに限定されない、1個以上の置換基を有し得る芳香族環系を指す。本明細書で使用される場合、用語「アリール」の範囲内には、芳香族環が、1個以上の非芳香族環に縮合している基、例えば、インダニル、フタルイミジル、ナフトイミジル(naphthimidyl)、フェナントリジニル、またはテトラヒドロナフチル等も含まれる。
用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアル-(heteroar-)」は、5~10個の環原子、好ましくは5、6、または9個の環原子を有し、環状配置で共有される6、10、または14個のπ電子を有し、炭素原子に加えて、1~5個のヘテロ原子を有する基を指す。ヘテロアリール基としては、限定されるものではないが、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、及びプテリジニルが挙げられる。用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアリ-」にはまた、本明細書で使用される場合、ヘテロ芳香族環が1つ以上のアリール、脂環式、またはヘテロシクリル環に縮合した基であって、ラジカルまたは結合点がヘテロ芳香族環上にある(または二価縮合ヘテロアリーレン環系の場合、少なくとも1つのラジカルまたは結合点がヘテロ芳香族環上にある)ものが含まれる。非限定的な例としては、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H-キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、及びピリド[2,3-b]-1,4-オキサジン-3(4H)-オンが挙げられる。ヘテロアリール基は、単環式または二環式であり得る。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」または「複素環式芳香族」と互換的に使用され得、これらの用語のいずれも任意に置換されている環が含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロシクリル」、「複素環式ラジカル」、及び「複素環」は互換的に使用され、飽和または部分的不飽和のいずれかであり、炭素原子に加えて、1個以上、好ましくは1~4個の上記に定義したヘテロ原子を有する、安定した5~7員の単環式または7~10員の二環式複素環部位を指す。この文脈において、環原子に関して使用される場合、用語「窒素」には、置換された窒素が含まれる。一例として、酸素、硫黄、または窒素から選択される0~3個のヘテロ原子を有する、飽和または部分的不飽和の環では、窒素は、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)、またはNR(N置換されたピロリジニルにおけるような)であり得る。
複素環は、そのペンダント基に、任意のヘテロ原子または炭素原子で結合され得、これは安定した構造をもたらし、環原子のいずれかは、任意に置換され得る。そのような飽和または部分的不飽和の複素環式ラジカルの例としては、限定されるものではないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、及びキヌクリジニルが挙げられる。用語「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環基」、「複素環部位」、及び「複素環式ラジカル」は、本明細書において互換的に使用され、インドリニル、3H-インドリル、クロマニル、フェナントリジニル、またはテトラヒドロキノリニル等の、ヘテロシクリル環が1個以上のアリール、ヘテロアリール、または脂環式環に縮合している基であって、ラジカルまたは結合点がヘテロシクリル環上にあるものも含まれる。ヘテロシクリル基は、単環式または二環式であり得る。用語「ヘテロシクリルアルキル」は、ヘテロシクリルにより置換されたアルキル基を指し、ここで、アルキル及びヘテロシクリル部分は独立して任意に置換されている。
本明細書で使用される場合、用語「部分的不飽和」は、少なくとも1つの二重または三重結合を含む環部位を指す。用語「部分的不飽和」は、複数の不飽和部位を有する環を包含することを意図するが、本明細書において定義されるようなアリールまたはヘテロアリール部位が含まれることを意図しない。
本明細書で使用される場合、かつ別途特定されない限り、接尾辞「-エン」は、二価の基を表現するために使用される。したがって、上記の用語のいずれも、その部位の二価のバージョンを記載するために接尾辞「-エン」で修飾され得る。例えば、二価炭素環は「カルボシクリレン」であり、二価アリール環は「アリーレン」であり、二価ベンゼン環は「フェニレン」であり、二価ヘテロ環は「ヘテロシクリレン」であり、二価ヘテロアリール環は「ヘテロアリーレン」であり、二価アルキル鎖は「アルキレン」であり、二価アルケニル鎖は「アルケニレン」であり、二価アルキニル鎖は「アルキニレン」である、等である。
本明細書に記載されるように、本発明の化合物は、明記される場合、「任意に置換された」部位を含有し得る。一般に、用語「任意に」の後であるかどうかに関わらず、用語「置換された」は、指定された部位の1個以上の水素が、好適な置換基で置き換えられていることを意味する。「置換された」は、構造から明示的または暗示的である1つ以上の水素に適用される(例えば、
Figure 2024510502000002
は、少なくとも
Figure 2024510502000003
を指し;
Figure 2024510502000004
は、少なくとも
Figure 2024510502000005
を指す)。また、多環式環系において、置換基は、別途示されない限り、任意の個々の環上の水素を置き換え得る(例えば、
Figure 2024510502000006
は、少なくとも
Figure 2024510502000007
を指す)。特に明記しない限り、「任意に置換された」基は、当該基の各置換可能な位置に好適な置換基を有し得、任意の所与の構造における2つ以上の位置が、指定された基から選択される2個以上の置換基で置換され得る場合、置換基は、すべての位置で同一であっても、異なっていてもよい。本発明により想定される置換基の組み合わせは、好ましくは、安定した、または化学的に可能な化合物の形成をもたらすものである。用語「安定した」は、本明細書で使用される場合、化合物であって、それらの生成、検出、ならびに所定の実施形態では、それらの回収、精製、及び本明細書において開示される1つ以上の目的のためのそれらの使用を可能にする条件に供される場合に、実質的に変化しない当該化合物を指す。
「任意に置換された」基の置換可能炭素原子上の好適な一価置換基は、独立して、ハロゲン;-(CH0-4R°;-(CH0-4OR°;-O(CH0-4R°、-O(CH0-4C(O)OR°;-O(CH0-4OR°;-(CH0-4CH(OR°);-(CH0-4SR°;-(CH0-4Ph(R°で置換されていてもよい);-(CH0-4O(CH0-1Ph(R°で置換されていてもよい);-CH=CHPh(R°で置換されていてもよい);-(CH0-4O(CH0-1-ピリジル(R°で置換されていてもよい);-NO;-CN;-N;-(CH0-4N(R°);-(CH0-4N(R°)C(O)R°;-N(R°)C(S)R°;-(CH0-4N(R°)C(O)NR°;-N(R°)C(S)NR°;-(CH0-4N(R°)C(O)OR°;-N(R°)N(R°)C(O)R°;-N(R°)N(R°)C(O)NR°;-N(R°)N(R°)C(O)OR°;-(CH0-4C(O)R°;-C(S)R°;-(CH0-4C(O)OR°;-(CH0-4C(O)SR°;-(CH0-4C(O)OSiR°;-(CH0-4OC(O)R°;-OC(O)(CH0-4SR°、-SC(S)SR°;-(CH0-4SC(O)R°;-(CH0-4C(O)NR°;-C(S)NR°;-C(S)SR°;-SC(S)SR°、-(CH0-4OC(O)NR°;-C(O)N(OR°)R°;-C(O)C(O)R°;-C(O)CHC(O)R°;-C(NOR°)R°;-(CH0-4SSR°;-(CH0-4S(O)R°;-(CH0-4S(O)OR°;-(CH0-4OS(O)R°;-S(O)NR°;-(CH0-4S(O)R°;-N(R°)S(O)NR°;-N(R°)S(O)R°;-N(OR°)R°;-C(NH)NR°;-P(O)R°;-P(O)R°;-OP(O)R°;-OP(O)(OR°);SiR°;-(C1-4直鎖または分岐アルキレン)O-N(R°);または-(C1-4直鎖または分岐アルキレン)C(O)O-N(R°)であり、各R°は、以下に定義されるように置換されていてもよく、独立して、水素、C1-6脂肪族、-CHPh、-O(CH0-1Ph、-CH-(5~6員ヘテロアリール環)、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員飽和、部分的不飽和、またはアリール環であり、あるいは上の定義にかかわらず、R°の2つの独立した存在は、それらの介在原子(複数可)と一緒になって、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する3~12員飽和、部分的不飽和、もしくはアリール単環式環または二環式環を形成し、これは以下に定義されるように置換されていてもよい。
R°上の好適な一価置換基(またはR°の2つの独立した存在が起こることによってそれらの介在原子と一緒に形成された環)は、独立して、ハロゲン、-(CH0-2、-(ハロR)、-(CH0-2OH、-(CH0-2OR、-(CH0-2CH(OR;-O(ハロR)、-CN、-N、-(CH0-2C(O)R、-(CH0-2C(O)OH、-(CH0-2C(O)OR、-(CH0-2SR、-(CH0-2SH、-(CH0-2NH、-(CH0-2NHR、-(CH0-2NR 、-NO、-SiR 、-OSiR 、-C(O)SR、-(C1-4直鎖または分岐アルキレン)C(O)OR、または-SSRであり、各Rは、非置換であり、あるいは「ハロ」が先行する場合、1つ以上のハロゲンのみで置換されており、C1-4脂肪族、-CHPh、-O(CH0-1Ph、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員飽和、部分的不飽和、もしくはアリール環から独立して選択される。R°の飽和炭素原子上の好適な二価置換基としては、=O及び=Sが挙げられる。
「任意に置換された」基の飽和炭素原子上の好適な二価置換基には、以下:=O、=S、=NNR 、=NNHC(O)R、=NNHC(O)OR、=NNHS(O)、=NR、=NOR、-O(C(R ))2-3O-、または-S(C(R ))2-3S-が含まれ、Rの各々の独立した出現は、水素、以下で定義されるように置換され得るC1-6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換5~6員飽和、部分的不飽和、もしくはアリール環から選択される。「任意に置換された」基の近接する置換可能な炭素に結合した好適な二価置換基には、-O(CR 2-3O-が含まれ、Rの各々の独立した出現は、水素、以下で定義されるように置換され得るC1-6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換5~6員飽和、部分的不飽和、もしくはアリール環から選択される。
の脂肪族基上の好適な置換基には、ハロゲン、-R、-(ハロR)、-OH、-OR、-O(ハロR)、-CN、-C(O)OH、-C(O)OR、-NH、-NHR、-NR 、または-NOが含まれ、各Rは、非置換であり、あるいは「ハロ」が先行する場合、1つ以上のハロゲンのみで置換されており、独立して、C1-4脂肪族、-CHPh、-O(CH0-1Ph、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員飽和、部分的不飽和、もしくはアリール環である。
「任意に置換された」基の置換可能窒素上の好適な置換基には、-R、-NR 、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)C(O)R、-C(O)CHC(O)R、-S(O)、-S(O)NR 、-C(S)NR 、-C(NH)NR 、または-N(R)S(O)が含まれ;各Rは、独立して、水素、以下に定義されるように置換されていてもよいC1-6脂肪族、非置換-OPh、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換5~6員飽和、部分的不飽和、もしくはアリール環であり、あるいは上の定義にかかわらず、Rの2つの独立した存在は、それらの介在原子(複数可)と一緒になって、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換3~12員飽和、部分的不飽和、またはアリール単環式環または二環式環を形成する。
の脂肪族基上の好適な置換基は、独立して、ハロゲン、-R、-(ハロR)、-OH、-OR、-O(ハロR)、-CN、-C(O)OH、-C(O)OR、-NH、-NHR、-NR 、または-NOであり、式中、各Rは、非置換であり、あるいは「ハロ」が先行する場合、1つ以上のハロゲンのみで置換されており、独立して、C1-4脂肪族、-CHPh、-O(CH0-1Ph、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和、部分的不飽和、もしくはアリール環である。
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容可能な塩」は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答等を伴わずに、ヒト及び下等動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、妥当な利益/リスク比に見合う塩を指す。薬学的に許容可能な塩は、当該技術分野において周知である。例えば、S.M.Bergeらは、参照により本明細書に組み込まれる、J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1-19において薬学的に許容可能な塩を詳細に記載している。
所定の実施形態では、化合物の中性形態は、塩を塩基または酸と接触させ、従来の方法で親化合物を単離することにより再生される。いくつかの実施形態では、化合物の親形態は、極性溶媒における溶解性等の特定の物理的性質が種々の塩形態とは異なる。
特に明記しない限り、本明細書において記載される構造は、当該構造のすべての異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、及び幾何(または立体配座))形態;例えば、各不斉中心についてのR配置及びS配置、(Z)及び(E)二重結合異性体、ならびに(Z)及び(E)立体配座異性体が含まれることも意味する。したがって、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、ならびにエナンチオマー混合物、ジアステレオマー混合物、及び幾何(または立体配座)混合物が、本発明の範囲内である。特に明記しない限り、本発明の化合物のすべての互変異性形態が、本発明の範囲内である。加えて、特に明記しない限り、本明細書において記載される構造は、1個以上の同位体濃縮された原子が存在することのみが異なる化合物が含まれることも意味する。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置き換え、または13C濃縮炭素もしくは14C濃縮炭素による炭素の置き換えを含む、本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。そのような化合物は、例えば、生物学的アッセイにおける分析ツールとして、プローブとして、または本発明による治療剤として有用である。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、単一のエナンチオマーまたは単一のジアステレオ異性体として提供される。単一のエナンチオマーは、80%以上、例えば、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98または99%のエナンチオマー過剰を指す。単一のジアステレオ異性体過剰は、80%以上、例えば81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98または99%の過剰を指す。
本明細書で使用される場合、用語「オキソ」は、炭素原子に二重結合しており、これにより、カルボニルを形成する、酸素を意味する。
記号「
Figure 2024510502000008
」は、未知の立体化学または混合立体化学を示すための結合として使用される場合を除き、化学部位の、分子または化学式の残部への結合点を示す。
冠詞「a」及び「an」は、冠詞の文法的対象のうちの1つまたは2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)を指すために本明細書において使用される。一例として、「元素(an element)」は、1個の元素または2個以上の元素を意味する。
「投与レジメン」(または「治療レジメン」)は、その用語が本明細書で使用される場合、典型的に一定時間を隔てて、対象に個別に投与される単位用量(典型的に2つ以上)のセットである。いくつかの実施形態では、所与の治療剤は、1回以上の用量を伴い得る、推奨される投与レジメンを有する。いくつかの実施形態では、投与レジメンは、各々がお互いに同じ長さの期間隔てられている複数の用量から構成され、いくつかの実施形態では、投与レジメンは、複数の用量から構成され、少なくとも2つの異なる期間で個々の用量が隔てられている。
文脈から理解されるように、「参照」化合物は、関連する比較を可能とするために対象となる特定の化合物に十分に類似するものである。いくつかの実施形態では、参照化合物に関する情報は、特定の化合物に関する情報と同時に得られる。いくつかの実施形態では、参照化合物に関する情報は、履歴的である。いくつかの実施形態では、参照化合物に関する情報は、例えば、コンピュータ可読媒体に保存される。いくつかの実施形態では、参照化合物との対象となる特定の化合物の比較は、化合物と比べた対象となる特定の化合物との同一性、類似性、または差異を確立する。
本明細書で使用される場合、語句「治療剤」は、治療効果を有し、及び/または対象に投与された場合に、所望の生物学的及び/または薬理学的効果を誘発する任意の薬剤を指す。
本明細書で使用される場合、用語「治療的有効量」は、任意の医学的処置に適用可能な妥当な利益/リスク比で、処置される対象に治療効果を与える治療剤の量を指す。治療効果は、客観的(すなわち、いくつかの試験またはマーカーによって測定可能である)または主観的(すなわち、対象が効果の徴候を示すか、または効果を感じる)であり得る。特に、「治療的有効量」は、所望の疾患または病態を処置、改善、または予防するのに有効な、あるいは例えば、当該疾患に関連する症状を改善すること、当該疾患の発症を予防もしくは遅延させること、及び/または当該疾患の症状の重症度もしくは頻度をも軽減することによって検出可能な治療効果または予防効果を示すのに有効な、治療剤の量を指す。治療的有効量は、一般に、複数の単位用量から構成され得る投与レジメンで投与される。任意の特定の治療剤について、治療的有効量(及び/または有効な投与レジメン内での適切な単位用量)は、例えば、投与経路、他の薬学的薬剤との組み合わせに応じて異なり得る。また、任意の特定の対象に特異的な治療的有効量(及び/または単位用量)は、処置されている障害及び障害の重症度;使用される特定の治療剤の活性;使用される特定の組成物;対象の年齢、体重、健康、性別、及び食事;使用される特定の治療剤の投与時間、投与経路、及び/または排出もしくは代謝速度;処置期間;ならびに医学分野において公知の類似の因子を含む種々の因子に依存し得る。
本明細書で使用される場合、用語「処置」(同様に「処置する」または「処置すること」)は、特定の疾患、障害、及び/または病態の1つ以上の症状、特徴、及び/または原因を、部分的または完全に、軽減し、改善し、緩和し、阻害し、それらの発症を遅延させ、それらの重症度を低減し、及び/またはそれらの発生率を低減する物質(例えば、提供される組成物)の任意の投与を指す。そのような処置は、関連する疾患、障害、及び/または病態の徴候を示さない対象のもの、及び/または当該疾患、障害、及び/または病態の初期徴候のみを示す対象のものであり得る。代替的にまたは追加的に、そのような処置は、関連する疾患、障害、及び/または病態の1つ以上の確立された徴候を示す対象のものであり得る。いくつかの実施形態では、処置は、関連する疾患、障害、及び/または病態に罹患していると診断された対象のものであり得る。いくつかの実施形態では、処置は、関連する疾患、障害、及び/または病態の発症リスクの増加と統計的に相関する1つ以上の感受性因子を有することが既知の対象のものであり得る。
B.化合物
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式I:
Figure 2024510502000009
のものまたはその薬学的に許容可能な塩(式中、
Cyは、フェニレンまたは酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリーレン、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~12員二環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されており;
各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC1-6脂肪族、フェニル、3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され;
各Rは、独立して、水素または任意に置換されたC1-6脂肪族基であり;
Cyは、フェニル、8~10員二環式アリール、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリール、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員ヘテロアリールから選択され、Cyは、0~5個の-R基で置換されており;
各Rは、オキソ、ハロゲン、ハロアルキル、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC1-6脂肪族、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールから選択される任意に置換された基から独立して選択され;
Lは、任意に置換されたC1-3炭化水素鎖であり、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-、-NR-、-S-、-SO-、もしくは-SO-で置き換えられており;またはLは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する任意に置換された5~6員飽和または部分的不飽和ヘテロシクレンであり;
各Rは、水素、-(CH0-3OR、-(CH0-3C(O)OR、または任意に置換されたC1-6脂肪族基から独立して選択され;
Xは、-O-または-NR-であり;
は、水素または任意に置換されたC1-6脂肪族基であり;
L’は、共有結合または任意に置換されたC1-3炭化水素鎖であり、L’の炭素は、Rと一緒になって3~7員複素環式環を任意に形成し得;
各R、R、R、R、及びRは、水素または-L-Rから独立して選択され、
各Lは、共有結合または任意に置換されたC1-6炭化水素鎖から独立して選択され、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-または-NR-で置き換えられており;
各Rは、ハロゲン、ハロアルキル、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、Cy、またはC1-6脂肪族から選択される任意に置換された基から独立して選択され;
各Cyは、3~7員飽和または部分的不飽和単環式カルボシクリル、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和または部分的不飽和単環式ヘテロシクリル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、酸素、窒素、または硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員飽和または部分的不飽和縮合二環式ヘテロシクリル、架橋二環、あるいは酸素、窒素、または硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員飽和または部分的不飽和二環式スピロヘテロシクリルから独立して選択され、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されており;
各Lは、共有結合または任意に置換されたC1-6炭化水素鎖から独立して選択され、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-または-NR-で置き換えられており;
各Rは、オキソ、ハロゲン、ハロアルキル、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC1-6脂肪族、フェニル、3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され;
は、水素、-OR、または任意に置換されたC1-6脂肪族基から選択される)である。
「オキソ」は、炭素上の二重結合の酸素置換「C=O」であって、炭素原子が、オキソによって置換されている構造または基の一部であるものを指すことが理解される。例えば、Cyが-L-Rで置換されている場合、及びLが共有結合であり、Rがオキソである場合、オキソで置換された炭素原子(すなわち、C=Oにおける炭素)は、Cyの一部である(例えば、2位で-L-Rで置換されたシクロペンチルであるCyの構造(Lは、共有結合であり、Rは、オキソである)は、
Figure 2024510502000010
に対応する。
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニレンであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、フェニレンであり、Cyは、0~2個の-R基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個のR基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6員単環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個のR基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、1~3個の窒素ヘテロ原子を有する6員単環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個のR基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個のR基で置換されたピリジンジイルである。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個のR基で置換されたピリミジンジイルである。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個のR基で置換されたピリダジンジイルである。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個のR基で置換されたトリアジンジイルである。いくつかの実施形態では、Cyは、非置換ピリジンジイルである。いくつかの実施形態では、Cyは、非置換ピリミジンジイルである。
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5員単環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~2個のR基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、非置換チアジアゾールジイルである。いくつかの実施形態では、Cyは、非置換オキサジアゾールジイルである。いくつかの実施形態では、Cyは、非置換トリアゾールジイルである。
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~12員二環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個のR基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、酸素及び窒素から独立して選択される3~4個のヘテロ原子を有する9員二環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~1個のR基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、酸素及び窒素から独立して選択される3~4個のヘテロ原子を有する10員二環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~1個のR基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたトリアゾロピリジンジイルである。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたイミダゾピリジンジイルである。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたトリアゾロピラジンジイルである。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510502000011
(式中、*は、Lへの結合点を表す)からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510502000012
(式中、*は、Lへの結合点を表す)からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510502000013
(式中、*は、Lへの結合点を表す)からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510502000014
(式中、*は、Lへの結合点を表す)からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-N(R)、-OR、-SR、-S(O)R、-S(O)R、あるいはC1-6脂肪族、3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択される。
いくつかの実施形態では、任意に置換されたR基上の置換基は、独立して、ハロゲン、-(CH0-4OR°、または-(CH0-4N(R°)であり、各R°は、独立して、上で定義されており、本明細書におけるクラス及びサブクラスで記載されているとおりである。
いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、オキソである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-CNである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-C(O)Rである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-N(R)である。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-ORである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-SRである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-SRであり、Rは、任意に置換されたC1-6脂肪族である。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-S(O)Rである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-S(O)Rであり、Rは、任意に置換されたC1-6脂肪族である。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-S(O)Rである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-S(O)Rであり、Rは、任意に置換されたC1-6脂肪族である。
置換基の「単一の例」が定義される実施形態に対する本明細書における言及は、一置換の実施形態に限定されないことが理解される。例えば、「いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、オキソである」には、Rの少なくとも1つの例がオキソであり、本明細書で定義される1つ以上の追加のR基を含み得る実施形態が含まれる。
いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、ハロゲンで置換されたC1-6脂肪族である。°いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-(CH0-4OR°で置換されたC1-6脂肪族であり、Rは、水素またはC1-6脂肪族から選択される。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-(CH0-4N(R°)で置換されたC1-6脂肪族であり、各R°は、水素またはC1-6脂肪族から独立して選択される。
いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、任意に置換された3~7員飽和または部分的不飽和単環式カルボシクリルである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、任意に置換されたシクロプロピルである。
いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する任意に置換された3~7員飽和または部分的不飽和単環式ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、酸素及び窒素から選択される1~2個のヘテロ原子を有する任意に置換された3~7員飽和単環式ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、任意に置換されたオキセタニルである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、ハロゲンまたは-(CH0-4OR°で任意に置換されたオキセタニルである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、ピロリジニルである。
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールまたは酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員ヘテロアリールから選択され、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニルならびに酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールから選択され、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、フェニルであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、フェニルであり、Cyは、0~3個の-R基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6員ヘテロアリールであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、1~3個の窒素を有する6員ヘテロアリールであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、0~2個の-R基で置換されたピリミジニル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~2個の-R基で置換されたピリジニル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたピラジニル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたピリダジニル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換された1,3,5-トリアジニル基である。
いくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、硫黄及び窒素から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている。いくつかの実施形態では、Cyは、0~2個の-R基で置換されたチエニル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたチアゾリル基である。いくつかの実施形態では、Cyは、0~1個の-R基で置換されたチアジアゾリル基である。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510502000015
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510502000016
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510502000017
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-OR、またはC1-6脂肪族もしくは酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールから選択される任意に置換された基から独立して選択される。いくつかの実施形態では、各Rは、ハロゲン、-OR、または、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された5員ヘテロアリールから独立して選択される。
いくつかの実施形態では、任意に置換されたR基上の置換基は、オキソ、ハロゲン、及び-(CH0-4OR°から独立して選択され、R°は、上で定義されており、本明細書におけるクラス及びサブクラスで記載されているとおりである。
いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、オキソである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、フッ素である。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、塩素である。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-CNである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-NOである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-N(R)である。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-N(R)C(O)Rである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-ORである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-OMeである。
いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、任意に置換されたC1-6脂肪族である。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、ハロゲンで置換されたC1-6脂肪族である。
いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-N(R)C(O)Rであり、各Rは、水素または-(CH0-4R°で任意に置換されたC1-6脂肪族から独立して選択される。
いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、-ORであり、各Rは、水素またはハロゲン、-(CH0-4OR°、もしくは(CH0-4C(O)OR°で任意に置換されたC1-6脂肪族から独立して選択される。
いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、Rの単一の例は、テトラゾリルである。
いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC1-3炭化水素鎖であり、1~3個のメチレン単位は、-O-、-NR-、-S-、または-SO-で任意に置き換えられている。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC1-3炭化水素鎖であり、1個のメチレン単位は、-O-または-NR-で任意に置き換えられている。
いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖である。
いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、1個のメチレン単位は、-(CH0-4OR°で任意に置換された、1個の窒素ヘテロ原子を有する5員飽和または部分的不飽和ヘテロシクレンで置き換えられており、R°は、上で定義されており、本明細書におけるクラス及びサブクラスで記載されているとおりである。
いくつかの実施形態では、Lは、-CH-である。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換された
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換された
Figure 2024510502000019
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換された
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510502000021
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510502000023
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。
いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、1個のメチレン単位は、-NR-または-O-で任意に置き換えられている。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、Cyに接続されたメチレン単位は、-NR-または-O-で置き換えられている。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、Cyに接続されたメチレン単位は、-NR-で置き換えられている。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、Cyに接続されたメチレン単位は、-O-で置き換えられている。いくつかの実施形態では、Lは、*-NHCH(Me)-(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510502000024
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510502000025
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、*-NHCH-(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、*-N(CH)CH-(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510502000026
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、
Figure 2024510502000027
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、*-OCH(Me)-(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、*-OCH-(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、Lは、Cy
Figure 2024510502000028
との間に2原子スペーサーを含む。
いくつかの実施形態では、Lは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する、任意に置換された5~6員飽和または部分的不飽和ヘテロシクレンである。いくつかの実施形態では、Lは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1個のヘテロ原子を有する、任意に置換された5員飽和または部分的不飽和ヘテロシクレンである。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたピロリジンジイル基である。
いくつかの実施形態では、L上の任意の置換基は、-(CH0-4R°、-(CH0-4OR°、-(CH0-4OC(O)R°、及び-(CH0-4N(R°)から独立して選択され、各R°は、独立して、上で定義されており、本明細書におけるクラス及びサブクラスで記載されているとおりである。
いくつかの実施形態では、Xは、-O-である。いくつかの実施形態では、Xは、-NR-である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC1-6脂肪族基である。
いくつかの実施形態では、L’は、共有結合である。いくつかの実施形態では、L’は、任意に置換されたC1-3炭化水素鎖である。いくつかの実施形態では、L’は、-CH-である。いくつかの実施形態では、L’は、-CH(CH)-である。いくつかの実施形態では、L’は、
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、L’は、
Figure 2024510502000030
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である。いくつかの実施形態では、L’は、-(CH0-4R°または-(CH0-4OR°で任意に置換されたメチレン単位であり、R°は、独立して、上で定義されており、本明細書におけるクラス及びサブクラスで記載されているとおりである。いくつかの実施形態では、R°は、水素またはC1-6脂肪族である。
所定の実施形態では、L’の炭素は任意に、Rと一緒になって3~7員複素環式環を形成し得る。所定の実施形態では、L’の炭素は任意に、Rと一緒になって4員複素環式環を形成し得る。
いくつかの実施形態では、R、R、R、R、及びRの各々は、水素またはL-Rから独立して選択され、各Lは、共有結合または任意に置換されたC1-6炭化水素鎖から独立して選択され、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-または-NR-で置き換えられており;各Rは、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基から独立して選択される。
いくつかの実施形態では、Rは、水素またはL-Rから選択され、Lは、共有結合であり、Rは、ハロゲンである。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素またはL-Rから選択され、Lは、共有結合または任意に置換されたC1-6炭化水素鎖から選択され、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-または-NR-で置き換えられており;Rは、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-S(O)R、-S(O)N(R)、Cy、またはC脂肪族から選択される任意に置換された基から選択される。
いくつかの実施形態では、Rは、水素またはL-Rから選択され、Lは、共有結合であり、Rは、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-S(O)R、-S(O)N(R)、Cy、またはC1-6脂肪族から選択される任意に置換された基から選択される。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、
Figure 2024510502000031
からなる群から選択される。
のいくつかの実施形態では、C1-6脂肪族基上の任意の置換基は、-(CH0-4R°、-(CH0-4OR°、-CN、-(CH0-4N(R°)、及び-(CH0-4C(O)OR°から選択され、各R°は、独立して、上で定義されており、本明細書におけるクラス及びサブクラスで記載されているとおりである。
のいくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和または部分的不飽和単環式ヘテロシクリル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、酸素、窒素、または硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員飽和または部分的不飽和縮合二環式ヘテロシクリル、架橋二環、あるいは酸素、窒素、または硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員飽和または部分的不飽和二環式スピロヘテロシクリルから選択され、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されている。Rのいくつかの実施形態では、Cyは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する5員飽和または部分的不飽和単環式ヘテロシクリルである。
のいくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510502000032
からなる群から選択される。
のいくつかの実施形態では、Rは、オキソ、ハロゲン、-C(O)R、-N(R)、-OR、あるいはC1-6脂肪族、フェニル、3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から選択される。
のR基のいくつかの実施形態では、R上の任意の置換基は、ハロゲン、-(CH0-4R°、-(CH0-4OR°、-(CH0-4N(R°)、-(CH0-4C(O)OR°、及び-OP(O)(OR°)から選択され、各R°は、独立して、上で定義されており、本明細書におけるクラス及びサブクラスで記載されているとおりである。
のいくつかの実施形態では、Lは、共有結合である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、L-Rであり、Lは、共有結合であり、Rは、Cyである。いくつかの実施形態では、Cyは、シクロプロピル基である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素またはL-Rから選択され、Lは、共有結合であり、Rは、ハロゲン、-N(R)、-OR、Cy、または任意に置換されたC1-6脂肪族基から選択される。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
のいくつかの実施形態では、Cyは、0~4個のL-R基で置換された3~7員飽和または部分的不飽和単環式カルボシクリルである。Rのいくつかの実施形態では、Cyは、0~4個のL-R基で置換されたシクロプロピル基である。いくつかの実施形態では、Lは、共有結合であり、Rは、ハロゲン及び任意に置換されたC1-6脂肪族から選択される。Rのいくつかの実施形態では、Cyは、非置換シクロプロピル基である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素またはL-Rから選択され、Lは、共有結合であり、Rは、Cyである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
のいくつかの実施形態では、Cyは、
Figure 2024510502000033
である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、-ORまたは任意に置換されたC1-6脂肪族基から選択される。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式II-aまたはII-b:
Figure 2024510502000034
のものまたはその薬学的に許容可能な塩(式中、Cy、Cy、L、L’、R、R、R、R、R、及びRの各々は、本明細書におけるクラス及びサブクラスで、単独及び組み合わせの両方で定義及び記載されている)である。
式II-aまたはII-bの前述の定義によって別途特定または禁止されない限り、上記で定義され、本明細書のクラス及びサブクラスで記載される可変要素Cy、Cy、L、L’、R、R、R、R、R、及びRの実施形態はまた、単独及び組み合わせの両方で、式II-aまたはII-bの化合物に適用されることが理解される。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式III-a-1、III-b-1、III-a-2、III-b-2、III-a-3、またはIII-b-3:
Figure 2024510502000035
のものまたはその薬学的に許容可能な塩(式中、Cy、R、L、L’、R、R、R、R、R、及びRの各々は、本明細書におけるクラス及びサブクラスで、単独及び組み合わせの両方で定義及び記載されている)である。
式III-a-1、III-b-1、III-a-2、III-b-2、III-a-3、またはIII-b-3の前述の定義によって別途特定または禁止されない限り、上記で定義され、本明細書のクラス及びサブクラスで記載される可変要素Cy、Cy、L、L’、R、R、R、R、R、及びRの実施形態はまた、単独及び組み合わせの両方で、式III-a-1、III-b-1、III-a-2、III-b-2、III-a-3、またはIII-b-3の化合物に適用されることが理解される。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式IV-a-1、IV-b-1、IV-a-2、またはIV-b-2
Figure 2024510502000036
のものまたはその薬学的に許容可能な塩(式中、R、Cy、L、L’、R、R、R、R、R、及びRの各々は、本明細書におけるクラス及びサブクラスで、単独及び組み合わせの両方で定義及び記載されている)である。
式IV-a-1、IV-b-1、IV-a-2、またはIV-b-2の前述の定義によって別途特定または禁止されない限り、上記で定義され、本明細書のクラス及びサブクラスで記載される可変要素R、Cy、L、L’、R、R、R、R、R、及びRの実施形態はまた、単独及び組み合わせの両方で、式IV-a-1、IV-b-1、IV-a-2、またはIV-b-2の化合物に適用されることが理解される。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式V:
Figure 2024510502000037
のものまたはその薬学的に許容可能な塩(式中、Cy、Cy、L、R、R、R、R、及びRの各々は、本明細書におけるクラス及びサブクラスで、単独及び組み合わせの両方で定義及び記載されている)である。
式Vの前述の定義によって別途特定または禁止されない限り、上記で定義され、本明細書のクラス及びサブクラスで記載される可変要素Cy、Cy、L、R、R、R、R、及びRの実施形態はまた、単独及び組み合わせの両方で、式Vの化合物に適用されることが理解される。
いくつかの実施形態では、提供される化合物は、式VI-a、VI-b、またはVI-c:
Figure 2024510502000038
のものまたはその薬学的に許容可能な塩(式中、Cy、Cy、X、L’、R°、R、R、R、R、R、及びRの各々は、本明細書におけるクラス及びサブクラスで、単独及び組み合わせの両方で定義及び記載されている)である。
式VI-a、VI-b、またはVI-cの前述の定義によって別途特定または禁止されない限り、上記で定義され、本明細書のクラス及びサブクラスで記載される可変要素Cy、Cy、X、L’、R°、R、R、R、R、及びRの実施形態はまた、単独及び組み合わせの両方で、式VI-a、VI-b、またはVI-cの化合物に適用されることが理解される。
所定の実施形態では、提供される化合物は、
3-クロロベンジル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-1);
(R)-1-(3-クロロフェニル)エチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-2);
(S)-1-(3-クロロフェニル)エチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-3);
3-メトキシベンジル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-4);
1-(3-クロロベンジル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-1-メチルウレア(I-5);
1-(3-クロロフェニル)プロピル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-6);
1-(3-クロロ-2-フルオロフェニル)エチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-7);
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-8);
2-(3-クロロフェニル)-2-ヒドロキシエチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-9);
1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル)-3-(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)ウレア(I-10);
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(I-11);
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ピリジン-2-イル)カルバメート(I-12);
3-クロロベンジル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(I-13);
3-クロロベンジル(3-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-6-イル)カルバメート(I-14);
1-(3-クロロフェニル)エチル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(I-15);
3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(I-16);
1-(3-クロロフェニル)エチル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(I-17);
3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート(I-18);
3-クロロベンジル(2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート(I-19);
3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(I-20);
1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)エチル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(I-21);
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート(I-22);
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(I-23);
1-(3-クロロベンジル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(I-24);
3-(3-クロロフェニル)-N-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(I-25);
(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-26);
1-((4-クロロピリジン-2-イル)メチル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(I-27);
(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-28);
1-((4-クロロピリミジン-2-イル)メチル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(I-29);
1-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-3-((4-メトキシピリミジン-2-イル)メチル)ウレア(I-30);
N-(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-フェニルアゼチジン-1-カルボキサミド(I-31);
1-(4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(I-32);
N-(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(I-33);及び
(4-メチルピリミジン-2-イル)メチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-34);
またはその薬学的に許容可能な塩からなる群から選択される。
本明細書に明白に開示される化合物は、個々の化合物として特許請求され得、その場合、立体化学に対する言及がない場合を含む。
C.薬学的組成物
別の態様では、本発明は、式(I)~(VI-c)を含む本開示の化合物、または式(I)~(VI-c)の化合物もしくは例示される化合物を薬学的に許容可能な賦形剤(例えば、担体)と組み合わせて含む薬学的組成物を提供する。
薬学的組成物は、本明細書において開示される阻害剤の光学異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容可能な塩を含む。薬学的組成物に含まれる式(I)~(VI-c)の化合物は、上述したように、担体部位に共有結合され得る。代替的には、薬学的組成物に含まれる式(I)~(VI-c)の化合物は、担体部位に共有結合されない。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容可能な担体」は、薬学的賦形剤、例えば、活性薬剤と有害な反応を起こさない、経腸または非経口適用に好適な、薬学的、生理学的に許容可能な有機または無機担体物質を指す。好適な薬学的に許容可能な担体としては、水、塩溶液(例えば、リンガー液)、アルコール、油、ゼラチン、及びラクトース、アミロース、またはデンプン等の炭水化物、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、ならびにポリビニルピロリジンが挙げられる。そのような調製物は滅菌され得、必要に応じて、補助剤、例えば、本発明の化合物と有害な反応を起こさない滑沢剤、防腐剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を与えるための塩、緩衝剤、着色剤、及び/または芳香剤等と混合され得る。
本発明の化合物は、対象に単独で投与され得、または同時投与され得る。同時投与は、化合物を、個別にまたは組み合わせて(2つ以上の化合物)、同時または連続投与することを含むことを意図する。また調製物は、必要に応じて、(例えば代謝分解を低減するために)他の作用物質と組み合わされ得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される試験剤は、当業者に知られており、提供される化合物のために本明細書に記載される方法による投与のために薬学的組成物に組み込まれ得る。
D.製剤
本発明の化合物は、多様な経口、非経口、及び局所剤形で調製及び投与され得る。したがって、本発明の化合物は、注射によって(例えば、静脈内、筋肉内、皮内、皮下、十二指腸内、または腹腔内に)投与され得る。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、経口で投与される。また、本明細書に記載の化合物は、吸入によって、例えば、鼻腔内に投与され得る。加えて、本発明の化合物は、経皮的に投与され得る。複数の投与経路(例えば、筋肉内、経口、経皮)が、本発明の化合物を投与するために使用され得ることも想定される。したがって、本発明は、薬学的に許容可能な担体または賦形剤及び1つ以上の本発明の化合物を含む薬学的組成物も提供する。
本発明の化合物から薬学的組成物を調製するために、薬学的に許容可能な担体は、固体または液体であり得る。固形調製物としては、粉末、錠剤、丸剤、カプセル、カシェ剤、坐剤、及び分散性顆粒が挙げられる。固体担体は、希釈剤、香味剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤または封入材料としても機能し得る1つ以上の物質であり得る。
粉末では、担体は、微粉化された活性成分との混合物中の微粉化固体である。錠剤では、活性成分は、必要な結合特性を有する担体と好適な比率で混合され、所望の形状及びサイズに圧縮される。
粉末及び錠剤は、好ましくは5%~70%の活性化合物を含有する。好適な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、ココアバター等である。用語「調製物」は、活性成分が他の担体と共に、またはそれ無しに担体によって囲まれており、これにより担体が活性成分と会合しているカプセルを提供する担体としての封入材料との活性化合物の配合物が含まれることを意図する。同様に、カシェ剤及びロゼンジが含まれる。錠剤、粉末、カプセル、丸剤、カシェ剤、及びロゼンジは、経口投与に好適な固体剤形として使用され得る。
坐剤を調製するために、低融点ワックス、例えば脂肪酸グリセリドまたはココアバターの混合物が最初に融解され、活性成分は撹拌等によりその中に均一に分散される。次いで、融解された均一混合物は、簡便なサイズの型中に注がれて、放冷され、これにより固化される。
液体調製物としては、溶液、懸濁液、及びエマルション、例えば、水または水/プロピレングリコール溶液が挙げられる。非経口注射剤の場合、液体調製物は、ポリエチレングリコール水溶液の液剤に製剤化され得る。
非経口適用が必要とされるまたは所望である場合、本発明の化合物のための特に好適な混合物は、注射可能な滅菌溶液、好ましくは油性溶液または水溶液、ならびに懸濁液、エマルション、または座剤を含む埋込物である。特に、非経口投与のための担体としては、デキストロースの水溶液、生理食塩水、純水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、落花生油、ゴマ油、ポリオキシエチレンブロックポリマー等が挙げられる。アンプルは、簡便な単位投与量である。また本発明の化合物は、リポソームに組み込まれ得るか、または経皮ポンプもしくはパッチを介して投与され得る。本発明に使用するのに好適な医薬混合物としては、例えば、Pharmaceutical Sciences(17th Ed.,Mack Pub.Co.,Easton,PA)及びWO96/05309に記載されるものが挙げられ、これらの両方の教示は参照により本明細書に組み込まれる。
