JP2024148108A - 構造材の接合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便に施工することができ、且つ耐火性能に優れる構造材の接合構造を提供すること。
【解決手段】鋼材からなる芯材11を備える第1構造材10と、木質材からなる芯材21を備える第2構造材20とが接合された構造材の接合構造1であって、第2構造材20の耐火被覆材22の端面22eの位置が、第2構造材20の軸方向Z2において、第1構造材10の耐火被覆材12の端面12eの位置よりも、第1構造材10の芯材11側に位置しており、第2構造材20の芯材21の端面21eと、第1構造材10の芯材11の端面11eとの間に隙間を有しており、第1接合部41及び第2接合部42を有する接合部材40を介して、第1構造材10と第2構造材20とが結合されており、第2構造材20の芯材21の端面21eと、第1構造材10の芯材11の端面11eとの間に、吸熱材料5が配されており且つ空間Sが形成されている、構造材の接合構造。
【選択図】図1
【解決手段】鋼材からなる芯材11を備える第1構造材10と、木質材からなる芯材21を備える第2構造材20とが接合された構造材の接合構造1であって、第2構造材20の耐火被覆材22の端面22eの位置が、第2構造材20の軸方向Z2において、第1構造材10の耐火被覆材12の端面12eの位置よりも、第1構造材10の芯材11側に位置しており、第2構造材20の芯材21の端面21eと、第1構造材10の芯材11の端面11eとの間に隙間を有しており、第1接合部41及び第2接合部42を有する接合部材40を介して、第1構造材10と第2構造材20とが結合されており、第2構造材20の芯材21の端面21eと、第1構造材10の芯材11の端面11eとの間に、吸熱材料5が配されており且つ空間Sが形成されている、構造材の接合構造。
【選択図】図1
Description
本発明は、構造材の接合構造に関する。
従来、鋼製の構造材と木製の構造材とを接合する接合構造が知られている。例えば鋼製の柱と木製の梁との接合構造では、火災等により加熱された場合、鋼製である柱の方が、木製である梁よりも温度が上昇しやすく、該柱の温度が、該梁の燃焼開始温度以上となる場合がある。このとき、柱と梁との接合部分が熱橋となり、柱の熱が梁に伝達されると、梁の温度が該梁の燃焼開始温度以上となって該梁が燃焼し、荷重を支持できなくなってしまう恐れがある。かかる問題に鑑み、鋼製の構造材と木製の構造材との接合構造において耐火性を向上させるための技術が種々提案されている(特許文献1~3参照)。
特許文献1には、鋼製の第1構造材と、木製の心材を備える第2構造材との接合構造が記載されている。同文献には、第1構造材を、第1構造材から第2構造材の心材へ伝達される熱を該心材が燃焼しない温度にする被覆層で覆うことにより、該心材が燃焼することを防ぐことが記載されている。
特許文献2には、木質材と鉄骨材の接合部構造が記載されている。また同文献には、鉄骨材の周囲に耐火被覆を施して、耐火被覆層を形成することも記載されている。同文献には、鉄骨材の木質材側に、該鉄骨材の他の部分よりも耐火被覆層の厚さを大きくした部分を設けることにより、接合部の耐火性能を確保することが記載されている。
特許文献3には、木製部材を用いて形成される木材部と、鋼製部材を用いて形成される鋼材部とを備える接合構造が記載されている。また同文献には、鋼材部の表面に耐火材を取り付けることにより、該鋼材部を耐火構造とすることや、鋼材部が、第一耐火部と、第一耐火部より耐火性能の高い第二耐火部とを有することが記載されている。同文献には、鋼材部を、第二耐火部を介して木材部に接合することにより、耐火性能を確保することが記載されている。同文献には、第二耐火部の耐火性能を第一耐火部よりも高くする方法として、鋼材部の表面に取り付けられた耐火材の厚みを、第一耐火部よりも第二耐火部の方が厚くなるようにすることや、第二耐火部の耐火材として、第一耐火部の耐火材よりも耐火性の高い材料を用いることが記載されている。
特許文献1の技術では、第1構造材を、第1構造材から第2構造材の心材へ伝達される熱を該心材が燃焼しない温度にする被覆層で覆う必要があるところ、被覆層にそのような機能を持たせるためには、該被覆層を、一般的な被覆層よりも厚くすることや、複数の耐火材料を組み合わせて被覆層を形成することが考えられる。しかしながら、これらのように被覆層を形成する場合、被覆層の表面に不陸が発生したり、材料費や施工手順が増加したりする恐れがある。
特許文献2の技術では、鉄骨材の木質材側に、該鉄骨材の他の部分よりも耐火被覆層の厚さを大きくした部分を設ける必要があるところ、同文献の技術においても、耐火被覆層の表面に不陸が発生したり、材料費や施工手順が増加したりする恐れがある。
特許文献3の技術では、鋼材部に、第一耐火部と、第一耐火部より耐火性能の高い第二耐火部とを設ける必要があるところ、特に第二耐火部の表面に不陸が発生したり、材料費や施工手順が増加したりする恐れがある。
特許文献3の技術では、鋼材部に、第一耐火部と、第一耐火部より耐火性能の高い第二耐火部とを設ける必要があるところ、特に第二耐火部の表面に不陸が発生したり、材料費や施工手順が増加したりする恐れがある。
