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JP2024048711A - 耐震性評価装置 - Google Patents

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JP2024048711A
JP2024048711A JP2022154779A JP2022154779A JP2024048711A JP 2024048711 A JP2024048711 A JP 2024048711A JP 2022154779 A JP2022154779 A JP 2022154779A JP 2022154779 A JP2022154779 A JP 2022154779A JP 2024048711 A JP2024048711 A JP 2024048711A
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裕里奈 今橋
Yurina Imahashi
智文 野村
Tomofumi Nomura
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Abstract

【課題】既存建物において、耐震性の評価に必要な情報を効率的に取得することが可能な耐震性評価装置を提供する。【解決手段】耐震性評価装置は、既存建物の耐震性を評価する耐震性評価装置であって、既存建物の構造、構成要素及び使用状態のうち、少なくとも一つの項目に対して設定された複数の候補のうち、ユーザに選択された選択候補を特定する特定部と、複数の候補のそれぞれと対応付けて記憶された候補毎の情報のうち、選択候補と対応付けられた情報に基づいて、耐震性を評価する評価部と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、耐震性評価装置に係り、特に、既存建物の耐震性を評価する耐震性評価装置に関する。
建物の耐震性を評価する手段として、評価対象となる建物の構造を示す図面データ等の情報に基づいて解析用モデルを作成し、この解析用モデルに基づいて耐震性を評価する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-276474号公報
既存建物の耐震性を評価するには、既存建物の仕様、構造、構成要素、又は使用状態等に関する諸々の情報が必要となるが、従来、既存建物の耐震性を評価する際には、具体的な設計値及び形状等の情報をユーザが入力していた。この場合には、情報入力の手間を要し、必要な情報の入力数が増えるほど、入力作業の負担が大きくなる。また、既存建物については、上記の情報の所在が分からない場合があり、その場合には、入力すべき情報の取得が困難となる。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、既存建物において耐震性を評価する際の手間を軽減することが可能な耐震性評価装置を提供することである。
上記の課題は、本発明の耐震性評価装置によれば、既存建物の耐震性を評価する耐震性評価装置であって、既存建物の構造、構成要素及び使用状態のうち、少なくとも一つの項目に対して設定された複数の候補のうち、ユーザに選択された選択候補を特定する特定部と、複数の候補のそれぞれと対応付けて記憶された候補毎の情報のうち、選択候補と対応付けられた情報に基づいて、耐震性を評価する評価部と、を備えることにより解決される。
上記のように構成された本発明の耐震性評価装置では、既存建物の耐震性を評価するのに必要な情報を取得(入力)する際に、あらかじめ設定された複数の候補の中から、既存建物に該当する選択候補を選択すればよく、上記の情報を効率的に取得することができる。これにより、既存建物において耐震性を評価する際の手間を軽減することができる。
また、上記の耐震性評価装置において、既存建物の構造、構成要素及び使用状態のうち、少なくとも一つの項目について、複数の候補のいずれにも該当しない内容が存在する場合に、その内容に関する情報の入力を受け付ける第1受付部を備え、評価部は、選択候補と対応付けられた情報と、第1受付部で入力された情報とに基づいて、耐震性を評価してもよい。
