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JP2024033813A - 塗布容器 - Google Patents

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JP2024033813A
JP2024033813A JP2022137653A JP2022137653A JP2024033813A JP 2024033813 A JP2024033813 A JP 2024033813A JP 2022137653 A JP2022137653 A JP 2022137653A JP 2022137653 A JP2022137653 A JP 2022137653A JP 2024033813 A JP2024033813 A JP 2024033813A
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JP2022137653A
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Inventor
慶 吉野
Kei Yoshino
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

【課題】 容器本体内における内容液の残量を低減し、内容液を最後まで使い切ることを可能にすると共に塗布部が容器本体の底部に強く接触し難くした塗布容器を創出することを課題とする。【解決手段】 内容液が収容された容器本体10と、径方向に押圧操作可能な被押込み部21Aを有して前記容器本体10の口筒部11に装着されるキャップ20と、連通孔43を有して前記口筒部11内に嵌着された中栓40と、容器軸Oに沿う軸方向に移動可能に配設された軸部材30と、軸部材30の下端に設けられて容器本体10内に配置される塗布部50と、を有して構成し、軸部材30の上端に径方向に弾性変形可能であると共にこれと交差する軸方向に前記径方向の弾性変形に伴って延伸変位可能な延伸部32を設けると共に、延伸部32がキャップ20内の、前記被押込み部21Aと対向する位置に配置された構成とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、塗布容器に関する。
リキッドタイプの化粧料、例えばコンシーラ、マニキュア、ファンデーション、口紅などの内容液を内部に収容する容器体と、容器本体の口筒部に螺着されるキャップと、キャップの下面から容器本体の内部に垂下される塗布具と、を有する塗布容器が知られている。このような塗布容器では、キャップを取り外して塗布具を容器本体内から引き抜くことで内容液の塗布が可能となっている(例えば、特許文献1)。
特開2002-034646号公報
上記従来の塗布容器では、容器本体内の内容液が少なくなると塗布具が内容液まで届かず、内容液が容器体の底部に残って最後まで使い切ることができない場合があった。
また塗布部を容器本体の底部に接触させ、又は近接させた場合、容器本体や塗布部の大きさや形状等に基づく寸法差によっては塗布部が容器本体の底部に強く接触してしまうという虞があった。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、容器本体内における内容液の残量を低減し、内容液を最後まで使い切ることを可能にすると共に塗布部が容器本体の底部に強く接触し難くした塗布容器を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第1の手段は、
内容液が収容された容器本体と、径方向に押圧操作可能な被押込み部を有して前記容器本体の口筒部に装着されるキャップと、連通孔を有して前記口筒部内に嵌着された中栓と、前記容器本体、前記キャップ及び連通孔内に軸本体が挿通されて容器軸沿う軸方向に移動可能に配設された軸部材と、前記軸部材の下端に設けられて前記容器本体内に配置される塗布部と、を有して構成される塗布容器であって、
前記軸部材の上端に径方向に弾性変形可能であると共にこれと交差する前記軸方向に前記径方向の弾性変形に伴って延伸変位可能な延伸部を設けると共に、該延伸部が前記キャップ内の、前記被押込み部と対向する位置に配置されていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の第1の手段では、キャップの被押込み部を押圧操作して押し込むと、それに伴って軸部材が延伸変位してその下端に設けられた塗布部を進出させ、塗布部を容器本体の底部に接触又は近接させることができるため本体容器内に残留している内容液を塗布部に含浸させて取り出し、最後まで使い切ることができる。
