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JP2024502097A - 三環式化合物とその用途 - Google Patents

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JP2024502097A
JP2024502097A JP2023540755A JP2023540755A JP2024502097A JP 2024502097 A JP2024502097 A JP 2024502097A JP 2023540755 A JP2023540755 A JP 2023540755A JP 2023540755 A JP2023540755 A JP 2023540755A JP 2024502097 A JP2024502097 A JP 2024502097A
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Abstract

本願は、式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩、その医薬組成物やその調製方法、及びMAT2A阻害剤としてのその用途を提供する。式(I)中、環A、環Q、X、Y、X1、X2、L及びR1は明細書に定義される通りである。【化1】JPEG2024502097000169.jpg5150

Description

<関連出願の相互参照>
本願は、2020年12月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202011637193.3であり、発明名称が「三環式化合物とその用途」である中国特許出願、2021年2月26日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202110213607.8であり、発明名称が「三環式化合物とその用途」である中国特許出願、2021年4月29日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202110477136.1であり、発明名称が「三環式化合物とその用途」である中国特許出願、2021年7月9日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202110780130.1であり、発明名称が「三環式化合物とその用途」である中国特許出願、及び2021年8月27日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202110998242.4であり、発明名称が「三環式化合物とその用途」である中国特許出願の優先権及び権利を主張する。上記の特許出願は、全文が引用により本明細書に組み込まれる。
本願は医薬分野に属し、具体的には、新規な三環式化合物又はその薬学的に許容される塩、それらを含む医薬組成物、及びMAT2A阻害剤としてのその用途に関する。
S-アデノシルメチオニン合成酵素とも呼ばれるメチオニンアデノシルトランスフェラーゼ(methionine adenosyltransferase、MAT)は、メチオニン(methionine、Met)とATPとの反応を触媒してS-アデノシルメチオニン(S-Adenosyl-L-methionine、SAM)を生成する酵素の一種である。SAMは体内のメチルトランスフェラーゼの主要なメチル供与体として、メチル基転移反応を通じて遺伝子の発現、転写、翻訳を調節し、更に細胞の成長、死滅、分化に重要な影響を与えることができる。タンパク質アルギニンメチルトランスフェラーゼ5(protein arginine N-methyltransferase 5、PRMT5)は、SAMを基質とするメチルトランスフェラーゼであり、腫瘍細胞の増殖などにおいて重要な調節役割を果たす。
MAT酵素には主にMAT1A、MAT2A、MAT2Bの3つのサブタイプがある。MAT1Aは主に正常な肝細胞に存在するが、MAT2Aは肝外細胞に広く分布している。これら2つのサブタイプは、触媒効率と調節様式に違いがある。MAT2BはSAMの合成を触媒する能力がなく、MAT2Aの調節サブユニットとして、MAT2Aと複合体を形成した後、MAT2Aの触媒活性を調節する。
研究によれば、メチルチオアデノシンホスホリラーゼ(methylthioadenosine phosphorylase、MTAP)が欠損した癌細胞株はMAT2A阻害に感受性があることが分かる(Cell Reports 15(3)(2016)574-587)。MTAPは正常な組織細胞で広く発現している。この酵素は、メチルチオアデノシン(5’methylthioadenosine、MTA)の5-メチルチオリボース-1-リン酸とアデニンへの変換を触媒することができる。このプロセスは、人体内のメチオニンの重要な代償経路でもある。MTAPが欠損すると、MTAの代謝経路が阻害され、体内にMTAが大量に蓄積する。MTAの大量蓄積はPRMT5の活性を部分的に阻害し、その結果、体内のSAMレベルの変化に対するPRMT5の感受性が高まり、従って、MTAP欠損腫瘍では、MAT2Aを阻害して体内のSAMレベルを低下させると、PRMT5活性が更に阻害され、合成致死効果が生じる。
ヒトMTAPをコードする遺伝子は染色体9p21領域(chr9p21)に位置し、すべての腫瘍におけるそのホモ接合性欠失の頻度は約15%であり、且つ欠失頻度は腫瘍によって異なる。欠失頻度が比較的高い腫瘍の種類には、神経膠腫、中皮腫、黒色腫、胃癌、食道癌、膀胱癌、膵臓癌、非小細胞肺癌、星状細胞腫、骨肉腫、頭頸部癌、粘液性軟骨肉腫、卵巣癌、子宮内膜癌、乳癌、軟部組織肉腫、非ホジキンリンパ腫などが含まれる。
ヒト染色体9p21領域には、MTAPをコードする遺伝子だけでなく、腫瘍抑制遺伝子p16INK4A(CDKN2Aとも呼ばれる)及びp15INK4Bも含まれている。CDKN2A欠損腫瘍の80%~90%では、MTAPも同様に欠損状態にある。
胃癌、結腸癌、肝臓癌、膵臓癌などの多くの種類の腫瘍でMAT2Aの発現レベルが異常に増加していること、且つMAT2Aを選択的に阻害することによりMTAP欠損癌細胞の増殖活性を低下させることができることを考慮する。従って、MAT2Aを選択的に阻害することは、有効な腫瘍治療手段の一種として使用できる。
WO2018039972 WO2018045071 WO2019191470 WO2020123395
特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4などの特許文献は、腫瘍の治療のための複素環式MAT2A阻害剤を開示している。
本願は、一般式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供し、
そのうち、
Lは化学結合、NH又はOから選ばれ、
は、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたC~C10アルキル基、C~C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基から選ばれ、
、Xは、それぞれ独立してN又はCHから選ばれ、
環Aは、C~C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、前記C~C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基又は4~7員ヘテロシクリル基は任意にRによって置換され、
X、Yは環Aの環原子であり、X、Yはそれぞれ独立してC原子又はN原子から選ばれ、且つX、Yの少なくとも1つがN原子から選ばれる場合、XとYは単結合で連結され、X、Yが両方ともC原子から選ばれる場合、XとYは単結合で連結されてもよく、二重結合で連結されてもよく、
はハロゲン、=O、OH、CN、又は任意にR2aによって置換されたNH、C~C10アルキル基、C~C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基、C~C10アルコキシ基、C~C10シクロアルキルオキシ基、3~10員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、
環Qは、C~C10アリール基、又は5~10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記C~C10アリール基、又は5~10員ヘテロアリール基は任意にRによって置換され、
はハロゲン、=O、OH、CN、NO又は任意にR3aによって置換されたSH、NH、C~C10アルケニル基、C~C10アルキニル基、C~C10アルキル基、C~C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基、C~C10アルコキシ基、C~C10シクロアルキルオキシ基、3~10員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、
各R1a、R2a、R3aは独立して重水素原子、F、Cl、Br、I、OH、CN、=O、又は任意にRによって置換されたNH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクリル基、5~6員ヘテロアリール基、C~Cアルコキシ基、C~Cシクロアルキルオキシ基、4~7員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、
各Rは独立してF、Cl、Br、I、OH、CN、=O、NH、SH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rはハロゲン、=O、OH、CN、又は任意にR3aによって置換されたNH、C~C10アルケニル基、C~C10アルキニル基、C~C10アルキル基、C~C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基、C~C10アルコキシ基、C~C10シクロアルキルオキシ基、3~10員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、各R1a、R2a、R3aは独立して重水素原子、F、Cl、Br、I、OH、CN、=O、又は任意にRによって置換されたNH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクリル基、C~Cアルコキシ基、C~Cシクロアルキルオキシ基、4~7員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、各Rは独立してF、Cl、Br、I、OH、CN、=O、NH、SH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(Ia)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩であり、
そのうち、
Lは化学結合、NH又はOから選ばれ、
は、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたC~C10アルキル基、C~C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基から選ばれ、
、Xは、それぞれ独立してN又はCHから選ばれ、
環Aは、C~C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、前記C~C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基又は4~7員ヘテロシクリル基は任意にRによって置換され、
はハロゲン、=O、OH、CN、又は任意にR2aによって置換されたNH、C~C10アルキル基、C~C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基、C~C10アルコキシ基、C~C10シクロアルキルオキシ基、3~10員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、
環Qは、C~C10アリール基、又は5~10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記C~C10アリール基、又は5~10員ヘテロアリール基は任意にRによって置換され、
はハロゲン、=O、OH、CN、又は任意にR3aによって置換されたNH、C~C10アルケニル基、C~C10アルキニル基、C~C10アルキル基、C~C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基、C~C10アルコキシ基、C~C10シクロアルキルオキシ基、3~10員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、
各R1a、R2a、R3aは独立してF、Cl、Br、I、OH、CN、=O、又は任意にRによって置換されたNH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクリル基、C~Cアルコキシ基、C~Cシクロアルキルオキシ基、4~7員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、
各Rは独立してF、Cl、Br、I、OH、CN、=O、NH、SH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、3~10員ヘテロシクリル基は、1~3個又は1~5個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、前記ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、独立してN、O、S、P、B、-S(=O)-、-S(=O)-、-P(=O)-、-P(=O)-、-NH-、-S(=O)(=NH)-、-C(=O)NH-又は-NHC(=O)NH-から選ばれる。
幾つかの実施形態において、3~10員ヘテロシクリル基は、1~3個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、前記ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、独立してN、O、S、-S(=O)-又は-NH-から選ばれる。幾つかの実施形態において、4~7員ヘテロシクリル基は、1~3個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、前記ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、独立してN、O、S、-S(=O)-又は-NH-から選ばれる。幾つかの実施形態において、4~7員ヘテロシクリル基は、1、2又は3個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、独立してN、O又はSから選ばれる。
幾つかの実施形態において、5~10員ヘテロアリール基は、1~3個又は1~5個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、独立してN、O及びSから選ばれる。幾つかの実施形態において、5~6員ヘテロアリール基は、1~3個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子は、独立してN、O及びSから選ばれる。
幾つかの実施形態において、XとYは環原子であり、且つXとYは両方ともCであり、XとYは単結合又は二重結合で連結され、或いはXとYの一方がCであり、他方がNであり、XとYは単結合で連結される。
幾つかの実施形態において、XとYは両方ともCであり、XとYは単結合又は二重結合で連結され、XはNであり、且つXはCH又はNであり、或いはXとXは両方ともCHである。幾つかの実施形態において、XとYは両方ともCであり、XとYは二重結合で連結され、XはNであり、且つXはCHであり、或いはXとXは両方ともCHであり、或いはXとXは両方ともNである。
幾つかの実施形態において、LはNHから選ばれ、Rは、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、前記C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基は、任意にF、Cl、Br、I、OH、CN、=O、NH、NH(C~Cアルキル基)、N(C~Cアルキル基)、C~Cアルキル基又はC~Cアルコキシ基によって置換される。
幾つかの実施形態において、LはNHから選ばれ、Rは、C~Cアルキル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、LはNHから選ばれ、XはNから選ばれ、XはCHから選ばれる。
幾つかの実施形態において、Lは化学結合又はOから選ばれる。
幾つかの実施形態において、Lは化学結合から選ばれる。
幾つかの実施形態において、LはOから選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたC~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクリル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたC~Cアルキル基、4~7員ヘテロシクリル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたC~Cアルキル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたメチル基、エチル基、オキセタニル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたメチル基、エチル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、任意にR1aによって置換されたメチル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、各R1aは独立してF、Cl、Br、I、OH、CN、=O、又は任意にRによって置換されたNH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクリル基、C~Cアルコキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、各R1aは独立してF、Cl、Br、Iから選ばれる。
幾つかの実施形態において、各R1aは独立してFから選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、Cl、CH、CF、エチル基、又はオキセタニル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、CF、エチル基、又はオキセタニル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、Cl、CH、CF、又はエチル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、Cl、CF、又はエチル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、CF、又はエチル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、CFから選ばれる。
幾つかの実施形態において、Lは化学結合であり、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、前記C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基は、任意にF、Cl、Br、I、OH、CN、=O、NH、NH(C~Cアルキル基)、N(C~Cアルキル基)、C~Cアルキル基及びC~Cアルコキシ基によって置換される。
幾つかの実施形態において、Lは化学結合であり、Rは、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたC~Cアルキル基から選ばれ、各R1aは独立してF、Cl、Br、Iから選ばれる。
幾つかの実施形態において、LはOであり、Rは、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、前記C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基は、任意にF、Cl、Br、I、OH、CN、=O、NH、NH(C~Cアルキル基)、N(C~Cアルキル基)、C~Cアルキル基及びC~Cアルコキシ基によって置換される。
幾つかの実施形態において、LはOであり、Rは、C~Cアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、XはNから選ばれる。
幾つかの実施形態において、XはCHから選ばれる。
幾つかの実施形態において、XはCHから選ばれる。
幾つかの実施形態において、XはNであり、XはCHである。幾つかの実施形態において、XとXは両方ともCHである。幾つかの実施形態において、XとXは両方ともNである。
幾つかの実施形態において、XはN又はCHから選ばれ、XはCHから選ばれる。
幾つかの実施形態において、環Aは、5~6員ヘテロアリール基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、前記5~6員ヘテロアリール基又は4~7員ヘテロシクリル基は任意にRによって置換される。
幾つかの実施形態において、環Aは、5~6員ヘテロアリール基又は5~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、前記5~6員ヘテロアリール基又は5~7員ヘテロシクリル基の環原子は、N、O、S、S(O)から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、前記5~6員ヘテロアリール基又は5~7員ヘテロシクリル基は、任意にRによって置換される。
幾つかの実施形態において、環Aは、任意にRによって置換されたピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、
幾つかの実施形態において、環Aは、任意にRによって置換されたピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、
幾つかの実施形態において、環Aは、任意にRによって置換された
幾つかの実施形態において、環Aは、イミダゾリル基、オキサゾリル基、
幾つかの実施形態において、環Aは、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、
任意にRによって置換される。
幾つかの実施形態において、環Aは、任意にRによって置換された
幾つかの実施形態において、環Aは、イミダゾリル基又はピラゾリル基から選ばれ、前記イミダゾリル基又はピラゾリル基は、任意にRによって置換される。
幾つかの実施形態において、Rは、=O、又は任意にR2aによって置換されたNH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルコキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、=O、又は任意にR2aによって置換されたC~Cアルキル基、C~Cアルコキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、=O、又は任意にR2aによって置換されたC~Cアルキル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、R2aは、重水素原子、F、Cl、Br、I、OH、C~Cアルキル基、任意にC~Cアルキル基によって置換されたNH、又は任意にC~Cアルキル基によって置換された5~6員ヘテロアリール基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、R2aは、重水素原子、F、Cl、Br、I、OH、C~Cアルキル基、任意にC~Cアルキル基によって置換されたNH、又は任意にC~Cアルキル基によって置換されたピラゾリル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、R2aは、重水素原子、F、Cl、Br、I、C~Cアルキル基、又は任意にC~Cアルキル基によって置換されたNHから選ばれる。
幾つかの実施形態において、R2aは、任意にC~Cアルキル基によって置換されたNHから選ばれる。
幾つかの実施形態において、R2aは、重水素原子、メチル基、F又はN(CHから選ばれる。
幾つかの実施形態において、R2aは、N(CHから選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、=O、メチル基、エチル基、CD、CHCHN(CH、CHCHOH、CHCHNH(CH)、CHCHNH、OCH、NHCH、CHF、CF、シクロプロピル基又は
幾つかの実施形態において、Rは、=O、メチル基、CD、CHCHN(CH、OCH、NHCH、CF又はシクロプロピル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、=O、メチル基、CD、又はOCHから選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、=O、メチル基又はCHCHN(CHから選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、=O、メチル基又はメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、環Aは、任意にRによって置換された
から選ばれ、Rは、=O、メチル基、CD、OCH又はCFから選ばれる。
幾つかの実施形態において、環Aは、任意にRによって置換された
から選ばれ、Rは、=O、メチル基、エチル基、CD、CHCHN(CH、CHCHOH、CHCHNH(CH)、CHCHNH、OCH、NHCH、CHF、CF、シクロプロピル基又は
幾つかの実施形態において、環Aは、
幾つかの実施形態において、環Aは、
幾つかの実施形態において、環Aは、
幾つかの実施形態において、環Aは、
幾つかの実施形態において、環Aは、
幾つかの実施形態において、環Aは
幾つかの実施形態において、環Aは
幾つかの実施形態において、環Aは、
幾つかの実施形態において、環Aは、
幾つかの実施形態において、環Aは、
幾つかの実施形態において、環Qは、フェニル基又は5~6員ヘテロアリール基から選ばれ、前記フェニル基又は5~6員ヘテロアリール基は任意にRによって置換される。
幾つかの実施形態において、環Qは、フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基から選ばれ、前記フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基は、任意にRによって置換される。
幾つかの実施形態において、環Qは、フェニル基又はピリジル基から選ばれ、前記フェニル基又はピリジル基は、任意にRによって置換される。
幾つかの実施形態において、環Qはフェニル基から選ばれ、前記フェニル基は任意にRによって置換される。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、=O、OH、CN、又は任意にR3aによって置換されたSH、C~Cアルキニル基、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルコキシ基、C~Cシクロアルキルオキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、=O、OH、CN、又は任意にR3aによって置換されたC~Cアルキニル基、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルコキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、=O、OH、CN、又は任意にR3aによって置換されたエチニル基、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルコキシ基、C~Cシクロアルキルオキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、=O、OH、CN、又は任意にR3aによって置換されたC~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルコキシ基、C~Cシクロアルキルオキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、R3aは、ハロゲン、CN、又はC~Cアルキル基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、R3aは、Fなどのハロゲンから選ばれる。
幾つかの実施形態において、R3aは、Fから選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、CN、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルキニル基、任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルキル基、又は任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルコキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、CN、C~Cシクロアルキル基、任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルキル基、又は任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルコキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、CN、C~Cアルキル基、又は任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルコキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、CN、C~Cアルキル基、又は任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルコキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン又は任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルコキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、CN、イソプロピル基、シクロプロピル基、任意にハロゲンによって置換されたメチル基、又は任意にハロゲンによって置換されたメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、CN、メチル基、イソプロピル基、又は任意にハロゲンによって置換されたメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、CN、メチル基、又は任意にハロゲンによって置換されたメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン又は任意にハロゲンによって置換されたメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、CN、イソプロピル基、シクロプロピル基、任意にFによって置換されたメチル基、又は任意にFによって置換されたメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン、CN、メチル基、又は任意にFによって置換されたメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン又は任意にFによって置換されたメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、F、Cl、Br、CN、SH、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、エチニル基、OCHF、メトキシ基又はメチルチオ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、F、Cl、Br、CN、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、エチニル基、OCHF又はメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、F、Cl、Br、CN、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチル基、トリフルオロメチル基、OCHF又はメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、F、Cl、Br、CN、メチル基、イソプロピル基、OCHF又はメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、F、Cl、メチル基、イソプロピル基、OCHF又はメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、Cl、Br、CN、メチル基、OCHF又はメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、Rは、Cl又はOCHFから選ばれる。
幾つかの実施形態において、環Qはフェニル基又はピリジル基から選ばれ、前記フェニル基又はピリジル基は、任意にRによって置換され、各Rは、独立してハロゲン、CN、イソプロピル基、シクロプロピル基、任意にハロゲン(例えば、F)によって置換されたメチル基、又は任意にハロゲン(例えば、F)によって置換されたメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、環Qはフェニル基又はピリジル基から選ばれ、前記フェニル基又はピリジル基は、任意にRによって置換され、各Rは、独立してF、Cl、Br、CN、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチル基、トリフルオロメチル基、OCHF又はメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、環Qは、フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基から選ばれ、前記フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基は、任意にRによって置換され、各Rは、独立してハロゲン、CN、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルキニル基、任意にハロゲン(例えば、F)によって置換されたC~Cアルキル基、又は任意にハロゲン(例えば、F)によって置換されたC~Cアルコキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、環Qは、フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基から選ばれ、前記フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基は、任意にRによって置換され、各Rは、独立してF、Cl、Br、CN、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、エチニル基、OCHF又はメトキシ基から選ばれる。
幾つかの実施形態において、環Qは、
幾つかの実施形態において、環Qは、
幾つかの実施形態において、環Qは、
幾つかの実施形態において、環Qは、
幾つかの実施形態において、環Qは、
幾つかの実施形態において、前記一般式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩は、下記の化合物又はその薬学的に許容される塩から選ばれる:
本願はまた、式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される添加物を含む医薬組成物を提供する。
更に、本願は、抗腫瘍薬の調製における一般式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩、或いはその医薬組成物の用途に関する。
更に、本願は、MTAP活性が低下しているか又はMTAPが欠損した腫瘍を予防又は治療する薬物の調製における一般式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩、或いはその医薬組成物の用途に関する。
更に、本願は、抗腫瘍における一般式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩、或いはその医薬組成物の用途に関する。
更に、本願は、MTAP活性が低下しているか又はMTAPが欠損した腫瘍の予防又は治療における一般式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩、或いはその医薬組成物の用途に関する。
更に、本願は、抗腫瘍の一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いはその医薬組成物に関する。
更に、本願は、MTAP活性が低下しているか又はMTAPが欠損した腫瘍を予防又は治療する、一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いはその医薬組成物に関する。
本願はまた、腫瘍を治療する方法に関し、当該方法は、治療有効用量の本願に記載の一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む薬物製剤を患者に投与することを含む。
本願はまた、MTAP活性が低下しているか又はMTAPが欠損した腫瘍を治療する方法に関し、当該方法は、治療有効用量の本願に記載の一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む薬物製剤を患者に投与することを含む。
本願はまた、腫瘍を治療する方法に関し、当該方法は、治療有効用量の本願に記載の一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いはその医薬組成物を患者に投与することを含む。
本願はまた、MTAP活性が低下しているか又はMTAPが欠損した腫瘍を治療する方法に関し、当該方法は、治療有効用量の本願に記載の一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いはその医薬組成物を患者に投与することを含む。
幾つかの実施形態において、前記腫瘍は、胃癌、結腸癌、肝臓癌又は膵臓癌である。
用語の定義及び説明
特に説明のない限り、本願の明細書及び特許請求の範囲に記載される基と用語の定義は、実例としての定義、例示的な定義、好ましい定義、表に記載される定義、実施例における具体的な化合物の定義などを含み、互いに任意に組み合わせたり、結合したりすることができる。このように組み合わせた後及び結合した後の基の定義及び化合物の構造は、本願の明細書に記載される範囲に属すべきである。本明細書に商品名が現れる場合、その対応する商品又はその活性成分を指すことを意図する。
本明細書において、実線及び破線で描かれた結合
本明細書におけるラセミ体又はエナンチオマー的に純粋な化合物のグラフ表示は、Maehr,J.Chem.Ed.1985,62:114-120からのものである。特に説明のない限り、くさび形結合と破線のくさび形結合
で立体中心の相対配置を表す(例えば、脂環式化合物のシス-トランス配置)。
用語「互変異性体」は、分子内のある原子が2つの位置で急速に移動することによって生じられた官能基異性体を指す。本願の化合物は、互変異性を示すことができる。互変異性化合物は、2種又は複数種の相互変換可能な種類があり得る。互変異性体は一般的に平衡状態で存在し、単一の互変異性体を分離してみる場合に、通常、物理化学的特性が化合物の混合物に一致する混合物が生成される。平衡の位置は、分子内の化学的特性によって決められる。例えば、多くの脂肪族アルデヒド及びケトン、例えばアセトアルデヒドでは、ケト型が優勢であるが、フェノールでは、エノール型が優勢である。本願は、化合物の全ての互変異性形態を含む。
用語「立体異性体」は、分子内の原子の空間内の異なる配置により生じる異性体を指し、シス-トランス異性体、エナンチオマー及びジアステレオマーを含む。
本願の化合物は、炭素原子、硫黄原子、窒素原子、リン原子又は不斉二重結合などの不斉原子を有することができるので、本願の化合物は特定の幾何異性体又は立体異性体の形態で存在することができる。特定の幾何異性体又は立体異性体は、シス・トランス異性体、E型とZ型幾何異性体、(-)-と(+)-エナンチオマー、(R)-と(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、アトロプ異性体、及びそのラセミ混合物又は他の混合物、例えば、エナンチオマーやジアステレオマーに富む混合物であってもよく、上記の異性体及びそれらの混合物のすべては、本願の化合物の定義の範囲内に入る。アルキル基などの置換基には、他の不斉炭素原子、不斉硫黄原子、不斉窒素原子又は不斉リン原子が存在してもよく、すべての置換基に係わるこれらの異性体及びそれらの混合物も本願の化合物の定義の範囲内に入る。本願の不斉原子を含む化合物は、光学活性的に純粋な形態又はラセミ体の形態で単離されることができ、光学活性的に純粋な形態は、ラセミ混合物から分割され、或いはキラル原料又はキラル試薬を使用することで合成されてもよい。
本願の化合物は、アトロプ異性体の形態で存在することができ、アトロプ異性体は、分子内の単結合の回転が妨げられるか、又は大きく遅くなる場合に生じる立体異性体である。単結合の周りの回転障壁が十分に高く、且つ異性体間の相互変換が十分に遅い場合、結晶化又はキラルクロマトグラフィーなどの当技術分野で知られている方法によって単一の異性体を分離することで得られる。本願の化合物のアトロプ異性体は、「P」又は「M」配置で表すことができ、当技術分野で周知の他の一般的な方法で標識することもできる。アトロプ異性体の詳細な情報は、Andrew Clark,Introduction to Stereochemistry,147-148(2020,初版)という文献を参照する。
用語「置換される」は、特定の原子における何れか1つ又は複数の水素原子が置換基で置換されることを意味し、特定の原子の原子価が正常であり、且つ置換された化合物が安定であれば、置換基は重水素と水素の変異体であってもよい。置換基がオキソ(即ち、=O)である場合、2つの水素原子が置換されることを意味し、芳香族基にはオキソが発生しない。
用語「任意」又は「任意に」は、その後に説明されるイベント又は状況が起こり得る、又は起こり得ないことを意味し、当該説明には、記載されるイベント又は状況が発生する場合と、発生しない場合とを含む。例えば、エチル基は「任意に」ハロゲンによって置換されることは、エチル基が非置換(CHCH)、一置換(CHCHF、CHCHClなど)、多置換(CHFCHF、CHCHF、CHFCHCl、CHCHClなど)又は完全置換(CFCF、CFCCl、CClCClなど)であり得ることを意味する。当業者は、1つ又は複数の置換基を含む任意の基について、立体的に存在できない及び/又は合成できない任意の置換又は置換パターンが導入されないことが理解できる。
何れかの変量(例えば、R、R)は、化合物の組成又は構造において1回以上出る場合、何れの場合のその定義も独立している。例えば、1つの基が2つのRによって置換されると、各Rは独立したオプションがある。
1つの連結基の数が0、例えば-(CH-である場合、当該連結基が結合であることを示す。
そのうちの1つの変量が化学結合から選ばれるか、又は存在しない場合、その連結される2つの基が直接連結されることを示し、例えば、A-L-ZにおいてLが結合を示す場合、当該構造は実際にA-Zであることを示す。
本明細書に係わる連結基がその連結方向を明示していない場合、その連結方向は任意である。例えば、構造単位
中のLが「C~Cアルキレン基-O」から選ばれる場合、この時Lは左から右の方向に環QとRを連結して「環Q-C~Cアルキレン基-O-R」を形成することができ、また右から左の方向に環QとRを連結して「環Q-O-C~Cアルキレン基-R」を形成することもできる。
1つの置換基の結合が1つの環における2つの原子に架橋する場合、このような置換基は、当該環における任意の原子に結合することができる。例えば、構造単位
は、Rがベンゼン環における任意の位置で置換することができることを示す。
本明細書において、C~Cは、m~nの範囲内の整数個の炭素原子を有することを意味する。例えば、「C~C10」は、その基が1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子、6個の炭素原子、7個の炭素原子、8個の炭素原子、9個の炭素原子又は10個の炭素原子を有することができることを意味する。
用語「アルキル基」は、一般式がC2n+1である炭化水素基を指し、当該アルキル基は直鎖又は分岐鎖であってもよい。用語「C~C10アルキル基」は、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を意味すると理解すべきであり、前記アルキル基の具体的な例は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、イソペンチル基、2-メチルブチル基、1-メチルブチル基、1-エチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、ネオペンチル基、1,1-ジメチルプロピル基、4-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、2-メチルペンチル基、1-メチルペンチル基、2-エチルブチル基、1-エチルブチル基、3,3-ジメチルブチル基、2,2-ジメチルブチル基、1,1-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基又は1,2-ジメチルブチル基などを含むが、これらに限定されない。用語「C~Cアルキル基」は、1~6個の炭素原子を有するアルキル基を意味すると理解されてもよく、具体的な例は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、1-メチルブチル基、2-メチルブチル基、3-メチルブチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、2-メチルペンチル基などを含むが、これらに限定されない。用語「C~Cアルキル基」は、1~3個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の飽和アルキル基を意味すると理解されてもよい。前記「C~C10アルキル基」には「C~Cアルキル基」又は「C~Cアルキル基」などの範囲が含まれてもよく、前記「C~Cアルキル基」には更に「C~Cアルキル基」が含まれてもよい。
用語「アルコキシ基」は、直鎖又は分岐鎖アルコールからヒドロキシル基上の水素原子を失った基を指し、「アルキルオキシ基」又は「アルキル基-O-」と理解されてもよい。用語「C~C10アルコキシ基」は、「C~C10アルキルオキシ基」又は「C~C10アルキル基-O-」と理解されてもよく、用語「C~Cアルコキシ基」は、「C~Cアルキルオキシ基」又は「C~Cアルキル基-O-」と理解されてもよい。前記「C~C10アルコキシ基」には「C~Cアルコキシ基」及び「C~Cアルコキシ基」などの範囲が含まれてもよく、前記「C~Cアルコキシ基」には更に「C~Cアルコキシ基」が含まれてもよい。
用語「アルケニル基」は、炭素原子及び水素原子からなる、少なくとも1つの二重結合を有する直鎖又は分岐鎖の不飽和脂肪族炭化水素基を指す。用語「C~C10アルケニル基」は、1つ又は複数の二重結合を含み、且つ2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の不飽和炭化水素基を意味すると理解されてもよく、「C~C10アルケニル基」は、好ましくは「C~Cアルケニル基」、より好ましくは「C~Cアルケニル基」、更に好ましくはC又はCアルケニル基である。
前記アルケニル基が1つより多い二重結合を含む場合、前記二重結合は互いに分離又は共役してもよいと理解すべきである。前記アルケニル基は、ビニル基、アリル基、(E)-2-メチルビニル基、(Z)-2-メチルビニル基、(E)-ブト-2-エニル基、(Z)-ブト-2-エニル基、(E)-ブト-1-エニル基、(Z)-ブト-1-エニル基、イソプロペニル基、2-メチルプロプ-2-エニル基、1-メチルプロプ-2-エニル基、2-メチルプロプ-1-エニル基、(E)-1-メチルプロプ-1-エニル基、(Z)-1-メチルプロプ-1-エニル基を含むが、これらに限定されない。
