JP2024102543A - 糸巻取機 - Google Patents
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Abstract
【課題】糸巻取ユニットにおいて、脱着部をフレームに対して脱着する作業にかかる手間を軽減する。【解決手段】複数の糸巻取ユニット2の各々は、フレーム10と巻取部13とを有する。巻取部13は、稼働位置と取外位置との間で移動させられることが可能な脱着部を有する。脱着部は、ドラム駆動モータ43と、装置側コネクタC1aとを有する。ユニット制御部15をドラム駆動モータ43へ電気的に接続する電気経路において、装置側コネクタC1aよりもユニット制御部15側に配置された制御部側コネクタC1bが設けられている。装置側コネクタC1aと制御部側コネクタC1bとを有するコネクタ対C1は、作業通路5からアクセス可能に設けられている。【選択図】図6
Description
本発明は、糸巻取機に関する。
特許文献1に開示された自動ワインダは、メインフレーム(フレーム)と、フレームに取り付けられた複数の糸巻取ユニットとを備える。各糸巻取ユニットは、糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取部と、巻取部の下側に配置された糸継部とを有する。巻取部はモジュール化されており、フレームに対して脱着可能に構成されている。より具体的には、巻取部を上側に回動させ且つ糸継部を手前側に倒すことにより、巻取部と糸継部とを電気的に接続する一対のコネクタ(以下、装置側コネクタ及び外部側コネクタ)にアクセス可能になる。これにより、糸継部から切り離された巻取部(脱着部)をフレームから取り外すことができる。
上述した糸巻取ユニットにおいては、例えば脱着部をフレームから取り外す際、装置側コネクタ及び外部側コネクタにアクセスする前に、巻取部全体及び糸継部全体をフレームに対して動かす必要がある。このため、作業性の観点において改善の余地がある。
本発明の目的は、糸巻取ユニットにおいて、脱着部をフレームに対して脱着する作業にかかる手間を軽減することである。
第1の発明の糸巻取機は、所定の配列方向に並べて配置された複数の糸巻取ユニットを備える糸巻取機であって、前記複数の糸巻取ユニットの各々は、設置位置が固定されたフレームと、前記フレームに取り付けられ、走行している糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取動作を実行するように構成された巻取部と、を有し、前記巻取部は、前記巻取部が前記巻取動作を実行可能であるときの稼働位置と、前記フレームから取り外された取外位置と、の間で移動させられることが可能な脱着部、を有し、前記脱着部は、電気によって動作する電気装置と、前記脱着部とは別に設けられた外部装置を前記電気装置へ電気的に接続する電気経路に設けられた装置側コネクタと、を有し、前記装置側コネクタが脱着されることが可能に構成され、前記電気経路において前記装置側コネクタよりも前記外部装置側に配置された外部側コネクタが、前記複数の糸巻取ユニットの各々に設けられ、前記装置側コネクタと前記外部側コネクタとを有するコネクタ対は、前記脱着部において前記電気装置が前記稼働位置に位置している状態で、前記脱着部を前記フレームに対して脱着する作業を行うための作業通路からアクセス可能に設けられていることを特徴とする。
本発明では、脱着部が稼働位置から動かされなくても、作業者が作業通路からコネクタ対にアクセスできる。これにより、装置側コネクタと外部側コネクタとの脱着作業を容易に行うことができる。したがって、糸巻取ユニットにおいて、脱着部をフレームに対して脱着する作業にかかる手間を軽減できる。
第2の発明の糸巻取機は、前記第1の発明において、前記電気装置は、前記パッケージを回転駆動するための駆動源である第1装置を有し、前記コネクタ対は、前記第1装置と前記外部装置とを電気的に接続する第1コネクタ対を含み、前記第1装置の回転軸中心は、前記配列方向の成分を有する方向に延び、前記第1コネクタ対は、上下方向及び前記配列方向の両方と直交する直交方向において、前記第1装置の前記回転軸中心を含み且つ上下方向と平行な仮想平面よりも前記作業通路に近い側に配置されていることを特徴とする。
本発明では、作業通路から第1コネクタ対にアクセスする際に、第1装置(駆動源)が邪魔になることを抑制できる。
第3の発明の糸巻取機は、前記第1又は第2の発明において、前記複数の糸巻取ユニットの各々は、前記コネクタ対を保護するカバーを有し、前記カバーは、上下方向及び前記配列方向の両方と直交する直交方向において作業通路に面するように配置され、且つ前記糸巻取ユニットに対して脱着可能に構成されていることを特徴とする。
本発明では、作業通路においてカバーを糸巻取ユニットから取り外す作業を行うことができる。したがって、コネクタ対が配置された空間がカバーによって作業通路と隔てられている場合でも、作業通路からコネクタ対に容易にアクセスできる。
第4の発明の糸巻取機は、前記第1~第3のいずれかの発明において、前記巻取部は、前記糸を前記配列方向において所定の綾振領域の内側で綾振り可能に構成され、前記綾振領域は、前記配列方向において前記フレームと異なる位置に配置され、前記電気装置は、前記配列方向における前記綾振領域の内側に配置され又は前記配列方向において前記綾振領域を隔てて前記フレームの反対側に配置された第2装置、を有し、前記コネクタ対は、前記第2装置と前記外部装置とを電気的に接続する第2コネクタ対を含み、前記第2コネクタ対は、前記配列方向において前記フレームよりも前記第2装置に近い位置に配置されていることを特徴とする。
本発明では、第2コネクタ対がフレームの中又はフレームの近傍に設けられている場合と比べて、第2装置と、第2コネクタ対に含まれる装置側コネクタとを接続する配線を短くすることができる。したがって、第2装置のみを糸巻取ユニットに対して脱着したい場合に、脱着作業を容易に行うことができる。
第5の発明の糸巻取機は、前記第4の発明において、前記コネクタ対は、前記電気経路において第2コネクタ対と前記外部装置との間に配置された第3コネクタ対を含み、前記第3コネクタ対は、前記配列方向において前記第2コネクタ対よりも前記フレームに近い位置に配置されていることを特徴とする。
本発明では、状況に応じて第2コネクタ対及び第3コネクタ対のうちいずれか一方を外すことにより、第2装置を糸巻取ユニットに対して脱着できる。
第6の発明の糸巻取機は、前記第4又は第5の発明において、前記第2装置は、前記糸が正常に綾振りされているか否か検知可能に構成された綾振検知部を含むことを特徴とする。
本発明では、綾振検知部を糸巻取ユニットに対して容易に脱着できる。
第7の発明の糸巻取機は、前記第4又は第5の発明において、前記巻取部は、前記パッケージに接圧を付与しつつ回転可能に構成された接触ドラムを有し、前記第2装置は、前記糸の接触ドラムへの巻き付きの有無を検知可能に構成された巻付検知部を含むことを特徴とする。
糸が正常に巻き取られているかどうか判断するための構成要素として、綾振検知部の代わりに巻付検知部が設けられていても良い。本発明では、巻付検知部を糸巻取ユニットに対して容易に脱着できる。
第8の発明の糸巻取機は、前記第4~第7のいずれかの発明において、前記糸巻取ユニットは、前記パッケージに含まれた前記糸を前記パッケージから引き出すことが可能に構成され、前記第2装置は、前記パッケージから前記糸が正常に引き出されているか否か検知可能に構成された糸引出検知部を含むことを特徴とする。
本発明では、糸引出検知部を糸巻取ユニットに対して容易に脱着できる。
第9の発明の糸巻取機は、前記第4~第8のいずれかの発明において、前記第2装置は、前記糸の糸道を、所定の第1糸道と、前記第1糸道とは異なる第2糸道との間で切換可能に構成された糸道切換部を含むことを特徴とする。
本発明では、糸道切換部を糸巻取ユニットに対して容易に脱着できる。
第10の発明の糸巻取機は、前記第1~第9のいずれかの発明において、前記電気装置は、前記パッケージの回転を検知可能に構成された回転検知部を含むことを特徴とする。
本発明では、回転検知部と外部装置とを電気的に接続するコネクタ対に容易にアクセスできる。
第11の発明の糸巻取機は、前記第1~第10のいずれかの発明において、前記脱着部は、前記電気経路において前記電気装置と前記外部装置との間に配置された中継部を有し、前記コネクタ対は、前記電気経路において前記中継部と前記外部装置との間に配置された介在コネクタ対を含むことを特徴とする。
電気装置の数が多い場合、配線の数が多くなり、脱着部の構成が煩雑化するおそれがある。この点、本発明では、配線を中継部に集約させることができる。したがって、脱着部の構成の煩雑化を抑制できる。
第12の発明の糸巻取機は、前記第11の発明において、前記巻取部は、前記パッケージを回転駆動するための駆動源を有し、前記中継部には、前記電気装置と前記外部装置とを電気的に接続する配線部材が固定され、前記駆動源及び前記中継部を支持する支持部を備え、前記中継部は、前記介在コネクタ対よりも前記駆動源から離れた位置に配置されていることを特徴とする。
駆動源及び中継部の両方が支持部によって支持されている構成では、駆動源の振動が支持部を介して中継部に伝わりうる。このような構成において、中継部が駆動源から近い位置に配置されていると、中継部が強く振動し、中継部と複数の配線部材との接続部分が振動によって徐々にダメージを受けるおそれがある。本発明では、中継部が駆動源から比較的遠い位置に配置されているので、駆動源の振動が中継部に伝わるまでに、振動を減衰させることができる。したがって、中継部と複数の配線部材との接続部分がダメージを受けることを抑制できる。
第13の発明の糸巻取機は、前記第12の発明において、前記支持部を前記フレームに固定する固定部材を備え、前記固定部材と前記中継部との最短距離が、前記固定部材と前記駆動源との最短距離よりも短いことを特徴とする。