また本発明の第2の手段は、上記第1の手段に、延伸部は、軸本体の上端に分岐形成された湾曲板部を有して形成されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、湾曲板部を径方向に変形させると、軸本体がこれと交差する軸方向に延び変形するため、被押込み部に対する押圧操作及びこれを解除する操作を行うことにより、軸部材及び塗布部を容器本体内で軸方向に自在に進出移動させることが可能となり、より確実に内容液を最後まで使い切ることができる。
また本発明の第3の手段は、上記第1又は第2の手段に、軸本体に設けられたシール蓋が、中栓の連通孔を形成するシール壁に密嵌合した状態で軸方向に移動可能に設けられている、との手段を加えたものである。
上記手段では、使用中における液漏れを確実に防止することができる。
また本発明の第4の手段は、上記第2の手段に、被押込み部が、キャップの外筒部に形成された一対のスリットによって形成され、一対の湾曲板部が前記一対のスリットに対向するようにキャップ内に配置されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、一対のスリットにより、被押込み部の位置を認識することが可能になると共に被押込み部における弾性変形を容易に達成することができる。
また本発明の第5の手段は、上記第2の手段に、キャップの外筒部を径方向に弾性変形可能に形成すると共に、前記外筒部の内側に、複数の湾曲板部を配置する構成とした、との手段を加えたものである。
上記手段では、外筒部が容易に弾性変形可能となるため、操作性を向上させることができる。
本発明では、キャップに押圧操作を与えると、キャップを閉じた状態においても塗布部を容器本体内で進退移動させることができるため、底部に残留している内容液を塗布部に含浸させ、最後まで使い切ることができる。
また操作中に塗布部が容器本体の底部に強く接触することを防止することができる。
本発明の第1実施例を示す塗布容器の外観を示す斜視図である。 塗布容器の要部を示す断面斜視図である。 塗布容器の要部を示す縦断面図である。 押圧操作前の状態を示す塗布容器の半断面図である。 押圧操作中の状態を示す塗布容器の半断面図である。 本発明の第2実施例としての塗布容器の外観を示す斜視図である。 塗布容器の要部を示す断面斜視図である。 塗布容器の要部を示す縦断面図である。 (a)は塗布容器の上面図、(b)は軸部材の上面図、(c)はキャップのみの上面図である。 第2実施例の変形例としての塗布容器の要部を示す半断面図である。 (a)は塗布容器の上面図、(b)は軸部材の上面図、(c)は図10中のXI-XIにおける断面図である。
以下、本発明の実施の形態についてする。
以下の説明において軸方向とは容器軸Oに沿う方向を、周方向とは容器軸O回りの方向を、径方向とは軸方向に直交する方向を夫々意味する。
最初に本発明の第1実施例としての塗布容器について、図1~図5を参照しつつ説明する。
本発明の第1実施例に示す塗布容器1は、容器本体10と、キャップ20と、軸部材30と、中栓40と、塗布部50とを有して構成されており、塗布部50を除く他の部材は合成樹脂材料を用いて形成されている。
容器本体10は、円筒状の外周面に雄ネジ11aが形成された口筒部11と、この口筒部11を立設する肩部12と、肩部12に連設された筒状の胴部13と、該胴部13の下端に設けられた底部14とを有して一体に成形されており、胴部13の内側にはリキッドタイプの化粧料、例えばコンシーラ、マニキュア、ファンデーション、口紅などの内容液が収容される。胴部13の外観形状は第1実施例に示すような円筒状でもよいし、角筒状やその他の形状であっても良い。