用語「アルキニル基」は、炭素原子及び水素原子からなる、少なくとも1つの三重結合を有する直鎖又は分岐鎖の不飽和脂肪族炭化水素基を指す。用語「C~C10アルキニル基」は、1つ又は複数の三重結合を含み、且つ2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の不飽和炭化水素基を意味すると理解されてもよい。「C~C10アルキニル基」の例は、
用語「シクロアルキル基」は、単環、縮合環、架橋環又はスピロ環などの形態で存在する完全飽和の炭素環基を指す。特に断りのない限り、当該炭素環は通常に3~10員環である。例えば、用語「C~C10シクロアルキル基」は、3、4、5、6、7、8、9又は10個の環炭素原子を有するシクロアルキル基を指し、前記シクロアルキル基の具体的な例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、ノルボルナニル基(ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基)、ビシクロ[2.2.2]オクチル基、アダマンチル基、スピロ[4.5]デカンなどを含むが、これらに限定されない。用語「C~C10シクロアルキル基」には、「C~Cシクロアルキル基」が含まれてもよく、用語「C~Cシクロアルキル基」は、3、4、5又は6個の環炭素原子を有するシクロアルキル基を指し、具体的な例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを含むが、これらに限定されない。
用語「シクロアルキルオキシ基」は、「シクロアルキル基-O-」と理解されてもよい。好ましくは、「C~C10シクロアルキルオキシ基」には、「C~Cシクロアルキルオキシ基」が含まれてもよい。
用語「ヘテロシクリル基」は、その環原子中に1~5個のヘテロ原子又はヘテロ原子団(即ち、ヘテロ原子を含む原子団)を含む、完全飽和又は部分飽和の単環、縮合環、スピロ環又は架橋環基を指し、前記「ヘテロ原子又はヘテロ原子団」は、窒素原子(N)、酸素原子(O)、硫黄原子(S)、リン原子(P)、ホウ素原子(B)、-S(=O)-、-S(=O)-、-P(=O)-、-P(=O)-、-NH-、-S(=O)(=NH)-、-C(=O)NH-又は-NHC(=O)NH-などを含むが、これらに限定されない。
用語「3~10員ヘテロシクリル基」は、環原子数が3、4、5、6、7、8、9又は10であるヘテロシクリル基を意味し、その環原子には上記から独立して選ばれる1~5個のヘテロ原子又はヘテロ原子団が含まれる。「ヘテロシクリル基」は全体的に非芳香族性である。用語「3~10員ヘテロシクリル基」は、1個、2個又は3個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含むことができる。例えば、ヘテロ原子は、窒素原子(N)、酸素原子(O)、硫黄原子(S)、リン原子(P)、又はホウ素原子(B)から選ばれてもよく、ヘテロ原子団は、-S(=O)-、-S(=O)-、-P(=O)-、-P(=O)-、-NH-、-S(=O)(=NH)-、-C(=O)NH-又は-NHC(=O)NH-から選ばれてもよい。
「4~7員ヘテロシクリル基」と「5~7員ヘテロシクリル基」は、それぞれ1個、2個又は3個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含むことができる。好ましくは、「3~10員ヘテロシクリル基」には、「4~10員ヘテロシクリル基」、「4~7員ヘテロシクリル基」、「5~7員ヘテロシクリル基」などの範囲が含まれ、そのうち、4員ヘテロシクリル基の例は、アゼチジニル基、オキセタニル基を含むが、これらに限定されなく、5員ヘテロシクリル基の例は、テトラヒドロフラニル基、ジオキソリル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピロリニル基、4,5-ジヒドロオキサゾール基、又は2,5-ジヒドロ-1H-ピロリル基を含むが、これらに限定されなく、6員ヘテロシクリル基の例は、テトラヒドロピラニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、ジチアニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、トリチアニル基、テトラヒドロピリジル基又は4H-[1,3,4]チアジアジニル基を含むが、これらに限定されなく、7員ヘテロシクリル基の例は、ジアゼパニル基を含むが、これらに限定されない。
前記ヘテロシクリル基は、二環基であってもよく、そのうち、5,5員二環基の具体的な例は、ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロロ-2(1H)-イルを含むが、これに限定されなく、5,6員二環基の具体的な例は、ヘキサヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-2(1H)-イル、5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジニル基又は5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジニル基を含むが、これらに限定されない。
好ましくは、前記ヘテロシクリル基は上記の4~7員ヘテロシクリル基のベンゾ縮合環基であってもよく、その例は、ジヒドロイソキノリニル基などを含むが、これらに限定されない。好ましくは、「3~10員ヘテロシクリル基」には、「4~7員ヘテロシクリル基」、「5~7員ヘテロシクリル基」、「5~6員ヘテロシクリル基」、「4~7員ヘテロシクロアルキル基」、「5~7員ヘテロシクロアルキル基」、「5~6員ヘテロシクロアルキル基」などの範囲が含まれてもよく、「4~7員ヘテロシクリル基」には、「5~7員ヘテロシクリル基」、「5~6員ヘテロシクリル基」、「5~7員ヘテロシクロアルキル基」、「5~6員ヘテロシクロアルキル基」などの範囲が更に含まれてもよい。本願において、幾つかの二環式ヘテロシクリル基は部分的に1つのベンゼン環又は1つのヘテロアリール環を含むが、前記ヘテロシクリル基は全体的に依然として非芳香族性である。
用語「ヘテロシクリルオキシ基」は「ヘテロシクリル基-O-」と理解されてもよく、用語「3~10員ヘテロシクリルオキシ基」は「3~10員ヘテロシクリル基-O-」と理解されてもよい。
用語「ヘテロシクロアルキル基」は、その環の環原子中に1~5個のヘテロ原子又はヘテロ原子団(即ち、ヘテロ原子を含む原子団)を含む、単環、縮合環、架橋環又はスピロ環などの形態で存在する完全飽和の環状基を指し、前記「ヘテロ原子又はヘテロ原子団」は、窒素原子(N)、酸素原子(O)、硫黄原子(S)、リン原子(P)、ホウ素原子(B)、-S(=O)-、-S(=O)-、-NH-、-S(=O)(=NH)-、-C(=O)NH-又は-NHC(=O)NH-などを含むが、これらに限定されない。
用語「3~10員ヘテロシクロアルキル基」は、1個、2個又は3個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含むことができる。例えば、ヘテロ原子は、窒素原子(N)、酸素原子(O)、硫黄原子(S)、リン原子(P)、又はホウ素原子(B)から選ばれてもよく、ヘテロ原子団は、-S(=O)-、-S(=O)-、-P(=O)-、-P(=O)-、-NH-、-S(=O)(=NH)-、-C(=O)NH-又は-NHC(=O)NH-から選ばれてもよい。「4~7員ヘテロシクロアルキル基」と「5~7員ヘテロシクロアルキル基」は、それぞれ1個、2個又は3個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含むことができる。
用語「3~10員ヘテロシクロアルキル基」は、環原子数が3、4、5、6、7、8、9又は10であるヘテロシクロアルキル基を意味し、その環原子には上記から独立して選ばれる1~5個のヘテロ原子又はヘテロ原子団が含まれる。好ましくは、「3~10員ヘテロシクロアルキル基」は「4~7員ヘテロシクロアルキル基」を含み、そのうち、4員ヘテロシクロアルキル基の例は、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエチジニル基を含むが、これらに限定されなく、5員ヘテロシクロアルキル基の例は、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチオフェニル基、ピロリジニル基、イソオキサゾリジニル基、オキサゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、チアゾリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロピラゾリル基を含むが、これらに限定されなく、6員ヘテロシクロアルキル基の例は、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、モルホリニル基、ピペラジニル基、1,4-チオキサニル基、1,4-ジオキサニル基、チオモルホリニル基、1,3-ジチアニル基、1,4-ジチアニル基を含むが、これらに限定されなく、7員ヘテロシクロアルキル基の例は、アゼパニル基、オキセパニル基、チエパニル基を含むが、これらに限定されない。
用語「ヘテロシクロアルキルオキシ基」は、「ヘテロシクロアルキル基-O-」と理解されてもよい。
用語「ヘテロアリール基」は、N、O、Sから選ばれる少なくとも1つの環原子を含み、残りの環原子がCである芳香族環基である、芳香族性を有する単環又は縮合多環系を指す。用語「5~10員ヘテロアリール基」は、以下のような一価単環式又は二環式芳香族環系を意味すると理解すべきである:5、6、7、8、9又は10個の環原子、特に、5又は6又は9又は10個の環原子を有すると共に、N、O及びSから独立して選ばれる1~5個、好ましくは1~3個のヘテロ原子を含み、また、それぞれの場合にベンゾ縮合式のものであってもよい。特に、「5~10員ヘテロアリール基」は、チエニル基、フラニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル基、チアジアゾリル基など及びそれらのベンゾ誘導体、例えば、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、インダゾリル基、インドリル基、イソインドリル基など、又はピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基など、及びそれらのベンゾ誘導体、例えば、キノリニル基、キナゾリニル基、イソキノリニル基などから選ばれる。
用語「5~6員ヘテロアリール基」は、5又は6個の環原子を有する一価芳香族環系であると理解すべきであり、N、O及びSから独立して選ばれる1~3個のヘテロ原子を含む。特に、チエニル基、フラニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基などから選ばれる。
用語「ヘテロアリールオキシ基」は、「ヘテロアリール基-O-」と理解されてもよい。
用語「アリール基」は、共役したπ電子系を有する全炭素単環式又は縮合多環式芳香環基を指す。用語「C~C10アリール基」は、好ましくは、6~10個の炭素原子を有する一価芳香族性又は一部芳香族性の炭化水素環を示すと理解すべきである。特に、フェニル基などの6個の炭素原子を有する環(「Cアリール基」)、又はインダニル基又はインデニル基などの9個の炭素原子を有する環(「Cアリール基」)、又はテトラヒドロナフチル基、ジヒドロナフチル基又はナフチル基などの10個の炭素原子を有する環(「C10アリール基」)である。
用語「アリールオキシ基」は、「アリール基-O-」と理解されてもよい。
用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指す。
用語「予防」は、哺乳動物における疾患又は疾患状態の出現を予防すること、特にそのような哺乳動物がその疾患状態に罹患しやすいが、まだその疾患状態に罹患したと診断されていない場合に予防することを意味する。
用語「治療」は、疾患又は前記疾患に関連する1つ又は複数の症状を改善又は排除するために、本願に記載の化合物又は製剤を投与することを意味し、以下を含む:
(i)疾患又は疾患状態を抑制し、つまり、その進行を阻止し、
(ii)たとえ疾患又は疾患状態が回復したとしても、疾患又は疾患状態を緩和する。
用語「治療有効量」は、(i)特定の疾患、病態又は障害を治療する、(ii)特定の疾患、病態又は障害の1つ又は複数の症状を軽減、改善又は排除する、或いは(iii)本願に記載の特定の疾患、病態又は障害の1つ又は複数の症状の発症を遅らせる本願の化合物の用量を意味する。「治療有効量」を構成する本願の化合物の量は、当該化合物、疾患状態及びその重症度、投与方法、並びに治療される哺乳動物の年齢に応じて変化するが、当業者が自らの知識及び本開示の内容に従って日常的に決定することができる。
用語「薬学的に許容される添加物」は、有機体に対して明らかな刺激効果を持たず、且つ当該活性化合物の生物学的活性及び性能を損なわない添加物を指す。適切な添加物は当業者に周知のものであり、例えば炭水化物、ワックス、水溶性及び/又は水膨潤性ポリマー、親水性又は疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水などである。
単語「含む(comprise)」、「含有する(comprise)」又は「包含する(comprise)」及びその英語の変形、例えばcomprises、又はcomprisingは、開放的かつ非排他的な意味、即ち「含むがこれに限定されない」と理解すべきである。
本願に係る化合物は、当業者によく知られている複数種の合成方法により調製することができ、以下に挙げられる具体的な実施形態、それと他の化学合成方法との組み合わせで形成される実施形態及び当業者によく知られている同等置換形態を含み、好ましい実施形態は本願の実施例を含むが、これらに限定されない。
本願は更に、本明細書に記載されるものと同じであるが、1つ又は複数の原子が、自然界で通常に見られる原子量又は質量数と異なる原子量又は質量数を有する原子で置換された同位体標識の本願の化合物を含む。本願の化合物に結合可能な同位体の実例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素及び塩素の同位体を含み、例えば、それぞれH(即ち、D)、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、123I、125I及び36Clなどである。
幾つかの同位体標識の本願の化合物(例えば、Hと14Cで標識されるもの)は、化合物及び/又は基質組織分布の分析に使用されることができる。トリチウム化(即ち、H)と炭素-14(即ち、14C)同位体は、調製の容易さと検出可能性で、特に好ましい。15O、13N、11C、18Fなどの陽電子放出同位体は、陽電子放射断層撮影(PET)研究で基質の占有率を測定するために使用することができる。同位体標識の本願の化合物は、一般に以下のスキーム及び/又は実施例に開示される手順と同様の手順で、非同位体標識試薬を同位体標識試薬に置き換えることにより調製することができる。
なお、比較的重い同位体(例えば、重水素(即ちH、D))による置換は、より高い代謝安定性により発生される幾つかの治療上の利点(例えば、インビボ半減期の増加又は必要な投与量の減少)を提供することができるため、且つ場合により好ましいである可能性があり、そのうち、重水素置換は、部分的又は完全的であってもよく、部分的重水素置換は、少なくとも1つの水素が少なくとも1つの重水素で置換されることを意味する。
本願の医薬組成物は、本願の化合物を適切な薬学的に許容される添加物と組み合わせることによって調製することができ、例えば、錠剤、丸剤、カプセル剤、粉末剤、顆粒剤、軟膏、乳剤、懸濁剤、坐剤、注射剤、吸入剤、ゲル剤、マイクロスフェア、及びエアロゾルなどの固体、半固体、液体又は気体の製剤に調製することができる。
本願の化合物又はその薬学的に許容される塩、又はその医薬組成物の代表的な投与経路は、経口、直腸、局所、吸入、非経口、舌下、膣内、鼻内、眼内、腹膜内、筋肉内、皮下、静脈内投与を含むが、これらに限定されない。
本願の医薬組成物は、例えば通常の混合法、溶解法、造粒法、糖衣錠製造法、磨砕法、乳化法、凍結乾燥法などの当該技術分野で周知の方法により調製することができる。
幾つかの実施形態において、医薬組成物は経口剤形である。経口投与の場合、医薬組成物は、活性化合物を当該技術分野で周知の薬学的に許容される添加物と混合することにより調製することができる。これらの添加物により、本願の化合物を、患者に経口投与するための錠剤、丸剤、トローチ剤、糖衣錠、カプセル剤、液体、ゲル剤、スラリー剤、懸濁剤などに調製することができる。
固体経口組成物は、通常の混合、充填又は錠剤化の方法によって調製することができる。例えば、前記活性化合物を固体添加物と混合し、任意に得られた混合物を粉砕し、必要に応じて他の適切な添加物を添加し、その後、混合物を顆粒に加工して錠剤又は糖衣錠のコアを得ることによって得られる。適切な添加物は、接着剤、希釈剤、崩壊剤、潤滑剤、流動促進剤、甘味剤又は矯味剤などを含むが、これらに限定されない。
医薬組成物はまた、好適な単位剤形の滅菌溶液剤、懸濁剤、又は凍結乾燥製品などの非経口投与にも適用可能である。
本明細書に記載の一般式(I)の化合物のすべての投与方法において、1日当たりに投与される投与量は、個別又は分割投与の形態で0.01~100mg/kg体重、好ましくは0.05~50mg/kg体重、より好ましくは0.1~30mg/kg体重である。
本願の具体的な実施形態の化学反応は適当な溶媒において完成され、前記溶媒は、本願の化学変化及びその必要な試薬と材料に適しなければならない。本願の化合物を得るために、当業者は、既存の実施形態に基づいて合成工程又は反応プロセスを修正し又は選択する必要がある場合がある。
以下、実施例により発明を詳細に説明するが、本願への何らかの不利な制限ではない。本明細書は既に本願を詳細に説明し、その具体的な実施例形態も開示されているが、当業者にとっては、本願の精神と範囲から逸脱することなく、本願の具体的な実施形態に対して様々な変化や改良を行うことが明らかである。本願に用いられる全ての試薬は市販されるものであり、更に精製する必要がなく使用することができる。
特に断りのない限り、混合溶媒の比率は体積混合比である。
特に断りのない限り、%はwt%を指す。
化合物は人工又はChemDraw(登録商標)ソフトウェアで命名され、市販化合物はメーカー目録の名称を用いる。
化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)及び/又は質量分析(MS)によって決定された。NMRシフトの単位は10-6(ppm)である。NMR測定に使用した溶媒は、重水素化ジメチルスルホキシド、重水素化クロロホルム、重水素化メタノールなどであり、内部標準はテトラメチルシラン(TMS)であり、「IC50」は半数阻害濃度を指し、最大阻害効果の半分が達成される濃度を指す。
用語又は略語の説明:
Me:メチル基
Et:エチル基
Ph:フェニル基
t-Bu:tert-ブチル基
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
LCMS/LC-MS:液体クロマトグラフィー質量分析
DCE:1,2-ジクロロエタン
t-BuONO:亜硝酸tert-ブチル
THF:テトラヒドロフラン
NBS:N-ブロモスクシンイミド
DPPA:ジフェニルリン酸アジド
TEA:トリエチルアミン
toluene:トルエン
DCM:ジクロロメタン
SEMCl:2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド
SEM:2-(トリメチルシリル)エトキシメチル
Pd(dppf)Cl/PdCl(dppf):[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム
dioxane:ジオキサン
Pd(dtbpf)Cl:1,1’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム
DMSO:ジメチルスルホキシド
Pd(dba):トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
XantPhos:4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン
Pin:ビス(ピナコラート)ジボロン
NMP:N-メチルピロリドン
TFA:トリフルオロ酢酸
LiHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
BrettPhos:ジシクロヘキシル(2,4,6-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-[1,1-ビフェニル]-2-イル)ホスフィン
BrettPhos Pd G3:(2-ジ-シクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)パラジウム(II)メタンスルホナートメタンスルホン酸塩
t-AmylOH:tert-アミルアルコール
HATU:O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
DIEA:ジイソプロピルエチルアミン
xylene:キシレン
DBU:1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
ACN:アセトニトリル
CDI:重水素化ヨードメタン
Methanol:メタノール
-OTBS:(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ
MsCl:メタンスルホニルクロリド
NCS:N-クロロスクシンイミド
EtI:ヨードエタン
O(Tf):トリフルオロメタンスルホン酸無水物
Lutidine:2,6-ジメチルピリジン
Chloroform:クロロホルム
Pd(PPh:テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
SOCl:塩化チオニル
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
Ruphos:2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,6-ジイソプロポキシ-1,1-ビフェニル
Ruphos Pd G3:(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,6-ジイソプロポキシ-1,1-ビフェニル)(2-アミノ-1,1-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)メタンスルホナート
LiHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
TMAF:フッ化テトラメチルアンモニウム
BTMPO:N,N’-ビス(2,4,6-トリメトキシフェニル)エタンジアミド
acetone:アセトン
実施例1、5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物1)
ステップ1:2-((2-クロロフェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)-3-シアノピリジン(中間体1-2)の合成
o-クロロアニリン(7.20g、56.46mmol)をDMF(100mL)に溶解し、窒素保護下、0℃で水素化ナトリウム(9.68g、242.07mmol、有効含有量60%)を加え、0℃で1時間保持し、反応物1-1(10g、48.41mmol)をDMF(20mL)に溶解した溶液を0℃で反応系に滴下し、25℃で16時間撹拌しながら反応させた。LCMSで反応が完了したことを検出した。反応混合物を0℃で水200mLでクエンチし、次いで酢酸エチル200mLで希釈し、酢酸エチルで3回抽出し(200mL×3)、有機相を食塩水で3回洗浄し(400mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮した。濃縮液をカラムクロマトグラフィーにより分離し(ISCO(登録商標);120g SepaFlash(登録商標)フラッシュシリカゲルカラム、溶離剤 0~2% 酢酸エチル/石油エーテル、勾配@100mL/分)、表題化合物(5.16g)を得た。
MS m/z (ESI): 297.9 [M+H]
ステップ2:4-アミノ-1-(2-クロロフェニル)-2-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸メチル(中間体1-3)の合成
中間体1-2(5.16g、17.34mmol)及び四塩化スズ(18.06g、69.34mmol)を1,2-ジクロロエタン(100mL)に溶解し、窒素保護下、25℃でマロン酸ジメチル(6.87g、52.01mmol)を加え、反応液を70℃まで昇温し、70℃で16時間撹拌しながら反応させた。
次いで、窒素保護下、25℃で四塩化スズ(2.23g、8.56mmol)及びマロン酸ジメチル(1.15g、8.70mmol)を追加し、反応液を70℃まで昇温し、70℃で4時間撹拌しながら反応させた。LC-MSで反応が完了したことを示した。反応液を水(150mL)でクエンチし、酢酸エチル(150mL)で希釈し、酢酸エチル(150mL×3)で3回抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固した。濃縮液をカラムクロマトグラフィーにより分離し(ISCO(登録商標);120g SepaFlash(登録商標)フラッシュシリカゲルカラム、溶離剤 0~100% 酢酸エチル/石油エーテル、勾配@100mL/分;溶離剤 0~20% メタノール/酢酸エチル、勾配@100mL/分)、表題化合物の粗製品(11.64g)を得た。
MS m/z (ESI): 389.0 [M+H]
ステップ3:4-アミノ-1-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(中間体1-4)の合成
中間体1-3(11.64g、29.27mmol)をメタノール(115mL)に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(10M、87.80mL)を0℃で滴下した。反応系を25℃まで昇温し、25℃で16時間撹拌しながら反応させた。続いて、反応系を50℃まで昇温し、50℃で70時間撹拌しながら反応させた。LC-MSで反応が完了したことを示した。反応液を減圧濃縮してメタノールを除去し、濃縮液を水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(200mL×4)で4回抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固した。カラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);80g SepaFlash(登録商標)フラッシュシリカゲルカラム、溶離剤 0~4% メタノール/ジクロロメタン、勾配@100mL/分)により分離して、表題化合物(4.5g)を得た。
MS m/z (ESI): 340.1 [M+H]
ステップ4:4-アミノ-1-(2-クロロ-4-ニトロフェニル)-3-ニトロ-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(中間体1-5)の合成
中間体1-4(100mg、294.38μmol)を硫酸(552.00mg、5.63mmol)に溶解し、0℃で発煙硝酸(92.75mg、1.47mmol)を加え、反応液を25℃で0.5時間撹拌しながら反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液を0℃で水(20mL)にゆっくりと注ぎ、そして飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=8に調整し、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を減圧下で濃縮乾固した。表題化合物の粗製品(135mg)を得た。
MS m/z (ESI): 430.1 [M+H]
ステップ5:3,4-ジアミノ-1-(4-アミノ-2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(中間体1-6)の合成
中間体1-5(110mg、256.00μmol)をメタノール(4mL)に溶解し、鉄粉(220.00mg)、塩化アンモニウム(109.55mg、2.05mmol)及び水(1mL)を加えた。反応液を90℃で16時間撹拌しながら反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液を減圧濃縮し、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を減圧下で濃縮乾固した。表題化合物の粗製品(94mg)を得た。
MS m/z (ESI): 370.1 [M+H]
ステップ6:5-(4-アミノ-2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(中間体1-7)の合成
中間体1-6(90mg、243.42μmol)をオルトギ酸トリエチル(2.45g、16.56mmol)に溶解した。窒素保護下、反応液を120℃で4時間攪拌しながら反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液を減圧濃縮してオルトギ酸トリエチルを除去し、表題化合物の粗製品(92mg)を得た。
MS m/z (ESI): 379.9 [M+H]
ステップ7:5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物1)の合成
中間体1-7(90mg、237.01μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)及びDMF(0.5mL)に溶解し、25℃で亜硝酸tert-ブチル(36.66mg、355.52μmol)を加えた。反応液を70℃で1時間撹拌しながら反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液を減圧濃縮してテトラヒドロフランを除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:YMC Triart C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:0.05%アンモニア水(v/v)、B:アセトニトリル];B%:30%~50%、11分)、表題化合物(7.2mg)を得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ = 14.17 (s, 1H), 8.79 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.87 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.75-7.67 (m, 1H), 7.59-7.50 (m, 3H);
MS m/z (ESI): 365.0 [M+H]
実施例2、5-(2-クロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物2)
ステップ1:4-アミノ-3-ブロモ-1-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(中間体2-1)の合成
中間体1-4(400mg、1.18mmol)をアセトニトリル(8mL)に溶解し、N-ブロモスクシンイミド(209.58mg、1.18mmol)を25℃で加え、反応液を25℃で0.1時間撹拌しながら反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液を減圧下で濃縮乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=48%~100%)、表題化合物(488.0mg)を得た。
MS m/z (ESI): 420.1 [M+H]
ステップ2:1-(2-クロロフェニル)-4-(メチルアミノ)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(中間体2-2)の合成
中間体2-1(488.0mg、1.17mmol)をTHF(10mL)に溶解し、窒素保護下、0℃で水素化ナトリウム(93.59mg、2.34mmol、有効含有量60%)を加え、0℃で0.5時間反応させ、0℃でヨードメタン(166.07mg、1.17mmol)を加え、反応液を20℃で16時間撹拌しながら反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液を0℃で水(10mL)でクエンチし、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(カラム:ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)移動相:酢酸エチル/石油エーテル;酢酸エチル%:0~74%)、表題化合物(109mg)を得た。
MS m/z (ESI): 353.9 [M+H]
ステップ3:1-(2-クロロ-4-ニトロフェニル)-4-(メチルアミノ)-3-ニトロ-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(中間体2-3)の合成
中間体2-2(109mg、308.15μmol)を硫酸(0.3mL)に溶解し、0℃で硝酸(38.83mg、616.30μmol)を滴下し、0℃で1時間反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液を0℃で水(50mL)で希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=8に調整し、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固し、表題化合物(129mg)を得た。
MS m/z (ESI): 444.0 [M+H]
ステップ4:3-アミノ-1-(4-アミノ-2-クロロフェニル)-4-(メチルアミノ)-7-(トリフルオロメチル)-1,8-ナフチリジン-2(1H)-オン(中間体2-4)の合成
中間体2-3(129mg、290.72μmol)をメタノール(2mL)に溶解し、25℃で鉄粉(243.53mg、4.36mmol)、塩化アンモニウム(124.41mg、2.33mmol)及び水(0.5mL)を加え、反応液を90℃で16時間反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液を濾過し、減圧濃縮してメタノールを除去し、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固して表題化合物(97mg)を得た。
MS m/z (ESI): 384.0 [M+H]
ステップ5:5-(4-アミノ-2-クロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(中間体2-5)の合成
中間体2-4(97mg、252.77μmol)をオルトギ酸トリエチル(864.27mg、5.83mmol、970.00μL)に溶解し、反応液を120℃で4時間反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液を減圧下で濃縮乾固し、表題化合物(110mg)を得た。
MS m/z (ESI): 393.9 [M+H]
ステップ6:5-(2-クロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物2)の合成
中間体2-5(110mg、279.37μmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、25℃で亜硝酸tert-ブチル(129.64mg、1.26mmol)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)(2.04mg、27.94μmol)を加え、反応液を70℃で1時間反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(0.05%アンモニア水v/v含有)、B:アセトニトリル];B%:38%~58%、11分)、表題化合物(3.1mg)を得た。
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ 8.90 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.35-8.19 (m, 1H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.71-7.63 (m, 1H), 7.60-7.50 (m, 2H), 7.48-7.41 (m, 1H), 4.35 (s, 3H);
MS m/z (ESI): 379.0 [M+H]
実施例3、5-(2-クロロフェニル)-3-メチル-7-(トリフルオロメチル)-3,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物3)
化合物1(117mg、320.80μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1.5mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウム(25.66mg、641.61μmol、有効含有量60%)を加え、反応液を0℃で0.1時間反応させた。0℃で反応系にヨードメタン(45.53mg、320.80μmol)を滴下し、反応液を0℃で0.9時間反応させた。LC-MSで目標製品が形成したことを監視した。反応液を水でクエンチし、メタノール(1.5mL)で希釈し、高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(0.05%アンモニア水v/v)、B:アセトニトリル];B%:40%~60%、11分)、表題化合物(5.2mg)を得た。
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.81 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.78 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.71-7.65 (m, 1H), 7.60-7.51 (m, 2H), 7.50-7.44 (m, 1H), 4.20 (s, 3H);
MS m/z (ESI): 379.0 [M+H]
実施例4、5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-3,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-2,4-ジオン(化合物4)
ステップ1:中間体4-1の合成
中間体1-3(1g、2.51mmol)をメタノールに溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(10M)を加え、反応液を25℃で16時間撹拌しながら反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。反応液に塩酸(6M)を加えてpH=7に調整し、反応液を酢酸エチルで3回抽出し、有機層を減圧下で濃縮乾固して表題化合物の粗製品(590mg)を得た。
MS m/z (ESI): 384.0[M+H]
ステップ2:5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-3,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-2,4-ジオン(化合物4)の合成
中間体4-1(50mg、130.31μmol)をトルエンに溶解し、トリエチルアミン(19.78mg、195.46μmol)及びジフェニルリン酸アジド(39.45mg、143.34μmol)を加え、反応液を100℃で16時間撹拌しながら反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。有機層を減圧下で濃縮乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ、石油エーテル:(酢酸エチル/エタノール=3/1)=1:1)、更に高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(0.05%アンモニア水v/v)、B:アセトニトリル];B%:20%~40%、11分)、表題化合物(3.4mg)を得た。
MS m/z (ESI): 381.1[M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.48 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.58-7.51 (m, 2H), 7.47-7.41 (m, 1H)。
実施例5、5-(2-クロロフェニル)-2-メトキシ-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物5)
化合物4(60mg、157.60μmol)をジクロロメタンに溶解し、トリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(46.62mg、315.20μmol)を加え、反応液を40℃で16時間撹拌しながら反応させた。LC-MSですべての原料が完全に反応し、目標製品が形成したことを監視した。有機層を減圧下で濃縮乾固し、高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル];B%:25%~55%、12分)、表題化合物(3.7mg)を得た。
MS m/z (ESI): 395.0 [M+H]
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ13.48 (s, 1H), 8.67 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.56-7.52 (m, 3H), 4.18 (s, 3H)。
実施例6、5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-3,5-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物6)
ステップ1:4-ヨード-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(中間体6-2)の合成
中間体6-1(1g、3.75mmol)をTHF(15mL)に溶解し、反応液を0℃まで降温し、水素化ナトリウム(300mg、7.51mmol、有効含有量60%)を加え、反応液を25℃で0.5h攪拌し、氷水浴下、2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(936mg、5.63mmol)を反応液に加えた。窒素保護下、反応液を25℃で15h攪拌した。LC-MSで反応が完了したことを検出した。反応物を室温まで冷却した後、氷水(10mL)でゆっくりクエンチし、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=10:3)により表題化合物(700mg)を得た。
MS m/z (ESI): 397 [M+H]
ステップ2:4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(中間体6-3)の合成
中間体6-2(700mg、1.76mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(897mg、3.53mmol)を無水ジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、その中に酢酸カリウム(345mg、3.53mmol)と[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(Pd(dppf)Cl)(128mg、0.17mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で15h撹拌した。LC-MSで反応が完了したことを検出した。反応物を室温まで冷却した後、水(20mL)及び酢酸エチル(40mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=10:1)により表題化合物(500mg)を得た。
MS m/z (ESI): 397 [M+H]
ステップ3:4-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(中間体6-5)の合成
中間体6-3(500mg、1.25mmol)及び中間体6-4(489mg、1.88mmol)をジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、その中にリン酸カリウム(534mg、2.51mmol)及びPd(dtbpf)Cl(81.98mg、0.12mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で16h撹拌した。LC-MSで反応が完了したことを検出した。反応物を室温まで冷却した後、水(30mL)及び酢酸エチル(40mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=5:1)により表題化合物(300mg)を得た。
MS m/z (ESI): 450 [M+H]
ステップ4:5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-2,5-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(中間体6-7)の合成
中間体6-5(150mg、0.33mmol)及び中間体6-6(85mg、0.66mmol)をN-メチルピロリドン(4mL)に溶解し、その中にナトリウムtert-ブトキシド(63.56mg、0.64mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(XantPhos)(20mg、0.03mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd(dba))(30.51mg、33.33μmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で15h攪拌した。LC-MSで反応が完了したことを検出した。反応物を室温まで冷却した後、水(15mL)及び酢酸エチル(20mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮して表題化合物の粗製品(160mg)を得た。
MS m/z (ESI): 495 [M+H]
ステップ5:5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-3,5-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物6)の合成
中間体6-7(160mg)をジクロロメタン(3mL)に溶解した。その中にトリフルオロ酢酸(1.5mL)を加え、反応液を25℃で0.5h攪拌した。TLCで反応が完了したことを監視した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を加えてpH=8に調整し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮乾固し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(クロマトグラフィーカラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:0.05%TFA v/v、B:アセトニトリル;B%:40%~45%、12min)、表題化合物(2.3mg)を得た。
MS m/z (ESI): 365 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 14.70 (s, 1H), 8.86 (s, 1H), 8.80 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.79 - 7.67 (m, 1H), 7.59 - 7.51 (m, 3H).