支持部のうち、固定部材によってフレームに固定されている部分及びその近傍の部分(以下、固定部分と呼ぶ)は、フレームに固定されていない場合と比べて剛性が高い。このため、一般的には固定部分の振動が抑制されやすい。本発明では、中継部が固定部分に近い位置に配置されている。したがって、駆動源の振動に起因する中継部の振動を抑制できる。
第14の発明の糸巻取機は、前記第1~第13のいずれかの発明において、前記外部装置は、前記フレームに取り付けられ、前記電気装置を制御するように構成された制御装置、を有することを特徴とする。
本発明では、脱着部がフレームから取り外されているときにも、制御装置がフレームに取り付けられた状態を維持できる。したがって、脱着部が交換される場合に制御装置も併せて交換される必要がない。
第15の発明の糸巻取機は、前記第1~第14のいずれかの発明において、前記脱着部を前記フレームに脱着可能に接続する接続部材を備え、前記接続部材は、前記作業通路からアクセス可能に設けられていることを特徴とする。
本発明では、接続部材に対しても容易にアクセスできる。したがって、脱着部をフレームに対してさらに容易に脱着できる。
本発明の実施の形態について説明する。説明の便宜上、図1に示すように、後述する複数の糸巻取ユニット2が配列された方向を左右方向(本発明の配列方向)とする。重力が作用する方向を上下方向とする。左右方向及び上下方向の両方と直交する方向を前後方向(本発明の直交方向)とする。前側が、本発明の直交方向における一方側に相当する。後側が、本発明の直交方向における他方側に相当する。
(自動ワインダの概略構成)
まず、本実施形態に係る自動ワインダ1(本発明の糸巻取機)の概略構成について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、自動ワインダ1の正面図である。図2は、自動ワインダ1の電気的構成を示すブロック図である。自動ワインダ1は、複数の糸巻取ユニット2と、玉揚装置3と、機台制御装置4とを備える。
まず、本実施形態に係る自動ワインダ1(本発明の糸巻取機)の概略構成について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、自動ワインダ1の正面図である。図2は、自動ワインダ1の電気的構成を示すブロック図である。自動ワインダ1は、複数の糸巻取ユニット2と、玉揚装置3と、機台制御装置4とを備える。
複数の糸巻取ユニット2の各々は、給糸ボビンBsから引き出された糸Yを巻取ボビンBw(図3参照)に巻き取ってパッケージPを形成するように構成されている。複数の糸巻取ユニット2は、左右方向に配列されている。
玉揚装置3は、満巻になったパッケージPの糸巻取ユニット2への取り外し、及び、空の巻取ボビンBwの糸巻取ユニット2への装着などの作業(玉揚げ)を行うように構成されている。玉揚装置3は、複数の糸巻取ユニット2の上方に配置されている。玉揚装置3は、左右方向に移動可能に構成されている。玉揚装置3は、パッケージPが満巻になることを示す信号を糸巻取ユニット2から受信したときに、その糸巻取ユニット2の上方に移動して上記作業を行う。
機台制御装置4は、例えば複数の糸巻取ユニット2の左側に配置されている。機台制御装置4は、糸巻取ユニット2のユニット制御部15、玉揚装置3の制御部(不図示)と電気的に接続され、これらの制御部との通信を行う。
また、複数の糸巻取ユニット2及び機台制御装置4の前側(紙面手前側)には、左右方向に延びた作業通路5が設けられている。作業通路5は、作業者が各糸巻取ユニット2又は機台制御装置4に対する種々の作業を行うための通路である。本実施形態では、作業通路5は、例えば、床面5a及びその真上の空間(後述の作業空間Sw)を含む。
(糸巻取ユニット)
次に、糸巻取ユニット2の構成について図2~図5を参照しつつ説明する。図3は、糸巻取ユニット2の概略的な正面図である。図4は、糸巻取ユニット2の上下方向における一部の概略的な側面図である。図4において、紙面右側が前後方向における前側に相当し、紙面左側が前後方向における後側に相当する。図5は、後述する巻取部13の正面図である。
次に、糸巻取ユニット2の構成について図2~図5を参照しつつ説明する。図3は、糸巻取ユニット2の概略的な正面図である。図4は、糸巻取ユニット2の上下方向における一部の概略的な側面図である。図4において、紙面右側が前後方向における前側に相当し、紙面左側が前後方向における後側に相当する。図5は、後述する巻取部13の正面図である。
図3に示すように、糸巻取ユニット2は、フレーム10と、給糸部11と、糸処理実行部12と、巻取部13と、ユニット制御部15(本発明の制御装置、外部装置)を有する。フレーム10は、上下方向に延びた中空の柱状部材である。フレーム10の設置位置は固定されている。給糸部11、糸処理実行部12及び巻取部13は、フレーム10に設けられ、この順に、下から上へ並べて配置されている。ユニット制御部15は、例えばフレーム10の内部に収容されている。
給糸部11は、給糸ボビンBsに巻かれた糸Yを解舒しながら供給するように構成されている。給糸部11は、給糸ボビン支持部21と、糸解舒補助装置22とを有する。給糸ボビン支持部21は、給糸ボビンBsを略直立状態に支持する。糸解舒補助装置22は、給糸ボビンBsから糸Yが解舒される際の膨らみを、規制筒23によって規制する。規制筒23は、給糸ボビンBsに巻かれている糸量が減るにつれて下方へ移動し、上記膨らみの大きさを一定の大きさに保つように構成されている。
糸処理実行部12は、糸Yに関する様々な処理を実行するためのものである。糸処理実行部12は、ヤーンフィーラ31と、テンション付与装置32と、糸継装置33と、ヤーンクリアラ34とを有する。
ヤーンフィーラ31は、糸解舒補助装置22とテンション付与装置32との間において、走行する糸Yの有無を検出可能に構成されている。テンション付与装置32は、走行する糸Yに所定のテンションを付与可能に構成されている。テンション付与装置32の一例として、いわゆるゲート式のものが挙げられる。図3に示すように、複数の固定ゲート体32aと複数の可動ゲート体32bとが、上下方向に交互に配置されている。複数の可動ゲート体32bの水平方向における位置が調整されることによって、固定ゲート体32aと可動ゲート体32bとの間を走行する糸Yに所定のテンションが付与される。
糸継装置33は、給糸部11と巻取部13との間で糸Yが繋がっていない状態になったときに、給糸部11側の糸Y(下糸Y1)と巻取部13側の糸Y(上糸Y2)とを糸継ぎするように構成されている。糸継装置33の一例としては、圧縮空気式のものを挙げることができる。糸継装置33は、不図示の圧空源から供給される圧縮空気を下糸Y1及び上糸Y2に吹き付け、両方の糸端を一旦ほぐす。その後、糸継装置33は、両方の糸端に再度圧縮空気を吹き付け、糸端同士を絡み合わせることで糸継ぎをする。
糸継装置33の下側には、給糸ボビンBs側の下糸Y1を捕捉して糸継装置33へ案内する下糸捕捉案内部35が設けられている。糸継装置33の上側には、パッケージP側の上糸Y2を捕捉して糸継装置33へ案内する上糸捕捉案内部36が設けられている。下糸捕捉案内部35は、軸35aと、アーム35bと、吸引部35cとを有する。軸35aは、例えば左右方向に沿って延びている。アーム35bは、軸35aを中心に回転可能なパイプ状の部材である。吸引部35cは、アーム35bの先端部に配置されている。吸引部35cは、下糸Y1の糸端部を吸引捕捉可能に構成されている。アーム35bは、モータ37によって旋回駆動される。上糸捕捉案内部36は、軸36aと、アーム36bと、吸引部36cとを有する。軸36aは、例えば左右方向に沿って延びている。アーム36bは、軸36aを中心に回転可能なパイプ状の部材である。吸引部36cは、アーム36bの先端部に配置されている。吸引部36cは、上糸Y2の糸端部を吸引捕捉可能に構成されている。アーム36bは、モータ38によって旋回駆動される。
糸継装置33による糸継ぎに際し、上糸捕捉案内部36は、以下の動作を行う。まず、アーム36bがモータ38によって回転駆動されて上方へ旋回する。これにより、吸引部36cが、パッケージPの近傍に位置する。次に、吸引部36cが、パッケージPの表面に付着している上糸Y2の糸端部を吸引して捕捉する。上糸Y2の捕捉後に、アーム36bがモータ38によって回転駆動されて下方へ旋回する。これにより、上糸捕捉案内部36は、上糸Y2を糸継装置33に案内する。また、下糸捕捉案内部35は、吸引部35cで下糸Y1の糸端部を捕捉した状態で、モータ37によってアーム35bが駆動されて上方へ旋回する。これにより、下糸捕捉案内部35は、下糸Y1を糸継装置33に案内する。糸継装置33は、案内されてきた下糸Y1と上糸Y2とを糸継ぎする。
ヤーンクリアラ34は、走行する糸Yの太さの情報を取得可能に構成されている。ヤーンクリアラ34は、この情報に基づいて糸欠陥を検出する。ヤーンクリアラ34の近傍にはカッタ34aが配置されている。ヤーンクリアラ34によって糸欠陥が検出されたとき、カッタ34aが即座に糸Yを切断する。これと略同時に、ヤーンクリアラ34は、検出信号をユニット制御部15へ出力する。
巻取部13は、糸Yを巻取ボビンBwに巻き取ってパッケージPを形成する巻取動作を実行可能に構成されている。巻取部13は、フレーム10に対して脱着可能に構成されている(詳細については後述する)。図2~図5に示すように、巻取部13は、クレードル41と、綾振ドラム42と、ドラム駆動モータ43と、上糸センサ44と、トラバースセンサ45と、回転センサ46と、糸道切換部47と、カバー部材48と、ガイド部材49とを有する。ドラム駆動モータ43、上糸センサ44、トラバースセンサ45、回転センサ46及び糸道切換部47の各々は、電気によって動作する電気装置である。
