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JP2024073994A - 光電変換装置 - Google Patents

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卓也 原
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正徳 小倉
Masanori Ogura
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Abstract

【課題】 電源電圧の変動を抑制した光電変換装置を提供する。【解決手段】 第1のアバランシェフォトダイオードと、前記第1のアバランシェフォトダイオードに入射した光子の数に基づく信号をカウントする第1のカウント手段と、を有する第1の画素と、第2のアバランシェフォトダイオードと、前記第2のアバランシェフォトダイオードに入射した光子の数に基づく信号をカウントする第2のカウント手段と、を有する第2の画素と、前記第1のカウント手段と前記第2のカウント手段のそれぞれにオフセット値を設定するオフセット付与手段と、を有し、前記第1のカウント手段は第1のオフセット値からカウンタ動作を開始し、前記第2のカウント手段は第2のオフセット値からカウンタ動作を開始することを特徴とする光電変換装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、本発明は、アバランシェフォトダイオードを用いた光電変換装置及びその制御方法に関する。
近年、デジタルカメラ等に用いられる撮像素子として、フォトンカウンティング型の撮像素子が注目されている。この撮像素子は、SPADと呼ばれ、アバランシェフォトダイオードをガイガーモードで動作させた際に発生するアバランシェ現象を利用して、入射した光子の数を計測し、デジタル信号として出力し、暗時の画質向上を実現している。
特開2020-155886号公報
特許文献1には、複数の画素のそれぞれに接続された複数のデジタルカウンタ(以下、カウンタと記載する)が入射光量に応じた光子の数をカウントする光電変換装置について記載されている。光電変換装置に均一な光量が入射した時、複数の画素に接続された複数のカウンタの出力電位レベルは同時に切り替わり、電源電圧が変動することでムラや点キズなど画質の劣化が生じるおそれがある。
本発明の目的は、カウンタに接続される電源電圧の変動を抑制し、画質向上を実現することである。
本発明の一つの側面は、光電変換装置であって、第1のアバランシェフォトダイオードと、前記第1のアバランシェフォトダイオードに入射した光子の数に基づく信号をカウントする第1のカウント手段と、を有する第1の画素と、第2のアバランシェフォトダイオードと、前記第2のアバランシェフォトダイオードに入射した光子の数に基づく信号をカウントする第2のカウント手段と、を有する第2の画素と、前記第1のカウント手段と前記第2のカウント手段のそれぞれにオフセット値を設定するオフセット付与手段と、を有し、前記第1のカウント手段は第1のオフセット値からカウンタ動作を開始し、前記第2のカウント手段は第2のオフセット値からカウンタ動作を開始することを特徴とする。
本発明によれば、カウンタに接続される電源電圧の変動を抑制した光電変換装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に適用される光電変換装置の画素構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に適用される信号処理回路部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に適用されるカウンタ動作の比較例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に適用されるカウンタ動作の説明を示す図である。 本発明の第1の実施形態に適用されるフリップフロップ回路の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に適用されるフリップフロップ回路の動作説明を示す図である。 本発明の第2の実施形態に適用される減算回路のブロック図である。 本発明の第3の実施形態に適用される光電変換装置の概略図である。 本発明の第4の実施形態に適用される概略図である。 本発明の第4の実施形態に係る光電変換装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光電変換装置のセンサチップの配置を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光電変換装置の回路チップの構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る実施形態にかかる光電変換装置の光電変換素子の等価回路を含むブロック図である。 本発明の第5の実施形態にかかる光電変換装置のAPDの動作と出力信号との関係を示す図である。 第6の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第7の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第8の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第9の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第10の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。
以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を限定するものではない。各図面が示す部材の大きさや位置関係は、説明を明確にするために誇張していることがある。以下の説明において、同一の構成については同一の番号を付して説明を省略することがある。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及び、それらの用語を含む別の用語)を用いる。それらの用語の使用は図面を参照した実施形態の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
本明細書において、平面視とは、半導体層の光入射面に対して垂直な方向から視ることである。また、断面視とは、半導体層の光入射面と垂直な方向における面をいう。なお、微視的に見て半導体層の光入射面が粗面である場合は、巨視的に見たときの半導体層の光入射面を基準として平面視を定義する。
以下の説明において、アバランシェフォトダイオード(APD)のアノードを固定電位とし、カソード側から信号を取り出している。したがって、信号電荷と同じ極性の電荷を多数キャリアとする第1導電型の半導体領域とはN型半導体領域であり、信号電荷と異なる極性の電荷を多数キャリアとする第2導電型の半導体領域とはP型半導体領域である。なお、APDのカソードを固定電位とし、アノード側から信号を取り出す場合でも本発明は成立する。この場合は、信号電荷と同じ極性の電荷を多数キャリアとする第1導電型の半導体領域はP型半導体領域であり、信号電荷と異なる極性の電荷を多数キャリアとする第2導電型の半導体領域とはN型半導体領域である。以下では、APDの一方のノードを固定電位とする場合について説明するが、両方のノードの電位が変動してもよい。
本明細書において、単に「不純物濃度」という用語が使われた場合、逆導電型の不純物によって補償された分を差し引いた正味の不純物濃度を意味している。つまり、「不純物濃度」とは、NETドーピング濃度を指す。P型の添加不純物濃度がN型の添加不純物濃度より高い領域はP型半導体領域である。反対に、N型の添加不純物濃度がP型の添加不純物濃度より高い領域はN型半導体領域である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる光電変換素子について説明する。
図1は、第1の実施形態における光電変換素子の構成の一例を示すブロック図である。光電変換素子のそれぞれは複数の画素部100と信号処理回路部110を有する。画素部100(100a、100b)は、受光素子であるアバランシェフォトダイオードAPD101(APD101a、APD101b)、クエンチ抵抗102(102a、102b)、パルス変換部103(103a、103b)を含んで構成される。さらに、信号処理回路部110は画素部100のそれぞれに接続されるカウンタ111(111a、111b)、およびオフセット付加回路112を有する構成である。
次に、各光電変換素子の電気接続について図1の画素部100aを例に説明する。画素部100aに含まれるAPD101a(第1のアバランシェフォトダイオード)のアノード端は電源電圧VSSに接続されており、カソード端はクエンチ抵抗102aとパルス変換部103aに接続される。クエンチ抵抗102aの他方の端子は電源電圧VDDに接続される。APD101aから出力される信号はパルス変換部103aに入力され、パルス変換部103aの出力端はカウンタ111aに接続される。カウンタ111aは電源電圧DVDDと電源電圧VSSに接続されており、パルス変換部103aから入力される信号とオフセット付加回路112から入力される信号に基づいてNビットのデジタル信号出力Paを出力する。