上記の構成によれば、耐震性評価装置は、複数の候補のいずれにも該当しない内容が存在する場合に、その内容に関する情報の入力を受け付けることで、耐震性の評価に必要な情報をより効率的に取得することができる。これにより、既存建物において耐震性を評価する際の手間をより軽減することができる。
また、上記の耐震性評価装置において、第1受付部は、既存建物の外形形状に関する数値情報の入力を受け付けてもよい。
上記の構成によれば、複数の候補のいずれにも該当しない内容として、既存建物の外形形状に関する数値情報の入力を受け付けるので、耐震性の評価に必要な情報をより効率的に取得することができる。これにより、既存建物において耐震性を評価する際の手間をより軽減することができる。
また、上記の耐震性評価装置において、第1受付部は、既存建物の外観が撮影された画像を解析することにより得られる解析結果情報の入力を受け付けてもよい。
上記の構成によれば、耐震性の評価に必要な情報として、既存建物の外形形状及び外形寸法等に関する情報をより効率的に取得することができる。これにより、既存建物において耐震性を評価する際の手間をより軽減することができる。
また、上記の耐震性評価装置において、第1受付部は、既存建物を対象として所定の構成要素に関する非破壊検査を行うことにより得られる検査情報の入力を受け付けてもよい。
上記の構成によれば、耐震性の評価に必要な情報として、既存建物における所定の構成要素が耐力要素であるか否かについての情報等をより効率的に取得することができる。これにより、既存建物において耐震性を評価する際の手間をより軽減することができる。
また、上記の耐震性評価装置において、特定部は、ユーザに選択された既存建物の図面に基づいて、少なくとも一つの項目について、複数の候補の中から選択候補を特定してもよい。
上記の構成によれば、既存建物の図面に基づくことによって耐震性の評価に必要な情報がより正確に取得され、その結果、より正確に耐震性の評価を行うことができる。
また、耐震性評価装置は、評価部による耐震性の評価結果に応じて、少なくとも一つの項目について、現時点の既存建物には含まれていない情報であって既存建物の補強に関する追加情報の入力を受け付ける第2受付部を更に備え、評価部は、選択候補と対応付けられた情報と、第1受付部で入力された情報と、第2受付部で受け付けた追加情報とに基づいて、耐震性を評価してもよい。
上記の構成によれば、耐震性評価装置は、既存建物を補強する場合において、耐震性を満たすのに必要な追加情報を効率的に取得することができ、その結果、耐震性を評価する際の手間を軽減することができる。
本発明によれば、既存建物において耐震性を評価する際の手間を軽減することが可能な耐震性評価装置を提供することができる。
本発明の耐震性評価装置を利用した耐震性評価方法の一例において、入力シートを示す図である。 本発明の耐震性評価装置を利用した耐震性評価方法の一例において、別の入力シートを示す図である。 本発明の耐震性評価装置を利用した耐震性評価方法の一例において、出力シートを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る耐震性評価装置を含む耐震性評価システムを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る耐震性評価装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る耐震性評価装置の機能を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る耐震性評価装置の特定部における処理を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る耐震性評価装置の第1受付部における処理を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る耐震性評価装置における評価フローを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る耐震性評価装置を含む耐震性評価システムを示す図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について説明する。なお、本明細書において、「装置」という概念には、所定の機能を一台で発揮する単一の装置が含まれるとともに、分散してそれぞれが独立して存在しつつも協働(連携)して所定の機能を発揮する複数の装置も含まれることとする。
