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JP2024178593A - 化粧品の提供システムおよび製造方法 - Google Patents

化粧品の提供システムおよび製造方法 Download PDF

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JP2024178593A JP2023096849A JP2023096849A JP2024178593A JP 2024178593 A JP2024178593 A JP 2024178593A JP 2023096849 A JP2023096849 A JP 2023096849A JP 2023096849 A JP2023096849 A JP 2023096849A JP 2024178593 A JP2024178593 A JP 2024178593A
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恵理子 加賀
Eriko Kaga
恵美 坂口
Emi Sakaguchi
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Libatape Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】ユーザ側の選択に応じ、個々のユーザのニーズに適合した化粧品を好適に提供し得る化粧品の提供システムおよび製造方法を提供する。【解決手段】ユーザ側の端末装置の表示部に設問を提示し、該設問に対するユーザの回答を記録するプログラムを備え、前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じ、提供される化粧品の仕様が決定されると共に、前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じ、前記表示部に表示された画面の視覚的要素が変化するよう構成された化粧品の提供システム。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧水等の化粧品を、一定の設問に対するユーザの回答に応じて処方し、ユーザ側に提供する化粧品の提供システム、およびこれを用いた化粧品の製造方法に関する。
従来、例えば医薬の分野では、医薬の取扱者(医師)がユーザ(患者)の問診を行い、その回答によって製品(医薬)の処方を決定し、必要に応じて別の取扱者(薬剤師)が成分の調合等を行ったうえで、ユーザ(患者)側へ製品としての医薬を提供するといったことが一般に行われている。一方、化粧品の分野でも、ユーザが化粧品の販売者やアドバイザー等に相談をし、その内容に応じて販売者やアドバイザーがユーザに適した化粧品の内容を決定し、該当する製品をユーザ側に提供するといった販売形態が存在する。
ここで、医薬の処方と化粧品の販売における重要な違いは、ユーザ側の裁量の大きさである。医薬は、基本的に何らかの健康上の問題を前提とし、それを治癒するために使用されるが、化粧品は必ずしもそうではない。また、対象物の取扱いに関し、前者では専門の資格が必要であるが、後者については法的な制限はない。つまり、化粧品に関しては、その内容(どのような製品をどのように使用するか)をユーザ側が自らのニーズに基づき自由に決定することができる。
一方、近年では、情報通信技術の発展に伴い、PCやスマートフォンを介してユーザ側が製品の仕様を自らのニーズに合わせてカスタマイズし、注文するという販売形態が増加しつつある。化粧品に関しても、上に述べた性質から、このような形態の販売は可能であり、例えば、下記の特許文献1に記載の如き技術が提案されている。
特開2022-132182号公報
しかしながら、化粧品の分野において、上述の如き販売形態は未だ一般的に浸透しているとまでは言い難く、化粧品の購入や使用といった体験における満足度をより高め、購買意欲をいっそう促進するような販売形態を模索し、システムを改良する余地は大いに残されている。