なお、APD101b(第2のアバランシェフォトダイオード)を含む画素部100bについても画素部100aと同様に接続され、画素部100bはNビットのデジタル信号出力Pbを出力する。
画素部100の回路動作は図13及び図14を用いて説明したものに限られず、画素部100はいわゆるパッシブクエンチ動作によって制御されていてもよい。
画素部100がパッシブクエンチ動作によって制御される場合、まず、APD101aには、電圧VDDを供給する電源線からクエンチ抵抗102aを介してブレイクダウン電圧以上の大きさの逆バイアス電圧が印加される。これにより、APD101aは、ガイガーモードで動作するように設定される。
APD101aに光子が入射されると、入射光子により励起された電子をもとにアバランシェ現象が起こり、アバランシェ増倍による電流が発生する。さらに、その電流がクエンチ抵抗102aに流れることで、クエンチ抵抗102aで電圧降下が起こり、APD101aのカソード電位が下がる。APD101aのカソード電位がある一定の電圧値まで下がるとAPD101aは非ガイガーモードとなり、アバランシェ増倍が停止する。アバランシェ増倍が停止することで、クエンチ抵抗102aによってカソード電位は電圧VDDまで引き上げられ、再びガイガーモードでの動作が可能になる。
パルス変換部103aは、APD101aのカソードとクエンチ抵抗102aが接続されたノードの電位変化を、所定のしきい値に従って状態遷移するパルス信号に変換する。すなわち、光子が入射され、アバランシェ増倍による電流が発生している時間に応じたパルス幅を持つ電圧パルスを生成することができる。よって、パルス変換部103の出力端子からは光子の入射に応じた電圧パルスが出力される。
カウンタ111aはパルス変換部103aから出力される電圧パルスをカウントする。このとき、カウンタ111aはオフセット付加回路112が入力する信号をオフセット(初期値)としてカウントを始める。カウンタにオフセットを設定する理由については後述する。
図2を用いてカウンタ111の構成の一例を説明する。ここではカウンタ111の例として3ビットバイナリカウンタの例を示すが、ビット数やカウンタの方式はこれに限定されるものではない。
カウンタ111は、例えばDフリップフロップ回路201、Dフリップフロップ回路202、Dフリップフロップ回路203によって構成される。Dフリップフロップ回路201、Dフリップフロップ回路202、Dフリップフロップ回路203のそれぞれは信号入力端子、入力端子(D)、出力端子(Q)、反転出力端子(/Q)、プリセット端子(S)を有し、電源電圧DVDD、VSSに接続される。
次に、各素子の電気接続について説明をする。
Dフリップフロップ回路201、Dフリップフロップ回路202、Dフリップフロップ回路203は縦続に接続される。具体的にはDフリップフロップ回路201は、入力端子(D)と反転出力端子(/Q)がそれぞれ電気的に接続され、出力端子(Q0)が後段のDフリップフロップ回路202の信号入力端子に接続される。Dフリップフロップ201回路の出力端子(Q0)は1ビット目の信号を出力する。Dフリップフロップ回路202は、入力端子(D)と反転出力端子(/Q)がそれぞれ電気的に接続され、出力端子(Q1)が後段のDフリップフロップ回路203の信号入力端子に接続される。Dフリップフロップ回路202の出力端子(Q1)は2ビット目の信号を出力する。Dフリップフロップ回路203は、入力端子(D)と反転出力端子(/Q)がそれぞれ電気的に接続され、Dフリップフロップ回路203の出力端子(Q2)は3ビット目の信号を出力する。
各Dフリップフロップのプリセット端子(S)にはオフセット付加回路112から、共通のプリセット信号PRESETが入力される。
次に、2つのカウンタ(111a、111b)のカウント動作について、図3と図4を用いて説明する。各カウンタに付加されるオフセット量を同じにした場合と、異ならせた場合とに分けて説明をする。
まず、図3を用いて各カウンタに同一のオフセット量を付加した場合のカウンタ動作について説明する。
カウンタ111a、111bはそれぞれ信号出力Q0、Q1、Q2を出力する。図3における、Q0a、Q1a、Q2aはカウンタ111aの出力(第1のカウント値)であり、Q0b、Q1b、Q2bはカウンタ111bの出力(第2のカウント値)であることを示す。また、Q0はLSB、Q2はMSBである。
時刻t0にて、カウンタ111aのカウント値はバイナリコードで000を出力し、カウンタ111bのカウント値はバイナリコードで000を出力する。光電変換素子が配された面内に均一な光量が照射されたとき、各カウンタに接続された画素部で同時に光電変換が発生することで、カウンタ111a、111bは同時刻にカウントが進む。図3の時刻t1からt7までは各カウンタにおいてカウントが1ずつ進む様子を示している。時刻t7のとき、Q0、Q1、Q2はすべてハイレベル(第1のレベル)となる。そして、時刻t8のとき、Q0、Q1、Q2はローレベル(第2のレベル)となる。この時、カウンタ111a、カウンタ111bの双方で全ての出力が同時にローレベルに切り替わることで、カウンタに接続される電源電圧DVDDが瞬間的に大きく変動する。この電源電圧の変動によって、各カウンタのカウント値が光子を計測していた値から異なる値へと変化してしまうカウントエラーを起こし、ムラや点キズなどの画質の低下につながってしまう可能性がある。
次に、図4を用いて複数の画素のそれぞれのカウンタ111に異なるオフセットを付加した場合の動作を説明する。ここでカウンタ111aにはバイナリコードで000の第1のオフセット値、カウンタ111bにはバイナリコードで011の第2のオフセット値を持たせた。持たせたオフセット値は一例であり、設定するオフセット値はこれに限定されない。
時刻t0にて、カウンタ111aは000、カウンタ111bは011の値を持っている。時刻t1になるとカウントが1進み、カウンタ111aは001、カウンタ111bは100の値を持つ。カウントが進み時刻t4になると、カウンタ111aのカウント値は010、カウンタ111bのカウント値は111となる。時刻t5になりカウントが進むとカウンタ111aは011になる。カウンタ111bのカウント値は000となり、Q0b、Q1b、Q2bはハイレベルからローレベルに切り替わる。
すなわち、2つのカウンタに異なるオフセットを持たせることで、各カウンタ111のそれぞれで出力が大きく切り替わるタイミングを異ならせることができる。これにより電源電圧DVDDが瞬間的に大きく変動することを抑制でき、カウントエラーに伴う画質の低下を防ぐことができる。
図4のt6からt8は各カウンタ111において再びカウントが進む様子を示している。時刻t8にてカウンタ111aの出力が111から000に大きく変化しているが、このときカウンタ111bで起きているのは010から011への変化である。以下にカウンタ111aに含まれる第1のフリップフロップの出力(Q1a)と、カウンタ111bに含まれる第2のフリップフロップの出力(Q1b)をみる場合で説明する。第1のフリップフロップの出力信号が第1のレベルから第2のレベルに切り替わる時、第2のフリップフロップの出力信号は第1のレベルまたは第2のレベルのいずれか一方に維持されているということもできる。すなわち、カウンタ111aとカウンタ111bの2つのカウンタのカウント値が大きく切り替わるタイミングをずらすことができている。
本実施形態に示す光電変換素子は、各カウンタ111のそれぞれにオフセットを持たせるためにオフセット付加回路を有している。オフセット付加回路を用いることでカウンタ毎に異なるオフセットを設定することを可能としている。すなわち、2つのカウンタのそれぞれを構成する複数のDフリップフロップの出力が同時にハイレベルからローレベルに変化することを防ぎ、電源電圧の変動を抑えることでカウントエラーを抑制し、さらなる画質低下の抑制を実現できる。
図5を用いてDフリップフロップ回路201の構成の一例を説明する。ここではNOT回路501、502、503と、スイッチ511、512、513と、PMOSトランジスタ521と、NMOSトランジスタ522を用いたDフリップフロップ回路201の構成例を示す。フリップフロップ動作を実現する回路構成要素についてはこれに限定されるものではない。また、本実施形態で示すのは負論理のプリセット端子をもつDフリップフロップ回路であるが、正論理の構成を有するDフリップフロップ回路であってもよい。