図2、図3に示すように、キャップ20は、円筒状の外筒部21と、外筒部21の内面から径方向内側に向かって水平に延設された内フランジ22と、内フランジ22の内縁に垂下設された内筒部23とを有し、内筒部23の内周面には容器本体10側の雄ネジ11aに対して螺合する雌ネジ23aが形成されている。また外筒部21の軸対称となる2箇所の位置には被押込み部21Aを構成する一対のスリット25が夫々形成されている。図1に示すように、スリット25は、軸方向に沿って延びる一対の平行スリット25aの中間部に、周方向で且つ互いに離れる方向に突出する凸状スリット25bを有して形成されている。一対のスリット25が周方向に対向する部分は被押込み部21Aとなっており、特に凸状スリット25bによって略円形状に形成されている部分(被押込み部21Aの中心部)を径方向内側に向かって押圧すると、被押込み部21Aは一対の平行スリット25aの上下両端部分を支点に弾性変形するため、キャップ20の内側に向かって夫々押し込むことが可能となっている。尚、一対のスリット25は、キャップ20の外周面上における一対の被押込み部21Aの周方向における位置を視覚的に示す目印として機能するため、使用者は一対の被押込み部21Aの位置を容易に把握することができる。
図3に示すように、軸部材30は、細棒状の軸本体31の上部に、軸本体31を分岐形成させて成る一対の湾曲板部32aからなるリング状の延伸部32が形成され、続くリング状の延伸部32の上端には天板33が連設されている。更に分岐部分の下部位置には、径方向外側の縁部が下方に向かって拡径状に形成されて成るコンタクトリング又はピストンなどから構成されるシール蓋34が一体に形成されている。
中栓40は、口筒部11の上端に載置される外向きフランジ41と、口筒部11の内周面に嵌合密着するシール壁42と、シール壁42内を軸方向に貫通する連通孔43とを有して一体に形成され、口筒部11内に嵌着されている。連通孔43を形成するシール壁42は、上半分に一定の内径寸法を有して形成された摺動許容部42aを有し、下半分に上部から下方に向かうほど細くなる形状で形成された縮径部42bを有して一体に形成されている。摺動許容部42a内には軸部材30のシール蓋34が嵌入されており、軸本体31が軸方向に移動する際には、シール蓋34はこの摺動許容部42aに密嵌合してシール性を維持しながら一緒に移動する。尚、シール蓋34は摺動許容部42a内を、摺動許容部42aと縮径部42bとの境界位置まで移動可能である。
塗布部50は、例えばスポンジなど縮み変形可能で且つ内部に内容液を一時的に保持することが可能な機能を備える素材で形成されており、軸本体31の下端に固定されている。尚、塗布部50の大きさや形状は特に限定されるものではないが、中栓40の連通孔43内を通り抜け出来るように縦長状とするものが好ましい。
次に、上記構成からなる塗布容器1の組み立てについて説明する。
最初に軸部材30をキャップ20に組み付ける。
軸部材30は、塗布部50を有する下端を内筒部23内に挿入し、一対の湾曲板部32aから成る延伸部32を外筒部21の内側に配置すると共に、天板33が外筒部21の上端に嵌合固定してキャップ20の天面を封止することにより、キャップ20に組み付けされていている。この状態において、リング状の延伸部32を構成する湾曲板部32aのうち、軸部材30から最も離れた位置にある一対の幅広部32cが、外筒部21に形成された一対の被押込み部21Aの中心部に対向配置されている。
続いて、中栓40を内容液が収容されている容器本体10の口筒部11内にセットする。すなわち、中栓40の連通孔43側を口筒部11内に挿入し、外向きフランジ41を口筒部11の上端に載置させると共に、シール壁42の外周面を口筒部11の内周面に嵌合密着させる。
最後に、図4に示すように、塗布部50を備えた軸部材30の下端を中栓40の連通孔43を介して容器本体10内に挿入し、内容液中に塗布部50を含浸させる。そして、キャップ20の雌ネジ23aを容器本体10側の雄ネジ11aに対して螺合させることにより、口筒部11をキャップ20で被嵌する。キャップ20を閉めた状態では、シール蓋34の下端が連通孔43を形成する摺動許容部42aの内周面に周状に密着することで内容液の液漏れを防止するシール性が保持されている。
尚、先に塗布部50を備えた軸部材30の下端を中栓40の挿入し、その後に軸部材30と共に中栓40を容器本体10の口筒部11内にセットするようにしてもよい。
次に、上記構成からなる塗布容器1の使用方法について説明する。
(通常使用)
使用者は、キャップ20を開方向に回して口筒部11から螺脱させた後、キャップ20と共に軸部材30を引き上げ、内容液中に含浸している塗布部50を容器本体10の外部に取り出すことにより、塗布部50に含浸されている内容液を用いて化粧等を行うことができる。