また、柱部材と梁部材との接合構造に関する技術として、柱部材と梁部材とを、仕口部材を介して接合する技術が知られている(特許文献4参照)。しかしながら、特許文献4では、仕口部材として、木材よりも硬質で耐火性能に優れたものを用いる必要があり、同文献の接合構造は汎用性が低い。
本発明の目的は、簡便に施工することができ、且つ耐火性能に優れる構造材の接合構造を提供することにある。
本発明は、鋼材からなる芯材及び該芯材の軸方向に沿う側面を被覆する耐火被覆材を備える第1構造材と、木質材からなる芯材及び該芯材の軸方向に沿う側面を被覆する耐火被覆材を備える第2構造材とが接合された構造材の接合構造であって、
第2構造材の前記耐火被覆材における第1構造材側の端面の位置が、第2構造材の軸方向において、第1構造材の前記耐火被覆材における第2構造材側の端面の位置よりも、第1構造材の前記芯材側に位置しており、
第2構造材の前記芯材における第1構造材側の端面と、第1構造材の前記芯材における第2構造材側の端面との間に隙間を有しており、
第1構造材の前記芯材と接合する第1接合部、及び第2構造材の前記芯材と接合する第2接合部を有する接合部材を介して、第1構造材と第2構造材とが結合されており、
第2構造材の前記芯材における第1構造材側の端面と、第1構造材の前記芯材における第2構造材側の端面との間に、吸熱材料が配されており且つ空間が形成されている、構造材の接合構造を提供するものである。
第2構造材の前記耐火被覆材における第1構造材側の端面の位置が、第2構造材の軸方向において、第1構造材の前記耐火被覆材における第2構造材側の端面の位置よりも、第1構造材の前記芯材側に位置しており、
第2構造材の前記芯材における第1構造材側の端面と、第1構造材の前記芯材における第2構造材側の端面との間に隙間を有しており、
第1構造材の前記芯材と接合する第1接合部、及び第2構造材の前記芯材と接合する第2接合部を有する接合部材を介して、第1構造材と第2構造材とが結合されており、
第2構造材の前記芯材における第1構造材側の端面と、第1構造材の前記芯材における第2構造材側の端面との間に、吸熱材料が配されており且つ空間が形成されている、構造材の接合構造を提供するものである。
本発明によれば、簡便に施工することができ、且つ耐火性能に優れる構造材の接合構造を提供することができる。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の構造材の接合構造の好ましい一実施形態である接合構造1を図1(a)及び図1(b)に示す。接合構造1は、第1構造材10と第2構造材20とが接合された構造材の接合構造である。具体的には、第1構造材10の側面に、第2構造材20が垂直に接合されている。
本発明の構造材の接合構造の好ましい一実施形態である接合構造1を図1(a)及び図1(b)に示す。接合構造1は、第1構造材10と第2構造材20とが接合された構造材の接合構造である。具体的には、第1構造材10の側面に、第2構造材20が垂直に接合されている。
第1構造材10は、例えば、建築物の柱として使用される構造用の角材である。第1構造材10は、鋼材からなる芯材11と、芯材11の軸方向Z1に沿う側面を被覆する耐火被覆材12とを備える。
本実施形態では、芯材11は、該芯材11単独で、固定荷重、積載荷重、積雪荷重の長期に生ずる荷重(長期荷重)に対して構造耐力上安全であるようにその断面設計がなされている。斯かる断面設計は公知である。芯材11の横断面形状は四角形状であり、第1構造材10の横断面における、芯材11の縦方向の長さ及び横方向の長さは、梁や柱の形状、或いは大きさ等によって適宜に変更することができる。本実施形態では、芯材11は、角形鋼からなる。
本実施形態では、芯材11は、該芯材11単独で、固定荷重、積載荷重、積雪荷重の長期に生ずる荷重(長期荷重)に対して構造耐力上安全であるようにその断面設計がなされている。斯かる断面設計は公知である。芯材11の横断面形状は四角形状であり、第1構造材10の横断面における、芯材11の縦方向の長さ及び横方向の長さは、梁や柱の形状、或いは大きさ等によって適宜に変更することができる。本実施形態では、芯材11は、角形鋼からなる。
耐火被覆材12は、芯材11の軸方向Z1に沿う4側面を被覆している。耐火被覆材12は、第1構造材10の横断面の一方向X1における芯材11の両側を被覆している第1耐火被覆部12aと、該一方向X1と直交する直交方向Y1における芯材11の両側を被覆している第2耐火被覆部12bとを含んでいる。
本実施形態では、耐火被覆材12は、1枚のシート状の部材からなり、第1耐火被覆部12a及び第2耐火被覆部12bは、一体として形成されている。具体的には、1枚のシート状の部材を芯材11に巻き付けて固定することにより、第1耐火被覆部12a及び第2耐火被覆部12bが形成されている。このような耐火被覆材12としては、例えば、無機繊維フェルト等が挙げられる。耐火被覆材12は、例えば、固定ピン、ネジ、釘、接着剤、ステープル、ボルト等により、芯材11の側面に固定することができる。
本実施形態では、図1に示すように、第1構造材10の側面に第2構造材20が接合されている。第2構造材20は、例えば、木造建築物の梁として使用される構造用の角材である。