Dフリップフロップ回路201を構成する各素子の電気接続について説明する。NOT回路501は出力端子がスイッチ511の一端に接続され、スイッチ511の他方の端子はNOT回路502の入力端子に接続される。NOT回路502の出力端子はスイッチ512の一端に接続され、スイッチ512の他方の端子はDフリップフロップ回路201の出力端子(Q)となる。また、出力端子(Q)はNOT回路503の入力端子に接続される。NOT回路503の出力端字はDフリップフロップ回路201の信号端子(/Q)となり、NOT回路501の入力端に接続される。ここで、NOT回路501の入力端はDフリップフロップ回路201の入力信号端子(D)である。Dフリップフロップ回路201の出力端子(Q)はPMOSトランジスタ521のドレイン端子に接続され、PMOSトランジスタ521のソース端子は電源電圧DVDDに接続される。また、Dフリップフロップ回路201の出力端子QはNMOSトランジスタ522のドレイン端子に接続され、NMOSトランジスタ522のソース端子は電源電圧VSSに接続される。PMOSトランジスタ521とNMOSトランジスタ522のゲート端子はDフリップフロップ回路201のプリセット入力端子(S)であり、スイッチ513の一端に接続される。また、スイッチ513の他方の端子からはプリセット信号PRESETが印加される。
スイッチ511とスイッチ512はそれぞれ入力信号INと、入力信号を反転させた反転入力信号/INによって制御され、これらの信号がハイレベルになったときオンする。スイッチ513はPRESET_ENを制御信号とし、PRESET_ENがハイレベルになったときオンする。
次に図6のタイミングチャートを用いてフリップフロップ回路の動作を説明する。
まず、時刻t0にてPRESET_ENがハイレベルになり、スイッチ513がオンする。スイッチ513がオンすることでプリセット信号SがPMOSトランジスタ521、NMOSトランジスタ522のゲートに印加される。これにより、PRESETの電位レベルに応じてフリップフロップ回路の出力Qがハイレベル、もしくはローレベルに固定されることになる。ここではプリセット信号Sをローレベルとした。このとき、PMOSトランジスタ521とNMOSトランジスタ522のゲートにローレベルの信号が印加されることで、PMOSトランジスタ521がオンし、NMOSトランジスタがオフし、Dフリップフロップ回路201の出力Qはハイレベルに固定される。
時刻t1にてPRESET_ENがローレベルになることで、スイッチ513がオフし、オフセットを記録したフリップフロップ回路として動作する。このとき、出力QがハイレベルであることからNOT回路503を介して/Qはローレベルとなる。同様にしてNOT回路501の出力はハイレベルとなる。時刻t2にてINがハイレベルになり、スイッチ511がオンすると、NOT回路502の入力にハイレベルが入り、NOT回路502の出力端はローレベルが出力される。時刻t3にてINがローレベルになり、/INがハイレベルになることでスイッチ512がオンし、出力Qにローレベルが出力される。このようにして、パルスの入力に応じて出力が保存されるフリップフロップ回路として動作することができる。時刻t4から時刻t5にて再びパルスが入力されると出力Qはハイレベルに切り替わり、次のパルスが印加されるまで出力が保存される。
このように、本実施形態ではオフセット付加回路を設け、各APDに接続されたカウンタにオフセットを持たせることでカウンタ出力の電位レベルの切り替わる時刻を各カウンタで異ならせる。これにより、カウンタの電源変動とそれにともなうカウントエラーを抑制することができ、画質の低下を抑制することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について、第1の実施形態との差分を中心に説明する。本実施形態では、カウンタの出力とオフセット付加回路の出力とを減算回路に入力し、カウンタ出力からオフセット値を減算した値をカウント値として取得しても良い。
図7に本実施形態に係る光電変換素子の構成を説明する。減算回路701はカウンタ111の出力と、オフセット付加回路112の出力と、を入力信号とし、2つの入力信号の差分を出力信号とする構成である。
図4のタイミングチャートを用いて具体的な動作について説明する。時刻t8直後、バイナリコード000のオフセットを持たせたカウンタ111aは000のカウント値を持つ。一方で110のオフセットを持たせたカウンタ111bは110のカウント値をもつ。
ここで、カウンタ111bのカウント値を用いて、減算回路701の動作を説明する。減算回路701にはカウンタ111bのカウント値である110と、オフセットとして設定した値である110が入力される。減算回路701は入力された2つの値の減算処理を行い、演算結果を新たな信号CNTとして出力する。ここでは、カウント値である110とオフセット値である110の減算が行われ、信号CNTとして000が出力される。この000はオフセットとして000を付加した、つまりオフセットを付加していないカウンタ111aのカウント値と一致する。
このように、減算回路を用いて出力値とオフセットの差分を算出することで、カウンタ111にオフセットを付加した場合についてもオフセットを0とした場合、あるいはオフセットを付加しなかった場合と同等のカウント値を取得することができる。また、第2の実施形態に示す構成ではオフセット値を含まないカウント値を取得するため、第1の実施形態と比較して、光電変換素子の後段でオフセットを除く補正手段が必要ない。
本実施形態により、複数のカウンタの出力レベルが同時に切り替わることで起こる電源電圧の変動とそれに伴う画質の低下を抑制すると同時に、オフセットを付加したカウンタの出力信号からオフセットを含まないカウント値を取得することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について、第1及び第2の実施形態との差分を中心に説明する。本実施形態では、複数の画素の集合を画素ブロックとしたとき、少なくとも2つの画素ブロックに対して、各ブロックで異なるオフセット値を設定しても良い。
図8は光電変換装置にアレイ状に配された複数の画素からなる画素アレイを任意のブロックに分割した概略図である。ここではAPD801を6行6列のマトリクス状に配置し、4画素からなる画素ブロック811、812、813、814と、20画素からなる画素ブロック815を画素ブロックとして設定した。本実施形態では前記画素ブロックのそれぞれに含まれる画素は画素ブロック内で共通したオフセット値を持つ。つまり、画素ブロック811(第1の画素ブロック)に含まれる4画素は共通のオフセット値Aを持ち、同様に画素ブロック815(第2の画素ブロック)に含まれる20画素は共通のオフセット値Bを持つ。また、画素ブロック812から814に関しても同様に、ブロックごとに共通のオフセットを持つ。本実施例はm行n列(m、nは任意の整数)の画素マトリクスを含む光電変換装置に対し有効であり、画素ブロックの配置及び分割の仕方は限定されない。
本実施形態により、被写体が大きく映り込む画素アレイの中央部のように、カウンタ出力の電位レベルが大きく切り替わることが予想される領域に対しては、細かくブロックを分割しそれぞれの領域に異なるオフセットを設定することができる。一方で、被写体の映り込みが小さく、カウンタ出力の電位レベルが大きく切り替わることが予想されない画素アレイの外周部は大きな領域にまとめてオフセット値を設定することができる。これにより、設定するオフセット数を減らすことができ、消費電力を低減することが可能となる。
また、各画素ブロック内の光電変換素子が有するカウンタは、画素ブロックごとに最大カウント値が異なっていてもよい。言い換えれば、各カウンタに付与されるオフセット値に応じてカウンタの最大カウント値を異ならせてもよい。オフセット値に応じてカウンタの最大値を異ならせることで、カウント値からオフセット値を減算した値の最大値をオフセット値に拠らず同等にすることができる。なお、各カウンタに付与されるオフセット値が同等であるか、各カウンタにオフセット値を付与しない場合であっても、カウンタの最大値を異ならせることによってカウンタ出力の電位レベルが大きく変動するタイミングを異ならせることは可能である。しかし、オフセット値によらずカウンタの最大値のみで電位変動のタイミングをずらす場合、各カウンタの最大値の最小公倍数にあたるタイミングでは同時に電位の変動が発生してしまう。そのため、カウンタにオフセット値を付与したうえでカウンタの最大値を異ならせることが望ましい。
第1の実施形態では各画素に接続されたカウンタ111のそれぞれにオフセットを設定するため、カウンタ出力の電位レベルの変動が小さい領域についても異なるオフセットを付加する。しかしながら、前記出力レベルの小さい領域についてはオフセットを付加しなくても画質への影響は小さく、共通するオフセットを持たせても問題がない。本実施形態に係る構成により、設定するオフセット数および消費電力を減らしながら、第1の実施形態と同様に画質の低下を抑制する効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
積層型の光電変換装置において本発明を実施した場合の概略図を図9~図12に示す。本実施形態に係る光電変換素子は第1の実施形態と同様の構成要素を有する。
本実施形態にかかる光電変換装置900は積層型の光電変換装置である。光電変換装置900は第1の基板PD層(センサ基板11)と、第2の基板データ処理層(回路基板21)を持つ。以下に2つの基板が積層され、且つ電気的に接続されることにより構成される光電変換装置を例として説明する。光電変換装置900はこれに限定されるものではなく、例えば、以下で説明するセンサ基板11に含まれる構成と回路基板21に含まれる構成とが共通の半導体層に配された光電変換装置であってもよい。また、回路基板21に含まれる構成がさらに別の基板に配された光電変換装置であってもよい。本実施形態では、オフセット付与回路を回路基板21に設けることで、センサ基板11における画素面積を確保することができ、画質をさらに向上させる効果が得られる。
