JP2024077366A - 縫製システム - Google Patents
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Abstract
【課題】縫製品を製造する工程を自動化すること。【解決手段】縫製システムは、ロボットマニピュレータと、ロボットマニピュレータに着脱され、生地について所定の作業をそれぞれ実施可能な複数のアセンブリと、生地から縫製品を製造するための複数の工程と複数の工程のそれぞれにおいて使用するアセンブリとの関係を示す工程データを記憶するサーバと、工程データに基づいて、ロボットマニピュレータに装着されるアセンブリを選択する制御装置と、を備える。【選択図】図6
Description
本明細書で開示する技術は、縫製システムに関する。
縫製システムに係る技術分野において、特許文献1に開示されているような、ロボットアームに支持されるミシンが知られている。
衣類等の縫製品は、複数の工程を経て製造される。従来、一部の工程においてはミシン等の専用装置が使用されるものの、大半の工程を人手が担っている。縫製品を効率良く製造するために、縫製品を製造する工程の自動化が要望される。
本明細書は、縫製システムを開示する。縫製システムは、ロボットマニピュレータと、ロボットマニピュレータに着脱され、生地について所定の作業をそれぞれ実施可能な複数のアセンブリと、生地から縫製品を製造するための複数の工程と複数の工程のそれぞれにおいて使用するアセンブリとの関係を示す工程データを記憶するサーバと、工程データに基づいて、ロボットマニピュレータに装着されるアセンブリを選択する制御装置と、を備える。
本明細書で開示する技術によれば、縫製品を製造する工程が自動化される。
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、縫製装置1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
[縫製装置]
図1は、実施形態に係る縫製装置1を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る縫製装置1を示す平面図である。図1及び図2に示すように、縫製装置1は、架台2と、天板3と、ロボットマニピュレータ4と、複数のアセンブリ(5,6,7)とを備える。
図1は、実施形態に係る縫製装置1を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る縫製装置1を示す平面図である。図1及び図2に示すように、縫製装置1は、架台2と、天板3と、ロボットマニピュレータ4と、複数のアセンブリ(5,6,7)とを備える。
架台2は、天板3及びロボットマニピュレータ4のそれぞれを支持する。天板3は、生地を支持する上面を有する。図1及び図2には、生地の一例として、布製の前身頃100が記載されている。ロボットマニピュレータ4の基端部は、天板3の周囲の架台2に固定される。複数のアセンブリ(5,6,7)のそれぞれは、ロボットマニピュレータ4の先端部に着脱される。複数のアセンブリ(5,6,7)のそれぞれは、ロボットマニピュレータ4の先端部に装着された状態で、生地について所定の作業を実施可能である。
ロボットマニピュレータ4は、多関節ロボットを含む。実施形態において、ロボットマニピュレータ4は、垂直多関節ロボットである。なお、ロボットマニピュレータ4は、水平多関節ロボットでもよい。ロボットマニピュレータ4は、ベース部材と、旋回部材と、第1アームと、第2アームと、第3アームと、旋回アクチュエータと、第1回動アクチュエータと、第2回動アクチュエータと、第3回動アクチュエータとを有する。ベース部材は、架台2に固定される。旋回部材は、ベース部材に旋回可能に支持される。旋回部材は、上下方向に延びる旋回軸を中心に旋回可能にベース部材に支持される。第1アームは、旋回部材に回動可能に連結される。第1アームは、第1回動軸を中心に回動可能に旋回部材に連結される。第1回動軸は、旋回軸に平行な軸と直交する。第2アームは、第1アームの先端部に回動可能に連結される。第2アームは、第2回動軸を中心に回動可能に第1アームに連結される。第2回動軸は、第1回動軸に平行である。第3アームは、第2アームの先端部に回動可能に連結される。第3アームは、第3回動軸を中心に回動可能に第2アームに連結される。第3回動軸は、第2回動軸に平行である。折りアセンブリ5、送りアセンブリ6、及びミシンアセンブリ7のいずれか一つのアセンブリが、第3アームの先端部に装着される。旋回アクチュエータは、旋回部材を旋回させる動力を発生する。第1回動アクチュエータは、第1アームを回動させる動力を発生する。第2回動アクチュエータは、第2アームを回動させる動力を発生する。第3回動アクチュエータは、第3アームを回動させる動力を発生する。
なお、ロボットマニピュレータ4は、垂直多関節ロボットでなくてもよいし水平多関節ロボットでなくてもよい。ロボットマニピュレータ4は、アセンブリ(5,6,7)を移動することができればよい。
ロボットマニピュレータ4は、複数設けられる。実施形態において、ロボットマニピュレータ4は、3台設けられる。ロボットマニピュレータ4は、第1ロボットマニピュレータ4Aと、第2ロボットマニピュレータ4Bと、第3ロボットマニピュレータ4Cとを含む。第1ロボットマニピュレータ4Aの構造と、第2ロボットマニピュレータ4Bの構造と、第3ロボットマニピュレータ4Cの構造とは、実質的に等しい。
複数のアセンブリ(5,6,7)は、ロボットマニピュレータ4に着脱される。複数のアセンブリ(5,6,7)は、生地について所定の作業をそれぞれ実施可能である。実施形態において、縫製装置1は、アセンブリとして、折りアセンブリ5、送りアセンブリ6、及びミシンアセンブリ7を有する。なお、縫製装置1に設けられるアセンブリは、折りアセンブリ5、送りアセンブリ6、及びミシンアセンブリ7に限定されない。