クレードル41は、巻取ボビンBw(パッケージP)を回転自在に保持するように構成されている。クレードル41は、接触位置(図4の実線参照)と離隔位置(図4の二点鎖線参照)との間で揺動可能に構成されている。接触位置は、パッケージPが綾振ドラム42に接触しているときのクレードル41の位置である。離隔位置は、パッケージPが綾振ドラム42から離隔しているときのクレードル41の位置である。
綾振ドラム42(本発明の接触ドラム)は、パッケージPを回転させるように構成され、且つ、走行中の糸Yを綾振りさせるように構成されている。綾振ドラム42は、略筒状の部材である。綾振ドラム42の回転軸方向は、左右方向と略平行である。綾振ドラム42の外周面には、綾振り溝42aが形成されている。綾振ドラム42は、パッケージPの表面と接触した状態で回転することにより、パッケージPを摩擦力により従動回転させる。それとともに、綾振ドラム42は、綾振り溝42aに糸Yを通しながら回転することで、糸Yを所定の幅で綾振りさせる。これにより、糸Yが巻取ボビンBwに巻き取られてパッケージPが形成される。以下、説明の便宜上、左右方向において糸Yが綾振りされる領域を綾振領域Rt(図3参照)と呼ぶ。綾振領域Rtは、例えば、左右方向においてフレーム10と異なる位置に配置されている。より具体的には、綾振領域Rtは、例えばフレーム10の左側に配置されている。
図3に模式的に示すように、綾振ドラム42の外周面には、例えば2種類の綾振り溝42aが形成されている。第1の綾振り溝42a1は、綾振ドラム42が一回転したときに糸Yが綾振りされる回数が所定の第1回数になるように構成されている。第2の綾振り溝42a2は、綾振ドラム42が一回転したときに糸Yが綾振りされる回数が第1回数とは異なる第2回数になるように構成されている。このように2種類の綾振り溝42aが形成されている理由は後述する。
ドラム駆動モータ43(本発明の駆動源、第1装置及び電気装置)は、綾振ドラム42を回転駆動するように構成されている。ドラム駆動モータ43は、正方向及び逆方向の両方に綾振ドラム42を回転駆動可能である。正方向は、巻取ボビンBwに糸Yが巻き取られるときの綾振ドラム42の回転方向である。逆方向は、糸継ぎ時に、パッケージPから上糸Y2が引き出されるときの綾振ドラム42の回転方向である。ドラム駆動モータ43は、ユニット制御部15と電気的に接続されている。
上糸センサ44(本発明の糸引出検知部、第2装置及び電気装置)は、上糸捕捉案内部36の吸引部36cによって吸引捕捉されている上糸Y2を検出可能に構成されている。上糸センサ44は、例えば公知の反射式の光学センサである。上糸センサ44は、ユニット制御部15と電気的に接続されている。上糸センサ44は、左右方向において綾振領域Rt(図3参照)を隔ててフレーム10の反対側に配置されている。上糸センサ44は、巻取部13に脱着可能に取り付けられている。
トラバースセンサ45(本発明の綾振検知部、第2装置及び電気装置)は、巻取ボビンBwに糸Yが巻き取られているときに糸Yが正常に綾振りされているか否か検知可能に構成されている。トラバースセンサ45は、例えば公知の反射式の光学センサである。トラバースセンサ45は、例えば綾振ドラム42の前側に配置されている。トラバースセンサ45は、左右方向において綾振領域Rt(図3参照)内に配置されている。トラバースセンサ45は、ユニット制御部15と電気的に接続されている。トラバースセンサ45は、巻取部13に脱着可能に取り付けられている。
回転センサ46(本発明の回転検知部及び電気装置)は、巻取ボビンBwの回転数を検知可能に構成されている。回転センサ46は、例えば公知のロータリーエンコーダを有する。回転センサ46は、クレードル41に取り付けられている。回転センサ46は、ユニット制御部15と電気的に接続されている。回転センサ46は、例えば綾振領域Rt(図3参照)よりも左側に配置されている。つまり、回転センサ46は、左右方向において綾振領域Rt(図3参照)を隔ててフレーム10の反対側に配置されている。
糸道切換部47(本発明の第2装置及び電気装置)は、糸Yの通り道(糸道)を、所定の第1糸道と、第1糸道とは異なる第2糸道との間で一時的に切換可能に構成されている。糸道切換部47は、例えば公知のプルソレノイド又はプッシュソレノイドを有する。糸道切換部47は、左右方向において綾振領域Rt(図3参照)の内側に配置されている。糸道切換部47は、パッケージPの形成中にワインド比を一時的に切り換えるために設けられている。ワインド比とは、綾振りされている糸Yが左右方向に1往復する間の巻取ボビンBwの回転数である。例えば綾振ドラム42の回転数が略一定である場合、パッケージPの巻き太りに伴ってワインド比が徐々に減少する。ワインド比が所定の値(例えば整数と略同一)になると、糸YがパッケージPの表面の同じ位置に重ねて巻かれる。このような現象は、いわゆるリボン巻きとして知られている。パッケージPにリボン巻きが発生すると、後の工程において当該パッケージPから糸Yを解舒する際に解舒不良の問題が生じる。そこで、糸道切換部47は、糸Yが2種類の綾振り溝42aのうち、第1の綾振り溝42a1に通されている状態と、第1の綾振り溝42a1とは別の第2の綾振り溝42a2に通されている状態との間で糸Yの状態を一時的に切り換えることができる。これにより、例えばワインド比が上記所定の値になる前に、糸Yを第1の綾振り溝42a1から第2の綾振り溝42a2に一時的に移し替えることができる。このため、ワインド比を一時的に大きく変化させることができる。したがって、リボン巻きの発生を防止できる。糸道切換部47は、巻取部13に脱着可能に取り付けられている。
上述したように、トラバースセンサ45及び糸道切換部47は、左右方向において綾振領域Rt(図3参照)の内側に配置されている。また、上糸センサ44及び回転センサ46は、左右方向において綾振領域Rt(図3参照)を隔ててフレーム10の反対側に配置されている。
カバー部材48は、綾振ドラム42の左右方向における両端部を覆っている板状の部材である。カバー部材48は、綾振ドラム42の前側に配置されている。カバー部材48は、綾振ドラム42の外周面に沿って湾曲している。
ガイド部材49は、糸Yを綾振ドラム42へ案内する部材である。ガイド部材49は、綾振ドラム42の前側に配置されている。
図4に示すように、糸巻取ユニット2の前側には、作業空間Swが形成されている。作業空間Swは、作業通路5に形成された空間である。より詳細には、作業空間Swは、例えば床面5aの真上の空間である。作業空間Swは、例えば、作業者が巻取部13をフレーム10に対して脱着する作業を行うことが可能な空間である。作業通路5の後端は、例えば作業者によって踏まれることが可能な部分(本実施形態では床面5a)によって規定される。本実施形態の作業通路5は床面5aのみを意味するものではなく、床面5a等の上側に形成された、作業者が通行可能な場所(すなわち、作業空間Sw)を含む。また、作業者によって踏まれる部分は、床面5aに限られない。例えば、不図示の床板又は踏板などによって作業通路5が規定されても良い。
図4に示すように、作業空間Swの後側には、アクセス空間Saが形成されている。本実施形態において、アクセス空間Saは、巻取部13が稼働位置に位置しているときに作業者が前側からアクセス可能な空間である。稼働位置とは、巻取部13が巻取動作を実行可能であるときの巻取部13の位置である(より具体的な定義については後述する)。アクセス空間Saに配置された部材は、巻取部13が稼働位置に位置しているときに、作業者によって前後方向において作業通路5からアクセスされることが可能な、巻取部13に含まれる部材である。
図3においては図示を省略するが、例えばフレーム10の上側部分の前面には、糸巻取ユニット2の状態等に関する情報の表示を行うための表示部14(図1参照)が設けられている。表示部14は、ユニット制御部15と電気的に接続されている(図示省略)。
ユニット制御部15は、例えばフレーム10の内部に収容されている。ユニット制御部15は、例えばCPUと、ROMと、RAMとを備える。ユニット制御部15は、CPU、ROM及びRAMが固定されたプリント基板15aを有する。ユニット制御部15は、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUにより各部を制御する。より具体的には、ユニット制御部15は、糸解舒補助装置22、糸継装置33、ドラム駆動モータ43、糸道切換部47、表示部14等の制御を行う。また、ユニット制御部15は、ヤーンクリアラ34、上糸センサ44、トラバースセンサ45、回転センサ46等からの信号の受信を行う。また、ユニット制御部15は、機台制御装置4を介して玉揚装置3に玉揚げを要求するための信号を出力する。
以上の構成を備える糸巻取ユニット2において、以下のようにしてパッケージPが形成されるすなわち、ユニット制御部15が、パッケージPと綾振ドラム42とを接触させた状態でドラム駆動モータ43を駆動して綾振ドラム42を回転させる。これにより、給糸ボビンBsから引き出された糸Yが巻取ボビンBwに巻き取られ、パッケージPが形成される。
(巻取部をフレームに脱着するための構成)
巻取部13をフレーム10に対して脱着するための構成について、図5及び図6を参照しつつ説明する。図6は、図5に示された部材の一部の図示を省略した図である。より具体的には、図6においては、カバー部材48、ガイド部材49及び後述する前面カバー52(本発明のカバー)の図示が省略されている。図6において、前面カバー52はケース本体51から取り外されているものとする。図6において、カバー部材48及びガイド部材49は、巻取部13から取り外されていなくても良いものとする。
巻取部13をフレーム10に対して脱着するための構成について、図5及び図6を参照しつつ説明する。図6は、図5に示された部材の一部の図示を省略した図である。より具体的には、図6においては、カバー部材48、ガイド部材49及び後述する前面カバー52(本発明のカバー)の図示が省略されている。図6において、前面カバー52はケース本体51から取り外されているものとする。図6において、カバー部材48及びガイド部材49は、巻取部13から取り外されていなくても良いものとする。