経口使用に好適な水溶液は、活性成分を水に溶解させ、所望される場合、好適な着色剤、香味料、安定剤、及び増粘剤を添加することにより調製され得る。経口使用に好適な水性懸濁液は、微粉化された活性成分を粘性材料、例えば、天然または合成ガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び他の周知の懸濁剤と共に水中に分散させることにより作製され得る。
使用直前に経口投与のための液体形態調製物に変換されることが意図されている固体形態調製物も含まれる。そのような液体形態としては、溶液、懸濁液、及びエマルションが挙げられる。これらの調製物は、活性成分に加えて、着色剤、香味料、安定剤、緩衝剤、人工及び天然甘味料、分散剤、増粘剤、溶解剤等を含有し得る。
薬学的調製物は、好ましくは単位剤形である。そのような形態において、調製物は、活性成分を適切な量で含有する単位用量に細分割される。単位剤形は、包装された調製物であり得、包装品は個別の量の調製物、例えば、包装された錠剤、カプセル、及びバイアルまたはアンプル中の粉末を含有する。または、単位剤形は、カプセル、錠剤、カシェ剤、もしくはロゼンジそのものであってもよく、またはそれは、パッケージ形態にある適切な数の任意のこのようなものであってもよい。
単位用量調製物中の活性成分の量は、活性成分の特定の用途及び効力に応じて変更または調整され得る。組成物は、必要に応じて、他の適合可能な治療剤も含有し得る。
いくつかの化合物は、水への制限された溶解度を有し得、したがって、組成物中の界面活性剤または他の適切な共溶媒を必要とし得る。そのような共溶媒としては、以下が挙げられる:ポリソルベート20、60、及び80;プルロニックF-68、F-84、及びP-103;シクロデキストリン;ならびにポリオキシル35ヒマシ油。そのような共溶媒は、通常、約0.01重量%~約2重量%の間のレベルで用いられる。
製剤を分配する際の変動性を低下させるため、製剤の懸濁液もしくはエマルションの成分の物理的分離を減少させるため、及び/またはその他の点で製剤を改善するために、単純な水溶液よりも大きな粘度が望ましい場合がある。そのような粘度上昇剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、ならびに前述のものの組み合わせが挙げられる。そのような薬剤は、通常、約0.01重量%~約2重量%の間のレベルで用いられる。
本発明の組成物は、徐放性及び/または快適性を与える成分を追加的に含み得る。そのような成分としては、高分子量のアニオン性粘液模倣ポリマー、ゲル化多糖類、及び微粉化薬物担体基質が挙げられる。これらの成分は、米国特許第4,911,920号;同第5,403,841号;同第5,212,162号;及び同第4,861,760号においてより詳細に説明されている。これらの特許のすべての内容は、参照によりその全体がすべての目的のために本明細書に組み込まれる。
E.有効投薬量
本発明により提供される薬学的組成物には、活性成分が治療的有効量、すなわちその使用目的を達成するのに有効な量で含有される組成物が含まれる。特定用途に有効な実際の量は、とりわけ処置される病態に依存する。例えば、HAEを処置するための方法において投与される場合、そのような組成物は、所望の結果を達成する(例えば、対象におけるPKaを阻害する及び/またはブラジキニンの量を減少させる)ために有効な活性成分の量を含有する。
投与される化合物の投薬量及び頻度(単一または複数の用量)は、投与経路;レシピエントのサイズ、年齢、性別、健康、体重、ボディマス指数、及び食事;処置されている疾患(例えば、PKa阻害に反応性の疾患)の症状の特質及び程度;他の疾患または他の健康に関連する問題の存在;同時処置の種類;ならびに任意の疾患または処置レジメンからの合併症を含む、多様な要素に応じて変わり得る。他の治療レジメンまたは薬剤が、本発明の方法及び化合物と共に使用され得る。
任意の提供される化合物または被検薬剤について、治療的有効量は、最初に細胞培養アッセイにより決定され得る。標的濃度は、例えば、記載される方法を使用して測定されるPKa酵素活性を低下させることが可能な活性化合物(複数可)の濃度となる。
ヒトにおいて使用される治療的有効量は、動物モデルから決定され得る。例えば、ヒト用の用量は、動物において有効であることが分かっている濃度を達成するように製剤化され得る。ヒトにおける投薬量は、上述したように、PKa阻害をモニタリングし、投薬量を上方または下方に調整することによって調整され得る。
投薬量は、患者の要求及び用いられている化合物に応じて変更され得る。本発明との関係において、患者に投与される用量は、時間の経過と共に患者における有益な治療応答をもたらすのに十分でなければならない。用量のサイズは、任意の有害な副作用の存在、性質、及び程度によっても決定される。いくつかの実施形態では、本開示の化合物またはそれを含む薬学的組成物は、単位用量として提供される。
一態様では、本明細書で提供される化合物は、参照化合物と比較した場合、1つ以上の改善された薬物動態(PK)特性(例えば、Cmax、tmax、Cmin、t1/2、AUC、CL、バイオアベイラビリティ等)を示す。いくつかの実施形態では、参照化合物は、当該技術分野で知られているPKa阻害剤である。いくつかの実施形態では、参照化合物は、PCT公開番号WO2019/178129に開示されているものから選択されるPKa阻害剤である。
F.処置方法
本開示は、医療において使用するための、すなわち、処置において使用するための化合物及びそれを含む薬学的組成物を提供する。本開示はさらに、PKa媒介疾患及び病態の処置に有益となるであろう、PKaの活性を阻害するための本明細書に記載の任意の化合物の使用を提供する。例示的なPKa媒介障害には、浮腫が含まれ、これは、小さな血管が漏れやすくなった場合の炎症または傷害による対象の身体全体またはその一部における腫れを指し、近くの組織に体液を放出する。いくつかの例では、浮腫は、HAEである。他の例では、浮腫は、眼(例えば、糖尿病黄斑浮腫(DME))で発生する。本開示は、PKaの活性を阻害する方法を提供する。所定の実施形態では、本出願は、本明細書に記載の化合物のいずれかをサンプル、例えば、生物学的サンプルにおけるPKa分子と接触させることによりin vitroでPKaの活性を阻害する方法を提供する。所定の実施形態では、本出願は、有効量の本明細書に記載の化合物のいずれかを好適な経路を介して処置を必要とする対象に送達することによりin vivoでPKaの活性を阻害する方法を提供する。
所定の実施形態では、方法は、それを必要とする対象(例えば、浮腫を有する対象、例えば、ヒト患者)に本明細書に記載の化合物のいずれかまたはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む。所定の実施形態では、方法は、式(I)~(VI-c)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩もしくは組成物をそれを必要とする対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、式(I)~(VI-c)の化合物、または薬学的に許容可能な塩を含む薬学的組成物をそれを必要とする対象に投与することを含む。
所定の実施形態では、本明細書に記載される方法のいずれかにより処置される対象は、浮腫、例えば、HAEまたは糖尿病黄斑浮腫(DME)を有するか、有すると疑われるか、またはそのリスクがあるヒト患者である。浮腫を有する対象は、定型的な医学的検査、例えば、臨床検査により同定され得る。浮腫を有することが疑われる対象は、疾患/障害の1つ以上の症状を示し得る。浮腫のリスクがある対象は、疾患に関連するリスク因子のうちの1つ以上、例えば、HAEについてC1-INHの欠乏を有する対象であり得る。
所定の実施形態では、HAE発作に罹患しているヒト患者におけるHAEの1つ以上の症状を軽減する方法が本明細書において提供される。そのような患者は、定型的な医学的手順により同定され得る。提供される化合物のうちの1つ以上の有効量が、好適な経路、例えば、本明細書に記載されるものによりヒト患者に投与され得る。本明細書に記載の化合物は、単独で使用され得、または、他の抗HAE剤、例えば、C1エステラーゼ阻害剤(例えば、Cinryze(登録商標)またはBerinert(登録商標))、PKa阻害剤(例えば、エカランチドまたはラナデルマブ)またはブラジキニンB2受容体アンタゴニスト(例えば、Firazyr(登録商標))と組み合わせて使用され得る。
他の実施形態では、鎮静期にあるヒトHAE患者のHAE発作のリスクを低減する方法が本明細書において提供される。そのような患者は、HAE発作の病歴を含む様々な因子に基づいて同定され得る。本発明の化合物のうちの1つ以上の有効量が、好適な経路、例えば、本明細書に記載されるものによりヒト患者に投与され得る。本明細書に記載の化合物は、単独で使用され得、または、他の抗HAE剤、例えば、C1エステラーゼ阻害剤(例えば、Cinryze(登録商標)またはBerinert(登録商標))、PKa阻害剤(例えば、エカランチドまたはラナデルマブ)またはブラジキニンB2受容体アンタゴニスト(例えば、Firazyr(登録商標))と組み合わせて使用され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物の1つ以上を用いる、HAE発作のリスクを有するヒト患者におけるHAEの予防的処置が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、HAEの予防的処置のために好適な患者は、HAEに罹患しているヒト対象(例えば、HAE発作歴を有する)である。いくつかの実施形態では、そのような予防的処置のために好適な患者は、医師がHAE発作歴が予防的アプローチを必要とすると決定するヒト対象(例えば、非限定的な例として、1ヶ月当たり1、2、またはそれを超える発作を含む、所定期間にわたる特定の平均数を超える発作を経験しているヒト対象)である。代替的には、予防的処置に好適な患者は、HAE発作歴を有さないが、HAEの1つ以上のリスク因子(例えば、家族歴、C1-INH遺伝子の遺伝的欠陥等)を有するヒト対象であり得る。そのような予防的処置は、本明細書に記載の化合物を唯一の活性薬剤として必要とし得るか、または追加の抗HAE薬剤、例えば、本明細書に記載されるものを必要とし得る。
所定の実施形態では、本明細書では、対象(例えば、ヒト患者)の眼における浮腫を予防または低減するための方法が提供される。いくつかの例では、ヒト患者は、糖尿病黄斑浮腫(DME)を有するか、有する疑いがあるか、またはそのリスクがある糖尿病患者である。DMEは、黄斑内の血管からの体液の漏出に起因する、糖尿病における網膜層の腫脹、新血管新生、血管漏出、及び網膜肥厚によって特徴付けられる増殖型の糖尿病網膜症である。この方法を実施するために、本明細書に記載の化合物のうちの1つ以上またはその薬学的に許容可能な塩の有効量が、処置が必要とされる対象の眼に送達され得る。例えば、化合物は、眼内注射、または硝子体内注射によって局所に送達され得る。対象は、本明細書に記載される化合物を、唯一の活性薬剤として、またはDMEの別の処置法と組み合わせてのいずれかで用いて処置され得る。DMEのための処置の非限定的な例としては、レーザー光凝固術、ステロイド、VEGF経路を標的とする薬剤(例えば、Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ)またはEylea(登録商標)(アフリベルセプト))、及び/または抗PDGF薬剤が挙げられる。
所定の実施形態では、本明細書に開示される方法は、有効量の式(I)~(VI-c)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩もしくは組成物を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、有効量は、治療的有効量である。いくつかの実施形態では、有効量は、予防的有効量である。
所定の実施形態では、処置される対象は、動物である。動物は、いずれの性別のものであってもよく、どの発達段階であってもよい。所定の実施形態では、対象は、哺乳動物である。所定の実施形態では、処置される対象は、ヒトである。所定の実施形態では、対象は、家畜化された動物、例えば、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、またはヤギである。所定の実施形態では、対象は、伴侶動物、例えば、イヌまたはネコである。所定の実施形態では、対象は、家畜動物、例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、またはヤギである。所定の実施形態では、対象は、動物園の動物である。別の実施形態では、対象は、研究動物、例えば、げっ歯動物(例えば、マウス、ラット)、イヌ、ブタ、または非ヒト霊長類である。所定の実施形態では、動物は、遺伝子操作された動物である。所定の実施形態では、動物は、トランスジェニック動物である。
本明細書において記載される特定の方法は、1つ以上の追加の薬学的薬剤(複数可)を、本明細書に記載の化合物と組み合わせて投与することを含み得る。追加の薬学的薬剤(複数可)は、式(I)~(VI-c)の化合物と同時に、または式(I)~(VI-c)の化合物とは異なる時点で投与され得る。例えば、式(I)~(VI-c)の化合物及び任意の追加の薬学的薬剤(複数可)は、同じ投与スケジュールまたは異なる投与スケジュールであり得る。式(I)~(VI-c)の化合物のすべてのまたは一部の用量は、追加の薬学的薬剤の投与スケジュール内で、追加の薬学的薬剤のすべてのまたは一部の投与の前に、追加の薬学的薬剤のすべてのまたは一部の投与の後に、またはそれらの組み合わせで投与され得る。式(I)~(VI-c)の化合物及び追加の薬学的薬剤の投与のタイミングは、異なる追加の薬学的薬剤について異なり得る。
特定の実施形態では、追加の薬学的薬剤は、浮腫、例えば、HAEまたはDMEの処置において有用な薬剤を含む。そのような薬剤の例は、本明細書で提供される。
また、本明細書に開示される病態/疾患のための薬品の製造のための本開示の化合物の使用が提供される。
本明細書の文脈において「含む(comprising)」は、「含む(including)」として解釈されたい。所定の特徴/要素を含む本発明の実施形態はまた、関連する要素/特徴「からなる」または「から本質的になる」代替的実施形態まで拡張されることが意図される。技術的に適切な場合、本発明の実施形態は、組み合わされ得る。
技術的参考文献、例えば、特許及び出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で具体的かつ明示的に記述される任意の実施形態は、単独でまたは1つ以上のさらなる実施形態と組み合わせてディスクレーマーの基礎を形成し得る。
本明細書の背景技術のセクションは、関連する技術的情報を含有し、補正のための基礎として使用され得る。本明細書における主題見出しは、文書をセクションに分割するために用いられており、本明細書で提供される本開示の意味を解釈するために使用されることは意図されていない。
本明細書は、2021年3月17日に出願され、参照により本明細書に組み込まれる米国仮出願第63/162,494号の優先権を主張する。本出願は、特にそれに開示される化学的構造に関して、本明細書の訂正のための基礎として使用され得る。
IV.実施例
中間体の合成
1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オンの合成
5-シクロプロピルピリジン-2-アミンの合成。5-ブロモピリジン-2-アミン(10g、58mmol)、シクロプロピルボロン酸(12g、120mmol)、SPhos(2.4g、5.8mmol)及びKPO(43g、200mmol)をN雰囲気下に置き、トルエン(220mL)及び水(22mL)に懸濁した。得られた懸濁液を10分間脱気し、Pd(OAc)(0.65g、2.9mmol)を添加した。反応混合物を95℃で16時間N雰囲気下で撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機相をブライン(150mL)で洗浄し、疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮した。残渣をヘキサン中の10~95%のEtOAcのグラジエントで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して標記化合物(5.3g、68%)を赤色の固体として得た。ESI-MS(M+H)+:135.0、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.78 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.07 (dd, J=2.5, 8.6 Hz, 1H), 6.39 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.66 (s, 2H), 1.80-1.72 (m, 1H), 0.86-0.81 (m, 2H), 0.56-0.52 (m, 2H)。
エチル6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボキシレートの合成。エタノール(110mL)中の5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(5.3g、40mmol)及びエチル3-ブロモ-2-オキソプロパノエート(5.9mL、47mmol)の溶液を還流下で1時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(100mL)に溶解し、NaCO(飽和水性、60mL)で洗浄し、疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮した。残渣をヘキサン中の20~80%のEtOAcのグラジエントで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して標記化合物(5g、54%)を橙色の固体として得た。ESI-MS(M+H)+:231.2、H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.10-8.09 (m, 1H), 7.91-7.89 (m, 1H), 7.57 (d, J=9.5 Hz, 1H), 6.99 (dd, J=1.6, 9.5 Hz, 1H), 4.45 (q, J=7.1 Hz, 2H), 1.94 - 1.86 (m, 1H), 1.44 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.03-0.97 (m, 2H), 0.73-0.68 (m, 2H)。
(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノールの合成。LiAlH(THF中に1M、42.99mmol、42.99mL)を、0℃に冷却したTHF(25mL)中のエチル6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボキシレート(21.50mmol、4.95g)の溶液にN下で添加した。混合物を1時間撹拌し、次いでEtOAc(5mL)を滴下して添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。有機物をMgSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮して標記化合物を得、これをさらなる精製をせずに使用した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.86 (s, 1H), 7.46-7.42 (m, 2H), 6.92 (dd, J=1.8, 9.4 Hz, 1H), 4.82 (s, 2H), 3.88-3.84 (m, 1H), 1.87 (s, 1H), 0.99-0.93 (m, 2H), 0.69-0.64 (m, 2H)。
(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミンの合成
Figure 2024510502000040
2-(ブロモメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2024510502000041
DME(20.0mL)中の5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(670mg、5.0mmol)及び1,3-ジブロモプロパン-2-オン(1.61g、7.5mmol)の混合物を90℃でN下で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO溶液(50mL)でクエンチし、EtOAc(3x50ml)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=50/1~30/1)によって精製して生成物2-(ブロモメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(880mg、70%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:252.2。
2-(アジドメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2024510502000042
DMF(10.0mL)中の2-(ブロモメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(753mg、3mmol)及びNaN(244mg、3.75mmol)の混合物を室温でN下で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、ブライン(3x50mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して2-(アジドメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(730mg、粗製物)を黄色の固体として得、これを精製をせずに次の工程のために使用した。ESI-MS[M+H]:214.2。
(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミンの合成
Figure 2024510502000043
MeOH(25mL)中の2-(アジドメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(730mg、粗製物)及びPPh(983mg、3.75mmol)の混合物を還流下で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)によって精製して(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(450mg、81%(2工程で))を黄色の油として得た。ESI-MS[M+H]+:188.2。
2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキシレートの合成
Figure 2024510502000045
MeOH(50mL)中の(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボン酸塩酸塩(5g、29.8mmol)の溶液にSOCl(10.6g、89.4mmol)を0℃で徐々に添加した。80℃で12時間撹拌した後、反応物を真空中で濃縮してメチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキシレート(4g、粗製物)を灰色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:146.2。
1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレートの合成
Figure 2024510502000046
THF(80mL)中のメチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキシレート(4g、27.5mmol)の溶液に飽和水性NaHCO(60ml)、続いてCbzCl(5.6g、33.1mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃でさらに1時間撹拌し、次いでEtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/PE=1/5)によって精製して1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(5.8g、75%)を黄色の油として得た。ESI-MS[M+H]:280.1。
1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレートの合成
Figure 2024510502000047
DCM(40mL)中の1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(4g、14.3mmol)、TMSCl(2.3g、21.5mmol)、及びイミダゾール(1.9g、28.6mmol)の混合物を室温で12時間撹拌した。反応物を水(50mL)で洗浄し、次いでEtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/PE=1/3)によって精製して1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(4g、71%)を黄色の油として得た。ESI-MS[M+H]:394.1。
(2R,4S)-1-((ベンジルオキシ)カルボニル)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボン酸の合成
Figure 2024510502000048
THF(40mL)中の1-ベンジル2-メチル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(4g、10.2mmol)の溶液にLiOH(1.25g、30.6mmol)及び水(4mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空中で濃縮してTHFを除去した。得られた残渣のpHをHCl(1.0M)で3~4に調整し、次いで混合物をEtOAc(3x50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して粗製(2R,4S)-1-((ベンジルオキシ)カルボニル)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボン酸(3.3g、87%)を黄色の油として得た。ESI-MS[M+H]:394.1。
ベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(クロロカルボニル)ピロリジン-1-カルボキシレートの合成
Figure 2024510502000049
DCM(20mL)中の(2R,4S)-1-((ベンジルオキシ)カルボニル)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-カルボン酸(2g、先の工程からの粗製物)の溶液にDMF(2滴)及び(COCl)(1.0g、7.91mmol)を0℃で添加した。室温で1時間撹拌した後、溶液を真空中で濃縮してベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(クロロカルボニル)ピロリジン-1-カルボキシレート(2.1gの粗製物)を黄色の油として得、これをさらなる精製をせずに次の工程において使用した。ESI-MS[M+H]:394.1。
ベンジル(2R,4S)-2-(2-クロロアセチル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレートの合成
Figure 2024510502000050
DCM(20mL)中のベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(クロロカルボニル)ピロリジン-1-カルボキシレート(400mg、1mmol)の溶液にTMSCH(1mL、ヘキサン中に2.0M)を添加した。室温で12時間撹拌した後、溶液を真空中で濃縮して粗製物を得、これをDCM(10mL)に再溶解し、次いでHCl(1,4-ジオキサン中に4.0M、0.5mL)を添加した。室温でさらに10分間撹拌した後、溶液を真空中で濃縮して粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=1/5)によって精製してベンジル(2R,4S)-2-(2-クロロアセチル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、36%)を黄色の油として得た。ESI-MS[M+H]:298.2。
ベンジル(2R、4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートの合成
Figure 2024510502000051
1.4-ジオキサン(10mL)中のベンジル(2R,4S)-2-(2-クロロアセチル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.51mmol)、5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(134mg、1.0mmol)及びDIPEA(329mg、2.55mmol)の溶液を95℃で12時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮して粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=15/1)で精製してベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、58%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:492.1。
2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2024510502000052
MeOH(10mL)中のベンジル(2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.31mmol)及びPd/C(20mg)の混合物を室温で5時間H雰囲気下で撹拌した。反応物を濾過し、次いでMeOH(30mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(110mg)を黄色の固体として得、これをさらなる精製をせずに使用した。ESI-MS[M+H]:358.2。
実施例1
3-クロロベンジル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-1)の合成
Figure 2024510502000053
6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミンの合成。iPrOH(20mL)中の4,6-ジクロロピリミジン(302mg、2.6mmol)、(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(400mg、2.1mmol)及びDIPEA(0.93mL、5.3mmol)の溶液を80℃で2時間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をEtOでトリチュレートした。粗製固体をDCM(35mL)に再溶解し、水で洗浄した。組み合わせた有機物を疎水性フリットに通過させ、次いで真空中で濃縮して標記化合物(560mg、87%)を無色の油として得た。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.33-8.29 (m, 2H), 8.21-8.20 (m, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.39 (d, J=9.3 Hz, 1H), 6.98 (dd, J=1.5, 9.3 Hz, 1H), 6.63 (s, 1H), 4.61 (s, 2H), 1.95 - 1.88 (m, 1H), 0.94 - 0.89 (m, 2H), 0.69 - 0.64 (m, 2H)。
N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メトキシアミノ)ピリミジン-4-アミンの合成。エタノール(40mL)中の6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミン(1.6g、5.5mmol)及びO-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(6.9g、82mmol)の溶液を85℃で24時間加熱した。反応混合物をNaHCO(飽和水性)で希釈し、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して標記化合物(1.52g、90%)を茶色のゴム状物として得、これをさらなる精製をせずに使用した。ESI-MS(M+H)+:311、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.56 (br s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.49-7.40 (m, 1H), 7.37 (d, J=9.3 Hz, 1H), 6.95 (dd, J=1.4, 9.2 Hz, 1H), 5.84 (s, 1H), 4.50 (s, 2H), 3.32 (s, 3H), 1.96-1.85 (m, 1H), 0.95-0.85 (m, 2H), 0.70-0.60 (m, 2H)。