折りアセンブリ5は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部、及び第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部のそれぞれに着脱可能である。送りアセンブリ6は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部、及び第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部のそれぞれに着脱可能である。ミシンアセンブリ7は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部、及び第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部のそれぞれに着脱可能である。
折りアセンブリ5は、生地に折り目を付ける折り作業を実施する。送りアセンブリ6は、生地に縫い目を付けるときに生地を所定方向に送る送り作業を実施する。ミシンアセンブリ7は、生地に縫い目を付ける縫い作業を実施する。
天板3の上面の周囲の架台2に、支持台8、吊り下げ部材9、及び吊り下げ部材10が固定される。折りアセンブリ5は、ロボットマニピュレータ4に装着されないとき、支持台8に支持される。送りアセンブリ6は、ロボットマニピュレータ4に装着されないとき、吊り下げ部材9に吊り下げられる。ミシンアセンブリ7は、ロボットマニピュレータ4に装着されないとき、吊り下げ部材10に吊り下げられる。
天板3は、針板11を含む。針板11は、天板3の中央部に固定される。針板11に開口12が設けられる。針板11の直下に釜が配置される。釜にボビンケースが収容される。ボビンケースは、下糸が巻かれたボビンを保持する。釜は、下糸を供給する。天板3の下方に釜ガイド機構13が配置される。釜は、釜ガイド機構13にガイドされながら、針板11の直下の縫製位置と、架台2よりも前側の交換位置との間を移動可能である。釜は、釜移動用アクチュエータが発生する動力により、釜ガイド機構13にガイドされながら縫製位置と交換位置との間を移動することができる。例えばボビンを交換する場合、釜が交換位置に移動される。
[折りアセンブリ]
図3は、実施形態に係る第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に装着された折りアセンブリ5を示す斜視図である。図3に示すように、折りアセンブリ5は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に装着される。折りアセンブリ5は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に連結されるジョイント部5Aを有する。折りアセンブリ5は、ジョイント部5Aを介して第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に装着される。なお、折りアセンブリ5は、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に装着されてもよいし、第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に装着されてもよい。
図3は、実施形態に係る第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に装着された折りアセンブリ5を示す斜視図である。図3に示すように、折りアセンブリ5は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に装着される。折りアセンブリ5は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に連結されるジョイント部5Aを有する。折りアセンブリ5は、ジョイント部5Aを介して第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に装着される。なお、折りアセンブリ5は、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に装着されてもよいし、第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に装着されてもよい。
折りアセンブリ5は、生地を上方から挟むことにより生地に折り目を付ける。折りアセンブリ5は、第1ハンド5Dと、第1ハンド5Dとの間で生地を挟む第2ハンド5Eと、を有する。第2ハンド5Eは、不図示のアクチュエータにより第1ハンド5Dに接近又は第1ハンド5Dから離隔するように移動する。第1ハンド5Dと第2ハンド5Eとの間に生地の一部が配置された状態で、第2ハンド5Eが第1ハンド5Dに接近することにより、生地に折り目が付けられる。
第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部にカメラ14が取り付けられる。カメラ14は、生地を撮影可能である。カメラ14は、天板3に支持された生地を上方から撮影する。カメラ14は、本体部14Sと、第1レンズ14Lと、第2レンズ14Rとを有する。本体部14Sは、第1レンズ14L及び第2レンズ14Rを介して入射する光を受光するイメージセンサを含む。イメージセンサは、CCD(Couple Charged Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを含む。本体部14Sは、連結部材15を介して第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に固定される。第1レンズ14L及び第2レンズ14Rのそれぞれは、本体部14Sの下部に配置される。第2レンズ14Rは、第1レンズ14Lの隣に配置される。カメラ14が第1レンズ14Lと第2レンズ14Rとを有するので、カメラ14の撮影範囲が大きくなる。なお、第1レンズ14Lと第2レンズ14Rとを含むカメラ14が、ステレオカメラでもよい。
[送りアセンブリ]