図5に示すように、巻取部13は、ケース50(本発明の支持部)を有する。ケース50は、箱状の部材である。ケース50は、フレーム10の上端に脱着可能に取り付けられている。ケース50には、クレードル41、綾振ドラム42、ドラム駆動モータ43等が取り付けられ支持されている。ケース50は、例えば、ケース本体51と、前面カバー52と、右側面カバー(不図示)とを有する。
ケース本体51は、箱状の部材である。ケース本体51の前面には、例えばケース本体51のa内部と作業空間Swとを接続するための開口51aが形成されている。ケース本体51の下端には、略水平な板状の取付板51bが設けられている。取付板51bは、例えば複数のボルトB(本発明の接続部材)によってフレーム10に脱着可能に取り付けられている。ボルトBは、例えばケース本体51の外側に配置されている。ケース50をフレーム10から取り外し、さらに、後述するように巻取部13とユニット制御部15との電気的な接続を切り離すことにより、巻取部13全体をフレーム10から取り外すことが可能である。
前面カバー52は、ケース本体51の前面を覆うように構成されている。前面カバー52は、ケース本体51の前面の近傍に配置された部材を保護するように構成されている。前面カバー52は、ケース本体51に脱着可能に取り付けられている。前面カバー52は、例えば、開口51aを塞ぐように構成されている。右側面カバー(不図示)は、ケース本体51の右側面を覆うように構成されている。前面カバー52がケース本体51から取り外された状態において、作業者は開口51a及びその近傍の空間に前側からアクセス可能である。言い換えると、前面カバー52は、前後方向において作業空間Swとアクセス空間Sa(より具体的には、後述する第1アクセス空間Sa1)との間に配置されている。つまり、前面カバー52は、前後方向において作業通路5に面するように配置されている。
ここで、上述した稼働位置のより厳密な定義について説明する。稼働位置は、上述した複数の電気装置がケース本体51に取り付けられ、ケース本体51がフレーム10に取り付けられ、且つ巻取部13が巻取動作を実行可能な状態における、複数の電気装置の位置である。言い換えると、前面カバー52がケース本体51に取り付けられているか否かによらず、複数の電気装置によって巻取動作を実行可能な状態であれば、複数の電気装置は稼働位置に位置していると言える。
巻取部13は、稼働位置と、取外位置との間で移動させられることが可能である。取外位置は、巻取部13がフレーム10から取り外された後の任意の位置である。
図6に示すように、アクセス空間Saは、第1アクセス空間Sa1と、第2アクセス空間Sa2と、第3アクセス空間Sa3とを有する。第1アクセス空間Sa1は、開口51a及びその近傍の空間である。第1アクセス空間Sa1は、ドラム駆動モータ43の真下及びその前側に形成されている。第1アクセス空間Sa1は、前面カバー52がケース本体51から取り外された状態で前側(作業空間Sw側)からアクセス可能な空間である。第2アクセス空間Sa2は、左右方向において、糸Yが綾振りされる綾振領域Rt(図3参照)の内側、及び綾振領域Rtを隔ててフレーム10の反対側に形成されている。第3アクセス空間Sa3は、複数のボルトBが配置された空間である。つまり、複数のボルトBは、電気装置が稼働位置に位置している状態で、作業通路5からアクセスされることが可能である。
図示は省略するが、巻取部13は、対応する糸巻取ユニット2が稼働していない状態、且つフレーム10に取り付けられた状態で、稼働位置よりも前側の位置(以下、前側位置)に引き出されることが可能であっても良い。巻取部13が前側位置に位置している状態では、例えば、右側面カバー(不図示)がケース本体51に対して脱着されることが可能である。
(巻取部の電気的構成のさらなる詳細)
巻取部13をフレーム10に脱着する作業に伴う手間を軽減するため、巻取部13は以下のように構成されている。巻取部13の電気的構成のさらなる詳細について、図6~図8(b)を参照しつつ説明する。図7は、巻取部13の各部とユニット制御部15との電気的な接続をより具体的に示すブロック図である。図8(a)及び図8(b)は、ケース本体51及びその周辺の側面図である。図8(a)及び図8(b)において、右側面カバー(不図示)は取り外されているものとする。また、図8(a)及び図8(b)において、クレードル41の上側部分の図示は省略されている(図8(a)及び図8(b)の二点鎖線参照)。
巻取部13をフレーム10に脱着する作業に伴う手間を軽減するため、巻取部13は以下のように構成されている。巻取部13の電気的構成のさらなる詳細について、図6~図8(b)を参照しつつ説明する。図7は、巻取部13の各部とユニット制御部15との電気的な接続をより具体的に示すブロック図である。図8(a)及び図8(b)は、ケース本体51及びその周辺の側面図である。図8(a)及び図8(b)において、右側面カバー(不図示)は取り外されているものとする。また、図8(a)及び図8(b)において、クレードル41の上側部分の図示は省略されている(図8(a)及び図8(b)の二点鎖線参照)。
図7に示された二点鎖線の枠内に、巻取部13の構成要素の一部(ドラム駆動モータ43~糸道切換部47)が示されている。ドラム駆動モータ43~糸道切換部47(すなわち、複数の電気装置)の各々は、複数の配線及び1以上のコネクタ対を介して、ユニット制御部15と電気的に接続されている。複数の配線は、電源線を含む。複数の配線は、信号線(入力線及び/又は出力線)を含む。以下、1つの電気装置に対応して設けられた電源線及び信号線をまとめて配線群と呼ぶ。コネクタ対は、互いに脱着可能な公知の一対のコネクタ(カプラ)である。説明の簡単化のため、本実施形態では、1つのコネクタに1つの配線群が固定されているものとする。また、説明の便宜上、各電気装置とユニット制御部15とを電気的に接続する経路を電気経路EPと呼ぶ。複数の電気経路EP(電気経路EP1~EP5)の各々において、電気装置に近い側を「装置側」と呼ぶ。また、各電気経路EPにおいてユニット制御部15に近い側を「制御部側」(本発明の外部装置側)と呼ぶ。すなわち、コネクタ対は、装置側コネクタと、制御部側コネクタ(本発明の外部側コネクタ)とを有する。
巻取部13は、電気経路EPにおいて電気装置とユニット制御部15との間に配置された中継基板60(本発明の中継部)を有する。中継基板60は、例えば一般的なプリント基板であっても良いが、これには限られない。中継基板60は、例えばケース50の中に収容されている(図8(a)、図8(b)参照)。中継基板60は、例えば不図示のねじによってケース本体51に取り付けられ支持されている。中継基板60には、導電性の端子T01~T10が設けられている。
図7に示すように、ユニット制御部15のプリント基板15aには、導電性の端子T11~T15が設けられている。
図7に示すように、ドラム駆動モータ43は、配線群61、配線群66、配線群71、コネクタ対C1及び配線群76を介してユニット制御部15と電気的に接続されている。配線群61は、例えば複数の配線ケーブル(不図示)を有する。後述する配線群62~65についても同様である。
図7に示すように、配線群61の装置側の端部は、ドラム駆動モータ43に固定されている。配線群61の制御部側の端部は、中継基板60の端子T01に固定されている。配線群61は、端子T01に対して脱着可能であっても良い。同様に、配線群62~65は端子T02~T05にそれぞれ固定されている。配線群62~65は、端子T02~T05に対してそれぞれ脱着可能であっても良い。
配線群66は、複数の配線(不図示)を有する。配線群66は、例えば中継基板60に固定されている。或いは、配線群66は、例えば中継基板60上に形成されていても良い。後述する配線群67~70についても同様である。配線群66は、端子T01から端子T06に亘って延びている。
配線群71は、例えば複数の配線ケーブル(不図示)を有する。後述する配線群72~75についても同様である。
配線群71の装置側の端部は、端子T06に固定されている。配線群71は端子T06に対して脱着可能であっても良い。同様に、配線群72~75は端子T07~T10にそれぞれ固定されている。配線群72~75は、端子T07~T10に対してそれぞれ脱着可能であっても良い。
コネクタ対C1は、電気経路EP1において配線群71と配線群76との間に配置されている。コネクタ対C1は、装置側コネクタC1aと制御部側コネクタC1bとを有する。配線群71の制御部側の端部は、コネクタ対C1の装置側コネクタC1aに固定されている。
配線群76は、例えば複数の配線ケーブル(不図示)を有する。後述する配線群77~80についても同様である。配線群76の装置側の端部は、制御部側コネクタC1bに固定されている。配線群76の制御部側の端部は、端子T11に固定されている。配線群76は、端子T11に対して脱着可能であっても良い。同様に、配線群77~80は端子T12~T15にそれぞれ固定されている。配線群77~80は、端子T12~T15に対してそれぞれ脱着可能であっても良い。
図7に示すように、上糸センサ44は、配線群62、配線群67、配線群72、コネクタ対C2及び配線群77を介してユニット制御部15と電気的に接続されている。配線群62は、装置側の配線群62aと制御部側の配線群62bとに分割されている。配線群62aの装置側の端部は、上糸センサ44に固定されている。電気経路EP2において、配線群62aと配線群62bとの間にはコネクタ対C6が設けられている。コネクタ対C6は、装置側コネクタC6aと制御部側コネクタC6bとを有する。配線群62aの制御部側の端部は、コネクタ対C6の装置側コネクタC6aに固定されている。配線群62bの装置側の端部は、制御部側コネクタC6bに固定されている。配線群62bの制御部側の端部は、端子T02に固定されている。配線群67は、端子T02から端子T07に亘って延びている。配線群72の装置側の端部は、端子T07に固定されている。コネクタ対C2は、電気経路EP2において配線群72と配線群77との間に配置されている。コネクタ対C2は、装置側コネクタC2aと制御部側コネクタC2bとを有する。配線群72の制御部側の端部は、コネクタ対C2の装置側コネクタC2aに固定されている。配線群77の装置側の端部は、制御部側コネクタC2bに固定されている。配線群77の制御部側の端部は、端子T12に固定されている。