-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4,6-ジアミンの合成。酢酸(13mL)及びエタノール(80mL)中のN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メトキシアミノ)ピリミジン-4-アミン(1.5g、4.9mmol)及び鉄粉末(1.4g、24mmol)の溶液を70℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAcで溶出するセライト(登録商標)のパッドを通して濾過した。濾液を濃縮し、SCXカラムに搭載し、DCM中のMeOH(1:9)で洗浄した。生成物をDCM中の(MeOH中の7NのNH)(1:9)で溶出させ、真空中で濃縮して標記化合物(1.2g、84%)を茶色の固体として得た。ESI-MS(M+H)+:281。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.30-8.29 (m, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.36 (d, J=9.3 Hz, 1H), 6.99 (t, J=5.8 Hz, 1H), 6.95 (dd, J=1.8, 9.3 Hz, 1H), 6.02 (s, 2H), 5.41 (s, 1H), 4.43 (d, J=5.5 Hz, 2H), 1.94-1.86 (m, 1H), 0.93-0.87 (m, 2H), 0.68-0.62 (m, 2H)。
3-クロロベンジル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成。ホスゲン(トルエン中に20%、0.42mL、0.80mmol)をDCM(14mL)中の3-クロロベンジルアルコール(0.12mL、1.0mmol)及びDIPEA(0.44mL、2.5mmol)の撹拌溶液に0℃で滴下して添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温に温め、1時間撹拌した。得られた溶液をMeCN(5.0mL)中のN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4,6-ジアミン(140mg、1.0mmol)及びDIPEA(0.35mL、2.0mmol)の溶液に1時間にわたって添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、次いでKCO(10%水性)を添加し、相を分離した。組み合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣をDCM中の1~10%のMeOHのグラジエントで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーと、それに続く分取HPLCによって精製して標記化合物(1.1mg、1%)を得た。ESI-MS(M+H)+:449.2、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.18 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.82 (br s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.43-7.33 (m, 4H), 7.03-6.93 (m, 2H), 5.16 (s, 2H), 4.56 (br s, 2H), 1.94-1.86 (m, 1H), 0.94-0.88 (m, 2H), 0.68-0.62 (m, 2H)。
実施例2
(R)-1-(3-クロロフェニル)エチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-2)の合成
Figure 2024510502000054
(R)-1-(3-クロロフェニル)エチルカルバメートの合成。トリクロロアセチルイソシアネート(46μL、0.38mmol)をDCM(3mL)中の(R)-1-(3-クロロフェニル)エタン-1-オール(50mg、0.32mmol)の撹拌溶液に0℃で滴下して添加した。80分間冷却しながら撹拌した後、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣をMeOH(3.0mL)に再溶解し、KCO(8.8mg、0.064mmol)を添加した。反応混合物を室温で2日間撹拌し、次いでDCM及び水で希釈した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシクロヘキサン中の0~50%のEtOAcのグラジエントで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して標記化合物(36mg、57%)を無色の油として得、これを次の工程において直接的に使用した。
(R)-1-(3-クロロフェニル)エチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成。1,4-ジオキサン(1.0mL)中の(R)-1-(3-クロロフェニル)エチルカルバメート(18mg、0.090mmol)、6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミン(27mg、0.090mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(17mg、0.018mmol)、キサントホス(21mg、0.036mmol)及びCsCO(44mg、0.14mmol)の混合物を窒素で脱気し、次いで90℃で18時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物をDCM中の10%のMeOHで希釈し、セライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して標記化合物(4.7mg、11%)を得た。ESI-MS(M+H)+:463.4、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.12 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.77 (br s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.43-7.33 (m, 4H), 6.98-6.92 (m, 2H), 5.82-5.75 (m, 1H), 4.54 (s, 2H), 1.94-1.86 (m, 1H), 1.50 (d, J=6.6 Hz, 3H), 0.94-0.87 (m, 2H), 0.68-0.62 (m, 2H)。
表1における化合物を、(R)-1-(3-クロロフェニル)エチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートと同様の手順を使用して6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミン及び適切なアルコールカップリングパートナーから合成した。
Figure 2024510502000055
Figure 2024510502000056
実施例8
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-8)の合成
Figure 2024510502000057
tert-ブチル(4-クロロ-2-(ヒドロキシメチル)フェニル)カルバメートの合成。(2-アミノ-5-クロロフェニル)メタノール(0.50g、3.2mmol)をTHF(5.0mL)中のジ-tert-ブチルジカルボネート(0.83g、3.8mmol)の溶液に添加した。反応混合物を40℃で2日間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をシクロヘキサン中の0~30%のEtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得、これを次の工程において直接的に使用した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.83 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.65 (br s, 1H), 7.23 (dd, J=2.4, 8.7 Hz, 1H), 7.13-7.11 (m, 1H), 4.60 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.62 (t, J=5.6 Hz, 1H), 1.51 (s, 9H)。
tert-ブチル(2-((カルバモイルオキシ)メチル)-4-クロロフェニル)カルバメートの合成。標記化合物を(R)-1-(3-クロロフェニル)エチルカルバメートと同様の手法でtert-ブチル(4-クロロ-2-(ヒドロキシメチル)フェニル)カルバメートトリクロロアセチルイソシアネートから合成した(0.15g、86%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.83 (s, 1H), 7.76 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.79-6.74 (m, 2H), 5.09 (br s, 2H), 5.02 (s, 2H), 1.51 (s, 9H)。
2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-クロロベンジル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成。標記化合物をtert-ブチル(2-((カルバモイルオキシ)メチル)-4-クロロフェニル)カルバメート及び6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミンから開始して、(R)-1-(3-クロロフェニル)エチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートと同様の手法で合成し、次いで次の工程において直接的に使用した(0.21g、74%)。
2-アミノ-5-クロロベンジル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成。HCl(1,4-ジオキサン中に4.0M、20μL、0.080mmol)を1,4-ジオキサン(0.5mL)中の2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-クロロベンジル-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(60mg、0.053mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いでNaHCO(飽和水性)の添加によってクエンチし、DCMで抽出した。組み合わせた有機物を疎水性フリットに通過させ、次いで真空中で濃縮して標記化合物を得、これをさらなる精製をせずに次の工程において使用した。
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成。NaN(4.4mg、0.067mmol)及びトリエチルオルトホルメート(29μL、0.17mmol)を酢酸(50μL)中の2-アミノ-5-クロロベンジル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(25mg、0.054mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機物を疎水性フリットに通過させ、溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLCによって精製して標記化合物(11mg、39%)を得た。ESI-MS(M+H)+:517.3、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.22 (s, 1H), 9.89 (s, 1H), 8.29-8.29 (m, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.91 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.84 (br s, 1H), 7.77-7.70 (m, 2H), 7.60 (s, 1H), 7.36 (d, J=9.4 Hz, 1H), 6.95 (dd, J=1.8, 9.3 Hz, 2H), 5.04 (s, 2H), 4.55 (s, 2H), 1.94-1.86 (m, 1H), 0.93-0.87 (m, 2H), 0.68-0.63 (m, 2H)。
実施例9
2-(3-クロロフェニル)-2-ヒドロキシエチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-9)の合成
Figure 2024510502000058
1-(3-クロロフェニル)エタン-1,2-ジオールの合成。OsO(tBuOH中に2.5%、0.45mL、0.036mmol)を水(9.0mL)及びtBuOH(27mL)中の3-クロロスチレン(1.0g、7.2mmol)及びN-メチル-モルホリンオキシド(1.3g、11mmol)の溶液に滴下して添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。NaSO(1.0M水性、20mL)を添加し、混合物を30分間撹拌し、次いでDCMで抽出した。組み合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して標記化合物を得、これをさらなる精製をせずに使用した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.38 (s, 1H), 7.33-7.21 (m, 3H), 4.79 (dd, J=3.4, 8.0 Hz, 1H), 3.76 (dd, J=3.4, 11.2 Hz, 1H), 3.70 (t, J=4.7 Hz, 1H), 3.65-3.59 (m, 1H)、1つの交換可能なプロトンは見えなかった。
2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(3-クロロフェニル)エタン-1-オールの合成。イミダゾール(0.54g、7.9mmol)及びtert-ブチルジメチルシリルクロリド(1.2g、7.9mmol)をDCM(35mL)中の1-(3-クロロフェニル)エタン-1,2-ジオール(1.3g、7.2mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を濾過し、次いで真空中で濃縮した。残渣をシクロヘキサン中の0~20%のEtOAcのグラジエントで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して標記化合物(1.5g、70%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.38 (s, 1H), 7.31-7.20 (m, 3H), 4.72 (dd, J=3.5, 8.3 Hz, 1H), 3.76 (dd, J=3.5, 10.1 Hz, 1H), 3.52 (dd, J=8.5, 10.0 Hz, 1H), 0.91 (s, 9H), 0.06 (d, J=3.3 Hz, 6H)、交換可能なプロトンは見えなかった。
2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(3-クロロフェニル)エチルカルバメートの合成。標記化合物を2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(3-クロロフェニル)エタン-1-オール及びトリクロロアセチルイソシアネート(0.35g、61%)から開始して、(R)-1-(3-クロロフェニル)エチルカルバメートと同様の手法で合成した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.34 (s, 1H), 7.29-7.18 (m, 3H), 5.69-5.64 (m, 1H), 4.68 (br s, 2H), 3.87-3.75 (m, 2H), 0.87-0.85 (m, 9H), 0.00 (d, J=1.9 Hz, 6H)。
2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(3-クロロフェニル)エチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成。標記化合物を2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(3-クロロフェニル)エチルカルバメート及び6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミンから開始して、(R)-1-(3-クロロフェニル)エチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートと同様の手法で合成した(0.25g、定量的)。ESI-MS(M+H)+:593.3。
2-(3-クロロフェニル)-2-ヒドロキシエチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成。TBAF(THF中に3.3M、0.15mL、0.51mmol)をTHF(2.0mL)中の2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(3-クロロフェニル)エチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(0.20g、0.10mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。水を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機抽出物を疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮した。残渣を逆相HPLCによって精製して生成物を85:15の異性体の混合物(3mg、6%)として得た。ESI-MS(M+H)+:479.3、H NMR (主要異性体) (400 MHz, DMSO) δ 9.95 (s, 1H), 8.23-8.19 (m, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.55-7.51 (m, 1H), 7.41-7.38 (m, 1H), 7.30-7.26 (m, 4H), 6.92-6.86 (m, 2H), 5.68 (s, 1H), 4.77-4.73 (m, 1H), 4.48 (s, 2H), 4.06 (d, J=5.6 Hz, 2H), 1.87-1.79 (m, 1H), 0.87-0.80 (m, 2H), 0.61-0.57 (m, 2H)。
実施例10
1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル)-3-(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)ウレア(I-10)の合成
Figure 2024510502000059
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸の合成
Figure 2024510502000060
トリエトキシメタン(3mL)中の2-アミノ-5-クロロ安息香酸(100mg、0.58mmol)及びNaN(38mg、0.58mmol)の混合物にP(16mg、0.12mmol)を添加した。混合物を130℃で3時間撹拌した。反応物を室温に冷却した後、水(20mL)を添加し、次いで混合物をEtOAc(20mLx3)で抽出した。組み合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、これをDCMからの再結晶化によって精製して5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸(55mg、42%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:225.1。
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンズアミドの合成
DMF(5mL)中の5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸(55mg、0.24mmol)、NHCl(26mg、0.49mmol)、HOBt(66mg、0.49mmol)、及びEDCI(94mg、0.49mmol)の溶液にDIPEA(127mg、0.98mmol)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌し、次いで水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mLx3)で抽出し、組み合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンズアミド(40mg、73%)を黄色の油として得た。ESI-MS[M+H]+:224.0。
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾニトリルの合成
Figure 2024510502000062
DMF(2mL)中の5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンズアミド(40mg、0.18mmol)の混合物にPOCl(165mg、1.08mmol)を0℃で添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。水(20mL)を添加し、次いで混合物をDCM(10mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾニトリル(30mg、81%)を油として得た。ESI-MS[M+H]+:206.1。
(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタンアミンの合成
Figure 2024510502000063
MeOH中のNH(2mL、MeOH中に7M)中の5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾニトリル(30mg、0.15mmol)の混合物にRaNi(30mg)を添加した。混合物を25℃で1時間H下で撹拌し、その後すぐそれを濾過し、フィルターケーキをMeOH(10mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタンアミン(21mg、67%)を黄色の油として得、これを精製をせずに次の工程において使用した。ESI-MS[M+H]+:210.1。
2-ブロモ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-4-アミンの合成
Figure 2024510502000064
iPrOH(30mL)中の(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(935mg、5mmol)、2-ブロモ-4-フルオロピリジン(1.1g、6.25mmol)及びDIPEA(1.29g、10mmol)の混合物を100℃で12時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、次いで真空中で濃縮して粗製物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=1/1)で精製して2-ブロモ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-4-アミン(1g、58%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:344.2。
N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2-((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン-4-アミンの合成
Figure 2024510502000065
トルエン(25mL)中の2-ブロモ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-4-アミン(1g、2.9mmol)、ジフェニルメタンイミン(1.1g、5.8mmol)、Pd(dba)(265mg、0.29mmol)、BINAP(360mg、0.58mmol)、及びtBuONa(835mg、8.7mmol)の混合物を90℃で12時間撹拌した。反応物を水(40mL)で希釈し、次いでEtOAc(40mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=2/1)で精製してN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2-((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン-4-アミン(760mg、59%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:444.1。
-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-2,4-ジアミンの合成
Figure 2024510502000066
MeOH(10mL)中のN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2-((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン-4-アミン(443mg、1mmol)の溶液にHCl(2mL、MeOH中の4M溶液)を0℃で添加した。得られた反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮して粗生成物を得、これをNH(5mL、MeOH中の7M溶液)で中和し、真空中で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)で精製してN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-2,4-ジアミン(260mg、93%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:280.2。
1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル)-3-(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)ウレアの合成
Figure 2024510502000067
DCM(1.0mL)中のN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-2,4-ジアミン(28mg、0.1mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(32mg、0.2mmol)、及びトリエチルアミン(50mg、0.5mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、DCM(0.5mL)中の(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタンアミン(42mg、0.2mmol)の溶液を添加した。混合物を室温でさらに2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)によって精製して1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル)-3-(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)ウレア(10.9mg、21%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:515.2。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.85 (s, 1H), 9.35 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.60-7.57 (m, 5H), 7.35 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.94 (dd, J = 9.3, 1.6 Hz, 1H), 6.27-6.21 (m, 2H), 4.29-4.23 (m, 4H), 1.91-1.85 (m, 1H), 0.88-0.85 (m, 2H), 0.65-0.61 (m, 2H)。
実施例11
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(I-11)の合成
Figure 2024510502000068
(2-アミノ-5-クロロフェニル)メタノールの合成
Figure 2024510502000069
THF(10mL)中の2-アミノ-5-クロロベンズアルデヒド(0.50g、3.2mmol)の溶液にNaBH(0.18g、4.8mmol)を添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出し、ブライン(40mLx2)で洗浄した。組み合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=2/1)によって精製して(2-アミノ-5-クロロフェニル)メタノール(0.40g、80%)を黄色の固体として得た。ESI-MS:[M+H]+、156.1。
(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタノールの合成
Figure 2024510502000070
トリメトキシメタン(5mL)中の(2-アミノ-5-クロロフェニル)メタノール(0.36g、2.3mmol)の溶液にNaN(0.37g、5.7mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で40分間撹拌した。次いで、酢酸(0.05mL)を添加し、混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(20mLx3)で抽出し、ブライン(30mLx2)で洗浄した。組み合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=1/1)によって精製して(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタノール(0.21g、43%)を黄色の固体として得た。ESI-MS:[M+H]+、211.1。
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000071
DCM(1.5mL)中のN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-2,4-ジアミン(35mg、0.13mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(41mg、0.25mmol)、及びトリエチルアミン(64mg、0.63mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、DCM(0.5mL)中の(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタノール(53mg、0.25mmol)の溶液を添加した。混合物を室温でさらに2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して粗生成物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=12/1)によって精製して5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(11.9mg、18%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:516.2、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.94-9.80 (m, 2H), 8.28 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.73-7.68 (m, 3H), 7.60 (s, 1H), 7.35 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.94 (dd, J = 9.3, 1.4 Hz, 1H), 6.28 (dd, J = 5.7, 1.8 Hz, 1H), 4.98 (s, 2H), 4.32 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 1.91-1.85 (m, 1H), 0.90-0.85 (m, 2H), 0.65-0.61 (m, 2H)。
実施例12
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ピリジン-2-イル)カルバメート(I-12)の合成
Figure 2024510502000072
2-(((2-ブロモピリジン-4-イル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2024510502000073
DMF(5mL)中の(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタノール(0.50g、2.7mmol)の溶液にNaH(0.32g、鉱油中に60%、8.0mmol)を0℃で添加し、混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いでDMF(1mL)中の2-ブロモ-4-フルオロピリジン(0.93g、5.3mmol)の溶液を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(30mLx2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=50/1)によって精製して2-(((2-ブロモピリジン-4-イル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.65g、70%)を黄色の油として得た。ESI-MS:[M+H]、344.1。