図4は、実施形態に係る第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に装着された送りアセンブリ6を示す斜視図である。図4に示すように、送りアセンブリ6は、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に装着される。送りアセンブリ6は、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に連結されるジョイント部6Aを有する。送りアセンブリ6は、ジョイント部6Aを介して第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に装着される。なお、送りアセンブリ6は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に装着されてもよいし、第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に装着されてもよい。
図4は、実施形態に係る第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に装着された送りアセンブリ6を示す斜視図である。図4に示すように、送りアセンブリ6は、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に装着される。送りアセンブリ6は、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に連結されるジョイント部6Aを有する。送りアセンブリ6は、ジョイント部6Aを介して第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に装着される。なお、送りアセンブリ6は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に装着されてもよいし、第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に装着されてもよい。
送りアセンブリ6は、生地を上方から押さえる第1押さえ61及び第2押さえ62と、第1押さえ61に支持される第1ベルト6Lと、第2押さえ62に支持される第2ベルト6Rとを有する。第1ベルト6L及び第2ベルト6Rのそれぞれは、リング状である。第1ベルト6L及び第2ベルト6Rのそれぞれは、無端ベルトである。第1ベルト6Lの一部は、第1押さえ61と生地との間に配置される。第2ベルト6Rの一部は、第2押さえ62と生地との間に配置される。第1ベルト6L及び第2ベルト6Rのそれぞれは、不図示の送りモータにより回転する。第1押さえ61は、第1ベルト6Lを生地に押し付ける。第2押さえ62は、第2ベルト6Rを生地に押し付ける。生地に押し付けられた第1ベルト6L及び第2ベルト6Rのそれぞれが回転することにより、生地が所定方向に送られる。
実施形態において、送りアセンブリ6にカメラ14及び照明装置17が取り付けられてもよい。カメラ14は、生地100を撮影可能である。カメラ14は、天板3に支持された生地を上方から撮影する。送りアセンブリ6に取り付けられるカメラ14は、縫製中の生地を監視することができる。生地の縫製中にカメラ14により生地に設けられたマークが認識され、縫製軌道が算出され、その軌道に合わせて第1ベルト6L及び第2ベルト6Rの送り速度が制御されてもよい。第1ベルト6Lの送り速度と第2ベルト6Rの送り速度とが同じ場合、生地が直線状に移動する。第1ベルト6Lの送り速度と第2ベルト6Rの送り速度とが異なる場合、生地が左旋回又は右旋回するように移動する。このように、カメラ14を用いて様々な縫製を柔軟に実施することができる。
[ミシンアセンブリ]
図5は、実施形態に係る第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に装着されたミシンアセンブリ7を示す斜視図である。図5に示すように、ミシンアセンブリ7は、第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に装着される。ミシンアセンブリ7は、第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に連結されるジョイント部7Aを有する。ミシンアセンブリ7は、ジョイント部7Aを介して第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に装着される。なお、ミシンアセンブリ7は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に装着されてもよいし、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に装着されてもよい。
図5は、実施形態に係る第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に装着されたミシンアセンブリ7を示す斜視図である。図5に示すように、ミシンアセンブリ7は、第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に装着される。ミシンアセンブリ7は、第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に連結されるジョイント部7Aを有する。ミシンアセンブリ7は、ジョイント部7Aを介して第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に装着される。なお、ミシンアセンブリ7は、第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部に装着されてもよいし、第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に装着されてもよい。