図7に示すように、トラバースセンサ45は、配線群63、配線群68、配線群73、コネクタ対C3及び配線群78を介してユニット制御部15と電気的に接続されている。配線群63は、装置側の配線群63aと制御部側の配線群63bとに分割されている。配線群63aの装置側の端部は、トラバースセンサ45に固定されている。電気経路EP3において、配線群63aと配線群63bとの間にはコネクタ対C7が設けられている。コネクタ対C7は、装置側コネクタC7aと制御部側コネクタC7bとを有する。配線群63aの制御部側の端部は、コネクタ対C7の装置側コネクタC7aに固定されている。配線群63bの装置側の端部は、制御部側コネクタC7bに固定されている。配線群63bの制御部側の端部は、端子T03に固定されている。配線群68は、端子T03から端子T08に亘って延びている。配線群73の装置側の端部は、端子T08に固定されている。コネクタ対C3は、電気経路EP3において配線群73と配線群78との間に配置されている。コネクタ対C3は、装置側コネクタC3aと制御部側コネクタC3bとを有する。配線群73の制御部側の端部は、コネクタ対C3の装置側コネクタC3aに固定されている。配線群78の装置側の端部は、制御部側コネクタC3bに固定されている。配線群78の制御部側の端部は、端子T13に固定されている。
図7に示すように、回転センサ46は、配線群64、配線群69、配線群74、コネクタ対C4及び配線群79を介してユニット制御部15と電気的に接続されている。配線群64の装置側の端部は、回転センサ46に固定されている。配線群64の制御部側の端部は、端子T04に固定されている。配線群69は、端子T04から端子T09に亘って延びている。配線群74の装置側の端部は、端子T09に固定されている。コネクタ対C4は、電気経路EP4において配線群74と配線群79との間に配置されている。コネクタ対C4は、装置側コネクタC4aと制御部側コネクタC4bとを有する。配線群74の制御部側の端部は、コネクタ対C4の装置側コネクタC4aに固定されている。配線群79の装置側の端部は、制御部側コネクタC4bに固定されている。配線群79の制御部側の端部は、端子T14に固定されている。
図7に示すように、糸道切換部47は、配線群65、配線群70、配線群75、コネクタ対C5及び配線群80を介してユニット制御部15と電気的に接続されている。配線群65は、装置側の配線群65aと制御部側の配線群65bとに分割されている。配線群65aの装置側の端部は、糸道切換部47に固定されている。電気経路EP5において、配線群65aと配線群65bとの間にはコネクタ対C8が設けられている。コネクタ対C8は、装置側コネクタC8aと制御部側コネクタC8bとを有する。配線群65aの制御部側の端部は、コネクタ対C8の装置側コネクタC8aに固定されている。配線群65bの装置側の端部は、制御部側コネクタC8bに固定されている。配線群65bの制御部側の端部は、端子T05に固定されている。配線群70は、端子T05から端子T10に亘って延びている。配線群75の装置側の端部は、端子T10に固定されている。コネクタ対C5は、電気経路EP5において配線群75と配線群80との間に配置されている。コネクタ対C5は、装置側コネクタC5aと制御部側コネクタC5bとを有する。配線群75の制御部側の端部は、コネクタ対C5の装置側コネクタC5aに固定されている。配線群80の装置側の端部は、制御部側コネクタC5bに固定されている。配線群80の制御部側の端部は、端子T15に固定されている。
複数のコネクタ対C1~C5は、電気経路EP1~EP5において、中継基板60とユニット制御部15との間にそれぞれ配置されている。複数のコネクタ対C1~C5の各々は、本発明の介在コネクタ対に相当する。
図7に示すように、コネクタ対C1~C5のうち、装置側コネクタC1a~C5aは巻取部13に含まれる。制御部側コネクタC1b~C5bは、巻取部13に含まれない。
中継基板60には、複数の配線群61~75が固定されている。複数の配線群61~75は、本発明の複数の配線部材に相当する。
(コネクタ対等の具体的な配置位置)
次に、コネクタ対C1~C8等が具体的に配置されている位置について、図6、図8(a)及び図8(b)を参照しつつ説明する。なお、図8(a)及び図8(b)の各々には、ケース50内に収容された複数の配線群の一部のみが図示されている。
次に、コネクタ対C1~C8等が具体的に配置されている位置について、図6、図8(a)及び図8(b)を参照しつつ説明する。なお、図8(a)及び図8(b)の各々には、ケース50内に収容された複数の配線群の一部のみが図示されている。
図6に示すように、コネクタ対C1~C8は、アクセス空間Saに設けられている。言い換えれば、巻取部13においてドラム駆動モータ43等の電気装置が稼働位置に位置している状態で、作業者は作業空間Sw(図4参照)からコネクタ対C1~C8にアクセス可能である。つまり、コネクタ対C1~C8は、電気装置が稼働位置に位置している状態で、作業通路5からアクセスされることが可能である。より詳細には、コネクタ対C1~C5は、第1アクセス空間Sa1に設けられている。以下、コネクタ対C1~C5の配置位置のより具体的な例について述べる。まず、ドラム駆動モータ43の回転軸(不図示)の軸中心(以下、回転軸中心PC。図8(a)、(b)参照)は、左右方向と略平行に延びている。回転軸中心PCを含み且つ上下方向に平行な仮想平面VP(図8(a)、(b)参照)を定義する。コネクタ対C1~C5は、例えば仮想平面VPよりも前側(すなわち、前後方向において作業通路5に近い側)に配置されている。なお、図6においては、図面の煩雑化を避けるため、コネクタ対C1~C5のうちコネクタ対C1~C3のみが図示されている。前面カバー52がケース本体51から取り外された状態で、作業者は、前側(作業通路5に近い側)からコネクタ対C1~C5にアクセス可能である。
コネクタ対C1は、ドラム駆動モータ43とユニット制御部15とを電気的に接続するためのものである。コネクタ対C1は、本発明の第1コネクタ対に相当する。上述したように、コネクタ対C1は、前後方向において、ドラム駆動モータ43と同じ位置又はドラム駆動モータ43よりも作業空間Swに近い位置に配置されている。
コネクタ対C2は、電気経路EP2においてコネクタ対C6とユニット制御部15との間に配置されている。同様に、電気経路EP3において、コネクタ対C3はコネクタ対C7とユニット制御部15との間に配置され、コネクタ対C5はコネクタ対C7とユニット制御部15との間に配置されている。コネクタ対C2、C3及びC5は、左右方向においてコネクタ対C6~C8よりもフレーム10に近い位置(言い換えると、コネクタ対C1に近い位置)に配置されている。コネクタ対C2、C3及びC5の各々は、本発明の第3コネクタ対に相当する。
コネクタ対C6~C8は、第2アクセス空間Sa2に設けられている。つまり、コネクタ対C6~C8は、左右方向において、綾振領域Rt(図3参照)の内側、又は綾振領域Rtを隔ててフレーム10の反対側に配置されている。言い換えると、コネクタ対C6~C8は、左右方向において、フレーム10よりも、対応する電気装置に近い位置に配置されている。コネクタ対C6~C8は、本発明の第2コネクタ対に相当する。
また、複数の電気装置の少なくとも1つにアース線(不図示)が取り付けられている場合、アース線のグランド側の端子は、アクセス空間Sa内(つまり、前後方向において作業通路5からアクセス可能な位置)に配置されていると好ましい。
中継基板60は、上述したようにケース50の中に収容されている。より具体的には、中継基板60は、ケース本体51の内部空間の後端部の近傍に配置されている。中継基板60は、取付板51bの真上に配置されている。中継基板60は、コネクタ対C1~C5よりもドラム駆動モータ43から離れた位置に配置されている。中継基板60は、ドラム駆動モータ43からできる限り遠い位置に配置されている。これにより、ドラム駆動モータ43の動作時の振動が中継基板60に伝わるまでに、当該振動をできる限り減衰させることができる。これにより、中継基板60に設けられた端子T01~T10(つまり、中継基板60と配線群61~70との接続部分)へのダメージを抑制できる。
取付板51bをフレーム10に固定する(接続する)複数のボルトBは、中継基板60の近傍に配置されたボルトB1(本発明の固定部材。図8(a)及び図8(b)参照)を有する。好ましくは、ボルトB1と中継基板60との最短距離は、ボルトB1とドラム駆動モータ43との最短距離よりも短い。ボルトB1と中継基板60は、できる限り互いに近い位置に配置されている。これにより、ケース本体51のうち中継基板60に近い部分がフレーム10にしっかり固定される(このような部分を、以下固定部分と呼ぶ)。固定部分は、フレーム10に固定されていない場合と比べて剛性が高い。このため、一般的には固定部分の振動が抑制されやすい。したがって、ドラム駆動モータ43の振動に起因する中継基板60の振動を抑制できる。
図8(a)に示すように、ケース本体51には例えば接続孔81及び接続孔82が設けられている。接続孔81及び接続孔82は、ケース本体51の内部と外部とを接続する孔である。接続孔81は、例えばケース本体51の左端部に設けられている。接続孔81は、例えばケース本体51の左端部の前側部に設けられている。配線群62b、63b及び65bが、接続孔81を通ってケース本体51の内部に部分的に収容されている。配線群62b、63b及び65bは、中継基板60まで延びている。接続孔81は、例えばケース本体51の左端部の、前後方向における中央部に設けられている。配線群64が、接続孔82を通ってケース本体51の内部に部分的に収容されている。配線群64は、中継基板60まで延びている。また、図8(b)に示すように、配線群71~75が、中継基板60から前方へ延びている。