本発明は、斯かる実情に鑑み、ユーザ側の選択に応じ、個々のユーザのニーズに適合した化粧品を好適に提供し得る化粧品の提供システムおよび製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、ユーザ側の端末装置の表示部に設問を提示し、該設問に対するユーザの回答を記録するプログラムを備え、前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じ、提供される化粧品の仕様が決定されると共に、前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じ、前記表示部に表示された画面の視覚的要素が変化するよう構成されていることを特徴とする化粧品の提供システムにかかるものである。
本発明の化粧品の提供システムにおいて、前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じて変化する前記視覚的要素は、背景の色、模様、画面に表示されるモチーフ、それらの形、色、文字の大きさ、形、色のうち一種類以上とすることができる。
本発明の化粧品の提供システムにおいては、前記設問が、ユーザ自身に関する設問を含み、これに応じて前記視覚的要素が変化するよう構成することができる。
本発明の化粧品の提供システムにおいては、前記設問が、化粧品の仕様に関する設問を含み、これに応じて前記視覚的要素が変化するよう構成することができる。
また、本発明は、上述の化粧品の提供システムにより決定された仕様により化粧品を製造することを特徴とする化粧品の製造方法にかかるものである。
本発明の化粧品の製造方法においては、前記化粧品を、成分別に複数の容器に収容された形態でユーザに提供し、ユーザが前記成分を混合して化粧品を調製することができる。
本発明の化粧品の製造方法においては、前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じて変化した画面の視覚的要素を反映した図柄を、前記化粧品のパッケージに印刷することができる。
本発明の化粧品の提供システムおよび製造方法によれば、ユーザ側の選択に応じ、個々のユーザのニーズに適合した化粧品を好適に提供するという優れた効果を奏し得る。
本発明の適用対象としての化粧品の提供システムの形態の一例を示すブロック図である。 本発明の実施による化粧品の提供~製造の手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施による化粧品の提供システムにおいて表示される画面およびその変化の一例を示す概要図であり、(A)~(D)はそれぞれ、一連の設問と回答の各段階における画面の一例を示している。 本発明の手順によって製造される化粧品の構成の一例を示す概要図である。 化粧品のカスタマイズ成分の選択・決定に係る設問と、その回答の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の適用対象としての化粧品の提供システムの形態の一例を示している。ユーザ側の使用する端末装置10は、ネットワーク100を介し、化粧品の提供者である取扱者側のサーバ20と接続される。端末装置10は、スマートフォンやPC、タブレットといった情報処理装置であり、文字や画像等の視覚情報を表示するディスプレイである表示部11と、ユーザの操作を入力するタッチパネルやキーボード、マウス等である入力部12と、ネットワーク100との通信を行う通信部13を備えている。取扱者側のサーバ20は、各種のデータを格納する記憶部21と、ネットワーク100との通信を行う通信部22を備えている。記憶部21には、プログラム23が格納されており、このプログラム23は、後述するように、必要な設問や画像等を表示したり、設問に対する回答をユーザ側から取得し、これに応じてユーザ側へ送付する化粧品の仕様を決定するようになっている。ユーザ側の端末装置10は、ネットワーク100を通じてサーバ20にあるプログラム23を実行し、各種の文字や画像を表示部11に表示したり、設問への回答を入力部12から入力する。
尚、ここに示したシステム構成はあくまで一例であって、後述する化粧品の提供に必要な情報の入出力や画像の表示を支障なく実行できる限りにおいて適宜変更し得る。例えば、設問を表示し、回答を入力・記録するためのプログラムは、ユーザ側の端末装置10にダウンロードして実行するアプリケーションとして構成してもよい。
プログラム23を用いた化粧品の提供~製造の手順を、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