ミシンアセンブリ7は、ミシンモータ7Cと、天秤7Dと、針棒7Eとを有する。針棒7Eは、ミシン針7Fを保持する。ミシンモータ7Cは、針棒7Eを上下方向に往復動させる動力を発生する。天秤7Dは、ミシン針7Fに上糸を供給する。ミシンモータ7Cで発生した動力は、動力伝達機構を介して針棒7E及び天秤7Dのそれぞれに伝達される。針棒7Eと天秤7Dと釜とは連動する。ミシンモータ7Cで発生した動力が針棒7Eに伝達されることにより、針棒7E及び針棒7Eに保持されているミシン針7Fは、上下方向に往復動する。ミシンモータ7Cで発生した動力が天秤7Dに伝達されることにより、天秤7Dは、針棒7Eに連動して上下方向に往復移動する。釜は、針棒7E及び天秤7Dに連動して回転する。ミシン針7Fは、針板11の開口12を通過可能である。釜は、針板11の直下に配置される。釜は、下糸を供給することにより、ミシン針7Fと協働して、生地に縫い目を形成する。生地に縫い目を形成する場合、ミシン針7Fが針板11の開口12を通過するように、ミシンアセンブリ7が針板11の直上に配置される。生地に縫い目を形成する場合、第3ロボットマニピュレータ4Cは、ミシンアセンブリ7を針板11の直上に配置する。生地に縫い目を形成する場合、送りアセンブリ6は、ミシンアセンブリ7の近傍に配置される。生地に縫い目を形成する場合、第2ロボットマニピュレータ4Bは、送りアセンブリ6をミシンアセンブリ7の近傍に配置する。送りアセンブリ6により生地が所定方向に送られながら、ミシンアセンブリ7の針棒7Eが上下方向に往復動される。ミシンアセンブリ7は、釜と協働して縫い作業を実施する。ミシンアセンブリ7は、針棒7Eに保持されているミシン針7Fと釜との協働により生地に縫い目を形成する。
図3及び図4を参照して説明したように、カメラ14は、折りアセンブリ5が装着される第1ロボットマニピュレータ4Aの先端部、及び送りアセンブリ6のそれぞれに取り付けられる。カメラ14は、送りアセンブリ6が装着される第2ロボットマニピュレータ4Bの先端部に取り付けられてもよい。カメラ14は、ミシンアセンブリ7が装着される第3ロボットマニピュレータ4Cの先端部に取り付けられてもよい。カメラ14は、折りアセンブリ5に取り付けられてもよいし、ミシンアセンブリ7に取り付けられてもよい。以下の説明において、第1ロボットマニピュレータ4Aに取り付けられるカメラ14を適宜、第1カメラ14A、と称し、第2ロボットマニピュレータ4Bに取り付けられるカメラ14を適宜、第2カメラ14B、と称し、第3ロボットマニピュレータ4Cに取り付けられるカメラ14を適宜、第3カメラ14C、と称する。
[縫製システム]
図6は、実施形態に係る縫製システム20を示すブロック図である。縫製システム20は、サーバ18と、制御装置16と、複数のロボットマニピュレータ4(4A,4B,4C)と、複数のロボットマニピュレータ4のそれぞれに取り付けられるカメラ14(14A,14B,14C)と、複数のアセンブリ(5,6,7)を保持するライブラリ19とを有する。
図6は、実施形態に係る縫製システム20を示すブロック図である。縫製システム20は、サーバ18と、制御装置16と、複数のロボットマニピュレータ4(4A,4B,4C)と、複数のロボットマニピュレータ4のそれぞれに取り付けられるカメラ14(14A,14B,14C)と、複数のアセンブリ(5,6,7)を保持するライブラリ19とを有する。
制御装置16は、縫製装置1に設けられる。1台の縫製装置1に1つの制御装置16が設けられる。制御装置16は、ロボットマニピュレータ4を制御する。制御装置16は、ロボットマニピュレータ4に装着されたアセンブリ(5,6,7)を制御する。制御装置16は、釜を制御する。制御装置16は、コンピュータシステムを含む。制御装置16は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサと、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)のようなメモリと、信号及びデータを入出力可能な入出力回路を含む入出力インターフェースとを有する。
ライブラリ19は、縫製装置1に設けられる。1台の縫製装置1に1つのライブラリ19が設けられる。ロボットマニピュレータ4は、ライブラリ19に接近して、ライブラリ19に保持されている所定のアセンブリを装着したり、ロボットマニピュレータ4から外されたアセンブリをライブラリ19に保持させたりすることができる。実施形態において、ライブラリ19は、上述したような支持台8、吊り下げ部材9、及び吊り下げ部材10を含む。
ロボットマニピュレータ4の先端部に折りアセンブリ5を装着する場合、制御装置16は、ロボットマニピュレータ4の先端部が支持台8に支持されている折りアセンブリ5に接近するように、ロボットマニピュレータ4を制御する。支持台8に支持されている折りアセンブリ5のジョイント部5Aとロボットマニピュレータ4の先端部とが連結されることにより、折りアセンブリ5がロボットマニピュレータ4に装着される。ロボットマニピュレータ4の先端部から折りアセンブリ5を外す場合、制御装置16は、ロボットマニピュレータ4の先端部に装着されている折りアセンブリ5が支持台8に接近するように、ロボットマニピュレータ4を制御する。折りアセンブリ5が支持台8に支持された後、ロボットマニピュレータ4の先端部と折りアセンブリ5のジョイント部5Aとの連結が解除される。
ロボットマニピュレータ4の先端部に送りアセンブリ6を装着する場合、制御装置16は、ロボットマニピュレータ4の先端部が吊り下げ部材9に吊り下げられている送りアセンブリ6に接近するように、ロボットマニピュレータ4を制御する。吊り下げ部材9に吊り下げられている送りアセンブリ6のジョイント部6Aとロボットマニピュレータ4の先端部とが連結されることにより、送りアセンブリ6がロボットマニピュレータ4に装着される。ロボットマニピュレータ4の先端部から送りアセンブリ6を外す場合、制御装置16は、ロボットマニピュレータ4の先端部に装着されている送りアセンブリ6が吊り下げ部材9に接近するように、ロボットマニピュレータ4を制御する。送りアセンブリ6が吊り下げ部材9に吊り下げられた後、ロボットマニピュレータ4の先端部と送りアセンブリ6のジョイント部6Aとの連結が解除される。