4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-N-(4-メトキシベンジル)ピリジン-2-アミンの合成
Figure 2024510502000074
NMP(10mL)中の2-(((2-ブロモピリジン-4-イル)オキシ)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.65g、1.9mmol)、(4-メトキシフェニル)メタンアミン(0.78g、5.9mmol)、Pd-PEPPSI-IPentCl-MePy(0.16g、0.19mmol)、及びCsCO(1.9g、5.9mmol)の混合物を100℃で18時間N下で撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、フィルターケーキをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して粗製物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=25/1)によって精製して4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-N-(4-メトキシベンジル)ピリジン-2-アミン(0.70g、92%)を黄色の油として得た。ESI-MS:[M+H]、401.2。
4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ピリジン-2-アミンの合成
Figure 2024510502000075
DCM(10mL)中の4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)-N-(4-メトキシベンジル)ピリジン-2-アミン(0.70g、1.8mmol)の溶液にTFA(10mL)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を飽和水性NaHCO(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出し、ブライン(100mLx2)で洗浄した。組み合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)によって精製して4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ピリジン-2-アミン(0.50g、定量的)を茶色の固体として得た。ESI-MS:[M+H]、281.2。
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ピリジン-2-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000076
DCM(5mL)中の4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ピリジン-2-アミン(50mg、0.18mmol)、ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(43mg、0.27mmol)、及びトリエチルアミン(54mg、0.54mmol)の混合物を室温で5時間撹拌し、次いで(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタノール(75mg、0.36mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)によって精製して5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(4-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メトキシ)ピリジン-2-イル)カルバメート(10mg、11%)を白色の固体として得た。ESI-MS:[M+H]、517.2;H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.31 (s, 1H), 9.90 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.10 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.78 - 7.70 (m, 2H), 7.45-7.41 (m, 2H), 7.03-6.99 (m, 1H), 6.83-6.79 (m, 1H), 5.23 (s, 2H), 5.06 (s, 2H), 1.96-1.91 (m, 1H), 0.96-0.89 (m, 2H), 0.72-0.66 (m, 2H)。
実施例13
3-クロロベンジル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(I-13)の合成
Figure 2024510502000077
3-クロロベンジル(2,2,2-トリクロロアセチル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000078
DCM(10mL)中の(3-クロロフェニル)メタノール(0.8g、5.6mmol)の溶液に2,2,2-トリクロロアセチルイソシアネート(1.27g、6.8mmol)を室温で添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して3-クロロベンジル(2,2,2-トリクロロアセチル)カルバメート(1.5g、粗製物)を白色の固体として得、これを次の工程において直接的に使用した。ESI-MS[M+H]+:329.9。
3-クロロベンジルカルバメートの合成
Figure 2024510502000079
MeOH(10mL)中の3-クロロベンジル(2,2,2-トリクロロアセチル)カルバメート(1.5g、粗製物)及びKCO(1.9g、13.8mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE(0~30%))によって精製して3-クロロベンジルカルバメート(700mg、67%(2工程について))を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:186.0。
1-(3-クロロフェニル)エチル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000080
1,4-ジオキサン(5mL)中の3-クロロベンジルカルバメート(65mg、0.35mmol)、2-ブロモ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-4-アミン(120mg、0.35mmol)、Pd(dba)(32mg、0.035mmol)、キサントホス(40mg、0.070mmol)、及びCsCO(228mg、0.70mmol)の混合物をNで脱気し、90℃で16時間撹拌した。混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、フィルターケーキをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)によって精製して1-(3-クロロフェニル)エチル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(20mg、13%の収率)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:448.1、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.79 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.73 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.43-7.34 (m, 4H), 7.15-7.08 (m, 2H), 6.96 (dd, J = 9.3, 1.7 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 5.8, 2.0 Hz, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.35 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 1.92-1.85 (m, 1H), 0.97-0.79 (m, 2H), 0.70-0.61 (m, 2H)。
実施例14
3-クロロベンジル(3-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-6-イル)カルバメート(I-14)の合成
Figure 2024510502000081
エチル2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)アセテートの合成
Figure 2024510502000082
エタノール(30mL)中のエチル4-クロロ-3-オキソブタノエート(3.0g、18mmol)及び5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(2.0g、15mmol)の混合物を90℃で24時間撹拌した。次いで反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(20~60%のEtOAc/PEで溶出する)によって精製してエチル2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)アセテート(1.3g、36%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:245.1。
2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)酢酸の合成
Figure 2024510502000083
THF(15mL)及び水(5mL)中のエチル2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)アセテート(1.3g、5.3mmol)の溶液にNaOH(0.32g、8.0mmol)を添加した。この混合物を90℃に1時間加熱した。室温に冷却した後、得られた混合物をHCl(HO中に2N)でpH=6に酸性化した。得られた沈殿物を濾過によって収集し、次いで真空中で乾燥させて2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)酢酸(850mg、74%)を茶色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:217.1。
(E)-5-ブロモ-2-ヒドラゾノ-1,2-ジヒドロピラジンの合成
Figure 2024510502000084
i-PrOH(20mL)中の2,5-ジブロモピラジン(1.6g、6.7mmol)及びヒドラジン水和物(1.7g、34mmol)の混合物を65℃で16時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(飽和水性30mL)でクエンチし、EtOAc(40mLx5)で抽出した。組み合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して(E)-5-ブロモ-2-ヒドラゾノ-1,2-ジヒドロピラジン(1.1g、粗製物)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:189.0。
(E)-N’-(5-ブロモピラジン-2(1H)-イリデン)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)アセトヒドラジドの合成
Figure 2024510502000085
DMF(10mL)中の(E)-5-ブロモ-2-ヒドラゾノ-1,2-ジヒドロピラジン(400mg、2.1mmol)、2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)酢酸(550mg、2.5mmol)、EDCI(1.2g、6.4mmol)、HOBt(0.86g、6.4mmol)、及びDIPEA(1.6g、12mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(60mL)でクエンチし、EtOAc(50mLx5)で抽出した。組み合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)によって精製して(E)-N’-(5-ブロモピラジン-2(1H)-イリデン)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)アセトヒドラジド(450mg、56%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:387.0。
6-ブロモ-3-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジンの合成
Figure 2024510502000086
DCM(20mL)中の(E)-N’-(5-ブロモピラジン-2(1H)-イリデン)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)アセトヒドラジド(290mg、0.75mmol)、CCl(0.71g、3.0mmol)、及びPPh(0.79g、3.0mmol)の懸濁液にEtN(0.30g、3.0mmol)を室温で添加し、混合物を室温で16時間窒素下で撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~10/1)によって精製して6-ブロモ-3-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン(190mg、69%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:369.0。
3-クロロベンジル(3-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-6-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000087
1,4-ジオキサン(8mL)中の6-ブロモ-3-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン(60mg、0.16mmol)、3-クロロベンジルカルバメート(30mg、0.25mmol)、Pd(dba)(15mg、0.016mmol)、キサントホス(19mg、0.033mmol)、及びCsCO(0.16g、0.49mmol)の混合物を70℃で10時間N下で撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、フィルターケーキをDCM/MeOH(10/1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して粗製物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)及び分取HPLCによって精製して所望の生成物(2.5mg、3.3%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:474.1、H NMR (400 MHz, MeOD) δ 9.11 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.40-7.29 (m, 4H), 7.08 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 5.15 (s, 2H), 4.72 (s, 2H), 1.97-1.91 (m, 1H), 1.00-0.93 (m, 2H), 0.73-0.67 (m, 2H)。
実施例15
1-(3-クロロフェニル)エチル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(I-15)の合成
Figure 2024510502000088
1-(3-クロロフェニル)エチル(2,2,2-トリクロロアセチル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000089
DCM(10mL)中の1-(3-クロロフェニル)エタン-1-オール(1.0g、6.4mmol)の溶液に2,2,2-トリクロロアセチルイソシアネート(1.37g、7.3mmol)を室温で添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して1-(3-クロロフェニル)エチル(2,2,2-トリクロロアセチル)カルバメート(2g、粗製物)を白色の固体として得、これを次の工程において直接的に使用した。ESI-MS[M+H]+:343.9。
1-(3-クロロフェニル)エチルカルバメートの合成
Figure 2024510502000090
MeOH(10mL)中の1-(3-クロロフェニル)エチル(2,2,2-トリクロロアセチル)カルバメート(1.0g、粗製物)及びKCO(1.2g、8.7mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE(0~30%))によって精製して1-(3-クロロフェニル)エチルカルバメート(500mg、78%の収率)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:200.0。
1-(3-クロロフェニル)エチル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000091
1,4-ジオキサン(5mL)中の1-(3-クロロフェニル)エチルカルバメート(70mg、0.35mmol)、2-ブロモ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-4-アミン(120mg、0.35mmol)、Pd(dba)(32mg、0.035mmol)、キサントホス(40mg、0.070mmol)、及びCsCO(228mg、0.70mmol)の混合物をNで脱気し、90℃で16時間撹拌した。混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、フィルターケーキをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して粗製物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~5%)によって精製して1-(3-クロロフェニル)エチル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(15mg、9%の収率)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:462.2、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.73 (s, 1H), 8.30-8.27 (m, 1H), 7.72 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.51-7.49 (m, 1H), 7.43-7.32 (m, 4H), 7.10-7.03 (m, 2H), 6.98-6.93 (m, 1H), 6.31-6.27 (m, 1H), 5.80-5.73(m, 1H), 4.33 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 1.94-1.85 (m, 1H), 1.48 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.93 - 0.87 (m, 2H), 0.68-0.63 (m, 2H)。
実施例16
3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(I-16)の合成
Figure 2024510502000092
2-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-5-ニトロピリジン-4-アミンの合成
Figure 2024510502000093
THF(20mL)中の2,4-ジクロロ-5-ニトロピリジン(1g、5.18mmol)、(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(1.1g、6.22mmol)、及びDIPEA(2g、15.54mmol)の混合物を60℃で6時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和水性、50mL)でクエンチし、EtOAc(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~6%)によって精製して2-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-5-ニトロピリジン-4-アミン(1.5g、84%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:344.2。
6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-3,4-ジアミンの合成
Figure 2024510502000094
EtOH/水(20ml/5mL)中の2-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-5-ニトロピリジン-4-アミン(1.5g、4.37mmol)及びNHCl(2.3g、43.7mmol)の混合物にFe(2.4g、43.7mmol)を添加した。得られた反応混合物を100℃で3時間N下で撹拌した。室温に冷却した後、混合物を水(50mL)でクエンチし、DCM(50mLx5)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~5%)によって精製して6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-3,4-ジアミン(1.2g、88%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:314.2。
5-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)ピリジン-2-アミンの合成
Figure 2024510502000095
トリメトキシメタン(5ml)中の6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-3,4-ジアミン(1.2g、3.83mmol)及びPTSA(65.0mg、0.38mmol)の混合物を60℃で12時間撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をDCM(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=20/1~2/1)によって精製して6-クロロ-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(500mg、40%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:324.2。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-アミンの合成
Figure 2024510502000096
DMF(10mL)中の6-クロロ-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(500mg、1.55mmol)、PMBNH(318.5mg、2.32mmol)、及びCsCO(1.5g、4.65mmol)の混合物にPd-PEPPSI-iPent-Cl-o-ピコリン(134mg、0.16mmol)を添加した。反応混合物を85℃で16時間N下で撹拌した。水(100mL)を添加し、混合物をEtOAc(100mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=10/1~2/1)によって精製して6-クロロ-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(300mg、46%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:425.2。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-アミンの合成
Figure 2024510502000097
TFA(4mL)中の6-クロロ-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(300mg、0.71mmol)の溶液を室温で12時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO(飽和水性、50mL)で希釈し、DCM(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)によって精製して1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-アミン(140mg、65%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:305.2。
3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000098
THF(3mL)中のCDI(29mg、0.18mmol)の混合物に1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-アミン(50mg、0.16mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで(3-クロロフェニル)メタノール(28mg、0.20mmol)をそれに添加し、混合物を室温でさらに18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(0から5%のMeOH/DCM)によって精製して3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(22mg、29%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:473.1、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.24 (s, 1H), 8.64 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.97 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.43-7.35 (m, 4H), 7.01-6.96 (m, 1H), 5.54 (s, 2H), 5.17 (s, 2H), 1.96-1.85 (m, 1H), 0.95-0.85 (m, 2H), 0.70-0.60 (m, 2H)。
実施例17
1-(3-クロロフェニル)エチル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(I-17)の合成
Figure 2024510502000099
1-(3-クロロフェニル)エチル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメートの合成。THF(3mL)中のCDI(29mg、0.18mmol)の混合物に1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-アミン(50mg、0.16mmol)を0℃で添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。次いで1-(3-クロロフェニル)エタン-1-オール(31mg、0.20mmol)を添加し、混合物を室温でさらに18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(0から5%のMeOH/DCM)によって精製して1-(3-クロロフェニル)エチル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(35mg、45%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:487.2。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.19 (s, 1H), 8.64 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.93 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.43-7.32 (m, 4H), 7.00-6.95 (m, 1H), 5.83-5.78 (m, 1H), 5.52 (s, 2H), 1.95-1.84(m, 1H), 1.51 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.92-0.87 (m, 2H), 0.67-0.62 (m, 2H)。
実施例18及び19
3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート(I-18)及び3-クロロベンジル(2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート(I-19)の合成
Figure 2024510502000100
4-クロロ-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジンの合成
Figure 2024510502000101
DMF(30mL)中の2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(673mg、3.26mmol)の溶液に4-クロロ-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(500mg、3.26mmol)及びCsCO(2.13g、6.52mmol)を添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。水(100mL)を添加し、混合物をEtOAc(3x100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(DCM/MeOH=50/1)によって精製して4-クロロ-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン及び4-クロロ-2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(900mg、85%、混合物)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:324.1。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンの合成
Figure 2024510502000102
DMF(1mL)及びDME(1.6mL)中の4-クロロ-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(350mg、1.08mmol、混合物)の溶液に(4-メトキシフェニル)メタンアミン(222mg、1.62mmol)、Pd-PEPPSI-iPent-Cl o-ピコリン(42mg、0.05mmol)、及びCsCO(1.05g、3.24mmol)を添加した。Nで1分間脱気した後、反応物をマイクロ波反応器内で95℃で2時間照射した。混合物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(20mLx4)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM:MeOH=0~10%)によって精製して1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン及び2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(300mg、66%、混合物)を黄色の油として得た。ESI-MS[M+H]:425.2。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミンの合成
Figure 2024510502000103
トリフルオロ酢酸(10mL)中の1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(300mg、0.71mmol、混合物)の溶液を70℃で3時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和水性、100mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx4)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン及び2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(180mg、83%の収率、混合物)を黄色の油として得、これを精製をせずに使用した。ESI-MS[M+H]:305.1。
3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000104