第2構造材20について更に詳述すると、第2構造材20は、木質材からなる芯材21、芯材21の軸方向Z2に沿う側面を被覆する耐火被覆材22を備える。
本実施形態では、第2構造材20の芯材21は、第1構造材10芯材11と同様に、芯材21単独で、固定荷重、積載荷重、積雪荷重の長期に生ずる荷重(長期荷重)に対して構造耐力上安全であるようにその断面設計がなされている。
第2構造材20について更に詳述すると、第2構造材20は、木質材からなる芯材21、芯材21の軸方向Z2に沿う側面を被覆する耐火被覆材22を備える。
本実施形態では、第2構造材20の芯材21は、第1構造材10芯材11と同様に、芯材21単独で、固定荷重、積載荷重、積雪荷重の長期に生ずる荷重(長期荷重)に対して構造耐力上安全であるようにその断面設計がなされている。
第2構造材20の耐火被覆材22は、図1及び2に示すように、芯材21の軸方向Z2に沿う少なくとも3側面を被覆している。耐火被覆材22は、第2構造材20の横断面の一方向X2における芯材21の両側を被覆している第1耐火被覆部22aと、該一方向X2と直交する直交方向Y2における芯材21の片側を被覆している第2耐火被覆部22bとを含んでいる。本実施形態の第2構造材20は、上述のように、梁用の構造材であり、第2構造材20の軸方向Z2に沿う4側面のうち使用時に上面となる側面には、耐火性能を有する床が載ることにより、芯材21が被覆されるため、芯材21の上側を被覆する耐火被覆材22は設けていない。なお、第2構造材20の軸方向Z2に沿う4側面のうち使用時に上面となる側面に耐火被覆材22を設けてもよい。換言すれば、第2構造材20の耐火被覆材22は、芯材21の軸方向Z2に沿う4側面を被覆していてもよい。
第2構造材20の耐火被覆材22では、図1及び2に示すように、第1耐火被覆部22aと、第2耐火被覆部22bとは、別々の部材からなる。
第1耐火被覆部22aは、芯材11のY方向における両端から延出している。第1耐火被覆部22aは、例えば、接着剤、ネジ、釘、ステープル等により、芯材21の側面に固定することができる。
第1耐火被覆部22aは、芯材11のY方向における両端から延出している。第1耐火被覆部22aは、例えば、接着剤、ネジ、釘、ステープル等により、芯材21の側面に固定することができる。
第2構造材20の第1耐火被覆部22aは、例えば、2枚の板状部材を重ね合わせた積層体により形成することができる。積層体を構成する各板状部材は、複数の部材を留め付け材により繋ぎ合わせて構成されていてもよい。留め付け材としては、例えば、接着剤、ネジ、釘、ステープル等を用いることができる。また、第1耐火被覆部22aは、3枚以上の板状部材を重ね合わせた積層体であってもよい。積層体は、該積層体を構成する板状部材間が、予め接着剤等により接合されていてもよいし、接合されていなくてもよい。積層体は、該積層体を構成する板状部材間を接着すると共に又は接着することなく、芯材21等の被固定部材に固定してもよい。なお、第1耐火被覆部22aは、1枚の板状部材であってもよい。
第2構造材20の第2耐火被覆部22bは、X2方向における両端の位置が、X2方向における芯材21のX2方向における両端の位置と一致しており、X2方向の全域に亘って該芯材21を被覆している。第2耐火被覆部22bは、第1耐火被覆部22aと同様に、複数枚の板状部材を重ね合わせた積層体であってもよいし、1枚の板状部材であってもよい。
第2構造材20の第1耐火被覆部22a及び第2耐火被覆部22bを構成する板状部材としては、例えば、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、ロックウールボード、セメント板、ALCパネル、コンクリート板等を用いることができる。
第2構造材20の第1耐火被覆部22a及び第2耐火被覆部22bを構成する板状部材としては、例えば、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、ロックウールボード、セメント板、ALCパネル、コンクリート板等を用いることができる。
本実施形態では、図1に示すように、第2構造材20の耐火被覆材22における第1構造材10側の端面22eの位置が、第2構造材20の軸方向Z2において、第1構造材10の耐火被覆材12における第2構造材20側の端面12eの位置よりも、第1構造材10の芯材11側に位置している。本実施形態では、第2構造材20は、耐火被覆材22として2つの第1耐火被覆部22a,22aと、1つの第2耐火被覆部22bとを有しているところ、3つの耐火被覆部22a,22a,22b全てにおいて、第1構造材10側の端面22eが、第1構造材10の耐火被覆材12における第2構造材20側の端面12eの位置よりも、第1構造材10の芯材11側に位置していることが好ましい。
本実施形態では、第2構造材20の軸方向X2において、第2構造材20の前記端面22eの位置は、第1構造材10の芯材11における第2構造材20側の端面11eの位置まで達していてもよいし、達していなくてもよい。換言すれば、第2構造材20の前記端面22eは、第1構造材10Bの芯材11Bの前記端面11eに接していてもよいし、接していなくてもよい。第2構造材20の3つの耐火被覆部22a,22a,22bのうちいずれか1つ又は2つの前記端面22eの位置が、第1構造材10Bの芯材11Bの前記端面11eの位置まで達していてもよいし、3つの該耐火被覆部22a,22a,22b全ての前記端面22eの位置が、第1構造材10の芯材11Bの前記端面11eの位置まで達していてもよい。第2構造材20の軸方向Z2において、第2構造材20の3つの耐火被覆部22a,22a,22bの前記端面22eの位置は一致していなくてもよいが、一致していることが好ましい。