(残量が少なくなった場合の使用)
使用者は、キャップ20の外筒部21に形成されている一対の被押込み部21Aを両側から径方向内側に向かって押し込む押圧操作を行う。すると、一対の被押込み部21Aが内側に向かって弾性変形し、一対の被押込み部21Aの中央部分が軸部材30側の延伸部32を構成する一対の幅広部32cを径方向内側に向かって押し込むため、これに伴って軸部材30が径方向(押圧方向)と交差する軸方向に延伸変位しようとする。軸部材30の上端である天板33はキャップ20の外筒部21の上端に固定されているため、上方に向かって延伸変位することができない。このため、軸部材30は全体として下方に向かって延伸変位しようとするが、このとき図5に示すように、軸部材30はシール蓋34の下端が連通孔43を形成する摺動許容部42aの内周面上を摺動しながら下方に向かって延伸変位することになる。これにより、軸部材30の下端に設けられている塗布部50を容器本体10の底部14の内面に接近又は接触する位置まで進出させることができる。尚、この際にはシール蓋34が下方に移動するため、容器本体10内が加圧状態に設定される。
また使用者は一対の被押込み部21Aに対する押圧操作を解除すると、加圧状態から元の状態に戻ろうとしてシール蓋34が上方に押し上げられ、軸部材30が上方に向かって移動すると共に、一対の幅広部32cが径方向外側に向かって変形し、延伸部32が変形前の元の形状に復元するため、一対の被押込み部21Aを押込み前の元の形状(図1、図4参照)に復帰させることができる。
そして、上記のような一対の被押込み部21Aに対する押圧操作とそれを解除する操作を交互に行うことにより、軸部材30を進退移動させて塗布部50を容器本体10の底部14に接触又は近接させたり、その接触又は近接を解除したりすることを自由に行うことができる。しかもこのよう操作を、キャップ20を閉じた状態において行うことが可能であると共に、底部14上に残留している内容液を塗布部50に容易且つ確実に含浸させて取り出し、内容液を最後まで使い切ることができる。
また軸部材30が延伸変位可能な範囲は、シール蓋34が移動可能な摺動許容部42aと縮径部42bとの境界位置までに制限されている。このため、塗布部50を容器本体10の底部14に接触させ又は近接させた場合、容器本体10や塗布部50の大きさや形状等に基づく寸法差によって、塗布部50が容器本体10の底部14に強く接触してしまうような不具合を防止することができる。
次に、本発明の第2実施例について図6乃至図9を参照しつつ説明する。
第2実施例に示す塗布容器1が、上記第1実施例と異なる点は、主としてキャップ20と軸部材30の構成を変更し、スリット25による被押込み部21Aを廃止した点にあるが、その他の構成及び効果は第1実施例同様である。以下異なる点を中心に同一部材については同一の符号を付して説明する。
図7、図8及び図9(b)に示すように、本発明の第2実施例では、第1実施例において一対の湾曲板部32aによって構成した延伸部32を複数(本実施例では8本)の湾曲板部32aによって構成している。複数の湾曲板部32aは第1実施例同様に軸部材30を構成する軸本体31の上端に一体に分岐形成されており、各湾曲板部32aの上部には容器軸Oに対して平行に形成された直線板部32bが夫々一体に連設されている。また複数の直線板部32bの上端にはリング状連結部35が設けられており、複数の直線板部32bの上端はリング状連結部35の下面で且つ周方向に等間隔(本実施例では45度)となる複数の位置(本実施例では8か所の位置)に接続されている。リング状連結部35は外筒部21の上部内側に嵌合可能であり、リング状連結部35の内側には天板33が嵌合可能に配置される。
キャップ20の外筒部21は上記のようなスリット25を有せず、外筒部21を径方向に押圧すると弾性変形できるように肉薄で形成されている。また外筒部21の内周面で軸対称となる2箇所の位置には、縦方向を長手方向とする凸リブ21aが夫々延設されている。外筒部21のうち、内側に凸リブ21aが形成された部分は他の部分よりも厚肉で形成されており、弾性変形しにくい部分となっている。外筒部21の全面のうち、凸リブ21aが形成された2箇所を除いた部分が、径方向内側に向かって容易に弾性変形可能な被押込み部21Aを構成している。