センサ基板11は、後述する画素部100を有する第1半導体層と、第1配線構造と、を有する。回路基板21は、後述する信号処理回路部110等の回路を有する第2半導体層と、第2配線構造と、を有する。光電変換装置900は、第2半導体層、第2配線構造、第1配線構造、第1半導体層の順に積層して構成される。
図10では、第1面から光が入射し、第1面とは反対側の面である第2面に回路基板が配される、裏面照射型の光電変換装置を図示している。非積層の光電変換装置の場合は、信号処理回路のトランジスタが配される側の面を第2面という。裏面照射型の光電変換装置の場合は、半導体層の第2面とは反対側の第1面が光入射面となる。また、表面照射型の光電変換装置の場合は、半導体層の第2面が光入射面となる。
以下では、センサ基板11と回路基板21とは、ダイシングされたチップで説明するが、チップに限定されない。例えば、各基板はウエハであってもよい。また、各基板はウエハ状態で積層した後にダイシングされていてもよいし、チップ化した後に各チップを積層して接合してもよい。
センサ基板11には、画素領域12が配され、回路基板21には、画素領域12で検出された信号を処理する回路領域22が配される。
図11は、センサ基板11の配置例を示す図である。APDを含む画素部100を有する画素101が平面視で二次元アレイ状に配列され、画素領域12を形成する。
画素101は、典型的には、画像を形成するための画素であるが、TOF(Time of Flight)に用いる場合には、必ずしも画像を形成しなくてもよい。すなわち、画素101は、光が到達した時刻と光量を測定するための画素であってもよい。
図12は、回路基板21の構成図である。図11の画素部100で光電変換された電荷を処理する信号処理回路部110、読み出し回路112、制御パルス生成部115、水平走査回路部121、信号線113、垂直走査回路部120を有している。
図11の画素部100と、図12の信号処理回路部110は、画素ごとに設けられた接続配線を介して電気的に接続される。
垂直走査回路部120は、制御パルス生成部115から供給された制御パルスを受け、各画素に制御パルスを供給する。垂直走査回路部120にはシフトレジスタやアドレスデコーダといった論理回路が用いられる。
制御パルス生成部115は、後述するスイッチの制御信号P_CLKを生成する信号生成部215を有する。信号生成部215は、後述するように、スイッチを制御するパルス信号を生成している。なお、例えば、図13(a)に示すように、信号生成部215で、画素領域の複数の画素に対して、共通に制御信号P_CLKを生成してもよいし、図13(b)に示すように、画素ごとに制御信号P_CLKを生成してもよい。共通にパルス信号P_CLKを生成する場合は、露光期間を制御する信号P_EXPパルス信号の周期、パルス数、およびパルス幅の少なくともいずれか1つを露光期間に対応させて共通に生成する。また、画素ごとに制御信号P_CLKを制御する場合は、制御パルス生成部115から出力された入力信号P_CLK_INと露光期間を制御する信号P_EXPとの両者を用いて信号を生成することができる。制御パルス生成部115は、例えば、分周回路を有することが好ましい。これにより、シンプルに制御することが可能となり、素子数が増大することを低減できる。
画素の画素部100から出力された信号は、信号処理回路部110で処理される。信号処理回路部110は、カウンタやメモリなどが設けられており、メモリにはデジタル値が保持される。
水平走査回路部121は、デジタル信号が保持された各画素のメモリから信号を読み出すために、各列を順次選択する制御パルスを信号処理回路部110に入力する。
信号線113には、選択されている列について、垂直走査回路部120により選択された画素の信号処理回路部110から信号が出力される。
信号線113に出力された信号は、出力回路114を介して、光電変換装置900の外部の記録部または信号処理部に出力する。
図11において、画素領域における光電変換素子の配列は1次元状に配されていてもよい。また、画素が1つでもあっても本発明の効果を得ることは可能であり、画素が1つの場合も本発明に含まれるが、複数の画素を有する光電変換装置であれば本実施形態の消費電力低減の効果を得やすくなる。信号処理部の機能は、必ずしも全ての光電変換素子に1つずつ設けられる必要はなく、例えば、複数の光電変換素子によって1つの信号処理部が共有され、順次信号処理が行われてもよい。
図11および図12に示すように、平面視で画素領域12に重なる領域に、複数の信号処理回路部110が配される。そして、平面視で、センサ基板11の端と画素領域12の端との間に重なるように、垂直走査回路部120、水平走査回路部121、読み出し回路112、出力回路114、制御パルス生成部115が配される。言い換えると、センサ基板11は、画素領域12と画素領域12の周りに配された非画素領域とを有する。そして、平面視で非画素領域に重なる領域に、垂直走査回路部120、水平走査回路部121、読み出し回路112、出力回路114、制御パルス生成部115が配される。
なお、信号線113の配置、読み出し回路112、出力回路114の配置は図12に限定されない。例えば、信号線113が行方向に延びて配されており、読み出し回路112を信号線113が延びる先に配してもよい。
(第5の実施形態)
第1~第4の実施形態にかかる光電変換装置のAPD101のそれぞれは、いわゆるクロックリチャージ型のAPDであってもよい。
図13は、図11及び図12の等価回路を含むブロック図の一例である。図13(a)は、信号生成部215が複数の画素に対して共通に設けられている例であり、図13(b)は、画素ごとに制御信号P_CLKを制御可能な例である。
図13において、APD101を有する画素部100は、センサ基板11に設けられており、その他の部材は、回路基板21に設けられている。
APD101は、光電変換により入射光に応じた電荷対を生成する。APD101の2つのノードのうちの一方のノードは、駆動電圧VL(第1電圧)が供給される制御線と接続されている。また、APD101の2つのノードのうちの他方のノードは、アノードに供給される電圧VLよりも高い駆動電圧VH(第2電圧)が供給される制御線と接続されている。図13では、APD101の一方のノードはアノードであり、APDの他方のノードはカソードである。APD101のアノードとカソードには、APD101がアバランシェ増倍動作をするような逆バイアス電圧が供給される。このような電圧を供給した状態とすることで、入射光によって生じた電荷がアバランシェ増倍を起こし、アバランシェ電流が発生する。
尚、逆バイアスの電圧が供給される場合において、アノードおよびカソードの電位差が降伏電圧より大きな電位差で動作させるガイガーモードと、アノードおよびカソードの電位差が降伏電圧近傍、もしくはそれ以下の電圧差で動作させるリニアモードがある。
ガイガーモードで動作させるAPDをSPADと呼ぶ。例えば、電圧VL(第1電圧)は、-30V、電圧VH(第2電圧)は、1Vである。APD101は、リニアモードで動作させてもよいし、ガイガーモードで動作させてもよい。SPADの場合はリニアモードのAPDに比べて電位差が大きくなり、耐圧の効果が顕著となるため、SPADであることが好ましい。
スイッチ104は、駆動電圧VHが供給される制御線とAPD101に接続される。スイッチ104は、APDのアノードおよびカソードのうちの一方のノードに接続される。そして、スイッチ104は、APDのアノードとカソードの間の電位差をアバランシェ増倍させる第1の電位差とアバランシェ増倍させない第2の電位差とで切り替える。以下では第2の電位差から第1の電位差への切り替えをスイッチ104のオンともいい、第1の電位差から第2の電位差への切り替えをスイッチ104のオフともいう。スイッチ104は、クエンチ素子として機能する。スイッチ104は、アバランシェ増倍による信号増倍時に負荷回路(クエンチ回路)として機能し、APD101に供給する電圧を抑制して、アバランシェ増倍を抑制する働きを持つ(クエンチ動作)。また、スイッチ104は、クエンチ動作で電圧降下した分の電流を流すことにより、APD101に供給する電圧を所定の電位(駆動電圧VH)へと戻す働きを持つ(リチャージ動作)。すなわち、スイッチ104はAPD101におけるアバランシェ増倍の発生を制御する制御回路として機能する。
スイッチ104は、例えば、MOSトランジスタにより構成することができ、図13では、スイッチ104がPMOSトランジスタである場合を示している。信号生成部215から供給されるスイッチ104の制御信号P_CLKは、スイッチ104を構成するMOSトランジスタのゲート電極に印加されている。本実施形態では、スイッチ104のゲート電極への印加電圧を制御することにより、スイッチ104のオンとオフとを制御している。