<<耐震性評価方法の概要>>
先ず、本発明の耐震性評価装置を利用した耐震性評価方法の一例を、図1~3を参照しながら説明する。耐震性評価を実際に行うユーザは、例えば住宅メーカーのリフォーム部門の従業員等が想定される。
耐震性評価は、一般的に知られた公知の手法に従って計算することになり、例えば、鉄鉱系工業化住宅の耐震診断法にて採用されている評価手法が挙げられる。具体的には、耐震性評価は、法規で規定された耐震性の基準を満たすのに必要な耐力(必要耐力Qi)と、現時点で既存建物が保有する耐力(保有耐力Pd)とをそれぞれ算出し、両者の比率Pd/Qiを最終的に求めることになる。
耐震性評価の工程は、(1)耐震性評価に必要な情報の収集、(2)収集した情報に基づく耐力計算、(3)耐震性評価の結果を公的書類の形式に揃えて公的機関への提出、に大きく分けられる。
本発明の耐震性評価装置では、上記(1)~(3)のすべてを一括で実施する専用の評価計算ツール(評価ソフト)が用いられる。具体的には、ユーザは、評価計算ツールを汎用的なコンピュータにインストールし、評価計算ツールを起動させて表示画面に表示される指示に従って上記(1)~(3)の作業を進めていく。
評価計算ツールには、作業フローに合わせて複数のシートが用意されており、具体的には、上記(1)と対応する入力シート、上記(2)に対応する計算シート、上記(3)に対応する出力シートがある。ユーザは表示画面に表示された各シートを見ながら作業を行う。以下、各シートについて具体的に説明する。
<入力シート>
入力シートとしては、既存建物の構造、構成要素及び使用状態に対して設定された複数の候補のいずれにも該当しない内容が存在するか否かで2パターンのシートが存在する。具体的には、間取りに関する情報が存在するか否かでいずれかの入力シートを選択することになる。図1には、間取りに関する情報が存在するパターンの入力シートを示し、図2には間取りに関する情報が存在しないパターンの入力シートを示す。
2パターンの入力シートで共通する入力項目としては、図1及び2に示すように、基本データの入力が挙げられる。「基本データ」の内容としては、既存建物の所在地、竣工年月、商品(販売される建物の種類)、積雪区分等が該当する。従来の耐震性評価では、既存建物の構造、構成要素及び使用状態の各項目の内容を現地等でユーザが取得しており、これらの内容に関するデータの収集に手間が生じていた。しかし、この評価計算ツールを用いると、基本データの内容に紐づいて既存建物の構造、構成要素及び使用状態の各項目における複数の候補がデータベースから自動的に引き出される。このため、ユーザは基本データを入力するだけで済み、情報入力の手間が従来に比べて軽減される。
なお、間取りに関する情報を手入力で行う入力シートをユーザが選択した場合、図2に示すように、ユーザは、上記の基本データの入力に加えて「平面形状」の入力を行うことになる。「平面形状」は、既存建物の外形形状及び寸法のことであり、ユーザは事前に測定した既存建物の形状及び寸法に基づいて座標情報を入力する。座標情報が入力シートに入力されると表示画面の所定領域に平面形状がリアルタイムで描画される。ユーザは、描画された平面形状を見ながら既存建物の外形形状及び寸法と照らし合わせながら入力を続ける。
このように、ユーザは、平面形状の座標情報の入力において、リアルタイムに入力情報が表示画面に視覚化されるので作業ミスが軽減され、手戻り等による手間が軽減される。
<計算シート>
入力シートへのデータ入力が終了すると、耐震性評価装置は入力された基本データに基づいてデータベースから対応する情報を引き出して計算を行う。計算シートには、比率Pd/Qiの数値のみならず、既存建物を構成する各構成要素の耐力値、重量等の計算結果の詳細情報も記載される。計算シートにおいて、ユーザには特に作業は発生しないが、後々、計算結果を見直す際に、計算シートによって視覚化されているので、見直しの手間が軽減される。
<出力シート>
さらに、計算シートによる計算結果に基づいて、図3に示すように公的書類の形式で出力シートが作成される。図3には、例として、プレハブ建築協会の「鉄鋼系工業化住宅耐震診断チェックシート」の概略を示す。出力シートは印刷して公的機関への提出も可能であり、従来のように公的書類の形式に沿って出力シートとして作り直す手間が軽減される。図3に図示の例では、一般診断用(1)~(4)の合計4枚のシートが印刷されることとなる。