ロボットマニピュレータ4の先端部にミシンアセンブリ7を装着する場合、制御装置16は、ロボットマニピュレータ4の先端部が吊り下げ部材10に吊り下げられているミシンアセンブリ7に接近するように、ロボットマニピュレータ4を制御する。吊り下げ部材10に吊り下げられているミシンアセンブリ7のジョイント部7Aとロボットマニピュレータ4の先端部とが連結されることにより、ミシンアセンブリ7がロボットマニピュレータ4に装着される。ロボットマニピュレータ4の先端部からミシンアセンブリ7を外す場合、制御装置16は、ロボットマニピュレータ4の先端部に装着されているミシンアセンブリ7が吊り下げ部材10に接近するように、ロボットマニピュレータ4を制御する。ミシンアセンブリ7が吊り下げ部材10に吊り下げられた後、ロボットマニピュレータ4の先端部とミシンアセンブリ7のジョイント部7Aとの連結が解除される。
なお、ライブラリ19において、折りアセンブリ5は、支持台8に支持されなくてもよい。送りアセンブリ6は、吊り下げ部材9に吊り下げられなくてもよい。ミシンアセンブリ7は、吊り下げ部材10に吊り下げられなくてもよい。ライブラリ19におけるアセンブリ(5,6,7)の保持形態は、任意である。ロボットマニピュレータ4がライブラリ19において所定のアセンブリを装着したりロボットマニピュレータ4から外されたアセンブリをライブラリ19に保持させたりすることができればよい。また、1台の縫製装置1に1つのライブラリ19が設けられなくてもよい。例えば複数台の縫製装置1が1つのライブラリ19を共用してもよい。
サーバ18は、FTPサーバである。サーバ18は、FTPプロトコルを使用して制御装置16との間でデータ(ファイル)を送受信する。サーバ18は、複数の制御装置16(縫製装置1)のそれぞれとデータを送受信することができる。制御装置16は、FTPクライアントに相当する。制御装置16を含む縫製装置1は、縫製工場に配置される。サーバ18は、縫製工場に配置されてもよいし、縫製工場の遠隔地に配置されてもよい。
サーバ18は、工程データを記憶する。工程データとは、生地から縫製品を製造するための複数の工程と複数の工程のそれぞれにおいて使用するアセンブリとの関係を示すデータをいう。工程データには、複数の工程の順序、及び複数の工程のそれぞれにおいて使用するアセンブリが記述されている。
一例として、工程データには、生地から縫製品を製造するための工程として、生地保管台から生地をピックアップして天板3の上面に載置するピックアップ作業を実施するピックアップ工程、生地に折り目を付ける折り作業を実施する折り工程、及び生地に縫い目を付ける縫い作業を実施する縫い工程が記述されている。また、工程データには、ピックアップ工程を実施した後に折り工程を実施し、折り工程を実施した後に縫い工程を実施するように、工程の順序が記述されている。また、工程データには、複数の工程のそれぞれで使用するアセンブリとして、ピックアップ工程においてピックアップアセンブリ(不図示)を使用し、折り工程において折りアセンブリ5を使用し、縫い工程において送りアセンブリ6及びミシンアセンブリ7を使用することが記述されている。
また、サーバ18は、動作パラメータを記憶する。動作パラメータとは、工程ごとのロボットマニピュレータ4の動作条件をいう。なお、動作パラメータは、工程ごとのアセンブリ(5,6,7)の動作条件を含んでもよい。
一例として、ピックアップ工程におけるロボットマニピュレータ4の動作パラメータは、ロボットマニピュレータ4に規定された原点位置、ライブラリ19に保持されているピックアップアセンブリをロボットマニピュレータ4に装着するための原点位置からライブラリ19までの移動量、ロボットマニピュレータ4に装着されたピックアップアセンブリを生地保管台に接近させるための移動量、及び生地保管台においてピックアップアセンブリにピックアップされた生地を天板3の目標位置に設置するまでの移動量を含む。
折り工程におけるロボットマニピュレータ4の動作パラメータは、ロボットマニピュレータ4に規定された原点位置、ライブラリ19に保持されている折りアセンブリ5をロボットマニピュレータ4に装着するための原点位置からライブラリ19までの移動量、ロボットマニピュレータ4に装着された折りアセンブリ5を天板3の上面に支持されている生地に接近させるための移動量、及び折り目を付ける生地の目標部位を第1ハンド5Dと第2ハンド5Eとで挟むための折りアセンブリ5の位置を含む。
縫い工程におけるロボットマニピュレータ4の動作パラメータは、ロボットマニピュレータ4に規定された原点位置、ライブラリ19に保持されている送りアセンブリ6をロボットマニピュレータ4に装着するための原点位置からライブラリ19までの移動量、ロボットマニピュレータ4に装着された送りアセンブリ6を天板3の上面に支持されている生地に接近させるための移動量、及び生地の所定部位を第1押さえ61及び第2押さえ62で押さえるための送りアセンブリ6の位置を含む。また、縫い工程におけるロボットマニピュレータ4の動作パラメータは、ロボットマニピュレータ4に規定された原点位置、ライブラリ19に保持されているミシンアセンブリ7をロボットマニピュレータ4に装着するための原点位置からライブラリ19までの移動量、ロボットマニピュレータ4に装着されたミシンアセンブリ7を天板3の上面に支持されている生地に接近させるための移動量、及び生地の所定部位にミシン針7Fを刺すためのミシンアセンブリ7の位置を含む。
制御装置16は、縫製装置1において生地から縫製品を製造する場合、サーバ18から工程データ及び動作パラメータを取得する。制御装置16は、工程データに基づいて、ロボットマニピュレータ4に装着されるアセンブリ(5,6,7)を選択する。制御装置16は、工程データ及び動作パラメータに基づいて、ロボットマニピュレータ4をライブラリ19に接近させた後、選択したアセンブリ(5,6,7)をライブラリ19においてロボットマニピュレータ4に装着させる。アセンブリ(5,6,7)がロボットマニピュレータ4に装着された後、制御装置16は、工程データ及び動作パラメータに基づいて、ロボットマニピュレータ4及びロボットマニピュレータ4に装着されたアセンブリ(5,6,7)を制御する。