実施例7、5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物7)
ステップ1:5-ヨード-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(中間体7-2)の合成
中間体7-1(4.0g、15.04mmol)をテトラヒドロフラン溶液(40mL)に溶解し、水素化ナトリウム(有効含有量60%)(820mg、20.5mmol)を0~5℃で加え、反応液を5℃で0.5h撹拌し、反応液に2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(SEMCl)(4.56g、26.34mmol)を加え、添加後室温で12h撹拌した。LC-MSで反応が完了したことを検出した後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)にゆっくり注ぎ、酢酸エチル(60mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(2.7g)を得た。
MS m/z (ESI): 397.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(中間体7-4)の合成
中間体7-2(1.4g、4.55mmol)及び中間体7-3(2.17g、5.46mmol)を無水ジオキサン(15mL)に溶解し、その中に水(4mL)、リン酸カリウム(1.93g、9.11mmol)及びPd(dtbpf)Cl(297mg、0.46mmol)を加え、窒素保護下、反応液を80℃で2h撹拌した。LC-MSで反応が完了したことを検出した。反応物を室温まで冷却した後、水(15mL)及び酢酸エチル(15mL)を順次に加え、有機相を水(15mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(800mg)を得た。
MS m/z (ESI): 450.0 [M+H]
ステップ3:5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物7)の合成
中間体7-4(250.0mg、0.56mmol)をN-メチルピロリドン溶液(3mL)に溶解し、中間体7-5(141.8mg、1.11mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(106.8mg、1.11mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(XantPhos)(64.3mg、0.11mmol)及びPd(dba)(50.9mg、0.06mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で12h攪拌した。LC-MSで反応が終了したことを検出した。反応液を濾過し、減圧下で濃縮乾固し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム 5μmシリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は55%~80%であり、溶出時間は13分である]、表題化合物(2mg)を得た。
MS m/z (ESI): 365.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.79 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.65 - 7.63 (m, 1H), 7.54 - 7. 49 (m, 2H), 7.44 - 7.41 (m, 1H).
実施例8、5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物8)
ステップ1:2-((2-クロロフェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-ギ酸(中間体8-3)の合成
中間体8-1(1.0g、4.5mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、その中にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)のTHF溶液(1M、9.76mL、9.76mmol)を-78℃で滴下し、滴下完了後-78℃で1h反応させ、次いで反応液に中間体8-2(840.66mg、5.3mmol)を加えた。室温まで昇温し、3h反応させた。反応液に飽和塩化アンモニウム(10mL)及び酢酸エチル(10mL×3)を順次に加え、有機相を水(10mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(クロマトグラフィーカラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%、11分)、表題化合物(400mg)を得た。
MS m/z (ESI): 317.1 [M+H]
ステップ2:5-(2-((2-クロロフェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(中間体8-5)の合成
中間体8-3(200mg、631.59μmol)及び炭酸セシウム(412mg、1.26mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、0℃でその中にジフェニルリン酸アジド(DPPA)(347.63mg、1.26mmol)を加え、添加後室温で1h反応させ、0℃で中間体8-4(71.4mg、631.59μmol)を加え、添加後反応液を25℃で2h撹拌した。反応液に水(5mL)及び酢酸エチル(5mL×3)を順次に加え、分液し、有機相を飽和食塩水(5mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により表題化合物(90mg)を得た。
MS m/z (ESI): 411.9 [M+H]
ステップ3:5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物8)の合成
中間体8-5(80mg、194.29μmol)及び炭酸セシウム(190mg、582.86μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、60℃で3h反応させ、反応液を濾過し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(クロマトグラフィーカラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%、11分)、表題化合物(30mg)を得た。
MS m/z (ESI): 366.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.15 (s, 1H), 8.84 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.78 - 7.70 (m, 1H), 7.62 - 7.55 (m, 3H).
実施例9、5-(2-クロロフェニル)-2,7-ビス(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物9)
ステップ1:5-(4-アミノ-2-クロロフェニル)-2,7-ビス(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(中間体9-1)の合成
中間体1-6(58mg、156.87μmol)をトリフルオロ酢酸に加え、反応液を70℃で16時間撹拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が形成したことを示した。反応液を減圧下で濃縮乾固し、表題化合物(60mg)を得た。
MS m/z (ESI): 448.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-クロロフェニル)-2,7-ビス(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物9)の合成
中間体9-1(60mg、134.01μmol)をN,N-ジメチルアミド及びテトラヒドロフランに溶解し、亜硝酸tert-ブチル(62.19mg、603.05μmol)を加え、反応液を70℃で1時間撹拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が形成したことを示した。反応液を減圧下で濃縮乾固し、分取液体クロマトグラフィーにより精製し(クロマトグラフィーカラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:39%~59%、12分)、表題化合物(13.9mg)を得た。
MS m/z (ESI): 433.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.85 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.71-7.66 (m, 1H), 7.59-7.55 (m, 2H), 7.51-7.46 (m, 1H)
実施例10、5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-エトキシ-3,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-2,4-ジオン(化合物10)
ステップ1:2-クロロ-6-エトキシ-3-シアノピリジン(中間体10-2)の合成
25℃で、中間体10-1(10g、57.80mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(200mL)に溶解し、次いでナトリウムエトキシド(3.93g、57.80mmol)を加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間撹拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が既に形成したことを示した。反応終了後、反応液に酢酸エチル(200mL)、水(400mL)を加え、塩化リチウム水溶液(500mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。表題化合物(9.7g)を得た。
MS m/z (ESI): 183.1 [M+H]
ステップ2:2-((4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)-6-エトキシ-3-シアノピリジン(中間体10-3)の合成
20℃で、中間体10-2(7.7g、42.17mmol)をtert-アミルアルコール(120mL)に溶解し、反応液に炭酸カリウム(17.48g、126.50mmol)、ジシクロヘキシル(2,4,6-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-[1,1-ビフェニル]-2-イル)ホスフィン(BrettPhos)(1.13g、2.11mmol)、(2-ジ-シクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)パラジウム(II)メタンスルホナートメタンスルホン酸塩(BrettPhos Pd G3)(1.91g、2.11mmol)、及びp-ジフルオロメトキシアニリン(8.05g、50.60mmol)を加えた。窒素保護下、反応液を100℃で16時間攪拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が生成したことを示し、反応終了後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、その中に酢酸エチル(50mL)、水(100mL)を加え、水(100mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル/酢酸エチル=1/0~9/1)、表題化合物(6g)を得た。
MS m/z (ESI): 305.9 [M+H]
ステップ3:4-アミノ-1-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-エトキシ-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-ギ酸エチル(中間体10-4)の合成
20℃で、中間体10-3(5.2g、17.03mmol)をエタノール(60mL)に溶解し、反応液にナトリウムエトキシド(4.64g、68.13mmol)及びマロン酸ジエチル(8.18g、51.10mmol)を加えた。窒素保護下、反応液を90℃で16時間攪拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が生成したことを示した。反応終了後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。その中に酢酸エチル(100mL)、水(200mL)を加え、水(200mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)、表題化合物(4.5g)を得た。
MS m/z (ESI): 420.1 [M+H]
ステップ4:4-アミノ-1-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-エトキシ-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸(中間体10-5)の合成
20℃で、中間体10-4(2g、4.77mmol)をメタノール(32mL)に溶解し、反応液に水酸化リチウム一水和物(4.00g、95.38mmol)を加えた。窒素保護下、反応液を50℃で16時間攪拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が生成したことを示した。反応終了後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。その中に酢酸エチル(30mL)、水(60mL)を加え、水(60mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。表題化合物(1.8g)を得た。
MS m/z (ESI): 392.0 [M+H]
ステップ5:5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-エトキシ-3,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-2,4-ジオン(化合物10)の合成
20℃で、中間体10-5(900mg、2.30mmol)をトルエン(8mL)に溶解し、反応液にジフェニルリン酸アジド(1.27g、4.60mmol)及びトリエチルアミン(349.08mg、3.45mmol)を加えた。反応液を100℃で16時間攪拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が生成したことを示した。反応終了後、反応液に酢酸エチル(20mL)、水(40mL)を加え、水(40mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して(0.01MPa)溶媒を除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル/テトラヒドロフラン=1/0~0/1)、表題化合物(700mg)を得た。表題化合物(50mg)を取り、高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5μm;移動相:A:水(0.05%アンモニア水)、B:アセトニトリル;B%:25%~45%、11分)、表題化合物(6.5mg)を得た。
MS m/z (ESI): 389.1 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.80 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.38-7.29 (m, 4H), 6.93 (t, J = 74.4 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 4.02 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.18-1.13 (m, 3H).
実施例11、5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-エトキシ-2-メトキシ-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物11)
20℃で、化合物10(100mg、257.52μmol)をジクロロメタン(1mL)溶液に溶解し、反応液にトリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(76.18mg、515.03μmol)を加えた。反応液を40℃で16時間攪拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が生成したことを示した。反応終了後、反応液にジクロロメタン(5mL)、水(10mL)を加え、水(10mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル;B%:25%~55%、12分)、表題化合物(7.9mg)を得た。
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.43 (s, 1H), 7.35 (s, 4H), 6.95 (t, J = 73.8 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.97 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.13 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
MS m/z (ESI): 403.1 [M+H]
実施例12、5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-2-メチル-7-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物12)
ステップ1:4-ヨード-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(中間体12-2)の合成
中間体12-1(5g、18.79mmol)をDMF(50mL)に溶解し、反応液に炭酸セシウム(12g、37.59mmol)及びヨードメタン(5.3g、37.59mmol)を加えた。窒素保護下、反応液を25℃で18h攪拌した。水(50mL)及び酢酸エチル(100mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を無水NaSOで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=10:3)により、表題化合物(2g)を得た。
MS m/z (ESI): 281.0 [M+H]
ステップ2:1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(中間体12-3)の合成
中間体12-2(1.5g、5.33mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(2.7g、10.67mmol)を無水ジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、その中に酢酸カリウム(1.04g、10.67mmol)とPd(dppf)Cl(387mg、0.53mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で15h撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(60mL)及び酢酸エチル(80mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=10:1)により表題化合物(750mg)を得た。
MS m/z (ESI): 281.0 [M+H]
ステップ3:4-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(中間体12-4)の合成
中間体12-3(350mg、1.24mmol)及び3-ブロモ-2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン(483mg、1.86mmol)をジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、その中にリン酸カリウム(534mg、2.51mmol)及びPd(dtbpf)Cl(81.98mg、0.12mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で16h撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(30mL)及び酢酸エチル(40mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=5:1)により表題化合物(300mg)を得た。
MS m/z (ESI): 334.1[M+H]
ステップ4:5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-2-メチル-7-(トリフルオロメチル)-2,5-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物12)の合成
中間体12-4(70mg、0.21mmol)及び中間体12-5(50mg、0.31mmol)をN-メチルピロリドン(2mL)に溶解し、その中にナトリウムtert-ブトキシド(40mg、0.42mmol)及びPd(dba)(1.9mg、0.02mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で15h攪拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(15mL)及び酢酸エチル(30mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物をTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(クロマトグラフィーカラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:0.05%トリフルオロ酢酸v/v、B:アセトニトリル;B%:40%~45%、12分)、表題化合物(2.5mg)を得た。
MS m/z (ESI): 411.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ 8.69 (s, 1H), 8.54 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.38-7.27 (m, 4H), 7.16-6.73 (m, 1H), 4.24 (s, 3H).
実施例13、5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-エトキシ-2-メチル-2,5-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物13)
ステップ1:4-(6-エトキシ-2-フルオロピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(中間体13-2)の合成
中間体12-3(350mg、1.24mmol)及び中間体13-1(409mg、1.86mmol)をジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、その中にリン酸カリウム(534mg、2.51mmol)及びPd(dtbpf)Cl(81.98mg、0.12mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で16h撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(30mL)及び酢酸エチル(40mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=5:1)により表題化合物(250mg)を得た。
MS m/z (ESI): 294.0 [M+H]
ステップ2:5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-エトキシ-2-メチル-2,5-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物13)の合成
中間体13-2(70mg、0.23mmol)及び中間体12-5(50mg、0.31mmol)をN-メチルピロリドン(2mL)に溶解し、その中にナトリウムtert-ブトキシド(40mg、0.46mmol)及びPd(dba)(1.9mg、0.02mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で15h攪拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(15mL)及び酢酸エチル(30mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物をTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(クロマトグラフィーカラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:0.05%トリフルオロ酢酸v/v、B:アセトニトリル;B%:40%~48%、12分)、表題化合物(5.2mg)を得た。
MS m/z (ESI): 387.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.64 (s, 1H), 8.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.64 - 7.00 (m, 5H), 6.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 3.87 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.04 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
実施例14、5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-エトキシ-1-メチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物14)
ステップ1:3-ブロモ-6-エトキシ-2-フルオロピリジン(中間体14-2)の合成
中間体14-1(0.9g、4.69mmol)をトルエン(5mL)に溶解し、炭酸銀(1.55g、5.63mmol)及びヨードエタン(1.46g、9.38mmol)を順次に加え、100℃まで昇温して16時間撹拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL)で3回抽出し、有機相を合わせ、減圧下で濃縮乾固し、残留物をフラッシュシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカゲルカラム、溶離剤勾配0~12%酢酸エチル/石油エーテル、30mL/分)、表題化合物(600mg)を得た。
MS m/z (ESI): 219.0 [M+H]
ステップ2:6-エトキシ-2-フルオロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(中間体14-3)の合成
中間体14-2(300mg、1.36mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(380.84mg、1.50mmol)をジオキサン(8mL)に溶解し、酢酸カリウム(401.41mg、4.09mmol)を加え、窒素保護下、PdCl(dppf)(49.88mg、68.17μmol)を加え、反応液を90℃で2時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を濃縮して表題化合物(364mg)を得た。
ステップ3:5-(6-エトキシ-2-フルオロピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-ギ酸メチル(中間体14-4)の合成
中間体14-3(360mg、1.35mmol)及び5-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(206.65mg、943.45μmol、特許文献WO2017218960に報告された方法に従って合成できる)をジオキサン(3mL)及び水(0.5mL)に溶解し、窒素保護下、Pd(dtbpf)Cl(87.84mg、134.78μmol)及びリン酸カリウム(286.10mg、1.35mmol)を加え、50℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、20℃まで降温し、酢酸エチル(10mL)で2回抽出し、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製した(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=3:1)。表題化合物(0.5g)を得た。
MS m/z (ESI): 280.0 [M+H]
ステップ4:5-(6-エトキシ-2-フルオロピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-ギ酸(中間体14-5)の合成
中間体14-4(170mg、608.74μmol)を水(2mL)及びメタノール(2mL)に溶解し、水酸化リチウム一水和物(80mg、1.91mmol)を加え、反応液を60℃で2時間撹拌した。反応終了後、減圧下で濃縮乾固した。表題化合物(161mg)を得た。
MS m/z (ESI): 265.9 [M+H]
ステップ5:5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-エトキシ-1-メチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物14)の合成
中間体14-5(161mg、607.00μmol)及び4-(ジフルオロメトキシ)アニリン(193.19mg、1.21mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)(346.20mg、910.50μmol)及びジイソプロピルエチルアミン(156.90mg、1.21mmol)を順次に加え、20℃で16時間撹拌しながら反応させ、反応液を中間体に変換した後、水酸化リチウム一水和物(76.42mg、1.82mmol)を加え、反応物を100℃で5時間撹拌しながら反応させた。
反応終了後、濾過して濾液を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Boston Prime C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(0.05%アンモニア水+10mM炭酸水素アンモニウム)、B:アセトニトリル];B%:36%~66%、10分)、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(ギ酸条件、カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:20%~50%、12分)、表題化合物(14.8mg)を得た。
MS m/z (ESI): 387.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.53 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.39-7.28 (m, 4H), 6.94 (t, J = 74.4 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.95 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.10 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
実施例15、5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物15)
ステップ1:3-ブロモ-N-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体15-2)の合成
p-ジフルオロメトキシアニリン(611.02mg、3.84mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、水素化ナトリウム(有効含有量60%、230.38mg、5.76mmol)を0℃で加えた。反応液を0℃で2時間撹拌しながら反応させた。中間体15-1(1g、3.84mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、反応液に滴下した。反応液を0℃で12時間攪拌しながら反応させた。反応液を水(5mL)でクエンチした後、酢酸エチル(10mL×3)で3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、有機層を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(300mg)を得た。
MS m/z (ESI): 384.9 [M+H]
ステップ2:N-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体15-3)の合成
中間体15-2(100mg、261.02μmol)をジオキサン(4mL)に溶解し、ビス(ピナコラート)ジボロン(79.54mg、313.23μmol)、酢酸カリウム(76.85mg、783.06μmol)及びPd(dppf)Cl(9.55mg、13.05μmol)を加えた。反応液を80℃まで昇温し、窒素保護下、2時間攪拌しながら反応させた。得られた表題化合物を次のステップに直接に使用した。
MS m/z (ESI): 431.1[M+H]
ステップ3:5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物15)の合成
中間体15-3(100mg、232.46μmol)を含有するジオキサン溶液に水(1mL)を加え、中間体15-4(152.75mg、特許文献WO2017218960に報告された方法に従って合成できる)、炭酸カリウム(48.21mg、697.39μmol)及びPd(dtbpf)Cl(15.15mg、23.25μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を100℃で1時間攪拌しながら反応させた。反応液を減圧下で濃縮乾固し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Boston Prime C18 150×30mm×5μm);移動相:(A:水(0.05%アンモニア水+10mM炭酸水素アンモニウム)、B:アセトニトリル);B%:37%~67%、10分)、表題化合物(13.1mg)を得た。
MS m/z (ESI): 411.0[M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.78 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.35 (s, 4H), 6.98 (t, J = 74 Hz, 1H), 4.34 (s, 3H)
実施例16、5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物16)
ステップ1:2-((4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-ギ酸(中間体16-1)の合成
中間体8-1(1.0g、4.5mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、その中にリチウムビス(トリメチルシリル)アミドのTHF溶液(1M、9.76mL、9.76mmol)を-78℃で滴下し、滴下完了後-78℃で1h反応させ、次いで反応液に中間体12-5(842.7mg、5.3mmol)を加えた。室温まで昇温して3h反応させ、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)及び酢酸エチル(10mL×3)を順次に加え、有機相を水(10mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(クロマトグラフィーカラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%)、表題化合物(900.0mg)を得た。
MS m/z (ESI): 349.1 [M+H]
ステップ2:5-(2-((4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(中間体16-2)の合成
中間体16-1(150mg、430.76μmol)及び炭酸セシウム(281mg、861.51μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、0℃でその中にジフェニルリン酸アジド(DPPA)(209.52mg、861.51mmol)を加え、添加後室温で1h反応させ、0℃で中間体8-4(48.72mg、430.76μmol)を加え、添加後反応液を25℃で2h撹拌した。反応液に水(5mL)及び酢酸エチル(5mL×3)を順次に加え、分液し、有機相を飽和食塩水(5mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により表題化合物(90mg)を得た。
MS m/z (ESI): 433.1 [M+H]
ステップ3:5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物16)の合成
中間体16-2(100mg、225.57μmol)及び炭酸セシウム(220.47mg、676.71μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、60℃で3h反応させ、反応液を濾過し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(クロマトグラフィーカラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%、11分)、表題化合物(24.0mg)を得た。
MS m/z (ESI): 398.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.11 (s, 1H), 8.79 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.62 - 7.20 (m, 5H).
実施例17、5-(2-クロロフェニル)-7-エトキシ-1-メチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物17
中間体14-4(130mg、465.51μmol)及び2-クロロアニリン(59.39mg、465.51μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、ナトリウムtert-ブトキシド(134.21mg、1.40mmol)を加え、反応液を80℃で1時間攪拌した。反応終了後、濾過して濾液を得て、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:19%~49%、12分)、表題化合物(6.4mg)を得た。
MS m/z (ESI): 355.2[M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.57 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.73-7.63 (m, 1H), 7.59-7.50 (m, 2H), 7.48-7.37 (m, 1H), 6.80 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.26 (s, 3H), 3.99-3.85 (m, 2H), 1.09 (t, J = 7.0 Hz, 3H)
実施例18、5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[5,4-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)オン(化合物18)
ステップ1:3-ブロモ-N-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体18-1)の合成
中間体15-1(2.0g、7.72mmol)を無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、その中にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)(1M、9.26mL、9.26mmol)を-78℃で滴下し、滴下完了後-78℃で1h反応させ、次いで反応液に中間体12-5(1.23g、7.72mmol)を加えた。室温まで昇温して3h反応させ、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL×3)を順次に加え、有機相を水(20mL)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により、表題化合物(900mg)を得た。
MS m/z (ESI): 383.1 [M+H]
ステップ2:5-(4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[5,4-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)オン(化合物18)の合成
中間体18-1(350mg、916.23μmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(348mg、1.37mmol)をジオキサン(5mL)に溶解し、その中に酢酸カリウム(179mg、1.83mmol)とPd(dppf)Cl(66.85mg、91.36μmol)を加え、窒素保護下、反応液を90℃で1h撹拌した。反応液を室温まで冷却し、その中に中間体18-2(239.37mg、1.09mmol)、炭酸セシウム(591mg、1.81mmol)、水(1mL)及びPd(dtbpf)Cl(59.0mg、90.66μmol)を加え、窒素保護下、反応液を90℃で5h撹拌した。反応液を濾過し、減圧下で濃縮乾固し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(クロマトグラフィーカラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%、11分)、表題化合物(50.0mg)を得た。
MS m/z (ESI): 398.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.23 (s, 1H), 8.82 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.61 - 7.21 (m, 5H).
実施例19、5-(4-クロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物19)
ステップ1:3-ブロモ-N-(4-クロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体19-1)の合成
4-クロロアニリン(244.92mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、水素化ナトリウム(有効含有量60%、115.18mg、2.88mmol)を0℃で加え、0℃で30分間撹拌し、中間体15-1(500mg、1.92mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液を加え、反応液を20℃で16時間撹拌しながら反応させ、再び水素化ナトリウム(有効含有量60%、76.79mg、1.92mmol)を加え、40℃で30分間撹拌した。0℃まで冷却し、水(5mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(30mL)で抽出し、食塩水で洗浄し、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物をフラッシュシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカゲルカラム、0~15% 酢酸エチル/石油エーテル勾配溶出@20mL/分)、表題化合物(250mg)を得た。
MS m/z (ESI): 352.7 [M+H]
ステップ2:N-(4-クロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体19-2)の合成
中間体19-1(250mg、711.14μmol)、ヘキサメチルジスタンナン(465.97mg、1.42mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(82.18mg、71.11μmol)をキシレン(5mL)に順次に溶解し、窒素保護下、140℃で5時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、20℃まで冷却して濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカゲルカラム、0~10% 酢酸エチル/石油エーテル勾配溶出@30mL/分)、表題化合物(240mg)を得た。
MS m/z (ESI): 436.9 [M+H]
ステップ3:5-(4-クロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物19)の合成
中間体19-2(240mg、551.14μmol)、中間体15-4(120.72mg)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(63.69mg、55.11μmol)をキシレン(4mL)に溶解し、窒素保護下、140℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:26%~46%、12分)、表題化合物(47.1mg)を得た。
MS m/z (ESI): 379.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.86 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.29 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.32 (s, 3H)。
実施例20、1-メチル-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物20)
ステップ1:1-メチル-5-(トリメチルスタンニル)-1H-イミダゾール-4-ギ酸メチル(中間体20-1)の合成
中間体15-4(1g)をキシレン(6mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(11.44mg、9.90μmol)及びヘキサメチルジスタンナン(2.99g、9.13mmol)を加えた。反応液を140℃まで昇温し、窒素保護下、4h攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を飽和フッ化カリウム水溶液(10mL)に滴下し、2h撹拌した後、水(200mL)を加え、酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機層を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=2:1~0:1)、表題化合物(470mg)を得た。
MS m/z (ESI): 304.9[M+H]
ステップ2:3-ブロモ-N-(2-メチルピリジン-3-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体20-3)の合成
窒素保護下、中間体20-2(207.61mg、1.92mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、0℃まで降温した後、反応液に水素化ナトリウム(有効含有量60%、153.57mg、3.84mmol)を加え、反応液を0℃で30分間撹拌した。その後、中間体15-1(500mg、1.92mmol)を加え、窒素保護下、反応液を20℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に水(200mL)を加え、酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~50:1)、表題化合物(320mg)を得た。
MS m/z (ESI): 331.7 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.27 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 8.14-8.03 (m, 2H), 7.35-7.33 (m, 1H), 7.09 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H).
ステップ3:1-メチル-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物20)の合成
窒素保護下、中間体20-3(38.37mg、115.53μmol)を無水キシレン(1mL)に加え、反応液にPd(PPh(13.35mg、11.55μmol)と中間体20-1(35mg、115.53μmol)を加えた。その後、窒素保護下、反応液を140℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応物を濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:0%~30%、12分)、表題化合物(10mg、ラセミ体)を得た。
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.60 (dd, J = 1.4, 4.9 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 1.4, 7.9 Hz, 1H), 7.55-7.52 (m, 1H), 4.36 (s, 3H), 2.21 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 360.1 [M+H]
化合物20(80mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10μm);移動相:A:二酸化炭素;B:35%エタノール(0.1%アンモニア水);流速:80mL/分)により調製分離し、化合物20-P1(10.9mg、RT:1.349min)及び化合物20-P2(10.7mg、RT:1.586min)を得た。
化合物20-P1:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.60 (dd, J = 1.4, 4.9 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 1.4, 7.9 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 4.9, 7.9 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H), 2.21 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 360.1 [M+H]
化合物20-P2:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.60 (dd, J = 1.4, 4.9 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 1.4, 7.9 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 5.0, 8.0 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H), 2.21 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 360.1 [M+H]
実施例21、1-メチル-5-フェニル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物21)
化合物19(50mg、132.02μmol)をメタノール(10mL)に溶解し、湿ったパラジウム炭素(7.02mg、6.60μmol、純度10%)を加え、水素ガスを通し、反応液を50℃で24時間撹拌した。反応終了後、珪藻土で濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固した。残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:22%~42%、12分)、表題化合物(10.2mg)を得た。
MS m/z (ESI): 345.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.86 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.61-7.53 (m, 2H), 7.53-7.48 (m, 1H), 7.28 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 4.33 (s, 3H)。
実施例22、5-(3-クロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物22)
ステップ1:3-ブロモ-N-(3-クロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体22-2)の合成
中間体22-1(244.92mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、水素化ナトリウム(有効含有量60%、153.57mg、3.84mmol)を0℃で加え、0℃で30分間撹拌し、中間体15-1(500mg、1.92mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液を加え、反応液を20℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、0℃まで降温し、水(5mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(30mL)で抽出し、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物をフラッシュシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカゲルカラム、0~5% 酢酸エチル/石油エーテル勾配溶出@20mL/分)、表題化合物(420mg)を得た。
MS m/z (ESI): 352.8 [M+H]
ステップ2:N-(3-クロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体22-3)の合成
中間体22-2(290mg、824.92μmol)、ヘキサメチルジスタンナン(540.54mg、1.65mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(82.18mg、71.11μmol)をキシレン(5mL)に順次に溶解し、窒素ガスで3回置換し、140℃で5時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、20℃まで冷却し、反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカゲルカラム、0~10% 酢酸エチル/石油エーテル勾配溶出@30mL/分)、表題化合物(270mg)を得た。
MS m/z (ESI): 436.7 [M+H]
ステップ3:5-(3-クロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物22)の合成
中間体22-3(270mg、620.04μmol)、中間体15-4(135.81mg)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(71.65mg、62.00μmol)をキシレン(4mL)に溶解し、窒素保護下、140℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を濾過して濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:26%~46%、12分)、表題化合物(78.2mg)を得た。
MS m/z (ESI): 379.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.86 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.60-7.49 (m, 2H), 7.41-7.34 (m, 1H), 7.28-7.22 (m, 1H), 4.32 (s, 3H)。
実施例23、5-(2-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物23)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-フルオロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体23-2)の合成
反応物23-1(213.33mg、1.92mmol、185.50μL)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解した。窒素保護下、0℃で反応液に水素化ナトリウム(有効含有量60%、153.57mg、3.84mmol)を加え、30分間撹拌した。0℃で反応液に中間体15-1(500mg、1.92mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)溶液を加え、反応液を20℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応液を水(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL)で3回抽出し、有機相を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配 0~100% 酢酸エチル/石油エーテル@40mL/分)、表題化合物(440mg)を得た。
MS m/z (ESI): 334.9 [M+H]
ステップ2:N-(2-フルオロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体23-3)の合成
中間体23-2(150mg、447.63μmol)をキシレン(2mL)に溶解し、20℃でPd(PPh(51.73mg、44.76μmol)及びヘキサメチルジスタンナン(586.63mg、1.79mmol、371.28μL)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で1時間攪拌しながら反応させた。反応液をフッ化セシウム水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL)で3回抽出し、有機相を減圧濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=15:1)、表題化合物(170mg)を得た。
MS m/z (ESI): 419.0 [M+H]
ステップ3:5-(2-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物23)の合成
中間体23-3(170mg、405.72μmol)及び中間体15-4(133.30mg)をキシレン(2mL)に溶解し、20℃でPd(PPh(70.33mg、60.86μmol)を加え、窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌しながら反応させた。反応液を水で希釈し、酢酸エチル(20mL)で3回抽出し、有機相を減圧濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製した(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=15:1)。次に、更に高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(0.05%アンモニア水v/v)、B:アセトニトリル];B%:42%~62%、11分)、表題化合物(25.5mg)を得た。
MS m/z (ESI): 363.1 [M+H]
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ = 8.86 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.61-7.53 (m, 1H), 7.51-7.43 (m, 2H), 7.43-7.36 (m, 1H), 4.27 (s, 3H)
実施例24、5-(2-クロロ-5-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物24)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-クロロ-5-フルオロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体24-2)の合成
25℃で中間体24-1(558.96mg、3.84mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、0℃まで降温した後、反応液に水素化ナトリウム(有効含有量60%、230.38mg、5.76mmol)を加え、窒素保護下、反応液を0℃で30分間撹拌し、反応液に中間体15-1(1g、3.84mmol)を加えた。窒素保護下、反応液を20℃で16時間攪拌した。LCMSで反応が完了したことを検出した。0℃まで降温した後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(移動相:石油エーテル:酢酸エチル=0~5%、流速:40mL/分)、表題化合物(1g)を得た。
MS m/z (ESI): 368.8 [M+H]
ステップ2:N-(2-クロロ-5-フルオロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体24-3)の合成
25℃で中間体24-2(50mg、135.30μmol)を無水キシレン(1mL)溶液に溶解し、反応液にPd(PPh(15.64mg、13.53μmol)及びヘキサメチルジスタンナン(44.33mg、135.30μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌した。LCMSで目標製品が形成したことを示した。反応終了後、反応液にフッ化セシウム(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(移動相:石油エーテル:酢酸エチル=1:1、流速:40mL/分)、表題化合物(35mg)を得た。
MS m/z (ESI): 455.0 [M+H]
ステップ3:5-(2-クロロ-5-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物24)の合成
25℃で中間体24-3(35.00mg、77.19μmol)を無水キシレン(1mL)に加え、反応液にPd(PPh(8.92mg、7.72μmol)及び中間体15-4(25.36mg)を加え、窒素雰囲気下、反応液を140℃で16時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過してから、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:30%~40%、12分)、表題化合物(2.2mg)を得た。
MS m/z (ESI): 397.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 5.4, 8.7 Hz, 1H), 7.39-7.30 (m, 2H), 4.35 (s, 3H).