以上のように、耐震性評価装置を用いて耐震性評価を行うことにより、耐震性評価で必要な各作業の手間が軽減される。
<<第1実施形態>>
以下、図4~9を参照しつつ、本発明の第1実施形態(以下、本実施形態)に係る耐震性評価装置(以下、耐震性評価装置1)を含む耐震性評価システム(以下、耐震性評価システムS1)について説明する。
耐震性評価システムS1は、図4に示すように、耐震性評価装置1及びデータベース2によって構成されている。耐震性評価装置1は、コンピュータ等の情報処理端末で構成され、既存建物の耐震性を評価することが可能である。
データベース2には、既存建物に関する種々の情報が蓄積されている。具体的に説明すると、データベース2には、複数の商品(既存建物)のそれぞれと対応付けて記憶された情報、より具体的には既存建物の構造及び構成要素に関する情報等が蓄積されている。また、データベース2には、既存建物の使用状態を特定する際に必要な情報、例えば、劣化度、地震地域係数、及び積雪荷重等に関する情報も蓄積されている。
「劣化度」は、既存建物の構造等の劣化具合を示す指標であり、「地震地域係数」は、地震力の算定に用いられ地域ごとに設定される係数である。「積雪荷重」は、既存建物の構造計算の際に用いられ、積雪量によって決められた単位荷重に対し屋根の水平投影面積等を乗じることにより、計算される荷重である。
<耐震性評価装置>
耐震性評価装置1は、図5に示すように、ハードウェアとして、プロセッサ11、記憶装置12、通信インターフェース13、入力装置14、及び表示装置15を備える。
プロセッサ11は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェア(例えばCPU)である。そして、プロセッサ11は、記憶装置12に記憶されるプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を実行するとともに、耐震性評価装置1の各部を制御する。
記憶装置12は、例えばメモリ、磁気ディスク装置を含み構成され、各種のプログラムやデータを記憶するほか、プロセッサ11のワークメモリとしても機能する。なお、記憶装置12には、フラッシュメモリ、光学ディスク等の情報記憶媒体が含まれていてもよい。
通信インターフェース13は、例えばネットワークインターフェースカードを含み構成され、データベース2と通信する。本実施形態では、通信インターフェース13は無線通信及び有線通信のいずれの通信方法を適用してもよい。
入力装置14は、例えばタッチパネル、キーボード、ボタン等を含み構成され、ユーザからの入力を受け付ける。
表示装置15は、例えば液晶ディスプレイ装置、有機ELディスプレイ装置等を含み構成され、プロセッサ11により生成されるグラフィックデータに基づく画面を出力する。
<耐震性評価装置に備えられる機能>
次に、図6を参照しながら、上記の処理を実現するために耐震性評価装置1に備えられる機能について説明する。耐震性評価装置1は、特定部21、第1受付部22、評価部23、及び第2受付部24を備えた構成となっている。
耐震性評価装置1に備えられた上記各部の機能は、プロセッサ11が記憶装置12に記憶されるプログラム及びデータに基づいて耐震性評価装置1の各部を制御することにより実現される。なお、耐震性評価装置1は、上記のプログラムを、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体から読み込むこととしてもよいし、インターネット又はイントラネット等の通信網を介して受信してもよい。
以下、耐震性評価装置1に備えられる上記の各部の機能の詳細について説明する。
(特定部について)
特定部21は、既存建物の構造、構成要素及び使用状態のうち、少なくとも一つの項目に対して設定された複数の候補のうち、ユーザに選択された選択候補を特定する。本実施形態では、すべての項目、すなわち、既存建物の構造、構成要素及び使用状況のそれぞれに対して複数の候補が設定される。