第2構造材20の耐火被覆材22の前記端面22eの位置が、第2構造材20の軸方向Z2において、第1構造材10の耐火被覆材12の前記端面12eの位置よりも、第1構造材10の芯材11側に位置していることにより、第1構造材10と第2構造材20との接合部において、第1構造材10の芯材11や第2構造材20の芯材21が、火炎により直接加熱されることを防ぐことができる。また本実施形態では、第1構造材10と第2構造材20とは、図1(a)及び(b)に示すように、接合部材40を介して接合されているところ、第2構造材20の耐火被覆材22の前記端面22eと、第1構造材10の耐火被覆材12の前記端面12eとの位置関係を、上述のような位置関係とすることにより、接合部材40が火炎により直接加熱されることも防ぐことができる。接合部材40については、後述する。
本実施形態では、第1構造材10と第2構造材20とは、図1(a)及び(b)に示すように、接合部材40を介して接合されている。接合部材40は、第1構造材10の芯材11と接合する第1接合部41と、第2構造材20の芯材21と接合する第2接合部42とを有している。本実施形態では、接合部材40の第1接合部41は、第1構造材10の芯材11の側面に溶接等により接合されている。第2接合部42は、第2構造材20の芯材21に形成された被挿入部23に挿入されている。第2接合部42と芯材21とは、第2構造材20の側面から、芯材21及び第2接合部42を貫通するようにドリフトピンを打ち込むことにより接合されている。
本実施形態では、図1(a)及び(b)に示すように、第2構造材20の芯材21における第1構造材10側の端面21eと、第1構造材10の芯材11における第2構造材20側の端面11eとの間に空間Sが形成されている。前記空間Sを形成することにより、第2構造材20の芯材21の前記端面21eと、第1構造材10の芯材11の前記端面11eとが、第2構造材20の軸方向Z2において離間することになる。これにより、火災等により第1構造材10の芯材11が加熱された場合であっても、該芯材11の熱が第2構造材20の芯材21に伝達されることを防ぐことができる。
また本実施形態では、図1(a)及び(b)に示すように、第2構造材20の芯材21の前記端面21eと、第1構造材10の芯材11の前記端面11eとの間に、吸熱材料5が配されている。これにより、第1構造材10の芯材11の熱が第2構造材20の芯材21に伝達されることを一層効果的に防ぐことができる。具体的には、吸熱材料5が、第1構造材10の芯材11から伝達される熱を吸収することにより、該熱が、第2構造材20の芯材21に伝達されることを防ぐことができる。また吸熱材料5に含まれる水分が、蒸発によって熱を吸収することにより、前記空間Sを冷却することもできる。
本実施形態によれば、第2構造材20の芯材21の前記端面21eと、第1構造材10の芯材11の前記端面11eとの間に、吸熱材料5を配し、且つ空間Sが配されるようにするという簡便な施工により、接合構造1の耐火性能を向上させることができる。
このように、本実施形態の接合構造1は、簡便に施工することができ、且つ耐火性能に優れる。なお、本実施形態の接合構造1では、該接合構造1の耐火性能を確保するために、第1構造材10の耐火被覆材12の厚みを厚くする等して、該耐火被覆材12の耐火性能を向上させる必要はないが、本発明は、耐火被覆材12として、耐火性能に優れるものを用いることを妨げるものではない。例えば、接合構造1の耐火性能をより一層向上させるために、耐火被覆材12として厚みの厚いものを用いたり、複数の耐火材料を組み合わせて耐火被覆材12を形成したりしてもよい。
このように、本実施形態の接合構造1は、簡便に施工することができ、且つ耐火性能に優れる。なお、本実施形態の接合構造1では、該接合構造1の耐火性能を確保するために、第1構造材10の耐火被覆材12の厚みを厚くする等して、該耐火被覆材12の耐火性能を向上させる必要はないが、本発明は、耐火被覆材12として、耐火性能に優れるものを用いることを妨げるものではない。例えば、接合構造1の耐火性能をより一層向上させるために、耐火被覆材12として厚みの厚いものを用いたり、複数の耐火材料を組み合わせて耐火被覆材12を形成したりしてもよい。
第1構造材10の芯材11の熱が第2構造材20の芯材21に伝達されることを防ぐ観点からは、第2構造材20の芯材21の前記端面21eと、第1構造材10の芯材11の前記端面11eとの間の距離Lは長い程好ましい。しかしながら、前記距離Lを長くすると、接合部材40にかかる負担が大きくなってしまう。また、第2構造材20の耐火被覆材22における第1構造材10側の端部が、第1構造材10に接合されている場合には、第2構造材20の耐火被覆材22の該端部と第1構造材10との接合部にかかる負担も大きくなってしまう。これらの負担が増大することは、接合構造1の耐久性の観点から好ましくない。これらの負担を軽減する観点からは、前記距離Lは短いことが好ましい。