実施例25、5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物25)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体25-2)の合成
反応物25-1(279.45mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解した。窒素保護下、0℃で反応液に水素化ナトリウム(有効含有量60%、153.57mg、3.84mmol)を加え、30分間撹拌した。次に、反応物15-1(500mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、反応液に滴下し、20℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応液を水(20mL)でクエンチし、酢酸エチルを加えて抽出し(20mL×3)、有機相を合わせて乾燥してから、減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配0~100% 酢酸エチル/石油エーテル@40mL/分)、表題化合物(580mg)を得た。
MS m/z (ESI): 368.9 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.38 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.38-7.34 (m, 1H), 7.21 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.03-7.00 (m, 1H).
ステップ2:N-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体25-3)の合成
中間体25-2(150mg、405.91μmol)をキシレン(2mL)に溶解し、20℃でPd(PPh(46.91mg、40.59μmol)及びヘキサメチルジスタンナン(531.95mg、1.62mmol)を加え、窒素保護下、140℃で1時間攪拌しながら反応させた。反応液を飽和フッ化セシウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルを加えて抽出し(20mL×3回)、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=15:1)、表題化合物(165mg)を得た。
MS m/z (ESI): 454.9[M+H]
ステップ3:5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物25)の合成
中間体25-3(160mg、352.85μmol)及び中間体15-4(115.93mg)をキシレン(2mL)に溶解し、20℃でPd(PPh(61.16mg、52.93μmol)を加え、窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチルを加えて抽出し(20mL×3回)、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、減圧濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=15:1)、次に、更に高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(0.05%アンモニア水v/v)、B:アセトニトリル];B%:40%~60%、11分)、表題化合物(24.7mg、ラセミ体)を得た。
MS m/z (ESI): 397.0 [M+H]
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 8.89 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.86 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.65-7.57 (m, 2H), 7.43-7.40 (m, 1H), 4.28 (s, 3H)。
化合物25(26mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ(250mm×30mm、10μm);移動相:A:二酸化炭素;B:イソプロパノール(0.1%アンモニア水);B%:50%;流速:80mL/分)により調製分離し、化合物25-P1(7.7mg、RT:1.688min)及び化合物25-P2(3.9mg、RT:2.349min)を得た。
化合物25-P1:
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 8.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.65-7.58 (m, 2H), 7.43-7.39 (m, 1H), 4.28 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 397.1 [M+H]
化合物25-P2:
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 8.88 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.66-7.57 (m, 2H), 7.45-7.38 (m, 1H), 4.28 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 397.1 [M+H]
実施例26、5-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物26)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体26-2)の合成
反応物26-1(279.48mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、水素化ナトリウム(有効含有量60%、115.20mg、2.88mmol)を0℃で加えた。反応液を0℃で2時間攪拌しながら反応させた。中間体15-1(500mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、反応液に滴下した。反応液を0℃で12時間攪拌しながら反応させた。反応液を水(5mL)でクエンチした後、酢酸エチル(10mL×3)で3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、有機層を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(473mg)を得た。
MS m/z (ESI): 368.7 [M+H]
ステップ2:5-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物26)の合成
中間体26-2(36.59mg、99.03μmol)をキシレン(2mL)に溶解し、中間体20-1(30mg、99.03μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(11.44mg、9.90μmol)を加えた。反応液を140℃まで昇温し、窒素保護下、12時間攪拌しながら反応させた。反応液を減圧下で濃縮乾固し、分取高速液体クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:25%~45%、12分)により、表題化合物(2.5mg)を得た。
MS m/z (ESI): 397.0[M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.93 (d, J = 8.3Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.83 (d, J = 8.2Hz, 1H), 7.63-7.56 (m, 1H), 7.54-7.50 (m, 1H), 7.41-7.33 (m, 1H), 4.36 (s, 3H)
実施例27、1-メチル-5-(3-メチルピリジン-4-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物27)
ステップ1:3-ブロモ-N-(3-メチルピリジン-4-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体27-2)の合成
25℃で中間体27-1(207.61mg、1.92mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に溶解し、温度を0℃まで下げ、その中に水素化ナトリウム(有効含有量60%、153.57mg、3.84mmol)をゆっくり加えた。30分間撹拌した後、中間体15-1(500mg、1.92mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に溶解し、反応系に加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間撹拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が既に形成したことを示した。反応終了後、温度を0℃まで下げ、水溶液(5mL)でクエンチし、反応液に酢酸エチル(50mL)、水(100mL)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で2回洗浄し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(酢酸エチル/石油エーテル:0~70%、40mL/分)、表題化合物(300mg)を得た。
MS m/z (ESI): 331.8 [M+H]
ステップ2:1-メチル-5-(3-メチルピリジン-4-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物27)の合成
20℃で、中間体27-2(43.85mg、132.04μmol)を無水キシレン(1mL)溶液に溶解し、反応液にPd(PPh(15.26mg、13.20μmol)及び中間体20-1(40mg、132.04μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が生成したことを示した。反応終了後、反応液に酢酸エチル(10mL)、水(20mL)を加え、水(20mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Boston Prime C18 150×30mm×5μm;移動相:A:水(0.05%アンモニア水+10mM炭酸水素アンモニウム)、B:アセトニトリル;B%:25%~55%、10分)、表題化合物(9.2mg)を得た。
MS m/z (ESI): 360.1 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.60 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H), 2.05 (s, 3H).
実施例28、1-メチル-5-(4-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物28)
ステップ1:3-ブロモ-N-(4-メチルピリジン-3-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体28-2)の合成
25℃で中間体28-1(207.61mg、1.92mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に溶解し、温度を0℃まで下げ、その中に水素化ナトリウム(有効含有量60%、153.57mg、3.84mmol)をゆっくり加えた。30分間撹拌した後、中間体15-1(500mg、1.92mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に溶解し、反応系に加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間撹拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が既に形成したことを示した。反応終了後、温度を0℃まで下げ、水素化ナトリウムを水溶液(5mL)でクエンチし、反応液に酢酸エチル(50mL)、水(100mL)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で2回洗浄し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(酢酸エチル/石油エーテル:0~50%、40mL/分)、表題化合物(350mg)を得た。
MS m/z (ESI): 331.8 [M+H]
ステップ2:1-メチル-5-(4-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物28)の合成
20℃で、中間体28-2(43.85mg、132.04μmol)を無水キシレン(1mL)溶液に溶解し、反応液にPd(PPh(15.26mg、13.20μmol)及び中間体20-1(40mg、132.04μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が生成したことを示した。反応終了後、反応液に酢酸エチル(10mL)、水(20mL)を加え、飽和塩化ナトリウム溶液(20mL)で2回洗浄し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Boston Prime C18 150×30mm×5μm;移動相:A:水(0.05%アンモニア水+10mM炭酸水素アンモニウム)、B:アセトニトリル;B%:25%~55%、10分)、表題化合物(7.5mg)を得た。
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H), 2.08 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 360.1 [M+H]
実施例29、1-メチル-5-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物29)
ステップ1:3-ブロモ-N-(3-メチルピリジン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体29-2)の合成
25℃で中間体29-1(207.61mg、1.92mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に溶解し、温度を0℃まで下げ、その中に水素化ナトリウム(有効含有量60%、153.57mg、3.84mmol)をゆっくり加えた。30分間撹拌した後、中間体15-1(500mg、1.92mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に溶解し、反応系に加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間撹拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が既に形成したことを示した。反応終了後、温度を0℃まで下げ、水素化ナトリウムを水溶液(5mL)でクエンチし、反応液に酢酸エチル(50mL)、水(100mL)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で2回洗浄し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(酢酸エチル/石油エーテル:0~5%、40mL/分)、表題化合物(200mg)を得た。
MS m/z (ESI): 331.9 [M+H]
ステップ2:1-メチル-5-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物29)の合成
20℃で、中間体29-2(43.85mg、132.04μmol)を無水キシレン(1mL)溶液に溶解し、反応液にPd(PPh(15.26mg、13.20μmol)及び中間体20-2(40mg、132.04μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌しながら反応させた。LCMSで目標製品が生成したことを示した。反応終了後、反応液に酢酸エチル(10mL)、水(20mL)を加え、水溶液(20mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル;B%:37%~47%、12分)、表題化合物(1.7mg)を得た。
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.00 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (m, J = 5.0, 7.8 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H), 2.10 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 360.1 [M+H]
実施例30、5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-3,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物30)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-クロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体30-2)の合成
反応物30-1(489.83mg、3.84mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、水素化ナトリウム(有効含有量60%、230.38mg、5.76mmol)を0℃で加えた。反応液を0℃で2時間撹拌しながら反応させた。中間体15-1(1g、3.84mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、反応液に滴下した。反応液を0℃で12時間攪拌しながら反応させた。反応液を水(5mL)でクエンチした後、酢酸エチル(10mL×3)で3回抽出し、有機層を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(500mg)を得た。
MS m/z (ESI): 350.8 [M+H]
ステップ2:N-(2-クロロフェニル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体30-3)の合成
中間体30-2(450mg、1.28mmol)をジオキサン(6mL)に溶解し、ビス(ピナコラート)ジボロン(390.06mg、1.54mmol)、酢酸カリウム(376.87mg、3.84mmol)及びPd(dppf)Cl(46.83mg、64.00μmol)を加えた。反応液を90℃まで昇温し、窒素保護下、1時間攪拌しながら反応させた。反応液に水(5mL)を加え、酢酸エチル(5mL×3)で3回抽出し、有機層を減圧下で濃縮乾固し、分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により、表題化合物(100mg)を得た。
MS m/z (ESI): 399.0[M+H]
ステップ3:5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-3,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物30)の合成
中間体30-3(95mg、238.33μmol)をジオキサン(4mL)及び水(1mL)に溶解し、中間体30-4(145.87mg、714.98μmol)、炭酸カリウム(98.82mg、714.98μmol)及びPd(dtbpf)Cl(15.53mg、23.83μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を100℃で2h攪拌しながら反応させた。反応液を減圧下で濃縮乾固し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:35%~55%、12分)、表題化合物(13.9mg)を得た。
MS m/z (ESI): 364.0[M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.76-7.62 (m, 2H), 7.58-7.49 (m, 3H), 7.47-7.41 (m, 1H), 7.11 (t, J = 2.7 Hz, 1H)。
実施例31、1-メチル-5-(2-メチルフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物31)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-メチルフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体31-2)の合成
中間体31-1(205.72mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、水素化ナトリウム(有効含有量60%、191.97mg、4.80mmol)を0℃で加え、0℃で30分間撹拌し、中間体15-1(500mg、1.92mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液を加え、反応液を20℃で16時間撹拌しながら反応させ、再び水素化ナトリウム(76.79mg、1.92mmol、有効含有量60%)を加え、40℃で30分間撹拌した。反応液を0℃まで降温し、水(5mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(30mL)で抽出し、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物をフラッシュシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカゲルカラム、0~10% 酢酸エチル/石油エーテル勾配溶出@20mL/分)、表題化合物(140mg)を得た。
MS m/z (ESI): 330.9 [M+H]
ステップ2:N-(2-メチルフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体31-3)の合成
中間体31-2(110mg、332.20μmol)、ヘキサメチルジスタンナン(217.67mg、664.39μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(38.39mg、33.22μmol)をキシレン(5mL)に順次に溶解し、窒素保護下、140℃で5時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、20℃まで冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカゲルカラム、0~10% 酢酸エチル/石油エーテル勾配溶出@30mL/分)、表題化合物(137mg)を得た。
MS m/z (ESI): 414.9 [M+H]
ステップ3:1-メチル-5-(2-メチルフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物31)の合成
中間体31-3(137mg、330.09μmol)、中間体15-4(72.30mg)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(38.14mg、33.01μmol)をキシレン(4mL)に溶解し、窒素保護下、140℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:30%~60%、12分)、表題化合物(5.1mg)を得た。
MS m/z (ESI): 359.1 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.46-7.40 (m, 2H), 7.40-7.34 (m, 1H), 7.15 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.34 (s, 3H), 1.94 (s, 3H)。
実施例32、5-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物32)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体32-2)の合成
反応物32-1(279.45mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、水素化ナトリウム(有効含有量60%、115.19mg、2.88mmol)を0℃で加えた。反応液を0℃で2時間攪拌しながら反応させた。中間体15-1(500mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、反応液に滴下した。反応液を0℃で12時間攪拌しながら反応させた。反応液を水(5mL)でクエンチした後、酢酸エチル(10mL×3)で3回抽出し、有機層を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(470mg)を得た。
MS m/z (ESI): 368.8 [M+H]
テップ2:N-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体32-3)の合成
中間体32-2(200mg、541.21μmol)をキシレン(3mL)に溶解し、ヘキサメチルジスタンナン(709.27mg、2.16mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(62.54mg、54.12μmol)を加えた。反応液を140℃まで昇温し、窒素保護下、2h攪拌しながら反応させた。反応液に飽和フッ化カリウム溶液(5mL)を加え、酢酸エチル(5mL×3)で3回抽出し、有機層を減圧下で濃縮乾固し、分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=10:1)により表題化合物(190mg)を得た。
MS m/z (ESI): 453.0[M+H]+。
ステップ3:5-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物32)の合成
中間体32-3(190mg、419.01μmol)をキシレン(2mL)に溶解し、中間体15-4(91.78mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(48.42mg、41.90μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で12h攪拌しながら反応させた。反応液を減圧下で濃縮乾固し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:30%~50%、12分)、表題化合物(4.1mg)を得た。
MS m/z (ESI): 397.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.91 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.55-7.51 (m, 2H), 7.36-7.31 (m, 1H), 4.35 (s, 3H)
実施例33、5-(2-メトキシフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物33)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-メトキシフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体33-2)の合成
窒素雰囲気下、25℃で中間体33-1(236.43mg、1.92mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(8mL)溶液に溶解し、0℃まで降温した後、反応液に水素化ナトリウム(有効含有量60%、153.57mg、3.84mmol)を加え、反応液を0℃で30分間撹拌した。その中に中間体15-1(500mg、1.92mmol)を加えた。窒素保護下、反応液を20℃で16時間攪拌した。LCMSで目標製品が形成したことを示した。反応終了後、反応液に水(200mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で3回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~50:1)により、表題化合物(185mg)を得た。
MS m/z (ESI): 346.8 [M+H]
ステップ2:5-(2-メトキシフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物33)の合成
窒素雰囲気下、25℃で中間体33-2(40.10mg、115.53μmol)を無水キシレン(1mL)に加え、反応液にPd(PPh(13.35mg、11.55μmol)及び中間体20-1(35mg、115.53μmol)を加え、窒素雰囲気下、反応液を140℃で16時間反応させた。反応終了後、反応物を濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B%:24%~44%、12分)、表題化合物(1.7mg)を得た。
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.83 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.62-7.55 (m, 1H), 7.37-7.28 (m, 2H), 7.25-7.19 (m, 1H), 4.38 (s, 3H), 3.73 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 375.0 [M+H]
実施例34、5-(2-イソプロピルフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物34)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-イソプロピルフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体34-2)の合成
中間体34-1(259.57mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(7mL)に溶解し、水素化ナトリウム(有効含有量60%、230.36mg、5.76mmol)を0℃で加え、0℃で30分間撹拌し、中間体15-1(500mg、1.92mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(7mL)溶液を加え、反応液を20℃で16時間撹拌しながら反応させた。0℃まで降温し、水(5mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(30mL)で抽出し、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物をフラッシュシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカゲルカラム、0~10% 酢酸エチル/石油エーテル勾配溶出@40mL/分)、表題化合物(160mg)を得た。
MS m/z (ESI): 358.8 [M+H]
ステップ2:5-(2-イソプロピルフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物34)の合成
中間体34-2(160mg、356.36μmol)、中間体20-1(107.96mg、356.36μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(41.18mg、35.64μmol)をキシレン(5mL)に順次に溶解し、窒素保護下、140℃で5時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、20℃まで降温し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B:アセトニトリル、B%:35%~45%、12分)、また残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Boston Prime C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(0.05%アンモニア水+10mM炭酸水素アンモニウム)、B:アセトニトリル];B%:40%~70%、10分)、表題化合物(5.3mg)を得た。
MS m/z (ESI): 387.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, Methanol-d) δ = 8.88 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.75 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58-7.46 (m, 2H), 7.36-7.34 (m, 1H), 7.13-7.05 (m, 1H), 4.34 (s, 3H), 2.48-2.36 (m, 1H), 1.13 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.99 (d, J = 6.8 Hz, 3H).
実施例35、5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物35)
ステップ1:2-((2-クロロ-3-フルオロフェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-ギ酸(中間体35-2)の合成
中間体35-1(1.0g、4.5mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、その中にLiHMDS(1M、9.76mL、9.76mmol)を-78℃で滴下し、滴下完了後-78℃で1時間攪拌し、次いで反応液に中間体25-1(768mg、5.3mmol)を加えた。ゆっくりと室温まで昇温し、3時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)及び酢酸エチル(10mL×3)を順次に加え、有機相を水(10mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィー(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%)により精製し、表題化合物(460mg)を得た。
MS m/z (ESI): 335.1 [M+H]
ステップ2:5-(2-((2-クロロ-3-フルオロフェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(中間体35-4)の合成
中間体35-2(250mg、0.75mmol)及び炭酸セシウム(489mg、1.50mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、0℃でその中にジフェニルリン酸アジド(DPPA)(412mg、1.50mmol)を加え、室温で1時間攪拌し、0℃で中間体35-3(85mg、0.75mmol)を加え、反応液を25℃で2時間攪拌した。反応液に水(10mL)及び酢酸エチル(10mL×3)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)、表題化合物(169mg)を得た。
MS m/z (ESI): 429.9 [M+H]
ステップ3:5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物35)の合成
中間体35-4(80mg、0.19mmol)及び炭酸セシウム(182mg、0.56mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濾過し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%、11min)、表題化合物(29mg)を得た。
MS m/z (ESI): 383.9 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.15 (s, 1H), 8.85 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.74 - 7.59 (m, 2H), 7.49 - 7.47 (m, 1H).
実施例36、5-(2-クロロ-3-メチルフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物36)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-クロロ-3-メチルフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体36-2)の合成
中間体36-1(271.87mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、NaH(115.19mg、2.88mmol、有効含有量60%)を0℃で加えた。反応液を0℃で2時間撹拌した。中間体15-1(500mg、1.92mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、反応液に滴下し、0℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(5mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(400mg)を得た。
MS m/z (ESI): 364.9 [M+H]
ステップ2:N-(2-クロロ-3-メチルフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体36-3)の合成
中間体36-2(400mg、1.09mmol)をキシレン(4mL)に溶解し、ヘキサメチルジスタンナン(716.96mg、2.19mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(126.44mg、109.42μmol)を加えた。反応液を140℃まで昇温し、窒素保護下、2時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に飽和フッ化カリウム溶液(5mL)を加え、酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=10:1)、表題化合物(320mg)を得た。
MS m/z (ESI): 451.0[M+H]
ステップ3:5-(2-クロロ-3-メチルフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物36)の合成
中間体36-3(320mg、711.93μmol)をキシレン(3mL)に溶解し、中間体15-4(155.94mg、711.93μmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(82.27mg、71.19μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で12時間攪拌しながら反応させた。反応液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B:アセトニトリル;B%:35%~55%、12分)、表題化合物(29.9mg)を得た。
MS m/z (ESI): 393.0[M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.43 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H), 2.50 (s, 3H)
実施例37、5-(2,3-ジクロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物37)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2,3-ジクロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体37-2)の合成
中間体37-1(273.72mg、1.69mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解した。窒素保護下、0℃で反応液にNaH(122.86mg、3.07mmol、有効含有量60%)を加え、30分間撹拌した。0℃で反応液に中間体15-1(400mg、1.54mmol)を加え、N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、20℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を水(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(カラム:ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標);移動相:100%石油エーテル@40mL/min)、表題化合物(500mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 384.8 [M+H]
ステップ2:N-(2,3-ジクロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体37-3)の合成
中間体37-2(300mg、777.21μmol)をキシレン(3mL)に溶解し、20℃でPd(PPh(89.81mg、77.72μmol)及びヘキサメチルジスタンナン(1.02g、3.11mmol、644.65μL)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で1時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液をフッ化セシウム水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(カラム:ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標)100%石油エーテル@40mL/min)、表題化合物(283mg)を得た。
MS m/z (ESI): 470.9 [M+H]
ステップ3:5-(2,3-ジクロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物37)の合成
中間体37-3(150mg、319.21μmol)及び中間体15-4(104.88mg、478.82μmol)をキシレン(2mL)に溶解し、20℃でPd(PPh(55.33mg、47.88μmol)を加え、窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル/テトラヒドロフラン=10:1)、次に、更に高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:YMC-Actus Triart C18 250×50mm×7μm;移動相:[A:水(0.05%アンモニア水v/v)、B:アセトニトリル];B%:42%~62%、11分)、表題化合物(33.2mg)を得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ = 8.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.86 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.83 (dd, J = 1.6, 7.9 Hz, 1H), 7.62-7.52 (m, 2H), 4.28 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 412.9 [M+H]
実施例38、5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1,7-ジメチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物38)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-6-メチルピリジン-2-アミン(中間体38-2)の合成
中間体25-1(2g、13.79mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、反応液を0℃まで降温し、NaH(1.1g、27.5mmol、有効含有量60%)を加え、反応液を25℃で0.5時間攪拌した。反応溶液を0℃まで降温し、中間体38-1(2.8g、13.79mmol)を反応液に加えた。室温で4h撹拌した。その後、反応液を0℃まで降温し、氷水(10mL)でゆっくりクエンチし、次いで酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相を食塩水(20mL×3)で洗浄し、有機相を無水NaSOで乾燥し、濾過してから、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:3)により精製し、表題化合物(900mg)を得た。
MS m/z (ESI): 315.1 [M+H]
ステップ2:N-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-6-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-アミン(中間体38-3)の合成
中間体38-2(900mg、2.87mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(1.4g、5.7mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、その中に酢酸カリウム(560mg、5.7mmol)及びPd(dppf)Cl(209mg、0.28mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で15時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水(60mL)及び酢酸エチル(80mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=10:1)、表題化合物(200mg)を得た。
MS m/z (ESI): 363.2 [M+H]
ステップ3:5-(2-((2-クロロ-3-フルオロフェニル)アミノ)-6-メチルピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(中間体38-4)の合成
中間体38-3(200mg、0.55mmol)及び中間体15-4(180mg、0.82mmol)をジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、その中にフッ化セシウム(249mg、1.65mmol)及びPd(dtbpf)Cl(35mg、0.05mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(30mL)及び酢酸エチル(40mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=5:1)、表題化合物(55mg)を得た。
MS m/z (ESI): 375.3 [M+H]
ステップ4:5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1,7-ジメチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物38)の合成
中間体38-4(55mg、0.15mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、その中に1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)(112mg、0.73mmol)を加えた。反応液を25℃で15時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:0.05%TFA v/v、B:アセトニトリル;B%:40%~45%、12min)、表題化合物(15mg)を得た。
MS m/z (ESI): 343.2 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.53 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.62 - 7.52 (m, 2H), 7.40 - 7.30 (m, 1H), 7.28 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.21 (s, 3H), 2.34 (s, 3H).
実施例39、7-クロロ-5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物39)
ステップ1:5-クロロ-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(中間体39-2)の合成
中間体39-1(5g、24.2mmol)を無水1,4-ジオキサン(50mL)に溶解し、その中にビス(ピナコラート)ジボロン(7.4g、29.0mmol)、Pd(dppf)Cl(1.8g、2.4mmol)及び酢酸カリウム(4.8g、48.4mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で12時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(100mL)及び酢酸エチル(100mL)を順次に加え、有機相を水(50mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=100:1)、表題化合物(5g)を得た。
MS m/z (ESI): 254.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-アミノ-4-クロロフェニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(中間体39-3)の合成
中間体39-2(25mg、98.6μmol)及び中間体15-4(21.6mg、98.6μmol)を1,4-ジオキサン(2.5mL)及び水(0.5mL)に溶解し、その中にPd(dtpf)Cl(6.4mg、9.8μmol)及びKPO(62.7mg、295.8μmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で12時間攪拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(5mL)及び酢酸エチル(5mL)を順次に加え、有機相を水(5mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製し、表題化合物(15mg)を得た。
MS m/z (ESI): 266.0 [M+H]
ステップ3:7-クロロ-5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物39)の合成
中間体39-3(10mg、37.6μmol)及び中間体39-4(11mg、56.4μmol)を無水1,4-ジオキサン溶液(5mL)に溶解し、その中にPd(dba)(3.45mg、3.7μmol)、CsCO(24mg、75μmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(Xantphos)(2.18mg、3.76μmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で12時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、反応液を濾過し、減圧下で濃縮乾固し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム 5μmシリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は40%~70%であり、溶出時間は15分である]、表題化合物(5.0mg)を得た。
MS m/z (ESI): 362.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.01 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.56 - 7.44 (m, 1H), 7.42 - 7.36 (m, 1H), 7.32 - 7.28 (m, 1H), 7.22 - 7.17 (m, 1H), 6.63 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H).
実施例40、5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物40)
ステップ1:2-((2-メチルピリジン)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-ギ酸(中間体40-1)の合成
中間体35-1(200mg、0.89mmol)を無水テトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、その中にLiHMDSのTHF溶液(1M、1.8mL、1.8mmol)を-78℃で滴下し、滴下完了後-78℃で1時間攪拌し、次いで反応液に3-アミノ-2-メチルピリジン(115mg、1.1mmol)を加えた。室温まで自然に昇温し、3時間反応させた。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)及び酢酸エチル(8mL×3)を順次に加え、有機相を水(8mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィー(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%)により精製し、表題化合物(105mg)を得た。
MS m/z (ESI): 298.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-((2-メチルピリジン-3-イル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(中間体40-2)の合成
中間体40-1(105mg、0.35mmol)及び炭酸セシウム(228mg、0.70mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、0℃でその中にジフェニルリン酸アジド(DPPA)(192mg、0.70mmol)を加え、添加後室温で1時間反応させ、0℃で中間体35-3(40mg、0.35μmol)を加え、添加後反応液を25℃で2時間攪拌した。反応液に水(5mL)及び酢酸エチル(5mL×3)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(5mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製し、表題化合物(75mg)を得た。
MS m/z (ESI): 393.1 [M+H]
ステップ3:5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物40)の合成
中間体40-2(58mg、0.15mmol)及び炭酸セシウム(147mg、0.45mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濾過し、分取高速液体クロマトグラフィー(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%、11min)により精製し、表題化合物(14mg)を得た。
MS m/z (ESI): 347.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.05 (s, 1H), 8.75 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.53 (dd, J = 4.8, 1.5 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 7.9, 4.8 Hz, 1H), 2.06 (s, 3H).
実施例41、1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物41)
ステップ1:3-ブロモ-6-(トリフルオロメチル)-N-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン(中間体41-2)の合成
窒素保護下、中間体15-1(300mg、1.15mmol)及び中間体41-1(186.74mg、1.15mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、反応液にカリウムtert-ブトキシド(323.14mg、2.88mmol)を加え、反応液を20℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(247.9mg)を得た。
MS m/z (ESI): 387.8 [M+H]
ステップ2:1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物41)の合成
窒素保護下、中間体41-2(127.45mg、330.09μmol)を無水キシレン(6mL)に加え、反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(38.14mg、33.01μmol)及び中間体20-1(100mg、330.09μmol)を加えた。その後、窒素保護下、反応液を140℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応物を濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:27%~47%、14分)、表題化合物(15.3mg)を得た。
MS m/z (ESI): 414.1 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.93 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.05-8.00 (m, 1H), 7.93 (dd, J = 4.7, 8.1 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H)。
化合物41(13.6mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10μm);移動相:A:二酸化炭素;B:エタノール(0.1%アンモニア水);B%:25%;流速:75mL/分)により調製分離し、化合物41-P1(2.3mg、RT:3.547min)及び化合物41-P2(2.3mg、RT:3.954min)を得た。
化合物41-P1:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 4.6, 8.2 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 414.0 [M+H]
化合物41-P2:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.03 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 4.8, 8.0 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 414.0 [M+H]
実施例42、5-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物42)
ステップ1:2-シクロプロピル-3-ニトロピリジン(中間体42-3)の合成
窒素保護下、中間体42-1(2.5g、15.77mmol)及び中間体42-2(4.67g、31.54mmol)をジオキサン(50mL)及び水(17mL)に溶解し、反応液に炭酸セシウム(10.28g、31.54mmol)及びPd(dppf)Cl(576.90mg、788.43μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を90℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に水(40mL)を加え、酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をflashにより精製し(ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標)Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配 0~12% 酢酸エチル/石油エーテル@80mL/分)、表題化合物(2.0g)を得た。
MS m/z (ESI): 164.8 [M+H]
ステップ2:2-シクロプロピルピリジン-3-アミン(中間体42-4)の合成
窒素保護下、中間体42-3(2.00g、12.15mmol)をメタノール(30mL)及び水(15mL)に溶解し、反応液に鉄粉(3.39g、60.76mmol)及び塩化アンモニウム(6.50g、121.53mmol)を加えた。窒素保護下、反応液を25℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に水(40mL)を加え、酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配 0~15% 酢酸エチル/石油エーテル@40mL/分)、表題化合物(254.7mg)を得た。
MS m/z (ESI): 134.9 [M+H]
ステップ3:3-ブロモ-N-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体42-5)の合成
窒素保護下、中間体42-4(154.56mg、1.15mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、0℃まで降温した後、反応液にNaH(69.11mg、1.73mmol、有効含有量60%)を加え、反応液を0℃で30分間撹拌した。また、中間体15-1(300mg、1.15mmol)を加え、窒素保護下、反応液を20℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標) Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配 0~13% 酢酸エチル/石油エーテル@40mL/分)、表題化合物(60.9mg)を得た。
MS m/z (ESI): 357.9 [M+H]
ステップ4:5-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物42)の合成
窒素保護下、中間体42-5(58.14mg、162.33μmol)を無水キシレン(2mL)に加え、反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(41.96mg、36.31μmol)及び中間体20-1(110.00mg、363.10μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応物を濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:16%~36%、12分)、表題化合物(19.1mg)を得た。
MS m/z (ESI): 386.1 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.92 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.53 (dd, J = 1.3, 4.8 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 1.4, 7.9 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 4.9, 7.9 Hz, 1H), 4.35 (s, 3H), 1.60-1.51 (m, 1H), 1.15-1.07 (m, 1H), 0.90-0.82 (m, 1H), 0.79-0.70 (m, 1H), 0.65-0.55 (m, 1H)
化合物42(17.0mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10μm);移動相:A:二酸化炭素;B:エタノール(0.1%アンモニア水);B%:30%;流速:70mL/分)により調製分離し、化合物42-P1(3.3mg、RT:4.350min)及び化合物42-P2(3.4mg、RT:4.073min)を得た。
化合物42-P1:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.54 (dd, J = 1.6, 4.9 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 1.5, 8.0 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 4.8, 7.8 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H), 1.60-1.52 (m, 1H), 1.16-1.09 (m, 1H), 0.91-0.83 (m, 1H), 0.80-0.72 (m, 1H), 0.64-0.56 (m, 1H).