具体的に説明すると、特定部21は、まず、図7に示すように、既存建物の構造、構成要素及び使用状態の項目のそれぞれに対し、複数の候補が設定された選択画面D1を表示させる。特定部21は、表示された複数の候補のうち、ユーザに選択された候補を受け付ける。図7に図示の例で説明すると、ユーザは、例えば、既存建物の構造及び構成要素については、複数の候補である商品A~Zの中から選択候補として商品Bを選択する。
「商品」は、販売される建物の種類を表しており、仕様、構造、及び構成要素等の組み合わせによって構成されている。図7に図示の例では、既存建物の商品の種類として、商品A~Zが選択肢として選択画面D1に表示される。特定部21は、商品Bを受け付けて選択候補として特定する。
特定部21は、同様の手順によって、既存建物の使用状況についても、複数の候補の中から選択候補を特定する。図7に図示の例では、既存建物の使用状況の項目として、竣工年月日、所在地、及び積雪区分等が選択画面D1に表示される。例えば、特定部21は、ユーザに対して、既存建物が竣工された年及び月を選択させ、既存建物の所在地である都道府県を選択させ、積雪区分として一般地域、多雪地域等から選択させる。
なお、この例では、特定部21は、既存建物の構造、構成要素及び使用状態のすべての項目に対して複数の候補を設定したが、これに限られず、少なくとも一つの項目に対して複数の候補を設定してもよい。
(第1受付部について)
第1受付部22は、既存建物の構造、構成要素及び使用状態のうち、少なくとも一つの項目について、複数の候補のいずれにも該当しない内容(以下、候補外内容)が存在する場合に、その内容に関する情報の入力を受け付ける。
本実施形態において、候補外内容には、選択画面D1において商品の種類を選択しただけでは特定されない内容、例えば既存建物の構造の一要素である「間取り」が該当する。間取りについては、顧客要望が反映されるようにある程度自由度があり、商品が特定されていても間取りは特定されない場合がある。間取りに関する内容としては、例えば、既存建物の構造については既存建物の外形形状(外形寸法とも言える)等、既存建物の構成要素については耐力要素の位置等がある。以下の説明では、一例として、本実施形態では、第1受付部22は、既存建物の外形形状に関する数値情報の入力を受け付けることとする。
第1受付部22は、既存建物の外形形状に関する数値情報に関するユーザの入力を受け付け、具体的には、図8に示す入力画面D2を通じて受け付ける。入力画面D2において、ユーザは、既存建物の外形形状として、既存建物における各階の床の平面形状を、1又は2以上の矩形型の単位形状によって描画する。描画方法については、特に限定されないが、例えば、各単位形状における代表的な2つの頂点(具体的には、対角線の両端に位置する頂点)を、例えばマウス等を操作して画面上で指定することで、各単位形状を描画してもよい。なお、これに限定されず、上記2つの頂点の座標を直接入力することで、各単位形状を描画してもよい。
ユーザは、各階の床の平面を構成する単位形状の数だけ、上記の描画操作を行う。これにより、既存建物の外形形状に関する数値情報の入力が、第1受付部22によって受け付けられる。また、ユーザによって描画された各単位形状は、描画操作が行われる都度、画面に表示される。これにより、ユーザは、描画した単位形状、及び、単位形状によって構成される既存建物の外形形状を随時、画面にて確認することができる。
(評価部について)
評価部23は、データベース2に蓄積された情報に基づいて、既存建物の耐震性を評価する。耐震性を評価する手法としては、公知の手法を用いることができ、例えば、鉄鉱系工業化住宅の耐震診断法にて採用されている評価計算が利用可能である。具体的には、既存建物について、法規で規定された耐震性の基準を満たすのに必要な耐力(必要耐力Qi)と、現時点で既存建物が保有する耐力(保有耐力Pd)とをそれぞれ算出し、両者の比率Pd/Qiを求める。ここで、Pd/Qiが所定値以上だった場合、耐震性あり(既存建物は一応倒壊しない)と評価され、Pd/Qiの値が所定値未満だった場合、耐震性不足(既存建物の補修が必要)と評価される。
なお、所定値は一般的には「1.0」となっているが、安全率の見積もり方次第で数値を大きい側に変更してもよい。