本実施形態では、上述のように、第2構造材20の芯材21の前記端面21eと、第1構造材10の芯材11の前記端面11eとの間に、吸熱材料5が配されていることにより、第1構造材10の芯材11から、第2構造材20の芯材21への熱の伝達を効果的に防ぐことができるので、前記距離Lを短くした場合であっても、該熱の伝達を防ぐことが可能となっている。つまり、本実施形態の接合構造1によれば、第1構造材10の芯材11から、第2構造材20の芯材21への熱の伝達を防ぐことと、接合部材40等にかかる負担を軽減することとを両立することが可能である。
前記距離Lは、第1構造材10の芯材11から、第2構造材20の芯材21への熱の伝達を効果的に防ぎ、接合構造1の耐火性能を一層向上させる観点から、好ましくは10mm以上、より好ましくは50mm以上、更に好ましくは100mm以上である。
また前記距離Lは、接合構造1の構造耐力の観点から、好ましくは200mm以下、より好ましくは150mm以下、更に好ましくは100mm以下である。
また前記距離Lは、接合構造1の構造耐力の観点から、好ましくは200mm以下、より好ましくは150mm以下、更に好ましくは100mm以下である。
本実施形態では、図1(a)及び(b)に示すように、第2構造材20の芯材21の前記端面21eの位置が、第1構造材10の耐火被覆材22の前記端面22eの位置よりも、第2構造材20の軸方向Z2における第1構造材10側とは反対側に位置していることが好ましい。こうすることにより、第2構造材20の芯材21への熱の伝達を一層効果的に防ぎ、接合構造1の耐火性能を一層向上させることが可能となる。
接合構造1では、第2構造材20の芯材21の前記端面21eと、第1構造材10の芯材11の前記端面11eとの間に、吸熱材料5が配されているところ、該吸熱材料5は、前記端面21eと前記端面11eとの間の任意の位置に配することができる。
例えば、吸熱材料5は、図1(a)及び(b)に示すように、第2構造材20の芯材21の前記端面21eを被覆していてもよい。同図においては、前記空間Sが、吸熱材料5よりも第1構造材10の芯材11側に形成されている。こうすることにより、吸熱材料5に接合部材40や前記空間Sの熱を吸収させることができるようになるので、第2構造材20の芯材21への熱の伝達を防ぎ、接合構造1の耐火性能を向上させることが可能となる。吸熱材料5は、第2構造材20の芯材21の前記端面21eの全面を被覆していてもよいし、該端面21eの一部のみを被覆していてもよい。
例えば、吸熱材料5は、図1(a)及び(b)に示すように、第2構造材20の芯材21の前記端面21eを被覆していてもよい。同図においては、前記空間Sが、吸熱材料5よりも第1構造材10の芯材11側に形成されている。こうすることにより、吸熱材料5に接合部材40や前記空間Sの熱を吸収させることができるようになるので、第2構造材20の芯材21への熱の伝達を防ぎ、接合構造1の耐火性能を向上させることが可能となる。吸熱材料5は、第2構造材20の芯材21の前記端面21eの全面を被覆していてもよいし、該端面21eの一部のみを被覆していてもよい。
また吸熱材料5は、図3(a)に示すように、第1構造材10の芯材11の前記端面11eを被覆していてもよい。同図においては、前記空間Sが、吸熱材料5よりも第2構造材20の芯材21側に形成されている。こうすることにより、吸熱材料5に接合部材40や芯材11の熱を吸収させることができるようになるので、第2構造材20の芯材21への熱の伝達を防ぎ、接合構造1の耐火性能を向上させることが可能となる。吸熱材料5は、第1構造材10の芯材11の前記端面11eの全面を被覆していてもよいし、該端面11eの一部のみを被覆していてもよい。
また吸熱材料5は、図3(b)に示すように、第2構造材20の芯材21の前記端面21e、及び第1構造材10の芯材11の前記端面11eの両方から離間する位置に配されていてもよい。同図においては、前記空間Sが、吸熱材料5よりも第1構造材10の芯材11側、及び吸熱材料5よりも第2構造材20の芯材21側の両方に形成されている。こうすることにより、吸熱材料5に接合部材40や芯材11の熱を吸収させることができるようになるので、第2構造材20の芯材21への熱の伝達を防ぎ、接合構造1の耐火性能を一層向上させることが可能となる。
また吸熱材料5は、図3(c)に示すように、接合部材40の側面を被覆していてもよい。こうすることにより、吸熱材料5に接合部材40や芯材11の熱を吸収させることができるようになるので、第2構造材20の芯材21への熱の伝達を防ぎ、接合構造1の耐火性能を向上させることが可能となる。
吸熱材料5は、接合部材40の両側面を被覆していてもよいし、一方の側面のみを被覆していてもよい。また吸熱材料5は、接合部材40の側面の全面を被覆していてもよいし、該側面の一部のみを被覆していてもよい。
吸熱材料5は、接合部材40の両側面を被覆していてもよいし、一方の側面のみを被覆していてもよい。また吸熱材料5は、接合部材40の側面の全面を被覆していてもよいし、該側面の一部のみを被覆していてもよい。