信号処理回路部110は、パルス変換部103、カウンタ回路211、選択回路212を有する。図13では、信号処理回路部110は、パルス変換部103、カウンタ回路211、および選択回路212を有する。本明細書において、信号処理回路部110は、パルス変換部103、カウンタ回路211、選択回路212の少なくともいずれか1つを有していればよい。
パルス変換部103は、光子検出時に得られるAPD101のカソードの電位変化を整形して、パルス信号を出力する。パルス変換部103の入力側のノードをnodeA、出力側のノードをnodeBとする。パルス変換部103は、ノードnodeAへの入力電位が所定の値以上か、それよりも低いかに応じて、ノードnodeBからの出力電位を変化させている。例えば、図14において、ノードnodeAへの入力電位が判定閾値以上の高い電位となるとノードnodeBからの出力電位がローレベルとなる。そして、ノードnodeAへの入力電位が判定閾値よりも低い電位となると、ノードnodeBからの出力電位がハイレベルとなる。パルス変換部103としては、例えば、インバータ回路が用いられる。図13では、パルス変換部103としてインバータを一つ用いた例を示したが、複数のインバータを直列接続した回路を用いてもよいし、波形整形効果があるその他の回路を用いてもよい。
APD101でのアバランシェ増倍に応じてスイッチ104を用いたクエンチ動作とリチャージ動作とを行うことが可能であるが、光子の検出タイミングによっては出力信号として判定されない場合がある。例えば、APDでアバランシェ増倍が生じてノードnodeAの電位がローレベルとなり、リチャージ動作が行われているときを想定する。一般的に、パルス変換部103の判定閾値はAPDでアバランシェ増倍が生じる電位差よりも高い電位に設定される。リチャージ動作によりノードnodeAの電位が判定閾値よりも低い状態で且つAPDでのアバランシェ増倍可能な電位のときに光子が入射すると、APDでアバランシェ増倍が生じてnodeAの電圧が下がる。つまり、判定閾値よりも低い電圧でnodeAの電位が下がるため、光子を検出しているにも関わらず、ノードnodeBからの出力電位が変化しない。したがって、アバランシェ増倍が生じているにも関わらず、信号として判定されなくなる。特に、高照度下においては、光子が短い期間で連続して入るため、信号として判定されにくくなる。これにより、高照度であるにも関わらず、実際の光子の入射数と出力された信号とが乖離しやすい。
これに対して、スイッチ104に制御信号P_CLKを印加してスイッチ104のオンとオフとを切り替えることにより、短時間に光子が連続してAPDへと入る場合にも信号として判定することが可能となる。図14では、制御信号P_CLKは繰り返し周期のパルス信号である例を説明する。言い換えると、図14では、所定のクロック周波数でスイッチ104のオンオフが切り替えられる形態を説明する。しかしながら、光電変換装置の消費電力の増大を抑制する効果は、パルス信号が繰り返し周期の信号でなくても得ることは可能である。
カウンタ回路211は、パルス変換部103から出力されたパルス信号をカウントし、カウント値を保持する。また、駆動線213を介して制御パルスpRESが供給されたとき、カウンタ回路211に保持された信号がリセットされる。
選択回路212には、図12の垂直走査回路部120から、図13の駆動線214(図12では不図示)を介して制御パルスpSELが供給され、カウンタ回路211と信号線113との電気的な接続、非接続を切り替える。選択回路212には、例えば、信号を出力するためのバッファ回路などを含む。図13に示す出力信号OUTが画素から出力される信号である。
スイッチ104とAPD101との間や、画素部100と信号処理回路部110との間にトランジスタ等のスイッチを配して、電気的な接続を切り替えてもよい。同様に、画素部100に供給される電圧VHまたは電圧VLの供給をトランジスタ等のスイッチを用いて電気的に切り替えてもよい。
なお、図13(b)に示すように、信号生成部215は画素ごとに設けられていてもよい。図13(b)では、図13(a)に示すパルス変換部103以降の回路や、信号生成部の図は両略している。なお、図13(a)の信号生成部215は画素ごとにあるものとする。図13(b)は、画素内で論理回路をとり、スイッチ104にパルス信号を供給するか否か決定している。論理回路には、露光期間を制御する信号P_EXPと制御信号P_CLKを制御する入力信号P_CLK_INが入力される。そして反転する信号が出力される。例えば、露光期間を制御する信号P_EXPがローレベルで且つ入力信号P_CLK_INがローレベルの場合には、制御信号P_CLKからハイレベルの信号が出力される。つまり、スイッチがオフとなる。また、露光期間を制御する信号P_EXPがハイレベルで且つ入力信号P_CLK_INがハイレベルの場合には、制御信号P_CLKからローレベルの信号が出力される。つまり、スイッチがオンとなる。また、露光期間を制御する信号P_EXPと入力信号P_CLK_INとの一方がローレベルの場合には、制御信号P_CLKとしてハイレベルの信号が出力される。つまり、スイッチ104がオフになる。このように画素ごとにスイッチを制御することが好ましい。なお、図13(b)の回路図を用いる場合には、後述の第2の実施形態で説明するように、露光期間Pがローレベルになると、制御信号P_CLKはハイレベルのまま維持される。つまり、スイッチはオフとなる。
図14は、スイッチの制御信号P_CLK、ノードnodeAの電位、ノードnodeBの電位、出力信号の関係を模式的に示した図である。本実施形態では、制御信号P_CLKがハイレベルの場合にAPDへと駆動電圧VHが供給されにくい状態となり、制御信号P_CLKがローレベルの場合にAPDへと駆動電圧VHが供給される状態となる。制御信号P_CLKがハイレベルとは、例えば、1Vであり、制御信号P_CLKがローレベルとは、例えば、0Vである。制御信号P_CLKがハイレベルの場合にスイッチはオフとなり、制御信号P_CLKがローレベルの場合にスイッチはオンとなる。制御信号P_CLKがハイレベルの場合におけるスイッチの抵抗値は、制御信号P_CLKがローレベルの場合におけるスイッチの抵抗値よりも高くなる。制御信号P_CLKがハイレベルの場合は、APDでアバランシェ増倍が生じてもリチャージ動作が行われにくいため、APDへと供給される電位がAPDの降伏電圧以下の電位となる。したがって、APDでのアバランシェ増倍動作が停止する。
図13に示すように、スイッチ104を1つのトランジスタで構成し、1つのトランジスタでクエンチ動作とリチャージ動作とを行うことが好ましい。これにより、クエンチ動作とリチャージ動作とをそれぞれ異なる回路素子で行う場合に比べて、回路数を減らすことが可能となる。特に、各画素がカウンタ回路を有し、画素ごとにSPADの信号を読み出す場合には、カウンタ回路を配置するためスイッチに用いる回路面積を小さくすることが好ましく、1つのトランジスタでスイッチ104を構成することによる効果が顕著となる。
時刻t1において、制御信号P_CLKはハイレベルからローレベルへと変化して、スイッチがオンとなり、APDのリチャージ動作が開始される(リチャージ状態)。これにより、APDのカソードの電位がハイレベルへと遷移する。そして、APDのアノードとカソードへと印加される電位の電位差がアバランシェ増倍可能な状態となる。カソードの電位はノードnodeAと同じである。したがって、カソードの電位がローレベルからハイレベルへと遷移するときに、時刻t2でノードnodeAの電位は判定閾値以上となる。このとき、ノードnodeBから出力されるパルス信号は反転して、ハイレベルからローレベルとなる。その後、APD101には、駆動電圧VH-駆動電圧VLの電位差が印加される状態となる。制御信号P_CLKがハイレベルとなり、スイッチはオフとなる。
次に、時刻t3において、光子がAPD101に入射すると、APD101でアバランシェ増倍が生じ、カソードの電圧は降下する。つまり、ノードnodeAの電圧は降下する。電圧降下量がさらに大きくなり、APD101に印加される電圧差が小さくなると、時刻t2のようにAPD101のアバランシェ増倍が停止し、ノードnodeAの電圧レベルはある一定値以上降下しなくなる。ノードnodeAの電圧が降下する途中でnodeAの電圧が判定閾値よりも低くなると、ノードnodeBの電圧はローレベルからハイレベルとなる。つまり、ノードnodeAにおいて出力波形が判定閾値を越えた部分は、パルス変換部103で波形整形され、nodeBで信号として出力される。そして、カウンタ回路でカウントされ、カウンタ回路から出力されるカウンタ信号のカウント値が1LSB分増加する。
時刻t3と時刻t4の間にAPDに光子が入射しているが、スイッチがオフでノードnodeAがフローティングの状態(待機状態)であり、APD101への印加電圧がアバランシェ増倍可能な電位差となっていない。そのため、ノードnodeAの電圧レベルは判定閾値を超えない。
時刻t4において、制御信号P_CLKがハイレベルからローレベルに変わり、スイッチがオンとなる。これに伴い、ノードnodeAには駆動電圧VHから電圧降下分を補う電流が流れ、ノードnodeAの電圧は元の電圧レベルへと遷移する。このとき、時刻t5でノードnodeAの電圧が判定閾値以上となるため、ノードnodeBのパルス信号は反転し、ハイレベルからローレベルになる。