なお、工程に対する全てのロボットマニピュレータ4の動作が事前に定義されているわけではなく、先のロボット制御量を算出する工程を含むことがある。ロボット制御量を算出する工程として、生地の折位置マーカーをカメラで撮像し、その位置認識をした上で、折りアセンブリ5を折り位置に移動させるためのロボット動作を算出する工程」、「ターゲット(生地)のマークをカメラで撮像し、マーク配置状態を認識し、そのマーク配置状態から縫製条件を構築する工程」等が例示される。大まかなロボットマニピュレータ4の動作を事前定義し、ツール制御に関わるロボットマニピュレータ4の動作をターゲット状態(生地状態)により都度算出してもよい。これにより、ロボットマニピュレータ4は、ターゲットの種類や状態に応じて精密に動作することができる。
実施形態において、生地にマークが設けられる。生地に設けられたマークは、カメラ14により撮影される。制御装置16は、カメラ14により取得されたマークの画像データに基づいて、複数の工程のそれぞれにおけるアセンブリ(5,6,7)の作業内容を決定し、決定した作業内容に基づいて、アセンブリ(5,6,7)を制御する。
図7は、実施形態に係るマークが設けられた生地を示す図である。図7に示す例において、生地は、前身頃100と、前身頃100に縫い付けられたポケット101と、前身頃100に縫い付けられた前立て102とを含む。
図8は、実施形態に係る前身頃100に縫い付けられる前のポケット101を示す図である。図9は、実施形態に係る前身頃100に縫い付けられる前の前立て102を示す図である。図10は、実施形態に係るマーク(印字記号)とマークが表す意味とを示す図である。
図10に示すように、複数種類のマークが予め用意される。複数種類のマークのうち、所定のマークが生地に設けられる
図10に示す例において、1本の実線のマークは、折り線を意味する。塗り潰された三角形のマークは、折り中心を意味する。生地は、折り中心を中心として折り線に沿って折り目を付けられる。
塗り潰された四角形のマークは、位置合わせを意味する。白抜きの四角形及びその四角形から延びる2本の実線からなるマークは、位置合わせ方向を意味する。生地は、位置合わせ又は位置合わせ方向を用いて位置合わせされる。
1本の破線のマークは、縫製線を意味する。塗り潰された円の及びその円から延びる2本の実線からなるマークは、縫製始点を意味する。3本の実線からなるマークは、縫製終点を意味する。縫製始点から縫製終点まで縫製線に沿って生地に縫い目が付けられる。
図8に示すように、ポケット101には、折り線を示すマーク、折り中心を示すマーク、位置合わせ方向を示すマーク、縫製始点を示すマーク、縫製線を示すマーク、及び縫製終点を示すマークが設けられる。
ポケット101を前身頃100に縫い付ける前に、制御装置16は、折りアセンブリ5を用いてポケット101に折り目を付ける折り作業を実施する。ポケット101に折り目を付ける折り作業は、天板3の上面において実施される。ピックアップアセンブリにより、天板3の上面にポケット101が予め設置される。
ポケット101に折り目を付けるために、制御装置16は、工程データに基づいて、例えば第1ロボットマニピュレータ4Aに折りアセンブリ5を装着する。制御装置16は、第1ロボットマニピュレータ4Aに取り付けられている第1カメラ14Aでポケット101に設けられているマークを撮影する。制御装置16は、第1カメラ14Aにより取得されたポケット101に設けられているマークの画像データを画像処理し、ポケット101に設けられているマークの種類を判定し、マークの位置を算出する。
実施形態において、制御装置16は、ポケット101に設けられている折り線を示すマーク及び折り中心を示すマークの種類を判定し、折り線を示すマーク及び折り中心を示すマークの位置を算出する。制御装置16は、ポケット101に設けられている折り線を示すマーク及び折り中心を示すマークの種類及び位置に基づいて、折りアセンブリ5の作業内容を決定する。制御装置16は、折りアセンブリ5の作業内容として、折り中心を中心として折り線に沿ってポケット101に折り目を付けることを決定する。制御装置16は、ポケット101に設けられている折り線を示すマーク及び折り中心を示すマークの種類及び位置に基づいて、折り中心を中心として折り線に沿ってポケット101に折り目が付けられるように、折りアセンブリ5を制御する。
ポケット101に折り目が付けられた後、折り目が付けられたポケット101を前身頃100に載せるプレイス作業が実施される。制御装置16は、動作パラメータに基づいて、折り目が付けられたポケット101を例えば折りアセンブリ5でピックアップして、天板3の上面に支持されている前身頃100に載せる。前身頃100にポケット101を載せるプレイス作業は、天板3の上面において実施される。ピックアップアセンブリにより、天板3の上面に前身頃100が予め設置される。制御装置16は、第1カメラ14Aにより取得されたポケット101に設けられている位置合わせ方向を示すマークの種類を判定し、位置合わせ方向を示すマークの位置を算出する。制御装置16は、ポケット101に設けられている位置合わせ方向を示すマークの種類及び位置に基づいて、前身頃100に対してポケット101を位置決めする。制御装置16は、ポケット101に設けられている位置合わせ方向を示すマークの種類及び位置に基づいて、前身頃100の目標部位にポケット101が載るように、第1ロボットマニピュレータ4A及び折りアセンブリ5を制御する。
なお、プレイス作業は、折りアセンブリ5ではなく、ポケット101をピックアップ可能なプレイスアセンブリ(不図示)により実施されてもよい。