本実施例のシステムでは、ユーザに対し一定の設問が提示され、その回答によって化粧品がカスタマイズされると同時に、前記回答に基づいて画面上の視覚情報が変化していく仕組みになっている。
ユーザが端末装置10を用いて取扱者側のサーバ20にアクセスし、プログラム23を実行すると、まず第一の設問種別に属する最初の設問が表示部11に表示される(ステップS1)。
ここで、第一の設問種別に属する設問とは、ユーザ自身(ユーザの心理、人格、嗜好等)に関係する内容の設問である。そして、プログラム23は、その回答に応じ、端末装置10の画面(表示部11)上に表示された何らかの視覚的要素を変化させる(ステップS2)。
ここで、本明細書でいう「画面上の(画面に表示される)視覚的要素」とは、画面に表示されて画面の美観に影響する要素を指す。具体的には、例えば背景の色、模様、画面に表示されるキャラクター、生物、物体、図形等のモチーフ、それらの形および色、文字の大きさ、形、色などである。文字の表す情報や選択肢それ自体は、画面の外観に影響する要素ではあるが、設問の提示や回答、ユーザに関する情報等を表示する必要上、画面に表示されるのであって、画面の美観に寄与する目的で表示されるものではないので、ここでいう「画面上の視覚的要素」には該当しない。上記ステップS2では、これらから選択される一種類以上の要素を画面上で変化させる。
第一の設問種別に属する具体的な設問の内容は、例えば「現在のあなたを色に例えるとすれば、次のうちどの色ですか」とユーザに問いかけ、それと共に画面に複数の色のボタンを表示する、といったものである。これに対し、ユーザが前記複数のボタンから該当する色を選択すると、プログラム23は、例えば、画面の背景色に選択された色を加える。プログラム23を開始後、最初の設問が「現在のあなたを色で例えるとすれば、次のうちどの色ですか」であり、ユーザがその回答として赤色を選択した場合には、画面の背景色が赤色に変化する。
第一の設問種別に属する設問の提示(ステップS1)と、その回答に応じた画面の視覚的要素の変化(ステップS2)は、適当な回数だけ実行することができる。設問の内容はその都度、変化させてよく、内容としては、例えば「現在のあなたの気持ち・気分・状態を色に例えてください」「将来、こうなれたらいいな、と思う自分を色に例えてください」「あなたの好きな色を教えてください」「もう一度、現在のあなたを色に例えてください」といったものが考えられる。
設問の内容や、設問と共に回答として提示される選択肢は、常に一定であってもよいが、条件に応じて適宜変化させてもよい。例えば、ある設問への回答によって、その後に提示される設問の内容を変更するとか、ある設問には赤~橙~?~緑~青~紫という色相環の全域にわたるような選択肢を提示し、そこで回答として青系の色が選ばれた場合には、後の設問では青系の色を中心とした選択肢を提示したり、あるいは逆に赤系や黄系の色を含む選択肢を提示する、といったやり方が考えられる。また、場合によっては、回答しても画面の視覚的要素が変化しない設問や、選択しても画面の視覚的要素が変化しない選択肢が含まれる設問があってもよい。
図3は、プログラム23によって表示部11に表示される画面と、設問への回答に応じて生じる画面の変化の一例を示している。開始時は、例えば図3(A)に示す如く、白一色の背景に設問内容を表す文字と、その回答の選択肢のみが表示されている。この設問に対し、一の選択肢を選択すると、図3(B)に示す如く、該当の選択肢に対応する第一の色が背景に加わる。続いて、次の設問に対し、別の色を回答として入力すると、図3(C)に示す如く、その色が第二の色として背景に加わる。さらに次の設問に回答すると、図3(D)に示す如く、第三の色が背景に加わる。このように、第一の設問種別に属する質問の回答に応じ、それを画面の視覚的要素として設定する形で背景色が変化していく。尚、図3に示した画面は説明のために簡略化した一例であって、実際に表示される画面はユーザに美観を生じさせるよう適宜のデザインをすべきであることは言うまでもない。
尚、設問に応じて画面の視覚的要素を変化させるにあたり、変化させる要素の種類や、その変化の態様は適宜変更してよい。ここでは背景色を例に説明したが、それ以外に、例えば背景の模様、画面に表示される何らかのモチーフ、それらの形や色、表示された文字の大きさや形、色などを変化させてもよく、これらを適宜組み合せてもよい。例えば、選択肢として様々な種類の花のイラストを表示し、回答として選択された花を背景に多数表示するとか、同様のことを種類ではなく色の異なる花のイラストによって行うといった形なども考えられる。次に説明する第二の設問種別においても同様である。