MS m/z (ESI): 386.1 [M+H]
化合物42-P2:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.92 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.54 (dd, J = 1.5, 4.8 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 1.6, 7.9 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 4.8, 8.0 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H), 1.60-1.52 (m, 1H), 1.16-1.09 (m, 1H), 0.91-0.84 (m, 1H), 0.80-0.71 (m, 1H), 0.64-0.56 (m, 1H).
MS m/z (ESI): 386.1 [M+H]
実施例43、5-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物43)
ステップ1:3-ブロモ-N-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体43-2)の合成
窒素保護下、中間体15-1(300mg、1.15mmol)及び中間体43-1(143.91mg、1.15mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、反応液にカリウムtert-ブトキシド(322.60mg、2.88mmol)を加えた。反応液を20℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(126.3mg)を得た。
MS m/z (ESI): 348.8 [M+H]
ステップ2:5-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物43)の合成
窒素保護下、中間体43-2(115.24mg、330.09μmol)を無水キシレン(6mL)に加え、反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(38.14mg、33.01μmol)及び中間体20-1(100mg、330.09μmol)を加えた。その後、窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応物を濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:25%~45%、14分)、その後、分取超臨界流体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ(250mm×30mm、10μm);移動相:[A:二酸化炭素、B:エタノール;B%:20%)、化合物43-P1(1.0mg、RT:3.432min)及び化合物43-P2(1.5mg、RT:3.643min)を得た。
化合物43-P1:
MS m/z (ESI): 377.1 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.91 d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.79 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.41-7.38 (m, 1H), 7.25 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.35 (s, 3H), 1.88 (s, 3H)。
化合物43-P2:
MS m/z (ESI): 377.1 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.79 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.32-7.23 (m, 1H), 7.13 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 1.76 (s, 3H)。
実施例44、5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(メチル-d)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物44)
ステップ1:5-ブロモ-1-(メチル-d)-1H-イミダゾール-4-ギ酸メチル(中間体44-2)の合成
0℃で、中間体44-1(300mg、1.46mmol)のテトラヒドロフラン溶液(5mL)にNaH(117.06mg、2.93mmol、有効含有量60%)を加え、30min撹拌しながら反応させ、重水素化ヨードメタン(415.41mg、2.93mmol)を加え、添加後20℃で16時間撹拌した。反応終了後、メタノール(10mL)を加えてクエンチし、反応液を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカゲルカラム、溶離剤:15~70% 酢酸エチル/石油エーテル勾配溶出@40mL/min)、表題化合物(270mg)を得た。
MS m/z (ESI): 222.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Chloroform-d) δ = 7.46 (s, 1H), 4.03-3.82 (s, 3H)。
ステップ2:5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(メチル-d)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物44)の合成
中間体44-2(80mg、360.27μmol)、中間体25-3(163.37mg、360.27μmol)をキシレン(8mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(41.63mg、36.03μmol)を加え、窒素保護下、140℃で16時間撹拌した。反応終了後、20℃まで冷却し、減圧下で濃縮乾固し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製し(テトラヒドロフラン:ジクロロメタン=1:1)、その後、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(ギ酸条件;カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:30%~50%、14min)、表題化合物(41.6mg)を得た。
MS m/z (ESI): 400.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.89 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.58-7.51 (m, 1H), 7.48-7.42 (m, 1H), 7.36-7.27 (m, 1H)。
実施例45、1-メチル-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物45)の合成
ステップ1:2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)アニリン(中間体45-2)の合成
中間体45-1(5g、20.83mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(6.35g、25.00mmol)を無水ジオキサン(50mL)に溶解し、その中に酢酸カリウム(4.09g、41.66mmol)及びPd(dppf)Cl(1.52g、2.08mmol)を加え、窒素保護下、反応液を80℃で4時間撹拌し、反応物を室温まで冷却した後、水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)を順次に加え、有機相を水(50mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(5.22g)を得た。
MS m/z (ESI): 288.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-アミノ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(中間体45-3)の合成
中間体45-2(500mg、1.74mmol)及び中間体15-4(318mg、1.45mmol)を無水ジオキサン(5mL)に溶解し、その中にリン酸カリウム(616mg、2.9mmol)、水(0.5mL)及びPd(dtbpf)Cl(95mg、0.1mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で4時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(5mL)及び酢酸エチル(5mL)を順次に加え、有機相を水(5mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより分離精製し(ジクロロメタン:メタノール=40:1)、表題化合物(200mg)を得た。
MS m/z (ESI): 300.0 [M+H]
ステップ3:1-メチル-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物45)の合成
中間体45-3(60mg、0.2mmol)及び中間体45-4(69m、0.4mmol)を無水ジオキサン(1mL)に溶解し、その中に炭酸セシウム(196mg、0.6mmol)、XantPhos(23mg、0.04mmol)及びPd(dba)(11mg、0.02mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で12時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、反応液を濾過し、減圧下で濃縮乾固し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム 5μmシリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は55%~75%であり、溶出時間は12分である]、表題化合物(8mg)を得た。
MS m/z (ESI): 359.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.71 - 8.69 (m, 1H), 8.52 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.84 - 7.82 (m, 1H), 7.72 - 7.70 (m, 1H),7.57 - 7.54 (m, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.29 (s, 3H), 2.11 (s, 3H).
実施例46、7-クロロ-1-メチル-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物46)
ステップ1:5-クロロ-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(中間体46-2)の合成
反応物46-1(5g、24.22mmol)を無水1,4-ジオキサン(50mL)に溶解し、その中にビス(ピナコラート)ジボロン((BPin))(7.38g、29.06mmol)、Pd(dppf)Cl(1.77g、2.42mmol)及び酢酸カリウム(4.75g、48.43mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応物を室温まで冷却した後、水(50mL)及び酢酸エチル(100mL)を順次に加え、有機相を水(50mL×2)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=100:1)、表題化合物(5g)を得た。
MS m/z (ESI): 254.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-アミノ-4-クロロフェニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(中間体46-3)の合成
中間体46-2(1.75g、6.89mmol)及び中間体15-4(1g、4.57mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及び水(2mL)に溶解し、その中にPd(dppf)Cl(0.1g、0.138mmol)及びKPO(1.9g、8.95mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応物を室温まで冷却した後、水(50mL)及び酢酸エチル(100mL)を順次に加え、静置して分層した後に有機相を分離し、有機相を水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)、表題化合物(0.8g)を得た。
MS m/z (ESI): 266.0 [M+H]
ステップ3:7-クロロ-1-メチル-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物46)の合成
中間体46-3(150mg、0.56mmol)及び2-メチル-3-ブロモ-ピリジン(144.5mg、0.84mmol)を無水トルエン(5mL)に溶解し、その中にPd(dba)(51mg、56μmol)、CsCO(360mg、1.10mmol)及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(Xantphos)(32.7mg、56μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を100℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応物を室温まで冷却した後、反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=20:1)、粗製品を得て、また分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム、5μm、シリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は40%~70%であり、溶出時間は15分である]、表題化合物(21.4mg)を得た。
MS m/z (ESI): 325.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.69 - 8.67 (m, 1H), 8.31 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.79 - 7.77 (m, 1H), 7.55 - 7.52 (m, 1H), 7.45 - 7.42 (m, 1H), 6.45 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.11 (s, 3H).
化合物46(21mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10μm;移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水)B%:40%)により調製し、化合物46-P1(5.2mg、RT:1.519min)及び化合物46-P2(5.8mg、RT:2.025min)を得た。
化合物46-P1:
H NMR (400MHz, Chloroform-d) δ = 8.74 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.58 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 4.9, 7.7 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 1.9, 8.7 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.25 (s, 3H), 2.30 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 325.1 [M+H]
化合物46-P2:
H NMR (400MHz, Chloroform-d) δ = 8.74 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.58 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 5.0, 7.8 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 1.8, 8.5 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.25 (s, 3H), 2.30 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 325.1 [M+H]
実施例47、7-クロロ-1-メチル-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物47)
ステップ1:7-クロロ-1-メチル-5-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物47)の合成
中間体46-3(150mg、0.56mmol)及び2-トリフルオロメチル-3-ブロモ-ピリジン(189mg、0.84mmol)を無水トルエン(5mL)に溶解し、その中にPd(dba)(51mg、56μmol)、CsCO(360mg、1.10mmol)及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(Xantphos)(32.7mg、56μmol)を加えた。窒素保護下、反応液を100℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応物を室温まで冷却した後、反応液を濾過し、減圧下で濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=20:1)、粗製品を得て、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム、5μm、シリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は40%~70%であり、溶出時間は15分である]、表題化合物(37.7mg)を得た。
MS m/z (ESI): 379.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.00 - 8.98 (m, 1H), 8.30 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.21 - 8.19 (m, 1H), 8.08 - 8.05 (m, 1H), 7.46 - 7.43 (m, 1H), 6.55 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H).
化合物47(35mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10μm);移動相:A:二酸化炭素、B:イソプロパノール(0.1%アンモニア水);B%:35%;流速:70mL/分)により調製し、化合物47-P1(7.6mg、RT:1.385min)及び化合物47-P2(10.6mg、RT:1.786min)を得た。
化合物47-P1:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.99 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.10-8.06 (m, 1H), 8.04-7.99 (m, 1H), 7.47 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.31 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 379.0 [M+H]
化合物47-P2:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.99 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.10-8.05 (m, 1H), 8.04-7.98 (m, 1H), 7.47 (dd, J = 1.9, 8.7 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.31 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 379.0 [M+H]
実施例48、5-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物48)
中間体45-3(250mg、0.83mmol)及び3-ブロモ-2-シクロプロピルピリジン(181mg、0.91mmol)を無水トルエン溶液(3mL)に溶解し、その中に炭酸セシウム(541mg、1.66mmol)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(Xantphos)(96mg、0.17mmol)及びPd(dba)(76mg、0.08mmol)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で4h撹拌した。反応終了後、反応物を室温まで冷却した後、反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム、5μm、シリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は55%~75%であり、溶出時間は12分である]、表題化合物(90mg)を得た。
MS m/z (ESI): 385.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.67 - 8.64 (m, 1H), 8.51 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.80 - 7.78 (m, 1H), 7.71 - 7.69 (m, 1H), 7.46 - 7.43 (m, 1H), 6.71 (s, 1H), 4.28 (s, 3H), 1.50 - 1.46 (m, 1H), 1.12 - 1.09 (m, 1H), 0.78 - 0.74 (m, 2H), 0.62 - 0.53 (m, 1H).
化合物48(90mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ(250mm×30mm、10μm);移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水);B%:20%;流速:70mL/分)により調製し、化合物48-P1(31.3mg、RT:3.257min)及び化合物48-P2(33.2mg、RT:3.564min)を得た。
化合物48-P1:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.66 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.76-7.70 (m, 2H), 7.50-7.40 (m, 1H), 6.91 (s, 1H), 4.36 (s, 3H), 1.60-1.50 (m, 1H), 1.25-1.20 (m, 1H), 0.95-0.90 (m, 1H), 0.84-0.80 (m, 1H), 0.75-0.60 (m, 1H).
MS m/z (ESI): 385.1 [M+H]
化合物48-P2:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.66 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.77-7.71 (m, 2H), 7.47 (dd, J = 4.8, 7.8 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 4.37 (s, 3H), 1.60-1.52 (m, 1H), 1.26-1.18 (m, 1H), 0.95-0.87 (m, 1H), 0.87-0.79 (m, 1H), 0.72-0.63 (m, 1H).
MS m/z (ESI): 385.1 [M+H]
実施例49、7-クロロ-5-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-1-メチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物49)
中間体46-3(150mg、0.56mmol)及び3-ブロモ-2-シクロプロピルピリジン(144.5mg、0.73mmol)を無水トルエン(5mL)に溶解し、その中にPd(dba)(51mg、56μmol)、CsCO(360mg、1.10mmol)及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(Xantphos)(32.7mg、56μmol)を加えた。
窒素保護下、反応液を100℃で12時間攪拌した。反応物を室温まで冷却した後、反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=20:1)、粗製品を得て、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム、5μm、シリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は40%~70%であり、溶出時間は15分である]、表題化合物(73.3mg)を得た。
MS m/z (ESI): 351.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.64-8.62 (m, 1H), 8.30 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.75 - 7.73 (m, 1H), 7.51 - 7.38 (m, 2H), 6.48 (d, J = 2.1 Hz,1H), 4.23 (s, 3H), 1.53-1.43 (m, 1H), 1.09 - 0.98 (m, 1H), 0.90-0.72 (m, 2H), 0.69-0.62 (m, 1H).
化合物49(73mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:(S,S)WHELK-O1(250mm×30mm、5μm);移動相:A:二酸化炭素、B:メタノール(0.1%アンモニア水)、B%:55%)により調製し、化合物49-P1(17mg、RT:2.385min)及び化合物49-P2(21.2mg、RT:3.855min)を得た。
化合物49-P1:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.65-8.60 (m, 1H), 8.36 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.70 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.50-7.40 (m, 2H), 6.67 (s, 1H), 4.31 (s, 3H), 1.60-1.50 (m, 1H), 1.25-1.10 (m, 1H), 1.05-0.90 (m, 1H), 0.88-0.80 (m, 1H), 0.75-0.70 (m, 1H).
MS m/z (ESI): 351.1 [M+H]
化合物49-P2:
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ = 8.65-8.60 (m, 1H), 8.36 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.70 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.50-7.40 (m, 2H), 6.67 (s, 1H), 4.31 (s, 3H), 1.60-1.50 (m, 1H), 1.20-1.10 (m, 1H), 0.99-0.84 (m, 1H), 0.83-0.75 (m, 1H), 0.74-0.68 (m, 1H).
MS m/z (ESI): 351.1 [M+H]
実施例50、5-(2-クロロフェニル)-1-(2-ヒドロキシエチル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物50)
ステップ1:1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-1H-イミダゾール-4-ギ酸メチル(中間体50-3)の合成
25℃で、中間体50-1(5g)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(70mL)溶液に溶解し、その中に炭酸カリウム(16.44g)及び中間体50-2(11.38g)を加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に水(200mL)及び酢酸エチル(100mL)を順次に加え、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(0~50%テトラヒドロフラン/石油エーテル、40mL/分)、表題化合物(6.5g)を得た。
MS m/z (ESI): = 284.9 [M+H]
ステップ2:5-ブロモ-1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-1H-イミダゾール-4-ギ酸メチル(中間体50-4)の合成
25℃で、中間体50-3(6.5g)を酢酸(130mL)に溶解し、その中にN-ブロモスクシンイミド(NBS)(4.07g)を加え、窒素保護下、反応液を60℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH=7に調整し、水(100mL)及び酢酸エチル(200mL)を順次に加え、有機相を水(100mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過し、減圧下で濃縮乾固した。カラムクロマトグラフィーにより精製し(0~30%テトラヒドロフラン/石油エーテル、60mL/分)、表題化合物(1g)を得た。
MS m/z (ESI): = 362.9 [M+H]
ステップ3:3-ブロモ-N-(2-クロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体50-5)の合成
o-クロロアニリン(2.94g)をN,N-ジメチルホルムアミド溶液(50mL)に溶解し、0~5℃で水素化ナトリウム(60%)(1.15g)を加え、反応液を0℃で0.5h撹拌し、反応液に中間体15-1(5g)を加え、添加後室温で12時間撹拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)にゆっくり注ぎ、酢酸エチル(60mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(3.5g)を得た。
MS m/z (ESI): 351.0 [M+H]
ステップ4:N-(2-クロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体50-6)の合成
中間体50-5(500mg)及びヘキサメチルジスズ(700mg)を無水キシレン溶液(5mL)に溶解し、その中にPd(PPh(164mg)を加え、窒素保護下、反応液を120℃で1時間攪拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)を順次に加え、有機相を水(50mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=100:1)により、表題化合物(300mg)を得た。
MS m/z (ESI): 437.0 [M+H]
ステップ5:1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(中間体50-7)の合成
25℃で、中間体50-6(60mg)をキシレン(1mL)溶液に溶解し、その中に触媒Pd(PPh(19.08mg)及び中間体50-4(71.91mg)を加え、窒素保護下、反応液を140℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応物を室温まで冷却した後、水(10mL)及び酢酸エチル(5mL)を順次に加え、有機相を水(10mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、減圧下で濃縮乾固し、分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(シリカ、石油エーテル/テトラヒドロフラン=5/1)、表題化合物(60mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 523.0 [M+H]
ステップ6:5-(2-クロロフェニル)-1-(2-ヒドロキシエチル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物50)の合成
20℃で、中間体50-7(50mg)を無水メタノール(1mL)溶液に溶解し、反応液にフッ化セシウム(145.22mg)を加え、窒素保護下、反応液を20℃で15h撹拌した。反応終了後、減圧下で濃縮乾固した。水(10mL)及び酢酸エチル(5mL)を順次に加え、有機相を水(10mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、減圧下で濃縮乾固し、高速液体クロマトグラフィーにより精製し(酸性条件、カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル;B%:24%~44%、12分)、表題化合物(8.1mg)を得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ = 8.88 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.70 (dd, J = 3.4, 6.1 Hz, 1H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.52-7.48 (m, 1H), 5.17 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.74 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 3.93-3.85 (m, 2H).
MS m/z (ESI): = 409.0 [M+H]
実施例51、5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾール[5,4-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物51)
ステップ1:4-(2-((2-クロロフェニル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキサゾール-5-カルボン酸エチル(中間体51-2)の合成
中間体50-6(500mg)及び中間体51-1(700mg)を無水キシレン溶液(5mL)に溶解し、その中にPd(PPh(53.05mg)を加え、窒素保護下、反応液を140℃で4時間攪拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)を順次に加え、有機相を水(50mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により、表題化合物(100mg)を得た。
MS m/z (ESI): 412.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾール[5,4-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物51)の合成
中間体51-2(100mg)を無水アセトニトリル溶液(2mL)に溶解し、その中にKPO(257mg)を加え、窒素保護下、反応液を25℃で2時間攪拌した。反応物を室温まで冷却した後、反応液を濾過し、減圧下で濃縮乾固し、高圧分取クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム 5μmシリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は50%~80%であり、溶出時間は15分である]、表題化合物(20.0mg)を得た。
MS m/z (ESI): 366.0 [M+H]
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 9.27 (s, 1H), 8.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.79 - 7.70 (m, 1H), 7.63 - 7.58 (m, 3H).
実施例52、3-(1-メチル-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,4-ジヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-5-イル)ベンゾニトリル(化合物52)
ステップ1:3-((3-ブロモ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)ベンゾニトリル(中間体52-2)の合成
反応物52-1(113.40mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、反応物15-1(250mg)を加えた。反応液を60℃で12時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に水(5mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機層を飽和食塩水(10mL×3回)で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)、表題化合物(190mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 341.9 [M+H]
ステップ2:3-(1-メチル-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,4-ジヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-5-イル)ベンゾニトリル(化合物52)の合成
中間体52-2(190mg)をキシレン(3mL)に溶解し、中間体20-1(168.25mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(64.18mg)を加えた。反応液を140℃まで昇温し、窒素保護下、12h攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B%:26%~46%、12分)、表題化合物(6.1mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 370.0[M+H]
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.90 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.91 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.82-7.75 (m, 3H), 7.69 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.35 (s, 3H)
実施例53、5-(2-クロロフェニル)-1-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物53)
ステップ1:2-(5-(2-クロロフェニル)-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-1-イル)エチルメタンスルホナート(中間体53-1)の合成
25℃で、化合物50(100mg)を無水ジクロロメタン(4mL)溶液に溶解し、その中にトリエチルアミン(49.51mg)を加え、反応系の温度を0℃に下げ、メタンスルホニルクロリド(56.05mg)を無水ジクロロメタン(1mL)に溶解し、反応液にゆっくり加え、窒素保護下、反応液を25℃で3時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、有機相を減圧下で濃縮乾固し、表題化合物(108mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 487.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-クロロフェニル)-1-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物53)の合成
20℃で、中間体53-1(36mg)を無水ジオキサン(1mL)溶液に溶解し、反応液にジメチルアミン水溶液(416.71mg)を加えた。窒素保護下、反応液を100℃で4時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(酸性条件、カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル;B%:12%~32%、12分)、表題化合物(8.8mg)を得た。
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.65 (dd, J =1.6, 7.7 Hz, 1H), 7.59-7.47 (m, 2H), 7.35 (dd, J =1.8, 7.5 Hz, 1H), 4.96-4.92 (m, 2H), 3.19 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.58 (s, 6H).
MS m/z (ESI): = 436.0 [M+H]
実施例54、5-(2-クロロフェニル)-1-(2-(メチルアミノ)エチル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物54)
20℃で、中間体53-1(36mg)を無水ジオキサン(1mL)に溶解し、反応液にメチルアミン水溶液(114.82mg)を加えた。窒素保護下、100℃で4時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(酸性条件、カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル;B%:7%~27%、12分)、表題化合物(5.3mg)を得た。
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.79 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63-7.58 (m, 1H), 7.50 (dt, J = 1.4, 7.8 Hz, 1H), 7.35 (dt, J =1.3, 7.7 Hz, 1H), 6.79-6.72 (m, 1H), 5.11 (s, 2H), 3.82-3.62 (m, 2H), 2.83 (s, 3H).
MS m/z (ESI): = 422.0 [M+H]
実施例55、1-(2-アミノエチル)-5-(2-クロロフェニル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物55)
20℃で、中間体53-1(36mg)を無水ジオキサン(1mL)溶液に溶解し、反応液にアンモニア水溶液(392.64mg)を加えた。窒素保護下、反応液を100℃で4時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(酸性条件、カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル;B%:17%~37%、12分)、表題化合物(5.3mg)を得た。
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.78 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.65-7.60 (m, 1H), 7.52 (dt, J = 1.3, 7.8 Hz, 1H), 7.42 (dt, J = 1.0, 7.7 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.09-4.96 (m, 2H), 3.65 (s, 2H).
MS m/z (ESI): = 408.0 [M+H]
実施例56、5-(2-クロロフェニル)-1,7-ジメチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物56)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-クロロフェニル)-6-メチルピリジン-2-アミン(中間体56-3)の合成
反応物56-2(3.7g)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、0℃で反応液に水素化ナトリウム(1.9g)を加え、室温で30min撹拌した。反応液を0℃まで冷却し、反応物56-1(5g)を加えた。窒素保護下、反応液を25℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応物を0℃まで冷却した後、水(100mL)及び酢酸エチル(300mL)を順次に加え、有機相を水(60mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=100:1)、表題化合物(6g)を得た。
MS m/z (ESI): 297.2 [M+H]
ステップ2:N-(2-クロロフェニル)-6-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-アミン(中間体56-4)の合成
中間体56-3(3g)及びビス(ピナコラート)ジボロン(5.1g)を1,4-ジオキサン(30mL)に溶解し、その中に酢酸カリウム(2.9g)及びPd(dppf)Cl(738mg)を加えた。窒素保護下、反応液を100℃で15時間攪拌した。反応終了後、反応液を室温まで冷却した後、水(200mL)及び酢酸エチル(90mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:0.05%TFA v/v、B:アセトニトリル;B%:40%~45%、15min)、表題化合物(800mg)を得た。
MS m/z (ESI): 345.2[M+H]
ステップ3:5-(2-((2-クロロフェニル)アミノ)-6-メチルピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(中間体56-5)の合成
中間体56-4(200mg)及び中間体15-4(195mg)をジオキサン(2mL)及び水(0.4mL)に溶解し、その中にフッ化セシウム(267mg)及びPd(PPhCl(39mg)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応物を室温まで冷却した後、水(30mL)及び酢酸エチル(40mL)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=100:1)、表題化合物(70mg)を得た。
MS m/z (ESI): 357.2 [M+H]
ステップ4:5-(2-クロロフェニル)-1,7-ジメチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物56)の合成
中間体56-5(70mg)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、その中に1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)(89mg)を加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に水(30mL)及び酢酸エチル(40mL)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮乾固した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム 5μmシリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は40%~75%であり、溶出時間は13分である]、表題化合物(4mg)を得た。
MS m/z (ESI): 325.2 [M+H]
H NMR (400 MHz, Chloroform-d) δ 8.20 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.61 - 7.54 (m, 1H), 7.48 - 7.39 (m, 2H), 7.37 - 7.31 (m, 1H), 7.09 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.19 (s, 3H), 2.41 (s, 3H).
実施例57、1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物57)
ステップ1:3-ブロモ-6-(トリフルオロメチル)-N-[2-(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン-2-アミン(中間体57-2)の合成
中間体15-1(200mg)及び反応物57-1(123.73mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、その中にナトリウムtert-ブトキシド(184.50mg)を加え、反応液を25℃で16h撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機層を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(61.6mg)を得た。
MS m/z (ESI): 384.9 [M+H]
ステップ2:1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-5-(2-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物57)の合成
中間体57-2(60mg)及び中間体20-1(47.2mg)をキシレン(1mL)に溶解し、その中にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(18.0mg)を加え、窒素保護下、反応液を140℃で16h攪拌した。反応終了後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(5mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
濾過後、有機層を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製した(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:23%~53%、12min)。また、超臨界流体クロマトグラフィーにより分離し(カラム:DAICEL CHIRALCEL OD-H(250mm×30mm、5μm);移動相:[A:二酸化炭素、B:0.1%アンモニア水/エタノール];B%:35%)、化合物57-P1(1.9mg、RT:3.805min)及び化合物57-P2(1.9mg、RT:4.112min)を得た。
化合物57-P1:
MS m/z (ESI): 413.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.94 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.89-7.84 (m, 1H), 7.80-7.75 (m, 2H), 7.48 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.35 (s, 3H)。
化合物57-P2:
MS m/z (ESI): 413.0 [M+H]
H NMR (400MHz, Methanol-d) δ 8.78 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.82 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.77-7.72 (m, 1H), 7.68-7.61 (m, 2H), 7.36 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H)。
実施例58、5-(2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物58)
ステップ1:2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)アニリン(中間体58-2)の合成
25℃で、反応物58-1(1g)を無水アセトニトリル(10mL)溶液に溶解し、その中にN-クロロスクシンイミド(839.13mg)を加え、窒素保護下、反応液を80℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に酢酸エチル(20mL)、水(40mL)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液(40mL×2回)で洗浄し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(0~5% 酢酸エチル/石油エーテル、60mL/分)、表題化合物(830mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 193.8 [M+H]
ステップ2:3-ブロモ-N-(2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体58-3)の合成
25℃で、中間体58-2(730mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(9mL)溶液に溶解し、温度を0℃まで下げ、その中に水素化ナトリウム(301.66mg)をゆっくり加え、30分間撹拌した後、中間体15-1(982.14mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に溶解し、反応系に加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、温度を0℃まで下げ、水(5mL)を加え、また反応液に酢酸エチル(20mL)及び水(40mL)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液(40mL×2回)で洗浄し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧下で濃縮乾固し、表題化合物(1.5g)を得た。
MS m/z (ESI): = 417 [M+H]
ステップ3:N-(2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体58-4)の合成
20℃で、中間体58-3(300mg)を無水キシレン(3mL)溶液に溶解し、反応液にPd(PPh(83.02mg)及びヘキサメチルジスタンナン(470.78mg)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に飽和フッ化セシウム溶液(10mL)を加えてクエンチし、また酢酸エチル(10mL)及び水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×2回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)、表題化合物(80mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 503.0 [M+H]
ステップ4:5-(2-クロロ-4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物58)の合成
20℃で、中間体58-4(80mg)を無水キシレン(1mL)溶液に溶解し、反応液にPd(PPh(18.43mg)及び中間体15-4(34.94mg、159.53μmol)を加えた。窒素保護下、140℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に酢酸エチル(10mL)、水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×2回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製した(酸性条件、カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル;B%:32%~52%、12分)。また、超臨界流体クロマトグラフィーにより更に精製し(塩基性条件、カラム:Phenomenex-Cellulose-2(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%アンモニア水]、B:エタノール;B%:40%~40%)、化合物58-P1(1.5mg、RT:2.495min)及び化合物58-P2(1.9mg、RT:3.176min)を得た。
化合物58-P1
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.91 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.53-7.46 (m, 2H), 7.34 (dd, J = 2.5, 8.8 Hz, 1H), 7.24-6.84 (m, 1H), 4.35 (s, 3H)。
MS m/z (ESI): = 445.0 [M+H]
化合物58-P2
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.91 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.53-7.46 (m, 2H), 7.34 (dd, J = 2.5, 8.8 Hz, 1H), 7.24-6.84 (m, 1H), 4.35 (s, 3H).
MS m/z (ESI): = 445.0 [M+H]
実施例59、5-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物59)
ステップ1:3-ブロモ-N-(4-メトキシフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体59-2)の合成
25℃で、中間体59-1(23.64mg)を無水N,N-ジメチルホ ムアミド(0.5mL)溶液に溶解し、温度を0℃まで下げ、その中に水素化ナトリウム(15.36mg)をゆっくり加え、30分間撹拌した後、中間体15-1(500mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(0.5mL)溶液に溶解し、反応系に加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、温度を0℃まで下げ、水素化ナトリウムを水溶液(1mL)でクエンチし、反応液に酢酸エチル(10mL)、水(20mL)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で2回抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機層を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル/テトラヒドロフラン=10/1)、表題化合物(40mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 346.8 [M+H]
ステップ2:5-(4-(メトキシフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物59)の合成
20℃で、中間体59-2(40mg)を無水キシレン(1mL)に溶解し、反応液にPd(PPh(13.32mg)及び中間体20-1(34.91mg)を加えた。窒素保護下、140℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に酢酸エチル(10mL)、水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×2回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し(酸性条件、カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル;B%:21%~41%、12分)、表題化合物(2.2mg)を得た。
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.87 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.24-7.16 (m, 2H), 7.15-7.07 (m, 2H), 4.34 (s, 3H), 3.92 (s, 3H)。
MS m/z (ESI): = 375.0 [M+H]
実施例60、1-メチル-5-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物60)。
ステップ1:3-ブロモ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体60-2)の合成
25℃で中間体60-1(18.65mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、0℃まで降温した後、反応液に水素化ナトリウム(23.04mg)を加え、窒素保護下、反応液を0℃で30分間撹拌し、反応液に中間体15-1(50mg)を加えた。窒素保護下、20℃で16時間撹拌した。反応終了後、温度を0℃まで下げ、水(20mL)を加え、酢酸エチル(10mL×2回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機層を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:テトラヒドロフラン=1:1)、表題化合物(45mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 320.8 [M+H]
ステップ2:N-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体60-3)の合成
25℃で、中間体60-2(45mg)を無水キシレン(1mL)に溶解し、反応液にPd(PPh(16.19mg)及びヘキサメチルジスタンナン(91.83mg)を加えた。窒素保護下、140℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に飽和フッ化セシウム水溶液(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×2回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:テトラヒドロフラン=1:1)、表題化合物(40mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 407.1 [M+H]
ステップ3:1-メチル-5-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物60)の合成
25℃で、中間体60-3(28mg)を無水キシレン(1mL)に加え、反応液にPd(PPh(7.99mg)及び中間体15-4(22.71mg)を加え、窒素雰囲気下、反応液を140℃で16時間反応させた。反応終了後、反応物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:17%~27%、12分)、表題化合物(1.1mg)を得た。
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.35 (s, 3H), 3.60 (s, 3H).