本実施形態において、評価部23は、2つのパターンにて耐震性を評価することが可能である。第1のパターンは、第1受付部22が入力を受け付けた候補外内容に関する情報がない場合に用いられる。このパターンにおいて、評価部23は、データベース2において複数の候補のそれぞれと対応付けて記憶された候補毎の情報のうち、選択候補と対応付けられた情報を読み出し、読み出した情報に基づいて、既存建物の耐震性を評価する。
第2のパターンは、第1受付部22が入力を受け付けた候補外内容に関する情報がある場合に用いられる。このパターンにおいて、評価部23は、選択候補と対応付けられた情報をデータベース2から読み出し、読み出した情報と、第1受付部22が入力を受け付けた情報とに基づいて、既存建物の耐震性を評価する。本実施形態に関する以降の説明では、第2のパターンにて耐震性を評価することとする。
選択候補と対応付けられた情報について説明すると、既存建物の構造については、複数の候補である商品A~Zの中から選択された商品(選択候補)と対応付けられた情報として、その商品の建築工法及びモジュール等がデータベース2から読み出される。また、既存建物の構成要素については、複数の候補である商品A~Zの中から選択された商品(選択候補)と対応付けられた情報として、その商品の床、壁、屋根、耐力要素、及び重量歳出用要素等の情報がデータベース2から読み出される。また、既存建物の使用状況については、選択候補と対応付けられた情報として、その選択候補に該当する情報(例えば、所在地と対応付けられた地震地域係数等)がデータベース2から読み出される。
(第2受付部について)
第2受付部24は、評価部23による耐震性の評価結果に応じて、既存建物の構造、構成要素及び使用状態のうち、少なくとも一つの項目について、現時点の既存建物には含まれていない情報であって既存建物の補強に関する追加情報の入力を受け付ける。第2受付部24は、評価部23によって既存建物が耐震性不足であると評価された場合、追加情報の入力を積極的にユーザに促す。一方で、第2受付部24は、評価部23によって既存建物が耐震性ありと評価された場合には、例えば、追加情報の入力をユーザに促してもよいし、追加情報の入力を不要としてもよい。第2受付部24は、追加情報としては、例えば、現時点の既存建物には含まれていない新たな耐力壁に関する情報の入力を受け付ける。第2受付部24が追加情報の入力を受け付けると、評価部23は、選択候補と対応付けられた情報と、第1受付部22で入力を受け付けた数値情報と、第2受付部24で入力を受け付けた追加情報とに基づいて耐震性を再評価する。
(評価フローについて)
次に、図9を参照しながら、耐震性評価装置1により実行される処理(以下、評価フロー)の流れについて説明する。なお、図9に示される評価フローは、耐震性評価装置1のプロセッサ11が記憶装置12に記憶されるプログラムに基づいて実行する処理である。
評価フローは、ユーザが耐震性評価装置1にて評価フロー開始用の操作を行うことを契機として開始される。評価フローでは、まず選択画面D1(図7参照)が表示される。選択画面D1には、既存建物の構造、構成要素及び使用状況に関する項目に対して複数の候補が表示される。ユーザが複数の候補の中から候補を選択することにより、プロセッサ11は、ユーザに選択された選択候補を特定する(S001)。プロセッサ11は、選択候補と対応付けられた情報をデータベース2から取得する。
次に、プロセッサ11は、既存建物の構造、構成要素及び使用状態に対して設定された複数の候補のいずれにも該当しない内容が存在するか否かを判断する(S003)。複数の候補のいずれにも該当しない内容が存在する場合、その内容に関する情報の入力を受け付ける(S004)。なお、本実施形態では、上記で例示したように、「複数の候補のいずれにも該当しない内容」は、例えば間取りに関連した内容とした。一方で、上記の例示と異なり、複数の候補のいずれにも該当しない内容が存在しない場合、ステップS004をスキップして次のステップ005に進む。
ステップS005及びS006では、プロセッサ11は、選択候補と対応付けられた情報と、第1受付部22で入力を受け付けた情報とに基づいて、必要耐力Qi及び保有耐力Pdをそれぞれ算出する。プロセッサ11はPd/Qiの値が所定値以上であった場合、「一応倒壊しない」と評価し、その時点で評価フローが終了する。一方で、Pd/Qiの値が所定値未満であった場合、プロセッサ11は「補修が必要」と評価し、追加情報の入力を受け付ける(S008)。そして、再評価の結果、Pd/Qiの値が所定値以上となった時点で評価フローが終了する。