第一の設問種別に属する設問の提示とその回答、およびそれによる画面の変化の手順が一通り済んだら(ステップS3)、ステップS4に移り、第二の設問種別に属する設問を開始する。第二の設問種別に属する設問とは、提供される化粧品の具体的な仕様に関係する内容の設問であり、この設問の回答によって、ユーザへ提供する化粧品の成分や、パッケージの内容等が決定される。
尚、ここでは便宜的に設問の内容を第一の設問種別と第二の設問種別に分類したが、実際には、第一の設問種別と第二の設問種別のいずれにも属する設問があってもよい。すなわち、ユーザ自身に関する設問への回答が、提供される化粧品の仕様に影響するようになっていてもよく、設問自体がユーザ自身と化粧品の仕様の両方に関係する内容のものであってもよい。また、いずれにも属さない設問を提示することも自由である。
化粧品は、例えば図4に示す如き化粧水の作成キットとしてユーザへ提供される。ここに示すキット1は、それぞれ特定の成分液を収容した複数の容器のセットとして構成されており、ベース成分2が収容された3本の容器と、第一~第三のカスタマイズ成分3~5がそれぞれ収容された計3本の容器を含んでいる。カスタマイズ成分3~5は、ユーザによるカスタマイズ操作に応じて仕様が決定される成分であり、ベース成分2は、カスタマイズ操作によらず提供される共通の成分である。ユーザは、ベース成分2の入った容器に、カスタマイズ成分3~5を混合することで、完成品としての化粧水を調製する。
尚、ここでは提供する化粧品として化粧水を想定しているが、本発明はそれ以外の種類の化粧品、例えば乳液やヘアケア用品など、種々の化粧品の提供や製造について適用し得る。
本実施例のシステムにおいては、上記第二の設問種別に属する設問のシステム側(プログラム23)からの提示と、それに対するユーザ側からの回答の入力(ステップS4)が上記カスタマイズ操作に相当する。同時に、プログラム23は、その回答に応じ、端末装置10の画面に表示された視覚的要素をさらに変化させる(ステップS5)。
ステップS4~S5のより詳細な内容の具体例を、図5にフローチャートとして示す。まず、第一のカスタマイズ成分3の内容を決定する手順を行う。
第一のカスタマイズ成分3は、例えば、香り成分を含んだ液体である。ここでは、例えば複数の香りの種類を選択肢として提示し、ユーザに好みの香りを直接選択してもらう(ステップS11)。プログラム23は、入力された回答を記録し、第一のカスタマイズ成分3の種類を設定する(ステップS12)。尚、選択肢として「香り成分なし(無香料)」があってもよい。
これに伴い、画面上では図2におけるステップS5(背景色の変化)がさらに行われる。すなわち、上で選択肢として提示されるそれぞれの香りには、その種類に応じてイメージカラーが設定されており、上記手順で香りの種類が設定されると、対応するイメージカラーが背景色にさらに加わるのである。
続いて、第二のカスタマイズ成分4の内容を決定する手順を行う(ステップS13)。第二のカスタマイズ成分4は、例えば保湿剤を含んだ液体である。まず、第二のカスタマイズ成分4に配合する保湿剤の種類を決定するため、ユーザの肌の状態を問う設問を表示する(ステップS13)。「肌荒れは気になりますか」という設問に対し、「気になる」という回答が入力された場合は、ステップS14に移る。プログラム23は、入力された回答を記録し、「敏感肌用タイプ」の保湿剤を第二のカスタマイズ成分4に設定する。
続いて、決定した保湿剤について、その配合量を設定する。ステップS15に移り、化粧水に関するユーザの好みを問う設問を表示する。好みの使い心地について、「さっぱり」~「しっとり」を5段階に分けた設問を提示し、これに対する回答が「さっぱり」寄り(1~2)であれば保湿剤の配合量を「少なめ」に設定し(ステップS16)、「しっとり」寄り(3~5)であれば保湿剤の配合量を「多め」に設定する(ステップS17)。