ここで外部から被押込み部21Aの位置を容易に認識できるように、被押込み部21Aとなる外筒部21の外壁に印刷や転写などで加飾を施すことが好ましい。加飾は、例えば「PUSH」などの文字を表示しても良いし、メーカーのロゴや商品名を被押込み部21Aとなるべき位置に表示し、被押込み部21A以外の箇所(凸リブ21aが形成された2箇所)を加飾しない構成としても良い。あるいは逆に被押込み部21A以外の箇所(凸リブ21aが形成された2箇所)を加飾し、被押込み部21Aを加飾しない構成としても良い。特に本発明の塗布容器1を化粧用容器として使用する場合、上記のような方法で加飾すると、美的外観を維持することができるため、化粧品のイメージが損なわれることを防止することが可能となる。
そして、図8に示すように、軸部材30の延伸部32を形成する複数の湾曲板部32a及び直線板部32bはキャップ20の内側に配置される。この際、軸対称となる2箇所の位置では、周方向において隣接配置される直線板部32bと直線板部32bとの間に凸リブ21aが配置される。凸リブ21aは直線板部32bの上端に連設されているリング状連結部35を下方から支持し、軸部材30がキャップ20内において下方に落下することを防止している。また延伸部32のうち、湾曲板部32aに続く直線板部32bは、外筒部21の内周面に対して接触又は近接する状態で対向配置されて軸方向に沿って延設されている。このため、軸部材30は、キャップ20の外筒部21内で周方向に回転させた場合、隣接配置された一方の直線板部32bが凸リブ21aに周方向から当接してその回転を規制することが可能となっている。すなわち、凸リブ21aは軸部材30の周方向の回転を規制し、その位置に留める位置決め手段としても機能している。
上記第2実施例としての塗布容器の使用方法について説明する。
通常使用は上記第1実施例同様であるため省略し、容器本体10内の内容液の残量が少なくなった場合について説明する。
使用者は、キャップ20の外筒部21の被押込み部21Aを径方向内側に向かって押し込む押圧操作を行う。すると、被押込み部21Aを形成する外筒部21の一部が内側に向かって弾性変形すると共に、弾性変形した箇所に対応する位置に配置された直線板部32bが径方向内側に向かって押し込まれるため、軸部材30は径方向(押圧方向)と交差する軸方向に延伸変位しようとする。よって、以下第1実施例の場合同様に、軸部材30が下方に向かって進出するため、軸部材30の下端に設けられている塗布部50を容器本体10の底部14に接近又は接触させることが可能であり、これにより内容液を最後まで使い切ることができる。
次に、上記第2実施例の変形例について図10及び図11を参照しつつ説明する。
変形例に示す塗布容器1が、上記第2実施例と異なる点は、高い可撓性を有する軟質材で外筒部を形成した点にあり、その他の構成及び効果については第2実施例同様である。このため、第2実施例と異なる点を中心に、同一部材について同一の符号を付して説明する。
図10に示すように、変形例に示すキャップ20は、例えばシリコンゴム等からなる軟質材を用いて形成された円筒状から成る外筒部21を有して形成されている。外筒部21の外周面は、その全面が被押込み部21Aとしての機能を有する。外筒部21の上端は、軸部材30のリング状連結部35の下面に設けられた係合部35aに嵌合係止され、リング状連結部35の内側は天板33で塞がれ、その周囲は短筒状の外枠部26で補強されている。また外筒部21の下端には下筒部27が設けられている。下筒部27は、内径側に内周面に雌ネジ27aが形成された内筒部27Aを、外径側に外周壁27Bを有して断面略コの字状に一体に形成されている。本実施例では外筒部21と下筒部27を2色成形することより、又はインサート成形することにより一体に成形している。尚、外筒部21と下筒部27とは、夫々別部材として成形した後に互いを組み付けることにより構成することもできる。
外筒部21の下端側の内周面には複数(本変形例では8ケ)の軸方向を延びる縦溝21bが周方向に等間隔(本変形例では45度間隔)で形成され、これに対向する下筒部27の外周壁27Bには個々の縦溝21bに嵌合可能な凸条27bが周方向に等間隔(本変形例では45度間隔)で複数(本変形例では8ケ)形成されており、下筒部27は、各凸条27bを外筒部21の各縦溝21bに位置合わせして嵌合させることにより、外筒部21の内側に固定されている。
尚、軟質材から構成される外筒部21についても上記同様に、外筒部21の外壁に対して部分的に印刷や転写などの加飾を施すことにより、被押込み部21Aとなるべき位置を外部から容易に認識できるようにすることが好ましい。この際、軟材質から成る外筒部21を2色成形することで認識できるようにしても良い。