前身頃100の目標部位にポケット101が載せられた後、ポケット101を前身頃100に縫い付けるために、制御装置16は、工程データに基づいて、例えば第2ロボットマニピュレータ4Bに送りアセンブリ6を装着し、第3ロボットマニピュレータ4Cにミシンアセンブリ7を装着する。制御装置16は、第2ロボットマニピュレータ4Bに取り付けられている第2カメラ14B及び第3ロボットマニピュレータ4Cに取り付けられている第3カメラ14Cの少なくとも一方でポケット101に設けられているマークを撮影する。制御装置16は、カメラ14(14B,14C)により取得されたポケット101に設けられているマークの画像データを画像処理し、ポケット101に設けられているマークの種類を判定し、マークの位置を算出する。
実施形態において、制御装置16は、ポケット101に設けられている縫製始点を示すマーク、縫製線を示すマーク、及び縫製終点を示すマークの種類を判定し、縫製始点を示すマーク、縫製線を示すマーク、及び縫製終点を示すマークの位置を算出する。制御装置16は、ポケット101に設けられている縫製始点を示すマーク、縫製線を示すマーク、及び縫製終点を示すマークの種類及び位置に基づいて、送りアセンブリ6及びミシンアセンブリ7の作業内容を決定する。制御装置16は、送りアセンブリ6及びミシンアセンブリ7の作業内容として、縫製始点から縫製終点まで縫製線に沿って縫い目を付けることを決定する。制御装置16は、ポケット101に設けられている縫製始点を示すマーク、縫製線を示すマーク、及び縫製終点を示すマークの種類及び位置に基づいて、縫製始点から縫製終点まで縫製線に沿って縫い目を付けられるように、送りアセンブリ6及びミシンアセンブリ7を制御する。ポケット101に縫い目が付けられることにより、図8に示すように、前身頃100にポケット101が縫い付けられる。
ポケット101と同様、前立て102が前身頃100に縫い付けられる。図9に示すように、前立て102に複数のマークが設けられている。制御装置16は、カメラ14により取得されたマークの画像データに基づいて、前立て102に折り目を付けるための折りアセンブリ5の作業内容、折り目が付けられた前立て102を前身頃100に載せるための折りアセンブリ5の作業内容、及び前立て102を前身頃100に縫い付けるための送りアセンブリ6及びミシンアセンブリ7の作業内容を決定し、決定した作業内容に基づいて、複数のアセンブリ(5,6,7)のそれぞれを制御する。前立て102に縫い目が付けられることにより、図8に示すように、前身頃100に前立て102が縫い付けられる。なお、図8に示すように、前身頃100にマークが設けられてもよい。
実施形態において、マークは、可視光を反射しない材料により形成される。マークは、紫外光を反射する材料により形成される。マークは、紫外光が照射されることにより可視光を発生する透明蛍光インクにより生地に設けられてもよい。カメラ14でマークを撮影する場合、不図示の紫外線照射装置により生地に紫外光が照射される。マークに紫外光が照射されることにより、マークが可視化されるので、カメラ14は、マークを撮影することができる。なお、生地に蛍光増白剤が含有されている場合、生地に紫外光が照射されると、生地が青色光を発生する可能性がある。生地に紫外光が照射された場合、生地が青色光を発生しても、生地とマークとが区別できるように、マークは、紫外光の照射により例えば赤色光を発生するインクにより形成されてもよい。また、カメラ14でマークを撮影する場合、第1レンズ14L及び第2レンズ14Rの光入射面側に、青色光をカットする波長選択フィルタが配置されてもよい。
[効果]
以上説明したように、実施形態において、縫製システム20は、ロボットマニピュレータ4と、ロボットマニピュレータ4に着脱され、生地について所定の作業をそれぞれ実施可能な複数のアセンブリ(5,6,7)と、生地から縫製品を製造するための複数の工程と複数の工程のそれぞれにおいて使用するアセンブリ(5,6,7)との関係を示す工程データを記憶するサーバ18と、工程データに基づいて、ロボットマニピュレータ4に装着されるアセンブリ(5,6,7)を選択し、ロボットマニピュレータ4及びロボットマニピュレータ4に装着されたアセンブリ(5,6,7)を制御する制御装置16と、を備える。
以上説明したように、実施形態において、縫製システム20は、ロボットマニピュレータ4と、ロボットマニピュレータ4に着脱され、生地について所定の作業をそれぞれ実施可能な複数のアセンブリ(5,6,7)と、生地から縫製品を製造するための複数の工程と複数の工程のそれぞれにおいて使用するアセンブリ(5,6,7)との関係を示す工程データを記憶するサーバ18と、工程データに基づいて、ロボットマニピュレータ4に装着されるアセンブリ(5,6,7)を選択し、ロボットマニピュレータ4及びロボットマニピュレータ4に装着されたアセンブリ(5,6,7)を制御する制御装置16と、を備える。
実施形態によれば、予め定められている工程データに基づいて、縫製品を製造するための工程において使用されるアセンブリ(5,6,7)が選択され、選択されたアセンブリ(5,6,7)がロボットマニピュレータ4に装着される。ロボットマニピュレータ4に装着されたアセンブリ(5,6,7)は、工程データに基づいて制御される。これにより、縫製品を製造する工程が自動化され、縫製品が効率良く製造される。
ロボットマニピュレータ4は、複数設けられる。これにより、制御装置16は、例えば第1のロボットマニピュレータ4に装着された第1のアセンブリによる作業と並行して、第2のロボットマニピュレータ4に装着された第2のアセンブリによる作業を実施することができる。したがって、縫製品が効率良く製造される。
サーバ18は、工程データのみならず、工程ごとのロボットマニピュレータ4の動作条件を示す動作パラメータを記憶する。制御装置16は、動作パラメータに基づいて、ロボットマニピュレータ4を制御する。制御装置16は、予め定められている動作パラメータに基づいて、ロボットマニピュレータ4をシーケンス制御することができる。そのため、縫製品を製造する工程が自動化される。