ステップS13の「肌荒れは気になりますか」という設問に対し、「気にならない」という回答が入力された場合には、保湿剤の種類についてここで決定することなくそのままステップS18に移り、化粧水に関するユーザの好みを問う設問を表示する。好みの使い心地について、「さっぱり」~「しっとり」を5段階に分けた設問を提示し、これに対する回答が「さっぱり」寄り(1~2)であれば「さっぱり」タイプの保湿剤を第二のカスタマイズ成分4に設定し(ステップS19)、「しっとり」寄り(3~5)であれば「しっとり」タイプの保湿剤を第二のカスタマイズ成分4に設定する(ステップS20)。続いて、乾燥またはべたつきに関する設問を提示し(ステップS21,S22)、その回答に応じ、ステップS19またはステップS20で設定された保湿剤の配合量(少なめ、多め、配合しない)を設定する(ステップS23,24)。すなわち、回答の内容が乾燥しがちな肌状態に相当するものであれば保湿剤を多めに配合し、部分的なべたつきまたは乾燥がある、もしくは、べたつき・乾燥ともに特段強い状態ではないといった回答であれば保湿剤を少なめに配合し、べたつきがちな肌状態に相当するものであれば保湿剤を配合しないよう設定する。
上記の手順において、ステップS14,S19,S20で第二のカスタマイズ成分4に配合する保湿剤の種類が決定されるが、これに伴い、画面上では図2におけるステップS5(背景色の変化)がさらに行われる。第二のカスタマイズ成分4に使用する各保湿剤(「敏感肌用」「さっぱり」「しっとり」)についても、その種類に応じてイメージカラーが設定されており、上記手順で保湿剤の種類が設定されると、対応するイメージカラーが背景色にさらに加わるのである。
さらに、第三のカスタマイズ成分5の内容を決定する手順を行う(ステップS25)。第三のカスタマイズ成分5は、例えば、機能性成分を含んだ液体である。化粧品に使用される機能性成分としては多種多様な物質が存在し、これらが用途や効能に応じて使い分けられている。第三のカスタマイズ成分5には、こうした機能性成分をユーザの希望に応じて配合する。
ここでは、例えば下記のように、ユーザの肌状態や、肌に関するユーザの希望を選択肢として提示する。
(a)「肌にくすみがある」「透明感のある肌になりたい」
(b)「ハリ・弾力のある肌になりたい」
(c)「きめ細かい肌になりたい」「滑らかな肌になりたい」
(d)「ツヤのある肌になりたい」
(e)「今の状態を保ちたい」「肌の状態を整えたい」
上記選択肢(a)~(e)には、それぞれ対応する機能性成分が予め設定されている。例えば、選択肢(a)にはビタミンC誘導体等、選択肢(b)にはコラーゲン等、選択肢(c)にはビタミンC誘導体やアミノ酸等、選択肢(d)にはコハク酸等、選択肢(e)にはオリゴ糖等、の機能性成分がそれぞれ対応している。ステップS25では、上記5つの選択肢から、1~数種類をユーザに選択してもらう。
ここで選択する機能性成分の種類数は、第一、第二のカスタマイズ成分3,4に関する選択内容に応じて変更することができる。上記の手順においては、第一、第二のカスタマイズ成分3,4にあたる香り成分と保湿剤に関し、「配合しない」という選択肢もあり得る。第一、第二のカスタマイズ成分3,4のいずれも配合しない場合、ステップS25では、例えば、上記選択肢の中から3種類まで選ぶことができる。第一、第二のカスタマイズ成分3,4のうち一方のみを配合する場合、ステップS25では、上記選択肢の中から2種類まで選ぶことができる。第一、第二のカスタマイズ成分3,4のいずれも配合する場合、ステップS25では、上記選択肢の中から1種類のみ選ぶことができる。
プログラム23は、入力された回答を記録する(ステップS26)。このとき、各機能性成分の配合量を、成分毎に変更してもよい。例えば、機能性成分を2種類設定する場合(上記選択肢を提示し、このうちユーザに2個を選択してもらう場合)、選択肢に優先順位を設定し、第一に選択された選択肢に対応する成分を多めに、第二に選択された選択肢に対応する成分を少なめに、それぞれ第三のカスタマイズ成分5に配合するといった設定が可能である(この設定は、例えば、後のステップS9(図2参照)でユーザが化粧品を調製する際、ベース成分2への第三のカスタマイズ成分5の添加量の推奨量としてキット1に付属する説明書に記載してもよいし、あるいは、第三のカスタマイズ成分5への保湿剤の配合自体を上記設定によって変更してもよい)。
これに伴い、画面上ではステップS5(図2参照)がここでも実行される。上記選択肢に対応する各機能性成分には、それぞれイメージカラーが設定されており、上記手順で機能性成分の種類が選択されると、その都度、対応するイメージカラーが背景色にさらに加わる。