時刻t6において、ノードnodeAは元の電圧レベルに静定し、制御信号P_CLKはローレベルからハイレベルになる。したがって、スイッチはオフとなる。以降においても、時刻t1から時刻t6で説明したように制御信号P_CLKや光子の入射に応じて各ノードや信号線などの電位が変化する。
(第6の実施形態)
本実施形態による光電変換システムについて、図15を用いて説明する。図15は、本実施形態による光電変換システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1~第5実施形態で述べた光電変換装置は、種々の光電変換システムに適用可能である。適用可能な光電変換システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、光電変換システムに含まれる。図15には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図15に例示した光電変換システムは、光電変換装置の一例である撮像装置1004、被写体の光学像を撮像装置1004に結像させるレンズ1002を備える。さらに、レンズ1002を通過する光量を可変にするための絞り1003、レンズ1002の保護のためのバリア1001を有する。レンズ1002及び絞り1003は、撮像装置1004に光を集光する光学系である。撮像装置1004は、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置であって、レンズ1002により結像された光学像を電気信号に変換する。
光電変換システムは、また、撮像装置1004より出力される出力信号の処理を行うことで画像を生成する画像生成部である信号処理部1007を有する。信号処理部1007は、必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。信号処理部1007は、撮像装置1004が設けられた半導体基板に形成されていてもよいし、撮像装置1004とは別の半導体基板に形成されていてもよい。
光電変換システムは、更に、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部1010、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)1013を有する。更に光電変換システムは、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体1012、記録媒体1012に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)1011を有する。なお、記録媒体1012は、光電変換システムに内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に光電変換システムは、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部1009、撮像装置1004と信号処理部1007に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部1008を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、光電変換システムは少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された出力信号を処理する信号処理部1007とを有すればよい。
撮像装置1004は、撮像信号を信号処理部1007に出力する。信号処理部1007は、撮像装置1004から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部1007は、撮像信号を用いて、画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置(撮像装置)を適用した光電変換システムを実現することができる。
(第7の実施形態)
本実施形態の光電変換システム及び移動体について、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態の光電変換システム及び移動体の構成を示す図である。
図16(a)は、車載カメラに関する光電変換システムの一例を示したものである。光電変換システム1300は、撮像装置1310を有する。撮像装置1310は、上記のいずれかの実施形態に記載の光電変換装置である。光電変換システム1300は撮像装置1310により取得された複数の画像データに対し画像処理を行う画像処理部1312と、光電変換システム1300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部1314を有する。また、光電変換システム1300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部1316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部1318と、を有する。ここで、視差取得部1314や距離取得部1316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部1318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
光電変換システム1300は車両情報取得装置1320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、光電変換システム1300は、衝突判定部1318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御部である制御ECU1330が接続されている。また、光電変換システム1300は、衝突判定部1318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置1340とも接続されている。例えば、衝突判定部1318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU1330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置1340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザーに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を光電変換システム1300で撮像する。図10図16(b)に、車両前方(撮像範囲1350)を撮像する場合の光電変換システムを示した。車両情報取得装置1320が、光電変換システム1300ないしは撮像装置1310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、光電変換システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
(第8の実施形態)
本実施形態の光電変換システムについて、図17を用いて説明する。図17は、本実施形態の光電変換システムである距離画像センサの構成例を示すブロック図である。
図17に示すように、距離画像センサ401は、光学系407、光電変換装置408、画像処理回路404、モニタ405、およびメモリ406を備えて構成される。そして、距離画像センサ401は、光源装置409から被写体に向かって投光され、被写体の表面で反射された光(変調光やパルス光)を受光することにより、被写体までの距離に応じた距離画像を取得することができる。
光学系407は、1枚または複数枚のレンズを有して構成され、被写体からの像光(入射光)を光電変換装置408に導き、光電変換装置408の受光面(センサ部)に結像させる。
光電変換装置408としては、上述した各実施形態の光電変換装置が適用され、光電変換装置408から出力される受光信号から求められる距離を示す距離信号が画像処理回路404に供給される。
画像処理回路404は、光電変換装置408から供給された距離信号に基づいて距離画像を構築する画像処理を行う。そして、その画像処理により得られた距離画像(画像データ)は、モニタ405に供給されて表示されたり、メモリ406に供給されて記憶(記録)されたりする。
このように構成されている距離画像センサ401では、上述した光電変換装置を適用することで、画素の特性向上に伴って、例えば、より正確な距離画像を取得することができる。
(第9の実施形態)
本実施形態の光電変換システムについて、図18を用いて説明する。図18は、本実施形態の光電変換システムである内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。
図18では、術者(医師)1131が、内視鏡手術システム1150を用いて、患者ベッド1133上の患者1132に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム1150は、内視鏡1100と、術具1110と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート1134と、から構成される。
