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JP2024092817A - 液体口腔用組成物 - Google Patents

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リュン ヒ キム
Ryunhee Kim
良亮 小松
Ryosuke Komatsu
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Abstract

【課題】本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、イソプロピルメチルフェノール及びビタミンEを含有しつつ、外観安定性の良好な液体口腔用組成物を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、成分(A):イソプロピルメチルフェノール、成分(B):ビタミンE、成分(C):エチレンオキサイド平均付加モル数が7~17であり、炭素原子数が14~16であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び成分(D):親油基として、炭素原子数8~18の飽和又は不飽和の、かつ直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を有する、アルキル硫酸塩及び/又はアシルアミノ酸塩を含有する、液体口腔用組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、液体口腔用組成物に関する。
イソプロピルメチルフェノールは、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌効果を有し、歯肉炎等の歯周病の予防、抑制剤として洗口剤等の液体口腔用組成物に配合されてきた(例えば、特許文献1)。
一方、特許文献2には、所定の金属イオン源、ビタミンE等のLogPow値が1以上の化合物、水溶性高分子化合物、N-アシルサルコシン塩を含有する液体口腔用組成物は、高温保存後の外観安定性が良好であることが記載されている。
特開2020-169150号公報 国際公開第2021/132169号
しかしながら、従来の技術では、液体口腔用組成物において、歯周病予防効果を上げるために油溶性であるイソプロピルメチルフェノールとビタミンEを併用すると油相分離の制御が困難となり外観安定性を維持することが難しいことが課題であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、イソプロピルメチルフェノールとビタミンEを併用しつつ、外観安定性の良好な液体口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明は、以下の〔1〕~〔4〕を提供する。
〔1〕成分(A):イソプロピルメチルフェノール、
成分(B):ビタミンE、
成分(C):エチレンオキサイド平均付加モル数が7~17であり、炭素原子数が14~16であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び
成分(D):親油基として、炭素原子数8~18の飽和又は不飽和の、かつ直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を有する、アルキル硫酸塩及び/又はアシルアミノ酸塩
を含有する、液体口腔用組成物。
〔2〕成分(C)がエチレンオキサイド平均付加モル数15のポリオキシエチレンセチルエーテルを含む、〔1〕に記載の組成物。
〔3〕成分(D)が、ラウリル硫酸ナトリウム及びラウロイルサルコシンナトリウムからなる群のうち1以上を含む、〔1〕又は〔2〕に記載の組成物。
〔4〕成分(E):グリチルリチン酸ジカリウム及び/又はトリポリリン酸ナトリウムを更に含有する、〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の組成物。
本発明によれば、優れた外観安定性が確保された液体口腔用組成物を提供することが可能となる。すなわち、本発明の液体口腔用組成物によれば、イソプロピルメチルフェノールとビタミンEを併用しつつも油相分離の発生を抑制でき、長期保存後も優れた外観安定性を発揮できる。
〔1.液体口腔用組成物〕
液体口腔用組成物は、成分(A)~(D)を含み、好ましくは、さらに成分(E)を含む。
[成分(A)]
成分(A)は、イソプロピルメチルフェノール(IPMP:4-イソプロピル-3-メチルフェノール)である。イソプロピルメチルフェノールは、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌効果を与える非イオン性殺菌剤であることから、成分(A)を含有することにより、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力を発揮できる。
イソプロピルメチルフェノールは、市販品(例えば、大阪化成社製)でもよい。
液体口腔用組成物中の成分(A)の含有量は、好ましくは0.001%以上(本明細書において、%は、特に断らない場合質量%を表す。以下同様。)、より好ましくは0.005%以上、さらに好ましくは0.01%以上である。これにより、歯周病原性バイオフィルムに対して十分な浸透殺菌力を発揮できる。上限は、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.3%以下、さらに好ましくは0.2%以下である。これにより、外観安定性を満足に確保できる。したがって、成分(A)の含有量は、好ましくは0.001~0.5%、より好ましくは0.005~0.3%、さらに好ましくは0.01~0.2%である。
[成分(B)]