最後に、文字の入力窓を表示し、ここに化粧品のパッケージに記載する文字または文字列をユーザが入力する(ステップS27)。文字または文字列の内容はユーザの自由であり、例えば自分の名前や、何らかの文章あるいは番号等を入力してもよい。尚、文字入力の有無自体をユーザが選択できるようにしてもよいし、この工程を行わないようプログラム23やシステムを構成することも自由である。
化粧品のカスタマイズの手順は以上で完了する。ステップS25が済んだ段階で、表示部11の画面には、ユーザが選択した回答に応じた色の組合せが背景色として表示されている。例えばこの段階で、第一の設問種別の設問において選択した色の解説(例えば、最初の設問の選択肢にある「赤」の色について、「行動力、情熱、エネルギーを表す」といった解説など)や、第二の設問種別の設問において選択した各カスタマイズ成分の解説等を、自動的に、もしくはユーザから入力される操作に応じて表示するようにしてもよい。あるいは、各設問や選択肢に関する解説を、上記手順における別の段階で表示したり、後にユーザへ提供されるキット1(図4参照)にカードや説明書といった印刷物の形で添付するといった形も考えられる。
上記手順が完了し、カスタマイズ成分の決定が済んだら(ステップS6;図2に戻る)、入力された回答によって決定された化粧品の仕様に基づき、化粧品のキット1が作成される(ステップS7)。キット1には、共通のベース成分2が収容された3本の容器と、カスタマイズ操作により決定された第一~第三のカスタマイズ成分3~5がそれぞれ収容された計3本の容器が含まれる。尚、ここでは第一~第三のカスタマイズ成分3~5をそれぞれ含む容器を各1本ずつ含むキット1の構成を例示したが、上記手順における設問に対する回答によっては、第一のカスタマイズ成分3または第二のカスタマイズ成分4が含まれず、第三のカスタマイズ成分5の容器が2本含まれる(2本の第三のカスタマイズ成分5には、それぞれ異なる機能性成分が配合されている)場合や、第一のカスタマイズ成分3と第二のカスタマイズ成分4のいずれも含まれず、代わりに第三のカスタマイズ成分5の容器が3本含まれる(3本の第三のカスタマイズ成分5には、それぞれ異なる機能性成分が配合されている)場合もあり得る。
ここで、キット1のパッケージのうち少なくとも一部には、上記手順で選択された視覚的要素が反映される。本実施例の場合、上記手順で最大計6色が選択され、ステップS25(図5参照)の完了時点において、それらの色が画面上に背景色として表示されている。この色を反映した図柄を、ステップS7において、例えばベース成分2の容器のラベル6に印刷する。こうして作成されたラベル6は、上記手順におけるユーザ独自の選択が反映されたオリジナルラベルである。このラベル(オリジナルラベル)6は、キット1内に容器とは別に封入し、届いたキット1内の容器にユーザ自身が貼付して使用するようにしてもよいし、容器に貼付した形でユーザに提供してもよい。尚、選択された視覚的要素を反映し得るパッケージの構成部材としては、ここに例示したラベル6の他に、各成分を収容したボトル本体や、キットの箱、袋、包装紙、台紙、説明書など、様々な対象物が考えられる。また、第一~第三のカスタマイズ成分3~5の容器に貼付されたラベル7には、それぞれ、各カスタマイズ成分に対応して設定された色が印刷される。また、ステップS27でユーザが入力した文字または文字列も、適宜パッケージ(例えば、オリジナルラベルとして作成されるラベル6等)に印刷される。
こうして製造されたキット1がユーザ側に提供され(ステップS8;尚、フローチャートには図示していないが、上記システムを利用した一連の手順のいずこかにて、ユーザに関する必要な情報(ユーザIDやメールアドレス、キット1の配送先住所等)が登録される)、ユーザは、自宅等にて各成分を混合し、最終的な化粧品を調製する(ステップS9)。ベース成分2の容器には、予めベース成分2が満量に満たない程度の量、収容されているので、そこにユーザが各カスタマイズ成分3~5を注ぎ込み、混合して、化粧水を完成させる。ここで、本実施例のキット1にはベース成分2が3本の容器に分けてパッケージングされているので、ユーザにおいては、これらに混合するカスタマイズ成分の種類や量を適宜変更し、ボトル毎に組成が異なる化粧水として調製してもよい。そして、これら内容の異なる化粧水を、例えばタイミング(起床後、入浴後および就寝前など)に応じて使い分けるといったことも可能である。