配線群76~80は、第1アクセス空間Sa1からフレーム10内のユニット制御部15まで延びている。フレーム10は、例えば配線群76~80を通過させるための通過孔(不図示)を有する。通過孔は、例えばフレーム10の上面、前面又は側面に形成されている。
(その他の構成)
次に、巻取部13におけるその他の構成について図9(a)及び図9(b)を参照しつつ説明する。図9(a)及び図9(b)は、図8(a)及び図8(b)と同様の、ケース本体51及びその周辺の側面図である。図9(a)及び図9(b)において、クレードル41の上側部分の図示は省略されている。
次に、巻取部13におけるその他の構成について図9(a)及び図9(b)を参照しつつ説明する。図9(a)及び図9(b)は、図8(a)及び図8(b)と同様の、ケース本体51及びその周辺の側面図である。図9(a)及び図9(b)において、クレードル41の上側部分の図示は省略されている。
図9(a)及び図9(b)に示すように、ケース本体51の内部には、クレードル41を接触位置と離隔位置との間で移動させる移動機構90が設けられている。移動機構90は、例えば、中継基板60よりも前側に配置されている。移動機構90は、例えば揺動部材91と、エアシリンダ92と、ばね93とを有する。
揺動部材91は、例えば左右方向から見たときに概ねL字状の板部材である。揺動部材91は、左右方向に延びた揺動軸94を中心にして揺動可能である。揺動部材91は、例えば概ね前後方向に延びている。揺動部材91は、揺動軸94を介してクレードル41と一体的に揺動可能に連結されている。揺動部材91のうち揺動軸94よりも前側の部分(前端部)には、例えば後述するエアシリンダ92のピストンロッド95が取り付けられている。揺動部材91のうち揺動軸94よりも後側の部分(後端部)には、例えばばね93が取り付けられる引掛部97が形成されている。エアシリンダ92は、ピストンロッド95を伸縮可能に構成されている。エアシリンダ92は、例えば揺動部材91よりも前側に配置されている。ピストンロッド95のロッドエンド96は、例えば揺動部材91の前端部に取り付けられている。図9(a)及び図9(b)においては、ピストンロッド95は縮んだ状態である。ばね93は、例えば公知の引っ張りコイルばねである。ばね93は、揺動部材91に引張り力を加えるように構成されている。ばね93の一端部は、引掛部97に引っ掛けられている。ばね93の他端部は、例えば引掛部98に引っ掛けられている。引掛部98は、例えばケース本体51の下側部に設けられている。ばね93は、弾性復元力によって揺動部材91に引張り力を加えている。引掛部98の近傍(例えば引掛部98のすぐ前側)には、引掛部98と同様の構成を有する引掛部99が設けられている。引掛部99と引掛部97との距離は、例えば引掛部98と引掛部97との距離よりも大きい。また、ばね93の揺動部材91に対する傾き角度は、ばね93の他端部が引掛部98に引っ掛けられているときと引掛部99に引っ掛けられているときとで互いに異なる。ばね93の弾性復元力は、ばね93の他端部が引掛部98に引っ掛けられているときと引掛部99に引っ掛けられているときとで互いに異なる。引掛部99が設けられている理由については後述する。
図9(a)に示すようにピストンロッド95が縮んでいるとき、クレードル41は接触位置に位置している。このとき、綾振ドラム42からの反力によりパッケージPに所定の接圧が付与される。より具体的には、クレードル41の重量及びパッケージPの重量が大きければ、接圧が大きい。ピストンロッド95が縮もうとする力は、接圧を増加させる。ばね93による引張力は、接圧を減少させる。接圧の大きさにはこれらの力が関わる。一方、ピストンロッド95が延びたとき、揺動部材91が揺動軸94を軸中心に揺動させられる。これにより、クレードル41が強制的に離隔位置に移動させられる。
(巻取部の脱着方法)
次に、巻取部13をフレーム10に対して脱着する方法について、図10を参照しつつ説明する。図10は、巻取部13のフレーム10からの取外しを示す説明図である。
次に、巻取部13をフレーム10に対して脱着する方法について、図10を参照しつつ説明する。図10は、巻取部13のフレーム10からの取外しを示す説明図である。
巻取部13の稼働が停止している状態で、作業者は、ケース本体51から前面カバー52(図5参照)を取り外す。次に、作業者は、巻取部13が稼働位置に位置している状態で、第1アクセス空間Sa1(図6参照)にアクセスする。作業者は、装置側コネクタC1a~C5aと制御部側コネクタC1b~C5bとを分離させる(図10参照)。なお、図10には、これらのコネクタのうち装置側コネクタC1a~C3aと制御部側コネクタC1b~C3bのみが図示されている。次に、作業者は、第3アクセス空間Sa3(図6参照)にアクセスして、ケース50をフレーム10に固定している複数のボルトBを取り外す。これにより、ケース50をフレーム10から離隔させることができる。また、装置側コネクタC1a~C5aと制御部側コネクタC1b~C5bとが分離された状態であるため、ケース50を含む巻取部13全体をフレーム10から取り外すことができる(図10参照)。これにより、巻取部13全体を取外位置に移動させることができる。また、作業者は、上述した一連の作業と逆の手順で作業を行うことにより、巻取部13全体をフレーム10に取り付けることができる。本実施形態では、巻取部13全体が本発明の脱着部に相当する。
(一部の部品の脱着方法)
次に、巻取部13を構成する複数の部品の一部を巻取部13に対して脱着する方法について、図11を参照しつつ説明する。図11は、巻取部13に設けられた部品の一部の取外しを示す説明図である。作業者は、巻取部13が稼働位置に位置している状態で、第2アクセス空間Sa2(図6参照)にアクセスする。作業者は、例えば、装置側コネクタC6aと制御部側コネクタC6bを互いに分離させる。これにより、上糸センサ44、配線群62a及び装置側コネクタC6aを巻取部13から取り外すことができる。作業者は、装置側コネクタC7aと制御部側コネクタC7bを互いに分離させても良い。これにより、トラバースセンサ45、配線群63a及び装置側コネクタC7aを巻取部13から取り外すことができる。作業者は、装置側コネクタC8aと制御部側コネクタC8bを互いに分離させても良い。これにより、糸道切換部47、配線群65a及び装置側コネクタC8aを巻取部13から取り外すことができる。本実施形態では、上糸センサ44、トラバースセンサ45及び糸道切換部47の各々も、本発明の脱着部に相当する。
次に、巻取部13を構成する複数の部品の一部を巻取部13に対して脱着する方法について、図11を参照しつつ説明する。図11は、巻取部13に設けられた部品の一部の取外しを示す説明図である。作業者は、巻取部13が稼働位置に位置している状態で、第2アクセス空間Sa2(図6参照)にアクセスする。作業者は、例えば、装置側コネクタC6aと制御部側コネクタC6bを互いに分離させる。これにより、上糸センサ44、配線群62a及び装置側コネクタC6aを巻取部13から取り外すことができる。作業者は、装置側コネクタC7aと制御部側コネクタC7bを互いに分離させても良い。これにより、トラバースセンサ45、配線群63a及び装置側コネクタC7aを巻取部13から取り外すことができる。作業者は、装置側コネクタC8aと制御部側コネクタC8bを互いに分離させても良い。これにより、糸道切換部47、配線群65a及び装置側コネクタC8aを巻取部13から取り外すことができる。本実施形態では、上糸センサ44、トラバースセンサ45及び糸道切換部47の各々も、本発明の脱着部に相当する。
(引掛部が設けられている理由)
上述した引掛部99は、以下の理由で設けられている。詳細な説明は省略するが、巻取部13が前側位置に位置し且つケース50の右側面カバー(不図示)が取り外された状態で、例えばクレードル41、綾振ドラム42及びドラム駆動モータ43をケース50から取り外すことが可能に構成されていても良い。さらに、例えばパッケージPを直接的に回転駆動するモータ(不図示)が取り付けられたクレードル(不図示)、糸Yを綾振りさせるトラバース装置(不図示)及びパッケージPに接圧を加える接触ドラム(不図示)がケース50に取り付けられても良い。このような構成では、当該不図示のクレードルがクレードル41と比べて重い。このため、パッケージPに加わる接圧が、意図する接圧よりも大きくなるおそれがある。そこで、ばね93の他端部を引掛部98から引掛部99に移動させる(図9(b)参照)ことにより、当該接圧を調整できる。より具体的には、少なくとも、ばね93の他端部が引掛部99に引っ掛けられているときのばね93の伸びは、ばね93の他端部が引掛部98に引っ掛けられているときのばね93の伸びよりも大きい。これにより、少なくとも、ばね93の他端部が引掛部98に引っ掛けられているときに弾性復元力を大きくすることができる。この弾性復元力と、上記の不図示のクレードルに加わる重力とがある程度相殺される。したがって、クレードルの重量が変更された場合に、エアシリンダ92及びばね93を交換することなく接圧を調整できる。