<第1実施形態の有効性について>
以上までに説明したように、耐震性評価装置1では、既存建物の耐震性を評価するのに必要な情報を取得(入力)する際に、あらかじめ設定された複数の候補の中から、既存建物に該当する選択候補を選択すればよく、上記の情報を効率的に取得することができる。これにより、既存建物の耐震性を評価する際の情報入力を簡易化し、その入力の手間を軽減することができる。
また、本実施形態の耐震性評価装置1において、既存建物の構造、構成要素及び使用状態のうち、少なくとも一つの項目について、複数の候補のいずれにも該当しない内容が存在する場合に、その内容に関する情報の入力を受け付ける第1受付部22を備える。また、評価部23は、選択候補と対応付けられた情報と、第1受付部22で入力された情報とに基づいて、耐震性を評価する。
上記の構成によれば、耐震性評価装置1は、複数の候補のいずれにも該当しない内容が存在する場合に、その内容に関する情報の入力を受け付けることで、耐震性の評価に必要な情報をより効率的に取得することができる。これにより、既存建物の耐震性を評価する際の情報入力をより簡易化し、その入力の手間をより軽減することができる。
また、本実施形態の耐震性評価装置1において、第1受付部22は、既存建物の外形形状に関する数値情報の入力を受け付ける。
上記の構成によれば、耐震性評価装置1は、複数の候補のいずれにも該当しない内容として、既存建物の外形形状に関する数値情報の入力を受け付けるので、耐震性の評価に必要な情報をより効率的に取得することができる。これにより、既存建物の耐震性を評価する際の情報入力をさらに簡易化し、その入力の手間をより一層軽減することができる。
また、耐震性評価装置1は、評価部23による耐震性の評価結果に応じて、少なくとも一つの項目について、既存建物の補強に関する追加情報の入力を受け付ける第2受付部24を備える。また、評価部23は、選択候補と対応付けられた情報と、第1受付部22で入力された情報と、第2受付部24で受け付けた追加情報とに基づいて、耐震性を評価する。
上記の構成によれば、耐震性評価装置1は、既存建物を補強する場合において、耐震性を満たすのに必要な追加情報を効率的に取得することができ、その結果、耐震性を評価する際の手間を軽減することができる。
<<第2実施形態>>
次に、図10を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る耐震性評価装置100を含む耐震性評価システムS2について説明する。なお、耐震性評価装置100は、第1実施形態に係る耐震性評価装置1の手順をベースとしつつ、既存建物の図面が入手可能だった場合に、その図面データを利用して既存建物の耐震性を評価する際の情報入力をさらに簡易化するものである。
耐震性評価システムS2は、図10に示すように、耐震性評価装置100、画像読取装置102、及び解析装置103によって構成されており、各装置はネットワーク101を経由してデータの送受信を行う。
画像読取装置102は、ユーザに選択された既存建物の図面を読み取り、画像データとして取り込む。解析装置103は、画像読取装置102に取り込まれた画像データをネットワーク101を経由して取得し、画像データの解析を実行する。耐震性評価装置100の特定部は、ユーザに選択された既存建物の図面(より詳細には、その図面の解析結果)に基づいて、既存建物の構造、構成要素及び使用状態のうち、少なくとも一つの項目について、複数の候補の中から選択候補を特定する。図7に図示の例で説明すると、耐震性評価装置100の特定部は、既存建物の図面の解析結果に基づいて、複数の候補である商品A~Zの中から選択候補として商品Bを選択して、既存建物の構造及び構成要素を特定する。
以上までに説明したように、第2実施形態に係る耐震性評価装置100において、特定部は、ユーザに選択された既存建物の図面に基づいて、少なくとも一つの項目について、複数の候補の中から選択候補を特定する。
上記の構成によれば、既存建物の図面に基づくことによって耐震性の評価に必要な情報がより正確に取得され、その結果、より正確に耐震性の評価を行うことができる。
<<その他の実施形態について>>