以上に説明した化粧品の提供システムおよび製造方法では、ユーザが自身の状態や嗜好、希望等に沿った化粧品を自らのカスタマイズ操作によって作成することができ、その際、カスタマイズ操作に伴う化粧品の内容の変化、さらにそれによる自己の状態の変化といった概念を、視覚的に体験することができるようになっている。
本実施例のシステムでは、化粧品の内容に関する設問が提示され、その回答に応じ、画面上の視覚的要素が変化していくようになっている。こうした画面の変化は、一つには化粧品に対するカスタマイズ操作そのものを表現している。ユーザは、化粧品の成分に関係する回答を行うと共に画面の見た目が変化することで、化粧品の内容の変化を視覚的に捉え、自らの手で化粧品を作成しているような感覚を疑似的に体験することができるのである。
さらに本実施例では、それに先立ち、まずユーザ自身に関する抽象的な設問を提示し、その回答に基づいて画面の視覚的要素を変更している。これにより、いわばユーザ自身の状態や人格が、画面上で視覚的に表現される。これに続いて、上述のように化粧品のカスタマイズ操作と、さらなる画面の変化が行われるのである。
化粧品は、それ単体で成立している製品ではなく、ユーザの現在の状態や嗜好、将来における希望等に合わせて選択され、さらに、使用されることによってユーザ自身の状態を変化させるという性質を有している。現在のユーザに、将来において使用される化粧品という要素が加わり、次の状態へとユーザが更新されるわけである。上記したような、視覚的要素によるユーザ自身の表現と、そこに化粧品のカスタマイズ操作によって加わる変化は、このようなユーザと化粧品の関係の比喩的表現であると言える。ユーザにとっては、化粧品を自らカスタマイズすること自体が有意義な体験であると言えるが、それに加え、化粧品のカスタマイズや、カスタマイズされた化粧品の使用について、カスタマイズの操作を行いながら、抽象的にせよ擬似的なシミュレーションを上述の視覚的表現により体験することができる。この仕組みには、カスタマイズ式の化粧品の注文という行動をより充実させ、購買意欲を促進することが期待できる。
また、本実施例では、上記の仕組みによって仕様を決定した化粧品を、成分別に複数の容器に収容されたキット1の形態でユーザに提供し、ユーザがこれらの成分(ベース成分2およびカスタマイズ成分3~5)を混合して化粧品を調製するようになっている。ユーザは、上記のカスタマイズ操作によって決定した化粧品をここで自ら完成させることになり、それと共に、化粧品の混合という作業によって、過去に画面上で行った化粧品のカスタマイズという行為を再度、実行することになる。これによりユーザは、カスタマイズ操作時の体験をここでも反復して追体験する。ユーザにとっては、自分の希望に合わせた化粧品を自ら設計し調製するという体験を反復することで楽しさや満足感が定着するし、化粧品を提供する取扱者側にとっては、それによって次回の購入にも繋がる購買意欲を促すことができる。
さらに本実施例では、カスタマイズ操作の際に画面に表示された視覚的要素(背景色)が、そのままキット1のパッケージの図柄(本実施例では、例えばラベル6)にも反映されるようになっている。これにより、ユーザは、カスタマイズ操作時の視覚的体験を、化粧品の調製時や、さらに使用の際にも繰り返して追体験することができ、化粧品の調製および使用において、視覚的にも高い満足感を得ることができる。
以上のように、上記本実施例の化粧品の提供システムは、ユーザ側の端末装置10の表示部11に設問を提示し、該設問に対するユーザの回答を記録するプログラム23を備え、前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じ、提供される化粧品の仕様が決定されると共に、前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じ、表示部11に表示された画面の視覚的要素が変化するよう構成されている。このようにすれば、ユーザが化粧品を自らのカスタマイズ操作によって作成することができ、その際、カスタマイズ操作を視覚的に体験することができる。
本実施例の化粧品の提供システムにおいて、前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じて変化する前記視覚的要素は、背景の色、模様、画面に表示されるモチーフ、それらの形、色、文字の大きさ、形、色のうち一種類以上とすることができる。