成分(B)は、ビタミンEである。ビタミンEは、血流促進及び組織修復作用を有する薬効成分であることから、成分(B)を含有することにより、歯肉炎、歯周炎等の歯周病の予防又は抑制効果を発揮できる。
ビタミンEは、トコフェロール又はその誘導体であればよい。トコフェロールの誘導体としては、例えば、トコフェロールの有機酸とのエステル又はこれらの塩が挙げられ、好ましくはトコフェロール酢酸エステル(酢酸トコフェロール)である。ビタミンEは、市販品(例えば、DSMニュートリションジャパン社製)でもよい。
液体口腔用組成物中の成分(B)の含有量は、好ましくは0.001%以上、より好ましくは0.005%以上、さらに好ましくは0.01%以上である。これにより歯周疾患の予防又は改善効果を発揮できる。上限は、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.3%以下、さらに好ましくは0.2%以下である。これにより、外観安定性を満足に確保できる。したがって、成分(B)の含有量は、好ましくは0.001~0.5%、より好ましくは0.005~0.3%、さらに好ましくは0.01~0.2%である。
[成分(C)]
成分(C)は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルである。成分(C)は、成分(A)、(B)、及び通常使用される香料を可溶化しそれぞれの効能を発現させることができる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルのエチレンオキサイド(E.O.)平均付加モル数は、通常7以上、好ましくは9以上、より好ましくは10以上である。上限は、通常17以下、好ましくは16以下、より好ましくは15以下である。従って、通常7~17、好ましくは9~16、より好ましくは10~15である。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルのアルキル基の炭素原子数は、通常、14以上又は16以下であり、好ましくは14~16である。アルキル基は、直鎖状、環状、分枝状のいずれでもよく、好ましくは直鎖状である。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル(アルキル基の炭素原子数:16)、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル(アルキル基の炭素原子数:14)が好ましく、外観安定性の点から、ポリオキシエチレンセチルエーテルがより好ましく、E.O.平均付加モル数15のポリオキシエチレンセチルエーテルがさらに好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、市販品(例えば、日本エマルジョン社製)を用いてもよい。
液体口腔用組成物中の成分(C)の含有量は、好ましくは0.1%以上、より好ましくは0.3%以上、さらに好ましくは0.4%以上である。これにより、成分(C)は、上限は、好ましくは2%以下、より好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.8%以下である。これにより、外観安定性を満足に確保することができる。したがって、成分(C)の含有量は、好ましくは0.1~2%、より好ましくは0.3~1%、さらに好ましくは0.4~0.8%である。
[成分(D)]
成分(D)は、アルキル硫酸塩及び/又はアシルアミノ酸塩である。成分(D)は、成分(C)のポリオキシエチレンアルキルエーテルとともに、成分(A)及び(B)の併用系の高温保存安定性を向上することができる。
アルキル硫酸塩及びアシルアミノ酸塩は、親油基として炭化水素基を有する。炭化水素基の炭素原子数は、好ましくは8~18、より好ましくは11~16である。炭化水素基は、飽和及び不飽和のいずれでもよく、飽和が好ましい。炭化水素基は、直鎖、分岐鎖、環状のいずれでもよく、好ましくは直鎖又は分岐鎖であり、より好ましくは直鎖である。アルキル硫酸塩は、通常、硫酸基に結合したアルキル基が、親油基としての炭化水素基である。アシルアミノ酸塩は、通常、脂肪酸アシルに由来する構造及び/又はアミノ酸に由来する構造の、一部が、親油基としての炭化水素基である。
アルキル硫酸塩及びアシルアミノ酸塩の塩は、薬理学的に許容される塩から選択され得る。薬理学的に許容される塩としては、例えば、塩基付加塩及びアミノ酸塩が挙げられる。その具体例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩等の無機塩基塩;トリエチルアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、ピリジニウム塩、ジイソプロピルアンモニウム塩等の有機塩基塩;アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩が挙げられる。中でも、無機塩基塩が好ましく、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩)又はアンモニウム塩がより好ましく、ナトリウム塩が更に好ましい。
アルキル硫酸塩としては、例えば、ラウリル硫酸塩、ミリストイル硫酸塩が挙げられ、ラウリル硫酸塩が好ましく、ラウリル硫酸ナトリウムがより好ましい。アシルアミノ酸塩としては、例えば、アシルサルコシン塩が挙げられ、ラウロイルサルコシン塩、ミリストイルサルコシン塩が好ましく、ラウロイルサルコシン塩がより好ましく、ラウロイルサルコシンナトリウムが更に好ましい。アルキル硫酸塩、アシルアミノ酸塩は、それぞれ市販品でもよい。