DCM(8mL)中の1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(180mg、0.71mmol、混合物)の混合物にCDI(170mg、1.05mmol)及びEtN(266mg、2.63mmol)を室温で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。(3-クロロフェニル)メタノール(150mg、1.05mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、次いでEtOAc(30mLx3)で抽出した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=25:1)によって精製して3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート(62.8mg、19%の収率)を白色の固体として及び3-クロロベンジル(2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート(16.7mg、6%)を白色の固体として得た。
3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート:ESI-MS[M+H]+:473.1、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.54 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.04-7.97 (m, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.49-7.43 (m, 1H), 7.41-7.37 (m, 3H), 7.32 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.97-6.90 (m, 1H), 5.67 (s, 2H), 5.20 (s, 2H), 1.90-1.83 (m, 1H), 0.89-0.84 (m, 2H), 0.63-0.59 (m, 2H)。
3-クロロベンジル(2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート:
ESI-MS[M+H]:473.1。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.52 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.73 - 7.65 (m, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.41-7.35 (m, 4H), 7.11-7.05 (m, 1H), 6.97 (dd, J = 9.4, 1.7 Hz, 1H), 5.68 (s, 2H), 5.15 (s, 2H), 1.92-1.87 m, 1H), 0.90-0.86 (m , 2H), 0.65-0.61 (m, 2H)。
実施例20
3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(I-20)の合成
Figure 2024510502000105
2-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-5-ニトロピリジン-4-アミンの合成
Figure 2024510502000106
THF(20mL)中の2,4-ジクロロ-5-ニトロピリジン(1g、5.18mmol)、(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン(1.1g、6.22mmol)、及びDIPEA(2g、15.54mmol)の混合物を60℃で6時間撹拌した。混合物をNaHCO(飽和水性、50mL)でクエンチし、EtOAc(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~6%)によって精製して2-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-5-ニトロピリジン-4-アミン(1.5g、84%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:344.2。
6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-3,4-ジアミンの合成
Figure 2024510502000107
EtOH/水(20ml/5mL)中の2-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-5-ニトロピリジン-4-アミン(1.5g、4.37mmol)及びNHCl(2.3g、43.7mmol)の混合物にFe(2.4g、43.7mmol)を添加した。得られた反応混合物を100℃で3時間N下で撹拌した。室温に冷却した後、混合物を水(50mL)でクエンチし、DCM(50mLx5)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=0~5%)によって精製して6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-3,4-ジアミン(1.2g、88%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:314.2。
6-クロロ-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジンの合成
Figure 2024510502000108
AcOH(15ml)中の6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-3,4-ジアミン(500mg、1.59mmol)の溶液にHO(15ml)中のNaNO(165mg、2.38mmol)の溶液を室温で添加した。得られた溶液をこの温度で30分間撹拌し、次いで酢酸エチル(30mlx3)で抽出した。組み合わせた有機層を真空中で蒸発させ、残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:20)によって精製して6-クロロ-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン(400mg、77%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:325.1。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン-6-アミンの合成
Figure 2024510502000109
DMF(10mL)中の6-クロロ-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン(400mg、1.23mmol)、PMBNH(342mg、2.mmol)、及びCsCO(1.46g、4.5mmol)の混合物にPd-PEPPSI-iPent-Cl-o-ピコリン(100mg、0.12mmol)を添加した。反応混合物を85℃で16時間N下で添加した。水(100mL)を添加し、混合物をEtOAc(100mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=10/1~2/1)によって精製して1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン-6-アミン(300mg、56%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:426.2。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン-6-アミンの合成
Figure 2024510502000110
TFA(4mL)中の1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(4-メトキシベンジル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン-6-アミン(300mg、0.71mmol)の溶液を室温で12時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をNaHCO(飽和水性、50mL)で希釈し、DCM(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)によって精製して1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン-6-アミン(140mg、65%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:306.2。
3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000111
DCM(2mL)中の1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン-6-アミン(35mg、0.11mmol)、CDI(37mg、0.22mmol)、及びEtN(364mg、3.6mmol)の混合物を45℃で16時間撹拌した。(3-クロロフェニル)メタノール(196mg、1.38mmol)を添加し、混合物を45℃でさらに2時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、DCM(10mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層を水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)によって精製して3-クロロベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(14.3mg、28%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:474.1。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.64 (s, 1H), 9.17 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.42-7.31 (m, 4H), 6.95 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.98 (s, 2H), 5.17 (s, 2H), 1.91-1.85 (m, 1H), 0.88-0.85 (m, 2H), 0.65-0.61 (m, 2H)。
実施例21
1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)エチル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(I-21)の合成
Figure 2024510502000112
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2024510502000113
DCM(20mL)中の(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタノール(500mg、2.37mmol)の溶液にPCC(1.023g、4.75mmol)を室温で添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。反応物を濃縮して粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=20/1)によって精製して5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンズアルデヒド(423mg、86%)を黄色の油として得た。ESI-MS[M+H]:209.0。
1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)エタン-1-オールの合成
Figure 2024510502000114
THF(0.3mL)中の5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンズアルデヒド(100mg、0.48mmol)の溶液に臭化メチルマグネシウム(THF中に3M、0.32mL、0.96mmol)を-78℃でN下で添加した。混合物を-78℃で2時間撹拌した。反応物を飽和水性NHCl(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)によって精製して1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)エタン-1-オール(32mg、30%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:225.0。
1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)エチル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000115
DCM(1.5mL)中のN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリジン-2,4-ジアミン(20mg、0.071mmol)の溶液にCDI(23mg、0.142mmol)及びEtN(0.05mL、36mg、0.355mmol)を室温で添加した。混合物を45℃で2時間撹拌した。次いで、1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)エタン-1-オール(32mg、0.14mmol)を添加し、反応混合物を45℃で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=20/1)によって精製して1-(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)エチル(4-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリジン-2-イル)カルバメート(5.9mg、16%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:530.2。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.91 (s, 1H), 9.78 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.87 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.70-7.66 (m, 3H), 7.60 (s, 1H), 7.37 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.10 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 6.97-6.94 (m, 2H), 6.27 (dd, J = 5.8, 2.0 Hz, 1H), 5.39 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 1.92-1.87 (m, 1H), 1.43 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.92-0.88 (m, 2H), 0.68-0.64 (m, 2H)。
実施例22
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート(I-22)の合成
Figure 2024510502000116
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000117
DCM(2mL)中の2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-アミン(10mg、0.033mmol)、CDI(16mg、0.1mmol)、及びEtN(10mg、0.1mmol)の混合物を45℃で16時間撹拌撹拌した。(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタノール(35mg、0.17mmol)を添加した。混合物を45℃でさらに2時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、DCM(10mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層を水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)によって精製して5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(2-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-4-イル)カルバメート(1.6mg、9%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:541.1。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.57 (s, 1H), 9.91 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.91-7.73 (m, 5H), 7.39 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.30-6.99 (m, 2H), 5.71 (s, 2H), 5.08 (s, 2H), 1.95-1.89 (m, 1H), 0.94-0.89 (m, 2H), 0.69-0.65 (m, 2H)。
実施例23
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(I-23)の合成
Figure 2024510502000118
5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメートの合成。THF(5mL)中の1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-アミン(49mg、0.16mmol)、CDI(162mg、1mmol)、及びTEA(101mg、1mmol)の混合物を45℃で16時間撹拌した。(5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)フェニル)メタノール(210mg、1mmol)を添加し、混合物を45℃でさらに2時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(10mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取HPLCによって精製して5-クロロ-2-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-イル)カルバメート(10mg、12%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:541.2。H NMR (400 MHz, DMSO) δ = 10.30 (s, 1H), 9.92 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.91 (s, 2H), 7.73 (s, 3H), 7.36 (d, J=9.4, 1H), 6.99-6.97 (m, 1H), 5.53 (s, 2H), 5.05 (s, 2H), 1.94-1.85 (m, 1H), 0.93-0.87 (m, 2H), 0.67-0.62 (m, 2H)。
実施例24
1-(3-クロロベンジル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(I-24)の合成
6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミンの合成
Figure 2024510502000120
iPrOH(48mL)中の(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(4.6g、21mmol)及び4,6-ジクロロピリミジン(4.6g、31mmol)の溶液にDIPEA(8.0g、62mmol)を添加した。混合物を40℃で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(0~5%のMeOH/DCMで溶出する)によって精製して6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミン(4.2g、67%)を青白い固体として得た。ESI-MS[M+H]:300.2。
-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N6-(2,4-ジメトキシベンジル)ピリミジン-4,6-ジアミンの合成
Figure 2024510502000121
i-PrOH(5.0mL)及び1-メチルピロリジン-2-オン(5.0mL)中の6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミン(1.4g、4.7mmol)、(2,4-ジメトキシフェニル)メタンアミン(1.2g、7.2mmol)、及びDIPEA(1.8g、14mmol)の溶液を密閉チューブ内で撹拌した。Nで1分間脱気した後、得られた混合物をマイクロ波反応器内で160℃で8時間照射した。次いで反応混合物を真空中で濃縮して粗製物を得、これを0~10%のMeOH/DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製してN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N6-(2,4-ジメトキシベンジル)ピリミジン-4,6-ジアミン(0.79g、39%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:431.2。
-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4,6-ジアミンの合成
DCM(40mL)中のN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N6-(2,4-ジメトキシベンジル)ピリミジン-4,6-ジアミン(0.79g、1.8mmol)の混合物にTFA(8.2mL、0.11mol)を添加した。室温で一晩撹拌した後、得られた混合物を真空中で濃縮して粗製物を得た。NH(MeOH中に7.0N)を添加してpHを12に調整した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残渣を0~10%のMeOH/DCMで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製してN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4,6-ジアミン(0.35g、70%)を青白い固体として得た。ESI-MS[M+H]:281.1。
1-(3-クロロベンジル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレアの合成
DCM(3.0mL)中のN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4,6-ジアミン(0.10g、0.36mmol)及びCDI(0.29g、1.8mmol)の溶液にEtN(0.36g、3.6mmol)を窒素下で添加した。40℃で2時間撹拌した後、DCM(3.0mL)中の(3-クロロフェニル)メタンアミン(0.25g、1.8mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)によって精製して1-(3-クロロベンジル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(11mg、6.8%)を青白い固体として得た。ESI-MS[M+H]:448.1、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.13 (s, 1H), 8.28-8.21 (m, 2H), 8.13 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.34-7.24 (m, 5H), 6.95 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.53 (d, J = 9.4 Hz, 2H), 4.35 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.93-1.87 (m, 1H), 0.92-0.88 (m, 2H), 0.67-0.63 (m, 2H)。
実施例25
3-(3-クロロフェニル)-N-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(I-25)の合成
Figure 2024510502000124
tert-ブチル3-(3-クロロフェニル)アゼチジン-1-カルボキシレートの合成
Figure 2024510502000125
IPA(20mL)中の3-クロロフェニル)ボロン酸(936mg、6.0mmol)及びtert-ブチル3-ヨードアゼチジン-1-カルボキシレート(1.7g、6.0mmol)の溶液にNiI(373mg、1.2mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮してtert-ブチル3-(3-クロロフェニル)アゼチジン-1-カルボキシレート(360mg)を薄黄色の固体として得、これをさらなる精製をせずに使用した。ESI-MS[M+H]+:268.1。
3-(3-クロロフェニル)アゼチジンの合成
Figure 2024510502000126
DCM(10mL)中のtert-ブチル3-(3-クロロフェニル)アゼチジン-1-カルボキシレート(360mg)の溶液にHCl(EtOH中の2.0Mの溶液、2mL)を添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮して3-(3-クロロフェニル)アゼチジンを塩酸塩(250mg)として白色の固体として得、これをさらなる精製をせずに使用した。ESI-MS[M+H]:168.2。
3-(3-クロロフェニル)-N-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-1-カルボキサミドの合成
Figure 2024510502000127
THF(10mL)中の3-(3-クロロフェニル)アゼチジン塩酸塩(50mg、粗製)、N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4,6-ジアミン(50mg、0.18mmol)、及びTEA(55mg、0.54mmol)の溶液にトリホスゲン(35mg、0.12mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間撹拌した。25℃に冷却した後、水(50mL)を添加し、混合物をEtOAc(30mLX3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=20/1)によって精製して3-(3-クロロフェニル)-N-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(15mg、収率:18%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:474.2。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.42 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.42-7.18 (t, J = 16.2 Hz, 5H), 6.36 (s, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.20 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 2.05-1.94 (m, 1H), 0.99-0.93 (m, 2H), 0.75-0.65 (m, 2H)。
実施例26
(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-26)の合成
Figure 2024510502000128
(4-クロロピリジン-2-イル)メチルカルバメートの合成
Figure 2024510502000129
DCM(10mL)中の(4-クロロピリジン-2-イル)メタノール(0.5g、3.5mmol)の混合物に2,2,2-トリクロロアセチルイソシアネート(0.79g、4.2mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で2時間撹拌した。次いでそれを真空中で濃縮し、残渣をMeOH(10mL)に再溶解した。KCO(1.4g、10.5mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/PE=0~50%)によって精製して(4-メチルピリミジン-2-イル)メチルカルバメート(0.46g、収率71%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:187.1。
(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000130
1,4-ジオキサン(5mL)中の(4-クロロピリジン-2-イル)メチルカルバメート(75mg、0.40mmol)、6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミン(0.10g、0.33mmol)、Pd(dba)(45mg、0.050mmol)、キサントホス(29mg、0.050mmol)、及びCsCO(0.14g、1.0mmol)の混合物を80℃で6時間N下で撹拌した。室温に冷却した後、混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、フィルターケーキをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=8/1)によって精製して(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(4.3mg、収率2.4%)を淡黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:450.2、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.30 (s, 1H), 8.54 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.50 (dd, J = 5.3, 1.9 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.95 (dd, J = 9.3, 1.6 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.56 (s, 2H), 1.94 - 1.87 (m, 1H), 0.93-0.87 (m, 2H), 0.67-0.64 (m, 2H)。
実施例27
1-((4-クロロピリジン-2-イル)メチル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(I-27)の合成
Figure 2024510502000131
1-((4-クロロピリジン-2-イル)メチル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレアの合成。DCM(3.0mL)中のN-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4,6-ジアミン(50mg、0.18mmol)の溶液にジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(87mg、0.54mmol)及びEtN(0.11g、1.1mmol)を添加した。40℃で5時間撹拌した後、DCM(1.0mL)中の(4-クロロピリジン-2-イル)メタンアミン(76mg、0.53mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して1-((4-クロロピリジン-2-イル)メチル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(4.2mg、5.2%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:449.2。H NMR (400 MHz, DMSO) δ = 9.22 (s, 1H), 8.50 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.48-7.39 (m, 2H), 7.37 - 7.35 (m, 1H), 6.95 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.53 (s, 2H), 4.45 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 1.94-1.87 (m, 1H), 0.93-0.84 (m, 2H), 0.69-0.60 (m, 2H)。
実施例28
(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-28)の合成
Figure 2024510502000132
2-((2R,4S)-1-(6-ブロモピリミジン-4-イル)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2024510502000133