MS m/z (ESI): = 349.1 [M+H]
実施例61、5-(2-クロロフェニル)-1-エチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物61)
ステップ1:5-ブロモ-1-エチル-1H-イミダゾール-4-ギ酸メチル(中間体61-2)の合成
中間体61-1(300mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)溶液に炭酸カリウム(606.75mg)を20℃で加え、0.5h撹拌しながら反応させ、ヨードエタン(273.89mg)を加え、反応液を50℃で16h撹拌した。反応終了後、濾過して濾液を得て、減圧下で濃縮乾固し、残留物をテトラヒドロフラン(10mL)でパルプ化スラリー化させ、再び濾過して濾液を得て、減圧下で濃縮乾固した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製し(テトラヒドロフラン:石油エーテル=2:1)、表題化合物(130mg)を得た。
MS m/z (ESI): 233.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-クロロフェニル)-1-エチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物61)の合成
中間体61-2(56mg)及び中間体50-6(104.63mg)をキシレン(5mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(27.77mg)を加え、窒素雰囲気下、140℃で16時間攪拌しながら反応させた。その後、反応液を20℃まで降温し、カリウムtert-ブトキシド(40.44mg)を加え、90℃で16時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製し(テトラヒドロフラン:石油エーテル=3:1)、その後、高速液体クロマトグラフィーにより精製し(ギ酸条件;カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:28%~48%、12min)、表題化合物(1.6mg)を得た。
MS m/z (ESI): 393.0 [M+H]
HNMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.79 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.69-7.61 (m, 1H), 7.58-7.49 (m, 2H), 7.46-7.38 (m, 1H), 4.75 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 1.67 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
実施例62、5-(2,4-ジクロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物62)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2,4-ジクロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体62-2)の合成
反応物62-1(273.72mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解した。窒素保護下、0℃で反応液に水素化ナトリウム(122.86mg)を加え、30分間撹拌した。0℃で反応液に中間体15-1(400mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)溶液を加え、20℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を水(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標) Silica Flashカラム、勾配 0% 酢酸エチル/石油エーテル@40mL/min)、表題化合物(500mg)を得た。
MS m/z (ESI): 384.8 [M+H]
ステップ2:N-(2,4-ジクロロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体62-3)の合成
中間体62-2(300mg)をキシレン(3mL)に溶解し、20℃でPd(PPh(89.81mg)及びヘキサメチルジスタンナン(1.02g)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で1時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を飽和フッ化セシウム水溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標) Silica Flashカラム、石油エーテル@40mL/min)、表題化合物(190mg)を得た。
MS m/z (ESI): 470.9 [M+H]
ステップ3:5-(2,4-ジクロロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物62)の合成
中間体62-3(150mg)及び中間体15-4(104.88mg)をキシレン(2mL)に溶解し、20℃でPd(PPh(55.33mg)を加え、窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製した(石油エーテル:テトラヒドロフラン=10:1)。更に高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(0.05%アンモニア水v/v)、B:アセトニトリル];B%:45%~65%、11分)、表題化合物(10.2mg)を得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 8.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.92 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.68-7.63 (m, 1H), 7.61-7.55 (m, 1H), 4.28 (s, 3H)。
MS m/z (ESI): 412.9 [M+H]
実施例63、5-(3-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物63)
ステップ1:3-ブロモ-N-(3-フルオロフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体63-2)の合成
反応物63-1(128.00mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解した。窒素保護下、0℃で反応液に水素化ナトリウム(69.11mg)を加え、30分間撹拌した。0℃で反応液に中間体15-1(300mg)を加え、20℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標) Silica Flashカラム、石油エーテル@60mL/min)、表題化合物(117mg)を得た。
MS m/z (ESI): 334.8 [M+H]
ステップ2:5-(3-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物63)の合成
中間体63-2(100mg)及び中間体20-1(120.54mg)をキシレン(8mL)に溶解し、20℃でPd(PPh(34.48mg)を加え、窒素保護下、140℃で16時間攪拌しながら反応させた。反応液を減圧濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製した(ジクロロメタン:メタノール=10:1)。また、更に高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:YMC-Actus Triart C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル];B%:38%~58%、11分)、表題化合物(8.7mg)を得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 8.84 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.59 (dt, J = 6.5, 8.1 Hz, 1H), 7.35 (dt, J = 1.8, 8.6 Hz, 1H), 7.28 (td, J = 2.1, 9.8 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 0.9, 7.8 Hz, 1H), 4.27 (s, 3H)。
MS m/z (ESI): 363.1 [M+H]
実施例64、1-メチル-5-(ピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物64)
ステップ1:3-ブロモ-N-(ピリジン-3-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体64-2)の合成
カリウムtert-ブトキシド(538.61mg)を中間体15-1(500mg)と中間体64-1(180.7mg)のN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に加えた。反応液を25℃で16h撹拌した。反応終了後、反応液に水(200mL)を加え、酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~10:1)、表題化合物(380.7mg)を得た。
MS m/z (ESI): =317.9 [M+H]
ステップ2:N-(ピリジン-3-イル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミン(中間体64-3)の合成
中間体64-2(380mg)をキシレン(4mL)に溶解し、ヘキサメチルジスタンナン(782.79mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(138.05mg)を加えた。窒素保護下、140℃で4h攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に飽和フッ化カリウム溶液(5mL)を加え、酢酸エチル(5mL×3回)で抽出し、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製し、表題化合物(50mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 403.9[M+H]
ステップ3:1-メチル-5-(ピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物64)の合成
中間体64-3(50mg)をキシレン(2mL)に溶解し、中間体15-4(27.24mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(14.37mg)を加えた。窒素保護下、140℃で12h攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:9%~29%、12分)、表題化合物(16.6mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 346.0[M+H]
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.91 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.70 (dd, J = 1.5, 5.0 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.94-7.89 (m, 1H), 7.83-7.77 (m, 1H), 7.71 (dd, J = 4.9, 8.1 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H)。
実施例65、5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4’,5’:4,5]ピリド[2,3-d]ピリミジン-4-オン(化合物65)
ステップ1:5-ブロモ-2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4(3H)-オン(中間体65-2)の合成
中間体65-1(5g)をN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、そして、反応液にN-ブロモスクシンイミド(6.5g)を加えた。反応液を50℃で18h攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、水(60mL)及び酢酸エチル(80mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(5g)を得た。
MS m/z (ESI): 243.2 [M+H]
ステップ2:5-ブロモ-N-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-アミン(中間体65-4)の合成
中間体65-2(500mg)及び2,6-ジメチルピリジン(330mg)を無水テトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、その中にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(697mg)を-78℃で滴下し、0℃で2h攪拌し、次いで反応液に中間体65-3(896mg)を加えた。反応液を70℃で3h撹拌した。反応液にHO(20mL)及び酢酸エチル(20mL×3)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により、表題化合物(270mg)を得た。
MS m/z (ESI): 370.2 [M+H]
ステップ3:(4-((2-クロロ-3-フルオロフェニル)アミノ)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)ボロン酸(中間体65-5)の合成
中間体65-4(300mg)及びビス(ピナコラート)ジボロン(278mg)を1,4-ジオキサン(3mL)に溶解し、その中に酢酸カリウム(211mg)及びPd(dppf)Cl(46mg)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で15時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水(40mL)及び酢酸エチル(80mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=10:1)、表題化合物(200mg)を得た。
MS m/z (ESI): 336.1 [M+H]
ステップ4:5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4’,5’:4,5]ピリド[2,3-d]ピリミジン-4-オン(化合物65)の合成
中間体65-5(200mg)及び中間体15-4(195mg)をジオキサン(2mL)及び水(0.4mL)に溶解し、その中にフッ化セシウム(267mg)及びPd(dtbpf)Cl(39mg)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(30mL)及び酢酸エチル(40mL)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:0.05%TFA v/v、B:アセトニトリル;B%:40%~45%、12min)、表題化合物(13mg)を得た。
MS m/z (ESI): 398.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.76 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.69 - 7.60 (m, 2H), 7.47 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.32 (s, 3H)。
実施例66、5-(2-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物66)
中間体45-3(50mg)及び中間体66-1(70mg)を無水ジオキサン溶液(1mL)に溶解し、炭酸セシウム(163mg)、XantPhos(19mg)及びPd(dba)(10mg)を加えた。窒素保護下、反応液を100℃で12h攪拌した。反応物を室温まで冷却した後、反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、濃縮した残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム 5μmシリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は55%~75%であり、溶出時間は12分である]、表題化合物(2mg)を得た。
MS m/z (ESI): 396.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, Chloroform-d) δ 8.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.57 - 7.50 (m, 2H), 7.43 - 7.41 (m, 1H), 7.26 - 7.21 (m, 1H), 6.88 (s, 1H), 4.28 (s, 3H)。
実施例67、5-(2-エチルピリジン-3-イル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物67)
ステップ1:3-ニトロ-2-ビニル-ピリジン(中間体67-3)の合成
窒素保護下、中間体67-1(2.5g)をジオキサン(50mL)及び水(16mL)に加え、反応液に中間体67-2(4.22g)、PdCl(dppf)(10.62mg)及び炭酸セシウム(10.28g)を加えた。窒素保護下、反応液を90℃で16時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液に水(40mL)を加え、酢酸エチル(40mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をflashにより精製し(ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標) Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配 0~12% 酢酸エチル/石油エーテル@80mL/分)、表題化合物(1.98g)を得た。
MS m/z (ESI): 150.9 [M+H]
ステップ2:2-エチルピリジン-3-アミン(中間体67-4)の合成
窒素保護下、中間体67-3(140.49mg)を無水メタノール(50mL)に溶解し、反応液に湿ったパラジウム炭素(300mg)を加え、水素雰囲気下、反応液を45℃で16時間撹拌した。反応終了後、濾過し、濾液を減圧濃縮して溶媒を除去し、表題化合物(1.22g)を得た。
MS m/z (ESI): 123.2 [M+H]
ステップ3:3-ブロモ-N-(2-エチルピリジン-3-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体67-5)の合成
窒素保護下、中間体67-4(140.49mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、0℃まで降温した後、反応液に水素化ナトリウム(69.00mg)を加え、反応液を0℃で30分間撹拌した。中間体15-1(300mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、反応液に加えた。窒素保護下、反応液を25℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をフラッシュシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配 0~13% 酢酸エチル/石油エーテル@40mL/分)、表題化合物(31.8mg)を得た。
MS m/z (ESI): 345.9 [M+H]
ステップ4:5-(2-エチルピリジン-3-イル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物67)の合成
窒素保護下、中間体67-5(31.8mg)を無水キシレン(1mL)に加え、反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10.62mg)及び中間体20-1(27.83mg)を加えた。その後、窒素保護下、反応液を140℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:11%~41%、12分)、表題化合物(7mg)を得た。凍結乾燥して溶媒を除去し、残留物を分取超臨界流体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10μm);移動相:[A:超臨界二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水)];B%:25%~25%)、化合物67-P1(2.03mg、RT:4.35min)及び化合物67-P2(2.02mg、RT:5.01min)を得た。
化合物67-P1
MS m/z (ESI): 374.1 [M+H]
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ 8.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.66 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 4.9, 7.9 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H), 2.48 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 1.08 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
化合物67-P2
MS m/z (ESI): 374.1 [M+H]
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ 8.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.66 (dd, J = 1.5, 5.0 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.72 (dd, J = 1.5, 7.8 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 4.9, 7.9 Hz, 1H), 4.36 (s, 3H), 2.48 (q, J = 7.7 Hz, 2H), 1.08 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
実施例68、5-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物68)
ステップ1:3-ブロモ-N-(2-メトキシピリジン-3-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体68-2)の合成
窒素保護下、中間体68-1(238.33mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、0℃まで降温した後、反応液に水素化ナトリウム(115.19mg)を加え、反応液を0℃で30分間撹拌した。中間体15-1(500mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、反応液に加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をフラッシュシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配 0~5% 酢酸エチル/石油エーテル@40mL/分)、表題化合物(231.4mg)を得た。
MS m/z (ESI): 347.9 [M+H]
ステップ2:5-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物68)の合成
窒素保護下、中間体68-2(231.4mg)を無水キシレン(7mL)に加え、反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(76.81mg)及び中間体20-1(201.37mg)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、粗製品(20mg)を得た。粗製品を無水キシレン(7mL)に加え、反応液にカリウムtert-ブトキシド(30mg)を加え、反応液を100℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応物を濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:23%~43%、12分)、表題化合物(6.3mg)を得た。
MS m/z (ESI): 376.1 [M+H]
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ 8.89 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 1.7, 5.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.78 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.73 (dd, J = 1.8, 7.5 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 5.1, 7.4 Hz, 1H), 4.35 (s, 3H), 3.81 (s, 3H).
実施例69、5-(5-(ジフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物69)
ステップ1:3-ブロモ-N-(5-(ジフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体69-2)の合成
反応物69-1(245.93mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウム(92.14mg)を加えて30分間撹拌し、0℃で中間体15-1(400mg)を加えた。窒素保護下、反応液を20℃で16時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を水(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)Silica Flashカラム、勾配 0~5% 酢酸エチル/石油エーテル@40mL/min)、表題化合物(400mg)を得た。
MS m/z (ESI): 383.8 [M+H]
ステップ2:5-(5-(ジフルオロメトキシ)ピリジン-2-イル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物69)の合成
中間体69-2(100mg)及び中間体20-1(119.50mg)をキシレン(5mL)に溶解し、20℃でPd(PPh(30.08mg)を加え、窒素保護下、反応液を140℃で16時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製した(ジクロロメタン:メタノール=10:1)。また、更に高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Phenomenex C18 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(アンモニア水+炭酸水素アンモニウム)、B:アセトニトリル];B%:35%~55%、2分)、表題化合物(46.3mg)を得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ = 8.86 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.95 (dd, J = 2.8, 8.6 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.50 (t, J = 73.2 Hz, 1H), 4.27 (s, 3H)。
MS m/z (ESI): 412.1 [M+H]
実施例70、5-(3-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物70)
ステップ1:3-ブロモ-N-(3-フルオロ-2-メトキシフェニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体70-2)の合成
窒素保護下、中間体70-1(270.97mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、0℃まで降温した後、反応液に水素化ナトリウム(115.19mg、有効含有量60%)を加え、反応液を0℃で30分間撹拌した。中間体15-1(500mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、反応液に加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をフラッシュシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配 0~5% 酢酸エチル/石油エーテル@40mL/分)、表題化合物(231.4mg)を得た。
MS m/z (ESI): 365.0 [M+H]
ステップ2:5-(3-フルオロ-2-メトキシフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物70)の合成
窒素保護下、中間体70-2(100mg)を無水キシレン(7mL)に加え、反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(41.96mg)及び中間体20-1(110.00mg)を加えた。窒素保護下、反応液を140℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:24%~44%、12分)、また、分取超臨界流体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:DAICEL CHIRALCEL OD-H(250mm×30mm、5μm);移動相:[A:超臨界二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水)];B%:40%~40%)、化合物70-P1(3.5mg、RT:5.883min)及び化合物70-P2(3.8mg、RT:6.298min)を得た。
化合物70-P1
MS m/z (ESI): 393.1 [M+H]
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ 8.89 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.37-7.33 (m, 1H), 7.26 (dt, J = 5.5, 8.1 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.35 (s, 3H), 3.72 (d, J = 1.9 Hz, 3H)。
化合物70-P2
MS m/z (ESI): 393.1 [M+H]
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ 8.77 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.30-7.22 (m, 1H), 7.13 (dt, J = 5.3, 8.2 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.60 (d, J = 1.9 Hz, 3H)。
実施例71、5-[(4-(ジフルオロメトキシ)-3-フルオロフェニル]-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物71)
ステップ1:3-ブロモ-N-[(4-(ジフルオロメトキシ)-3-フルオロフェニル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(中間体71-2)の合成
中間体15-1(300mg)及び中間体71-1(203.69mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、反応液にカリウムtert-ブトキシド(322.60mg)を加えた。反応液を25℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をフラッシュシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配 0~10% 酢酸エチル/石油エーテル@40mL/分)、表題化合物(218.9mg)を得た。
MS m/z (ESI): 401.0 [M+H]
ステップ2:5-[4-(ジフルオロメトキシ)-3-フルオロフェニル]-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物71)の合成
窒素保護下、中間体71-2(100mg)を無水キシレン(4mL)に加え、反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(28.81mg)及び中間体20-1(75.53mg)を加えた。その後、窒素保護下、反応液を140℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:31%~51%、14分)、表題化合物(25.8mg)を得た。
MS m/z (ESI): 429.1 [M+H]
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ 8.89 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.51 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 2.3, 10.9 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.00 (t, J = 70.4 Hz, 1H), 4.35 (s, 3H)。
実施例72、1-(メチル-d)-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物72)
ステップ1:N-(2-メチルピリジン-3-イル)-6-(トリフルオロメチル)-3-(トリメチルスタンニル)ピリジン-2-アミンの合成
中間体20-3(300mg)をキシレン(8mL)に溶解し、ヘキサメチルジスタンナン(591.88mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(104.38mg)を加えた。窒素保護下、密閉して140℃まで加熱して1h反応させ、反応終了後20℃まで冷却し、フッ化カリウム溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL)で抽出し、有機相を減圧下で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムにより精製し(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカゲルカラム、溶離剤:10~35% 酢酸エチル/石油エーテル勾配@30mL/min)、表題化合物(130mg)を得た。
MS m/z (ESI): 417.9 [M+H]
ステップ2:1-(メチル-d)-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物72)の合成
中間体72-1(130mg)及び中間体44-2(69.39mg)をキシレン(5mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(36.11mg)を加え、窒素保護下、140℃で16h攪拌しながら反応させた。反応終了後、減圧下で濃縮乾固し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製し(テトラヒドロフラン:ジクロロメタン=1:1)、また、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(ギ酸条件;カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:4%~34%、12min)、表題化合物(22.3mg)を得た。
MS m/z (ESI): 363.0 [M+H]
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.91 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.76-7.70 (m, 1H), 7.50 (dd, J = 5.0, 7.8 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H)。
実施例73、2-クロロ-3-(1-メチル-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,4-ジヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-5-イル)ベンゾニトリル(化合物73)
ステップ1:3-アミノ-2-クロロベンゾニトリル(中間体73-2)の合成
25℃で、中間体73-1(500mg)を無水エタノール(9mL)及び水(3mL)に溶解し、反応液に鉄粉(458.84mg)及び塩化アンモニウム(732.50mg)を加えた。窒素保護下、反応液を70℃で16時間攪拌した。反応終了後、温度を25℃まで下げ、水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×2回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、表題化合物(375mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 153.1 [M+H]
ステップ2:3-((3-ブロモ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-2-クロロベンゾニトリル(中間体73-3)の合成
25℃で、中間体73-2(256.03mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に溶解し、0℃まで降温した後、反応物に水素化ナトリウム(117.96mg、有効含有量60%)を加えた。窒素保護下、反応液を0℃で0.5時間攪拌し、反応物に中間体15-1(150mg)を加えた。反応終了後、反応液に水(200mL)を加え、酢酸エチル(100mL×2回)で抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、表題化合物(120mg)を得た。
MS m/z (ESI): = 375.7 [M+H]
ステップ3:2-クロロ-3-(1-メチル-4-オキソ-7-(トリフルオロメチル)-1,4-ジヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-5-イル)ベンゾニトリル(化合物73)の合成
25℃で、中間体73-3(120mg)を無水キシレン(5mL)に加え、反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(36.82mg)及び中間体20-1(144.81mg)を加え、窒素雰囲気下、反応液を140℃で16時間反応させた。反応終了後、反応物を濾過し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[水(0.225%ギ酸)-アセトニトリル];B%:25%~45%、12分)、表題化合物(65mg)を得た。
また、化合物73を分取超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ(250mm×30mm、10μm);移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水))により精製し、化合物73-P1(13.3mg、RT:3.105min)及び化合物73-P2(11mg、RT:3.557min)を得た。
化合物73-P1
MS m/z (ESI): = 404.0 [M+H]
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.03 (dd, J = 1.5, 7.8 Hz, 1H), 7.86-7.80 (m, 2H), 7.77-7.71 (m, 1H), 4.36 (s, 3H).
MS m/z (ESI): = 404.0 [M+H]
化合物73-P2
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.03 (dd, J = 1.6, 7.7 Hz, 1H), 7.85-7.79 (m, 2H), 7.77-7.69 (m, 1H), 4.36 (s, 3H).
実施例74、1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物74)
ステップ1:4-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(中間体74-2)の合成
反応物74-1(2g)をジクロロメタン(23mL)に溶解し、0℃で塩化チオニル(3.18g)を加え、窒素保護下、反応液を25℃で16時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮して、表題化合物の粗製品(3.02g)を得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ = 7.79 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 4.68 (s, 2H), 3.81 (s, 3H)
ステップ2:5-ブロモ-1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-1H-イミダゾール-4-ギ酸メチル(中間体74-4)の合成
中間体74-2(300mg)及び中間体74-3(471.01mg)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、ヨウ化ナトリウム(344.39mg)及び炭酸カリウム(952.60mg)を25℃で加え、反応液を80℃で24時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=10:1)、表題化合物(201mg)を得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d)δ NMR (400MHz, DMSO-48 (s, 1H), 4.68 (s, 2H), 3.81 (s, 3H) 3.79 (s, 3H), 3.75 (s, 3H)。
MS m/z (ESI): = 299.0 [M+H]
ステップ3:1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物74)の合成
中間体74-4(100mg)及び中間体72-1(139.08mg)をキシレン(5mL)に溶解し、窒素保護下、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(38.63mg)を25℃で加えた。窒素保護下、140℃で16時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=10:1)、また、更に高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:C18-1 150×30mm×5μm;移動相:[A:水(アンモニア水+炭酸水素アンモニウム)、B:アセトニトリル];B%:25%~45%、2分)、表題化合物(29.4mg)を得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ = 8.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.56 (dd, J = J = 1.4, 4.8 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.70 (dd, J = 1.4, 7.9 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.43 (dd, J = 4.8, 7.9 Hz, 1H), 5.79 (s, 2H), 3.77 (s, 3H), 2.09 (s, 3H)。
MS m/z (ESI): = 440.2 [M+H]
実施例75、1-メチル-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4’,5’:4,5]ピリド[2,3-d]ピリミジン-4-オン(化合物75)
ステップ1:5-ブロモ-N-(2-メチルピリジン-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-アミン(中間体75-2)の合成
中間体65-2(500mg)及び2,6-ジメチルピリジン(330mg)を無水テトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、その中にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(697mg)を-78℃で滴下し、0℃で2h反応させ、次いで反応液に中間体75-1(667mg)を加えた。反応液を70℃で3h攪拌した。反応液にHO(20mL)及び酢酸エチル(20mL×3)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により、表題化合物(230mg)を得た。
MS m/z (ESI): 333.2 [M+H]
ステップ2:(4-((2-メチルピリジン-3-イル)アミノ)-2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)ボロン酸(中間体75-3)の合成
中間体75-2(220mg)及びビス(ピナコラート)ジボロン(252mg)を1,4-ジオキサン(3mL)に溶解し、その中に酢酸カリウム(194mg)及びPd(dppf)Cl(42mg)を加えた。窒素保護下、反応液を100℃で15時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、水(40mL)及び酢酸エチル(80mL)を順次に加え、有機相を水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=10:1)、表題化合物(160mg)を得た。
MS m/z (ESI): 299.1 [M+H]
ステップ3:1-メチル-5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4’,5’:4,5]ピリド[2,3-d]ピリミジン-4-オン(化合物75)の合成
中間体75-3(160mg)及び中間体15-4(175mg)をジオキサン(2mL)及び水(0.4mL)に溶解し、その中にフッ化セシウム(156mg)及びPd(dtbpf)Cl(39mg)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、水(30mL)及び酢酸エチル(40mL)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:0.05%TFA v/v、B:アセトニトリル;B%:40%~45%、12min)、表題化合物(15mg)を得た。
MS m/z (ESI): 361.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.75 (s, 1H), 8.63 - 8.57 (m, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.76 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 4.31 (s, 3H), 2.12 (s, 3H).
実施例76、1-メチル-5-(ピリミジン-5-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物76)
ステップ1:2-フルオロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン(中間体76-3)の合成
中間体76-1(100g)をTHF(1000mL)に溶解し、反応液に中間体76-2(124g)を加えた。窒素保護下、反応液を-78℃で10min撹拌し、リチウムジイソプロピルアミド(318mL)を数回に分けて加え、反応液を25℃で4h撹拌した。反応液を0℃まで降温し、HCl水溶液を加えて反応液のpH=4に調整した。そして、酢酸エチル(1500mL×2)で抽出し、合わせた有機相を食塩水(300mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を無水NaSOで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、減圧蒸留(90℃)して表題化合物(130g)を得た。
MS m/z (ESI): 292.1 [M+H]
ステップ2:5-(2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(中間体76-4)の合成
中間体15-4(29.0g)及び中間体76-3(58g)を1,4-ジオキサン(250mL)及び水(25mL)に溶解し、フッ化セシウム(60.25g)、Ruphos(6.2g)及びRuphos Pd G(11.10g)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で4h撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、290mLの6M KCO水溶液を加え、25℃で0.5h攪拌し、酢酸エチル(300mL×2)で抽出し、合わせた有機相を食塩水(300mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を無水NaSOで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=20:1)により、表題化合物(22.3g)を得た。
MS m/z (ESI): 304.1 [M+H]
ステップ3:1-メチル-5-(ピリミジン-5-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物76)の合成
中間体76-4(100mg)及び中間体76-5(31mg)を無水テトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、その中にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)(1mL、1.0N)を0℃で滴下し、滴下完了後25℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)及び酢酸エチル(8mL×3)を順次に加え、有機相を水(8mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィー(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%)により精製し、表題化合物(6mg)を得た。
MS m/z (ESI): 347.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.32 (s, 1H), 8.95 (s, 2H), 8.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.30 (s, 3H).
実施例77、1-メチル-5-(ピラジン-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物77)の合成
ステップ1:1-メチル-5-(2-(ピラジン-2-イルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(中間体77-1)の合成
中間体76-4(100mg)及び2-アミノピラジン(31mg)を無水テトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、その中にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1mL)を0℃で滴下し、滴下完了後25℃で1時間攪拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)及び酢酸エチル(8mL×3)を順次に加え、有機相を水(8mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物をflashにより精製し(ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標)Silica Flashクロマトグラフィーカラム、勾配 0~5% メタノール/ジクロロメタン、80mL/分)、表題化合物(60.0mg)を得た。
MS m/z (ESI): 379.0 [M+H]
ステップ2:1-メチル-5-(ピラジン-2-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物77)の合成
中間体77-2(100mg)を無水アセトニトリル(3mL)に溶解し、リン酸カリウム(100mg)を加え、80℃で4時間攪拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)及び酢酸エチル(8mL×3)を順次に加え、有機相を水(8mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:33%~50%、12分)、表題化合物(23.5mg)を得た。
MS m/z (ESI): 347.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.93 - 8.81 (m, 4H)8.38 (s, 1H), 7.88 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.30 (s, 3H).
実施例78、5-(2,3-ジフルオロフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物78)
中間体76-4(50mg)及び中間体78-1(22mg、0.17mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、窒素保護下、反応液を0℃で10min攪拌した。反応液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(0.34mL)を加えた。反応液を24℃で2h攪拌した。反応液の温度を0℃に下げ、HO 5mLを加えて反応をクエンチした。水(15mL)及び酢酸エチル(30mL)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して粗製品50mgを得た。粗製品を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:0.05%TFA v/v、B:アセトニトリル;B%:40%~45%、12min)、表題化合物(5mg)を得た。
MS m/z (ESI): 381.2 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.88 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.88 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.70 - 7.58 (m, 1H), 7.47 - 7.30 (m, 2H), 4.27 (s, 3H).
実施例79、1-メチル-5-(4-メチルピリミジン-5-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物79)
ステップ1:1-メチル-5-(4-メチルピリミジン-5-イル)-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物79)の合成
中間体76-4(80mg)及び中間体79-1(29g)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、その中にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1mol/L in THF、0.4mL)を0℃で滴下し、反応液を0℃で3h攪拌しながら反応させた。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:40%~60%、12min)、表題化合物(31mg)を得た。
MS m/z (ESI): 361.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.17 (s, 1H), 8.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.29 (s, 3H), 2.15 (s, 3H).
実施例80、5-(2-クロロ-3-エチニルフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物80)
ステップ1:2-クロロ-3-((トリイソプロピルシリル)エチニル)アニリン(中間体80-3)の合成
中間体80-1(316mg)、中間体80-2(562mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(707mg)及び炭酸セシウム(998mg)を無水テトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、60℃で10h反応させた。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL×2)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=4:1)により精製し、表題化合物(174mg)を得た。
MS m/z (ESI): 308.1 [M+H]
ステップ2:5-(2-クロロ-3-((トリイソプロピルシリル)エチニル)フェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(中間体80-4)の合成
中間体80-3(125mg)及び中間体76-4(152mg)を無水テトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、その中にリチウムビス(トリメチルシリル)アミドのTHF溶液(1mol/L、0.8mL)を0℃で滴下し、反応液を0℃で2h撹拌しながら反応させた。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、表題化合物(165mg)を得た。
MS m/z (ESI): 558.9 [M+H]
ステップ3:5-(2-クロロ-3-エチニルフェニル)-1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4-オン(化合物80)の合成
中間体80-4(160mg、0.3mmol)及びフッ化テトラメチルアンモニウム(56mg、0.6mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、25℃で5h反応させた。反応液を水(15mL)で洗浄し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出し、有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して溶媒を除去し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%、11min)、表題化合物(32mg)を得た。
MS m/z (ESI): 403.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.87 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.78-7.76 (m, 1H), 7.63-7.48 (m, 2H), 4.67 (s, 1H), 4.28 (s, 3H).
化合物80(46.5mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD-H(250mm×30mm、5μm);移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水);B%:45%;流速:70mL/分)により分離調製し、化合物80-P1(6.4mg、RT:1.499min)及び化合物80-P2(9.1mg、RT:1.893min)を得た。
化合物80-P1:
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.93-8.87 (m, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.76-7.71 (m, 1H), 7.55-7.48 (m, 1H), 7.48-7.43 (m, 1H), 4.35 (s, 3H), 3.94 (s, 1H).
MS m/z (ESI): 403.1[M+H]
化合物80-P2:
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.90 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.76-7.70 (m, 1H), 7.54-7.49 (m, 1H), 7.49-7.43 (m, 1H), 4.35 (s, 3H), 3.94 (s, 1H).