内視鏡1100は、先端から所定の長さの領域が患者1132の体腔内に挿入される鏡筒1101と、鏡筒1101の基端に接続されるカメラヘッド1102と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒1101を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡1100を図示しているが、内視鏡1100は、軟性の鏡筒を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒1101の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡1100には光源装置1203が接続されており、光源装置1203によって生成された光が、鏡筒1101の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者1132の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡1100は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド1102の内部には光学系及び光電変換装置が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該光電変換装置に集光される。当該光電変換装置によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該光電変換装置としては、前述の各実施形態に記載の光電変換装置を用いることができる。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU: Camera Control Unit)1135に送信される。
CCU1135は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡1100及び表示装置1136の動作を統括的に制御する。さらに、CCU1135は、カメラヘッド1102から画像信号を受け取り、その画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。
表示装置1136は、CCU1135からの制御により、当該CCU1135によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。
光源装置1203は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源から構成され、術部等を撮影する際の照射光を内視鏡1100に供給する。
入力装置1137は、内視鏡手術システム1150に対する入力インターフェースである。ユーザーは、入力装置1137を介して、内視鏡手術システム1150に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。
処置具制御装置1138は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具1112の駆動を制御する。
内視鏡1100に術部を撮影する際の照射光を供給する光源装置1203は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成することができる。RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置1203において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド1102の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置1203は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド1102の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置1203は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用する。具体的には、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察すること、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得ること等を行うことができる。光源装置1203は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
(第10の実施形態)
本実施形態の光電変換システムについて、図19(a)、(b)を用いて説明する。図19(a)は、本実施形態の光電変換システムである眼鏡1600(スマートグラス)を説明する。眼鏡1600には、光電変換装置1602を有する。光電変換装置1602は、上記の各実施形態に記載の光電変換装置である。また、レンズ1601の裏面側には、OLEDやLED等の発光装置を含む表示装置が設けられていてもよい。光電変換装置1602は1つでもよいし、複数でもよい。また、複数種類の光電変換装置を組み合わせて用いてもよい。光電変換装置1602の配置位置は図10(a)に限定されない。
眼鏡1600は、制御装置1603をさらに備える。制御装置1603は、光電変換装置1602と上記の表示装置に電力を供給する電源として機能する。また、制御装置1603は、光電変換装置1602と表示装置の動作を制御する。レンズ1601には、光電変換装置1602に光を集光するための光学系が形成されている。
図19(b)は、1つの適用例に係る眼鏡1610(スマートグラス)を説明する。眼鏡1610は、制御装置1612を有しており、制御装置1612に、光電変換装置1602に相当する光電変換装置と、表示装置が搭載される。レンズ1611には、制御装置1612内の光電変換装置と、表示装置からの発光を投影するための光学系が形成されており、レンズ1611には画像が投影される。制御装置1612は、光電変換装置および表示装置に電力を供給する電源として機能するとともに、光電変換装置および表示装置の動作を制御する。制御装置は、装着者の視線を検知する視線検知部を有してもよい。視線の検知は赤外線を用いてよい。赤外発光部は、表示画像を注視しているユーザーの眼球に対して、赤外光を発する。発せられた赤外光の眼球からの反射光を、受光素子を有する撮像部が検出することで眼球の撮像画像が得られる。平面視における赤外発光部から表示部への光を低減する低減手段を有することで、画像品位の低下を低減する。
赤外光の撮像により得られた眼球の撮像画像から表示画像に対するユーザーの視線を検出する。眼球の撮像画像を用いた視線検出には任意の公知の手法が適用できる。一例として、角膜での照射光の反射によるプルキニエ像に基づく視線検出方法を用いることができる。
より具体的には、瞳孔角膜反射法に基づく視線検出処理が行われる。瞳孔角膜反射法を用いて、眼球の撮像画像に含まれる瞳孔の像とプルキニエ像とに基づいて、眼球の向き(回転角度)を表す視線ベクトルが算出されることにより、ユーザーの視線が検出される。
本実施形態の表示装置は、受光素子を有する光電変換装置を有し、光電変換装置からのユーザーの視線情報に基づいて表示装置の表示画像を制御してよい。
具体的には、表示装置は、視線情報に基づいて、ユーザーが注視する第1の視界領域と、第1の視界領域以外の第2の視界領域とを決定される。第1の視界領域、第2の視界領域は、表示装置の制御装置が決定してもよいし、外部の制御装置が決定したものを受信してもよい。表示装置の表示領域において、第1の視界領域の表示解像度を第2の視界領域の表示解像度よりも高く制御してよい。つまり、第2の視界領域の解像度を第1の視界領域よりも低くしてよい。
また、表示領域は、第1の表示領域、第1の表示領域とは異なる第2の表示領域とを有し、視線情報に基づいて、第1の表示領域および第2の表示領域から優先度が高い領域を決定されてよい。第1の視界領域、第2の視界領域は、表示装置の制御装置が決定してもよいし、外部の制御装置が決定したものを受信してもよい。優先度の高い領域の解像度を、優先度が高い領域以外の領域の解像度よりも高く制御してよい。つまり優先度が相対的に低い領域の解像度を低くしてよい。
なお、第1の視界領域や優先度が高い領域の決定には、AIを用いてもよい。AIは、眼球の画像と当該画像の眼球が実際に視ていた方向とを教師データとして、眼球の画像から視線の角度、視線の先の目的物までの距離を推定するよう構成されたモデルであってよい。AIプログラムは、表示装置が有しても、光電変換装置が有しても、外部装置が有してもよい。外部装置が有する場合は、通信を介して、表示装置に伝えられる。
視認検知に基づいて表示制御する場合、外部を撮像する光電変換装置を更に有するスマートグラスに好ましく適用できる。スマートグラスは、撮像した外部情報をリアルタイムで表示することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態に含まれる。