上記変形に示す塗布容器の使用方法について説明する。
通常使用は上記第1実施例及び第2実施例同様であるため省略し、容器本体10内の内容液の残量が少なくなった場合について説明する。
使用者は、キャップ20の外筒部21の被押込み部21Aを径方向内側に向かって押し込む押圧操作を行う。すると、軟質材で形成された外筒部21が内側に向かって弾性変形すると共に、弾性変形した箇所の内側に設けられた延伸部32が、より詳細には軸部材30を構成する直線板部32bが径方向内側に向かって押し込まれるため、軸部材30は径方向(押圧方向)と交差する軸方向に延伸変位しようとする。よって、以下第1実施例及び第2実施例の同様に、軸部材30の下端に設けられている塗布部50を容器本体10の底部14の内面に接近又は接触させることが可能であり、内容液を最後まで使い切ることができる。
上記変形例では、外筒部21を軟質材で形成することにより、被押込み部21Aは周方向のいずれの位置においても押圧操作可能としたことから操作性を向上させるこができる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば延伸部32の構成について、上記第1実施例では一対の湾曲板部32aを有する構成を示し、第2実施例及びその変形例では8本の湾曲板部32aを有する構成を示して説明したが、湾曲板部32aの数は上記実施例に限定されるものではない。
本発明は、塗布容器の分野における用途展開を更に広い領域で図ることができる。
1 :塗布容器
10 :容器本体
11 :口筒部
11a :雄ネジ
12 :肩部
13 :胴部
14 :底部
20 :キャップ
21 :外筒部
21A :被押込み部
21a :凸リブ
21b :縦溝
22 :内フランジ
23 :内筒部
23a :雌ネジ
25 :スリット
25a :平行スリット
25b :凸状スリット
26 :外枠部
27 :下筒部
27A :内筒部
27B :外周壁
27a :雌ネジ
27b :凸条
30 :軸部材
31 :軸本体
32 :延伸部
32a :湾曲板部
32b :直線板部
32c :幅広部
33 :天板
34 :シール蓋
35 :リング状連結部
40 :中栓
41 :外向きフランジ
42 :シール壁
42a :摺動許容部
42b :縮径部
43 :連通孔
50 :塗布部
O :容器軸

Claims (5)

  1. 内容液が収容された容器本体(10)と、径方向に押圧操作可能な被押込み部(21A)を有して前記容器本体(10)の口筒部(11)に装着されるキャップ(20)と、連通孔(43)を有して前記口筒部(11)内に嵌着された中栓(40)と、前記容器本体(10)、前記キャップ(20)及び連通孔(43)内に軸本体(31)が挿通されて容器軸(O)に沿う軸方向に移動可能に配設された軸部材(30)と、前記軸部材(30)の下端に設けられて前記容器本体(10)内に配置される塗布部(50)と、を有して構成される塗布容器であって、
    前記軸部材(30)の上端に径方向に弾性変形可能であると共にこれと交差する前記軸方向に前記径方向の弾性変形に伴って延伸変位可能な延伸部(32)を設けると共に、該延伸部(32)が前記キャップ(20)内の、前記被押込み部(21A)と対向する位置に配置されていることを特徴とする塗布容器。
  2. 延伸部(32)は、軸本体(31)の上端に分岐形成された湾曲板部(32a)を有して形成されている請求項1記載の塗布容器。
  3. 軸本体(31)に設けられたシール蓋(34)が、中栓(40)の連通孔(43)を形成するシール壁(42)に密嵌合した状態で軸方向に移動可能に設けられている請求項1又は2記載の塗布容器。
  4. 被押込み部(21A)が、キャップ(20)の外筒部(21)に形成された一対のスリット(25)によって形成され、一対の湾曲板部(32a)が前記一対のスリット(25)に対向するようにキャップ(20)内に配置されている請求項2記載の塗布容器。
  5. キャップ(20)の外筒部(21)を径方向に弾性変形可能に形成すると共に、前記外筒部(21)の内側に、複数の湾曲板部(32a)を配置する構成とした請求項2記載の塗布容器。
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