吸熱材料5としては、例えば、ロックウール、セメント、グラスウール、モルタル、石材、ガラス、不燃シート、金属材料等が挙げられる。これらの中でも、吸熱効果や施工性の観点から、石膏ボード、ロックウール、ケイ酸カルシウム、不燃シート、グラスウール、各種金属材料、モルタル、セメント、繊維強化セメントが好ましく、石膏ボード、ロックウール、ケイ酸カルシウムがより好ましく、石膏ボード、ケイ酸カルシウムがとりわけ好ましい。ロックウールは、無機繊維フェルト等の乾式のものであってもよいし、吹付けロックウール等の湿式のものであってもよい。金属材料としては、鉄鋼、ステンレス、アルミニウム、銅、亜鉛合金、チタン等が挙げられる。
吸熱材料5が板状部材からなる場合、吸熱材料5は、板状部材を複数枚積層した積層体であってもよいし、1枚の板状部材であってもよい。
吸熱材料5が板状部材からなる場合、吸熱材料5は、板状部材を複数枚積層した積層体であってもよいし、1枚の板状部材であってもよい。
本実施形態の接合構造1は、図1(a)及び(b)に示すように、柱と梁との接合構造であったところ、本発明の接合構造は、図4(a)及び(b)に示すように、梁と梁との接合構造であってもよい。図4(a)及び(b)に示す接合構造1Bでは、第1構造材10Bは、例えば、木造建築物の梁として使用される構造用の角材である。また、接合構造1における第1構造材10の芯材11は角形鋼管であったところ、接合構造1Bにおける第1構造材10Bの芯材11Bは、H形鋼からなる。
接合構造1Bの第1構造材10Bでは、耐火被覆材12は、芯材11Bの軸方向Z1に沿う少なくとも3側面を被覆している。耐火被覆材12は、第1構造材10Bの横断面の一方向X1における芯材11Bの両側を被覆している第1耐火被覆部12aと、該一方向X1と直交する直交方向Y1における芯材11Bの片側を被覆している第2耐火被覆部12bとを含んでいる。図4(a)及び(b)に示す第1構造材10Bは、上述のように、梁用の構造材であり、使用時に上面となる側面には、耐火性能を有する床が載ることにより、芯材11Bが被覆されるため、芯材11Bの上側を被覆する耐火被覆材12は設けていない。
接合構造1Bの第1構造材10Bにおいても、耐火被覆材12は、1枚のシート状の部材からなり、第1耐火被覆部12a及び第2耐火被覆部12bは、一体として形成されている。具体的には、1枚のシート状の部材を芯材11Bに巻き付けて固定することにより、第1耐火被覆部12a及び第2耐火被覆部12bが形成されている。
図4(a)及び(b)に示す接合構造1Bにおいても、第2構造材20の耐火被覆材22における第1構造材10側の端面22eの位置が、第2構造材20の軸方向X2において、第1構造材10の耐火被覆材12における第2構造材20側の端面12eの位置よりも、第1構造材10Bの芯材11B側に位置している。接合構造1Bでも、第2構造材20の3つの耐火被覆部22a,22a,22b全てにおいて、第1構造材10側の端面22eの位置が、第1構造材10の耐火被覆材12における第2構造材20側の端面12eの位置よりも、第1構造材10の芯材11側に位置していることが好ましい。接合構造1Bでは、第2構造材20の軸方向X2において、第2構造材20の前記端面22eの位置は、第1構造材10Bの芯材11Bにおける第2構造材20側の端面11eの位置まで達していてもよいし、達していなくてもよい。第2構造材20の3つの耐火被覆部22a,22a,22bのうちいずれか1つ又は2つの前記端面22eの位置が、第1構造材10Bの芯材11Bの前記端面11eの位置まで達していてもよいし、3つの該耐火被覆部22a,22a,22b全ての前記端面22eの位置が、第1構造材10Bの芯材11Bの前記端面11eの位置まで達していてもよい。第2構造材20の軸方向Z2において、第2構造材20の3つの耐火被覆部22a,22a,22bの前記端面22eの位置は一致していなくてもよいが、一致していることが好ましい。
また、接合構造1Bにおいても、第2構造材20の芯材21の前記端面21eと、第1構造材10Bの芯材11Bの前記端面11eとの間に、吸熱材料5が配されており且つ空間Sが配されている。
図4(a)及び(b)に示す接合構造1Bにおいても、図1(a)及び(b)に示す接合構造1と同様の効果が奏される。
図4(a)及び(b)に示す接合構造1Bにおいても、図1(a)及び(b)に示す接合構造1と同様の効果が奏される。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されない。
例えば、上述した各実施形態では、第1構造材10,10Bの耐火被覆材12は、1枚のシート状の部材であったが、これに代えて、第1構造材10,10Bの第1耐火被覆部12a及び第2耐火被覆部12bを、それぞれ別体の板状部材により形成してもよい。例えば、第1構造材10,10Bの第1耐火被覆部12a及び第2耐火被覆部12bは、複数枚の板状部材を重ね合わせた積層体により形成されていてもよいし、1枚の板状部材により形成されていてもよい。第1構造材10,10Bの第1耐火被覆部12a及び第2耐火被覆部12bを構成する板状部材としては、上述した、第2構造材20の第1耐火被覆部22a及び第2耐火被覆部22bを構成する板状部材として例示したものなどを用いることができる。