成分(D)は、1種でもよいし、2種以上の組み合わせでもよく、2種以上の組み合わせが好ましく、アルキル硫酸塩の少なくとも1種とアシルアミノ酸塩少なくとも1種の組み合わせが好ましい。具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム及びラウロイルサルコシンナトリウムのいずれかまたは両方がより好ましい。ラウリル硫酸ナトリウム及びラウロイルサルコシンナトリウムは、それぞれ、又は組み合わせて、口臭の原因菌の殺菌効果を発揮でき、口臭予防、抑制効果を付与できる。
液体口腔用組成物中の成分(D)の含有量は、好ましくは0.05%以上であり、より好ましくは0.08%以上である。これにより外観安定性を満足に確保できる。上限は、好ましくは0.5%以下であり、より好ましくは0.3%以下である。これにより、口腔内刺激を抑え、良好な使用感を発揮できる。したがって、成分(D)の含有量は、好ましくは0.05~0.5%であり、より好ましくは0.08~0.3%である。
[成分(E)]
成分(E)は、水溶性有効成分であり、好ましくはグリチルリチン酸ジカリウム及び/又はトリポリリン酸ナトリウムである。グリチルリチン酸ジカリウムは、マメ科植物の甘草(かんぞう)の根や茎等の植物原料に含まれる成分であり、抗炎症剤の有効成分として知られている。成分(E)として含有することにより、歯肉炎の予防効果が期待できる。トリポリリン酸ナトリウムは、縮合リン酸の一種であり、成分(E)としてとして含有することにより、歯牙のステイン付着抑制効果を有する。
グリチルリチン酸ジカリウム、トリポリリン酸ナトリウムは、市販品でもよく、化粧品、医薬品で通常使用されるグレードの市販品(例えば、アルプス薬品工業社製、丸善製薬社製、製品名:「GK2」;太平化学産業社製のトリポリリン酸ナトリウム)でもよい。
成分(E)は、グリチルリチン酸ジカリウム及びトリポリリン酸ナトリウムのうち1種でもよいし両方もよく、両方が好ましい。
液体口腔用組成物が成分(E)を含む場合、その含有量は、好ましくは0.001%以上又は0.005%以上、より好ましくは0.01%以上、さらに好ましくは0.02%以上である。上限は、好ましくは1%以下、より好ましくは0.7%以下、さらに好ましくは0.5%以下である。従って、成分(E)の含有量は、好ましくは0.001~1%又は0.005~1%、より好ましくは0.01~0.7%、さらに好ましくは0.02~0.5%である。
[任意成分]
液体口腔用組成物は、後述の剤型や使用目的などに応じて、上記成分以外に、適宜な公知成分を必要に応じて含有してもよい。例えば、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、甘味剤、湿潤剤、着色剤、香料、pH調整剤、有効成分、溶剤が挙げられる。液体口腔用組成物が洗口剤の場合、研磨剤等の可溶化しない固形成分は通常、含有されない。
界面活性剤としては、例えば、成分(C)以外のノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、成分(D)以外のアニオン性界面活性剤が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、成分(C)以外のポリオキシエチレンアルキルエーテル等のエーテル型、ラウリン酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミドが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン型が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、α-スルホ脂肪酸アルキルエステル・ナトリウム、アルキルリン酸エステル塩が挙げられる。
液体口腔用組成物が上記界面活性剤を含む場合、界面活性剤の総含有量(成分(C)、(D)以外)は、好ましくは0.05~2.0%、より好ましくは0.1~1.5%である。両性界面活性剤を含有する場合、(C)及び成分(D)の含有量も含めた総含有量が上記範囲内であることが好ましい。
増粘剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース系化合物、キサンタンガム等のガム類が挙げられる。液体口腔用組成物が増粘剤を含む場合、その含有量は、通常、0~3%である。
防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸又はそのナトリウム塩が挙げられる。
甘味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、スクラロースが挙げられる。
湿潤剤としては、例えば、多価アルコールが挙げられる。多価アルコールとしては、例えば、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトール、キシリトール等の糖アルコール;グリセリン;エチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量200~6000)、プロピレングリコール等のグリコール;還元でんぷん糖化物が挙げられる。
着色剤としては、安全性が高いことから水溶性色素が好ましい。例えば、青色1号、緑色3号、黄色4号、赤色105号が挙げられる。
香料としては、例えば、各種香料成分、精油が挙げられる。具体的には例えば、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3-1-メントキシプロパン-1,2-ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N-置換-パラメンタン-3-カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、メチルラクテート、エチルチオアセテート等の香料成分、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これらの天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分溜、液液抽出等)した香料、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料が挙げられる。液体口腔用組成物が香料を含む場合、その含有量は、通常、0.00001~3%である。