以上までに、本発明の耐震性評価装置に関するいくつかの実施形態を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれることは勿論である。
第1実施形態では、第1受付部22は、既存建物の外形形状に関する数値情報の入力を受け付けていた。ただし、これに限定されず、耐震性評価装置の第1受付部は、既存建物の外観が撮影された画像を解析することにより得られる解析結果情報の入力を受け付けてもよい。
上記の構成によれば、耐震性の評価に必要な情報として、既存建物の外形形状及び外形寸法等に関する情報をより効率的に取得することができる。これにより、既存建物において耐震性を評価する際の手間をより軽減することができる。
また、第1実施形態では、第1受付部22は、既存建物の外形形状に関する数値情報の入力を受け付けていた。ただし、これに限定されず、耐震性評価装置の第1受付部は、既存建物を対象として所定の構成要素に関する非破壊検査及び破壊検査の少なくともいずれかを行うことにより得られる検査情報の入力を受け付けてもよい。
上記の構成によれば、耐震性の評価に必要な情報として、既存建物における所定の構成要素が耐力要素であるか否かについての情報等をより効率的に取得することができる。これにより、既存建物において耐震性を評価する際の手間をより軽減することができる。
また、第1実施形態では、評価部23は、2つのパターンにて耐震性を評価するとした。すなわち、評価部23は、第1パターンでは、選択候補と対応付けられた情報に基づいて、耐震性を評価し、第2パターンでは、選択候補と対応付けられた情報と、第1受付部22で入力された情報とに基づいて耐震性を評価するとした。ただし、これに限定されず、評価部23は、第1受付部22に入力された情報のみに基づいて耐震性を評価してもよい
1,100 耐震性評価装置
2 データベース
11 プロセッサ
12 記憶装置
13 通信インターフェース
14 入力装置
15 表示装置
21 特定部
22 第1受付部
22a 座標
22b 座標
23 評価部
24 第2受付部
101 ネットワーク
102 画像読取装置
103 解析装置
S1,S2 耐震性評価システム
P 図面
D1 選択画面
D2 入力画面

Claims (7)

  1. 既存建物の耐震性を評価する耐震性評価装置であって、
    前記既存建物の構造、構成要素及び使用状態のうち、少なくとも一つの項目に対して設定された複数の候補のうち、ユーザに選択された選択候補を特定する特定部と、
    前記複数の候補のそれぞれと対応付けて記憶された候補毎の情報のうち、前記選択候補と対応付けられた情報に基づいて、前記耐震性を評価する評価部と、
    を備える、耐震性評価装置。
  2. 前記少なくとも一つの項目について、前記複数の候補のいずれにも該当しない内容が存在する場合に、前記内容に関する情報の入力を受け付ける第1受付部を備え、
    前記評価部は、前記選択候補と対応付けられた情報と、前記第1受付部で入力された情報とに基づいて、前記耐震性を評価する、請求項1に記載の耐震性評価装置。
  3. 前記第1受付部は、前記既存建物の外形形状に関する数値情報の入力を受け付ける、請求項2に記載の耐震性評価装置。
  4. 前記第1受付部は、前記既存建物の外観が撮影された画像を解析することにより得られる解析結果情報の入力を受け付ける、請求項2に記載の耐震性評価装置。
  5. 前記第1受付部は、前記既存建物を対象として所定の前記構成要素に関する非破壊検査を行うことにより得られる検査情報の入力を受け付ける、請求項2に記載の耐震性評価装置。
  6. 前記特定部は、ユーザに選択された前記既存建物の図面に基づいて、前記少なくとも一つの項目について、前記複数の候補の中から前記選択候補を特定する、請求項1に記載の耐震性評価装置。
  7. 前記評価部による耐震性の評価結果に応じて、前記少なくとも一つの項目について、現時点の既存建物には含まれていない情報であって既存建物の補強に関する追加情報の入力を受け付ける第2受付部を更に備え、
    前記評価部は、前記選択候補と対応付けられた情報と、前記第1受付部で入力された情報と、前記第2受付部で受け付けた前記追加情報とに基づいて、前記耐震性を評価する、請求項2に記載の耐震性評価装置。
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