また上述した各実施形態では、第2構造材20の耐火被覆材22において、第1耐火被覆部22aと第2耐火被覆部22bとは別々の部材からなるものであったが、これに代えて、第2構造材20の耐火被覆材22は、1枚のシート状の部材であってもよい。第2構造材20の耐火被覆材22としては、上述した、第1構造材10の耐火被覆材12として例示したものなどを用いることができる。
例えば、上述した各実施形態では、第1構造材10,10Bの耐火被覆材12は、1枚のシート状の部材であったが、これに代えて、第1構造材10,10Bの第1耐火被覆部12a及び第2耐火被覆部12bを、それぞれ別体の板状部材により形成してもよい。例えば、第1構造材10,10Bの第1耐火被覆部12a及び第2耐火被覆部12bは、複数枚の板状部材を重ね合わせた積層体により形成されていてもよいし、1枚の板状部材により形成されていてもよい。第1構造材10,10Bの第1耐火被覆部12a及び第2耐火被覆部12bを構成する板状部材としては、上述した、第2構造材20の第1耐火被覆部22a及び第2耐火被覆部22bを構成する板状部材として例示したものなどを用いることができる。
また上述した各実施形態では、第2構造材20の耐火被覆材22において、第1耐火被覆部22aと第2耐火被覆部22bとは別々の部材からなるものであったが、これに代えて、第2構造材20の耐火被覆材22は、1枚のシート状の部材であってもよい。第2構造材20の耐火被覆材22としては、上述した、第1構造材10の耐火被覆材12として例示したものなどを用いることができる。
また耐火被覆材12,22は、湿式の耐火被覆材であってもよい。湿式の耐火被覆材としては、例えば、吹付けロックウール、耐火塗料、軽量セメントモルタル等が挙げられる。
また上述した各実施形態では、第1構造材10,10Bと第2構造材20とは、垂直に接合していたが、これに代えて、第1構造材10,10Bと第2構造材20とは斜めに接合されていてもよい。具体的は、第1構造材10,10Bの軸方向Z1と、第2構造材20の軸方向Z2とが、斜めに交差していてもよい。
接合部材40の第1接合部41を、第1構造材10の芯材11の側面に接合する方法は特に制限されない。例えば、図5に示すように、第1接合部41を板状とし、板状の第1接合部41を、ボルト7及びナット8等、公知の締結具を用いて第1構造材10の芯材11の側面に接合してもよい。
また接合部材40の構成は特に制限されない。接合部材40の構成について、図6~8を参照しながら説明する。なお、図6~8では、説明の便宜上、第1構造材10Bの耐火被覆材12、及び第2構造材20の耐火被覆材22の図示を省略している。
接合部材40は、図6(a)及び(b)示すように、第1接合部41を介して第1構造材10の芯材11の側面に接合された第1板状部材44と、第1板状部材44とは別体の第2板状部材45とをボルト等によって接合したものであってもよい。図6(a)及び(b)に示す例では、第2板状部材45は、平板状であり、第2板状部材45が第2接合部42を有している。第2板状部材45の第2接合部42は、芯材21に形成された被挿入部23に挿入されており、第2構造材20の側面から、芯材21及び第2接合部42を貫通するようにドリフトピン43を打ち込むことにより、芯材21及び第2接合部42が接合されている。
また接合部材40は、図7(a)及び(b)に示すように、第1板状部材44と第2板状部材45とを、それぞれ複数有していてもよい。
接合部材40は、図6(a)及び(b)示すように、第1接合部41を介して第1構造材10の芯材11の側面に接合された第1板状部材44と、第1板状部材44とは別体の第2板状部材45とをボルト等によって接合したものであってもよい。図6(a)及び(b)に示す例では、第2板状部材45は、平板状であり、第2板状部材45が第2接合部42を有している。第2板状部材45の第2接合部42は、芯材21に形成された被挿入部23に挿入されており、第2構造材20の側面から、芯材21及び第2接合部42を貫通するようにドリフトピン43を打ち込むことにより、芯材21及び第2接合部42が接合されている。
また接合部材40は、図7(a)及び(b)に示すように、第1板状部材44と第2板状部材45とを、それぞれ複数有していてもよい。
また接合部材40は、図8(a)及び(b)に示すように、第1接合部41を介して第1構造材10の芯材11の側面に接合された第1板状部材44と、第1板状部材44とは別体の第2板状部材45とが、第3板状部材46を介して接合された構成を有していてもよい。
図8(a)及び(b)に示す例では、第2板状部材45は、平面視形状がコ字形状であり、一対の側壁部45a,45aと、一対の側壁部45a,45aの一端部どうしを繋ぐ底壁部45bとを有する。図8(a)及び(b)に示す例では、第2板状部材45の側壁部45aが、第2接合部42となっている。
図8(a)及び(b)に示す例では、第2板状部材45は、平面視形状がコ字形状であり、一対の側壁部45a,45aと、一対の側壁部45a,45aの一端部どうしを繋ぐ底壁部45bとを有する。図8(a)及び(b)に示す例では、第2板状部材45の側壁部45aが、第2接合部42となっている。