液体口腔用組成物のpHは、一般的な範囲でよく、好ましくは、25℃におけるpHが5.5~8である。pH調整のため、リン酸二水素ナトリウムとリン酸一水素ナトリウム、あるいはクエン酸とクエン酸ナトリウムを組み合わせたものをpH調整剤として含有してもよい。
有効成分としては、例えば、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、トリクロサン、チモール、ヒノキチオール、塩化リゾチーム等の、成分(A)以外の殺菌又は抗菌剤;デキストラナーゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リテックエンザイム等の酵素;フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ等のフッ化物;ε-アミノカプロン酸、アラントイン、トラネキサム酸、グリチルリチン酸塩(例えば、グリチルリチン2カリウム塩)、グリチルレチン酸塩、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アズレン、ジヒドロコレステロール等の抗炎症剤;亜鉛、銅塩、スズ塩等の金属塩;縮合リン酸塩、エタンヒドロキシジホスフォネート等の歯石予防剤;硝酸カリウム、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム等の知覚過敏抑制剤;ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のコーティング剤;塩化ナトリウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、成分(B)以外のビタミン(例えば、ビタミンC)、塩化リゾチーム、グリチルレチン酸及びその塩類等の収斂剤;銅クロロフィル、グルコン酸銅等の水溶性銅化合物;ゼオライト等の歯石予防剤、アラニン、グリシン、プロリン等のアミノ酸類;植物抽出物;カロペプタイド、ポリビニルピロリドン、歯石防止剤、歯垢防止剤を挙げることができる。有効成分の含有量は、有効量を適宜設定できる。
溶剤としては、例えば、精製水、エタノール等の低級一価アルコールが挙げられる。液体口腔用組成物が低級一価アルコール(例えば、エタノール)を含む場合、その含有量は、好ましくは10%以下、好ましくは5%以下、より好ましくは実質的に非含有(例えば、検出限界以下)、さらに好ましくは無含有である。
〔2.用途〕
液体口腔用組成物は、濃縮タイプ又は原液タイプの、洗口剤、液体歯磨、口中清涼剤等として調製、適用でき、中でも洗口剤が好ましい。
以下、本発明を実施例により説明する。以下の実施例は、本発明を限定するものではない。
実施例1~11
表1及び2に記載する組成の液体口腔用組成物を、常法に従い調製し、以下の評価を行った。
<外観安定性の評価方法>
サンプル(液体口腔用組成物)を満注量80mLの無色透明なPET容器(吉野工業所製)に60mL充填し、配合直後、40℃恒温槽に1ヶ月間保存した後、製剤外観のニゴリのなさを下記の4段階の評点基準によって目視で評価した。
ニゴリのなさの評点基準:
4点:ニゴリが全くなかった
3点:ニゴリがほとんどなかった
2点:ニゴリがややあった
1点:ニゴリがかなりあった
油相分離に関しては配合直後、室温に1ヶ月間保存した後、製剤外観の油相分離のなさを下記の4段階の評点基準によって目視で評価した。
油相分離のなさの評点基準:
4点:油相分離が全くなかった
3点:油相分離がほとんどなかった
2点:油相分離がややあった
1点:油相分離がかなりあった
3本のサンプルから上記の基準にて評価し、それぞれの平均点から、下記の判定基準に従い、◎、○、△、×で判定した。
ニゴリのなさ、油相分離のなさの判定基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点2.0点未満
Figure 2024092817000001
Figure 2024092817000002
表1及び2より明らかなとおり、実施例1~11の液体口腔用組成物は、いずれもニゴリ及び油相分離の発生が抑制され、製剤外観が安定していた。

Claims (4)

  1. 成分(A):イソプロピルメチルフェノール、
    成分(B):ビタミンE、
    成分(C):エチレンオキサイド平均付加モル数が7~17であり、炭素原子数が14~16であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び
    成分(D):親油基として、炭素原子数8~18の飽和又は不飽和の、かつ直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を有する、アルキル硫酸塩及び/又はアシルアミノ酸塩
    を含有する、液体口腔用組成物。
  2. 成分(C)がエチレンオキサイド平均付加モル数15のポリオキシエチレンセチルエーテルを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 成分(D)が、ラウリル硫酸ナトリウム及びラウロイルサルコシンナトリウムからなる群のうち1以上を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 成分(E):グリチルリチン酸ジカリウム及び/又はトリポリリン酸ナトリウムを更に含有する、請求項1又は2に記載の組成物。
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