MS m/z (ESI): 403.0 [M+H]
実施例81、5-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物81)
ステップ1:2-((2-シクロプロピルピリジン-3-イル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-ギ酸(中間体81-1)の合成
中間体35-1(300mg)を無水テトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、その中にLiHMDS(1M、5.0mL)を-78℃で滴下し、滴下完了後-78℃で1h反応させ、次いで反応液に中間体42-4(323mg)を加えた。室温まで自然に昇温し、3h反応させた。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)及び酢酸エチル(20mL×3)を順次に加え、有機相を水(20mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、濾液を減圧濃縮して表題化合物(220mg)を得た。
MS m/z (ESI): 324.2 [M+H]
ステップ2:5-(2-((2-シクロプロピルピリジン-3-イル)アミノ)-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(中間体81-2)の合成
中間体81-1(100mg)及び炭酸セシウム(228mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、0℃でその中にジフェニルリン酸アジド(DPPA)(192mg)を加え、添加後室温で1h反応させ、0℃で中間体35-3(40mg)を加え、添加後反応液を25℃で2h攪拌した。反応液に水(5mL)及び酢酸エチル(5mL×3)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(5mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル:酢酸エチル=100:0~50:50)により精製し、表題化合物(70mg)を得た。
MS m/z (ESI): 419.2 [M+H]
ステップ3:5-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物81)の合成
中間体81-2(70mg)及び炭酸セシウム(149mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、70℃で2h反応させた。反応液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%、11min)、表題化合物(15mg)を得た。
MS m/z (ESI): 373.2 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.04 (s, 1H), 8.74 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.56-8.53 (m, 1H), 7.86 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.73-7.68 (m, 1H), 7.32-7.24 (m, 1H), 1.61-1.50 (m, 1H), 1.03-0.92 (m, 1H), 0.75-0.57 (m, 2H), 0.55-0.43 (m, 1H).
化合物81(13mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:(s,s)WHELK-01(250mm×30mm、5μm);移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水);B%:50%;流速:70mL/分)により分離調製し、化合物81-P1(3.2mg、RT:1.570min)及び化合物81-P2(4.9mg、RT:2.675min)を得た。
化合物81-P1
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.80 (s, 1H), 8.77 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.56 (dd, J = 1.5, 5.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.70 (dd, J = 1.6, 7.9 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 4.9, 7.9 Hz, 1H), 1.66-1.58 (m, 1H), 1.17-1.09 (m, 1H), 0.94-0.86 (m, 1H), 0.83-0.75 (m, 1H), 0.68-0.59 (m, 1H).
MS m/z (ESI): 373.1 [M+H]
化合物81-P2
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.80 (s, 1H), 8.77 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.56 (dd, J = 1.5, 4.8 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.70 (dd, J = 1.5, 8.0 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 4.9, 7.9 Hz, 1H), 1.66-1.57 (m, 1H), 1.18-1.09 (m, 1H), 0.93-0.88 (m, 1H), 0.83-0.75 (m, 1H), 0.68-0.60 (m, 1H).
MS m/z (ESI): 373.1 [M+H]
実施例82、5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c]キノリン-4(5H)-オン(化合物82)
ステップ1:2-((2-メチルピリジン-3-イル)アミノ)-4-(トリフルオロメチル)安息香酸(中間体82-2)の合成
中間体82-1(6g)及び2-メチルピリジン-3-アミン(3.62g)を無水ジメチルスルホキシド(30mL)に溶解し、その中にヨウ化第一銅(1.70g)、N,N-ジメチルグリシン(811mg)及び炭酸カリウム(6.16g)を加え、添加後100℃で12時間撹拌した。反応終了後、濾過して、有機相を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:23%~66%、25分)、表題化合物(2g)を得た。
MS m/z (ESI): 297.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-((2-メチルピリジン-3-イル)アミノ)-4(トリフルオロメチル)フェニル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(中間体82-3)の合成
中間体82-2(200mg、675.12μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、0℃で炭酸セシウム(658mg、2.03mmol)及びジフェニルリン酸アジド(DPPA)(371mg、1.35mmol)を加え、反応液を0℃で0.5時間撹拌した。反応液に中間体35-3(152mg、1.35mmol)を加え、25℃で1時間撹拌した。反応終了後、水(10mL)及び酢酸エチル(10mL)を順次に加え、有機相を水(5mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:23%~50%、12分)、表題化合物(100mg)を得た。
MS m/z (ESI): 392. 0 [M+H]
ステップ3:5-(2-メチルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c]キノリン-4(5H)-オン(化合物82)の合成
中間体82-3(90mg、230μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、その中に炭酸セシウム(228mg、0.69mmol)を加え、反応液を60℃で2時間撹拌した。反応終了後、水(10mL)及び酢酸エチル(10mL)を順次に加え、有機相を水(5mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:23%~50%、12分)、表題化合物(10mg)を得た。
MS m/z (ESI): 346.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, Chloroform-d) δ 9.07 (s, 1H), 8.73 - 8.71 (m, 1H), 8.36 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.88 - 7.86 (m, 1H), 7.81 - 7.78 (m,1H), 7.58 - 7.55 (m, 1H), 6.72 (s, 1H), 2.16(s, 3H).
化合物82(64.6mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10μm);移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水);B%:25%~25%;流速:70mL/分)により分離調製し、化合物82-P1(20.8mg、RT:3.206min)及び化合物82-P2(18.7mg、RT:4.274min)を得た。
化合物82-P1
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.77 (s, 1H), 8.75 (dd, J = 1.4, 4.9 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.88 (dd, J = 1.3, 8.0 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 4.9, 7.9 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 2.26 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 346.1 [M+H]
化合物82-P2
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.77 (s, 1H), 8.75 (dd, J = 1.5, 4.8 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.89 (dd, J = 1.4, 7.9 Hz, 1H), 7.82-7.76 (m, 1H), 7.64 (dd, J = 4.9, 7.9 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 2.26 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 346.1 [M+H]
実施例83、7-クロロ-5-(2-メチルピリジン-3-イル)オキサゾロ[4,5-c]キノリン-4(5H)-オン(化合物83)
ステップ1:5-(2-ブロモ-4-クロロフェニル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(中間体83-2)の合成
中間体83-1(5.0g)及び炭酸セシウム(13.8g)をN,N-ジメチルホルムアミド(42mL)に溶解し、0℃でその中にDPPA(10.3g)を加え、室温で1h反応させ、また、0℃で中間体35-3(2.4g)を加え、反応液を25℃で2h攪拌した。反応液に水(60mL)及び酢酸エチル(70mL×3)を順次に加え、有機相を飽和食塩水(60mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=4:1)により表題化合物(1.8g)を得た。
MS m/z (ESI): 329.9 [M+H]
ステップ2:5-(4-クロロ-2-((2-メチルピリジン-3-イル)アミノ)フェニル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(中間体83-4)の合成
中間体83-2(200.0mg)及び中間体83-3(78.5mg)を1,4-ジオキサン(2mL)に溶解し、その中にRuPhos-Pd-G3(50.7mg)、RuPhos(28.2mg)及びフッ化セシウム(183.8mg)を加え、窒素雰囲気下、100℃で15h反応させた。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、分取薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により、表題化合物(150mg)を得た。
MS m/z (ESI): 358.1 [M+H]
ステップ3:7-クロロ-5-(2-メチルピリジン-3-イル)オキサゾロ[4,5-c]キノリン-4(5H)-オン(化合物83)の合成
中間体83-3(150mg)及び炭酸セシウム(410mg)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、60℃で3h反応させた。反応液を濾過し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 5μm×10×150mm;移動相:A:水(0.225%ギ酸v/v)、B:アセトニトリル;B%:30%~50%、11min)、表題化合物(33mg)を得た。
MS m/z (ESI): 312.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.99 (s, 1H), 8.71 - 8.70 (m, 1H), 8.16 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.85 - 7.82 (m, 1H), 7.58 - 7.50 (m, 2H), 6.54 (s, 1H), 2.16 (s, 3H).
化合物83(21mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10μm);移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水);B%:35%~35%;流速:70mL/分)により分離調製し、化合物83-P1(5.9mg、RT:4.609min)及び化合物83-P2(5.5mg、RT:6.014min)を得た。
化合物83-P1
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.72 (dd, J = 1.4, 4.9 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.17 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 1.3, 8.0 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 4.9, 7.9 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 1.8, 8.5 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 2.26 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 312.1 [M+H]
化合物83-P2
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.72 (dd, J = 1.3, 5.0 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.17 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 1.3, 8.0 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 5.0, 8.0 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 1.8, 8.5 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 2.26 (s, 3H).
MS m/z (ESI): 312.1 [M+H]
実施例84、1-メチル-7-(トリフルオロメチル)-5-(2-トリフルオロメチルピリジン-3-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物84)
中間体45-3(150mg)及び2-トリフルオロメチル-3-ブロモピリジン(136mg)を無水ジオキサン溶液(2mL)に溶解し、その中に炭酸セシウム(327mg)、XantPhos(58mg)及びPd(dba)(46mg)を加え、窒素保護下、反応液を100℃で12h撹拌した。反応物を室温まで冷却した後、反応液を濾過し、減圧下で濃縮乾固し、残留物を分取液体クロマトグラフィーにより精製し[YMC-Actus Triart C18カラム 5μmシリカ、直径30mm、長さ150mm;水(0.05%NHHCOを含む)とアセトニトリルとの極性が減少する混合物を溶離液として使用し、アセトニトリルの勾配比は55%~75%であり、溶出時間は12分である]、表題化合物(7mg)を得た。
MS m/z (ESI): 413.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.04-9.02 (m, 1H), 8.51 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.26 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 8.11-8.08 (m, 1H), 7.73-7.71 (m, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.29 (s, 3H).
実施例85、5-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c]キノリン-4(5H)-オン(化合物85)
ステップ1:2-((2-シクロプロピルピリジン-3-イル)アミノ)-4-(トリフルオロメチル)安息香酸(中間体85-2)の合成
中間体85-1(1.3g)及び中間体42-2(518mg)を無水ジメチルスルホキシド(20mL)に溶解し、ヨウ化第一銅(368mg)、N,N’-ビス(2,4,6-トリメトキシフェニル)エタンジアミド(BTMPO)(811mg)及び炭酸カリウム(2.0g)を加え、100℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:23%~66%、25分)、表題化合物(500mg)を得た。
MS m/z (ESI): 323.0 [M+H]
ステップ2:5-(2-((2-シクロプロピルピリジン-3-イル)アミノ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(中間体85-3)の合成
中間体85-2(50mg、155.14μmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、0℃で炭酸セシウム(151mg)及びジフェニルリン酸アジド(75mg)を加えた。反応液を0℃で0.5時間撹拌した。反応液に中間体35-3(35.10mg)を加え、25℃で1時間撹拌した。反応終了後、水(10mL)及び酢酸エチル(10mL)を順次に加え、有機相を水(5mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:23%~50%、12分)、表題化合物(38mg)を得た。
MS m/z (ESI): 418. 0 [M+H]
ステップ3:5-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[4,5-c]キノリン-4(5H)-オン(化合物85)の合成
中間体85-3(20mg)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、炭酸セシウム(46mg)を加え、反応液を60℃で2時間撹拌した。反応終了後、水(10mL)及び酢酸エチル(10mL)を順次に加え、有機相を水(5mL×2)で洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、有機相を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[A:水(0.225%ギ酸)、B:アセトニトリル];B%:23%~50%、12分)、表題化合物(10mg)を得た。
MS m/z (ESI): 372. 0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.05 (s, 1H), 8.68 - 8.65 (m, 1H), 8.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.90-7.72 (m, 2H), 7.48-7.46 (m, 1H), 6.75 (s, 1H), 1.64-1.60 (m, 1H), 1.15-1.10 (m, 1H), 0.80-0.78 (m, 2H), 0.77-0.75 (m, 1H).
化合物85(133.8mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ(250mm×30mm、10μm);移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水);B%:20%~20%;流速:70mL/分)により分離調製し、化合物85-P1(46.8mg、RT:1.870min)及び化合物85-P2(49mg、RT:2.094min)を得た。
化合物85-P1:
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.76 (s, 1H), 8.71-8.66 (m, 1H), 8.38 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.48 (dd, J = 4.8, 7.8 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 1.66-1.57 (m, 1H), 1.27-1.19 (m, 1H), 0.98-0.91 (m, 1H), 0.90-0.82 (m, 1H), 0.76-0.67 (m, 1H).
MS m/z (ESI): 372. 1 [M+H]
化合物85-P2:
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.76 (s, 1H), 8.71-8.65 (m, 1H), 8.38 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.48 (dd, J = 4.8, 7.8 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 1.65-1.57 (m, 1H), 1.27-1.19 (m, 1H), 0.98-0.91 (m, 1H), 0.90-0.83 (m, 1H), 0.75-0.67 (m, 1H).
MS m/z (ESI): 372. 1 [M+H]
実施例86、7-トリフルオロメチル-5-(2-トリフルオロメチルピリジン-3-イル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物86)
ステップ1:2-クロロ-6-トリフルオロメチルピリジン-3-ギ酸メチル(中間体86-1)の合成
中間体35-1(2g)及び炭酸カリウム(3.68g)をアセトン(15mL)に加え、窒素保護下、ヨードメタン(1.89g)を滴下し、35℃で16h反応させた。反応液を水10mLに注ぎ、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(2g)を得た。
MS m/z (ESI): 240.0 [M+H]
ステップ2:6-トリフルオロメチル-2-((2-トリフルオロメチルピリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-3-ギ酸メチル(中間体86-3)の合成
中間体86-1(2.06g)、中間体86-2(2.09g)、Pd(dba)(787.37mg)、Xantphos(497.53mg)及びフッ化セシウム(2.61g)をN-メチルピロリドン(15mL)に加えた。窒素雰囲気下、100℃で3時間撹拌した後、反応液を冷却してから水に注ぎ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機層を合わせて水(30mL×2)で洗浄し、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)、表題化合物(2.82g)を得た。
MS m/z (ESI): 366.0 [M+H]
ステップ3:6-トリフルオロメチル-2-((2-トリフルオロメチルピリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-3-ギ酸(中間体86-4)の合成
中間体86-3(2g)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、水酸化リチウム(655.75mg)の水溶液(15mL)を加えた。室温で1時間反応させた。反応液を水に注ぎ、6Mの塩酸でpH=5に調整し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機層を合わせて水(20mL×2)で洗浄し、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィーにより精製し(アセトニトリル:水=1:4)、表題化合物(0.98g)を得た。
MS m/z (ESI): 352.0 [M+H]
ステップ4:5-(6-トリフルオロメチル-2-((2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(中間体86-5)の合成
中間体86-4(500mg)、炭酸セシウム(927.72mg)をDMF(5mL)に加え、窒素雰囲気下、DPPA(783.59mg)を0℃で滴下した。室温で1時間反応させた後、中間体35-3(161.04mg、1.42mmol)を加えた。室温で16h反応させた。反応液を水に注ぎ、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて水(10mL×2)で洗浄し、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)、表題化合物(493mg)を得た。
MS m/z (ESI): 447.0 [M+H]
ステップ5:7-トリフルオロメチル-5-(2-トリフルオロメチルピリジン-3-イル)オキサゾロ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン(化合物86)の合成
中間体86-5(300mg)、炭酸セシウム(657.04mg)をDMF(3mL)に加え、室温で2時間反応させた。反応液を水に注ぎ、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて水(10mL×2)で洗浄し、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮し、分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し(カラム:Gemini NX C18 3.5μm×4.6×100mm;移動相:A:0.05%TFA v/v、B:アセトニトリル;B%:40%~45%、8min)、表題化合物(160mg)を得た。
MS m/z (ESI): 401.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 9.15 (1H, s), 8.95 (1H, d, J = 4.0 Hz), 8.85 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.19 (1H, d, J = 7.7 Hz), 8.04 - 8.01 (1H, m), 7.97 (1H, d, J = 8.1 Hz)。
化合物86(160mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:(s,s)WHELK-01(250mm×30mm、5μm);移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水);B%:35%~35%;流速:80mL/分)により分離調製し、化合物86-P1(64.2mg、RT:3.345min)及び化合物86-P2(62.9mg、RT:4.149min)を得た。
化合物86-P1:
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.92 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.79 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.94 (dd, J = 4.7, 7.9 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 8.0 Hz, 1H)
MS m/z (ESI): 401.0 [M+H]
化合物86-P2:
H NMR (400MHz, METHANOL-d) δ = 8.80 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 4.8, 8.1 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.0 Hz, 1H)
MS m/z (ESI): 401.0 [M+H]
実施例87、7-クロロ-5-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-1-ジフルオロメチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物87)
ステップ1:5-ブロモ-1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(中間体87-3)の合成
窒素雰囲気下、反応物87-1(1g)をTHF(10mL)に溶解し、NaH(234.14mg)を加え、室温で10min撹拌し、次いで反応物87-2(1.17g)を加え、室温で16h撹拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液20mLにゆっくり加え、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水50mLで洗浄し、洗浄した有機相を適量の無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してからカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)、表題化合物(600mg)を得た。
MS m/z (ESI): 254.9 [M+H]
ステップ2:5-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(中間体87-5)の合成
中間体87-3(250mg)、中間体87-4(301.75mg)、KPO(624.27mg)及びPd(PPhCl(68.81mg)を反応フラスコに加え、1,4-ジオキサン(1.25mL)及びHO(0.25mL)を加え、窒素雰囲気下、80℃で4h反応させた。反応物を室温まで冷却した後、水10mLを加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮してからカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)、表題化合物(200mg)を得た。
MS m/z (ESI): 305.0 [M+H]
ステップ3:7-クロロ-5-(2-シクロプロピルピリジン-3-イル)-1-ジフルオロメチル-1,5-ジヒドロ-4H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-オン(化合物87)の合成
窒素保護下、中間体87-5(100mg)、中間体42-2(41.84mg)をTHF(1mL)に加え、-40℃まで降温し、LiHMDS(1M、820.61μL)をゆっくり滴下し、30分間攪拌し、ゆっくりと25℃まで昇温し、10h撹拌し続けた。系に10mLの水を加え、酢酸エチル(10mL×2)で抽出し、分液し、有機相を飽和NaCl水溶液で1回洗浄し、分液し、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮してからカラムクロマトグラフィーにより精製し(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)、表題化合物(38.8mg)を得た。
MS m/z (ESI): 387.1 [M+H]
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.68 (s, 1H), 8.64 (dd, J = 1.6 Hz, 4.8 Hz, 1H), 8.38 (t, J = 58 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 1.6 Hz, 6.4 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 2.4 Hz, 6.4 Hz,1H), 7.44 (dd, J = 4.8 Hz, 8.0 Hz,1H), 6.54 (d, 2.0 Hz, 1H), 1.62 - 1.52 (m, 1H), 1.09 -1.00 (m, 1H), 0.90 - 0.82 (m, 1H), 0.82 - 0.73 (m, 1H), 0.72 - 0.63 (m, 1H).
化合物87(38.8mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:(s,s)WHELK-01(250mm×30mm、5μm);移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.1%アンモニア水);B%:40%~40%;流速:80mL/分)により分離調製し、化合物87-P1(12.1mg、RT:1.783min)及び化合物87-P2(10.1mg、RT:2.604min)を得た。
化合物87-P1:
H NMR (400 MHz, METHANOL-d) δ = 8.67 (dd, J = 1.5, 4.8 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.31 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.18 (t, J = 58.0 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 1.6, 7.9 Hz, 1H), 7.52-7.44 (m, 2H), 6.74-6.71 (m, 1H), 1.64-1.55 (m, 1H), 1.22-1.14 (m, 1H), 1.04-0.96 (m, 1H), 0.91-0.82 (m, 1H), 0.80-0.71 (m, 1H)
MS m/z (ESI): 387.0 [M+H]
化合物87-P2:
H NMR (400 MHz, METHANOL-d) δ = 8.66 (dd, J = 1.5, 4.8 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.31 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.18 (t, J = 58.0 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 1.5, 7.8 Hz, 1H), 7.53-7.43 (m, 2H), 6.74-6.71 (m, 1H), 1.64-1.55 (m, 1H), 1.22-1.15 (m, 1H), 1.04-0.96 (m, 1H), 0.90-0.82 (m, 1H), 0.79-0.71 (m, 1H)
MS m/z (ESI): 387.0 [M+H]
生物学的活性及び関連性質試験例
試験例1、生化学的試験
試験原理の簡単な紹介:L-メチオニンとATPは、MAT2A酵素触媒の条件下でSAM、無機リン酸塩、及び無機二リン酸塩に変換することができる。モリブデン酸アンモニウムなどの発色剤を酵素反応混合物に加えることで、サンプル中の無機リン酸塩の含有量を定量的に検出することができ、更にMAT2Aの酵素活性を反映することができる。
参考文献:本実験は、特許WO2018045071に開示されている方法を参照している。
材料:MAT2AスクリーニングキットはBPS bioscience社(米国)から購入し、384ウェルプレートはCoring社(米国)から購入した。
1.MAT2Aタンパク質(康龍化成(北京)新薬技術股ふん有限公司)
2.L-メチオニン(Sigma# M9625-5G)
3.ATP(Sigma# A7699-1G)
4.KCl(Sigma# 60142-500ML-F)
5.Tris(Sigma# T2663-1L)
6.MgCl(Sigma# M1028)
7.EDTA(Invitrogen# AM9260G)
8.BSA(Sangon Biotech# A500023-0100)
9.PiColorLock(abcam# ab270004)
検出方法:実験群では、被験化合物をDMSOで溶解し、Echoを用いて化合物を最終濃度10μMになるように希釈し、3倍希釈し、80nLを384ウェルプレートに移した。
実験用バッファー(50mM Tris、50mM KCl、15mM MgCl、100μM EDTA、0.005%BSA)を調製した。MAT2Aタンパク質を実験用バッファーで希釈した(最終濃度は4μg/mLである)。384ウェルプレートに2XのMAT2A溶液40μLを加え、1000rpmで1分間遠心分離し、室温で120分間インキュベートした。
L-メチオニンとATPを実験用バッファーで希釈した(L-メチオニンの最終濃度は200μMであり、ATPの最終濃度は400μMである)。40μLの2XのL-メチオニンとATP溶液を加えて反応を開始し、1000rpmで1分間遠心分離し、室温で90分間インキュベートした。
説明書に従って、PiColorLock(登録商標)反応触媒とPiColorLock(登録商標)バッファーを1:100で均一に混合し、各ウェルに20μLを加えてから、30秒間振盪した。安定化試薬8μLを加え、30秒間振盪した。室温で30分間インキュベートした後、シグナル値を検出した。
また、陰性対照群及び陽性対照群は、それぞれBottom及びTopとして設定した。陰性対照群はMAT2Aタンパク質を添加せず、その他の操作は実験群と一致し、陽性対照群は被験化合物を添加せず、同量のDMSOのみを添加し、その他の操作は実験群と一致した。
データ分析:
%化合物阻害(Compound inhibition)を計算し、フィッティングして化合物のIC50を求めた。
化合物阻害パーセント(%Compound inhibition)=1-100%×(Signal-Bottom)/(Top-Bottom)。
Signalは実験群のシグナル値を指し、Bottomは陰性対照群の平均シグナル値を指し、Topは陽性対照群の平均シグナル値を指す。
実験の結果:
本実験の条件下では、MAT2Aに対する被験化合物の阻害作用は、酵素反応中のリン酸生成レベルの阻害に対するIC50値で表すことができる。被験化合物のMAT2A阻害活性については、表1を参照する。
上の表において、阻害活性を示すために使用される記号の意味は次のとおりである。
「++++」は、被験化合物の酵素阻害活性に対するIC50範囲が100nM未満であることを示す。
「+++」は、被験化合物の酵素阻害活性に対するIC50範囲が100~500nMであることを示す。
「++」は、被験化合物の酵素阻害活性に対するIC50範囲が500~1000nMであることを示す。
試験例2、細胞内SAMレベルの検出
試験原理の簡単な紹介:試験対象のMAT2A阻害剤を癌細胞と共に一定期間インキュベートした後、細胞を停止試薬で溶解し、MAT2A酵素活性をクエンチした。細胞溶解液中のMAT2A触媒生成物SAMをLC-MS/MSで定量的に測定し、それによって細胞内のMAT2A活性を反映させた。
参考文献:本実験は、特許WO2018045071に開示されている方法を参照している。
材料及び細胞:HCT116 MTAP-/-細胞は康源博創から購入し、ウシ胎児血清、McCoy’s 5a培地及びペニシリン-ストレプトマイシンはGibco社(米国)から購入し、96ウェルプレートはCoring社(米国)から購入した。
細胞培養:HCT116 MTAP-/-細胞を、10%ウシ胎児血清+1%ペニシリン-ストレプトマイシンを含むMcCoy’s 5a培養液で37℃、5%COの条件下で培養した。対数増殖期の細胞を実験に使用できる。
LC-MS/MS検出:LC-MS/MSを用いて、HCT116 MTAP-/-細胞株におけるSAM産生レベルに対する化合物の影響を検出した。細胞濃度を1ウェルあたり50,000個に調整し、96ウェルプレートに接種し、37℃、5%COの条件下で一晩培養した。実験群では、被験化合物をDMSOで溶解し、化合物をDMSO及び培地で順次に希釈し、最終濃度10μMになるように3倍希釈して細胞プレートに移した。37℃、5%COの条件下で6時間培養し続けた。上清を吸引し、PBSで1回洗浄した後、氷酢酸を加えて細胞を溶解した。溶解液を処理した後、LC-MS/MSにより分析してSAMの濃度を測定した。