第3板状部材46は、平面視形状がL字形状であり、第1板状部材44に接合される第1部46aと、第2板状部材45に接合される第2部46bとを有している。第1板状部材44と、第3板状部材46の第1部46aとは、ボルト等によって接合されている。第2板状部材45の底壁部45bと、第3板状部材46の第2部46bとは、ボルト等によって接合されている。
図8(a)及び(b)に示す例では、第2接合部42である第2板状部材45の側壁部45aは、芯材21に形成された被挿入部23に挿入されており、第2構造材20の側面から、芯材21及び第2接合部42を貫通するようにドリフトピン43を打ち込むことにより、芯材21及び第2接合部42が接合されている。
図8(a)及び(b)に示す例では、第2接合部42である第2板状部材45の側壁部45aは、芯材21に形成された被挿入部23に挿入されており、第2構造材20の側面から、芯材21及び第2接合部42を貫通するようにドリフトピン43を打ち込むことにより、芯材21及び第2接合部42が接合されている。
また、第1構造材10,10B及び第2構造材20は、耐火被覆材12,22の外側に、燃えしろ層を有していてもよい。燃えしろ層の厚みは、公知の燃えしろ設計に基づいて設定することができる。燃えしろ設計は、長期構造耐力や地震時等の短期構造耐力に対して必要な断面に、所定の燃えしろ分を足す設計手法であり、防耐火性能上の非損傷性(火災加熱を受けても建物を支える荷重に耐えたまま、崩壊しない性能)を芯材11,21により確保した上で、その周囲に、要求される耐火性能に応じた厚みの燃えしろ層を設ける設計である。例えば、1時間の準耐火性能に対しては45mmの木材被覆を設ける燃えしろ設計が行われている。
燃えしろ層は、クロス・ラミネーテッド・ティンバー(CLT)、集成材、単板積層材(LVL)、合板、製材、パーティクルボード(PB)、中密度繊維板(MDF)からなる群から選択される材料で形成することができ、これらの中でも、幅広で長スパンの材料の製造が容易で、かつ大規模な木造建築で美観を担保し易い観点から、クロス・ラミネーテッド・ティンバー(CLT)、集成材、単板積層材(LVL)、合板又は製材からなる群から選択される材料で形成することが好ましい。CLTや集成材は、断面が長方形状のラミナを、該長方形の頂点どうしを重ねるようにして、Y1方向又はY2方向に複数積層したものなどであってもよい。
1,1B 接合構造
10 第1構造材
11 芯材
12 耐火被覆材
20 第2構造材
21 芯材
22 耐火被覆材
3 隙間
40 接合部材
41 第1接合部
42 第2接合部
5 吸熱材料
Z1 第1構造材の軸方向
Z2 第2構造材の軸方向
10 第1構造材
11 芯材
12 耐火被覆材
20 第2構造材
21 芯材
22 耐火被覆材
3 隙間
40 接合部材
41 第1接合部
42 第2接合部
5 吸熱材料
Z1 第1構造材の軸方向
Z2 第2構造材の軸方向
Claims (8)
- 鋼材からなる芯材及び該芯材の軸方向に沿う側面を被覆する耐火被覆材を備える第1構造材と、木質材からなる芯材及び該芯材の軸方向に沿う側面を被覆する耐火被覆材を備える第2構造材とが接合された構造材の接合構造であって、
第2構造材の前記耐火被覆材における第1構造材側の端面の位置が、第2構造材の軸方向において、第1構造材の前記耐火被覆材における第2構造材側の端面の位置よりも、第1構造材の前記芯材側に位置しており、
第2構造材の前記芯材における第1構造材側の端面と、第1構造材の前記芯材における第2構造材側の端面との間に隙間を有しており、
第1構造材の前記芯材と接合する第1接合部、及び第2構造材の前記芯材と接合する第2接合部を有する接合部材を介して、第1構造材と第2構造材とが結合されており、
第2構造材の前記芯材における第1構造材側の端面と、第1構造材の前記芯材における第2構造材側の端面との間に、吸熱材料が配されており且つ空間が形成されている、構造材の接合構造。 - 前記吸熱材料が、ロックウール、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、セメント、グラスウール、モルタル、石材、ガラス、繊維強化セメント、不燃シート及び金属材料からなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1に記載の構造材の接合構造。
- 第2構造材の前記芯材における第1構造材側の端面の位置が、第1構造材の前記耐火被覆材における第2構造材側の端面の位置よりも、第2構造材の軸方向における第1構造材側とは反対側に位置している、請求項1に記載の構造材の接合構造。
- 前記隙間の第2構造材の軸方向における長さが10mm以上である、請求項1に記載の構造材の接合構造。
- 前記空間は、前記吸熱材料よりも第1構造材の前記芯材側に形成されている、請求項1に記載の構造材の接合構造。
- 前記空間は、前記吸熱材料よりも第2構造材の前記芯材側に形成されている、請求項1に記載の構造材の接合構造。
- 前記空間は、前記吸熱材料よりも第1構造材の前記芯材側及び該吸熱材料よりも第2構造材の前記芯材側の両方に形成されている、請求項1に記載の構造材の接合構造。
- 前記吸熱材料は、前記接合部材の側面を被覆している、請求項1に記載の構造材の接合構造。
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