上述した引掛部99は、以下の理由で設けられている。詳細な説明は省略するが、巻取部13が前側位置に位置し且つケース50の右側面カバー(不図示)が取り外された状態で、例えばクレードル41、綾振ドラム42及びドラム駆動モータ43をケース50から取り外すことが可能に構成されていても良い。さらに、例えばパッケージPを直接的に回転駆動するモータ(不図示)が取り付けられたクレードル(不図示)、糸Yを綾振りさせるトラバース装置(不図示)及びパッケージPに接圧を加える接触ドラム(不図示)がケース50に取り付けられても良い。このような構成では、当該不図示のクレードルがクレードル41と比べて重い。このため、パッケージPに加わる接圧が、意図する接圧よりも大きくなるおそれがある。そこで、ばね93の他端部を引掛部98から引掛部99に移動させる(図9(b)参照)ことにより、当該接圧を調整できる。より具体的には、少なくとも、ばね93の他端部が引掛部99に引っ掛けられているときのばね93の伸びは、ばね93の他端部が引掛部98に引っ掛けられているときのばね93の伸びよりも大きい。これにより、少なくとも、ばね93の他端部が引掛部98に引っ掛けられているときに弾性復元力を大きくすることができる。この弾性復元力と、上記の不図示のクレードルに加わる重力とがある程度相殺される。したがって、クレードルの重量が変更された場合に、エアシリンダ92及びばね93を交換することなく接圧を調整できる。
以上のように、巻取部13が稼働位置から動かされなくても、作業者が作業通路5からコネクタ対C1~C8にアクセスできる。これにより、装置側コネクタと制御部側コネクタとの脱着作業を容易に行うことができる。したがって、糸巻取ユニット2において、巻取部13をフレーム10に脱着する作業に伴う手間を軽減できる。
また、コネクタ対C1(及びコネクタ対C2~C5)は、前後方向において、仮想平面VPよりも作業通路5に近い側に配置されている。したがって、作業通路5からコネクタ対C1等にアクセスする際に、ドラム駆動モータ43が邪魔になることを抑制できる。
また、前面カバー52は、前後方向において作業通路5に面するように配置され、且つ糸巻取ユニット2に対して脱着可能に構成されている。これにより、作業通路5において前面カバー52を糸巻取ユニット2から取り外す作業を行うことができる。したがって、第1アクセス空間Sa1が前面カバー52によって作業通路5と隔てられている場合でも、作業通路5からコネクタ対C1~C8に容易にアクセスできる。
また、コネクタ対C6~C8は、左右方向において、フレーム10よりも、対応する電気装置に近い位置に配置されている。これにより、コネクタ対C6~C8がフレーム10の中又はフレーム10の近傍に設けられている場合と比べて、上糸センサ44と装置側コネクタC6aとを接続する配線を短くすることができる。トラバースセンサ45及び糸道切換部47についても同様である。したがって、上糸センサ44、トラバースセンサ45又は糸道切換部47のみを糸巻取ユニット2に対して脱着したい場合に、脱着作業を容易に行うことができる。
また、状況に応じてコネクタ対C2及びコネクタ対C6のうちいずれか一方を外すことにより、上糸センサ44を糸巻取ユニット2に対して脱着できる。トラバースセンサ45及び糸道切換部47についても同様である。
また、本実施形態では、上糸センサ44、トラバースセンサ45及び糸道切換部47を糸巻取ユニット2に対して容易に脱着できる。
また、本実施形態では、回転センサ46とユニット制御部15とを電気的に接続するコネクタ対C4に容易にアクセスできる。
また、本実施形態のように電気装置の数が多い場合、配線の数が多くなり、巻取部13の構成が煩雑化するおそれがある。この点、本実施形態では、配線を中継基板に集約させることができる。したがって、巻取部13の構成の煩雑化を抑制できる。
また、中継基板60は、複数のコネクタ対C1~C5よりもドラム駆動モータ43から離れた位置に配置されている。このように、中継基板60がドラム駆動モータ43から比較的遠い位置に配置されているので、ドラム駆動モータ43の振動が中継基板60に伝わるまでに、振動を減衰させることができる。したがって、中継基板60と複数の配線群61~70との接続部分がダメージを受けることを抑制できる。
また、ボルトB1と中継基板60との最短距離が、ボルトB1とドラム駆動モータ43との最短距離よりも短い。したがって、上述したように、ドラム駆動モータ43の振動に起因する中継基板60の振動を抑制できる。
また、巻取部13がフレーム10から取り外されているときにも、ユニット制御部15がフレーム10に取り付けられた状態を維持できる。したがって、巻取部13が交換される場合にユニット制御部15も併せて交換される必要がない。
また、複数のボルトBは、作業通路5からアクセス可能に設けられている。このため、各ボルトBに対しても容易にアクセスできる。したがって、巻取部13をフレーム10に対してさらに容易に脱着できる。
次に、前記実施形態に変更を加えた変形例について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
(1)前記までの実施形態において、電気装置の数と同じ数のコネクタ対C1~C5が、電気経路EP1~EP5において中継基板60とユニット制御部15との間に配置されているものとした。しかしながら、これには限られない。複数のコネクタ対C1~C5の一部又は全部の代わりに、共通のコネクタ対(不図示)が設けられていても良い。共通のコネクタ対は、共通の装置側コネクタ(不図示)と共通の制御部側コネクタ(不図示)とを有する。複数の配線群71~75の一部又は全部が、共通の装置側コネクタに固定されていても良い。複数の配線群76~80の一部又は全部が、共通の制御部側コネクタに固定されていても良い。
(2)前記実施形態において、巻取部13はトラバースセンサ45を有するものとした。巻取部13は、トラバースセンサ45の代わりに、例えばドラムフィーラ100(本発明の巻付検知部、第2装置及び電気装置。図12参照)を有していても良い。ドラムフィーラ100は、糸Yの綾振ドラム42への巻き付きの有無を検知可能に構成されている。ドラムフィーラ100は、例えば不図示のスイッチ装置を有する。スイッチ装置は、例えば不図示のレバーを有する。レバーは、綾振ドラム42に巻き付いたときに糸Yによって動かされるように構成されている。スイッチ装置は、レバーが動かされたときに、電気信号をユニット制御部15に送信するように構成されている。この変形例では、電気経路EP3の代わりに、ドラムフィーラ100とユニット制御部15とを電気的に接続する電気経路EP6が設けられている。電気経路EP6において、コネクタ対C7の代わりに、別のコネクタ対C9(装置側コネクタC9a及び制御部側コネクタC9b)が設けられていても良い。また、配線群63の代わりに、別の配線群101(配線群101a及び101b)が設けられていても良い。この変形例では、ドラムフィーラ100を糸巻取ユニット2に対して容易に脱着できる。
或いは、巻取部13は、トラバースセンサ45及びドラムフィーラ100のいずれをも有していなくても良い。
(3)前記までの実施形態において、巻取部13は、コネクタ対C6~C8(或いは、コネクタ対C7の代わりにコネクタ対C9)を有するものとした。しかしながら、これには限られない。つまり、例えば配線群62は、配線群62aと配線群62bとに分割されていなくても良い。配線群63、65及び101についても同様である。
(4)前記までの実施形態において、巻取部13は綾振ドラム42を有するものとした。しかしながら、これには限られない。綾振ドラム42の代わりに、上述したような、糸Yを綾振りさせるトラバース装置(不図示)及びパッケージPに接圧を加える接触ドラム(不図示)が設けられていても良い。
(5)前記までの実施形態において、ドラム駆動モータ43の回転軸中心PCは左右方向に略平行であるものとした。しかしながら、これには限られない。回転軸中心PCは、左右方向に対して傾きを有していても良い。
(6)前記までの実施形態において、ドラム駆動モータ43は接触ドラムを回転駆動し、パッケージPを接触ドラムとの摩擦力により従動回転させるものとした。しかしながら、これには限られない。上述したような、パッケージPを直接回転駆動する駆動源が巻取部13に設けられていても良い。
(7)前記までの実施形態において、複数のボルトBは、第3アクセス空間Sa3に配置されているものとした。しかしながら、これには限られない。複数のボルトBのうち一部は、例えば、ケース本体51の内部に配置されていても良い。なお、この場合、巻取部13が上述の前側位置に引き出されることが可能に構成されていると、ケース本体51内のボルトBの脱着作業を行いやすい。
(8)前記までの実施形態において、巻取部13全体がフレーム10に対して脱着可能であるものとした。しかしながら、これには限られない。巻取部13の一部のみがフレーム10に対して脱着可能であっても良い。この場合、フレーム10に対して脱着可能な部分が本発明の脱着部に相当する。
(9)前記までの実施形態において、コネクタ対C2、C3及びC5は、左右方向において、コネクタ対C6、C7及びC8よりもそれぞれコネクタ対C1に近い位置に配置されているものとした。しかしながら、これには限られない。例えば、コネクタ対C6が、コネクタ対C2と比べてコネクタ対C1に近い位置に配置されていても良い。コネクタ対C7及びC8についても同様である。
(10)前記までの実施形態において、コネクタ対C1は、前後方向において、仮想平面VPよりも作業通路5に近い側(すなわち、前側)に配置されているものとした。しかしながら、これには限られない。コネクタ対C1は、仮想平面VPよりも後側に配置されていても良い。
(11)前記までの実施形態において、前面カバー52はケース本体51の前面に脱着可能であるものとした。しかしながら、これには限られない。前面カバー52は、例えば、開口51aを塞ぐように構成されておらず、単に前後方向において開口51aと作業通路5との間に配置されていても良い。この場合、前面カバー52がケース本体51に取り付けられたままの状態で、作業通路5と第1アクセス空間Sa1とが接続されていても良い。
(12)コネクタ対C6~C8のうち1以上のコネクタ対を保護するカバー(不図示)が設けられていても良い。当該カバーが、前後方向において作業通路5に面するように配置され、且つ前記糸巻取ユニット2に対して脱着可能に構成されていても良い。