また、上記第5の実施形態、第6の実施形態に示した光電変換システムは、光電変換装置を適用しうる光電変換システム例を示したものであって、本発明の光電変換装置を適用可能な光電変換システムは図15乃至図19に示した構成に限定されるものではない。第7の実施形態に示したToFシステム、第8の実施形態に示した内視鏡、第9の実施形態に示したスマートグラスについても同様である。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
なお、本開示は以下の構成を備える。
(構成1)
第1の画素は、第1のアバランシェフォトダイオードと、前記第1のアバランシェフォトダイオードに入射した光子の数に基づく信号をカウントする第1のカウント手段と、を有する。第2の画素は、第2のアバランシェフォトダイオードと、前記第2のアバランシェフォトダイオードに入射した光子の数に基づく信号をカウントする第2のカウント手段と、を有する。さらに、前記第1のカウント手段と前記第2のカウント手段のそれぞれにオフセット値を設定するオフセット付与手段と、を有する。前記第1のカウント手段は第1のオフセット値からカウンタ動作を開始し、前記第2のカウント手段は第2のオフセット値からカウンタ動作を開始することを特徴とする光電変換装置。
(構成2)
前記第1のカウント手段は第1のフリップフロップを含み、前記第2のカウント手段は第2のフリップフロップを含む。前記第1のフリップフロップの出力信号が第1のレベルから第2のレベルに切り替わる時、前記第2のフリップフロップの出力信号は前記第1のレベルまたは前記第2のレベルのいずれか一方に維持されていることを特徴とする構成1に記載の光電変換装置。
(構成3)
前記第1のカウント手段から出力される第1のカウント値から前記第1のオフセット値を減算する手段を有することを特徴とする構成1または構成2に記載の光電変換装置。
(構成4)
前記第2のカウント手段から出力される第2のカウント値から前記第2のオフセット値を減算する手段を有することを特徴とする構成1から構成3までのいずれかに記載の光電変換装置。
(構成5)
前記第1の画素を含む第1の画素ブロックと、前記第2の画素を含む第2の画素ブロックと、を有する。前記第1の画素ブロックに含まれる画素のそれぞれが有するカウント手段には前記第1のオフセット値が設定される。前記第2の画素ブロックに含まれる画素のそれぞれが有するカウント手段には前記第2のオフセット値が設定されることを特徴とする構成1から構成4までのいずれかに記載の光電変換装置。
(構成6)
前記第1の画素ブロックに含まれる画素のそれぞれが有するカウント手段の最大カウント値と、前記第2の画素ブロックに含まれる画素のそれぞれが有するカウント手段の最大カウント値と、が異なることを特徴とする構成5に記載の光電変換装置。
(構成7)
前記第1の画素と、前記第2の画素と、を含む複数の画素による画素アレイを有し、前記第1の画素ブロックは前記画素アレイの外周部であり、前記第2の画素ブロックは前記画素アレイの中央部である。前記第1の画素ブロックに含まれる画素の数は前記第2の画素ブロックに含まれる画素の数よりも多いことを特徴とする構成5または構成6に記載の光電変換装置。
(構成8)
前記第1のフリップフロップはDフリップフロップであり、前記オフセット付与手段は、前記第1のフリップフロップの入力端子に信号を入力することを特徴とする請求項1から構成7までのいずれかに記載の光電変換装置。
(構成9)
前記第1のフリップフロップの出力端子はプリセット回路に接続され、前記オフセット付与手段から前記プリセット回路に入力されるプリセット信号に応じて前記第1のフリップフロップの入力端子に信号が入力されることを特徴とする構成8に記載の光電変換装置。
(構成10)
第1の基板と、前記第1の基板に積層された第2の基板と、を備え、前記第1の基板は前記第1の画素と、前記第2の画素と、を有する。前記第2の基板は前記第1のカウント手段と、前記第2のカウント手段と、前記オフセット付与手段と、を有することを特徴とする構成1から構成9までのいずれかに記載の光電変換装置。
(構成11)
構成1から構成10までのいずれかに記載の光電変換装置と、前記光電変換装置が出力する信号を用いて画像を生成する信号処理部と、を有することを特徴とする光電変換システム。
(構成12)
構成1から構成10までのいずれかに記載の光電変換装置を備える移動体であって、前記光電変換装置が出力する信号を用いて前記移動体の移動を制御する制御部を有することを特徴とする移動体。
100a 第1の画素
101a 第1のアバランシェフォトダイオード
111a 第1のカウント手段
100b 第2の画素
101b 第2のアバランシェフォトダイオード
111b 第2のカウント手段
112 オフセット付与手段

Claims (12)

  1. 第1のアバランシェフォトダイオードと、前記第1のアバランシェフォトダイオードに入射した光子の数に基づく信号をカウントする第1のカウント手段と、を有する第1の画素と、
    第2のアバランシェフォトダイオードと、前記第2のアバランシェフォトダイオードに入射した光子の数に基づく信号をカウントする第2のカウント手段と、を有する第2の画素と、
    前記第1のカウント手段と前記第2のカウント手段のそれぞれにオフセット値を設定するオフセット付与手段と、を有し、
    前記第1のカウント手段は第1のオフセット値からカウンタ動作を開始し、
    前記第2のカウント手段は第2のオフセット値からカウンタ動作を開始することを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記第1のカウント手段は第1のフリップフロップを含み、
    前記第2のカウント手段は第2のフリップフロップを含み、
    前記第1のフリップフロップの出力信号が第1のレベルから第2のレベルに切り替わる時、前記第2のフリップフロップの出力信号は前記第1のレベルまたは前記第2のレベルのいずれか一方に維持されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記第1のカウント手段から出力される第1のカウント値から前記第1のオフセット値を減算する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 前記第2のカウント手段から出力される第2のカウント値から前記第2のオフセット値を減算する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  5. 前記第1の画素を含む第1の画素ブロックと、前記第2の画素を含む第2の画素ブロックと、を有し、
    前記第1の画素ブロックに含まれる画素のそれぞれが有するカウント手段には前記第1のオフセット値が設定され、
    前記第2の画素ブロックに含まれる画素のそれぞれが有するカウント手段には前記第2のオフセット値が設定されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  6. 前記第1の画素ブロックに含まれる画素のそれぞれが有するカウント手段の最大カウント値と、
    前記第2の画素ブロックに含まれる画素のそれぞれが有するカウント手段の最大カウント値と、が異なることを特徴とする請求項5に記載の光電変換装置。
  7. 前記第1の画素と、前記第2の画素と、を含む複数の画素による画素アレイを有し、
    前記第1の画素ブロックは前記画素アレイの外周部であり、
    前記第2の画素ブロックは前記画素アレイの中央部であり、
    前記第1の画素ブロックに含まれる画素の数は前記第2の画素ブロックに含まれる画素の数よりも多いことを特徴とする請求項5に記載の光電変換装置。
  8. 前記第1のフリップフロップはDフリップフロップであり、
    前記オフセット付与手段は、前記第1のフリップフロップの入力端子に信号を入力することを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
  9. 前記第1のフリップフロップの出力端子はプリセット回路に接続され、
    前記オフセット付与手段から前記プリセット回路に入力されるプリセット信号に応じて前記第1のフリップフロップの入力端子に信号が入力されることを特徴とする請求項8に記載の光電変換装置。
  10. 第1の基板と、前記第1の基板に積層された第2の基板と、を備え、
    前記第1の基板は前記第1の画素と、前記第2の画素と、を有し、
    前記第2の基板は前記第1のカウント手段と、前記第2のカウント手段と、前記オフセット付与手段と、を有することを特徴とする請求項1記載の光電変換装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて画像を生成する信号処理部と、を有することを特徴とする光電変換システム。
  12. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光電変換装置を備える移動体であって、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて前記移動体の移動を制御する制御部を有することを特徴とする移動体。
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