iPrOH(10mL)中の2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(714mg、2mmol)及び4,6-ジブロモピリミジン(569mg、2.4mmol)の溶液にDIPEA(775mg、6mmol)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルでのカラム精製(0~5%のMeOH/DCMで溶出する)によって精製して2-((2R,4S)-1-(6-ブロモピリミジン-4-イル)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(617mg、60%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:515.2。
(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000134
1,4-ジオキサン(2.0mL)中の2-((2R,4S)-1-(6-ブロモピリミジン-4-イル)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.15g、0.29mmol)、(4-クロロピリジン-2-イル)メチルカルバメート(65mg、0.35mmol)、及びCsCO(0.28g、0.86mmol)の溶液にPd(dba)(26mg、0.028mmol)及びキサントホス(16mg、0.028mmol)を添加した。反応混合物を80℃で2時間窒素下で撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、フィルターケーキをDCM/MeOH(10/1、20mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して粗製物を得、これを20~100%のEA/PEで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製して(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)カルバメート(80mg、44%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:620.2。
(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000135
1,4-ジオキサン(1.0mL)中の(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)カルバメート(0.25g、0.40mmol)の混合物にHCl(1.0mL、1,4-ジオキサン中に4N)を室温で添加した。室温で1時間撹拌した後、得られた混合物を真空中で濃縮し、分取HPLCによって精製して(4-クロロピリジン-2-イル)メチル(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)カルバメート(30mg、収率:15%)を青白い固体として得た。ESI-MS[M+H]:506.1、H NMR (400 MHz, CDOD ) δ 8.45 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.24-8.10 (m, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.42-7.35 (m, 2H), 7.08 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 5.21 (s, 3H), 4.61-4.57 (m, 1H), 3.99-3.95 (m, 2H), 2.46-2.36 (m, 2H), 1.95-1.88 (m, 1H), 0.98-0.94 (m, 2H), 0.71-0.67 (m, 2H)。
実施例29
1-((4-クロロピリミジン-2-イル)メチル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(I-29)の合成
Figure 2024510502000136
tert-ブチル(6-クロロピリミジン-4-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000137
THF(30mL)中の6-クロロ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミン(1g、3.36mmol)、(Boc)O(870mg、4mmol)、DMAP(81mg、0.66mmol)及びTEA(1.01g、10mmol)の混合物を80℃で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)によって精製して生成物(1g、74.4%の収率)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:400.3。
tert-ブチル(6-アジドピリミジン-4-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000138
DMF(30mL)中のtert-ブチル(6-クロロピリミジン-4-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(800mg、2.0mmol)及びNaN(390mg、6.0mmol)の混合物を90℃で3時間撹拌した。混合物をHO(60mL)で希釈し、次いでEtOAc(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで濃縮して粗生成物(700mg、粗製物)を得、これをさらなる精製をせずに次の工程において使用した。ESI-MS[M+H]+:407.2。
tert-ブチル(6-アミノピリミジン-4-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000139
MeOH(10mL)中のtert-ブチル(6-アジドピリミジン-4-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(700mg、粗製物)及びPd/C(100mg、10%)の混合物を室温で10分間H下で撹拌した。混合物を濾過し、真空中で濃縮して粗生成物(600mg、粗製物)を白色の固体として得、これをさらなる精製をせずに次の工程において使用した。ESI-MS[M+H]+:381.2。
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(6-((フェノキシカルボニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000140
DCM(10mL)中のtert-ブチル(6-アミノピリミジン-4-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(100mg、粗製物)及びDIPEA(170mg、1.31mmol)の混合物にフェニルカルボノクロリデート(82mg、0.525mol)を-78℃で添加した。混合物を室温に温め、16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して粗残渣を得、これを分取TLC(PE:EtOAc=1:1)によって精製して生成物(100mg、60%(3工程について))を白色の固体として得た。
tert-ブチル(6-(3-((4-クロロピリミジン-2-イル)メチル)ウレイド)ピリミジン-4-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000141
1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(6-((フェノキシカルボニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(50mg、0.1mmol)及びDIPEA(28.7mg、0.77mmol)の混合物に(4-クロロピリミジン-2-イル)メタンアミン(28.7mg、0.2mmol)を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して粗生成物を得、これを分取TLC(DCM:MeOH=10:1)によって精製して生成物(30mg、54.5%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:550.2。
1-((4-クロロピリミジン-2-イル)メチル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレアの合成
Figure 2024510502000142
DCM(4mL)中のtert-ブチル(6-(3-((4-クロロピリミジン-2-イル)メチル)ウレイド)ピリミジン-4-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(25mg、0.045mmol)の溶液にTFA(1mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)によって精製して生成物(12.3mg、60%の収率)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:450.1。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.45-9.39 (m, 1H), 8.77 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.21 (s, 2H), 7.99 (s, 2H), 7.79-7.73 (m, 1H), 7.64-7.62 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 4.71 (s, 2H), 4.56 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.13-2.02 (m, 1H), 1.09-0.97 (m, 2H), 0.81-0.72 (m, 2H)。
実施例30
1-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-3-((4-メトキシピリミジン-2-イル)メチル)ウレア(I-30)の合成
Figure 2024510502000143
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(6-((フェノキシカルボニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000144
THF(10mL)中のtert-ブチル(6-アミノピリミジン-4-イル)((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)カルバメート(20mg、0.05mmol)、フェニルカルボノクロリデート(15mg、0.10mmol)、及びピリジン(20mg、0.25mmol)の混合物を50℃で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して粗製tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(6-((フェノキシカルボニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(60mg、粗製物)を無色の油として得、これをさらなる精製をせずに使用した。ESI-MS[M+H]:501.2。
tert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(6-(3-((4-メトキシピリミジン-2-イル)メチル)ウレイド)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000145
1,4-ジオキサン(4.0mL)中のtert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(6-((フェノキシカルボニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(60mg、先の工程からの粗製物)の溶液に1,4-ジオキサン(2.0mL)中の(4-メトキシピリミジン-2-イル)メタンアミン(14mg、0.10mmol)及びDIPEA(0.13g、1.0mmol)の溶液を添加した。70℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を真空中で濃縮して粗生成物を得、これを分取TLC(DCM/MeOH=10/1)によって精製してtert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(6-(3-((4-メトキシピリミジン-2-イル)メチル)ウレイド)ピリミジン-4-イル)カルバメート(10mg、37%、2工程)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:546.2。
1-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-3-((4-メトキシピリミジン-2-イル)メチル)ウレアの合成
Figure 2024510502000146
1,4-ジオキサン(4.0mL)中のtert-ブチル((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)(6-(3-((4-メトキシピリミジン-2-イル)メチル)ウレイド)ピリミジン-4-イル)カルバメート(10mg、0.018mmol)の混合物にHCl(1.0mL、1,4-ジオキサン中に4N)を0℃で添加した。25℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(DCM/MeOH=10/1)によって精製して1-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-3-((4-メトキシピリミジン-2-イル)メチル)ウレア(1.3mg、収率:16%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:446.2。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.30 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.75-7.66 (m, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.35 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.94 (dd, J = 9.3, 1.6 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 6.56-6.48 (m, 1H), 4.56-4.48 (m, 2H), 4.45 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 3.92 (s, 3H), 1.94-1.85 (m, 1H), 0.93-0.86 (m, 2H), 0.68-0.62 (m, 2H)。
実施例31
N-(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-フェニルアゼチジン-1-カルボキサミド(I-31)の合成
Figure 2024510502000147
2-(アゼチジン-3-イル)ピリミジン塩酸塩の合成
Figure 2024510502000148
HCl(1,4-ジオキサン中の4M溶液、3mL)中のtert-ブチル3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(300mg、1.28mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して2-(アゼチジン-3-イル)ピリミジン塩酸塩(150mg、粗製物)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:136.2。
4-ニトロフェニル3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートの合成
Figure 2024510502000149
DCM(5mL)中の2-(アゼチジン-3-イル)ピリミジン塩酸塩(150mg、粗製)、4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(177mg、0.88mmol)、及びDIPEA(568mg、4.4mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮して粗生成物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=50/1)によって精製して4-ニトロフェニル3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(200mg、76%)を無色の油として得た。ESI-MS[M+H]:301.2。
6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-アミンの合成
Figure 2024510502000150
i-PrOH(5mL)中の2-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン-2-イル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(200mg、0.56mmol)、6-クロロピリミジン-4-アミン(72mg、0.56mmol)、及びDIPEA(361mg、2.8mmol)の混合物を密閉チューブ内で撹拌した。Nで1分間脱気した後、反応物をマイクロ波反応器内で140℃で8時間照射した。反応物を真空中で濃縮して粗生成物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=10/1)によって精製して6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-アミン(160mg、63%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:451.2。
N-(6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-フェニルアゼチジン-1-カルボキサミドの合成
Figure 2024510502000151
乾燥DMF(3mL)中の6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-アミン(45mg、0.1mmol)の溶液にNaH(12mg、鉱油中の60%分散液、0.3mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で0.5時間撹拌した後、乾燥DMF(2mL)中の4-ニトロフェニル3-フェニルアゼチジン-1-カルボキシレート(30mg、0.1mmol)の溶液を添加し、得られた混合物を室温でさらに1時間撹拌した。反応混合物を飽和水性NHCl(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)によって精製してN-(6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-フェニルアゼチジン-1-カルボキサミド(20mg、33%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:610.2。
N-(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-フェニルアゼチジン-1-カルボキサミドの合成
Figure 2024510502000152
HCl(1,4-ジオキサン中の4M溶液、2mL)中のN-(6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-フェニルアゼチジン-1-カルボキサミド(20mg、0.033mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取HPLCによって精製してN-(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-フェニルアゼチジン-1-カルボキサミド(5mg、31%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:496.2。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.13 (s, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.44-7.29 (m, 5H), 7.27 - 7.22 (m, 1H), 7.12-7.04 (m, 2H), 5.19 (s, 1H), 4.87 (s, 1H), 4.65-4.52 (m, 1H), 4.46-4.42 (m, 2H), 4.02-3.97 (m, 3H), 3.84-3.78 (m, 1H), 2.50-2.45 (m, 2H), 2.00-1.79 (m, 1H), 1.02-0.86 (m, 2H), 0.79-0.56 (m, 2H)。
実施例32
1-(4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(I-32)の合成
Figure 2024510502000153
2-カルボキシ-5-クロロベンゼンジアゾニウムクロリドの合成
Figure 2024510502000154
EtOH(50mL)及びMTBE(50mL)中の2-アミノ-4-クロロ安息香酸(5.0g、29.3mmol)の混合物に濃HCl(20mL)を0℃で添加した。次いで亜硝酸イソアミル(3.4g、29.3mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を室温に温め、濾過した。沈殿物を真空中で乾燥させて生成物2-カルボキシ-5-クロロベンゼンジアゾニウムクロリド(4.0g、63%)を白色の固体として得た。
エチル4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1,3,5-トリエン-7-カルボキシレートの合成
Figure 2024510502000155
1,2-ジクロロエタン(50.0mL)中の4-クロロ-2-(クロロジアゼニル)安息香酸(4.0g、18.3mmol)、メチルアクリレート(7.9g、91.5mmol)、及びプロピレン(3.8g、91.5mmol)の混合物を60℃で2時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=15/1)によって精製してエチル4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1,3,5-トリエン-7-カルボキシレート(1.1g、28%)を無色の油として得た。ESI-MS[M+H]:211.2。
4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1,3,5-トリエン-7-カルボキサミドの合成
Figure 2024510502000156
THF(20mL)中のエチル4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1,3,5-トリエン-7-カルボキシレート(1.0g、4.76mmol)の混合物にNHOH(20mL)を0℃で添加した。反応混合物を室温で48時間撹拌した。水(30mL)を添加し、EtOAc(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1,3,5-トリエン-7-カルボキサミド(700mg、粗製物)を黄色の固体として得、これをさらなる精製をせずに次の工程において使用した。ESI-MS[M+H]:182.2。
4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1,3,5-トリエン-7-アミンの合成
Figure 2024510502000157
MeCN/HO(10mL/5mL)中の4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1,3,5-トリエン-7-カルボキサミド(350mg、粗製物)の混合物に(CFCO)2PhI(1.63g、3.32mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=20/1)によって精製して4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1,3,5-トリエン-7-アミン(100mg、27%)を黄色の油として得た。ESI-MS[M+H]:154.2。
1-(4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレアの合成
Figure 2024510502000158
DCM(5mL)中の4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1,3,5-トリエン-7-アミン(31mg、0.2mmol)、N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4,6-ジアミン(56mg、0.2mmol)、及びCDI(65mg、0.4mmol)の混合物を室温で5時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、DCM(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLCによって精製して1-(4-クロロビシクロ[4.2.0]オクタ-1(6),2,4-トリエン-7-イル)-3-(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ウレア(5mg、5%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:460.2。H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.01 (s, 1H), 8.42-8.30 (m, 2H), 8.12-8.10 (m, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.64-7.60 (m, 1H), 7.38-7.20 (m, 3H), 6.97-6.94 (m, 1H), 6.62 (s, 1H), 5.25-5.20 (m, 1H), 4.53 (s, 2H), 3.64-3.55 (m, 1H), 3.02-2.95 (m, 1H), 1.94-1.87 (m, 1H), 0.93-0.88 (m, 2H), 0.68-0.64 (m, 2H)。
実施例33
N-(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(I-33)の合成
Figure 2024510502000159
2-(アゼチジン-3-イル)ピリミジン塩酸塩の合成
Figure 2024510502000160
HCl(1,4-ジオキサン中の4M溶液、5mL)中のtert-ブチル3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(300mg、1.28mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して2-(アゼチジン-3-イル)ピリミジンを塩酸塩(200mg、粗製物)として黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:136.2。
4-ニトロフェニル3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートの合成
Figure 2024510502000161
DCM(10.0mL)中の2-(アゼチジン-3-イル)ピリミジン塩酸塩(200mg、粗製物)及びDIPEA(453mg、3.51mmol)の混合物にDCM(5.0mL)中の4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(353mg、1.76mmol)の溶液を0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、DCM(20mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=50/1)によって精製して4-ニトロフェニル3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(200mg、52%(2工程について))を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:301.2。
N-(6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキサミドの合成
Figure 2024510502000162
乾燥DMF(2.0mL)中の6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-アミン(45mg、0.1mmol)の溶液にLiHMDS(THF中に1M、0.3mL)を0℃で添加した。得られた混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで乾燥DMF(1mL)中の4-ニトロフェニル3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(30mg、0.1mmol)の溶液を添加し、室温でさらに1時間撹拌した。反応物を飽和水性NHCl(20mL)でクエンチし、EtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取TLC(溶離液:DCM/MeOH=20/1)によって精製してN-(6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(30mg、49%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:612.2。
N-(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキサミドの合成
Figure 2024510502000163
HCl(1,4-ジオキサン中の4M溶液、2mL)中のN-(6-((2R,4S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(30mg、0.05mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取HPLCによって精製してN-(6-((2R,4S)-2-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-イル)ピリミジン-4-イル)-3-(ピリミジン-2-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(12mg、48%)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]:498.2。H NMR (400 MHz, CDOD) δ 8.77 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 8.13 (s, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.37-7.33 (m, 2H), 7.17-6.96 (m, 2H), 5.16 (s, 1H), 4.59-4.56 (m, 1H), 4.54-4.21 (m, 4H), 4.20-3.84 (m, 3H), 2.44-2.43 (m, 2H), 1.99-1.83 (m, 1H), 1.05-0.83 (m, 2H), 0.78-0.51 (m, 2H)。
実施例34
(4-メチルピリミジン-2-イル)メチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(I-34)の合成
Figure 2024510502000164
6-ブロモ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミンの合成
Figure 2024510502000165
iPrOH(10mL)中の(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(446mg、2mmol)及び4,6-ジブロモピリミジン(569mg、2.4mmol)の溶液にDIPEA(775mg、6mmol)を添加した。混合物を60℃で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(0~5%のMeOH/DCMで溶出する)によって精製して6-ブロモ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミン(475mg、69%)を黄色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:345.2。
(4-メチルピリミジン-2-イル)メチルカルバメートの合成
Figure 2024510502000166
DCM(15mL)中の(4-メチルピリミジン-2-イル)メタノール(500mg、4mmol)の溶液に2,2,2-トリクロロアセチルイソシアネート(1.5g、8mmo)を0℃で添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで混合物を真空中で濃縮し、次いでMeOH(15mL)に再溶解した。KCO(1.67g、12mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(20mLx3)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)によって精製して(4-メチルピリミジン-2-イル)メチルカルバメート(150mg、22.5%の収率)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:168.1。