(13)前記までの実施形態において、配線群76~80がユニット制御部15と電気的に接続されているものとした。しかしながら、これには限られない。配線群76~80に含まれる複数の配線の一部が、ユニット制御部15とは別の外部装置に取り付けられていても良い。例えば、配線群76~80に含まれる複数の電源線の一部が、不図示の電源装置に直接接続されていても良い。
(14)中継基板60の配置位置は、上述したものに限られない。巻取部13において、中継基板60を配置可能な任意の位置に中継基板60が配置されていても良い。
(15)巻取部13は、中継基板60を必ずしも有していなくても良い。例えば、配線群61~65の制御部側の端部が、それぞれ装置側コネクタC1a~C5aに固定されていても良い。この場合、配線群71~75は不要である。
(16)前記までの実施形態において、各糸巻取ユニット2は、ドラム駆動モータ43を有するものとした。しかしながら、これには限られない。ドラム駆動モータ43の代わりに、複数の糸巻取ユニット2に共通の駆動源が設けられていても良い。
(17)巻取部13は、上述した複数の電気装置に加えて、又は上述した複数の電気装置の代わりに、別の1以上の電気装置を有していても良い。
(18)本発明は、自動ワインダ1の他に、公知の空気精紡機、オープンエンド精紡機、巻き返し機、ダブルツイスタ等の様々な糸巻取機に適用可能である。
1 自動ワインダ(糸巻取機)
2 糸巻取ユニット
5 作業通路
10 フレーム
13 巻取部(脱着部)
15 ユニット制御部(制御装置、外部装置)
42 綾振ドラム(接触ドラム)
43 ドラム駆動モータ(駆動源、第1装置、電気装置)
44 上糸センサ(糸引出検知部、第2装置、電気装置)
45 トラバースセンサ(綾振検知部、第2装置、電気装置)
46 回転センサ(回転検知部、電気装置)
47 糸道切換部(第2装置、電気装置)
50 ケース(支持部)
52 前面カバー(カバー)
60 中継基板(中継部)
61~75 配線群(配線部材)
100 ドラムフィーラ(巻付検知部、第2装置、電気装置)
B ボルト(接続部材)
B1 ボルト(固定部材)
C1 コネクタ対(第1コネクタ対)
C1a~C9a 装置側コネクタ
C1b~C9b 制御部側コネクタ(外部側コネクタ)
C2 コネクタ対(第3コネクタ対)
C3 コネクタ対(第3コネクタ対)
C4 コネクタ対
C5 コネクタ対(第3コネクタ対)
C6~C9 コネクタ対(第2コネクタ対)
EP 電気経路
EP1~EP6 電気経路
P パッケージ
Rt 綾振領域
VP 仮想平面
Y 糸
2 糸巻取ユニット
5 作業通路
10 フレーム
13 巻取部(脱着部)
15 ユニット制御部(制御装置、外部装置)
42 綾振ドラム(接触ドラム)
43 ドラム駆動モータ(駆動源、第1装置、電気装置)
44 上糸センサ(糸引出検知部、第2装置、電気装置)
45 トラバースセンサ(綾振検知部、第2装置、電気装置)
46 回転センサ(回転検知部、電気装置)
47 糸道切換部(第2装置、電気装置)
50 ケース(支持部)
52 前面カバー(カバー)
60 中継基板(中継部)
61~75 配線群(配線部材)
100 ドラムフィーラ(巻付検知部、第2装置、電気装置)
B ボルト(接続部材)
B1 ボルト(固定部材)
C1 コネクタ対(第1コネクタ対)
C1a~C9a 装置側コネクタ
C1b~C9b 制御部側コネクタ(外部側コネクタ)
C2 コネクタ対(第3コネクタ対)
C3 コネクタ対(第3コネクタ対)
C4 コネクタ対
C5 コネクタ対(第3コネクタ対)
C6~C9 コネクタ対(第2コネクタ対)
EP 電気経路
EP1~EP6 電気経路
P パッケージ
Rt 綾振領域
VP 仮想平面
Y 糸
Claims (15)
- 所定の配列方向に並べて配置された複数の糸巻取ユニットを備える糸巻取機であって、
前記複数の糸巻取ユニットの各々は、設置位置が固定されたフレームと、前記フレームに取り付けられ、走行している糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取動作を実行するように構成された巻取部と、を有し、
前記巻取部は、前記巻取部が前記巻取動作を実行可能であるときの稼働位置と、前記フレームから取り外された取外位置と、の間で移動させられることが可能な脱着部、を有し、
前記脱着部は、
電気によって動作する電気装置と、
前記脱着部とは別に設けられた外部装置を前記電気装置へ電気的に接続する電気経路に設けられた装置側コネクタと、を有し、
前記装置側コネクタが脱着されることが可能に構成され、前記電気経路において前記装置側コネクタよりも前記外部装置側に配置された外部側コネクタが、前記複数の糸巻取ユニットの各々に設けられ、
前記装置側コネクタと前記外部側コネクタとを有するコネクタ対は、
前記脱着部において前記電気装置が前記稼働位置に位置している状態で、前記脱着部を前記フレームに対して脱着する作業を行うための作業通路からアクセス可能に設けられていることを特徴とする糸巻取機。 - 前記電気装置は、前記パッケージを回転駆動するための駆動源である第1装置を有し、
前記コネクタ対は、前記第1装置と前記外部装置とを電気的に接続する第1コネクタ対を含み、
前記第1装置の回転軸中心は、前記配列方向の成分を有する方向に延び、
前記第1コネクタ対は、上下方向及び前記配列方向の両方と直交する直交方向において、前記第1装置の前記回転軸中心を含み且つ上下方向と平行な仮想平面よりも前記作業通路に近い側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の糸巻取機。 - 前記複数の糸巻取ユニットの各々は、前記コネクタ対を保護するカバーを有し、
前記カバーは、上下方向及び前記配列方向の両方と直交する直交方向において作業通路に面するように配置され、且つ前記糸巻取ユニットに対して脱着可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸巻取機。 - 前記巻取部は、前記糸を前記配列方向において所定の綾振領域の内側で綾振り可能に構成され、
前記綾振領域は、前記配列方向において前記フレームと異なる位置に配置され、
前記電気装置は、前記配列方向における前記綾振領域の内側に配置され又は前記配列方向において前記綾振領域を隔てて前記フレームの反対側に配置された第2装置、を有し、
前記コネクタ対は、前記第2装置と前記外部装置とを電気的に接続する第2コネクタ対を含み、
前記第2コネクタ対は、前記配列方向において前記フレームよりも前記第2装置に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の糸巻取機。 - 前記コネクタ対は、前記電気経路において第2コネクタ対と前記外部装置との間に配置された第3コネクタ対を含み、
前記第3コネクタ対は、前記配列方向において前記第2コネクタ対よりも前記フレームに近い位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の糸巻取機。 - 前記第2装置は、前記糸が正常に綾振りされているか否か検知可能に構成された綾振検知部を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の糸巻取機。
- 前記巻取部は、前記パッケージに接圧を付与しつつ回転可能に構成された接触ドラムを有し、
前記第2装置は、前記糸の接触ドラムへの巻き付きの有無を検知可能に構成された巻付検知部を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の糸巻取機。 - 前記糸巻取ユニットは、前記パッケージに含まれた前記糸を前記パッケージから引き出すことが可能に構成され、
前記第2装置は、前記パッケージから前記糸が正常に引き出されているか否か検知可能に構成された糸引出検知部を含むことを特徴とする請求項4~7のいずれかに記載の糸巻取機。 - 前記第2装置は、前記糸の糸道を、所定の第1糸道と、前記第1糸道とは異なる第2糸道との間で切換可能に構成された糸道切換部を含むことを特徴とする請求項4~8のいずれかに記載の糸巻取機。
- 前記電気装置は、前記パッケージの回転を検知可能に構成された回転検知部を含むことを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の糸巻取機。
- 前記脱着部は、前記電気経路において前記電気装置と前記外部装置との間に配置された中継部を有し、
前記コネクタ対は、前記電気経路において前記中継部と前記外部装置との間に配置された介在コネクタ対を含むことを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載の糸巻取機。 - 前記巻取部は、前記パッケージを回転駆動するための駆動源を有し、
前記中継部には、前記電気装置と前記外部装置とを電気的に接続する配線部材が固定され、
前記駆動源及び前記中継部を支持する支持部を備え、
前記中継部は、前記介在コネクタ対よりも前記駆動源から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の糸巻取機。 - 前記支持部を前記フレームに固定する固定部材を備え、
前記固定部材と前記中継部との最短距離が、前記固定部材と前記駆動源との最短距離よりも短いことを特徴とする請求項12に記載の糸巻取機。 - 前記外部装置は、
前記フレームに取り付けられ、前記電気装置を制御するように構成された制御装置、を有することを特徴とする請求項1~13のいずれかに記載の糸巻取機。 - 前記脱着部を前記フレームに脱着可能に接続する接続部材を備え、
前記接続部材は、前記作業通路からアクセス可能に設けられていることを特徴とする請求項1~14のいずれかに記載の糸巻取機。
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