また、陰性対照群及び陽性対照群は、それぞれBottom及びTopとして設定した。陰性対照群は同量の10μM陽性化合物(特許WO2021139775A1の実施例51の化合物072)を添加し、その他の操作は実験群と一致し、陽性対照群は被験化合物を添加せず、同量のDMSOのみを添加し、その他の操作は実験群と一致した。
データ分析:
%Compound inhibitionを計算し、フィッティングして化合物のIC50を求めた。
% Compound inhibition=1-100% * (Signal-Bottom) / (Top-Bottom)
Signalは実験群のシグナル値を指し、Bottomは陰性対照群の平均シグナル値を指し、Topは陽性対照群の平均シグナル値を指す。
実験の結果:
表2の実験結果から、本願化合物の細胞内SAM産生に対する阻害はナノモルレベルに達し、本願化合物は強いMAT2A阻害活性を示すことが分かった。
試験例3、ヒト結腸癌HCT116 WT細胞及びHCT116 MTAP-/-細胞の増殖抑制試験
試験原理の簡単な紹介:試験対象のMAT2A阻害剤を癌細胞と共に一定期間インキュベートした後、ATP含有量に基づく細胞増殖計数法により、細胞増殖に対する被験化合物の影響を測定した。
参考文献:本実験は、特許WO2018045071に開示されている方法を参照している。
材料及び細胞:HCT116 WT細胞とHCT116 MTAP-/-細胞は康源博創から購入し、ウシ胎児血清、McCoy’s 5a培地及びペニシリン-ストレプトマイシンはGibco社(米国)から購入し、96ウェルプレートはCoring社(米国)から購入し、Cell-Titer Glo試薬はPromega社(米国)から購入した。
細胞培養:HCT116 WT細胞とHCT116 MTAP-/-細胞は両方とも、10%ウシ胎児血清+1%ペニシリン-ストレプトマイシンを含むMcCoy’s 5a培養液で37℃、5%COの条件下で培養した。対数増殖期の細胞を実験に使用できる。
細胞増殖活性の検出:Cell-Titer Glo試薬を使用して、HCT116 WTとHCT116 MTAP-/-細胞株の増殖に対する化合物の阻害活性を検出した。細胞濃度を1ウェルあたり400個に調整し、96ウェルプレートに接種し、37℃、5%COの条件下で一晩培養した。
実験群では、被験化合物をDMSO及び培地で順次に希釈し、最終濃度10μMになるように3倍希釈して細胞プレートに移した。37℃、5%COの条件下で6日間培養し続けた。Cell-Titer Glo試薬を加え、細胞活性を検出した。
また、陰性対照群及び陽性対照群は、それぞれBottom及びTopとして設定した。陰性対照群は細胞を添加せず、同量の培地のみを添加し、その他の操作は実験群と一致し、陽性対照群は被験化合物を添加せず、同量のDMSOのみを添加し、その他の操作は実験群と一致した。
データ分析:
%Compound inhibitionを計算し、フィッティングして化合物のIC50を求めた。
% Compound inhibition=1-100% * (Signal-Bottom) / (Top-Bottom)。
Signalは実験群のシグナル値を指し、Bottomは陰性対照群の平均シグナル値を指し、Topは陽性対照群の平均シグナル値を指す。
HCT116 MTAP-/-細胞は、野生型HCT116(HCT116 WT)細胞を遺伝子ノックアウトにより部位特異的にノックアウトすることによって得られるMTAPタンパク質を発現しない細胞である。MAT2A阻害とMTAPの欠失による合成致死効果は腫瘍細胞死をもたらす。MAT2A阻害剤の活性及び選択性は、ヒト結腸癌HCT116 MTAP-/-細胞及びヒト結腸癌HCT116 WTに対するMAT2A阻害剤の抗増殖活性を測定することによって評価することができる。
実験の結果:
本実験の条件下では、被験化合物はヒト結腸癌HCT116 MTAP-/-細胞に対して比較的強い増殖阻害活性を示し、且つヒト結腸癌HCT116 WT細胞と比較して比較的優れた選択性を示した。被験化合物の対応する抗細胞増殖活性については、表3を参照する。
試験例4、肝ミクロソームにおける本願化合物の代謝安定性の測定
肝ミクロソームにおける本願化合物の代謝安定性は、以下のような試験方法によって測定された。
一、試験の材料と機器
1.ヒト肝ミクロソーム(Corning 452117)、ビーグル犬肝ミクロソーム(XENOTECH D1000)、SDラット肝ミクロソーム(XENOTECH R1000)及びCD-1マウス肝ミクロソーム(XENOTECH M1000)
2.NaHPO(天津市光復精細化工研究所 20180130)
3.KHPO(天津市光復精細化工研究所 20180920)
4.MgCl(天津市光復精細化工研究所 20191216)
5.NADPH(Solarbio 1216C022)
6.陽性対照化合物ベラパミル(Sigma MKBV4993V)
7.AB Sciex API4000液体クロマトグラフ質量分析計
二、試験の手順
1.100mMのリン酸緩衝液(PBS)の調製:7.098gのNaHPOを秤量し、純水500mLを加え、超音波溶解して溶液Aとした。3.400gのKHPOを秤量し、純水250mLを加え、超音波溶解して溶液Bとした。A溶液をミキサーに置き、pH値が7.4に達するまでB溶液をゆっくり加え、100mMのPBS緩衝液を調製した。
2.反応系の調製
反応系を下表のように調製した。
3.反応系を37℃の水浴中で10分間プレインキュベートした。反応系に10mMのNADPH溶液(NADPHを100mMのリン酸緩衝液で溶解した)40μLを加え、NADPHの最終濃度は1mMとした。NADPH溶液の代わりに、リン酸緩衝液40μLを陰性対照として使用した。陰性対照の役割は、化合物自体の化学的安定性の影響を排除することである。
4.反応系に100μMの本願化合物と陽性対照化合物ベラパミルを4μL添加して反応を開始し、化合物の最終濃度は1μMとした。
5.ボルテックスシェーカーで十分に混合した後、0.5、15、30、45、60分の時点でそれぞれ50μLのインキュベートしたサンプルを取り出し、内部標準を含む200μLの氷アセトニトリルで反応を停止させた。サンプルを3220gの回転速度で45分間遠心分離した。遠心分離後、上清液90μLをサンプルプレートに移し、超純水90μLを加えて均一に混合し、LC-MS/MS分析に使用した。
すべてのデータはMicrosoft Excelソフトウェアによって計算された。イオンスペクトルを抽出してピーク面積を検出し、化合物の消失パーセントの自然対数を時間に対して線形フィッティングさせることで、化合物のインビトロ半減期(t1/2)を測定した。
インビトロ(in vitro)半減期(t1/2)は斜率によって計算された。
in vitro t1/2 = 0.693 / k
インビトロ固有クリアランス(単位:μL/min/mg タンパク質(protein))は、次の式で計算された。
in vitro CLint = k × volume of incubation (μL)/amount of proteins (mg)
CLintは固有クリアランスであり、kは消失速度定数であり、volume of incubationはインキュベーション容量(μL)であり、amount of proteinsはタンパク質量(mg)である
本願化合物はいずれも良好な肝ミクロソーム代謝安定性を示し、被験化合物の対応する肝ミクロソーム安定性については表4を参照する。
試験例5、本願化合物の膜透過性及び輸送特性の測定
本願化合物の膜透過性及び輸送特性は、以下のような試験方法によって測定された。
一、試験の材料と機器
1.Caco-2細胞(ATCC)
2.HEPES(Solarbio 804D049)、ペニシリン/ストレプトマイシン(Solarbio 20200109)及びPBS(Solarbio 20200620)
3.ウシ胎児血清(FBS)(Sigma WXBD0055V)、蛍光イエロー(Sigma MKCJ3738)及びNaHCO(Sigma SLBZ4647)
4.Hank’s平衡塩類溶液(HBSS)(Gibco 2085528)、非必須アミノ酸(NEAA)(Gibco 2211548)及びTrypsin/EDTA(Gibco 2120732)
5.高糖DMEM(Corning 20319014)
6.HTS Transwell-96 Well Permeable(Corning、3391)
7.抵抗測定器(Millipore、Millicell(登録商標) ERS-2)
8.Cellometer(登録商標) Vision(Nexcelom Bioscience)
9.Infinite 200 PROマイクロプレートリーダー(Tecan、Infinite M200PRO)
10.陽性対照化合物メトプロロール(Sinopharm 100084-201403)、エリスロマイシン(MCE 84550)及びシメチジン(Sinopharm 100158-201406)
11.ABI QTrap 5500液体クロマトグラフ質量分析計
二、試験の手順
1.Caco-2細胞培養
1)輸送バッファー(25mMのHEPESを含むHBSS、pH7.4)の調製:5.958gのHEPESと0.35gのNaHCOを正確に秤量し、純水900mLを加えて溶解させ、100mLの10×HBSSを加えて均一に撹拌し、pHを7.4に調整し、濾過した。
2)Caco-2細胞培地の調製:FBS、ペニシリン/ストレプトマイシン、カナマイシン及びNEAAを高糖DMEM(L-グルタミンを含む)培地に加え、10%FBS、100単位のペニシリン/0.1mg/mLのストレプトマイシン、0.6μg/mLのカナマイシン及び1×NEAAを含む細胞培地を調製した。
3)37℃、5%COインキュベーターの中でT-75培養フラスコで細胞を培養し、細胞が80~90%の密度に成長したら培地を廃棄した。5mLのPBSで細胞を洗浄し、1.5mLのTrypsin/EDTAを加え、そして細胞が流砂のように落ちるまで37℃のインキュベーターで5~10分間インキュベートし、最後にFBS含有培地でTrypsin/EDTAを中和した。
4)細胞懸濁液を120gで10分間遠心分離し、上清液を捨てた。
5)細胞培地を加えて細胞を再懸濁し、密度が6.86×10 cells/mLである細胞懸濁液に調整した。
2.Caco-2細胞接種
1)Transwellチャンバーの各ウェルに50μLの培地を加え、下層に25mLの培地を加え、37℃、5%COインキュベーターに入れて1時間予熱した。
2)予熱したTranswellチャンバーの各ウェルに50μLの細胞懸濁液を加え、最終的な接種密度を2.4×10cells/cmとした。
3)14~18日間培養し、1日おきに培地を交換し、最初の接種から48時間以内に培地を交換した。培地は実験の前日に交換する必要がある。
3.単層細胞膜の完全性の評価
1)細胞は14日間の培養後に融合・分化し、輸送実験に備えることができた。
2)単層膜の抵抗を抵抗計で測定し、各ウェルの抵抗値を記録した。
3)測定終了後、Transwellプレートを再インキュベートした。
4)TEER値を計算した。
TEER値=TEER測定値(Ω)×膜面積(cm
単層細胞膜の抵抗は230Ω・cm未満であり、単層細胞膜は緻密性が悪く、試験に使用できないことを示した。
4.輸送実験
1)10mMの本願化合物又は陽性対照化合物の原液をDMSOで希釈して2mMの原液を得た後、2mMの原液を輸送バッファーで希釈して10μMの本願化合物又は陽性対照化合物の作動液を得た。
2)Caco-2細胞プレートをインキュベーターから取り出し、次に予熱した輸送バッファーでTranswellプレートを2回洗浄し、37℃のインキュベーターに入れて30分間インキュベートした。
3)頂端から基底端(A→B)までの化合物の輸送速度を測定するために、化合物の作動液108μLをTranswellチャンバー(頂端)に加え、同時にすぐに頂端から8μLのサンプルを取り出して72μLの輸送バッファーに加え、最初の頂端サンプルとして、内部標準を含む240μLの停止液を加え、輸送を停止させた。同時に、輸送バッファー300μLを受取端(基底端)に加えた。試験は2サンプルを設定した。
4)基底端から頂端(B→A)までの化合物の輸送速度を測定するために、化合物の作動液308μLを基底端に加え、同時にすぐに基底端から8μLのサンプルを取り出して72μLの輸送バッファーに加え、最初の基底端サンプルとして、内部標準を含む240μLの停止液を加え、輸送を停止させた。同時に、輸送バッファー100μLをTranswellチャンバー(頂端)に加えた。試験は2サンプルを設定した。
5)細胞培養プレートを37℃のCOインキュベーターに入れて2時間インキュベートした。
6)輸送実験終了後、投与端(即ち、A→B方向の頂端とB→A方向の基底端)から8μLのサンプルを取り出して72μLの輸送バッファーに加え、そして、内部標準を含む240μLの停止液を加え、輸送を停止させた。受取端(即ち、A→B方向の基底端とB→A方向の頂端)から80μLのサンプルを取り出して、内部標準を含む240μLの停止液に加え、1000rpmで10分間ボルテックスし、3220gで30分間遠心分離した。上清液100μLをサンプルプレートに移し、超純水100μLを加えて均一混合し、LC-MS/MS分析に使用した。
7)輸送実験終了後、蛍光値を測定し、10mMの蛍光イエロー原液を水で調製し、そして、輸送バッファーで100μMに希釈した。100μLの蛍光イエロー溶液をTranswellチャンバー(頂端)に加え、300μLの輸送バッファーを基底端に加え、37℃のCOインキュベーターに入れて30分間インキュベートした。頂端及び基底端から溶液80μLを取り出して96ウェルプレートに加え、マイクロプレートリーダーを使用して、励起波長485nm及び発光波長530nmで細胞の蛍光値を測定した(膜の完全性を検出する)。
Caco-2細胞単層膜の蛍光値を次の式で計算した。
LY Leakage = {Iacceptor×0.3/(Iacceptor×0.3+Idonor×0.1)} × 100%
acceptorは受取側(0.3mL)の蛍光密度を指し、Idonorは投与側(0.1mL)の蛍光密度を指す。LY>1.0%は単層細胞膜の緻密性が悪いことを示し、対応する結果は評価から除外された。
投与側と受取側の化合物のピーク面積を測定し、化合物の見かけの透過係数(Papp、単位:cm/s)と排出比(Efflux ratio)を算出した。
app={V×[drug]acceptor/(Area×incubation time×[drug]initial donor
は受取端の溶液の体積(A→Bは0.3mL、B→Aは0.1mL)であり、AreaはTranswell-96ウェルプレートの膜面積(0.143cm)であり、incubation timeはインキュベーション時間(単位:s)であり、[drug]acceptorは受取端の薬物濃度であり、[drug]initial donorは投与側の初期薬物濃度である。
app(B-A)は基底端から頂端までの見掛けの透過係数であり、Papp(A-B)は頂端から基底端までの見掛けの透過係数である。
試験例6、本願化合物の血漿タンパク結合率の測定
5種(ヒト、サル、イヌ、ラット、マウス)の血漿における本願化合物のタンパク結合率は、以下のような試験方法によって測定された。
一、試験の材料と機器
1.ヒト血漿(BioIVT)、サル血漿(ADME-plasma-pooled monkey-05212020)、ビーグル犬血漿(BioIVT)、SDラット血漿(BioIVT)、CD-1マウス血漿(BioIVT)
2.NaHPO(Sigma S5136-500G)
3.NaHPO(Sigma S3139-500G)
4.NaCl(Sigma S5886-IKG)
5.96ウェル平衡透析プレート(HTDialysis LLC、Gales Ferry、CT、HTD96B)及び平衡透析膜(MWCO 12-14K、1101)
6.陽性対照化合物ワルファリン
7.ABI QTrap 5500液体クロマトグラフ質量分析計
二、試験の手順
1.100mMのリン酸ナトリウム塩と150mMのNaClの濃度のバッファーの調製:超純水で14.2g/LのNaHPOと8.77g/LのNaClの濃度の塩基性溶液を調製し、超純水で12.0g/LのNaHPOと8.77g/LのNaClの濃度の酸性溶液を調製し、そして、塩基性溶液を酸性溶液でpH7.4まで滴定し、100mMのリン酸ナトリウム塩と150mMのNaClの濃度のバッファーを調製した。
2.透析膜の準備:膜を2枚に分離するために、透析膜を超純水に60分間浸漬し、その後20%エタノールに20分間浸漬し、最後に透析用バッファーに20分間浸漬した。
3.血漿の準備:凍結血漿を室温で急速解凍し、4℃、3220gで10分間遠心分離して血栓を除去し、上清を新しい遠心分離管に集めた。血漿のpH値を測定・記録してpH7~8の血漿を使用した。
4.化合物含有血漿サンプルの調製:10mMの本願化合物又は陽性対照化合物の原液をDMSOで希釈して、200μMの作動液を得た。200μMの化合物作動液3μLをヒト、サル、イヌ、ラット又はマウスの血漿597μLに加え、最終濃度1μMの血漿サンプルを得た。
5.平衡透析の手順:取扱説明書に従って透析装置を組み立てた。1μMの化合物を含む血漿サンプル120μLを透析膜の片側に加え、等量の透析液(リン酸塩緩衝液)をもう片側に加えた。試験は2サンプルを設定した。透析プレートを密閉し、インキュベーション装置に置き、37℃、5%CO、約100rpmで6時間インキュベートした。インキュベーション終了後、シール膜を取り除き、各ウェルのバッファー側と血漿側から50μLのサンプルを吸引して新しいプレートの異なるウェルに移した。リン酸塩緩衝液サンプルにブランク血漿50μLを加え、血漿サンプルに等量のブランクリン酸塩緩衝液を加え、そして、内部標準を含むアセトニトリル300μLを加えてタンパク質を沈殿させた。5分間ボルテックスし、4℃、3220gで30分間遠心分離した。上清液100μLをサンプルプレートに移し、超純水100μLを加えて均一混合し、LC-MS/MS分析に使用した。
緩衝液側と血漿側の化合物のピーク面積を測定した。化合物の血漿タンパク結合率を計算する式は次のとおりである。
%遊離率=(化合物ピーク面積対内部標準ピーク面積の比緩衝液側/化合物ピーク面積対内部標準ピーク面積の比血漿側)×100%
%結合率=100%-%遊離率
試験例7、CYP2C9、CYP2D6、CYP3A4酵素活性に対する本願化合物の阻害作用
CYP2C9、CYP2D6、CYP3A4酵素活性に対する本願化合物の阻害は、以下のような実験方法によって測定された。
一、試験の材料と機器
1.ヒト肝ミクロソーム(Corning 452117)
2.NADPH(Solarbio 705Y021)
3.陽性基質ジクロフェナク(Sigma SLBV3438)、デキストロメトルファン(TRC 3-EDO-175-1)及びミダゾラム(Cerilliant FE01161704)
4.陽性阻害剤スルファフェナゾール(D.Ehrenstorfer GmbH 109012)、キニジン(TCI WEODL-RE)及びケトコナゾール(Sigma 100M1091V)
5.AB Sciex Triple Quad 5500液体クロマトグラフ質量分析計
二、試験の手順
1.100mMのリン酸緩衝液(PBS)の調製:7.098gのNaHPOを秤量し、純水500mLを加え、超音波溶解して溶液Aとした。3.400gのKHPOを秤量し、純水250mLを加え、超音波溶解して溶液Bとした。A溶液をミキサーに置き、pH値が7.4に達するまでB溶液をゆっくり加え、100mMのPBS緩衝液を調製した。
2.100mMのPBS緩衝液を使用して10mMのNADPH溶液を調製した。10mMの本願化合物原液をDMSOで希釈し、濃度200×の化合物作動液(6000、2000、600、200、60、20、0μM)を得た。陽性阻害剤原液をDMSOで希釈し、濃度200×の陽性阻害剤作動液(スルファフェナゾール:1000、300、100、30、10、3、0μM、キニジン/ケトコナゾール:100、30、10、3、1、0.3、0μM)を得た。水、アセトニトリル、又はアセトニトリル/メタノールで濃度200×の基質作動液(120μMのジクロフェナク、400μMのデキストロメトルファン及び200μMのミダゾラム)を調製した。
3.20mg/mLの肝ミクロソーム溶液2μL、基質作動液1μL、化合物作動液1μL及びPBS緩衝液176μLを取り、均一に混合し、37℃の水浴で15分間プレインキュベートした。陽性対照群では、化合物作動液の代わりに、スルファフェナゾール、キニジン又はケトコナゾール作動液1μLを添加した。同時に、10mMのNADPH溶液を一緒に37℃の水浴中で15分間プレインキュベートした。15分後、20μLのNADPHを各ウェルに加えて反応を開始し、37℃で5分間(CYP2C9)、20分間(CYP2D6)又は5分間(CYP3A4)インキュベートした。全てのインキュベートサンプルに2つずつのサンプルを設定した。対応する時間インキュベートした後、内部標準を含む400μLの氷メタノールをすべてのサンプルに加えて反応を停止させた。ボルテックスして均一に混合し、3220g、4℃で40分間遠心分離した。遠心分離後、上清液100μLをサンプルプレートに移し、超純水100μLを加えて均一混合し、LC-MS/MS分析に使用した。
対照群と比較した薬物投与群における代謝物生成量の減少を、内部標準に対するサンプルのピーク面積の比によって比較し、Excel XLfit 5.3.1.3を使用してIC50値を計算した。
以下の式により、残存活性パーセントを算出した。
残存活性パーセント=代謝物ピーク面積対内部標準ピーク面積の比試験物/代謝物ピーク面積対内部標準ピーク面積の比ブランク溶媒×100%。
薬物間相互作用(drug-druginteraction、DDI)とは、2種以上の薬物によって引き起こされる物理的又は化学的変化、及びこれらの変化によって引き起こされる薬効の変化を指す。薬物間相互作用を理解することで、患者により良い薬学的サービスを提供し、合理的な薬物使用を促進し、副作用を最大限に回避することができる。薬物間相互作用は主に代謝性相互作用であり、代謝性相互作用は主に薬物代謝に関与するCYP450酵素に関連する。表7の実験結果から、本願化合物はCYP450に対する阻害能力が弱く、本願化合物の潜在的なDDIリスクが比較的低いことを示した。
試験例8、本願化合物のhERG阻害活性の測定
hERG活性に対する本願化合物の阻害は、以下のような実験方法によって測定された。
一、試験の材料と機器
1.透析ウシ胎児血清 上海博はん生物科技有限公司(BS-0005-500)
2.DMEM培地 サーモフィッシャーサイエンティフィック(中国)有限公司(10569)
3.HEPES サーモフィッシャーサイエンティフィック(中国)有限公司(15630080)
4.トリプシン サーモフィッシャーサイエンティフィック(中国)有限公司(2192509)
5.ペニシリン-ストレプトマイシン溶液 サーモフィッシャーサイエンティフィック(中国)有限公司(15140-122)
6.MEM非必須アミノ酸溶液 サーモフィッシャーサイエンティフィック(中国)有限公司(11140)
7.ジェネティシン(G418) サーモフィッシャーサイエンティフィック(中国)有限公司(11811031)
8.ブラストサイジン サーモフィッシャーサイエンティフィック(中国)有限公司(R21001)
9.ポリリジン サーモフィッシャーサイエンティフィック(中国)有限公司(P4832)
10.ドフェチリド 北京EXPRESS技術開発有限公司(D525700)
11.ドキシサイクリン シグマアルドリッチ(上海)貿易有限公司(D9891)
12.二酸化炭素インキュベーター サーモフィッシャーサイエンティフィック(中国)有限公司(371)
13.プーラー アメリカSutter社(P-97)
14.マイクロマニピュレーター アメリカSiskiyou社(MC1000e)
15.マイクロマニピュレーター アメリカSutter社(ROE-200;MP285)
16.アンプ ドイツHEKA社(EPC10)
17.顕微鏡 オリンパス中国有限公司(IX51/71/73)
18.灌流システム アメリカALA社(VM8型重力ドラッグデリバリーシステム)
二、細胞株及び細胞培養
hERGイオンチャネルを安定的に発現するHEK293細胞株(製品番号:K1236)はInvitrogen社から購入した。細胞株を、85%DMEM、10%透析ウシ胎児血清、0.1mMの非必須アミノ酸溶液、100U/mLのペニシリン-ストレプトマイシン溶液、25mMのHEPES、5μg/mLのブラストサイジン及び400μg/mLのジェネティシンを含む培地で培養した。細胞密度が培養皿の底面積の40%~80%に増加した時点で、トリプシンを用いて消化及び継代を行い、継代を週に3回行った。実験前に、細胞を6cm培養皿で5×10の密度で培養し、1μg/mLのドキシサイクリンを加えて48時間誘導し、そして、細胞を消化し、その後の手動パッチクランプ実験のために、スライドガラスに接種した。
三、溶液の調製
1)細胞外液(単位:mM):132塩化ナトリウム、4塩化カリウム、3塩化カルシウム、0.5塩化マグネシウム、11.1グルコース及び10 HEPES(水酸化ナトリウムでpHを7.35に調整する)。
2)細胞内液(単位:mM):140塩化カリウム、2塩化マグネシウム、10 EGTA、5 ATP-マグネシウム塩及び10 HEPES(水酸化カリウムでpHを7.35に調整する)。
注:溶液の浸透圧は280~300 mOsmol/kgの間に制御される。溶液は使用前に濾過し、4℃で保存する必要がある。ATP-マグネシウム塩は、最初に100mMの原液に調製し、小分けにして-20℃の冷蔵庫に保管する。実験当日、一定量を取って細胞内液に加え、調製した後にすぐに使用する。
四、実験の手順
1)培養皿中のHEK293細胞をロードした小さなスライドガラスを顕微鏡ステージの灌流槽に設置した。
2)Olympus IX51、IX71又はIX73倒立顕微鏡の下で適切な細胞を視野の中心に置き、×10倍の対物レンズを使用してガラス電極の先端を見つけ、それを視野の中心に置いた。そして、マイクロマニピュレーターを使用して電極を下に移動しながら粗焦点ノブを調整し、電極がゆっくりと細胞に近づくようにした。
3)細胞に近づいたら、×40倍の対物レンズに切り替えて観察し、マイクロマニピュレーターでギアを微調整し、電極が徐々に細胞表面に近づくようにした。
4)負圧を加えて電極先端と細胞膜の間に1GΩより高い抵抗のシールを形成した。
5)電圧クランプモードで瞬時容量性電流Cfastを補償した。その後、短時間の負圧を繰り返し与えて膜を破り、最終的に全細胞記録パターンを形成した。
6)膜電位を-60mVにクランプした条件下で、低速容量性電流Cslow、細胞膜容量(Cm)及び入力膜抵抗(Ra)を個別に補償した。
7)細胞が安定したら、クランプ電圧を-90mVに変更し、サンプリング周波数を20kHzに、フィルター周波数を10kHzに設定した。リーク電流の検出条件は、クランプ電圧を-80mVに変更し、継続時間を500msとした。
8)hERG電流測定方法は次のとおりである。即ち、4.8秒の脱分極指令電圧を印加して膜電位を-80mVから+30mVに脱分極し、次に、瞬間的に再分極電圧を5.2秒印加して膜電位を-50mVに低下させ、チャネルの不活性化を解除してhERGテール電流を観察できるようにした。テール電流のピーク値は、hERG電流の大きさであった。
9)被験化合物を検出するために使用されるhERG電流は、被験細胞によって生成されるhERG電流の安定性を評価するために、いずれも投与前に120秒間継続的に記録された。評価基準の許容範囲内にある安定した細胞のみが、その後の化合物検出に利用できた。
hERG電流に対する被験化合物の阻害作用の測定:先ず、0.1%DMSOを含む細胞外液中で測定されたhERG電流を検出のベースラインとした。hERG電流が少なくとも5分間安定した後、被験化合物を含む溶液を、細胞の周囲に低濃度から高濃度まで順次に灌流した。各灌流後、化合物が細胞に完全に作用するように約5分間待ち、同時にhERG電流を記録した。記録された電流が安定傾向になったら、最後の5つのhERG電流値を記録し、その平均値を特定の濃度での最終電流値として採用した。化合物を試験した後、同じ細胞に150nMのドフェチリドを加え、その細胞の陽性対照として電流を完全に阻害した。同時に、検出システム全体の信頼性と感度を確保するために、被験化合物の実験終了前後に、陽性化合物ドフェチリドを同じパッチクランプシステムで同期的に検出した。
五、データ分析
データはPatchMasterソフトウェアによって出力され、次の手順に従って分析された。
1)ブランク溶媒又は化合物グラジエント溶液を灌流した後、得られた5つの連続電流値を安定させ、平均値を計算し、それぞれ「テール電流の大きさブランク」と「テール電流の大きさ化合物」とした。
2)電流抑制率は、以下の式で計算された。
3)用量反応曲線をGraphpad Prism 8.0ソフトウェアによってフィッティングし、IC50値を計算した。
本願化合物はいずれもhERGカリウムイオンチャネルを有意に阻害せず、化合物はhERGカリウムイオンチャネルの阻害による心毒性のリスクが低いことを示した。被験化合物の対応するhERGカリウムイオンチャネル阻害活性については、表8を参照する。
試験例9、本願化合物の薬物動態学的特性の測定
本願化合物のマウスに対する薬物動態学的特性は、以下のような試験方法によって測定された。
一、実験の材料:
Balb/c Nudeマウスは北京維通利華実験動物技術有限公司から購入した。
NMP(N-メチルピロリドン)、Solutol(登録商標) HS 15(ポリオキシエチル化12-ヒドロキシステアリン酸)、Vitamin E TPGS(D-α-トコフェロールポリエチレングリコール1000コハク酸塩)はSigmaから購入した。
アセトニトリルはMerck(USA)から購入した。
二、溶媒の調製方法:
10%VE TPGS水溶液:1gのVE TPGSを秤量し、精製水を加えて10mLに定容した。
5%NMP+10%Solutol(登録商標) HS 15+85%水:ピペットガンで0.5mLのNMPを取り、1gのSolutol(登録商標) HS15を秤量し、水を加えて10mLに定容した。
三、実験方法:
6匹の雌Balb/c Nudeマウス(20~30g、4~6週齢)を、3匹ずつの2群にランダムに分けた。第1群では尾静脈注射(IV)により、5%NMP+10%Solutol(登録商標) HS 15+85%水の溶媒で、1mpk(1mg/kg)の被験化合物を投与し、第2群では、5%NMP+10%Solutol(登録商標)HS 15+85%水又は10%Vitamin E TPGS水溶液の溶媒で、1又は3mpkの被験化合物を経口投与(PO)した(具体的な用量は下表を参照)。実験前に、動物には通常通りに餌を与え、水を与えた。投与前、投与後0.083(静脈注射群のみ)、0.25、0.5、1、2、4、6、8、24hに各群のマウスから静脈血を採取した。採取した全血サンプルをKEDTA抗凝固チューブに入れ、5min遠心分離し(4000rpm、4℃)、検査のために血漿を採取した。
マウス血漿サンプル10μLを取り、アセトニトリル溶媒(内部標準化合物を含む)150μLを加えてタンパク質を沈殿させ、0.5minボルテックスしてから、5min遠心分離(14000rpm)し、上清液を0.1%(v/v)FAを含む水で2倍希釈し、LC-MS/MSシステム(AB Sciex Triple Quad 6500+)で定量的に検出した。サンプル濃度を測定する際には、Balb/c Nudeマウス血漿標準曲線と品質管理サンプルを添付した。10倍希釈サンプルの場合、2μLのサンプルを18μLのブランク血漿に加え、0.5minボルテックスしてから、300μLのアセトニトリル溶媒(内部標準化合物を含む)を加えてタンパク質を沈殿させ、その他の処理ステップは未希釈のサンプルと同様とした。
本願化合物は、マウスの体内で安定的に代謝され、良好な吸収性と高い経口バイオアベイラビリティを有し、いずれも良好な薬物動態学的特性を有する。本願化合物の対応するマウス薬物動態学的特性については、表9-1及び表9-2を参照する。

Claims (15)

  1. 式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩であって、
    そのうち、
    Lは化学結合、NH又はOから選ばれ、
    は、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたC~C10アルキル基、C~C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基から選ばれ、
    、Xは、それぞれ独立してN又はCHから選ばれ、
    環Aは、C~C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、前記C~C10アリール基、5~10員ヘテロアリール基又は4~7員ヘテロシクリル基は任意にRによって置換され、
    X、Yは環Aの環原子であり、X、Yはそれぞれ独立してC原子又はN原子から選ばれ、且つX、Yの少なくとも1つがN原子から選ばれる場合、XとYは単結合で連結され、X、Yが両方ともC原子から選ばれる場合、XとYは単結合又は二重結合で連結され、
    はハロゲン、=O、OH、CN、又は任意にR2aによって置換されたNH、C~C10アルキル基、C~C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基、C~C10アルコキシ基、C~C10シクロアルキルオキシ基、3~10員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、
    環Qは、C~C10アリール基、又は5~10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記C~C10アリール基、又は5~10員ヘテロアリール基は任意にRによって置換され、
    はハロゲン、=O、OH、CN、NO又は任意にR3aによって置換されたSH、NH、C~C10アルケニル基、C~C10アルキニル基、C~C10アルキル基、C~C10シクロアルキル基、3~10員ヘテロシクリル基、C~C10アルコキシ基、C~C10シクロアルキルオキシ基、3~10員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、
    各R1a、R2a、R3aは独立して重水素原子、F、Cl、Br、I、OH、CN、=O、又は任意にRによって置換されたNH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクリル基、5~6員ヘテロアリール基、C~Cアルコキシ基、C~Cシクロアルキルオキシ基、4~7員ヘテロシクリルオキシ基から選ばれ、
    各Rは独立してF、Cl、Br、I、OH、CN、=O、NH、SH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基又は4~7員ヘテロシクリル基から選ばれる、
    式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  2. は、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたC~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、及び/又は各R1aは独立してF、Cl、Br、I、OH、CN、=O、又は任意にRによって置換されたNH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、4~7員ヘテロシクリル基、C~Cアルコキシ基から選ばれ、或いは
    は、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたC~Cアルキル基、4~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、及び/又は各R1aは独立してF、Cl、Br、Iから選ばれ、或いは
    は、ハロゲン又は任意にR1aによって置換されたメチル基、エチル基、オキセタニル基から選ばれ、及び/又は各R1aは独立してF、Cl、Br、Iから選ばれる、請求項1に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. Cl、CH、CF、OCHCHから選ばれる、請求項1又は2に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  4. はNであり、XはCHであり、或いはXとXは両方ともCHであり、或いはXとXは両方ともNである、請求項1~3の何れか一項に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  5. XとYは両方ともCであり、XとYは単結合又は二重結合で連結され、或いはXとYの一方がCであり、他方がNであり、XとYは単結合で連結される、請求項1~4の何れか一項に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  6. 環Aは、5~6員ヘテロアリール基又は5~7員ヘテロシクリル基から選ばれ、前記5~6員ヘテロアリール基又は5~7員ヘテロシクリル基の環原子は、N、O、S、S(O)から選ばれるヘテロ原子又はヘテロ原子団を少なくとも1つ含み、前記5~6員ヘテロアリール基又は5~7員ヘテロシクリル基は、任意にRによって置換され、或いは
    環Aは、任意にRによって置換されたピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、
    から選ばれ、或いは
    環Aは、任意にRによって置換された
    から選ばれる、請求項1~5の何れか一項に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  7. は、=O、又は任意にR2aによって置換されたNH、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルコキシ基から選ばれ、前記R2aは、重水素原子、F、Cl、Br、I、C~Cアルキル基、任意にC~Cアルキル基によって置換されたNH、又は任意にC~Cアルキル基によって置換された5~6員ヘテロアリール基から選ばれ、或いは
    は、=O、メチル基、エチル基、CD、CHCHN(CH、CHCHOH、CHCHNH(CH)、CHCHNH、OCH、NHCH、CHF、CF、シクロプロピル基又は
    から選ばれる、請求項1~6の何れか一項に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  8. 環Aは、
    から選ばれる、請求項1~7の何れか一項に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  9. 環Qは、フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基から選ばれ、前記フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基は、任意にRによって置換される、請求項1~8の何れか一項に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  10. は、ハロゲン、=O、OH、CN、又は任意にR3aによって置換されたSH、C~Cアルキニル基、C~Cアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルコキシ基、C~Cシクロアルキルオキシ基から選ばれ、且つR3aは、ハロゲン、CN、又はC~Cアルキル基から選ばれ、或いは
    は、ハロゲン、CN、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルキニル基、任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルキル基、又は任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルコキシ基から選ばれ、或いは
    は、F、Cl、Br、CN、SH、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、エチニル基、OCHF、メトキシ基又はメチルチオ基から選ばれる、請求項1~9の何れか一項に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  11. 環Qは、フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基から選ばれ、前記フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基は、任意にRによって置換され、各Rは、独立してハロゲン、CN、C~Cシクロアルキル基、C~Cアルキニル基、任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルキル基、又は任意にハロゲンによって置換されたC~Cアルコキシ基から選ばれ、或いは
    環Qは、フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基から選ばれ、前記フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基又はピラジニル基は、任意にRによって置換され、各Rは、独立してF、Cl、Br、CN、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、エチニル基、OCHF又はメトキシ基から選ばれ、或いは
    環Qは、
    から選ばれる、請求項1~10の何れか一項に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  12. 前記式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(Ia)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩であり、
    そのうち、環A、環Q、X、X、L、Rは請求項1に定義される通りである、請求項1に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
  13. 前記化合物は下記の構造の1つから選ばれる、請求項1に記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩:
  14. 請求項1~13の何れか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される添加物を含む、医薬組成物。
  15. MTAP活性が低下しているか又はMTAPが欠損した腫瘍の予防又は治療のための請求項1~13の何れか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは請求項14に記載の医薬組成物。
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