縫製システム20は、生地に設けられたマークを撮影するカメラ14を備える。制御装置16は、カメラ14により取得されたマークの画像データに基づいて、アセンブリ(5,6,7)の作業内容を決定し、決定した作業内容に基づいて、アセンブリ(5,6,7)を制御する。これにより、制御装置16は、生地ごとにアセンブリ(5,6,7)の作業内容を決定することができる。また、サーバ18又は制御装置16は、生地ごとに決められた細かい作業内容を記憶する必要が無くなるので、サーバ18又は制御装置16の負荷が軽減される。
制御装置16は、マークの画像データに基づいて、生地を位置決めする。マークは、バーコード(1次元バーコード又は2次元バーコード)ではなく、三角形、四角形、円形、実線、及び破線のような基本図形により構成される。マークが基本図形で構成されることにより、制御装置16は、マークの画像データに基づいて、生地を位置決め(位置合わせ)することができる。
マークは、可視光を反射しない材料により形成される。マークは、例えば紫外光を反射する材料により形成される。縫製品を製造する工程においては、マークに紫外光を照射することによりマークが可視化されるので、マークを有効利用することができる。縫製品の完成後、マークを消さなくても、マークに紫外光が照射されない限り、マークは可視化されない。そのため、縫製品が市場に流通しても、市場においてマークは可視化されない。
[その他の実施形態]
なお、マークは、可視光を反射する材料により形成されてもよい。例えば、マークが水溶性の材料により形成されることにより、縫製品の完成後、縫製品を洗濯することにより、マークが消える。洗濯により落ちるマークであれば、縫製品が市場に流通しても、市場においてマークは可視化されない。また、縫製品の製造工程においてマークがカメラ14により撮像された後、マークが隠れるように生地が縫製されてもよい。すなわち、縫製品の製造工程においてマークが役目を終えた後、そのマークが内側に隠れるように縫製品が完成されてもよい。マークが縫製品の内側に隠れることによっても、市場においてマークは可視化されない。
なお、マークは、可視光を反射する材料により形成されてもよい。例えば、マークが水溶性の材料により形成されることにより、縫製品の完成後、縫製品を洗濯することにより、マークが消える。洗濯により落ちるマークであれば、縫製品が市場に流通しても、市場においてマークは可視化されない。また、縫製品の製造工程においてマークがカメラ14により撮像された後、マークが隠れるように生地が縫製されてもよい。すなわち、縫製品の製造工程においてマークが役目を終えた後、そのマークが内側に隠れるように縫製品が完成されてもよい。マークが縫製品の内側に隠れることによっても、市場においてマークは可視化されない。
1…縫製装置、2…架台、3…天板、4…ロボットマニピュレータ、4A…第1ロボットマニピュレータ、4B…第2ロボットマニピュレータ、4C…第3ロボットマニピュレータ、5…折りアセンブリ、5A…ジョイント部、5D…第1ハンド、5E…第2ハンド、6…送りアセンブリ、6A…ジョイント部、6L…第1ベルト、6R…第2ベルト、61…第1押さえ、62…第2押さえ、7…ミシンアセンブリ、7A…ジョイント部、7C…ミシンモータ、7D…天秤、7E…針棒、7F…ミシン針、8…支持台、9…吊り下げ部材、10…吊り下げ部材、11…針板、12…開口、13…釜ガイド機構、14…カメラ、14A…第1カメラ、14B…第2カメラ、14C…第3カメラ、14L…第1レンズ、14R…第2レンズ、14S…本体部、15…連結部材、16…制御装置、17…照明装置、18…サーバ、19…ライブラリ、20…縫製システム、100…前身頃、101…ポケット、102…前立て。
Claims (14)
- ロボットマニピュレータと、
前記ロボットマニピュレータに着脱され、生地について所定の作業をそれぞれ実施可能な複数のアセンブリと、
前記生地から縫製品を製造するための複数の工程と複数の前記工程のそれぞれにおいて使用する前記アセンブリとの関係を示す工程データを記憶するサーバと、
前記工程データに基づいて、前記ロボットマニピュレータに装着されるアセンブリを選択する制御装置と、を備える、
縫製システム。 - 前記制御装置は、前記ロボットマニピュレータを制御する、
請求項1に記載の縫製システム。 - 前記制御装置は、前記ロボットマニピュレータに装着された前記アセンブリを制御する、
請求項2に記載の縫製システム。 - 前記ロボットマニピュレータは、複数設けられる、
請求項1に記載の縫製システム。 - 前記サーバは、前記工程ごとの前記ロボットマニピュレータの動作パラメータを記憶し、
前記制御装置は、前記動作パラメータに基づいて、前記ロボットマニピュレータを制御する、
請求項2に記載の縫製システム。 - 前記アセンブリは、生地に折り目を付ける折り作業を実施する折りアセンブリ、生地に縫い目を付けるときに生地を送る送り作業を実施する送りアセンブリ、及び生地に縫い目を付ける縫い作業を実施するミシンアセンブリを含む、
請求項3に記載の縫製システム。 - 前記ミシンアセンブリは、釜と協働して縫い作業を実施し、
前記制御装置は、前記釜を制御する、
請求項6に記載の縫製システム。 - 前記生地に設けられたマークを撮影するカメラを備え、
前記制御装置は、前記カメラにより取得された前記マークの画像データに基づいて、前記アセンブリの作業内容を決定し、前記作業内容に基づいて、前記アセンブリを制御する、
請求項3に記載の縫製システム。 - 前記制御装置は、前記マークの画像データに基づいて、前記生地を位置決めする、
請求項8に記載の縫製システム。 - 前記マークは、可視光を反射しない材料により形成される、
請求項8に記載の縫製システム。 - 前記マークは、紫外光を反射する材料により形成される、
請求項8に記載の縫製システム。 - 前記マークは、可視光を反射する材料により形成される、
請求項8に記載の縫製システム。 - 前記マークは、水溶性の材料により形成される、
請求項12に記載の縫製システム。 - 前記マークがカメラにより撮影された後、前記マークが隠れるように前記生地が縫製される、
請求項12に記載の縫製システム。
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