(4-メチルピリミジン-2-イル)メチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメートの合成
Figure 2024510502000167
1,4-ジオキサン(15mL)中の(4-メチルピリミジン-2-イル)メチルカルバメート(100mg、0.60mmol)、6-ブロモ-N-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)ピリミジン-4-アミン(162mg、0.47mmol)、Pd(dba)(110mg、0.12mmol)、キサントホス(139mg、0.24mmol)、及びCsCO(587mg、1.8mmol)の混合物を70℃で16時間N下で撹拌した。室温に冷却した後、混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、フィルターケーキをDCM/MeOH(10/1、50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して粗製物を得、これを分取HPLCによって精製して(4-メチルピリミジン-2-イル)メチル(6-(((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート(29mg、14%の収率)を白色の固体として得た。ESI-MS[M+H]+:431.2、H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.27 (s, 1H), 8.62 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.32-8.26 (m, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.38-7.29 (m, 2H), 6.99-6.91 (m, 2H), 5.23 (s, 2H), 4.55 (s, 2H), 2.45 (s, 3H)1.96 - 1.85 (m, 1H), 0.95-0.85 (m, 2H), 0.69-0.61 (m, 2H)。
実施例35
血漿カリクレインに対する例示的な化合物の阻害活性。
蛍光性ペプチド基質を用いた2つの形式のアッセイにおいてヒト活性化カリクレイン酵素の阻害について化合物を評価した。一方のアッセイ形式では、試薬の濃度は以下のとおりであった:20mMのトリスpH7.5、1mMのEDTA、150mMの塩化ナトリウム、0.1%のPEG-400、0.1%のTriton X-100、500pMの活性化カリクレイン酵素、300uMのPro-Phe-Arg-7-アミド-4-メチルクマリン(PFR-AMC)基質。基質との反応開始前に、酵素及び阻害剤を30分間室温でプレインキュベートした。基質での開始後、反応物を10分間室温でインキュベートし、380nm励起からの460nmでの蛍光放出をマイクロプレートリーダーで測定した。別のアッセイ形式では、試薬の濃度は以下のとおりであった:20mMのトリスpH7.5、1mMのEDTA、150mMの塩化ナトリウム、0.1%のPEG-400、0.1%のTriton X-100、5pMの活性化カリクレイン酵素、300uMのPFR-AMC基質。基質との反応開始前に、酵素及び阻害剤を30分間室温でプレインキュベートした。基質での開始後、反応物を18時間室温でインキュベートし、380nm励起からの460nmでの蛍光放出をマイクロプレートリーダーで測定した。
表2は、500pMの活性化カリクレインアッセイを用いた形式でのアッセイの結果を提供する。表2に列挙される化合物について、EC50値は、以下の範囲に従って報告される:A≦5.0nM;5.0nM<B≦50nM;50nM<C≦500nM;500nM<D≦9000nM;9000nM<E。
Figure 2024510502000168
実施例36
正味ヒト及びラット血漿アッセイ
ex vivo環境における血漿カリクレインの阻害を分析するために、化合物の効力を接触経路活性化血漿アッセイにおいて測定した。蛍光性ペプチド基質アッセイにおいて、DMSOに溶解した試験化合物を96ウェルマイクロプレートにおいてクエン酸ナトリウム採取ヒトまたはラット血漿に添加した。代替的には、クエン酸処理血漿を化合物が経口またはIVによって投与されたラットから採取した。PKa緩衝液(20mMのトリス-HCl、pH7.5、150mMのNaCl、1mMのEDTA、0.1%のPEG-8000、及び0.1%のTriton X-100)に希釈された10nMのヒトFXIIa(Enzyme Research Laboratories)を血漿に添加し、続いて100μMの前蛍光(profluorescent)合成血漿カリクレイン基質PFR-AMC(これもPKa緩衝液に希釈した)を添加した。反応における最終血漿濃度は78%であった。蛍光をマイクロプレートリーダーにおいて5分の時間にわたってそれぞれ360nm/480nmの励起/放出波長によって直ちにモニタリングした。得られた蛍光放出(PFR-AMC基質のPKaタンパク質分解を反映する)の線状増加をフィッティングしてタンパク質分解速度(経時的な蛍光単位)を抽出し、その後この速度を化合物阻害剤濃度に対してプロットした。得られたプロットを標準4-パラメータIC50/IC90式にフィッティングして最小/最大値、IC50/90、及び傾きを決定した。すべての実験工程を室温で実施した。表3は、アッセイの結果を提供する。
表3に列挙される化合物について、IC90値は、以下の範囲に従って報告される:A≦2500nM;2500nM<B≦7500nM;7500nM<C≦15000nM。
Figure 2024510502000169
本発明の多数の実施形態を記載しているが、基本的な例は、本発明の化合物及び方法を利用する他の実施形態を提供するために変更され得ることは明らかである。そのため、本発明の範囲は、例として示される特定の実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されるべきことが理解される。

例示的な列挙される実施形態
1.式Iの化合物:
Figure 2024510502000170
またはその薬学的に許容可能な塩(式中、
Cyは、フェニレンまたは酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリーレン、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~12員二環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されており;
各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC1-6脂肪族、フェニル、3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和または部分的不飽和単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され;
各Rは、独立して、水素または任意に置換されたC1-6脂肪族基であり;
Cyは、フェニル、8~10員二環式アリール、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリール、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員ヘテロアリールから選択され、Cyは、0~5個の-R基で置換されており;
各Rは、オキソ、ハロゲン、ハロアルキル、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC1-6脂肪族、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールから選択される任意に置換された基から独立して選択され;
Lは、任意に置換されたC1-3炭化水素鎖であり、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-、-NR-、-S-、-SO-、または-SO-で置き換えられており;またはLは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する任意に置換された5~6員飽和または部分的不飽和ヘテロシクレンであり;
各Rは、水素、-(CH0-3OR、-(CH0-3C(O)OR、または任意に置換されたC1-6脂肪族基から独立して選択され;
Xは、-O-または-NR-であり;
は、水素または任意に置換されたC1-6脂肪族基であり;
L’は、共有結合または任意に置換されたC1-3炭化水素鎖であり、L’の炭素は任意に、Rと一緒になって3~7員複素環式環を形成し得;
各R、R、R、R、及びRは、水素または-L-Rから独立して選択され、
各Lは、共有結合または任意に置換されたC1-6炭化水素鎖から独立して選択され、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-または-NR-で置き換えられており;
各Rは、ハロゲン、ハロアルキル、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、Cy、またはC1-6脂肪族から選択される任意に置換された基から独立して選択され;
各Cyは、3~7員飽和または部分的不飽和単環式カルボシクリル、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和または部分的不飽和単環式ヘテロシクリル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、酸素、窒素、または硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員飽和または部分的不飽和縮合二環式ヘテロシクリル、架橋二環、あるいは酸素、窒素、または硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員飽和または部分的不飽和二環式スピロヘテロシクリルから独立して選択され、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されており;
各Lは、共有結合または任意に置換されたC1-6炭化水素鎖から独立して選択され、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-または-NR-で置き換えられており;
各Rは、オキソ、ハロゲン、ハロアルキル、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC1-6脂肪族、フェニル、3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され;
は、水素、-OR、または任意に置換されたC1-6脂肪族基から選択される)。
2.Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている、実施形態1に記載の化合物。
3.Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6員単環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている、実施形態1または2に記載の化合物。
4.Cyは、
Figure 2024510502000171
(式中、*は、Lへの結合点を表す)からなる群から選択される、実施形態1~3のいずれか1つに記載の化合物。
5.Cyは、0~1個のR基で置換されたピリジンジイルである、実施形態1~3のいずれか1つに記載の化合物。
6.Cyは、0~1個のR基で置換されたピリミジンジイルである、実施形態1~3のいずれか1つに記載の化合物。
7.Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~12員二環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている、実施形態1に記載の化合物。
8.Cyは、トリアゾロピリジンジイル、イミダゾピリジンジイル、またはトリアゾロピラジンジイルであり、Cyは、0~1個の-R基で置換されている、実施形態7に記載の化合物。
9.Cyは、フェニルならびに酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールから選択され、Cyは、0~4個の-R基で置換されている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
10.Cyは、フェニルであり、Cyは、0~3個の-R基で置換されている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
11.Cyは、1~3個の窒素を有する6員ヘテロアリールであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている、実施形態1~9のいずれか1つに記載の化合物。
12.Cyは、0~2個の-R基で置換されたピリミジニル基である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。いくつかの実施形態では、Cyは、0~2個の-R基で置換されたピリジニル基である。
13.Cyは、
Figure 2024510502000172
からなる群から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
14.各Rは、ハロゲン、-OR、もしくはC1-6脂肪族から選択される任意に置換された基、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールから独立して選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
15.Lは、任意に置換されたC1-3炭化水素鎖であり、1個のメチレン単位は、-O-または-NR-で任意に置き換えられている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
16.Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、1個のメチレン単位は、-NR-または-O-で任意に置き換えられている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
17.Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、Cyに接続されたメチレン単位は、-NR-または-O-で置き換えられている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
18.Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、Cyに接続されたメチレン単位は、-NR-で置き換えられている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
19.Lは、任意に置換されたC炭化水素鎖であり、Cyに接続されたメチレン単位は、-O-で置き換えられている、実施形態1~17のいずれか1つに記載の化合物。
20.Lは、*-NHCH-(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である、実施形態18に記載の化合物。
21.Lは、*-OCH-(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である、実施形態19に記載の化合物。
22.Lは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1個のヘテロ原子を有する、任意に置換された5員飽和または部分的不飽和ヘテロシクレンである、実施形態1~14のいずれか1つに記載の化合物。いくつかの実施形態では、Lは、任意に置換されたピロリジンジイル基である。
23.Lは、
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である、実施形態1~14または22のいずれか1つに記載の化合物。
24.Lは、Cy
Figure 2024510502000174
との間に2原子スペーサーを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
25.Xは、-O-である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
26.Xは、-NR-である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
27.Rは、水素である、実施形態26に記載の化合物。
28.Rは、任意に置換されたC1-6脂肪族基である、実施形態26に記載の化合物。
29.L’は、任意に置換されたC1-3炭化水素鎖である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
30.L’は、-CH(CH)-である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
31.L’は、
Figure 2024510502000175
(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
32.L’は、-(CH0-4R°または-(CH0-4OR°で任意に置換されたメチレン単位であり、R°は、水素またはC1-6脂肪族である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
33.L’は、CHである、実施形態1~28のいずれか1つに記載の化合物。
34.L’の炭素は任意に、Rと一緒になって3~7員複素環式環を形成し得る、実施形態1~28のいずれか1つに記載の化合物。
35.L’の炭素は、Rと一緒になって4員複素環式環を形成する、実施形態34に記載の化合物。
36.Rは、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
37.Rは、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
38.Rは、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
39.Rは、水素またはL-Rから選択され、Lは、共有結合であり、Rは、ハロゲン、-N(R)、-OR、Cy、または任意に置換されたC1-6脂肪族基から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
40.Cyは、0~4個のL-R基で置換された3~7員飽和または部分的不飽和単環式カルボシクリルである、実施形態37に記載の化合物。
41.Cyは、0~4個のL-R基で置換されたシクロプロピル基である、実施形態38に記載の化合物。
42.Cyは、非置換シクロプロピル基である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
43.Rは、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
44.Rは、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
45.前記化合物は、式II-aまたはII-b:
Figure 2024510502000176
のものまたはその薬学的に許容可能な塩である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
46.前記化合物は、式III-a-1、III-b-1、III-a-2、III-b-2、III-a-3、またはIII-b-3:
Figure 2024510502000177
のものまたはその薬学的に許容可能な塩である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
47.前記化合物は、式IV-a-1、IV-b-1、IV-a-2、またはIV-b-2
Figure 2024510502000178
のものまたはその薬学的に許容可能な塩である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
48.前記化合物は、式V:
Figure 2024510502000179
のものまたはその薬学的に許容可能な塩である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
49.前記化合物は、式VI-a、VI-b、またはVI-c:
Figure 2024510502000180
のものまたはその薬学的に許容可能な塩である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
50.前記化合物は、化合物I-1~I-34、またはその薬学的に許容可能な塩から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
51.先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物を含む薬学的組成物。
52.薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物を含む薬学的組成物
53.前記組成物は、経口投与のために好適である、実施形態51または52に記載の組成物。
54.先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物または組成物を使用して血漿カリクレイン媒介疾患または障害を処置する方法。
55.前記疾患または障害は、遺伝性血管性浮腫である、実施形態54に記載の方法。
56.前記疾患または障害は、糖尿病黄斑浮腫である、実施形態54に記載の方法。
57.遺伝性血管性浮腫を処置する方法であって、それを必要とする患者に先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物または組成物を投与することを含む、前記方法。
58.糖尿病黄斑浮腫を処置する方法であって、それを必要とする患者に先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物または組成物を投与することを含む、前記方法。
59.前記化合物の投与は、遺伝性血管性浮腫の1つ以上の症状、特徴、及び/または原因を部分的または完全に阻害し、その発症を遅延させ、その重症度を低減し、及び/またはその発生率を低減する、実施形態55または57のいずれか1つに記載の方法。
60.前記化合物は、経口で投与される、実施形態59に記載の方法。

Claims (30)

  1. 式Iの化合物:
    Figure 2024510502000181
    またはその薬学的に許容可能な塩(式中、
    Cyは、フェニレンまたは酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリーレン、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~12員二環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されており;
    各Rは、オキソ、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC1-6脂肪族、フェニル、3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され;
    各Rは、独立して、水素または任意に置換されたC1-6脂肪族基であり;
    Cyは、フェニル、8~10員二環式アリール、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリール、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員ヘテロアリールから選択され、Cyは、0~5個の-R基で置換されており;
    各Rは、オキソ、ハロゲン、ハロアルキル、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC1-6脂肪族、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式ヘテロシクリル、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールから選択される任意に置換された基から独立して選択され;
    Lは、任意に置換されたC1-3炭化水素鎖であり、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-、-NR-、-S-、-SO-、または-SO-で置き換えられており;またはLは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する任意に置換された5~6員飽和または部分的不飽和ヘテロシクレンであり;
    各Rは、水素、-(CH0-3OR、-(CH0-3C(O)OR、または任意に置換されたC1-6脂肪族基から独立して選択され;
    Xは、-O-または-NR-であり;
    は、水素または任意に置換されたC1-6脂肪族基であり;
    L’は、共有結合または任意に置換されたC1-3炭化水素鎖であり、L’の炭素は任意に、Rと一緒になって3~7員複素環式環を形成し得;
    各R、R、R、R、及びRは、水素または-L-Rから独立して選択され、
    各Lは、共有結合または任意に置換されたC1-6炭化水素鎖から独立して選択され、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-または-NR-で置き換えられており;
    各Rは、ハロゲン、ハロアルキル、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、Cy、またはC1-6脂肪族から選択される任意に置換された基から独立して選択され;
    各Cyは、3~7員飽和または部分的不飽和単環式カルボシクリル、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和または部分的不飽和単環式ヘテロシクリル、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリール、酸素、窒素、または硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員飽和または部分的不飽和縮合二環式ヘテロシクリル、架橋二環、あるいは酸素、窒素、または硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する6~12員飽和または部分的不飽和二環式スピロヘテロシクリルから独立して選択され、Cyは、0~4個の-L-R基で置換されており;
    各Lは、共有結合または任意に置換されたC1-6炭化水素鎖から独立して選択され、1~3個のメチレン単位は、任意に及び独立して、-O-または-NR-で置き換えられており;
    各Rは、オキソ、ハロゲン、ハロアルキル、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、あるいはC1-6脂肪族、フェニル、3~7員飽和もしくは部分的不飽和単環式カルボシクリル、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員飽和または部分的不飽和単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され;
    は、水素、-OR、または任意に置換されたC1-6脂肪族基から選択される)。
  2. Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員単環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
  3. Cyは、
    Figure 2024510502000182
    (式中、*は、Lへの結合点を表す)からなる群から選択される、請求項1または2に記載の化合物。
  4. Cyは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~12員二環式ヘテロアリーレンであり、Cyは、0~4個の-R基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
  5. Cyは、トリアゾロピリジンジイル、イミダゾピリジンジイル、またはトリアゾロピラジンジイルであり、Cyは、0~1個の-R基で置換されている、請求項1または4に記載の化合物。
  6. Cyは、フェニルならびに酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールから選択され、Cyは、0~4個の-R基で置換されている、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  7. Cyは、
    Figure 2024510502000183
    からなる群から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 各Rは、ハロゲン、-OR、もしくはC1-6脂肪族から選択される任意に置換された基、または酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールから独立して選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  9. Lは、任意に置換されたC1-3炭化水素鎖であり、1個のメチレン単位は、-O-または-NR-で任意に置き換えられている、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  10. Lは、*-NHCH-または*-OCH-(式中、*は、Cyへの結合点を表す)である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  11. Lは、酸素、窒素、及び硫黄から独立して選択される1個のヘテロ原子を有する、任意に置換された5員飽和または部分的不飽和ヘテロシクレンである、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物。
  12. L’は、任意に置換されたC1-3炭化水素鎖である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  13. L’は、-CH(CH)-、CH
    Figure 2024510502000184
    (式中、*は、Cyへの結合点を表す)である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  14. L’の炭素は任意に、Rと一緒になって3~7員複素環式環を形成し得る、請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物。
  15. L’の炭素は、Rと一緒になって4員複素環式環を形成する、請求項16に記載の化合物。
  16. は、水素である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  17. は、水素である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  18. は、水素である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  19. は、水素またはL-Rから選択され、Lは、共有結合であり、Rは、ハロゲン、-N(R)、-OR、Cy、または任意に置換されたC1-6脂肪族基から選択される、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  20. Cyは、非置換シクロプロピル基である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  21. は、水素である、先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  22. 前記化合物は、式II-aまたはII-b:
    Figure 2024510502000185
    のものまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の化合物。
  23. 前記化合物は、式III-a-1、III-b-1、III-a-2、III-b-2、III-a-3、またはIII-b-3:
    Figure 2024510502000186
    のものまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の化合物。
  24. 前記化合物は、式IV-a-1、IV-b-1、IV-a-2、またはIV-b-2
    Figure 2024510502000187
    のものまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の化合物。
  25. 前記化合物は、式V:
    Figure 2024510502000188
    のものまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の化合物。
  26. 前記化合物は、式VI-a、VI-b、またはVI-c:
    Figure 2024510502000189
    のものまたはその薬学的に許容可能な塩である、請求項1に記載の化合物。
  27. 前記化合物は、化合物I-1~I-34、またはその薬学的に許容可能な塩から選択される、請求項1に記載の化合物。
  28. 先行請求項のいずれか1項に記載の化合物を含む薬学的組成物。
  29. 先行請求項のいずれか1項に記載の化合物または組成物を使用して血漿カリクレイン媒介疾患または障害を処置する方法。
  30. 前記疾患または障害は、遺伝性血管性浮腫または糖尿病黄斑浮腫である、請求項29に記載の方法。

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