本実施例の化粧品の提供システムにおいては、前記設問が、ユーザ自身に関する設問を含み、これに応じて前記視覚的要素が変化するよう構成されている。このようにすれば、上記した視覚的体験にユーザ自身の視覚的表現を含むことができる。
本実施例の化粧品の提供システムにおいては、前記設問が、化粧品の仕様に関する設問を含み、これに応じて前記視覚的要素が変化するよう構成されている。このようにすれば、上記した視覚的体験に化粧品の内容の変化の視覚的表現を含むことができる。
また、本実施例の化粧品の製造方法においては、上述の化粧品の提供システムにより決定された仕様により化粧品を製造するようにしているので、化粧品の製造において同様の作用効果を得ることができる。
本実施例の化粧品の製造方法においては、前記化粧品を、成分別に複数の容器に収容された形態(キット1)でユーザに提供し、ユーザが前記成分(ベース成分2、カスタマイズ成分3~5)を混合して化粧品を調製するようにしている。このようにすれば、ユーザがカスタマイズ操作時の体験を調製時に追体験することができる。
本実施例の化粧品の製造方法においては、前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じて変化した画面の視覚的要素を反映した図柄を、前記化粧品のパッケージ(ラベル6)に印刷するようにしている。このようにすれば、カスタマイズ操作時の視覚的体験を、化粧品の調製時や使用時に繰り返して追体験することができる。
したがって、上記本実施例によれば、ユーザ側の選択に応じ、個々のユーザのニーズに適合した化粧品を好適に提供し得る。
尚、本発明の化粧品の提供システムおよび製造方法は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 キット
2 ベース成分
3 第一のカスタマイズ成分
4 第二のカスタマイズ成分
5 第三のカスタマイズ成分
6 ラベル(オリジナルラベル)
7 ラベル
10 端末装置
11 表示部
23 プログラム

Claims (7)

  1. ユーザ側の端末装置の表示部に設問を提示し、該設問に対するユーザの回答を記録するプログラムを備え、
    前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じ、提供される化粧品の仕様が決定されると共に、
    前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じ、前記表示部に表示された画面の視覚的要素が変化するよう構成されていること
    を特徴とする化粧品の提供システム。
  2. 前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じて変化する前記視覚的要素は、背景の色、模様、画面に表示されるモチーフ、それらの形、色、文字の大きさ、形、色のうち一種類以上であること
    を特徴とする請求項1に記載の化粧品の提供システム。
  3. 前記設問は、ユーザ自身に関する設問を含み、これに応じて前記視覚的要素が変化するよう構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の化粧品の提供システム。
  4. 前記設問は、化粧品の仕様に関する設問を含み、これに応じて前記視覚的要素が変化するよう構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の化粧品の提供システム。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の化粧品の提供システムにより決定された仕様により化粧品を製造すること
    を特徴とする化粧品の製造方法。
  6. 前記化粧品を、成分別に複数の容器に収容された形態でユーザに提供し、ユーザが前記成分を混合して化粧品を調製すること
    を特徴とする請求項5に記載の化粧品の製造方法。
  7. 前記設問に対する少なくとも一部の回答に応じて変化した画面の視覚的要素を反映した図柄を、前記化粧品のパッケージに印刷すること
    を特徴とする請求項5に記載の化粧品の製造方法。
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